JPH08227415A - 文書編集装置 - Google Patents

文書編集装置

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JPH08227415A
JPH08227415A JP7055276A JP5527695A JPH08227415A JP H08227415 A JPH08227415 A JP H08227415A JP 7055276 A JP7055276 A JP 7055276A JP 5527695 A JP5527695 A JP 5527695A JP H08227415 A JPH08227415 A JP H08227415A
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JP7055276A
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Fumitaka Matsumoto
文隆 松本
Yasuko Toki
康子 東樹
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 利用者からのこまかい指示を受けることな
く、文書中に含まれる強調箇所の強調のしかたを文書の
出力形態のちがいに応じて自動的に選択し実行する機能
を提供する。 【構成】 利用者は、編集の対象となる文書の文書デー
タを文書データ保持部12から呼び出し、その文書デー
タに対応する文書画像を文書画像表示部15を介して参
照しながら、ユーザ指示入力部11を介して、文書中の
強調したい箇所と文書の出力形態の指示入力を行なう。
利用者による強調部指示入力と出力形態指示入力がある
と、変換ルール保持部14に保持されている変換ルール
群の中から、利用者が指示した出力形態に応じた変換ル
ールが呼び出される。文書データ変換部13では、呼び
出されたルールにしたがって当該文書データのかきかえ
が行なわれ、あたらしく生成された文書データは文書デ
ータ保持部12に格納される。さらに、そのあたらしい
文書データに対応する文書画像は文書画像表示部15を
通して利用者に提示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文書中に含まれる強調
箇所の強調のしかたを文書の出力形態のちがいに応じて
自動的に選択し実行する機能を有する文書編集装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】文書が利用される形態、あるいは、文書
の作成者や再利用者が情報機器を使って文書を出力する
形態は、紙、OHPシート、CRT上のソフトコピーな
ど様々である。文書によって伝えたい事柄が同じであっ
ても、伝達メディアとしての利用・出力形態がちがって
いれば、文書の表現技法をその利用・出力形態に応じて
変化させなければならないことは多い。たとえば、出力
形態が紙のときはポートレートでプリントし、出力形態
がOHPシートのときはランドスケープでプリントす
る、といったことがしばしば行なわれている。このよう
な出力形態に応じた文書の編集作業を支援する技術とし
ては以下のようなものがある。たとえば、特開平05−
342325号公報記載の技術では、紙の文書画像を読
み取って、OHPシートに適したページ割りや文字サイ
ズの文書画像を自動的に作成する技術を実現している。
また、特開平06−162161号公報記載の技術で
は、白黒の文書を原稿とし、それに対してネガポジ反転
をともなう自動的な色づけ処理を行なうことによって、
視認性にすぐれたOHPシートなどを作る技術を実現し
ている。これらの技術を具備する文書処理装置の利用者
は、こまかい指示を機械に入力したり、煩雑な編集の手
間をかけることなく、出力形態に応じたレイアウトや色
づかいの文書を手にすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、出力形
態に応じて、文書のレイアウトや色づかいを変化させる
ときに気をつけなければならないことがある。それは、
文書中に含まれる強調箇所の強調効果である。たとえ
ば、紙の文書は、通常、ひとりの読者が、至近距離で、
自分の読解ペースを維持しながら、読むことを前提とし
ている。したがって、文書中の任意の単語を他の単語と
区別して強調したいときはその単語を構成する文字列だ
け赤色で印字したり、任意の段落を強調したいときはそ
の段落を含む領域に黄色い背景色を付与したり、さら
に、1頁の中で強調する単語の数に制限を設けず強調し
たい単語はすべて強調する、のような強調のしかたを行
なって強調したい箇所の強調効果を高めようとする。と
ころが、これらの強調のしかたをOHPシートをつくる
ときにそのまま適用すると、強調箇所の強調効果が失わ
れてしまう。スクリーンに投影されたOHPシートの文
書は、通常、複数のオーディエンスを対象読者としてお
り、彼らは、さまざまな距離から、プレゼンタのことば
や身振りを参照しつつ、プレゼンタの説明のペースに合
わせて、投影された文書を読みすすんでいく。したがっ
て、特定の単語や文を強調したいときは、文字を赤色で
印字するよりも、赤色や青色の背景に白ぬきの反転文字
で表示するほうが、より多くのオーディエンスからみて
見やすくなり、強調箇所の強調効果が維持できる。強調
する単語と強調しない単語の大きさのちがい、すなわち
単語を構成する文字サイズのジャンプ率は、紙の場合よ
りも大きくして差別化するほうが強調効果が高くなる。
さらに、1枚のOHPシートに含まれる強調箇所の数が
多すぎると、プレゼンテーションの論点がぼやけてしま
い、また、読者のペースで文章を何度も読みかえす時間
的な余裕がないので、プレゼンタの説明がわかりにくく
なる。したがって、レイアウトを変更して1頁の情報量
を少なく抑えたり、強調箇所の数を制限ないし減らすな
どの工夫をしなければならない。上記に引用した従来公
知の技術は、このような強調のしかたに関するノウハウ
を、文書の作成者に提供するものではなく、また、ノウ
ハウを自動的に選択・実行することによって、文書の作
成を支援することもできなかった。そのため、強調効果
におとるメリハリのない文書が、オフィスに氾濫し、コ
ミュニケーションがうまくいかなくなっていた。本発明
は、このような事情を考慮してなされたものであり、利
用者からのこまかい指示を受けることなく、文書中に含
まれる強調箇所の強調のしかたを文書の出力形態のちが
いに応じて自動的に選択し実行する機能を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の文書編集装置は、編集の対象となる文書
の文書データを保持する文書データ保持手段と、文書デ
ータ保持手段に保持されている文書データに対応する文
書画像を利用者に提示する文書画像表示手段と、文書の
出力形態に応じて強調箇所の強調の仕方の異なる複数の
変換ルールを保持する変換ルール保持手段と、利用者が
強調部指示と出力形態指示の入力を行なうユーザ指示入
力手段と、利用者が前記ユーザ指示入力手段により入力
した強調部指示と出力形態指示にしたがって、前記変換
ルール保持手段に保持された複数の変換ルールから対応
する変換ルールを選択し、その選択した変換ルールに基
づいて当該文書データのかきかえを行なう文書データ変
換手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】上記構成において、本発明の文書編集装置の利
用者は、編集の対象となる文書の文書データを文書デー
タ保持手段(12)から呼び出し、その文書データに対
応する文書画像を文書画像表示手段(15)を介して参
照しながら、ユーザ指示入力手段(11)を介して、文
書中の強調したい箇所と文書の出力形態の指示入力を行
なうことができる。利用者による強調部指示入力と出力
形態指示入力があると、変換ルール保持手段(14)に
保持されている変換ルール群の中から、利用者が指示し
た出力形態に応じた変換ルールが呼び出される。文書デ
ータ変換手段(13)では、呼び出されたルールにした
がって当該文書データのかきかえが行なわれ、あたらし
く生成された文書データは文書データ保持手段(12)
に格納される。さらに、そのあたらしい文書データに対
応する文書画像は文書画像表示手段(15)を通して利
用者に提示される。これにより、利用者からのこまかい
指示を受けることなく、文書中に含まれる強調箇所の強
調のしかたを文書の出力形態のちがいに応じて自動的に
