JPH0823281A - 誤り検出訂正装置 - Google Patents

誤り検出訂正装置

Info

Publication number
JPH0823281A
JPH0823281A JP6156242A JP15624294A JPH0823281A JP H0823281 A JPH0823281 A JP H0823281A JP 6156242 A JP6156242 A JP 6156242A JP 15624294 A JP15624294 A JP 15624294A JP H0823281 A JPH0823281 A JP H0823281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
error correction
error
length code
variable length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6156242A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuko Matsumura
靖子 松村
Toshihisa Nakai
敏久 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP6156242A priority Critical patent/JPH0823281A/ja
Publication of JPH0823281A publication Critical patent/JPH0823281A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信データの復号精度を向上する。 【構成】 受信データDinに対してランダム誤り訂正部
10とバースト誤り訂正部20は、ランダム誤り訂正と
バースト誤り訂正とをそれぞれ行う。ランダム誤り訂正
出力D10に対して可変長符号の復号が可変長符号復号
部30によって行われ、バースト誤り訂正出力D20に
対して可変長符号の復号が可変長符号復号部40によっ
て行われる。各可変長符号復号部30,40はその復号
において誤りを発見した場合、誤り検出信号E30,E
40を切換部50に送出する。切換部50は、ランダム
誤り訂正部10とバースト誤り訂正部20からの誤り訂
正出力D10,D20を選択し最終的な復号データD
out として出力するが、誤り検出信号E30,E40に
基づいて選択を切換える。即ち、誤りの検出されなかっ
た方のデータが選択出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変長符号を用いて圧
縮された受信データに対し誤りを検出して訂正する誤り
検出訂正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;特開平4−365224号公報 ディジタル通信で画像等の膨大な情報量を持つデータ送
信しようとする場合、データに対して情報圧縮が施され
て冗長が削られる。このように高度に圧縮されたデータ
においては、わずかな誤りでも復元されるデータに多大
な悪影響を及ぼす。よって、圧縮されたデータの信頼性
を向上するために、誤り訂正装置が用いられる。通信路
で発生する誤りは、ランダム誤りとバースト誤りとに分
類される。実際の通信システムで誤り訂正を行う場合に
は、通信路で発生している誤りがランダム誤りかバース
ト誤りかのどちらであるかを判定し、該通信路に適した
方法で誤り訂正を行う必要がある。図2は、従来の誤り
検出訂正装置の例を示す構成ブロック図である。この誤
り検出訂正装置は上記文献に示されるような誤り検出訂
正装置であり、受信データのランダム誤り訂正とバース
ト誤り訂正とを同時に行ってそれぞれの誤り訂正復号デ
ータの誤り検出をおこなった後、誤り検出される回数の
少ない方の誤り訂正方法を採択しようとするものであ
る。図2の誤り検出訂正装置は、受信データDinを入力
するランダム誤り訂正部1とバースト誤り訂正部2とを
備えている。ランダム誤り訂正部1の出力側とバースト
誤り訂正部2の出力側には、2個の誤り検出部3,4が
それぞれ接続され、それら誤り検出部3,4の出力側
は、共通に切換制御部5に接続されている。また、ラン
ダム誤り訂正部1とバースト誤り訂正部2の出力側には
切替部6が設けられ、切替部6には切換制御部5の出力
端子も接続されている。切換部6の出力側には圧縮デー
タ伸長部7が接続され、圧縮データ伸長部7から復号デ
ータDou t が出力される構成となっている。
【0003】次に、図2の誤り検出訂正装置の各部の機
能を説明する。ハフマン符号等の可変長符号化により圧
縮符号化及び誤り訂正符号化されたデータDinは、ラン
ダム誤り訂正部1とバースト誤り訂正部2に入力され
る。ランダム誤り訂正部1とバースト誤り訂正部2は受
信データDinの誤り訂正を並列して同時に行い、その結
果の誤り訂正された各データが誤り検出部3,4にそれ
ぞれ供給される。各誤り検出部3,4はランダム誤り訂
正或いはバースト誤り訂正における訂正不可能なパター
ンが生じているかどうかをそれぞれ調べ、不可能なパタ
ーンが生じている場合に誤りを検出したとする。これら
の検出結果が「ランダム誤り訂正後の誤り検出結果」及
び「バースト誤り訂正後の誤り検出結果」として切換制
御部5へ供給される。切換制御部5は、所定の時間誤り
検出部3,4の出力を観察し、その観察結果に基づいて
切換部6を制御する切換え信号を送出する。切換部6は
その切換え信号に基づき、ランダム誤り訂正部1または
バースト誤り訂正部2の出力を選択し、その選択された
出力が誤り訂正復号データD6として圧縮データ伸長部
7に供給される。圧縮データ伸長部7はデータD6を伸
長して最終的な復号データDout を生成して送出する。
図3は、図2の誤り検出訂正動作を示すフローチャート
である。図3中のステップa1において、切換部6から
のデフォルトの誤り訂正方式により訂正されたデータが
選択されて、誤り訂正復号データDout として出力され
るようにする。ステップa2において、切換制御部5は
誤り検出部3,4の出力を所定時間観測し、その誤り検
出部3の出力の方が誤り検出回数が少ないか否かを判別
する。判別結果が肯定的である場合にはステップa4に
おいて、切換制御部5は切換部6を制御し、ランダム誤
り訂正部1の出力が圧縮データ伸長部7に供給される。
即ち、ランダム誤り訂正部1の出力に対応したデータが
