JPH08229277A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】外枠１０の内部にバランスリング１２を設けた
脱水槽１４と外槽１６を有して、外槽１６に吊り棒１８
のばね２０を介して外槽１６を吊り上げて取り付け、外
槽１６の底部にはモータ２２と減速駆動装置２４から連
成した回転翼２８が取り付けられている。更に排水装置
２６などが取り付けられる。回転翼２８には回転体３０
と補助回転体３２とが間隔を有して組合って構成されて
いる。 【効果】間隔は回転体に対し補助回転体が空回りする部
分が生じるので、回転体に自在に放流する動きが生じ、
布傷みと洗浄効果を向上させ、モータの起動時の運転効
果が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は洗濯機における洗濯物の
布傷みを減少させると共に洗浄効果を向上させ、更に、
モータが起動し易くすることのできる洗濯機に関する。

【０００２】

【従来の技術】洗濯機の回転翼の動きは、従来はモータ
の回転力を減速駆動装置に伝えて減速駆動装置と回転翼
とは直結させていたことによって、洗濯物を回転翼で強
制回転させて洗濯槽と回転翼で洗濯を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】洗濯槽に洗濯物と水を
入れ洗濯槽の底部に設けた回転翼で回転させると、回転
翼によって洗濯物を強制回動させるものであるから、洗
濯物である布地は強力な引っ張り力を受ける部分が生じ
ていた。そのため、洗濯物は布破れや布傷みを生じやす
く、また、モータが起動時負荷が直にかかったまま起動
運転に入っていた。

【０００４】また、回転翼の回動は回転翼が減速駆動装
置に直結されているので動力の伝達方向のみだけ洗濯物
は移動する。従って、回転翼が左右回転を繰り返すと、
洗濯物はそのためにこすれあいを繰り返すことで洗い洗
浄された。

【０００５】本発明の目的は、布傷みをすくなくし洗浄
効果を向上させると共に、モータが起動し易くすること
のできる洗濯機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】モータの回転力に直結し
た力を回転翼に直に伝えることのない部分を得るため、
回転力の慣性を洗濯物の洗浄に活かすように減速駆動装
置からの回転力を伝える軸と回転翼との間に洗濯物の自
在回動を自由に放流するための間隔を設ける。

【０００７】

【作用】減速駆動装置からの回転力を伝える軸と回転翼
との間に適当な間隔を設けるものにおいて、軸と回転翼
に歯をもうけた該部にかなりの間隔を有すると、始めは
軸の歯が回転翼に当たると軸は回転翼を回動し軸は動力
をうけたところまで回転する。このときに軸と回転翼と
の間に間隔があると間隔の分だけ回転翼は洗濯物の動き
に追従する自由の動きが常にできるようになっている。
この動きは軸の動きが止まったときにおいてこの動き分
だけ洗濯物は自由に動くようになる。従って、軸と回転
翼との間に適度の間隔を設けると動力で強制されて移動
する部分に働く力が緩和される部分が在するようになる
ので、モータも起動し易くなり、布傷みの度合は弱くな
り、布の自由の動きが常に激しく動く部分が洗濯工程で
働くので洗濯物の洗浄効果を得ることができる。

【０００８】

【実施例】本発明を図１に基づきて全自動洗濯機を例に
とって電気洗濯機の回転翼を説明すると、外枠１０の内
部にバランスリング１２を設けた脱水槽１４と外槽１６
を有して、外槽１６に吊り棒１８のばね２０によって外
槽１６を吊り上げて取り付けられている。

【０００９】外槽１６の底部にはモータ２２と減速駆動
装置２４から連成した回転翼２８が取り付けられて、更
に、排水装置２６などが取り付けられている。

【００１０】このように配設した回転翼２８について図
２によって説明すると減速装置からの軸３４に補助回転
体３２を嵌合付設し、補助回転体３２によって回動し洗
濯を行う回転体３０を軸３４に回動自在にねじ３６で取
り付ける。

