JPH08239676A - テトラフルオロエタン系冷凍機用組成物 - Google Patents
テトラフルオロエタン系冷凍機用組成物Info
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- JPH08239676A JPH08239676A JP7342129A JP34212995A JPH08239676A JP H08239676 A JPH08239676 A JP H08239676A JP 7342129 A JP7342129 A JP 7342129A JP 34212995 A JP34212995 A JP 34212995A JP H08239676 A JPH08239676 A JP H08239676A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 １，１，１，２−テトラフルオロエタン（Ｒ
１３４ａ）との相溶性が良く、吸湿性が小さく、絶縁抵
抗の低下防止と水分による銅，パイプ等の金属腐食防止
ができ、広い温度範囲で圧縮機等の摺動部の摩擦，摩
耗、焼き付き防止等の高潤滑機能を示す冷凍機油を提供
する。 【解決手段】 一般式〜のポリエーテルの１種以上
からなるテトラフルオロエタン系冷凍機用冷凍機油、及
びこのポリエーテルとＲ１３４ａからなる冷凍機用組成
物。 〔Ｒ１はエチレン基又はプロピレン基を示し、ランダム
又はブロック状に併存し、Ｘ１はメチル基を、Ｘ２はＣ
２又は３のジヒドロキシ化合物から水酸基を除いた残基
を、Ｘ３はトリヒドロキシ化合物から水酸基を除いた残
基を示す。ｌ，ｍ，ｎは化合物〜の動粘度が１０〜
３００ｃＳｔ（４０℃）となる正数で、同一でも異なっ
てもよい。〕
１３４ａ）との相溶性が良く、吸湿性が小さく、絶縁抵
抗の低下防止と水分による銅，パイプ等の金属腐食防止
ができ、広い温度範囲で圧縮機等の摺動部の摩擦，摩
耗、焼き付き防止等の高潤滑機能を示す冷凍機油を提供
する。 【解決手段】 一般式〜のポリエーテルの１種以上
からなるテトラフルオロエタン系冷凍機用冷凍機油、及
びこのポリエーテルとＲ１３４ａからなる冷凍機用組成
物。 〔Ｒ１はエチレン基又はプロピレン基を示し、ランダム
又はブロック状に併存し、Ｘ１はメチル基を、Ｘ２はＣ
２又は３のジヒドロキシ化合物から水酸基を除いた残基
を、Ｘ３はトリヒドロキシ化合物から水酸基を除いた残
基を示す。ｌ，ｍ，ｎは化合物〜の動粘度が１０〜
３００ｃＳｔ（４０℃）となる正数で、同一でも異なっ
てもよい。〕
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はテトラフルオロエタ
ン系冷凍機用組成物に関し、詳しくは特定のポリエーテ
ル系冷凍機油とテトラフルオロエタン冷媒からなるテト
ラフルオロエタン系冷凍機用組成物、ならびにテトラフ
ルオロエタン冷媒を用いる冷凍機用のポリエーテル系冷
凍機油（潤滑油）に関するものである。
ン系冷凍機用組成物に関し、詳しくは特定のポリエーテ
ル系冷凍機油とテトラフルオロエタン冷媒からなるテト
ラフルオロエタン系冷凍機用組成物、ならびにテトラフ
ルオロエタン冷媒を用いる冷凍機用のポリエーテル系冷
凍機油（潤滑油）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、冷蔵庫やカーエアコンなどの
冷凍サイクルにおいて、Ｒ−１２（ジクロロジフルオロ
メタン）が良好な冷媒として使用されている。しかし、
Ｒ−１２は成層圏のオゾン層を破壊し、生態系に悪影響
を与える可能性があり、代替物質の検討がなされてい
る。Ｒ−１２の代替物質としては、Ｒ−１３４ａ（１，
１，１，２−テトラフルオロエタン）が最も有力と考え
られているが、Ｒ−１２用の一般的な冷凍機油であるナ
フテン系鉱油、パラフィン系鉱油は、Ｒ−１３４ａと相
溶しない。したがって、Ｒ−１３４ａ用の冷凍機油とし
て、ナフテン系鉱油やパラフィン系鉱油は使用すること
ができない。Ｒ−１３４ａと比較的よく相溶する物質と
して、後記の第１表に示すような構造のポリエーテル油
が知られている。（ア）については、例えば Du pontの
