JPH08238611A - 斜切擁壁ブロック成形用型枠 - Google Patents
斜切擁壁ブロック成形用型枠Info
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- JPH08238611A JPH08238611A JP7096695A JP7096695A JPH08238611A JP H08238611 A JPH08238611 A JP H08238611A JP 7096695 A JP7096695 A JP 7096695A JP 7096695 A JP7096695 A JP 7096695A JP H08238611 A JPH08238611 A JP H08238611A
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- Japan
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- block
- molding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 上辺が斜めになった擁壁用のコンクリートブ
ロックを成形する型枠に関し、種々の傾斜角を有する斜
切擁壁ブロックを成形することが可能で、かつ傾斜角の
変更作業も容易な型枠を得ることである。 【構成】 ブロックの壁板4を成形するための側板1、
7と、ブロックの頂辺を成形する底板26と、ブロック
の両小口面を成形する小口板17、18とを備えてい
る。側板1、7の下方部分は互いに平行な鉛直面であ
る。底板26は、成形されるブロックの幅より幅広く、
小口板17の下端は底板26の上面に当接している。底
板26は、その両端をそれぞれ支持する各独立動作可能
なジャッキ9、10で支持されている。好ましくは、小
口板17と側板1との間に各小口板を上下方向に移動自
在に案内するガイド手段20を設ける。
ロックを成形する型枠に関し、種々の傾斜角を有する斜
切擁壁ブロックを成形することが可能で、かつ傾斜角の
変更作業も容易な型枠を得ることである。 【構成】 ブロックの壁板4を成形するための側板1、
7と、ブロックの頂辺を成形する底板26と、ブロック
の両小口面を成形する小口板17、18とを備えてい
る。側板1、7の下方部分は互いに平行な鉛直面であ
る。底板26は、成形されるブロックの幅より幅広く、
小口板17の下端は底板26の上面に当接している。底
板26は、その両端をそれぞれ支持する各独立動作可能
なジャッキ9、10で支持されている。好ましくは、小
口板17と側板1との間に各小口板を上下方向に移動自
在に案内するガイド手段20を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上辺が斜めになった
擁壁用のコンクリートブロックを成形するための型枠の
構造に関するものである。
擁壁用のコンクリートブロックを成形するための型枠の
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】擁壁ブロックは、土地の法面の崩落を防
止するために用いられるが、通常の擁壁ブロックの頂辺
は水平である。頂辺が水平な擁壁ブロック30を用い
て、たとえば坂道の路床壁などを構築しようとすると、
図7に示すように、擁壁の頂辺が階段状となり好ましく
ない。そこでこのような場合に、頂辺を路床の傾斜に合
わせて斜めに成形したブロック(斜切擁壁ブロック)が
要求されることがある。
止するために用いられるが、通常の擁壁ブロックの頂辺
は水平である。頂辺が水平な擁壁ブロック30を用い
て、たとえば坂道の路床壁などを構築しようとすると、
図7に示すように、擁壁の頂辺が階段状となり好ましく
ない。そこでこのような場合に、頂辺を路床の傾斜に合
わせて斜めに成形したブロック(斜切擁壁ブロック)が
要求されることがある。
【0003】通常の擁壁ブロックは、断面がL形ないし
逆T形で、頂辺を下にして成形される。図6は斜切擁壁
ブロックを成形する従来の型枠の一例を模式的に示した
もので、成形されるブロックの裏面から見た図である。
図に示すように、ブロックの頂辺を成形する底板26
は、両端に框板25、25を設けることによって型枠の
ベース2に対して斜めに保持されており、その両端にブ
ロックの小口面(擁壁を構築するときに隣接するブロッ
クと接続される面)を成形するL字形小口板31が当接
している。ブロックの壁板4の表面(図5参照)及び裏
面を成形する側板は、図6の紙面の奥側と手前側に配置
され、表面側を成形する側板1は、型枠のベースに固定
されており、折れ線32から上方は傾斜面となってい
る。必要に応じてブロック表面の凹部14(図5参照)
