JPH08228682A - 生茶葉格付装置 - Google Patents

生茶葉格付装置

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Publication number
JPH08228682A
JPH08228682A JP6202695A JP6202695A JPH08228682A JP H08228682 A JPH08228682 A JP H08228682A JP 6202695 A JP6202695 A JP 6202695A JP 6202695 A JP6202695 A JP 6202695A JP H08228682 A JPH08228682 A JP H08228682A
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JP
Japan
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tea leaves
raw tea
tea leaf
conveyor
measuring
Prior art date
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Application number
JP6202695A
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English (en)
Inventor
Susumu Masuda
進 増田
Fumio Tomita
文雄 富田
Taizan Uchida
太山 内田
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Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生茶葉の含水率、色、形状等の格付要素をセ
ンサで連続自動的に計測できるとともに、装置全体がコ
ンパクトで設置面積をとらない生茶葉の格付けを行う装
置を提供する。 【構成】 生茶葉Aの含水率を測定する水分計測機20
と、この水分計測機20に生茶葉Aを一定流量で供給す
る生茶葉流量計10等の定量供給手段と、嵩密度を測定
する嵩密度測定手段とを具備している。更に供給される
側の移送速度より速い移送速度を有する高速ベルトコン
ベヤ3等の生茶葉拡散移送手段と、この生茶葉拡散移送
手段上に臨んで、移送される生茶葉Aを撮像するCCD
カメラ4Aとこれに接続される画像処理システム4Sを
具備している。そして例えば前記定量供給手段と水分計
測機20と嵩密度測定手段と生茶葉拡散移送手段とを含
む生茶葉Aの移送経路は、循環状に構成されることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は生茶葉をセンサで計測
し、生茶葉の格付けを行う装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来から生茶葉の格付け、すなわち品質
評価が行われている。この格付けは、生茶葉の含水率、
色沢、形状等について個別の評価をし、更にこれらの評
価値から総合的な評価をするものである。この格付方法
としては、大きく区分すると人間の五感による官能検査
と、科学的機器を用いた科学的検査がある。これら官能
検査と科学的検査とは互いに長所と短所を持っており、
互いの欠点を補うべくこれら両者が併用されることも多
い。
【0003】ところで、このうち科学的検査に関して
は、例えば検査を行う生茶葉を個々の計測機器に投入あ
るいは載置等のセットをし、次いで各計測機器を操作し
て含水率や色沢等を計測している。従って各計測機器毎
への生茶葉の投入等のセット、また各計測機器毎の設定
や操作等の面倒があった。またこれら計測された個別の
計測値から、総合的な格付けを行う計算等の処理を行わ
なければならないなどの煩わしさもあった。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、科学的機器を用いた生茶葉の
科学的検査を行うにあたって、検査を行う生茶葉を一度
投入等するだけで、格付けを行うための生茶葉の含水
