JPH08234256A - 光パワー検出装置 - Google Patents

光パワー検出装置

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JPH08234256A
JPH08234256A JP7063443A JP6344395A JPH08234256A JP H08234256 A JPH08234256 A JP H08234256A JP 7063443 A JP7063443 A JP 7063443A JP 6344395 A JP6344395 A JP 6344395A JP H08234256 A JPH08234256 A JP H08234256A
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JP
Japan
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light
pulse
supersaturated
absorbers
probe light
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Application number
JP7063443A
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English (en)
Inventor
Masahito Morimoto
政仁 森本
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/60Receivers
    • H04B10/66Non-coherent receivers, e.g. using direct detection
    • H04B10/67Optical arrangements in the receiver
    • H04B10/671Optical arrangements in the receiver for controlling the input optical signal

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雑音等の影響を殆ど受けることなく正確に伝
送光の光強度を検出する。 【構成】 それぞれに段階的に異なる閾値を与えて、こ
の与えた第1の閾値以下の光強度の伝送光を吸収し、第
1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の光強度の伝送光
を通過させる過飽和吸収体1〜4を光ファイバ8に直列
に配設し、光ファイバ8を伝送する伝送光が各過飽和吸
収体1〜4に順に入射するときに伝送光(A)と交差す
るようにプローブ光源5からのプローブ光を各過飽和吸
収体1〜4に入射させる。各過飽和吸収体1〜4に対応
させてアバランシェホトダイオード(APD)11〜14を
設け、伝送光が過飽和吸収体1〜4を通過することによ
るプローブ光の過飽和吸収体1〜4を介しての受光をA
PD11〜14により行い、このプローブ光受光の有無を強
度読み出し手段6により検出して伝送光の通過と非通過
の過飽和吸収体1〜4を識別し、伝送光の光強度を読み
出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ等の光伝送
路を伝送する光パワーを検出する光パワー検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信分野において、パルス変調伝送方
式の通信が用いられている。このパルス変調伝送方式
は、例えば図6に示すように、光ファイバ8により光源
18からのパルス変調信号光を伝送させて光受信装置19に
より受信し、パルス変調信号光の信号情報を得るように
したものであり、情報を2進数に置き換え、例えば、
0,0,1,0,1,1,0,1といった適宜の符号パ
ターンに従ってパルス変調をかけることにより、符号パ
ターンの符号“1”に対応させて光パルスを発信し、符
号“0”に対応するところは光パルスのない状態のパル
ス変調信号光を伝送する。
