JPH08231516A - ジアザ環式化合物 - Google Patents

ジアザ環式化合物

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JPH08231516A
JPH08231516A JP1640696A JP1640696A JPH08231516A JP H08231516 A JPH08231516 A JP H08231516A JP 1640696 A JP1640696 A JP 1640696A JP 1640696 A JP1640696 A JP 1640696A JP H08231516 A JPH08231516 A JP H08231516A
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JP
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compound
acid
phenyl
reaction
oxo
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Application number
JP1640696A
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English (en)
Inventor
Masanobu Nagano
正信 長野
Kohei Takenaka
康平 竹中
Takeshi Kato
毅 加藤
Yuiko Kobayashi
由以子 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の課題は、中性エンドペプチダーゼ
およびアンジオテンシン変換酵素に対して阻害作用を有
するジアザ環式化合物およびその塩の提供。 【解決手段】 一般式 【化1】 [式中、R1 はメルカプト等、R2 はアリール等、R3
はアリールで置換されていてもよいアシル低級アルキ
ル、R4 は低級アルキル等、Aは単結合等、Xは低級ア
ルキレン、Yは単結合等、Zは低級アルキレン、R5
水素等、R6 は水素等をそれぞれ意味する。]で示され
るジアザ環式化合物およびその塩である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ジアザ環式化
合物およびその塩、詳しくは中性エンドペプチダーゼ
(以下NEP)およびアンジオテンシン変換酵素(以下
ACE)に対して阻害活性を有するジアザ環式化合物お
よびその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】若干のジアザ環式化合物が、たとえばE
P出願公開第0599444号において、NEPおよび
ACEの阻害剤として既知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、NEPおよびACEに対して阻害作用を有
する新規な化合物およびその塩を提供することにある。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、後記一般式[I]
で示されるジアザ環式化合物およびその塩がNEPおよ
びACEに対して強い阻害作用を有することを見出し、
本発明を完成するに至った。より詳しくは、この発明
は、中性エンドペプチダーゼ(NEP)、たとえば中性
エンドペプチダーゼEC3.4.24.11、およびア
ンジオテンシン変換酵素(ACE)に対して阻害活性を
示す新規ジアザ環式化合物およびその塩に関する。それ
らを含有する医薬組成物はヒトまたは動物における高血
圧、心不全、狭心症などの種々の心血管疾患、腎不全、
周期性浮腫、肝硬変、アルドステロン症、高カルシウム
血症などの治療および/または予防方法に有用である。
さらに、目的化合物は、緑内障、喘息、炎症、疼痛、て
んかん、痴呆、肥満および胃腸障害(とくに下痢および
過敏性腸症候群)に対する治療および/または予防薬と
して、胃酸分泌調節、および高レニン血症の治療に有用
であると期待される。この発明の目的は、NEPおよび
ACEに対して阻害作用を有する新規かつ有用なジアザ
環式化合物を提供することである。NEPが、強力な血
管拡張、利尿およびナトリウム利尿の各作用を有する心
房性ナトリウム利尿ペプチド(以下ANP)および内因
性モルヒネ様ペプチドであるエンケファリンを含めたい
くつかのペプチドホルモンの分解に関与していること
は、周知のことである。かくして、NEP阻害剤は、A
NPおよびエンケファリンの生物学的効果を増強しう
る。それゆえ、NEP阻害性の該化合物は、高血圧、心
不全、狭心症などの種々の心血管疾患、腎不全、周期性
浮腫、肝硬変、アルドステロン症、高カルシウム血症な
どおよび前記のその他の疾患の治療および/または予防
に有用である。また、ACEが、アンジオテンシンIの
アンジオテンシンIIへの変換を接触するペプチジルジ
ペプチダーゼであることが周知である。アンジオテンシ
ンIIは、副腎皮質によるアルドステロン分泌を刺激も
する血管収縮剤である。かくして、ACE阻害剤は、高
血圧、心不全などの種々の心血管疾患の治療および/ま
たは予防に有用である。
【0005】この発明が目的とするジアザ環式化合物
は、新規であり、次の一般式[I]によって表わすこと
ができる:
【化3】 式中、R1 はアシル、メルカプトまたは保護されたメル
カプトであり;R2 は水素;または、低級アルキレンジ
オキシもしくはアリールで置換されていてもよいアリー
ルであり;R3 は、アリールで置換されていてもよいア
シル低級アルキルであり;R4 は低級アルキル;シクロ
低級アルキル;または、ハロゲンもしくは低級アルコキ
シで置換されていてもよいアリールであり;Aは単結合
または低級アルキレンであり;Xは低級アルキレンであ
り;Yは単結合または
【化4】 であり;Zは低級アルキレンであり;R5 は水素または
低級アルキルであり;R6 は水素であるか;または、R
5 とR6 とが一緒になって単結合を形成する;およびそ
の塩。目的化合物[I]またはその塩は、次の諸方法に
よって製造できる。
【0006】方法1
【化5】
【0007】方法2
【化6】
【0008】方法3
【化7】
【0009】方法4
【化8】 ここに、R3 aは、アリールで置換されていてもよいエス
テル化されたカルボキシ低級アルキルであり、R3 bは、
アリールで置換されていてもよいカルボキシ低級アルキ
ルであり、R1 aは保護されたメルカプトであり、R1
2 、R3 、R4 、R5 、R6、A、X、YおよびZは
各々上に定義した通りである。
【0010】本明細書の上記および後記の説明において
この発明の範囲に包含されるべき種々の定義の好適な例
を以下に詳細に説明する。「低級」なる語は、とくに断
わらない限り、1〜6個の炭素原子を有する基を意味す
るものとする。「シクロ低級アルキル」なる表現におけ
る低級なる部分は3〜6個の炭素原子を有する基を意味
するものとする。好適な「低級アルキル」ならびに「ア
シル低級アルキル」、「アル低級アルキル」および「低
級アルコキシ低級アルキル」なる表現における好適な低
級アルキル部分としては、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、第三級ブチル、ペ
ンチル、ヘキシルなどの直鎖状または分枝鎖状のものが
挙げられ、なかでも好ましいのは、メチル、エチル、第
三級ブチルである。好適な「シクロ低級アルキル」とし
ては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルが挙げられ、なかでも好ましいのは
シクロペンチル、シクロヘキシルである。好適な「ハロ
ゲン」としては、弗素、塩素、臭素、沃素が挙げられ、
なかでも好ましいのは塩素である。好適な「アリール」
としては、フェニル、ナフチル、低級アルキルで置換さ
れたフェニル[たとえばトリル、メシチル、クメニル、
キシリル、ブチルフェニル、第三級ブチルフェニル、ジ
エチルフェニル、ジイソプロピルフェニル、ジ第三級ブ
チルフェニルなど]などが挙げられ、なかでも好ましい
のは、フェニル、トリル、ナフチルである。
【0011】好適な「アル低級アルキル」としては、ベ
ンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、トリフェニル
メチル、ナフチルメチルなどが挙げられ、なかでも好ま
しいのはベンジルである。「低級アルコキシ低級アルキ
ル」なる表現における好適な低級アルコキシ部分として
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、第三級ブトキシなどが挙
げられ、なかでも好ましいのはメトキシである。好適な
「低級アルキレン」としては、メチレン、エチレン、ト
リメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチ
レン、ヘキサメチレン、メチルメチレン、エチルエチレ
ンなどの直鎖状または分枝鎖状のものが挙げられ、なか
でも好ましいのは、メチレン、エチレン、メチルメチレ
ンである。好適な「低級アルキレンジオキシ」として
は、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、トリメチレ
ンジオキシ、ジメチルメチレンジオキシ、プロピレンジ
オキシなどの直鎖状または分枝鎖状のものが挙げられ、
なかでも好ましいのはメチレンジオキシである。
【0012】好適な「保護されたメルカプト」として
は、低級アルキル[たとえば第三級ブチルなど]、低級
アルコキシ低級アルキル[たとえばメトキシメチル、イ
ソブトキシメチルなど]、置換または無置換アル低級ア
ルキル[たとえばベンジル、メトキシベンジル、ニトロ
ベンジル、ジフェニルメチル、ビス(メトキシフェニ
ル)メチル、トリフェニルメチルなど]、置換または無
置換アリール[たとえばフェニル、ジニトロフェニルな
ど]、アシル、たとえば低級アルカノイル[たとえばホ
ルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチ
リル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノ
イルなど]、低級アルコキシカルボニル[たとえばメト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニル、第三級ブトキシカルボニ
ル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボ
ニルなど]、アロイル[たとえばベンゾイルなど]、置
換または無置換アル低級アルコキシカルボニル[たとえ
ばベンジルオキシカルボニル、メトキシベンジルオキシ
カルボニルなど]などの常用のメルカプト保護基、好ま
しくは低級アルカノイルまたはアロイル、とくに好まし
くはアセチルまたはベンゾイルで置換されたメルカプト
が挙げられる。好適な「アシル」ならびに「アシル低級
アルキル」なる表現における好適なアシル部分として
は、カルボキシ;エステル化されたカルボキシ;低級ア
ルキル、シクロ低級アルキル、アリール、アル低級アル
キル、低級アルコキシ低級アルキルおよび複素環基から
なる群から選ばれた置換基で置換されていてもよいカル
バモイル;低級アルカノイル;アロイル;複素環カルボ
ニル;低級アルキルスルホニルなどが挙げられ、なかで
も好ましいのは、カルボキシ、エステル化されたカルボ
キシである。
【0013】エステル化されたカルボキシとしては、置
換または無置換低級アルコキシカルボニル[たとえばメ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニル、第三級ブトキシカルボ
ニル、ヘキシルオキシカルボニル、2−ヨードエトキシ
カルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニ
ルなど]、置換または無置換アリールオキシカルボニル
[たとえばフェノキシカルボニル、4−ニトロフェノキ
シカルボニル、2−ナフチルオキシカルボニルなど]、
置換または無置換アル低級アルコキシカルボニル[たと
えばベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカル
ボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルなど]などが挙げられ、なか
でも好ましいのは、低級アルコキシカルボニル、アル低
級アルコキシカルボニル[より好ましくはジフェニル低
級アルコキシカルボニル]である。低級アルカノイルと
しては、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイ
ル、ヘキサノイルなどが挙げられる。アロイルとして
は、ベンゾイル、ナフトイル、低級アルキルで置換され
たベンゾイル[たとえばトルオイル、キシロイルなど]
などが挙げられる。「複素環カルボニル」なる表現にお
ける好適な複素環部分としては、窒素原子、酸素原子、
硫黄原子などのヘテロ原子を少なくとも1個含有する飽
和または不飽和、単環式または多環式のものが挙げられ
る。このように定義される「複素環基」の好ましい例と
しては、1〜4個の窒素原子を含有する不飽和3〜8
員、より好ましくは5または6員複素単環基、たとえば
ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリ
ジルN−オキシド、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピ
リジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリ
アジニル、トリアゾリル、テトラジニル、テトラゾリル
など;1〜4個の窒素原子を含有する飽和3〜8員、よ
り好ましくは5または6員複素単環基、たとえばピロリ
ジニル、イミダゾリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル
など;1〜5個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環
基、たとえばインドリル、イソインドリル、インドリジ
ニル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、
インダゾリル、ベンゾトリアゾリルなど;
【0014】1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原子
とを含有する不飽和3〜8員複素単環基、たとえばオキ
サゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリルなど;
