JPH0822928A - ヘッドの巻線の端末線の保持装置とその保持方法 - Google Patents

ヘッドの巻線の端末線の保持装置とその保持方法

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JPH0822928A
JPH0822928A JP17594194A JP17594194A JPH0822928A JP H0822928 A JPH0822928 A JP H0822928A JP 17594194 A JP17594194 A JP 17594194A JP 17594194 A JP17594194 A JP 17594194A JP H0822928 A JPH0822928 A JP H0822928A
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JP
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head
terminal wire
wire
winding
terminal
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JP17594194A
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Hiroyuki Watanabe
洋之 渡辺
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のように爪やピンセット等の工具を用いな
いで、所定の位置に端末線の経路を確実に保持すること
ができる。 【構成】ヘッドHに巻線42,44を施した後の前記巻
線の端末線42a,44aを前記ヘッドのスリットSに
通す手段と、前記端末線を前記ヘッドのスリットに通す
手段64により前記スリットに通された前記端末線を、
前記ヘッドの裏面側22bの前記スリットSを形成する
隅部50に押し付けて保持する押し付け手段90,10
0と、を備えるヘッドの巻線の端末線の保持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオヘッドやDAT
等の磁気ヘッドに対して巻線をした後に、その巻線の端
末線の経路を保持するようにしたヘッドの巻線の端末線
の保持装置とその保持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばビデオヘッドには、VHS用の
ヘッドと8mm用のヘッドがある。VHS用のヘッドに
は、シングルアジマスヘッドやダブルアジマスヘッドが
あり、8mmヘッドにもジングルアジマスヘッドやダブ
ルアジマスヘッドがある。図48には従来のVHS用の
ヘッドの例を示している。このヘッド501にはスリッ
ト502が形成されている。このヘッド501のヘッド
チップ503には巻線504を施して、その巻線の端末
線505を通すようになっている。このような巻線作業
は、手巻きあるいは自動巻線機により行うのであるが、
次のような問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】手巻きでヘッドに対し
て巻線を行った後に、スリットに端末線505を通す作
業を行う場合には、スリット502に端末線505を通
した後に、作業者が爪先で端末線505をコーナー部5
06へ引き寄せてからその端末線(ワイヤ)を引張り、
そして仮に固定を行う。しかしこのような手作業では、
非常に熟練を要する上に、爪で端末線を寄せる時に端末
線を傷付けて不良品にしやすい。
【0004】また手巻きあるいは自動巻線機による作業
を行う場合に、スリット502へ端末線505を通し
て、もしコーナー部506から端末線505が外れた状
態になった場合でも、そのまま端末線を仮固定してしま
う。そしてその後に作業者がピンセットを用いて強引に
端末線505を引張ってコーナー部506へ引掛けるよ
うにしている。従ってこのような手巻きあるいは自動巻
線機による作業では、ピンセットで端末線505を挟む
ことから端末線505を傷付けてしまう虞れがある。
【0005】そこで本発明は上記課題を解決するために
なされたものであり、従来のように爪やピンセット等の
工具を用いないで、所定の位置に端末線の経路を確実に
保持することができるヘッドの巻線の端末線の保持装置
とその保持方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1の発明
にあっては、ヘッドに巻線を施した後の前記巻線の端末
線を前記ヘッドのスリットに通す手段と、前記端末線を
前記ヘッドのスリットに通す手段により前記スリットに
通された前記端末線を、前記ヘッドの裏面側の前記スリ
ットを形成する隅部に押し付けて保持する押し付け手段
と、を備えるヘッドの巻線の端末線の保持装置により、
達成される。第1の発明にあっては、好ましくは前記押
し付け手段は、前記スリットの付近において前記ヘッド
に対して前記端末線の一部を押さえるようになってい
る。第1の発明にあっては、好ましくは前記押し付け手
段は、弾性部材を備える。
【0007】上記目的は、第2の発明にあっては、ヘッ
ドに巻線して、その巻線の端末線を前記ヘッドのスリッ
トに、前記ヘッドの裏面側から表面側に通して、前記ヘ
ッドの裏面側の前記スリットを形成する隅部に対応して
押し付け手段により前記端末線を押さえて、前記隅部に