【0003】光受信装置19は、受信したパルス変調信号
を時々刻々と受信し、予め定められた時間ごとに光パル
スを検出し、光ファイバ8側から光パルスが検出された
ときには“1”の符号とし、光パルスが検出されないと
きには“0”の符号とするといったように、受信変調信
号光を符号化し、この2進数の情報を元の情報に戻すこ
とにより、パルス変調信号の情報を得るようになってい
る。
【0004】ところで、上記のようなパルス変調伝送方
式においては、伝送する信号情報は“0”又は“1”の
2種類の符号に対応させて伝送されるために、ある情報
を数値で置き換えたとき、その数値を2進数表現を用い
て表現しなければならず、大きな数値を送るには、多く
のパルスパターンを並べる必要があり、多くの情報を効
率的に伝送させることが難しかった。そこで、最近で
は、例えば、“0”,“1”,“2”といった3種類以
上の符号に対応させて光パワーの異なるパルスを有する
パルス変調信号を伝送し、光受信装置19により、受信し
たパルス変調信号光を3種類以上の符号に符号化する、
いわゆる多値でのデジタル伝送方式が提案されている。
【0005】この提案の多値デジタル伝送方式において
は、光受信装置19として、例えば、アバランシェホトダ
イオード(APD)を用い、受光した信号光のレベルを
何段階かに分けて、各々の段階のスレッシュレベルと受
光された光パワーとを比較して、複数の符号に符号化す
ることにより、パルス変調信号光の多値符号を読み取ろ
うとすることが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような多値でのデジタル伝送方式においては、APD等
の光受信装置19により、受光した光のレベルを何段階か
に分けてスレッシュレベルと受光された光パワーとを比
べるために、光ファイバ8等の光伝送路を光が伝送する
ときに、雑音等が紛れ込んだり、光の伝送損失によって
光パワーが低下してしまったりすると、光受信装置19が
光パワーのレベルを誤分別してしまい、非常に雑音や損
失に敏感であるために、実際には、上記多値でのデジタ
ル伝送方式の実用化はなされていなかった。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、例えば光パワーの異なる複
数種類のパルスを有するパルス変調信号光(パルスのな
い状態を含めると3種類以上の符号に符号化できる信号
光)を伝送光として伝送したときに、雑音等の影響を殆
ど受けずに伝送光の各パルスの光パワーを正確に検出す
ることができる光パワー検出装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次のように構成されている。すなわち、本発
明は、第1の閾値以下の光強度の伝送光を吸収し、該第
1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の光強度の伝送光
を通過させる複数の過飽和吸収体がそれぞれに段階的に
異なる閾値を与えられて光伝送路に直列に配設されてお
り、伝送光が光伝送路を伝搬して各過飽和吸収体に順に
入射するときに伝送光と交差するように各過飽和吸収体
にそれぞれプローブ光を入射させるプローブ光源を設
け、前記伝送光が過飽和吸収体を通過することによるプ
ローブ光源からのプローブ光の過飽和吸収体を介しての
受光と、伝送光が過飽和吸収体に吸収されることによる
プローブ光源からのプローブ光の非受光とを行うプロー
ブ受光部を各過飽和吸収体に対応させて設け、該プロー
ブ受光部によるプローブ光受光の有無を各過飽和吸収体
に対応させて検出することにより前記伝送光の通過と非
通過の過飽和吸収体を識別し、伝送光の光強度を読み出
す強度読み出し手段が設けられていることを特徴として
構成されている。
【0009】
【作用】上記構成の本発明において、プローブ光源から
のプローブ光が、それぞれに段階的に異なる閾値を与え
られて光伝送路に直列に配設された複数の過飽和吸収体
のそれぞれに入射し、光伝送路を伝搬して各過飽和吸収
体に順に入射する伝送光と交差する。そして、伝送光の
強度が過飽和吸収体の第2の閾値以上のときには過飽和
