JPH0823020B2 - 接触2段階石炭水素化及び水素化転化方法 - Google Patents

接触2段階石炭水素化及び水素化転化方法

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JPH0823020B2
JPH0823020B2 JP61091400A JP9140086A JPH0823020B2 JP H0823020 B2 JPH0823020 B2 JP H0823020B2 JP 61091400 A JP61091400 A JP 61091400A JP 9140086 A JP9140086 A JP 9140086A JP H0823020 B2 JPH0823020 B2 JP H0823020B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 この発明は、収率の増加した低沸点炭化水素留分液体
生成物を製造する改良された接触的2段階石炭水素化及
び水素化転化方法に関する。特に、これは、沸騰触媒床
を備える第1反応帯域で石炭供給原料を迅速に加熱し、
接触的に水素化し、次いで第2接触反応帯域で第1帯域
よりわずかに高温の条件で更に水素化及び水素化分解し
て触媒の失活を最小にしながら収率の増加した所望の低
融点炭化水素液体生成物を製造する方法に関する。
H−コール (H−Coal )単一段階石炭液化方法に
おいては、粒子状の石炭供給原料を通常石炭誘導再循環
油の中にスラリー化し、この石炭−油スラリーを反応温
度近い温度まで予熱し、次いで比較的高温で運転される
沸騰触媒床反応装置に水素と共に供給する。反応装置中
では、石炭の大部分は液化して炭化水素ガス及び留出液
留分を生成するが石炭液化生成物の望ましくないほど大
きな画分は、プレアスファルテン及びアスファルテン化
合物を含有する残油である。プレアスファルテンは、高
温で著しく不安定な種であり、水素の存在で熱分解して
ガス状炭化水素及び水を放出しながらアスファルテンを
生成しうるが、これらはまた転位し、芳香族化し、縮合
してチャーを生じることさえできる。反応装置中では、
アスファルテンは、更に分解して重質及び軽質留出油、
ナフサ及びガス状炭化水素になる。
単一段階接触反応方法で満足な炭化水素液体生成物を
達成するためには、反応装置は、比較的高温で運転しな
ければならないが、これにより通常若干の逆行物質を生
じ達成しうる留出液体の収率に限界が生じる。従来の石
炭液化及び水素化用単一段階接触方法は、一般に米国特
許第3519555号及び3791959号明細書に開示される。石炭
液化及び水素化用単一段階接触方法の欠点を克服する試
みの中で、わずか316〜371℃(600〜700゜F)の低い第
1段階温度を利用する熱的第1段階反応装置並びに接触
−接触方法を有する方法を含む種々の2段階接触方法が
提案された。接触反応の2段階を用いるこのような石炭
水素化方法の例は、米国特許第3679573号;3700584号;41
11788号;4350582号;4354920号;及び4358359号各明細書
で開示される。石炭水素化の2段階を用いるこれらの方
法は、一般に単一段階石炭液化方法を若干改良するけれ
ども、このような方法は、通常反応装置中で低品質の液
体溶媒物質を製造し、また所望の低沸点炭化水素液体生
成物の高収率を、炭化水素ガス及び重質残油画分の最小
収率下にもたらす、石炭供給原料の所望の水素化及び高
転化を供給しない。今や、前記改良結果をこの2段階接
触石炭水素化および水素化転化方法により達成した。
発明の要約 この発明は、炭化水素ガス及び高沸点残油画分を最小
収率に押さえながら所望の低沸点炭化水素留出液体生成
物を著しく増加した収率で製造する石炭の直接2段階接
触水素化、液化及び水素化転化の改良方法を提供する。
方法において、瀝青炭、亜瀝青炭又は亜炭のような粒子
状石炭及び方法で誘導される再循環炭化水素液体溶媒物
質を共に混合し、得られる流動性石炭−油スラリーを直
列に接続した2段階直接結合沸騰床接触反応装置を用い
て水素化及び液化する。
石炭−油スラリーを、選ばれた中温中圧条件に保ち、
石炭の制御した速度の液化を促進する粒子状水素化触媒
の存在する第1段階接触反応帯域に供給し、他方同時に
水素化反応に有利な条件で約427℃(800゜F)より低い
温度で再循環溶媒油を水素化する。第1段階反応帯域
は、粒子状石炭の芳香族環、再循環溶媒及び溶解石炭分
子を水素化し、所望の低沸点炭化水素液体及びガス状物
質を製造する粒子状水素化触媒の沸騰床を備える。
触媒は、アルミナ、マグネシア、シリカ、チタニア及
び同様な物質より成る群の中から選ばれた支持基材上に
析出させたコバルト、鉄、モリブデン、ニッケル、ス
ズ、タングステンの酸化物及び業界で知られる他の炭化
水素水素化触媒金属酸化物より成る群の中から選ばれる
べきである。有用な触媒粒度は、約0.076〜0.318cm(0.