対応して前記端末線を押さえたまま前記端末線にテンシ
ョンをかけて前記端末線の形状を前記隅部の形状に対応
して維持するヘッドの巻線の端末線の保持方法により、
達成される。第2の発明にあっては、好ましくは前記端
末線の形状を、前記隅部の形状に対応して維持した後前
記端末線を固定するまで前記押し付け手段により押し続
ける。第2の発明にあっては、好ましくは前記押し付け
手段を移動することにより前記端末線を押し付ける際
に、前記押し付け手段が前記端末線に接触する直前に、
前記押し付け手段の移動速度を下げる。
【0008】
【作用】上記構成によれば、第1の発明では、ヘッドに
巻線を施した後の巻線の端末線をヘッドのスリットに通
す手段により、巻線の端末線をヘッドのスリットに通し
て、押し付け手段によりこの端末線をヘッドの裏面側の
スリットを形成する隅部に押し付けて保持する。これに
より、ヘッドにおける端末線の経路を正しく確実に保持
することができる。この際には、好ましくは押し付け手
段は、スリットの付近においてヘッドに対して端末線の
一部を押さえるようになっていて、好ましくは押し付け
手段は、弾性部材を備えて、この弾性部材により端末線
を押さえる。これにより、端末線の損傷を防げる。
【0009】第2の発明では、ヘッドに巻いた巻線の端
末線をヘッドのスリットに、ヘッドの裏面側から表面側
に通して、ヘッドの裏面側のスリットを形成する隅部に
対応して押し付け手段により端末線を押さえる。隅部に
対応して端末線を押さえたまま前記端末線にテンション
をかけて、端末線の形状を前記隅部の形状に対応して維
持する。この際には、好ましくは端末線の形状を、隅部
の形状に対応して維持した後端末線を固定するまで押し
付け手段により押し続ける。これにより、ヘッドにおけ
る端末線の経路を正しく確実に保持することができる。
また、好ましくは押し付け手段を移動することにより端
末線を押し付ける際に、押し付け手段が端末線に接触す
る直前に、押し付け手段の移動速度を下げる。これによ
り、端末線の損傷を防ぐことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
【0011】図1は、本発明のヘッドの巻線の端末線の
保持装置の好ましい実施例を備える巻線装置を示してい
る。図1の巻線装置は、給排部Pと巻線部Rを有してい
る。給排部Pは、マガジンユニット1、ワークピックア
ンドプレースユニット2、トランスファーユニット3、
端末処理ユニット4および治具ピックアンドプレースユ
ニット5等を有している。また巻線部Rは、チップホル
ダユニット6、画像処理ユニット7、スピンドルユニッ
ト8、フックユニット9、ワイヤ供給ユニット10およ
び顕微鏡ユニット11等を有している。
【0012】ここで、図1の巻線装置の動作例を概略的
に説明する。図1の巻線装置の動作は、図2と図3に示
している。図2は、給排部Pの動作および巻線部Rの一
部の動作を示していて、図3は巻線部Rの残りの動作を
示している。図1と図2を参照すると、ワークとしての
ヘッドは、マガジン(図示せず)に並べられた状態で、
マガジンユニット1に導入される(ステップS1)。こ
のマガジンは、ワークであるヘッドを、たとえば直列に
複数個並べて配置することができるようになっている。
【0013】マガジンは、マガジンユニット1において
ピッチ送りされて、新しいワークがワークピックアンド
プレースユニット2の取り込み位置に移動する(ステッ
プS2)。このマガジンに並べられているヘッドのうち
の1つのヘッドが、ワークピックアンドプレースユニッ
ト2より、トランスファーユニット3側に移載される
(ステップS3,S4)。この際にヘッドは、トランス
ファーユニット3の上のワーク治具に移載される。
【0014】ヘッドを載せたワーク治具は、トランスフ
ァーユニット3により、巻線装置の中央部に移動する
(ステップS5)。そしてワーク治具は、治具ピックア
ンドプレースユニット5により、巻線部Rのチップホル
ダユニット6に移載される(ステップS6,S7)。こ
のチップホルダユニット6に移載されたワーク治具上の
ヘッドは、画像処理ユニット7によりヘッドの巻線穴の
中心の検出を行って、ヘッドの微小位置決めを行う(ス
テップS8)。位置決めを終了したヘッドは、チップホ
ルダユニット6の働きにより、巻線装置の右側へスライ
ドする(ステップS9)。
【0015】スピンドルユニット8は、ワイヤ供給ユニ
ット10より一定量のワイヤ(線材ともいう)を繰り出
して、フックユニット9との組合せによりヘッドに対し
て巻線を行う。この巻線の様子は、顕微鏡ユニット11
により観察することができる(ステップS10)。
【0016】次に図3に示すように、巻線が終わったヘ
ッドは、画像処理ユニット7により巻線のチェックを行
って、巻線装置の中央部に戻す(ステップS11)。そ
して治具ピックアンドプレースユニット5により、ワー
ク治具を移載する(ステップS12)。再びワーク治具
は給排部Pのトランスファーユニット3の上に移載され
る(ステップS13)。そしてワーク治具は、トランス
ファーユニット3により、巻線装置の左側に移動しなが
ら、端末処理ユニット4により各端末線の処理を受ける
(ステップS14)。ワークピックアンドプレースユニ
ット2により、ヘッドがマガジンユニット1側のマガジ
ンに排出される(ステップS15)。この排出の際に
は、ワークとしてのヘッドは、良品ヘッドと不良品ヘッ
