JPH08239622A - インクジェットプリント用疎水性表面処理皮膜及び製造方法 - Google Patents

インクジェットプリント用疎水性表面処理皮膜及び製造方法

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JPH08239622A
JPH08239622A JP7070795A JP7079595A JPH08239622A JP H08239622 A JPH08239622 A JP H08239622A JP 7070795 A JP7070795 A JP 7070795A JP 7079595 A JP7079595 A JP 7079595A JP H08239622 A JPH08239622 A JP H08239622A
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JP
Japan
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weight
compound group
parts
film
group
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Application number
JP7070795A
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English (en)
Inventor
Nobuhisa Bessho
信久 別所
Shuji Kametani
修史 亀谷
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Daiichi Kasei Co Ltd
Daiwa Kasei Shoji KK
Original Assignee
Daiichi Kasei Co Ltd
Daiwa Kasei Shoji KK
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Publication date
Application filed by Daiichi Kasei Co Ltd, Daiwa Kasei Shoji KK filed Critical Daiichi Kasei Co Ltd
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Publication of JPH08239622A publication Critical patent/JPH08239622A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5227Macromolecular coatings characterised by organic non-macromolecular additives, e.g. UV-absorbers, plasticisers, surfactants

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多種の疎水性層を有する基材の疎水性表面を
処理することにより、水性インクを用いたインクジェッ
トプリントによる画像を、高細線、高濃度、かつ、堅牢
にプリントすることができるようにする疎水性表面処理
皮膜を提供する。 【構成】 疎水性層を有する基材の疎水性表面に、化合
物群Aのうち少なくとも1種、化合物群Bのうち少なく
とも1種及び化合物群Cのうち少なくとも1種を、単独
系又は混合系の水溶液又は水分散液として、乾燥後の膜
厚が2〜30μmになるように塗工することにより形成
されてなるインクジェットプリント用疎水性表面処理皮
膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、疎水性層を有する基材
の疎水性表面を処理することにより、水性又は水分散性
インクを用いたインクジェットプリント方式による図柄
をその基材の表面に精巧にプリントすることができるよ
うにする表面処理皮膜に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリント方式は、印刷
紙、看板、繊維織物等に、写真、絵図、図柄、文字等の
画像を製版の工程を経ずに直接描くことができる先端的
な印刷方法である。この方式は、コンピュータグラフィ
ックス、コンピュータエーディトデザイン、及び、イン
クジェットプリンターの連動により行われている。
【0003】インクジェットプリント方式は、応用開発
と実用化においてまだ発展の途上にあるが、なかでも、
疎水性フィルム等の疎水性基材の表面に直接カラープリ
ントをする方法は、そのニーズが大きいにもかかわら
ず、普及していないのが現状である。特に、水性インク
を用いたインクジェットプリントは、利用度が高いが、
疎水性基材の表面に直接印字、印図等をすると、水性イ
ンクが表面ではじき出されるので、実用化することがで
きなかった。
【0004】また、コート紙、アート紙等の表面が疎水
性に処理又はコーティングされた紙等に水性インクを用
いたインクジェットプリントをする場合においても、不
均一なプリントしかできず、画像を精巧に印字、印図す
る実用レベルに達していなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、多種の疎水性層を有する基材の疎水性表面を処理す
ることにより、水性インクを用いたインクジェットプリ
ントによる画像を、高細線、高濃度、かつ、堅牢にプリ
ントすることができるようにする疎水性表面処理皮膜を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、疎水性層を有する基材の疎水性表面に、
水溶性又は水分散性の樹脂による皮膜を形成させる一
方、水性インクの浸透を瞬時に行わせる界面活性剤、及
び、形成される皮膜の安定保持、寸法保持、柔軟性、硬
度、色素の固着等の調整剤を、それぞれの単独系で、又
は、混合系で、塗工することにより、疎水性層を有する
基材の疎水性表面をインクジェットプリント用として明
確に印字、印図することができるように改質することが
できることを見出し、本発明に到達した。
【0007】本発明の要旨は、インクジェットプリント
用疎水性表面処理皮膜が、疎水性層を有する基材の疎水
性表面に、下記化合物群Aのうち少なくとも1種、下記
化合物群Bのうち少なくとも1種及び下記化合物群Cの
うち少なくとも1種を、単独系又は混合系の水溶液又は
水分散液として、乾燥後の膜厚が2〜30μmになるよ
うに塗工することにより形成されてなるところにある。