030〜0.125インチ)の有効径の範囲にすることができ
る。
第1段階反応装置は、高品質炭化水素溶媒物質を製造
し、他方石炭のテトラヒドロフラン(THF)可溶物質へ
の少なくとも約50重量%転化を達成するように377〜427
℃(710〜800゜F)の温度、70〜281kg/cm2ゲージ圧(1
000〜4000psig)の水素分圧及び160〜961kg石炭/hr/m3
反応装置(10〜60lb/hr/ft3)の供給速度又は空間速度
の条件に維持される。このような温和な反応条件では、
炭化水素ガスの生成と共に、水素化分解、縮合及び重合
反応は、すべて有利に最小にされる。好ましい第1段階
反応条件は、382〜421℃(720〜790゜F)の温度;105〜
246kg/cm2ゲージ圧(1500〜3500psig)の水素分圧及び2
40〜801kg/hr/m3反応装置(15〜50lb/hr/ft3反応装置)
の石炭空間速度であり、好ましい条件は処理される石炭
の型により特定される。
第1段階反応帯域から、全流出物質を水素を追加して
直接第2段階接触反応帯域に送り、ここで物質を第1段
階反応帯域より少なくとも約13.9℃(25゜F)高い温度
で更に水素化及び水素化分解させる。両段階反応帯域は
上向き流れの、良好に混合された沸騰床接触反応装置で
ある。第2段階反応装置に対して、運転条件は、427℃
(800゜F)より高い温度、同様な水素圧及びアルミナ
支持体上のコバルト−モリブデンのような水素化転化触
媒を用いたいっそう完全な石炭の液体への熱転化、1次
液体の留出生成物への水素化転化及びヘテロ原子除去に
よる生成物品質の改良を促進するいっそう苛酷性の高い
条件に維持される。所望の第2段階反応条件は、一層低
沸点の炭化水素物質のためのアスファルテン及びプレア
スファルテン化合物と共に残存反応性石炭の少なくとも
約90重量%の転化を達成するように399〜460℃(750〜8
60゜F)の温度、70〜281kg/cm2ゲージ圧(1000〜4000p
sig)の水素分圧及び160〜961kg石炭/hr/m3反応装置体
積(10〜60lb/hr/ft3)の空間速度であり、ヘテロ原子
は更に減少してテトラヒドロフラン(THF)可溶生成物
質を与える。
この2段階接触石炭液化方法は、低沸点炭化水素液体
生成物への高度の選択性及びC1〜C3炭化水素ガス及び残
油物質の所望の低収率を提供すると共に触媒の延長活性
及び有用な寿命を与える残油転化により測られる触媒の
最小の失活を提供する。全体で、この2段階接触方法
は、他の単一又は2段階直接石炭液化方法により製造さ
れるよりかなりパラフィン性が高く、化学構造に関して
いっそう「石油状」である留出油及びいっそう低い分子
量の生成物の一層高収率をもたらす。この接触2段階方
法からの、平均沸点に関する炭化水素液体生成物のワト
ソン(watson)特性因子は、H−コール 単一段階接触
方法及び石油接触水素化転化方法により製造されるそれ
らの生成物の中間にあるということを求めた。
この2段階直接石炭液化方法は、単一段階H−コール
液化方法に比べ、従来の接触沸騰床反応装置の上流に
統合した再循環溶媒水素化段階を設けることにより顕著
な改良を有利に与える。反応条件は、石炭の制御した水
素化及び液体生成物(キノリン、テトラヒドロフラン
(THF)、または他の同様な溶媒への溶解度により定義
されるような)への転化を与え、一方同時に再循環及び
石炭誘導生成物油を水素化するように選択される。石炭
供給原料は、高品質炭化水素溶媒に低温第1段階反応装
置中で溶解されるので、逆行(コークス生成)反応の可
能性は著しく減少し、溶媒品質、水素利用及びヘテロ原
子除去は著しく改善され、これにより触媒寿命を延ばし
ながら石炭の潜在的転化を増加させる。第1段階反応装
置からの高品質流出液スラリー物質をやや高温で運転す
る、近くに結合した第2段階接触反応装置に供給して石
炭の留出液体生成物への主たる転化の増加を達成する。