率、色沢、形状等の格付要素の計測を連続自動的に行え
ること、また計測時の移送状態を工夫することなどによ
りできるだけ精度良く計測が行えるようにすること、そ
してこれら個々の要素に対する格付け、またこれら要素
を合わせた総合的な格付けを行い得ること、また各計測
機器の一部や全部を共用したり、各計測機器の配置を工
夫することによりできるだけ装置全体をコンパクトにす
ること、更に投入した生茶葉を複数回自動的に繰り返し
て計測できるようにし、より正確な格付けが行い得るよ
うな配置構造を有すること、という以上の技術的事項を
構成に有するような新規な生茶葉格付装置の開発を試み
たものである。
【0005】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち請求項1記載の生茶葉格付
装置は、生茶葉の性状を計測し、その性状に基づく生茶
葉の格付けを行う装置において、水分計と重量計とを具
え生茶葉の含水率を測定する水分計測機と、この水分計
測機に生茶葉を一定流量で供給する定量供給手段と、生
茶葉の嵩密度を測定する嵩密度測定手段と、供給される
側の生茶葉の移送速度より速い移送速度を有する生茶葉
拡散移送手段と、この生茶葉拡散移送手段上に臨んで移
送される生茶葉を撮像するCCDカメラ及びこのCCD
カメラに接続され、生茶葉の色及び形状に関する画像情
報を所定の値に変換する画像処理システムとを具備して
成ることを特徴として成るものである。
【0006】また請求項2記載の生茶葉格付装置は、前
記要件に加え、前記定量供給手段と水分計測機と嵩密度
測定手段と生茶葉拡散移送手段とを含む生茶葉の移送経
路は、循環状に構成されることを特徴として成るもので
ある。
【0007】更に請求項3記載の生茶葉格付装置は、前
記要件に加え、前記水分計測機は、ベルトコンベヤを適
用した移送コンベヤと、この移送コンベヤの移送面に対
しほぼ平行に臨み移送コンベヤとともに生茶葉を挾持し
て移送するベルトコンベヤを適用したプレスコンベヤ
と、これら移送コンベヤ及びプレスコンベヤを挟み込む
ようにして対向的に具えられるマイクロ波の発信アンテ
ナと受信アンテナとから成る水分計と、移送コンベヤと
プレスコンベヤとにより挾持して移送される生茶葉の重
量を計測する重量計とが具えられて成ることを特徴とし
て成るものである。
【0008】更にまた請求項4記載の生茶葉格付装置
は、前記請求項3記載の要件に加え、前記水分計測機に
嵩密度測定手段が設けられ、生茶葉の嵩密度は前記移送
コンベヤとプレスコンベヤとの間の距離を計測するポテ
ンショメータの計測値と前記重量計の計測値とを演算し
て得ることを特徴として成るものである。これら発明に
より前記目的を達成しようとするものである。
【0009】
【発明の作用】請求項1記載の生茶葉格付装置によれ
ば、定量供給手段から生茶葉が一定流量で水分計測機に
供給される。水分計測機では生茶葉の水分計測と重量計
測とが行われ、これらの計測値から生茶葉の含水率が演
算される。また嵩密度測定手段により生茶葉の単位容積
当たりの重量である嵩密度が測定される。また生茶葉拡
散移送手段に供給された生茶葉は、供給する側のベルト
コンベヤ等と生茶葉拡散移送手段との移送速度差によ
り、一枚ずつが離されて移送される。そしてこの生茶葉
拡散移送手段上を移送されている生茶葉は、CCDカメ
ラにより撮像され、電気信号に変換された画像情報が画
像処理システムに送られる。画像処理システムではこの
画像情報を生茶葉の色沢、赤茎、葉の展開、古葉及び病
害虫葉等の色及び形状に関する複数の数値データに変換
する。
【0010】以上のように生茶葉計測装置には、水分計
測機、嵩密度測定手段、並びにCCDカメラ及び画像処
理システムが具備されているため、格付けを行うための
生茶葉の含水率、嵩密度、色沢及び形状等の計測がなさ
れる。従って、従来のような独立した各計測機器毎への
生茶葉の投入等のセット、また各計測機器毎の設定や操
作等の面倒がない。またこれら個々の計測値をマイクロ
コンピュータに出力して演算を行うことにより生茶葉の
総合的な格付けが行い得る。また水分計測機には生茶葉
が一定流量で供給されるため、水分計測が非常に正確と
なる。また生茶葉拡散移送手段により生茶葉が一枚ずつ
離されて移送されるため、CCDカメラにより得られる