吸収体を通過してプローブ受光部に受光され、伝送光の
強度が第1の閾値以下のときには過飽和吸収体に吸収さ
れてプローブ受光部には受光されないことになる。そし
て、強度読み出し手段により、プローブ受光部によるプ
ローブ光受光の有無が各過飽和吸収体に対応させて検出
され、伝送光の通過と非通過の過飽和吸収体とが識別さ
れ、この識別情報と各過飽和吸収体に与えられている閾
値との関係から伝送光の光強度が読み出される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、本発明に係わる光パワー検出装置の一
実施例である光パワースイッチ9の要部構成が、光伝送
路としての光ファイバ8と共に示されている。同図にお
いて、第1の閾値以下の光強度の伝送光を吸収し、この
第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の光強度の伝送
光を通過させる複数(図では4個)の過飽和吸収体1,
2,3,4が、それぞれに段階的に異なる閾値を与えら
れて光ファイバ8に直列に配設されている。
【0011】図2には、これらの各過飽和吸収体1〜4
の応答特性、すなわち、光パワーに対する光の透過率の
関係が示されており、同図に示すように、例えば過飽和
吸収体1は、過飽和吸収体1に与えられた第1の閾値で
あるA0(A0=1mW)以下の光強度の光を100 %吸
収し、このA0よりも大きい第2の閾値としてのA1
(A1=5mW)以上の光強度の光をほぼ100 %透過
(通過)させるようになっている。また、同様に、各過
飽和吸収体2,3,4には、それぞれ第1、第2の閾値
として、(B0,B1)=(20mW,25mW),(C
0,C1)=(60mW,65mW),(D0,D1)=
(130 mW,135 mW)が与えられており、それぞれに
第1の閾値以下の光を100 %吸収し、第2の閾値以上の
光をほぼ100 %透過するようになっている。
【0012】図1に示すように、過飽和吸収体1〜4が
配設されている領域の光ファイバ8には導波路チップ10
が形成されており、各過飽和吸収体1〜4のそれぞれに
対応させてプローブ光導入用光導波路21a〜24aとプロ
ーブ光伝送用光導波路21b〜24bが形成されており、プ
ローブ光導入用光導波路21a〜24aの入射側には、各過
飽和吸収体1〜4にそれぞれプローブ光を入射させるプ
ローブ光源5が設けられている。また、各プローブ光伝
送用光導波路21b〜24bの出射側には、それぞれ、各過
飽和吸収体1〜4に対応させてプローブ受光部としての
アバランシェホトダイオード(APD)11〜14が設けら
れている。
【0013】なお、プローブ光源5は、光ファイバ8を
伝送光としてのパルス変調信号光が伝搬して各過飽和吸
収体1〜4に順に入射するときに、パルス変調信号光と
交差するように、各過飽和吸収体1〜4にそれぞれプロ
ーブ光を入射させるようになっており、各APD11〜14
は、パルス変調信号光が過飽和吸収体1〜4を通過する
ことによる、プローブ光源5からのプローブ光の過飽和
吸収体1〜4を介しての受光と、パルス変調信号光が過
飽和吸収体1〜4に吸収されることによるプローブ光源
5からのプローブ光の非受光とを行うものである。
【0014】言い換えれば、例えば、パルス変調信号光
のパルスの光パワーPがA1以上で、かつ、B0以下
(A1≦P≦B0)であったとすると、パルス変調信号
光のパルスが過飽和吸収体1に入射したときに、そのパ
ルスが過飽和吸収体1を通過することになり、このと
き、プローブ光源5からプローブ光導入用光導波路21a
を通って過飽和吸収体1に入射したプローブ光は、過飽
和吸収体1を通過してプローブ光伝送用光導波路21bを
通ってAPD11により受光され、APD11はプローブ光
源5からのプローブ光の過飽和吸収体1を介しての受光
を行うことになる。
【0015】一方、前記パルス変調信号光のパルスが過
飽和吸収体2に入射したときに、このパルスは過飽和吸
収体2に吸収されるために、プローブ光源5からプロー
ブ光導入用光導波路22aを通って過飽和吸収体2に入射
したプローブ光は過飽和吸収体2に吸収されてAPD12
側には伝搬せず、APD12はプローブ光源5からのプロ