Research Disclosure (17483 Oct. 1978)に記載されて
いる。（イ）については、例えば U.S.Pat. 4,755,316
号明細書に記載されている。
冷凍サイクルにおいて、Ｒ−１２（ジクロロジフルオロ
メタン）が良好な冷媒として使用されている。しかし、
Ｒ−１２は成層圏のオゾン層を破壊し、生態系に悪影響
を与える可能性があり、代替物質の検討がなされてい
る。Ｒ−１２の代替物質としては、Ｒ−１３４ａ（１，
１，１，２−テトラフルオロエタン）が最も有力と考え
られているが、Ｒ−１２用の一般的な冷凍機油であるナ
フテン系鉱油、パラフィン系鉱油は、Ｒ−１３４ａと相
溶しない。したがって、Ｒ−１３４ａ用の冷凍機油とし
て、ナフテン系鉱油やパラフィン系鉱油は使用すること
ができない。Ｒ−１３４ａと比較的よく相溶する物質と
して、後記の第１表に示すような構造のポリエーテル油
が知られている。（ア）については、例えば Du pontの
Research Disclosure (17483 Oct. 1978)に記載されて
いる。（イ）については、例えば U.S.Pat. 4,755,316
号明細書に記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし第１表のような
ポリエーテルは、吸湿性が高く、水分を吸収しやすいと
いう欠点があった。水分が上昇すると、絶縁抵抗の低下
や金属に対する腐食性の増大といった悪影響をもたら
す。
ポリエーテルは、吸湿性が高く、水分を吸収しやすいと
いう欠点があった。水分が上昇すると、絶縁抵抗の低下
や金属に対する腐食性の増大といった悪影響をもたら
す。
【０００４】
【表１】
【０００５】＊ 吸湿性テスト方法 直径１５０ｍｍのシャーレに、水分0.０３％以下である
ことを確認した油を１５ｇ入れる。シャーレを開放した
まま、室温２０℃、湿度５０％の恒湿、恒温室に静置す
る。３０時間後の油の重量をＹｇとした時、重量増加率
を次式で求める。 重量増加率＝（Ｙ−１５）／１５ × １００〔％〕
ことを確認した油を１５ｇ入れる。シャーレを開放した
まま、室温２０℃、湿度５０％の恒湿、恒温室に静置す
る。３０時間後の油の重量をＹｇとした時、重量増加率
を次式で求める。 重量増加率＝（Ｙ−１５）／１５ × １００〔％〕
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の問
題を解決するにあたり、鋭意努力した結果、ポリエーテ
ル油の吸湿性が高いのは、末端ヒドロキシル基に原因が
あると推定した。そこで、末端がメチル基であるポリエ
ーテルを用いて、Ｒ−１３４ａ用冷凍機油としての評価
を実施した。その結果、末端がメチル基であるポリエー
テルが、ヒドロキシル基を有するポリエーテルと比較し
て、Ｒ−１３４ａとの相溶性を損なうことなく、吸湿量
が減少するとともに、粘度指数についても向上している
ことを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、下記一般式
題を解決するにあたり、鋭意努力した結果、ポリエーテ
ル油の吸湿性が高いのは、末端ヒドロキシル基に原因が
あると推定した。そこで、末端がメチル基であるポリエ
ーテルを用いて、Ｒ−１３４ａ用冷凍機油としての評価
を実施した。その結果、末端がメチル基であるポリエー
テルが、ヒドロキシル基を有するポリエーテルと比較し
て、Ｒ−１３４ａとの相溶性を損なうことなく、吸湿量
が減少するとともに、粘度指数についても向上している
ことを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、下記一般式
【０００７】
【化２】
【０００８】〔式中、Ｒ1 はエチレン基又はプロピレン
基を示し、これらがランダム又はブロック状に併存して
いる。Ｘ1 はメチル基を示し、Ｘ2 は炭素数２又は３の
ジヒドロキシ化合物から水酸基を除いた残基を示し、Ｘ
3 はトリヒドロキシ化合物から水酸基を除いた残基を示
す。ｌ，ｍ，ｎは上記化合物〜の動粘度が１０〜３
００ｃＳｔ（４０℃）となる正数であり、同一でも異な
っていてもよい。〕から選ばれるポリエーテルの少なく