を成形する凸部15が設けられる。側板の他方及び両小
口板31は開閉可能で、成形されたブロックは側板の他
方と両小口板31、31を開いて脱型機でブロックの小
口面を挟持して脱型されるものが多い。図5にこの種の
型枠で成形された断面L形の斜切擁壁ブロック3の一例
を示す。
逆T形で、頂辺を下にして成形される。図6は斜切擁壁
ブロックを成形する従来の型枠の一例を模式的に示した
もので、成形されるブロックの裏面から見た図である。
図に示すように、ブロックの頂辺を成形する底板26
は、両端に框板25、25を設けることによって型枠の
ベース2に対して斜めに保持されており、その両端にブ
ロックの小口面(擁壁を構築するときに隣接するブロッ
クと接続される面)を成形するL字形小口板31が当接
している。ブロックの壁板4の表面(図5参照)及び裏
面を成形する側板は、図6の紙面の奥側と手前側に配置
され、表面側を成形する側板1は、型枠のベースに固定
されており、折れ線32から上方は傾斜面となってい
る。必要に応じてブロック表面の凹部14(図5参照)
を成形する凸部15が設けられる。側板の他方及び両小
口板31は開閉可能で、成形されたブロックは側板の他
方と両小口板31、31を開いて脱型機でブロックの小
口面を挟持して脱型されるものが多い。図5にこの種の
型枠で成形された断面L形の斜切擁壁ブロック3の一例
を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】擁壁を設ける段地の上
面が傾斜しているときの傾斜角は様々であり、斜切擁壁
ブロック3の頂辺の傾斜角は土地の傾斜角と合致させる
必要があるから、様々な角度のブロックが要求される。
この場合、角度が異なるものについてそれぞれ型枠を製
作するのは不経済である。そこで従来は、異なる角度の
ブロックが要求されたときには、図6に示す型枠の底板
26と框板25、25とを交換することによって、要求
される傾斜角を備えたブロックを成形していた。従って
各種傾斜角の斜切擁壁ブロックを成形するには、各傾斜
角毎に専用の底板26と框板25、25とを用意する必
要があり、かつ傾斜角を変更するときには、これらの部
材の交換作業が必要であった。
面が傾斜しているときの傾斜角は様々であり、斜切擁壁
ブロック3の頂辺の傾斜角は土地の傾斜角と合致させる
必要があるから、様々な角度のブロックが要求される。
この場合、角度が異なるものについてそれぞれ型枠を製
作するのは不経済である。そこで従来は、異なる角度の
ブロックが要求されたときには、図6に示す型枠の底板
26と框板25、25とを交換することによって、要求
される傾斜角を備えたブロックを成形していた。従って
各種傾斜角の斜切擁壁ブロックを成形するには、各傾斜
角毎に専用の底板26と框板25、25とを用意する必
要があり、かつ傾斜角を変更するときには、これらの部
材の交換作業が必要であった。
【0005】しかしブロックに要求される傾斜角は、理
論的には無限であり、現実にも非常に多種に亘るから、
たとえ底板と框板のみであったとしても、それぞれの傾
斜角について専用のものを準備するのは大変である。ま
た擁壁ブロックは通常大型で、従って底板や框板も頑丈
で重いものとなるから、これらを交換する作業も容易で
はない。さらに底板の傾斜角を大きくしたとき、側板に
設けた凸部15と底板26との間隔が狭くなり、ブロッ
クの上辺に必要な強度を付与できなくなるという問題も
発生する。
論的には無限であり、現実にも非常に多種に亘るから、
たとえ底板と框板のみであったとしても、それぞれの傾
斜角について専用のものを準備するのは大変である。ま
た擁壁ブロックは通常大型で、従って底板や框板も頑丈
で重いものとなるから、これらを交換する作業も容易で
はない。さらに底板の傾斜角を大きくしたとき、側板に
設けた凸部15と底板26との間隔が狭くなり、ブロッ
クの上辺に必要な強度を付与できなくなるという問題も
発生する。
【0006】そこでこの発明は、型枠を構成する部材を
交換することなく、種々の傾斜角を有する斜切擁壁ブロ
ックを成形することが可能で、かつ傾斜角の変更作業も
容易な型枠を得ることを第1の課題としている。さらに
表面に凹部14を有する擁壁ブロック成形用型枠におい
て、その頂辺の傾斜角を大きくしたときに、ブロック上
辺の強度が低下する問題を簡単な構造で解決できる上記
型枠を得ることを第2の課題としている。
交換することなく、種々の傾斜角を有する斜切擁壁ブロ
ックを成形することが可能で、かつ傾斜角の変更作業も
容易な型枠を得ることを第1の課題としている。さらに
表面に凹部14を有する擁壁ブロック成形用型枠におい
て、その頂辺の傾斜角を大きくしたときに、ブロック上
辺の強度が低下する問題を簡単な構造で解決できる上記
