JPH08234934A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JPH08234934A
JPH08234934A JP7065241A JP6524195A JPH08234934A JP H08234934 A JPH08234934 A JP H08234934A JP 7065241 A JP7065241 A JP 7065241A JP 6524195 A JP6524195 A JP 6524195A JP H08234934 A JPH08234934 A JP H08234934A
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Shigemi Kaneko
成美 金子
Satoshi Araki
敏 荒木
Jiyunji Chikawa
淳二 地川
Kazutoshi Suzuki
和敏 鈴木
Yasuo Yonei
康雄 米井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汎用のファイル転送プロトコルFTPのプロ
トコルおよびコマンド体系を用いてネットワークプリン
タを実現する。 【構成】 パスワードファイル18はユーザ名と動作モ
ードとを対応させたファイルである。動作モードとはフ
ァイル転送モードと出力処理モードである。出力処理モ
ードが動作モードとして対応付けられたユーザ名がクラ
イアント3から入力されると、そのジョブの作画データ
は出力処理モードにより処理される。したがって、FT
Pを利用して転送された作画データが、プリンタ内部の
切替えのみで印字出力処理用データとして処理される。
こうして、クライアント側は単にファイル転送をイメー
ジして転送処理を実行すれば、プリンタ側で転送された
作画データをプリント用データとして認識して処理を行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリンタ装置に関し、特
に、複数のホストコンピュータ等の上位装置から供給さ
れた作画データおよび制御情報に従って印字を行う際
に、汎用のアプリケーションプロトコルを使用すること
ができるプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LAN等のネットワーク接続において
は、業界標準となっているプロトコル群TCP/IPが
使用され、例えば、遠隔の出力装置つまりプリンタ装置
にクライアントマシン(以下「クライアント」という)
から作画データを送信する場合には、アプリケーション
プロトコルとしてlprが使用されることがある。
【0003】一方、各クライアント間でのデータ転送に
は、アプリケーションプロトコルとしてFTPが一般に
使用されている。前記lprは主としてワークステーシ
ョンに搭載されており、大型コンピュータやパーソナル
コンピュータには、このlprが搭載されているものが
少ない。これに対して、FTPを搭載しているクライア
ントは多く、いわゆるサポート率が極めて高い。そこ
で、この汎用性のあるFTPを使用して作画データをプ
リンタ装置に転送することが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記FTP
を使用して作画データをプリンタ装置に転送し、印字を
行う場合、次の問題点がある。まず、FTPは、ハード
ディスク間のファイル転送を本来の目的とするプロトコ
ルであるため、送信側から受信側のハードディスクに転
送されたデータを、出力装置に出力するためには、専用
の出力処理アプリケーションを別途必要とする。
【0005】また、前記出力処理アプリケーションを準
備した場合にも、サーバ側つまり処理の要求を受けた側
のデーモンであるftpdは、前記出力処理アプリケー
ションとは別に単独で動作するため、該出力処理アプリ
ケーションでは、ファイル転送終了等を検知する手段が
ない。そのために、例えば、ハードディスクのファイル
サイズの増減を監視し、この増減がない場合にファイル
転送終了であるとみなすという処理が考えられていた
が、処理が複雑化して確実性に欠けるという問題点があ
った。
【0006】また、FTPは、ファイル転送のみを目的
としていて、プリンタ装置に出力するという概念がな
い。したがって、例えば、印字の際の線の太さの決定や
日付の表示の有無等、作画データの出力方式を予め設定
されているものから変更することは困難であり、実デー
タに予め記述しておく以外に手段がなかった。
【0007】さらに、プリンタ装置でFTPおよびlp
rの双方を採用している場合、作画データを一本化して
管理することができないという問題点があった。
【0008】本発明は、上記問題点を解消し、ネットワ
ーク接続の中で業界標準となっているプロトコル群TC
P/IPにおけるサポート率の高いFTPを用いて作画
データを受信し、印字出力することができるプリンタ装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は次の特徴を有する。第1
に、ユーザ名によって出力処理用モードおよびファイル
転送モードのいずれかの動作モードを識別可能なパスワ
ードファイルと、クライアントからの接続要求に応答し
て該クライアントにユーザ名を要求するユーザ名要求手
段と、クライアントから供給された前記ユーザ名に対応
