JPH0823321B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH0823321B2
JPH0823321B2 JP4242986A JP24298692A JPH0823321B2 JP H0823321 B2 JPH0823321 B2 JP H0823321B2 JP 4242986 A JP4242986 A JP 4242986A JP 24298692 A JP24298692 A JP 24298692A JP H0823321 B2 JPH0823321 B2 JP H0823321B2
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fuel
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combustion engine
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宜茂 大山
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロコンピュータ
などにより電子的に内燃機関に供給される燃料を制御す
るようにした制御装置に係り、特に自動車用内燃機関に
適した制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロコンピュータなどを用い
た電子式の内燃機関の制御装置としては、燃料供給量や
点火時期の制御に必要なデータを予め記憶しておき、内
燃機関(以下、エンジンともいう)の回転速度などの変
化に応じて読出した記憶データに基づいて燃料供給量や
点火時期を制御する方式と、エンジンの燃焼圧力や排気
ガスの状態などを検出し、それに応じてエンジンの運転
状態を制御するフィードバック方式とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方式はエンジンや制御系の特性変化などによる外乱に適
応することができないという問題点があり、後者の方式
では制御応答速度が充分に得られないという問題点があ
る。
【0004】そこで、このような問題点の解決のため、
上記の予め記憶してあるデータをエンジンの制御結果に
基づいて修正し、新たなデータに書替えるようにしてエ
ンジンや制御系の特性変化に対して時々刻々適応させる
ようにした適合制御方式、或いは学習制御方式と呼ばれ
る方式が特願昭57−75480 号,特開昭57−151042号、及
び特開昭57−165645号などによって開示されている。
【0005】しかして、これら開示された方式では、エ
ンジンの燃料供給量、点火時期などの制御に必要なデー
タの記憶値の定常値を更新する方式となっており、この
ため、エンジンの制御が過渡的な状態にあるときの制御
の誤差を補償することがでない。
【0006】このことは、自動車機関のごとく、時々刻
々負荷、回転速度が変化する場合、致命的な欠点とな
る。
【0007】例えば、燃料供給量を例にとれば、加速時
等、負荷が急増する場合、燃料供給量は、検出器の遅
れ、蒸発遅れ等によって目標値より小さくなる。これを
回避するため、補正手段を設け、燃料量を目標値に合致
するようにしているが、補正手段のくるいが、そのま
ま、燃料量のくるいとなって表われる。この補正手段の
くるいを修正し、補正手段の定数を時々刻々更新する方
法が、例えば特開昭57−143136号などに開示されてい
る。しかし、この修正方法は、かぎられた運転パターン
における修正を対象としているので、人間の意志で、任
意の運転パターンがとられる自動車用機関では、十分な
効果を上げることができない。
【0008】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
を除き、自動車用機関のように、種々の異なったパター
ンのもとで運転され、過渡的な制御が繰り返された場合
でも、充分に誤差の少ない燃料制御が得られるようにし
た内燃機関の制御装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的には、内燃機関
の過渡的な運転状態での燃料制御に必要な過渡制御デー
タを保持したメモリ手段と、機関始動時から所定時間経
過後、前記排気センサによって検出された空燃比と、予
め記憶されている空燃比とを比較し、その比較された結
果に基づき前記メモリ手段に保持した過渡データを修正
する手段を設け、修正された過渡制御データにより内燃
機関の燃料を閉ループ制御すると共に、前記所定時間経
過前は予め記憶されているデータにより燃料を開ループ
制御すること、及び内燃機関の過渡的な運転状態での燃
料制御に必要な過渡制御データを保持したメモリ手段
と、エンジン作動点が変化した後の所定時間経過後、前
記排気センサの信号によって検出された空燃比と、予め
記憶されている空燃比とを比較し、その比較された結果
に基づき前記メモリ手段に保持した過渡データを修正す
る手段を設け修正された過渡制御データにより内燃機関
の燃料を閉ループ制御すると共に、前記所定時間経過前
は予め記憶されているデータにより燃料を開ループ制御
することにより達成される。
【0010】
【作用】始動時又はエンジン作動点が変化した後の所定
時間経過前後において、燃料制御を開ループ制御と閉ル
ープに切り換えるように構成した。 これにより、始動時
の開ループ制御時には、例えば空燃比センサの出力が不
