JPH08228332A - スクランブル放送システム - Google Patents

スクランブル放送システム

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Publication number
JPH08228332A
JPH08228332A JP7169693A JP16969395A JPH08228332A JP H08228332 A JPH08228332 A JP H08228332A JP 7169693 A JP7169693 A JP 7169693A JP 16969395 A JP16969395 A JP 16969395A JP H08228332 A JPH08228332 A JP H08228332A
Authority
JP
Japan
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digital data
scramble
circuit
data
descrambling
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Pending
Application number
JP7169693A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Ishikawa
敏朗 石川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来では、デジタル化され高能率圧縮符号化処
理が施された画像や音声等のデータに対して、きめ細か
い効果制御を行なうことが不可能であり、しかも効果制
御で再生された画像や音声が視聴者に不快感を与えると
いう問題を有している。 【解決手段】圧縮処理されたデジタルデータを複数の周
波数帯域に分割し、各周波数帯域のデジタルデータに対
して選択的にスクランブル処理を施して伝送路に送出す
る送信手段と、伝送路に送出されたデジタルデータを複
数の周波数帯域に分割し、各周波数帯域のデジタルデー
タに対して選択的にデスクランブル処理を施した後、伸
張処理を施す受信手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高能率圧縮符号
化処理された画像や音声等のデータにスクランブル処理
を施して加入者に放送するスクランブル放送システムに
係り、特にそのスクランブル処理によるデータ撹拌の程
度を変更して効果制御を行なうようにしたものの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、現在、日本国内で行なわ
れている衛星を利用した加入テレビジョン放送システム
にあっては、視聴料金を支払って受信契約を行なった視
聴者、つまり加入者のみが正しく番組を視聴することが
できるように、画像データや音声データにスクランブル
処理を施して放送している。
【0003】この場合、画像データに対するスクランブ
ル処理については、受信契約を行なっていない一般の視
聴者に対しても、ある程度番組の画像内容を暗示して視
聴意欲をそそり加入を促進するための宣伝材料とするた
めに、スクランブル処理によるデータ撹拌の程度を調整
することで内容の分かり難さを制御する、いわゆる効果
制御を行なうようにしている。
【0004】ところで、上記のような加入テレビジョン
放送システムにおいて、現在、画像データや音声データ
等はアナログ伝送されているが、将来的にデジタル伝送
になることは確実である。この場合、画像データをA/
D(アナログ/デジタル)変換してなるデジタル画像デ
ータは、そのままでは膨大なデータ量であるため、高能
率圧縮符号化処理を施してデータ量を削減した上で、ス
クランブル処理が施されることになる。
【0005】ここで、デジタル画像データにスクランブ
ル処理を施す手法としては、従来より、デジタル画像デ
ータと疑似ランダムデータ列との排他的論理和演算を行
なう手段が広く採用されている。そして、近時では、こ
のような手法のスクランブル処理をデジタル画像データ
の一部に選択的に施すことにより、つまりデジタル画像
データにスクランブル処理を施す時間率を制御すること
で、効果制御を行なう手段が考えられている(特開平5
−95352号公報参照)。
【0006】しかしながら、上記のように高能率圧縮符
号化処理が施されたデジタル画像データに対して、スク
ランブル処理を施す時間率を制御することで効果制御を
行なうようにした従来のスクランブル手段では、所定の
データブロック単位でデジタル画像データにスクランブ
ル処理を施しているため、スクランブル処理によるデー
タ撹拌の程度を制御する段階が粗くて、きめ細かい効果
制御を実現することができないという問題が生じてい
る。また、スクランブル処理を施す時間率を制御してい
るので、効果制御で表示された画像が視聴者に不快感を
与え易いという不都合も生じている。
【0007】一方、上記のような加入テレビジョン放送
システムにおいて、音声データについては、デジタル化
された後スクランブル処理は施されるものの、効果制御
は行なわれていないのが現状である。また、このこと
は、音声データのみのデジタル放送を行なう加入音声放
送システムにおいても、同様である。
【0008】すなわち、従来の加入音声放送システムで
は、音声データをA/D変換してなるデジタル音声デー
タに、高能率圧縮符号化処理を施さないか、または高能
率圧縮符号化処理を施していたとしても周波数領域での
圧縮処理ではないため、受信側でデスクランブル処理を
施さないで再生すると、高い周波数成分のエネルギーが
多いパルス的な成分が大きいため、再生された音声が聴
取者に不快感を与え易いという問題が生じるからであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
スクランブル放送システムでは、高能率圧縮符号化処理
が施されたデジタル画像データに対して、きめ細かい効
果制御を行なうことができないとともに、効果制御で表
示された画像が視聴者に不快感を与え易いという問題を
有している。また、デジタル音声データに対しては、効
果制御を行なうことが非常に困難であるという問題も有
している。
【0010】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、デジタル化され高能率圧縮符号化処理が
施された画像や音声等のデータに対して、きめ細かい効
果制御が可能で、しかも効果制御で再生された画像や音
声が視聴者に不快感を与えないようにすることができる