選択し実行する機能を提供することが可能になる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。まず、実施例の構成を説明する。図
1は、本発明をワードプロセッサに適用した実施例の基
本構成を説明するブロック図である。この実施例の装置
は、図1のブロック図に示すように、利用者が強調部指
示や出力形態指示の入力を行うユーザ指示入力部11、
編集の対象となる文書の文書データを保持する文書デー
タ保持部12、利用者がユーザ指示入力部11により入
力した指示に従って適切な変換ルールを呼出し、当該文
書データのかきかえを行う文書データ変換部13、変換
ルールを保持する変換ルール保持部14、文書画像を利
用者に提示する文書画像表示部15を備えている。ユー
ザ指示入力部11はマウス111やはキーボード112
を有し、文書データ変換部13はその変換機能を実行す
るためのCPU131や作業記憶領域132を有し、文
書画像表示部15はディスプレイ151を含んでいる。
【0007】図2は、本実施例の文書編集装置と利用者
とが対話を行なうためのユーザインタフェースの模式図
であって、図1で説明したユーザ指示入力部11と文書
画像表示部15の一部を含んでいる。図2の模式図にお
いて、21はCRTディスプレイ、211はCRTディ
スプレイ上に表示されている仮想キーボード、212は
CRTディスプレイ上に表示されている文書画像表示用
のウインドウ、213はCRTディスプレイ上に表示さ
れているマウスカーソルである。仮想キーボード211
は、図1に示したユーザ指示入力部11を構成するキー
ボード112の一部であって、利用者に操作手順を説明
するメッセージ、たとえば、「Act2出力形態を選
ぶ」と、利用者が指示入力を行なうための入力ボタン、
たとえば、「OHP」とが表示されている。利用者は、
メッセージを読みながら、指示入力を行なっていく。利
用者は、図1に示したユーザ指示入力部11を構成する
マウス111を操作することによって、図2のCRTデ
ィスプレイ上に表示されているマウスカーソル213を
動かし、仮想キーボード211の入力ボタンを押下する
ことができる。文書画像表示用のウインドウ212は、
図1に示した文書画像表示部15を構成するディスプレ
イ151の一部であって、編集対象となっている文書の
画像を利用者に視覚的に表示している。このウインドウ
は、直接操作型のユーザインタフェースになっているの
で、利用者は、図1のマウス111を操作することによ
って、図2のCRTディスプレイ上に表示されているマ
ウスカーソル213を動かし、表示されている文書画像
の任意の箇所を選んだり、選んだ箇所にアンダーライン
を付与したり、文書画像全体をスクロールする、などの
操作が簡単にできるようになっている。
【0008】図2では、仮想キーボード211、文書画
像表示用のウインドウ212とも、ひとつのCRTディ
スプレイ上に表示されている。しかし、CRTディスプ
レイが複数ある場合には、仮想キーボード211と文書
画像表示用のウインドウ212を、それぞれ別々のCR
Tディスプレイ上に表示してもかまわない。もちろん、
ディスプレイはCRTでなければならないわけではな
く、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどを使
ってもかまわない。また、図2では、指示入力を行なう
ための入力ボタンがCRTディスプレイ上のソフトボタ
ン(仮想キーボードの一部)で実現されているが、CR
Tディスプレイ以外のコントロールパネル上のハードボ
タンで実現してもかまわない。さらに、図2では、入力
ボタンを押下する手段として、マウスとカーソルを用い
ているが、その他の入力デバイス、たとえばタッチパネ
ルを用いてもかまわない。
【0009】図3は、文書データ保持部12に保持され
ている文書データの一部であって、図2で説明した視覚
的な文書画像212に対応している。文書データ31
は、<構造>データ311と、<属性>データ312か
らなっている。図3の311に示した<構造>データ
は、個々の文書の構造を階層構造図で表現したものであ
る。文書および文書の構成要素を「文書」「頁」「段
落」「行」「文字」のようにシンボリックなノードであ
らわし、それらをリンクでむすぶことによって、当該文
書に含まれている上下関係、すなわち階層構造をあらわ
すものである。図3の311では、当該文書がひとつの
ページで構成されていること(ie.「文書1」という
ノードが「頁1」というノードを下位構造としてもつこ
と)、そのひとつのページが3つの段落で構成されてい
ること(ie.「頁1」というノードが「段落1」とい
うノードと「段落2」というノードと「段落3」という
ノードとを下位構造としてもつこと)、そのひとつのペ
ージの1つ目の段落がひとつの行で構成されていること
(ie.「段落1」というノードが「行1」というノー
ドを下位構造としてもつこと)、そのひとつのページの
1つ目の段落のひとつの行が11個の文字で構成されて
いること(ie.「段落1」というノードの下位構造で
ある「行1」というノードが「文字1」というノードと
「文字2」というノードと…「文字11」というノード
とを下位構造としてもつこと)、などが表現され保持さ
れている。図3の312に示した<属性>データは、<
構造>データを構成する個々の構成要素の属性と属性値
をリストで表現したものである。たとえば、「文書1」
の1番目のページの1番目の段落の1番目の行の1番目
の文字の属性と属性値は、( (文字 コ) (字体
明朝) (サイズ 14ポ) (色 黒) (極性ポ
ジ) (強調 なし) … )というリストであらわさ
れており、この文字がカタカナの「コ」であり、字体は
「明朝体」であり、サイズは「14ポイント」であり、
印字の色は「黒」であり、極性は「ポジティブ」であ
り、強調の有無は「なし」であることなどを表現し保持
している。図2で説明した視覚的な文書画像212は、
図3に示した<構造>データ311と<属性>データ3
12にしたがって描かれたものである。これら<構造>
データと<属性>データが、後述する変換ルールなどに
よってかきかえられた場合には、文書画像212もかき
かえられて視覚的に再表示される。
【0010】図3では、<構造>データを階層構造図、
<属性>データをそれに付随するリストで表現している
が、本発明で扱う文書データはこれに限定されるもので
はなく、同様の意味構造をもつのであれば、その他の表
現方法、たとえば、意味ネットワークや、すべてをリス
トで表現する方法、などで表現し保持してもかまわな
い。
【0011】変換ルール保持部14に保持されている変
換ルールは、図3に示したような文書データ、すなわ
ち、編集対象となっている当該文書の<構造>データと
<属性>データのかきかえ手順を示すアルゴリズムであ
る。後述する図12〜図16と図17〜図31は、変換
ルール群の一部を抜粋しフローチャートで表現したもの
である。変換ルールは、利用者が行なう出力形態指示入
力に対応して適用できるように分類・格納されている。
利用者が”紙”を出力形態として選んだときには「出力
形態が”紙”のときの変換ルール」(図12〜図16)
が適用され、利用者が”OHP”を出力形態として選ん
だときには「出力形態が”OHP”のときの変換ルー
ル」(図17〜図31)が適用され、利用者が”CR
T”を出力形態として選んだときには「出力形態が”C
RT”のときの変換ルール」が適用され、…のように選
択的にアクセスされ利用されるように保持されている。
【0012】つぎに、実施例のおおまかな動作を説明す
る。図4は、図1に示した実施例のおおまかな動作を説
明するフローチャートである。利用者は、まず、ユーザ
指示入力部11を介して、編集すべき文書中の強調した
いと考えている部分を指定する(S−1)。利用者によ
る強調部指示入力があると、文書データ保持部12に保
持されている当該文書の文書データの部分的なかきかえ
が、文書データ変換部13において行なわれ(S−
2)、かきかえられた文書データは、随時、文書データ
保持部12に保持される(S−3)。そして、かきかえ
られた当該文書の文書データに対応する文書画像が文書
画像表示部15を介して利用者に視覚的に提示される
(S−4)。ここでの文書データの部分的なかきかえに
は、<属性>データのかきかえだけが含まれていて、<
構造>データのかきかえは含まれていない。次に、利用
者は、ユーザ指示入力部11介して、編集すべき文書の
最終的な出力形態がなにであるか、たとえば、紙である