ーブ光の非受光を行うことになる。
【0016】各APD11〜14には、強度読み出し手段6
が接続されており、強度読み出し手段6は各APD11〜
14によるプローブ光受光の有無を各過飽和吸収体1〜4
に対応させて検出するようになっており、それにより、
パルス変調信号光のパルスの通過と非通過の過飽和吸収
体1〜4を識別し、この識別情報と各過飽和吸収体1〜
4の応答特性との関係から、パルス変調信号光のパルス
の光強度を読み出す働きをするように構成されている。
【0017】本実施例の光パワースイッチ9は以上のよ
うに構成されており、図3に示すように、光ファイバ8
の受信側に設けられており、光ファイバ8の送信側(パ
ルス変調信号光入射側)には、パルス変調信号光を発信
する光源としてのファイバリングレーザ16が設けられて
いる。このファイバリングレーザ16は、中心周波数1.55
2 μmのソリトンパルスを光パルスとして発信するよう
になっており、光ファイバ8に、1ソリトン、2ソリト
ン、3ソリトン、4ソリトンのパルスを入射させるよう
に構成した(実際には光ファイバ8の損失を考慮し、こ
れらの各ソリトンよりも少し大きなパワーを有するソリ
トンを用いる)。
【0018】光ファイバ8の伝送路長は約20kmとなって
おり、光ファイバ8は伝送損失が約0.2 dB/kmの分散シ
フトファイバであり、中心周波数が1.552 μmのパルス
変調信号光を入射させたときの分散値は約−0.5 ps/km
/nmであり、モードフィールド径は約4μmに形成され
ている。
【0019】ところで、前記ソリトンパルスは、光ファ
イバ等の分散により広がらないパルスとして注目されて
おり、非線形シュレディンガー方程式で記述されるパル
スにより形成されている。ソリトンパルスは、非線形シ
ュレディンガー方程式から求められる解が1ソリトン解
であるとき、そのソリトンの形状は変化することなく、
光ファイバ内を伝搬する。また、解が2ソリトン解であ
るときは、初期の入射波形は伝搬と共に変化するが、あ
る距離伝搬すると、入射波形に戻るということを繰り返
す、周期的な波形変化を伴った伝搬をする。そして、3
ソリトン以上の高次ソリトンパルスにおいても2ソリト
ンパルスと同様に周期的な波形変化を伴って伝搬し、光
ファイバ等の光伝送路の長さがこれらの高次ソリトンパ
ルスの周期(高次ソリトンパルスの周期は互いにほぼ等
しい周期となる)に対応する長さに形成されると、光伝
送路の端部では入射パルスと同一波形のソリトンパルス
が検出されることになる。
【0020】また、ソリトンパルスのパワーは1ソリト
ンパルスのパワーを1とすると、2ソリトンパルスのパ
ワーが4、3ソリトンパルスのパワーが9というように
NソリトンパルスのパワーはN2 となり、各次ソリトン
パルスによって光パワーが異なる。そのため、受信側で
受信したソリトンパルスのパワーを検出することにより
各ソリトンパルスが識別されることになり、例えば、各
次ソリトンパルスにそれぞれ異なる符号を与えて時分割
多重伝送し、受信側で、受信光を各次ソリトンパルスの
異なる光パワーに対応する異なる符号情報に変換して読
み出せば、非常に効率的に多くの情報伝達が可能とな
る。
【0021】図3のシステムにおいては、入射パルスの
幅を5psとし、それにより、高次ソリトン(2,3,4
ソリトン)パルスの周期は約20kmとなる。また、1,
2,3,4ソリトンの各ピークパワーはそれぞれ約10,
40,90,160 mWである。
【0022】図3に示すように、ファイバリングレーザ
16から、1,2,3,4ソリトンパルスを時分割多重し
たソリトンパルス変調信号光を光ファイバ8に入射させ
ると、1ソリトンパルスは形状が変化することなく光フ
ァイバ8を伝搬して光パワースイッチ9により受信さ
れ、また、2,3,4ソリトンパルスはその形状が変化
しながら光ファイバ8を伝搬するが、これらのソリトン
パルスの周期に相当する20kmの伝送路長の光ファイバ8
を伝搬して入射光と同じ形状のパルスに戻り、光パワー
スイッチ9により受信される。
【0023】そして、各ソリトンパルスが光パワースイ
ッチ9により受信されると、図1のAに示すように光フ
ァイバ8を伝搬して過飽和吸収体1,2,3,4に順に