極めて良好なスクランブル放送システムを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスクラン
ブル放送システムは、デジタルデータに圧縮処理を施す
圧縮手段と、この圧縮手段で圧縮処理されたデジタルデ
ータを複数の周波数帯域に分割する第1の分割手段と、
この第1の分割手段で分割された各周波数帯域のデジタ
ルデータに対して選択的にスクランブル処理を施すスク
ランブル手段とを備え、このスクランブル手段から出力
されるデジタルデータを伝送路に送出する送信手段と、
伝送路に送出されたデジタルデータを複数の周波数帯域
に分割する第2の分割手段と、この第2の分割手段で分
割された各周波数帯域のデジタルデータに対して選択的
にデスクランブル処理を施すデスクランブル手段と、こ
のデスクランブル手段から出力されるデジタルデータに
伸張処理を施す伸張手段とよりなる受信手段とを備える
ようにしたものである。
【0012】上記のような構成によれば、圧縮処理され
たデジタルデータを複数の周波数帯域に分割し、その各
周波数帯域のデジタルデータに対して選択的にスクラン
ブル処理を施すとともに、各周波数帯域のデジタルデー
タに対して選択的にデスクランブル処理を施すようにし
たので、デジタル化され高能率圧縮符号化処理が施され
た画像や音声等のデータに対して、きめ細かい効果制御
が可能で、しかも効果制御で再生された画像や音声が視
聴者に不快感を与えないようにすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、こ
こで説明するスクランブル放送システムの全体的な構成
を概略的に示している。まず、図1において、符号11
はエンコーダで、その入力端子12に画像や音声等のア
ナログデータが供給されている。この入力端子12に供
給されたアナログデータは、A/D変換回路13に供給
されてデジタルデータに変換された後、データ圧縮回路
14に供給される。
【0014】このデータ圧縮回路14は、入力されたデ
ジタルデータを、それぞれが所定のデータ量でなる複数
のブロックに分割し、各ブロック単位で時間軸領域から
周波数軸領域に直交変換処理を施した後、量子化処理及
び可変長符号化処理を施すことにより、デジタルデータ
に対する高能率圧縮符号化処理を実現している。そし
て、このデータ圧縮回路14から出力された高能率圧縮
符号化処理後のデジタルデータは、スクランブル回路1
5に供給される。
【0015】このスクランブル回路15は、入力された
デジタルデータを複数の周波数帯域毎に分割し、それぞ
れの周波数帯域成分に対して選択的にスクランブル処理
を施すように構成されている。この場合、上記スクラン
ブル回路15における各周波数帯域成分毎のスクランブ
ル処理は、タイミング発生回路16から出力されるスク
ランブル同期化タイミング信号によって、相互間の同期
がとられるようになっている。
【0016】ここで、このスクランブル回路15では、
複数の周波数帯域毎に分割され選択的にスクランブル処
理が施されたデジタルデータを多重化して出力してい
る。そして、このスクランブル回路15から出力された
デジタルデータと、上記タイミング発生回路16から出
力されるスクランブル同期化タイミング信号とは、多重
化回路17に供給されて多重化された後、変調回路18
に供給されて伝送に適した形態に変調処理が施されて、
伝送路19に送出される。
【0017】一方、上記伝送路19に送出された変調デ
ータは、デコーダ20によって受信される。すなわち、
伝送路19を伝送されてきた変調データは、復調回路2
1に供給されて変調処理前の形態に復調された後、分離
回路22に供給されてデジタルデータとスクランブル同
期化タイミング信号とに分離される。この場合、デジタ
ルデータは、デスクランブル回路23に供給され、スク
ランブル同期化タイミング信号は、タイミング発生回路
24に供給される。
【0018】このうち、デスクランブル回路23は、入
力されたデジタルデータを、上記スクランブル回路15
で分割したのと同じ複数の周波数帯域毎に分割し、それ
ぞれの周波数帯域成分に対して選択的にデスクランブル
処理を施すように構成されている。また、タイミング発
生回路24は、入力されたスクランブル同期化タイミン
グ信号に基づいて、デスクランブル回路23における各
周波数帯域成分毎のデスクランブル処理相互間の同期を
とるためのデスクランブル同期化タイミング信号を生成
し、デスクランブル回路23に出力している。
【0019】ここで、このデスクランブル回路23は、
複数の周波数帯域毎に分割され選択的にデスクランブル
処理が施されたデジタルデータを多重化して出力してい
る。そして、このデスクランブル回路23から出力され
たデジタルデータは、データ伸張回路25に供給される
ことにより、上記データ圧縮回路14による高能率圧縮
符号化処理と逆の順序で伸張処理が施された後、D/A
(デジタル/アナログ)変換回路26により元のアナロ
グデータに復元されて、出力端子27から取り出され
る。
【0020】次に、図2は、上記スクランブル回路15
の一例を示している。すなわち、図2において、符号2
8は入力端子で、上記データ圧縮回路14から出力され
た高能率圧縮符号化処理後のデジタルデータが供給され
ている。この入力端子28に供給されたデジタルデータ
は、データ分離回路29に供給されてN個の周波数帯域
1〜Nに分割される。このうち、周波数帯域1のデジタ
ルデータは、データスクランブル回路30に供給され
て、入力端子31に供給されたスクランブル同期化タイ
ミング信号に基づいてスクランブル処理が施された後、
多重化回路32に供給される。
【0021】また、上記データ分離回路29から出力さ
れる他の周波数帯域2〜Nのデジタルデータは、そのま
ま上記多重化回路32に供給されて、上記データスクラ
ンブル回路30から出力されたデジタルデータとともに
多重化処理される。そして、この多重化回路32から出
力されたデジタルデータは、出力端子33を介して上記
多重化回路17に出力されている。つまり、この図2に
示すスクランブル回路15の例では、データ分離回路2
9で分割したN個の周波数帯域1〜Nのうち周波数帯域
1のデジタルデータだけにスクランブル処理を施してい
る。
【0022】図3は、図2に例示したスクランブル回路
15に対応するデスクランブル回路23の一例を示して
いる。すなわち、図3において、符号34は入力端子
で、上記分離回路22で分離されたデジタルデータが供
給されている。この入力端子34に供給されたデジタル
データは、データ分離回路35に供給されて、上記デー
タ分離回路29と同様のN個の周波数帯域1〜Nに分割
