JPH08232465A - 煙突の内筒接続用足場 - Google Patents

煙突の内筒接続用足場

Info

Publication number
JPH08232465A
JPH08232465A JP7039574A JP3957495A JPH08232465A JP H08232465 A JPH08232465 A JP H08232465A JP 7039574 A JP7039574 A JP 7039574A JP 3957495 A JP3957495 A JP 3957495A JP H08232465 A JPH08232465 A JP H08232465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner cylinder
floor
unit
scaffold
scaffolding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7039574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2921429B2 (ja
Inventor
Tsunenori Harada
恒則 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP7039574A priority Critical patent/JP2921429B2/ja
Publication of JPH08232465A publication Critical patent/JPH08232465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2921429B2 publication Critical patent/JP2921429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G3/00Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height
    • E04G3/24Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height specially adapted for particular parts of buildings or for buildings of particular shape, e.g. chimney stacks or pylons
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G3/00Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height
    • E04G3/24Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height specially adapted for particular parts of buildings or for buildings of particular shape, e.g. chimney stacks or pylons
    • E04G3/243Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height specially adapted for particular parts of buildings or for buildings of particular shape, e.g. chimney stacks or pylons following the outside contour of a building
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G3/00Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height
    • E04G3/24Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height specially adapted for particular parts of buildings or for buildings of particular shape, e.g. chimney stacks or pylons
    • E04G3/246Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height specially adapted for particular parts of buildings or for buildings of particular shape, e.g. chimney stacks or pylons following the inside contour of a building

Abstract

(57)【要約】 【目的】 煙突の内筒ユニット搬入時の足場の解除と搬
入後の足場の構築とを簡単に行うことができ、かつ接続
作業時の安全性が高い、内筒接続用の足場を提供するこ
とにある。 【構成】 対向する固定足場4間に設けられて内筒を取
り囲んで形成される作業床7を、内筒ユニット2a,2
b…の搬入方向軸線Xの両側に開く一対の床ユニット7
a,7bとし、固定足場4に設置した開閉用ウインチ2
0でこれを引き上げて開閉可能とし、閉状態では一対の
床ユニット7a,7bを上部作業床6からの吊り材22
により支持して横に固定保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙突の内筒接続用足場
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火力発電所、工場などに構築されている
高煙突あるいは超高煙突は、鋼製筒身を鉄筋架構で支持
する架構式煙突か、もしくは3〜4本の鋼製筒身を構造
体とする3〜4脚自立型集合煙突が主流である。
【0003】この種の煙突は昭和30〜40年代に構築
されたものが多く、構築された当時は排煙の拡散を図る
ためその高さが重視されていた。その後、硫酸雨などの
出現により環境汚染の意識が高まり、公害防止上、排煙
脱硫装置の設置が行われ、煙突からのイオウ酸化物の排
出は確実に削減されたが、煙突には次のような問題が生
じた。
【0004】すなわち、水と石灰石スラリーを用いた湿
式の脱硫装置の設置により、排煙温度が酸露点温度以下
に低下して煙突内で硫酸が生成され、これがいわゆる酸
露点腐食を惹起した。
【0005】これを防止するためアフターバーニング等
を行って、排煙温度の維持、上昇をさせることでの問題
を解消しているものの、アフターバーニングに要する燃
料費は、例えば発電所では発電に消費する燃料費の5〜
6%を占めるため、極めて不経済となり、アフターバー
ニングを中止する煙突が続出した。
【0006】このようなアフターバーニングを行わない
煙突では、煙突内に施されたライニングが侵され、煙突
自体の耐久性は充分有しているにもかかわらず、その機
能が喪失され、結果的に耐用年数が低下する。
【0007】この問題を解決する手段として、耐酸性に
優れた内筒、例えば繊維強化プラスチック性(F.R.