訂正復号データDout として出力される。切換制御部5
の判別結果が否定的である場合には、ステップa5にお
いて、バースト誤り訂正部2の出力が切換部6を介して
圧縮データ伸長部7に供給され、そのバースト誤り訂正
部2の出力に対応したデータが訂正復号データDout
して出力される。ステップa4またはステップa5の
後、通信終了であるか否かがステップa6で判別され、
この判別結果で通信終了の場合、装置の動作が終了す
る。また、通信終了でない場合には、通信終了となるま
で、該判別動作が繰り返される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
誤り検出訂正装置では、次のような課題があった。各誤
り検出部3,4では誤り訂正不可能な誤りパターンが生
じた場合のみ、誤りを検出したとしている。そのため、
誤って他の符号語に復号されてしまった場合には誤りを
見逃す可能性があり、誤りを正確に検出できないという
課題があった。その上、切換部6においてランダム誤り
訂正部1からの出力とバースト誤り訂正部2からの出力
のいずれかを選択するためには、誤り検出部3,4の出
力をある程度の時間観測する必要があり、この観測を終
了するまでの期間についてはランダム誤り訂正部1およ
びバースト誤り訂正部2の出力のうち最適な方の出力を
選択しているとは限らない。さらに、通信路の誤り状態
がランダム誤りからバースト誤りまたはバースト誤りか
らランダム誤りに変化した場合、迅速に対処して最適な
誤り訂正方法を選択する事ができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、受信データに対してランダム誤り訂
正を行うランダム誤り訂正部と、前記ランダム誤り訂正
部の出力するデータに対して可変長符号の復号を行う第
1の可変長符号復号部と、前記受信データに対してバー
スト誤り訂正を行うバースト誤り訂正部と、前記バース
ト誤り訂正部の出力データに対して可変長符号の復号を
行う第2の可変長符号復号部と、前記第1,第2の可変
長符号復号部における可変長符号の復号結果において誤
りのなかった方の復号データを選択して出力する切換部
とを、備えている。第2に発明は、第1の発明における
ランダム誤り訂正部及びバースト誤り訂正部と、前記ラ
ンダム誤り訂正部またはバースト誤り訂正部の出力デー
タを選択して可変長符号の復号を行う可変長符号復号部
と、前記可変長符号復号部の選択していた前記出力デー
タに誤りがある場合に該可変長符号復号部の選択する出
力データを切換える切換部とを、備えている。第3の発
明は、第2の発明におけるランダム誤り訂正部及びバー
スト誤り訂正部の出力データにおける誤り訂正符号語の
境界を検出する第1の検出手段と、前記ランダム誤り訂
正部及びバースト誤り訂正部の出力データにおける可変
長符号語の境界を検出する第2の検出手段と、前記可変
長符号復号部の選択する出力データを切換える際に前記
誤り訂正符号語の境界でとぎれた前記可変長符号語を保
持する記憶手段とを、備えている。
【0006】
【作用】第1の発明によれば、以上のように誤り検出訂
正装置を構成したので、受信データは、ランダム誤り訂
正部とバースト誤り訂正部によってそれぞれランダム誤
り訂正とバースト誤り訂正が行われる。前記ランダム誤
り訂正部の出力するデータに対する可変長符号の復号が
第1の可変長符号復号部によって行われ、バースト誤り
訂正部の出力データに対する可変長符号の復号が第2の
可変長符号復号部によって行われる。そして、第1,第
2の可変長符号復号部における可変長符号の復号結果に
おいて誤りのなかった方の復号データが切換部で選択さ
れて出力される。第2の発明によれば、第1の発明にお
けるランダム誤り訂正部またはバースト誤り訂正部の出
力が、可変長符号復号部で選択されて可変長符号の復号
が施される。可変長符号復号部の選択していたランダム
誤り訂正部またはバースト誤り訂正部の出力データに誤
りがある場合に、該可変長符号復号部は選択を切換て可
変長符号の復号を行う。第3の発明によれば、第2の発
明におけるランダム誤り訂正部及びバースト誤り訂正部
の出力データにおける誤り訂正符号語の境界が第1の検
出手段により検出される。また、ランダム誤り訂正部及
びバースト誤り訂正部の出力データにおける可変長符号
語の境界が第2の検出手段によって検出される。可変長
符号復号部の選択する出力データを切換える際に、誤り
訂正符号語の境界でとぎれた可変長符号語が記憶手段で
保持される。第2の発明の誤り検出訂正装置において、
可変長符号復号部の選択を切換える際に記憶手段に保持
されたデータを用いることによって、切換え後の復号を
例えば誤り訂正符号語の最初の可変長符号語から復号す
る事が可能となる。
【0007】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す誤り検出訂正装置
の構成ブロック図である。図1の誤り検出訂正装置は、
受信データDinを入力するランダム誤り訂正部10と、
同様に受信データDinを入力するバースト誤り訂正部2
0とを、備えている。ここで、受信データDinは、送信
側で可変長符号であるハフマン符号によりを圧縮符号化
され、かつ、次に示すBCH符号により誤り訂正符号化
されるものであり、それらが誤りの発生する通信路を介
して受信したものである。 BCH符号;(511,493 )BCH 生成多項式;g(X)=(X9 +X4 +1) ( X9 +X6 +X
4 +X3 +1) 誤り訂正能力;511 ビットのブロック中で2ビットまで
のランダム誤りまたはバースト長6ビットまでのバース
ト誤り訂正が可能。 ランダム誤り訂正部10の出力側には第1の可変長符号
復号部30が接続され、バースト誤り訂正部20の出力
側には第2の可変長符号復号部40が接続されている。
各可変長符号復号部30,40の出力側には切換部50
が接続され、その切換部50から最終的な復号データD
out が出力される構成である。ランダム誤り訂正部10
及びバースト誤り誤り訂正部20はともに受信データD
in中の誤り訂正を行い、誤り訂正出力を可変長符号復号
部30,40へそれぞれ供給する機能を有している。
【0008】図4は図1中のランダム誤り訂正部を示す
構成ブロック図であり、図5は図1中のバースト誤り訂
正部を示す構成ブロック図である。図4のランダム誤り
訂正部10には、受信データDinからシンドロームS1
を算出するLFSR(Linear Feedback Shift Register