型枠を得ることを第2の課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の斜切擁壁ブロ
ック成形用型枠は、ブロックの壁板4を成形するための
側板1、7と、ブロックの頂辺を成形する底板26と、
ブロックの両小口面を成形する小口板17、18とを備
えており、底板26の少なくとも一端は昇降可能な支持
部材9で支持されている。
ック成形用型枠は、ブロックの壁板4を成形するための
側板1、7と、ブロックの頂辺を成形する底板26と、
ブロックの両小口面を成形する小口板17、18とを備
えており、底板26の少なくとも一端は昇降可能な支持
部材9で支持されている。
【0008】請求項2の型枠は、側板1、7の下方部分
は互いに平行な鉛直面であり、底板26は成形されるブ
ロックの幅より幅広い。更に、底板の両端をそれぞれ支
持する各独立動作可能なジャッキ9、10と、小口板1
7と側板1との間に設けられて各小口板を上下方向に移
動自在に案内するガイド手段20とを備えており、小口
板17の下端は底板26の上面に当接している。
は互いに平行な鉛直面であり、底板26は成形されるブ
ロックの幅より幅広い。更に、底板の両端をそれぞれ支
持する各独立動作可能なジャッキ9、10と、小口板1
7と側板1との間に設けられて各小口板を上下方向に移
動自在に案内するガイド手段20とを備えており、小口
板17の下端は底板26の上面に当接している。
【0009】一方の側板1にブロック表面の凹部14を
成形するための凸部15が設けられているときは、凸部
15の下方部16を当該側板1の成形面に着脱自在に固
定する構造が採用される。
成形するための凸部15が設けられているときは、凸部
15の下方部16を当該側板1の成形面に着脱自在に固
定する構造が採用される。
【0010】
【作用】この発明の型枠では、底板26の一端が昇降部
材9で支持されているので、これを操作して底板26の
一端を所望高さに昇降させることにより、成形されるブ
ロックの頂辺の傾斜角を任意の傾斜角に設定することが
できる。また底板26の両端を各独立のジャッキ9、1
0で支持すれば、頂辺の傾斜を逆傾斜とすることも簡単
である。ジャッキ9、10として水平な操作ネジ杆11
を有するパンタグラフ式のジャッキを用いた構造は、操
作ネジ杆の端部を型枠の小口側に臨ませることができる
ので、操作性が良好であるとともに、パンタグラフを側
板1と平行に配置すれば、対向する側板の狭いスペース
内に強度の大きなジャッキを内蔵することができる。
材9で支持されているので、これを操作して底板26の
一端を所望高さに昇降させることにより、成形されるブ
ロックの頂辺の傾斜角を任意の傾斜角に設定することが
できる。また底板26の両端を各独立のジャッキ9、1
0で支持すれば、頂辺の傾斜を逆傾斜とすることも簡単
である。ジャッキ9、10として水平な操作ネジ杆11
を有するパンタグラフ式のジャッキを用いた構造は、操
作ネジ杆の端部を型枠の小口側に臨ませることができる
ので、操作性が良好であるとともに、パンタグラフを側
板1と平行に配置すれば、対向する側板の狭いスペース
内に強度の大きなジャッキを内蔵することができる。
【0011】請求項2記載の型枠は、ブロックの幅より
幅広い底板26を備え、小口板17の下端がこの底板の
上面に当接する構造であるから、底板26の傾斜角を変
えても、小口板17との間に隙間があかず、従って1枚
の底板で各種の傾斜角に対応できる。
幅広い底板26を備え、小口板17の下端がこの底板の
上面に当接する構造であるから、底板26の傾斜角を変
えても、小口板17との間に隙間があかず、従って1枚
の底板で各種の傾斜角に対応できる。
【0012】また請求項2記載の型枠では、小口板17
を上下方向にガイドするガイド20を備えているので、
底板26の傾斜角を変更するとき、小口板17がこのガ
イド20に沿って昇降して小口板と側板及び底板との必
要な位置関係が保持されるから、傾斜角の変更作業が容
易である。
を上下方向にガイドするガイド20を備えているので、
底板26の傾斜角を変更するとき、小口板17がこのガ
イド20に沿って昇降して小口板と側板及び底板との必
要な位置関係が保持されるから、傾斜角の変更作業が容
易である。
【0013】請求項3記載の型枠では、底板26の傾斜
角を大きくしたとき、凸部15の下方部16を取り外す
ことにより、ブロックの上辺の梁の部分の断面積が小さ
くなるのを避けることができる。また底板26の傾斜角
が小さいときには、凸部の下方部16を取り付けること
により、ブロックの上辺の梁の部分の断面積が過大にな
ってコンクリートに無駄が生ずるのを避けることができ
る。この発明の構造は、凸部15全体を着脱するもので
はないから、その着脱作業も容易である。