される。このうち、周波数帯域1のデジタルデータは、
データデスクランブル回路36に供給されて、入力端子
37に供給されたデスクランブル同期化タイミング信号
に基づいてデスクランブル処理が施された後、多重化回
路38に供給される。
【0023】また、上記データ分離回路35から出力さ
れる他の周波数帯域2〜Nのデジタルデータは、そのま
ま上記多重化回路38に供給されて、上記データデスク
ランブル回路36から出力されたデジタルデータととも
に多重化処理される。そして、この多重化回路38から
出力されたデジタルデータは、出力端子39を介して上
記データ伸張回路25に出力されている。要するに、こ
の図3に示すデスクランブル回路23の例では、データ
分離回路35で分割したN個の周波数帯域1〜Nのうち
周波数帯域1のデジタルデータ、つまり、図2に示すス
クランブル回路15でスクランブル処理が施された周波
数帯域1のデジタルデータだけにデスクランブル処理を
施している。
【0024】なお、図2及び図3に示したスクランブル
回路15及びデスクランブル回路23の例では、N個の
周波数帯域1〜Nに分割したデジタルデータのうち、周
波数帯域1のデジタルデータにだけスクランブル処理及
びデスクランブル処理を施すようにしたが、これに限ら
ず、例えば周波数帯域2のデジタルデータにだけスクラ
ンブル処理及びデスクランブル処理を施すようにしても
よく、要するに、分割された周波数帯域1〜Nのデジタ
ルデータのうち、いずれか1つのデジタルデータに対し
てだけスクランブル処理及びデスクランブル処理を施す
ようにすればよいものである。
【0025】次に、図4は、上記スクランブル回路15
の他の例を示している。図4において、図2と同一部分
には同一符号を付して示している。すなわち、上記デー
タ分離回路29に供給されてN個の周波数帯域1〜Nに
分割されたデジタルデータのうち、周波数帯域1と2の
デジタルデータがそれぞれデータスクランブル回路40
1,402に供給されて、入力端子31に供給されたス
クランブル同期化タイミング信号に基づいてスクランブ
ル処理が施された後、多重化回路32に供給される。
【0026】また、上記データ分離回路29から出力さ
れる他の周波数帯域3〜Nのデジタルデータは、そのま
ま上記多重化回路32に供給されて、上記データスクラ
ンブル回路401,402から出力されたデジタルデー
タとともに多重化処理される。つまり、この図4に示す
スクランブル回路15の例では、データ分離回路29で
分割したN個の周波数帯域1〜Nのうち周波数帯域1と
2のデジタルデータにそれぞれスクランブル処理を施し
ている。
【0027】図5は、図4に例示したスクランブル回路
15に対応するデスクランブル回路23の一例を示して
いる。図5において、図3と同一部分には同一符号を付
して示している。すなわち、上記データ分離回路35に
供給されてN個の周波数帯域1〜Nに分割されたデジタ
ルデータのうち、周波数帯域1と2のデジタルデータが
それぞれデータデスクランブル回路411,412に供
給されて、入力端子37に供給されたデスクランブル同
期化タイミング信号に基づいてデスクランブル処理が施
された後、多重化回路38に供給される。
【0028】また、上記データ分離回路35から出力さ
れる他の周波数帯域3〜Nのデジタルデータは、そのま
ま上記多重化回路38に供給されて、上記データデスク
ランブル回路411,412から出力されたデジタルデ
ータとともに多重化処理される。要するに、この図5に
示すデスクランブル回路23の例では、データ分離回路
35で分割したN個の周波数帯域1〜Nのうち、周波数
帯域1と2のデジタルデータ、つまり、図4に示すスク
ランブル回路15でスクランブル処理が施された周波数
帯域1と2のデジタルデータに対して、それぞれデスク
ランブル処理を施している。
【0029】なお、図4及び図5に示したスクランブル
回路15及びデスクランブル回路23の例では、N個の
周波数帯域1〜Nに分割したデジタルデータのうち、周
波数帯域1と2のデジタルデータにそれぞれスクランブ
ル処理及びデスクランブル処理を施すようにしたが、こ
れに限らず、例えば周波数帯域N−4〜Nのデジタルデ
ータにそれぞれスクランブル処理及びデスクランブル処
理を施すようにしてもよく、要するに、分割された周波
数帯域1〜Nのデジタルデータのうち、全てではない任
意の複数のデジタルデータに対して、それぞれスクラン
ブル処理及びデスクランブル処理を施すようにすればよ
いものである。
【0030】次に、図6は、上記スクランブル回路15
のさらに他の例を示している。図6において、図2と同
一部分には同一符号を付して示している。すなわち、上
記データ分離回路29に供給されてN個の周波数帯域1
〜Nに分割されたデジタルデータは、それぞれデータス
クランブル回路421,422,……,42Nに供給さ
れて、入力端子31に供給されたスクランブル同期化タ
イミング信号に基づいてスクランブル処理が施される。
つまり、この図6に示すスクランブル回路15の例で
は、データ分離回路29で分割したN個の周波数帯域1
〜Nのデジタルデータ全てに対して、それぞれスクラン
ブル処理を施すことが可能である。
【0031】この場合、図6において、符号43はスク
ランブル制御回路で、各データスクランブル回路42
1,422,……,42Nに対して、それぞれスクラン
ブル処理を施すか否かを指示するスクランブルON/O
FF制御信号を生成して出力している。すなわち、図6
に示すスクランブル回路15を備えたエンコーダ11で
は、スクランブル制御回路43を操作することにより、
各周波数帯域1〜Nのデジタルテータに対して選択的に
スクランブル処理を施すことができる。
【0032】例えば、スクランブル制御回路43から、
データスクランブル回路421に対してスクランブル処
理を施すことを指示するスクランブルON制御信号を発
生させ、他のデータスクランブル回路422,……,4
2Nに対してスクランブル処理を施さないことを指示す
るスクランブルOFF制御信号を発生させれば、周波数
帯域1のデジタルデータにだけスクランブル処理が施さ
れるようになり、図2に示したスクランブル回路15と
等価な機能を実現することができる。
【0033】また、スクランブル制御回路43から、デ
ータスクランブル回路421,422に対してスクラン
ブルON制御信号を発生させ、他のデータスクランブル
回路423,……,42Nに対してスクランブルOFF
制御信号を発生させれば、周波数帯域1と2のデジタル
データにそれぞれスクランブル処理が施され、図4に示
したスクランブル回路15と等価な機能を実現すること
ができる。