s )部11と、シンドロームS3 を算出するLFSR部
12とを、有している。LFSR部11はX9 +X4
1でGF(2)上の除算を行うための1ビット遅延回路
で構成された9ビットのシフトレジスタと排他的論理和
ゲートとを備えている。LFSR部12はX9 +X6
4 +X3 +1でGF(2)上の除算を行うための1ビ
ット遅延回路で構成された9ビットのシフトレジスタと
排他的論理和ゲートとを備えている。2個のLFSR部
11,12の出力側には、シンドロームS1 ,S3 に基
づいて誤り位置多項式を算出する多項式算出部13が接
続され、この多項式算出部13の出力側にはランダム誤
り位置算出部14が接続されている。ランダム誤り位置
算出部14の出力側には誤り訂正部15が接続され、誤
り訂正部15の出力側には検査ビット除去部16が接続
されている。なお、誤り訂正部15には受信データDin
も入力される接続である。
【0009】図5のバースト誤り訂正部20は、受信デ
ータDinからシンドロームSを算出するLFSR部21
を有し、LFSR部21の出力側にはシンドローム巡回
部22が接続されている。LFSR部21はX18+X15
+X12+X10+X8 +X7 +X6 +X3 +1でGF
(2)上の除算を行うための1ビット遅延回路による1
8ビットのシフトレジスタと、排他的論理和ゲートとに
よって構成されている。シンドローム巡回部22は、生
成多項式X18+X15+X12+X10+X8 +X7 +X6
3 +1で除算を行うための1ビット遅延回路による1
8ビットのシフトレジスタと、排他的論理和ゲートとに
よって構成されている。シンドローム巡回部22の出力
側にはバースト誤りパターン検出部23が接続され、そ
のバースト誤り誤りパターン検出部23の出力側には、
誤り訂正部24が接続されている。誤り訂正部24の出
力側には検査ビット除去部25が接続され、検査ビット
除去部25からバースト誤り訂正出力D20が出力され
る構成である。可変長符号復号部30,40は、同じ構
成であり、可変長符号語に対応する復号値を格納してい
る図示しない可変長符号テーブル31,41と、可変長
符号の最大符号長と等しい長さを持つFIFO(First
in First out)メモリ32,42とで、それぞれ構成さ
れている。
【0010】次に、図1の誤り検出訂正装置の各部の動
作を説明する。ランダム誤り訂正部10及びバースト誤
り訂正部20は、受信データDinに対してランダム誤り
訂正及びバースト誤り訂正を行い、訂正結果のデータD
10,D20をそれぞれ送出する。ランダム誤り訂正部
において、受信データDinは493ビットの情報ビット
と18ビットの検査ビットの合計511ビットのブロッ
クの連続であるが、その情報ビットの第1ビットから、
各LFSR部11,12に順次入力される。各LFSR
部11,12は順次入力された受信データDinに対して
除算を行い、511ビットの入力が終了した時点で9ビ
ットのシンドロームS1 ,S3 がそれぞれ得られる。受
信データDinの誤り状態は得られたシンドロームS1
3 の値によって、次のように判断できる。 (1)S1 =0,S3 =0のとき、誤りなし。 (2)S1 ≠0,S3 =S1 3 のとき、単一誤り。 (3)S1 ≠0,S3 ≠S1 3 のとき、二重誤り。 (4)S1 =0,S3 ≠0のとき、3個以上の誤りが発
生。 誤り位置多項式算出部13は、各LFSR部11,12
の出力であるシンドロームS1 ,S3 に基づいて誤り位
置多項式σ(Z)を算出する。多項式σ(Z)とその係
数σ1 ,σ2 は次の式(i)〜(iii)によって表され
る。 σ(Z)=1+σ1 Z+σ2 2 …(i) σ1 =S1 …(ii) σ2 =S3 /S1 +S1 2 …(iii) ランダム誤り位置算出部14は誤り位置多項式算出部1
3からの係数σ1 ,σ2 に基づき、受信データDin中の
誤り位置を算出する。この誤り位置は、Chienのア
ルゴリズムに従って式(i)のσ(Z)=0の根を求め
ることで、算出される。ランダム誤り位置算出部14の
算出した誤り位置が誤り訂正部15に供給され、誤り訂
正部15がランダム誤りのある位置に対応する受信デー
タDinの訂正を行う。引き続き、検査ビット除去部16
は検査ビットを取り除き、情報ビットのみをデータD1
0として出力する。
【0011】一方、受信データDinはバースト誤り訂正
部20中のLFSR部21にも、情報ビットの第1ビッ
トから順次入力される。511ビットのデータの入力が
終了した時点で、18ビットのシンドロームSが得られ
る。シンドローム巡回部22において、シンドロームS
は18ビットのシフトレジスタの初期値として設定さ
れ、さらに、その18ビットのシフトレジスタの中を5
11回巡回する。バースト誤りパターン検出部23は、
シンドローム巡回部22で巡回しているシンドロームS
に対して低次の部分すべてが0であることを検出し、バ
ースト誤りパターンを出力する。誤り訂正部24は、バ
ースト誤りパターン検出部23の出力するバースト誤り
パターンに基づき、受信データDinの誤りを訂正する。
引き続き、検査ビット除去部25は、検査ビットを取り
除き情報ビットのみを誤り訂正出力のデータD20とし
て出力する。各可変長符号復号部30,40は、入力デ
ータである誤り訂正出力D10,D20をFIFOメモ
リ32,42に1ビットずつそれぞれ入力する。各FI
FOメモリ32,42における格納内容が可変長符号テ
ーブル31,41に存在する可変長符号語と等しいと
き、各可変長符号復号部30,40は対応する復号値D
30,D40をそれぞれ出力する。また、各FIFOメ
モリ32,42に最大長符号分のビットが入力されて
も、FIFOメモリ32,42の格納内容が、可変長符
号テーブル31,41に可変長符号語として存在しない
場合には、可変長符号復号部30,40は誤りを検出し
たとして誤り検出信号E30,E40をそれぞれ出力す
る。ここで、誤りが検出されると、可変長符号の境界を
見失って同期喪失状態となるので、可変長符号復号部3
0,40はFIFOメモリ32,42の格納内容を1ビ
ットづつずらしながら次の可変長符号語を探す。
【0012】切換部50は可変長符号復号部30,40
の出力の可変長符号の復号結果または誤り検出信号を入
力し、可変長符号復号部30,40のいずれかの出力の
可変長符号の復号結果を選択して復号データDout とし
て出力する。ここで、切換部50が可変長符号復号部3