か、OHPシートであるか、CRT上のソフトコピーで
あるか、などを指示し(S−5)、最後に、編集すべき
文書のレイアウトや色づかいを最終的な出力形態に合わ
せて変換するよう命令する(S−6)。利用者による出
力形態指示入力と変換指示入力があると、変換ルール保
持部14に保持されている変換ルール群の中から、出力
形態に対応する変換ルールがアクセスされる(S−
7)。そのルールにもとづいて、文書データ保持部12
に保持されている当該文書の文書データのかきかえが、
文書データ変換部13において行なわれ(S−8)、か
きかえられた文書データは、文書データ保持部12に保
持される(S−9)。さらに、かきかえられた当該文書
の文書データに対応する文書画像が文書画像表示部15
を介して利用者に視覚的に提示される(S−10)。こ
こでの文書データのかきかえには、原則として、<属性
>データのかきかえだけではなく、<構造>データのか
きかえも含まれている。ただし、つねに<構造>データ
と<属性>データの両方をかきかえるとはかぎらない。
適用されるルールが「出力形態が”紙”のときの変換ル
ール」(図12〜図16)である場合には、<属性>デ
ータのかきかえだけが行なわれ、適用されるルールが
「出力形態が”OHP”のときの変換ルール」(図12
〜図13、および図17〜図28)である場合には、<
構造>データと<属性>データの両方のかきかえが行な
われる、のように適用されるルールの種類によってかき
かえの内容は異なっている。
【0013】なお、図4のフローチャートでは、利用者
による変換指示入力(S−6)があるまで、変換ルール
にもとづく当該文書の文書データのかきかえは行なわれ
ないことになっている。しかし、このステップ(S−
6)を省略し、利用者による出力形態指示入力(S−
5)があるとすぐに変換ルールにもとづく当該文書の文
書データのかきかえを行なってもかまわない。
【0014】つぎに、実施例の詳細な動作を説明する。
利用者は、第1に、図2に示したのようなユーザインタ
フェースにおいて、編集対象となっている文書の文書画
像212を参照しながら、仮想キーボード211とマウ
スカーソル213を使って、当該文書の中のどの部分を
強調したいかを指示していく。
【0015】図5は、図2と同じく、本発明と利用者と
が対話を行なうためのユーザインタフェースの模式図で
あって、利用者が強調したい箇所をどのように指定して
いくかをあらわしている。図5において、利用者は、仮
想キーボード511に表示されている説明メッセージ、
たとえば、「Act1 強調部に下線を引く」を参照し
ながら、マウスとマウスボタンを操作し、マウスカーソ
ル513を動かすことによって、まず、文書画像512
の中の強調したい文字や行や段落を選択する。利用者
は、つぎに、仮想キーボード511に表示されている
「下線」という入力ボタンを、同じくマウスを使って押
下する。すると、図3に示したような当該文書の文書デ
ータをオリジナルデータとして、そのオリジナルデータ
の部分的なかきかえが行なわれる。
【0016】図6は、利用者による強調部指示入力にし
たがって、部分的なかきかえが行なわれた文書データの
一部である。図6において、下線が付与されている項目
が、かきかえられた(図3のオリジナルデータと異なっ
ている)ことをあらわしている。利用者によって選ばれ
た強調すべき箇所を構成している文書要素、たとえば、
第2段落の第2行目を構成する「文字9」(O)と「文
字10」(N)の強調に関する属性が、図3に示したよ
うな(強調 なし)から、図6に示すような(強調 有
り)へとおきかわっている。
【0017】利用者は、このような、マウスによる強調
部指示入力を好きなだけくり返すことができる。すなわ
ち、強調部分は何か所あってもかまわない。そして、強
調部指示入力にもとづく文書データの部分的なかきかえ
は、その文書データに対応する文書画像に反映される。
図6の文書データに対応する文書画像は、図5の513
に示したような視覚的な表示イメージであり、利用者
は、二重の下線が付与されている部分、すなわち、すで
に強調部として選ばれている箇所を参照しながら、あら
たな強調部指示入力を行なうかどうかを判断することが
できるようになっている。
【0018】利用者は、第2に、図5に示したようなユ
ーザインタフェースにおいて、編集対象となっている文
書の文書画像512を参照しながら、仮想キーボード5
11とマウスカーソル513を使って、出力形態指示入
力と変換指示入力を行なう。
【0019】図7は、図5と同じく、本実施例の装置と
利用者とが対話を行なうためのユーザインタフェースの
模式図であって、利用者が出力形態指示入力と変換指示
入力をどのように行なっていくかをあらわしている。図
7において、利用者は、仮想キーボード711に表示さ
れている説明メッセージ、たとえば、「Act2 出力
形態を選ぶ」や「Act3 変換ボタンを押す」を参照
しながら、マウスとマウス・ボタンを操作し、マウスカ
ーソル713を動かすことによって、まず、まず望むべ
き出力形態の入力ボタン(ここでは「紙」)を押下し、
つぎに、「変換」とラベルづけられた実行命令ボタンを
押下している。すると、「出力形態が”紙”のときの変
換ルール」(図12〜図16)がアクセスされ、図6に
示したような当該文書の文書データをオリジナルデータ
として、そのオリジナルデータのかきかえが行なわれ
る。
【0020】「出力形態が”紙”のときの変換ルール」
は、図12〜図16に示すような一連の「文書要素属性
のかきかえ手順」で構成されており、このかきかえ手順
は、おおむね3つのフェーズにわけることができる。以
下に、各フェーズの処理をかいつまんで説明する。
【0021】フェーズ1(図12〜図13のステップS
1〜S23) 編集対象である当該文書の<構造>データ、すなわち、
図6の611におけるノードとリンクを辿ることによっ
て、当該文書を構成する「頁」と「段落」と「行」と
「文字」の数を数える。このフェーズ1において、Iは
頁の順番を制御するパラメータ、Jは段落の順番を制御
するパラメータ、Kは行の順番を制御するパラメータ、
Lは文字の順番を制御するパラメータである。たとえ
ば、当該「文書」ノード(eg. ”文書1”)のI番
目の下位ノードをさがして(S3)、そのノードが存在
すれば、NPAGEという変数にIの値を代入し(S
4)、一方、そのノードが存在しなければ、もはや次の
頁はないものと判断して、NPAGEという変数の値は
変更しない(図14のS24へぬける)。同様の手続き
を、「段落」と「行」と「文字」についてもくり返し行
なう。このような処理の結果、フェーズ1が終了する
と、当該文書を構成している頁の数NPAGEと、I番
目の頁を構成している段落の数NPARA(I)と、I
番目の頁のJ番目の段落を構成している行の数NLIN
E(IJ)と、I番目の頁のJ番目の段落のK番目の行
を構成している文字の数NLTTR(IJK)とが求め
られる。これらNPAGEとNPARA(I)とNLI
NE(IJ)とNLTTR(IJK)とは、引き続くフ
ェーズにおける制御パラメータとして利用される。
【0022】フェーズ2(図14のS24〜S43) 編集対象である当該文書の<属性>データ、すなわち、
図6の612のリストをサーチすることによって、当該
文書を構成するすべての文字の属性を調べ、(強調 有
り)が含まれている文字にかぎり、字体と色に関する属
性を、それぞれ(字体 ゴチ)、(色 赤)にかきかえ
る。このフェーズ2では、フェーズ1で求めたNPAG
EとNPARA(I)とNLINE(IJ)とNLTT
R(IJK)とを制御パラメータとし、JUDGEとい
う判別パラメータを利用しながら、属性のおきかえを実
行していく。JUDGEは、”NEUTRAL”(おき
かえを行なうか行なわないかわからない)、”TRU
E”(おきかえを行なう)、”FALSE”(おきかえ
を行なわない)、という3つの値のどれかをとる。ま
ず、個々の文字の強調に関する属性を調べて(S3
6)、(強調 有り)が含まれている場合にはJUDG
Eの値を”TRUE”とし(S37)、(強調 有り)
が含まれていない場合にはJUDGEの値を”FALS
E”とする(S38)。そして、JUDGEの値が”T
RUE”ならば、その文字の字体に関する属性を(字体
ゴチ)に変え(S40)、さらに、色に関する属性を
(色 赤)に変える(S41)。JUDGEの値が”T
RUE”でないならば、次の文字へとうつる(S42,
S43へぬける)。この手順を、当該文書を構成するす
べての文字について実行してから次のフェーズ3へうつ