ドに分けられて、マガジンユニット1側のマガジンに排
出される(ステップS16)。
【0017】このようにして、ワークであるヘッドに対
して巻線が行われ、その巻線状態のチェックを行った後
に各ヘッドにおける巻線の端末線の後処理を行うように
なっている。ワーク治具Jとは、図10に示すように、
ワークであるヘッドを位置決めした状態で、給排部Pか
ら巻線部Rの移動を行うための治具であり、線材の端末
線を仮固定するためのリードクランパー25A,25
B,25C,25Dを備えている。
【0018】次に図4ないし図8を参照して、対象とな
るヘッドとして、たとえばVHS−ダブルアジマスヘッ
ドHを説明する。図4は、ヘッドHの表面側を示し、図
5はその裏面側を示し、図6はその側面を示している。
図4で示すように、ヘッドHは、チップ20とこのチッ
プ20を固定しているベース(真鍮製)22を備えてい
る。チップ20には、図8に示すように2つの巻線用の
穴24,26が形成されている。つまりチップ20は、
4つのコア30,32,34,36を有していて、それ
ぞれにワイヤを巻線するようになっている。
【0019】2つの内側のコア(Iコア)32,34に
は、左内側の巻線42と右内側の巻線44がそれぞれ巻
線される。2つの外側のコア(Cコア)30,36に
は、左外側の巻線40と右外側の巻線46がそれぞれ巻
線されるようになっている。図4に示すように、左外側
の巻線40の端末線40aは、ベース22の裏面側22
b(図5)からスリットSを通って、図4のベース22
の表面側22aの端子盤24のランド24Bにハンダ付
けもしくはボンディングされるようになっている。ま
た、左内側の巻線42の端末線42aは、同様にしてス
リットSを通りランド24Aにハンダ付けもしくはボン
ディングされるようになっている。右外側の巻線46の
端末線46aは、スリットSを通りランド24Cにハン
ダ付けもしくはボンディングされるようになっている。
そして右内側の巻線44の端末線44aは、ランド24
Dにハンダ付けもしくはボンディングされるようになっ
ている。
【0020】これらの巻線40,42,44,46の端
末線40a,42a,44a,46aは、ランド24A
ないし24Dに対して固定するのは、図1の巻線装置の
給排部Pにおいて一度に行うので、その排出部Pに搬送
するまでは、図10に示すようなワーク治具Jのワイヤ
クランパー25Aないし25Dにそれぞれ仮に固定する
ようになっている。図10のワーク治具Jは、図4と図
7に示すヘッドHを保持して図1の巻線装置において移
動するためのものである。図8は、ダブルアジマスヘッ
ドのチップ20を示しているが、図9は、シングルアジ
マスヘッドのチップの例を示している。
【0021】図11と図12を参照する。図11は、ヘ
ッドHのチップ20に対して左内側の巻線42と右内側
の巻線44のみが巻線された状態を示している。巻線4
2,44の端末線42a,44aは、スリットSのコー
ナー部ともいう隅部50,50で折り曲げるようにして
導かれている。この様子は図12に示している。図12
は、図11におけるX−X線における断面図である。そ
して図12においては、図10のワーク治具Jの仮クラ
ンプ用のリードクランパー25A,25Dが示されてい
る。
【0022】次にヘッドHに対して図4に示した左外側
の巻線40を一例として、巻線40の端末線40aの引
き回し方法について図13ないし図17に基づいて説明
する。ヘッドHは、ワーク治具Jに保持されている。左
外側の巻線40を所定の方式で巻線し(たとえばフック
式巻線の原理)、巻き終わった状態を図13に示してい
る。この時の端末線40aは、後フック60に保持(引
掛けられている)されている。
【0023】次に図14に示すようにフライヤーチャッ
ク62が端末線40aを再クランプして、ヘッドHがた
とえば約8mm下降して、後フック60は矢印方向に後
退する。代わって前方から矢印方向にアンダーフック
(大フック)64がヘッドHのスリットSに進入する。
このフライヤーチャック62は、旋回動作をすることが
でき、端末線40aをつかむためのチャックである。図
15に示すように、フライヤーチャック62を下降させ
て、たとえば30°ないし40°程度旋回することで、
端末線40aをアンダーフック64に引掛けて、アンダ
ーフック64を矢印E方向(手前)に引く。
【0024】図16に示すように、フライヤーチャック
62を180°旋回させて、アンダーフック64により
保持された端末線40aを再クランプする。図17にお
いて、アンダーフック64は、後退し、フライヤーチャ
ック62を下降してかつ旋回して、端末線42aをワー
ク治具Jに付属したリードクランパー25Aに挟み込ま
せる。なおリードクランパーは、ワイヤークランパーと
もいい、この挟み込ませる時だけ開くようになってい
る。
【0025】上述した図13ないし図17における端末
線の引き回し動作は、それぞれ図4に示した4つの巻線
40,42,44,46についてそれぞれ行う。結果と
して図13ないし図17の動作は、合計4回行われるこ
とになる。図10に示すように、4つの巻線および巻線
作業とそしてその巻線40ないし46の端末線40a,
42a,44a,46aのリードクランプが終了した後
に、ヘッドHは、ワーク治具Jに固定されたまま、図1
の端末処理ユニット4へ移送され、ここでその端末線の
断線のチェックを受ける。そして断線チェック後に端末