特に形状に関する画像データが正確となる。更に色沢、
赤茎、葉の展開、古葉及び病害虫葉等の色及び形状に関
する複数の計測をCCDカメラ及び画像処理システムの
みで行っているため、装置全体が非常にコンパクトとな
るし、安価に実施もし得る。
【0011】請求項2記載の生茶葉格付装置によれば、
生茶葉の移送経路が循環状に構成されるため、同一の生
茶葉について自動的に繰り返し計測することができる。
従って、より正確な平均的なデータを得ることができ、
正確な格付けが行い得る
【0012】請求項3記載の生茶葉格付装置によれば、
生茶葉が移送コンベヤとプレスコンベヤとにより挾み込
まれて移送されるため、嵩密度が高密度の状態で移送さ
れ、萎れた生茶葉や新鮮な生茶葉でも密度が均一化され
て移送される。従って、水分計により計測される水分量
は、極めて正確なデータで得ることができる。
【0013】請求項4記載の生茶葉格付装置によれば、
水分計測機に嵩密度測定手段が設けられ、生茶葉の嵩密
度は前記移送コンベヤとプレスコンベヤとの間の距離を
計測するポテンショメータの計測値と前記重量計の計測
値とを演算して得るため、嵩密度を測定するための生茶
葉を押圧する手段や重量計測手段を別途に必要としな
い。従って、装置全体がコンパクトとなるし、部材を共
用するた安価に実施もし得る。
【0014】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。図中符号1が本発明の生茶葉格付装置で、このもの
は図1の模式的平面図及び図2の正面図に示すように生
茶葉Aを一定流量で供給する定量供給手段である生茶葉
流量計10と、含水率と嵩密度の測定を行う水分計測機
20と、中継ベルトコンベヤ2と、中継ベルトコンベヤ
2より高速で駆動する生茶葉拡散移送手段である高速ベ
ルトコンベヤ3と、高速ベルトコンベヤ3上に臨んで設
けられるCCDカメラ4Aと、このCCDカメラ4Aに
接続される画像処理システム4Sと、高速ベルトコンベ
ヤ3から生茶葉Aを受け取り前記生茶葉流量計10に生
茶葉Aを返却または製茶ラインに投入する生茶葉垂直バ
ケットコンベヤ5とを主要構成として成り、一例として
これらが循環状に構成されている。また上記水分計測機
20並びにCCDカメラ4A及び画像処理システム4S
により測定されたデータを基にその生茶葉Aの格付を演
算し、その結果を表示するとともに、各機器の駆動を制
御する総合制御盤6が設けられている。
【0015】以下、各部材について詳細に説明する。ま
ず定量供給手段である生茶葉流量計10について説明す
る。生茶葉流量計10は、図2に示すように投入される
生茶葉Aを受け取る箱状のホッパ12を具え、この底部
にはベルトコンベヤ13が配設されている。またホッパ
12の搬送方向前端側には、高さ調節自在な掻き均し1
5が具えられ、生茶葉Aが所定の一定高さ(流量)の層
で水分計測機20に供給されるように図られている。ま
たホッパ12の前端にはシュート14が具えられてい
る。そして以上のようなホッパ12が図3に示すように
機枠11に対し、リンク16を介して昇降自在に係止さ
れている。またリンク16の回転軸に長手方向に位置調
整可能なウエイト17aを有したバランサロッド17が
接続されており、前記ホッパ12の重量をテコの原理に
より、軽くまたは無くすようにしてホッパ12に投入さ
れた生茶葉Aの重量を正確に計測するように図られてい
る。また以上のようなホッパ12は重量計18を介して
機枠11に接続されている。また機枠11に制御盤10
Cが具えられている。
【0016】次に水分計測機20について説明する。水
分計測機20は、主として生茶葉Aの水分量と重量とを
計測し、生茶葉Aの含水率を算出するものであるが、こ
れに加え嵩密度測定手段を具え、移送される生茶葉Aの
嵩密度も算出する。なおこの生茶葉Aの嵩密度は前記生
茶葉Aの含水率の算出値の補正にも用いられる。なお、
このような装置としては例えば本出願人がすでに出願に
及んでいる特願平6−282525号が適用できるが、
以下この装置の概略を説明する。
【0017】水分計測機20は図4に示すように、機枠
21に対し、移送コンベヤ22と、押圧調整機構24に
より保持されて生茶葉Aを押圧しながら移送コンベヤ2
2とともに移送するプレスコンベヤ23と、移送される