角を大きくしたとき、凸部15の下方部16を取り外す
ことにより、ブロックの上辺の梁の部分の断面積が小さ
くなるのを避けることができる。また底板26の傾斜角
が小さいときには、凸部の下方部16を取り付けること
により、ブロックの上辺の梁の部分の断面積が過大にな
ってコンクリートに無駄が生ずるのを避けることができ
る。この発明の構造は、凸部15全体を着脱するもので
はないから、その着脱作業も容易である。
【0014】
【実施例】図1ないし4はこの発明の型枠の実施例を示
したものである。側板の一方1は型枠のベース2に固定
されており、ブロック3(図5参照)の壁板4の表面と
底板5の上面6を成形する断面逆L形の形状をしてい
る。壁板4の裏面を成形する他方の側板7は、ベース2
に当該側板の面直角方向に移動自在に支持されたスライ
ド台8の上に固定されている。上記他方の側板(移動側
板)7の成形面は、全体が鉛直面であり、前記一方の側
板(固定側板)1の成形面の下半部は鉛直面となってい
る。
したものである。側板の一方1は型枠のベース2に固定
されており、ブロック3(図5参照)の壁板4の表面と
底板5の上面6を成形する断面逆L形の形状をしてい
る。壁板4の裏面を成形する他方の側板7は、ベース2
に当該側板の面直角方向に移動自在に支持されたスライ
ド台8の上に固定されている。上記他方の側板(移動側
板)7の成形面は、全体が鉛直面であり、前記一方の側
板(固定側板)1の成形面の下半部は鉛直面となってい
る。
【0015】底板26は固定側板1の成形面の下方に位
置しており、ベース2に固定した2個のパンタグラフ式
ジャッキ9、10で両端が支持されている。パンタグラ
フ式ジャッキ9、10は、水平方向の操作ネジ杆11を
有しており、その操作端12は型枠の小口側に向いてい
る。ジャッキ9、10の両端は底板26のそれぞれの端
部に枢着されているが、一方のジャッキ10の枢着部は
長孔13を備えており、底板26の傾斜角が変わったと
きの斜辺長さの相違がこの長孔13で吸収されるように
なっている。このパンタグラフ式ジャッキ9、10の構
造は、通常のたとえば自動車用のジャッキと同様な構造
である。
置しており、ベース2に固定した2個のパンタグラフ式
ジャッキ9、10で両端が支持されている。パンタグラ
フ式ジャッキ9、10は、水平方向の操作ネジ杆11を
有しており、その操作端12は型枠の小口側に向いてい
る。ジャッキ9、10の両端は底板26のそれぞれの端
部に枢着されているが、一方のジャッキ10の枢着部は
長孔13を備えており、底板26の傾斜角が変わったと
きの斜辺長さの相違がこの長孔13で吸収されるように
なっている。このパンタグラフ式ジャッキ9、10の構
造は、通常のたとえば自動車用のジャッキと同様な構造
である。
【0016】固定側板1には成形されるブロックの壁板
4の表面に形成される凹部14を成形するための凸部1
5が設けられている。この凸部15の下方部16は所定
寸法に切り離されて着脱自在である。底板26を傾斜さ
せたときには、底板を持ち上げた側の凸部の下方部16
を取り外す。
4の表面に形成される凹部14を成形するための凸部1
5が設けられている。この凸部15の下方部16は所定
寸法に切り離されて着脱自在である。底板26を傾斜さ
せたときには、底板を持ち上げた側の凸部の下方部16
を取り外す。
【0017】固定側板1の左右両側には、それぞれ第1
小口板17と第2小口板18とが設けられている。第1
小口板17はブロックの壁板4の小口面を成形するもの
で、上下に細長い短冊形である。第2小口板18は、ブ
ロックの底板5の小口面を成形するもので、逆L形とな
った固定側板1の上面に固定されており、固定側板の上
半部の傾斜面と第1小口板17との間に入り込む楔部1
9を有している。
小口板17と第2小口板18とが設けられている。第1
小口板17はブロックの壁板4の小口面を成形するもの
で、上下に細長い短冊形である。第2小口板18は、ブ
ロックの底板5の小口面を成形するもので、逆L形とな
った固定側板1の上面に固定されており、固定側板の上
半部の傾斜面と第1小口板17との間に入り込む楔部1
9を有している。
【0018】固定側板の小口板(第1小口板)17を装
着する部分Aには、図3に示すように、上下方向の突条
20が設けてあり、小口板17にはこれに対応する凹溝
21が設けてある。小口板17は、この突条及び凹溝の
両側に配置したボルト22によって固定側板1に締着さ
れる。小口板のボルト22の挿通孔は上下に長い長孔と
なっており、ボルト22を緩めてジャッキ10を操作す
ることにより、底板26が傾動し、同時に第1小口板1
7が突条20に沿って昇降する。底板が所定の傾斜角に
設定されたらボルト22を締結して、第1小口板17を
固定側板1に固定する。
