JPH08225537A - イミダゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加塩及びその製造法並びにそれらを有効成分とする抗潰瘍剤 - Google Patents
イミダゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加塩及びその製造法並びにそれらを有効成分とする抗潰瘍剤Info
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- JPH08225537A JPH08225537A JP7032700A JP3270095A JPH08225537A JP H08225537 A JPH08225537 A JP H08225537A JP 7032700 A JP7032700 A JP 7032700A JP 3270095 A JP3270095 A JP 3270095A JP H08225537 A JPH08225537 A JP H08225537A
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- C07D233/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
- C07D233/54—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 攻撃因子抑制作用と防御因子増強作用を併せ
持ち、しかも安全性が高く、優れた効果を発揮し得る新
規な抗潰瘍剤を提供する。 【構成】 下記の化合物(I)〜(IV)の如きイミダゾ
ール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加
塩。また、チオヒダントイン誘導体或いはジチオヒダン
トイン誘導体に、R4 −(CH2 )m −S−Xを反応せ
しめることによって、の如き化合物を合成する。更に、
の如き化合物を有効成分として、抗潰瘍剤に含有せしめ
る。 [式中、R1,R2は水素原子、低級アルキル基等を;
R3は水素原子、低級アルキル基、低級アルカノイル基
等を;R4はピリジルメチル基、ベンジル基等を表す。
nは1−4の整数である]
持ち、しかも安全性が高く、優れた効果を発揮し得る新
規な抗潰瘍剤を提供する。 【構成】 下記の化合物(I)〜(IV)の如きイミダゾ
ール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加
塩。また、チオヒダントイン誘導体或いはジチオヒダン
トイン誘導体に、R4 −(CH2 )m −S−Xを反応せ
しめることによって、の如き化合物を合成する。更に、
の如き化合物を有効成分として、抗潰瘍剤に含有せしめ
る。 [式中、R1,R2は水素原子、低級アルキル基等を;
R3は水素原子、低級アルキル基、低級アルカノイル基
等を;R4はピリジルメチル基、ベンジル基等を表す。
nは1−4の整数である]
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なイミダゾール誘
導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加塩及びそ
れらの有利な製造法並びにそれらを有効成分として含有
する抗潰瘍剤に関するものである。
導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加塩及びそ
れらの有利な製造法並びにそれらを有効成分として含有
する抗潰瘍剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの消
化性潰瘍の成因は、胃酸、ペプシン等の攻撃因子と、粘
液、粘膜バリア、粘膜血流等の防御因子とのバランスが
破綻することによるものであることが知られている。そ
のため、従来より、消化性潰瘍の治療には、攻撃因子を
抑制したり、防御因子を増強したりする各種の薬剤が用
いられている。
化性潰瘍の成因は、胃酸、ペプシン等の攻撃因子と、粘
液、粘膜バリア、粘膜血流等の防御因子とのバランスが
破綻することによるものであることが知られている。そ
のため、従来より、消化性潰瘍の治療には、攻撃因子を
抑制したり、防御因子を増強したりする各種の薬剤が用
いられている。
【0003】例えば、攻撃因子を抑制する薬剤として
は、シメチジンやラニチジンに代表されるH2 受容体拮
抗剤、或いはオメプラゾールの様なH+ 、K+ −アデノ
シンホスファターゼ阻害剤(プロトンポンプ阻害剤)等
が用いられている。しかしながら、それらの薬剤は、種
々の問題点を有しており、充分な効果が得られていない
のが実情である。
は、シメチジンやラニチジンに代表されるH2 受容体拮
抗剤、或いはオメプラゾールの様なH+ 、K+ −アデノ
シンホスファターゼ阻害剤(プロトンポンプ阻害剤)等
が用いられている。しかしながら、それらの薬剤は、種
々の問題点を有しており、充分な効果が得られていない
のが実情である。
【0004】より詳細には、前記H2 受容体拮抗剤は、
優れた症状改善効果を示す反面、リバウンドによる潰瘍
の再発を起こし易いために、長期の連用が必要となると
いう欠点を有している。一方、プロトンポンプ阻害剤
は、その作用持続時間が長いという特徴を有する反面、
長期に亘って、胃内が無酸状態となることに起因して、
胃内バクテリアの増殖やN−ニトロソ化合物の産生が増
大し、延いては臨床上望ましくない高ガストリン血症を
惹起する可能性がある等の問題を内在しているのであ
る。
優れた症状改善効果を示す反面、リバウンドによる潰瘍
の再発を起こし易いために、長期の連用が必要となると
いう欠点を有している。一方、プロトンポンプ阻害剤
は、その作用持続時間が長いという特徴を有する反面、
長期に亘って、胃内が無酸状態となることに起因して、
胃内バクテリアの増殖やN−ニトロソ化合物の産生が増
大し、延いては臨床上望ましくない高ガストリン血症を
惹起する可能性がある等の問題を内在しているのであ
る。
【0005】また、防御因子を増強する薬剤としては、
セトラキサート、ソファルコン、テプレノン等がある
が、これらの薬剤は、何れも、用量に比較して満足な効
果が発揮されておらず、また、自覚症状の改善も少ない
ために、攻撃因子抑制剤と併用される程度に留まってい
る。
セトラキサート、ソファルコン、テプレノン等がある
が、これらの薬剤は、何れも、用量に比較して満足な効
果が発揮されておらず、また、自覚症状の改善も少ない
ために、攻撃因子抑制剤と併用される程度に留まってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、現在使用
されている抗潰瘍剤にあっては、前記した如き、様々な
問題が存在しているのであり、攻撃因子を抑制する薬剤
にしても、防御因子を増強する薬剤にしても、未だ充分
な効果が発揮されていないのが現状である。従って、攻
撃因子抑制作用と防御因子増強作用を併せ持ち、しかも
安全性が高く、優れた効果を発揮し得る抗潰瘍剤の開発
が、強く望まれている。
されている抗潰瘍剤にあっては、前記した如き、様々な
問題が存在しているのであり、攻撃因子を抑制する薬剤
にしても、防御因子を増強する薬剤にしても、未だ充分
な効果が発揮されていないのが現状である。従って、攻
撃因子抑制作用と防御因子増強作用を併せ持ち、しかも
安全性が高く、優れた効果を発揮し得る抗潰瘍剤の開発
が、強く望まれている。
【0007】そこで、本発明者らは、かかる課題を解決
するために、鋭意調査、研究を行なったところ、イミダ
ゾール構造を有する化合物中に、攻撃因子抑制作用と防
御因子増強作用を併せ持ち、且つ安全性が高く、優れた
抗潰瘍作用を有する化合物を見出し、本発明を完成する
に至ったのである。
するために、鋭意調査、研究を行なったところ、イミダ
ゾール構造を有する化合物中に、攻撃因子抑制作用と防
御因子増強作用を併せ持ち、且つ安全性が高く、優れた
抗潰瘍作用を有する化合物を見出し、本発明を完成する
に至ったのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記化44:
記化44:
【化44】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、水素原子、低級
アルキル基、置換されていてもよいアラルキル基、低級
アルカノイル基、又はアロイル基を表し、そしてA又は
Bの少なくとも一方は、下記化45:
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、水素原子、低級
アルキル基、置換されていてもよいアラルキル基、低級
アルカノイル基、又はアロイル基を表し、そしてA又は
Bの少なくとも一方は、下記化45:
【0009】
【化45】 {但し、R4 は低級アルキル基、低級アルコキシ基若し
くは低級アルカノイル基により置換されていてもよい含
窒素芳香環、又は下記化46:
くは低級アルカノイル基により置換されていてもよい含
窒素芳香環、又は下記化46:
【0010】
【化46】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は
ニトロ基を表す)にて示されるフェニル基を表し、mは
1〜4の整数を表す}で示される基を表し、他方は、酸
素原子、硫黄原子、水酸基、メルカプト基、前記化45
にて示される基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、
又は置換されていてもよいアラルキルチオ基を表し、そ
して破線はA又はBが酸素原子、硫黄原子を表す場合の
み有効となる結合であることを示す]にて表されるイミ
ダゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付
加塩を、その要旨とするものである。
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は
ニトロ基を表す)にて示されるフェニル基を表し、mは
1〜4の整数を表す}で示される基を表し、他方は、酸
素原子、硫黄原子、水酸基、メルカプト基、前記化45
にて示される基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、
又は置換されていてもよいアラルキルチオ基を表し、そ
して破線はA又はBが酸素原子、硫黄原子を表す場合の
み有効となる結合であることを示す]にて表されるイミ
ダゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付
加塩を、その要旨とするものである。
【0011】そして、本発明の好ましい態様によれば、
前記化44におけるR1 、R2 は、同一若しくは異なっ
て、水素原子、炭素数1〜7のアルキル基、或いは置換
基を有していてもよいフェニル基、又は一つになって、
炭素数2〜5のアルキリデン基、置換基を有していても
よいベンジリデン基若しくはシンナミリデン基、或いは
炭素数2〜6のアルキレン基とされ、R3 は、水素原
子、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数2〜5のアルカ
ノイル基、アロイル基、又は置換基を有していてもよい
ベンジル基若しくはシンナミル基とされ、A又はBの少
なくとも一方は、前記化45で示される基とされ、他方
は、酸素原子、硫黄原子、水酸基、メルカプト基、炭素
数1〜7のアルキルチオ基、アルケニルチオ基、置換さ
れていてもよいベンジルチオ基、シンナミルチオ基、又
は前記化45で示される基とされる。また、前記化45
におけるR4 は、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキ
シ基、置換基を有していてもよいフェニルアルキル基に
より置換されていてもよいピリジル基若しくはキノリル
基、又は前記化46で表される基とされ、前記化46に
おけるR5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルケ
ニル基、又はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数1〜5のアルカノイル基若しくはアロイル基とされ、
R7 は水素原子、水酸基、ハロゲン原子、炭素数1〜5
のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、又はニト
ロ基とされる。
前記化44におけるR1 、R2 は、同一若しくは異なっ
て、水素原子、炭素数1〜7のアルキル基、或いは置換
基を有していてもよいフェニル基、又は一つになって、
炭素数2〜5のアルキリデン基、置換基を有していても
よいベンジリデン基若しくはシンナミリデン基、或いは
炭素数2〜6のアルキレン基とされ、R3 は、水素原
子、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数2〜5のアルカ
ノイル基、アロイル基、又は置換基を有していてもよい
ベンジル基若しくはシンナミル基とされ、A又はBの少
なくとも一方は、前記化45で示される基とされ、他方
は、酸素原子、硫黄原子、水酸基、メルカプト基、炭素
数1〜7のアルキルチオ基、アルケニルチオ基、置換さ
れていてもよいベンジルチオ基、シンナミルチオ基、又
は前記化45で示される基とされる。また、前記化45
におけるR4 は、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキ
シ基、置換基を有していてもよいフェニルアルキル基に
より置換されていてもよいピリジル基若しくはキノリル
基、又は前記化46で表される基とされ、前記化46に
おけるR5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルケ
ニル基、又はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数1〜5のアルカノイル基若しくはアロイル基とされ、
R7 は水素原子、水酸基、ハロゲン原子、炭素数1〜5
のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、又はニト
ロ基とされる。
【0012】更に好ましい態様によれば、本発明に係る
化合物は、下記化47或いは化48にて表される。
化合物は、下記化47或いは化48にて表される。
【0013】
【化47】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、炭素数1〜7のアルキル基、或いは置換基を有して
いてもよいフェニル基、又は一つになって、炭素数2〜
5のアルキリデン基、置換基を有していてもよいベンジ
リデン基若しくはシンナミリデン基、或いは炭素数2〜
6のアルキレン基を表し、R5 、R6 は、同一若しくは
異なって、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素
数1〜5のアルケニル基、又はハロゲン原子で置換され
ていてもよい炭素数1〜5のアルカノイル基若しくはア
ロイル基を表し、R7 は、水素原子、水酸基、ハロゲン
原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基、又はニトロ基を表す]
子、炭素数1〜7のアルキル基、或いは置換基を有して
いてもよいフェニル基、又は一つになって、炭素数2〜
5のアルキリデン基、置換基を有していてもよいベンジ
リデン基若しくはシンナミリデン基、或いは炭素数2〜
6のアルキレン基を表し、R5 、R6 は、同一若しくは
異なって、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素
数1〜5のアルケニル基、又はハロゲン原子で置換され
ていてもよい炭素数1〜5のアルカノイル基若しくはア
ロイル基を表し、R7 は、水素原子、水酸基、ハロゲン
原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基、又はニトロ基を表す]
【0014】
【化48】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、炭素数1〜7のアルキル基、或いは置換基を有して
いてもよいフェニル基、又は一つになって、炭素数2〜
5のアルキリデン基、置換基を有していてもよいベンジ
リデン基若しくはシンナミリデン基、或いは炭素数2〜
6のアルキレン基を表し、R5 、R6 、R8 、R9 は、
同一若しくは異なって、水素原子、炭素数1〜5のアル
キル基、炭素数1〜5のアルケニル基、又はハロゲン原
子で置換されていてもよい炭素数1〜5のアルカノイル
基若しくはアロイル基を表し、R7 、R10は、同一若し
くは異なって、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、炭素
数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、
又はニトロ基を表す]
子、炭素数1〜7のアルキル基、或いは置換基を有して
いてもよいフェニル基、又は一つになって、炭素数2〜
5のアルキリデン基、置換基を有していてもよいベンジ
リデン基若しくはシンナミリデン基、或いは炭素数2〜
6のアルキレン基を表し、R5 、R6 、R8 、R9 は、
同一若しくは異なって、水素原子、炭素数1〜5のアル
キル基、炭素数1〜5のアルケニル基、又はハロゲン原
子で置換されていてもよい炭素数1〜5のアルカノイル
基若しくはアロイル基を表し、R7 、R10は、同一若し
くは異なって、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、炭素
数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、
又はニトロ基を表す]
【0015】また、本発明は、前記の如き本発明に係る
イミダゾール誘導体を、以下に示す第一乃至第八の手法
に従って、有利に製造することをも、その要旨とするも
のである。
イミダゾール誘導体を、以下に示す第一乃至第八の手法
に従って、有利に製造することをも、その要旨とするも
のである。
【0016】すなわち、本発明に係る第一の製造法によ
れば、下記化49:
れば、下記化49:
【化49】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、低級アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基、低級アルカノ
イル基、又はアロイル基を表す]にて表される2−チオ
ヒダントイン誘導体を、下記化50:
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、低級アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基、低級アルカノ
イル基、又はアロイル基を表す]にて表される2−チオ
ヒダントイン誘導体を、下記化50:
【0017】
【化50】 [但し、R4 は、低級アルキル基、低級アルコキシ基若
しくは低級アルカノイル基により置換されていてもよい
含窒素芳香環、又は前記化46にて示されるフェニル基
を表し、Xは、ハロゲン原子を表し、mは1〜4の整数
を表す]にて表される化合物と反応させ、更に必要に応
じて酸付加塩とすることにより、下記化51:
しくは低級アルカノイル基により置換されていてもよい
含窒素芳香環、又は前記化46にて示されるフェニル基
を表し、Xは、ハロゲン原子を表し、mは1〜4の整数
を表す]にて表される化合物と反応させ、更に必要に応
じて酸付加塩とすることにより、下記化51:
【0018】
【化51】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、低級アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基、低級アルカノ
イル基、又はアロイル基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化46
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す]にて表されるイミダゾール誘導体及びそれらの薬剤
として許容される酸付加塩が製造されるのである。
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、低級アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基、低級アルカノ
イル基、又はアロイル基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化46
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す]にて表されるイミダゾール誘導体及びそれらの薬剤
として許容される酸付加塩が製造されるのである。
【0019】また、本発明に係る第二の製造法によれ
ば、下記化52:
ば、下記化52:
【化52】 [但し、R1 、R2 は、前記第一の製造法において示さ
れるものと同様である]にて表される2−チオヒダント
イン誘導体を、前記化50にて表される化合物と反応さ
せ、更に必要に応じて酸付加塩とすることにより、下記
化53:
れるものと同様である]にて表される2−チオヒダント
イン誘導体を、前記化50にて表される化合物と反応さ
せ、更に必要に応じて酸付加塩とすることにより、下記
化53:
【化53】 [但し、R1 、R2 、R4 は、前記第一の製造法におい
て示されるものと同様である]にて表されるイミダゾー
ル誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加塩が
製造される。
て示されるものと同様である]にて表されるイミダゾー
ル誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加塩が
製造される。
【0020】さらに、本発明に係る第三の製造法によれ
ば、前記第二の製造法に従って得られる前記化53にて
表される化合物を、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化ア
ラルキル、カルボン酸ハロゲン化物、又はカルボン酸無
水物と反応させ、更に必要に応じて酸付加塩とすること
により、下記化54:
ば、前記第二の製造法に従って得られる前記化53にて
表される化合物を、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化ア
ラルキル、カルボン酸ハロゲン化物、又はカルボン酸無
水物と反応させ、更に必要に応じて酸付加塩とすること
により、下記化54:
【化54】 [但し、R1 、R2 、R3 、R4 は、前記第一の製造法
において示されるものと同様である]にて表されるイミ
ダゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付
加塩が製造される。
において示されるものと同様である]にて表されるイミ
ダゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付
加塩が製造される。
【0021】ところで、かかる第三の製造法に従って製
造される前記化54にて表される化合物は、下記化5