入射し、このとき、プローブ光源5からのプローブ光が
各プローブ光導入用光導波路21a〜24aを通って、ソリ
トンパルス信号光と交差するように入射される。
【0024】そして、例えば1ソリトンパルスが過飽和
吸収体1に入射すると、このソリトンパルスのピークパ
ワーが10mWであるために、第1の閾値A0が1mW、
第2の閾値A1が5mWとなっている過飽和吸収体1を
通過し、このとき、プローブ光導入用光導波路21aから
過飽和吸収体1に導入されたプローブ光は、過飽和吸収
体1を通過してプローブ光伝送用光導波路21bを通り、
APD11により受光される。
【0025】また、過飽和吸収体1を通過した1ソリト
ンパルスは、光ファイバ8を伝搬して過飽和吸収体2に
入射するが、過飽和吸収体2の第1の閾値B0は20mW
に形成されており、1ソリトンパルスのピークパワーで
ある10mWが過飽和吸収体2の第1の閾値B0以下の値
であるために、1ソリトンパルスは過飽和吸収体2に吸
収され、このとき、プローブ光導入用光導波路22aによ
り導かれて過飽和吸収体2に入射したプローブ光は過飽
和吸収体2を通過することはなく、APD12によるプロ
ーブ光の受光は行われないことになる。そして、1ソリ
トンパルスは過飽和吸収体2により吸収され、過飽和吸
収体3,4側には伝搬しないために、APD13,14によ
るプローブ光の受光も行われないことになる。
【0026】このように、1ソリトンパルスが光ファイ
バ8を伝搬して光パワースイッチ9に入射すると、AP
D11によるプローブ光の受光とAPD12〜14によるプロ
ーブ光の非受光とが行われることになり、強度読み出し
手段により、このプローブ受光の有無が各過飽和吸収体
1〜4に対応させて検出され、それにより、図4の
(a)に示すように、1ソリトンパルスが通過した過飽
和吸収体1には符号1が与えられ、一方、1ソリトンパ
ルスを通過しない過飽和吸収体2〜4には0の符号が与
えられて、1ソリトンパルスの通過と非通過の過飽和吸
収体1〜4の識別が行われる。
【0027】また、同様に、2ソリトンパルスが光パワ
ースイッチ9により受信されると、2ソリトンパルスの
ピークパワーは40mWであり、過飽和吸収体1の第2の
閾値A1(5mW)および、過飽和吸収体2の第2の閾
値B1(25mW)以上のパワーであるために、前記と同
様に、過飽和吸収体1を通過し、さらに、過飽和吸収体
2を通過して過飽和吸収体3側に伝搬する。そして、過
飽和吸収体1と2とを通過するときに、それぞれプロー
ブ光源5からのプローブ光がプローブ光導入用光導波路
21a,22aを介して過飽和吸収体1,2に入射し、それ
ぞれプローブ光伝送用光導波路21b,22bを介してAP
D11,12に受光されるために、図4の(b)に示すよう
に、過飽和吸収体1,2には、強度読み出し手段6によ
り、それぞれ1の符号が与えられる。
【0028】また、過飽和吸収体3に入射した2ソリト
ンパルスは、そのピークパワーが40mWで過飽和吸収体
3の第1の閾値C0である60mW以下のパワーであるた
めに、過飽和吸収体3により吸収され、APD13および
APD14によるプローブ光の受光は行われず、図4の
(b)に示したように、強度読み出し手段6により0の
符号がそれぞれ与えられる。
【0029】さらに、3ソリトンパルスおよび4ソリト
ンパルスが光パワースイッチ9に入射したときにも、上
記と同様の動作が行われ、過飽和吸収体1〜4のそれぞ
れに対応させて符号1又は0が与えられ、3ソリトンパ
ルスが光パワースイッチ9により受信されたときには符
号1,1,1,0としてデジタル化して読み出され、一
方、4ソリトンパルスが光パワースイッチ9に受光され
たときには符号1,1,1,1として読み出される。
【0030】このように、1,2,3,4ソリトンパル
スがそれぞれ光パワースイッチ9により受光されたとき
には、強度読み出し手段6により、各過飽和吸収体1〜
4に対応させて光パワーの符号化(デジタル化)が行わ
れ、符号が、1,0,0,0のときには、光強度が5m
W以上20mW以下であることが光パワースイッチ9によ
り読み出され、この強度範囲にピークパワーを有する1