1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原子とを含有する
飽和3〜8員複素単環基、たとえばモルホリノ、シドノ
ニルなど;1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原子と
を含有する不飽和縮合複素環基、たとえばベンゾオキサ
ゾリル、ベンゾオキサジアゾリルなど;1〜2個の硫黄
原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和3〜8員
複素単環基、たとえばチアゾリル、イソチアゾリル、チ
アジアゾリルなど;1〜2個の硫黄原子を含有する不飽
和3〜8員複素単環基、たとえばチエニルなど;1〜2
個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和
縮合複素環基、たとえばベンゾチアゾリル、ベンゾチア
ジアゾリルなど;1個の酸素原子を含有する不飽和3〜
8員複素単環基、たとえばフリルなど;1〜2個の硫黄
原子を含有する不飽和縮合複素環基、たとえばベンゾチ
エニルなど;1〜2個の酸素原子を含有する不飽和縮合
複素環基、たとえばベンゾフラニルなど;などが挙げら
れる。
【0015】好適な「保護されたアミノ」としては、ア
シル、たとえば置換または無置換低級アルカノイル[た
とえばホルミル、アセチル、プロピオニル、トリフルオ
ロアセチルなど]、フタロイル、低級アルコキシカルボ
ニル[たとえば第三級ブトキシカルボニル、第三級アミ
ルオキシカルボニルなど]、置換または無置換アラルキ
ルオキシカルボニル[たとえばベンジルオキシカルボニ
ル、p−ニトロベンジルオキシカルボニルなど]、置換
または無置換アレーンスルホニル[たとえばベンゼンス
ルホニル、トシルなど]、ニトロフェニルスルホニル、
アル低級アルキル[たとえばトリチル、ベンジルなど]
などの常用のN−保護基、好ましくはトリフルオロアセ
チルまたは第三級ブトキシカルボニルで置換されたアミ
ノが挙げられる。好適な「酸残基」としては、ハロゲン
[たとえばフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード]、アレ
ーンスルホニルオキシ[たとえばベンゼンスルホニルオ
キシ、トシルオキシなど]、置換または無置換アルカン
スルホニルオキシ[たとえばメシルオキシ、エタンスル
ホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシな
ど]などが挙げられ、なかでも好ましいのはハロゲンで
ある。
【0016】好ましい化合物[I]は、R1 がカルボキ
シ、エステル化されたカルボキシ、メルカプトまたは保
護されたメルカプトであり、R2 がアリール(より好ま
しくはフェニル)であり、R3 がカルボキシ低級アルキ
ルまたはエステル化されたカルボキシ低級アルキルであ
り、R4 がアリール(より好ましくはフェニル)であ
り、Aが単結合であり、Xが低級アルキレン(より好ま
しくはメチレンまたはエチレン)であり、Yが単結合ま
たは
【化9】 であり、Zがエチレンであり、R5 およびR6 が各々水
素であるかまたは一緒になって結合を形成しているもの
である。目的化合物[I]の好適な塩は、慣用的無毒性
塩であって、それらとしては、無機酸付加塩[たとえば
塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩など]、有機酸
付加塩[たとえば蟻酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸
塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベ
ンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩など]など
の酸付加塩、アルカリ金属塩[たとえばナトリウム塩、
カリウム塩など]、アルカリ土類金属塩[たとえばカル
シウム塩、マグネシウム塩など]などの金属塩、アンモ
ニウム塩、有機塩基付加塩[たとえばトリメチルアミン
塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩な
ど]などが挙げられる。
【0017】目的化合物[I]の製造法を以下に詳細に
説明する。 方法1 化合物[Ia]またはその塩は、化合物[II]または
そのカルボキシ基における反応性誘導体もしくはそれら
の塩を化合物[III]またはその塩と反応させること
により製造できる。化合物[II]およびそのカルボキ
シ基における反応性誘導体の好適な塩としては、化合物
[I]について例示した通りの金属塩または有機塩基付
加塩が挙げられる。化合物[Ia]および[III]の
好適な塩としては、化合物[I]について例示したもの
と同じものが挙げられる。化合物[II]のカルボキシ
基における好適な反応性誘導体としては、酸ハロゲン化
物、酸無水物、活性アミド、活性エステルなどが挙げら
れる。該反応性誘導体の好適な例としては、酸塩化物;
酸アジ化物;置換燐酸[たとえばジアルキル燐酸、フェ
ニル燐酸、ジフェニル燐酸、ジベンジル燐酸、ハロゲン
化燐酸など]、ジアルキル亜燐酸、亜硫酸、チオ硫酸、
硫酸、スルホン酸[たとえばメタンスルホン酸など]、
脂肪族カルボン酸[たとえば酢酸、プロピオン酸、酪
酸、イソ酪酸、ピバル酸、ペンタン酸、イソペンタン
酸、2−エチル酪酸、トリクロロ酢酸など]、芳香族カ
ルボン酸[たとえば安息香酸など]などの酸との混合酸
無水物;対称酸無水物;イミダゾール、4−置換イミダ
ゾール、ジメチルピラゾール、トリアゾールまたはテト
ラゾールとの活性アミド;活性エステル[たとえばシア
ノメチルエステル、メトキシメチルエステル、ジメチル
イミノメチル[(CH32+=CH−]エステル、ビ
ニルエステル、プロパルギルエステル、p−ニトロフェ
ニルエステル、2,4−ジニトロフェニルエステル、ト
リクロロフェニルエステル、ペンタクロロフェニルエス
テル、メシルフェニルエステル、フェニルアゾフェニル
エステル、フェニルチオエステル、p−ニトロフェニル
チオエステル、p−クレジルチオエステル、カルボキシ
メチルチオエステル、ピラニルエステル、ピリジルエス
テル、ピペリジルエステル、8−キノリルチオエステル
など]、N−ヒドロキシ化合物[たとえばN,N−ジメ
チルヒドロキシルアミン、1−ヒドロキシ−2(1H)
−ピリドン、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒド
ロキシフタルイミド、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾト
リアゾールなど]とのエステルなどが挙げられる。これ
らの反応性誘導体は、使用する化合物[II]の種類に
応じて、それらのうちから適宜選択できる。
【0018】反応は、通常、水、アルコール[たとえば
メタノール、エタノールなど]、アセトン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、塩
化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N
−ジメチルホルムアミド、ピリジンなどの慣用の溶媒、
その他反応に悪影響を及ぼさない任意の有機溶媒中で実
施する。これらの慣用の溶媒を水との混合物として用い
てもよい。この反応において、化合物[II]を遊離酸
または塩の形で使用するときには、N,N’−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド;N−シクロヘキシル−N’−
モルホリノエチルカルボジイミド;N−シクロヘキシル
−N’−(4−ジエチルアミノシクロヘキシル)カルボ
ジイミド;N,N’−ジエチルカルボジイミド;N,
N’−ジイソプロピルカルボジイミド;N−エチル−
N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド;N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミドと1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ルとの混合物;N,N’−カルボニルビス(2−メチル
イミダゾール);ペンタメチレンケテン−N−シクロヘ
キシルイミン;ジフェニルケテン−N−シクロヘキシル
イミン;エトキシアセチレン;1−アルコキシ−1−ク
ロロエチレン;亜燐酸トリアルキル;ポリ燐酸エチル;
ポリ燐酸イソプロピル;オキシ塩化燐(塩化ホスホリ
ル);三塩化燐;ジフェニルホスホリルアジド;ジフェ
ニルホスフィン酸クロリド;塩化チオニル;塩化オキサ
リル;ハロ蟻酸低級アルキル[たとえばクロロ蟻酸エチ
ル、クロロ蟻酸イソプロピルなど];トリフェニルホス
フィン;2−エチル−7−ヒドロキシベンゾイソオキサ
ゾリウム塩;水酸化2−エチル−5−(m−ホスホフェ
ニル)イソオキサゾリウム分子内塩;1−(p−クロロ
ベンゼンスルホニルオキシ)−6−クロロ−1H−ベン
ゾトリアゾール;N,N−ジメチルホルムアミドと塩化
チオニル、ホスゲン、クロロ蟻酸トリクロロメチル、オ
キシ塩化燐などとの反応により調製されるいわゆるヴィ
ルスマイヤー試薬などの慣用の縮合剤の存在下で反応を
実施するのが好ましい。また、この反応において、R3
がカルボキシで置換された低級アルキルである化合物
[III]を出発化合物として使用するときには、シリ
ル化剤[たとえばN,O−ビス(トリメチルシリル)ア
セトアミドなど]の存在下で反応を実施するのが好まし
い。アルカリ金属重炭酸塩、トリ低級アルキルアミン、
ピリジン、N−低級アルキルモルホリン、N,N−ジ低
級アルキルベンジルアミンなどの無機塩基または有機塩
基の存在下で反応を実施することもできる。反応温度は
とくに限定されず、通常、冷却下ないし加熱下で反応を
実施する。
【0019】方法2 化合物[Ib]またはその塩は、化合物[IV]または
そのヒドロキシ基における反応性誘導体もしくはそれら
の塩を化合物[III]またはその塩と反応させること
により製造できる。化合物[IV]およびそのヒドロキ
シ基における反応性誘導体の好適な塩としては、化合物
[I]について例示した金属塩または有機塩基付加塩が
挙げられる。化合物[Ib]および[III]の好適な
塩としては、化合物[I]について例示したものと同じ
ものが挙げられる。化合物[IV]のヒドロキシ基にお
ける好適な反応性誘導体としては、ハロゲン[たとえば
フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード]、アレーンスルホ
ニルオキシ[たとえばベンゼンスルホニルオキシ、トシ
ルオキシなど]、置換または無置換アルカンスルホニル
オキシ[たとえばメシルオキシ、エタンスルホニルオキ
シ、トリフルオロメタンスルホニルオキシなど]などの
酸残基が挙げられ、なかでも好ましいのはトリフルオロ
メタンスルホニルオキシである。反応は、通常、水、ア
ルコール[たとえばメタノール、エタノールなど]、ア
セトン、ジオキサン、アセトニトリル、クロロホルム、
塩化メチレン、塩化エチレン、テトラヒドロフラン、酢
酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジンな
どの慣用の溶媒、その他反応に悪影響を及ぼさない任意
の有機溶媒中で実施する。これら慣用の溶媒は、水との
混合物として使用してもよい。この反応において、化合
物[IV]をヒドロキシ形態で使用するときには、方法
1のところで例示した慣用の縮合剤の存在下で反応を実
施するのが好ましい。アルカリ金属重炭酸塩、トリ低級
アルキルアミン、ピリジン、N−低級アルキルモルホリ
ン、N,N−ジ低級アルキルベンジルアミンなどの無機
塩基または有機塩基の存在下で反応を実施してもよい。
【0020】方法3 化合物[Id]またはその塩は、化合物[Ic]または
その塩を脱エステル反応に付すことにより製造できる。
化合物[Ic]および[Id]の好適な塩としては、化
合物[I]について例示したものと同じものが挙げられ
る。反応は、加水分解などの常法に従って実施する。加
水分解は、塩基もしくはルイス酸を含めての酸の存在下
で実施するのが好ましい。好適な塩基としては、アルカ
リ金属[たとえばナトリウム、カリウムなど]、アルカ
リ土類金属[たとえばマグネシウム、カルシウムな
ど]、これらの水酸化物もしくは炭酸塩もしくは重炭酸
塩、アンモニア、システアミン、トリアルキルアミン
[たとえばトリメチルアミン、トリエチルアミンな
ど]、ピコリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデカ−7−エンなどの無機塩基および有機塩基
が挙げられる。好適な酸としては、有機酸[たとえば蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオ
ロ酢酸など]および無機酸[たとえば塩酸、臭化水素
酸、硫酸など]が挙げられる。トリハロ酢酸[たとえば
トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸など]などを用いて
の反応は、カチオン捕捉剤[たとえばアニソール、フェ
ノールなど]の存在下で実施するのが好ましい。反応
は、通常、水、アルコール[たとえばメタノール、エタ
ノールなど]、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、こ
れらの混合物などの溶媒、その他反応に悪影響を及ぼさ
ない任意の溶媒中で実施する。液状の塩基もしくは酸
は、溶媒としても使用できる。反応温度はとくに限定さ
れないが、通常は、冷却下ないし加温下で反応を実施す
る。この反応において、R1 がエステル化されたカルボ
キシまたはアシルチオである化合物[Ic]を出発化合
物として使用した場合には、反応条件に応じて、R 1
カルボキシまたはメルカプトである化合物[Id]が得
られることもある。この場合も、本反応の範囲に含まれ
るものである。
【0021】方法4 化合物[If]またはその塩は、化合物[Ie]または
その塩をメルカプト保護基脱離反応に付すことにより製
造できる。化合物[Ie]および[If]の好適な塩と
しては、化合物[I]について例示したものと同じもの
が挙げられる。この反応は、方法3と実質的に同様にし
て実施でき、従って、この反応の反応態様および反応条
件[たとえば溶媒、反応温度など]については、方法3
での説明を参照されたい。この反応において、R3 がエ
ステル化されたカルボキシで置換された低級アルキルで
ある化合物[Ie]を出発化合物として用いた場合に
