JPH08233978A - 水位計 - Google Patents

水位計

Info

Publication number
JPH08233978A
JPH08233978A JP7037936A JP3793695A JPH08233978A JP H08233978 A JPH08233978 A JP H08233978A JP 7037936 A JP7037936 A JP 7037936A JP 3793695 A JP3793695 A JP 3793695A JP H08233978 A JPH08233978 A JP H08233978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
pressure vessel
phase portion
gas phase
reactor pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7037936A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Murase
道雄 村瀬
Hidefumi Araki
秀文 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7037936A priority Critical patent/JPH08233978A/ja
Publication of JPH08233978A publication Critical patent/JPH08233978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】圧力や温度が急激に低下するような過渡時にお
いても高精度の測定が維持できる水位計を提供する。 【構成】基準面器20の気相部に透過膜31と多孔質材
32とから構成されるガス抜き器30を有しており、基
準面器20の気相部は仕切板40で基準液面25に接す
る第1の気相部26Aとガス抜き器30に接する第2の
気相部26Bとに分割されている。 【効果】基準面器に蓄積される非凝縮性ガスを効果的に
排気できるので、液体への非凝縮性ガスの溶解を防止で
き、過渡時の溶存ガスの発生と基準液面の変動や低下を
防止できるため、高精度の測定が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉圧力容器内の圧
力や温度が変化する過渡時においても高精度で液位を検
出する水位計に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉プラントにおいては原子炉圧力容
器の液位を測定することが重要なことである。この液位
を測定する水位計の1方式として、圧力容器内の気相と
連通する基準圧力導管と圧力容器内の液相に連通する水
位圧力導管との圧力差を差圧計で検出して液位を測定す
る水位計がある。この方式の特徴は、構造が簡単で信頼
性が高く、定常時には測定精度が高いことであり、一般
に、圧力容器と基準圧力導管との間に連通管と基準面器
とを備えている。基準圧力導管は圧力容器内の圧力を補
正するものであり基準圧力導管には圧力容器内の圧力と
基準水頭の和が作用する。基準面器はこの基準水頭を一
定に保持するものであり、基準面器内の基準液面が変動
すると基準水頭が変動し測定誤差の発生要因となる。そ
こで、圧力容器内の蒸気が連通管を通って基準面器に流
入し、基準面器からの放熱によって蒸気が凝縮した凝縮
液を補給し、余分な凝縮液は連通管を通って容器内に戻
すことにより基準面器内の基準液面を一定に保持するよ
うになっている。
【0003】しかし、圧力容器内の圧力や温度が急激に
低下すると、基準面器や基準圧力導管内の液体の減圧沸
騰や液体内の溶存ガス(非凝縮性ガス)によって気体が
発生し、基準液面の変動や低下を生じ測定誤差を生じ
る。急激な圧力の低下による減圧沸騰を防止する方法と
して、例えば、特開昭60−263894号公報に記載のように
基準圧力導管の上部に放熱器を備えたものや、特開昭61
−47589 号公報に記載のように基準面器に替えて放熱フ
ィン付きの水平配管を設けたものがある。しかし、これ
らの従来技術では、いずれも溶存ガスによって発生する
測定誤差については考慮されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧力容器内には一般的
に液体に溶存したガスや空気などの非凝縮性ガスが存在
し、圧力容器内の気相には蒸気と共に非凝縮性ガスが存
在する。圧力容器内の蒸気とガスは連通管を通って基準
面器に流入し、蒸気は基準面器からの放熱によって凝縮
するがガスは凝縮しないため連通管や基準面器に蓄積さ
れる。連通管や基準面器にガスが蓄積されると、凝縮熱
抵抗が増加して蒸気の凝縮量が減少し基準面器への液体