5:
造される前記化54にて表される化合物は、下記化5
5:
【化55】 [但し、R1 、R2 、R3 は、前記第一の製造法におい
て示されるものと同様である]にて表される化合物を、
前記化50にて表される化合物と反応させることによっ
て、製造することも出来る(第四の製造法)。
て示されるものと同様である]にて表される化合物を、
前記化50にて表される化合物と反応させることによっ
て、製造することも出来る(第四の製造法)。
【0022】更にまた、本発明に係る第五の製造法によ
れば、下記化56:
れば、下記化56:
【化56】 [但し、R1 、R2 は、前記第一の製造法において示さ
れるものと同様である]で表される2,4−ジチオヒダ
ントイン誘導体を、前記化50にて表される化合物と反
応させ、更に必要に応じて酸付加塩とすることにより、
下記化57、化58及び化59:
れるものと同様である]で表される2,4−ジチオヒダ
ントイン誘導体を、前記化50にて表される化合物と反
応させ、更に必要に応じて酸付加塩とすることにより、
下記化57、化58及び化59:
【化57】 [但し、R1 、R2 、R4 、mは、前記第一の製造法に
おいて示されるものと同様である]
おいて示されるものと同様である]
【化58】 [但し、R1 、R2 、R4 、mは、前記第一の製造法に
おいて示されるものと同様である]
おいて示されるものと同様である]
【化59】 [但し、R1 、R2 、R4 、mは、前記第一の製造法に
おいて示されるものと同様である]にて表されるイミダ
ゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加
塩が製造される。
おいて示されるものと同様である]にて表されるイミダ
ゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加
塩が製造される。
【0023】そして、かかる第五の製造法の好ましい態
様によれば、前記mは1とされ、且つR4 は前記化46
にて示されるフェニル基とされるのである。
様によれば、前記mは1とされ、且つR4 は前記化46
にて示されるフェニル基とされるのである。
【0024】また、本発明に係る第六の製造法によれ
ば、前記第五の製造法に従って製造される前記化57及
び化58にて表されるイミダゾール誘導体を、下記化6
0:
ば、前記第五の製造法に従って製造される前記化57及
び化58にて表されるイミダゾール誘導体を、下記化6
0:
【化60】 [但し、R11は、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数3
〜5のアルケニル基、置換基を有していてもよいアラル
キル基、又はR12−(CH2 )n −基(但し、R12は水
素原子、又は低級アルキル基、低級アルコキシ基若しく
は低級アルカノイル基により置換されていてもよい含窒
素芳香環、又は前記化46にて示されるフェニル基を表
し、nは1〜4の整数を表す)であり、Xはハロゲン原
子を表す]にて表わされる化合物と反応させ、更に必要
に応じて酸付加塩とすることによって、下記化61、化
62:
〜5のアルケニル基、置換基を有していてもよいアラル
キル基、又はR12−(CH2 )n −基(但し、R12は水
素原子、又は低級アルキル基、低級アルコキシ基若しく
は低級アルカノイル基により置換されていてもよい含窒
素芳香環、又は前記化46にて示されるフェニル基を表
し、nは1〜4の整数を表す)であり、Xはハロゲン原
子を表す]にて表わされる化合物と反応させ、更に必要
に応じて酸付加塩とすることによって、下記化61、化
62:
【化61】 [但し、R1 、R2 、R4 、mは、前記第一の製造法に
おいて示されるものと同様である、R11は、前記化60
において示されるものと同様である]
おいて示されるものと同様である、R11は、前記化60
において示されるものと同様である]
【化62】 [但し、R1 、R2 、R4 、mは、前記第一の製造法に
おいて示されるものと同様である、R11は、前記化60
において示されるものと同様である]にて表されるイミ
ダゾール誘導体及びそれらの薬物として許容される酸付
加塩が製造される。
おいて示されるものと同様である、R11は、前記化60
において示されるものと同様である]にて表されるイミ
ダゾール誘導体及びそれらの薬物として許容される酸付
加塩が製造される。
【0025】そして、かかる第六の製造法の好ましい態
様によれば、前記mは1とされ、またR4 は前記化46
にて示されるフェニル基とされ、更にR11は、下記化6
3:
様によれば、前記mは1とされ、またR4 は前記化46
にて示されるフェニル基とされ、更にR11は、下記化6
3:
【化63】 にて示されるフェニル基とされる。
【0026】さらに、本発明に係る第七の製造法によれ
ば、下記化64:
ば、下記化64:
【化64】 [但し、R1 、R2 は、前記第一の製造法において示さ
れるものと同様である]にて表される4−チオヒダント
イン誘導体を、前記化50にて表される化合物と反応さ
せ、更に必要に応じて酸付加塩とすることにより、下記
化65:
れるものと同様である]にて表される4−チオヒダント
イン誘導体を、前記化50にて表される化合物と反応さ
せ、更に必要に応じて酸付加塩とすることにより、下記
化65:
【化65】 [但し、R1 、R2 、R4 、mは、前記第一の製造法に
おいて示されるものと同様である]にて表されるイミダ
ゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加
塩が製造される。
おいて示されるものと同様である]にて表されるイミダ
ゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加
塩が製造される。
【0027】そして、本発明に係る第八の製造法によれ
ば、前記第七の製造法に従って製造される前記化65に
て表されるイミダゾール誘導体を、ハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アラルキル、カルボン酸ハロゲン化物、
又はカルボン酸無水物と反応させ、更に必要に応じて酸
付加塩とすることにより、下記化66:
ば、前記第七の製造法に従って製造される前記化65に
て表されるイミダゾール誘導体を、ハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アラルキル、カルボン酸ハロゲン化物、
又はカルボン酸無水物と反応させ、更に必要に応じて酸
付加塩とすることにより、下記化66:
【化66】 [但し、R1 、R2 、R3 、R4 、mは、前記第一の製
造法において示されるものと同様である]にて表される
イミダゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される
酸付加塩が製造されるのである。
造法において示されるものと同様である]にて表される
イミダゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される
酸付加塩が製造されるのである。
【0028】なお、上述の化44〜化66にて示される
構造式乃至は置換基において、アルキル基若しくは置換
基中のアルキル基部分は、直鎖状のもののみならず、分
枝されたものであっても、何等差し支えない。
構造式乃至は置換基において、アルキル基若しくは置換
基中のアルキル基部分は、直鎖状のもののみならず、分
枝されたものであっても、何等差し支えない。
【0029】さらに、本発明は、有効成分として、少な
くとも前記化46にて表される本発明に係る新規なイミ
ダゾール誘導体又はそれらの薬剤として許容される酸付
加塩を含有してなる抗潰瘍剤をも、その特徴とするもの
である。
くとも前記化46にて表される本発明に係る新規なイミ
ダゾール誘導体又はそれらの薬剤として許容される酸付
加塩を含有してなる抗潰瘍剤をも、その特徴とするもの
である。
【0030】
【具体的構成】ところで、前記化44に表される本発明
に従う化合物において、R1 及びR2は、例えば、同一
若しくは異なって、水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基等
の直鎖又は分枝した低級アルキル基、フェニル基、ベン
ジル基、或いはp−ヒドロキシベンジル基を表していた
り、又はそれらR1 、R2 が一つになって、メチリデン
基、エチリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン
基、ベンジリデン基、シンナミリデン基、シクロプロピ
ル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、或いはシク
ロヘキシル基を表している。
に従う化合物において、R1 及びR2は、例えば、同一
若しくは異なって、水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基等
の直鎖又は分枝した低級アルキル基、フェニル基、ベン
ジル基、或いはp−ヒドロキシベンジル基を表していた
り、又はそれらR1 、R2 が一つになって、メチリデン
基、エチリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン
基、ベンジリデン基、シンナミリデン基、シクロプロピ
ル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、或いはシク
ロヘキシル基を表している。
【0031】また、R3 の具体例としては、水素原子、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロ
ピル基、イソブチル基等の直鎖又は分枝した低級アルキ
ル基、ベンジル基、シンナミル基、アセチル基、ベンゾ
イル基等が挙げられる。
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロ
ピル基、イソブチル基等の直鎖又は分枝した低級アルキ
ル基、ベンジル基、シンナミル基、アセチル基、ベンゾ
イル基等が挙げられる。
【0032】さらに、前記A及びBのうちの少なくとも
一方は、前記化45にて表される基であり、そして他方
は、例えば、酸素原子、硫黄原子、水酸基、メルカプト
基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブ
チルチオ基、イソプロピルチオ基、イソブチルチオ基、
アリルチオ基、ベンジルチオ基、シンナミルチオ基、又
は前記化45にて表される基である。
一方は、前記化45にて表される基であり、そして他方
は、例えば、酸素原子、硫黄原子、水酸基、メルカプト
基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブ
チルチオ基、イソプロピルチオ基、イソブチルチオ基、
アリルチオ基、ベンジルチオ基、シンナミルチオ基、又
は前記化45にて表される基である。
【0033】更にまた、前記化45において、R4 は、
例えば、2−ジメチルアミノフェニル基、3−ジメチル
アミノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、2
−ジメチルアミノ−4−フルオロフェニル基、2−ジメ
チルアミノ−5−フルオロフェニル基、2−ジメチルア
ミノ−3−クロロフェニル基、2−ジメチルアミノ−4
−クロロフェニル基、2−ジメチルアミノ−5−クロロ
フェニル基、2−ジメチルアミノ−6−クロロフェニル
基、2−ジメチルアミノ−5−ブロモフェニル基、2−
ジメチルアミノ−3−メチルフェニル基、2−ジメチル
アミノ−4−メチルフェニル基、2−ジメチルアミノ−
5−メチルフェニル基、2−ジメチルアミノ−6−メチ
ルフェニル基、2−ジメチルアミノ−4−ニトロフェニ
ル基、2−ジメチルアミノ−5−ニトロフェニル基、5
−ヒドロキシ−2−ジメチルアミノフェニル基、2−ジ
メチルアミノ−3−メトキシフェニル基、2−ジメチル
アミノ−5−メトキシフェニル基、2−ジメチルアミノ
−4,5−ジメトキシフェニル基、2−N−エチル−N
−メチルアミノフェニル基、3−N−エチル−N−メチ
ルアミノフェニル基、4−N−エチル−N−メチルアミ
ノフェニル基、2−ジエチルアミノフェニル基、3−ジ
エチルアミノフェニル基、4−ジエチルアミノフェニル
基、2−N−イソブチル−N−メチルアミノフェニル
基、3−N−イソブチル−N−メチルアミノフェニル
基、4−N−イソブチル−N−メチルアミノフェニル
基、2−N−トリフルオロエチル−N−メチルアミノフ
ェニル基、2−N−アリル−2−N−メチルアミノフェ
ニル基、2−メチルアミノフェニル基、3−メチルアミ
ノフェニル基、4−メチルアミノフェニル基、2−N−
トリフルオロエチルアミノフェニル基、2−アミノフェ
ニル基、3−アミノフェニル基、4−アミノフェニル
基、2−N−アセチルアミノフェニル基、3−N−アセ
チルアミノフェニル基、4−N−アセチルアミノフェニ
ル基、2−N−ホルミル−N−メチルアミノフェニル
基、2−N−ホルミルアミノフェニル基、2−N−トリ
フルオロアセチルアミノフェニル基、3−N−トリフル
オロアセチルアミノフェニル基、4−N−トリフルオロ
アセチルアミノフェニル基、2−ピリジル基、3−ピリ
ジル基、4−ピリジル基、4−メトキシ−2−ピリジル
基、3,5−ジメチル−2−ピリジル基、3,4,5−
トリメチル−2−ピリジル基、4−メトキシ−5−メチ
ル−2−ピリジル基、4−メトキシ−3,5−ジメチル
−2−ピリジル基、2−キノリニル基、8−キノリニル
基等を表している。
例えば、2−ジメチルアミノフェニル基、3−ジメチル
アミノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、2
−ジメチルアミノ−4−フルオロフェニル基、2−ジメ
チルアミノ−5−フルオロフェニル基、2−ジメチルア
ミノ−3−クロロフェニル基、2−ジメチルアミノ−4
−クロロフェニル基、2−ジメチルアミノ−5−クロロ
フェニル基、2−ジメチルアミノ−6−クロロフェニル
基、2−ジメチルアミノ−5−ブロモフェニル基、2−
ジメチルアミノ−3−メチルフェニル基、2−ジメチル
アミノ−4−メチルフェニル基、2−ジメチルアミノ−
5−メチルフェニル基、2−ジメチルアミノ−6−メチ
ルフェニル基、2−ジメチルアミノ−4−ニトロフェニ
ル基、2−ジメチルアミノ−5−ニトロフェニル基、5
−ヒドロキシ−2−ジメチルアミノフェニル基、2−ジ
メチルアミノ−3−メトキシフェニル基、2−ジメチル
アミノ−5−メトキシフェニル基、2−ジメチルアミノ
−4,5−ジメトキシフェニル基、2−N−エチル−N
−メチルアミノフェニル基、3−N−エチル−N−メチ
ルアミノフェニル基、4−N−エチル−N−メチルアミ
ノフェニル基、2−ジエチルアミノフェニル基、3−ジ
エチルアミノフェニル基、4−ジエチルアミノフェニル
基、2−N−イソブチル−N−メチルアミノフェニル
基、3−N−イソブチル−N−メチルアミノフェニル
基、4−N−イソブチル−N−メチルアミノフェニル
基、2−N−トリフルオロエチル−N−メチルアミノフ
ェニル基、2−N−アリル−2−N−メチルアミノフェ
ニル基、2−メチルアミノフェニル基、3−メチルアミ
ノフェニル基、4−メチルアミノフェニル基、2−N−
トリフルオロエチルアミノフェニル基、2−アミノフェ
ニル基、3−アミノフェニル基、4−アミノフェニル
基、2−N−アセチルアミノフェニル基、3−N−アセ
チルアミノフェニル基、4−N−アセチルアミノフェニ
ル基、2−N−ホルミル−N−メチルアミノフェニル
基、2−N−ホルミルアミノフェニル基、2−N−トリ
フルオロアセチルアミノフェニル基、3−N−トリフル
オロアセチルアミノフェニル基、4−N−トリフルオロ
アセチルアミノフェニル基、2−ピリジル基、3−ピリ
ジル基、4−ピリジル基、4−メトキシ−2−ピリジル
基、3,5−ジメチル−2−ピリジル基、3,4,5−
トリメチル−2−ピリジル基、4−メトキシ−5−メチ
ル−2−ピリジル基、4−メトキシ−3,5−ジメチル
−2−ピリジル基、2−キノリニル基、8−キノリニル
基等を表している。
【0034】そして、前記化44にて表される本発明に
係るイミダゾール誘導体としては、具体的には、例え
ば、次のものを挙げることができる。
係るイミダゾール誘導体としては、具体的には、例え
ば、次のものを挙げることができる。
【0035】(1)2−(2−ピリジルメチルチオ)イ
ミダゾリン−4−オン (2)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)イミダ
ゾリン−4−オン (3)2−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピ
リジルメチルチオ)−5−trans −ベンジリデンイミダ
ゾリン−4−オン (4)2−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピ
リジルメチルチオ)イミダゾリン−4−オン (5)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−trans −
ベンジリデンイミダゾリン−4−オン (6)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−trans −
メチリデンイミダゾリン−4−オン (7)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
trans −ベンジリデンイミダゾリン−4−オン (8)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
trans −メチリデンイミダゾリン−4−オン (9)2−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピ
リジルメチルチオ)−5−trans −メチリデンイミダゾ
リン−4−オン (10)2−(2−N−イソブチル−N−メチルアミノベ
ンジルチオ)イミダゾリン−4−オン (11)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジフ
ェニルイミダゾリン−4−オン (12)DL−2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−ベ
ンジルイミダゾリン−4−オン (13)DL−2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5−ベンジルイミダゾリン−4−オン (14)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジメ
チルイミダゾリン−4−オン (15)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−オン (16)2−(2−N−イソブチル−N−メチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オ
ン (17)DL−2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5−メチルイミダゾリン−4−オン (18)DL−2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−メ
チルイミダゾリン−4−オン (19)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−フェニル
−5−メチルイミダゾリン−4−オン (20)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
フェニル−5−メチルイミダゾリン−4−オン (21)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
エチル−5−メチルイミダゾリン−4−オン (22)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジプ
ロピルイミダゾリン−4−オン (23)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジプロピルイミダゾリン−4−オン (24)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−フェニル
−5−エチルイミダゾリン−4−オン (25)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
フェニル−5−エチルイミダゾリン−4−オン (26)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジエチルイミダゾリン−4−オン (27)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
ブチル−5−エチルイミダゾリン−4−オン (28)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
イソブチル−5−メチルイミダゾリン−4−オン (29)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−ブチル−
5−エチルイミダゾリン−4−オン (30)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−イソブチ
ル−5−メチルイミダゾリン−4−オン (31)1−N−アセチル−2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチル−2−イミダゾリン−
4−オン (32)1−N−アセチル−2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジエチル−2−イミダゾリン−
4−オン (33)1−N−アセチル−2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン−
5−オン (34)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (35)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジエチルイミダゾリン−4−チオン (36)2,4−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジエチル−5H−イミダゾール (37)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
フェニル−5−メチルイミダゾリン−4−チオン (38)2,4−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5−フェニル−5−メチル−5H−イミダゾール (39)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
エチル−5−メチルイミダゾリン−4−チオン (40)2,4−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5−エチル−5−メチル−5H−イミダゾール (41)4−ベンジルチオ−2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (42)4−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチル−3−イミダゾリン−2−オン (43)4−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