る(図15のS44へぬける)。
【0023】フェーズ3(図15〜図16のS44〜S
71) 編集対象である当該文書の<属性>データ、すなわち、
図6の612のリストをサーチすることによって、当該
文書を構成するすべての段落の下位構造と属性を調べ
る。2つ以上の行を下位構造としてもち、なおかつ、1
番目の行の種別に関する属性に(種別 タイトル)が含
まれており、なおかつ、1番目の行を構成するすべての
文字の強調に関する属性に(強調 有り)が含まれてい
る段落にかぎり、その背景色に関する属性を(背景色
黄色)にかきかえる。このフェーズ3でも、フェーズ1
で求めたNPAGEとNPARA(I)とNLINE
(IJ)とNLTTR(IJK)という制御パラメータ
と、JUDGEという判別パラメータが利用される。第
1に、個々の段落を構成する行の数を調べ(S50)、
行の数が2つ以上ならJUDGEの値を”TRUE”と
し(S51)、行の数が1つならJUDGEの値を”F
ALSE”とする(S52)。第2に、JUDGEの値
が”TRUE”であり、なおかつ、現在調べているのが
第1番目の行であるならば、JUDGEの値を”TRU
E”とし(S56)、そうでないならJUDGEの値
を”FALSE”とする(S57)。第3に、JUDG
Eの値が”TRUE”であり、なおかつ、調べている行
の種別に関する属性が(種別 タイトル)であるなら
ば、JUDGEの値を”TRUE”とし(S59)、そ
うでないならJUDGEの値を”FALSE”とする
(S60)。 最後に、JUDGEの値が”TRUE”
であり、なおかつ、調べている行を構成するすべての文
字の強調に関する属性に(強調 有り)が含まれている
場合には、JUDGEの値を”TRUE”とし(S6
1,S62,S64,S65,S67)、強調に関する
属性に(強調 有り)が含まれていない、すなわち(強
調 なし)が含まれている文字がひとつでもある場合に
は、JUDGEの値を”FALSE”とする(S6
6)。このような手順を、当該の段落について実行した
後、最終的にJUDGEの値が”TRUE”になってい
る場合にのみ、その段落の背景色に関する属性を(背景
色 黄色)に変える(S69)。すべての段落がこのよ
うに処理されたら、フェーズ3は終了である。
【0024】図8は、図12〜図16に示した「出力形
態が”紙”のときの変換ルール」にしたがってかきかえ
が行なわれた文書データの一部を示すものである。図8
において、二重の下線が付与されている項目が、かきか
えられた(図6のオリジナルデータと異なっている)こ
とをあらわしている。利用者によって強調部指示された
文字の属性の一部が、図6に示したような(字体 明
朝)および(色 黒)から、図8に示すような(字体
ゴチ)および(色 赤)へとおきかわっている。また、
「段落3」の属性の一部が、図6に示したような(背景
色 なし)から、図8に示すような(背景色 黄色)へ
とおきかわっている。すなわち、利用者が強調したいと
思って指定した文字((強調 有り)という属性をも
つ)の字体を、より目立つゴチック体にそろえ、さらに
その文字の表示および印字の色を赤色にするという変換
を行なっている。また、文書を構成する段落のタイトル
行に対して強調指示がなされている場合には、その段落
全体を含む領域に黄色い背景色を表示して、読者のその
段落に対する注意を喚起するような変換も行なってい
る。そして、このように変換された新しい文書データ
が、文書データ保持部12に格納されるとともに、対応
する文書画像が、文書画像表示部15を介して、利用者
に視覚的に表示される。
【0025】図7の712に示したウインドウ内の文書
イメージは、図8の新しくかきかえられた文書データに
対応するものである。本発明の文書画像表示部15は、
原則として、カラーCRTやカラー液晶画面など多色系
のディスプレイによる実現を想定しているので、標準的
には、文書要素属性値通りの色が表示される。しかし、
表示ディスプレイがモノクローム(たとえば白黒)であ
っても、文書が変換された結果の確認は可能である。た
とえば、図7の712に示したように、白黒ディスプレ
イにおける一時的な強調の表示方法としては、“赤いゴ
チック体”であるべき文字を“黒のゴチック・ボールド
体”の文字であらわす方法や、“黄色い背景色”を“空
間周波数の比較的低いドットパターン(ハッチング)”
であらわす方法、などが用いられる。
【0026】次に、利用者による出力形態指示入力が
“OHP”である場合に、図6に示した文書データ、す
なわち<構造>データ611と<属性>データ612が
どのようにかきかえられるかを説明する。
【0027】利用者は、ここでも、図5に示したのよう
なユーザインタフェースにおいて、編集対象となってい
る文書の512に示すような文書画像を参照しながら、
511に示すような仮想キーボードと513に示すよう
なマウスカーソルを使って、出力形態指示入力と変換指
示入力を行なう。
【0028】図9は、図5と同じく、本発明と利用者と
が対話を行なうためのユーザインタフェースの模式図で
あって、利用者が出力形態指示入力と変換指示入力をど
のように行なっていくかをあらわしている。図9におい
て、利用者は、仮想キーボード911に表示されている
説明メッセージ、たとえば、「Act2 出力形態を選
ぶ」や「Act3 変換ボタンを押す」を参照しなが
ら、マウスとマウス・ボタンを操作し、マウスカーソル
913を動かすことによって、まず、まず望むべき出力
形態の入力ボタン(ここでは「OHP」)を押下し、つ
ぎに、「変換」とラベルづけられた実行命令ボタンを押
下している。すると、図12〜図13および図17〜図
31に示したような「出力形態が”OHP”のときの変
換ルール」がアクセスされ、図6に示したような当該文
書の文書データをオリジナルデータとして、そのオリジ
ナルデータのかきかえが行なわれる。
【0029】図12〜図13および図17〜図31に示
した「出力形態が”OHP”のときの変換ルール」は、
一連の「文書要素属性のかきかえ手順」と「構造のかき
かえ手順」とで構成されており、これらのかきかえ手順
は、おおむね6つのフェーズにわけることができる。以
下に、各フェーズの処理をかいつまんで説明する。
【0030】フェーズ1(図12〜図13のS1〜S2
3) このフェーズは、前に説明した「出力形態が”紙”のと
きの変換ルール」のステップS1〜S23と同じであ
る。すなわち、編集対象である当該文書の<構造>デー
タ、すなわち、図6の611におけるノードとリンクを
辿ることによって、当該文書を構成する「頁」と「段
落」と「行」と「文字」の数を数える。このフェーズ1
において、Iは頁の順番を制御するパラメータ、Jは段
落の順番を制御するパラメータ、Kは行の順番を制御す
るパラメータ、Lは文字の順番を制御するパラメータで
ある。たとえば、当該「文書」ノード(eg.”文書
1”)のI番目の下位ノードをさがして(S3)、その
ノードが存在すれば、NPAGEという変数にIの値を
代入し(S4)、一方、そのノードが存在しなければ、
もはや次の頁はないものと判断して、NPAGEという
変数の値は変更しない(S24へぬける)。同様の手続
きを、「段落」と「行」と「文字」についてもくり返し
行なう。このような処理の結果、フェーズ1が終了する
と、当該文書を構成している頁の数NPAGEと、I番
目の頁を構成している段落の数NPARA(I)と、I
番目の頁のJ番目の段落を構成している行の数NLIN
E(IJ)と、I番目の頁のJ番目の段落のK番目の行
を構成している文字の数NLTTR(IJK)とが求め
られる。これらNPAGEとNPARA(I)とNLI
NE(IJ)とNLTTR(IJK)とは、引き続くフ
ェーズにおける制御パラメータとして利用される。
【0031】フェーズ2(図17〜図18のS24〜S
52) 編集対象である当該文書の<属性>データ、すなわち、
図6の612のリストをサーチすることによって、文書
を構成するすべての頁の下位構造と属性を調べる。ここ
では、各々の頁の構成にしたがって「頁の分割」および
「頁の統合」を行ない、分割/統合する前のオリジナル
文書の構造と、分割/統合した後の新しい文書の構造と
の対応関係を求める。ただし、文書データそのもの、す
なわち、<構造>データと<属性>データのかきかえは
まだ実行しない。頁の分割と統合は、個々の頁が、章段
落と節段落をいくつ下位構造としてもっているかによっ
てきめる。ただし、章段落とは、種別に関する属性に
(種別 チャプター)が含まれている段落のことであ
り、節段落とは、種別に関する属性に(種別 セクショ
