JPH08229312A - フィルタの製造方法 - Google Patents
フィルタの製造方法Info
- Publication number
- JPH08229312A JPH08229312A JP7066874A JP6687495A JPH08229312A JP H08229312 A JPH08229312 A JP H08229312A JP 7066874 A JP7066874 A JP 7066874A JP 6687495 A JP6687495 A JP 6687495A JP H08229312 A JPH08229312 A JP H08229312A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- filter
- filter element
- peripheral
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Filtering Materials (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルフィルタの上・下ケースをナイロン
（商品名）で形成し、濾過エレメントにポリエステル繊
維でなる不織布を用い、上・下ケースの一方の周辺に、
突起を設けた周辺平坦部を形成して濾過エレメントを載
置し、超音波により突起を溶融し、濾過エレメントの繊
維の隙間に侵入させて固着することにより、簡易な製造
方法で作用確実なフィルタを得る。 【構成】 上・下ケース３、５はナイロン製であり下ケ
ース３に突起９を有する周辺平坦部６を設ける。ポリエ
ステル繊維でなる濾過エレメント７を突起９上に載せ、
超音波発振器１０から超音波を射出して突起９を溶融さ
せ、濾過エレメント７の繊維間に侵入させる。この投錨
作用により確実に固着され、簡易な製造方法でフィルタ
を製作できる。
（商品名）で形成し、濾過エレメントにポリエステル繊
維でなる不織布を用い、上・下ケースの一方の周辺に、
突起を設けた周辺平坦部を形成して濾過エレメントを載
置し、超音波により突起を溶融し、濾過エレメントの繊
維の隙間に侵入させて固着することにより、簡易な製造
方法で作用確実なフィルタを得る。 【構成】 上・下ケース３、５はナイロン製であり下ケ
ース３に突起９を有する周辺平坦部６を設ける。ポリエ
ステル繊維でなる濾過エレメント７を突起９上に載せ、
超音波発振器１０から超音波を射出して突起９を溶融さ
せ、濾過エレメント７の繊維間に侵入させる。この投錨
作用により確実に固着され、簡易な製造方法でフィルタ
を製作できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は合成樹脂でなるケース
内に不織布でなる濾過エレメント収容したフィルタの製
造方法に関する。
内に不織布でなる濾過エレメント収容したフィルタの製
造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来例えば実公昭６４−６９０３号に開
示されているような、合成樹脂製ケース内に不織布から
成る濾過エレメントを収容したものがあり、内燃機関の
オイルフィルタやトルクコンバータの作動油用フィルタ
等に用いられている。
示されているような、合成樹脂製ケース内に不織布から
成る濾過エレメントを収容したものがあり、内燃機関の
オイルフィルタやトルクコンバータの作動油用フィルタ
等に用いられている。
【０００３】濾過エレメントは上ケース、下ケースの間
に挟持固定されるか、あるいは上・下ケースのいずれか
一方に固着されている。
に挟持固定されるか、あるいは上・下ケースのいずれか
一方に固着されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】 濾過エ
レメントを固定する手段が上下ケーシングで挟持するの
みのものは固着力不足となりやすいから、通常接着また
は溶着が用いられる。しかし接着は接着剤の濾液に対す
る安定性の不安や、塗布、乾燥という製作工程上の煩わ
しさがある。また溶着は、従来は実公昭６４−６９０３
号に記載されているように濾過エレメントにケースと同
じ合成樹脂を含有せしめて、この合成樹脂を溶融させて
ケースの溶着面に固着させるようにしていた。従って不
織布でなる濾過エレメントにケースと同質の合成樹脂を
含有させる必要があり、溶着用の濾過エレメント製作に
は樹脂含浸工程を必要とした。
レメントを固定する手段が上下ケーシングで挟持するの
みのものは固着力不足となりやすいから、通常接着また
は溶着が用いられる。しかし接着は接着剤の濾液に対す
る安定性の不安や、塗布、乾燥という製作工程上の煩わ
しさがある。また溶着は、従来は実公昭６４−６９０３
号に記載されているように濾過エレメントにケースと同
じ合成樹脂を含有せしめて、この合成樹脂を溶融させて
ケースの溶着面に固着させるようにしていた。従って不
織布でなる濾過エレメントにケースと同質の合成樹脂を
含有させる必要があり、溶着用の濾過エレメント製作に
は樹脂含浸工程を必要とした。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上ケースおよび下ケース
をナイロン（商品名）製とするとともにいずれか一方の
内側周辺に、突起を形成した周辺平坦部を設け、ポリエ