【0034】さらに、スクランブル制御回路43から、
全てのデータスクランブル回路421,422,……,
42Nに対してスクランブルON制御信号を発生させれ
ば、全ての周波数領域1〜Nのデジタルデータにそれぞ
れスクランブル処理を施すことができるようになる。
【0035】そして、各データスクランブル回路42
1,422,……,42Nからそれぞれ出力されたデジ
タルデータと、スクランブル制御回路43から各データ
スクランブル回路421,422,……,42Nに対し
てそれぞれ出力されたスクランブルON/OFF制御信
号とは、多重化回路44に供給されて多重化され、出力
端子33を介して上記多重化回路17に出力されてい
る。
【0036】図7は、図6に例示したスクランブル回路
15に対応するデスクランブル回路23の一例を示して
いる。図7において、図3と同一部分には同一符号を付
して示している。すなわち、入力端子34に供給された
デジタルデータは、データ分離回路45に供給されて、
上記データ分離回路29と同様のN個の周波数帯域1〜
Nのデジタルデータと、各周波数帯域1〜Nのデジタル
データに多重されたスクランブルON/OFF制御信号
とに分割され、それぞれデータデスクランブル回路46
1,462,……,46Nに供給される。
【0037】そして、各データデスクランブル回路46
1,462,……,46Nでは、それぞれ入力されたデ
ジタルデータに対して、入力端子37に供給されたデス
クランブル同期化タイミング信号に基づき、かつ、入力
されたスクランブルON/OFF制御信号に基づいて、
デスクランブル処理を施している。
【0038】例えば、データデスクランブル回路461
に対してスクランブルON制御信号が供給され、他のデ
ータデスクランブル回路462,……,46Nに対して
スクランブルOFF制御信号が供給されていれば、周波
数帯域1のデジタルデータにだけデスクランブル処理が
施されるようになり、図3に示したデスクランブル回路
23と等価な機能を実現することができる。
【0039】また、データデスクランブル回路461,
462に対してスクランブルON制御信号が供給され、
他のデータスクランブル回路463,……,46Nに対
してスクランブルOFF制御信号が供給されていれば、
周波数帯域1と2のデジタルデータにそれぞれデスクラ
ンブル処理が施され、図5に示したデスクランブル回路
23と等価な機能を実現することができる。
【0040】さらに、全てのデータデスクランブル回路
461,462,……,46Nに対してスクランブルO
N制御信号が供給されていれば、全ての周波数領域1〜
Nのデジタルデータにそれぞれデスクランブル処理を施
すことができるようになる。そして、各データデスクラ
ンブル回路461,462,……,46Nから出力され
るデジタルデータは、上記多重化回路38に供給されて
多重化される。
【0041】ここで、図8は、上記データスクランブル
回路421,422,……,42Nの詳細を示してい
る。すなわち、上記データ分離回路29から出力される
各周波数帯域1〜Nのデジタルデータは、それぞれ入力
端子471,……,47Nを介して、EXオア(排他的
論理和)回路481,……,48Nの一方の入力端に供
給されている。また、上記スクランブル制御回路43か
ら各データスクランブル回路421,422,……,4
2Nに対して出力されるスクランブルON/OFF制御
信号は、それぞれ入力端子491,……,49Nを介し
てアンド回路501,……,50Nの一方の入力端に供
給されている。
【0042】また、これらアンド回路501,……,5
0Nの他方の入力端には、それぞれPN(疑似ランダム
データ列)発生回路511,……,51Nから出力され
るPNデータが供給されている。これらPN発生回路5
11,……,51Nは、入力端子31に供給されたスク
ランブル同期化タイミング信号によってクリアされるこ
とにより、同期がとられるようになっている。そして、
各アンド回路501,……,50Nの出力が、それぞれ
上記EXオア回路481,……,48Nの他方の入力端
に供給されている。
【0043】図8に示すようなデータスクランブル回路
421,422,……,42Nによれば、例えば、入力
端子491にスクランブルON制御信号に対応するH
(ハイ)レベルが供給され、他の入力端子492,…
…,49NにスクランブルOFF制御信号に対応するL
(ロー)レベルが供給されると、アンド回路501だけ
が開放状態となる。このため、PN発生回路511から
出力されたPNデータと、入力端子471に供給された
周波数帯域1のデジタルデータとが、EXオア回路48
1で排他的論理和演算されることによりスクランブル処
理が施され、出力端子521を介して多重化回路44に
出力される。つまり、周波数帯域1のデジタルデータに
だけスクランブル処理が施されるようになり、図2に示
したスクランブル回路15と等価な機能を実現すること
ができる。
【0044】また、全ての入力端子491,……,49
NにスクランブルON制御信号に対応するHレベルが供
給されると、各アンド回路501,……,50Nが開放
状態となるため、PN発生回路511,……,51Nか
ら出力されたPNデータと、入力端子471,……,4
7Nに供給された周波数帯域1〜Nのデジタルデータと
が、それぞれEXオア回路481,……,48Nで排他
的論理和演算されることによりスクランブル処理が施さ
れ、出力端子521,……,52Nを介して多重化回路
44に出力されるようになる。
【0045】ここで、図6に示したスクランブル回路1
5を備えたエンコーダ11では、データ圧縮回路14か
ら出力された高能率圧縮符号化処理後のデジタルデータ
の中で、どの周波数帯域1〜Nのデジタルデータにスク
ランブル処理を施すかを制御するとともに、その制御デ
ータであるスクランブルON/OFF制御信号をデコー
ダ20に送出することにより、図9に示すようなn個の
ケース1〜nを選択することができる。なお、図9で
は、画像データを放送する場合について説明している。
【0046】すなわち、図9に示したケース1〜nにお
いて、料金支払い済みの全ての加入者1〜nに対して
は、スクランブル処理が施されている周波数帯域1〜N
のデジタルデータには全てデスクランブル処理が施され
るように制御することで、劣化無しつまり原画像そのま
まの画像を与えることができる。
【0047】一方、料金未払いの非加入者に対しては、
内容不明つまり画像の内容が全く分からない(想像もで
きない)ようにするケースと、内容暗示つまり画像内容
を暗示しつつも理解はできないようにするケースと、画
質劣悪つまり画像内容は理解できるが画質が極めて悪く
なるようにするケースと、画質劣化つまり画像が原画像