【0008】本発明で使用される化合物群Aは、 (1)一般式(I) HOOC−R1 −COOH (I) (式中、R1 は、炭素数3〜8のアルキル基又は無置換
のアリール基を表す。)で表される二塩基酸とポリグリ
コール類とからなるポリエステル樹脂であって、上記二
塩基酸由来の重合度が50〜1000であって、上記ポ
リグリコール類由来の重合度が50〜1000であり、
水に溶解又は分散しうる化合物、(2)下記一般式(I
I)
【0009】
【化13】
【0010】(式中、R2 は、水素又はメチル基を表
し、R3 、R4 は、同一又は異なって、水素、ナトリウ
ム、アミノ基、メチル基、エチル基又はブチル基を表
し、m1 は、整数を表し、n1 は、整数を表し、m1
1 との和は、50〜2000である。)で表されるポ
リ(メタ)アクリレート、(3)重合度が500〜20
00であって、かつ、けん価度が70〜90モル%であ
るポリビニルアルコール、及び、ポリビニルピロリド
ン、(4)下記一般式(III)
【0011】
【化14】
【0012】(式中、M1 、M2 は、同一又は異なっ
て、ナトリウム、カリウム又は水素を表す。n2 は、5
0〜2000の整数を表す。)で表される無水マレイン
酸−酢酸ビニル共重合体、及び、(5)天然又は半合成
のポリサッカライド類からなる。
【0013】上記(1)のポリエステル樹脂は、一般式
(I)で表される二塩基酸とポリグリコール類とからな
る。上記二塩基酸としては、例えば、グルタル酸、セバ
シン酸、アジピン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等を
挙げることができる。上記ポリグリコール類としては、
例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール等を挙げることができ
る。なかでも、ジエチレングリコールからなる水溶性又
は水分散性ポリエステル樹脂が好ましい。
【0014】上記ポリエステル樹脂は、上記二塩基酸由
来の重合度が50〜1000であって、上記ポリグリコ
ール由来の重合度が50〜1000である。50未満で
あると、皮膜が軟弱であり、1000を超えると、親水
性が乏しくなるので、上記範囲に限定される。
【0015】上記(2)のポリ(メタ)アクリレートと
しては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メ
タ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸ア
ミド等を挙げることができる。
【0016】上記(3)のポリビニルアルコールとして
は、重合度が500〜2000であって、かつ、けん価
度が70〜90モル%である。重合度が500未満であ
ると、皮膜が軟弱であり、2000を超えると、親水性
が乏しくなり、また、けん価度が70モル%未満である
と、水溶性に乏しく、90モル%を超えると、再湿潤性
が悪くなるので、上記範囲に限定される。上記ポリビニ
ルピロリドンは、水に容易に溶けるのでそのままでも使
用することができるが、化合物群Aの他の化合物との混
合で使用することが好ましい。
【0017】上記(4)のマレイン酸−酢酸ビニル共重
合体は、そのまま又はそのアルカリ金属塩として使用す
ることができる。上記マレイン酸−酢酸ビニル共重合体
の重合度は、50〜2000である。50未満である
と、造膜性に乏しく、2000を超えると、再湿潤性に
欠けるので、上記範囲に限定される。
【0018】上記(5)の天然又は半合成のポリサッカ
ライド類としては、例えば、ポリアルギン酸又はそのア
ルカリ金属塩、キトサン、キチン、ポリカルボオキシメ
チルセルロース(CMC)、ポリメチルセルロース、ポ
リエチルセルロース、ポリヒドロキシメチルセルロー
ス、ポリヒドロキシエチルセルロース等を挙げることが
できる。なかでも、ポリアルギン酸ナトリウム、ポリカ
ルボオキシメチルセルロース;これらとキトサン、キチ
ンの混合物が好ましい。上記化合物群Aは、単独で用い
ても、上記(1)〜(5)を適宜混合して用いてもよ
い。
【0019】本発明で使用される化合物群Bは、(1)
下記一般式(IV)
【0020】
【化15】
【0021】(式中、R5 は、炭素数7〜20のアルキ
ル基を表し、n3 は、8〜16の整数を表す。)で表さ
れる化合物、及び、下記一般式(V)
【0022】
【化16】
【0023】(式中、R6 は、炭素数7〜13のアルキ
ル基を表し、n4 は、6〜12の整数を表す。)で表さ
れる化合物、並びに、(2)下記一般式(VI)
【0024】
【化17】
【0025】(式中、R7 は、炭素数6〜13のアルキ
ル基を表す。R8 は、水素又はナトリウムを表す。)で
表される化合物、及び、下記一般式(VII)
【0026】
【化18】
【0027】(式中、R9 は、炭素数7〜16のアルキ
ル基を表し、n5 は、2〜8の整数を表す。R10は、水
素又はナトリウムを表す。)で表される化合物からな
る。
【0028】上記化合物群Bのうち(1)は、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアリ
ールエーテル等の非イオン性界面活性剤であり、(2)
は、アルキルスルホコハク酸、ポリオキシアルキルエー
テルスルホコハク酸等のアニオン界面活性剤である。上
記非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン
オクチルエーテル、ポリオキシエチレンノニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンデシル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニ
ルエーテル等が好ましい。上記アニオン界面活性剤とし
ては、炭素数6〜13のジアルキルスルホコハク酸ナト
リウムが好ましい。
【0029】本発明で使用される化合物群Cは、(1)
下記一般式(VIII)
【0030】
【化19】
【0031】(式中、n6 は、1〜8の整数を表す。)
で表される化合物、下記一般式(IX)
【0032】
【化20】
【0033】(式中、n7 は、2〜10の整数を表
す。)で表される化合物、下記一般式(X)
【0034】
【化21】
【0035】(式中、R11は、メチル基又はエチル基を
表し、n8 は、2〜10の整数を表す。)で表される化
合物、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム、パラ
トルエンスルホン酸ナトリウム、尿素及び吸水性ウレタ
ンポリマー、並びに、(2)けい酸、けい酸塩、亜鉛