正確な信号である場合もエンジン制御が不安定になるこ
とがない。 また、エンジンの運転作動点が変化した直後
の過渡運転時における開ループ制御では例えば燃料の輸
送遅れが生じて燃料情報が不正確になってもエンジン制
御が不安定になることがない。 また、所定時間経過後に
おいて正確な閉ループ制御が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明による内燃機関の制御装置の実
施例を図面によって詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例で、この図1にお
いて、内燃機関(エンジン)10は気化器,燃料噴射装
置等の燃料供給装置12によって制御された燃料,空気
の混合気を供給される。排気は排気管14を通って大気
に排出される。排気管14には触媒コンバータ16が設
けられている。供給装置12は、一般に、エンジン作動
条件の全範囲にわたる燃料決定入力パタメータに対して
所望の応答を行うことができない。また供給装置12
は、温度のようなエンジン作動パラメータの変化は従っ
て空燃比を変える。したがって、燃料決定入力パラメー
タに応じて供給装置によって与えられる空燃比は、一般
にエンジンの作動中の所定の値からずれる。特に、燃料
の蒸発遅れが大きい、低温の加速時等には、所定の値か
らずれが大きくなる。
【0013】供給装置12が供給する空燃比は電子制御
ユニット18によって、選択的に閉ループ、あるいは開
ループで制御される。この制御は、排気管14の排気を
検出するように設置した空燃比センサ20の出力に応答
して行われると共に、エンジン速度センサ、エンジン温
度センサを含む種々のセンサからの出力に応答しても行
われる。
【0014】図2において電子制御ユニット18はディ
ジタル計算機の形態をとり、一定周波数のパルス幅変調
信号を供給装置12に与えて空燃比を調整するようにな
っている。外部の固定記憶装置ROMに記憶された作動
プログラムを実行することによって供給装置12の動作
を制御するマイクロプロセッサ24を含む。マイクロプ
ロセッサ24は組合わせモジュールの形をとり、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)及びクロックの他に、普通
のカウンタ,レジスタ,累算器,フラグフリップフロッ
プ等を含み、例えばMotorola Microprocessor MC−6
802,68000などを採用できる。あるいは、外部
のRAMとクロックオシレータを利用するマイクロプロ
セッサの形をとってもよい。
【0015】マイクロプロセッサ24は組合わせモジュ
ール226のROM部に記憶された作動プログラムを実
行することによって供給装置12を制御する。モジュー
ル26は入出力インタフェースとプログラム可能タイマ
を含む。モジュール26はMotorola MC−6846組
合わせモジュールであってもよい。開ループ,閉ループ
制御が基礎を置く入力条件は、モジュール26の入出力
インタフェースに与えられる。センサ20からの空燃比
信号等のアナログ信号が信号コンディショナ32に与え
られ、この出力部はA/Dコンバータ,マルチプレクサ
34に結合している。
【0016】サンプルし、かつ変換しようとしている特
定のアナログ状態は、モジュール26の入出力インタフ
ェースからのアドレイラインを経て作動プログラムに従
って、マイクロプロセッサ24によって制御される。指
令時、アドレス指令された状態がディジタル形態に変換
され、モジュール26の入出力インタフェースに送ら
れ、RAMのROM指示ロケーションに記憶される。
【0017】デューティサイクル変調出力は普通の入出
力インタフェース回路36によって与えられる。この回
路は、例えばドライバ回路37を経て、供給装置12に
出力パルスを与える出力カウンタを含む。これは、クロ
ックドライバ38からのクロック信号及びモジュール2
6のタイマ部からの100Hz信号を受ける。回路36
の出力カウンタ部は所望のパルス幅を表わす2進数を周
期的に挿入されるレジスタを持っている。
【0018】100Hzの周波数で、レジスタの数はダ
ウンカウンタのゲートに送られ、このダウンカウンタ
は、クロックドライバ38の出力によって計時され、出
力カウンタ部の出力パルスはダウンカウンタが零まで逆
読みする時間に等しい所定時間を持つ。出力パルスは、
レジスタの数がダウンカウンタのゲートに入れたときに
セットされ、数が零にカウントされたときに、ダウンカ
ウンタからの実行信号によってリセットされるフリップ
フロップによって与えられる。回路36は入力カウンタ
を含み、これはカウンタにクロックパルスをゲート入れ
して、エンジンのディストリビユータからの速度パルス
を受ける。
【0019】図2では、さらにメモリロケーションを有
する持久記憶装置40が設けられ、車両のバッテリから
の電力を持つRAMの形をとる。システムの残部は点火
スイッチを通して電力を受け、したがって、エンジン1
0の停止時でも記憶内容が保有される。あるいは、持久
記憶装置40は電力が送られなくとも記憶内容を保持す
ることのできる記憶装置の形をとってもよい。
【0020】マイクロプロセッサ24,組合わせモジュ
ール26,入出力インタフェース回路36及び持久記憶
装置40はアドレスバス,データバス,制御バスによっ
て相互結合している。マイクロプロセッサ24はデータ
を読み出し、組合わせモジュール26のROM部内で与