生茶葉Aの重量を計測する重量計27と、前記移送コン
ベヤ22とプレスコンベヤ23とにより挾持されて移送
される生茶葉Aの水分量を計測する水分計28と、移送
コンベヤ22とプレスコンベヤ23との間の距離を計測
するポテンショメータ29と、前記重量計27と水分計
28とポテンショメータ29の信号が送られる制御盤2
0Cとが具えられて成る。
【0018】上記押圧調整機構24について説明する。
押圧調整機構24は、プレスコンベヤ23をリンク25
aにより揺動状態に保持する昇降機構25と、テコの原
理によりプレスコンベヤ23のプレス圧力を調整するウ
エイト26aを具えたバランサロッド26とから成る。
次に水分計28について説明すると、このものはマイク
ロ波の発信アンテナ28Aと受信アンテナ28Bとによ
って構成され、移送コンベヤ22及びプレスコンベヤ2
3を挟み込むように上方に発信アンテナ28Aが具えら
れ、下方に受信アンテナ28Bが具えられる。そしてこ
れら発信アンテナ28Aと受信アンテナ28Bとは、移
送コンベヤ22とプレスコンベヤ23とを挟み込むよう
にして対向的に配置されている。
【0019】次にポテンショメータ29について説明す
る。ポテンショメータ29は移送コンベヤ22とプレス
コンベヤ23との間の隙間の距離を計測するものであ
る。そしてこの計測データから制御盤20C内で移送さ
れる生茶葉Aの嵩密度を求める。なおこの嵩密度は、算
出された含水率あるいは水分計28による水分量の計測
値を補正するのにも用いられる。次に制御盤20Cは内
部にマイクロコンピュータを有し、入力要素たる前記重
量計27、水分計28及びポテンショメータ29に接続
されるとともに、総合制御盤6に接続されている。
【0020】そして上記水分計測機20の移送コンベヤ
22の終端に、生茶葉Aを受け取るように中継ベルトコ
ンベヤ2が設置され、受け取った生茶葉Aを高速ベルト
コンベヤ3側に移送して投下する。
【0021】次に高速ベルトコンベヤ3について説明す
る。高速ベルトコンベヤ3は前記水分計測機20とほぼ
平行に位置するように設けられており、前記中継ベルト
コンベヤ2より高速で駆動し、生茶葉Aを速い速度で移
送する。従って移送される生茶葉Aは、中継ベルトコン
ベヤ2とこの高速ベルトコンベヤ3の速度差により、重
なって移送されず一枚ずつが離れて移送される。なお生
茶葉拡散移送手段としては、高速ベルトコンベヤ3のよ
うなベルトコンベヤのほか、振動コンベヤや滑動させる
シュート等でも、供給する側の移送手段よりも速い移送
速度を有し、生茶葉Aを分離して移送できるものであれ
ば適用ができる。
【0022】そしてこの高速ベルトコンベヤ3の上方に
は、カメラスタンド4Bに保持されてCCDカメラ4A
が設けられ、高速ベルトコンベヤ3上を移送される生茶
葉Aを撮像するようにされている。なおCCDカメラ4
Aの周囲を囲うようにリングライト4Cが設けられてい
る。このように照明を設けるのは、生茶葉Aが鮮明に撮
像されるとともに、外光等の影響を受けないよう一定照
度とすることで色に関する画像情報が正確に得られるよ
うに図るためである。またこのCCDカメラ4Aは画像
処理システム4Sに接続されている。この画像処理シス
テム4SはCCDカメラ4Aの画像情報を生茶葉Aの色
沢、赤茎、葉の展開、古葉及び病害虫葉等の色及び形状
に関する複数の数値データに変換する。更にこの画像処
理システム4Sは前記総合制御盤6内のマイクロコンピ
ュータに接続されており、画像処理システム4Sで変換
された数値データが総合制御盤6内のマイクロコンピュ
ータに送られる。なお画像処理システム4Sはカメラス
タンド4Bに設置してもよいし、総合制御盤6内に設け
てもよい。
【0023】そして前記高速ベルトコンベヤ3の終端
が、生茶葉垂直バケットコンベヤ5の下部の受取口に連
接される。そして生茶葉垂直バケットコンベヤ5の上部
の投入シュート5aは前記生茶葉流量計10のホッパ1
2に臨まされている。なおこの投入シュート5aはフレ
キシブルなものとしておき、例えば製茶ライン上へ臨ま
せるなど投入方向を適宜変換できるようにしておいても
構わない。
【0024】また総合制御盤6は内部にマイクロコンピ
ュータを有し、前記生茶葉流量計10の制御盤10C