華、酸化チタン及び炭酸カルシウムからなる。
【0036】上記化合物群Cのうち(1)のグリセリ
ン、ジグリセリン、ポリグリセリン;平均分子量100
〜800のポリエチレングリコール;テトラエチレング
リコールジメチルエーテル等のポリオキシエチレンジア
ルキルエーテル;メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、パラトルエンスルホン酸ナトリウム、尿素;吸水
性ウレタンポリマー等は、本発明の疎水性表面処理皮膜
に湿潤性、柔軟性、インク溶解性等を付与するために用
いることができる。上記化合物群Cのうち(2)のけい
酸、けい酸塩、亜鉛華、酸化チタン、炭酸カルシウム等
の微粉末、コロイド化体は、本発明の疎水性表面処理皮
膜に、更に、適度な硬さを与え、基材のカールを防止し
て寸法安定性を維持するために有効に使用することがで
きる。
【0037】本発明のインクジェットプリント用疎水性
表面処理皮膜は、上記化合物群Aのうち少なくとも1
種、上記化合物群Bのうち少なくとも1種及び上記化合
物群Cのうち少なくとも1種を、単独系又は混合系の水
溶液又は水分散液として、疎水性層を有する基材の疎水
性表面に塗工する。
【0038】本明細書中において、単独系とは、それぞ
れ個別に化合物群の水溶液又は水分散を作成し、単独で
塗工し、その上に更に別の化合物群の水溶液又は水分散
を重ねて塗工することであり、例えば、化合物群Aの水
溶液又は水分散液を単独で塗工し、その上に化合物群B
の水溶液又は水分散液を塗工し、更に、その上に化合物
群Cの水溶液又は水分散液を塗工する等の方法を挙げる
ことができ、疎水性層を有する基材の疎水性表面により
適宜選択することができる。上記単独系塗工は、スプレ
ー塗工機によるのが好ましい。
【0039】本明細書中において、混合系とは、化合物
群A、化合物群B、及び、化合物群Cのうち全部又は一
部混合した水溶液又は水分散液を作成し、これを塗工す
ることであり、その組み合わせ方は、疎水性層を有する
基材の疎水性表面により適宜選択することができる。
【0040】本発明のインクジェットプリント用疎水性
表面処理皮膜は、更に、下記化合物群Dのうち少なくと
も1種を、単独系又は混合系の水溶液又は水分散液とし
て塗工してもよい。
【0041】本発明で使用される化合物群Dは、(1)
ヒンダードアミン系光安定剤;ヒンダードフェノール系
一次酸化防止剤;ベンゾエート系、シアノアクリレート
系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリア
ジン系の紫外線吸収剤及びベンゾフェノン系高分子紫外
線吸収剤、(2)下記一般式(XI)
【0042】
【化22】
【0043】(式中、n9 は、50〜2000の整数を
表す。)で表される化合物、下記一般式(XII)
【0044】
【化23】
【0045】(式中、R12、R13は、同一又は異なっ
て、水素、炭素数1〜4のアルキル基、スルホン酸基、
スルホン酸ナトリウム、CO〔CHOH〕4 CH2
H、COCH2 CH2 CH(NH2 )COOH又はシク
ロデキストリン基を表し、n10は、50〜2000の整
数を表す。)で表される化合物又はその一塩基酸塩、及
び、下記一般式(XIII)
【0046】
【化24】
【0047】(式中、R14は、炭素数1〜4のアルキル
基を表す。n11は、25〜1000の整数を表し、n12
は、25〜1000の整数を表す。)で表される化合
物、(3)硫酸バリウム、硫酸アルミニウム及び中性サ
イズ剤、(4)ポリアクリル酸系バインダー及び水溶性
ポリウレタン系バインダー、並びに、(5)クマリン
系、オキサゾール系、チアゾール系、イミダゾール系、
イミダゾロン系、ナフタール酸系及びジアミノスチルベ
ンジスルホン酸系の蛍光増白剤からなる。
【0048】上記化合物群Dのうち(1)は、単独でも
併用してもよい。これらは安定なエマルジョン又は分散
系で用いるのが好ましい。上記化合物群Dのうち(2)
のポリアミン系、ポリアリールアミン系、両性の水溶性
ポリマーは、本発明の疎水性表面処理皮膜の耐水性を向
上させるために使用することができる。上記化合物群D
のうち(3)は、特にコート紙に対して必要に応じて水
性インクを皮膜内に固定するために使用することができ
る。
【0049】上記塗工方法としては、上述したように、
それぞれ個別に化合物群の水溶液又は水分散を作成し、
単独に塗工し、その上に更に別の化合物群の水溶液又は
水分散を重ねて塗工してもよいし、化合物群A、化合物
群B、化合物群C、及び、化合物群Dのうち全部又は一
部混合した水溶液又は水分散液を作成し、これを塗工し
てもよく、その組み合わせ方は、疎水性層を有する基材
の疎水性表面により適宜選択することができる。
【0050】本発明のインクジェットプリント用表面処
理皮膜は、化合物群Aのうち少なくとも2種、並びに、
化合物群Bのうち少なくとも1種、及び、化合物群Cの
うち少なくとも1種を用いるか、又は、化合物群Aのう
ち少なくとも2種、並びに、化合物群Bのうち少なくと
も1種、化合物群Cのうち少なくとも1種及び化合物群
Dのうち少なくとも1種を用いるとより好ましい。
【0051】本発明のインクジェットプリント用表面処
理皮膜は、(化合物群Aの重量):(化合物群B及び化
合物群Cの重量の和)の比が、20:80〜99:1で
あるか、又は、(化合物群Aの重量):(化合物群B、
化合物群C及び化合物群Dの重量の和)の比が、20:
80〜99:1であることが好ましい。化合物群Aの重
量比が20未満であると、水性インクを充分に浸透させ
ることができず、99を超えると、水性インクの浸透を
瞬時に行わせたり、高細線、高濃度、堅牢な絵柄を得る
ことが困難になる。更に、この場合において、(化合物
群Bの重量):(化合物群Cの重量)の比が、2:98
〜60:40であるとより好ましい。化合物群Bの重量
が2未満であると、水性インクの浸透性が悪く、60を
超えると、水性インクが滲む。
【0052】本発明のインクジェットプリント用表面処
理皮膜は、その上にインクジェットプリントにより充分
な色濃度にカラープリントされるために、充分な膜厚が
必要であり、その膜厚としては、2〜30μmである。
2μm未満であると、水性インクが浮き上がりやすく細
線で濃いプリント得られにくくなり、30μmを超える
と、乾燥時のひずみが生じたり膜が厚すぎて取扱いにく
くなるので、上記範囲に限定される。
【0053】本発明のインクジェットプリント用表面処
理皮膜は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリウレタ
ン、ポリイミド、ポリアミド等のフィルム;これらの複