エチル−5−メチル−3−イミダゾリン−2−オン (44)2−ベンジルチオ−4−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (45)2,4−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (46)2−(2−N−イソブチル−N−メチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チ
オン (47)2,4−ビス(2−N−イソブチル−N−メチル
アミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミ
ダゾール (48)2,4−ビス(2−ピリジルメチルチオ)−5,
5−ジメチル−5H−イミダゾール (49)2,4−ビス(3−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (50)4−(2−N−アセチルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチルイミダゾリン−2−チオン (51)2,4−ビス(2−N−アセチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (52)2−(2−N−ホルミル−N−メチルアミノベン
ジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオ
ン (53)4−(2−キノリニルメチルチオ)−5,5−ジ
メチルイミダゾリン−2−チオン (54)2−(8−キノリニルメチルチオ)−5,5−ジ
メチルイミダゾリン−4−チオン (55)1−N−メチル−4−(2−ジメチルアミノベン
ジルチオ)−5,5−ジメチル−3−イミダゾリン−2
−オン (56)4−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−2−チオン (57)2−(3−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (58)4−(3−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−2−チオン (59)2,4−ビス(8−キノリニルメチルチオ)−
5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (60)2,4−ビス(3−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (61)2−(2−N−ベンゾイルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (62)4−(2−N−ベンゾイルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−2−チオン (63)2,4−ビス(2−N−ベンゾイルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (64)2−(2−N−エチル−N−メチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメルイミダゾリン−4−チオン (65)2,4−ビス(2−N−エチル−N−メチルアミ
ノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾ
ール (66)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジメ
チルイミダゾリン−4−チオン (67)2,4−ビス(2−キノリニルメチルチオ)−
5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (68)1−N−メチル−2−(2−ジメチルアミノベン
ジルチオ)−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン−5
−チオン (69)2−(2−N−トリフルオロアセチルアミノベン
ジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオ
ン (70)2,4−ビス(2−N−トリフルオロアセチルア
ミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダ
ゾール (71)2−(2−アミノベンジルチオ)−5,5−ジメ
チルイミダゾリン−4−チオン (72)2−(2−N−メチルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (73)2−(2−ジメチルアミノ−5−メチルベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (74)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−5−メチル
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (75)2−(2−ジメチルアミノ−3−メチルベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (76)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−3−メチル
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (77)2−(2−ジメチルアミノ−5−ヒドロキシベン
ジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオ
ン (78)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−5−ヒドロ
キシベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダ
ゾール (79)2−(2−N−トリフルオロアセチル−N−メチ
ルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリ
ン−4−チオン (80)2,4−ビス(2−N−トリフルオロアセチル−
N−メチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−
5H−イミダゾール (81)2−(5−クロロ−2−ジメチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (82)2,4−ビス(5−クロロ−2−ジメチルアミノ
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (83)2−(4−クロロ−2−ジメチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (84)2,4−ビス(4−クロロ−2−ジメチルアミノ
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (85)2−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (86)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−5−メトキ
シベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾ
ール (87)2−(2−メチルアミノベンジルチオ)−5,5
−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (88)2,4−ビス(2−メチルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (89)2−(2−ジメチルアミノ−4−フルオロベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (90)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−4−フルオ
ロベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾ
ール (91)2−(2−ジメチルアミノ−4−ニトロベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (92)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−4−ニトロ
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (93)2−(2−ジメチルアミノ−5−ニトロベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (94)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−5−ニトロ
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (95)2−[2−N−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)−N−メチルアミノベンジルチオ]−5,5−ジメ
チルイミダゾリン−4−チオン (96)2,4−ビス[2−N−(2,2,2−トリフル
オロエチル)−N−メチルアミノベンジルチオ]−5,
5−ジメチル−5H−イミダゾール (97)2−(2−N−アリル−N−メチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (98)2−[2−N−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)アミノベンジルチオ]−5,5−ジメチルイミダゾ
リン−4−チオン (99)2,4−ビス[2−N−(2,2,2−トリフル
オロエチル)アミノベンジルチオ]−5,5−ジメチル
−5H−イミダゾール (100) 2−(2−N−ホルミルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (101) 2−(2−N−アセチルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン
ミダゾリン−4−オン (2)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)イミダ
ゾリン−4−オン (3)2−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピ
リジルメチルチオ)−5−trans −ベンジリデンイミダ
ゾリン−4−オン (4)2−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピ
リジルメチルチオ)イミダゾリン−4−オン (5)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−trans −
ベンジリデンイミダゾリン−4−オン (6)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−trans −
メチリデンイミダゾリン−4−オン (7)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
trans −ベンジリデンイミダゾリン−4−オン (8)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
trans −メチリデンイミダゾリン−4−オン (9)2−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピ
リジルメチルチオ)−5−trans −メチリデンイミダゾ
リン−4−オン (10)2−(2−N−イソブチル−N−メチルアミノベ
ンジルチオ)イミダゾリン−4−オン (11)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジフ
ェニルイミダゾリン−4−オン (12)DL−2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−ベ
ンジルイミダゾリン−4−オン (13)DL−2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5−ベンジルイミダゾリン−4−オン (14)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジメ
チルイミダゾリン−4−オン (15)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−オン (16)2−(2−N−イソブチル−N−メチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オ
ン (17)DL−2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5−メチルイミダゾリン−4−オン (18)DL−2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−メ
チルイミダゾリン−4−オン (19)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−フェニル
−5−メチルイミダゾリン−4−オン (20)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
フェニル−5−メチルイミダゾリン−4−オン (21)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
エチル−5−メチルイミダゾリン−4−オン (22)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジプ
ロピルイミダゾリン−4−オン (23)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジプロピルイミダゾリン−4−オン (24)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−フェニル
−5−エチルイミダゾリン−4−オン (25)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
フェニル−5−エチルイミダゾリン−4−オン (26)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジエチルイミダゾリン−4−オン (27)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
ブチル−5−エチルイミダゾリン−4−オン (28)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
イソブチル−5−メチルイミダゾリン−4−オン (29)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−ブチル−
5−エチルイミダゾリン−4−オン (30)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−イソブチ
ル−5−メチルイミダゾリン−4−オン (31)1−N−アセチル−2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチル−2−イミダゾリン−
4−オン (32)1−N−アセチル−2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジエチル−2−イミダゾリン−
4−オン (33)1−N−アセチル−2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン−
5−オン (34)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (35)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジエチルイミダゾリン−4−チオン (36)2,4−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジエチル−5H−イミダゾール (37)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
フェニル−5−メチルイミダゾリン−4−チオン (38)2,4−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5−フェニル−5−メチル−5H−イミダゾール (39)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
エチル−5−メチルイミダゾリン−4−チオン (40)2,4−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5−エチル−5−メチル−5H−イミダゾール (41)4−ベンジルチオ−2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (42)4−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチル−3−イミダゾリン−2−オン (43)4−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−
エチル−5−メチル−3−イミダゾリン−2−オン (44)2−ベンジルチオ−4−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (45)2,4−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (46)2−(2−N−イソブチル−N−メチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チ
オン (47)2,4−ビス(2−N−イソブチル−N−メチル
アミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミ
ダゾール (48)2,4−ビス(2−ピリジルメチルチオ)−5,
5−ジメチル−5H−イミダゾール (49)2,4−ビス(3−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (50)4−(2−N−アセチルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチルイミダゾリン−2−チオン (51)2,4−ビス(2−N−アセチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (52)2−(2−N−ホルミル−N−メチルアミノベン
ジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオ
ン (53)4−(2−キノリニルメチルチオ)−5,5−ジ
メチルイミダゾリン−2−チオン (54)2−(8−キノリニルメチルチオ)−5,5−ジ
メチルイミダゾリン−4−チオン (55)1−N−メチル−4−(2−ジメチルアミノベン
ジルチオ)−5,5−ジメチル−3−イミダゾリン−2
−オン (56)4−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−2−チオン (57)2−(3−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (58)4−(3−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−2−チオン (59)2,4−ビス(8−キノリニルメチルチオ)−
5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (60)2,4−ビス(3−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (61)2−(2−N−ベンゾイルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (62)4−(2−N−ベンゾイルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−2−チオン (63)2,4−ビス(2−N−ベンゾイルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (64)2−(2−N−エチル−N−メチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメルイミダゾリン−4−チオン (65)2,4−ビス(2−N−エチル−N−メチルアミ
ノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾ
ール (66)2−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジメ
チルイミダゾリン−4−チオン (67)2,4−ビス(2−キノリニルメチルチオ)−
5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (68)1−N−メチル−2−(2−ジメチルアミノベン
ジルチオ)−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン−5
−チオン (69)2−(2−N−トリフルオロアセチルアミノベン
ジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオ
ン (70)2,4−ビス(2−N−トリフルオロアセチルア
ミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダ
ゾール (71)2−(2−アミノベンジルチオ)−5,5−ジメ
チルイミダゾリン−4−チオン (72)2−(2−N−メチルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (73)2−(2−ジメチルアミノ−5−メチルベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (74)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−5−メチル
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (75)2−(2−ジメチルアミノ−3−メチルベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (76)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−3−メチル