えられた作動プログラムを実行することによって、供給
装置12の動作を制御する。
【0021】燃料供給装置12は、図3に示したごと
く、空気流量計301,燃料噴射弁302,絞り弁30
3,吸気管304から構成され、空気流量センサ301
の信号を電子制御ユニット18に入力し、燃料噴射弁3
02の開弁時間を制御して、燃料ポンプ305からの燃
料を吸気管304に供給する。また、絞り弁303の下
流に開口するバイパス通路306を有し、バイパス通路
の途中に、空気量を制御するバルブ307が設けられて
いる。このバルブ307は電磁ソレノイド308で駆動さ
れ、この電磁ソレノイド308は、ドライバ回路37か
ら100Hzの周波数の出力パルスが印加される。
【0022】図4において、エンジン10の点火スイッ
チを閉にすることによって、まず付勢して電力を種々の
回路に与えると、プログラムがポイント42で開始さ
れ、次にステップ44に進む。このステップ44で、系
内の種々の要素を初期設定する。レジスタ,フラグ,フ
リップフロップ(FF)、カウンタ及び個々の出力部が
初期設定される。次にステップ46に進み、持久記憶装
置40の4つのメモリロケーションKAM0 ,……KA
3 に記憶されたデューティサイクルに従って、デュー
ティサイクル記憶装置DCMが初期設定される。
【0023】デューティサイクル記憶装置は図5に示し
たように、エンジン速度,エンジン負荷に対して、その
ロケーションが決定されている。また、持久記憶装置4
0のデューティサイクルKAMも、図6に示すようにエ
ンジン速度,エンジン負荷に対して、そのロケーション
が決定される。また、持久記憶装置40の5つのメモリ
ロケーションXM0 ,……XM4 に記憶された、燃料付
着率に従って、燃料付着率記憶装置DXMが初期設定さ
れる。XM,DXMは図7,図8に示したように、エン
ジン負荷に対して、そのロケーションが決定される。ま
た、持久記憶装置の4つのメモリロケーションVM0
……VM3 に記憶された蒸発時定数に従って、蒸発時定
数記憶装置DVMが初期設定される。VM,DVMは、
図9,図10図に示したように、エンジンの温度に対し
て、そのロケーションが決定される。
【0024】ステップ46でこれらの値はDCM0 ……
DCM15の各々を初期設定するのに用いられる。KAM
0 はDCM0−DCM2,DCM4−DCM6の各々に置か
れ、KAM2 はDCM8 −DCM10,DCM12−DCM
14に置かれる。図11において、ステップ48でDCM
をKAMから初期設定する場合、持久記憶装置40の数
値をポイント50で判定する。バッテリが外されたりし
て、記憶装置40の内容が妥当性が失われた場合は、ス
テップ54でKAM0〜KAM3はモジュール26のRO
M部に記憶された校正値に初期設定される。
【0025】DXMをXMから、DVMをVMからそれ
ぞれ初期設定する場合も、ポイント50でXM,VMの
妥当性を判定し、妥当性が失われた場合は、ステップ5
4で、XM,VMはモジュール26のROM部に記憶さ
れた校正値に初期設定される。
【0026】ポイント52で冷却水温が常数Twより小
さい場合は図12の温度バイアス値で修正される。ステ
ップ56,58からプログラムはルーチンを去り、図4
のステップ60まで進む。ここで、プログラムが割込み
ルーチンを可能とするようにセットされる。これは、マ
イクロプロセッサ24に割込み可能フラグをセットする
ことによって与えられる。
【0027】ステップ60の後、プログラムは連続的に
くり返されるバックグラウンドループ62に変わる。こ
れは排気還流制御機能および診断警報ルーチンを含むこ
とができる。ステップ46の実施で、KAMはエンジン
作動範囲にわたる供給装置調整値に対する情報を含み、
この情報は、開ループ作動モード中に開ループ要領で用
いられて暖機中エンジン10に供給される混合気の空燃
比のより精密な制御を行う校正値の一部をなす。
【0028】モジュール26のタイマ部は、バックグラ
ウンドループルーチン62に割込む100Hzの割込み
信号を発する。各割込みごとに、図13のステップ64
のところで、0.01 秒割込みルーチンを記録し、ステ
ップ66に進む。回路36の出力カウンタ部内のレジス
タのパルス幅が、出力カウンタにシフトされ、制御パル
スを発する。このパルスは所望のデューテイサイクル信
号を発して、供給装置12の電磁ソレノイド308を調
整し、エンジン10に供給する混合気を所望の値にする
ようにする。
【0029】プログラムはステップ68に進み、読み出
しルーチンが実行される。このルーチンの間、個々の入
力がRAM内のROM指定ロケーションに記録され、回
路36の入力カウンタ部を経て決定されたエンジン速
度、A/Dコンバータの種々の入力がRAMのそれぞれ
のROM指定ロケーションに記憶される。次にステップ
70に進み、KAM,DCM,VM,DVM,XM,D
XMの現在のエンジン作動点に相当するメモリロケーシ
ョンが決定される。
【0030】インデックス数ルーチン70を終るとポイ
ント118に進み、ステップ68でRAMに記憶された
エンジン速度RPMがRAMから読み出され、ROMに
記憶された基準速度値SRPMと比較される。このSR
PMはアイドル速度より小さいが、クランキング速度よ
りは大きい。RPM<SRPMのときは、エンジンが始
動されていないことを意味し、ステップ120の動作禁
止モードに進む。ROMによって指定されたRAMロケー
ションのところで、制御パルス幅を記憶するように記憶