とも一種及びテトラフルオロエタンからなるテトラフル
オロエタン系冷凍機用組成物を提供するものである。ま
た、本発明は、上記ポリエーテルからなるテトラフルオ
ロエタン系冷凍機用冷凍機油をも提供するものである。
基を示し、これらがランダム又はブロック状に併存して
いる。Ｘ1 はメチル基を示し、Ｘ2 は炭素数２又は３の
ジヒドロキシ化合物から水酸基を除いた残基を示し、Ｘ
3 はトリヒドロキシ化合物から水酸基を除いた残基を示
す。ｌ，ｍ，ｎは上記化合物〜の動粘度が１０〜３
００ｃＳｔ（４０℃）となる正数であり、同一でも異な
っていてもよい。〕から選ばれるポリエーテルの少なく
とも一種及びテトラフルオロエタンからなるテトラフル
オロエタン系冷凍機用組成物を提供するものである。ま
た、本発明は、上記ポリエーテルからなるテトラフルオ
ロエタン系冷凍機用冷凍機油をも提供するものである。
【０００９】一般式におけるＸ1 としては、メタノー
ルから水酸基を除いた残基、つまりメチル基である。一
般式におけるＸ2 としては、炭素数２又は３のジヒド
ロキシ化合物から水酸基を除いた残基、つまりエチレン
グリコール残基（即ちエチレン基）、プロピレングリコ
ール残基（１，２−プロピレングリコール残基及び１，
３−プロピレングリコール残基）（即ちプロピレン基）
である。一般式におけるＸ3 としては、グリセリン残
基、トリメチロールプロパン残基等のトリヒドロキシ化
合物から水酸基を除いた残基である。また、一般式〜
におけるＲ1 としては、エチレン基又はプロピレン基
を示し、これらがランダム又はブロック状に併存してい
るものである。つまり、式中のｌ，ｍ又はｎ個のＲ1 Ｏ
は、それぞれがオキシエチレン基又はオキシプロピレン
基を示し、かつｌ，ｍ又はｎ個繰り返す際に、オキシエ
チレン基とオキシプロピレン基がランダム又はブロック
状に併存して連結しているものである。なお、この場
合、オキシプロピレン基を主成分とするものが好まし
い。また、一般式及びにおける複数のＲ1 は同一で
も異なっていても良い。
ルから水酸基を除いた残基、つまりメチル基である。一
般式におけるＸ2 としては、炭素数２又は３のジヒド
ロキシ化合物から水酸基を除いた残基、つまりエチレン
グリコール残基（即ちエチレン基）、プロピレングリコ
ール残基（１，２−プロピレングリコール残基及び１，
３−プロピレングリコール残基）（即ちプロピレン基）
である。一般式におけるＸ3 としては、グリセリン残
基、トリメチロールプロパン残基等のトリヒドロキシ化
合物から水酸基を除いた残基である。また、一般式〜
におけるＲ1 としては、エチレン基又はプロピレン基
を示し、これらがランダム又はブロック状に併存してい
るものである。つまり、式中のｌ，ｍ又はｎ個のＲ1 Ｏ
は、それぞれがオキシエチレン基又はオキシプロピレン
基を示し、かつｌ，ｍ又はｎ個繰り返す際に、オキシエ
チレン基とオキシプロピレン基がランダム又はブロック
状に併存して連結しているものである。なお、この場
合、オキシプロピレン基を主成分とするものが好まし
い。また、一般式及びにおける複数のＲ1 は同一で
も異なっていても良い。
【００１０】前記一般式〜で表される化合物として
は、冷凍機油として圧縮機等の摺動部における摩擦，摩
耗及び焼き付き防止等の機能を充分に達成するために、
その動粘度として１０〜３００ｃＳｔ（４０℃）、好ま
しくは１５〜２００ｃＳｔ（４０℃）となるようなもの
が望ましく、一般式〜における分子量あるいはｌ，
ｍ，ｎの値はこのような粘度範囲となるような値を選択
することが好ましい。ｌ，ｍ，ｎの値は、およそ３〜６
０、好ましくは６〜３０であり、これらは同一でも異な
っていてもよい。
は、冷凍機油として圧縮機等の摺動部における摩擦，摩
耗及び焼き付き防止等の機能を充分に達成するために、
その動粘度として１０〜３００ｃＳｔ（４０℃）、好ま
しくは１５〜２００ｃＳｔ（４０℃）となるようなもの
が望ましく、一般式〜における分子量あるいはｌ，
ｍ，ｎの値はこのような粘度範囲となるような値を選択
することが好ましい。ｌ，ｍ，ｎの値は、およそ３〜６
０、好ましくは６〜３０であり、これらは同一でも異な
っていてもよい。
【００１１】本発明の組成物は、上記一般式〜で表
