JPH08237670A - 動画像符号化方法及びその装置 - Google Patents
動画像符号化方法及びその装置Info
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Abstract
る。 【解決手段】 第1及び第2バッファ51,59、動き
推定及び補償器52、MCエラー発生及び分離器53、
第1及び第2カッドツリー処理器54,55、マルチプ
レクサ56、量子化器57、可変長符号化器58、ビッ
ト率制御器59、逆量子化器61、第1及び第2逆カッ
ドツリー処理器62,63、加算器及びフィルタ64と
より構成され、動き補償の後に発生するMCエラーの特
性により累積エラーと補償エラーとに分離しそれぞれの
特性に合わせて符号化処理する。従って、従来に比しビ
ット発生率を減少させ、画質を改善させ、且つ処理構造
を単純化させ得る。
Description
び装置に係り、さらに詳細には動き補償の後に発生され
る動き補償(Motion compensation:以下、MCと称す
る)エラーを所定の領域での分布特性により累積エラー
と補償エラーに分離しそれぞれの分布特性に合わせて符
号化処理するための方法及び装置に関する。
は動き処理を通じて時間的重複性を取り除き、離散余弦
変換(以下、DCTと略する)を通じて空間的な重複性
を取り除くことによりデータ圧縮の効果を有する。図9
は動き処理を通じた時間的重複性とDCTを通じた空間
的な重複性とが取り除けるように考案されH.261、
MPEG(motion picture expert group)−1、MP
EG−2などの標準化された多くの符号化器で使用され
る動画像符号化器の基本構造である。
の映像を参考にして現在の映像を構成するための動きベ
クトルを生成する。殆どの符号化器では動きベクトルを
生成するために固定されたブロックを単位で一定した範
囲内で最小絶対エラー(MAE:Minimum Absolute err
or)を基準として完全探索を行う。動き推定器11で生
成された動きベクトルはフレームメモリ及び動き補償器
17に送られ既にメモリに貯蔵された以前映像の復元映
像を参考にして動き補償を通じて動き補償映像を構成す
る。従って動き補償映像は動き推定器11の動き推定と
フレームメモリ及び動き補償器17の動き補償を通じて
現在の映像と非常に類似した映像になることができる。
の差が計算されてMCエラーを生成する。即ち、MCエ
ラーに動き補償映像を加えると完全な現在の映像が生成
される。MCエラーはDCT12に送られて空間領域か
ら周波数領域に変換する。量子化器(Q)13ではDC
T12で変換されたMCエラーをビット率制御器18で
生成された量子化間隔により量子化を行う。量子化器1
3で量子化されたMCエラーは可変長符号化器19で可
変長符号化が行われマルチプレクサ20を通じて符号化
器の最終端のバッファ21に送られ復号器に伝送され
る。
器(DCT-1)15はそれぞれ量子化器13とDCT1
2の逆変換過程によりMCエラーを逆量子化と逆離散余
弦変換した後に加算器16で動き補償映像と加わって現
在の映像の復元映像を生成した後フレームメモリ及び動
き補償器17に貯蔵される。この際に生成される復元映
像は復号器で生成される復元映像と全く同じ映像であ
る。
ータは動きベクトルとデータとが一部損失されたMCエ
ラーである。復号器では入力される動きベクトルを利用
して動き補償映像を構成した後、MCエラーを逆変形し
てフレームメモリ及び動き補償器17に貯蔵された復元
映像と同様な復元映像を生成する。
つの原因により発生する。第一に、動き推定器11内で
固定されたブロックを単位で動き評価を行うことにより
ブロック内に二つ以上の異なる運動成分が存在すれば、
フレームメモリ及び動き補償器17で正確な動き補償を
行うことができなくなって動き補償映像及び原映像から
エラーが生成される。このエラーを補償エラーと言う。
補償エラーは映像内で運動する物体の境界(エッジ)で
多く発生し、その他ではほぼ発生しない特性を有する。
Strobachはこのような効果を‘ラインドローイング(li
ne drawing)効果’と言った。
である。MCエラーは次の様々な過程により符号化され
ることでMCエラーが全て符号化されると復元映像でエ
ラーが発生しない。しかしながら、目標とするビット伝