は、反応条件に応じて、R3 がカルボキシで置換された
低級アルキルである化合物[If]が得られることもあ
る。この場合も、本反応の範囲に含まれるものである。
出発化合物[III]またはその塩は、次の諸工程によ
り調製できる。
【0022】工程A
【化10】
【0023】工程B
【化11】
【0024】工程C
【化12】
【0025】工程D
【化13】
【0026】工程E
【化14】
【0027】工程F
【化15】 ここに、R3 、R3 a、R3 b、R4 、R5 、R6 およびZ
は各々上に定義した通りであり、R7 aは保護されたアミ
ノであり、R8 は水素またはアリールで置換されていて
もよいアシル低級アルキルであり、Eは酸残基であり、
7 はアミノまたは保護されたアミノである。上記の出
発化合物調製法を以下に詳細に説明する。
【0028】工程A 化合物[VII]またはその塩は、化合物[V]または
その塩を化合物[VI]またはその塩と反応させること
により調製できる。化合物[V]、[VI]および[V
II]の好適な塩としては、化合物[I]について例示
した酸付加塩が挙げられる。反応は、通常、芳香族炭化
水素[たとえばベンゼン、トルエン、キシレンなど]、
テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの溶媒、その他反
応に悪影響を及ぼさない任意の溶媒中で実施する。反応
温度はとくに限定されないが、通常は、加温ないし加熱
下で反応を実施する。
【0029】工程B 化合物[IXa]またはその塩は、化合物[VIIa]
またはその塩を化合物[VIII]またはその塩と反応
させることにより調製できる。化合物[VIIa]の好
適な塩としては、化合物[I]について例示した酸付加
塩が挙げられる。化合物[VIII]の好適な塩として
は、化合物[I]について例示した金属塩または有機塩
基付加塩が挙げられる。化合物[IXa]の好適な塩と
しては、化合物[I]について例示したものと同じもの
が挙げられる Eがハロゲンである化合物[VIII]をこの反応に使
用するときには、アルカリ金属[たとえばリチウム、ナ
トリウム、カリウムなど]、その水酸化物もしくは炭酸
塩もしくは重炭酸塩[たとえば水酸化ナトリウム、炭酸
カリウム、重炭酸カリウムなど]、アルカリ土類金属
[たとえばカルシウム、マグネシウムなど]、アルカリ
金属水素化物[たとえば水素化ナトリウムなど]、アル
カリ土類金属水素化物[たとえば水素化カルシウムな
ど]、アルカリ金属アルコキシド[たとえばナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム第三級ブ
トキシドなど]、アルカリ土類金属アルコキシド[たと
えばマグネシウムメトキシド、マグネシウムエトキシド
など]などの塩基の存在下で反応を実施するのが好まし
い。この反応は、通常、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、芳香族炭化水素[たとえばベンゼン、トルエン、キ
シレンなど]、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、アセトンなどの慣用の溶媒、これらの
混合物、その他反応に悪影響を及ぼさない任意の溶媒中
で実施する。なお、化合物[VIII]が液状である場
合には、それを溶媒としても使用できる。反応温度はと
くに限定されず、通常、冷却下ないし加熱下で反応を実
施する。
【0030】工程C 化合物[IXb]またはその塩は、化合物[IXa]ま
たはその塩を接触還元に付すことにより調製できる。化
合物[IXa]および[IXb]の好適な塩としては、
化合物[I]について例示したものと同じものが挙げら
れる。接触還元に使用すべき好適な触媒は、白金触媒
[たとえば白金板、海綿状白金、白金黒、コロイド白
金、酸化白金、白金線など]、パラジウム触媒[たとえ
ば海綿状パラジウム、パラジウム黒、酸化パラジウム、
パラジウム炭、コロイドパラジウム、パラジウム/硫酸
バリウム、パラジウム/炭酸バリウムなど]、ニッケル
触媒[たとえば還元ニッケル、酸化ニッケル、ラネーニ
ッケルなど]、コバルト触媒[たとえば還元コバルト、
ラネーコバルトなど]、鉄触媒[たとえば還元鉄、ラネ
ー鉄など]、銅触媒[たとえば還元銅、ラネー銅、ウル
マン銅など]などの慣用のものである。N−保護基がベ
ンジルである場合には、パラジウム触媒[たとえばパラ
ジウム黒、パラジウム炭など]と蟻酸またはその塩[た
とえば蟻酸アンモニウムなど]との組合せの存在下で還
元を実施するのが好ましい。この還元は、通常、水、ア
ルコール[たとえばメタノール、エタノール、プロパノ
ールなど]、クロロベンゼンまたはこれらの混合物など
の、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒中で実施す
る。反応温度はとくに限定されず、通常、冷却下ないし
加熱下で反応を実施する。
【0031】工程D 目的化合物[III]またはその塩は、化合物[IX
c]またはその塩をN−保護基脱離反応に付すことによ
り調製できる。化合物[III]および[IXc]の好
適な塩としては、化合物[I]について例示したものと
同じものが挙げられる。この反応は、加水分解、還元な
どの常法に従って実施する。加水分解は、塩基もしくは
ルイス酸を含めての酸の存在下で実施するのが好まし
い。好適な塩基としては、アルカリ金属[たとえばリチ
ウム、ナトリウム、カリウムなど]、アルカリ土類金属
[たとえばマグネシウム、カルシウムなど]、これらの
水酸化物もしくは炭酸塩もしくは重炭酸塩、ヒドラジ
ン、トリアルキルアミン[たとえばトリメチルアミン、
トリエチルアミンなど]、ピコリン、1,5−ジアザビ
シクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザ
ビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの無機塩基
および有機塩基が挙げられる。好適な酸としては、有機
酸[たとえば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、トリクロロ酢
酸、トリフルオロ酢酸など]、無機酸[たとえば塩酸、
臭化水素酸、硫酸、塩化水素、臭化水素、弗化水素な
ど]および酸付加塩化合物[たとえばピリジン塩酸塩な
ど]が挙げられる。トリハロ酢酸[たとえばトリクロロ
酢酸、トリフルオロ酢酸など]などを用いての脱離は、
カチオン捕捉剤[たとえばアニソール、フェノールな
ど]の存在下で実施するのが好ましい。反応は、通常、
水、アルコール[たとえばメタノール、エタノールな
ど]、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロロメタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、これらの混合物
などの溶媒、その他反応に悪影響を及ぼさない任意の溶
媒中で実施する。液状の塩基もしくは酸は溶媒としても
利用できる。反応温度はとくに限定されず、通常、冷却
下ないし加熱下で反応を実施する。該脱離反応に適用で
きる還元法としては、化学還元および接触還元が挙げら
れる。化学還元に使用すべき好適な還元剤は、金属[た
とえば錫、亜鉛、鉄など]または金属化合物[たとえば
塩化クロム、酢酸クロムなど]と有機酸または無機酸
[たとえば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢
酸、p−トルエンスルホン酸、塩酸、臭化水素酸など]
との組合せである。接触還元に使用すべき好適な触媒
は、白金触媒[たとえば白金板、海綿状白金、白金黒、
コロイド白金、酸化白金、白金線など]、パラジウム触
媒[たとえば海綿状パラジウム、パラジウム黒、酸化パ
ラジウム、パラジウム炭、コロイドパラジウム、パラジ
ウム/硫酸バリウム、パラジウム/炭酸バリウムな
ど]、ニッケル触媒[たとえば還元ニッケル、酸化ニッ
ケル、ラネーニッケルなど]、コバルト触媒[たとえば
還元コバルト、ラネーコバルトなど]、鉄触媒[たとえ
ば還元鉄、ラネー鉄など]、銅触媒[たとえば還元銅、
ラネー銅、ウルマン銅など]などの慣用のものである。
N−保護基がベンジルである場合には、パラジウム触媒
[たとえばパラジウム黒、パラジウム炭など]と蟻酸ま
たはその塩[たとえば蟻酸アンモニウムなど]との組合
せの存在下で還元を実施するのが好ましい。還元は、通
常、水、アルコール[たとえばメタノール、エタノー
ル、プロパノールなど]、クロロベンゼン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、これらの混合など、反応に悪影響
を及ぼさない慣用の溶媒中で実施する。なお、化学還元
に使用する上記の酸が液状である場合には、それらを溶
媒としても使用できる。また、接触還元に使用する好適
な溶媒としては、上記の溶媒とともに、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの他の慣用の
溶媒、またはそれらの混合物が挙げられる。この還元の
反応温度はとくに限定されず、通常、冷却下ないし加熱
下で実施する。この反応において、R3 がアリールで置
換されていてもよいエステル化されたカルボキシ低級ア
ルキルである化合物[IXc]を出発化合物として用い
た場合には、反応条件に応じて、R3 がアリールで置換
されていてもよいカルボキシ低級アルキルである化合物
[III]が得られることもある。かかる場合も本反応
の範囲に含まれるものである。
【0032】工程E 化合物[IXe]またはその塩は、化合物[IXd]ま
たはそのカルボキシ基における反応性誘導体もしくはそ
れらの塩をヒドロキシ化合物またはそのヒドロキシ基に
おける反応性誘導体と反応させることにより調製でき
る。化合物[IXe]ならびに[IXd]およびそのカ
ルボキシ基における反応性誘導体の好適な塩としては、
化合物[I]について例示したものと同じものが挙げら
れる。化合物[IXd]のカルボキシ基における好適な
反応性誘導体としては、酸ハロゲン化物[たとえば酸塩
化物、酸臭化物など]、活性エステル[たとえばシアノ
メチルエステル、メトキシメチルエステル、メチルエス
テルなど]などが挙げられる。好適なヒドロキシ化合物
としては、アルコール[たとえばメタノール、エタノー
ル、プロパノール、ベンジルアルコール、2−ジメチル
アミノエタノールなど]、フェノール、ナフトールなど
が挙げられる。ヒドロキシ化合物のヒドロキシ基におけ
る好適な反応性誘導体としては、ハロゲン化物[たとえ
ば沃化メチル、臭化エチルなど]、ジアゾ化合物[たと
えばジフェニルジアゾメタンなど]などが挙げられる。
反応は、通常、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、塩化メチレン、酢酸エチル、ジメチル
スルホキシドなどの慣用の溶媒、それらの混合物または
反応に悪影響を及ぼさない他の任意の有機溶媒中で実施
する。なお、上記のヒドロキシ化合物が液状である場合
には、それを溶媒としても使用できる。反応温度はとく
に限定されず、通常、冷却下ないし加熱下で反応を実施
する。化合物[IXd]を遊離酸の形で、ヒドロキシ化
合物をヒドロキシ形態でそれぞれ反応に使用するときに
は、酸もしくは方法1のところで例示した慣用の縮合剤
の存在下で反応を実施するのが好ましい。好適な酸とし
ては、有機酸[たとえば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、ト
リフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸など]、無機酸[たと
えば塩化水素、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硫酸な
ど]およびルイス酸[たとえば三臭化硼素など]が挙げ
られる。この反応において、反応を縮合剤の存在下で実
施する場合のこの反応の反応態様および反応条件(たと
えば溶媒、反応温度)については、方法1のところでの
説明を参照されたい。なお、化合物[IXd]を遊離酸
の形で使用し、ヒドロキシ化合物のヒドロキシ基におけ
る反応性誘導体がハロゲン化物である場合には、無機塩
基[たとえば炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど]の存
在下で反応を実施するのが好ましい。
【0033】工程F 化合物[IXf]またはその塩は、化合物[IIIa]
またはその塩をN−保護基導入反応に付すことにより調
製できる。化合物[IIIa]および[IXf]の好適
な塩としては、化合物[I]について例示したものと同
じものが挙げられる。この反応に用いる好適なN−保護
基導入剤としては、前記N−保護基のハロゲン化物、た
とえば塩化アセチル、塩化第三級ブトキシカルボニル、
塩化ベンジル、臭化ベンジルなど、二炭酸ジ第三級ブチ
ル、ベンズアルデヒドと還元剤[たとえば水素化シアノ
硼素ナトリウムなど]との組合せなどが挙げられる。反
応は、アルカリ金属炭酸塩[たとえば炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムなど]、アルカリ土類金属炭酸塩[たとえ
ば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなど]、アルカリ
金属重炭酸塩[たとえば重炭酸ナトリウム、重炭酸カリ
ウムなど]、トリ低級アルキルアミン[たとえばトリメ
チルアミン、トリエチルアミンなど]、ピコリンなどの
塩基の存在下で実施するのが好ましい。反応は、通常、
水、アルコール[たとえばメタノール、エタノールな
ど]、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ピリジン、
N,N−ジメチルホルムアミドなどの慣用の溶媒、反応
に悪影響を及ぼさない他の任意の有機溶媒、またはそれ
らの混合物中で実施する。反応温度はとくに限定され
ず、通常、冷却下ないし加熱下で反応を実施できる。上
記の諸方法、諸工程で得られた化合物は、粉末化、再結
晶、カラムクロマトグラフィー、再沈殿などの常法によ
り、単離、精製できる。化合物[I]およびその他の化
合物は、不斉炭素原子に基づく1種以上の立体異性体を
包含することもあるが、かかる異性体およびそれらの混
合物はすべてこの発明の範囲に包含されるものである。
目的化合物[I]およびその塩は、NEPおよびACE
に対する阻害活性を有し、ヒトまたは動物における高血
圧、心不全、狭心症などの種々の心血管疾患、腎不全、
周期性浮腫、肝硬変、アルドステロテン症、高カルシウ
ム血症などの治療および/または予防に有用である。さ