されるポリエーテルとテトラフルオロエタンとからなる
ものであるが、その割合については、通常は、前記一般
式〜で表されるポリエーテルとテトラフルオロエタ
ンの重量比で１／９９〜９９／１、好ましくは５／９５
〜６０／４０である。なお、このテトラフルオロエタン
は、一般にはＲ１３４ａであるが、これに１，１，２，
２−テトラフルオロエタン（Ｒ１３４）が少量含まれて
いてもよい。一般式〜の化合物は単独で、又はこれ
らの混合物として使用することができる。本発明の組成
物及び冷凍機油（潤滑油）は、低温〜高温分野の冷凍、
冷蔵及び空調を目的とした冷凍サイクルの応用の場合に
特に有効であるが、ランキンサイクル等のその他各種の
熱回収技術用としても使用可能である。
されるポリエーテルとテトラフルオロエタンとからなる
ものであるが、その割合については、通常は、前記一般
式〜で表されるポリエーテルとテトラフルオロエタ
ンの重量比で１／９９〜９９／１、好ましくは５／９５
〜６０／４０である。なお、このテトラフルオロエタン
は、一般にはＲ１３４ａであるが、これに１，１，２，
２−テトラフルオロエタン（Ｒ１３４）が少量含まれて
いてもよい。一般式〜の化合物は単独で、又はこれ
らの混合物として使用することができる。本発明の組成
物及び冷凍機油（潤滑油）は、低温〜高温分野の冷凍、
冷蔵及び空調を目的とした冷凍サイクルの応用の場合に
特に有効であるが、ランキンサイクル等のその他各種の
熱回収技術用としても使用可能である。
【００１２】本発明の組成物及び冷凍機油は、熱安定性
が優れており、通常の使用条件においては安定剤を必要
としないが、過酷な使用条件のため熱安定性の向上が必
要な場合には、ジメチルホスファイト，ジイソプロピル
ホスファイト，ジフェニルホスファイト等のホスファイ
ト系化合物、トリフェノキシホスフィンサルファイド，
トリメチルホスフィンサルファイド等のホスフィンサル
ファイド系化合物、その他グリシジルエーテル類等の安
定剤を少量添加すれば良い。また、本発明の一般式〜
で表される化合物と、従来使用されているナフテン系
鉱物油、パラフィン系鉱物油、アルキルベンゼン系合成
油、ポリ−α−オレフィン系合成油、フッ素系潤滑油で
あるパーフルオロポリエーテル油、含フッ素シリコーン
油あるいは本発明のポリエーテル油以外のポリエーテル
油等と混合使用することが可能である。
が優れており、通常の使用条件においては安定剤を必要
としないが、過酷な使用条件のため熱安定性の向上が必
要な場合には、ジメチルホスファイト，ジイソプロピル
ホスファイト，ジフェニルホスファイト等のホスファイ
ト系化合物、トリフェノキシホスフィンサルファイド，
トリメチルホスフィンサルファイド等のホスフィンサル
ファイド系化合物、その他グリシジルエーテル類等の安
定剤を少量添加すれば良い。また、本発明の一般式〜
で表される化合物と、従来使用されているナフテン系
鉱物油、パラフィン系鉱物油、アルキルベンゼン系合成
油、ポリ−α−オレフィン系合成油、フッ素系潤滑油で
あるパーフルオロポリエーテル油、含フッ素シリコーン
油あるいは本発明のポリエーテル油以外のポリエーテル
油等と混合使用することが可能である。
【００１３】また、フェノール系やアミン系の酸化防止
剤、イオウやリン系の極圧添加剤、シリコーン系の消泡
剤、あるいはベンゾトリアゾール等の金属不活性剤等の
各種添加剤を、本発明の組成物や冷凍機油にさらに添加
しても良い。本発明において、末端のヒドロキシル基を
メチル化することにより、親水性が低下し、吸湿性が低
下するものと考えられる。また、末端ヒドロキシル基を
メチル化することにより、分子間の水素結合等による相
互作用が減少し、粘度指数が向上するものと考えられ
る。
剤、イオウやリン系の極圧添加剤、シリコーン系の消泡
剤、あるいはベンゾトリアゾール等の金属不活性剤等の
各種添加剤を、本発明の組成物や冷凍機油にさらに添加
しても良い。本発明において、末端のヒドロキシル基を
メチル化することにより、親水性が低下し、吸湿性が低
下するものと考えられる。また、末端ヒドロキシル基を
メチル化することにより、分子間の水素結合等による相
互作用が減少し、粘度指数が向上するものと考えられ
る。