された、供給装置12を制御するためのパルス幅変調信
号の決定幅がほぼ零にセットされ、デューティサイクル
信号を零パーセントにする。
【0031】ポイント118において、RPM>SRP
Mで、エンジンが作動中であると決定された場合には、
ポイント122に進み、全開状態(WOT)が存在し、
動力増大を要求しているかどうかが決定される。これは
RAMのROM指定メモリロケーションに記憶された情
報をサンプルすることによって達成される。ここでは、
全開スイッチの状態がステップ68の間に記憶されてい
る。エンジンが全開であれば、プログラムサイクルはス
テップ124の濃厚作動モードに進む。動力増大のため
に必要なデューティサイクルを与えるパルス幅が決定さ
れ、制御パルス幅を記憶するように割当てられたRAM
メモリロケーションに記憶される。
【0032】エンジンが、全開で作動していないとき
は、ポイント126に進む。エンジン始動時からの時間
を監視している経過時間カウンタが閉ループ動作を実施
する前の時間基準を意味する所定時間と比較される。こ
のタイマは初期設定ステップ44で零にセットされるカ
ウンタの形をとってもよく、プログラムのポイント12
6で、0.01ms の割込み期間ごとに増分され、割込
み時間の数が経過時間を表わす。経過時間が所定値より
も小さい場合は、ステップ128で閉ループモードルー
チンを実行し、開ループパルス幅が決定される。ポイン
ト126で時間基準が合致したならば、ポイント130
に進み、空燃比センサ20の作動条件が決定される。シ
ステムはセンサ温度,センサインピータンス等のような
パラメータによって、センサ20の動作を決定する。不
動作の場合はステップ128に進む。作動している場合
は、ポイント134に進み、ステップ68でRAMに記
憶されたエンジン温度がROMに記憶された所定の校正
値と比較される。エンジンの温度が校正値より低い場合
は、ステップ128に進む。校正値より大きい場合に
は、ステップ136に進み、閉ループルーチンが実行さ
れ、制御信号パルス幅が決定され、このパルス幅は所定
の割当てられたRAMロケーションに記憶される。ステ
ップ138で、パルス幅がRAMから読み出され、2進
数の形で、入出力回路36の出力カウンタ部のレジスタ
に入れられる。この値は、その後、次の0.01ms 割
込み期間に、ステップ66において、ダウンカウンタに
挿入されて、パルス出力を所望増を有するソレノイドに
送る。制御パルスが発せられると、空燃比制御ソレノイ
ドを0.01ms 割込み期間ごとに作動し、供給装置を
調整する。
【0033】ステップ128における開ループモードル
ーチンは図14に示したごとくである。このルーチンは
ステップ140に入り、ステップ142で組合わせモジ
ュール26のROM部内のルックアップテーブルからパ
ルス幅補正値が得られる。この補正率はエンジン温度の
ようなただ一つのパラメータの関数でありうるが、負荷
の関数でもよい。この補正率は、図12のように、72
個のメモリロケーションに設けられており、エンジンの
温度,負荷の値に従ってアドレス指定される。ステップ
144で、RAM内に記憶される制御パルス幅は、(D
CM+パルス幅補正値)にセットされる。プログラムは
ステップ146に進み、新しいセルフラグがセットされ
る。ステップ148で、ステップ70(図13)で決定
されたインデックスの値が、RAMロケーションに置か
れる。
【0034】また、図15に示したごとく、燃料噴射弁
のパルス幅が決定される。ステップ402でRAM内の
ROM指定メモリロケーションに記憶された空気量G
a、エンジン速度RPMをサンプルし、基本噴射パルス
幅Δt=K(Ga/RPM)を計算する。さらに、ステ
ップ404で、パルス幅Δtp を計算する。パルス幅Δ
p は、次式で与えられる。
【0035】
【数1】
【0036】ここで、DXMは、燃料付着率、DVMは
蒸発時定数で、ステップ48の初期設定で与えられてい
る。噴射弁302に、エンジン回転と同期した割込みに
よって、Δtp の間だけ開かれ、内燃機関に燃料を供給
する。(1)式のFMは液膜量で、次式によって、計算さ
れる。
【0037】
【数2】
【0038】ここで、Δτは定数で、割込みルーチンが
0.01s 毎に行われる場合はΔτ=0.01s であ
る。
【0039】図16に閉ループモード136のルーチン
を示した。閉ループモードはポイント150で入り、ポ
イント152に進み、エンジン作動点が先の0.01s
割込み以来変化しているかどうかを決定する。これは、
ステップ70(図13)で決定されたDCMINXをRAMか
ら引出し、それを先の0.01 秒割込み時間に、ステッ
プ70で決定された古いDCMINX、すなわち、DDCMINX =
と比DCすることによって行われる。DCMINX=ODCMINX
、すなわち、エンジンの作動点が変化しない場合に
は、ポイント154に進む。ポイント154で、マイク
ロプロセッサ24内の新しいセルフラグフリップフロッ
プ(ステップ146の開ループルーチン中にセットされ
ている)がサンプルされる。このフラグがセットされて
いるならば、ユニット18は先の0.01s 割込み時に
開ループモードで作動している。しかし、このフラグが
リセットされているときは、ユニット18は先の0.0
1s 割込み時間中、閉ループモードで作動している。
【0040】先の0.01s 割込み期間から作動点を変
えているか、ユニット18が開ループモードから閉ルー
プモードに作動変化していると仮定すると、ステップ1