P)の内筒を設置することが考えられる。この場合、設
置方法として比較的低い煙突の場合、クレーンなどの懸
吊によって行えるが、高さが100m以上の高煙突ある
いは超高煙突になるとこれが難しくなる。そこで、内筒
を予め所定長に分割した内筒ユニットとして作製してお
くと共に、煙突内部の上端に懸吊り用のリフトアップ装
置を設け、地上部において図18の如く吊り上げた接続
済み内筒部分(未完内筒)aの下端に新たに搬入した内
筒ユニットbを接続し、この内筒ユニットbの接続され
た未完内筒aを更に吊り上げて次に搬入された内筒ユニ
ットbを下端に接続する、ということを繰り返すことに
より、逐次内筒ユニットを多段に接続して所定高さの内
筒を完成するリフトアップ工法が考えられている。ただ
し、このリフトアップ工法では、煙突内の地上側におい
て内筒周囲に内筒接続用の足場c,dを構築する必要が
ある。
【0008】従来、この内筒接続用の足場c,dは、接
続作業時に必要な場所に固定すると内筒ユニットの搬入
に支障があるので、搬入側の足場dを(1) 組立解体足場
とするか、(2) 吊上げ式足場とする方法が採られてい
る。前者の組立解体足場は、図18に示す内筒ユニット
搬入側の足場dを図19(a)(b)に示すように内筒
ユニット搬入時には解体し内筒ユニット搬入後に図20
(a)(b)の如く組立復旧するものである。また、後
者の吊上げ式足場は、図21に示す内筒ユニット搬入側
の足場dを図22(a)(b)に示すように内筒ユニッ
ト搬入時に吊り上げておき、搬入後に図23(a)
(b)の如く下降させ、正規の位置に設置するものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1) 組立解体
足場の場合、足場を内筒ユニットの搬入時に解体し、搬
入後に組立復旧するため、手間を要する。従って、この
組立解体足場を用いた場合、工期が長期化する。
【0010】(2) また、吊上げ式足場の場合、内筒ユニ
ット搬入側の足場dの全重量を負担可能な動力が必要に
なると共に、吊り構造のため内筒接続時に揺れるという
問題があり、危険作業が多くなる。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、内筒ユニット搬入時の足場の除去と搬入後の足場の
構築とを簡単に行うことができ、かつ接続作業時の安全
性が高い、煙突の内筒接続用の足場を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係わる煙突の内筒接続用足場は、煙突内に内
筒をリフトアップ工法で設置する際に用いる内筒ユニッ
トの接続用足場であって、該内筒を挟んで内筒ユニット
の搬入方向軸線の左右両側に対向されて設けられた固定
足場と、該固定足場間に掛け渡されて所定の高さ位置に
内筒の周囲を取り囲むように設けられた作業床とを有す
るものにおいて、該作業床を中央から分割して左右一対
の床ユニットに分離形成し、該各床ユニットの該固定足
場側の辺をそれぞれ該左右の固定足場に枢着すると共
に、該各床ユニットの分割側の端部には該端部を上方の
足場から吊り下げ支持して該床ユニットを水平状態に保
持する支持手段を連結して、該作業床を該枢着軸廻りに
上方に回動して開閉自在な開閉式足場ユニットとして構
成し、かつ該各床ユニットの該分割側の端部には、該床
ユニットを開閉駆動させる開閉用ウインチの牽引部材を
連結させた、ことを特徴とする(請求項1)。
【0013】上記内筒が1つの場合、上記作業床はこの
内筒の前後に2つに区分して設け、その内筒ユニットの
搬入方向手前側の作業床を、上記開閉式足場ユニットと
して構成するのが好ましい(請求項2)。
【0014】また上記内筒が2つの場合、上記作業床は
各内筒毎にその前後に2つに区分して計4区画に分け、
その内筒ユニットの搬入方向最も奥側の区画を除く3区
画の作業床を、それぞれ上記開閉式足場ユニットとして
構成するのが好ましい(請求項3)。
【0015】
【作用】請求項1において、固定足場間に内筒を取り囲
んで形成される作業床は、一対の床ユニットが内筒ユニ