線を図4に示すようにしてそれぞれランド24Aないし
24Dに仮固定(ハンダ)する。
【0026】そしてヘッドHはワーク治具Jから外され
て、完成品を載せるマガジンに排出して収納される。こ
のマガジンはマガジンユニット1において、次の工程に
送られるようになっている。ところが、図17に示す工
程において、次のような問題が生じる。つまり図17に
おいてフライヤーチャック62により端末線42aを再
クランプしてから、ワーク治具Jのリードクランパー2
5Aへ移してクランプする場合に、端末線が図19に示
すようにコーナー部ともいう隅部50,50から外れて
しまう現象が発生する。
【0027】このはずれてしまう現象は、図20に示す
ように隅部50に面取り部が付いているヘッドHや角部
付近のワイヤが引掛かる部分に面取りもしくはアールが
ついているヘッドHで生じやすい。特にこの現象は左内
側の巻線42と右内側の巻線44の各端末線42a,4
4aについて隅部50からはずれてしまう現象が発生し
やすい。図18は、正しく端末線40aないし46aの
経路が定められた良品のヘッドHを示していて、図19
は1本の端末線44aの経路がずれた不良品のヘッドH
を示している。
【0028】この図19の例では、左内側の巻線44の
端末線44aが隅部50から外れて上側にずれた状態で
ベース22の表面側に導かれている。この状態では、図
4に示すように右内側の巻線44の端末線44aがラン
ド24Dに対して正しくハンダ付けもしくはボンディン
グして固定することができなくなる。図18に示すよう
にいずれの巻線40,42,44,46の端末線40a
ないし46aがそれぞれ図4に示すランド24Aないし
24Dに位置決めできるようにする必要がある。
【0029】そこで本発明の実施例では、図1のフック
ユニット9の後フックユニット72の構造に特徴を持た
せている。図1のフックユニット9は、前フックユニッ
ト70と後フックユニット72を有している。図21は
このうちの後フックユニット72の構造を示している。
また図22は、前フックユニット70と後フックユニッ
ト72を示す平面図である。図22において、前フック
ユニット70は図22の左側に位置し、後フックユニッ
ト72は図22の右側に位置している。前フックユニッ
ト70は、固定ベース71と移動ベース73を有してい
る。移動ベース73には図14に示したアンダーフック
64を備えている。移動ベース73は、固定ベース71
に対して矢印Y方向に移動可能である。後フックユニッ
ト72は、固定ベース80と移動ベース84を有してい
る。
【0030】後フックユニット72は、図21に示すよ
うな構造である。後フックユニット72の固定ベース8
0には精密ガイドレール81が配置されている。固定ベ
ース80にはパルスモータ82と固定ストッパー83が
取り付けられている。パルスモータ82は、駆動用ボー
ルネジ83を回転可能にしており、駆動用ボールネジ8
3は移動ベース84のナット85にかみ合っている。パ
ルスモータ82を駆動することにより、移動ベース84
は、精密ガイドレール81に沿って矢印Y方向に移動可
能である。
【0031】固定ストッパー83には第1ストッパー8
6と第2ストッパー87が設けられている。移動ベース
84には、図13で示した後フック60が設けられてい
る。ワイヤガイドプレート90は、ガイドレール91を
介して移動ベース84の上に載っている。このワイヤガ
イドプレート90は、移動ベース84に対して引張りバ
ネ93により矢印Y(プラス)方向に引張られている
が、ワイヤガイドストッパー94によって、移動ベース
84との相対的位置が限られている。このワイヤガイド
ストッパー94によって、後フック60の先端からワイ
ヤガイド95の後端までの距離Qは、たとえば2mmに
保つことができる。ワイヤガイドプレート90にはスト
ッパーシリンダ96が設けられている。このストッパー
シリンダ96と第2ストッパー87が、特に本発明の実
施例における特徴となっている。
【0032】次に図21の後フックユニット72の動作
の説明を行う。移動ベース84は、通常図21の原点位
置の状態にある。パルスモータ82の駆動により、移動
ベース84が矢印Y(プラス)方向に前進するとワイヤ
ガイドプレート90も一緒に前進する。さらに移動ベー
ス84とワイヤガイドプレート90が移動すると、ワイ
ヤガイドプレート90が第1ストッパー86に当たり、
ワイヤガイド95およびワイヤガイドプレート90はそ
れ以上は矢印Y(プラス)方向には進まなくなり、移動
ベース84と後フック60のみが矢印Y(プラス)方向
に前進する。この時、図23に示すように、ワイヤガイ
ドストッパー94と移動ベース84とは当たらなくな
り、これらの間に隙間ができる。この状態で図23に示
すように後フック60は、ヘッドHの穴に挿入されて巻
線動作が行われ、図4に示したような巻線40,42,
44,46が形成される。
【0033】なお図22に示すように、前フックユニッ
トと後フックユニット72がヘッドHを挟んで配置され
ていて、ほぼ同一の構造となっているが、ただし前フッ
クユニット70には、アンダーフック64を備えてい
る。また前フックユニット70のみに、アンダーフック
64が設定されていて、このアンダーフック64は小フ
ック(通常フックと呼んでいるもの)の下部に設置され
ている。アンダーフック64は巻線動作終了後の端末線
をスリットSに通す時にのみ使用されるもので、この時
