JPH08227819A - プラスチックボンド磁石の成形方法 - Google Patents

プラスチックボンド磁石の成形方法

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JPH08227819A
JPH08227819A JP7032697A JP3269795A JPH08227819A JP H08227819 A JPH08227819 A JP H08227819A JP 7032697 A JP7032697 A JP 7032697A JP 3269795 A JP3269795 A JP 3269795A JP H08227819 A JPH08227819 A JP H08227819A
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JP
Japan
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temperature
molding
compound
mold
die
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Pending
Application number
JP7032697A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Saegusa
哲治 三枝
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例え肉厚製品を成形する場合であ
っても、成形サイクルを出来るだけダウンさせることな
く、しかも安定して高磁力を有するプラスチック(或は
ゴム)ボンド磁石を成形する方法を得ることを目的とす
るものである。 【構成】 温度調節用媒体を循環流動させる為の複数の
管路を配した金型或はダイスと、これに接続する温度調
節用ユニットからなり、このユニットから予めタイマ−
/媒体温度変化サイクルを設定させ、所望の温度に調節
された水或は油等の媒体を、金型或はダイスの管内に導
入循環させることにより、射出或は押し出し成型製品の
早期冷却を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】モーターやローラ用のプラスチッ
ク磁石コンパウンド射出成形品又はゴム磁石押出品、、
エンコーダー等の計測用品、或は複写やプリンター用の
電子写真原理を利用したマグネットローラ等、磁場内成
形・押し出し品等に使用されるプラスチック磁石コンパ
ウンドの成形方法に関する。
【0002】プラスチック磁石コンパウンド方法として
は、射出成形機、或は押出成形機により、高温溶融した
プラスチックボンド磁石材料を、金型中に磁場を発生さ
せたキャビテイ内或は磁場を与えたダイスに射出或は押
し出して、成形の間継続して磁場を与えて材料を配向さ
せて、所望の形状に成形させて製品を得るのが通常であ
る。
【0003】この際、安定して高磁力を有するプラスチ
ック(或はゴム)ボンド磁石を成形するためには、溶融
した材料がキャビテイ内で、或は押し出された後に、十
分に固まる迄の間、即ち材料が十分冷却固化する迄の間
継続して磁場を与え続けて、同材料全体を十分に配向さ
せることが肝要である。
【0004】ここで、冷却に要する時間は製品の寸法の
二乗に比例する。従って、安定して高磁力を有するプラ
スチック(或はゴム)ボンド磁石製品を成形しようとす
れば、肉厚の製品を成形する場合程、冷却迄に要する時
間が長くなる、即ち成形サイクルが長くなってしまい、
生産性が悪くなると言った問題を生ずる。
【0005】押出成形で成形する場合でも、冷却を十分
にしようとするには、冷却部の配向ヨ−クを長くする、
或は押出し時間を遅くする等の必要があり、やはり設備
コストがアップしたり、生産性が低下する等の問題を生
ずる。
【0006】この場合、成形サイクルを少しでも短縮し
ようと、例えば射出成形の場合、脱形可能となった早期
の時点でキャビテイから取り出してしまうと、当然のこ
とながら脱形時点では、表面部は固まって、一応製品の
形状は保たれていても、内部は未だ若干溶融状態にある
ために、その部分の配向が不十分となり、従って安定し
て高磁力を有するボンド磁石製品を得ることが困難であ
り、更には、このように早期に脱型した製品は、後にな
って寸法安定性に欠け、「ソリ」が発生する確率が大き
い。
【0007】また、前記金型、或は押し出しダイス自体
の温度は、通常、成形時にはある程度以上の高温に保た
れているが、これを当初より低温にしておいて、このキ
ャビテイ内或はダイスに、高温溶融したプラスチック
(或はゴム)ボンド磁石材料を射出成形、或は押出成形
しようとした場合、溶融した材料が、急に低温キャビテ
イ内等に射出或は押し出される為、該コンパウンドが、
十分にキャビテイ内に流れないうちに表面が固化が始ま