する動作モードを前記パスワードファイルから入手し、
該動作モードによって該接続要求を処理するための指示
をするモード選択手段とを具備した点に特徴がある。
【0010】第2に、ファイル転送用アプリケーション
プロトコル機能で使用されるコマンドを前記出力処理用
モードで使用するための予定の機能として読み替えるサ
ブコマンド解釈手段を具備し、前記出力処理用モードで
は該読み替えられた機能に従ってクライアントからの指
示を処理するように構成した点に特徴がある。
【0011】第3に、ファイル転送用アプリケーション
プロトコル機能に設けられている転送拡張コマンドに、
前記出力処理用モードで使用するための予定の機能を割
り付ける手段を具備し、前記サブコマンド解釈手段は前
記転送拡張コマンドの解釈機能をさらに有している点に
特徴がある。
【0012】第4に、前記記憶装置の空き容量予定周期
で判別する記憶容量判別手段と、前記記憶容量判別手段
により、空き容量が予定値以下になったと判断された際
に、作画データの転送を拒否する手段と、前記転送の拒
否をクライアントに通知する手段とを具備するととも
に、前記記憶容量判別手段による判別動作は、クライア
ントからの作画データ送信要求受付時および予定量の作
画データを受信する毎に実行するように構成した点に特
徴がある。
【0013】第5に、前記通知手段を、前記作画データ
の転送拒否後、予定時間内に前記空き容量が前記予定値
に回復しないときに、クライアントへの前記通知をする
ように構成した点に特徴がある。
【0014】第6に、クライアントから得た情報をライ
ンプリンタプロトコルで使用される制御ファイルと同一
フォーマットの制御ファイルに生成する制御ファイル生
成手段と、前記制御ファイルに基づいて前記作画データ
を出力する印字手段とを具備した点に特徴がある。
【0015】
【作用】第1の特徴を有する本発明によれば、クライア
ントから入力されるユーザ名に基づいて、ファイル転送
モードで動作するのか出力処理用モードで動作するのか
を判断することができる。すなわち、プリンタでは、一
般的なファイル転送なのかプリント処理をする作画デー
タの転送なのかをユーザ名によって判断することがで
き、この判断結果によってプリンタ内部での処理が実行
される。
【0016】第2の特徴を有する本発明によれば、既存
のファイル転送用コマンドを使用して、そのコマンド本
来の機能以外の出力処理用機能を実現できる。
【0017】第3の特徴を有する本発明によれば、ファ
イル転送用の転送拡張コマンドを解釈して、出力処理用
機能を実現できる。
【0018】第4の特徴を有する本発明によれば、作画
データの記憶装置の空き容量を確認し、空き容量が予定
値より少なくなったときに予定時間だけ作画データの受
信を停止し、その旨がクライアントに通知される。
【0019】第5の特徴を有する本発明によれば、例え
ば5分間の間に空き容量が回復しない場合に、転送を拒
否した旨がクライアントに通知される。この間に前記空
き容量が回復すれば、データの受信が再開されるし、ク
ライアントにも前記通知はされない。
【0020】第6の特徴を有する本発明によれば、クラ
イアントから転送ないし入手した情報、例えば出力枚数
や出力処理方式をもとにラインプリンタプロトコルに合
致した制御ファイルが生成される。したがって、ファイ
ル転送プロトコルを用いて作画データを受信した場合に
も、該制御ファイルを使用してプリントのための処理を
実行できる。
【0021】以上のように、第1〜第5の特徴によれ
ば、クライアント側では、既存のファイル転送系のプロ
トコルおよびコマンド体系をそのまま使用し、当該プリ
ンタをネットワークプリンタとして利用できる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図3は、本発明の一実施例に係るプリンタ装置のハ
ード構成を示すブロック図である。同図において、プリ
ンタ装置(以下、単に「プリンタ」という)1はLAN
等のネットワーク2に接続されている。該ネットワーク
2には、複数のクライアント3が接続されており、該ク
ライアント3はプリンタ1の上位装置として該プリンタ
1にデータを送信する。プリンタ1では、この送信デー
タを受信し、適宜のデータ処理を施して印字出力を行
う。プリンタ1は前記データ処理のための、次の構成部
分からなる。
【0023】プリンタ1はデータバス等のバス4を通じ
て各構成部分と接続されるCPU5を有する。プログラ
ム用メモリ6は前記CPU5による該プリンタ1の動作
に必要なプログラムや定数を格納したメモリであり、作
業用メモリ7は該プリンタ1の制御に一時的に必要とす
るデータを格納するメモリである。不揮発性メモリ8
は、制御に必要とするデータのうち、電源が遮断された
ときにも消失させてはならないものを格納するメモリで
ある。記憶装置9はクライアント3から転送されたプリ
ント用データつまり作画データと制御情報を格納する手
段であって、例えば、ハードディスク装置である。
【0024】画像用メモリ10は、印字されるビットマ
ップデータを格納するためのメモリである。通信インタ
フェース11はネットワーク2を介してクライアント3
との間でデータの送受信を行うための回路である。出力
制御装置12は、画像用メモリ10に格納されたビット
マップデータを印字部13に転送するためのタイミング
などを制御する回路である。この出力制御装置12に