らに、目的化合物[I]は、緑内障、喘息、炎症、疼
痛、てんかん、痴呆、肥満および胃腸障害(たとえば下
痢および過敏性腸症候群)の治療および/または予防剤
として;胃酸分泌の調節に、および高レニン血症の治療
に、それぞれ有用であると思われる。
【0034】目的化合物の有用性を例証するために、目
的化合物[I]の薬理データを以下に示す。 試験例1:中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害作用 方法:ペプタイド(Peptide)9巻173〜18
0頁(1988年)に記載されているJ.L.ゾネンバ
ーグ(Sonnenberg)らの方法により、雄性ス
プレイグ・ドーリーラットの腎から調製した精製NEP
を使用する。NEP阻害活性は次のようにして測定す
る。インキュベーション混合物(全量262μl)は、
0.1Mトリス緩衝液(pH7.4)、0.1mg/m
l α−hANP(α−ヒトANP)、試験化合物
(N,N−ジメチルホルムアミド2μlに溶解)および
NEP(45〜50U/ml)を含有するものとする。
この反応混合物を37℃で15分間インキュベートし、
10%酢酸50μlを加えて反応を停止させる。反応混
合物の50μlをHPLCに注入し、C18カラム(YM
C、ODS−A200S)を用いての逆相HPLCによ
りα−hANPの加水分解量を測定する。0.05%ト
リフルオロ酢酸:60%CH3CN(70:30)から
0.05%トリフルオロ酢酸:60%CH3CN(5
4:46)までの15分間かけての直線勾配溶出を用い
る。NEP阻害作用は、α−hANPの加水分解の抑制
であると定義する。 結果:
【表1】
【0035】試験例2:アンジオテンシン変換酵素(A
CE)阻害作用 方法:ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・バイオケミス
トリ(Eur.J.Biochem.)87巻265〜
273頁(1978年)に記載されているカーメル(C
armel)とヤロン(Yaron)の方法に従って、
試験化合物のACE阻害活性を測定する。試験化合物を
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に溶解させ、
アッセイ混合物(0.4mM o−アミノベンゾイル−
Gly−p−(NO2)Phe−Pro 0.2Mトリ
ス塩酸溶液、pH8.0)に加える。粗製酵素(モルモ
ット血清)50μlを加えて反応を開始させる。反応混
合物を37℃で20分間インキュベートし、0.1M
EDTA・2Na 2.0mlを加えて反応を停止させ
る。螢光分光計(日立F−2000)を用いて螢光測定
を行なう。励起波長および発光波長はそれぞれ360n
mおよび410nmである。試験化合物のアッセイ混合
物とDMF対照との間の螢光強度の差から、ACE阻害
活性を計算する。 結果:
【表2】 医療目的には、本発明の化合物[I]を、経口投与、非
経口投与または外用(局所投与)に適した有機または無
機の固体、半固体または液状賦形剤などの製薬上許容し
うる担体との混合物の形で該化合物の一つを有効成分と
して含有する医薬製剤の形態で使用できる。該医薬製剤
としては、カプセル剤、錠剤、糖衣錠、顆粒剤、坐剤、
液剤、ローション剤、懸濁剤、乳剤、軟膏剤、ゲル剤な
どが挙げられる。望ましいとあれば、これらの製剤に、
補助物質、安定剤、湿潤または乳化剤、緩衝剤、その他
の常用添加剤を配合すればよい。化合物[I]の用量
は、患者の年令および容態によっても異なるであろう
が、化合物[I]の平均1回量約0.1mg、1mg、
10mg、50mg、100mg、250mg、500
mgおよび1000mgが、前記諸疾患の処置に有効で
あろう。一般に、1日当り約0.1mg/個体〜約10
00mg/個体の量を投与すればよい。
【0036】
【実施例】以下の製造例および実施例は、この発明をよ
り詳細に説明することを目的として示したものである。 製造例1 N−第三級ブトキシカルボニルピログルタミン酸ベンジ
ル(25.55g)のテトラヒドロフラン(120m
l)溶液に、臭化フェニルマグネシウムの1Mテトラヒ
ドロフラン溶液(80ml)を、窒素雰囲気下、−40
℃で5分間かけて滴下する。反応混合物を同温度で3時
間撹拌し、酢酸−メタノール混合物(1:1、20m
l)で反応を停止させ、ジエチルエーテルで希釈する。
有機層を水および食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物を石油エーテル
−ジイソプロピルエーテル(1:2)混合物を用いて粉
末化して、(S)−2−第三級ブトキシカルボニルアミ
ノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸ベンジルの白
色固体(26.52g)を得る。 mp : 94−95℃ IR (ヌジョール): 3350, 1750, 1680 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.42 (9H,s), 2.0-2.4 (2H,m), 2.9-
3.2 (2H,m), 4.3-4.5(1H,m), 5.1-5.3 (3H,m), 7.3-7.6
5 (8H,m), 7.85-7.95 (2H,m) FAB-MASS (m/z) : 398 (M+1)
【0037】製造例2 製造例1と同様にして、次の化合物を得る。 (S)−5−(4−クロロ)フェニル−5−オキソ−2
−第三級ブトキシカルボニルアミノペンタン酸ベンジル IR(ヌジョール): 3340, 1705, 1675 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.41 (9H,s), 2.0-2.4 (2H,m), 2.8-
3.1 (2H,m), 4.3-4.5(1H,m), 5.13 (1H,d,J=12.1Hz),
5.22 (1H,d,J=12.1Hz), 7.2-7.5(3H,m), 7.7-7.9 (2H,
m) FAB-MASS (m/z) : 432 (M+1)
【0038】製造法3 (S)−2−第三級ブトキシカルボニルアミノ−5−オ
キソ−5−フェニルペンタン酸ベンジル(1.82g)
のメタノール(30ml)−テトラヒドロフラン(10
ml)混合物溶液に、0℃で、10%炭酸カリウム溶液
(13ml)を加える。反応混合物を外界温度で一夜撹
拌し、減圧下で蒸発させる。残留物をジエチルエーテル
と水とに分配する。水層を10%クエン酸水溶液で酸性
化し、酢酸エチルで抽出する。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物を酢酸エ
チル−n−ヘキサン混合物から結晶化させて、(S)−
2−第三級ブトキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5
−フェニルペンタン酸の白色針状晶(1.34g)を得
る。 mp : 118−119℃ IR(ヌジョール): 3350, 1725, 1705, 1680 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.42 (9H,s), 2.05-2.5 (2H,m), 3.0
5-3.25 (2H,m), 4.3-4.5 (1H,m), 5.25-5.35 (1H,m),
7.35-7.65 (3H,m), 7.9-8.0 (2H,m) MASS (m/z) : 424 (M+1)
【0039】製造例4 製造例3と同様にして、次の化合物を得る。 (S)−5−(4−クロロ)フェニル−5−オキソ−2
−第三級ブトキシカルボニルアミノペンタン酸 IR (フィルム) : 1690 (br) cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.42 (9H,s), 2.0-2.5 (2H,m), 2.8-
3.3 (2H,m), 4.3-4.5(1H,m), 5.2-5.4 (1H,m), 7.3-7.5
(2H,m), 7.8-8.0 (2H,m) FAB-MASS (m/z) : 342 (M+1)
【0040】製造例5 塩化アルミニウム(30.67g)のベンゼン(500
ml)懸濁液に、0℃で、N−トリフルオロアセチル−
L−グルタミン酸無水物(21.31g)を加える。反
応混合物を外界温度で30分間、50℃で30分間、そ
して80℃で3時間撹拌する。冷却後、反応混合物を濃
塩酸(25ml)と氷(250g)との混合物中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製する。溶離剤と
してジクロロメタン−メタノール−酢酸(30:1:
1)を用いて、目的生成物を得る。これを石油エーテル
−ジイソプロピルエーテル(1:1)混合物を用いて粉
末化して、(S)−5−オキソ−5−フェニル−2−ト
リフルオロアセチルアミノペンタン酸の固体(10.5
6g)を得る。 mp : 105−108℃(分解) IR(ヌジョール): 3320, 2800-2500, 1735, 1705, 168
0 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 2.0-2.4 (2H,m), 3.0-3.4 (2H,m),
4.3-4.45 (1H,m),7.4-7.7 (3H,m), 7.9-8.05 (2H,m),
9.73 (1H,d,J=7.6Hz), 12.94(1H,br s) MASS (m/z) : 304 (M+1)
【0041】製造例6 塩化アルミニウム(1.36g)のトルエン(20m
l)懸濁液に、0℃で激しく撹拌しながら、N−トリフ
ルオロアセチルアミノ−L−グルタミン酸無水物(1.
00g)を加える。反応混合物を外界温度で45分間撹
拌し、約10%冷塩酸(11ml)中に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出する。有機層を水および食塩水で洗い、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物
をシリカゲル(50g)カラムクロマトグラフィーによ
り精製する。溶離剤としてn−ヘキサン−酢酸エチル−
酢酸(200:100:1)を用いて、(S)−5−オ
キソ−5−(4−メチル)フェニル−2−トリフルオロ
アセチルアミノペンタン酸の固体(0.42g)を得
る。 IR(ヌジョール): 3300, 1700, 1670 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 2.2-2.6 (2H,m), 2.42 (3H,s), 3.0-
3.4 (2H,m), 4.61(1H,dd,J=7.0, 11.8Hz), 7.2-7.4 (2
H,m), 7.8-8.0 (3H,m) MASS (m/z) : 318 (M+1)
【0042】製造例7 製造例6と同様にして、次の化合物を得る。 (S)−5−オキソ−5−(4−メトキシ)フェニル−
2−トリフルオロアセチルアミノペンタン酸 IR(ヌジョール): 3390, 1700, 1660, 1590 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 2.1-2.6 (2H,m), 3.0-3.4 (2H,m),
3.88 (3H,s), 4.5-4.7(1H,m), 6.9-7.1 (2H,m), 7.9-8.
1 (3H,m) MASS (m/z) : 334 (M+1)
【0043】製造例8 (S)−5−オキソ−5−フェニル−2−トリフルオロ
アセチルアミノペンタン酸(16.68g)のキシレン
(175ml)懸濁液に、還流下、ヒドラジノ酢酸エチ
ル[28%アンモニア溶液(4.4ml)によりヒドラ
ジノ酢酸エチル塩酸塩(10.20g)から遊離させた
もの)のキシレン(70ml)溶液を加える。反応混合
物を還流下に17.5時間撹拌して、水を共沸により除
去し、減圧下で蒸発させる。残留物をクロロホルムと水
とに分配する。有機層を水で洗い、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製する。溶離剤とし
てジクロロメタン−メタノール(100:1)混合物を
用いて、目的生成物を得る。これを石油エーテル−ジイ
ソプロピルエーテル(1:1)混合物を用いて粉末化し
て、[(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オ
キソ−3−フェニル−6−トリフルオロアセチルアミノ
−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチルの
固体(4.32g)を得る。 mp : 127−129℃(分解) IR(ヌジョール): 3350, 1730, 1710, 1675, 1660 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.19 (3H,t,J=7.1Hz), 2.4-2.7 (2
H,m), 3.05-3.2 (2H,m), 4.12 (2H,q,J=7.1Hz), 4.33
(1H,d,J=17.2Hz), 4.4-4.6 (1H,m),4.82 (1H,d,J=17.2H
z), 7.45-7.6 (3H,m), 7.85-8.0 (2H,m), 9.75(1H,d,J=
7.7Hz) MASS (m/z) : 386 (M+1)
【0044】製造例9 (S)−5−オキソ−5−(4−メチル)フェニル−2
−トリフルオロアセチルアミノペンタン酸(2.5g)
のキシレン(25ml)溶液に、還流下、ヒドラジノ酢
酸エチル(0.93g)を加える。反応混合物を1時間
撹拌し、減圧下で蒸発させ、酢酸エチルで希釈する。有
機層を水および食塩水で洗い、減圧下で蒸発させる。残
留物をシリカゲル(120g)カラムクロマトグラフィ
ーにより精製する。溶離剤としてクロロホルムを用い
る。目的化合物含有画分を減圧下で蒸発させる。残留物
をジエチルエーテルを用いて粉末化して、[(S)−
4,5,6,7−テトラヒドロ−3−(4−メチル)フ
ェニル−7−オキソ−6−トリフルオロアセチルアミノ
−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチルの
粉末(0.52g)を得る。 IR(ヌジョール): 3350, 1725, 1700, 1660 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.28 (3H,t,J=7.1Hz), 2.0-2.3 (1H,
m), 2.42 (3H,s),2.8-3.1 (2H,m), 3.2-3.5 (1H,m), 3.