よりは画質劣化しているが十分見るに耐え得るようにす
るケースと、劣化無しつまり原画像そのままの画像を得
ることができるケースとが選択可能となっている。
【0048】したがって、上記した第1の実施の形態に
よれば、データ圧縮回路14から出力された高能率圧縮
符号化処理後のデジタル画像データの中で、どの周波数
帯域1〜Nに対応するデジタル画像データにスクランブ
ル処理を施すかによって、内容不明,内容暗示,画質劣
悪及び画質劣化の4種類の効果制御を行なうようにした
ので、高能率圧縮符号化処理が施されたデジタル画像デ
ータに対して、きめ細かい効果制御が可能でしかも効果
制御で表示された画像が視聴者に不快感を与え難いもの
となる。
【0049】また、音声データを放送する場合にも、図
10に示すようなn個のケース1〜nを選択することが
できる。まず、図10に示したケース1〜nにおいて、
料金支払い済みの全ての加入者1〜nに対しては、通常
通り、スクランブル処理が施されたデジタル音声データ
に正しくデスクランブル処理を施すことで、劣化無しつ
まり原音そのままの音声を得ることができる。
【0050】一方、料金未払いの非加入者に対しては、
内容不明つまり音声の内容が全く分からない(想像もで
きない)ようにするケースと、内容暗示つまり音声の内
容を暗示しつつも理解はできないようにするケースと、
音質劣悪つまり音声の内容は理解できるが音質が極めて
悪くなるようにするケースと、音質劣化つまり音質が原
音よりは劣化しているが十分聞くのに耐え得るようにす
るケースと、劣化無しつまり原音そのままの音質を得る
ことができるケースとが、それぞれ選択可能となってい
る。
【0051】次に、図11は、この発明の第2の実施の
形態を示している。図11において、図7と同一部分に
は同一符号を付して示している。すなわち、上記データ
分離回路45から出力される各周波数帯域1〜Nのデジ
タルデータに多重されたスクランブルON/OFF制御
信号は、デスクランブル制御回路53に供給される。こ
のデスクランブル制御回路53は、各周波数帯域1〜N
のデジタルデータそれぞれに対して、デスクランブル処
理を施すことを許可するか否かを指示するデスクランブ
ルON/OFF制御信号を生成して出力している。
【0052】すなわち、このデスクランブル制御回路5
3は、周波数帯域i(1≦i≦N)のデジタルデータに
スクランブルON制御信号が多重されていたとしても、
その周波数帯域iのデジタルデータに対してデスクラン
ブル処理を施すことが禁止されている場合、該周波数帯
域iのデジタルデータが供給されるデータデスクランブ
ル回路46iに対して、デスクランブルOFF制御信号
を生成して出力するように動作している。
【0053】この場合、どの周波数帯域iのデジタルデ
ータに対するデスクランブル処理が禁止されるのかは、
例えば放送番組の提供者側から加入者毎に配送される、
契約条件に応じたデータの記録されたIC(集積回路)
カードを、加入者が自己のエンコーダ20に装着するこ
と等によって指定されることになる。
【0054】ここで、図12は、デスクランブル制御回
路53の一例を示している。すなわち、各周波数帯域1
〜Nのデジタルデータに多重されたスクランブルON/
OFF制御信号は、それぞれ入力端子541,……,5
4Nを介して、アンド回路551,……,55Nの一方
の入力端に供給されている。
【0055】これら各アンド回路551,……,55N
の他方の入力端には、それぞれ切替スイッチ561,…
…,56Nによって、固定データ端子571,……,5
7Nに供給されたHレベルと固定データ端子581,…
…,58Nに供給されたLレベルとが、選択的に供給さ
れるようになっている。この場合、各切替スイッチ56
1,……,56Nは、それぞれ上記ICカードに記録さ
れたデータによって指定された位置に、自動的に切り替
えられる。
【0056】図12に示すような、デスクランブル制御
回路53によれば、例えば、入力端子541にスクラン
ブルON制御信号に対応するHレベルが供給されている
としても、切替スイッチ561が固定データ端子581
側に切り替えられていると、アンド回路551からは、
デスクランブル処理の禁止を指示するLレベルのデスク
ランブルOFF制御信号が発生され、出力端子591を
介してデータデスクランブル回路461に供給される。
このため、データデスクランブル回路461は、入力さ
れたデジタルデータに対してデスクランブル処理を施さ
ないように動作される。
【0057】一方、例えば、入力端子54Nにスクラン
ブルON制御信号に対応するHレベルが供給され、切替
スイッチ56Nが固定データ端子57N側に切り替えら
れているとすれば、アンド回路55Nからは、デスクラ
ンブル処理を許可するHレベルのデスクランブルON制
御信号が発生され、出力端子59Nを介してデータデス
クランブル回路46Nに供給される。このため、データ
デスクランブル回路46Nは、入力されたデジタルデー
タに対してデスクランブル処理を施すように動作される
ことになる。
【0058】すなわち、放送番組の提供者側から加入者
毎に配送されるICカードにより、どの周波数帯域iの
デジタルデータに対してデスクランブル処理を施すか
を、加入者毎にそれぞれ変更することができるようにな
る。この図11に示したデスクランブル回路23を備え
たデコーダ20を用いることにより、図13に示すよう
なn個のケース1〜nを選択することもできるようにな
る。なお、図13でも、画像データを受信する場合につ
いて説明している。
【0059】まず、図13に示したケース1〜nにおい
て、料金全額支払い済みの加入者1に対しては、通常通
り、スクランブル処理が施されたデジタル画像データに
正しくデスクランブル処理を施すことで、劣化無しつま
り原画像そのままの画像を与えるようにしている。ま
た、割引料金支払い済みの加入者2,……,n−1に対
しては、劣化無しつまり原画像そのままの画像が得られ
るケースと、画質劣化つまり画像が原画像よりは画質劣
化しているが十分見るに耐え得るケースとが選択可能と
なっている。さらに、大割引料金支払い済みの加入者n
に対しては、劣化無しつまり原画像そのままの画像が得
られるケースと、画質劣悪つまり画像内容は理解できる
が画質が極めて悪くなるようにするケースとが選択可能
となっている。
【0060】また、料金未払いの非加入者に対しては、
上記した第1の実施の形態と同様に、内容不明つまり画
像の内容が全く分からない(想像もできない)ようにす
るケースと、内容暗示つまり画像内容を暗示しつつも理
解はできないようにするケースと、画質劣悪つまり画像