送率によりビット率制御器18で設定された量子化間隔
により量子化を行いながらエラーが発生する。従って、
復号器とフレームメモリ及び動き補償器17で生成され
た復元映像にはエラーが存在するようになる。このよう
なエラーは映像に対する処理が続けられるほど累積され
高い値は有しないが非常に広く、かつランダムに分布す
る。
ラーとが結合されて生成されるので補償エラーの特徴と
累積エラーの特徴とを有する。即ち、MCエラーは補償
エラーのように映像内の動く物体の境界部分に高いエラ
ー値を有し、又累積エラーのように全領域に渡って低い
エラー値が不規則に分布する。前記したMCエラーはD
CTを通じて空間領域から周波数領域に変換されて電力
の集中が期待され得るが、DCTを通じた電力の集中は
空間領域で各画素の値の相互連関性が大きい場合にのみ
可能である。MCエラーは累積エラーの不規則な分布の
性質をそのまま有しているので不規則な分布を有するM
Cエラーに対してDCTを行った場合、電力が集中され
ないだけでなく、かえって分散される場合が非常に多く
なる。
CTの非効率性を指摘する上、その代案としてカッドツ
リーを通じた符号化方法を提案した。カッドツリーを通
じた符号化は一定した大きさのブロックに対してブロッ
ク内の画素が全て類似値を有している場合はそのブロッ
ク内の値の平均値を符号化し、ブロック内の画素が非常
に異なる値を有している場合は4等分して四つの小さい
ブロックに対してブロック内の値の類似性を調査する。
このような方式で続いて設定された条件に合うまでブロ
ックを4等分しながら平均値とカッドツリーの構造を符
号化する。
性を単なる補償エラーの特性のみを仮定することにより
MCエラーが累積エラーの不規則な分布から生じる特性
を全く考慮していない。即ち、動く物体の境界エッジに
集中されているエラーだけでなくその他の領域でも累積
エラーの不規則な分布により動画像信号の分散が大きい
ので、カッドツリーを用いて符号化した場合は全ての領
域で非常に細かく領域が分離される。したがって、カッ
ドツリー構造に対する情報は勿論、各領域に対する平均
値を符号化すべきなので情報量が増える現象を招く。さ
らに、累積エラーの分布により平均値が0に近い値を有
する場合が多くなるため、このような場合、平均値を伝
送してエラーを補償しても効果が目立たない。
エラー(補償エラー+累積エラー)に対して均等な分散
臨界値400を適用してカッドツリーで分離した時、生
成されたリーフノードの個数を示す。この際、累積エラ
ーの場合、補償エラーよりリーフノードの個数が極めて
多くなり、これによりMCエラーも多くなることが判
る。
のために既存に広く用いられるDCT方法はMCエラー
の不規則な分布とエッジにおける高周波数の成分により
非効率的であることが判る。さらに、その代案として提
示しているカッドツリー方法もMCエラーの不規則な分
布により非効率であることが判る。
により、ビット率制御器18で生成された量子化間隔に
よる量子化過程で誤差が誘発される。この際、目標伝送
率が高い場合は量子化間隔が小さいのでエラーが小さい
反面、伝送率が低い場合は量子化間隔が大きいのでエラ
ーが極めて大きくなって復元映像の画質が非常に劣化さ
れる。
以下の超低伝送率の動画像符号化の場合は制限された伝
送率により一般的なDCT又はカッドツリー処理構造で
は量子化間隔が非常に大きくなって多くのデータが損失
されるので画面に処理されたブロックと同一大きさの残
映が表れるブロッキング効果と、動く物体の境界線に点
状にエラーが集中されるモスキート効果及び物体の境界
線の一致しない現象などが発生して画質の劣化が非常に
目立つようになる。
は、前記した問題点を解決するために動き補償後に発生
するMCエラーを所定領域内の分布特性により累積エラ
ーと補償エラーとに分離し、且つ符号化処理することに
よってビット発生面と復元画質面で効果的な符号化を行
うための動画像符号化方法を提供するにある。本発明の
他の目的は前記動画像符号化方法を実現するに最適な装
置を提供することにある。
めに本発明による動画像符号化方法は、以前の原映像を
参照して現在の原映像に対する動き評価を行って動きベ
クトルを生成し、前記動きベクトルと以前の復元映像と
を参照して動き補償映像を生成する動き補償過程と、前
記動き補償過程を行った後に発生される動き補償エラー