方法の熱効率は、他の2段階液化方法に比べて有利に改
善される。また、石炭の高百分率の転化が達成されるの
で、いっそう高い沸点の残油画分を第1段階反応装置に
再循環することができる。したがって、この方法は単一
段階接触方法、及びまた他の熱及び熱/接触2段階石炭
液化方法より留出油及び低分子量生成物の収率を高く
し、低いエネルギー入力でヘテロ原子を減らすことがで
きる。
発明の説明 この発明において、石炭の改良水素化及び液化を、直
列に直接結合した2基のじゅうぶんに混合する沸騰床接
触反応装置を用いる2段階接触方法により達成する。第
1図に示すように、瀝青炭、亜瀝青炭または亜炭のよう
な石炭を10で供給し、石炭準備装置12に送り、ここで石
炭を50〜375メッシュ(米国ふるい系列)のような所望
の粒度範囲に粉砕し、3〜10重量%水分のような所望の
水分に乾燥する。次いで、粒子状石炭を、流動性スラリ
ーをつくるのにじゅうぶんな量の、約288℃(550゜F)
を超える標準沸点を有する、この方法で誘導した誘導再
循環溶媒液体15を用いてタンク14でスラリー化する。溶
媒油/石炭の重量比は、通常1.4〜5.0であり、1.5〜3.0
が好ましい。石炭/油スラリーをポンプ16で加圧し、再
循環水素を17で混合し、加熱器18で316〜343℃(600〜6
50゜F)の温度に予熱し、次いで第1段階接触沸騰床反
応装置20の下端部に供給する。新しい補給高純度水素を
必要に応じて17aで供給する。
石炭−油スラリー及び水素流は、沸騰触媒床22を備え
る反応装置20に入り、整流板21を経て所望の水素化反応
を達成する流量、温度及び圧力条件で均一に上方へ通
る。膨張触媒床を経て上方へ向かう反応装置液体の内部
再循環を含む沸騰床接触反応装置の運転は、一般によく
知られており、例えば米国特許第4437973号明細書で述
べられる。第1段階反応装置20は、アルミナ又はシリカ
支持物質上のモリブデン酸コバルト、モリブデン酸ニッ
ケル、又はニッケルタングステンのような粒子状水素化
触媒を有するのが好ましい。更に、新しい粒子状水素化
触媒を処理石炭トンあたり触媒の約0.045〜0.91kg(0.1
〜2.0ポンド)の割合で反応装置20に連絡部23で加える
ことができる。使用ずみ触媒は、反応装置20から連絡部
24で除いて反応装置内を所望の触媒活性に保つようにす
ることができる。
第1段階反応装置の運転条件は、377〜427℃(710〜8
00゜F)の中温範囲、70〜281kg/cm2ゲージ圧(1000〜4
000psig)の水素分圧及び160〜961kg石炭/hr/m3反応装
置容積(10〜60lb/hr/ft3反応装置容積)の石炭供給速
度又は空間速度に保たれる。石炭が異なれば熱条件下に
異なる速度で液体に転化するので、382〜421℃(720〜7
90゜F)の温度、105〜246kg/cm2ゲージ圧(1500〜3500
psig)の水素分圧及び240〜801kg石炭/hr/m3反応装置容
積(15〜50lb/hr/ft3反応装置容積)の好ましい反応条
件は、処理する特定の石炭に特定される。最適の第1段
階反応条件は、石炭誘導再循環油中に存在することが知
られるピレン/ヒドロピレンのような、水素を往復輸送
する溶媒化合物の最大利用を可能にする。これは、供与
体種の接触再水素化が溶媒から石炭への水素移送と同時
に起こるためである。また、石炭誘導油も、その生成の
際直ちに有効な接触水素化雰囲気にさらされ、低品質炭
化水素液体生成物を生じる逆行的再重合反応の傾向を減
少させる。第1段階反応装置の熱的苛酷性が全く重要で
あることを確かめており、その理由は、苛酷性が高過ぎ
ると、接触水素化反応が歩調を合わせるのに速過ぎる石
炭転化速度並びに溶媒化合物に対するいっそう不十分な
水素化平衡に至るからである。第1段階反応装置内の熱
的苛酷性が低過ぎると、溶媒水素化に対して有効な雰囲
気をまだ供給するけれども、重要な方法の改良を提供す