ン)が含まれている段落のことである。このフェーズ2
において、Iは当該オリジナル文書の頁の順番を制御す
るパラメータ、Jは当該オリジナル文書の段落の順番を
制御するパラメータ、Kは当該オリジナル文書の行の順
番を制御するパラメータ、Lは当該オリジナル文書の文
字の順番を制御するパラメータである。一方、I’は新
しい文書の頁の順番を制御するパラメータ、J’は新し
い文書の段落の順番を制御するパラメータ、K’は新し
い文書の行の順番を制御するパラメータ、L’は新しい
文書の文字の順番を制御するパラメータである。さら
に、フェーズ1で求めたPAGEとNPARA(I)と
NLINE(IJ)とNLTTR(IJK)とを制御パ
ラメータとしてリストのサーチを実行し、SECTCO
UNTという変数によって、節段落の連続回数をカウン
トする。SECTCOUNTの値は、章段落を確認した
時点で0にリセットされ、節段落を確認した時点で1つ
づつ加算されていく。
【0032】たとえば、図6に示したオリジナル文書の
文書データは、当該文書を構成する(唯一の)1番目の
頁が、1つの章段落と2つの節段落で構成されているの
で、この頁については「分割」が行なわれる。第1に、
オリジナル当該文書の1番目の頁の1番目の段落は章段
落なので(S32でYES)、この段落は新しい文書に
おける1番目の頁の1番目の段落となる(S33におい
て、I=1、J=1、I’←0+1、J’←1)。SE
CTCOUNTの値は0にリセットされる(S33にお
いて、SECTCOUNT←0)。第2に、オリジナル
当該文書の1番目の頁の2番目の段落は節段落であり、
なおかつ、SECTCOUNTの値は0であり(S34
でYES)、なおかつ、I’の値は0ではない(S35
でNO、すでに新しい文書の1番目の頁の1番目の段落
は決まっている)ので、この段落は新しい文書における
1番目の頁の2番目の段落となる(S36において、I
=1、J=2、I’←1、J’←2)。SECTCOU
NTの値は1つ増えて1となる(S36において、SE
CTCOUNT←0+1)。第3に、オリジナル当該文
書の1番目の頁の3番目の段落は節段落であり、なおか
つ、SECTCOUNTの値は1なので(S38でYE
S)、この段落は新しい文書における2番目の頁の1番
目の段落となる(S39において、I=1、J=3、
I’=1+1、J’=1)。SECTCOUNTの値
は、さらに1つ増えて2となる(S39において、SE
CTCOUNT←1+1)。すなわち、この場合、オリ
ジナル文書の1つの頁が、新しい文書では2つの頁にな
ることになる。文書の構造は、「章段落+節段落+節段
落」頁から、「章段落+節段落」頁+「節段落」頁へと
変換されたことになる。
【0033】図6とは異なり、オリジナル当該文書のI
番目の頁が1つの章段落で構成されていて、(I+1)
番目の頁が1つの節段落で構成されているような場合に
は、I番目の頁と(I+1)番目の頁とが1つの頁にま
とめられ、逆に、頁の「統合」が発生する。オリジナル
当該文書のI番目の頁の章段落が確認されると(S3
2)、新しい文書における頁番号が1つ加算されて、そ
の章段落は新しい文書における(I’+1)番目の頁の
1番目の段落となり、SECTCOUNTの値は0にリ
セットされる(S33において、I’←I’+1、J’
←1、SECTCOUNT←0)。次に、オリジナル当
該文書の(I+1)番目の頁の節段落が確認されると、
SECTCOUNTの値は0なので(S34においてY
ES)、頁番号の加算は行なわれず、その節段落は、先
の章段落と同じ頁の2番目の段落となる(S36におい
て、I’←I’で変化なし、J’←2)。すなわち、こ
の場合、オリジナル文書の2つの頁が、新しい文書では
1つの頁になることになる。文書の構造は、「章段落」
頁+「節段落」頁から、「章段落+節段落」頁へと変換
されたことになる。
【0034】さらに、オリジナル当該文書のI番目の頁
が1つの章段落で構成されていて、(I+1)番目の頁
が2つ以上の段落(ただし、1番目の段落は節段落)で
構成されていているような場合には、頁の「分割」と
「統合」が同時に発生する。たとえば、オリジナル当該
文書のI番目の頁が1つの章段落で構成されていて、
(I+1)番目の頁の1番目の段落が節段落で、(I+
1)番目の頁の2番目の段落が章段落もしくは段落であ
る場合には、以下のような処理が施される。すなわち、
第1に、オリジナル当該文書のI番目の頁の章段落が確
認されると(S32)、新しい文書における頁番号が1
つ加算されて、その章段落は新しい文書における(I’
+1)番目の頁の1番目の段落となり、SECTCOU
NTの値は0にリセットされる(S33において、’I
←I’+1、J’←1、SECTCOUNT←0)。第
2に、オリジナル当該文書の(I+1)番目の頁の1番
目の段落(節段落)が確認されると、SECTCOUN
Tの値は0なので(S34)、頁番号の加算は行なわれ
ず、その節段落は、先の章段落と同じ頁の2番目の段落
となる(S36において、I’←I’で変化なし、J’
←2)。ここで、SECTCOUNTは1になる(S3
6において、SECTCOUNT←0+1)。そして、
第3に、オリジナル当該文書の(I+1)番目の頁の2
番目の段落(章段落でも節段落でもかまわない)が確認
されると、種別がチャプターであるか(S32でYE
S)、もしくは、種別はセクションだが、SECTCO
UNTの値が1であるか(S38でYES)のいずれか
なので、頁番号が1つ加算されて、その段落は新しい文
書における次の頁の1番目の段落となる(S33もしく
はS39において、I’←I’+1、J’←1)。すな
わち、この場合、オリジナル文書の2つの頁が、新しい
文書でも2つの頁になるわけだが、その構造は、「章段
落」頁+「節段落+章/節段落」頁から、「章段落+節
段落」頁+「章/節段落」頁へと変換されたことにな
る。
【0035】すなわち、オリジナル当該文書において存
在しうる以下のような構成の頁は、分割/統合した後の
新しい文書では存在しないことになる。 ◎ 2つ以上の章段落を下位構造としてもっている頁 ◎ 2つ以上の節段落を下位構造としてもっている頁 ◎ 1つの章段落と1つの節段落を下位構造としても
ち、なおかつ、1番目の段落が節段落で、2番目の段落
が章段落である頁 いいかえると、フェーズ2では、新しい文書において、
以下のような3種類の構成の頁の存在だけを許すよう
に、分割/統合する前のオリジナル文書の構造と、分割
/統合した後の新しい文書の構造との対応関係を求める
ことになる。 ◎ 1つの章段落だけを下位構造としてもっている頁 ◎ 1つの節段落だけを下位構造としてもっている頁 ◎ 1つの節段落と1つの章段落を下位構造としても
ち、なおかつ、1番目の段落が章段落で、2番目の段落
が節段落である頁 なお、行および文字の分割と統合は、一切行なわないの
で、Kの値とK’の値は常に等しく、Lの値とL’の値
も常に等しい(S49)。このようにして求められた分
割/統合する前のオリジナル文書の構造と、分割/統合
した後の新しい文書の構造との対応、すなわち、Iと
I’との対応、JとJ’との対応、KとK’との対応、
およびLとL’との対応は、CORRESPONDIN
G*PAGE(I’)、CORRESPONDING*
PARAGRAPH(I’J’)、CORRESPON
DING*LINE(I’J’K’)、CORRESP
ONDING*LETTER(I’J’K’L’)とい
う変数に記録しておく(S41、S42、S50、S5
1)。
【0036】フェーズ3(図19〜図23のS53〜S
103) 編集対象である当該文書の<属性>データ、すなわち、
図6の612のリストをサーチすることによって、文書
を構成するすべての頁の下位構造と属性を調べる。ここ
では、フェーズ2において新しく作られることになった
文書の中の「1つの節段落だけを下位構造としてもって
いる頁」に、既出の章段落を補ってつけくわえる(くり
返す)ことにより、その頁を「1番目の段落が章段落
で、2番目の段落が節段落である頁」に変えるための処
理を行なう。すなわち、(種別 セクション)を含む段
落1つだけで構成されている頁にかぎり、(種別 チャ
プター)を含む段落をその頁の1番目の段落とし、もと
もとあった(種別 セクション)を含む段落をその頁の
2番目の段落にずらす。ここで、(種別 チャプター)
を含む段落とは、当該頁より前方の頁の下位構造である
章段落をコピーしたものである。ただし、ここでの処理
は、フェーズ2と同様に、分割/統合する前のオリジナ