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (77)2−(2−ジメチルアミノ−5−ヒドロキシベン
ジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオ
ン (78)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−5−ヒドロ
キシベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダ
ゾール (79)2−(2−N−トリフルオロアセチル−N−メチ
ルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリ
ン−4−チオン (80)2,4−ビス(2−N−トリフルオロアセチル−
N−メチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−
5H−イミダゾール (81)2−(5−クロロ−2−ジメチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (82)2,4−ビス(5−クロロ−2−ジメチルアミノ
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (83)2−(4−クロロ−2−ジメチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (84)2,4−ビス(4−クロロ−2−ジメチルアミノ
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (85)2−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (86)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−5−メトキ
シベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾ
ール (87)2−(2−メチルアミノベンジルチオ)−5,5
−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (88)2,4−ビス(2−メチルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール (89)2−(2−ジメチルアミノ−4−フルオロベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (90)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−4−フルオ
ロベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾ
ール (91)2−(2−ジメチルアミノ−4−ニトロベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (92)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−4−ニトロ
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (93)2−(2−ジメチルアミノ−5−ニトロベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (94)2,4−ビス(2−ジメチルアミノ−5−ニトロ
ベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ル (95)2−[2−N−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)−N−メチルアミノベンジルチオ]−5,5−ジメ
チルイミダゾリン−4−チオン (96)2,4−ビス[2−N−(2,2,2−トリフル
オロエチル)−N−メチルアミノベンジルチオ]−5,
5−ジメチル−5H−イミダゾール (97)2−(2−N−アリル−N−メチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (98)2−[2−N−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)アミノベンジルチオ]−5,5−ジメチルイミダゾ
リン−4−チオン (99)2,4−ビス[2−N−(2,2,2−トリフル
オロエチル)アミノベンジルチオ]−5,5−ジメチル
−5H−イミダゾール (100) 2−(2−N−ホルミルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン (101) 2−(2−N−アセチルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン
【0036】また、かかるイミダゾール誘導体は、酸と
反応させることにより、薬剤として許容し得る酸付加塩
の形態とされてもよく、そして、そのような酸付加塩を
与える酸としては、従来から公知のものが適宜に用いら
れ、例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸等の無機
酸類や、酢酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル
酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸等の有機酸類を挙げることができる。
反応させることにより、薬剤として許容し得る酸付加塩
の形態とされてもよく、そして、そのような酸付加塩を
与える酸としては、従来から公知のものが適宜に用いら
れ、例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸等の無機
酸類や、酢酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル
酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸等の有機酸類を挙げることができる。
【0037】ここにおいて、本発明に従う前記化44に
て表される化合物の中で、A又はBが、酸素原子である
化合物は、例えば、下記化67の反応(a)〜(f)に
て示される合成方法に従って合成される。なお、かかる
化67におけるR1 、R2 、R3 、R4 、mは、何れ
も、前記化44乃至化46で示されるものと同様の意味
を表すものであり、またXはハロゲン原子を表すもので
ある。
て表される化合物の中で、A又はBが、酸素原子である
化合物は、例えば、下記化67の反応(a)〜(f)に
て示される合成方法に従って合成される。なお、かかる
化67におけるR1 、R2 、R3 、R4 、mは、何れ
も、前記化44乃至化46で示されるものと同様の意味
を表すものであり、またXはハロゲン原子を表すもので
ある。
【0038】
【化67】
【0039】すなわち、反応(a)では、化合物(I)
を、化合物(II)と反応させることにより、目的とする
化合物(III )が得られるのであり、また、反応(b)
では、化合物(IV)を、前記反応(a)と同様にして、
化合物(II)と反応させることにより、目的とする化合
物(V)が得られる。そして、ここで得られた化合物
(V)を、反応(c)に従って、更にハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アラルキル、カルボン酸ハロゲン化物、
又はカルボン酸無水物と反応させることにより、アルカ
ノイル基、アルキル基、アラルキル基等が導入された化
合物(VI)が得られるのである。また、かかる化合物
(VI)は、反応(d)に示されるように、化合物(VII
)を、化合物(II)と反応させることによっても、得
ることが出来るのである。
を、化合物(II)と反応させることにより、目的とする
化合物(III )が得られるのであり、また、反応(b)
では、化合物(IV)を、前記反応(a)と同様にして、
化合物(II)と反応させることにより、目的とする化合
物(V)が得られる。そして、ここで得られた化合物
(V)を、反応(c)に従って、更にハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アラルキル、カルボン酸ハロゲン化物、
又はカルボン酸無水物と反応させることにより、アルカ
ノイル基、アルキル基、アラルキル基等が導入された化
合物(VI)が得られるのである。また、かかる化合物
(VI)は、反応(d)に示されるように、化合物(VII
)を、化合物(II)と反応させることによっても、得
ることが出来るのである。
【0040】また、反応(e)では、化合物(VIII)
を、化合物(II)と反応させることにより、化合物(I
X)を得ることが出来る。そして、ここで得られた化合
物(IX)を、反応(f)に従って、即ち、前記反応
(c)と同様にして、更にハロゲン化アルキル、ハロゲ
ン化アラルキル、カルボン酸ハロゲン化物、又はカルボ
ン酸無水物と反応させることにより、アルカノイル基、
アルキル基、アラルキル基が導入された化合物(X)が
得られるのである。
を、化合物(II)と反応させることにより、化合物(I
X)を得ることが出来る。そして、ここで得られた化合
物(IX)を、反応(f)に従って、即ち、前記反応
(c)と同様にして、更にハロゲン化アルキル、ハロゲ
ン化アラルキル、カルボン酸ハロゲン化物、又はカルボ
ン酸無水物と反応させることにより、アルカノイル基、
アルキル基、アラルキル基が導入された化合物(X)が
得られるのである。
【0041】より具体的には、、前記反応(a)、
(b)、(d)、(e)において出発化合物としての化
合物(I)、(IV)、(VII )、(VIII)は、一般に、
市販品、或いは文献「薬学雑誌」第8巻,第30頁(1
960年)、「薬学雑誌」第18巻,第37頁(197
0年)、「ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・
ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.)」第33
巻,第1973頁(1911年)、「ケミッシュ・ベリ
ヒテ(Chem.Ber.)」第95巻,第2885頁
(1962年)、「ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
エティ(J.Chem.Soc.)」第396頁(19
59年)、「ブレティン・オブ・ケミカル・ソサエティ
・オブ・フランス(Bull.Chim.Soc.Fr
ance)」第228頁(1949頁)等に記載される
方法に従って合成したものが利用される。
(b)、(d)、(e)において出発化合物としての化
合物(I)、(IV)、(VII )、(VIII)は、一般に、
市販品、或いは文献「薬学雑誌」第8巻,第30頁(1
960年)、「薬学雑誌」第18巻,第37頁(197
0年)、「ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・
ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.)」第33
巻,第1973頁(1911年)、「ケミッシュ・ベリ
ヒテ(Chem.Ber.)」第95巻,第2885頁
(1962年)、「ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
エティ(J.Chem.Soc.)」第396頁(19
59年)、「ブレティン・オブ・ケミカル・ソサエティ
・オブ・フランス(Bull.Chim.Soc.Fr
ance)」第228頁(1949頁)等に記載される
方法に従って合成したものが利用される。
【0042】また、これらの反応で用いられる化合物
(II)は、塩の形態で反応に供されてもよく、その使用
量は、一般に1〜5当量、好ましくは1〜1.5当量と
される。
(II)は、塩の形態で反応に供されてもよく、その使用
量は、一般に1〜5当量、好ましくは1〜1.5当量と
される。
【0043】さらに、これらの反応(a)、(b)、
(d)、(e)においては、反応系に酸受容体が存在し
ていてもよく、そのような酸受容体としては、炭酸水素
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナ
トリウム、ナトリウムメチラート等のアルカリ金属化合
物やピリジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリ
ジンのような有機第三級アミン等が挙げられる。そし
て、それは、前記化合物(I)、(IV)、(VII )及び
(VIII)に対して、1〜6当量が用いられることとな
る。
(d)、(e)においては、反応系に酸受容体が存在し
ていてもよく、そのような酸受容体としては、炭酸水素
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナ
トリウム、ナトリウムメチラート等のアルカリ金属化合
物やピリジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリ
ジンのような有機第三級アミン等が挙げられる。そし
て、それは、前記化合物(I)、(IV)、(VII )及び
(VIII)に対して、1〜6当量が用いられることとな
る。
【0044】また、反応温度は、通常、−30℃〜15
0℃とされるが、好ましくは0〜120℃であり、更に
好ましくは0〜80℃とされる。反応溶媒としては、メ
タノール、エタノール等のアルカノール類やジクロロメ
タン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、ピリジン等の芳香族類、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、或いはジメチルスルホキシ
ド等が用いられる。
0℃とされるが、好ましくは0〜120℃であり、更に
好ましくは0〜80℃とされる。反応溶媒としては、メ
タノール、エタノール等のアルカノール類やジクロロメ
タン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、ピリジン等の芳香族類、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、或いはジメチルスルホキシ
ド等が用いられる。
【0045】一方、反応(c)や反応(f)において、
アルキル化反応を行なう場合には、化合物(V)や(I
X)に対して、通常、1〜10当量のハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アラルキルが用いられる。また、反応の
際に酸受容体が存在していてもよく、その場合、酸受容
体としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、水素化ナトリウム、トリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジ
ン等が用いられる。そして、反応溶媒としては、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ハロゲン化炭化
水素類が用いられ、反応温度は、通常、0〜80℃とさ
れる。
アルキル化反応を行なう場合には、化合物(V)や(I
X)に対して、通常、1〜10当量のハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アラルキルが用いられる。また、反応の
際に酸受容体が存在していてもよく、その場合、酸受容
体としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、水素化ナトリウム、トリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジ
ン等が用いられる。そして、反応溶媒としては、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ハロゲン化炭化
水素類が用いられ、反応温度は、通常、0〜80℃とさ
れる。
【0046】これに対して、反応(c)や反応(f)に
おいて、アシル化反応を行なう場合には、化合物(V)
や(IX)に対して、通常、1〜100当量の酸無水物、
又は1〜10当量の酸ハロゲン化物が用いられる。な
お、酸無水物を用いる際には、酸無水物を溶媒に溶解さ
せたものを用いてもよく、その時、溶媒として、一般に
ピリジンが用いられる。また、酸ハロゲン化物を用いる
際には、酸受容体が存在していてもよく、その場合に
は、一般に、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナ
トリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン、4−ジメチルアミノピリジン等が用いられる。反
応溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ア
セトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、ハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、
ピリジン等が用いられ、反応温度は、通常、0〜150
℃とされる。
おいて、アシル化反応を行なう場合には、化合物(V)
や(IX)に対して、通常、1〜100当量の酸無水物、
又は1〜10当量の酸ハロゲン化物が用いられる。な
お、酸無水物を用いる際には、酸無水物を溶媒に溶解さ
せたものを用いてもよく、その時、溶媒として、一般に
ピリジンが用いられる。また、酸ハロゲン化物を用いる
際には、酸受容体が存在していてもよく、その場合に
は、一般に、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナ
トリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン、4−ジメチルアミノピリジン等が用いられる。反
応溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ア
セトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、ハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、
ピリジン等が用いられ、反応温度は、通常、0〜150
℃とされる。
【0047】また、前記化44にて表される化合物のう
ち、AもBも酸素原子ではない化合物は、例えば、下記
化68に示される製造法に従って合成される。但し、か
かる化68におけるR1 、R2 、R3 、R4 、mは、何
れも、前記化44乃至化46で示されるものと同様の意
味を表すものであり、またXはハロゲン原子を表すもの
である。そして、R11は、炭素数1〜7のアルキル基、
炭素数3〜5のアルケニル基、置換基を有していてもよ
いアラルキル基、又はR12−(CH2 )n −基(但し、
R12は、水素原子、又は低級アルキル基、低級アルコキ
シ基若しくは低級アルカノイル基により置換されていて
もよい含窒素芳香環、又は前記化46にて示されるフェ
ニル基を表し、nは1〜4の整数を表す)である。
ち、AもBも酸素原子ではない化合物は、例えば、下記
化68に示される製造法に従って合成される。但し、か
かる化68におけるR1 、R2 、R3 、R4 、mは、何
れも、前記化44乃至化46で示されるものと同様の意
味を表すものであり、またXはハロゲン原子を表すもの
である。そして、R11は、炭素数1〜7のアルキル基、
炭素数3〜5のアルケニル基、置換基を有していてもよ
いアラルキル基、又はR12−(CH2 )n −基(但し、
R12は、水素原子、又は低級アルキル基、低級アルコキ
シ基若しくは低級アルカノイル基により置換されていて
もよい含窒素芳香環、又は前記化46にて示されるフェ
ニル基を表し、nは1〜4の整数を表す)である。
【0048】
【化68】
【0049】すなわち、この化68にて示される合成法
において、反応(g)では、化合物(XI)を化合物(I
I)と反応させることにより、化合物(XII )、(XII
I)、(XIV )が得られるのである。また、かかる反応
においては、化合物(II)は塩の形態で反応に供されて
も何等差し支えなく、そして化合物(II)は、通常、1
〜5当量、好ましくは1〜1.5当量の割合で用いられ
る。しかも、化合物(XII)若しくは化合物(XIII)を
主に得ようとする場合には、化合物(XI)に対して用い
られる化合物(II)の量は1〜1.5当量とされること
が好ましく、更に好ましくは1〜1.1当量とされる。
また、化合物(XIV )を主に得ようとする場合には、化
合物(XI)に対して用いられる化合物(II)の使用量は
2〜5当量とされるのが好ましく、更に好ましくは2〜
3当量とされる。反応温度は、通常、−30℃〜150
℃とされるが、好ましくは−20℃〜120℃、更に好
ましくは−20℃〜80℃とされる。そして、反応溶媒
としては、メタノール、エタノール等のアルカノール類
や、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類や、ベンゼン、トルエン、ピリジン等の芳香族類
や、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等が使用される。
において、反応(g)では、化合物(XI)を化合物(I
I)と反応させることにより、化合物(XII )、(XII
I)、(XIV )が得られるのである。また、かかる反応
においては、化合物(II)は塩の形態で反応に供されて
も何等差し支えなく、そして化合物(II)は、通常、1
〜5当量、好ましくは1〜1.5当量の割合で用いられ
る。しかも、化合物(XII)若しくは化合物(XIII)を
主に得ようとする場合には、化合物(XI)に対して用い
られる化合物(II)の量は1〜1.5当量とされること
が好ましく、更に好ましくは1〜1.1当量とされる。
また、化合物(XIV )を主に得ようとする場合には、化
合物(XI)に対して用いられる化合物(II)の使用量は
2〜5当量とされるのが好ましく、更に好ましくは2〜
3当量とされる。反応温度は、通常、−30℃〜150
℃とされるが、好ましくは−20℃〜120℃、更に好
ましくは−20℃〜80℃とされる。そして、反応溶媒
としては、メタノール、エタノール等のアルカノール類
や、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類や、ベンゼン、トルエン、ピリジン等の芳香族類
や、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等が使用される。
【0050】また、かかる反応(g)において、出発物
質たる化合物(XI)は、従来から公知の各種の合成方
法、例えば、「ケミッシュ・ベリヒテ(Chem.Be
r.)」第95巻,第2885頁(1962年)、「ア
クタ・キミカ・アカデミアエ・サイエンティアルム・ハ
ンガリカエ(Acta.Chim.Acad.Sci.
