JPH08239200A - エアバランス装置 - Google Patents

エアバランス装置

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Publication number
JPH08239200A
JPH08239200A JP4432495A JP4432495A JPH08239200A JP H08239200 A JPH08239200 A JP H08239200A JP 4432495 A JP4432495 A JP 4432495A JP 4432495 A JP4432495 A JP 4432495A JP H08239200 A JPH08239200 A JP H08239200A
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JP
Japan
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air pressure
pressure
drum
flow passage
valve
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JP4432495A
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English (en)
Inventor
Noboru Kimura
登 木村
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HIROTAKA ENG KK
Original Assignee
HIROTAKA ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型で、簡単なエアバランス装置を得る。 【構成】被吊下げ物14に締結されたロープ16が巻回
されるドラム8を装置本体1に回転可能に支持すると共
に、装置本体1にダイヤフラム28によりシールされ摺
動可能に支持されたピストン22に作用する空気圧によ
りピストン22を回転を規制して直線移動させてドラム
8に駆動力を付与する駆動機構43を設ける。そして、
ドラム8に形成したロケート孔44に向かって摺動可能
なロケートピン52を装置本体1に支持する。また、ロ
ケートピン52をロケート孔44方向に付勢する付勢部
材66と、絞り弁75を介して導入される空気圧の作用
により付勢部材66に抗してロケートピン52をロケー
ト孔44から退避する方向に摺動付勢する作用室46と
を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被吊下げ物を吊り下げ
た吊下げ索が巻回されたドラムに駆動力を付与して、被
吊下げ物の平衡を図るようにしたエアバランス装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワークやドリル等の工具など
を作業がしやすいように空気圧と平衡させて吊り下げる
エアバランス装置が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のものでは、直接エアシリンダによりワーク等を
吊下げたり、落下防止のためにブレーキ付きエアシリン
ダによりワーク等を吊下げているので、シリンダ径が大
きく、装置が複雑になるという問題があった。
【0004】そこで本発明は上記の課題を解決すること
を目的とし、小型で、簡単なエアバランス装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明は課題を解決するための手段として次の構成
を取った。即ち、被吊下げ物を吊り下げた吊下げ索が巻
回されるドラムを備え、前記ドラムを装置本体に回転可
能に支持すると共に、前記装置本体に回転を規制されて
直線移動可能に支持されたピストンに作用する空気圧に
より前記ピストンを摺動させて前記ドラムを減速回転す
る減速駆動機構を形成し、前記ドラムに形成したロケー
ト孔に向かって摺動可能なロケートピンを前記装置本体
に支持し、かつ、前記ロケートピンを前記ロケート孔方
向に付勢する付勢部材と、導入される空気圧の作用によ
り該付勢部材に抗して前記ロケートピンを前記ロケート
孔から退避する方向に摺動付勢する作用室とを形成した
ことを特徴とするエアバランス装置の構成がそれであ
る。
【0006】
【作用】前記構成を有するエアバランス装置は、空気圧
が作用室に導入されると、ロケートピンが付勢部材の付
勢力に抗して摺動されてロケート孔から引き抜かれ、ピ
ストンに空気圧が作用すると、ピストンが直線移動して
ドラムを減速回転し、吊下げ索に吊り下げられた被吊下
げ物との平衡が保たれる。
【0007】何等かの原因で空気圧の導入が絶たれる
と、ロケートピンが付勢部材の付勢力によりロケート孔