合基材のフィルム;疎水性基材をコーティングしたコー
ト紙又はアート紙;アルミ箔フィルム等の疎水性層を有
する基材の疎水性表面を処理することにより、水性イン
クを用いたインクジェットプリントを可能にする。
【0054】上記コート紙としては、例えば、スチレン
−ブタジエン系、酢酸ビニル系、メチルメタアクリレー
ト−ブタジエン系ラテックス及び酸化チタン等の白色顔
料を混合した疎水性基材を表面にコーティングしたもの
等を挙げることができる。上記水性インクとしては、直
接染料、酸性染料、反応染料等の水性インク;水に分散
する分散染料;顔料等の水分散性の水性インク等を挙げ
ることができる。
【0055】本発明で使用されるインクジェットプリン
トシステムとしては特に限定されず、例えば、エアージ
ェット、バブルジェット、オンデマンド型、ドクターヘ
ルツ型インクジェット等のすべてのプリンター方式を挙
げることができる。なかでも、解像力200DPI以上
の精度を有するシステムにより本発明のインクジェット
プリント用疎水性表面処理皮膜にプリントすると、細線
度の高い優れた絵柄が得られるので好ましい。
【0056】本発明のインクジェットプリント用表面処
理皮膜の塗工においては、リバースコーター、キスロー
ルコーター、グラビアコーター、スプレー塗工機等の塗
工機を用いて均一な塗工を行い、乾燥後の膜厚が2〜3
0μmになるように予め塗工機器を調節しておく必要が
ある。また、生成皮膜に亀裂が入らないように処理する
必要がある。
【0057】
【作用】本発明において、化合物群Aは、疎水性表面処
理皮膜として、水性インクによって湿潤、保持される程
度に疎水性層を有する基材の疎水性表面を親水性化さ
せ、水性インクの浸透を可能にする機能を有する。その
ため、化合物群A自体が、水に溶解又は分散し、かつ、
疎水性基材の表面に1μm以上の膜厚の膜を形成し、疎
水性基材の表面改質の役割を果たす。しかし、水性イン
クの充分な浸透効果は、化合物群Aだけでは達成されな
い。
【0058】化合物群Bは、化合物群Aだけでは不足す
る性能を補い、かつ、増幅する作用を有する。例えば、
水性インクの浸透を瞬時に行わせ、細線度の高いシャー
プな描柄を得る等の性能を発揮する。
【0059】水性インクを瞬時に浸透させて、高濃度に
高細線に堅牢にプリントできるようにするためには、化
合物群Aと化合物群Bとだけではなお不充分であり、化
合物群Cは、本発明を工業的に実用化させる段階で重要
な役割を果たす。即ち、化合物群Cは、インクの浸透を
助長し、充分なインクの浸透量を確保し、疎水性表面処
理皮膜としての寸法安定性、適度の柔軟性と硬度、表面
の平面性、湿潤性等を適度に調整する作用を有する。こ
れら化合物群A、化合物群B及び化合物群Cの適宜選
択、組み合わせにより、実用的に優れた疎水性表面処理
皮膜を得ることができる。
【0060】本発明のインクジェットプリント用疎水性
表面処理皮膜は、化合物群A、化合物群B及び化合物群
Cにより、表面処理皮膜として使用することができる
が、更に、プリントされた描柄の耐光性、耐水性、鮮明
度、白場の白度等の向上等の高度な品質要求に応じて、
化合物群Dを使用することができる。
【0061】化合物群Dのうち(1)は、カラープリン
トされた絵柄又は表面処理皮膜そのものの変退色、光劣
化を防止するために使用される。化合物群Dのうち
(2)は、耐水性向上のために、インク中の水溶性の色
素を本発明により形成されてなる皮膜内に固定するため
に使用される。これらは、耐光性を劣化させずに水溶性
の色素を皮膜内に固定する作用を有する。化合物群Dの
うち(3)は、水溶性の色素を皮膜内に固定する作用は
それほど大きくないが、固定された色素の耐水性を高め
るので、コート紙等に必要に応じて用いることができ
る。化合物群Dのうち(5)は、本発明の疎水性表面処
理皮膜の白場の白度を向上させるだけではなく、カラー
プリントされた描柄を鮮明にする効果があり、多様なニ
ーズに応じて適用することができる。
【0062】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0063】実施例1 コロナ放電処理されたポリエステルフィルムの表面に、
アジピン酸1モルとポリエチレングリコール(平均分子
量200)0.55モルとの反応生成物20重量部、ポ
リアクリル酸ナトリウム5重量部、オクチルスルホサク
シネート0.5重量部、及び、0.02μm以下のシリ
カ微粉末10重量部を含有する水溶液100重量部を作
成し、これを塗工機を用いて均一に常温で塗工した後、
常温で約10分間、ついで、60℃で約15分間乾燥
し、膜厚6μmのポリエステルフィルムの表面処理皮膜
を得た。
【0064】得られた表面処理皮膜に、NOVAJET
IIインクジェットシステム(サン・エンジニアリング
社製)を用いて、相撲力士のカラー写真をスキャナーし
画像処理し、専用の水性インクを用いたインクジェット
プリントにより、フルカラーの写真原画を精巧に再現し
たプリント画像を得ることができた。
【0065】実施例2 OHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)用フィル
ムに、けん価度75モル%、平均分子量1000のポリ
ビニルアルコール10重量部、オクチルスルホサクシネ
ート0.1重量部、グリセリン0.2重量部、及び、
0.02μm以下のシリカ微粉末2重量部を含有する1
00重量部の水分散液を作成し、これを塗工機を用いて
均一に常温で塗工した後、常温で約5分間、ついで、8
0℃で約5分間乾燥し、膜厚6.5μmのOHP用フィ
ルムの表面処理皮膜を得た。
【0066】得られたOHP用表面処理皮膜に、実施例
1と同様にしてインクジェットプリントにより、フルカ
ラーの写真原画を精巧に再現したプリント画像を得るこ
とができた。そして、このプリント画像をそのままOH
Pで直接投影することができた。
【0067】実施例3 ポリプロピレンフィルムに、ポリアクリル酸アミド5重
量部、アクリル酸ナトリウム5重量部、オクチルスルホ
コハク酸ナトリウム1重量部、ポリエチレングリコール
(平均分子量200)、及び、0.02μm以下のシリ
カ微粉末2重量部を含有する100重量部の水分散液を
作成し、これを塗工機を用いて均一に常温で塗工した
後、常温で約10分間、ついで、60℃で約10分間乾
燥し、膜厚5μmのポリプロピレンフィルムの表面処理
皮膜を得た。
【0068】得られた表面処理皮膜に、KS−1500
のインクジェットプリントシステム(クリハラ社製)を
用いて、JR東海広告のフルカラー印刷画をスキャナー
し画像処理し、水分散系の顔料インクを用いたインクジ
ェットプリントにより、フルカラーの印刷画を高濃度、