【００１４】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳しく説明
する。 実施例１ 下記式
する。 実施例１ 下記式
【００１５】
【化３】
【００１６】で表されるポリエーテル油の吸湿性，粘度
指数，Ｒ１３４ａとの相溶性及び４０℃における動粘度
を測定した。なお、Ｒ１３４ａとの相溶性の測定は、下
記の方法により行った。Ｒ１３４ａとの相溶性の測定方法 ポリエーテル油とＲ１３４ａを重量比１５：８５で混合
して密閉し、温度を２５℃に保ち、その状態を観察し
た。
指数，Ｒ１３４ａとの相溶性及び４０℃における動粘度
を測定した。なお、Ｒ１３４ａとの相溶性の測定は、下
記の方法により行った。Ｒ１３４ａとの相溶性の測定方法 ポリエーテル油とＲ１３４ａを重量比１５：８５で混合
して密閉し、温度を２５℃に保ち、その状態を観察し
た。
【００１７】その結果、吸湿性を示す重量増加率は0.９
％であり、また、粘度指数は２４５、動粘度は１０１ｃ
Ｓｔ（４０℃）、Ｒ１３４ａとは溶解して良好な相溶性
を示した。なお、ここで粘度指数は、潤滑油の粘度の温
度依存性を表す指標であり、値が大きい程、粘度の温度
による変化が少ないため、潤滑性能に優れたものとな
る。
％であり、また、粘度指数は２４５、動粘度は１０１ｃ
Ｓｔ（４０℃）、Ｒ１３４ａとは溶解して良好な相溶性
を示した。なお、ここで粘度指数は、潤滑油の粘度の温
度依存性を表す指標であり、値が大きい程、粘度の温度
による変化が少ないため、潤滑性能に優れたものとな
る。
【００１８】比較例１ 下記式
【００１９】
【化４】
【００２０】で表されるポリエーテル油の吸湿性，粘度
指数，Ｒ１３４ａとの相溶性及び４０℃における動粘度
を上記実施例１と同様にして測定した。その結果、粘度
指数は２２８、動粘度は１０４ｃＳｔ（４０℃）、Ｒ１
３４ａとは溶解して良好な相溶性を示した。しかし、吸
湿性を示す重量増加率は2.９％と吸湿量が多かった。
指数，Ｒ１３４ａとの相溶性及び４０℃における動粘度
を上記実施例１と同様にして測定した。その結果、粘度
指数は２２８、動粘度は１０４ｃＳｔ（４０℃）、Ｒ１
３４ａとは溶解して良好な相溶性を示した。しかし、吸
湿性を示す重量増加率は2.９％と吸湿量が多かった。
【００２１】
【発明の効果】本発明の組成物及び冷凍機油は、吸湿性
が低いため、水分の混入が低下し、絶縁抵抗の低下を防
止できるとともに、水分による銅，パイプ等の金属腐食
の進行を防止することができる。更に粘度指数が高いた
めに、広い温度範囲で、圧縮機等の摺動部における摩
擦，摩耗及び焼き付き防止等の潤滑機能を充分に発揮す
ることができる。
が低いため、水分の混入が低下し、絶縁抵抗の低下を防
止できるとともに、水分による銅，パイプ等の金属腐食
の進行を防止することができる。更に粘度指数が高いた
めに、広い温度範囲で、圧縮機等の摺動部における摩
擦，摩耗及び焼き付き防止等の潤滑機能を充分に発揮す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１０Ｎ 30:00 40:30
Claims (2)
- 【請求項１】 下記一般式 【化１】 〔式中、Ｒ1 はエチレン基又はプロピレン基を示し、こ
れらがランダム又はブロック状に併存している。Ｘ1 は
メチル基を示し、Ｘ2 は炭素数２又は３のジヒドロキシ
化合物から水酸基を除いた残基を示し、Ｘ3 はトリヒド
ロキシ化合物から水酸基を除いた残基を示す。ｌ，ｍ，
ｎは上記化合物〜の動粘度が１０〜３００ｃＳｔ
（４０℃）となる正数であり、同一でも異なっていても
よい。〕から選ばれるポリエーテルの少なくとも一種及
びテトラフルオロエタンからなるテトラフルオロエタン
系冷凍機用組成物。 - 【請求項２】 請求項１記載のポリエーテルからなるテ