99 (1H,d,J=17.3Hz), 4.20 および4.21 (計 2H, 各々
q,J=7.1Hz), 4.27 (1H,d,J=17.3Hz), 4.5-4.7(1H,m),
7.2-7.4 (2H,m), 7.5-7.6 (1H,m), 7.6-7.8 (2H,m) MASS (m/z) : 400 (M+1)
【0045】製造例10 製造例9と同様にして、次の化合物を得る。 1) [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−
(4−メトキシ)フェニル−7−オキソ−6−トリフル
オロアセチルアミノ−1H−1,2−ジアゼピン−1−
イル]酢酸エチル IR(ヌジョール): 3350, 1730, 1700, 1655 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.28 (3H,t,J=7.1Hz), 2.0-2.3 (1H,
m), 2.8-3.1 (2H,m),3.2-3.5 (1H,m), 3.88 (3H,s), 4.
19 および 4.21 (計 2H, 各々 q,J=7.1Hz), 4.5-4.7 (1
H,m), 4.26 (1H,d,J=17.1Hz), 4.99 (1H,d,J=17.1Hz),
6.9-7.1 (2H,m), 7.56 (1H,d,J=5.8Hz), 7.7-7.9 (2H,
m) MASS (m/z) : 416 (M+1) 2) [(S)−6−第三級ブトキシカルボニルアミノ
−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フ
ェニル−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エ
チル IR (フィルム) : 3400, 1740, 1710, 1655 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.26 (3H,t,J=7.1Hz), 1.41 (9H,s),
2.1-2.25 (1H,m),2.65-3.0 (2H,m), 3.2-3.45 (1H,m),
4.1-4.25 (2H,m), 4.25 (1H,d,J=17.3Hz), 4.35-4.5
(1H,m), 5.04 (1H,d,J=17.3Hz), 5.54 (1H,d,J=7.0Hz),
7.35-7.5 (3H,m), 7.75-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 334, 290
【0046】製造例11 (S)−2−第三級ブトキシカルボニルアミノ−5−オ
キソ−5−フェニルペンタン酸(3.07g)のキシレ
ン(50ml)溶液に、130℃で、ヒドラジン水和物
(0.53ml)を一挙に加える。反応混合物を170
℃で2時間共沸下に撹拌し、減圧下で蒸発させる。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製す
る。溶離剤として酢酸エチル−n−ヘキサン(1:1)
混合物を用いて、(S)−6−第三級ブトキシカルボニ
ルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ
−3−フェニル−1H−1,2−ジアゼピンの白色固体
(1.71g)を得る。 mp : 213−214℃(分解) IR(ヌジョール): 3310, 3180, 1705, 1655 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.42 (9H,s), 2.05-2.2 (1H,m), 2.7
-3.05 (3H,m), 4.1-4.45 (1H,m), 5.65 (1H,d,J=6.8H
z), 7.3-7.5 (3H,m), 7.75-7.85(2H,m), 8.96 (1H,br
s) MASS (m/z) : 304, 248, 204
【0047】製造例12 製造例11と同様にして、次の化合物を得る。 (S)−3−(4−クロロ)フェニル−4,5,6,7
−テトラヒドロ−7−オキソ−6−第三級ブトキシカル
ボニルアミノ−1H−1,2−ジアゼピン IR(ヌジョール): 3395, 3240, 1665 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.26 (9H,s), 2.0-2.2 (1H,m), 2.7-
3.1 (3H,m), 4.2-4.5(1H,m), 5.57 (1H,d,J=6.6Hz), 7.
3-7.5 (2H,m), 7.6-7.8 (2H,m), 8.59(1H,s) FAB-MASS (m/z) : 338 (M+1)
【0048】製造例13 (S)−6−第三級ブトキシカルボニルアミノ−4,
5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル
−1H−ジアゼピン(6.07g)のN,N−ジメチル
ホルムアミド(61ml)溶液に、0℃で、カリウム第
三級ブトキシド(2.36g)を加え、混合物を同温度
で10分間撹拌する。これに、同温度で、ブロモ酢酸エ
チル(2.22ml)を加える。反応混合物を外界温度
で2時間撹拌し、水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。
有機層を水および食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製する。酢酸エチル−
n−ヘキサン(1:4)混合物で溶出して、[(S)−
6−第三級ブトキシカルボニルアミノ−4,5,6,7
−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1H−
1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチルの無色粘稠
油状物(7.46g)を得る。 IR (フィルム) : 3320, 1735, 1655 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.26 (3H,t,J=7.1Hz), 1.41 (9H,s),
2.05-2.25 (1H,m),2.65-3.0 (2H,m), 3.2-3.45 (1H,
m), 4.1-4.25 (2H,m), 4.25 (1H,d,J=17.3Hz), 4.35-4.
55 (1H,m), 5.04 (1H,d,J=17.3Hz), 5.45-5.6(1H,m),
7.35-7.5 (3H,m), 7.75-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 334, 290
【0049】製造例14 製造例13と同様にして、次の化合物を得る。 [(S)−3−(4−クロロ)フェニル−4,5,6,
7−テトラヒドロ−7−オキソ−6−第三級ブトキシカ
ルボニルアミノ−1H−1,2−ジアゼピン−1−イ
ル]酢酸エチル IR (フィルム) : 3400, 1735, 1700, 1665 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.27 (3H,t,J=7.1Hz), 1.41 (9H,s),
2.0-2.3 (1H,m),2.6-3.0 (2H,m), 3.1-3.5 (1H,m), 4.
0-4.3 (3H,m), 4.3-4.5 (1H,m),5.04 (1H,d,J=17.3Hz),
5.52 (1H,d,J=7.1Hz), 7.3-7.5 (2H,m),7.7-7.8 (2H,
m) MASS (m/z) : 324 ((M-100)+1)
【0050】製造例15 [(S)−6−第三級ブトキシカルボニルアミノ−4,
5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル
−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル
(6.93g)の1,4−ジオキサン(45ml)溶液
に、0℃で、4N塩酸1,4−ジオキサ溶液(90m
l)を加える。反応混合物を外界温度で一夜撹拌し、減
圧下で蒸発させる。残留物をジイソプロピルエーテルを
用いて粉末化して、[(S)−6−アミノ−4,5,
6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1
H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル塩酸塩
の白色粉末(5.88g)を得る。 mp : 200−202℃(分解) IR(ヌジョール): 1725, 1660 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.20 (3H,t,J=7.1Hz), 2.25-2.5
(1H,m), 2.6-2.85(1H,m), 2.95-3.25 (2H,m), 3.95-4.2
5 (3H,m), 4.40 (1H,d,J=17.3Hz),4.83 (1H,d,J=17.3H
z), 7.45-7.65 (3H,m), 7.85-8.0 (2H,m), 8.62(3H,br
s) MASS (m/z) : 290 (M+1)
【0051】製造例16 製造例15と同様にして、次の化合物を得る。 1) [(S)−6−アミノ−2,3,4,5,6,7
−ヘキサヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1H−
1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル塩酸塩 IR (フィルム) : 3350, 1730, 1655 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.20 (3H,t,J=7.1Hz), 1.75-2.2
(4H,m), 3.39 (2H,br s), 3.95-4.1 (1H,m), 4.12 (1H,
q,J=7.1Hz), 4.29 (2H,s), 4.8-4.95 (1H,m), 6.25-6.3
5 (1H,m), 7.2-7.4 (6H,m) MASS (m/z) : 292 (M+1) 2) [(S)−6−アミノ−3−(4−クロロ)フェ
ニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−1
H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル塩酸塩 IR(ヌジョール): 3520, 1715, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.20 (3H,t,J=7.0Hz), 2.2-2.5 (1
H,m), 2.5-2.8 (1H,m), 2.9-3.3 (2H,m), 4.14 (2H,q,J
=7.0Hz), 4.0-4.2 (1H,m), 4.42(1H,d,J=17.3Hz), 4.80
(1H,d,J=17.3Hz), 7.59 (2H,d,J=8.6Hz), 7.95(2H,d,J
=8.6Hz), 8.52 (2H,s) MASS (m/z) : 324 (M+1)
【0052】製造例17 [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ
−3−フェニル−6−トリフルオロアセチルアミノ−1
H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル(2.
88g)のエタノール(29ml)懸濁液に、0℃で、
水酸化リチウム水和物(0.94g)の水(19ml)
溶液を10分間かけて滴下する。反応混合物を外界温度
で一夜撹拌し、減圧下で蒸発させる。残留物をジエチル
エーテルと水とに分配する。水層を1N塩酸(22.4
ml)で中和し、減圧下で蒸発させる。残留物をダイヤ
イオンHP−20(三菱化学)により精製する。溶離剤
として水、つぎに含水メタノール(20%v/vから5
0%v/v)を用いて、[(S)−6−アミノ−4,
5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル
−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸の固体
(1.68g)を得る。 mp : >200℃(分解) IR(ヌジョール): 3330, 3160, 1645 cm-1 NMR (D2O,δ) : 2.2-2.55 (1H,m), 2.55-2.9 (1H,m),
2.95-3.1 (1H,m),3.1-3.35 (1H,m), 4.1-4.45 (3H,m),
7.3-7.85 (5H,m) MASS (m/z) : 262 (M+1)
【0053】製造例18 [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−(4−
メチル)フェニル−7−オキソ−6−トリフルオロアセ
チルアミノ−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢
酸エチル(2.0g)のエタノール(20ml)懸濁液
に、0℃で、約0.8N水酸化リチウム溶液(15m
l)を加える。反応混合物を外界温度で2時間撹拌し、
減圧下で蒸発させる。残留物を水に溶解させ、ジエチル
エーテルで洗う。水層を1N塩酸で中和し、減圧下で蒸
発させる。残留物をダイヤイオンHP−20(三菱化
学)カラムクロマトグラフィーにより精製する。溶離剤
として水−メタノール(4:1から1:1)混合物を用
いて、[6−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−
3−(4−メチル)フェニル−7−オキソ−1H−1,
2−ジアゼピン−1−イル]酢酸の白色結晶(1.07
g)を得る。 IR(ヌジョール): 1650, 1620 (sh) cm-1 NMR (D2O,δ) : 2.0-2.3 (1H,m), 2.4-3.3 (3H,m), 2.4
1 および 2.42 (計3H, 各々 s), 4.0-4.5 (2H,m), 5.7-
5.9 (1H,m), 7.3-7.5 (2H,m), 7.7-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 276 (M+1)
【0054】製造例19 製造例18と同様にして、次の化合物を得る。 [6−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−
(4−メトキシ)フェニル−7−オキソ−1H−1,2
−ジアゼピン−1−イル]酢酸 IR(ヌジョール): 1655, 1595 cm-1 NMR (CD3OD,δ) : 2.0-2.7 (3H,m), 2.9-3.3 (1H,m),
3.85 (3H,s), 3.94(1H,d,J=16.9Hz), 4.43 (1H,d,J=16.