0の出力D30を復号データDout として選択している
ときに、可変長符号復号部30から誤り検出信号E30
を受けると、切換部50は可変長符号復号部40の出力
D40を復号データDout として出力する。逆に、切換
部50が可変長符号復号部40の出力D40を選択して
出力している場合に可変長符号復号部40から誤り検出
信号E40を受けると、切換部50は可変長符号復号部
30の出力D30を選択して復号データDout として出
力する。図1の誤り検出訂正装置は受信データDinのラ
ンダム誤り訂正及びそれに続く可変長符号の復号と、バ
ースト誤り訂正及びそれに続くを可変長符号の復号と
を、平行に行い、各可変長符号の復号において誤り生じ
なかった方の可変長符号の復号のデータが選択され、復
号データDout として出力される。図6は、図1の誤り
検出訂正動作を説明するフローチャートであり、この図
を参照しつつ、誤り検出訂正を行う場合の手順を説明す
る。まず、図6のステップb1において、切換部50か
らのデフォルトの訂正方式で訂正されて可変長符号復号
されたデータが、復号データDout として出力されるよ
うに制御する。ステップb2において、ランダム誤り訂
正が選択されている誤り訂正方式であるのか否か、即ち
切換部50がデータD30を選択出力しているのか否か
が判定される。
【0013】ステップb2における判定結果がYesの
場合、ステップb3において、可変長符号復号部30で
誤りが検出されたか否かを切換部50は判定する。この
判定結果がYesの場合、ステップb4で切換部50は
データD40を選択してDou t として出力する。ステッ
プb3における判定結果がNoの場合、切換部50はそ
のままデータD30を選択して出力する。ステップb2
における判定結果がNoの場合、ステップb5において
可変長符号復号部40で誤りが検出されたか否かを切換
部50は判定する。ステップb5における判定結果がY
esならば、切換部50はステップb6で選択切換して
データD30をデータDout として出力する。ステップ
b5における判定結果がNoならば、ステップb4のよ
うに、切換部50はデータD40を出力する。ステップ
b4,b6に続くステップb7において、通信が終了し
たかどうか判別され、判別結果がYesの場合には図1
の装置は動作を終了する。判別結果がNoの場合には処
理はステップb2に戻り、通信が終了するまでステップ
b2〜b7の動作が繰り返される。以上の動作におい
て、ランダム誤り訂正部10は受信データDinを受信
し、シンドロームS1 ,S3 を求めると共に、シンドロ
ームS1 ,S3 に基づいて単一誤りが発生したか、二重
誤りが発生したか、または、誤り訂正不可能な誤りが発
生したかを判定する。誤りの発生が無い場合或いは訂正
不可能な誤りが発生していた場合、ランダム誤り訂正部
10は受信データDinから検査ビットを取り除いて誤り
訂正出力D10として出力する。単一誤り或いは二重誤
りが発生した場合に、ランダム誤り訂正部10は誤り多
項式に基づきランダム誤りの位置を求め、かつ、その誤
り位置に対応する受信データDinの訂正を行う。誤り訂
正されたデータの検査ビットが除去され、誤り訂正出力
D10として出力される。
【0014】図7は図4のランダム誤り訂正部の動作を
説明するフローチャートである。図7のステップc1及
びc2において、各LFSR部11,12は9ビットの
シフトレジスタによってシンドロームS1 ,S3 をそれ
ぞれ算出する。ステップc1及びc2に続くステップc
3において、単一誤りまたは二重誤りが発生したか否か
が判別される。ステップc3における判別結果がYes
の場合、ステップc4で誤り位置多項式算出部13は係
数σ1 ,σ2 を算出し、ステップc5において、ランダ
ム誤り位置算出部14が対応する誤り位置を求める。次
のステップc6において、誤り訂正部15は入力された
受信データDinに対して誤り位置に対応する場所の訂正
を行う。ステップc7において、検査ビット除去部16
は誤り位置の訂正されたデータの検査ビットを除去して
ランダム誤り訂正出力D10を出力する。ステップc3
における判別結果がNoのときステップc8において、
検査ビット除去部16は受信データDinの検査ビットを
除去し、その検査ビットの除去された受信データDin
ランダム誤り訂正出力D10として出力する。一方、バ
ースト誤り訂正部20は受信データDinを入力してシン
ドロームSを求め、そのシンドロームSを巡回させなが
らバースト誤りパターンを検出する。バースト誤りパタ
ーンが検出された後、バースト誤り訂正部20は誤りパ
ターンに基づいて受信データDinの誤り訂正を行うとと
もに、訂正を行った受信データDinから検査ビットを除
去してバースト誤り訂正データD20として可変符号復
号部40へ出力する。
【0015】図8は、図5のバースト誤り訂正部の動作
を説明するフローチャートである。図8中のステップd
1において、LFSR部21は受信データDinから18
ビットのシフトレジスタによりシンドロームSを算出
し、ステップd2において、シンドローム巡回部22は
シンドロームSを巡回させる。ステップd3において、
バースト誤り検出部23はバースト誤りパターンを検出
し、ステップd4においてバースト誤りが発生している
か否かを判別する。ステップd4における判別結果がY
esの場合、ステップd5で、受信データDinにおける
誤り訂正が誤り訂正部24によって行われ、検査ビット
除去部25が誤り訂正されたデータから検査ビットを除
去してバースト誤り訂正出力D20を出力する。ステッ
プd4における判別結果がNoの場合、ステップd6で
検査ビット除去部25は受信データDinから検査ビット
を除去してバースト誤り訂正出力D20として出力す
る。可変長符号復号部30,40は、可変長符号のテー
ブルを参照しながら、誤り訂正D10,D20の復号を
行う。即ち、可変長符号復号部30,40は可変長符号
語と等しい系列が入力されたならば、その符号語の復号
値を復号データD30,40として出力し、可変長符号
語と異なる系列が入力されたならば、復号に失敗したと
して誤り検出信号E30,E40を切換部50へそれぞ
れ出力する。図9は、図1による復号データを説明する
図である。
【0016】図9にはランダム誤り訂正データD10及
びバースト誤り訂正データD20が示されている。各デ
ータD10,D20にそれぞれ示された実線の区切りは
BCH符号の区切りつまり誤り訂正符号語の区切りであ
り、破線の区切りは可変長符号語の区切りである。ま