は、印字部13の状態を示す情報を受信するための回路
も含まれる。時計回路14は時刻を管理している回路で
ある。このほか、オペレータの指示を入力したり、印字
部13の動作状態やエラー表示をしたり、紙やトナー等
の消耗品の補給を促す表示をしたりするためのコンソー
ルパネル等を設けることもできる。
【0025】なお、プリンタ1は、アプリケーションプ
ロトコルとしてFTPおよびlprをサポートしてお
り、複数のクライアント3は、FTPおよびlprの少
なくとも一方をサポートしているものとして以下の説明
をする。
【0026】上記構成によるプリンタ1では、クライア
ント3からネットワーク2を介して転送されたプリント
用のデータを通信インタフェース11で受信する。受信
したデータは前記記憶装置9に格納され、CPU5は、
プログラム用メモリ6に格納されたプログラムに従い、
該受信データをビットマップデータに変換する。この変
換作業は、受信データを作業用メモリ7に読み出して実
行される。変換されたビットマップデータは画像用メモ
リ10に格納される。出力制御装置12を介してCPU
5から印字部13に印字開始指令が送信されると、印字
部13は、画像用メモリ10からビットマップデータを
読み込み、プリントが行われる。正常にプリントが実行
されたときは、出力制御装置12へ正常終了情報が送信
される。この正常終了情報は、予め記憶装置9に設定し
てある管理テーブルの「ジョブの状態」を記録する領域
に管理情報の1つとして登録される。
【0027】次に、本実施例で使用する制御ファイルお
よび管理テーブルの具体例を説明する。図4に制御ファ
イルの一例を示す。クライアント3がlprをサポート
しているときには、作画データとともに転送されてくる
制御情報がそのままこの制御ファイルに変換される。一
方、クライアント3がlprをサポートしていなくてF
TPによってデータを転送してくるときには、プロトコ
ルを通じてプリンタ1側から行われる要求によって得ら
れる情報に基づいてこの制御ファイルが作成される。す
なわち、lprでは、当初から制御情報の転送が予定さ
れていて、その転送された制御情報をそのまま制御ファ
イルとすることができる。これに対してFTPでは、プ
リントを前提としないので、制御情報はプリンタ1の側
からの要求に対する応答から得られることになる。
【0028】図4において、各制御情報のうち、重複し
ているものが存在するのは、lprで転送される制御フ
ァイルの所定のフォーマットに合わせたためである。ま
た、符号#が先頭に付加されているものは本実施例特有
の表現方式である。同図において、符号HおよびCは、
TCP/IPで用いられるIPアドレスであり、ワーク
ステーションを特定するための番地である。原則的に
は、世界中で同一のIPアドレスは存在しない。符号P
およびLは、FTPのプリンタ1の側のプロトコルft
pdに対してログインしたログインユーザ名、符号Jお
よびNは、クライアント3でユーザが作成したファイル
名である。
【0029】また、符号#LPは、出力処理方式つまり
プリント時に線の太さ等を示すファイル(出力処理方式
ファイル)であり、後述の「CWD」サブコマンドによ
って指定されたものである。符号#CCは、出力枚数で
あり、後述の「CC」サブコマンドによって指定された
枚数である。
【0030】さらに、符号fおよびUはクライアント3
から転送してきたファイル名をプリンタ1で内部的に処
理しやすいように付与した連番であり、“dfA”で始
まる。なお、当該制御ファイルの番号も、このファイル
名と同一であり、頭文字だけは“cfA”とする。
【0031】上記制御ファイルの記述例を解釈すると、
次のようになる。すなわち、(IPアドレスが「12
9.249.150.85」のクライアント3から、
「kaneko」名でログインしたユーザが、出力処理
方式ファイル「PLT15」の出力処理方式で、「3」
枚の出力を行うように指示をして、「test−fil
e」というファイル名のファイルを転送してきた。この
ファイルは、「dfA12345」というファイル名で
記憶装置9に保存されている)という内容の制御ファイ
ルである。
【0032】図5は、前記制御ファイルの情報に基づい
て実行されるジョブの管理テーブルの内容を示す図であ
る。この管理テーブルはジョブ毎に作成される。ここ
で、「1ジョブ」は、ファイルをクライアント3からプ
リンタ1へ転送するのに必要な、一連の仕事である。な
お、ftp(クライアント側のプロトコル)は、1ジョ
ブで1つのファイルしか転送できないが、lprは、1
ジョブで複数枚のファイルを転送することができる。
【0033】同図において、左欄は管理項目、右欄はそ
の内容である。ジョブ名とは、前記制御ファイルJ,N
のファイル名であり、複数ファイルが転送された場合
は、最初のファイル名に「…」を添付して複数ファイル
を代表する。ユーザ名とは、制御ファイルP,Lのログ
インユーザ名である。データサイズは、当該ジョブにお
けるファイルのデータ量であり、記憶装置9に蓄積した
際に認識される。
【0034】論理プリンタ番号は、「CWD」サブコマ
ンドで指定された論理プリンタ番号であり、データフォ
ーマット別に論理プリンタ番号「PLT00〜PLT9
9」までが指定できる。出力処理方式ファイル名は、
「CWD」サブコマンドで指定された論理プリンタ番号
から識別した出力処理方式であり、ファイル名「PLT