高細線に再現した優れたプリント画像を得ることができ
た。
【0069】実施例4 ポリ塩化ビニルフィルムに、ポリアルギン酸ナトリウム
5重量部、ポリカルボオキシメチルセルロース5重量
部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチ
レンオキシド10モル)1重量部、及び、0.02μm
以下のシリカ微粉末1重量部を含有する100重量部の
水分散液を作成し、これを塗工機を用いて均一に常温で
塗工した後、すぐに110℃の乾燥機を通して約2分間
乾燥し、膜厚7μmの塩化ビニルフィルムの表面処理皮
膜を得た。
【0070】得られた表面処理皮膜に、KS−1500
のインクジェットプリントシステム(クリハラ社製)を
用いて、飛行機の写真画をスキャナーし画像処理し、反
応染料を含有する水性インクを用いたインクジェットプ
リントにより、フルカラーの飛行機の画像を精巧に再現
した優れたプリント画像を得ることができた。
【0071】実施例5 ポリカーボネートフィルムに、ポリビニルピロリドン5
重量部、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体5重量
部、オクチルスルホコハク酸ナトリウム0.1重量部、
ソルビット0.2重量部、及び、コロイドシリカ3重量
部を含有する100重量部の水分散液を作成し、これを
塗工機を用いて均一に常温で塗工した後、すぐに110
℃の乾燥機を通して連続的に約2分間乾燥し、膜厚4μ
mのポリカーボネートフィルムの表面処理皮膜を得た。
【0072】得られた表面処理皮膜に、NOVAJET
IIインクジェットシステム(サン・エンジニアリング
社製)を用いて、風景の写真画をスキャナーし画像処理
し、専用の水性インクを用いたインクジェットプリント
により、フルカラーの風景の写真原画を精巧に再現した
プリント画像を得ることができた。
【0073】実施例6 アルミ箔フィルムに、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重
合体10重量部、キトサン3重量部、オクチルスルホサ
クシネート0.2重量部、及び、メタニトロベンゼンス
ルホン酸ナトリウム4重量部を含有する100重量部の
水溶液又は酢酸溶液を作成し、KSロールを用いて片面
に均一にパディングして、120℃の乾燥機を通して連
続的に乾燥し、膜厚4.5μmのアルミ箔フィルムの表
面処理皮膜を得た。
【0074】得られた表面処理皮膜に、エアージェット
プリント方式(ミケランジェロシステム)により、肖像
画をスキャナーし画像処理し、アクリル酸系バインダー
を含有する水分散系顔料インクを用いたインクジェット
プリントにより、フルカラーの曲線も精巧な肖像画のプ
リントが得ることができた。
【0075】実施例7 ポリ塩化ビニルフィルムに、けん価度75モル%、平均
分子量1000のポリビニルアルコール4重量部、無水
マレイン酸−酢酸ビニル共重合体6重量部、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキシド1
0モル)1重量部、ポリエチレングリコール0.5重量
部、及び、0.02μm以下のシリカ微粉末1重量部を
含有する100重量部の水分散液を作成し、これを塗工
機を用いて均一に常温で塗工した後、110℃の乾燥機
を通して約2分間乾燥し、膜厚5.5μmのポリ塩化ビ
ニルフィルムの表面処理皮膜を得た。
【0076】得られた表面処理皮膜に、NOVAJET
IIインクジェットシステム(サン・エンジニアリング
社製)を用いて、花模様の絵柄をスキャナーし画像処理
し、専用の水性インクを用いたインクジェットプリント
により、花模様の絵柄が高濃度、高細線に再現されたプ
リント画像を得ることができた。
【0077】実施例8 メチルメタアクリレート−ブタジエン系ラテックス及び
酸化チタン等の無機系白色顔料をコーティングしたコー
ト紙の表面に、ポリアクリル酸アミド4重量部、アクリ
ル酸ナトリウム4重量部、ポリカルボオキシメチルセル
ロース2重量部、オクチルスルホサクシネート0.1重
量部、グリセリン0.2重量部、及び、0.02μm以
下のカオリン微粉末2重量部を含有する100重量部の
水分散液を作成し、これを塗工機を用いて均一に常温で
塗工した後、常温で約5分間、ついで、60℃で約5分
間乾燥し、膜厚3.5μmのコート紙の表面処理皮膜を
得た。
【0078】得られたコート紙の表面処理皮膜に、NO
VAJETIIインクジェットシステム(サン・エンジ
ニアリング社製)を用いて、相撲力士の絵柄をスキャナ
ーし画像処理し、専用の水性インクを用いたインクジェ
ットプリントにより、相撲力士の絵柄が高濃度、高細線
に再現されたプリント画像を得ることができた。このプ
リント画像を図1に示した。
【0079】実施例9 酢酸ビニル系ラテックス、及び、酸化チタン、カオリ
ン、クレー等の無機系白色顔料をコーティングしたアー
ト紙の表面に、けん価度75モル%、平均分子量100
0のポリビニルアルコール10重量部、オクチルスルホ
サクシネート0.1重量部、グリセリン0.2重量部、
0.02μm以下のシリカ微粉末1重量部、及び、反応
染料フィクス残であるポリアリルアミン(日東紡績社
製)0.2重量部を含有する100重量部の水分散液を
作成し、これを塗工機を用いて均一に常温で塗工した
後、60℃の乾燥機で約10分間乾燥し、膜厚5μmの
アート紙の表面処理皮膜を得た。
【0080】得られた表面処理皮膜に、KS−1500
のインクジェットプリントシステム(クリハラ社製)を
用いて、反応染料の水性インクを用いたインクジェット
プリントにより、フルカラーの高濃度で高細線の絵柄の
プリント画を得ることができ、その耐水性も向上した。
【0081】実施例10 コロナ放電処理されたポリエステルフィルムの表面に、
けん価度75モル%、平均分子量1000のポリビニル
アルコール10重量部、ポリオキシエチレンノニルエー
テルスルホコハク酸ナトリウム0.2重量部、ポリオキ
シエチレングリコール(平均分子量300)0.1重量
部、ポリオキシエチレンメチルエーテル(平均分子量2
00)0.1重量部、及び、硫酸アルミニウム1重量部
を含有する水溶液100重量部を作成し、これを塗工機
を用いて均一に常温で塗工した後、110℃の乾燥機を
通して連続的に乾燥し、膜厚6μmのポリエステルフィ
ルムの表面処理皮膜を得た。
【0082】得られた表面処理皮膜に、Display
Maker−Jシステム(Laser Master
社製)を用いて、水性インクを用いたインクジェットプ
リントにより、フルカラーの高濃度で高細線の絵柄のプ
リント画像を得ることができ、耐水性も向上させること
ができた。