た、切換部50で選択出力するデータが斜線で示されて
いる。図9ではデフォルトの誤り訂正方式としてランダ
ム誤り訂正が選択され、可変長符号の復号で誤りの生じ
た場合、バースト誤り訂正出力D20に対応する復号デ
ータD40を切換部50が選択する。再び、可変長符号
の復号で誤りが生じた場合、ランダム誤り訂正データD
10に対応する復号データD30が切換部50で選択出
力される。以上のように、本実施例では、可変長符号復
号部30及び40がランダム誤り訂正データD10及び
バースト誤り訂正データD20をそれぞれ検出し、どち
らか誤りのない方の復号データが、切換部50から出力
されるようにしている。そのため誤りを見逃す可能性が
減じられ、信頼性の高い復号データを得ることができ
る。また、通信路の状態が通信中に変化して発生する誤
りがランダム誤りからバースト誤りに変化しても、即座
に最適な誤り訂正方法を選択することができ、様々な通
信路に適用しても誤り少ない復号データを得ることがで
きる。
【0017】第2の実施例 図10は、本発明の第2の実施例を示す誤り検出訂正装
置の構成ブロック図である。この誤り検出訂正装置は、
第1の実施例の図1と同様のランダム誤り訂正部10と
バースト誤り訂正部20とを備えている。ランダム誤り
訂正部10及びバースト誤り訂正部20の出力側には切
換部60が接続され、その切換部60の出力側には第1
の検出手段であるBCH符号終端検出部70が接続され
ている。BCH符号終端検出部70の出力側には系列保
持部80と切換部90が接続され、切換部90には系列
保持部80の出力も入力される接続である。切換部90
の出力側は可変長符号復号部100に接続され、可変長
符号復号部100の出力側はバッファ部110に接続さ
れ、バッファ部110から復号データDout が出力され
る構成である。なお、BCH符号終端検出部70は、B
CH終端信号SBを出力する機能を有し、BCH終端信
号SBは記憶手段の系列保持部80とフラグ部120と
バッファ部110とに供給される接続である。フラグ部
120の出力は可変長符号復号部100とバッファ部1
10に接続されている。可変長符号復号部100は制御
信号SCを発生する機能を有し、その制御信号SCは2
個の切換部60,90と、BCH符号終端検出部70
と、系列保持部80と、バッファ部110と、フラグ部
120とに供給される。
【0018】次に、図10の各部の機能を説明する。ラ
ンダム誤り訂正部10及びバースト誤り訂正部20は、
第1の実施例と同様に動作し、受信データDinからラン
ダム誤り訂正出力D10及びバースト誤り訂正出力D2
0を出力する。切換部60は制御信号SCに基づいて2
つの訂正出力D10,D20のうち一方を選択し、その
選択されたデータをBCH符号終端検出部70へ出力す
る。ここで制御信号SCは、可変長符号復号部100で
誤りを検出したか否かの情報と誤り訂正符号語中の可変
長符号語の境界であるのか否かの情報とを持っている。
切換部60が一方の誤り訂正出力を選択して出力してい
るときに、例えば誤りを検出したという制御信号SCを
入力することにより、切換部60は選択を切換えて他方
の誤り訂正出力を選択して出力する。また、切換部60
は図示しないバッファを有しており、一方の誤り訂正出
力を選択しているときに他方の誤り訂正出力を1つのB
CH符号語の情報分だけ、そのバッファに蓄えておく機
能を備えている。そのため、誤りが検出されて制御信号
SCによって選択が切換わった場合、その時可変長符号
の復号途中のBCH符号語の初めから可変長符号の復号
ができるようになる。
【0019】BCH符号終端検出部70は、切換部60
で選択された誤り訂正出力と可変長符号復号部100か
らの制御信号SCとに基づき、その誤り訂正出力のBC
H符号語の終端を検出し、この検出結果をBCH終端信
号SBとして系列保持部80、フラグ部120、可変長
符号復号部100、及びバッファ部110に送出する。
また、BCH符号終端検出部70は、切換部60から入
力された誤り訂正出力を系列保持部80と切換部90と
に出力する。このBCH符号終端検出部70は切換部6
0の送出するビット数をカウントするカウンタを2個有
している。即ち、切換部60からはランダム誤り訂正出
力D10とバースト誤り訂正出力D20が出力されるの
で、BCH符号終端検出部70はランダム誤り訂正出力
用とバースト誤り訂正出力用のカウンタを有し、各カウ
ンタは切換部60の出力する誤り訂正出力に別けてビッ
ト数をそれぞれカウントする。2個のカウンタのうちい
ずれかがBCH符号の情報記号数と一致した場合、2個
のカウンタの両方が0にセットされる。系列保持部80
はBCH符号終端検出部70を介した誤り訂正出力D1
0またはD20と、BCH終端信号SCと、制御信号S
Bとを入力し、その誤り訂正出力のD10またはD20
の一部を保持する。切換部60で誤り訂正出力を切換え
た場合、図10の装置はその時可変長符号の復号を行っ
ていたBCH符号の先頭に戻って可変長符号の復号を始
めるが、BCH符号語即ち誤り訂正符号語の境界と可変
長符号語の境界は必ずしも一致しない。そのため図10
の装置は、系列保持部80にその切換直前の可変長符号
語の途中までの系列を保持しておき、切換部60で誤り
訂正が切換えられたとき系列保持部80の保持している
内容から可変長符号の復号を行うようにする。
【0020】フラグ部120は、BCH符号終端検出部
70からのBCH終端信号SBと制御信号SCとに基づ
いてフラグfを出力する。フラグ部120は片方の誤り
訂正出力において誤りが検出された場合にはフラグの
“1”を立て、BCH符号語の終端に来たときにはフラ
グの“0”を立てて出力する。従って、1つのBCH符
号語内で誤りが未検出の場合にはフラグfは“0”であ
り、1つのBCH符号語における片方の誤り訂正出力で
誤りがすでに発見されている場合にフラグfは“1”と
なる。切換部90は、BCH符号終端検出部70を介し
て入力された誤り訂正出力と系列保持部80の出力とを
制御信号SCに基づいて選択し、可変長符号復号部10
0へ供給する。即ち、可変長符号復号部100で誤りが
検出された場合、系列保持部80の出力を選択して可変
長符号復号部100へ出力し、もし、系列保持部80の
内容が空であるならば、BCH符号終端検出部70を介
した誤り訂正出力を選択して可変長符号復号部100へ
出力する。可変長符号復号部100は、第1の実施例に
おける可変長符号復号部30,40と同様の構成である