9Hz), 5.8-6.0 (1H,m), 6.9-7.1(2H,m), 7.7-8.0 (2H,
m) MASS (m/z) : 293 (M+1)
【0055】製造例20 [6−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−
(4−メチル)フェニル−7−オキソ−1H−1,2−
ジアゼピン−1−イル]酢酸のクロロホルム(12m
l)とメタノール(8ml)溶液に、4N塩化水素酢酸
エチル溶液(0.73ml)を加える。反応混合物を3
分間撹拌し、減圧下で蒸発させる。残留物をジメチルス
ルホキシド(10ml)と酢酸エチル(15ml)に溶
解させ、これに、0℃で、ジフェニルジアゾメタン
(1.95g)を加える。混合物を外界温度で一夜撹拌
し、つぎに、酢酸エチルで希釈する。有機層を水、飽和
重炭酸ナトリウム溶液および食塩水で順次洗い、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物
をシリカゲル(110g)カラムクロマトグラフィーに
より精製する。溶離剤としてクロロホルムを用いて、
[6−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−
(4−メチル)フェニル−7−オキソ−1H−1,2−
ジアゼピン−1−イル]酢酸ジフェニルメチル(1.0
g)を得る。 IR(ヌジョール): 1735, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.67 (2H,br s), 2.0-3.3 (4H,m),
2.37 (3H,s), 4.14(1H,d,J=17.5Hz), 4.87 (1H,d,J=17.
5Hz), 5.4-5.6 (1H,m), 6.8-7.0(1H,m), 7.0-7.4 (12H,
m), 7.6-7.8 (2H,m) MASS (m/z) : 442 (M+1)
【0056】製造例21 製造例20と同様にして、次の化合物を得る。 [6−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−
(4−メトキシ)フェニル−7−オキソ−1H−1,2
−ジアゼピン−1−イル]酢酸ジフェニルメチルIR(ヌ
ジョール): 1735, 1645, 1600 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.73 (2H,br s), 1.9-3.3 (4H,m),
3.83 (3H,s), 4.15(1H,d,J=17.5Hz), 4.87 (1H,d,J=17.
5Hz), 4.7-4.9 (1H,m), 6.7-7.1(3H,m), 7.2-7.4 (10H,
m), 7.6-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 458 (M+1)
【0057】製造例22 [(S)−6−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ
−7−オキソ−3−フェニル−1H−1,2−ジアゼピ
ン−1−イル]酢酸(1.54g)の水−テトラヒドロ
フラン混合物(5:1、v/v、30ml)懸濁液に、
外界温度で、炭酸ナトリウム(1.87g)および二炭
酸ジ第三級ブチル(3.86g)を加える。反応混合物
を同温度で2日間撹拌し、減圧下で蒸発させる。残留物
をジエチルエーテルと水とに分配する。水層を濃塩酸で
酸性化し、酢酸エチルで抽出する。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させて、[(S)−
6−第三級ブトキシカルボニルアミノ−4,5,6,7
−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1H−
1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸の粗製油状物
(1.74g)を得る。粗製の酸(1.74g)、沃化
エチル(0.58ml)および炭酸カリウム(1.00
g)のN,N−ジメチルホルムアミド(6.5ml)中
混合物を、外界温度で一夜撹拌し、水(50ml)中に
注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を食塩水で洗い、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製する。溶離剤としてn−ヘキサン−酢酸エチル(3:
2)混合物を用いて、[(S)−6−第三級ブトキシカ
ルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−
オキソ−3−フェニル−1H−1,2−ジアゼピン−1
−イル]酢酸エチルの無色油状物(1.67g)を得
る。 IR (フィルム) : 3350 (br), 1740, 1705, 1655 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.27 (3H,t,J=7.1Hz), 1.41 (9H,s),
2.05-2.25 (1H,m),2.7-3.05 (2H,m), 3.25-3.45 (1H,
m), 4.1-4.3 (3H,m), 4.35-4.5 (1H,m), 5.04 (1H,d,J=
17.3Hz), 5.52 (1H,br d,J=7.1Hz), 7.35-7.5 (3H,m),
7.75-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 334, 290
【0058】製造例23 [(S)−6−第三級ブトキシカルボニルアミノ−4,
5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル
−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル
(1.00g)と10%パラジウム炭素(0.10g)
とのエタノール(10ml)中混合物を、水素圧1.5
気圧のもとで2.5時間水素化処理する。濾過後、溶液
を減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより精製する。酢酸エチル−n−ヘキ
サン(1:3)混合物で溶出して、[(S)−6−第三
級ブトキシカルボニルアミノ−2,3,4,5,6,7
−ヘキサヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1H−
1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチルの無色油状
物(0.89g)を得る。 IR (フィルム) : 3400, 3300, 1740, 1690, 1650 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.27 (3H,t,J=7.1Hz), 1.46 (9H,
s), 1.6-1.85 (1H,m),2.1-2.35 (3H,m), 3.95-4.05 (1
H,m), 4.1-4.3 (4H,m), 4.48 (1H,d,J=17.3Hz), 4.9-5.
5 (1H,m), 5.85 (1H,d,J=6.2Hz), 7.25-7.45 (5H,m) MASS (m/z) : 392 (M+1), 336, 292
【0059】実施例1 (S)−2−アセチルチオ−3−フェニルプロピオン酸
ジシクロヘキシルアミン塩(0.81g)、[(S)−
6−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキ
ソ−3−フェニル−1H−1,2−ジアゼピン−1−イ
ル]酢酸エチル(0.73g)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール水和物(0.27g)のジクロロメタン
(8.1ml)中混合物に、0℃で、1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
(0.34g)を加える。反応混合物を外界温度で一夜
撹拌する。濾過後、溶液を減圧下で蒸発させる。残留物
を酢酸エチルと水とに分配する。有機層を水で洗い、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。残
留物を、酢酸エチル−n−ヘキサン(1:3)混合物を
用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
して、[(S)−6−((S)−2−アセチルチオ−3
−フェニルプロピオニル)アミノ−4,5,6,7−テ
トラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1H−1,2
−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチルの無色油状物
(1.30g)を得る。 IR (フィルム) : 1740, 1680 (sh), 1650 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.25 および 1.26 (計 3H, 各々
d,J=7.1Hz), 1.75-2.1(1H,m), 2.33 および 2.34 (計 3
H, 各々 s), 2.65-3.05 (3H,m), 3.15-3.45 (2H,m), 4.
1-4.35 (4H,m), 4.45-4.65 (1H,m), 5.01 および 5.03
(計 1H, 各々 d,J=17.3Hz), 6.95-7.35 (6H,m), 7.35-
7.55 (3H,m),7.75-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 292
【0060】実施例2 実施例1と同様にして、次の化合物を得る。 1) [(S)−6−((S)−2−アセチルチオ−3
−フェニルプロピオニル)アミノ−2,3,4,5,
6,7−ヘキサヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1
H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル IR (フィルム) : 3300, 1740, 1680 (sh), 1640 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.26 (3H,t,J=7.1Hz), 1.5-1.75 (2
H,m), 2.0-2.3 (3H,m), 2.32 (3H,s), 2.95-3.1 (1H,
m), 3.25-3.45 (1H,m), 3.9-4.45(7H,m), 5.1-5.25 (1
H,m), 7.1-7.45 (10H,m) MASS (m/z) : 498 (M+1) 2) [(S)−6−((S)−2−アセチルチオメチ
ル−3−フェニルプロピオニル)アミノ−4,5,6,
7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1H−
1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル IR (フィルム) : 3320, 1740, 1680 (sh), 1645 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.26 (3H,t,J=7.1Hz), 2.0-2.2 (1H,
m), 2.33 (3H,s),2.55-3.35 (8H,m), 4.05-4.25 (3H,
m), 4.4-4.6 (1H,m), 4.97 (1H,d,J=17.3Hz), 6.50 (1
H,d,J=6.1Hz), 7.1-7.35 (5H,m), 7.35-7.5 (3H,m),7.7
5-7.85 (2H,m) MASS (m/z) : 510 (M+1) 3) [(S)−6−[(S)−2−アセチルチオメチ
ル−3−(3,4−メチレンジオキシ)フェニルプロピ
オニル]アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−
オキソ−3−フェニル−1H−1,2−ジアゼピン−1
−イル]酢酸エチル IR (フィルム) : 3320, 1740, 1680 (sh), 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.26 (3H,t,J=7.1Hz), 2.0-2.15 (1
H,m), 2.33 (3H,s),2.5-3.15 (7H,m), 3.2-3.4 (1H,m),
4.05-4.3 (3H,m), 4.45-4.6 (1H,m),4.99 (1H,d,J=17.
3Hz), 5.92 (2H,s), 6.45-6.75 (4H,m), 7.35-7.55(3H,
m), 7.75-7.85 (2H,m) MASS (m/z) : 554 (M+1) 4) [(S)−6−[(S)−2−アセチルチオメチ
ル−3−(2−メチル)フェニルプロピオニル]アミノ
−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フ
ェニル−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エ
チル IR (フィルム) : 3350, 1740, 1680 (sh), 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.26 (3H,t,J=7.1Hz), 2.0-2.2 (1H,
m), 2.30 (3H,s),2.33 (3H,s), 2.55-2.7 (1H,m), 2.75
-3.4 (7H,m), 4.1-4.3 (3H,m),4.4-4.6 (1H,m), 4.97
(1H,d,J=17.3Hz), 6.45 (1H,d,J=6.0Hz),7.0-7.2 (4H,
m), 7.45-7.55 (3H,m), 7.75-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 524 (M+1) 5) [(S)−6−[2−アセチルチオメチル−3−
(4−フェニル)フェニルプロピオニル]アミノ−4,
5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル
−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル mp : 56−59℃(分解) IR (フィルム) : 3300, 1740, 1680 (sh), 1645 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.24 (3H,t,J=7.1Hz), 1.6-1.7 (2H,
m), 2.34 (3H,s),2.6-3.35 (7H,m), 4.05-4.25 (3H,m),
4.4-4.65 (1H,m), 4.88 および4.99 (計 1H, 各々 d,J
=17.3Hz), 6.39 (0.5H,d,J=6.6Hz), 6.54 (0.5H,d,J=6.
1Hz), 7.15-7.25 (2H,m), 7.3-7.6 (10H,m), 7.75-7.85
(2H,m) MASS (m/z) : 586 (M+1) 6) [(S)−6−((2S,3S)−2−アセチル
チオメチル−3−フェニルブチリル)アミノ−4,5,
6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1
H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル IR (フィルム) : 3330, 1740, 1680 (sh), 1645 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.95-1.15 (1H,m), 1.24 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.41 (3H,d,J=7.0Hz), 2.31 (3H,s), 2.35-2.55
(2H,m), 2.73 (1H,dd,J=6.7,12.7Hz), 2.85-3.2 (3H,
m), 3.39 (1H,dd,J=3.4, 13.2Hz), 4.1-4.25(3H,m), 4.