ル文書の構造と、分割/統合した後の新しい文書の構造
との対応関係を求めるのが目的であって、文書データそ
のもの、すなわち、<構造>データと<属性>データの
かきかえはまだ実行しない。このフェーズ3において、
I’は新しい文書の頁の順番を制御するパラメータ、
J’は新しい文書の段落の順番を制御するパラメータ、
K’は新しい文書の行の順番を制御するパラメータ、
L’は新しい文書の文字の順番を制御するパラメータで
ある。また、分割/統合する前のオリジナル文書の構造
と、分割/統合した後の新しい文書の構造との対応は、
フェーズ2において求めた変数CORRESPONDI
NG*PAGE(I’)と、CORRESPONDIN
G*PARAGRAPH(I’J’)と、CORRES
PONDING*LINE(I’J’K’)と、COR
RESPONDING*LETTER(I’J’K’
L’)とに記録されており、章段落をくり返して頁の構
成を変えるたびに、これらの値はかきかえられていく。
さらに、新しい文書においてくり返す可能性がある章段
落の段落番号とオリジナル文書の当該章段落番号との対
応を記録しておくためのバッファ変数BUFFER*P
ARAGRAPHと、新しい文書においてくり返す可能
性がある章段落を構成する各々の行の行番号とオリジナ
ル文書の当該行番号との対応を記録しておくためのバッ
ファ変数BUFFER*LINE(K’)と、新しい文
書においてくり返す可能性がある章段落を構成する各々
の行の各々の文字の文字番号とオリジナル文書の当該文
字番号との対応を記録しておくためのバッファ変数BU
FFER*LETTER(K’L’)とを用いる。
【0037】第1に、3種類のバッファ変数の中身をク
リアするために、そのすべての値を空(φ)にしておく
(S53〜S61)。第2に、新しい文書のI’番目の
頁の1番目の段落となるオリジナル文書の段落(対応す
る段落番号は変数CORRESPONDING*PAR
AGRAPH(I’1)に格納されている)の<属性>
データを調べ、種別に関する属性に(種別 チャプタ
ー)が含まれているかどうか、すなわち、章段落である
かどうかを確かめる(S65)。もし、この段落が章段
落であるならば、この段落は、後続する処理において、
くり返す(1つの節段落だけを下位構造としてもってい
る頁の1番目の段落になる)可能性がある。そこで、こ
の段落のオリジナル文書における段落番号CORRES
PONDING*PARAGRAPH(I’1)をバッ
ファ変数BUFFER*PARAGRAPHに、この段
落を構成する各々の行のオリジナル文書における行番号
CORRESPONDING*LINE(I’1
K’)をバッファ変数BUFFER*LINE(K’)
に、この段落を構成する各々の行の各々の文字のオリジ
ナル文書における文字番号CORRESPONDING
*LETTER(I’1 K’L’)をバッファ変数B
UFFER*LETTER(K’L’)に、それぞれ格
納しておく(S66、S73、S76)。ここで、段落
を構成する行および文字の数はまちまちであるから、バ
ッファ変数の中身をかきかえる(上書きする)場合に
は、余分なバッファ変数の中身をクリアする(値を空
(φ)にしておく)ことを忘れてはならない(S69−
S71、および、S78−S80)。第3に、新しい文
書のI’番目の頁の1番目の段落となるオリジナル文書
の当該段落が章段落でない、すなわち、節段落である場
合には、この段落を新しい文書のI’番目の頁の2番目
の段落とし、バッファに記録しておいた章段落を、この
頁の1番目の段落とする処理を行なう。すなわち、ま
ず、新しい文書のI’番目の頁の1番目の段落となる予
定だったオリジナル文書の当該段落が、新しい文書の
I’番目の頁の2番目の段落となることを記録しておく
ために、変数CORRESPONDING*PARAG
RAPH(I’ 1)に格納されている値を、変数CO
RRESPONDING*PARAGRAPH(I’
2)に代入する(S86)。同一段落を構成している各
々の行および文字についても、同様の処理を実行する
(S89、S93)。次に、くり返す可能性がある章段
落の段落番号とオリジナル文書の当該章段落番号との対
応を記録しておいたバッファ変数BUFFER*PAR
AGRAPHに格納されている値を、変数CORRES
PONDING*PARAGRAPH(I’ 1)に代
入することによって、新しい文書のI’番目の頁の1番
目の段落に対応するオリジナル文書の当該段落番号を記
録する(S95)。同一段落を構成している各々の行お
よび文字についても、同様の処理を実行する(S98、
S102)。なお、バッファ段落番号の値が空(φ)で
ある場合には、章段落を当該頁の1番目の段落とするこ
とはできないので、上述したような処理は実行しない
(S85においてNOとなり、次の頁へうつる)。
【0038】このような処理を新しい文書のすべての頁
に対して実行すると、新しい文書では、以下のような2
種類の構成の頁の存在だけを許すように、分割/統合す
る前のオリジナル文書の構造と、分割/統合した後の新
しい文書の構造との対応関係が、あらためて求められる
ことになる。 ◎ 1つの章段落だけを下位構造としてもっている頁 ◎ 1つの節段落と1つの章段落を下位構造としても
ち、なおかつ、1番目の段落が章段落で、2番目の段落
が節段落である頁 ただし、新しい文書を構成する1番目の頁の1番目の段
落が節段落であるような特殊な場合には、消滅させるべ
きであった次のような構成の頁が残されることになる。 ◎ 1つの節段落だけを下位構造としてもっている頁
【0039】このようにして求められた分割/統合する
前のオリジナル文書の構造と、分割/統合した後のさら
に新しい文書の構造との対応、すなわち、IとI’との
対応、JとJ’との対応、KとK’との対応、およびL
とL’との対応は、CORRESPONDING*PA
GE(I’)、CORRESPONDING*PARA
GRAPH(I’J’)、CORRESPONDING
*LINE(I’J’K’) 、CORRESPOND
ING*LETTER(I’J’K’L’)という変数
に記録されている。
【0040】フェーズ4(図24〜図25のS104〜
S131) フェーズ2で求め、フェーズ3で修正したオリジナル文
書と新しい文書構造との対応関係にもとづいて、文書デ
ータのかきかえ、すなわち、<構造>データと<属性>
データのかきかえを実行する。ただし、ここでは、既存
の文書データ、すなわち、図6に示した<構造>611
データと<属性>データ612を直接書き換えるのでは
なく、新しい文書における新しい構成要素のノードと、
それらをむすぶリンクを新たに生成しつつ、個々のノー
ドに対応する属性リストデータを図6の<属性>データ
612から随時コピーして再構成していく方法をとる。
このフェーズ4において、Iは新しい文書の頁の順番を
制御するパラメータ、Jは新しい文書の段落の順番を制
御するパラメータ、Kは新しい文書の行の順番を制御す
るパラメータ、Lは新しい文書の文字の順番を制御する
パラメータである。すなわち、このフェーズ4以降、
I’→I、J’→J、K’→K、L’→L、とよみかえ
るので、フェーズ2およびフェーズ3で求めた、分割/
統合する前のオリジナル文書の構造と、分割/統合した
後のさらに新しい文書の構造との対応は、CORRES
PONDING*PAGE(I)、CORRESPON
DING*PARAGRAPH(I J)、CORRE
SPONDING*LINE(IJK) 、CORRE
SPONDING*LETTER(IJKL)という4
種類の変数に記録されていることになる。
【0041】第1に、新しい文書の「文書」ノード(i
e.”文書2”)を生成する。第2に、新しい文書のI
番目の頁となるオリジナル文書の頁番号、すなわち、変
数CORRESPONDING*PAGE(I)に格納
されている値を調べる(S106)。番号が記録されて
いる、すなわち、調べた値が空(φ)でない場合には、
新しい「文書」ノードのI番目の下位ノードとして新し
い「頁」ノードを生成し(ie.”頁1”、”頁2”、
…)、リンクでむすびつける(S108)。第3に、変
数CORRESPONDING*PAGE(I)に格納
されている番号を参照し、オリジナル文書の<属性>デ
ータ、すなわち、図6の<属性>データ612から、当
該頁の属性リストデータをコピーすることによって、そ
の新しい「頁」ノードに対応する属性リストデータを生
成する(S109)。たとえば、I=1のとき、COR
RESPONDING*PAGE(1)の値は1である