の供給能力が低下すると共に、基準面器や基準圧力導管
内の液体へのガスの溶存量が増加する。急激な圧力低下
が生じた時に、基準面器や基準圧力導管内の液体から発
生するガス量が多くなり、基準面器内の基準液面の変動
や低下が大きくなる。したがって、水位を高精度で測定
できなくなる。
【0005】本発明の目的は、急激な圧力低下が生じて
も高精度の測定を維持することができる水位計を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは基準面器の気相部に非凝縮性ガスを除去するガス除
去手段を設けたことにある。
【0007】
【作用】基準面器の気相部にガス除去手段を設けたこと
により、連通管や基準面器に非凝縮性ガスが蓄積される
ことがなく、基準面器や基準圧力導管内の液体に多量の
非凝縮性ガスが溶存することがなくなる。その結果、急
激な圧力低下が生じても液体からの非凝縮性ガスの発生
はなく、基準面器や基準圧力導管内の液体が流出するこ
とはないため高精度の測定を行うことができる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図1,図2に示す。
【0009】図1,図2において、圧力容器11内の気
相部と連通する基準圧力導管22と圧力容器11内の液
相部と連通する水位圧力導管23との圧力差が差圧計2
4で検出される。圧力容器11と基準圧力導管22との
間には連通管21と基準面器20Aとが設けられ、基準
面器20Aに基準圧力導管22側の基準液面25が形成
される。基準面器20Aの気相部にはガス抜き器30が
設けられる。ガス抜き器30は多孔質材32と透過膜3
1と排気孔33とで構成され、透過膜31には例えばテ
フロン,パラジウム,ニッケルなどが使用される。基準
面器20Aの気相部26は連通管21との連結部及び基
準液面25に接する第1の気相部26Aとガス抜き器3
0に接する第2の気相部26Bとに仕切板40により分
割される。仕切板40には気体流路穴41と凝縮水降下
穴42とが設けられる。なお、差圧計24は図示しない
原子炉格納容器の外に設けられる。
【0010】この構成において、基準圧力導管22と水
位圧力導管23との圧力差を差圧計24で検出する。水
位圧力導管23の取り出し高さと基準面器20A内の基
準液面25の高さとの差を補正することにより圧力容器
11内の液面12の高さを正確に測定することができ
る。通常時には、圧力容器11内の液面12から蒸発し
た蒸気が連通管21を通って基準面器20Aに流入し、
基準面器20Aからの放熱で蒸気が凝縮して基準面器2
0Aに液体を補給し、余分な液体は連通管21を通って
圧力容器11に戻る。このようにして、基準面器20A
内の基準液面25が一定に保持される。この時、圧力容
器11内に空気などの非凝縮性気体(ガス)が存在する
と、ガスは凝縮されないため基準面器20Aの気相部2
6に蓄積される。基準面器20Aの気相部26にガスが
蓄積されると、基準面器20Aでの蒸気凝縮が阻害され
基準液面25に十分な凝縮液が供給されなくなるととも
に、基準面器20Aや基準圧力導管22内の液体に溶存
するガス量が増加する。このため、急激な圧力低下が生
じると液体から溶存ガスが発生して基準液面25の変動
や低下が生じ、過渡時に測定誤差が大きくなる。
【0011】本発明においては、基準面器20Aで凝縮
されない非凝縮性ガスはガス抜き器30によって排気さ
れる。圧力容器11内に存在する非凝縮性ガスや基準面
器20Aの気相部26に蓄積される非凝縮性ガスは微量
であるため、排気流量を制限している。ガス抜き器30
は多孔質材32と透過膜31とで構成され、圧力により
透過膜31に作用する力は多孔質材32で分散保持され
る。透過膜31にテフロンを使用すると分子拡散によっ
て空気などのガスを排気させ、透過膜31にパラジウム
やニッケルを使用すると水素などの軽い非凝縮性ガスを
選択的に排気させることができる。このように、非凝縮
性ガスのみが選択的に排気されるため、排気流量が制限
される。また、仕切板40を設置しているので圧力容器
11から第1の気相部26Aと仕切板40の気体流路4
1を通って第2の気相部26Bに流入した蒸気と非凝縮
性ガスのうち蒸気は放熱で凝縮し仕切板40の凝縮水降
下穴42を通って第1の気相部26Aに戻るため、非凝
縮性ガスは第2の気相部26Bに蓄積される。これによ
り、第2の気相部26Bに蓄積された非凝縮性ガスはガ
ス抜き器30によってより効果的に排気される。
【0012】このようにして非凝縮性ガスを放出するの
であるが、効果的に排気できることを具体的に説明す
る。
【0013】原子炉圧力容器11において、水の放射線
分解によって生じる水素および酸素などの非凝縮性ガス
のガス濃度は約10ppm(蒸気の重量の約1/105)で
あり、基準面器20に流入する蒸気流量は約12kg/日
であるから、基準面器20Aに流入するガス量は約0.