に向かって摺動して、ロケート孔に挿入される。これに
より、被吊下げ物の自重による回転力がドラムに作用し
ても、ドラムの回転は規制され、被吊下げ物は落下しな
い。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1に示すように、1は装置本体で、天井2
に固定されており、装置本体1に嵌着された1組のベア
リング4,6にドラム8の軸部10が挿入されて、ドラ
ム8が装置本体1に回転可能に支持されている。ドラム
8の外周には、螺旋状に溝12が形成されており、先端
が被吊下げ物14に締結された吊下げ索としてのロープ
16がこの溝12に沿ってドラム8に巻回され、ロープ
16の他端は、ドラム8に螺着されたロープ止めボルト
18に締結されている。吊下げ索はロープ16に限ら
ず、チェーンでもよい。
【0009】一方、装置本体1には、ドラム8の軸部1
0と同軸上に大径孔20が形成されており、この大径孔
20内にはピストン22が挿入されている。そして、大
径孔20を塞ぐ蓋部材24が、複数のボルト26により
装置本体1にダイヤフラム28の外周側を挟んで固定さ
れており、蓋部材24とダイヤフラム28との間に圧力
室30が形成されている。尚、蓋部材24には、圧力室
30に連通した供給孔32が穿設されており、更に、蓋
部材24には、ピストン22のストローク端での衝撃を
緩和するクッション34が取り付けられている。
【0010】また、ピストン22には、ドラム8の軸部
10と同軸上にねじ軸36が立設されており、ねじ軸3
6は、軸部10にボルト37により取り付けられたボー
ルナット38に螺入されている。更に、ピストン22に
は、ねじ軸36と平行にガイド軸40が立設されてお
り、このガイド軸40は、装置本体1に装着されたベア
リング42に挿入されて、ピストン22を摺動可能に支
持すると共に、ねじ軸36の廻りに回転しないようにさ
れている。尚、本実施例では、ピストン22、蓋部材2
4、ダイヤフラム28、ねじ軸36、ボールナット3
8、ガイド軸40、ベアリング42により駆動機構43
が構成されている。
【0011】ドラム8には、同一円周上に複数のロケー
ト孔44が穿設されており、この円周と同じ円周上の装
置本体1には、小摺動孔46が形成されている。また、
小摺動孔46に連接して大摺動孔48が形成されてお
り、小摺動孔46には、Oリング50により漏れ止めさ
れてロケートピン52が摺動可能に挿入されている。
【0012】大摺動孔48には、ロケートピン52と一
体のピストン部54がOリング56により漏れ止めされ
て摺動可能に挿入されて、ピストン部54と大摺動孔4
8とにより作用室58が形成されている。この作用室5
8には、装置本体1に形成された接続孔60が連通形成
されている。
【0013】また、大摺動孔48には、キャップ64が
螺入されて閉塞されており、キャップ64とピストン部
54との間には、コイルスプリングを用いた付勢部材6
6が介装され、付勢部材66の付勢力によりロケートピ
ン52をロケート孔44に挿入できるように形成されて
いる。
【0014】一方、供給孔32は、空気圧源70と主減
圧弁72、チェック弁74(必ずしも設けなくてもよ
い。)、圧力調整機構76を介して接続されており、接
続孔60は、空気圧源70と絞り弁75を介して接続さ
れている。尚、絞り弁75と並列に接続孔60側から空
気圧源70側への流入を許容するようにチェック弁77
が配設されている。
【0015】圧力調整機構76は、図2に示すように、
チェック弁74に接続された導入流路78と、供給孔3
2に接続された供給流路80とが接続された主弁82を
備え、主弁82は、導入流路78と供給流路80とを連
通・遮断する給気弁体84及び供給流路80と大気に連
通した排気流路86とを連通・遮断する排気弁体88を
備えている。
【0016】また、主弁82に摺動可能に支持されたピ
ストン89には、供給流路80に連通した検出流路92
と、調圧流路90とからそれぞれ導入される空気圧が対
向して作用し、調圧流路90から導入される空気圧の方
が高いときには、給気弁体84を摺動させて導入流路7
8と供給流路80とを連通させる。検出流路92から導
入される空気圧の方が高いときには、排気弁体88を摺
動させて供給流路80と排気流路86とを連通するよう
に主弁82が構成されている。
【0017】更に、導入流路78には、電圧制御減圧弁
94を介してパイロット流路96が接続されており、電
圧制御減圧弁94は入力電圧に比例して空気圧を所定の
圧力に減圧する構成のものである。このパイロット流路
96は、導入流路78が一次側に接続された減圧弁10
0に接続されており、減圧弁100はパイロット流路9
6を介して導入される空気圧とスプリング102との合
成力と、二次側に接続された減圧流路104から導入さ
れる空気圧の作用力とに応じて弁体106を摺動させ、
導入流路78から導入される空気圧を減圧して減圧流路