以外はシリンダ動作によって引込んでいる。
【0034】図22において、前フックユニットには、
巻線時に使用する小フック(前)と端末線をクランプす
る時に使用するアンダーフックが取り付けられており、
ヘッドHに対して垂直に各フックを挿入できるようにな
っている。各フックは、個別にX,Y,Z方向の突き出
し量を調整できるようになっており、アンダーフック部
は通常の巻線時には小フックよりも原点側にあるが、端
末線をクランプする時にのみシリンダ動作によって小フ
ックより前方に突出されるようになっている。また後フ
ックユニット72は、前フックユニット70と対向する
位置にあり、前フックユニット70よりアンダーフック
64を除いたような構成となっている。
【0035】実施例では、図21の後フックユニット7
2のワイヤガイド95の形状に特に特徴がある。このワ
イヤガイド95は、図24と図25および図26に示す
ような形状になっている。ワイヤガイド95には図25
に示すように後フック60を通すための穴95aが形成
されていると共に、弾性部材100が取り付けられてい
る。この弾性部材100の寸法U2は、たとえば3mm
であり、幅U1はたとえば2.8mmのものである。こ
の弾性部材100は、ヘッドHに当ててもヘッドHを傷
つけず、端末線を損傷させないようにして押しつけるこ
とができる材質、たとえばゴムスポンジのようなあるい
はその他柔らかい材質のもので作られている。この弾性
部材100は、ワイヤガイド95の延長部分95bに貼
り付けられている。
【0036】図21の後フックユニット72では、上述
したように固定ストッパー83に対して第2ストッパー
87を設けると共に、ワイヤガイドプレート90の根元
に、ストッパーシリンダ96を設けている。しかも第1
ストッパー86の矢印Y方向の突き出し量を微調整する
ことができるようになっている。そしてモータ82等を
制御する制御部101における動作プログラムソフトを
変更している。
【0037】次に、図21に示すような構造にした場合
における巻線および端末線の引き回し動作について説明
する。なお上述したような図13ないし図16の動作は
同じである。つまり端末線をヘッドHに対してローディ
ングしてから後フック60と前フックを用いて巻線を行
う動作は、通常のものと同じである。この時に、新設し
た図21のストッパーシリンダ96を図27に示すよう
に突き出した状態にしておく。これにより、ワイヤーガ
イドプレート90が第1ストッパ86に当たる前に、ス
トッパーシリンダ96と第2ストッパー87が先に当た
ることから、ワイヤガイドプレート90は第1ストッパ
ー86に当たらなくなる。
【0038】これにより、図29に示すように、後フッ
クユニット72が矢印Y(プラス)方向に前進していく
と、ワイヤガイド95は従来の場合(図28参照)に示
す場合に比べてヘッドHよりも離れて停止するようにな
る。つまり図29においては、ワイヤガイド95とヘッ
ドHの間隔F1は、たとえば10mmであるのに対し
て、従来では、図28に示すようにワイヤガイド95と
ヘッドHの間隔F2はたとえば5mmである。このよう
にワイヤガイド95の位置関係の変更があったとして
も、巻線動作は支障なく行える。
【0039】次に、端末線の引き回し方法について説明
する。この端末線の引き回し順序において、巻線後の図
13ないし図16の動作は同じであるので省略する。つ
まり、図13からアンダーフック64に引掛けられた端
末線(リード)をフライヤーチャック62が再クランプ
する状態(図16参照)までは、同じである。これに対
して相違するところは、次のような方法である。図30
に示すように、後フックユニット72のストッパーシリ
ンダ96を矢印Y(マイナス)方向に引込める(後退さ
せる)。後フックユニット72を矢印Y(プラス)方向
に前進させて、後フック60の先端からヘッドHの後端
までの距離がたとえば約3mmになるまで移動して、そ
の後フックユニット72をストップする。この後フック
ユニット72の矢印Y(プラス)方向の移動をストップ
させる時に、徐々にスピードを落していくことがポイン
トである。すなわちワイヤガイド95の弾性部材100
がヘッドHの裏面側22bに接触する際に徐々にその後
フックユニット72の前進スピードを落して行くのであ
る。これによりヘッドHに対して衝撃が加わることがな
く端末線が傷付くこともなくなる。
【0040】図30において後フック60に対してヘッ
ドHの位置が低くなっているのは、図14において、ヘ
ッドHが約8mm下降したことによるものである。この
時後フックユニット72のストッパーシリンダ96は、
既に引込んでいるために、ストッパーシリンダ96は第
2ストッパー87に当たらない。このため、ワイヤガイ
ドプレート90は、さらに矢印Y(プラス)方向に前進
して、第1ストッパー86に当たったところで止まる。
従ってワイヤガイド95は通常よりもヘッドHに近い位
置で止まり、結果的に図30の状態になる。
【0041】この結果このワイヤガイド95の弾性部材
100は、ヘッドHに対して、図31と図32の位置関
係でヘッドHのベース22の裏面側22bに接触する。
なお第1ストッパー86は、従来のものに比べて4mm
程引込めてあるために、図32に示すように、ワイヤガ
イド95の先端からヘッドHまでの距離Mはたとえば1
mm程度となる。そして図33に示すようにフライヤー
チャック62を矢印Y(プラス)方向に移動してヘッド