を累積エラーと補償エラーに分離するエラー分離過程
と、前記エラー分離過程で分離された累積エラーと補償
エラーを各エラー特性に合わせてカッドツリー処理する
カッドツリー処理過程と、前記ガッドツリー処理過程で
処理された累積エラーと補償エラーの各カッドツリーに
おける平均値に対する量子化を行い、所定の量子化間隔
により量子化係数を決定する量子化過程と、前記量子化
過程で量子化されたデータに対して可変長符号化を行う
可変長符号化過程と、前記可変長符号化過程から出力さ
れるデータを貯蔵する貯蔵過程と、前記貯蔵過程で貯蔵
されたデータの量により前記量子化過程に提供する量子
化間隔を決定するビット率制御過程と、前記量子化過程
で量子化されたデータを量子化される以前のデータに変
換する逆量子化器と、前記逆量子化過程の出力データ中
特定の副ブロックで平均値のあるブロックに対して逆カ
ッドツリー処理を行って再生補償エラー及び再生累積エ
ラーを生成する逆カッドツリー処理過程と、前記逆カッ
ドツリー処理過程で生成される再生補償エラーと再生累
積エラーと前記動き補償過程で生成される動き補償映像
から1次的な復元映像を生成した後に低域通過フィルタ
リングを通じて最終的な復元映像を生成する復元映像生
成過程とを含むことを特徴とする。
る動画像符号化装置は、以前の原映像と現在の原映像を
貯蔵するための第1バッファと、前記第1バッファに貯
蔵された以前の原映像を参照して現在の原映像に対する
動き評価を行って生成された動きベクトルと以前の復元
映像とを参照して動き補償映像を生成するための動き推
定及び補償器と、前記動き推定及び補償器から生成され
た動き補償映像と現在の原映像とを有して動き補償エラ
ーを生成し、補償エラーと累積エラーに分離するための
動き補償エラー発生及び分離器と、前記動き補償エラー
発生及び分離器から出力される補償エラーと累積エラー
に対して符号化のためのカッドツリー処理を行うための
第1及び第2カッドツリー処理器と、前記動き推定及び
補償器で生成された動きベクトルと前記第1及び第2カ
ッドツリー処理器の出力データとを切り換えて出力する
ための切換部と、前記切換部の出力データ中でカッドツ
リーにおける平均値に対する量子化を行い、所定の量子
化間隔により量子化係数を決定するための量子化器と、
前記量子化器で量子化されたデータに対して可変長符号
化を行うための可変長符号化器と、前記可変長符号化器
から出力されるデータを貯蔵するための第2バッファ
と、前記第2バッファ貯蔵されたデータの量により前記
量子化器に提供する量子化間隔を決定するためのビット
率制御器と、前記量子化器で量子化されたデータを量子
化される以前のデータに変換するための逆量子化器と、
前記逆量子化器の出力データ中所定の副ブロックで平均
値のあるブロックに対して逆カッドツリー処理を行って
再生補償エラー及び再生累積エラーを生成するための第
1及び第2逆カッドツリー処理器と、前記第1及び第2
逆カッドツリー処理器でそれぞれ出力される再生補償エ
ラーと再生累積エラーを前記動き推定及び補償器から出
力される動き補償映像に加えて1次的な復元映像を生成
した後にフィルタリングを通じて不規則に分布したエラ
ーを処理して最終的な復元映像を生成するための加算器
及びフィルタとを含むことを特徴とする。
明を詳細に説明する。図1は本発明による動画像符号化
装置を示したブロック図であり、第1及び第2バッファ
51,59、動き推定及び補償器52、MCエラー発生
及び分離器53、第1及び第2カッドツリー処理器5
4,55、切換部、例えば、マルチプレクサ56、量子
化器57、可変長符号化器58、ビット率制御器59、
逆量子化器61、第1及び第2逆カッドツリー処理器6
2,63と加算器及びフィルタ64とより構成される。
調べてみると、第1バッファ51は現在と以前の原映像
を貯蔵し、動き推定及び補償器52では第1バッファ5
1に貯蔵された以前の原映像を参照して現在の映像に対
する動き評価を行って動きベクトルを生成し、生成され
た動きベクトルと貯蔵されている以前の原映像の復元映
像を参照して動き補償映像を生成する。
定及び補償器52で生成された動き補償映像と現在の原
映像とを有してMCエラーを生成し、MCエラーを分離
して補償エラーと累積エラーを生成する。第1及び第2
カッドツリー処理器54,55はそれぞれMCエラー発
生及び分離器53から出力される補償エラー及び累積エ