56に進む。ステップ156で、ROM指定、RAMロ
ケーションに記憶された閉ループ制御信号の積分制御項
部分INTが、ステップ70(図13)で決定されたメ
モリロケーションで、デューティサイクル記憶装置DC
Mから得られたパルス幅と等しくセットされる。このパ
ルス幅は供給装置12を調整して、所定の空燃比を与え
る値として、先行の閉ループ動作中に学習されている。
ステップ158で、輸送時間遅延カウンタがエンジン1
0を通る輸送時間を表わす値にセットされる。この輸送
遅延時間は、エンジンの速度と空気量を含むエンジン作
動パラメータから決定することができる。作動パラメー
タによってアドレス指定される組合わせモジュール26
のROM部分のルックアップテーブルから得ることがで
きる。
【0041】ステップ160で、新しいセルフラグフリ
ップフロップは払われ、ユニット18が閉ループモード
で作動していることを示す。その後プログラムはステッ
プ162に進み、RAMに記憶された古いインデックス
がステップ70で決定されたインデックスに等しくセッ
トされる。
【0042】ステップ162、またはポイント154か
ら、プログラムはポイント163に進む。ポイント16
3で輸送遅延カウンタをサンプルして、輸送遅延が完了
したかどうかを決定する。遅延が完了していない場合
は、ステップ164で、カウンタを減じ、ステップ16
6で、制御パルス幅が先に、ステップ156で、デュー
ティサイクルメモリ値にセットされた閉ループパルス幅
の積分制御項INTに等しくセットされ、閉ループモー
ドルーチンを去る。その後、図13のステップ138に
進み、デューティサイクルパルス幅が入出力回路36の
出力カウンタ部のレジスタにセットされる。
【0043】このようにして、閉ループモードで、エン
ジンの作動点が変化した場合は、常に、時間遅延カウン
タがセットされるので、このカウンタが零に減少する。
すなわち、定常におちついても、ある一定時間は閉ルー
プ制御が行われない。ステップ163の前にステップ5
00を実施する。
【0044】ステップ500では、図17に示す動作が
行われる。ステップ502で、(1),(2)式に基づき、
Δtp ,FMの計算を行う。また、このときのFM,D
VM,DXMをステップ504でRAMに記憶する。こ
れは図18に示したごとく、輸送遅延時間がKのとき
は、RAM(K)に記憶される。ステップ506で第2
のカウンタをセットとし、ポイント508で、カウンタ
が零でない場合は、ステップ510でカウンタを減じ、
ステップ512ですべてのRAM(K)の内容をRAM
(K−1)に移す。遅延カウンタが零まで減少したとき
は、ステップ514に進み、RAM(O)の空燃比の設
定値A/Fと、空燃比センサ20の出力から求まる(A
/F)mを比較し、ΔA/F=A/F−(A/F)mを
計算する。ステップ516で、ΔA/Fに基づき、FM
を修正する。ΔA/F>0の場合は、FMが小さく見積
られているので、FMを増加する。すなわち、FMの修
正は
【0045】
【数3】
【0046】で行われる。また、ステップ518で、D
XM,DVMの修正が行われる。ΔA/F>0のとき
は、DXMが小さく、DVMが小さく見積られているの
で、
【0047】
【数4】
【0048】
【数5】
【0049】で、DXM,DVMを修正する。その後、
ステップ512に進む。このようにして、閉ループモー
ドで運転が非定常の場合は、ステップ500で、(1),
(2)式のFM,DVM,DXMが修正される。RAM
(K)には、エンジン負荷,温度に関する値を記憶されて
いるので、図8,図10の該当するロケーションのDX
M,DVMが更新される。
【0050】ステップ163で輸送時間遅延カウンタが
零まで減少したときは、ステップ168に進む。ステッ
プ168で、センサ20の出力が校正値と比較されて、
検出された空燃比A/Fが校正値に対して大きいか、小
さいか、すなわち濃いのか薄いのかを決定する。混合気
が濃い、すなわちA/Fが小さい場合は、ステップ17
0に進み、RAMに記憶された閉ループ制御信号の積分
項がその前に記憶されている積分値+積分ステップ値に
等しくセットされる。その後、ステップ172で、閉ルー
プ制御パルス幅がステップ170で決定された(積分項
+比例ステップ値)に等しくセットされる。
【0051】ステップ168で混合気が薄いと判断され
た場合は、ステップ174に進み、RAMに記憶された
制御信号の積分項が積分ステップ値だけ減じられる。そ
の後、ステップ176で閉ループパルス幅がRAMに記
憶された(積分項−比例ステップ値)に等しくセットさ
れる。ステップ168から176までは、エンジンが輸
送遅延時間より長い期間、同じ作動点で作動した後、
0.01ms ごとにくり返され、積分ステップによって
決定された率で、A/Fが大きいか、小さいかに依存し
て図19に示したようなランプ様式で増,減する閉ルー
プパルス幅を形成し、最終的に混合気は、校正値に対し
て濃い状態と薄い状態の間で変化する。このとき、校正
値を与える方向におけるパルス幅の比例ステップが与え
られる。
【0052】ポイント178でエンジン温度を校正値K
1 と比較する。温度がK1 より高い場合は、DCMの更
新を停止する。低い場合は、ステップ180に進み、ス
テップ70に形成されたメモリインデックスのDCMを
更新する。DCMの更新は、次式に従って更新される。
【0053】
【数6】
【0054】ここに、DCMVN :挿入すべき新しいパ