が、次のような機能を追加して有している。可変長符号
復号部100は誤り検出したときに出力する誤り検出信
号だけでなく、可変長符号の復号化において可変長符号
語の境界がきたときに信号を出力する。即ち、可変長符
号復号部100は第2の検出手段の機能も有し、誤り検
出したか否かの情報と可変長符号語の境界にきたか否か
の情報とを制御信号SCとして出力する。可変長符号復
号部100は切換部90の出力とフラグ部120からの
フラグfとを入力し、その切換部90の出力に対応した
復号データD100をテーブルから求めて送出する。こ
こで、可変長符号の境界であるか否か、誤りがあるか否
かが可変長符号復号部100で判定され、判定結果に対
応する制御信号SCが切換部60と、BCH符号終端検
出部70と、系列保持部80と、フラグ部120と、切
換部90と、バッファ部110とに送出される。バッフ
ァ部110はBCH終端信号SBと制御信号SCとフラ
グfと、復号データD100とを入力し、その復号デー
タD100を格納する。バッファ部110はBCH符号
語の終端がきたときまたはフラグ部120からフラグ
“1”が出力されている状態で誤りが検出されたときに
バッファ部110内に格納されている復号データを、最
終的な復号データDout として出力する。また、フラグ
部120からのフラグfが“0”で誤りが検出された場
合には、バッファ部110は復号データDout を出力せ
ず、バッファ部110内を空にする。
【0021】次に、図10の誤り検出訂正装置による誤
り検出訂正動作を説明する。図10の誤り検出訂正装置
は受信データDinに対するランダム誤り訂正とバースト
誤り訂正とを同時に平行して行い、そのランダム誤り訂
正出力D10とバースト誤り訂正出力D20のいずれか
を選択して可変長符号の復号を行う。選択された誤り訂
正方式で復号されたデータに、誤りが可変長符号復号部
100で検出された場合、もう一方の誤り訂正方式で復
号されたデータを選択して切り換え、可変長符号の復号
を行う。このときには、この時点で可変長符号復号途中
の誤り訂正符号の先頭に戻って可変長符号の復号が行わ
れる。誤り訂正符号語の区切りと可変長符号語の区切り
とは必ずしも一致しないので、誤り訂正符号語の終りに
きたときが可変長符号語の途中であったならば、その可
変長符号語の途中までを系列保持部80は格納する。可
変長符号の復号で誤りが検出された場合には系列保持部
80の内容から先に復号を行い、引き続き、切換え選択
された誤り訂正方式で復号されたデータの可変長符号の
復号を行う。図11は図10の動作の1、図12は図1
0の動作の2、及び図13は図10の動作の3をそれぞ
れ説明するフローチャートである。各図11,図12,
図13は、結合子〜で互いに連結される図であり、
図10による誤り検出訂正動作を示している。図11中
のステップe1において、バッファ部110が空にされ
ると共に、フラグ部120の出力フラグが“0”とされ
る。ステップe2において、切換部60がデフォルトの
誤り訂正出力を選択してBCH符号終端検出部70へ出
力するようにして、可変長符号の復号結果をバッファ部
110が格納するようにされる。ステップe3におい
て、切換部90はBCH符号終端検出部70の出力を選
択し、可変長符号復号部100に出力する。続くステッ
プe4において、可変長符号復号部100は切換部90
の出力に誤りがあるか否かを判別する。判別の結果、誤
りがある場合、処理は図12のステップe5〜e18に
進み、誤りが無い場合に図13のステップe11〜e1
3に進む。
【0022】ステップe4の判定でNoの場合つまり誤
りがない場合、ステップe11でBCH符号語の終端で
あるか否かがBCH符号終端検出部70により判定され
る。その結果がNoの場合ステップe18に処理が移
り、YESの場合には系列保持部80は可変長符号後の
途中までをステップe12で格納し、ステップe13で
バッファ部110からデータDout を出力する。ステッ
プe13の後、処理は図12中のステップe17に移
り、ステップe17でフラグfが“0”とされて処理は
ステップe18へ進む。ステップe4の判定でYes場
合つまり誤りがある場合、ステップe5で切換部60は
他方の誤り訂正出力を選択してBCH符号終端検出部7
0へ出力する。続くステップe6において、フラグfが
“1”であるのか否かが判定される。ステップe6にお
ける判定結果がNoの場合、ステップe7でバッファ部
110が空とされ、ステップe8でフラグfが“1”と
される。さらに、ステップe9で系列保持部80の中が
空であるか否かが調べられ、結果がYesの場合には処
理はステップ18に移る。ステップe9で調べられた結
果、系列保持部80が空でない場合、ステップe10で
切換部90がその系列保持部80からの出力を選択して
可変長符号復号部100に出力すると共に、再び処理は
ステップe9に戻る。ステップe9における結果がYe
sとなるまでステップe10の動作が繰り返される。ス
テップe6における判定結果がYesの場合、ステップ
e14においてバッファ部110から復号データのD
out が出力され、ステップe15で可変長符号復号部1
00は次の可変長符号の境界を検索する。ステップe1
6において可変長符号の境界を検出した場合に、ステッ
プe17でフラグfが“0”とされて処理がステップe
18へ進む。ステップe18では、通信終了か否かが判
定され、判定結果がNoの場合には、処理がステップe
3に戻り、Yesの場合には処理を終了する。
【0023】図14は、図10における復号データを説
明する図である。図14にはランダム誤り訂正データD
10及びバースト誤り訂正データD20が示され、最終
的に選択出力されるデータDout である可変長符号語の
部分が斜線で示されている。各データD10,D20に
それぞれ示された実線の区切りはBCH符号の区切りで
あり、破線の区切りは可変長符号の区切りである。ま
た、真中にドットで示された四角は系列保持部80に保
持されるデータを示し、×印は誤りの生じた部分を示し
ている。図14は最初のデフォルトの誤り訂正方式とし
てランダム誤り訂正出力D10が選択された場合を示し
ている。可変長符号の復号で誤りが検出されたとき、バ
ースト誤り訂正出力D20を選択するように切換部60
の切換が行われ、系列保持部80の内容から可変長の復
号が行われる。このときは、1つのBCH符号語内で初
めての誤りであるので、フラグ部120はフラグfに
“1”を立てる(a)。引き続き可変長符号の復号が行