104に供給する構成のものである。これにより、減圧
流路104に供給される空気圧は、パイロット流路96
からの空気圧にスプリング102の付勢力に応じた空気
圧分を加えた圧力に減圧調整される。
【0018】減圧流路104は、調整弁108の一次側
に接続されており、調整弁108は、パイロット流路9
6から導入される空気圧と、検出流路92から導入され
る空気圧との作用により、弁体110を摺動させて、減
圧流路104と調圧流路90とを連通・遮断する構成の
ものである。パイロット流路96の空気圧が検出流路9
2の空気圧よりも高いときには、減圧流路104と調圧
流路90とを連通し、検出流路92の空気圧の方が高い
ときには、遮断する。
【0019】また、調圧流路90は、リリーフ弁112
の一次側にも絞り弁120を介して接続されており、リ
リーフ弁112は、検出流路92から導入される空気圧
(又は図2に二点鎖線で示すように調圧流路90から導
入される空気圧でもよい。)と調整ねじ113により付
勢力が調整できるスプリング114の付勢力との合成力
と、パイロット流路96から導入される空気圧の作用力
とに応じて弁体116を摺動させ、調圧流路90と排気
流路118とを連通・遮断する構成のものである。
【0020】検出流路92の空気圧とスプリング114
の付勢力との合成力が、パイロット流路96の空気圧に
よる作用力を上回ると、調圧流路90と排気流路118
とを連通し、検出流路92の空気圧とスプリング114
の付勢力との合成力が、パイロット流路96の空気圧に
よる作用力を下回ると、調圧流路90と排気流路118
との連通を遮断する。
【0021】次に、前述した本実施例のエアバランス装
置の作動について説明する。まず、ロープ16の先端に
被吊下げ物14を締結してから、電圧制御減圧弁94へ
の入力電圧を調整する。これにより、パイロット流路9
6の空気圧が変化し、例えば、入力電圧を徐々に増加さ
せ、減圧弁100は、パイロット流路96から導入され
る空気圧により導入流路78と減圧流路104とが連通
され、また、調整弁108はパイロット流路96の空気
圧の方が当初は検出流路92よりも高いことから、減圧
流路104と調圧流路90とが連通される。
【0022】よって、主弁82に調圧流路90から空気
圧が導入され、この空気圧がピストン89に作用して給
気弁体84が摺動され、導入流路78と供給流路80と
が連通されて、圧力室30に空気圧が導入される。この
空気圧の作用をピストン22がダイヤフラム28を介し
て受けると、ねじ軸36を介してボールナット38を回
転させ、ドラム8に駆動力が付与される。
【0023】圧力室30の空気圧の上昇により、検出流
路92の空気圧も上昇すると、リリーフ弁112は、検
出流路92の空気圧とスプリング114の付勢力との合
成力が、パイロット流路96の空気圧の作用力を上回る
と、弁体116を摺動させて調圧流路90と排気流路1
18とを連通する。よって、調圧流路90の空気圧が徐
々に低下し、主弁82は、この空気圧を受けて給気弁体
84を徐々に摺動させ、導入流路78と供給流路80と
の連通を絞るので、圧力室30の空気圧の上昇が緩やか
になる。
【0024】圧力室30の空気圧が更に上昇すると、検
出流路92の空気圧も上昇し、検出流路92の空気圧が
パイロット流路96の空気圧を上回ると、調整弁108
が減圧流路104と調圧流路90との連通を遮断する。
主弁82では、ピストン89に作用する検出流路92の
空気圧が調圧流路90の空気圧を上回り、給気弁体84
により導入流路78と供給流路80とを遮断すると共
に、排気弁体88により供給流路80と排気流路86と
を連通して、圧力室30内の圧縮空気を大気中に排出す
る。これにより、圧力室30内の圧力が減少し、ドラム
8に付与される駆動力が減少する。
【0025】一方、圧力室30内の空気圧が減少する
と、検出流路92の空気圧も減少し、パイロット流路9
6の空気圧の方が、検出流路92の空気圧よりも上回る
と、調整弁108が、減圧流路104と調圧流路90と
を連通する。減圧流路104の空気圧が低下して、パイ
ロット流路96の空気圧とスプリング102の付勢力に
よる合成力が減圧流路104の空気圧による作用力を上
回ると、減圧弁100が、導入流路78と減圧流路10
4とを連通する。
【0026】また、リリーフ弁112では、検出流路9
2の空気圧とスプリング114の付勢力との合成力が、
パイロット流路96の空気圧の作用力を下回ると、調圧
流路90と排気流路118との連通が遮断される。これ
により、減圧流路104、調圧流路90の空気圧が上昇
し、調圧流路90からの空気圧の導入により、調圧流路
90の空気圧が検出流路92の空気圧を上回り、主弁8
2が、排気弁体88により供給流路80と排気流路86
との連通を遮断すると共に、導入流路78と供給流路8
0とを連通し、圧力室30に圧縮空気が供給されて、ド
ラム8の駆動力が増加する。
【0027】このように、パイロット流路96の空気圧