ルス幅の値 DCMVN-1:該当するメモリロケーションに先にあっ
たパルス幅の値 DC:最後に決定される制御パルス幅 T1 :フィルタ時定数 ポイント182,184で温度条件を判定し、エンジン
の温度が正常な場合のみ、ステップ186でKAMを更
新する。この更新は(6)式と同様に行われる。DCMの
更新の時定数は5〜30秒に対し、KAMの更新の時定
数は240秒程度である。ステップ186の後に、プロ
グラムは閉ループモードルーチンを抜ける。エンジンが
閉ループモードで作動し続けるにつれて、ステップ15
0で始まる前記のシーケンスが連続的にくり返され、エ
ンジンが種々の作動点を経過するにつれて、DCM,K
AMの各々が制御信号の値に応じて更新され、その結
果、各メモリロケーションが、特定のエンジン作動点に
対する所定の空燃比を与えるに必要な値に更新される。
【0055】閉ループ作動中、エンジン作動点が変わる
ごとに、制御パルス幅がエンジン作動パラメータの現在
値で、所定の空燃比を与える値に瞬間的にプリセットさ
れる。閉ループ作動中は、供給装置は、KAMに保有さ
れた値に従って調整される。この値はエンジンパラメー
タの変化値に対して所定の空燃比を与えるに必要な制御
パルス幅の平均を示す。
【0056】ここで、(4),(5)式のDXM,DVMの
更新は、(6)式のDCMVの更新と同じように行っても
よい。すなわち、次の(7),(8)式のように、一次遅れ
て更
【0057】
【数7】
【0058】
【数8】
【0059】新することができる。また、図17のX
M,VMの修正は、(7),(8)式と同じように更新され
るが、フィルタ時定数T1 は、DXM,DVMの場合
は、大きく設定される。
【0060】エンジンの温度が正常な場合の空燃比A/
Fは、例えば図19のごとく設定される。図19におい
て、破線の領域は、A/Fが理論空燃比の曲線Dより小
さく、この負荷領域では図13のステップ124の濃厚
作動モードに入り、空燃比は開ループ制御される。A/
F>Dの領域で、エンジンの温度が正常な場合は、図1
3でステップ136の閉ループモードに入る。図19に
おいて、負荷がθ1 からθ2 に変化しても、インデック
スDCMINXは変化しない。
【0061】図16のステップ163で輸送遅延が完了
すると、ステップ168で空燃比が比較される。このと
き空燃比センサ20の信号は、輸送遅延前の供給装置1
2の状態を示している。ここで、空燃比センサ20は、
プログラム可能で、所定の空燃比からのずれを出力する
ようになっている。
【0062】空燃比センサ20の一実施例を図20に示
した。酸素イオン電導性の固体電解質200の片方の側
にチャンバ202,オリフィス204が設けられてい
る。コントローラ206によって、電解質200に矢印
の方向の電流Iを流すと、酸素ポンプの原理でチャンバ
202内の酸素がチャンバ202の外に排出される。一
方、オリフィス204を通って、排ガス中の酸素が拡散
によって、チャンバ202内に流入する。このときの電流
Iと電圧の関係は図21のごとく、排ガス中の酸素濃
度、すなわちA/Fによって変化する。したがって、図
19の設定A/Fが大きい場合はIを増し、A/Fが小
さい場合はIを減じて、そのときの電圧の大小が組合わ
せモジュール26のROM部分に記憶されている校正値
と比較される。検出された空燃比A/Fが図19の所定
のA/Fに対して、大きいか、小さいか、すなわち、所
定の濃度に対して濃いのか、薄いのかを判定する。この
とき、図19において、負荷がθ1 からθ2 に変化した
場合、DCMのメモリロケーションは変化しないが、所
定の空燃比は変化するので、電流Iは、輸送遅延時間を
加味して制御される。このようにして、空燃比センサ2
0で、輸送遅延時間前の供給装置12の状態が判定され
る。
【0063】図13の閉ループモードの動作で、開ルー
プの状態から入る場合は、図22の(a)のように、セ
ルフラグがリセットされ、時間遅延カウンタが零になっ
てから閉ループ制御を始める。ここで、閉ループ動作
中、エンジンの作動点が変化した場合は、図22(b)
のごとく、フラグはリセットされているが、カウンタが
セットされるので、輸送遅延時間後閉ループ制御を実行
する。この輸送遅延時間内で作動点が変化しない場合
は、CLPW=INT=DCMで、制御パルス幅CLP
Wは、閉ループパルス幅の積分制御項INTに等しくセ
ットされ、INTはDCMに等しくセットされている。
次の0.01 秒の割込みで空燃比センサ20の信号を基
にINTが修正される。温度条件がととのうと、図22
(c)のP点で示したようにDCMも更新される。
【0064】図13では、閉ループ制御は0.01 秒の
割込み毎に行われる。これは一般に輸送遅延時間よりは
小さい。
【0065】図23において、閉ループ制御中、負荷θ
が(a)のように、それに対応してA/Fの設定値が
(b)のように変わる場合を例示する。この場合、セン
サ20の電流は対応するA/Fが(c)曲線になるよう
に制御される。(b)が(c)に合致していれば、セン
サ20の出力は一定である。しかし、実際には、供給装
置12の経時変化によって、(b)は(c)に対してず
れる。したがって、輸送遅延時間Tだけ遅れて、センサ
20の出力が(d)のように急変する。このセンサ20
の信号(d)を基に、積分項INTが(e)のように修
正される。図23(e)のCの点で修正が完了しても、
その結果がセンサ20の出力となって現われるのはTだ
け遅れる。その間、INTは行きすぎる。