ラーに対して符号化するためのカッドツリー処理を行
う。
器52で生成された動きベクトルと第1及び第2カッド
ツリー処理器54,55の出力データとを受け、これら
を順次的に選択して復号器(図示せず)に伝送する。量
子化器57はマルチプレクサ56から供給されたデータ
中でカッドツリーにおける平均値に対する量子化を行
い、ビット率制御器60から供給された量子化間隔によ
り量子化係数を決定する。
子化されたデータに対して可変長符号化を行い、第2バ
ッファ59では可変長符号化器58の出力データを貯蔵
する。ビット率制御器60では第2バッファ59に貯蔵
されたデータの量により量子化器57に提供する量子化
間隔を決定し、逆量子化器61では量子化器57と逆の
動作を行い、量子化されたデータを量子化される以前の
データに類似した形態に変換する。
63では逆量子化器61の出力データ中の特定の副ブロ
ックで平均値のあるブロックのみを抽出して再生補償エ
ラー及び再生累積エラーを生成する。加算器及びフィル
タ64では再生補償エラーと再生累積エラーを動き推定
及び補償器52から出力される動き補償映像に加えて1
次的な復元映像を生成した後、フィルタリングを通じて
不規則に分布したエラーを処理して最終的な復元映像を
生成する。先ず、MCエラーの特性は累積エラーと補償
エラーとの特性が共に混合された形態なので、t時間に
おけるMCエラーetは次の(1)式の通りである。
て生成した動きベクトルで、MC(v,k)は動きベク
トルvを用い且つk映像を参照して復元した映像で、 ̄
χtはt時間の間に復元された映像で、χtはt時間の間
の原映像をそれぞれ示す。前記(1)式で示されたMC
エラー(et)を次の(2)式のように補償エラー(e
memc)と累積エラー(eacc)に分離することにより各
エラーの分布特性に適する処理を可能にする。
とができ、ememcはMC(ME(χt-1), ̄χt-1)な
のでeacc=et−ememcで累積エラーと補償エラーが求
められる。補償エラーは動く物質の外縁部に集中分布
し、その他の領域では非常に小さい値を有する。補償エ
ラーは既にエラー値が集まっている状態なのでカッドツ
リーを用いて分ける場合、エラーの集まっている小さい
領域でのみ細かく分けられるので効果的な符号化が可能
である。更に、残り領域では平均値が0に近いので符号
化されない。
常に不規則的であり且つ大低小規模の値を有し、大きい
ブロック内の累積エラーの平均は大低0である。従っ
て、低域通過フィルタリング処理を行うとデータの何ら
伝送無しにも効果的に処理し得る。しかしながら、累積
エラーは補償エラーの不完全な処理から始まるエラーな
ので累積エラーをカッドツリーを用いて補償エラーのよ
うな方式で処理する。この際、累積エラーは補償エラー
より小さい領域に分けられる場合は少なく平均値で処理
した後もやはり小さい値と不規則な分布を有するので平
均値の処理の後に低域通過フィルタを行う。
52とMCエラー発生及び分離器53の詳細ブロック図
で、動き推定及び補償器52は動き推定器101と第1
及び第2動き補償器102,103とより構成され、M
Cエラー発生及び分離器53はバッファ107、第1乃
至第3減算器108,109,110とより構成され
る。
を調べてみると、動き推定器101では動きベクトルを
生成し、第1動き補償器102は以前の映像の原映像を
参照し、動き推定器101から出力される動きベクトル
を用いて第1動き補償映像を構成し、第2動き補償器1
03では以前の映像の復元映像を参照し、動き推定器1
01から出力される動きベクトルを用いて第2動き補償
映像を構成する。
作を調べてみると、バッファ107は第2動き補償器1
03から出力される第2動き補償映像を貯蔵し復元映像
を構成し、第1減算器108は第1動き補償器102か
ら出力される第1動き補償映像と現在映像の原映像との
差を求めて補償エラーを生成し、第2減算器109は第
2動き補償器103から出力される動き補償映像と現在
映像の原映像との差を求めてMCエラーを生成し、第3
減算器110は第2減算器109から出力されるMCエ
ラーと第1減算器108から出力される補償エラーとの
差を求めて累積エラーを生成する。
ツリー処理器54,55の動作を説明するためのフロー
チャートである。ステップ151で一定のブロック大き
さのエラー映像が入力されるとステップ152ではブロ