と、水分計測機20の制御盤20Cと、中継ベルトコン
ベヤ2の駆動モータと、高速ベルトコンベヤ3の駆動モ
ータと、画像処理システム4Sと、生茶葉垂直バケット
コンベヤ5の駆動モータとに接続されている。また総合
制御盤6の外部にはディスプレイ6aが具えられ、前記
水分計測機20の制御盤20Cと画像処理システム4S
とから送られたデータを表示するとともに、これら送ら
れたデータを演算して得られた生茶葉Aの総合的な等級
や外観評価点等を表示する。またキーボード等の入力手
段が設けられ、一番茶や二番茶等の茶期、分析年月日、
氏名(法人にあっては法人名)及び品種等が入力でき、
前記分析結果とともに表示できるように構成されてい
る。
【0025】本発明は以上のようにして成り、これを使
用するときには、生茶葉流量計10のベルトコンベヤ1
3の駆動が停止した状態で、生茶葉流量計10のホッパ
12に適宜の容器等を用いて生茶葉Aを投入する。そし
て総合制御盤6に具えられたキーボード等により、総合
制御盤6へ分析を行う生茶葉Aの茶期、分析年月日、氏
名(法人にあっては法人名)及び品種等を入力する。以
上のような準備が整ったなら、例えば総合制御盤6のメ
インスイッチを入れることにより各機器を駆動する。
【0026】すると生茶葉流量計10は、ホッパ12内
の生茶葉Aを順次掻き均し15により一定厚さ、すなわ
ち一定流量で移送し水分計測機20の移送コンベヤ22
上に供給する。また重量計18によりホッパ12内の生
茶葉A重量が計測され、それ以上は一定流量で供給を行
うことができないあらかじめ設定された下限重量となっ
たとき、生茶葉流量計10のベルトコンベヤ13の駆動
を停止する。
【0027】そして水分計測機20の移送コンベヤ22
に投入された生茶葉Aは、プレスコンベヤ23に挟み込
まれるようにして押圧されて移送される。なおこのとき
の生茶葉Aの状態は容積当たりの生茶葉Aの数が多く、
高密度の状態であり、萎れた生茶葉Aや新鮮な生茶葉A
でも密度が均一化されて移送されている。従って、水分
計28により計測される水分量は、極めて正確なデータ
で得ることができる。
【0028】また移送コンベヤ22上を移動している生
茶葉Aの重量は連続的に重量計27により計測され、水
分量は水分計28により計測され、制御盤20Cにこの
データが送られる。またポテンショメータ29は、移送
コンベヤ22とプレスコンベヤ23との間の距離を計測
し、この計測値から移送される生茶葉Aの嵩密度が制御
盤20Cのマイクロコンピュータにより求められる。嵩
密度の算出を簡単に説明すれば、重量計27により計測
された数値(kg)を、ポテンショメータ29から得ら
れた数値を演算して求めた容積値(m3 )で除算するこ
とによりこの嵩密度(kg/m3 )が求められる。
【0029】制御盤20C内のマイクロコンピュータに
よる含水率の算出を簡単に説明すると、まず重量計27
と水分計28から送られる計測データを累積する。な
お、本実施例における累積は、一例として一秒当たり数
回〜数十回程度のデータ処理を行い、これをほぼ一分間
累積した状態で平均的な値を算出するものである。そし
て重量計27により計測された生茶葉Aの累積検出重量
をW、水分計28により計測された生茶葉Aの累積検出
水分量をM、含水率をGとすると、以下の数1の式から
含水率Gが求められる。
【0030】
【数1】
【0031】なお式中、a及びbは、100×M/Wで
は必ずしも現実の含水率が得られないために適宜の数値
を加えるもので、移送コンベヤ22とプレスコンベヤ2
3の間隔から生じる生茶葉Aの嵩密度の差や、水分計2
8の設置態様、あるいはタイムラグなどに起因する含水
率の誤差を補正する。なお生茶葉Aの嵩密度による補正
は、ポテンショメータ29の計測データを基に行うもの
であるが、含水率Gの算出時ではなく、累積検出水分量
Mを算出するときに行っても構わない。以上、水分計測
機20で得られた含水率及び嵩密度は総合制御盤6に送
られる。
【0032】また水分計測機20で計測された生茶葉A
は中継ベルトコンベヤ2に投下され、中継ベルトコンベ
ヤ2は受け取った生茶葉Aを高速ベルトコンベヤ3側に
移送して、高速ベルトコンベヤ3上に投下する。このと
き生茶葉Aは、高速ベルトコンベヤ3が中継ベルトコン
