JPH08227742A - 低温異材継手 - Google Patents

低温異材継手

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Publication number
JPH08227742A
JPH08227742A JP3097995A JP3097995A JPH08227742A JP H08227742 A JPH08227742 A JP H08227742A JP 3097995 A JP3097995 A JP 3097995A JP 3097995 A JP3097995 A JP 3097995A JP H08227742 A JPH08227742 A JP H08227742A
Authority
JP
Japan
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conduit
low temperature
low
copper
joint
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Pending
Application number
JP3097995A
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English (en)
Inventor
Makoto Sugimoto
誠 杉本
Masataka Nishi
正孝 西
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Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Japan Atomic Energy Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンジット側の低熱収縮材料と、ターミナル
側の銅との間に、熱収縮率が両者の中間である1種類以
上の緩衝材を介在させて一体化した低温異材継手。 【効果】 超電導導体のコンジットに用いられている低
熱収縮材料とターミナルに用いられている銅の熱収縮率
の差によって発生する応力を低減し、冷却による割れ等
を防止することで、従来の異材継手よりも機械的な信頼
性を向上させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低温異材継手に関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、超電導コ
イルの端部においてコンジットと銅製ターミナルの接続
を可能にする、機械的信頼性の高い、新しい低温異材継
手に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、極低温で運転され
る大型、強磁場の超電導コイルにおいては、超電導導体
が装入されている低熱収縮材料からなるコンジットと呼
ばれる電線管と、超電導コイルの端部に取り付けられて
いる銅製のターミナルを機械的および電気的に接続する
ために、コンジット材料と銅の2種類の材料を接合した
異材継手が用いられてきている。
【0003】しかしながら、この従来の異材継手は、熱
収縮が大きく異なる2つの材料を用いているため、機械
的に信頼性に欠けた部材であり、冷却による割れが生じ
る等の問題があった。そこでこの発明は、以上の通りの
事情を鑑みてなされたものであり、熱収縮によっても破
損することのない、機械的に信頼性の高い、新しい異材
継手を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、超電導導体が装入されるコンジ
ットと、これに電気接続されるターミナルとの間に介在
させる異材継手であって、コンジット側の低熱収縮材と
ターミナル側の銅との間に、熱収縮率が両者の中間であ
る1種以上の緩衝材が積層されていることを特徴とする
低温異材継手を提供する。
【0005】
【作用】この発明においては、超電導コイルの端部にお
いて、低熱収縮材料からなるコンジットと銅製ターミナ
ルとの間に1種類以上の緩衝材を介在させることによっ
て、両者の熱収縮率の差によって発生する応力を低減
し、冷却による割れ等を防止することで、従来の異材継
手よりも機械的な信頼性を向上させることが可能とな
る。
【0006】この場合、従来はたとえば図1のように、
銅製ターミナル側の銅と、チタン(Ti)等からなる低
熱収縮材のコンジット側の低熱収縮材との積層されたも
のによって異材継手を構成していたが、この発明におい
ては、図2の通り、銅と低熱収縮材との間に緩衝材を介
在配置した接合積層体によって低温異材継手を構成す
る。
【0007】緩衝材の種類については特に制限はない
が、 ア)その熱収縮率が、コンジット側の低熱収縮材、たと
えばチタン、チタン合金等と、ターミナル側の銅との間
程度にあること、 イ)低熱収縮材と銅との接合が容易であること、 ウ)電気的導体であること が必要となる。銅の熱収縮率は、電気銅の場合0.29
%であり、低熱収縮材としてのチタンの場合には、0.
13%であることを考慮すると、通常は、その熱収縮率
が0.14〜0.28程度のものとすることが現実的で
あって、好ましい。
【0008】このような材料としては、たとえばチタン
系合金、ステンレス鋼、ニッケル系合金、タングステン
系合金等の各種のものが考慮される。この時、1種以上
のものを用いることができ、たとえば、複数のものを用
いて熱収縮率において傾斜機能性を持たせるようにして
もよい。また、この発明の低温異材継手については、そ
の寸法に特段の限定はない。ただ、通常は、たとえばそ
の内径(d1)が5〜60mm程度で、外径(d2)が
10〜70mm程度(およそ内径+5〜10mm)とす
ること、さらに、緩衝材の厚み(t)については3〜3
0mm程度とすることが考慮される。
【0009】
【実施例】図2に例示した構成として、内径10〜40
mm、外径25〜50mm、緩衝材の厚み5〜20mm
となるようにして低温異材継手を形成した。この継手に
は、チタン製コンジット側のチタン(熱収縮率0.13
%)と、ターミナル側の銅(熱収縮率0.29%)との
間の熱収縮率を有する緩衝材として、ステンレス鋼(S
US 316)(熱収縮率0.26)とニッケル系合金
(熱収縮率0.221)とを用い、チタンと銅との積層
体として、熱収縮率について傾斜機能構成とした。
【0010】また、別の例としては、チタン系合金(熱
収縮率0.18〜0.22)のみによってこの発明の低
温異材継手を構成した。いずれの場合にも冷却による割
れ等の不都合は発生しなかった。
【0011】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明したと
おり、極低温で運転される超電導コイルの端部におい
て、コンジットとターミナルを電気的および機械的に接
続している異材継手をコンジットとターミナルに用いら
れている材質の熱収縮率の中間である1種類以上の緩衝
材を両者間に介在させることによって、両者の熱収縮率
の差によって発生する応力を低減し、冷却による割れ等
が防止されるため、従来の異材継手よりも機械的な信頼
性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の低温異材継手の構造を例示した断面図で
ある。
【図2】この発明の低温異材継手の構造を例示した断面
図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導導体が装入されるコンジットと、
    これに電気接続させるターミナルとの間に介在させる低
    温異材継手であって、コンジット側の低熱収縮材とター
    ミナル側の銅との間に、熱収縮率が両者の中間である1
    種以上の緩衝材が積層されていることを特徴とする低温
    異材継手。
  2. 【請求項2】 緩衝材は、その熱収縮率が常温から低温
    まで0.14〜0.28%である請求項1の低温異材継
    手。
JP3097995A 1995-02-20 1995-02-20 低温異材継手 Pending JPH08227742A (ja)

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