ック全体の平均値Mと、カッドツリーで区分される四つ
の副ブロックに対する平均値M1,M2,M3,M4が
演算される。
た臨界値THより小さいか否かが判断され、平均値Mが
臨界値THより小さければ副ブロックの平均値M1,M
2,M3,M4が臨界値THより小さいか否かが判断さ
れる(ステップ154)。ステップ154で副ブロック
の平均値M1,M2,M3,M4のいずれかが臨界値T
Hより小さかったらカッドツリー方式の分割を中止し、
今まで貯蔵されたカッドツリー構造をマルチプレクサ
(図2中の56)へ伝送する(ステップ155)。
THより大きければブロック内のいずれの値から平均値
が減算された後、新たなブロック値が生成され(ステッ
プ156)、新たな副ブロックの平均値/M1,/M2,
/M3,/M4(図3中のM1〜M4各々の上に棒線が付
加されている記号を、本文中ではそれぞれ/M1〜/M4
で表す)が生成される(ステップ157)。ステップ1
58ではステップ157で生成された新たな副ブロック
の平均値/M1,/M2,/M3,/M4が臨界値THより
小さいか否かが判断されて、副ブロックの平均値/M
1,/M2,/M3,/M4がいずれも臨界値THより小
さかったらカッドツリー方式の分割が中止され、今まで
貯蔵されたカッドツリー構造がマルチプレクサ(図2中
の56)に伝送される(ステップ155)。
値/M1,/M2,/M3,/M4の中のいずれか一つでも
臨界値THより大きい場合には、現在のブロックの大き
さが最小ブロックより大きいか否かが判断される(ステ
ップ159)。ステップ159で現在ブロックの大きさ
が最小ブロックより大きかったら、ブロックをカッドツ
リーで分け、カッドツリー構造を貯蔵した後、ステップ
152に戻りそれぞれの副ブロックに対してカッドツリ
ー処理を続ける(ステップ160)。
64の詳細ブロック図であり、第1及び第2加算器20
1,202、フィルタタップ及び係数決定部203と低
域通過フィルタ204とより構成される。図4に示され
た加算器及びフィルタ64の動作を調べてみれば、第1
加算器201では動き推定及び補償器(図2中の52)
から出力される動き補償映像と第1逆カッドツリー処理
器(図2中の62)から出力される再生補償エラーとが
加算され、第2加算器202では第1加算器201の出
力と第2逆カッドツリー処理器(図2中の63)から出
力される再生累積エラーとが加算される。
第2逆カッドツリー処理器(図中2の63)から出力さ
れる再生累積エラーの副ブロックの大きさによりタップ
数が決定され、第1加算器201から出力される復元映
像で同一位置、同一大きさの映像に対する分散によりフ
ィルタ係数が決定され、低域通過フィルタ204では第
2加算器202の出力がフィルタタップ及び係数決定部
203で決定されたフィルタ係数でフィルタリングされ
る。
補償エラーに対する処理構造を示したものである。図5
(A)乃至図7(I)において、図5(A)を原信号
と、図5(B)を累積エラーと仮定する。累積エラー図
5(B)は不規則で全信号領域に渡って存する。累積エ
ラー図5(B)と原信号図5(A)とを合わせると図5
(C)のようになり、この図5(C)に対して低域通過
フィルタリングすることにより図6(D)のような復元
信号を生成し得る。
原信号と非常に類似した復元信号が生成され得るのは、
累積エラーの平均値が0であり、更に、不規則的に分布
されているからである。“E”は補償エラーを示すもの
で、図5(A)の原信号に図6(E)の補償エラーを加
えると図6(F)のように補償エラーの存在する信号と
なる。この図6(F)をカッドツリー(1次信号では二
進ツリー)で分けると図7(G)のように補償エラーの
存する領域のみ細かく分けられる。
るのでカッドツリーと平均値を用いて復元したエラーは
図7(H)のようである。従って、図6から図7(H)
を引けば、図7(I)のような復元映像信号が得られ
る。このような補償エラーに対するカッドツリー方法は
補償エラーでは殆どのエラーが特定領域に集まっている
ので効果的に処理され得る。
いて、累積エラーがフィルタリングを通じて処理される
程度を実験した結果である。用いられた動画像データは
‘foreman'という映像に10Hzでサンプリングされて
いて352×288の大きさを有する。実験では映像に
より適応的なフィルタリングを使用せず、単純な2次元