内容は理解できるが画質が極めて悪くなるようにするケ
ースと、画質劣化つまり画像が原画像よりは画質劣化し
ているが十分見るに耐え得るようにするケースと、劣化
無しつまり原画像そのままの画像を得ることができるケ
ースとが選択可能となっている。
【0061】したがって、上記第2の実施の形態によれ
ば、同じ加入者でも支払った料金に応じて劣化無し,画
質劣悪及び画質劣化の3種類の画像を選択的に提供でき
るようににしたので、加入者側のニーズに十分に答える
ことができる。また、スクランブル処理を施す圧縮画像
データを、随時任意に選択することができるので、より
一層実際の運用に則したものとすることができる。
【0062】また、音声データを放送する場合にも、図
14に示すようなn個のケース1〜nを選択することが
できる。まず、図14に示したケース1〜nにおいて、
料金全額支払い済みの加入者1に対しては、通常通り、
スクランブル処理が施されたデジタル音声データに正し
くデスクランブル処理を施すことで、劣化無しつまり原
音そのままの音質を得ることができる。
【0063】一方、割引料金支払い済みの加入者2,…
…,n−1に対しては、劣化無しつまり原音そのままの
音質が得られるケースと、音質劣化つまり音質が原音よ
りは劣化しているが十分聞くのに耐え得るケースとが選
択可能となっている。また、大割引料金支払い済みの加
入者nに対しては、劣化無しつまり原音そのままの音質
が得られるケースと、音質劣悪つまり音声の内容は理解
できるが音質が極めて悪くなるようにするケースとが選
択可能となっている。
【0064】さらに、料金未払いの非加入者に対して
は、上記した第1の実施の形態と同様に、内容不明つま
り音声の内容が全く分からない(想像もできない)よう
にするケースと、内容暗示つまり音声の内容を暗示しつ
つも理解はできないようにするケースと、音質劣悪つま
り音声の内容は理解できるが音質が極めて悪くなるよう
にするケースと、音質劣化つまり音声が原音よりは劣化
しているが十分聞くのに耐え得るようにするケースと、
劣化無しつまり原音そのままの音質を得ることができる
ケースとが選択可能となっている。
【0065】ここで、図15は、上記デスクランブル制
御回路53の他の例を示している。すなわち、各周波数
帯域1〜Nのデジタルデータに多重されたスクランブル
ON/OFF制御信号は、それぞれ入力端子601,…
…,60Nを介してアンド回路611,……,61Nの
一方の入力端に供給されている。また、これら各アンド
回路611,……,61Nの他方の入力端には、それぞ
れ入力端子621,……,62Nを介してデスクランブ
ル許可/禁止制御信号が供給されている。
【0066】このデスクランブル許可/禁止制御信号
は、上述したICカードと同様に、放送番組の提供者側
から加入者毎にそれぞれ配送されるもので、どの周波数
帯域iのデジタルデータに対してデスクランブル処理を
施すかを、加入者毎にそれぞれ変更することができるよ
うにしている。このデスクランブル許可/禁止制御信号
は、例えば放送されるデジタルデータにスクランブルO
N/OFF制御信号とともに多重化される等して、加入
者別に送出されるものである。
【0067】そして、加入者側では、デコーダ20のデ
ータ分離回路45により、デジタルデータとスクランブ
ルON/OFF制御信号とデスクランブル許可/禁止制
御信号とを分離して、スクランブルON/OFF制御信
号を入力端子601,……,60Nに供給し、デスクラ
ンブル許可/禁止制御信号を入力端子621,……,6
2Nに供給するようにしている。
【0068】図15に示すような、デスクランブル制御
回路53によれば、例えば、入力端子601にスクラン
ブルON制御信号に対応するHレベルが供給されている
としても、入力端子621にデスクランブル禁止制御信
号に対応するLレベルが供給されていれば、アンド回路
611からは、デスクランブル処理の禁止を指示するL
レベルのデスクランブルOFF制御信号が発生され、出
力端子631を介してデータデスクランブル回路461
に供給される。このため、データデスクランブル回路4
61は、入力されたデジタルデータに対してデスクラン
ブル処理を施さないように動作される。
【0069】一方、例えば、入力端子60Nにスクラン
ブルON制御信号に対応するHレベルが供給され、入力
端子62Nにデスクランブル許可制御信号に対応するH
レベルが供給されているとすれば、アンド回路61Nか
らは、デスクランブル処理を許可するHレベルのデスク
ランブルON制御信号が発生され、出力端子63Nを介
してデータデスクランブル回路46Nに供給される。こ
のため、データデスクランブル回路46Nは、入力され
たデジタルデータに対してデスクランブル処理を施すよ
うに動作されることになる。
【0070】すなわち、放送番組の提供者側から各加入
者毎に対して、デスクランブル許可/禁止制御信号をデ
ジタルデータに多重して送出することによって、どの周
波数帯域iのデジタルデータに対してデスクランブル処
理を施すかを、加入者毎にそれぞれ変更することができ
るようになり、図13及び図14にそれぞれ例示したよ
うな効果制御を実現することができるようになる。
【0071】次に、図16は、この発明の第3の実施の
形態を示している。図16において、図11と同一部分
には同一符号を付して示している。すなわち、各データ
デスクランブル回路461,462,……,46Nから
出力されるデジタルデータは、それぞれミューティング
回路641,642,……,64Nに供給されている。
これらミューティング回路641,642,……,64
Nは、それぞれデスクランブル制御回路53から発生さ
れるミューティングON/OFF制御信号が供給される
ようになっている。
【0072】そして、各ミューティング回路641,6
42,……,64Nは、LレベルのミューティングON
制御信号が供給されたものが、入力されたデジタルデー
タをミューティング処理して多重化回路38に出力しな
いように動作している。このデスクランブル制御回路5
3は、スクランブル処理が施されていることを示すスク
ランブルON制御信号が付加された周波数帯域1〜Nの
デジタルデータに対応するデータデスクランブル回路4
61,462,……,46Nに対して、デスクランブル
処理の禁止を指示するLレベルのデスクランブルOFF
制御信号を発生する場合に、デジタルデータのミューテ
ィング処理を指示するLレベルのミューティングON制
御信号を発生するように動作している。
【0073】ここで、図17は、上記ミューティング回
路641の詳細を示している。なお、他のミューティン
グ回路642,……,64Nについては、図17と同様