ってしまうので、得られた製品は、表面が不均質であ
り、肉厚であればあるほど、全体が配向不十分となり、
また部分的に配向むらを起こしてしまい、これまた安定
して高磁力を有するボンド磁石製品を得ることができな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
に、例え肉厚製品を成形する場合であっても、成形サイ
クルを出来るだけダウンさせることなく、しかも安定し
て高磁力を有するプラスチック(或はゴム)ボンド磁石
を成形する方法を得ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】射出成形機を用いて、溶
融したプラスチック磁石コンパウンドを、高温に保た
れ、かつ金型内に磁場を発生させたキャビテイ内に射出
してプラスチックボンド磁石製品を成形する方法におい
て、該コンパウンドが射出された後、引き続き磁場を与
えながら、直ちに該金型温度(図1参照)を冷却させて
成形することを特徴とするプラスチックボンド磁石の成
形方法である。
【0010】また、押出成形機を用いて、溶融したプラ
スチック磁石コンパウンドを磁場を発生させた高温ダイ
スを通過させてプラスチックボンド磁石製品を成形する
方法において、引き続き磁場を与えながら、該ダイス温
度に続くところに冷却部分を設けて、該コンパウンドを
急冷させて成形することを特徴とするプラスチックボン
ド磁石の成形方法である。(図4参照)
【0011】即ち、プラスチックボンド磁石コンパウン
ドを射出成形機を用いて、金型内に磁場を発生させたキ
ャビテイ内に該コンパウンドを射出してプラスチック磁
石製品を成形する方法において、この金型の温度を射出
開始時点では高温に保ち、該コンパウンド表面が均一性
を得、更に同表面における配向率が目的とする率に迄向
上した時点、或はゲ−トシ−ルが完了した時点で、金型
温度を可及的速やかに低下させてコンパウンド内部の冷
却固化を促進させるようにした成形方法である。(図1
参照)
【0012】同じく、プラスチックボンド磁石コンパウ
ンドを押出成形機を用いて、磁場を発生させたダイスか
ら押し出してプラスチック磁石製品を成形する方法にお
いて、ダイスの温度を、押し出し開始時点では高温に保
ち、該コンパウンド表面が均一性を得、更に同表面にお
ける配向率が目的とする率に迄向上した時点で、可及的
速やかにダイス温度、或は該ダイスに続くゾ−ンにコン
パウンドを冷却する部分を設けて、該コンパウンドを急
冷させてコンパウンド内部の冷却固化を促進させるよう
にした成形方法である。(図4参照)
【0013】上記金型あるいはダイスの温度を変化させ
る手段としては、あらかじめ温度調節用媒体を循環流動
させる為の複数の管路を配した金型或はダイスに続く冷
却型と、これに接続する単数または複数の温度調節用ユ
ニットからなり、このユニットに予めタイマ−/媒体温
度変化サイクルを設定させ、所望の温度に調節された水
或は油等の媒体を、金型或はダイスの管内に導入循環さ
せることにより行うことができる。(図1、図4)
【0014】なお、押し出し成形においてダイスを上記
のように変化させようとする場合には、ダイスの長さを
長くして、或は独立したダイスを直列に並べて、溶融し
たプラスチック樹脂コンパウンドが最初に通過するダイ
スは高温領域を、次のダイスは低温領域をそれぞれにコ
ントロ−ルさせる等の方法がより現実的である。
【0015】上記金型の高温領域及び低温領域における
金型内循環液温度としては、高温領域に於ては100±
20℃以内、低温領域に於ては30±20℃以内、より
好ましくはそれぞれ100±10℃、30±10℃以内
にコントロールすることが望ましい。
【0016】ここで、プラスチックボンド磁石コンパウ
ンドのプラスチック材料としては、ポリアミド樹脂、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂或
はその変成物、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、EMAA、PPS、BT等所謂熱
可塑性樹脂であれば特に制限はない。また、磁石用材料
としては、ストロンチュウムフェライト、バリウムフェ
ライト等の金属酸化物が好適に使用されるがこれも特に
制限されるものではない。
【0017】以下、本発明の詳細を、プラスチックボン
ド磁石製のOA用ロ−ルを成形する場合の実施例を示す
が勿論本実施例に限定されない。
【実施例】原材料として、ナイロン−フェライト系プラ
スチックコンパウンドを準備して、横型射出成形機によ
り、製品直径が17.5mmФ、長さが380mmのプ
ラスチックボンド磁石製ロ−ルを成形する。まず、金型
内に温冷水用の10mmФの水管路を複数本通し、そこ
に金型温調ユニットで100℃に制御された熱水を、毎
秒10リッタ−の割合で流す。この時金型の表面温度は
94℃であった。ここに、射出成形機で280℃に加熱
されたプラスチックボンド磁石コンパウンドを射出成形