【0083】実施例11 酢酸ビニル系ラテックス及び酸化チタン等の無機系白色
顔料をコーティングしたアート紙の表面に、けん価度7
5モル%、平均分子量1000のポリビニルアルコール
10重量部、オクチルスルホサクシネート0.1重量
部、グリセリン0.2重量部、微粒子分散された酸化チ
タン1重量部、ジアミノスチルベンジスルホン酸系蛍光
増白剤Whitex BB(住友化学工業社製)0.0
1重量部、及び、トリアゾール系紫外線吸収剤スミポン
UL(住友化学工業社製)0.1重量部を含有する10
0重量部の水分散液を作成し、これを塗工機を用いて均
一に常温で塗工した後、60℃の乾燥機で約10分間乾
燥し、膜厚4.5μmのアート紙の表面処理皮膜を得
た。
【0084】得られた表面処理皮膜に、Display
Maker−Jシステム(Laser Master
社製)を用いて、格子柄をスキャナーし画像処理し、水
性インクを用いたインクジェットプリントにより、カラ
ーの柄と白場の格子模様が高細線で白場の白度の高いプ
リント画像を得ることができ、カラー模様の耐光性も向
上させることができた。
【0085】比較例1 実施例1の表面処理皮膜を塗工していないポリエステル
フィルムに、実施例1と同様にインクジェットプリント
したが、インクを撥ねて、プリント画像がまったく得ら
れなかった。
【0086】比較例2 実施例2の表面処理皮膜を塗工していないOHPフィル
ムに、実施例2と同様にインクジェットプリントした
が、インクを撥ねて、プリント画像がまったく得られな
かった。
【0087】比較例3 実施例3の表面処理皮膜を塗工していないポリプロピレ
ンフィルムに、実施例3と同様にインクジェットプリン
トしたが、インクの着色が得られず、痕跡程度の画像し
か得られなかった。
【0088】比較例4 実施例4の表面処理皮膜を塗工していないポリ塩化ビニ
ルフィルムに、実施例4と同様にインクジェットプリン
トしたが、インクを撥ねて、プリント画像がまったく得
られなかった。
【0089】比較例5実施例5の表面処理皮膜を塗工し
ていないポリカーボネートフィルムに、実施 例5と同様にインクジェットプリントしたが、インクを
撥ねて、プリント画像がまったく得られなかった。
【0090】比較例6 実施例6の表面処理皮膜を塗工していないアルミ箔に、
実施例6と同様にインクジェットプリントしたが、イン
クを撥ねて、痕跡程度のプリント画像しか得られなかっ
た。
【0091】比較例7 実施例7の表面処理皮膜を塗工していないポリ塩化ビニ
ルフィルムに、実施例7と同様にインクジェットプリン
トしたが、インクを撥ねて、プリント画像がまったく得
られなかった。
【0092】比較例8 実施例8の表面処理皮膜を塗工していないコート紙の表
面に、実施例8と同様にインクジェットプリントした
が、インクを撥ねて、痕跡程度しかプリントされなかっ
た。これを図2に示した。
【0093】比較例9 実施例9の表面処理皮膜を塗工していないアート紙の表
面に、実施例9と同様にインクジェットプリントした
が、インクを撥ねて、プリント画像がまったく得られな
かった。
【0094】比較例10 実施例10の表面処理皮膜を塗工していないコロナ放電
されたポリエステルフィルムの表面に、実施例10と同
様にインクジェットプリントしたが、インクを撥ねて、
プリント画像がまったく得られなかった。
【0095】比較例11 実施例11の表面処理皮膜を塗工していないアート紙の
表面に、実施例11と同様にインクジェットプリントし
たが、インクを撥ねて、プリント画像がまったく得られ
なかった。
【0096】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリント用疎水
性表面処理皮膜は、上述のようになるので、疎水性層を
有する基材の疎水性表面を処理することにより、水性イ
ンクを用いたインクジェットプリントによる画像を、高
細線、高濃度、堅牢にプリントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例8におけるインクジェットプリント画
像。
【図2】比較例8におけるインクジェットプリント画
像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 105/00 PCS C09D 105/00 PCS 129/04 PFN 129/04 PFN 133/06 PFX 133/06 PFX 171/02 PLQ 171/02 PLQ D21H 19/16 D21H 1/34 C

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性層を有する基材の疎水性表面に、
    下記化合物群Aのうち少なくとも1種、下記化合物群B
    のうち少なくとも1種及び下記化合物群Cのうち少なく
    とも1種を、単独系又は混合系の水溶液又は水分散液と
    して、乾燥後の膜厚が2〜30μmになるように塗工す
    ることにより形成されてなることを特徴とするインクジ
    ェットプリント用疎水性表面処理皮膜。 化合物群A; (1)一般式(I) HOOC−R1 −COOH (I) (式中、R1 は、炭素数3〜8のアルキル基又は無置換
    のアリール基を表す。)で表される二塩基酸とポリグリ
    コール類とからなるポリエステル樹脂であって、前記二
    塩基酸由来の重合度が50〜1000であって、前記ポ
    リグリコール類由来の重合度が50〜1000であり、
    水に溶解又は分散しうる化合物、(2)下記一般式(I
    I) 【化1】 (式中、R2 は、水素又はメチル基を表し、R3 、R4
    は、同一又は異なって、水素、ナトリウム、アミノ基、
    メチル基、エチル基又はブチル基を表し、m1 は、整数
    を表し、n1 は、整数を表し、m1 とn1 との和は、5
    0〜2000である。)で表されるポリ(メタ)アクリ
    レート、(3)重合度が500〜2000であって、か
    つ、けん価度が70〜90モル%であるポリビニルアル
    コール、及び、ポリビニルピロリドン、(4)下記一般
    式(III) 【化2】 (式中、M1 、M2 は、同一又は異なって、水素、ナト
    リウム又はカリウムを表し、n2 は、50〜2000の
    整数を表す。)で表される無水マレイン酸−酢酸ビニル
    共重合体、及び、(5)天然又は半合成のポリサッカラ
    イド類。 化合物群B; (1)下記一般式(IV) 【化3】 (式中、R5 は、炭素数7〜20のアルキル基を表し、
    3 は、8〜16の整数を表す。)で表される化合物、