ベヤ2よりも高速で駆動しているため、図5に示すよう
に重なって移送されず一枚ずつが離されて移送される。
【0033】そしてこの高速ベルトコンベヤ3上を移送
される生茶葉AがCCDカメラ4Aにより撮像される。
このとき生茶葉Aは重なって撮像されずに一枚ずつが分
離されて撮像されるため、葉の形状に関する正確な画像
情報が得られる。CCDカメラ4Aにより撮像された画
像情報は、画像処理システム4Sに送られ、ここで生茶
葉Aの色沢、赤茎、葉の展開、古葉及び病害虫葉等の色
及び形状に関する複数の数値データに変換する。そして
この数値データが総合制御盤6に送られる。
【0034】またこのように撮像された生茶葉Aは、生
茶葉垂直バケットコンベヤ5へ移送され、上部の投入シ
ュート5aから再び生茶葉流量計10のホッパ12に投
入される。ベルトコンベヤ13の駆動を停止していた生
茶葉流量計10は、ホッパ12内の生茶葉Aがあらかじ
め設定された駆動開始重量値となったとき、再び駆動を
開始する。以下は、上述したような生茶葉Aの計測が繰
り返される。なお、もちろんこのような繰り返しを行わ
ず一回の計測でも構わないが、例えば三回など複数回生
茶葉Aを循環させて、計測を繰り返す方がより正確な格
付けが行える。
【0035】次に総合制御盤6について説明する。総合
制御盤6内のマイクロコンピュータは、上記水分計測機
20から送られた含水率及び嵩密度の平均値を出し、図
6に示されるようにそれぞれをディスプレイ6aに表示
する。なお本実施例ではこの平均値を表示するととも
に、個々のデータを折線グラフで表示している。
【0036】また画像処理システム4Sから送られた色
沢に関するデータの平均値を算出し、この平均値を十段
階評価の評価値に換算してこれをディスプレイ6aに表
示する。また図6の実施例ではこの色沢の平均値を濃緑
〜黄色の範囲のどのあたりに位置するかを三角マークで
示している。更に画像処理システム4Sから送られた赤
茎、葉の展開、古葉及び病害虫葉等の複数の数値データ
から総合的な外観評価点を演算し、これを十段階評価の
外観評価点として表示する。
【0037】また以上含水率、嵩密度、色沢、外観評価
の項目に、適宜重要度に応じた項目別の満点の差をつ
け、これらの総合的な総評価点を例えば五段階の等級と
して表示する。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の生茶葉格付装置によれ
ば、水分計測機20、嵩密度測定手段、並びにCCDカ
メラ4A及び画像処理システム4Sが具備されているた
め、格付けを行うための生茶葉Aの含水率、嵩密度、色
沢及び形状等の計測がなされる。従って、従来のような
独立した各計測機器毎への生茶葉Aの投入等のセット、
また各計測機器毎の設定や操作等の面倒がない。またこ
れら個々の計測値をマイクロコンピュータに出力して演
算を行うことにより生茶葉Aの総合的な格付けが行い得
る。また水分計測機20には生茶葉Aが一定流量で供給
されるため、水分計測が非常に正確となる。また高速ベ
ルトコンベヤ3等の生茶葉拡散移送手段により生茶葉A
が一枚ずつ離されて移送されるため、CCDカメラ4A
により得られる特に形状に関する画像データが正確とな
る。更に色沢、赤茎、葉の展開、古葉及び病害虫葉等の
色及び形状に関する複数の計測をCCDカメラ4A及び
画像処理システム4Sのみで行っているため、装置全体
が非常にコンパクトとなるし、安価に実施もし得る。
【0039】請求項2記載の生茶葉格付装置によれば、
生茶葉Aの移送経路が循環状に構成されるため、同一の
生茶葉Aについて自動的に繰り返し計測することができ
る。従って、より正確な平均的なデータを得ることがで
き、正確な格付けが行い得る
【0040】請求項3記載の生茶葉格付装置によれば、
生茶葉Aが移送コンベヤ22とプレスコンベヤ23とに
より挾み込まれて移送されるため、嵩密度が高密度の状
態で移送され、萎れた生茶葉Aや新鮮な生茶葉Aでも密
度が均一化されて移送される。従って、水分計28によ
り計測される水分量は、極めて正確なデータで得ること
ができる。
【0041】請求項4記載の生茶葉格付装置によれば、
水分計測機20に嵩密度測定手段が設けられ、生茶葉A
の嵩密度は前記移送コンベヤ22とプレスコンベヤ23
との間の距離を計測するポテンショメータ29の計測値