Hung.)」第51巻,第95頁(1967年)、
「アクタ・キミカ・アカデミアエ・サイエンティアルム
・ハンガリカエ(Acta.Chim.Acad.Sc
i.Hung.)」第50巻,第303頁(1966
年)、「ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティ
(J.Chem.Soc.)」第354頁(1950
年)等の文献に記載されている方法によって合成される
こととなる。
質たる化合物(XI)は、従来から公知の各種の合成方
法、例えば、「ケミッシュ・ベリヒテ(Chem.Be
r.)」第95巻,第2885頁(1962年)、「ア
クタ・キミカ・アカデミアエ・サイエンティアルム・ハ
ンガリカエ(Acta.Chim.Acad.Sci.
Hung.)」第51巻,第95頁(1967年)、
「アクタ・キミカ・アカデミアエ・サイエンティアルム
・ハンガリカエ(Acta.Chim.Acad.Sc
i.Hung.)」第50巻,第303頁(1966
年)、「ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティ
(J.Chem.Soc.)」第354頁(1950
年)等の文献に記載されている方法によって合成される
こととなる。
【0051】一方、反応(h)では、前記反応(g)に
より得られる化合物(XII )を化合物(XV)と反応せし
めることにより、化合物(XVI )が得られ、更に反応
(i)では、前記反応(g)により得られる化合物(XI
II)を化合物(XV)と反応せしめることにより、化合物
(XVII)が得られるのである。ここで、反応(h)及び
(i)において用いられる化合物(XV)の量は、化合物
(XII )或いは(XIII)に対して、一般に1〜5当量と
され、更に好ましくは1〜2当量とされる。また、溶媒
としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ハロゲン化炭化水素類が用いられ、更に反応温度
は、0〜80℃とされる。
より得られる化合物(XII )を化合物(XV)と反応せし
めることにより、化合物(XVI )が得られ、更に反応
(i)では、前記反応(g)により得られる化合物(XI
II)を化合物(XV)と反応せしめることにより、化合物
(XVII)が得られるのである。ここで、反応(h)及び
(i)において用いられる化合物(XV)の量は、化合物
(XII )或いは(XIII)に対して、一般に1〜5当量と
され、更に好ましくは1〜2当量とされる。また、溶媒
としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ハロゲン化炭化水素類が用いられ、更に反応温度
は、0〜80℃とされる。
【0052】ところで、前記反応(g)〜(i)におい
ては、反応の際に、酸受容体が存在していてもよく、そ
の場合、酸受容体としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリ
ウムメチラートのようなアルカリ金属化合物や、ピリジ
ン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジンのよう
な有機第三級アミン等が挙げられる。
ては、反応の際に、酸受容体が存在していてもよく、そ
の場合、酸受容体としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリ
ウムメチラートのようなアルカリ金属化合物や、ピリジ
ン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジンのよう
な有機第三級アミン等が挙げられる。
【0053】以上、本発明に係る新規なイミダゾール誘
導体の製造法(合成法)について説明してきたが、これ
らの製造法に従って合成される本発明に係るイミダゾー
ル誘導体は、従来から公知の結晶化やカラムクロマトグ
ラフィー等の手法によって、反応混合物中より分取され
て、精製されるのである。
導体の製造法(合成法)について説明してきたが、これ
らの製造法に従って合成される本発明に係るイミダゾー
ル誘導体は、従来から公知の結晶化やカラムクロマトグ
ラフィー等の手法によって、反応混合物中より分取され
て、精製されるのである。
【0054】そして、かくの如くして精製された本発明
に係るイミダゾール誘導体を、例えば、塩酸、臭化水素
酸、リン酸、硫酸等の無機酸類や、酢酸、クエン酸、コ
ハク酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、メタンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸類と反応させ
ることにより、薬剤として許容し得る酸付加塩を、容易
に得ることが出来るのである。
に係るイミダゾール誘導体を、例えば、塩酸、臭化水素
酸、リン酸、硫酸等の無機酸類や、酢酸、クエン酸、コ
ハク酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、メタンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸類と反応させ
ることにより、薬剤として許容し得る酸付加塩を、容易
に得ることが出来るのである。
【0055】また、前記化67及び化68における、化
合物(I)、(IV)、(V)、(VII )、(VIII)、
(IX)、(XI)、(XII )、(XIII)には、それぞれ互
変異性体が存在しているが、それらを原料化合物或いは
目的化合物とする反応も、本発明に係るイミゾール誘導
体の製造法に含まれるものであり、前記で詳述した反応
と同様にして行なうことが出来る。
合物(I)、(IV)、(V)、(VII )、(VIII)、
(IX)、(XI)、(XII )、(XIII)には、それぞれ互
変異性体が存在しているが、それらを原料化合物或いは
目的化合物とする反応も、本発明に係るイミゾール誘導
体の製造法に含まれるものであり、前記で詳述した反応
と同様にして行なうことが出来る。
【0056】ここで、それら互変異性体を明確なものと
するために、以下に構造を示すこととする。化合物
(I)の互変異性体を下記化69、化合物(IV)の互変
異性体を下記化70、化合物(V)の互変異性体を下記
化71、化合物(VII )の互変異性体を下記化72、化
合物(VIII)の互変異性体を下記化73、化合物(IX)
の互変異性体を下記化74、化合物(XI)の互変異性体
を下記化75、化合物(XII )の互変異性体を下記化7
6、化合物(XIII)の互変異性体を下記化77に示す。
するために、以下に構造を示すこととする。化合物
(I)の互変異性体を下記化69、化合物(IV)の互変
異性体を下記化70、化合物(V)の互変異性体を下記
化71、化合物(VII )の互変異性体を下記化72、化
合物(VIII)の互変異性体を下記化73、化合物(IX)
の互変異性体を下記化74、化合物(XI)の互変異性体
を下記化75、化合物(XII )の互変異性体を下記化7
6、化合物(XIII)の互変異性体を下記化77に示す。
【0057】
【化69】
【0058】
【化70】
【0059】
【化71】
【0060】
【化72】
【0061】
【化73】
【0062】
【化74】
【0063】
【化75】
【0064】
【化76】
【0065】
【化77】
【0066】そして、前記の如く合成された本発明に係
るイミダゾール誘導体の互変異性体は、それぞれの状態
に応じて、安定な構造を取る。例えば、以下に示す実施
例39において合成される2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チ
オンは、前記反応(g)に従って合成されるものである
が、X線結晶解析により、結晶状態では2−(2−ジメ
チルアミノベンジルチオ)−4,4−ジメチル−2−イ
ミダゾリン−5−チオンの構造で存在していることが判
明した。
るイミダゾール誘導体の互変異性体は、それぞれの状態
に応じて、安定な構造を取る。例えば、以下に示す実施
例39において合成される2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チ
オンは、前記反応(g)に従って合成されるものである
が、X線結晶解析により、結晶状態では2−(2−ジメ
チルアミノベンジルチオ)−4,4−ジメチル−2−イ
ミダゾリン−5−チオンの構造で存在していることが判
明した。
【0067】さて、本発明に従う前記化44にて示され
る化合物及びそれら化合物の薬剤として許容され得る酸
付加塩は、消化性潰瘍の攻撃因子を抑制し、防御因子を
増強する作用を有しているのであるが、本発明に係る抗
潰瘍剤は、前述した新規なイミダゾール誘導体を、有効
成分として含有せしめて、常法に従い、製剤されるもの
である。
る化合物及びそれら化合物の薬剤として許容され得る酸
付加塩は、消化性潰瘍の攻撃因子を抑制し、防御因子を
増強する作用を有しているのであるが、本発明に係る抗
潰瘍剤は、前述した新規なイミダゾール誘導体を、有効
成分として含有せしめて、常法に従い、製剤されるもの
である。
【0068】より詳細には、本発明に係る抗潰瘍剤は、
有効成分として、本発明に係るイミダゾール誘導体及び
その薬剤として許容され得る酸付加塩が含有せしめら
れ、その他に、通常の医薬品製剤に用いられる成分とし
て、結合剤、賦形剤、滑沢剤、乳化剤、崩壊剤、湿潤
剤、防腐剤、着色剤等が、必要に応じて配合されるので
ある。具体的には、結合剤としてはアラビアゴム、ポリ
ビニルピロリドン、ソルビット、トラガント、ゼラチン
等が用いられ、賦形剤としては乳糖、砂糖、ソルビッ
ト、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、グリシ
ン等が用いられる。また、滑沢剤としてはステアリン酸
マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリ
カ等が用いられ、崩壊剤としてはカルボキシメチルセル
ロースカルシウム、馬鈴薯デンプン等が用いられ、湿潤
剤としてはメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウ
ムゲル、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ヒド
ロキシエチルセルロース、水素化食用油、ソルビットシ
ロップ等が用いられる。そして、防腐剤としてはソルビ
ン酸、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル等が用いられる
こととなる。
有効成分として、本発明に係るイミダゾール誘導体及び
その薬剤として許容され得る酸付加塩が含有せしめら
れ、その他に、通常の医薬品製剤に用いられる成分とし
て、結合剤、賦形剤、滑沢剤、乳化剤、崩壊剤、湿潤
剤、防腐剤、着色剤等が、必要に応じて配合されるので
ある。具体的には、結合剤としてはアラビアゴム、ポリ
ビニルピロリドン、ソルビット、トラガント、ゼラチン
等が用いられ、賦形剤としては乳糖、砂糖、ソルビッ
ト、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、グリシ
ン等が用いられる。また、滑沢剤としてはステアリン酸
マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリ
カ等が用いられ、崩壊剤としてはカルボキシメチルセル
ロースカルシウム、馬鈴薯デンプン等が用いられ、湿潤
剤としてはメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウ
ムゲル、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ヒド
ロキシエチルセルロース、水素化食用油、ソルビットシ
ロップ等が用いられる。そして、防腐剤としてはソルビ
ン酸、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル等が用いられる
こととなる。
【0069】そして、そのような本発明に係る抗潰瘍剤
は、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤、或いは注
射剤等の、従来から公知の各種剤形とされ得るものであ
る。また、本発明に係る抗潰瘍剤の投与量は、患者の年
齢、体重、症状の程度、投与経路により、適宜加減され
るべきものであるが、経口投与の場合、通常、成人で
は、1日当たり、有効成分である本発明に係るイミダゾ
ール誘導体或いはその薬剤として許容し得る酸付加塩と
して、1〜1000mg程度とされる。
は、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤、或いは注
射剤等の、従来から公知の各種剤形とされ得るものであ
る。また、本発明に係る抗潰瘍剤の投与量は、患者の年
齢、体重、症状の程度、投与経路により、適宜加減され
るべきものであるが、経口投与の場合、通常、成人で
は、1日当たり、有効成分である本発明に係るイミダゾ
ール誘導体或いはその薬剤として許容し得る酸付加塩と
して、1〜1000mg程度とされる。
【0070】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に説明することとするが、本発明が、
これらの実施例の記載により、何等の制約をも受けるも
のではないことは、言うまでもないところである。
発明を更に具体的に説明することとするが、本発明が、
これらの実施例の記載により、何等の制約をも受けるも
のではないことは、言うまでもないところである。
【0071】実施例 12−(2−ピリジルメチルチオ)イミダゾリン−4−オ
ンの合成 先ず、2−チオヒダントイン:1gとナトリウムメチラ
ート:2.5gとを、メタノール:50mLに溶解させ
て、これに2−クロロメチルピリジン・塩酸塩:1.5
gを加え、撹拌しながら、1.5時間加熱還流した。放
冷後、減圧にて溶媒を留去し、その残渣にクロロホル
ム:50mLを加えて、水:50mLにて2回洗浄し
た。次いで、分離されたクロロホルム層を硫酸マグネシ
ウムで脱水した後、濃縮乾固した。得られた残渣を、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;メタノ
ール:クロロホルム=1:50(体積比)]にて精製
し、ジエチルエーテルから結晶化させることにより、針
状晶の目的とする化合物を得た(収量:1.2g、収
率:67.2%、融点:105〜107℃)。以下に、
1H−NMRの分析結果を示す。
ンの合成 先ず、2−チオヒダントイン:1gとナトリウムメチラ
ート:2.5gとを、メタノール:50mLに溶解させ
て、これに2−クロロメチルピリジン・塩酸塩:1.5
gを加え、撹拌しながら、1.5時間加熱還流した。放
冷後、減圧にて溶媒を留去し、その残渣にクロロホル
ム:50mLを加えて、水:50mLにて2回洗浄し
た。次いで、分離されたクロロホルム層を硫酸マグネシ
ウムで脱水した後、濃縮乾固した。得られた残渣を、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;メタノ
ール:クロロホルム=1:50(体積比)]にて精製
し、ジエチルエーテルから結晶化させることにより、針
状晶の目的とする化合物を得た(収量:1.2g、収
率:67.2%、融点:105〜107℃)。以下に、
1H−NMRの分析結果を示す。
【0072】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 4.13(2H,s,C−CH2 −N),4.45(2
H,s,−CH2 −Ar),7.13〜8.73(4
H,m,Ar)
H,s,−CH2 −Ar),7.13〜8.73(4
H,m,Ar)
【0073】実施例 22−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル
メチルチオ)−5−trans −ベンジリデンイミダゾリン
−4−オンの合成 5−trans −ベンジリデン−2−チオヒダントイン:
1.7gとナトリウムメチラート:1.9gとをメタノ
ール:50mLに溶解させて、これに2−クロロメチル
−4−メトキシ−3,5−ジメチルピリジン・塩酸塩:
2.1gを加え、1時間加熱還流しながら反応させた。
この操作に次いで、反応溶液を放冷してから、溶媒を減
圧にて留去した。次いで、その得られた残渣に水:10
0mLを加え、これを濾過することにより不溶物を分取
し、更に得られた不溶物を、メタノール/クロロホルム
混合溶媒から結晶化せしめることにより、目的とする化
合物を得た(収量:1.75g、収率:59.5%、融
点:239〜242℃)。以下に、 1H−NMRの分析
結果を示す。
メチルチオ)−5−trans −ベンジリデンイミダゾリン
−4−オンの合成 5−trans −ベンジリデン−2−チオヒダントイン:
1.7gとナトリウムメチラート:1.9gとをメタノ
ール:50mLに溶解させて、これに2−クロロメチル
−4−メトキシ−3,5−ジメチルピリジン・塩酸塩:
2.1gを加え、1時間加熱還流しながら反応させた。
この操作に次いで、反応溶液を放冷してから、溶媒を減
圧にて留去した。次いで、その得られた残渣に水:10
0mLを加え、これを濾過することにより不溶物を分取
し、更に得られた不溶物を、メタノール/クロロホルム
混合溶媒から結晶化せしめることにより、目的とする化
合物を得た(収量:1.75g、収率:59.5%、融
点:239〜242℃)。以下に、 1H−NMRの分析
結果を示す。
【0074】1H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6
,δ,ppm,TMS) 2.23,2.35(6H,each s,Ar−CH
3 ×2),3.77(3H,s,−OCH3 ),4.7
4(2H,s,−CH2 −Ar),6.76(1H,
s,=CH−Ar),7.36〜8.34(6H,m,
Ar)
,δ,ppm,TMS) 2.23,2.35(6H,each s,Ar−CH
3 ×2),3.77(3H,s,−OCH3 ),4.7
4(2H,s,−CH2 −Ar),6.76(1H,
s,=CH−Ar),7.36〜8.34(6H,m,
Ar)
【0075】以下に示す実施例3〜15についても、上
記実施例1と同様にして、それぞれ対応する出発化合物
から、目的とする化合物を合成した。なお、これらの実
施例では、得られた化合物の収率、融点、 1H−NMR
の分析結果のみを示すこととする。
記実施例1と同様にして、それぞれ対応する出発化合物
から、目的とする化合物を合成した。なお、これらの実
施例では、得られた化合物の収率、融点、 1H−NMR
の分析結果のみを示すこととする。
【0076】実施例 32−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル
メチルチオ)イミダゾリン−4−オンの合成 収率:70.0%、融点:157〜160℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 2.24(3H,s,Ar−CH3 ),2.27(3
H,s,Ar−CH3 ),3.72(3H,s,−OC
H3 ),4.05(2H,s,C−CH2 −N),4.