Hから遠ざけることにより端末線40aあるいは42a
にテンションを与えて緊張して張る。端末線40aある
いは42aをつかんでいるフライヤーチャック62をゆ
っくりとした速度で旋回して(従来は速い速度で旋
回)、端末線をリードクランパーに挟み込ませる。この
挟み込ませる動作は、図34ないし図36で示してい
る。
【0042】最後に後フックユニット72の移動ベース
が、図36の矢印Y(マイナス)方向に後退する。 こ
のように本発明の実施例では、図13ないし図16の動
作が終了するまでは、端末線がスリットSのコーナー部
ともいう角部50(図4ないし図6参照)から外れるこ
とはない。しかしその後図17の状態では角部50から
端末線が外れる可能性があるので、この場合図17に示
す作業において、スリットSに端末線を通し終える前
に、端末線を図36に示すワイヤガイド95の弾性部材
100により押さえるよりも、端末線を通し終えてから
弾性部材100によりヘッドHのベース22に対して押
さえる方が、遥かに楽であり、機構上の制約がない。
【0043】そこで、図37に示すように、ヘッドHの
ベース22の裏面側22bに対して、図36の弾性部材
100をポジションP1,P2,P3にそれぞれ位置決
めした場合における端末線42aの保持状態を図38な
いし図40にそれぞれ示している。図38のポジション
P1の状態では、弾性部材100のエッジがヘッドHの
チップ20に当たってしまって端末線42aは浮いてし
まう。
【0044】また図39の状態では弾性部材100の上
と下の部分にそれぞれ端末線42aの浮きの部分ができ
てしまう。図40のポジションP3の状態では、やはり
弾性部材100の上に端末線の浮きが出てしまう。図3
8のポジションP1では、隅部ともいうコーナー部50
において端末線が浮き、コーナー部50から外れやすく
なる。しかも弾性部材100のエッジに端末線を押し付
けてしまい、端末線を傷付ける可能性がある。図39の
ポジションP2の状態では、重要な部分であるコーナー
部50の付近の端末線に浮きが出てしまい、コーナー部
50から端末線が外れやすい。
【0045】これに対して図40のポジションP3の状
態では、コーナー部50においては端末線42aがしっ
かりと押さえ付けられているが、上部に浮きが出ている
ために、この押さえ用の弾性部材100をヘッドHから
外すと、やはり端末線がコーナー部50から外れてしま
う可能性がある。
【0046】図41と図42に示すように、図38ない
し図40に示すようなポジションP1からP3の範囲で
大きい幅の弾性部材100により、たとえば端末線42
aを矢印Y(プラス)の方向に押し付ける。この場合に
は端末線42aが上と下に逃げて、下に逃げた端末線は
コーナー部50で浮いてしまってコーナー部50から端
末線が外れてしまうことになる。弾性部材100によ
り、端末線40aをヘッドHに対して押し付ける前に、
つまり弾性部材100がヘッドHのベース22の裏面側
22bに接触した時に端末線40aを引張ると、製品の
構造上、やはりコーナー部50から端末線が外れてしま
う。以上のことから、図40に示すポジションP3で端
末線42aを押さえる方式が一番適切であり、この方式
の問題を無くすようにするのが好ましい。そこで図43
と図44に示すように、弾性部材100で端末線40a
をヘッドHに対して押さえた状態で、端末線40aを矢
印(プラス)方向に引く。これを引くのは、図43のフ
ライヤーチャック62が引く。このフライヤーチャック
62の引く力は、たとえば4ないし8gである。この端
末線を引く場合には、端末線の径が30μmの場合であ
る。なお、端末線の径が変われば引く力も変わる。これ
により端末線のコーナー部50における浮きによる外れ
をなくすことができる。そしてこの端末線40aをフラ
イヤーチャック62で所定の力で引くことにより(テン
ションをかけることにより)、コーナー部50における
端末線40aが丸まった状態からコーナー部50の形状
に沿って角形状に曲がった状態になる。従ってこれが端
末線40aに対して永久的な変形が与えられ、端末線4
0aがコーナー部50から外れにくくなるのである。
【0047】ところでこの弾性部材100は、ゴムある
いはゴムスポンジ等のやや張りのあるスポンジ類が好ま
しい。このようなスポンジ類を用いることにより、端末
線に傷を付けたりあるいは端末線の弾力に負けて端末線
がコーナー部から外れてしまうような問題が起きない。
また端末線が動こうとしても摩擦力や引掛かりの力によ
り、端末線を拘束することができ、端末線が動きにくく
なる。これに対して押さえ手段としての部材100を金
属製にすると、端末線に傷が付いてしまう虞れがある。
また部材100を非常に柔らかいスポンジやフェルト等
で作ると、端末線の弾力に負けて端末線がコーナー部5
0から外れてしまう虞れがある。
【0048】検討の結果、コーナー部50から端末線が
外れる現象は、図16の動作が終了してから図17の動
作が終了するまでの間であることが判明している。従っ
て図17の動作中において、ゴムスポンジのような弾性
部材をヘッドHの裏面側22bに対して当ててやること
により、端末線のコーナー部からの外れ、すなわち端末
線の経路の変更を防止して、正確に経路を保持すること
ができる。そして図17の動作が終了した後に、後フッ
クユニット72を後退して、弾性部材100をヘッドH
から離せば良い。
【0049】ところで弾性部材100をヘッドHの裏面