に応じて設定された空気圧となるように、圧力室30内
の空気圧が調整され、ドラム8の駆動力と被吊下げ物1
4の自重との平衡が保たれる。そして、電圧制御減圧弁
94の入力電圧を調整することにより、ドラム8の駆動
力を調整することができ、被吊下げ物14の自重の大小
に応じた平衡を図ることができる。
【0028】そして、例えば、被吊下げ物14が作業者
により持ち上げられたときには、自重による負荷が減少
するので、ピストン22によるドラム8の駆動力により
ドラム8が回転してロープ16を巻き上げる。ピストン
22はダイヤフラム28によりシールされているので、
その摺動抵抗は極めて小さく、Oリングやリップパッキ
ンによるシールに比べて、ピストン22は極めて滑らか
に摺動するので応答性が向上する。
【0029】また、ピストン22の摺動により、圧力室
30の空気圧が低下するので、パイロット流路96の空
気圧が検出流路92の空気圧を上回り、調整弁108
が、減圧流路104と調圧流路90とを連通する。検出
流路92の空気圧とスプリング114の付勢力との合成
力が、パイロット流路96の空気圧による作用力を下回
ると、リリーフ弁112が、調圧流路90と排気流路1
18とを遮断し、減圧流路104の空気圧の低下によ
り、減圧弁100が、導入流路78と減圧流路104と
を連通する。これにより、調圧流路90の空気圧が上昇
し、主弁82が、導入流路78と供給流路80とを連通
し、圧力室30に圧縮空気が供給され、圧力室30内の
空気圧を電圧制御減圧弁94により設定される空気圧と
なるように調整する。
【0030】一方、被吊下げ物14が引き下げられたと
きには、ロープ16を介してドラム8が回転され、ボー
ルナット38及びねじ軸36を介してピストン22が摺
動される。このとき、ピストン22はダイヤフラム28
によりシールされているので、摺動抵抗が極めて小さ
く、極めて滑らかに摺動するので、摺動抵抗が大きな負
担となることはない。
【0031】ピストン22の摺動で圧力室30の空気圧
が上昇し、これにより、検出流路92の空気圧が上昇す
る。検出流路92の空気圧とスプリング114の付勢力
による合成力が、パイロット流路96の空気圧を上回る
と、リリーフ弁112が、調圧流路90と排気流路11
8とを連通して排気される。検出流路92の空気圧がパ
イロット流路96の空気圧を上回ると、調整弁108
が、減圧流路104と調圧流路90とを遮断する。
【0032】これにより、調圧流路90の空気圧が低下
し、検出流路92の空気圧が調圧流路90の空気圧を上
回り、主弁82が、供給流路80と排気流路86とを連
通して、圧力室30内の空気圧を低下させ、電圧制御減
圧弁94により設定される空気圧となるように調整す
る。
【0033】一方、何等かの原因で空気圧源70からの
圧縮空気の供給が絶たれたときには、チェック弁74に
より、導入流路78、パイロット流路96内の空気圧が
直ちに低下することはない。従って、圧力室30の空気
圧は直ちに低下することはないので、ドラム8の駆動力
は一時的に維持され、被吊下げ物14の自重により落下
が防止される。
【0034】時間の経過と共に、主弁82、減圧弁10
0、調整弁108、リリーフ弁112等からのリークに
より、圧力室30内の空気圧は徐々に低下する。また、
作用室58内の圧縮空気はチェック弁77を介して流出
し、ロケートピン52が付勢部材66の付勢力により、
ドラム8のロケート孔44に向かって突き出される。
【0035】圧力室30内の空気圧の低下により、ドラ
ム8の駆動力が低下し、ドラム8が被吊下げ物14の自
重により回転され、ロケートピン52と複数のロケート
孔44のうちのいずれかが、同一軸上になると、ロケー
トピン52がロケート孔44に侵入する。これにより、
ドラム8の回転が規制され、被吊下げ物14の落下が防
止される。
【0036】また、空気圧源70からの圧縮空気の供給
が再開されたときには、主減圧弁72、チェック弁74
を介して導入流路78に圧縮空気が供給される。そし
て、電圧制御減圧弁94により減圧された空気圧が、パ
イロット流路96を介して減圧弁100、調整弁10
8、リリーフ弁112に導入され、前述したように主弁
82を介して圧力室30に空気圧が導入される。
【0037】一方、空気圧源70からの圧縮空気は、絞
り弁75を介して作用室58に供給されるが、絞り弁7
5により絞られるので、作用室58に導入される空気圧
の作用により、付勢部材66の付勢力に抗してロケート
ピン52を摺動させるまでには、遅延時間がある。遅延
時間が経過すると作用室58内の空気圧が十分に上昇
し、付勢部材66の付勢力に抗してロケートピン52を
ロケート孔44から引き抜き、ドラム8を回転できるよ
うにする。
【0038】この遅延時間が経過するまでの間に、パイ
ロット流路96内の空気圧が電圧制御減圧弁94により
設定された空気圧にまで上昇し、減圧弁100、調整弁