12g/日 となる。このガスを連続的に排気するには
分子や原子の拡散による透過膜を用いるのが好適であ
る。選択透過膜には多数の小孔をもつ多孔質膜と孔のな
い非多孔質膜とがあり、一般に多孔質膜は透過量が多
く、非多孔質膜は透過量が少ない。選択透過膜には高分
子材料が広く使用されているが、一般に高温に弱いた
め、高温用には金属の薄膜が使用される。透過量Wは透
過度K,透過膜の面積S,厚さδ,ガス圧力Pg を用い
て次式で表せる。
【0014】
【数1】 W=K・S・√Pg/δ …(数1) 透過度Kは、ガスの種類や透過膜の種類と温度に依存す
る。例えば、厚さδ=40μmのニッケル材料で透過面
積S=50cm3 の透過膜を構成すると、ガス圧力Pg =
1気圧で原子炉圧力容器11で発生し基準面器20Aに
移行する水素ガスを排気することができる。
【0015】次に、仕切板41の機能を図7を参照して
具体的に説明する。
【0016】基準面器20Aの気相部26の圧力は図7
に示すように原子炉圧力容器11の運転圧力(P)に等
しく、蒸気分圧(Ps)とガス分圧(Pg)との和であるか
ら、気相部26のガス分圧はPg=P−Psとなる。ガス
抜き器30と仕切板40がない場合には、圧力容器11
から連通管21を通って気相部26に流入した蒸気と非
凝縮性ガスのうち蒸気は放熱で凝縮し、非凝縮性ガスは
気相部26に蓄積される。このため、気相部26のガス
分圧(Pg)が連続的に増加し、蒸気分圧(Ps)が低下す
る。このとき、蒸気は飽和蒸気であるから蒸気分圧(P
s)の低下に伴って飽和温度も低下する。
【0017】一方、ガス抜き器30がなく仕切板40が
ある場合には圧力容器11から第1の気相部(下部気相
部)26Aと仕切板40の気体流路(通過穴)41を通
って第2の気相部(上部気相部)26Bに流入した蒸気
と非凝縮性ガスのうち蒸気は放熱で凝縮し仕切板40の
凝縮水降下穴42を通って第1の気相部26Aに戻るた
め、非凝縮性ガスは第2の気相部26Bに蓄縮される。
例えば、第1の気相部26Aの容積と第2の気相部26
Bの容積を等しくすると、第2の気相部26Bの容積は
気相部26の容積の50%であるから、第2の気相部2
6Bのガス分圧(Pg,B)は倍の速さで増加し、蒸気分
圧(Ps,B)の低下が早くなる。第2の気相部26Bの
ガス分圧(Pg,B)が平衡に達すると、第1の気相部26
Aのガス分圧(Pg,A)が増加し、蒸気分圧(Ps,A)が
低下する。
【0018】図1に示す実施例においては透過膜31と
多孔質材32とから構成されるガス抜き器30によって
連続的に非凝縮性ガスが排気されるが、第2の気相部2
6Bのガス分圧は仕切板40がない場合より2倍程高く
なるため、ガス抜き器30によって効果的に排気され
る。
【0019】以上説明したように、基準面器で凝縮され
ない非凝縮性ガスはガス抜き器によって選択的に排気さ
れるため、排気することが望ましくない蒸気を排気する
ことがなく、排気するガスの流れによって圧力容器と基
準面器との間に圧力差が生じて測定精度が低下すること
もない。また、ガスが基準面器の気相部に蓄積されるこ
とがくなるので基準面器や基準圧力導管内の液体に多量
の非凝縮性ガスが溶存することもなくなる。このため、
基準面器での蒸気凝縮が阻害されることがなく常に十分
な凝縮液が供給されるとともに、急激な圧力低下が生じ
ても液体からのガス発生と液体の流出はないため基準液
面の変動や低下はなく、過渡時においても高精度の測定
が維持される。また、ガス抜き器は透過膜に作用する力
が多孔質材で分散保持されるため圧力容器内の圧力が高
い場合においても透過膜の強度を大きくする必要がなく
なる。さらに、仕切板を設置したことにより、非凝縮性
ガスは基準面器の上部気相部に蓄積されるため、ガスは
ガス抜き器によってより効果的に排気される。
【0020】本発明における基準面器の他の例を図3に
示す。
【0021】図3に示す基準面器20Bにおけるガス抜
き器130は、バネ力を有するバイメタル135で駆動
される弁134と排気孔133と多孔質132とで構成
される。通常時にはバイメタル135のバネ力で弁13
4が閉されているが、基準面器20Bの気相部26Bに
非凝縮性ガスが蓄積されると温度が低下するため、バイ
メタル135により弁134が開放され、排気孔133
から非凝縮性ガスが排気される。金属粒子を焼結して多
孔質材132を形成すれば、微小な粒子を使用するほど
流動抵抗を大きくするとともに、微細な孔の数が多くな
る。多孔質材132での大きな流動抵抗によって排気流
量が制限され、排気することが望ましくない蒸気を多量
に排気することがなく、排気する気体の流れによって圧
力容器11と基準面器20Bとの間に圧力差が生じて測
定精度が低下することがなくなる。図3に示す基準面器
20Bによっても図2に示す基準面器20Aと同様の効
果を奏し得る。
【0022】図4に基準面器20Cの他の例を示す。
【0023】図4において図2に示す基準面器20Aと
異なるところはガス抜き器230の構成である。図4に