5タップと固定した係数値を用いてフィルタリングした
結果なので実際適応的なフィルタリングを用いる場合よ
り効果的な結果が期待される。実験結果から判るように
累積エラーに対する別度の符号化過程無しにも3〜4d
Bの画質が改善されることが判った。
号化方法及び装置では、動き補償エラー信号を補償エラ
ーと累積エラーに分離し、補償エラーにおいて集中され
ているエラー信号はカッドツリー方式で処理して平均値
を符号化し、残りの小さい信号に対してはフィルタリン
グ処理し、更に累積エラーにおいてその特性により大低
フィルタ処理し一部に限って平均値を符号化することに
より、従来のDCT又はカッドツリー方法に比しビット
発生量が減るので超低伝送率動画像符号化に適した利点
がある。
化で物体の境界線の一致しない現象を大幅に減少させ
得、フィルタリングを通じてモスキート効果とブロッキ
ング効果のような現象を著しく減らし得るので、従来の
DCT又は一般的なカッドツリー方法に比べて画質が改
善される。また、本発明で使用する処理構造はデータの
領域変換なしにそのまま空間領域で処理することにより
離散余弦変換のように領域変換から発生する処理遅れが
取り除け、累積エラーと補償エラーの処理において一般
的なカッドツリー構造が用いられるため、エラーの分離
処理による別度のハードウエアの追加が必要とされな
い。
ク図である。
ー発生及び分離器の詳細ブロック図である。
器の動作を説明するためのフローチャートである。
ック図である。
対する処理構造を示したものである。
対する処理構造を示したものである。
対する処理構造を示したものである。
対してフィルタリングで処理した実験結果を示したもの
である。
ある。
対してカッドツリー処理した時生成されたリーフノード
の数を示したものである。
Claims (9)
- 【請求項1】 以前の原映像を参照して現在の原映像に
対する動き評価を行って動きベクトルを生成し、前記動
きベクトルと以前の復元映像とを参照して動き補償映像
を生成する動き補償過程と、 前記動き補償過程を行った後に発生される動き補償エラ
ーを累積エラーと補償エラーに分離するエラー分離過程
と、 前記エラー分離過程で分離された累積エラーと補償エラ
ーを各エラーと特性に合わせてカッドツリー処理するカ
ッドツリー処理過程と、 前記ガッドツリー過程で処理された累積エラーと補償エ
ラーの各カッドツリーにおける平均値に対する量子化を
行い、所定の量子化間隔により量子化係数を決定する量
子化過程と、 前記量子化過程で量子化されたデータに対して可変長符
号化を行う可変長符号化過程と、 前記可変長符号化過程から出力されるデータを貯蔵する
貯蔵過程と、 前記貯蔵過程で貯蔵されたデータの量により前記量子化
過程に提供する量子化間隔を決定するビット率の制御過
程と、 前記量子化過程で量子化されたデータを量子化される以
前のデータに変換する逆量子化過程と、 前記逆量子化過程の出力データ中所定の副ブロックで平
均値のあるブロックに対して逆カッドツリー処理を行っ
て再生補償エラー及び再生累積エラーを生成する逆カッ
ドツリー処理過程と、 前記逆カッドツリー処理過程で生成される再生補償エラ
ーと再生累積エラーと前記動き補償過程で生成される動
き補償映像から1次的な復元映像を生成した後に低域通
過フィルタリングを通じて最終的な復元映像を生成する
復元映像生成過程とを含むことを特徴とする動画像符号
化方法。 - 【請求項2】 前記カッドツリー処理過程で累積エラー
の大部分は低域通過フィルタリング処理し、平均値が0
でない一部に対してのみカッドツリー処理することを特
徴とする請求項1記載の動画像符号化方法。 - 【請求項3】 前記カッドツリー処理過程で補償エラー
中集中されているエラーはカッドツリー処理して平均値
を符号化し、残りの小さいエラーに対しては符号化しな
いことを特徴とする請求項1記載の動画像符号化方法。 - 【請求項4】 以前の原映像と現在の原映像を貯蔵する
ための第1バッファと、 前記第1バッファに貯蔵された以前の原映像を参照して
現在の原映像に対する動き評価を行って動きベクトルを
生成し、生成された動きベクトルと以前の復元映像とを
参照して動き補償映像を生成するための動き推定及び補
償器と、 前記動き推定及び補償器で生成された動き補償映像と現
在の原映像を有して動き補償エラーを生成し、補償エラ