00prm〜PLT99prm」までが存在する。本実
施例では、「CWD」サブコマンドによって外部から指
定されるものは、論理プリンタ番号であるが、内部的に
この論理プリンタ番号を出力処理方式と読替えて処理を
するようにしている。
【0035】データのフォーマットは、HP−GL、V
CGL、VRF等複数の記述形式の中で、前記「CW
D」サブコマンドに付随して特定される。例えば、記述
形式HP−GLは、「PLT00H」として指定され、
内部的な番号におき換えて特定する。インタフェース
(I/F)の優先度は、予定の基準で設定された入力イ
ンタフェースの優先度を示す情報である。
【0036】ジョブIDは、管理プログラムが内部的に
処理しやすいように振った連番であり、ftpdおよび
lpd(lprのプリンタ側のプロトコル)共に、この
ジョブIDが決定された後、ファイルの受信を行う。こ
のジョブIDは、記憶装置9に記述するファイル名や制
御ファイル名に使用される。デイレクトリ名は、記憶装
置9に記述されているディレクトリ名であり、ファイル
が存在する場所を示す。ジョブの状態としては、プリン
ト済み、プリント中、待ち行列処理中等の処理状況が記
述される。ファイル名および制御ファイル名は、プリン
タ1の記憶装置9に記述された実データのファイルおよ
び前記制御ファイルの名称である。
【0037】続いて、本実施例によるプリンタ1の動作
を説明する。プリンタ1では、ファイル転送モードおよ
び出力処理モードのいずれか1つを選択し、内部処理を
該選択されたモードに切替えられるようにする。このた
めに、プリンタ1内ではログインユーザを識別するため
にパスワードファイルを記憶装置9内にあらかじめ作成
する。このパスワードファイルにはログインするユーザ
名、該ユーザ名に対応するパスワード、および該ユーザ
名に対応する動作モード番号等をあらかじめ記述する。
ここで、動作モード番号は前記ファイル転送モードまた
は出力処理モードに対応する。本実施例では、前記パス
ワードファイルを使用し、前記ログインユーザ名によっ
て前記2つのモードのうち1つを選択する。
【0038】前記切替え動作を図6のフローチャートを
参照して説明する。同図において、ステップS1では通
信インタフェース11を通じて入力されるクライアント
3からの接続要求を受付ける。接続要求があったならば
ステップS2ではログイン要求を返してユーザ名の入力
を要求する。ステップS3ではこの要求に応答してクラ
イアント3から通知されるログインユーザ名(以下、単
に「ログイン名」という)を受付ける。ステップS4で
はパスワードファイルを読み、受付けられた前記ログイ
ン名のユーザがパスワードファイルに存在するか否かを
判断する。
【0039】ログイン名に対応するユーザが存在した場
合は、ステップS5に進んでパスワードの入力を要求す
る。ステップS6ではこの要求に応答してクライアント
3から通知されるパスワードを受付ける。ステップS7
ではパスワードファイルを読み、受付けられた前記パス
ワードが前記ログイン名に対応するものであるかを判断
する。
【0040】前記ステップS4の判断が否定の場合およ
びステップS7の判断が否定の場合、つまりログイン名
に対応するユーザが存在しない場合、および該ユーザは
存在するがパスワードが一致しない場合は、ステップS
8に進んでログイン拒否応答をクライアントに通知す
る。
【0041】一方、正しいパスワードが通知されたなら
ばステップS7の判断は肯定となり、ステップS9に進
んでログイン名に対応する動作モード番号を入手する。
ステップS10では入手した動作モード番号に基づき、
前記ログイン名のユーザが出力処理用ユーザか否かを判
断する。
【0042】出力処理用ユーザであればステップS11
に進んで出力処理モードを選択する。一方、出力処理モ
ードでなければステップS12に進んで通常のファイル
転送モードが選択される。モードが選択されたならば、
ステップS13に進み、選択されたモードに従ってクラ
イアント3からデータを受信する。
【0043】すなわち、出力処理モードならば、制御フ
ァイルを作成し、記憶装置9で受信したデータを該制御
ファイルに基づいて印字部13に出力する動作を行う。
これに対して通常のファイル転送モードが選択された場
合は、FTPを用いて単に記憶装置9にデータを転送す
るだけの動作を行う。このように、ログイン名に基づ
き、予め出力処理用の動作モードを設定できるので、F
TPを用いたデータ転送であってもプリンタ1は印字部
13への出力動作の要求を認識して必要な処理を実行す
ることができる。
【0044】次に、前記出力処理モードにおける具体的
な動作の例を説明する。まず、転送されたデータの出力
処理方式の設定について説明する。出力処理方式とは、
ペンの幅、縮小/拡大倍率、出力ビン番号、丁合指定、
優先順位等をいい、例えばコンソールパネルから予め入
力して個人名や部門別で複数設定できる。そして、これ
らの出力処理方式をユーザとプリンタ1とで認識できる
論理プリンタ番号にひとつひとつ対応付ける。例えば、
論理プリンタ番号と出力処理方式を記述したファイル名
とを同一のものとしたり論理プリンタ番号に拡張子を付
けたりする。そうして、論理プリンタ番号がクライアン
ト3から供給されると、その論理プリンタ番号つまり出
力処理方式を記述したファイル名から出力処理方式を設
定する。
【0045】上記出力処理方式の設定について図7を参