ットの搬入方向軸線の両側に開く開閉式足場ユニットと
して構成される。開閉用ウインチを作動させると、その
牽引部材により一対の床ユニットの分割側が引き上げら
れて、内筒の両側方向に開くので、開いた床ユニット間
を通して内筒ユニットを煙突内部の所定位置に搬入する
ことができる。また、開閉用ウインチを逆に作動させる
と一対の床ユニットが閉状態に戻り、上部作業床からの
支持手段(吊り材)により、床ユニットは水平状態に保
持される。
【0016】このように、床ユニットを開閉することに
より、容易にリフトアップ工法における内筒接続用の足
場を除去し再構築することができる。従って、この開閉
式の内筒接続用足場を用いれば、組立解体足場の場合に
おける組立復旧の手間を不要とし、工期を短縮できる。
【0017】また、各床ユニットはその一辺が固定足場
に枢着されているので、足場重量の2/3以上を周囲の
固定足場で負担することとなり、内筒ユニット搬入時に
床ユニットを跳ね上げる動力が、吊上げ式足場の場合よ
りも小さくて済むという長所を有する。更に、各床ユニ
ットは一辺が固定足場に枢着支持されているので、接続
作業中も揺れることがなく、安全に作業できる。
【0018】請求項2では、内筒が1つの場合、作業床
を内筒の前後に2つに区分して、その内筒ユニットの搬
入に邪魔となる搬入方向手前側の作業床のみを開閉式足
場ユニットとして構成するものであるため、奥側の作業
床についてはより安定な固定床とすることができる。
【0019】請求項3では、内筒が2つの場合、作業床
を各内筒毎にその前後に2つに区分して計4区画とし、
そのうちの内筒ユニットの搬入方向最も奥側の区画を除
く3区画の作業床のみを、それぞれ上記開閉式足場ユニ
ットとして構成するものであるため、内筒ユニットの搬
入を可能としつつ、奥側の作業床についてはより安定な
固定床とすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0021】図1〜図4に示す実施例では、既設の煙突
1内に1号内筒及び2号内筒の2つの内筒2を並置する
場合を示しており、煙突1は地上部の一側が内筒搬入仮
設開口1aとして切除され、他側には煙道開口1bが形
成されている。内筒2は、耐酸性に優れた、例えばガラ
ス繊維、カーボン繊維等で補強した繊維強化プラスチッ
ク製(F.R.P)あるいはステンレス等を用いたもの
から成り、予め地上部において所定長に分割され且つボ
ルトナットで相互に緊結可能なリング状の連結金具をそ
れらの軸方向端部外周に具備した内筒ユニット2a,2
b,2c…として形成されて、上記内筒搬入仮設開口1
aから煙突内部に搬入される。
【0022】煙突1の頂部又は内部中間位置には図示し
てないリフトアップ装置が設けてあり、このリフトアッ
プ装置により最上段に設置されるべき内筒ユニット2a
又は接続済み内筒ユニットの部分(未完内筒)3が吊り
上げられ、その吊り上げた未完内筒3の下端に新たに搬
入した内筒ユニット2bを接続し、この内筒ユニット2
bの接続された未完内筒3を更に吊り上げて次に搬入さ
れた内筒ユニット2cを下端に接続する、ということを
繰り返すことにより、逐次内筒ユニット2a,2b,2
c…を多段に接続して所定高さの内筒2を完成する。
【0023】このリフトアップ工法における内筒ユニッ
トの接続用の足場として、煙突1内には2つの内筒を同
時に開ループ状に、ここではコ字状に取り囲む固定足場
4が、そのコ字状開放側を上記内筒搬入仮設開口1aに
向けて立設されており、該固定足場4は控えパイプ41
及びターンバックル付頂部控えワイヤ42により基礎上
仮設アンカーフック43に対して支持されている。即
ち、内筒2を挟んで内筒ユニット2a,2b,2c…の
搬入方向軸線の左右両側に対向配置された状態で固定足
場4が設置されている。
【0024】この固定足場4には、搬入口側の内筒接続
用足場として、上段作業床を形成する上段足場6と下段
作業床を形成する下段足場7とが設けられている。上段
足場6は、所定の高さ位置で、固定足場4のコ字状の両