着する部分Aには、図3に示すように、上下方向の突条
20が設けてあり、小口板17にはこれに対応する凹溝
21が設けてある。小口板17は、この突条及び凹溝の
両側に配置したボルト22によって固定側板1に締着さ
れる。小口板のボルト22の挿通孔は上下に長い長孔と
なっており、ボルト22を緩めてジャッキ10を操作す
ることにより、底板26が傾動し、同時に第1小口板1
7が突条20に沿って昇降する。底板が所定の傾斜角に
設定されたらボルト22を締結して、第1小口板17を
固定側板1に固定する。
【0019】第1小口板17の下端は、その補強リブ2
3を斜めに切り落として、狭い幅で底板26の上面に当
接するようになっている。この第1小口板の下端には図
4に示すように、ゴムパッキン24が設けられており、
底板5との間でのコンクリートミルクの漏出を防止して
いる。
3を斜めに切り落として、狭い幅で底板26の上面に当
接するようになっている。この第1小口板の下端には図
4に示すように、ゴムパッキン24が設けられており、
底板5との間でのコンクリートミルクの漏出を防止して
いる。
【0020】ブロックは、小口板17、18を固定側板
に固定し、移動側板7を第1小口板17に締着した状態
で成形される。成形されたブロックは移動側板7を開
き、必要があれば(脱型機がどのようにブロックを把持
するかによって決まる)小口板17、18を取り外して
脱型する。成形されるブロックの上辺の傾斜角を変更す
るときは、第1小口板17を締着しているボルト22を
緩め、ジャッキ10を昇降して、底板26の傾斜方向及
び角度をブロック上辺の傾斜角に合わせて設定する。傾
斜角の設定が終了したら、第1小口板のボルト22を締
結してブロックを成形する。この際、底板の傾斜角が大
きくなったときは、底板を持ち上げた側の下方部16を
取り外す。
に固定し、移動側板7を第1小口板17に締着した状態
で成形される。成形されたブロックは移動側板7を開
き、必要があれば(脱型機がどのようにブロックを把持
するかによって決まる)小口板17、18を取り外して
脱型する。成形されるブロックの上辺の傾斜角を変更す
るときは、第1小口板17を締着しているボルト22を
緩め、ジャッキ10を昇降して、底板26の傾斜方向及
び角度をブロック上辺の傾斜角に合わせて設定する。傾
斜角の設定が終了したら、第1小口板のボルト22を締
結してブロックを成形する。この際、底板の傾斜角が大
きくなったときは、底板を持ち上げた側の下方部16を
取り外す。
【0021】図の実施例のものでは、第1小口板17を
ボルト22で固定側板1に締結する構造を示したが、ボ
ルト22に代えて他の締結構造、たとえばコンクリート
型枠の締結装置として広く用いられているトグル式の締
結具を用いることももちろん可能である。また第1小口
板17は、これを固定側板1に締結する締結具を設けな
いで、固定側板1と移動側板7を締結することにより、
両者に挟持されて第1小口板17が固定される構造とす
ることもできる。
ボルト22で固定側板1に締結する構造を示したが、ボ
ルト22に代えて他の締結構造、たとえばコンクリート
型枠の締結装置として広く用いられているトグル式の締
結具を用いることももちろん可能である。また第1小口
板17は、これを固定側板1に締結する締結具を設けな
いで、固定側板1と移動側板7を締結することにより、
両者に挟持されて第1小口板17が固定される構造とす
ることもできる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、型枠の
構成部材を何ら交換することなく、頂辺の傾斜角の異な
る擁壁ブロックを成形することが可能であるから、頂辺
の角度に合わせた多数の部材を準備し、またこれらを交
換しなければならないという手数が省け、経済性および
作業性が向上する。また傾斜角を変更する際の段取作業
が非常に容易であるとともに、型枠の構造も簡単で安価
に提供できる。
構成部材を何ら交換することなく、頂辺の傾斜角の異な
る擁壁ブロックを成形することが可能であるから、頂辺
の角度に合わせた多数の部材を準備し、またこれらを交
換しなければならないという手数が省け、経済性および
作業性が向上する。また傾斜角を変更する際の段取作業
が非常に容易であるとともに、型枠の構造も簡単で安価
に提供できる。
【0023】さらにブロックの表面に凹部を形成するよ
うにした型枠において、ブロックの頂辺を傾斜させたと
きに、ブロック上辺の強度が低下する問題を簡単な手段
で回避することができる。
うにした型枠において、ブロックの頂辺を傾斜させたと
きに、ブロック上辺の強度が低下する問題を簡単な手段
で回避することができる。
【図1】実施例の型枠の移動側板を取り除いて示す正面
図
図
【図2】図1の型枠の側面図