おけるガス抜き器230は基準面器20Cの気相部26
Bに設けた温度計236と温度比較調整器237とに連
動した自動弁234と多孔質材232と排気孔233と
により構成される。通常時には自動弁234が閉されて
いるが、基準面器20Cの気相部26Bにガスが蓄積さ
れると温度が低下するため、この温度を温度計236で
検出し、この温度が容器11内の温度より一定値以上低
くなると温度比較調整器237からの信号で自動弁23
4が開放され、排気孔233からガスが排気される。こ
のとき、多孔質材232での大きな流動抵抗によって排
気流量が制限され、排気することが望ましくない蒸気を
多量に排気することがなく、排気する気体の流れによっ
て圧力容器11と基準面器20Cとの間に圧力差が生じ
て測定精度が低下することがなくなる。このように、図
4に示す基準面器20Cによっても図2に示す基準面器
20Aと同様な効果を奏し得る。
【0024】図5に基準面器20Dの他の例を示す。図
5に示す基準面器20Dはガス抜きをガス吸収体50で
行うようにしたものである。
【0025】図5において、ガス吸収体50は、支持板
51に支持されて基準面器20Dの気相部26Bに設け
られている。支持板51は多孔板で形成され、ガス吸収
体50はジルコニウムや水素吸着合金の粒子充填層で形
成される。基準面器20Dで凝縮されない非凝縮性ガス
は支持板51で支持されたガス吸収体50によって吸収
される。ガス吸収体50にジルコニウムを使用すると酸
素を吸収し、ガス吸収体50に水素吸着合金を使用する
と水素を吸収する。このように、基準面器20Dで凝縮
されない非凝縮性ガスはガス吸収体50によって吸収さ
れるため気相部26に蓄積されることはなく、基準面器
20Dや基準圧力導管22内の液体に多量のガスが溶存
することもない。このため、基準面器20Dでの蒸気凝
縮が阻害されることがなく常に十分な凝縮液が供給され
るとともに、急激な圧力低下が生じても液体からのガス
発生と液体の流出はないため基準液面25の変動や低下
はなく、過渡時においても高精度の測定が維持される。
このように、図5に示す基準面器20Dによっても図2
に示す基準面器20Aと同様な効果を奏し得る。なお、
非凝縮性ガスの吸収によってガス吸収体50の能力が低
下するため、定期的に交換する必要がある。
【0026】図6に本発明の他の実施例を示す。
【0027】図6において、図1の実施例と異なるとこ
ろは基準圧力導管が鉛直管122aと傾斜管122bと
で構成され、傾斜管122bの最上部にガス溜槽70を
設けると共にガス抜き器30に配管61を介してガス処
理装置60を連結したことである。
【0028】この本実施例においてはガス抜き器30か
ら配管61を通って排気される非凝縮性ガスはガス処理
装置60で処理される。排気される非凝縮性ガスが水素
の場合にはガス処理装置60は例えば水素吸着合金を使
用でき、排気される非凝縮性ガスが水素と酸素の場合に
はガス処理装置60は例えば再結合器を使用できる。一
方、基準面器20Aや基準圧力導管(鉛直管122aと
傾斜管122b)内の液体に微量の非凝縮性ガスが溶存
し急激な圧力低下で溶存ガスが発生したとしても、鉛直
管122a内で発生した非凝縮性ガスは溜ることなく浮
力によって上昇して鉛直管122a及び基準面器20A
の基準液面25から抜け、傾斜管122b内で発生した
ガスは傾斜管122bの最上部のガス溜槽70に溜る。
このため、急激な圧力低下が生じて溶存ガスが発生して
も、ガスが鉛直管122aや傾斜管122b内に溜るこ
とがない。さらに、基準面器20Aの液相部の容積を基
準圧力導管(鉛直管122aと傾斜管122b)の容積
以上にすると、万一、基準圧力導管122の液体が流出
しても基準面器20Aの液体が補給され、基準液面25
は基準面器20Aの下端以下になることはない。なお、
13は格納容器である。
【0029】このように、本実施例においても基準面器
20Aで凝縮されない非凝縮性ガスはガス抜き器30に
よって排気されるため、ガスが気相部に蓄積されること
はなく、基準面器20Aや基準圧力導管内の液体に多量
のガスが溶存することもない。このため、基準面器20
Aでの蒸気凝縮が阻害されることがなく常に十分な凝縮
液が供給されるとともに、急激な圧力低下が生じても液
体からのガス発生と液体の流出はないため基準液面25
の変動や低下はなく、過渡時においても高精度の測定が
維持される。
【0030】なお、図6に示した実施例では、図2に示
した基準面器20Aとガス抜き器30を使用している
が、図3に示した基準面器20Bとガス抜き器130を
用いてもよく、図4に示した基準面器20Cとガス抜き
器230を用いてもよく、さらには図5に示した基準面
器20Dとガス吸収体50を用いてもよいのは勿論のこ
とである。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、基準面器の気相部にガ
ス除去手段を設けたことたことにより、連通管や基準面
器に非凝縮性ガスが蓄積されることがなく、基準面器や