側部間を、3スパン用梁枠から成る作業床ユニット支持
材61により掛け渡して架橋し、これにより内筒周囲に
上段作業床を形成したものから成る。また、下段足場7
は、同じく固定足場4のコ字状の両側部間を所定の高さ
位置で掛け渡して架橋し、内筒周囲を取り囲む下段作業
床を形成している。なお、固定足場4の上部には屋根ユ
ニット5が設けられていると共に、固定足場4のコ字状
の両側部間には補強パイプ44,45が設けられてい
る。
【0025】上記搬入口側の内筒接続用足場6,7を設
けるべき高さ位置は、接続作業時に必要な場所として内
筒ユニット2a,2bの最下接続部及びその上側の接続
部よりそれぞれ若干下方の位置になる。このため、特に
下段の足場7については内筒ユニット2a,2b,2c
…を搬入する際の妨げとなる。
【0026】そこで、本発明では、下段の足場7を内筒
ユニットの搬入方向の軸線の両側に向けて開く開閉式足
場ユニットとして構成する。
【0027】図1に示すように、下段足場7は、1つの
内筒2の周囲に90度づつ4つに等分されたセクタ(足
場領域)に区分されており、1号内筒の周囲には4セク
タA,B,C,Dが、2号内筒の周囲には4セクタE,
F,G,Hが配設されている。そして、内筒ユニットの
搬入方向(軸線X)の両側に位置するセクタA,B、
C,D、E,F、G,Hがそれぞれ一対をなしている。
換言すれば、作業床は各内筒毎にその前後に2つに区分
されて計4区画A,Bと、C,Dと、E,Fと、G,H
とに分けられている。そして、その内筒ユニットの搬入
方向最も奥側の区画A,Bを除く3区画の作業床C,D
と、E,Fと、G,Hとが、それぞれ互いに独立した開
閉式足場ユニットとして構成されている。
【0028】この実施例の場合、内筒ユニットの搬入方
向(軸線X)の両側に位置する一対のセクタ対(計4
組)のうち、セクタ対C,Dと、E,Fと、G,Hとが
それぞれ同一構成の1セットの開閉式足場ユニット10
として構成され、最も奥に位置するセクタ対A,Bは固
定の作業床として構成されている。固定床としたのは、
このセクタ対A,Bについては内筒ユニットの搬入に妨
げとならない位置に在るからである。しかし、このセク
タ対A,Bについても開閉式ユニットとして構成するこ
ともできる。
【0029】各開閉式足場ユニット10の構成は、3区
画の作業床C,D、E,F、G,Hとも同一であるの
で、代表的に最も手前側のセクタG,Hの開閉式足場ユ
ニット部分について説明する。
【0030】図4〜図6において、開閉式足場ユニット
10は、中央部から左右一対の2つの開閉床ユニット7
a,7b(セクタG,H)に分割されている。
【0031】各開閉床ユニット7a,7bは、図5及び
図6に示すように、床ユニット枠8aにエキスパンドメ
タルから成る床材8bを張った作業床部8と、この作業
床部8に設けた手すり9とを具備しており、手すり9
は、図6及び図7に示すように、作業床部8の先端に立
てた手すり子9a及びこれに連結した手すり本体9bか
ら成る。
【0032】両開閉床ユニット7a,7bは、互いに左
右対称に構成されており、その作業床部8は、その一辺
(固定足場側の辺)に設けたヒンジ部11により、上下
に開閉可能に固定足場4に枢着されて支承され、また、
左右の手すり9も、手すり本体9bの一辺(固定足場側
の辺)に設けたヒンジ部12により、上下に開閉可能に
固定足場4に枢着されて支承されている。
【0033】図8に手すり9のヒンジ部12の詳細を、
図9に作業床部8のヒンジ部11の詳細を示す。両ヒン
ジ部11,12共に、相手側の水平つなぎ材としての横
パイプに嵌装する下向きのU字形金具から成る引掛けフ
ック13と、その下側脚部間を貫通する割ピン付き外れ
止めボルト14とを有し、外れ止めボルト14の先端部
はナット15で止められる。
【0034】一方、開閉床ユニット7a,7bの作業床
部8と手すり本体9bは、手すり子9aに対しても、折
り畳み可能に枢着されている。即ち、床ユニット枠8a
の先端は、図10〜図12に示すように、手すり子9a
に、割ピン付き取付ボルト16により折り畳み可能に枢