な構成であるためその説明を省略する。すなわち、デー
タデスクランブル回路461から出力されたデジタルデ
ータは、入力端子65を介してアンド回路66の一方の
入力端に供給されている。また、このアンド回路66の
他方の入力端には、デスクランブル制御回路53から発
生されるミューティングON/OFF制御信号が、入力
端子67を介して供給されている。
【0074】このため、ミューティング処理を指示する
LレベルのミューティングON制御信号が入力端子67
に供給されたとき、データデスクランブル回路461か
ら出力されたデジタルデータは、アンド回路66によっ
てミューティングされ多重化回路38に出力されないよ
うになる。また、ミューティング処理を指示しないHレ
ベルのミューティングOFF制御信号が入力端子67に
供給されたとき、データデスクランブル回路461から
出力されたデジタルデータは、そのままアンド回路66
を通過し、出力端子68を介して多重化回路38に出力
されるようになる。
【0075】上記した第3の実施の形態によれば、スク
ランブル処理が施されたデジタルデータが供給されてい
て、デスクランブル処理の禁止を指示するLレベルのデ
スクランブルOFF制御信号が供給されたデータデスク
ランブル回路461,462,……,46Nの出力を、
ミューティング回路641,642,……,64Nによ
ってミューティング処理するようにしたので、デスクラ
ンブル処理の施されない周波数帯域1〜Nのデジタルデ
ータが再生されなくなるため、最終的に得られる画像や
音声等の質が劣化することを防止することができる。
【0076】次に、各周波数帯域1〜Nのデジタルデー
タをどのように組み合わせて再生すれば、どのような効
果制御を実現することができるのかという点について、
音声データを例にとって説明する。まず、図18に示す
ように、複数の周波数帯域1〜Nに分割されたデジタル
音声データを、中域、高域及び低域の3つの領域1,
2,3に分ける。そして、図19(a)に示すように、
領域1についてデスクランブル処理を行なえば言葉は聞
き取れるが音質が悪い第1の状態となり、領域1と2に
ついてデスクランブル処理を行なえば超低音がないが第
1の状態よりは音質のよい第2の状態となり、全ての領
域1〜3についてデスクランブル処理を行なえば広帯域
でHiFi(ハイファイ)音声を得られる第3の状態と
なり、3段階に効果制御を行なうことができる。
【0077】なお、複数の周波数帯域1〜Nに分割され
たデジタル画像データを、中域、高域及び低域の3つの
領域1,2,3に分ければ、図19(b)に示すよう
に、領域1についてデスクランブル処理を行なえば画像
はぼやけているが内容はわかる第1の状態となり、領域
1と2についてデスクランブル処理を行なえば若干ぼや
けているがかなり画質のよい第2の状態となり、全ての
領域1〜3についてデスクランブル処理を行なえば完全
な高画質を得られる第3の状態となり、3段階に効果制
御を行なうことができる。
【0078】また、図20に示すように、複数の周波数
帯域に分割されたデジタル音声データを、N個の領域1
〜Nに分割し、図21に示すように、領域1についてデ
スクランブル処理を行なえば極めて狭帯域のため言葉も
聞き取れない第1の状態となり、領域1と2についてデ
スクランブル処理を行なえば音質が悪いが言葉が聞き取
れる第2の状態となり、領域1〜3についてデスクラン
ブル処理を行なえば第2の状態よりも音質のよい第3の
状態となり、領域1〜4についてデスクランブル処理を
行なえば第3の状態よりも音質のよい第4の状態とな
り、…中略…、領域1〜N−1についてデスクランブル
処理を行なえば超低音がないがかなり音質のよい状態と
なり、全ての領域1〜Nについてデスクランブル処理を
行なえば広帯域でHiFi音声を得られる状態となり、
N段階に効果制御を行なうことができる。
【0079】音声データの場合には、中域、高域及び低
域の順序でデスクランブル処理を行なう帯域を増やして
いくのが効果的である。なお、この発明は上記した各実
施の形態に限定されるものではなく、この外その要旨を
逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
デジタル化され高能率圧縮符号化処理が施された画像や
音声等のデータに対して、きめ細かい効果制御が可能
で、しかも効果制御で再生された画像や音声が視聴者に
不快感を与えないようにすることができる極めて良好な
スクランブル放送システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスクランブル放送システムの第
1の実施の形態を示すもので、全体的な構成を概略的に
示すブロック構成図。
【図2】同第1の実施の形態におけるスクランブル回路
の一例を示すブロック構成図。
【図3】同スクランブル回路に対応するデスクランブル
回路の一例を示すブロック構成図。
【図4】同第1の実施の形態におけるスクランブル回路
の他の例を示すブロック構成図。
【図5】同スクランブル回路に対応するデスクランブル
回路の一例を示すブロック構成図。
【図6】同第1の実施の形態におけるスクランブル回路
のさらに他の例を示すブロック構成図。
【図7】同スクランブル回路に対応するデスクランブル
回路の一例を示すブロック構成図。
【図8】同スクランブル回路の詳細を示すブロック構成
図。
【図9】同第1の実施の形態の効果を説明するために示
す図。
【図10】同第1の実施の形態の効果を説明するために
示す図。
【図11】この発明の第2の実施の形態を示すブロック
構成図。
【図12】同第2の実施の形態に用いられるデスクラン
ブル制御回路の一例を示すブロック構成図。
【図13】同第2の実施の形態の効果を説明するために
示す図。
【図14】同第2の実施の形態の効果を説明するために
示す図。
【図15】同第2の実施の形態に用いられるデスクラン
ブル制御回路の他の例を示すブロック構成図。
【図16】この発明の第3の実施の形態を示すブロック
構成図。
【図17】同第3の実施の形態におけるミューティング
回路の詳細を示すブロック構成図。
【図18】音声データにおける周波数帯域の分割の一例
を説明するために示す図。
【図19】同分割された周波数帯域と効果制御との関係
を説明するために示す図。
【図20】音声データにおける周波数帯域の分割の他の
例を説明するために示す図。
【図21】同分割された周波数帯域と効果制御との関係
を説明するために示す図。
【符号の説明】
