JPH08232192A - サイズ液及びその製造方法 - Google Patents
サイズ液及びその製造方法Info
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Abstract
ズ液。 【効果】このサイズ液によれば、粘度の上昇を抑制しつ
つ、乾燥固形分に換算した澱粉含有濃度を高くすること
ができるので、紙の性質の改善を十分に行なうことがで
きる。
Description
する新規なサイズ液及びその製造方法に関する。
性質を改善するために紙の表面に塗布して使用するもの
である。かかるサイズ液としては、未糊化澱粉粉体が水
に分散した澱粉スラリーを加熱により糊化させて得られ
る糊液(澱粉糊)が使用されている。
ている糊液は、紙の性質の改善がなお不十分であった。
用の紙等のように、紙の強度の増加を目的とする場合に
は、紙の強度増加の効果は、なお不十分であった。
のにじみや毛羽立ちの防止を目的とする場合にも、効果
はなお不十分であった。
考えられるが、その場合には粘度が高くなるので、塗布
しにくくなる。特に、コーター装置を用いた塗布は、極
めて困難になる。そのため、糊液の澱粉含有濃度は一定
値以下に制限する必要があった。
る新規なサイズ液及びその製造方法を提供することを目
的とする。
イズ液及びその製造方法により上記目的を達成すること
ができる。
るサイズ液(請求項1)。 未糊化澱粉粉体を分散媒に澱粉糊の存在下に分散し
た状態で含有するサイズ液(請求項2)。 未糊化澱粉粉体と前記粉体の分散媒と澱粉糊を混合
し、前記未糊化澱粉粉体を混合物中に分散させる分散工
程を含むサイズ液の製造方法(請求項5)。
分換算で10重量%以下の濃度で澱粉を含有すること
(請求項3)、及び、乾燥固形分換算で10重量%を越
える澱粉を含有させること(請求項4)は、それぞれ好
ましい。
くは、混合物の温度を50〜60℃にする(請求項
6)。
澱粉粉体を分散して含有させているので、粘度の上昇を
抑制しつつ、乾燥固形分に換算した澱粉含有濃度、及
び、一定容積のサイズ液に含まれる澱粉の分子量をそれ
ぞれ大きくすることができる。
イズ工程において紙の表面の性質を改善するために紙の
表面に塗布して使用する。
たサイズ液に含まれる未糊化澱粉粉体は、後の工程にお
いて糊化することができる。
ズ液を塗布された紙が、加熱されたロールに直接接触し
加熱されるので、未糊化澱粉粉体は糊化する。
から得られたものを使用することができる。例えば、ジ
ャガイモの塊茎、サツマイモの塊根、トウモロコシやコ
ムギの種子等である。
ができる。
上で加熱して得ることができる粘性の高い半透明の溶液
であるが、水酸化ナトリウム溶液、濃厚塩類溶液等の糊
化剤の添加により加熱なしでも得ることができる。
粉の濃度は、好ましくは、乾燥固形分換算で10重量%
以下(より好ましくは8〜10重量%)にする。10重
量%を越えると、粘度が高いのでコーター装置を用いて
塗布しにくくなる傾向がある。
粉体の含有率は、好ましくは10〜20重量%、より好
ましくは15〜18重量%にすることができる。
の含有率(糊化した澱粉及び未糊化澱粉の総量の含有
率)は、乾燥固形分に換算して好ましくは13重量%以
上にし、より好ましくは18重量%以上にすることがで
きる。
前記粉体の分散媒と澱粉糊との混合順序は、前記三者の
混合物中に未糊化澱粉を分散させることができれば、任
意に選択することができる。
できる。また、未糊化澱粉粉体とその分散媒を先に混合
して前記粉体が分散したスラリーを得て、このスラリー
と澱粉糊を混合してもよい。
澱粉粉体(重量X)とその分散媒(重量Y)と澱粉糊
(重量Z)の重量比X:Y:Zが好ましくは7〜12:
1:35〜50になるようにする。
に、粘度調節等のために、未糊化澱粉粉体が糊化しない
温度(例えば50〜60℃以下)で加温することもでき
る。
その分散媒と混合される澱粉糊における澱粉の乾燥固形
分に換算した含有率は、好ましくは13重量%以上、よ
り好ましくは18重量%以上にする。
越える澱粉糊は、粘度が高いので塗布しにくい。しか
し、水等の分散媒と共に混合するので、塗布に適した粘
度に調節することができる。
ては、澱粉糊のみから成るものだけでなく、澱粉糊に未
糊化澱粉粉体が分散したものを用いることができる。例
えば、乾燥固形分換算で澱粉含有率10重量%以下の澱
粉糊中に未糊化澱粉粉体が分散したものや、乾燥固形分
換算で澱粉含有率10重量%を越える澱粉糊中に未糊化
澱粉粉体を分散したものを用いることができる。
例について説明する。図1は、本発明の製造方法の一実
施例のフローシートである。
し攪拌機2で攪拌し澱粉スラリーを得る。攪拌機2は、
モータ3により回転する。澱粉スラリーは、ポンプ4に
より蒸煮器6に移送されスチームで加熱されて澱粉糊に
なる。
℃になるように、蒸煮器6に供給するスチームの量を調
節する。
によって行なう。即ち、コントローラ7は、温度計8に