着され、また手すり本体9bは、図13及び図14に示
すように、手すり子9aに対して、割ピン付き取付ボル
ト17により折り畳み可能に枢着されている。
【0035】要するに、この開閉床ユニット7a,7b
は、ヒンジ部11,12及び枢着部たるボルト16,1
7を節とする平行四辺形リンクとして構成され、図6に
示すように、ヒンジ部11,12の枢着軸廻りに上方向
に回動して開いたとき、作業床部8と手すり本体9bが
互いに重なった状態に、折り畳まれるよう構成されてい
る。なお、一方の床ユニット7aの作業床部8には、そ
の表面端部に、他方の床ユニット7bの作業床部8への
渡り部材(図示せず)が設けてある。
【0036】上記構成の開閉床ユニット7a,7bを、
図6に示すほぼ水平な閉位置Iとそれから立てた開位置
IIとに移動させるため、床ユニット枠8aの先端部には
開閉時吊り点18が逆U字形金具により設けられてい
る。また手すり子9aの上端部には、開閉床ユニット7
a,7bを図6に示すほぼ水平な閉位置Iに保持するた
めの作業床吊り点19が、同様に逆U字形金具により設
けられている。
【0037】一方、下段足場7より上部の固定足場4部
分には、開閉動力源として小型の吊り式モーターウイン
チ20が各開閉床ユニットに1台、計6台設置されてい
る。この開閉用モーターウインチ20の設置位置は、動
力損失のない開閉動作を行わせるため、開閉床ユニット
7a,7bの開閉動作半径より上方であって、開閉時吊
り点18とほぼ同じ奥行き位置に設けられる。そして上
記開閉時吊り点18には、この開閉用モーターウインチ
20から延出される牽引部材としての巻取ワイヤー21
の先端が結ばれている。
【0038】開閉用モーターウインチ20を作動させる
ことにより、開閉床ユニット7a,7bは、内筒ユニッ
トの搬入時には実線の閉位置から鎖線の開位置まで引き
上げられる。その際、下段足場7を構成する作業床部8
及び手すり9は、図6に示す如く、その床ユニット枠8
a及び手すり本体9bがヒンジ部11,12を中心とし
て俯仰動作し、かつ、これらと手すり子9aとが取付ボ
ルト16,17を中心として回動することにより、小さ
く折り畳まれる。
【0039】更に、図4に示すように、開閉床ユニット
7a,7bが閉じた時に、水平状態の位置に開閉床ユニ
ット7a,7bを固定保持するための支持手段として、
上段足場6の作業床ユニット支持材61から足場吊り材
たるチェーン22が垂下されている。このチェーン22
の下端は上記作業床吊り点19に引掛けられており、ま
たチェーン22の長さは、丁度上記開閉床ユニット7
a,7bが水平状態の閉位置の保持されるように設定さ
れている。従って、開閉床ユニット7a,7bは、上記
巻取ワイヤー21によるのではなく、このチェーン22
により、しっかりと水平の閉位置に保持される。なお、
閉位置では上記の図示してない渡り部材が一方の床ユニ
ット7aから他方の床ユニット7bに掛けられて、一体
化される。
【0040】上記のように構成されているため、内筒ユ
ニット2a,2b,2c…を煙突1内の固定足場4内に
搬入する際には、開閉用モーターウインチ20を作動さ
せることにより、下段足場7の開閉床ユニット7a,7
bを開いて搬入通路を確保することができる。具体的に
は、奥側の1号内筒の場合には3セット全ての下段足場
7の開閉床ユニット7a,7bを開き、また手前の2号
内筒の場合には手前の1セットだけの開閉床ユニット7
a,7bを開く。そして所定位置への内筒ユニットの搬
入後は、それら開閉床ユニット7a,7bを閉じること
により、容易にリフトアップ工法における内筒接続用の
足場を構築することができる。
【0041】よって、この開閉式の内筒接続用足場を用
いれば、組立解体足場の場合における組立復旧の手間を
不要とし、工期を短期化することができる。
【0042】また、この開閉式足場7は、足場重量の2
/3以上は、周囲の固定足場4で負担しているので、内
筒ユニット搬入時の跳ね上げ時の動力が、吊上げ式足場
の場合よりも小さくて済むという長所を有する。更に、
この開閉式足場7は、一辺を固定足場4で固定されてい