108、リリーフ弁112が制御されると共に、主弁8
2を介して圧力室に空気圧が導入されて、圧力室30内
の空気圧がドラム8の駆動力による被吊下げ物14の平
衡を図るのに十分な圧力に維持されるようになる。よっ
て、ロケートピン52をロケート孔44から引き抜いて
も、ドラム8が被吊下げ物14の自重により回転して被
吊下げ物14が落下しない。
【0039】被吊下げ物14を外力により昇降させる
と、ドラム8が回転し、ねじ軸36、ボールナット38
によりピストン22を減速直進する。 減速率1/N=(ねじ有効径/ドラム径)×(ねじリー
ド/(ねじ有効径×π)) ピストンストロークは少なくなるが、外力と被吊下げ物
14の力は倍加される(ねじの摩擦抵抗を無視すればN
倍となる)。リップパッキンのリップの張りによる抵抗
と、発生する推力との関係は、概略円周と面積の関係に
あり、力すなわち面積がN倍となれぱ、リップ張りの抵
抗は円周の増加すなわち√N倍となる。故にドラム8上
での抵抗は√(1/N)となり減速率を大きくすればリ
ップの張りの抵抗率は少なくなる。また、リップパッキ
ンではなく本実施例のようにダイヤフラムを使用すれば
抵抗は更に小さくなる。
【0040】次に、前述した駆動機構43とは異なる第
2実施例の駆動機構について図3によって説明する。
尚、前述した駆動機構43と同じ部材については同一番
号を付して詳細な説明を省略する。この駆動機構150
は、ピストン22にラック軸152が立設されており、
ラック軸152はドラム8に固着されたピニオン歯車1
54と噛合されている。これにより、ピストン22を摺
動させるとドラム8が回転駆動され、ドラム8の駆動力
と被吊下げ物14の自重との平衡を図ることができる。
この場合も、前述したと同様に、装置本体1にロケート
ピン52を摺動可能に支承し、ドラム8に形成したロケ
ート孔44にロケートピン52を挿入して落下防止を図
ることができる。尚、ピニオン歯車154とラック軸1
52との間に減速歯車を設けて、多段減速を図る構成と
しても実施可能である。
【0041】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のエアバラン
ス装置は、吊下げ力が倍加されるので、小型で、簡単な
構造であっても重い吊下げ物を吊下げることができ、ピ
ストンは回転しないので、シール類の抵抗が小さくな
り、ドラムの回転が軽くなると共に、シール類の摩耗を
低減させることができる。また、空気圧源からの供給が
絶たれたときには、付勢部材によりロケートピンをロケ
ート孔に挿入して、ドラムの回転を規制し、被吊下げ物
の落下を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのエアバランス装置の
駆動機構を断面で示す構成図である。
【図2】本実施例の圧力調整機構の構成図である。
【図3】第2実施例としての駆動機構の構成図である。
【符号の説明】
1,200…装置本体 8,202…ドラム 14,212…被吊下げ物 16,214…ロープ 22…ピストン 28…ダイヤフラム 30,204…圧力室 36…ねじ軸 38…ボールナット 43,150…駆動機構 44…ロケート孔 52…ロケートピン 58…作用室 66…付勢部材 70…空気圧源 75…絞り弁 76…圧力調整機構 82…主弁 94…電圧制御減圧弁 96…パイロット流路 100…減圧弁 108…調整弁 112…リリーフ弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被吊下げ物を吊り下げた吊下げ索が巻回
    されるドラムを備え、 前記ドラムを装置本体に回転可能に支持すると共に、前
    記装置本体に回転を規制されて直線移動可能に支持され
    たピストンに作用する空気圧により前記ピストンを摺動
    させて前記ドラムを減速回転する減速駆動機構を形成
    し、 前記ドラムに形成したロケート孔に向かって摺動可能な
    ロケートピンを前記装置本体に支持し、 かつ、前記ロケートピンを前記ロケート孔方向に付勢す
    る付勢部材と、導入される空気圧の作用により該付勢部
    材に抗して前記ロケートピンを前記ロケート孔から退避
    する方向に摺動付勢する作用室とを形成したことを特徴
    とするエアバランス装置。
JP4432495A 1995-03-03 1995-03-03 エアバランス装置 Pending JPH08239200A (ja)

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JP4432495A JPH08239200A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 エアバランス装置

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