るのにじゅうぶんな石炭転化を起こさない。
第1段階反応装置では、目的は、高品質水素供与体溶
媒液体をつくるように供給石炭、再循環溶媒及び溶解石
炭の分子中の芳香族環を水素及び水素化触媒の存在下に
水素化することである。用いる温和な接触反応条件で
は、ヘテロ原子が除かれ、逆行的すなわちコークス生成
反応は本質的に除かれ、炭化水素ガス生成は有効に最小
化される。用いる反応条件、すなわち、比較的低温の第
1段階のために、触媒は、石炭水素化を促進し、重合及
び分解反応を最小にする。また、第1段階反応装置にお
けるこれらの改良条件のために、用いるいっそう温和な
反応条件でコークスの触媒上への析出が減少し、析出コ
ークスも望ましい、従来方法よりもいっそう高い水素/
炭素比を有し、これにより触媒の失活を最小にし、触媒
の有効寿命を著しく延長する。
第1段階反応装置20から26で出る全流出物質に28で追
加の予熱水素を混合し、接近して結合した第2段階接触
反応装置30の下端部に直接流す。反応装置20と同様に運
転される反応装置30は、整流板格子31及び触媒床32を備
え、第1段階反応装置より少なくとも約13.9℃(25゜
F)高い温度で、通常は399〜468℃(750〜875゜F)の
範囲内の温度で運転されるが、従来単一段階接触石炭液
化方法で用いるより低い温度で運転される。反応装置30
で用いるいっそう高い温度は、予熱水素流28並びに第2
段階反応装置反応熱の利用により達成することができ
る。第2段階反応装置圧力は、石炭スラリー物質がポン
プ圧送しなくても前に流れることを可能にするように第
1段階反応装置よりわずかに低くし、必要に応じて、追
加の補給水素を28で第2段階反応装置に加える。第1段
階反応装置で用いるのと同様な粒子状触媒を第2段階反
応装置の床32で利用する。
第2段階反応装置30では、第1段階反応装置で製造し
た高品質溶媒液体を利用して未転化石炭を液体にいっそ
う完全に接触転化するように反応条件を選択する。残存
反応性石炭並びにプレアスファルテン及びアスファルテ
ンは、更にヘテロ原子除去を進めると共に流出液体生成
物に転化される。また、石炭誘導液体の留出生成物への
実質的2次転化、及びヘテロ原子除去による生成物の品
質向上も第2段階反応装置で達成される。反応条件は、
ガス生成又は第1段階液体流出物質の脱水素化を最小に
するように選択される。有用な反応装置条件は、399〜4
68℃(750〜875゜F)の温度、70〜281kg/cm2ゲージ圧
(1000〜4000psig)の水素分圧、及び160〜961kg石炭/h
r/m3反応装置容積(10〜60lb/hr/ft3)の石炭空間速度
である。好ましい反応条件は、処理する特定の型の石炭
に依存し、通常427〜460℃(800〜860゜F)の温度、10
5〜246kg/cm2ゲージ圧(1500〜3500psig)の水素分圧及
び240〜64kg石炭/hr/m3(15〜40lb/hr/ft3)の反応装置
空間速度である。
第1及び第2段階反応間に炭化水素化合物組成に変化
がほとんど起こらないことは、この方法の重要な特徴で
ある。454℃(850゜F)−留出液体は、従来の単一段階
接触石炭水素化方法から製造した生成物より縮合芳香族
炭化水素のレベルがはるかに低く著しくいっそう脂肪族
であることを確かめた。残油の再循環は、第1段階反応
装置における石炭の水素化及び水素化転化を著しく高め
る。
第2段階反応装置30から、流出物質を38を経て反応装
置に近い条件で操作される相分離器40に送り、ここで蒸
気画分41を44に進む固体含有液体スラリー画分から分離
する。蒸気画分41を水素精製部42で処理し、そこから水
素流43を反応装置20及び30への再循環のために取り出
す。新しい補給水素を必要に応じて17aで加える。望ま
しくない窒素及び硫黄化合物を含有するベントガスを流
れ45として精製部42から除く。
スラリー液44は、47で約14kg/cm2ゲージ圧(200psi