ソリトンパルスの信号光が受光されたことが判別され
る。また、同様に、符号のパターンが、1,1,0,0
のときには受光した光の強度は25mW以上60mW以下と
判断され、それにより、この強度範囲にピークパワーを
有する2ソリトンパルスが受光されたことが判別され、
同様にして、符号パターンが、1,1,1,0のときに
は3ソリトンパルスの受光が判別され、符号パターン
が、1,1,1,1のときには4ソリトンパルスの受光
が判別される。
【0031】本実施例によれば、上記動作により、強度
読み出し手段6により、ソリトンパルス変調信号光の通
過と非通過の過飽和吸収体1〜4を識別し、それにより
ソリトンパルス変調信号光の光強度を読み出すために、
例えばAPD等の光受信装置にスレッシュレベルを設け
て信号光の強度を読み取る従来の光受信装置と異なり、
雑音等による悪影響を受けることはなく、正確に信号光
の強度を検出することが可能となる。
【0032】また、本実施例によれば、例えば図4に示
したように、受光したソリトンパルス変調信号光の強度
を瞬時にデジタル化して光強度を判別するために、光強
度の検出を瞬時に行うことが可能となり、図3に示した
ように、時分割多重されたソリトンパルス変調信号光の
各パルスの強度を瞬時に検出し、ソリトンパルス変調信
号光の信号情報を迅速に、かつ正確に判別することがで
きる。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、4種類のソリトンパルスを識別するため
に、4個の過飽和吸収体1〜4を設けたが、過飽和吸収
体の配設数は4個とは限らず、例えば識別したいパルス
の種類に応じて適宜設定されるものである。
【0034】また、上記実施例では、各過飽和吸収体1
〜4に、それぞれ、A0=1mW,A1=5mW,B0
=20mWというような値の閾値を与えたが、過飽和吸収
体に与えられる閾値は上記実施例で与えた閾値とは限ら
ず、識別したいパルスのピークパワーに対応させて、パ
ルスの識別ができるように、それぞれに段階的に異なる
閾値が与えられていればよい。
【0035】さらに、上記実施例では、各過飽和吸収体
1〜4にプローブ光を入射させるプローブ光源5は、1
つのプローブ光源とし、プローブ光源5から発信される
プローブを光プローブ光導入用光導波路21a〜24aに分
岐して、各プローブ光導入用光導波路21a〜24aから各
過飽和吸収体1〜4にそれぞれプローブ光を入射させる
ようにしたが、例えば図5に示すように、各過飽和吸収
体1〜4のそれぞれに対応させて複数のプローブ光源5
を設け、各プローブ光源5から各過飽和吸収体1〜4に
それぞれプローブ光を入射させるようにしてもよい。
【0036】さらに、上記実施例では、光ファイバ8に
信号光を入射させる光源としてファイバリングレーザ16
を設け、ファイバリングレーザ16から発信される1,
2,3,4ソリトンパルスのパワーを検出する光パワー
検出装置としたが、本発明の光パワー検出装置は、必ず
しもファイバリングレーザ16からの1,2,3,4ソリ
トンパルスの識別用に用いられるとは限らず、例えば
1,3,6,9ソリトンパルスの光パワーを識別検出す
る装置としてもよく、それ以外の信号光の光パワーを識
別検出する装置としてもよい。
【0037】さらに、上記実施例では、光ファイバ8の
伝送路長を20kmとしたが、光ファイバ8の伝送路長は必
ずしも20kmとは限らず、適宜設定されるものであり、ま
た、光ファイバ8の分散やモードフィールド径等のパラ
メータも適宜設定されるものである。例えば、光ファイ
バ8にファイバリングレーザ16等の光源からソリトンパ
ルス変調信号光を入射させて光パワースイッチ9により
検出するときには、このソリトンパルス変調信号光の入
射パルス幅等に対応させて高次ソリトンパルスの周期に
光ファイバ8の長さが対応するように光ファイバ8の伝
送路長が適宜設定されるものである。
【0038】さらに、上記実施例では、プローブ受光部
としてアバランシェホトダイオード(APD)11〜14を
設けたが、プローブ受光部はAPD以外の光受信装置に
より構成してもよい。
【0039】さらに、上記実施例では、光ファイバ8の
過飽和吸収体1〜4の配設領域に導波路チップ10を形成