【0066】このようにして、INTの値は、濃い状態
と薄い状態の間で変化する。このとき、校正値を与える
方向においてパルス幅の比例ステップを与えてもよい。
ここで、D点でA/Fの設定値が(b)のごとく変化し
ても、それに対応して、センサ20の方も(c)のごと
くプログラムされるので、この(b),(c)の変化は、
センサ20の出力(d)には影響を及ぼさない。
【0067】図20において、電圧Vが設定値になるよ
うに、Iを制御した場合、Iの値は排ガス中の酸素濃
度、すなわち、A/Fに比例した値となる。この場合、
センサ20の出力は、輸送遅延時間Tだけ遅れて現われ
る。したがって、このときは、センサ20の出力でT時
間前の供給装置12のくるいを求めることができる。T
時間前のA/Fの設定値を記憶しておき、これをセンサ
20の出力と比較し、比例ステップを算出する。その結
果はT時間後に現われ再修正される。このときは、0.
01 秒毎に比例ステップを偏差に応じて求めることが
でき、積分動作のみの場合より、設定値への収束は速
い。任意の作動点における供給装置12の空燃比Rは、
(2)式のように、設定値Rcよりεだけくるっている。
【0068】
【数9】
【0069】ここに、ε:経時変化等によるくるい このεのくるいはT秒後の空燃比センサ20に表われ
る。空燃比センサ20では、t時刻において、R(t−
T)の信号が現われるので、メモリロケーションにおけ
るεを求めるためには、Rc(t−T)の値と比較する
必要がある。したがって、Rc(t−T)の値を、RA
Mに記憶しておく必要がある。図24のように、RAM
のROM指定アドレスにRc(t−nΔt)を記憶して
おき、エンジンの速度と空気量を含むエンジン作動パラ
メータによってアドレス指定される組合わせモジュール
26のROM部分のルックアップテーブルから輸送遅延
時間を求めて、この時間に対応する図24のアドレスの
RAMからRcを読み出して比較することができる。こ
のようにしてεが求まり、DCMが更新され、さらにK
AMが更新される。
【0070】非定常運転時は、空燃比センサ20の信号
で、燃料供給装置12の動特性に関与するパラメータE
M,DVM,DXMが時々刻々修正されるので、Δtp
は正しい値に修正される。例えば、揮発性の低いガソリ
ンが、供給装置12に供給された場合は、図25に示し
たごとく、最初の加減速ではΔA/Fの変化が大きい
が、この結果により、FM,DVM,DXMが燃料の性
状に適合するように修正されるので、2回目の加減速で
はΔA/Fが小さくなる。同様に、空気流量センサ30
1の応答遅れ等も修正することができる。また、(2)式
で示した液膜量のモデルで(1)式が決定されるので、ど
のような運転パターンをとっても、液膜量の時々刻々の
値が把握されているので、(1)式で、正確な補正をする
ことができる。
【0071】従って、以上の実施例によれば、エンジン
の負荷変動がひんぱんに行なわれた場合でも、その過渡
的な変動状態も含めて常に良好な空燃比を保つことがで
きる。
【0072】ところで、自動車用エンジンとしては、ガ
ソリンエンジンが主流を占めている。
【0073】従って、図1におけるエンジン10がガソ
リンエンジンであった場合には、その点火制御も電子制
御ユニット18によって行なわれる場合が多い。
【0074】そこで、以下、この点火制御に本発明を適
用した場合の一実施例について説明する。
【0075】内燃機関10が火花点火機関の場合、その
点火時期は、空気流量センサ301の応答遅れ等の影響
で、過渡運転時は、その目標値と異なる。点火時期は機
関10の充填空気量とエンジン速度によって定まるが、
過渡運転時には、次の(10)式のようになる。
【0076】
【数10】
【0077】しかしながら、空気流量センサ301で測
定される空気流量Gaと充填空気量b1 ・P・Nは、吸
気管の容積の影響で遅れる。したがって、図26に示し
たごとく、ステップ601で、Pを計算し、ステップ6
02で、P,Nに対応して、アドレス指定されるメモリ
ロケーションにあらかじめ記憶されている点火時期のル
ックアップテーブルから点火時期が得られる。
【0078】
【数11】
【0079】ステップ601のPの計算は(11)式で行わ
れる。また、ステップ604で、b2 、すなわち応答性
を修正することができる。ステップ603でモジュール
26のROM部に記憶されたDVM0 ,DXM0 ,DC
0 等の校正値と、学習制御された、DVM,DXM,
DCM等の値を比較することによって、空気流量センサ
301が、どの程度標準値と異なっているかがわかるの
で、この差でb2を修正することができる。ここでは、
【0080】
【数12】
【0081】で修正される。これらのステップは、図1
3の場合と同じように、100Hzの割込み信号で実施
される。また、ステップ605で、DVM0 とDVMの
差が大きい場合は、センサ301の応答性が標準値と大
幅にくるっているが、ガソリンの揮発性が極めて低いか
等の異常であるので、ステップ605でランプを点灯し
て、運転者に異常を知らせる。
【0082】従って、この実施例によれば、エンジンの
運転パターンがどのようになっても、常に正しい点火時
期制御を行なうことができる。
【0083】なお、本発明は以上の実施例に限らず、ガ
ソリンエンジンの排気還流量、ディーゼルエンジンの燃
料噴射量、噴射時期の制御に適用しても、同じような作