るので、接続作業中も揺れることがなく、危険なく作業
ができる。
【0043】上記実施例では、内筒が2つの場合につい
て説明したが、内筒が1つの場合でも、同様に本発明を
適用することができる。内筒が1つの場合には、上記開
閉式ユニットを1セット用いる足場とすれば十分であ
る。
【0044】即ち、図15に示すように、内筒ユニット
の搬入時に妨げとなる搬入方向手前側のセクタ対だけ
を、開閉床ユニット7a,7bとして構成し、この開閉
床ユニット7a,7bを、例えば内筒ユニット2bの次
の内筒ユニット2cの搬入時には図16の如く開き、そ
の搬入後の内筒ユニット接続時には図17の如く閉じ
て、内筒接続用足場を確保する。
【0045】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0046】(1)請求項1によれば、対向配置された
固定足場間に内筒を取り囲んで形成される作業床は、一
対の床ユニットが内筒ユニットの搬入方向軸線の両側に
開く開閉式足場ユニットとして構成され、開閉用ウイン
チで簡単に開閉できると共に、閉じた時には上部からの
支持手段により床ユニットが水平に固定保持される。従
って、床ユニットを開閉することにより、容易にリフト
アップ工法における内筒接続用の足場を除去し再構築す
ることができ、工期の短期化を図り得る。
【0047】また、各床ユニットはその一辺が固定足場
に枢着されているので、足場重量の2/3以上を周囲の
固定足場で負担することとなり、床ユニットの跳ね上げ
動力が吊上げ式足場の場合に比べて小さくて済むと共
に、接続作業中も揺れることがなく、安全に作業でき
る。
【0048】2)請求項2によれば、内筒が1つの場
合、内筒ユニットの搬入に邪魔となる搬入方向手前側の
作業床のみが開閉式足場ユニットとして構成されるた
め、奥側の作業床については安定な固定床とすることが
できる。
【0049】3)請求項3によれば、内筒が2つの場
合、内筒ユニットの搬入方向最も奥側の区画を除き手前
側の3区画の作業床のみがそれぞれ開閉式足場ユニット
として構成されるため、内筒ユニットの搬入を可能とし
つつ、奥側の作業床については安定な固定床とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内筒接続用足場の配置
を示す煙突の横断面図である。
【図2】図1のX−X軸に沿った立断面図である。
【図3】図1の内筒接続用足場の正面立面図である。
【図4】図3の内筒接続用足場の拡大図である。
【図5】図1の内筒接続用足場の作業床部の一部を示し
た拡大図である。
【図6】図4の内筒接続用足場の作業床部及び手すり部
分を示した拡大図である。
【図7】図6の内筒接続用足場の右端面図である。
【図8】図6の内筒接続用足場の手すりのヒンジ部を示
す図である。
【図9】図6の内筒接続用足場の作業床部のヒンジ部を
示す図である。
【図10】図6の内筒接続用足場の作業床部の先端部を
示す平面図である。
【図11】図6の内筒接続用足場の作業床部の先端部を
示す正面図である。
【図12】図6の内筒接続用足場の作業床部の先端部を
示す端面図である。
【図13】図6の内筒接続用足場の作業床部の先端上部
を示す正面図である。
【図14】図6の内筒接続用足場の作業床部の先端上部
を示す端面図である。
【図15】本発明の他の実施例に係る内筒接続用足場の
平面図である。
【図16】図15の開閉式の内筒接続用足場を開いて内
筒ユニットを搬入する状態を示した図である。
【図17】図16の開閉式の内筒接続用足場を搬入後に
閉じた状態を示した図である。
【図18】従来の組立解体足場の平面図である。
【図19】図18の組立解体足場を解体して内筒ユニッ
トを搬入する状態を示した図である。
【図20】図18の組立解体足場を搬入後に組み立てた
状態を示した図である。
【図21】従来の吊上げ式足場の平面図である。
【図22】図21の吊上げ式足場を吊り上げて内筒ユニ
ットを搬入する状態を示した図である。
【図23】図21の吊上げ式足場を搬入後に吊り降ろし
た状態を示した図である。