と前記重量計27の計測値とを演算して得るため、嵩密
度を測定するための生茶葉Aを押圧する手段や重量計測
手段を別途必要としない。従って、装置全体がコンパク
トとなるし、部材を共用するため安価に実施もし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生茶葉格付装置を模式的に示す平面図
である。
【図2】同上正面図である。
【図3】生茶葉流量計を拡大して示す背面図である。
【図4】水分計測機を拡大して示す斜視図である。
【図5】高速ベルトコンベヤの作動状態を示す斜視図で
ある。
【図6】総合制御盤におけるディスプレイの表示の一例
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 生茶葉格付装置 2 中継ベルトコンベヤ 3 高速ベルトコンベヤ 4A CCDカメラ 4B カメラスタンド 4C リングライト 4S 画像処理システム 5 生茶葉垂直バケットコンベヤ 5a 投入シュート 6 総合制御盤 6a ディスプレイ 10 生茶葉流量計 10C 制御盤 11 機枠 12 ホッパ 13 ベルトコンベヤ 14 シュート 15 掻き均し 16 リンク 17 バランサロッド 17a ウエイト 18 重量計 20 水分計測機 20C 制御盤 21 機枠 22 移送コンベヤ 23 プレスコンベヤ 24 押圧調整機構 25 昇降機構 25a リンク 26 バランサロッド 26a ウエイト 27 重量計 28 水分計 28A 発信アンテナ 28B 受信アンテナ 29 ポテンショメータ A 生茶葉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生茶葉の性状を計測し、その性状に基づ
    く生茶葉の格付けを行う装置において、水分計と重量計
    とを具え生茶葉の含水率を測定する水分計測機と、この
    水分計測機に生茶葉を一定流量で供給する定量供給手段
    と、生茶葉の嵩密度を測定する嵩密度測定手段と、供給
    される側の生茶葉の移送速度より速い移送速度を有する
    生茶葉拡散移送手段と、この生茶葉拡散移送手段上に臨
    んで移送される生茶葉を撮像するCCDカメラ及びこの
    CCDカメラに接続され、生茶葉の色及び形状に関する
    画像情報を所定の値に変換する画像処理システムとを具
    備して成ることを特徴とする生茶葉格付装置。
  2. 【請求項2】 前記定量供給手段と水分計測機と嵩密度
    測定手段と生茶葉拡散移送手段とを含む生茶葉の移送経
    路は、循環状に構成されることを特徴とする請求項1記
    載の生茶葉格付装置。
  3. 【請求項3】 前記水分計測機は、ベルトコンベヤを適
    用した移送コンベヤと、この移送コンベヤの移送面に対
    しほぼ平行に臨み移送コンベヤとともに生茶葉を挾持し
    て移送するベルトコンベヤを適用したプレスコンベヤ
    と、これら移送コンベヤ及びプレスコンベヤを挟み込む
    ようにして対向的に具えられるマイクロ波の発信アンテ
    ナと受信アンテナとから成る水分計と、移送コンベヤと
    プレスコンベヤとにより挾持して移送される生茶葉の重
    量を計測する重量計とが具えられて成ることを特徴とす
    る請求項1または2記載の生茶葉格付装置。
  4. 【請求項4】 前記水分計測機に嵩密度測定手段が設け
    られ、生茶葉の嵩密度は前記移送コンベヤとプレスコン
    ベヤとの間の距離を計測するポテンショメータの計測値
    と前記重量計の計測値とを演算して得ることを特徴とす
    る請求項3記載の生茶葉格付装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002048720A (ja) * 2000-08-01 2002-02-15 Kawasaki Kiko Co Ltd 茶葉等情報処理方法及び装置
CN103404674A (zh) * 2013-08-29 2013-11-27 安徽高山药业有限公司 用于松针茶干燥粉碎的加工系统
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