【００１１】回転体３０と補助回転体３２との連係は補
助回転体３２の回転力が直に回転体３０に突撃すること
が生じない逃げ部分を有した適度の間隔を回転体３０と
補助回転体３２との間に設けて回転翼２８を構成する。
回転翼３０の下部には回転翼３０と一体に板羽３１が加
付されている。

【００１２】このように回転体３０が軸３４に直に取り
付けされず回転体３０と補助回転体３２との間に適度の
隙間を設けたことで軸３４が静止状態で回転体３０は左
右に自転する間隔を有するもので、この自転によって洗
濯物と回転体３０がどのように接するかで布傷み防止と
洗浄効果を得るものであって、洗濯時にあっては、始め
に軸３４が回動すると軸３４に直結した補助回転体３２
によって、洗濯物は回転体３０を駆動し回転するが回転
が停止すると洗濯物は慣性によって回転方向に回動する
が、その時、回転体３０に補助回転体３２が突撃して回
転体３０は逆に回転する、その時に回転体３０の回転に
ともなって洗濯物も回動しようとする。その瞬時に洗濯
物はもみ合うので洗濯効果を得ることができる。また、
回転体３０は間隔を設けた分だけ遊びがあるので洗濯物
に無理な力を与えないので布傷みを少なくすることがで
きる。

【００１３】回転体３０と補助回転体３２との間に遊び
間隔を設けておくと、回転体３０が回転してモータが起
動するときに、一般にモータは誘導電動機であるのでモ
ータが起動時に回転体３０に加わる洗濯物の負荷を直に
受けることなく、間隔分だけモータは回転した後で負荷
を受けることが多く出会うようになるのでモータは起動
し易い条件となる。

【００１４】図４は回転翼が立体形状にしたものについ
ても回転体３０Ａと補助回転体32Ａを設ければ前述の通
りの内容が成り立つ。

【００１５】また、回転翼は平面体と立法体との組み合
わせでも成立ち、組み合わせによっても布傷みと洗浄効
果を得ることができるものである。

【００１６】回転体３０と補助回転体３２との組み合わ
せで、図２では３分割で説明したが前記効果を得るには
ーケ所以上あれば成立する。

【００１７】

【発明の効果】減速機の駆動力を回転翼に伝える間に適
度の間隔を設けると、その間隔の部分によって回転翼は
自由自在な左右の動きをする出合いが多く生じると洗濯
物の布の動きを自在に放散することになり布が強力に引
きさかれる力がなくなる。また、布の自由の動きが常に
激しく働く部分が洗濯工程で働くので洗濯物の洗浄効果
が向上する。また、間隔を設けることによって間隔分だ
けモータは回転した後で負荷を受けることが多くなるの
でモータが起動し易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の洗濯機の要部の断面図。

【図２】本発明の洗濯機の回転翼の要部の断面図。

【図３】本発明の洗濯機の回転翼の底面の平面図。

【図４】本発明の応用例を示す回転翼の正面図。

【符号の説明】

１０…外枠、１２…バランスリング、１４…脱水槽、１
６…外槽、１８…吊り棒、２０…ばね、２２…モータ、
２４…減速駆動装置、２６…排水装置、２８…回転翼、
３０…回転体、３１…板羽、３２…補助回転体、３４…
軸。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外枠に洗濯槽を備えた洗濯槽の底部にモー
   タと減速駆動装置及び排水装置とを備え、前記減速駆動
   装置から連成した軸の回転によって回転翼を回転動作さ
   せ洗濯を行う洗濯機において、前記減速駆動装置からの
   前記軸と前記回転翼との間に洗濯物の自在回動をする間
   隔を設けた洗濯機。
2. 【請求項２】請求項１において、前記減速駆動装置の軸
   とその噛み合わせからなる洗濯物の自在回動をする間隔
   を設けた洗濯機。
3. 【請求項３】請求項１において、減速駆動装置の軸に介
   在体を介した洗濯物の自在回動をする間隔を設けた洗濯
   機。
4. 【請求項４】請求項１において、前記回転翼は平面形状
   及び平面形状との組み合わせからなる洗濯機。
5. 【請求項５】請求項１において、前記回転翼は平面形状
   と立方形状との組み合わせからなる洗濯機。