【符号の説明】
1 煙突 1a 内筒搬
入仮設開口 1b 煙道開口 2 内筒 2a,2b,2c… 内筒ユニット 3 接続済み
内筒部分(未完内筒) 4 固定足場 5 屋根ユニ
ット 6 上段足場(上段作業床) 7 下段足場
(下段作業床) 7a,7b 開閉床ユニット 8 作業床部 8a 床ユニット枠 8b 床材 9 手すり 9a 手すり
子 9b 手すり本体 10 開閉式
足場ユニット 11,12 ヒンジ部 13 引掛け
フック 14 外れ止めボルト 15 ナット 16,17 取付ボルト 18 開閉時
吊り点 19 作業床吊り点 20 開閉用
モーターウインチ 21 巻取ワイヤー 22 チェー
ン(足場吊り材) 41 控えパイプ 42 頂部控
えワイヤ 43 基礎上仮設アンカーフック 44,45
補強パイプ 61 作業床ユニット支持材 A〜H セク
タ(足場領域) a 接続済み内筒部分(未完内筒) b 新たに搬
入した内筒ユニット c 固定足場 d 内筒ユニ
ット搬入側の足場

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙突内に内筒をリフトアップ工法で設置
    する際に用いる内筒ユニットの接続用足場であって、該
    内筒を挟んで内筒ユニットの搬入方向軸線の左右両側に
    対向されて設けられた固定足場と、該固定足場間に掛け
    渡されて所定の高さ位置に内筒の周囲を取り囲むように
    設けられた作業床とを有するものにおいて、 該作業床を中央から分割して左右一対の床ユニットに分
    離形成し、該各床ユニットの該固定足場側の辺をそれぞ
    れ該左右の固定足場に枢着すると共に、該各床ユニット
    の分割側の端部には該端部を上方の足場から吊り下げ支
    持して該床ユニットを水平状態に保持する支持手段を連
    結して、該作業床を該枢着軸廻りに上方に回動して開閉
    自在な開閉式足場ユニットとして構成し、 かつ該各床ユニットの該分割側の端部には、該床ユニッ
    トを開閉駆動させる開閉用ウインチの牽引部材を連結さ
    せた、 ことを特徴とする煙突の内筒接続用足場。
  2. 【請求項2】 上記内筒が1つであり、上記作業床は該
    内筒の前後に2つに区分して設けられ、該内筒ユニット
    の搬入方向手前側の作業床が、上記開閉式足場ユニット
    として構成されていることを特徴とすることを特徴とす
    る請求項1記載の煙突の内筒接続用足場。
  3. 【請求項3】 上記内筒が2つであり、上記作業床は各
    内筒毎にその前後に2つに区分されて計4区画に分けら
    れ、その内筒ユニットの搬入方向最も奥側の区画を除く
    3区画の作業床が、それぞれ上記開閉式足場ユニットと
    して構成されていることを特徴とすることを特徴とする
    請求項1記載の煙突の内筒接続用足場。
JP7039574A 1995-02-28 1995-02-28 煙突の内筒接続用足場 Expired - Lifetime JP2921429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7039574A JP2921429B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 煙突の内筒接続用足場

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7039574A JP2921429B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 煙突の内筒接続用足場

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08232465A true JPH08232465A (ja) 1996-09-10