から、図6においてオリジナル文書”文書1”の1番目
の頁である”頁1”に対応する属性リストデータ((種
別 ノーマル)(サイズ A4)(アスペクトポートレ
ート) … )が、新しい文書”文書2”の1番目の頁
である”頁1”に対応する属性リストデータとなる。第
4に、新しい文書を構成する頁の数をカウントする目的
で、変数NPAGEにIの値を代入しておく(S10
7)。以上述べたのと同様の処理を、新しい文書のI番
目の頁を構成する各々の段落、行、および文字について
も実行する。すなわち、各々の「段落」「行」「文字」
の新しいノードとリンクの生成(S115、S122、
S128)と、各々の「段落」「行」「文字」の新しい
属性リストデータの生成(S116、S123、S12
9)、および、各々の「段落」「行」「文字」の新たな
数のカウント(S114、S121、S127)を行な
う。新しい文書のI番目の頁の<構造>データと<属性
>データができあがったら、新しい文書の(I+1)番
目の頁の<構造>データと<属性>データの生成にうつ
り、変数CORRESPONDING*PAGE(I)
の値が空(φ)になるまで、この処理をくり返す。その
結果、新しい文書の<構造>データと<属性>データが
完成されるとともに、NPAGEとNPARA(I)と
NLINE(IJ)とNLTTR(IJK)が求められ
る。
【0042】フェーズ5(図26〜図27のS132〜
S150) 新たに生成された<属性>データをサーチすることによ
って、新しい文書を構成するすべて頁の2番目の段落の
下位構造と属性を調べる。まず、2つ以上の行を下位構
造としてもち、かつ、1番目の行の種別に関する属性に
(種別 タイトル)が含まれており、かつ、1番目の行
を構成する文字のどれかひとつ以上の強調に関する属性
に(強調 有り)が含まれている段落にかぎり、1番目
の行を構成するすべての文字の色と極性に関する属性
を、それぞれ(色 赤)、(極性ネガ)にかきかえる。
一方、2つ以上の行を下位構造としてもち、かつ、1番
目の行の種別に関する属性に(種別 タイトル)が含ま
れており、かつ、1番目の行を構成するどの文字の強調
に関する属性にも(強調 有り)が含まれていない段落
については、1番目の行を構成するすべての文字の色と
極性に関する属性を、それぞれ(色 青)、(極性 ネ
ガ)にかきかえる。このフェーズ5において、Iは新し
い文書の頁の順番を制御するパラメータ、Kは新しい文
書の行の順番を制御するパラメータ、Lは新しい文書の
文字の順番を制御するパラメータである。また、フェー
ズ4で求めたNPAGEとNPARA(I)とNLIN
E(IJ)とNLTTR(IJK)とを制御パラメータ
として用いる。さらに、強調の度合いを判別するパラメ
ータとしてEMPHASISを利用する。EMPHAS
ISは、”NEUTRAL”という値と、”STRON
G”という値のいずれか一方をとる。第1に、新しい文
書のI番目の頁が2つ以上の段落を下位構造としてもっ
ているかどうか(S135)、かつ、その頁の2番目の
段落の1番目の行の種別に関する属性に(種別 タイト
ル)が含まれているかどうか(S136)を調べ、どち
らの条件も満たしている場合にのみ以下の処理を実行し
(S137へうつる)、そうでない場合には次の頁へう
つる(S144、S145へとぬける)。第2に、当該
頁の2番目の段落の1番目の行を構成する文字の属性を
ひとつづつ調べていき(S139)、強調に関する属性
にも(強調 有り)が含まれていたらEMPHASIS
に”STRONG”という値を格納する(S140)。
そうでない場合には、EMPHASISの値は変えな
い。当該頁の2番目の段落の1番目の行を構成するすべ
ての文字を調べ終わったら、それらの文字の属性のかき
かえを実行する。まず、EMPHASISの値に関係な
く、各々の文字の極性に関する属性を(極性 ネガ)に
かきかえる。次に、EMPHASISの値が”STRO
NG”である場合には、各々の文字の色に関する属性を
(色 赤)にかきかえ(S148)、EMPHASIS
の値が”STRONG”でない、すなわち、”NEUT
RAL”である場合には、各々の文字の色に関する属性
を(色青)にかきかえる(S149)。一連のかきかえ
が終了したら、次の頁へうつる(S144、S145へ
とぬける)。このようにして、新しい文書の各ページの
2番目の段落のタイトル行の印字および極性に関する文
書データをかきかえていく。
【0043】フェーズ6(図28〜図31のS151〜
S182) 新たに生成された<属性>データをサーチすることによ
って、新しい文書を構成するすべて頁および段落の下位
構造と属性を調べ、<属性>データのかきかえを行な
う。このフェーズ6において、Iは新しい文書の頁の順
番を制御するパラメータ、Jは新しい文書の段落の順番
を制御するパラメータ、Kは新しい文書の行の順番を制
御するパラメータ、Lは新しい文書の文字の順番を制御
するパラメータである。また、フェーズ4で求めたNP
AGEとNPARA(I)とNLINE(I J)とN
LTTR(I J K)とを制御パラメータとして用い
る。第1に、2つ以上の段落を下位構造としてもつ頁の
1番目の段落(原則として章段落)を構成するすべての
文字のサイズに関する属性を、(サイズ 10ポ)なら
(サイズ 8ポ)へ、(サイズ 14ポ)なら(サイズ
10ポ)へ、(サイズ 18ポ)なら(サイズ 14
ポ)へと変え(S158)、2番目の段落(原則として
節段落)を構成するすべての文字のサイズに関する属性
を、(サイズ8ポ)なら(サイズ 10ポ)へ、(サイ
ズ 10ポ)なら(サイズ 14ポ)へ、(サイズ 1
4ポ)なら(サイズ 18ポ) へと変える(S16
6)。一方、段落がひとつだけの頁においては、その唯
一の段落を構成するすべての文字のサイズに関する属性
を、(サイズ 8ポ)なら(サイズ 10ポ)へ、(サ
イズ 10ポ)なら(サイズ 14ポ)へ、(サイズ
14ポ)なら(サイズ18ポ) へと変える(S17
4)。第2に、各々の頁の構成に関係なく、その頁を構
成するすべての文字の字体に関する属性は(字体 ゴ
チ)にかきかえる(S159、S167、S175)。
第3に、各々の頁の構成に関係なく、その頁のアスペク
トに関する属性は(アスペクト ランドスケープ)にか
きかえる(S181)。
【0044】図10は、図12〜図13と、図17〜図
31の「出力形態が”OHP”のときの変換ルール」に
したがってかきかえが行なわれた新しい文書データの一
部である。図10において、下線が付与されている項目
が、かきかえられた(図6のオリジナルデータと異なっ
ている)ことをあらわしている。図6の611と異な
り、図10の101では、当該文書を構成するページ数
が2ページにふえている。利用者による強調部指示のあ
るなしにかかわらず、当該文書を構成するすべての文字
の属性の一部が、図6に示したような(字体 明朝)か
ら、図10に示すような(字体 ゴチ)へとおきかわっ
ている。文字の大きさに関する属性は、おおむね、それ
ぞれが大きなポイント数へとおきかわっているけれど、
各ページの第1段落、すなわち章のタイトル行を構成す
る文字の大きさに関する属性値だけは例外であって、そ
れぞれが小さなポイント数へとおきかわっている。ま
た、節のタイトル行を構成する文字の属性の一部は、利
用者による強調部指示のあるなしにかかわらず、図6に
示したような(極性 ポジ)から、図10に示すような
(極性 ネガ)へとかきかわっており、さらに、利用者
による強調部指示のある場合には、図6に示したような
(色 黒)から、図10に示すような(色 赤)へ、利
用者による強調部指示のない場合には、図6に示したよ
うな(色 黒)から、図10に示すような(色 青)へ
とかきかわっている。
【0045】図12〜図16の「出力形態が”紙”のと
きの変換ルール」とはちがって、図12、図13、図1
7〜図31に示す「出力形態が”OHP”のときの変換
ルール」には、「文書要素属性のかきかえルール」だけ
でなく、「構造のかきかえルール」も含まれている。た
とえば、OHPをわかりやすくするためには、1頁に1
ないし2段落くらいが含まれているのが望ましいので、
オリジナル文書の文書データの1頁に複数の節段落が含
まれている場合には、その頁の内容の分割を行なって、
1頁につき1つの節段落(章タイトルなどの段落を除
く)の頁が複数存在するような文書構造を生成する。ま
た、複数の頁に振り分けられた節段落の上位の構造、た
とえば章のタイトルを、各頁のヘッダーとして表示する
目的で、当該の段落ないし行をくりかえし出現させるよ