g)のような大気圧近くに減圧され、一般的に50で示す
蒸留系に送られる。得られる液体留分を蒸留系50で大気
圧及び真空蒸留段階を含む蒸気/液体フラッシュにより
回収し、軽質留出生成物流51及び重質高沸点留出流52を
製造する。ボトムス流55を液体−固体分離段階56に送
り、そこから未転化石炭及び灰分固体を57で除く。固体
濃度の減少した液体流58をポンプ59によりスラリー油15
として再循環する。所望に応じて、固体濃度の減少した
生成物液体流は、60で取り出すことができる。
再循環スラリー化油流58は、大気圧分離器ボトムス液
体スラリー(260℃+(500゜F+)留出油、残油、未反
応石炭及び灰分を含有する)、大気圧分留ボトムス物質
(316℃+(600゜F+)留出油)、及び減圧軽油の一部
を混合することにより調製される。次いで、このスラリ
ー化液体58を流れ15として混合段階14に再循環で戻し、
ここで第1段階反応装置への石炭供給原料と混合され
る。
液体−固体分離段階56における再循環油調製は、液体
サイクロン、遠心分離器、ろ過器又は溶媒脱灰分技術の
使用、液体サイクロンの使用が通常好ましい、によるよ
うな既知の固体除去装置を分離段階56で用いることによ
り、その固体濃度(灰分及び未転化石炭)を減少させる
ことにより改良することができる。
次に、この発明を例によって一層詳細に説明するが、
これによってこの発明の範囲を限定するものではない。
例 1 若干の試験を、この2段階接触方法に対しイリノイN
o.6石炭について表1に示す反応条件、すなわち399℃
(750゜F)の第1段階温度と441℃(825゜F)の第2
段階温度で行った。表1に示す結果から、実質的に第2
段階反応条件で運転する単一段階接触石炭液化方法に対
する結果に比べて水素効率の向上と留出液体収率の改良
を含む著しく改良された結果が達成されたことが分か
る。C4〜524℃(C4〜975゜F)及び199〜524℃(390゜
F〜975゜F)物質の収率は、両方共この2段階方法の
場合、単一段階方法の場合より著しく大きいことに注意
すべきである。
また、この方法により達成された改良結果から、454
℃(850゜F)マイナス留出油液体のプロトン分布を示
す表2に示すように、454℃(850゜F)マイナス留出油
留分が単一段階接触石炭液化方法からの同様な沸点留分
よりはるかに低い縮合芳香族炭化水素レベルを含有し、
著しくいっそう脂肪族であるということをも意外にも確
かめた。
これは、第1段階に比べて、第2段階反応装置内の化
合物の化学構造の変化は比較的小さいこと、また2段階
接触方法では、いっそう著しく多い脂肪族型化合物が製
造されることを示す。
例 2 更に、この2段階接触方法に対して、亜瀝青炭ワイオ
ダック(Wyodak)石炭について試験を行った。例1のイ
リノイNo.6瀝青炭の試験との比較結果を表3に示す。
石炭転化百分率及びC4〜524℃(975゜F)物質の収率
がワイオダック炭の場合、イリノイNo.6炭より若干小さ
いことが注目される。
この2段階接触方法とH−コール 単一段階接触方法
とをワイオダック炭について比較した結果をも表3に示
す。石炭転化百分率は、単一段階方法のそれと匹敵する
けれども、C4〜524℃(975゜F)収率及び524℃+(975
゜F+)物質の転化は単一段階方法の場合より著しく高
いことが注目される。
例 3 ワイオダック炭についての2段階接触運転の間に、第
1段階反応装置温度の反応装置液体溶媒品質の水素含量
及びC4〜524℃(975゜F)収率に及ぼす影響を調査し
た。第1段階反応装置温度を343℃(650゜F)と413℃
(775゜F)の間で変え、第2段階温度を432℃(810゜
F)とし、各反応装置における空間速度を721kg/hr/m3
(45lb/hr/ft3)とした。水素含量に対する結果を表4
に示す。
これらのデータから、水素対炭素比は、399℃(750゜
F)以下の温度の第2段階反応装置のものより大きい。