基準圧力導管内の液体に多量の非凝縮性ガスが溶存する
ことがないため、急激な圧力低下が生じた場合において
も基準面器や基準圧力導管内の液体が多量に流出するこ
とはなく、高精度の測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明による基準面器の一例を示す詳細構成図
である。
【図3】本発明による基準面器の他の一例を示す詳細構
成図である。
【図4】本発明による基準面器の他の一例を示す詳細構
成図である。
【図5】本発明の第4の実施例による水位計の基準面器
の他の一例を示す詳細構成図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図7】本発明を説明するための特性図である。
【符号の説明】
11…圧力容器、20…基準面器、21…連通管、22
…基準圧力導管、23…水位圧力導管、24…差圧計、
25…基準液面、30…ガス抜き器、31…透過膜、3
2…多孔質材、40…仕切板、50…ガス吸収体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉圧力容器と,ほぼ水平に配置される
    連通管により前記原子炉圧力容器の気相部に接続され流
    入する蒸気を凝縮する基準面器と,前記基準面器に基準
    圧力導管を介して接続されると共に前記原子炉圧力容器
    の液相部に水位圧力導管を介して接続される差圧計と,
    前記基準面器の気相部に設けられ気相部に存在する非凝
    縮性ガスを除去するガス除去手段とを具備した水位計。
  2. 【請求項2】原子炉圧力容器と,前記原子炉圧力容器の
    気相部と連通管を介して接続され流入する蒸気を凝縮す
    ると共に基準液面以上の凝縮水を前記連通管を介して前
    記原子炉圧力容器に戻す基準面器と,前記基準面器に基
    準圧力導管を介して接続されると共に前記原子炉圧力容
    器の液相部に水位圧力導管を介して接続される差圧計
    と,前記基準面器の気相部を上下方向に仕切るものであ
    って、非凝縮性ガスの通過穴と凝縮水降下穴を設けられ
    た仕切板と,前記仕切板で仕切られた前記基準面器の上
    部気相部に設けられ気相部に存在する非凝縮性ガスを除
    去するガス除去手段とを具備した水位計。
  3. 【請求項3】原子炉圧力容器と,前記原子炉圧力容器の
    気相部と連通管を介して接続され流入する蒸気を凝縮す
    ると共に基準液面以上の凝縮水を前記原子炉圧力容器に
    戻す基準面器と,前記基準面器に基準圧力導管を介して
    接続されると共に前記原子炉圧力容器の液相部に水位圧
    力導管を介して接続される差圧計と,前記基準面器の気
    相部を上下方向に仕切るものであって、非凝縮性ガスの
    通過穴と凝縮水降下穴を設けられた仕切板と,前記仕切
    板で仕切られた前記基準面器の上部気相部に設けられ気
    相部に存在する非凝縮性ガスを前記基準面器の外に排出
    するガス放出手段とを具備した水位計。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記ガス放出手段は非
    凝縮性ガスを透過膜と多孔質材とを介して前記基準面器
    の外に排出するものであることを特徴とする水位計。
  5. 【請求項5】原子炉圧力容器と,前記原子炉圧力容器の
    気相部と連通管を介して接続され流入する蒸気を凝縮す
    ると共に基準液面以上の凝縮水を前記原子炉圧力容器に
    戻す基準面器と,前記基準面器に基準圧力導管を介して
    接続されると共に前記原子炉圧力容器の液相部に水位圧
    力導管を介して接続される差圧計と,前記基準面器の気
    相部を上下方向に仕切るものであって、非凝縮性ガスの
    通過穴と凝縮水降下穴を設けられた仕切板と,前記仕切
    板で仕切られた前記基準面器の上部気相部に設けられ気
    相部に存在する非凝縮性ガスを吸収するガス吸収手段と
    を具備した水位計。
  6. 【請求項6】原子炉圧力容器と,前記原子炉圧力容器の
    気相部と連通管を介して接続され流入する蒸気を凝縮す
    ると共に基準液面以上の凝縮水を前記連通管を介して前
    記原子炉圧力容器に戻す基準面器と,前記基準面器に基
    準圧力導管を介して接続されると共に前記原子炉圧力容
    器の液相部に水位圧力導管を介して接続される差圧計
    と,前記基準圧力導管に連通して設けられ非凝縮性ガス
    を溜めるガス溜槽と,前記基準面器の気相部を上下方向
    に仕切るものであって、非凝縮性ガスの通過穴と凝縮水
    降下穴を設けられた仕切板と,前記仕切板で仕切られた
    前記基準面器の上部気相部に設けられ気相部に存在する
    非凝縮性ガスを除去するガス除去手段とを具備した水位
    計。