照して説明する。同図において、ステップS21では、
クライアントからのFTPのサブコマンドの受信を待
つ。ステップS22では受信したサブコマンドが「CW
D」コマンドか否かを判断する。この「CWD」コマン
ドは本来ディレクトリ名の変更指示であるが、本実施例
ではこれを「出力処理方式ファイルの指定」と解釈す
る。例えば、論理プリンタ番号および出力処理方式のフ
ァイル名をともに「PLT00H」としてある場合、
「CWD PLT00H」をクライアントから受信した
場合は、「出力処理方式として『PLT00Hprm』
ファイルを使用する」と解釈する。
【0046】すなわち、「CWD」コマンドを受信した
ならば、ステップS23に進み、記憶装置9の『PLT
00Hprm』ファイルを検索し、出力処理方式を設定
する。設定された出力処理方式は前記管理テーブルの出
力処理方式ファイル名に記述される。出力処理方式が設
定されると、クライアントから受信した作画データをこ
の出力処理方式に従って解釈し、画像用メモリ10に展
開した後、印字部13に出力する。
【0047】なお、論理プリンタ番号と出力処理方式を
記述したファイル名とを同一とする以外に、論理プリン
タ番号と出力処理方式を記述したファイル名とを対応付
けたファイルを生成して記憶させ、このファイルを読ん
で識別するようにしてもよい。
【0048】このように、FTPのコマンドの1つであ
る「CWD」コマンドを利用して指定されたディレクト
リ名から内部的には出力処理方式を選択できるので、1
つのインタフェースを、論理的に複数のインタフェース
が存在する論理プリンタとして使用できる。
【0049】上述のようにして選択された出力処理方式
をクライアント3に通知するため、同様にFTPのサブ
コマンドを使用することができる。例えば、「PWD」
コマンドは現在指定されているディレクトリ名をプリン
タ1に要求するためのコマンドである。本実施例では、
この「PWD」コマンドを受信したプリンタ1では、こ
れを「出力処理方式の通知要求」と解釈して、現在選択
されている出力処理方式をクライアント3に通知する。
【0050】図8は、出力処理方式をクライアント3に
通知する動作を示すフローチャートである。ステップS
31では、クライアント3からのFTPのサブコマンド
の受信を待つ。ステップS32では受信したサブコマン
ドが「PWD」コマンドか否かを判断する。この「PW
D」コマンドは本来ディレクトリの通知要求であるが、
本実施例ではこれを「出力処理方式の通知要求」と解釈
する。したがって、「PWD」コマンドを受信したなら
ば、ステップS33に進み、現在指定されているディレ
クトリ名によって出力方式を識別し、クライアント3に
通知する。
【0051】上記コマンド「CWD」や「PWD」は、
それぞれに固有の意味付けがなされているものであり、
本実施例では、本来の意味付けの解釈を変更して所望の
動作をさせるようにしている。さらに、FTPでは、転
送拡張機能を有していて、該転送拡張機能によってコマ
ンドを設定し、該コマンドに所望の機能を持たせること
ができる。
【0052】図9のフローチャートを参照して、転送拡
張機能により設定したコマンドによる動作例を説明す
る。同図において、ステップS41ではクライアント3
からのFTPのサブコマンドの受信を待つ。ステップS
42では受信したサブコマンドが「CC」コマンドか否
かを判断する。「CC」コマンドには「次に転送する作
画データの出力枚数指定」という解釈を対応させてあ
る。したがって、「CC」コマンドを受信したならばス
テップS43に進み、該コマンドの後に付加された数字
に対応する枚数を出力枚数として印字部13に設定す
る。例えば、「CC3」ならば出力枚数として3枚が設
定される。
【0053】受信したコマンドが「CC」でない場合は
ステップS44に進み、受信したサブコマンドが「L
J」コマンドか否かを判断する。「LJ」コマンドには
「作画データのジョブリストの表示」という解釈を対応
させてある。したがって、「LJ」コマンドを受信した
ならばステップS45に進み、ジョブリストの作成依頼
をする。前記作成依頼に従って予定の作画データ管理プ
ログラムが起動され、ジョブリストが作成される。ステ
ップS46では作成されたジョブリストをクライアント
3に対して送信する。
【0054】受信したコマンドが「LJ」でない場合は
ステップS47に進み、受信したサブコマンドが「R
M」コマンドか否かを判断する。「RM」コマンドには
「出力処理の取消し」という解釈を対応させてある。し
たがって、「RM」コマンドを受信したならばステップ
S48に進み、「RM」コマンドの後に付加されるジョ
ブ名の出力について取消しを依頼をする。該依頼に従っ
て予定の作画データ管理プログラムが起動され、指定さ
れたジョブが削除される。ステップS49ではジョブの
削除が終了したことをクライアント3に対して送信す
る。ここで、削除動作の開始前に出力処理に入ってしま
った場合には取消し不能であることをクライアント3に
通知する。
【0055】受信したコマンドが「RM」でない場合は
ステップS50に進み、受信したサブコマンドが「J
L」コマンドか否かを判断する。「JL」コマンドには
「すでに出力されたジョブのログ表示」という解釈を対
応させてある。したがって、「JL」コマンドを受信し
たならばステップS51に進み、作画データ解釈プログ