ステル繊維の不織布でなる濾過エレメントの周縁を突起
の上に載置し、超音波により突起を溶融させて濾過エレ
メントの繊維の隙間に侵入させることにより濾過エレメ
ントを上または下ケースに固着し、その後上ケースと下
ケースとを溶着するものである。
をナイロン（商品名）製とするとともにいずれか一方の
内側周辺に、突起を形成した周辺平坦部を設け、ポリエ
ステル繊維の不織布でなる濾過エレメントの周縁を突起
の上に載置し、超音波により突起を溶融させて濾過エレ
メントの繊維の隙間に侵入させることにより濾過エレメ
ントを上または下ケースに固着し、その後上ケースと下
ケースとを溶着するものである。
【０００６】
【作用】この製造方法においては、ポリエステルより溶
点の低いナイロン製のケースの突起が超音波の放射を受
けることにより溶融し、濾過エレメントの繊維の隙間へ
侵入して投錨効果を生じ固着される。この場合、過度の
超音波放射をしない限り、周辺平坦部の平坦部分その他
のケース部分、あるいは融点の高い濾過エレメントの繊
維は溶融しない。従って濾過エレメント自体の強度を弱
めることなく固着される。
点の低いナイロン製のケースの突起が超音波の放射を受
けることにより溶融し、濾過エレメントの繊維の隙間へ
侵入して投錨効果を生じ固着される。この場合、過度の
超音波放射をしない限り、周辺平坦部の平坦部分その他
のケース部分、あるいは融点の高い濾過エレメントの繊
維は溶融しない。従って濾過エレメント自体の強度を弱
めることなく固着される。
【０００７】
【実施例】図１（ａ）（ｂ）によって実施例を説明す
る。図１（ａ）のフィルタ１は自動車のオートマチック
トランスミッションの作動油用オイルフィルタであり、
この発明の製造方法により製作されたものである。フィ
ルタ１には、流出口２を有する上ケース３と流入口４を
有する下ケースとがナイロン製の皿状をなしていてその
周縁部３ａ、５ａが溶着されてケースが形成されてい
る。下ケース５の内側周辺部を一周して周辺平坦部６が
形成されており、周辺平坦部６に、ポリエステル繊維の
不織布でなる濾過エレメント７の周辺部７ａが溶着され
ている。上ケース３に複数の凸部８が設けられ、その先
端は濾過エレメント７の上面に当接している。凸部８の
高さは、周縁部３ａ、５ａの溶着用の溶け代が無くなっ
て溶着が完了したとき濾過エレメント７の上面に当接す
るように設定する。凸部８は流入口４から流入するオイ
ルによって濾過エレメント７に生ずる撓みを抑え、著し
い変形や周辺部７ａの剥離を防ぐものである。凸部８は
濾過エレメント７にかかる油圧が小さいもの等について
は省略することも可能である。
る。図１（ａ）のフィルタ１は自動車のオートマチック
トランスミッションの作動油用オイルフィルタであり、
この発明の製造方法により製作されたものである。フィ
ルタ１には、流出口２を有する上ケース３と流入口４を
有する下ケースとがナイロン製の皿状をなしていてその
周縁部３ａ、５ａが溶着されてケースが形成されてい
る。下ケース５の内側周辺部を一周して周辺平坦部６が
形成されており、周辺平坦部６に、ポリエステル繊維の
不織布でなる濾過エレメント７の周辺部７ａが溶着され
ている。上ケース３に複数の凸部８が設けられ、その先
端は濾過エレメント７の上面に当接している。凸部８の
高さは、周縁部３ａ、５ａの溶着用の溶け代が無くなっ
て溶着が完了したとき濾過エレメント７の上面に当接す
るように設定する。凸部８は流入口４から流入するオイ
ルによって濾過エレメント７に生ずる撓みを抑え、著し
い変形や周辺部７ａの剥離を防ぐものである。凸部８は
濾過エレメント７にかかる油圧が小さいもの等について
は省略することも可能である。
【０００８】この発明の製造方法においては、図１
（ｂ）に示すように、下ケース５の周辺平坦部６にリブ
状の突起９を設け、その上に濾過エレメント７を載置
し、超音波発振器１０を近接させ超音波を射出して突起
９を溶融し、濾過エレメント７の繊維の間に侵入させ、
固化させて投錨効果により固着するものである。図１
（ｂ）に示す１本のリブ状突起９に代えて図２のように
複数列のリブ状突起１１ａ、１１ｂ、１１ｃ……を設け
てもよく、また点状突起を多数散在させてもよい。突起
は他のどんな形状であっても、超音波の射出を受けて溶
融し、濾過エレメント７の繊維の隙間に侵入して固着さ
せるものであって、濾過エレメント７の下面と周辺平坦
部６との間の空隙が、濾過エレメント７の濾口径以下に
なるものであればよい。
（ｂ）に示すように、下ケース５の周辺平坦部６にリブ
状の突起９を設け、その上に濾過エレメント７を載置
し、超音波発振器１０を近接させ超音波を射出して突起
９を溶融し、濾過エレメント７の繊維の間に侵入させ、
固化させて投錨効果により固着するものである。図１
（ｂ）に示す１本のリブ状突起９に代えて図２のように
複数列のリブ状突起１１ａ、１１ｂ、１１ｃ……を設け
てもよく、また点状突起を多数散在させてもよい。突起
は他のどんな形状であっても、超音波の射出を受けて溶
融し、濾過エレメント７の繊維の隙間に侵入して固着さ
せるものであって、濾過エレメント７の下面と周辺平坦
部６との間の空隙が、濾過エレメント７の濾口径以下に
なるものであればよい。
【０００９】超音波発振器１０の音波射出強度は、突起
９、あるいは１１ａ、１１ｂ、１１ｃが溶融し、周辺平
坦部６の平面部が溶融に至らぬ程度とする。このように
調整すれば濾過エレメント７を構成するポリエステル繊