【図3】小口板のガイド構造を示す部分平面図
【図4】小口板の端部の拡大正面図
【図5】成形されるブロックの例を示す斜視図
【図6】従来構造の型枠を模式的に示す正面図
【図7】頂辺が水平なブロックで形成した擁壁の模式図
1,7 側板 4 壁板 9,10 ジャッキ 11 操作ネジ杆 14 凹部 15 凸部 16 下方部 17,18 小口板 20 ガイド手段 26 底板
Claims (3)
- 【請求項1】 ブロックの壁板(4) を成形する側板(1,
7) と、ブロックの頂辺を成形する底板(26)と、ブロッ
クの両小口面を成形する小口板(17,18) とを備えた擁壁
ブロック成形用型枠において、底板(26)の少なくとも一
端を昇降可能な支持部材(9) で支持したことを特徴とす
る、斜切擁壁ブロック成形用型枠。 - 【請求項2】 側板(1,7) の下方部分は互いに平行な鉛
直面であり、底板(26)は成形されるブロックの幅より幅
広く、この底板の両端はそれぞれ各独立動作可能なジャ
ッキ(9,10)で支持されており、小口板(17)と側板(1) と
の間には小口板を上下方向に案内するガイド手段(20)が
設けられており、小口板(17)の下端は底板(26)の上面に
当接していることを特徴とする、請求項1記載の斜切擁
壁ブロック成形用型枠。 - 【請求項3】 一方の側板(1) にブロック表面の凹部(1
4)を成形するための凸部(15)が設けられている斜切擁壁
ブロック成形用型枠において、凸部(15)の下方部(16)が
当該側板の成形面に着脱自在に固定されていることを特
徴とする、請求項1または2記載の斜切擁壁ブロック成
形用型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7096695A JPH08238611A (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 斜切擁壁ブロック成形用型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7096695A JPH08238611A (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 斜切擁壁ブロック成形用型枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08238611A true JPH08238611A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=13446783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7096695A Pending JPH08238611A (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 斜切擁壁ブロック成形用型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08238611A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007270500A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Ohbayashi Corp | 異形セグメントの製造方法 |
CN115405029A (zh) * | 2022-08-15 | 2022-11-29 | 肇庆市泛系统国际贸易有限公司 | 具有升降调节装置的非拆式建筑模板 |
JP2024000292A (ja) * | 2022-06-20 | 2024-01-05 | 株式会社ヤマウ | 型枠およびこれを用いた斜角用側壁部材の製造方法 |
-
1995
- 1995-03-03 JP JP7096695A patent/JPH08238611A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007270500A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Ohbayashi Corp | 異形セグメントの製造方法 |
JP2024000292A (ja) * | 2022-06-20 | 2024-01-05 | 株式会社ヤマウ | 型枠およびこれを用いた斜角用側壁部材の製造方法 |
CN115405029A (zh) * | 2022-08-15 | 2022-11-29 | 肇庆市泛系统国际贸易有限公司 | 具有升降调节装置的非拆式建筑模板 |
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