ラムや印字プログラムが作成したログからジョブログを
作成する。このジョブログの作成はユーザが見やすいよ
うに予め定められたフォーマットに従って行う。ステッ
プS52では作成されたジョブログをクライアント3に
送信する。
【0056】受信したコマンドが「JL」でない場合は
ステップS53に進み、受信したサブコマンドが「S
S」コマンドか否かを判断する。「SS」コマンドには
「出力装置の状態表示」という解釈を対応させてある。
この「SS」には知りたい状態の内容を指定することも
できる。例えば「parameter」という指定をし
て「指定された出力処理方式の内容表示」をすることが
できるし、「job−count」という指定をして
「スプールされているジョブ数の表示」をすることもで
きる。したがって、「SS」コマンドを受信したならば
ステップS54に進み、前記制御テーブルからプリンタ
1の状態を検索して情報を収集する。ステップS55で
は、その結果をクライアント3に送信する。前記情報は
ユーザが見やすいように予め定められたフォーマットに
従って作成する。ステップS53の判断が否定の場合は
ステップS41に戻る。
【0057】続いて、転送される作画データの蓄積動作
の実施例を説明する。記憶装置9にはクライアント3か
ら転送される作画データだけでなく、パスワードファイ
ル等、他の処理に必要な情報が記憶される。また、作画
データについても複数クライアントから同時に転送がな
されることがあり、短時間でディスクフルとなる恐れが
ある。ところがFTPはディスクフルとなった場合で
も、送信をし続け、クライアント3では送信が終了しな
い理由を知ることもできない。そこで、本実施例では、
ディスクフルになったことを確認するようにしてクライ
アント3にディスクフル状態を通知できるようにした。
【0058】図10において、ステップS61では、ク
ライアント3からのFTPのサブコマンドの受信を待
つ。ステップS62では受信したサブコマンドが「ST
OR」コマンドか否かを判断する。「STOR」コマン
ドは「作画データ送信要求」を示すコマンドである。
「STOR」コマンドを受信したならばステップS63
に進み、記憶装置9の空きの有無を判断する。本実施例
では、予め一定の容量vmを設定しておき、記憶装置9
の容量が該容量vm以下になったときに「空きなし」と
判断するようにしている。例えば、容量vmは20メガ
バイトとする。
【0059】空きがなければステップS64に進んで受
信拒否をクライアント3に通知する。空きがあればステ
ップS65に進んで受信を受付ける。受信が受付けられ
ると作画データ管理プログラムによる受信動作が起動さ
れ、作画データの書込みが行われる。ステップS66で
は書込みが終了したか否かが判断される。書込みが終了
していなければステップS67で一定量vsの作画デー
タ、例えば1メガバイト分を記憶装置9に記述する。こ
こで、作画データの記述を一定量vsにして短時間に区
切ってメモリ残量を確認するように設定したのは、上述
のように複数クライアント3から同時に受信していると
短時間で記憶装置9がディスクフルとなって、前記記憶
容量vmを確保するのが困難となるからである。したが
って、容量vsは、各プリンタ装置に送信する平均的な
作画データの量を考慮し、ディスク容量もよりも十分に
小さい値とするのがよい。
【0060】ステップS68では記憶装置9の空きの有
無を判断する。空きがあればステップS66に進み、空
きがなければ一定時間t毎に記憶装置9の空きの有無を
判断し、最大で一定時間Tまで待つ(ステップS69,
S70,S70a)。空きがあると判断されればステッ
プS66に進み、空きがなければ受信を中断して、ステ
ップS71で記憶装置9に空きがないことをクライアン
ト3に報告する。ステップS72では途中まで記述され
た分のファイルを削除する。
【0061】一方、ステップS66で書込み終了と判断
されれば、ステップS73に進んで書込みが終了した作
画データに関する制御ファイルを生成する。ステップS
74では、作画データプログラムによる受信動作を終了
する。
【0062】次に、前記記憶装置9に記述された作画デ
ータを印字部13で出力するための前記制御ファイルの
作成動作について説明する。図11において、ステップ
S81では、クライアント3からのFTPのサブコマン
ドの受信を待つ。ステップS82では受信したサブコマ
ンドが「STOR」」コマンドか否かを判断する。「S
TOR」コマンドを受信したならばステップS83に進
み、作画データ管理プログラムに対して受信要求が発生
したことを知らせる。ステップS84では、受信要求を
知った作画データ管理プログラムからジョブIDを入手
し、クライアント3からの受信を受け付ける。このジョ
ブIDはプリンタ1の内部で発生する連続番号であり、
例えば、図4に示す数字「12345」である。ステッ
プS85では入手した前記ジョブIDに従い、ファイル
名を生成する。例えば、図4に示すファイル名「dfA
12345」である。
【0063】ステップS86では作画データの書込みが
終了したか否かが判断される。書込みが終了した場合
は、ステップS87に進み、記憶装置9に書込みを終了
した作画データに関する制御ファイル名を生成する。例
えば図4に示す制御ファイル名「cfA12345」で
ある。ステップS88では生成した制御ファイルに内容
を記述する。ステップS89では、作画データプログラ