ーと累積エラーに分離するための動き補償エラー発生及
び分離器と、 前記動き補償エラー発生及び分離器から出力される補償
エラーと累積エラーに対して符号化のためのカッドツリ
ー処理を行うための第1及び第2カッドツリー処理器
と、 前記動き推定及び補償器で生成された動きベクトルと前
記第1及び第2カッドツリー処理器の出力データとを切
り換えて出力するための切換部と、 前記切換部の出力データ中でカッドツリーにおける平均
値に対する量子化を行い、所定の量子化間隔により量子
化係数を決定するための量子化器と、 前記量子化器で量子化されたデータに対して可変長符号
化を行うための可変長符号化器と、 前記可変長符号化器から出力されるデータを貯蔵するた
めの第2バッファと、 前記第2バッファに貯蔵されたデータの量により前記量
子化器に提供する量子化間隔を決定するためのビット率
制御器と、 前記量子化器で量子化されたデータを量子化される以前
のデータに変換するための逆量子化器と、 前記逆量子化器の出力データ中特定の副ブロックで平均
値のあるブロックに対して逆カッドツリー処理を行って
再生補償エラー及び再生累積エラーとを生成するための
第1及び第2逆カッドツリー処理器と、 前記第1及び第2逆カッドツリー処理器でそれぞれ出力
される再生補償エラーと再生累積エラーを前記動き推定
及び補償器から出力される動き補償映像に加えて1次的
な復元映像を生成した後にフィルタリングを通じて不規
則に分布したエラーを処理して最終的な復元映像を生成
するための加算器及びフィルタとを含むことを特徴とす
る動画像符号化装置。 - 【請求項5】 前記動き推定及び補償器は以前の原映像
を参照して現在の原映像に対する動き評価を行って動き
ベクトルを生成するための動き推定器と、 以前の原映像を参照し前記動きベクトルを利用して第1
動き補償映像を生成するたるの第1動き補償器と、 以前の復元映像を参照し前記動きベクトルを用いて第2
動き補償映像を生成するための第2動き補償器とから構
成されることを特徴とする請求項4記載の動画像符号化
装置。 - 【請求項6】 前記動き補償エラー発生及び分離器は前
記第2動き補償器から出力される第2動き補償映像を貯
蔵して復元映像を生成するバッファと、 前記第1動き補償器から出力される第1動き補償映像と
現在の原映像との差を求めて補償エラーを生成するめた
の第1減算器と、 前記第2動き補償から出力される第2動き補償映像と現
在の原映像との差を求めて動き補償エラーを生成するた
めの第2減算器と、 前記第2減算器から出力される動き補償エラーと前記第
1減算器から出力される補償エラーとの差を求めて累積
エラーを生成するための第3減算器とより構成されるこ
とを特徴とする請求項5記載の動画像符号化装置。 - 【請求項7】 前記加算器及びフィルタは前記動き推定
及び補償器から出力される動き補償映像と前記第1逆カ
ッドツリー処理器から出力される再生補償エラーとを加
算するための第1加算器と、 前記第1加算器の出力と前記第2逆カッドツリー処理器
から出力される再生累積エラーとを加算するための第2
加算器と、 前記第2逆カッドツリー処理器から出力される再生累積
エラーのブロックの大きさによりフィルタタップを決定
し、前記第1加算器から出力される復元映像の分散によ
りフィルタ係数を決定するためのフィルタタップ及び係
数決定部と、 前記第2加算器の出力を前記フィルタタップ及び係数決
定部で決定したフィルタ係数でフィルタリングするため
の低域通過フィルタとより構成されることを特徴とする
請求項4記載の動画像符号化装置。 - 【請求項8】 前記フィルタタップ及び係数決定部でフ
ィルタタップ数は前記第2カッドツリー処理器から出力
される再生累積エラー中対象ブロックの大きさに比例す
ることを特徴とする請求項7記載の動画像符号化装置。 - 【請求項9】 前記フィルタタップ数及び係数決定部で
フィルタ係数は前記第2逆カッドツリー処理器から出力
される再生累積エラー中対象ブロックと同一大きさ及び
同一位置で補償エラーが結合された動き補償映像の分散
が大きければ前記低域通過フィルタの中心側の係数値が
他の係数値に比べて大きくなり、分散が小さければ全て
の係数値が類似になることを特徴とする請求項8記載の
動画像符号化装置。
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