よって測定している蒸煮器6の下流側における澱粉糊の
温度が100℃になるように蒸煮器6に供給するスチー
ム量をバルブ9により調節する。スチームは、スチーム
供給管10によって蒸煮器6に供給する。
る。このようにして、澱粉スラリーを循環させて、全て
の澱粉スラリーを澱粉糊に変化させる。全ての澱粉スラ
リーを糊化する間、ポンプ4の下流側への澱粉スラリー
等の全ての流出物が蒸煮器6に移送されるように、バル
ブ5を調節する。
後、バルブ5の設定を変更して、全ての澱粉糊をタンク
11に供給する。
澱粉(粉体)と水を供給し、これらを攪拌機12で攪拌
して混合物を得る。この混合物は、澱粉糊の存在下にお
いて未糊化澱粉粉体を水(分散媒)に分散した状態で含
有する。攪拌機12は、モータ13によって回転する。
散させてあらかじめ澱粉スラリーを製造しておいて、こ
の澱粉スラリーと澱粉糊とを混合した場合も、上記三者
を一度に混合して得られた混合物と同様のものが得られ
る。
6に移送されスチームで加熱される。
0〜60℃になるように、蒸煮器16に供給するスチー
ムの量を調節する。従って、未糊化澱粉は、ほとんど糊
化せずに約50〜60℃に保たれる。
ーラ17によって行なう。即ち、コントローラ17は、温
度計18によって測定している蒸煮器16の下流側におけ
る前記混合物の温度が50〜60℃になるように、蒸煮
器16に供給するスチーム量をバルブ19により調節す
る。そのため未糊化澱粉粉体の温度も50〜60℃に保
持することができる。スチームは、スチーム供給管20
によって蒸煮器16に供給する。
どる。このようにして前記混合物を循環させて、温度5
0〜60℃のサイズ液を得た。
14の下流側への全ての流出物が蒸煮器16に移送され
るように、バルブ15を調節する。
15の設定を変更してストレージタンク21に供給す
る。その後、サイズ液は、ポンプ24により供給タンク
31に移送され、ポンプ34によりノズル41に供給さ
れ、ノズル41によって紙40の両面に吹き付けられ
る。
2により当該紙の長手方向に走行している。
した澱粉含有量がおよそ40重量%程度のサイズ液を製
造することができる。
粉体が澱粉糊に分散して成るか、又は、未糊化澱粉粉体
を分散媒に澱粉糊の存在下に分散した状態で含有するも
のなので、粘度の上昇を抑制しつつ、乾燥固形分に換算
した澱粉含有濃度、及び、一定容積のサイズ液に含まれ
る澱粉の分子量をそれぞれ高くすることができる。
性質の改善を十分に行なうことができる。
とができ、また、インキのにじみや毛羽立ちをより一層
防止することができる。
糊化澱粉粉体と前記粉体の分散媒と澱粉糊を混合し、前
記の未糊化澱粉粉体を混合物中に分散させる分散工程を
含むので、上記効果を奏することのできる前記請求項1
〜4のサイズ液を製造することができる。
℃にすると、より粘度の低いサイズ液を製造することが
できる。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】未糊化澱粉粉体が澱粉糊に分散して成るこ
とを特徴とするサイズ液。 - 【請求項2】未糊化澱粉粉体を分散媒に澱粉糊の存在下
に分散した状態で含有することを特徴とするサイズ液。 - 【請求項3】前記澱粉糊は、乾燥固形分換算で10重量
%以下の濃度で澱粉を含有することを特徴とする請求項
1又は2に記載のサイズ液。 - 【請求項4】乾燥固形分換算で10重量%を越える澱粉
を含有することを特徴とする請求項1〜3の一に記載の
サイズ液。 - 【請求項5】未糊化澱粉粉体と前記粉体の分散媒と澱粉
糊を混合し、前記未糊化澱粉粉体を混合物中に分散させ
る分散工程を含むことを特徴とするサイズ液の製造方
法。 - 【請求項6】前記混合物の温度を50〜60℃にするこ
とを特徴とする請求項5に記載のサイズ液の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07063317A JP3137225B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | サイズ液及びその製造方法 |
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JPH08232192A true JPH08232192A (ja) | 1996-09-10 |
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JP (1) | JP3137225B2 (ja) |
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1995
- 1995-02-27 JP JP07063317A patent/JP3137225B2/ja not_active Expired - Fee Related
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