ムに対して、受信動作終了を知らせ、ftpdによる受
信動作を終了する。なお、図11では詳細な作画データ
の書込み動作は省略したが、図10に関して説明した手
順で書込みを行う。このように、本実施例では、FTP
によって転送された作画データに関してもlprと同様
に制御ファイルが作成されるので、この制御ファイルを
使用し、記憶装置9に記述された作画データを解析して
ビットマップデータへの展開および印字部13への出力
を容易に行うことができる。
【0064】次に、上述の動作を実行するためのプリン
タ1の要部機能を図1の機能ブロック図を参照して説明
する。同図において、接続要求検出部15はクライアン
ト3のftpから接続要求があるとユーザ名要求部16
に検出信号を出力する。ユーザ名要求部16は前記検出
信号に応答してftpにユーザ名の入力要求を送信す
る。同様に、パスワードの入力要求もする。ユーザ名の
入力要求に応答してftpから送信されたユーザ名はユ
ーザ名受付け部17で受付けられ、パスワードファイル
18に入力される。パスワードファイル18にはユーザ
名およびパスワードならびに動作モード等が予め設定さ
れている。パスワードファイルにユーザ名が存在すれ
ば、パスワード要求部181はクライアント3にパスワ
ードの入力を要求する。この要求に応じてクライアント
3から送信されたパスワードはパスワード受付部182
に入力され、パスワードファイル18に転送される。ク
ライアント3から受信したパスワードがパスワードファ
イル18のパスワードと比較照合される。そして、パス
ワードの一致を条件にして、ユーザ名に対応する動作モ
ードがモード選択部19に読み出され、モード選択部1
9は出力処理モードまたは通常のファイル転送モードに
よる動作指示を出力する。
【0065】続いて前記出力処理モードの指示がなされ
た場合のプリンタ1の要部機能を説明する。図2におい
て、サブコマンド受付部20ではftpから供給される
サブコマンドを受付ける。受付けられたサブコマンドは
サブコマンド解釈部21で解釈される。上述したよう
に、一定の既存のサブコマンドは独自の意味に読み替え
られ、またFTPの転送拡張機能により、いくつかのサ
ブコマンドを追加し、特定の解釈が対応付けられてい
る。サブコマンド解釈部21で解釈された出力処理方式
や印字枚数等の指示は当該ジョブの制御情報として制御
ファイル22に記述される。制御ファイル22には前記
ユーザ名受付部17で受信したユーザ名や接続要求時に
識別できるクライアント3を特定するためのIPアドレ
ス等も記述される。この制御ファイル22はlprと同
一のフォーマットで作成することは上述したとおりであ
る。
【0066】サブコマンド解釈部21で作画送信を要求
するサブコマンドが認識されたならば容量判別部23を
起動して記憶装置9のディスク残量が予定量vm以上あ
るかどうかを判別する。メモリ残量が予定量vm以上で
あれば作画データ受付部24に許可信号を出力し、予定
量vm以下であればこの許可信号を停止するとともに通
知部25に指示をしてクライアント3のftpにディス
クフルを通知させる。
【0067】サブコマンド解釈部21でジョブの状態を
要求するサブコマンドが認識された場合は、状態判別部
26を起動して管理テーブル27を読み、ジョブの状態
をftpに通知させるための指示を通知部25に対して
行う。なお、管理テーブル27は一例が図5に示したも
のであり、また詳細の機能は省略するが、該「状態」に
はジョブリストの要求等、図9に関して説明した要求内
容が含まれる。
【0068】作画データ受付部24で受信した作画デー
タは記憶装置9に記述され、該作画データはビットマッ
プ展開された後、制御ファイル22に従って印字部13
に供給され、印字出力される。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、一般的なファイル転送なのかプリン
ト処理をする作画データの転送なのかをユーザ名によっ
て判断できる。また、請求項2の発明によれば、既存の
ファイル転送用コマンドを使用して、そのコマンド本来
の機能以外の出力処理用機能を実現できる。同様に請求
項3の発明によれば、ファイル転送用の転送拡張コマン
ドを追加して、出力処理を実行できる。
【0070】また、請求項4および5の発明によれば、
空き容量が少なくなったときに作画データの受信を予定
時間だけ中断し、その旨をクライアントに通知できる。
したがって、クライアントは作画データ送信不能の理由
を認識できる。なお、空き容量の検出は予定の周期で行
われるので、複数のクライアントから作画データの転送
があった場合にも、ディスクフルになる前に空き容量が
少なくなったことを認識できる。さらに、請求項6の発
明によれば、ラインプリンタプロトコルに合致した制御
ファイルによってプリントを実行することができる このように、請求項1〜6の発明によれば、クライアン
ト側では、例えば、既存のファイル転送用プロトコルで
あるFTPは単に通常のファイル転送をイメージして作
画データを送信すればよく、プリンタ側ではこうして送
信された作画データを印字出力処理対象の作画データと
して受信し、処理をすることができる。
【0071】その結果、出力処理用プロトコルとファイ
ル転送用プロトコルとが併存している場合、ファイル転
送用プロトコルを利用して転送された作画データを、出
力処理用プロトコルを利用して転送された作画データと