側22bに当てる際に、図21の制御部101の指令に
よりパルスモータ82をコントロールして、裏面側22
bに弾性部材100が接触するまでは高速で弾性部材を
矢印Y(プラス)方向に移動させて、そして弾性部材1
00が裏面側22bに接触する直前から減速させる。そ
して弾性部材100が裏面側22bに当たった後には、
弾性部材100をある程度撓ませるまで極低速で移動さ
せる。このようにすることで、弾性部材100がスピー
ドにより端末線に対してダメージを与えるような問題を
起こすことがなくなる。この弾性部材100のスピード
とストロークの関係を図45に示している。
【0050】本発明の実施例において巻線を行ってデー
タをとったところ、コーナー部からの端末線の外れる確
率は、従来では30ないし45%であったものが、本発
明の実施例では0%である。また、端末線がコーナー部
から外れると、図46と図47に示すように、外れた端
末線42aがチップ20のエッジ20cに引掛かって、
ここで端末線42aが傷付く虞れがあるが、本発明の実
施例ではこのような心配が全くなくなり、ヘッドの生産
における歩留りや品質の向上が図れる。
【0051】端末線がコーナー部から外れると、図47
に示すように端末線の経路が変ってしまい、端子盤のラ
ンド(図4と図7参照)に端末線がうまく載らなくな
る。このために、端末線をランドに対して仮固定したり
ハンダ付けしたりすることができなくなる。しかし本発
明の実施例ではこのようなことがなくなる。つまり、た
とえば図47に示すように隣のチップ20に端末線44
aが接触して傷付くような問題がなくなり、端末線の絶
縁不良をなくすことができる。
【0052】なおヘッドに対して巻線をして、端末線を
仮にクランプした後には、ワーク治具に搭載されている
ヘッドの端末線は、センサ等を用いてその有無を検知し
て、巻線工程のミスを判断することができるのが好まし
い。もしコーナー部から端末線が外れていると、この端
末線の経路が変わってしまい、このようなセンサ等で端
末線の有無を検知することができなくなり、単に端末線
の位置がずれたような良品であっても不良品と判断して
しまう虞れがある。しかし本発明の実施例ではこのよう
な問題も解決することができる。
【0053】ところで本発明は上記実施例に限定されな
い。本発明の実施例では、VHSのダブルアジマスヘッ
ドを例にして説明しているが、これに限らない。ビデオ
ヘッドとしては、VHSのタイプではダブルアジマスヘ
ッドやシングルアジマスヘッドがあり、8mmビデオヘ
ッドでは、やはりダブルアジマスヘッドやシングルアジ
マスヘッドがある。あるいはビデオヘッド以外にDAT
のヘッド等に対しても本発明は適用することができる。
またビデオヘッドのみならず巻線を必要とするヘッドお
よびワイヤ(端末線)を利用するもので、その経路を規
制または制限したい場合には、その他あらゆる領域のも
のに幅広く本発明を適用することができる。その場合
に、使用するアクチュエータは、、モータ、エアーシリ
ンダなど、特に制約なく用いることができる。また対象
物であるヘッドの形状も図示の実施例に限定されるもの
ではない。そして対象物であるヘッドの形状に応じて本
発明の押し付け手段の形状もそれに合せて変化する。
【0054】押し付け手段としての弾性部材は、ゴムス
ポンジに限らず、同等の弾性的特性があれば特に材質は
問わない。ゴムスポンジのような押し付け手段の押さえ
る範囲は、対象となるヘッドの寸法や形状等により変化
する。ただしこの押し付け手段により対象ヘッドを押し
付ける範囲は、コーナー部の付近であり、図11に示す
ように、押し付け手段としての弾性部材の押し付ける範
囲は、好ましくはコーナー部50を含む2Zの範囲であ
る。このZは、図11に示すように、チップ20の穴か
らコーナー部50の付近までの距離Lに対して2/3L
ないし1/4Lであるのが好ましい。実施例では、後フ
ックユニットにゴムスポンジのような押しつけ手段を付
加するようにしているが、これに限らずこの押しつけ手
段を移動するためのモータやシリンダを別途設けるよう
にしてもよい。あた、ゴムスポンジをワイヤガイドに取
り付けているが、別の部品に取り付けてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来のように爪やピンセット等の工具を用いないで、所定
の位置に端末線の経路を確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘッドの巻線の端末線の保持装置の好
ましい実施例を備える巻線装置を示す斜視図。
【図2】図1の巻線装置の動作を示す図。
【図3】図2の動作に続く動作を示す図。
【図4】対象物であるダブルアジマスヘッドの表面側を
示す図。
【図5】図4のヘッドの裏面側を示す図。
【図6】図4のヘッドの側面を示す図。
【図7】図4のヘッドを示す斜視図。
【図8】図4のヘッドのチップと巻線を示す図。
【図9】別のシングルアジマスヘッドのチップを示す
図。
【図10】ヘッドを保持するためのワーク治具の例を示
す図。
【図11】ヘッドと押さえ手段としての弾性部材の位置
関係を示す図。
【図12】巻線の端末線がスリットの隅部(コーナー
部)で折り曲げられた状態を示す図。
【図13】端末線の引き回しのプロセスのうちの巻線が
終わった状態を示す図。
【図14】巻線後の端末線の処理を開始した状態を示す
図。
【図15】端末線が前フックユニットによりヘッドの表