トラフルオロエタン系冷凍機用冷凍機油。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7342129A JP2781766B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | テトラフルオロエタン系冷凍機用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7342129A JP2781766B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | テトラフルオロエタン系冷凍機用組成物 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1001344A Division JP2837861B2 (ja) | 1988-11-11 | 1989-01-10 | テトラフルオロエタン系冷凍機用組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08239676A true JPH08239676A (ja) | 1996-09-17 |
| JP2781766B2 JP2781766B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=18351359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7342129A Expired - Lifetime JP2781766B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | テトラフルオロエタン系冷凍機用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2781766B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008239815A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Nippon Oil Corp | ランキンサイクル発電のタービン用潤滑油及び作動流体組成物 |
| JP2010090285A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Nippon Oil Corp | ランキンサイクル発電のタービン用潤滑油及び作動流体組成物 |
| JP2013010969A (ja) * | 2012-10-15 | 2013-01-17 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | ランキンサイクル発電のタービン用潤滑油及び作動流体組成物 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01198694A (ja) * | 1987-10-30 | 1989-08-10 | Idemitsu Kosan Co Ltd | フッ素含有アルカン冷媒用潤滑油 |
| JPH01259094A (ja) * | 1988-04-08 | 1989-10-16 | Kiyouseki Seihin Gijutsu Kenkyusho:Kk | フロン圧縮機に用いる潤滑油 |
| JPH02102296A (ja) * | 1988-10-07 | 1990-04-13 | Tonen Corp | １．１．１．２−テトラフルオルエタン冷媒を使用する冷凍機用潤滑油 |
| JPH02305893A (ja) * | 1988-12-06 | 1990-12-19 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 圧縮型冷凍機用潤滑油 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7342129A patent/JP2781766B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008239815A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Nippon Oil Corp | ランキンサイクル発電のタービン用潤滑油及び作動流体組成物 |
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