用,効果を上げることができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エンジンの運転パターンが種々変化しても、それを追従
して時々刻々、制御に必要なデータの修正が行なわれる
ため、従来技術の欠点を除き、エンジンや制御システム
の経年変化や劣化による特性の変化を補正して正しいエ
ンジンの制御状態が得られると共に、エンジンが過渡的
な運転状態にあるときでも制御状態のずれを少なく抑え
ることができ、常にエンジンの制御状態を正しく保つこ
とができる内燃機関の制御装置を容易に提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される内燃機関の制御システムの
一例を示すブロック図。
【図2】電子制御ユニットの一例を示すブロック図。
【図3】燃料供給装置の説明図。
【図4】本発明による内燃機関の制御装置の一実施例の
動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の一実施例におけるメモリ内容の説明
図。
【図6】本発明の一実施例におけるメモリ内容の説明
図。
【図7】本発明の一実施例におけるメモリ内容の説明
図。
【図8】本発明の一実施例におけるメモリ内容の説明
図。
【図9】本発明の一実施例におけるメモリ内容の説明
図。
【図10】本発明の一実施例におけるメモリ内容の説明
図。
【図11】同じく一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図12】同じく一実施例におけるメモリ内容の説明
図。
【図13】同じく一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図14】同じく一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図15】同じく一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図16】同じく一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図17】同じく一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図18】同じく一実施例におけるメモリ内容の説明
図。
【図19】同じく一実施例の動作説明用の特性図。
【図20】センサの説明図。
【図21】センサの特性図。
【図22】(a),(b),(c)は本発明の一実施例を示
す特性図。
【図23】本発明の一実施例を示す特性図。
【図24】同じく一実施例のメモリ内容の説明図。
【図25】同じく一実施例の効果説明用の特性図。
【図26】本発明の他の一実施例の動作を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
10…内燃機関、12…燃料供給装置、14…排気管、
16…触媒コンバータ、18…電子制御ユニット、20
…空燃比センサ、24…マイクロプロセッサ、26…組
合わせモジュール、36…入出力インターフェース回
路、40…持久記憶装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の燃焼状態を検出する排気センサ
    を備え、この排気センサの信号に応じて内燃機関に供給
    される燃料を制御するようにした内燃機関の制御装置に
    おいて、前記内燃機関の過渡的な運転状態での燃料制御
    に必要な過渡制御データを保持したメモリ手段と、機関
    始動時から所定経過時間経過後、前記排気センサによっ
    て検出された空燃比と予め記憶されている空燃比とを比
    較して、その比較された結果に基づき前記メモリ手段に
    保持した過渡制御データを修正する手段とを設け、修正
    された過渡制御データにより内燃機関の燃料を閉ループ
    制御すると共に前記所定時間経過前は予め記憶されてい
    るデータにより燃料を開ループ制御するように構成され
    たことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の燃焼を検出する排気センサを備
    え、この排気センサの信号に応じて内燃機関に供給され
    る燃料を制御するようにした内燃機関の制御装置におい
    て、前記内燃機関の過渡的な運転状態での燃料制御に必
    要な過渡制御データを保持したメモリ手段と、エンジン
    作動点が変化した後の所定時間経過後、前記排気センサ
    によって検出された空燃比と予め記憶されている空燃比
    とを比較して、その比較された結果に基づき前記メモリ
    手段に保持した過渡データを修正する手段とを設け、修
    正された過渡制御データにより内燃機関の燃料を閉ルー
    制御すると共に前記所定時間経過前は予め記憶されて
    いるデータにより燃料を開ループ制御するように構成し
    たことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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JPS5537562A (en) * 1978-09-08 1980-03-15 Nippon Denso Co Ltd Air-fuel ratio control system

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