3-4.5 (1H,m), 4.97 (1H,d,J=17.3Hz), 6.09 (1H,d,J=
6.5Hz),7.1-7.35 (5H,m), 7.35-7.55 (3H,m), 7.7-7.8
(2H,m) MASS (m/z) : 524 (M+1) 7) [(S)−6−((2R,3R)−2−アセチル
チオメチル−3−フェニルブチリル)アミノ−4,5,
6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1
H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル IR (フィルム) : 3300, 1740, 1680 (sh), 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.26 (3H,t,J=7.1Hz), 1.39 (3H,d,J
=7.0Hz), 1.85-2.0(1H,m), 2.33 (3H,s), 2.4-2.6 (1H,
m), 2.8-3.05 (4H,m), 3.1-3.3(1H,m), 3.37 (1H,dd,J=
3.6, 13.4Hz), 4.1-4.3 (4H,m), 4.94 (1H,d,J=17.3H
z), 6.24 (1H,d,J=5.8Hz), 7.1-7.35 (5H,m), 7.35-7.5
5 (3H,m),7.7-7.85 (2H,m) MASS (m/z) : 524 (M+1) 8) [(S)−6−((2S,3R)−2−アセチル
チオメチル−3−フェニルブチリル)アミノ−4,5,
6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1
H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル IR (フィルム) : 3310, 1740, 1685, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.15-1.4 (6H,m), 2.1-2.25 (1H,m),
2.25 (3H,s), 2.5-3.15 (5H,m), 3.2-3.5 (1H,m), 4.0
5-4.35 (4H,m), 4.6-4.75 (1H,m),5.05 (1H,d,J=17.3H
z), 6.69 (1H,d,J=6.5Hz), 7.1-7.55 (8H,m), 7.75-7.9
(2H,m) MASS (m/z) : 524 (M+1) 9) [(S)−6−((2R,3S)−2−アセチル
チオメチル−3−フェニルブチリル)アミノ−4,5,
6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1
H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル IR (フィルム) : 3320, 1740, 1680 (sh), 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.25 (3H,d,J=6.9Hz), 1.28 (3H,t,J
=7.2Hz), 1.95-2.15(1H,m), 2.24 (3H,s), 2.55-3.1 (5
H,m), 3.25-3.45 (1H,m), 4.1-4.35(4H,m), 4.6-4.85
(1H,m), 5.05 (1H,d,J=17.3Hz), 6.61 (1H,d,J=6.3Hz),
7.15-7.55 (8H,m), 7.8-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 524 (M+1) 10) [(S)−6−[2−アセチルチオ−3−
(3,4−メチレンジオキシ)フェニルプロピオニル]
アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−
3−フェニル−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]
酢酸エチル IR (フィルム) : 3320, 1730, 1685, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.26 (3H,t,J=7.1Hz), 1.8-2.05 (1
H,m), 2.35 (3H,s),2.7-3.0 (3H,m), 3.1-3.4 (2H,m),
4.05-4.3 (4H,m), 4.45-4.65 (1H,m), 5.01 および 5.0
4 (計 1H, 各々 d,J=17.3Hz), 5.93 (2H,s), 6.6-6.75
(3H,m), 6.95-7.1 (1H,m), 7.35-7.55 (3H,m), 7.75-7.
85 (2H,m) MASS (m/z) : 540 (M+1) 11) [(S)−6−(アセチルチオ−3−フェニル
プロピオニル)アミノ−3−(4−クロロ)フェニル−
4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−1H−
1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチル IR (フィルム) : 3525 (br), 1730, 1645 (br) cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.25 および 1.26 (計 3H, 各々 t,J
=7.1Hz), 1.9-2.1(1H,m), 2.33 および 2.34 (計 3H,
各々 s), 2.7-3.1 (3H,m), 3.1-3.4(2H,m), 4.1-4.3 (4
H,m), 4.4-4.6 (1H,m), 5.00 および 5.02 (計 1H,各々
d,J=17.3Hz), 6.97 および 7.08 (計 1H, 各々 d,J=6.
5Hz), 7.1-7.3 (5H,m), 7.40 (2H,d,J=8.5Hz), 7.74 (2
H,d,J=8.5Hz) MASS (m/z) : 530 (M+1)
【0061】実施例3 (S)−2−アセチルチオ−3−フェニルプロピオン酸
ジシクロヘキシルアミン塩(0.87g)、1−エチル
−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド塩酸塩(0.45g)および1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール水和物(0.29g)のジクロロメタン(1
0ml)中混合物に、0℃で、[6−アミノ−4,5,
6,7−テトラヒドロ−3−(4−メチル)フェニル−
7−オキソ−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢
酸ジフェニルメチル(0.95g)のジクロロメタン
(5ml)溶液を加える。反応混合物を外界温度で一夜
撹拌する。濾過後、溶液を減圧下で蒸発させる。残留物
を酢酸エチルに溶解させる。有機層を水、1N塩酸、飽
和重炭酸ナトリウム溶液および食塩水で順次洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製す
る。溶離剤としてn−ヘキサン−酢酸エチル(5:1)
混合物を用いて、[6−((S)−2−アセチルチオ−
3−フェニルプロピオニル)アミノ−4,5,6,7−
テトラヒドロ−3−(4−メチル)フェニル−7−オキ
ソ−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸ジフェ
ニルメチルの固体(0.6g)を得る。 IR(ヌジョール): 1735, 1640 (br) cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.7-2.1 (1H,m), 2.32 (3H,s), 2.40
(3H,s), 2.6-3.4(5H,m), 4.1-4.3 (1H,m), 4.31 およ
び 4.32 (計 1H, 各々 d,J=17.3Hz),5.13 および 5.14
(計 1H, 各々 d,J=17.3Hz), 4.4-4.6 (1H,m), 6.85およ
び 6.87 (計 1H, 各々 s), 6.96 および 7.05 (計 1H,
各々 d,J=6.5Hz), 7.1-7.4 (17H,m), 7.6-7.7 (2H,m) FAB-MASS (m/z) : 648 (M+1)
【0062】実施例4 実施例3と同様にして、次の化合物を得る。 [6−((S)−2−アセチルチオ−3−フェニルプロ
ピオニル)アミノ−3−(4−メトキシ)フェニル−7
−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−1,
2−ジアゼピン−1−イル]酢酸ジフェニルメチル IR(ヌジョール): 1735, 1645 (br) cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.6-2.0 (1H,m), 2.32 (3H,s), 2.6-
3.4 (5H,m), 3.86(3H,s), 4.1-4.3 (1H,m), 4.30 およ
び 4.31 (計 1H, 各々 d,J=17.3Hz),4.4-4.6 (1H,m),
5.13 および 5.14 (計 1H, 各々 d,J=17.3Hz), 6.8-7.4
(18H,m), 7.6-7.8 (2H,m) FAB-MASS (m/z) : 664 (M+1)
【0063】実施例5 [(S)−6−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ
−7−オキソ−3−フェニル−1H−1,2−ジアゼピ
ン−1−イル]酢酸エチル塩酸塩(0.67g)とトリ
エチルアミン(0.50ml)とのジクロロメタン(1
2ml)中混合物に、0℃で、(R)−2−トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシ−4−フェニル酪酸エチル
(0.59g)のジクロロメタン(3ml)溶液を2分
間で滴下する。反応混合物を外界温度で一夜撹拌し、ジ
クロロメタンで希釈し、水で洗う。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製する。溶
離剤として酢酸エチル−n−ヘキサン(1:2)混合物
を用いて、[(S)−6−((S)−1−エトキシカル
ボニル−3−フェニルプロピル)アミノ−4,5,6,
7−テトラヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1H−
1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸エチルの無色油状
物(0.27g)を得る。 IR (フィルム) : 3300, 1730, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.19 (3H,t,J=7.1Hz), 1.26 (3H,t,J
=7.1Hz), 1.8-2.3(4H,m), 2.45-2.8 (3H,m), 2.85-3.0
(1H,m), 3.2-3.55 (3H,m), 4.0-4.25 (4H,m), 4.28 (1
H,d,J=17.2Hz), 4.97 (1H,d,J=17.2Hz), 7.1-7.35(5H,
m), 7.4-7.55 (3H,m), 7.75-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 480 (M+1)
【0064】実施例6 [6−((S)−2−アセチルチオ−3−フェニルプロ
ピオニル)アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3
−(4−メチル)フェニル−7−オキソ−1H−1,2
−ジアゼピン−1−イル]酢酸ジフェニルメチル(0.
54g)のアニソール(0.83ml)溶液に、0℃
で、トリフルオロ酢酸(5ml)を加える。反応混合物
を外界温度で1.5時間撹拌し、減圧下で蒸発させる。
残留物を酢酸エチルに溶解させる。有機層を水および食
塩水で順次洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下で蒸発させる。残留物をシリカゲル(60g)カラム
クロマトグラフィーにより精製する。溶離剤としてn−
ヘキサン−酢酸エチル−酢酸(100:100:1)混
合物を用いて、[6−((S)−2−アセチルチオ−3
−フェニルプロピオニル)アミノ−4,5,6,7−テ
トラヒドロ−3−(4−メチル)フェニル−7−オキソ
−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸(0.2
9g)を得る。 IR (ヌジョール) : 1730, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.7-2.1 (1H,m), 2.30 および 2.32
(計 3H, 各々 s),2.40 (3H,s), 2.5-3.1 (3H,m), 3.0-
3.4 (2H,m), 4.22 および 4.25(計 1H, 各々 d,J=17.6H
z), 4.2-4.3 (1H,m), 4.4-4.6 (1H,m), 4.96および 4.9
9 (計 1H, 各々 d,J=17.6Hz), 7.01 および 7.10 (計 1
H,各々 d,J=6.6Hz), 7.1-7.4 (7H,m), 7.6-7.8 (2H,m) FAB-MASS (m/z) : 482 (M+1)
【0065】実施例7 実施例6と同様にして、次の化合物を得る。 [6−((S)−2−アセチルチオ−3−フェニルプロ
ピオニル)アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3
−(4−メトキシ)フェニル−7−オキソ−1H−1,
2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 IR (CHCl3) : 1720, 1680, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.7-2.1 (1H,m), 2.32 および 2.33
(計 3H,各々 s),2.7-3.4 (5H,m), 3.86 (3H,s), 4.1-4.
3 (1H,m), 4.23 およひ 4.25(計 1H, 各々 d,J=17.6H
z), 4.4-4.7 (1H,m), 4.98 および 5.00 (計1H, 各々
d,J=17.6Hz), 6.9-7.0 (2H,m), 7.0-7.2 (1H,m), 7.1-
7.4(5H,m), 7.7-7.8 (2H,m) MASS (m/z) : 498 (M+1)
【0066】実施例8 [(S)−6−((S)−2−アセチルチオ−3−フェ
ニルプロピオニル)アミノ−4,5,6,7−テトラヒ
ドロ−7−オキソ−3−フェニル−1H−1,2−ジア
ゼピン−1−イル]酢酸エチル(0.60g)のメタノ
ール(12ml)溶液を、0℃で30分間窒素でパージ
する。これに、0℃で、前もって窒素で30分間パージ
した1.0N水酸化ナトリウム溶液(4.8ml)を滴
下する。反応混合物を外界温度で1時間撹拌し、減圧下
で蒸発させる。残留物を酢酸エチルと水とに分配する。
水層を5%重硫酸カリウム溶液で酸性化し、酢酸エチル
で抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下で蒸発させる。残留物をジイソプロピルエーテル
を用いて粉末化して、[(S)−4,5,6,7−テト
ラヒドロ−6−((S)−2−メルカプト−3−フェニ
ルプロピオニル)アミノ−7−オキソ−3−フェニル−
1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸の白色無定
形粉末を得る。 mp : 72−75℃(分解) IR(ヌジョール): 1720, 1625 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.95-2.25 (2H,m), 2.6-3.35 (5H,
m), 3.4-3.65 (1H,m),4.25 および 4.27 (計 1H, 各々
d,J=17.5Hz), 4.5-4.7 (1H,m), 5.01および 5.03 (計 1
H, 各々 d,J=17.5Hz), 7.1-7.35 (6H,m), 7.35-7.55(3
H,m), 7.75-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 426 (M+1)
【0067】実施例9 実施例8と同様にして、次の化合物を得る。 1) [(S)−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒド
ロ−6−((S)−2−メルカプト−3−フェニルプロ
ピオニル)アミノ−7−オキソ−3−フェニル−1H−
1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 82−84℃(分解) IR(ヌジョール): 3300, 1720, 1650 (sh), 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.5-1.75 (1H,m), 2.00 (1H,d,J=8.7
Hz), 2.0-2.25 (3H,m), 2.95-3.15 (1H,m), 3.15-3.35
(1H,m), 3.45-3.75 (1H,m), 3.85-4.0 (1H,m), 4.15 (1
H,d,J=17.4Hz), 4.52 (1H,d,J=17.4Hz), 5.0-5.3(2H,
m), 7.1-7.45 (11H,m) MASS (m/z) : 428 (M+1) 2) [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−
((S)−2−メルカプトメチル−3−フェニルプロピ
オニル)アミノ−7−オキソ−3−フェニル−1H−
1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 89−91℃(分解) IR(ヌジョール): 1720, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.42 (1H,br t,J=8.4Hz), 2.05-2.25
(1H,m), 2.45-3.4(8H,m), 4.27 (1H,d,J=17.6Hz), 4.5
-4.7 (1H,m), 4.96 (1H,d,J=17.6Hz), 6.76 (1H,d,J=6.