うな文書構造も生成する。さらに、「出力形態が”OH
P”のときの変換ルール」は、OHPとして適切な強調
か所の自動的な選別を実施するものである。原則とし
て、タイトル以外の行を構成している文字は、たとえ利
用者が強調したいと思って指定した場合であっても、色
相を変えたり、極性を変えたり、背景色を付与するなど
の操作は行なわず、他の行や文字と同じ属性値で表示す
るようなルールになっている。また、タイトルである行
を構成している文字は、サイズを大きくして極性を反転
させるとともに、利用者による強調部指示入力のある場
合には、暖色系の色(たとえば赤)をバックグラウンド
とする白ぬき文字とし、利用者による強調指示入力のな
い場合には、寒色系の色(たとえば青)をバックグラウ
ンドとする白ぬき文字とする、などの変換がルール化さ
れている。
【0046】このように変換された新しい文書データ
は、文書データ保持部12に格納されるとともに、対応
する文書画像が、文書画像表示部15を介して、利用者
に視覚的に表示される。図9の912に示したウインド
ウ内の文書イメージと、図11の1112に示すウイン
ドウ内の文書イメージとが、図8に示した新しい文書デ
ータに対応する新しい文書画像である。図9の912
は、当該文書の1頁目の文書画像である。図11の11
12は、当該文書の2頁目の文書画像である。複数の頁
の画像をディスプレイ表示する方法はたくさんあるが、
ここでは、図11に示すように、利用者が行なうマウス
カーソル1113の移動による文書画像のスクローリン
グを採用している。もちろん、ウインドウを重ねて表示
したり、画像全体を縮小するなどの手段を用いてもかま
わない。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に述べてきたように、本発明の
文書編集装置では、利用者からのこまかい指示を受ける
ことなく、文書中に含まれる強調箇所の強調のしかたを
文書の出力形態のちがいに応じて自動的に選択し実行す
る機能を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例を示す構成図
【図2】 実施例におけるユーザインタフェースの例を
示す図
【図3】 実施例における文書データの例を示す図
【図4】 実施例における処理のフローチャート
【図5】 実施例におけるユーザインタフェースの例を
示す図
【図6】 実施例における文書データの例を示す図
【図7】 実施例におけるユーザインタフェースの例を
示す図
【図8】 実施例における文書データの例を示す図
【図9】 実施例におけるユーザインタフェースの例を
示す図
【図10】 実施例における文書データの例を示す図
【図11】 実施例におけるユーザインタフェースの例
を示す図
【図12】 実施例における出力形態が「紙」であると
きの変換ルール(フェーズ1)の例を示すフローチャー
【図13】 実施例における出力形態が「紙」であると
きの変換ルール(フェーズ1続き)の例を示すフローチ
ャート
【図14】 実施例における出力形態が「紙」であると
きの変換ルール(フェーズ2)の例を示すフローチャー
【図15】 実施例における出力形態が「紙」であると
きの変換ルール(フェーズ3)の例を示すフローチャー
【図16】 実施例における出力形態が「紙」であると
きの変換ルール(フェーズ3続き)の例を示すフローチ
ャート
【図17】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ2)の例を示すフローチ
ャート
【図18】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ2続き)の例を示すフロ
ーチャート
【図19】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ3)の例を示すフローチ
ャート
【図20】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ3続き)の例を示すフロ
ーチャート
【図21】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ3続き)の例を示すフロ
ーチャート
【図22】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ3続き)の例を示すフロ
ーチャート
【図23】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ3続き)の例を示すフロ
ーチャート
【図24】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ4)の例を示すフローチ
ャート
【図25】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ4続き)の例を示すフロ
ーチャート
【図26】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ5)の例を示すフローチ
ャート
【図27】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ5続き)の例を示すフロ
ーチャート
【図28】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ5続き)の例を示すフロ
ーチャート
【図29】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ5続き)の例を示すフロ
ーチャート
【図30】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ5続き)の例を示すフロ
ーチャート
【図31】 実施例における出力形態が「OHP」であ
るときの変換ルール(フェーズ5続き)の例を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
11…ユーザ指示入力部、 12…文書データ保持
部、 13…文書データ変換部、 14…変換ルー
ル保持部、 15…文書画像表示部、 111…マ
ウス、 112…キーボード、 131…CPU、
132…作業記憶領域、 151…ディスプレ
イ、21、71、91、111、111…CRTディス
プレイ 211、711、711、911、1111…仮想キー
ボード 212、712、712、912、1112…文書画像
ウインドウ 213、713、713、913、1113…マウスカ
ーソル 31、61、81、101…文書データ 311、611、811、1011…<構造>データ 312、612、812、1012…<属性>データ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編集の対象となる文書の文書データを保
    持する文書データ保持手段と、 文書データ保持手段に保持されている文書データに対応
    する文書画像を利用者に提示する文書画像表示手段と、 文書の出力形態に応じて強調箇所の強調の仕方の異なる
    複数の変換ルールを保持する変換ルール保持手段と、 利用者が強調部指示と出力形態指示の入力を行なうユー
    ザ指示入力手段と、 前記ユーザ指示入力手段により入力された強調部指示と
    出力形態指示にしたがって、前記変換ルール保持手段に
    保持された複数の変換ルールから前記入力された出力形
    態指示に対応する変換ルールを選択し、その選択した変
    換ルールに基づいて当該文書データのかきかえを行なう
    文書データ変換手段と、を備えたことを特徴とする文書
    編集装置。
  2. 【請求項2】 前記文書データは、文書の構造データと
    文書要素の属性データを含み、前記変換ルールは、ユー
    ザ指示入力手段により指示された強調部に対応する文書
    要素の属性を指示された出力形態に応じて変更する機能
    を有することを特徴とする請求項1記載の文書編集装
    置。
  3. 【請求項3】 前記出力形態が複数の読者を対象とする
    ものであるとき、対応する変換ルールは、出力する1つ
    の頁の表示が、1つの章段落、1つの節段落、または1
    つの章段落とその下位の1つの節段落のいずれかとなる
    ように構造データを変換する機能を有することを特徴と
    する請求項2記載の文書編集装置。
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