また、これらの水素/炭素比は、ワイオダック炭の処理
に関する文献中で最高に属することを指摘しておく。
第1段階反応装置温度の溶媒品質への影響を表5に示
す。
第1段階反応装置における溶媒品質は、約399℃(750
゜F)の第1段階反応装置温度まで高いことが注目され
る。
第1段階反応装置温度のC4〜524℃(975゜F)液体収
率に及ぼす影響を第2図に示す。C4〜524℃(975゜F)
収率が第1段階反応温度を343℃(650゜F)から約399
℃(750゜F)まで増加することにより改良されるこ
と、及び液体収率が第2段階反応装置温度を432℃(810
゜F)から441℃(825゜F)に増加することにより更に
改良されることが分かる。したがって、第1及び第2段
階反応装置で達成される改良溶媒液体品質は、表4に示
されたような343〜454℃(650〜850゜F)及び454℃+
(850゜F+)反応装置液体留分の高水素含量及び表5
に示されたような溶媒品質に対する標準試験に基づいて
得られる石炭転化により示される。
例 4 表6に示すように、この2段階接触石炭液化方法を他
の2段階熱−接触石炭液化方法と比較した。
この比較から、この接触2段階方法は、C1〜C3ガス収
率の減少、C4〜454℃(850゜F)液体収率の増加、及び
524℃+(975゜F+)留分物質の転化の増加を与えるこ
とが分かる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に従う2段階接触石炭水素化及び液
化方法の工程図であり、 第2図は、第1段階反応装置温度のC4〜524℃(C4〜975
゜F)炭化水素生成物液体の収率に及ぼす影響を示すグ
ラフである。 12……石炭準備装置、14……タンク 15……方法誘導再循環溶媒液体 16……ポンプ、18……加熱器 20……第1段階接触沸騰床反応装置 21……整流板、22……沸騰触媒床 23,24……連結部、28……予熱水素流 30……第2段階接触反応装置 31……整流板格子、32……触媒床 40……相分離器、41……蒸気画分 42……水素精製部、43……水素流 44……スラリー液、50……蒸留系 51……軽質留出生成物流、52……重質高沸点留出物流 55……ボトムス流、56……液体−固体分離段階 58……液体流、59……ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨセフ・ビー・マクリーン アメリカ合衆国ニユージヤージー州 08876 エス サマービル リンストロー ム ドライブ 18 (72)発明者 アルフレツド・ジー・コモリー アメリカ合衆国ペンシルベニア州 19067 ヤードレイ ユニバーシテイー ドライ ブ 1128 (56)参考文献 特開 昭59−168088(JP,A) 特開 昭57−61082(JP,A) 特開 昭59−68391(JP,A)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石炭の2段階接触水素化により低沸点炭化
    水素液体及びガス状生成物を増加した収率で製造するに
    あたり、 (a) 粒子状石炭及びスラリー化するための炭化水素
    油を約343℃(650゜F)より下の温度で石炭誘導液体及
    び水素及び粒子状水素化触媒の沸騰床を含む加圧第1段
    階接触反応帯域に供給し; (b) 前記石炭及び水素を粒子状水素化触媒の前記第
    1段階沸騰床を経て上方に送り、前記床の温度を377〜4
    27℃(710〜800゜F)とし、水素分圧をゲージ圧で70〜
    281kg/cm2(1000〜4000psig)とし、さらに反応装置内
    の空間速度を160〜961kg石炭/hr/m3(10〜60lb/hr/f
    t3)に保って石炭を迅速に加熱し、これを接触的に水素
    化して部分的に水素化及び水素化転化した石炭誘導物質