JP7037936A 1995-02-27 1995-02-27 水位計 Pending JPH08233978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7037936A JPH08233978A (ja) 1995-02-27 1995-02-27 水位計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7037936A JPH08233978A (ja) 1995-02-27 1995-02-27 水位計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08233978A true JPH08233978A (ja) 1996-09-13

Family

ID=12511452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7037936A Pending JPH08233978A (ja) 1995-02-27 1995-02-27 水位計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08233978A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001317981A (ja) * 2000-05-02 2001-11-16 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd リザーバ装置
JP2021135086A (ja) * 2020-02-25 2021-09-13 富士通株式会社 タンク内液位測定装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001317981A (ja) * 2000-05-02 2001-11-16 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd リザーバ装置
JP4556287B2 (ja) * 2000-05-02 2010-10-06 株式会社Ihi リザーバ装置
JP2021135086A (ja) * 2020-02-25 2021-09-13 富士通株式会社 タンク内液位測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5883641B2 (ja) 粒子数計数装置
JP2009063352A (ja) ガス物理量検出装置,燃料電池システム,車両
US10453577B2 (en) Measuring device for micro flow rate and nuclear power plant having the same
US3996100A (en) Vented nuclear fuel element
JP5291869B2 (ja) 液面測定システム及び方法
SE510213C2 (sv) Anordning för detektering av differentialtryck
JPH08233978A (ja) 水位計
JP3291691B2 (ja) 細孔径分布測定装置
JPH09133566A (ja) 液位測定装置
US4643025A (en) System for measuring liquid level in a pressurized vessel
JP3742226B2 (ja) 液位計測装置を備えた液体タンク設備
JP3216465B2 (ja) 原子炉水位測定装置
JPH04104037A (ja) 水素濃度測定法および水素計
JP2023513494A (ja) 燃料電池システム用の分離システム
JPH0344517A (ja) 高圧液体用アキュムレータ
Yagov Critical heat flux prediction for pool boiling of binary mixtures
Suppiah et al. Dissolved oxygen removal by combination with hydrogen using wetproofed catalysts
JP6905451B2 (ja) 水素濃度測定システム
JPH0730885B2 (ja) 蒸気発生器の液位測定装置
Tao et al. Hydrodynamic Characteristics in the Counter‐Flow Total Spray Tray
KR20090105493A (ko) 다공성 물질의 물성 동시 측정 방법
Pfalzner On the flow of gases and water vapor through wood
SU1087835A1 (ru) Устройство дл определени максимального капилл рного давлени
JPS6355420A (ja) デイツプチユ−ブ
Sidhu Capillary condensation flow in porous membranes