同様に取扱って出力できるので、専用の出力処理アプリ
ケーションを必要としない。すなわち、作画データを一
本化して管理することができる。
【0072】さらに、コマンドの解釈を任意に設定でき
るので、例えば、出力処理方式を複数設けることによ
り、論理的に複数のインタフェースを提供でき、ユーザ
個人や部門に合った印刷環境で作画データを処理させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るプリンタ装置の要部
機能ブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例に係るプリンタ装置の要部
機能ブロック図である。
【図3】 本発明の一実施例に係るプリンタ装置のハー
ド構成を示すブロック図である。
【図4】 制御ファイルの一例を示す図である。
【図5】 管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】 動作モード選択の動作を示すフローチャート
である。
【図7】 サブコマンドの解釈動作を示すフローチャー
トである。
【図8】 サブコマンドの解釈動作を示すフローチャー
トである。
【図9】 転送拡張機能によるコマンド解釈の動作を示
すフローチャートである。
【図10】 作画データ書込み動作のフローチャートで
ある。
【図11】 制御ファイル作成動作のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
3…クライアント、 9…記憶装置、 13…印字部、
15…接続要求検出部、 16…ユーザ名要求部、
17…ユーザ名受付部、 18…ユーザファイル、 1
9…モード選択部、 21…サブコマンド解釈部、 2
2…制御ファイル、23…容量判別部
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 和敏 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 米井 康雄 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作画データの記憶装置を有し、クライア
    ントマシンから転送されて前記記憶装置に記述された作
    画データを解釈して印字データを作成し、該印字データ
    を印字するように構成されたプリンタ装置において、 ユーザ名によって出力処理用モードおよびファイル転送
    モードのいずれかの動作モードを識別可能なパスワード
    ユーザファイルと、 クライアントマシンからの接続要求に応答して該クライ
    アントマシンにユーザ名を要求するユーザ名要求手段
    と、 クライアントマシンから供給された前記ユーザ名に対応
    する動作モードを前記パスワードファイルから入手し、
    該動作モードによって該接続要求を処理するための指示
    をするモード選択手段とを具備したことを特徴とするプ
    リンタ装置。
  2. 【請求項2】 ファイル転送用アプリケーションプロト
    コル機能で使用されるコマンドを前記出力処理用モード
    で使用するための予定の機能として読み替えるサブコマ
    ンド解釈手段を具備し、 前記出力処理用モードでは該読み替えられた機能に従っ
    てクライアントマシンからの指示を処理するように構成
    したことを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 ファイル転送用アプリケーションプロト
    コル機能に設けられている転送拡張コマンドに、前記出
    力処理用モードで使用するための予定の機能を割り付け
    る手段を具備し、 前記サブコマンド解釈手段は前記転送拡張コマンドの解
    釈機能をさらに有していることを特徴とした請求項2記
    載のプリンタ装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶装置の空き容量を予定周期で判
    別する記憶容量判別手段と、 前記記憶容量判別手段により、空き容量が予定値以下に
    なったと判断された際に、作画データの転送を拒否する
    手段と、 前記転送の拒否をクライアントマシンに通知する手段と
    を具備するとともに、 前記記憶容量判別手段による判別動作は、クライアント
    マシンからの作画データ送信要求受付時および予定量の
    作画データを受信する毎に実行するように構成したこと
    を特徴とする請求項1〜3記載のプリンタ装置。
  5. 【請求項5】 前記通知手段を、前記作画データの転送
    拒否後、予定時間内に前記空き容量が前記予定値に回復
    しないときに、クライアントマシンへの前記通知をする
    ように構成したことを特徴とする請求項4記載のプリン
    タ装置。
  6. 【請求項6】 クライアントマシンから得た情報をライ
    ンプリンタプロトコルで使用される制御ファイルと同一
    フォーマットの制御ファイルに生成する制御ファイル生
    成手段と、 前記制御ファイルに基づいて前記作画データを出力する
    印字手段とを具備したことを特徴とする請求項1〜5記
    載のプリンタ装置。
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