する。ゲ−トシ−ルが完了する迄の時間を待って、他に
用意された第二の金型温調ユニットで30℃に制御され
た冷水を瞬時に切り替える。金型温度は指数関数的に下
がり20秒後には75℃まで下がった。
【0018】この方法(本発明)では、従来の方式の場
合は、製品が取り出せる温度になるのに少なくとも70
sec必要であったが、本発明の上記方法で行えば、4
5secで取り出しが可能となり、しかも磁力も十分で
あった。(図2、図3参照) 即ち、これにより100℃の熱水の一定温度での従来の
成形時に比べて、本発明の方法では冷却時間が従来の約
2/3の時間で脱型可能となった。また、できたロール
は従来の成形品に比べ、下記、表1ような結果であっ
た。
【表1】
【0019】
【発明の効果】上記に詳細を記載したように、射出成形
機、或は押し出し成形機を用いて、溶融したプラスチッ
ク磁石コンパウンドが、高温に保たれ、かつ金型内に磁
場を発生させたキャビテイ内に射出してプラスチックボ
ンド磁石製品を成形する方法において、該コンパウンド
が射出或は押出された後、引き続き磁場を与えながら、
直ちに該金型温度を冷却させて成形することを特徴とす
るプラスチックボンド磁石の成形方法により、その成形
時間を大幅に短縮出来、これにより生産性の向上が認め
られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる射出成形時の金型の概略の
断面図を示す一例図である。
【図2】従来の各工程と本発明に於ける各工程に於ける
温度推移を示すグラフで、図2(1)は従来の、図2
(2)は本発明の場合の温度推移を示す。
【図3】従来の成形法と本発明の方法に於ける製品の
「成形時間と磁力」の関係を示すグラフを示す。
【図4】本発明に用いられる押出成形時の概略の成形断
面図を示す一例図である。
【符号の説明】
1 金型 2 成形品 3 可動側型 4 固定側型 5 ホース 6 高温水管路 7 低温水管路 8 押出機 9 口金 10 配向用ヨーク 11 高温磁場 12 低温磁場 13 成型品 14 高温水配管 15 低温水配管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機を用いて、溶融したプラスチ
    ック磁石コンパウンドを高温金型内に磁場を発生させた
    キャビテイ内に射出してプラスチックボンド磁石製品を
    成形する方法において、該コンパウンドが射出された
    後、引き続き磁場を与えながら、直ちに該金型温度を冷
    却させて成形することを特徴とするプラスチックボンド
    磁石の成形方法。
  2. 【請求項2】 押出成形機を用いて、溶融したプラスチ
    ック磁石コンパウンドを磁場を発生させた高温ダイスを
    通過させてプラスチックボンド磁石製品を成形する方法
    において、引き続き磁場を与えながら、該ダイス温度に
    続くところに冷却用金型等を付設して、該コンパウンド
    を急冷させて成形することを特徴とするプラスチックボ
    ンド磁石の成形方法。
  3. 【請求項3】 上記金型温度を冷却させる為に、通常高
    温用温水路の他に別の水路又は油路を金型内に必要本数
    設けると共にこの水路若しくは油路が温度調節器に接続
    させ、タイマーにより任意の時間に任意の温度に切り替
    え可能となした構造のものを使用することを特徴とする
    請求項1又は2記載のプラスチック磁石の成形方法。
  4. 【請求項4】 上記金型内に設けられた高温用及び低温
    用水路若しくは油路の液温が高温側で100±20℃以
    内、低温側で30±20℃以内となるよう設定したこと
    を特徴とする請求項3記載のプラスチックボンド磁石の
    成形方法。
JP7032697A 1995-02-21 1995-02-21 プラスチックボンド磁石の成形方法 Pending JPH08227819A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005214874A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Nsk Ltd エンコーダ及び当該エンコーダを備えた転がり軸受
USRE48526E1 (en) 2004-01-22 2021-04-20 Nsk Ltd. Magnetic encoder and bearing

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE48526E1 (en) 2004-01-22 2021-04-20 Nsk Ltd. Magnetic encoder and bearing
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Effective date: 20040106