    及び、下記一般式(V) 【化4】 (式中、R6 は、炭素数7〜13のアルキル基を表し、
    4 は、6〜12の整数を表す。)で表される化合物、
    並びに、(2)下記一般式(VI) 【化5】 (式中、R7 は、炭素数6〜13のアルキル基を表し、
    8 は、水素又はナトリウムを表す。)で表される化合
    物、及び、下記一般式(VII) 【化6】 (式中、R9 は、炭素数7〜16のアルキル基を表し、
    5 は、2〜8の整数を表し、R10は、水素又はナトリ
    ウムを表す。)で表される化合物。 化合物群C; (1)下記一般式(VIII) 【化7】 (式中、n6 は、1〜8の整数を表す。)で表される化
    合物、下記一般式(IX) 【化8】 (式中、n7 は、2〜10の整数を表す。)で表される
    化合物、下記一般式(X) 【化9】 (式中、R11は、メチル基又はエチル基を表し、n
    8 は、2〜10の整数を表す。)で表される化合物、メ
    タニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム、パラトルエン
    スルホン酸ナトリウム、尿素及び吸水性ウレタンポリマ
    ー、並びに、(2)けい酸、けい酸塩、亜鉛華、酸化チ
    タン及び炭酸カルシウム。
  2. 【請求項2】 疎水性層を有する基材の疎水性表面に、
    化合物群Aのうち少なくとも1種、化合物群Bのうち少
    なくとも1種及び化合物群Cのうち少なくとも1種を、
    単独系又は混合系の水溶液又は水分散液として、乾燥後
    の膜厚が2〜30μmになるように塗工する請求項1記
    載のインクジェットプリント用疎水性表面処理皮膜の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のインクジェットプリント
    用疎水性表面処理皮膜に、更に、下記化合物群Dのうち
    少なくとも1種を、単独系又は混合系の水溶液又は水分
    散液として塗工することにより形成されてなることを特
    徴とするインクジェットプリント用疎水性表面処理皮
    膜。 化合物群D; (1)ヒンダードアミン系光安定剤;ヒンダードフェノ
    ール系一次酸化防止剤;ベンゾエート系、シアノアクリ
    レート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、
    トリアジン系の紫外線吸収剤及びベンゾフェノン系高分
    子紫外線吸収剤、(2)下記一般式(XI) 【化10】 (式中、n9 は、50〜2000の整数を表す。)で表
    される化合物、下記一般式(XII) 【化11】 (式中、R12、R13は、同一又は異なって、水素、炭素
    数1〜4のアルキル基、スルホン酸基、スルホン酸ナト
    リウム、CO〔CHOH〕4 CH2 OH、COCH2
    2 CH(NH2 )COOH又はシクロデキストリン基
    を表し、n10は、50〜2000の整数を表す。)で表
    される化合物又はその一塩基酸塩、及び、下記一般式
    (XIII) 【化12】 (式中、R14は、炭素数1〜4のアルキル基を表し、n
    11は、25〜1000の整数を表し、n12は、25〜1
    000の整数を表す。)で表される化合物、(3)硫酸
    バリウム、硫酸アルミニウム及び中性サイズ剤、(4)
    ポリアクリル酸系バインダー及び水溶性ポリウレタン系
    バインダー、並びに、(5)クマリン系、オキサゾール
    系、チアゾール系、イミダゾール系、イミダゾロン系、
    ナフタール酸系及びジアミノスチルベンジスルホン酸系
    の蛍光増白剤。
  4. 【請求項4】 疎水性層を有する基材の疎水性表面に、
    化合物群Aのうち少なくとも1種、化合物群Bのうち少
    なくとも1種、化合物群Cのうち少なくとも1種及び化
    合物群Dのうち少なくとも1種を、単独系又は混合系の
    水溶液又は水分散液として、乾燥後の膜厚が2〜30μ
    mになるように塗工する請求項3記載のインクジェット
    プリント用疎水性表面処理皮膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 化合物群Aのうち少なくとも2種、並び
    に、化合物群Bのうち少なくとも1種、及び、化合物群
    Cのうち少なくとも1種を、単独系又は混合系の水溶液
    又は水分散液として塗工することにより形成されてなる
    請求項1記載のインクジェットプリント用疎水性表面処
    理皮膜。
  6. 【請求項6】 化合物群Aのうち少なくとも2種、並び
    に、化合物群Bのうち少なくとも1種、化合物群Cのう
    ち少なくとも1種及び化合物群Dのうち少なくとも1種
    を、単独系又は混合系の水溶液又は水分散液として塗工
    することにより形成されてなる請求項3記載のインクジ
    ェットプリント用疎水性表面処理皮膜。
  7. 【請求項7】 (化合物群Aの重量):(化合物群B及
    び化合物群Cの重量の和)の比が、20:80〜99:
    1である請求項1記載のインクジェットプリント用疎水
    性表面処理皮膜。
  8. 【請求項8】 (化合物群Aの重量):(化合物群B、
    化合物群C及び化合物群Dの重量の和)の比が、20:
    80〜99:1である請求項3記載のインクジェットプ
    リント用疎水性表面処理皮膜。
  9. 【請求項9】 (化合物群Bの重量):(化合物群Cの
    重量)の比が、2:98〜60:40である請求項7又
    は8記載のインクジェットプリント用疎水性表面処理皮
    膜。
  10. 【請求項10】 疎水性層を有する基材が、コロナ放電
    処理されたポリエステルフィルムであり、化合物群A
    が、アジピン酸1モルとポリエチレングリコール(平均
    分子量200)0.55モルとからなる反応生成物20
    重量部、及び、ポリアクリル酸ナトリウム5重量部であ
    り、化合物群Bが、オクチルスルホサクシネート0.5
    重量部であり、化合物群Cが、0.02μm以下のシリ
    カ微粉末10重量部であり、水溶液が、100重量部で
    あり、乾燥後の膜厚が、3〜10μmである請求項1記
    載のインクジェットプリント用疎水性表面処理皮膜。
  11. 【請求項11】 疎水性層を有する基材が、OHP用フ
    ィルムであり、化合物群Aが、けん価度75モル%、平
    均分子量1000のポリビニルアルコール10重量部で
    あり、化合物群Bが、オクチルスルホサクシネート0.