われてBCH符号語の終端が検出されたとき、フラグf
は“0”にされる(b)。再び誤りが検出されたときラ
ンダム誤り訂正出力D10が選択され、系列保持部80
の内容から先に可変長符号の復号化がなされる。このと
き、1つのBCH符号語内で初めての誤りであるので、
フラグ部120はフラグfに“1”を立てる(c)。同
じ1つのBCH符号語内で再び誤りが検出された時に
は、可変長符号語の区切りを喪失した状態となる。この
とき、次の可変長符号語の区切りが図14のように検索
される。その間にBCH符号の終端を検出したら、フラ
グfは“0”とされる(d)。
【0024】以上のように、本実施例では、通信路の状
態が通信中に変化して発生する誤りがランダム誤りから
バースト誤りに変化しても、即座に最適な誤り訂正方法
を選択することができ、第1の実施例と同様に、様々な
通信路に適用しても誤り少ない復号データを得ることが
できる。さらに、本実施例では次のような利点を有して
いる。一般的に誤り訂正されたBCH符号語に誤りが残
っている場合、1か所だけでなく数箇所の誤りが残って
いると考えられる。従って、可変長符号復号部100で
誤りを検出して誤り訂正出力を切換える場合、本実施例
のように、可変長符号の復号化を行っていたBCH符号
語の最初に戻って復号を行う構成とすることで、より多
くの誤り部分を避けることができ、信頼性の高い復号デ
ータDou t が得られる。このとき問題となるのは、BC
H符号語の境界と可変符号の境界が必ずしも一致してお
らず、BCH符号語の先頭に戻して可変長符号の復号を
行うのが困難であるということであるが、本実施例で
は、系列保持部80が前のBCH符号語の終端でとぎれ
てしまった可変長符号語を格納しているので、容易に、
BCH符号語の先頭に戻して可変長符号の復号を行うこ
とができる。
【0025】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (1) 第1,第2の実施例における可変長符号復号部
30,40,100では、誤り検出によって可変長符号
の境界を見失って同期喪失状態になったとき、可変長符
号テーブルに存在する可変長符号語が現れるまで入力ヒ
ットを1ビットずつずらして検索を行う構成としている
が、例えば、動画像圧縮データを送信する場合には、1
画像フレームの先頭にPSC(Picture Start Code)等
の系列を挿入するのが一般的である。このように特殊な
系列を挿入した通信に対しても本発明は有効であり、こ
の場合にはPSCを検索して同期回復を行うようにすれ
ばよい。 (2) 第1,第2の実施例では、情報ビット493及
び検査ビット18のBCH符号を用いているが、対象通
信の用途或いは通信路の品質よっては自由に変更でき
る。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、誤り検出訂正装置にランダム誤り訂正部及び
バースト誤り訂正部と第1,第2の可変長符号復号部と
を備え、第1,第2の可変長符号復号部における可変長
符号の復号結果において誤りのなかった方の復号データ
を選択して出力する切換部を設けているので、誤りの検
出が正確になると共に、通信路の誤り状態がランダム誤
りからバースト誤りまたはバースト誤りからランダム誤
りに変化した場合、迅速に対処して最適な誤り訂正方法
を選択することができる。従って、信頼性の高い復号デ
ータが得られる。第2の発明によれば、ランダム誤り訂
正部及びバースト誤り訂正部と、ランダム誤り訂正部ま
たはバースト誤り訂正部の出力データを選択して可変長
符号の復号を行う可変長符号復号部とを備え、可変長符
号復号部の選択していた出力データに誤りがある場合に
該可変長符号復号部の選択する出力データを切換える切
換部を設けてるので、第1の発明と同様に信頼性の高い
復号データが得られる。第3の発明によれば、第2の発
明の誤り検出訂正装置に、第1,第2の検出手段と可変
長符号復号部の選択する出力データを切換える際に前記
誤り訂正符号語の境界でとぎれた可変長符号語を保持す
る記憶手段とを設けている。そのため、切換の際に誤り
訂正符号語の先頭から可変長符号の復号を行うことがで
き、より多くの誤りの部分を避けることができる。従っ
て、信頼性の高い復号データが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す誤り検出訂正装置
の構成ブロック図である。
【図2】従来の誤り検出訂正装置の例を示す構成ブロッ
ク図である。
【図3】図2の誤り検出訂正動作を示すフローチャート
である。
【図4】図1中のランダム誤り訂正部を示す構成ブロッ
ク図である。
【図5】図1中のバースト誤り訂正部を示す構成ブロッ
ク図である。
【図6】図1の誤り検出訂正動作を説明するフローチャ
ートである。
【図7】図4のランダム誤り訂正部の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図8】図5のバースト誤り訂正部の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図9】図1による復号データを説明する図である。
【図10】本発明の第2の実施例を示す誤り検出訂正装
置の構成ブロック図である。
【図11】図10の動作の1を説明するフローチャート
である。
【図12】図10の動作の2を説明するフローチャート
である。
【図13】図10の動作の3を説明するフローチャート
である。
【図14】図10における復号データを説明する図であ
る。
【符号の説明】
10 ランダム誤り訂正部 20 バースト誤り訂正部 30,40,100 可変長符号復号部 50,60,90 切換部 70 BCH符号終端検出部 80 系列保持部 110 バッファ部 120 フラグ部 Din 受信データ Dout 復号データ D10,D20 誤り訂正出力 E10,E20 誤り検出信号 SB BCH終端信号 SC 制御信号 f フラグ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信データに対してランダム誤り訂正を
    行うランダム誤り訂正部と、 前記ランダム誤り訂正部の出力するデータに対して可変
    長符号の復号を行う第1の可変長符号復号部と、 前記受信データに対してバースト誤り訂正を行うバース
    ト誤り訂正部と、 前記バースト誤り訂正部の出力データに対して可変長符
    号の復号を行う第2の可変長符号復号部と、 前記第1,第2の可変長符号復号部における可変長符号