11…エンコーダ、 12…入力端子、 13…A/D変換回路、 14…データ圧縮回路、 15…スクランブル回路、 16…タイミング発生回路、 17…多重化回路、 18…変調回路、 19…伝送路、 20…デコーダ、 21…復調回路、 22…分離回路、 23…デスクランブル回路、 24…タイミング発生回路、 25…データ伸張回路、 26…D/A変換回路、 27…出力端子、 28…入力端子、 29…データ分離回路、 30…データスクランブル回路、 31…入力端子、 32…多重化回路、 33…出力端子、 34…入力端子、 35…データ分離回路、 36…データデスクランブル回路、 37…入力端子、 38…多重化回路、 39…入力端子、 401,402…データスクランブル回路、 411,412…データデスクランブル回路、 421〜42N…データスクランブル回路、 43…スクランブル制御回路、 44…多重化回路、 45…データ分離回路、 461〜46N…データデスクランブル回路、 471〜47N…入力端子、 481〜48N…EXオア回路、 491〜49N…入力端子、 501〜50N…アンド回路、 511〜51N…PN発生回路、 521〜52N…出力端子、 53…デスクランブル制御回路、 541〜54N…入力端子、 551〜55N…アンド回路、 561〜56N…切替スイッチ、 571〜57N…固定データ端子、 581〜58N…固定データ端子、 591〜59N…出力端子、 601〜60N…入力端子、 611〜61N…アンド回路、 621〜62N…入力端子、 631〜63N…出力端子、 641〜64N…ミューティング回路、 65…入力端子、 66…アンド回路、 67…入力端子、 68…出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/20 H04N 7/13 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータに圧縮処理を施す圧縮手
    段と、この圧縮手段で圧縮処理されたデジタルデータを
    複数の周波数帯域に分割する第1の分割手段と、この第
    1の分割手段で分割された各周波数帯域のデジタルデー
    タに対して選択的にスクランブル処理を施すスクランブ
    ル手段とを備え、このスクランブル手段から出力される
    デジタルデータを伝送路に送出する送信手段と、 前記伝送路に送出されたデジタルデータを複数の周波数
    帯域に分割する第2の分割手段と、この第2の分割手段
    で分割された各周波数帯域のデジタルデータに対して選
    択的にデスクランブル処理を施すデスクランブル手段
    と、このデスクランブル手段から出力されるデジタルデ
    ータに伸張処理を施す伸張手段とを備えた受信手段とを
    具備してなることを特徴とするスクランブル放送システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記スクランブル手段は、前記第1の分
    割手段で分割された各周波数帯域のデジタルデータのう
    ち予め規定された1つまたは複数の周波数帯域のデジタ
    ルデータに対してスクランブル処理を施し、 前記デスクランブル手段は、前記第2の分割手段で分割
    された各周波数帯域のうち、前記スクランブル手段で規
    定された1つまたは複数の周波数帯域のデジタルデータ
    に対してデスクランブル処理を施すことを特徴とする請
    求項1記載のスクランブル放送システム。
  3. 【請求項3】 前記スクランブル手段は、前記第1の分
    割手段で分割された各周波数帯域のデジタルデータに対
    して、それぞれスクランブル処理を施したか否かを示す
    スクランブルON/OFF制御信号を多重化し、 前記デスクランブル手段は、前記第2の分割手段で分割
    された各周波数帯域のデジタルデータに対し、該デジタ
    ルデータそれぞれに多重化されたスクランブルON/O
    FF制御信号に基づいて、デスクランブル処理を施すか
    否かを制御することを特徴とする請求項1記載のスクラ
    ンブル放送システム。
  4. 【請求項4】 前記デスクランブル手段は、前記第2の
    分割手段で分割された各周波数帯域のデジタルデータそ
    れぞれに対して、デスクランブル処理の実行を許可する
    か否かを示すデスクランブルON/OFF制御信号を入
    力する設定手段を具備することを特徴とする請求項3記
    載のスクランブル放送システム。
  5. 【請求項5】 前記デスクランブル手段は、前記第2の
    分割手段で分割された各周波数帯域のデジタルデータそ
    れぞれに対してミューティング処理を施すミューティン
    グ手段を備え、スクランブル処理が施されていてデスク
    ランブル処理の実行が許可されないデジタルデータに対
    してミューティング処理を施すことを特徴とする請求項
    4記載のスクランブル放送システム。
  6. 【請求項6】 前記デスクランブル手段は、前記第2の
    分割手段で分割された各周波数帯域のデジタルデータに
    デスクランブル処理を施す順序が、効果制御の段階に対
    応して予め規定されていることを特徴とする請求項1乃
    至5いずれかに記載のスクランブル放送システム。
  7. 【請求項7】 前記デジタルデータは、画像データであ
    ることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のス
    クランブル放送システム。
  8. 【請求項8】 前記デジタルデータは、音声データであ
    ることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のス
    クランブル放送システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002065448A1 (en) * 2001-02-09 2002-08-22 Sony Corporation Content supply system and information processing method
WO2002065449A1 (fr) * 2001-02-09 2002-08-22 Sony Corporation Appareil et procede de reproduction de signal, appareil et procede d'enregistrement de signal, recepteur de signal et procede de traitement d'information

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