    1重量部であり、化合物群Cが、グリセリン0.2重量
    部、及び、0.02μm以下のシリカ微粉末2重量部で
    あり、水分散液が、100重量部であり、乾燥後の膜厚
    が、3〜10μmである請求項1記載のインクジェット
    プリント用疎水性表面処理皮膜。
  12. 【請求項12】 疎水性層を有する基材が、ポリプロピ
    レンフィルムであり、化合物群Aが、ポリアクリル酸ア
    ミド5重量部、及び、アクリル酸ナトリウム5重量部で
    あり、化合物群Bが、オクチルスルホコハク酸ナトリウ
    ム1重量部であり、化合物群Cが、ポリエチレングリコ
    ール0.2重量部、及び、0.02μm以下のシリカ微
    粉末2重量部であり、水分散液が、100重量部であ
    り、乾燥後の膜厚が、3〜10μmである請求項1記載
    のインクジェットプリント用疎水性表面処理皮膜。
  13. 【請求項13】 疎水性層を有する基材が、ポリ塩化ビ
    ニルフィルムであり、化合物群Aが、ポリアルギン酸ナ
    トリウム5重量部、及び、ポリカルボオキシメチルセル
    ロース5重量部であり、化合物群Bが、ポリオキシエチ
    レンノニルフェニルエーテル(エチレンオキシド10モ
    ル)1重量部であり、化合物群Cが、0.02μm以下
    のシリカ微粉末1重量部であり、水分散液が、100重
    量部であり、乾燥後の膜厚が、3〜10μmである請求
    項1記載のインクジェットプリント用疎水性表面処理皮
    膜。
  14. 【請求項14】 疎水性層を有する基材が、ポリカーボ
    ネートフィルムであり、化合物群Aが、ポリビニルピロ
    リドン5重量部、及び、無水マレイン酸−酢酸ビニル共
    重合体5重量部であり、化合物群Bが、オクチルスルホ
    コハク酸ナトリウム0.1重量部であり、化合物群C
    が、ソルビット0.2重量部、及び、コロイドシリカ3
    重量部であり、水分散液が、100重量部であり、乾燥
    後の膜厚が、3〜10μmである請求項1記載のインク
    ジェットプリント用疎水性表面処理皮膜。
  15. 【請求項15】 疎水性層を有する基材が、水性反応染
    料インク用アルミ箔フィルムであり、化合物群Aが、無
    水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体10重量部、及び、
    キトサン3重量部であり、化合物群Bが、オクニルスル
    ホサクシネート0.2重量部であり、化合物群Cが、メ
    タニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム4重量部であ
    り、水溶液又は酢酸水溶液が、100重量部であり、乾
    燥後の膜厚が、3〜10μmである請求項1記載のイン
    クジェットプリント用疎水性表面処理皮膜。
  16. 【請求項16】 疎水性層を有する基材が、ポリ塩化ビ
    ニルフィルムであり、化合物群Aが、けん価度75モル
    %、平均分子量1000のポリビニルアルコール4重量
    部、及び、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体6重量
    部であり、化合物群Bが、ポリオキシエチレンノニルフ
    ェニルエーテル(エチレンオキシド10モル)1重量部
    であり、化合物群Cが、ポリエチレングリコール0.5
    重量部、及び、0.02μm以下のシリカ微粉末1重量
    部であり、水分散液が、100重量部であり、乾燥後の
    膜厚が、3〜10μmである請求項1記載のインクジェ
    ットプリント用疎水性表面処理皮膜。
  17. 【請求項17】 疎水性層を有する基材が、メチルメタ
    アクリレート−ブタジエン系ラテックス及び酸化チタン
    等の無機性白色顔料をコーティングしたコート紙であ
    り、化合物群Aが、ポリアクリル酸アミド4重量部、ア
    クリル酸ナトリウム4重量部、及び、ポリカルボオキシ
    メチルセルロース2重量部であり、化合物群Bが、オク
    チルスルホサクシネート0.1重量であり、化合物群C
    が、グリセリン0.2重量部、及び、0.02μm以下
    のカオリン微粉末2重量部であり、水分散液が、100
    重量部であり、乾燥後の膜厚が、3〜10μmである請
    求項1記載のインクジェットプリント用疎水性表面処理
    皮膜。
  18. 【請求項18】 疎水性層を有する基材が、酢酸ビニル
    系ラテックス及び酸化チタン、カオリン、クレー等の白
    色顔料をコーティングした水性インク用アート紙であ
    り、化合物群Aが、けん価度75モル%、平均分子量1
    00のポリビニルアルコール10重量部であり、化合物
    群Bが、オクチルスルホサクシネート0.1重量であ
    り、化合物群Cが、グリセリン0.2重量部、及び、
    0.02μm以下のシリカ微粉末1重量部であり、化合
    物群Dが、ポリアリルアミン0.2重量部であり、水分
    散液が、100重量部であり、乾燥後の膜厚が、2〜1
    0μmである請求項3記載のインクジェットプリント用
    疎水性表面処理皮膜。
  19. 【請求項19】 疎水性層を有する基材が、コロナ放電
    処理されたポリエステルフィルムであり、化合物群A
    が、けん価度75モル%、平均分子量1000のポリビ
    ニルアルコール10重量部であり、化合物群Bが、ポリ
    オキシエチレンノニルエーテルスルホコハク酸ナトリウ
    ム0.2重量部であり、化合物群Cが、ポリオキシエチ
    レングリコール(平均分子量300)0.1重量部、及
    び、ポリオキシエチレンメチルエーテル(平均分子量2
    00)0.1重量部であり、化合物群Dが、硫酸アルミ
    ニウム1重量部であり、水溶液が、100重量部であ
    り、乾燥後の膜厚が、2〜10μmである請求項3記載
    のインクジェットプリント用疎水性表面処理皮膜。
  20. 【請求項20】 疎水性層を有する基材が、酢酸ビニル
    系ラテックス及び酸化チタン等の無機系白色顔料をコー
    ティングしたアート紙であり、化合物群Aが、けん価度
    75モル%、平均分子量1000のポリビニルアルコー
    ル10重量部であり、化合物群Bが、オクチルスルホサ
    クシネート0.1重量部であり、化合物群Cが、グリセ
    リン0.2重量部、及び、微粒子分散された酸化チタン
    1重量部であり、化合物群Dが、ジアミノスチルベンジ
    スルホン酸系蛍光増白剤0.01重量部、及び、トリア
    ゾール系紫外線吸収剤0.1重量部であり、水分散液
    が、100重量部であり、乾燥後の膜厚が、2〜10μ
    mである請求項3記載のインクジェットプリント用疎水
    性表面処理皮膜。
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