6Hz), 7.05-7.35 (5H,m), 7.35-7.55 (3H,m), 7.75-7.8
5 (2H,m) MASS (m/z) : 440 (M+1) 3) [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−
[(S)−2−メルカプトメチル−3−(3,4−メチ
レンジオキシ)フェニルプロピオニル]アミノ−7−オ
キソ−3−フェニル−1H−1,2−ジアゼピン−1−
イル]酢酸 mp : 86−89℃(分解) IR(ヌジョール): 1720, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.41 (1H,br t,J=8.4Hz), 2.1-2.25
(1H,m), 2.35-3.0(7H,m), 3.15-3.35 (1H,m), 4.27 (1
H,d,J=17.6Hz), 4.55-4.75 (1H,m),4.96 (1H,d,J=17.6H
z), 5.91 (2H,s), 6.45-6.7 (3H,m), 6.85 (1H,d,J=6.9
Hz), 7.35-7.55 (3H,m), 7.75-7.85 (2H,m) MASS (m/z) : 484 (M+1) 4) [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−
[(S)−2−メルカプトメチル−3−(2−メチル)
フェニルプロピオニル]アミノ−7−オキソ−3−フェ
ニル−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 91−93℃(分解) IR(ヌジョール): 1725, 1625 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.44 (1H,br t,J=8.4Hz), 2.05-2.25
(1H,m), 2.27 (3H,s), 2.45-2.65 (2H,m), 2.7-3.4 (6
H,m), 4.26 (1H,d,J=17.6Hz), 4.5-4.7 (1H,m), 4.97
(1H,d,J=17.6Hz), 6.73 (1H,d,J=6.6Hz), 6.95-7.15(4
H,m), 7.35-7.55 (3H,m), 7.75-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 454 (M+1) 5) [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−
[2−メルカプトメチル−3−(4−フェニル)フェニ
ルプロピオニル]アミノ−7−オキソ−3−フェニル−
1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 105−107℃(分解) IR(ヌジョール): 1740, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.35-1.8 (2H,m), 2.05-2.2 (1H,m),
2.45-3.3 (5H,m),4.1-4.35 (3H,m), 4.45-4.7 (1H,m),
4.89 および 4.98 (計 1H, 各々d,J=17.8Hz), 6.55
(0.5H,d,J=6.9Hz), 6.75 (0.5H,d,J=6.6Hz), 7.1-7.6
(12H,m), 7.7-7.85 (2H,m) MASS (m/z) : 516 (M+1) 6) [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−
((2S,3S)−2−メルカプトメチル−3−フェニ
ルブチリル)アミノ−7−オキソ−3−フェニル−1H
−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 109−112℃(分解) IR(ヌジョール): 1720, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.16 (3H,d,J=6.9Hz), 1.51 (1H,br
t,J=8.5Hz), 2.2-2.55(2H,m), 2.6-3.15 (6H,m), 4.21
(1H,d,J=17.6Hz), 4.35-4.45 (1H,m),4.98 (1H,d,J=17.
6Hz), 6.34 (1H,d,J=6.6Hz), 7.1-7.3 (5H,m), 7.3-7.5
(3H,m), 7.7-7.8 (2H,m) MASS (m/z) : 454 (M+1) 7) [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−
((2R,3R)−2−メルカプトメチル−3−フェニ
ルブチリル)アミノ−7−オキソ−3−フェニル−1H
−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 109−112℃(分解) IR(ヌジョール): 1720, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.26 (3H,d,J=6.9Hz), 1.47 (1H,br
t,J=8.5Hz), 1.9-2.1(1H,m), 2.4-2.55 (1H,m), 2.6-3.
3 (6H,m), 4.23 (1H,d,J=17.6Hz),4.25-4.4 (1H,m), 4.
91 (1H,d,J=17.6Hz), 6.48 (1H,d,J=6.2Hz), 7.05-7.35
(5H,m), 7.35-7.55 (3H,m), 7.7-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 454 (M+1) 8) [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−
((2S,3R)−2−メルカプトメチル−3−フェニ
ルブチリル)アミノ−7−オキソ−3−フェニル−1H
−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 122−126℃(分解) IR (ヌジョール) : 1720, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.20 (3H,d,J=6.8Hz), 1.2-1.4 (1H,
m), 2.1-2.35 (2H,m), 2.35-2.65 (2H,m), 2.7-3.15 (3
H,m), 3.15-3.4 (1H,m), 4.34 (1H,d,J=17.6Hz), 4.7-
4.95 (1H,m), 5.06 (1H,d,J=17.6Hz), 7.0-7.9 (11H,m) MASS (m/z) : 454 (M+1) 9) [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−
((2R,3S)−2−メルカプトメチル−3−フェニ
ルブチリル)アミノ−7−オキソ−3−フェニル−1H
−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 109−112℃(分解) IR(ヌジョール): 1720, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.22 (3H,d,J=6.8Hz), 1.42 (1H,br
t,J=8Hz), 2.1-2.3(1H,m), 2.4-3.4 (7H,m), 4.31 (1H,
d,J=17.6Hz), 4.7-4.9 (1H,m),5.07 (1H,d,J=17.6Hz),
7.1-7.95 (11H,m) MASS (m/z) : 454 (M+1) 10) [(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6
−[2−メルカプト−3−(3,4−メチレンジオキ
シ)フェニルプロピオニル]アミノ−7−オキソ−3−
フェニル−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 91−93℃(分解) IR ((ヌジョール): 1720, 1625 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.8-2.2 (3H,m), 2.7-3.6 (5H,m),
4.29 (1H,d,J=17.6Hz),4.5-4.7 (1H,m), 4.95 および
4.98 (計 1H, 各々 d,J=17.6Hz), 5.92(2H,s), 6.55-6.
8 (3H,m), 7.1-7.6 (4H,m), 7.75-7.9 (2H,m) MASS (m/z) : 470 (M+1) 11) [(S)−3−(4−クロロ)フェニル−4,
5,6,7−テトラヒドロ−6−((S)−2−メルカ
プト−3−フェニルプロピオニル)アミノ−7−オキソ
−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 102−105℃ IR(ヌジョール): 1720, 1635 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.7-2.2 (1H,m), 2.00 および 2.08
(計 1H, 各々 d,J=9.0Hz), 2.6-3.0 (2H,m), 2.9-3.3
(3H,m), 3.3-3.7 (1H,m), 4.28(1H,d,J=17.6Hz), 4.4-
4.7 (1H,m), 4.93 (1H,d,J=17.6Hz), 5.1-5.7(1H,br
s), 6.9-7.4 (5H,m), 7.3-7.5 (2H,m), 7.6-7.8 (2H,m) MASS (m/z) : 460 (M+1)
【0068】実施例10 [6−((S)−2−アセチルチオ−3−フェニルプロ
ピオニル)アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3
−(4−メチル)フェニル−7−オキソ−1H−1,2
−ジアゼピン−1−イル]酢酸(0.27g)の水
(0.6ml)とメタノール(2.5ml)溶液に、窒
素雰囲気下、0℃で、28%アンモニア水(5.6m
l)を加える。反応混合物を同温度で20分間撹拌す
る。反応混合物を5%硫酸水素カリウム水溶液(40m
l)中に注いで、白色沈殿を得る。この沈殿を水を用い
て粉末化して、[4,5,6,7−テトラヒドロ−6−
((S)−2−メルカプト−3−フェニルプロピオニ
ル)アミノ−3−(4−メチル)フェニル−7−オキソ
−1H−1,2−ジアゼピン−1−イル]酢酸の白色結
晶(0.24g)を得る。 mp : 105−107℃ IR(ヌジョール): 1720, 1625 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.7-2.1 (1H,m), 1.99 および 2.08
(計 1H, 各々 d,J=9.0Hz), 2.40 (3H,s), 2.6-3.3 (5H,
m), 3.3-3.7 (1H,m), 4.4-4.7(1H,m), 4.26 および 4.2
7 (計 1H, 各々 d,J=17.5Hz), 4.93 および4.95 (計 1
H, 各々 d,J=17.5Hz), 7.03 (1H,d,J=8.4Hz), 7.1-7.4
(7H,m), 7.6-7.8 (2H,m) MASS (m/z) : 440 (M+1)
【0069】実施例11 実施例10と同様にして、次の化合物を得る。 [4,5,6,7−テトラヒドロ−6−((S)−2−
メルカプト−3−フェニルプロピオニル)アミノ−3−
(4−メトキシ)フェニル−7−オキソ−1H−1,2
−ジアゼピン−1−イル]酢酸 mp : 104−105℃ IR(ヌジョール): 1720, 1625 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.7-2.1 (1H,m), 2.00 および 2.08
(計 1H, 各々 d,J=9Hz), 2.6-3.3 (5H,m), 3.3-3.7 (1
H,m), 3.86 (3H,s), 4.25 および4.26 (計 1H, 各々 d,
J=17.5Hz), 4.5-4.8 (1H,m), 4.93 および 4.95(計 1H,
各々 d,J=17.5Hz), 6.9-7.0 (2H,m), 7.0-7.4 (6H,m),
7.7-7.9(2H,m) MASS (m/z) : 456 (M+1)
【0070】実施例12 [(S)−6−((S)−1−エトキシカルボニル−3
−フェニルプロピル)アミノ−4,5,6,7−テトラ
ヒドロ−7−オキソ−3−フェニル−1H−1,2−ジ
アゼピン−1−イル]酢酸エチル(0.35g)のメタ
ノール(7ml)溶液に、0℃で、1N水酸化ナトリウ
ム溶液(2.9ml)を滴下する。反応混合物を外界温
度で6時間撹拌し、減圧下で蒸発させる。残留物を水と
ジエチルエーテルとに分配する。水層を1N塩酸(2.
9ml)で中和する。生じた沈殿を濾取して、[(S)
−6−((S)−1−カルボキシ−3−フェニルプロピ
ル)アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキ
ソ−3−フェニル−1H−1,2−ジアゼピン−1−イ
ル]酢酸の白色固体(0.23g)を得る。 mp : 205−206℃(分解) IR(ヌジョール): 3170, 1665 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.7-1.95 (2H,m), 1.95-2.25 (1H,
m), 2.35-2.5 (2H,m),2.55-2.75 (2H,m), 2.9-3.15 (1
H,m), 3.15-3.3 (1H,m), 3.35-3.5 (1H,m), 4.23 (1H,
d,J=17.2Hz), 4.67 (1H,d,J=17.2Hz), 7.1-7.35 (5H,
m),7.4-7.6 (3H,m), 7.8-7.95 (2H,m) MASS (m/z) : 424 (M+1)
【0071】
【発明の効果】本発明に係るジアザ環式化合物またはそ
れらの塩は、NEPおよびACEに対して強い阻害作用
を有することが確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 405/12 243 C07D 405/12 243 C12N 9/99 C12N 9/99

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 の化合物およびその塩。式中、R1 はアシル、メルカプ
    トまたは保護されたメルカプトであり;R2 は水素;ま
    たは、低級アルキレンジオキシもしくはアリールで置換
    されていてもよいアリールであり;R3 は、アリールで
    置換されていてもよいアシル低級アルキルであり;R4
    は低級アルキル;シクロ低級アルキル;または、ハロゲ
    ンもしくは低級アルコキシで置換されていてもよいアリ
    ールであり;Aは単結合または低級アルキレンであり;
    Xは低級アルキレンであり;Yは単結合または 【化2】 であり;Zは低級アルキレンであり;R5 は水素または
    低級アルキルであり;R6 は水素であるか;または、 R5 とR6 とが一緒になって単結合を形成する。
JP1640696A 1995-02-06 1996-02-01 ジアザ環式化合物 Pending JPH08231516A (ja)

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GBGB9502257.0A GB9502257D0 (en) 1995-02-06 1995-02-06 New diazacyclic compounds,processes for the preparation thereof and pharmaceutical composition comprising the same
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005102991A1 (ja) * 2004-04-19 2005-11-03 Daiso Co., Ltd. 非天然型アミノ酸の製造方法およびその中間体
US7750162B2 (en) 2004-04-19 2010-07-06 Daiso Co., Ltd. Process for preparation of nonnatural amino acid and intermediate thereof
US7968577B2 (en) 2006-11-01 2011-06-28 Bristol-Myers Squibb Company Modulators of glucocorticoid receptor, AP-1, and/or NF-κB activity and use thereof

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JP4752761B2 (ja) * 2004-04-19 2011-08-17 ダイソー株式会社 非天然型アミノ酸の製造方法およびその中間体
US7968577B2 (en) 2006-11-01 2011-06-28 Bristol-Myers Squibb Company Modulators of glucocorticoid receptor, AP-1, and/or NF-κB activity and use thereof

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