    を製造し; (c) ガス及び液体画分を含有する前記部分的に水素
    化した石炭誘導物質を前記第1段階反応帯域の上部から
    取り出し、前記誘導物質を追加の再循環水素と共に直接
    第2段階接触反応帯域に送り、前記第2段階反応帯域の
    温度を、399〜468℃(750〜875゜F)の範囲内で、かつ
    第1段階反応帯域より少なくとも13.9℃(25゜F)以上
    高い温度とし、さらに水素分圧をゲージ圧で70〜281kg/
    cm2(1000〜4000psig)に保って脱水素化反応を最小に
    して内部の液体画分物質を更に反応させて水素化分解し
    て、ガス及び低沸点の炭化水素液体生成物を含有する34
    3℃+(650゜F+)画分を含む流出物質を製造し、ここ
    で、前記第1段階反応帯域流出物質に対する343℃+(6
    50゜F+)画分の水素/炭素比が前記第2段階反応帯域
    流出物質に対する画分のものより高くなるようにし; (d) 前記第2段階接触反応帯域の上部から前記ガス
    及び液体画分を含有する水素化分解流出物質を取り出
    し、前記流出物質を別々のガス及び液対画分に相分離
    し; (e) 前記液体画分を蒸留段階及び液体−固体分離段
    階に送り、そこから約288℃(550゜F)を超える標準沸
    点温度を有し、粒子状固体濃度の減少した液体流を石炭
    スラリー化工程に再循環させ;さらに (f) (a)〜(e)の工程から65.6〜524℃(150〜
    975゜F)の標準沸点温度を有する炭化水素ガス及び低
    沸点炭化水素液体生成物を増加した収率で回収する ことを特徴とする接触2段階石炭水素化及び水素化転化
    方法。
  2. 【請求項2】前記粒子状水素化触媒が、アルミナ、マグ
    ネシア、シリカ、及びそれらの組み合わせより成る群の
    中から選ばれた支持基材上に析出させたコバルト、鉄、
    モリブデン、ニッケル、スズ、タングステンの酸化物及
    びそれらの混合物より成る群の中から選ばれる特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】前記第1段階反応帯域の温度を382〜421℃
    (720〜790゜F)とし、水素分圧をゲージ圧で105〜246
    kg/cm2(1500〜3500psig)とし、さらに反応装置内の空
    間速度を240〜801kg石炭/hr/m3(15〜50lb/hr/ft3)に
    保つ特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】前記第2段階反応帯域の温度を427〜460℃
    (800〜860゜F)とし、さらに水素分圧をゲージ圧で10
    5〜246kg/cm2(1500〜3500psig)に保つ特許請求の範囲
    第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】前記第1段階反応帯域がアルミナ支持物質
    上のニッケル及びモリブデンより成る水素化分解のため
    の粒子状水素化触媒を含む特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
  6. 【請求項6】前記第2段階反応帯域がアルミナ支持物質
    上のコバルト及びモリブデンより成る触媒を含む特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】前記石炭供給原料が瀝青炭型石炭である特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  8. 【請求項8】前記石炭供給原料が亜瀝青炭型石炭である
    特許請求の範囲第1項記載の方法。
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