面側に導かれた状態を示す図。
【図16】端末線がフライヤーチャックにより保持され
た状態を示す図。
【図17】端末線がワーク治具のリードクランパーにク
ランプされた状態を示す図。
【図18】良品のヘッドにおける端末線の正しい経路を
示す図。
【図19】不良品のヘッドにおける端末線の正しくない
経路を示す図。
【図20】スリットを形成しているコーナー部(隅部)
の例を示す図。
【図21】フックユニットの後フックユニットを示す
図。
【図22】前フックユニットおよび後フックユニットを
示す平面図。
【図23】後フックユニットの動作の一例を示す図。
【図24】後フックユニットの弾性部材を備えるワイヤ
ガイドを示す図。
【図25】図24のワイヤガイドと後フックを示す図。
【図26】ワイヤガイドと弾性部材を示す正面図。
【図27】第2ストッパーとストッパーシリンダの位置
関係を示す図。
【図28】従来におけるワイヤガイドとヘッドの間隔を
示す図。
【図29】本発明におけるワイヤガイドとヘッドの間隔
を示す図。
【図30】ワイヤガイドの弾性部材がヘッドの裏面側に
接触した状態を示す図。
【図31】弾性部材がヘッドの裏面側に接触している状
態を示す正面図。
【図32】ヘッドの裏面側に弾性部材が接触している状
態を示す側面図。
【図33】端末線が矢印Y(プラス)方向に引張られて
いる状態を示す図。
【図34】フライヤーチャックが回転して端末線をワー
ク治具のリードクランパーにクランプさせようとしてい
る図。
【図35】リードクランパーに端末線をクランプした状
態を示す図。
【図36】端末線をフライヤーチャックにより引張って
いる状態を示す図。
【図37】ヘッドに対する弾性部材のポジションP1な
いしP3を示す図。
【図38】図37のポジションP1に弾性部材が位置さ
れている状態を示す図。
【図39】図37のポジションP2に弾性部材が位置さ
れている状態を示す図。
【図40】図37のポジションP3に弾性部材が位置さ
れている状態を示す図。
【図41】弾性部材をヘッドの裏面側に当てようとして
いる図。
【図42】弾性部材をヘッドの裏面側に当てた状態にお
けるコーナー部における端末線の浮きを示す図。
【図43】弾性部材により端末線を押し付けると同時に
フライヤーチャックにより端末線を引張っている状態を
示す図。
【図44】コーナー部の形状に合わせて端末線がいわゆ
る塑性変形的な癖が与えられている状態を示す図。
【図45】弾性部材をヘッドの裏面側に接触させる際の
速度の変化を示す図。
【図46】本発明の実施例を用いなかった場合における
端末線のチップにより傷付けられた状態を示す図。
【図47】本発明の実施例を用いない場合における端末
線が他の部分に接触している状態を示す図。
【図48】従来の巻線装置において巻線された巻線の端
末線の配線を示す図。
【符号の説明】
20 チップ 22 ベース 22a ベースの表面側 22b ベースの裏面側 40,42,44,46 巻線 40a,42b,44c,46d 巻線の端末線 64 アンダーフック(端
末線をヘッドのスリットに通す手段) 95 ワイヤーガイド(押
し付け手段) 100 押し付け手段として
の弾性部材 H ヘッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドに巻線を施した後の前記巻線の端
    末線を前記ヘッドのスリットに通す手段と、 前記端末線を前記ヘッドのスリットに通す手段により前
    記スリットに通された前記端末線を、前記ヘッドの裏面
    側の前記スリットを形成する隅部に押し付けて保持する
    押し付け手段と、を備えるヘッドの巻線の端末線の保持
    装置。
  2. 【請求項2】 前記押し付け手段は、前記スリットの付
    近において前記ヘッドに対して前記端末線の一部を押さ
    えるようになっている請求項1に記載のヘッドの巻線の
    端末線の保持装置。
  3. 【請求項3】 前記押し付け手段は、弾性部材を備える
    請求項1または請求項2に記載のヘッドの巻線の端末線
    の保持装置。
  4. 【請求項4】 ヘッドに巻線して、 その巻線の端末線を前記ヘッドのスリットに、前記ヘッ
    ドの裏面側から表面側に通して、 前記ヘッドの裏面側の前記スリットを形成する隅部に対
    応して押し付け手段により前記端末線を押さえて、 前記隅部に対応して前記端末線を押さえたまま前記端末
    線にテンションをかけて前記端末線の形状を前記隅部の
    形状に対応して維持することを特徴とするヘッドの巻線
    の端末線の保持方法。
  5. 【請求項5】 前記端末線の形状を、前記隅部の形状に
    対応して維持した後前記端末線を固定するまで前記押し
    付け手段により押し続ける請求項4に記載のヘッドの巻
    線の端末線の保持方法。
  6. 【請求項6】 前記押し付け手段を移動することにより
    前記端末線を押し付ける際に、前記押し付け手段が前記
    端末線に接触する直前に、前記押し付け手段の移動速度
    を下げる請求項4に記載のヘッドの巻線の端末線の保持
    方法。
JP17594194A 1994-07-05 1994-07-05 ヘッドの巻線の端末線の保持装置とその保持方法 Pending JPH0822928A (ja)

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