62(2H,s,−CH2 −Ar),8.24(1H,
s,Ar)
メチルチオ)イミダゾリン−4−オンの合成 収率:70.0%、融点:157〜160℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 2.24(3H,s,Ar−CH3 ),2.27(3
H,s,Ar−CH3 ),3.72(3H,s,−OC
H3 ),4.05(2H,s,C−CH2 −N),4.
62(2H,s,−CH2 −Ar),8.24(1H,
s,Ar)
【0077】実施例 42−(2−ピリジルメチルチオ)−5−trans −ベンジ
リデンイミダゾリン−4−オンの合成 収率:64.5%、融点:〜207℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 4.72(2H,s,−CH2 −Ar),6.80(1
H,s,=CH−Ar),7.29〜8.72(9H,
m,Ar)
リデンイミダゾリン−4−オンの合成 収率:64.5%、融点:〜207℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 4.72(2H,s,−CH2 −Ar),6.80(1
H,s,=CH−Ar),7.29〜8.72(9H,
m,Ar)
【0078】実施例 52−(2−ピリジルメチルチオ)−5−trans −メチリ
デンイミダゾリン−4−オンの合成 収率:64.3%、融点:163〜165℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 2.04(3H,d,=CH−CH 3 ),4.61(2
H,s,−CH2 −Ar),6.01〜6.38(1
H,q,=CH−CH3 ),7.19〜8.68(4
H,s,Ar)
デンイミダゾリン−4−オンの合成 収率:64.3%、融点:163〜165℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 2.04(3H,d,=CH−CH 3 ),4.61(2
H,s,−CH2 −Ar),6.01〜6.38(1
H,q,=CH−CH3 ),7.19〜8.68(4
H,s,Ar)
【0079】実施例 62−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル
メチルチオ)−5−trans −メチリデンイミダゾリン−
4−オンの合成 収率:52.0%、融点:204〜206℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 2.08(3H,d,=CH−CH 3 ),2.26(3
H,s,Ar−CH3),2.36(3H,s,Ar−
CH3 ),3.79(3H,s,−OCH3 ),4.5
8(2H,s,−CH2 −Ar),6.01〜6.37
(1H,q,=CH−CH3 ),8.17(1H,s,
Ar)
メチルチオ)−5−trans −メチリデンイミダゾリン−
4−オンの合成 収率:52.0%、融点:204〜206℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 2.08(3H,d,=CH−CH 3 ),2.26(3
H,s,Ar−CH3),2.36(3H,s,Ar−
CH3 ),3.79(3H,s,−OCH3 ),4.5
8(2H,s,−CH2 −Ar),6.01〜6.37
(1H,q,=CH−CH3 ),8.17(1H,s,
Ar)
【0080】実施例 72−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジフェニル
イミダゾリン−4−オンの合成 収率:73.9%、融点:177〜179℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 4.59(2H,s,−CH2 −Ar),7.18〜
8.62(14H,m,Ar)
イミダゾリン−4−オンの合成 収率:73.9%、融点:177〜179℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 4.59(2H,s,−CH2 −Ar),7.18〜
8.62(14H,m,Ar)
【0081】実施例 82−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジメチルイ
ミダゾリン−4−オンの合成 収率:67.4%、融点:108〜109℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.38(6H,s,−CH3 ×2),4.41(2
H,s,−CH2 −Ar),7.13〜8.87(4
H,m,Ar)
ミダゾリン−4−オンの合成 収率:67.4%、融点:108〜109℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.38(6H,s,−CH3 ×2),4.41(2
H,s,−CH2 −Ar),7.13〜8.87(4
H,m,Ar)
【0082】実施例 92−(2−ピリジルメチルチオ)−5−メチルイミダゾ
リン−4−オンの合成 収率:51.4%、融点:96〜
99℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 1.43(3H,d,−CH3 ),4.12(1H,
q,−CH−),4.43(2H,s,−CH2 −A
r),7.13〜8.72(4H,m,Ar)
リン−4−オンの合成 収率:51.4%、融点:96〜
99℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 1.43(3H,d,−CH3 ),4.12(1H,
q,−CH−),4.43(2H,s,−CH2 −A
r),7.13〜8.72(4H,m,Ar)
【0083】実施例 102−(2−ピリジルメチルチオ)−5−ベンジルイミダ
ゾリン−4−オンの合成 収率:48.9%、融点:128〜130℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 2.60〜3.33(2H,m,−CH2 −Ar),
3.93〜4.43(3H,m,−CH 2 −Ar+C−
CH−N),7.00〜8.63(9H,m,Ar)
ゾリン−4−オンの合成 収率:48.9%、融点:128〜130℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 2.60〜3.33(2H,m,−CH2 −Ar),
3.93〜4.43(3H,m,−CH 2 −Ar+C−
CH−N),7.00〜8.63(9H,m,Ar)
【0084】実施例 112−(2−ピリジルメチルチオ)−5−メチル−5−フ
ェニルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:47.1%、融点:143〜144℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.66(3H,s,−CH3 ),4.49(2H,
s,−CH2 −Ar),7.25〜8.66(9H,
m,Ar)
ェニルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:47.1%、融点:143〜144℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.66(3H,s,−CH3 ),4.49(2H,
s,−CH2 −Ar),7.25〜8.66(9H,
m,Ar)
【0085】実施例 122−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジプロピル
イミダゾリン−4−オンの合成 収率:48.9%、融点:128〜130℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 0.82(3H,s,−CH2 −CH 3 ),0.92
(3H,s,−CH2 −CH 3 ),1.15〜1.89
(8H,m,−CH 2 −×4),4.37(2H,s,
−CH2 −Ar),7.15〜8.59(4H,m,A
r)
イミダゾリン−4−オンの合成 収率:48.9%、融点:128〜130℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 0.82(3H,s,−CH2 −CH 3 ),0.92
(3H,s,−CH2 −CH 3 ),1.15〜1.89
(8H,m,−CH 2 −×4),4.37(2H,s,
−CH2 −Ar),7.15〜8.59(4H,m,A
r)
【0086】実施例 132−(2−ピリジルメチルチオ)−5−エチル−5−フ
ェニルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:45.7%、融点:126〜129℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.89(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.48
(2H,q,−CH 2 −CH3 ),4.43(2H,
s,−CH2 −Ar),7.16〜8.63(9H,
m,Ar)
ェニルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:45.7%、融点:126〜129℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.89(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.48
(2H,q,−CH 2 −CH3 ),4.43(2H,
s,−CH2 −Ar),7.16〜8.63(9H,
m,Ar)
【0087】実施例 142−(2−ピリジルメチルチオ)−5−ブチル−5−エ
チルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:56.3%、融点:───(シロップ状)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.55〜0.86(6H,m,−CH2 −CH 3 ×
2),0.98〜1.76(8H,m,−CH2 −×
4),4.41(2H,s,−CH2 −Ar),7.1
1〜8.63(4H,m,Ar)
チルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:56.3%、融点:───(シロップ状)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.55〜0.86(6H,m,−CH2 −CH 3 ×
2),0.98〜1.76(8H,m,−CH2 −×
4),4.41(2H,s,−CH2 −Ar),7.1
1〜8.63(4H,m,Ar)
【0088】実施例 152−(2−ピリジルメチルチオ)−5−イソブチル−5
−メチルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:41.2%、融点:96〜99℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.82〜1.36(9H,m,−CH3 ×3),1.
69〜1.79(3H,m,−CH 2 −CH−),4.
39(2H,s,−CH2 −Ar),7.19〜8.6
2(4H,m,Ar)
−メチルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:41.2%、融点:96〜99℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.82〜1.36(9H,m,−CH3 ×3),1.
69〜1.79(3H,m,−CH 2 −CH−),4.
39(2H,s,−CH2 −Ar),7.19〜8.6
2(4H,m,Ar)
【0089】実施例 162−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
メチルイミダゾリン−4−オンの合成 5,5−ジメチル−2−チオヒダントイン:1gを、ジ
メチルスルホキシド:20mLに溶解させて、撹拌下、
これに2−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:
1.7gを加え、室温下において、1時間撹拌しながら
反応させた。そして、この反応液を、水:50mL中に
注ぎ、更に2N水酸化ナトリウム水溶液を加えて、pH
を7〜8とした。析出する沈殿を、酢酸エチル:50m
Lで2回抽出し、得られた酢酸エチル層を水:50m
L、飽和食塩水:50mLで洗浄し、次いで硫酸マグネ
シウムにて脱水した後、濃縮乾固した。こうして得られ
た残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開
溶媒;メタノール:クロロホルム=1:20(体積
比)]にて精製し、ジエチルエーテルより結晶化させる
ことにより、目的とする化合物を得た(収量:1.2
g、収率:62.4%、融点:113〜115℃)。以
下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示
す。
メチルイミダゾリン−4−オンの合成 5,5−ジメチル−2−チオヒダントイン:1gを、ジ
メチルスルホキシド:20mLに溶解させて、撹拌下、
これに2−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:
1.7gを加え、室温下において、1時間撹拌しながら
反応させた。そして、この反応液を、水:50mL中に
注ぎ、更に2N水酸化ナトリウム水溶液を加えて、pH
を7〜8とした。析出する沈殿を、酢酸エチル:50m
Lで2回抽出し、得られた酢酸エチル層を水:50m
L、飽和食塩水:50mLで洗浄し、次いで硫酸マグネ
シウムにて脱水した後、濃縮乾固した。こうして得られ
た残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開
溶媒;メタノール:クロロホルム=1:20(体積
比)]にて精製し、ジエチルエーテルより結晶化させる
ことにより、目的とする化合物を得た(収量:1.2
g、収率:62.4%、融点:113〜115℃)。以
下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示
す。
【0090】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.37(6H,s,−CH3 ×2),2.70{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.46(2H,s,−
CH2 −Ar),6.93〜7.60(4H,m,A
r),9.87(1H,br.s,D2 O添加で消失,
−NH)
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.46(2H,s,−
CH2 −Ar),6.93〜7.60(4H,m,A
r),9.87(1H,br.s,D2 O添加で消失,
−NH)
【0091】以下に示す実施例17〜30についても、
前記実施例16と同様にして、それぞれに対応する出発
化合物から、目的とする化合物を合成した。なお、これ
らの実施例では、得られた化合物の収率、融点、 1H−
NMRの分析結果のみを示すこととする。
前記実施例16と同様にして、それぞれに対応する出発
化合物から、目的とする化合物を合成した。なお、これ
らの実施例では、得られた化合物の収率、融点、 1H−
NMRの分析結果のみを示すこととする。
【0092】実施例 172−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)イミダゾリン
−4−オンの合成 収率:48.1%、融点:114〜116℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 2.78{6H,s,−N(CH3 )2 },4.08
(2H,s,C−CH2−N),4.31(2H,s,
−CH2 −Ar),7.07〜7.56(4H,m,A
r)
−4−オンの合成 収率:48.1%、融点:114〜116℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 2.78{6H,s,−N(CH3 )2 },4.08
(2H,s,C−CH2−N),4.31(2H,s,
−CH2 −Ar),7.07〜7.56(4H,m,A
r)
【0093】実施例 182−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−trans
−ベンジリデンイミダゾリン−4−オンの合成 収率:68.6%、融点:165〜167℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 2.67{6H,s,−N(CH3 )2 },4.67
(2H,s,−CH2 −Ar),6.77(1H,s,
=CH−Ar),7.17〜8.35(9H,m,A
r)
−ベンジリデンイミダゾリン−4−オンの合成 収率:68.6%、融点:165〜167℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 2.67{6H,s,−N(CH3 )2 },4.67
(2H,s,−CH2 −Ar),6.77(1H,s,
=CH−Ar),7.17〜8.35(9H,m,A
r)
【0094】実施例 192−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−trans
−メチリデンイミダゾリン−4−オンの合成 収率:56.8%、融点:97〜98℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 2.09(3H,d,=CH−CH 3 ),2.79{6
H,s,−N(CH3)2 },4.47(2H,s,−
CH2 −Ar),6.37(1H,q,=CH−CH
3 ),7.02〜7.64(4H,m,Ar)
−メチリデンイミダゾリン−4−オンの合成 収率:56.8%、融点:97〜98℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 2.09(3H,d,=CH−CH 3 ),2.79{6
H,s,−N(CH3)2 },4.47(2H,s,−
CH2 −Ar),6.37(1H,q,=CH−CH
3 ),7.02〜7.64(4H,m,Ar)
【0095】実施例 202−(2−N−イソブチル−N−メチルアミノベンジル
チオ)イミダゾリン−4−オンの合成 収率:36.9%、融点:───(シロップ状)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.96(6H,d,−CH3 ×2),1.79〜2.