維は、融点が高いので溶融するに至らず、強度が低下す
ることはない。
９、あるいは１１ａ、１１ｂ、１１ｃが溶融し、周辺平
坦部６の平面部が溶融に至らぬ程度とする。このように
調整すれば濾過エレメント７を構成するポリエステル繊
維は、融点が高いので溶融するに至らず、強度が低下す
ることはない。
【００１０】
【発明の効果】この発明の製造方法により、濾過エレメ
ントの強度低下を防ぎながら、きわめて簡単な手段によ
り十分な固着状態を得ることができるので、濾材への樹
脂含浸工程等を廃止し、簡易な工程で濾過作用の信頼度
が高いフィルタ得ることができる。
ントの強度低下を防ぎながら、きわめて簡単な手段によ
り十分な固着状態を得ることができるので、濾材への樹
脂含浸工程等を廃止し、簡易な工程で濾過作用の信頼度
が高いフィルタ得ることができる。
【図１】（ａ）はこの発明を用いたオイルフィルタの
図、（ｂ）は発明の実施例の要部を示す図である。
図、（ｂ）は発明の実施例の要部を示す図である。
【図２】他の実施例の要部を示す図である。
３ 上ケース ５ 下ケース ６ 周辺平坦部 ７ 濾過エレメント ９ 突起
Claims (1)
- 【請求項１】 上ケースと下ケースの一方に流入口、他
方に流出口を設け、不織布でなる濾過エレメントの周縁
を、上ケースまたは下ケースの内側周辺部に形成した周
辺平坦部に固着し、上ケースと下ケースの周縁を溶着す
るフィルタの製造方法において、上・下ケースにナイロ
ン（商品名）を用い、濾過エレメントにポリエステル繊
維でなる不織布を用い、上ケースまたは下ケースの周辺
平坦部に突起を形成し、突起上に濾過エレメントを載置
して、超音波により突起を溶融して濾過エレメントの繊
維の隙間に侵入させることにより濾過エレメントを固着
することを特徴とするフィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7066874A JPH08229312A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | フィルタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7066874A JPH08229312A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | フィルタの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08229312A true JPH08229312A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=13328459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7066874A Pending JPH08229312A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | フィルタの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08229312A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6989070B2 (en) | 2002-04-23 | 2006-01-24 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Laser welding method |
| EP2039964A1 (de) * | 2007-09-19 | 2009-03-25 | Carl Freudenberg KG | Separatorplatte mit aufgeschmolzenem Filtermaterial |
| US20220003192A1 (en) * | 2017-12-14 | 2022-01-06 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Canister |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP7066874A patent/JPH08229312A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6989070B2 (en) | 2002-04-23 | 2006-01-24 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Laser welding method |
| EP2039964A1 (de) * | 2007-09-19 | 2009-03-25 | Carl Freudenberg KG | Separatorplatte mit aufgeschmolzenem Filtermaterial |
| US20220003192A1 (en) * | 2017-12-14 | 2022-01-06 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Canister |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031216 |