し、プローブ光源5からのプローブ光を各過飽和吸収体
1〜4に導入するプローブ光導入用光導波路21a〜24a
と、過飽和吸収体1〜4を通過したプローブ光を各AP
D11〜14に伝送するプローブ光伝送用光導波路21b〜24
bを形成して光パワースイッチ9を構成したが、光パワ
ースイッチ9等の光パワー検出装置は必ずしも導波路チ
ップ10を設けて構成するとは限らず、光ファイバ8等の
光伝送路を伝送光が通過するときに、プローブ光源5か
らのプローブ光を伝送光と交差するように各過飽和吸収
体1〜4にそれぞれ入射させ、過飽和吸収体1〜4を通
過したプローブ光を各APD11〜14により受光できるよ
うな構成とすればよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、伝送光が各過飽和吸収
体に順に入射するときに、プローブ光を伝送光に交差さ
せて入射させ、伝送光が過飽和吸収体を通過することに
伴うプローブ受光部によるプローブ光の受光と、伝送光
が過飽和吸収体を通過しないことに伴うプローブ受光部
によるプローブ光の非受光から、通過と非通過の過飽和
吸収体を識別して光強度を検出するために、受光した伝
送光にスレッシュレベルを設けて光強度を検出する従来
の光受信装置と異なり、雑音等の影響を殆ど受けること
はなく、光強度をデジタル化して読み出して、正確、か
つ迅速に光強度の検出をすることができる。
【0041】したがって、高次ソリトンパルスを有する
ソリトンパルス変調信号光等のように、光強度の異なる
幾つかの光パルスを時分割多重して伝送する光通信方式
等に本発明の光パワー検出装置を利用すれば、伝送する
光パルスを瞬時にデジタル化して各光パルスの光強度を
時間ごとに正確に読み出し、それにより、伝送するパル
ス変調信号光の信号情報を迅速、かつ正確に読み出すこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光パワー検出装置の一実施例を
示す要部構成図である。
【図2】上記実施例の各過飽和吸収体1〜4の応答特性
を示すグラフである。
【図3】上記実施例の光パワー検出装置である光パワー
スイッチ9を用いた光伝送方式の一例を示す説明図であ
る。
【図4】上記実施例の光パワー検出装置の光強度読み出
し動作(デジタル化動作)の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の光パワー検出装置の他の実施例を示す
説明図である。
【図6】パルス変調伝送方式を用いた光通信方式の一例
を示す説明図である。
【符号の説明】
1〜4 過飽和吸収体 5 プローブ光源 6 強度読み出し手段 8 光ファイバ 9 光パワースイッチ 11〜14 APD

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の閾値以下の光強度の伝送光を吸収
    し、該第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の光強度
    の伝送光を通過させる複数の過飽和吸収体がそれぞれに
    段階的に異なる閾値を与えられて光伝送路に直列に配設
    されており、伝送光が光伝送路を伝搬して各過飽和吸収
    体に順に入射するときに伝送光と交差するように各過飽
    和吸収体にそれぞれプローブ光を入射させるプローブ光
    源を設け、前記伝送光が過飽和吸収体を通過することに
    よるプローブ光源からのプローブ光の過飽和吸収体を介
    しての受光と、伝送光が過飽和吸収体に吸収されること
    によるプローブ光源からのプローブ光の非受光とを行う
    プローブ受光部を各過飽和吸収体に対応させて設け、該
    プローブ受光部によるプローブ光受光の有無を各過飽和
    吸収体に対応させて検出することにより前記伝送光の通
    過と非通過の過飽和吸収体を識別し、伝送光の光強度を
    読み出す強度読み出し手段が設けられていることを特徴
    とする光パワー検出装置。
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