13(1H,m,−CH−),2.59〜2.68{5
H,m,−N(CH3 )CH2 −},4.12(2H,
s,C−CH2 −N),4.47(2H,s,−CH2
−Ar),7.01〜7.63(4H,m,Ar)
チオ)イミダゾリン−4−オンの合成 収率:36.9%、融点:───(シロップ状)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.96(6H,d,−CH3 ×2),1.79〜2.
13(1H,m,−CH−),2.59〜2.68{5
H,m,−N(CH3 )CH2 −},4.12(2H,
s,C−CH2 −N),4.47(2H,s,−CH2
−Ar),7.01〜7.63(4H,m,Ar)
【0096】実施例 212−(2−N−イソブチル−N−メチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オンの合
成 収率:39.1%、融点:〜107℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.96{6H,d,−CH(CH 3 )2 },1.36
(6H,s,−CH3×2),1.72〜2.13{1
H,m,−CH(CH3 )2 },2.58〜2.67
{5H,m,−N(CH3 )CH2 −},4.49(2
H,s,−CH2−Ar),6.86〜7.66(4
H,m,Ar)
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オンの合
成 収率:39.1%、融点:〜107℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.96{6H,d,−CH(CH 3 )2 },1.36
(6H,s,−CH3×2),1.72〜2.13{1
H,m,−CH(CH3 )2 },2.58〜2.67
{5H,m,−N(CH3 )CH2 −},4.49(2
H,s,−CH2−Ar),6.86〜7.66(4
H,m,Ar)
【0097】実施例 222−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−メチル
イミダゾリン−4−オンの合成 収率:44.0%、融点:100〜102℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 1.61(3H,d,−CH3 ),2.69{6H,
s,−N(CH3 )2 },3.96(1H,q,C−C
H−N),4.49(2H,s,−CH2 −Ar),
6.86〜7.66(4H,m,Ar)
イミダゾリン−4−オンの合成 収率:44.0%、融点:100〜102℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 1.61(3H,d,−CH3 ),2.69{6H,
s,−N(CH3 )2 },3.96(1H,q,C−C
H−N),4.49(2H,s,−CH2 −Ar),
6.86〜7.66(4H,m,Ar)
【0098】実施例 232−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−ベンジ
ルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:70.8%、融点:124〜126.5℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 2.47{6H,s,−N(CH3 )2 },2.68〜
3.37(2H,m,−CH2 −Ar),3.93〜
4.30(3H,m,−CH 2 −Ar+C−CH−
N),6.90〜7.43(9H,m,Ar)
ルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:70.8%、融点:124〜126.5℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 2.47{6H,s,−N(CH3 )2 },2.68〜
3.37(2H,m,−CH2 −Ar),3.93〜
4.30(3H,m,−CH 2 −Ar+C−CH−
N),6.90〜7.43(9H,m,Ar)
【0099】実施例 242−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−メチル
−5−フェニルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:48.4%、融点:───(アモルファス)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.58(3H,s,−CH3 ),2.63{6H,
s,−N(CH3 )2 },4.41(2H,s,−CH
2 −Ar),7.16〜7.76(9H,m,Ar)
−5−フェニルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:48.4%、融点:───(アモルファス)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.58(3H,s,−CH3 ),2.63{6H,
s,−N(CH3 )2 },4.41(2H,s,−CH
2 −Ar),7.16〜7.76(9H,m,Ar)
【0100】実施例 252−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチル
−5−メチルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:57.9%、融点:78〜81℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.71(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.32
(3H,s,−CH3 ),1.74(2H,q,−CH
2 −CH3 ),2.73{6H,s,−N(CH 3 )
2 },4.36(2H,s,−CH2 −Ar),6.8
8〜7.53(4H,m,Ar)
−5−メチルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:57.9%、融点:78〜81℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.71(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.32
(3H,s,−CH3 ),1.74(2H,q,−CH
2 −CH3 ),2.73{6H,s,−N(CH 3 )
2 },4.36(2H,s,−CH2 −Ar),6.8
8〜7.53(4H,m,Ar)
【0101】実施例 262−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
プロピルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:36.6%、融点:109〜110℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.80(3H,s,−CH2 −CH 3 ),0.96
(3H,s,−CH2 −CH 3 ),1.29〜1.92
(8H,m,−CH2 −×4),2.74{6H,s,
−N(CH3 )2 },4.37(2H,s,−CH2 −
Ar),7.25〜7.57(4H,m,Ar)
プロピルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:36.6%、融点:109〜110℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.80(3H,s,−CH2 −CH 3 ),0.96
(3H,s,−CH2 −CH 3 ),1.29〜1.92
(8H,m,−CH2 −×4),2.74{6H,s,
−N(CH3 )2 },4.37(2H,s,−CH2 −
Ar),7.25〜7.57(4H,m,Ar)
【0102】実施例 272−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチル
−5−フェニルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:43.8%、融点:104〜107℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.77(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.93
(2H,q,−CH 2 −CH3 ),2.72{6H,
s,−N(CH3 )2 },4.40(2H,s,−CH
2 −Ar),6.93〜7.47(9H,m,Ar)
−5−フェニルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:43.8%、融点:104〜107℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.77(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.93
(2H,q,−CH 2 −CH3 ),2.72{6H,
s,−N(CH3 )2 },4.40(2H,s,−CH
2 −Ar),6.93〜7.47(9H,m,Ar)
【0103】実施例 282−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
エチルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:48.2%、融点:98〜100℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.70(6H,t,−CH2 −CH 3 ×2),1.7
5(4H,q,−CH 2 −CH3 ×2),2.71{6
H,s,−N(CH3 )2 },4.38(2H,s,−
CH2 −Ar),6.91〜7.51(4H,m,A
r)
エチルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:48.2%、融点:98〜100℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.70(6H,t,−CH2 −CH 3 ×2),1.7
5(4H,q,−CH 2 −CH3 ×2),2.71{6
H,s,−N(CH3 )2 },4.38(2H,s,−
CH2 −Ar),6.91〜7.51(4H,m,A
r)
【0104】実施例 292−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−ブチル
−5−エチルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:43.8%、融点:───(シロップ状)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.71(6H,m,−CH2 −CH 3 ×2),1.0
4〜1.78(8H,m,−CH2 −×4),2.73
{6H,s,−N(CH3 )2 },4.37(2H,
s,−CH2 −Ar),7.13〜7.66(4H,
m,Ar)
−5−エチルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:43.8%、融点:───(シロップ状)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.71(6H,m,−CH2 −CH 3 ×2),1.0
4〜1.78(8H,m,−CH2 −×4),2.73
{6H,s,−N(CH3 )2 },4.37(2H,
s,−CH2 −Ar),7.13〜7.66(4H,
m,Ar)
【0105】実施例 302−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−イソブ
チル−5−メチルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:72.0%、融点:───(シロップ状)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.85〜1.32(9H,m,−CH3 ×3),1.
67〜1.81(3H,m,−CH 2 −CH−),2.
72{6H,s,−N(CH3 )2 },4.42(2
H,s,−CH2 −Ar),7.19〜7.62(4
H,m,Ar)
チル−5−メチルイミダゾリン−4−オンの合成 収率:72.0%、融点:───(シロップ状)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.85〜1.32(9H,m,−CH3 ×3),1.
67〜1.81(3H,m,−CH 2 −CH−),2.
72{6H,s,−N(CH3 )2 },4.42(2
H,s,−CH2 −Ar),7.19〜7.62(4
H,m,Ar)
【0106】実施例 312−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
メチルイミダゾリン−4−オンのマレイン酸塩の合成 実施例16で得られた2−(2−ジメチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オン:
1.5gを、アセトン:50mLに溶解せしめ、これに
マレイン酸:0.63gを加え、20分間撹拌しながら
反応させた。次いで、溶媒を減圧にて留去し、得られた
残渣をエタノール−石油エーテルより結晶化させること
により、目的とする2−(2−ジメチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オンのモ
ノマレイン酸塩を、針状晶として得た(収量:1.6
g、収率:75.2%、融点:〜105℃)。なお、得
られたモノマレイン酸塩の元素分析の結果は以下の通り
である。
メチルイミダゾリン−4−オンのマレイン酸塩の合成 実施例16で得られた2−(2−ジメチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オン:
1.5gを、アセトン:50mLに溶解せしめ、これに
マレイン酸:0.63gを加え、20分間撹拌しながら
反応させた。次いで、溶媒を減圧にて留去し、得られた
残渣をエタノール−石油エーテルより結晶化させること
により、目的とする2−(2−ジメチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オンのモ
ノマレイン酸塩を、針状晶として得た(収量:1.6
g、収率:75.2%、融点:〜105℃)。なお、得
られたモノマレイン酸塩の元素分析の結果は以下の通り
である。
【0107】元素分析値:C14H19N3 OS・C4 H4
O4 ・1/4H2 Oとして 計算値:C:54.33%、H:5.95%、N:1
0.56% 実測値:C:54.46%、H:5.76%、N:1
0.55%
O4 ・1/4H2 Oとして 計算値:C:54.33%、H:5.95%、N:1
0.56% 実測値:C:54.46%、H:5.76%、N:1
0.55%
【0108】実施例 322−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
メチルイミダゾリン−4−オンの塩酸塩の合成 実施例16で得られた2−(2−ジメチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オン:
0.27gをエーテル:30mLに溶解せしめたもの
を、氷冷下で撹拌しながら、これに塩化水素ガスを導入
して反応させた。そして、この反応により析出した塩酸
塩を濾取して、エーテルで数回洗浄することにより、粉
末状の2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−オンの塩酸塩を得た
(収量:0.25g、収率:81.8%、融点:113
〜114℃)。以下に、得られた塩酸塩の元素分析の結
果を示す。
メチルイミダゾリン−4−オンの塩酸塩の合成 実施例16で得られた2−(2−ジメチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オン:
0.27gをエーテル:30mLに溶解せしめたもの
を、氷冷下で撹拌しながら、これに塩化水素ガスを導入
して反応させた。そして、この反応により析出した塩酸
塩を濾取して、エーテルで数回洗浄することにより、粉
末状の2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−オンの塩酸塩を得た
(収量:0.25g、収率:81.8%、融点:113
〜114℃)。以下に、得られた塩酸塩の元素分析の結
果を示す。
【0109】元素分析値:C14H19N3 OS・2HCl
・H2 Oとして 計算値:C:45.65%、H:6.29%、N:1
1.41% 実測値:C:45.62%、H:6.19%、N:1
1.59%
・H2 Oとして 計算値:C:45.65%、H:6.29%、N:1
1.41% 実測値:C:45.62%、H:6.19%、N:1
1.59%
【0110】実施例 331−N−アセチル−2−(2−ジメチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチル−2−イミダゾリン−4−オ
ンの合成 1−N−アセチル−5,5−ジメチル−2−チオヒダン
トイン:3.43gと2−ジメチルアミノベンジルクロ
リド:4.18gとを、N,N−ジメチルスルホキシ
ド:50mL中で、室温にて1時間反応させた。その反
応液を、水:100mL中に注ぎ込み、これに2N水酸
化ナトリウム水溶液を加えて、溶液のpHを7〜8と
し、ここで析出した不溶物を酢酸エチル:100mLで
抽出した。これにより得られた有機層を飽和食塩水:1
00mLで2回洗浄、硫酸マグネシウムで脱水した後、
濃縮乾固した。そして、得られた残渣を、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー[展開溶媒:クロロホルム]に
て精製し、ジエチルエーテル−n−ヘキサンから結晶化
させることにより、目的とする化合物を針状晶として得
た(収量:3.4g、収率:57.6%、融点:99〜
100℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの
分析結果を示す。
チオ)−5,5−ジメチル−2−イミダゾリン−4−オ
ンの合成 1−N−アセチル−5,5−ジメチル−2−チオヒダン
トイン:3.43gと2−ジメチルアミノベンジルクロ
リド:4.18gとを、N,N−ジメチルスルホキシ
ド:50mL中で、室温にて1時間反応させた。その反
応液を、水:100mL中に注ぎ込み、これに2N水酸
化ナトリウム水溶液を加えて、溶液のpHを7〜8と
し、ここで析出した不溶物を酢酸エチル:100mLで
抽出した。これにより得られた有機層を飽和食塩水:1
00mLで2回洗浄、硫酸マグネシウムで脱水した後、
濃縮乾固した。そして、得られた残渣を、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー[展開溶媒:クロロホルム]に
て精製し、ジエチルエーテル−n−ヘキサンから結晶化
させることにより、目的とする化合物を針状晶として得
た(収量:3.4g、収率:57.6%、融点:99〜
100℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの
分析結果を示す。
【0111】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 2.41(6H,s,−CH3 ×2),2.50(3
H,s,−COCH 3 ),2.68{6H,s,−N
(CH3 )2 },4.43(2H,s,−CH2 −A
r),6.87〜7.67(4H,m,Ar)
H,s,−COCH 3 ),2.68{6H,s,−N
(CH3 )2 },4.43(2H,s,−CH2 −A
r),6.87〜7.67(4H,m,Ar)
【0112】実施例 341−N−アセチル−2−(2−ジメチルアミノベンジル
チオ)−5−エチル−5−メチル−2−イミダゾリン−
4−オンの合成 前記実施例33における1−N−アセチル−5,5−ジ
メチル−2−チオヒダントインの代りに1−N−アセチ