JP2921429B2 JP2921429B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=12556859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7039574A Expired - Lifetime JP2921429B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 煙突の内筒接続用足場

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2921429B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101054937B1 (ko) * 2010-08-03 2011-08-05 한국남부발전 주식회사 화력발전소에 구비되는 연돌 일체형 건물
CN109779226A (zh) * 2019-03-19 2019-05-21 南通市第七建筑安装工程有限公司 一种异性烟囱施工安全平台结构及其施工方法
CN113232204A (zh) * 2021-05-08 2021-08-10 中材科技风电叶片股份有限公司 一种行走平台

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101054937B1 (ko) * 2010-08-03 2011-08-05 한국남부발전 주식회사 화력발전소에 구비되는 연돌 일체형 건물
CN109779226A (zh) * 2019-03-19 2019-05-21 南通市第七建筑安装工程有限公司 一种异性烟囱施工安全平台结构及其施工方法
CN113232204A (zh) * 2021-05-08 2021-08-10 中材科技风电叶片股份有限公司 一种行走平台

Also Published As

Publication number Publication date
JP2921429B2 (ja) 1999-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103061506B (zh) 一种钢结构穹顶的施工方法
CN107152078B (zh) 铰接装置及利用其释放钢连廊焊接内应力的施工方法
CN110159057B (zh) 技改厂房烟筒安装施工方法
JPH08232465A (ja) 煙突の内筒接続用足場
CN203145425U (zh) 捆绑式索吊桁架悬挑脚手架
CN206986872U (zh) 一种用于海上风电施工的整体式作业平台
JP2010064867A (ja) タワークレーンの解体方法
CN211200399U (zh) 一种钢支撑和钢围檩的防掉落结构
CN110077963B (zh) 一种大型罐体的安装方法
CN207633519U (zh) 一种用于建筑外围的装饰性闭合环形钢结构
CN113336108A (zh) 一种冷塔内高空移动式塔机拆除用桅杆工具
CN115506604B (zh) 一种大跨度钢结构首榀桁架安装方法
JPH05286694A (ja) 外部式鉄塔組立工法と外部式鉄塔組立クレーン
CN111287542A (zh) 混凝土塔筒的施工方法
JP4372674B2 (ja) 超高筒状構造物の解体方法
CN110820564B (zh) 一种可升降可开合的盖梁施工检修多用途平台
JPH07291587A (ja) タワークレーン
JP3100574B2 (ja) 吊り足場及びその架設方法
JPH09279518A (ja) ケーブルトラスト橋に用いられるキングポストおよびその架設方法
CN213202065U (zh) 一种预制t梁钢筋骨架吊装吊架
JPH03253602A (ja) 吊橋型式管橋の架設工法
CN212562460U (zh) 一种钢筋混凝土筒仓穹顶新型模板支撑杆件
RU2284401C1 (ru) Способ монтажа несущей строительной конструкции башенного типа
CN207878927U (zh) 大直径筒仓顶部贝雷提升架
JPH11324309A (ja) 建造物の外周足場