    の復号結果において誤りのなかった方の復号データを選
    択して出力する切換部とを、 備えたことを特徴とする誤り検出訂正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のランダム誤り訂正部及び
    バースト誤り訂正部と、前記ランダム誤り訂正部または
    バースト誤り訂正部の出力データを選択して可変長符号
    の復号を行う可変長符号復号部と、前記可変長符号復号
    部の選択していた前記出力データに誤りがある場合に該
    可変長符号復号部の選択する出力データを切換える切換
    部とを、 備えたことを特徴とする誤り検出訂正装置。
  3. 【請求項3】 前記ランダム誤り訂正部及びバースト誤
    り訂正部の出力データにおける誤り訂正符号語の境界を
    検出する第1の検出手段と、前記ランダム誤り訂正部及
    びバースト誤り訂正部の出力データにおける可変長符号
    語の境界を検出する第2の検出手段と、前記可変長符号
    復号部の選択する出力データを切換える際に前記誤り訂
    正符号語の境界でとぎれた前記可変長符号語を保持する
    記憶手段とを、備えたことを特徴とする請求項2記載の
    誤り検出訂正装置。
JP6156242A 1994-07-07 1994-07-07 誤り検出訂正装置 Withdrawn JPH0823281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6156242A JPH0823281A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 誤り検出訂正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6156242A JPH0823281A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 誤り検出訂正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0823281A true JPH0823281A (ja) 1996-01-23

Family

ID=15623488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6156242A Withdrawn JPH0823281A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 誤り検出訂正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0823281A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006287665A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Omron Corp 受信データ補償装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006287665A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Omron Corp 受信データ補償装置
JP4544420B2 (ja) * 2005-03-31 2010-09-15 オムロン株式会社 受信データ補償装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8522116B2 (en) Systems and methods for performing forward error correction
US4271520A (en) Synchronizing technique for an error correcting digital transmission system
JP4366463B2 (ja) 符号化装置及び符号化方法
KR101433620B1 (ko) 처리량을 높이기 위하여 더블 버퍼링 구조와 파이프라이닝기법을 이용하는 디코더 및 그 디코딩 방법
JP3549788B2 (ja) 多段符号化方法、多段復号方法、多段符号化装置、多段復号装置およびこれらを用いた情報伝送システム
US20060031742A1 (en) Decoding device and decoding method
NO304290B1 (no) Datastr°m-rammesynkronisering
KR20020036605A (ko) 패리티비트가 역순으로 부가된 씨.알.씨. 코드의에러검출장치 및 방법
JPH0823281A (ja) 誤り検出訂正装置
JPH0666777B2 (ja) デジタル情報信号の同期方法および同期装置
JP3373745B2 (ja) 可変長フレーム同期方法およびその装置ならびに可変長フレーム送信側装置
KR100330642B1 (ko) 오류정정방법및오류정정장치
KR0141826B1 (ko) 압축 데이타의 에러 정정 방법
KR100979366B1 (ko) 다양한 오류 정정 능력을 갖는 리드-솔로몬 부호의 복호기
JP3118170B2 (ja) 動画像信号の符号化/復号化方法及び符号化/復号化装置
JP6552776B1 (ja) 誤り訂正復号装置および誤り訂正復号方法
JP2671581B2 (ja) 逐次復号装置
JP3529278B2 (ja) データ送信装置及びデータ受信装置
KR100358357B1 (ko) 가변 에러 정정 성능을 갖는 리드-솔로몬 디코더
KR100258440B1 (ko) 단축 비씨에이취 부호의 복호방법 및 이에 적합한 복호기(Decoding algorithm for shortered BCH code)
JPH05235906A (ja) 多元符号の復号装置及びこれを用いた誤り訂正・検出方式
JPH08330978A (ja) 誤り訂正方式
JP4280005B2 (ja) 誤り訂正装置、及び誤り訂正装置を用いた受信機
KR970009760B1 (ko) 개선된 순환중복검사(crc) 부호화기
KR100219524B1 (ko) 곱 코드 에러 정정 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011002