ル−5−エチル−5−メチル−2−チオヒダントイン:
2.0gを、また2−ジメチルアミノベンジルクロリド
の代りに2−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸
塩:2.27gを、それぞれ用いて、前記実施例33と
同様にして反応を行なうことにより、目的とする1−N
−アセチル−2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5−エチル−5−メチル−2−イミダゾリン−4−オ
ンを、針状晶として得た(収量:1.37g、収率:4
1.1%、融点:83〜85℃)。以下に、得られた化
合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
チオ)−5−エチル−5−メチル−2−イミダゾリン−
4−オンの合成 前記実施例33における1−N−アセチル−5,5−ジ
メチル−2−チオヒダントインの代りに1−N−アセチ
ル−5−エチル−5−メチル−2−チオヒダントイン:
2.0gを、また2−ジメチルアミノベンジルクロリド
の代りに2−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸
塩:2.27gを、それぞれ用いて、前記実施例33と
同様にして反応を行なうことにより、目的とする1−N
−アセチル−2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5−エチル−5−メチル−2−イミダゾリン−4−オ
ンを、針状晶として得た(収量:1.37g、収率:4
1.1%、融点:83〜85℃)。以下に、得られた化
合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0113】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.71(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.58
(3H,s,−CH3 ),2.07(2H,q,−CH
2 −CH3 ),2.33(3H,s,COCH3),
2.67{6H,s,−N(CH3 )2 },4.46
(2H,s,−CH2−Ar),6.88〜7.68
(4H,m,Ar)
(3H,s,−CH3 ),2.07(2H,q,−CH
2 −CH3 ),2.33(3H,s,COCH3),
2.67{6H,s,−N(CH3 )2 },4.46
(2H,s,−CH2−Ar),6.88〜7.68
(4H,m,Ar)
【0114】実施例 351−N−メチル−2−(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン−5−オン
の合成 実施例16で得られた2−(2−ジメチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オン:
0.5gを、N,N−ジメチルホルムアミド:20mL
に溶解せしめて、氷冷下、撹拌しながら、これに油性水
素化ナトリウム(60%含有):0.09gを加え、1
5分間撹拌した。次いで、これにヨウ化メチル:1mL
を加え、そのまま1時間反応させた。その後、かかる反
応液に酢酸エチル:100mLを加えた後、飽和食塩
水:50mLにて3回洗浄した。そして、有機溶媒層を
硫酸マグネシウムで脱水乾燥し、それを濃縮乾固して得
られる残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
[展開溶媒;クロロホルム]にて精製することにより、
シロップ状の目的とする化合物を得た(収量:0.41
g、収率:78.1%)。以下に、得られた化合物の 1
H−NMRの分析結果を示す。
オ)−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン−5−オン
の合成 実施例16で得られた2−(2−ジメチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−オン:
0.5gを、N,N−ジメチルホルムアミド:20mL
に溶解せしめて、氷冷下、撹拌しながら、これに油性水
素化ナトリウム(60%含有):0.09gを加え、1
5分間撹拌した。次いで、これにヨウ化メチル:1mL
を加え、そのまま1時間反応させた。その後、かかる反
応液に酢酸エチル:100mLを加えた後、飽和食塩
水:50mLにて3回洗浄した。そして、有機溶媒層を
硫酸マグネシウムで脱水乾燥し、それを濃縮乾固して得
られる残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
[展開溶媒;クロロホルム]にて精製することにより、
シロップ状の目的とする化合物を得た(収量:0.41
g、収率:78.1%)。以下に、得られた化合物の 1
H−NMRの分析結果を示す。
【0115】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.40(6H,s,−CH3 ×2),2.77{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },3.03(3H,s,−
NCH3 ),4.57(2H,s,−CH2 −Ar),
6.87〜7.70(4H,m,Ar)
H,s,−N(CH3 ) 2 },3.03(3H,s,−
NCH3 ),4.57(2H,s,−CH2 −Ar),
6.87〜7.70(4H,m,Ar)
【0116】実施例 364−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
メチル−3−イミダゾリン−2−オンの合成 5,5−ジメチル−4−チオヒダントイン:1.5g
を、メタノール:50mLに溶解させて、これを撹拌し
ながら、更に、2−ジメチルアミノベンジルクロリド・
塩酸塩:2.5gを加え、そのまま室温にて2時間撹拌
した。溶媒を減圧下で留去した後、得られた残渣にクロ
ロホルム:100mLを加え、これを飽和炭酸水素ナト
リウム溶液:100mLにて洗浄した。有機層を硫酸マ
グネシウムにて脱水、濃縮乾固し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー[展開溶媒;メタノール:クロロホル
ム=1:100(体積比)]にて精製し、ジエチルエー
テル−石油エーテルから結晶化することにより、目的と
する化合物を得た(収量:2g、収率:69.1%、融
点:160〜162℃)。以下に、得られた化合物の 1
H−NMRの分析結果を示す。
メチル−3−イミダゾリン−2−オンの合成 5,5−ジメチル−4−チオヒダントイン:1.5g
を、メタノール:50mLに溶解させて、これを撹拌し
ながら、更に、2−ジメチルアミノベンジルクロリド・
塩酸塩:2.5gを加え、そのまま室温にて2時間撹拌
した。溶媒を減圧下で留去した後、得られた残渣にクロ
ロホルム:100mLを加え、これを飽和炭酸水素ナト
リウム溶液:100mLにて洗浄した。有機層を硫酸マ
グネシウムにて脱水、濃縮乾固し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー[展開溶媒;メタノール:クロロホル
ム=1:100(体積比)]にて精製し、ジエチルエー
テル−石油エーテルから結晶化することにより、目的と
する化合物を得た(収量:2g、収率:69.1%、融
点:160〜162℃)。以下に、得られた化合物の 1
H−NMRの分析結果を示す。
【0117】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.48(6H,s,−CH3 ×2),2.72{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.67(2H,s,−
CH2 −Ar),6.96〜7.64(4H,m,A
r)
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.67(2H,s,−
CH2 −Ar),6.96〜7.64(4H,m,A
r)
【0118】実施例 371−N−メチル−4−(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチル−3−イミダゾリン−2−オン
の合成 前記実施例36で得られた4−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチル−3−イミダゾリン−
2−オン:0.5gを、N,N−ジメチルホルムアルデ
ヒド:20mLに溶解させ、更に、これにヨウ化メチ
ル:1mLを加えて、以下前記実施例35と同様にして
反応せしめることにより、シロップ状の目的とする化合
物を得た(収量:0.43g、収率:81.9%)。以
下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示
す。
オ)−5,5−ジメチル−3−イミダゾリン−2−オン
の合成 前記実施例36で得られた4−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチル−3−イミダゾリン−
2−オン:0.5gを、N,N−ジメチルホルムアルデ
ヒド:20mLに溶解させ、更に、これにヨウ化メチ
ル:1mLを加えて、以下前記実施例35と同様にして
反応せしめることにより、シロップ状の目的とする化合
物を得た(収量:0.43g、収率:81.9%)。以
下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示
す。
【0119】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.33(6H,s,−CH3 ×2),2.67{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },2.88(3H,s,−
NCH3 ),4.62(2H,s,−CH2 −Ar),
6.90〜7.48(4H,m,Ar)
H,s,−N(CH3 ) 2 },2.88(3H,s,−
NCH3 ),4.62(2H,s,−CH2 −Ar),
6.90〜7.48(4H,m,Ar)
【0120】実施例 384−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチル
−5−メチル−3−イミダゾリン−2−オンの合成 前記実施例36における5,5−ジメチル−4−チオヒ
ダントインの代りに5−エチル−5−メチル−4−チオ
ヒダントインを用いて、実施例36と同様にした反応を
行ない、ジエチルエーテル−n−ヘキサンから結晶化す
ることにより、目的とする化合物を得た(収量:1.9
g、収率:68.6%、融点:111〜113℃)。以
下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示
す。
−5−メチル−3−イミダゾリン−2−オンの合成 前記実施例36における5,5−ジメチル−4−チオヒ
ダントインの代りに5−エチル−5−メチル−4−チオ
ヒダントインを用いて、実施例36と同様にした反応を
行ない、ジエチルエーテル−n−ヘキサンから結晶化す
ることにより、目的とする化合物を得た(収量:1.9
g、収率:68.6%、融点:111〜113℃)。以
下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示
す。
【0121】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.74(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.45
(3H,s,−CH3 ),1.83(2H,q,−CH
2 −CH3 ),2.71{6H,s,−N(CH 3 )
2 },4.69(2H,s,−CH2 −Ar),6.9
1〜7.68(4H,m,Ar)
(3H,s,−CH3 ),1.83(2H,q,−CH
2 −CH3 ),2.71{6H,s,−N(CH 3 )
2 },4.69(2H,s,−CH2 −Ar),6.9
1〜7.68(4H,m,Ar)
【0122】実施例 39 (a)2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン及び2,4−ビ
ス(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメ
チル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:7g
を、エタノール:100mLに溶解させ、撹拌下、更に
2−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:9.1
gをエタノール:50mLに溶解せしめた溶液を加え、
室温にて1.5時間撹拌しながら反応させた。かかる反
応の後、溶媒を減圧にて留去し、残渣にクロロホルム:
100mLを加え、これを炭酸カリウム水溶液にて洗浄
した。そして、分取したクロロホルム層を硫酸マグネシ
ウムにて脱水乾燥し、濃縮乾固した。ここで得られた残
渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶
媒;クロロホルム]にて精製したところ、先ず、2,4
−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチオ)体が溶出
し、そして、その溶媒を留去することにより、シロップ
状の2,4−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールを得た(収
量:1.1g、収率:5.9%)。以下に、得られた化
合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン及び2,4−ビ
ス(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメ
チル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:7g
を、エタノール:100mLに溶解させ、撹拌下、更に
2−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:9.1
gをエタノール:50mLに溶解せしめた溶液を加え、
室温にて1.5時間撹拌しながら反応させた。かかる反
応の後、溶媒を減圧にて留去し、残渣にクロロホルム:
100mLを加え、これを炭酸カリウム水溶液にて洗浄
した。そして、分取したクロロホルム層を硫酸マグネシ
ウムにて脱水乾燥し、濃縮乾固した。ここで得られた残
渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶
媒;クロロホルム]にて精製したところ、先ず、2,4
−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチオ)体が溶出
し、そして、その溶媒を留去することにより、シロップ
状の2,4−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールを得た(収
量:1.1g、収率:5.9%)。以下に、得られた化
合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0123】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.40(6H,s,−CH3 ×2),2.70{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },2.73{6H,s,−
N(CH3 )2 },4.57(2H,s,−CH 2 −A
r),4.63(2H,s,−CH2 −Ar),6.8
0〜7.73(8H,m,Ar)
H,s,−N(CH3 ) 2 },2.73{6H,s,−
N(CH3 )2 },4.57(2H,s,−CH 2 −A
r),4.63(2H,s,−CH2 −Ar),6.8
0〜7.73(8H,m,Ar)
【0124】次いで、2−(2−ジメチルアミノベンジ
ルチオ)体が溶出し、これをジエチルエーテル−石油エ
ーテルから結晶化することにより、針状晶として、2−
(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチ
ルイミダゾリン−4−チオンを得た(収量:6.1g、
収率:47.6%、融点:139〜140℃)。以下
に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
ルチオ)体が溶出し、これをジエチルエーテル−石油エ
ーテルから結晶化することにより、針状晶として、2−
(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチ
ルイミダゾリン−4−チオンを得た(収量:6.1g、
収率:47.6%、融点:139〜140℃)。以下
に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0125】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.43(6H,s,−CH3 ×2),2.87{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.37(2H,s,−
CH2 −Ar),7.20〜7.57(4H,m,A
r)
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.37(2H,s,−
CH2 −Ar),7.20〜7.57(4H,m,A
r)
【0126】(b)5,5−ジメチル−2,4−ジチオ
ヒダントイン:8gを、クロロホルム:200mLに溶
解させて、水浴上で約60℃に加温した後、撹拌下、更
に2−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:11
gを加え、約30分撹拌しながら反応させた。そして、
反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄後、上記
(a)と同様にして処理を行ない、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより、2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チ
オン(収量:9.1g、収率:62.1%)及び2,4
−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−
ジメチル−5H−イミダゾール(収量:1.2g、収
率:5.6%)のそれぞれを得た。
ヒダントイン:8gを、クロロホルム:200mLに溶
解させて、水浴上で約60℃に加温した後、撹拌下、更
に2−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:11
gを加え、約30分撹拌しながら反応させた。そして、
反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄後、上記
(a)と同様にして処理を行ない、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより、2−(2−ジメチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チ
オン(収量:9.1g、収率:62.1%)及び2,4
−ビス(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−
ジメチル−5H−イミダゾール(収量:1.2g、収
率:5.6%)のそれぞれを得た。
【0127】以下に示す実施例40〜54についても、
実施例39と同様にして、それぞれ対応する原料化合物
から、目的とする化合物を合成した。なお、これらの実
施例で得られた化合物については、収率、融点及び 1H
−NMRの分析結果のみを示すこととする。また、2,
4−ビス置換体については、ジチオヒダントインに対す
るハロゲン化物の使用量を2当量以上とすることで定量
的に得られるため、その合成例を、後述の実施例に記載
することとする。
実施例39と同様にして、それぞれ対応する原料化合物
から、目的とする化合物を合成した。なお、これらの実
施例で得られた化合物については、収率、融点及び 1H
−NMRの分析結果のみを示すこととする。また、2,
4−ビス置換体については、ジチオヒダントインに対す
るハロゲン化物の使用量を2当量以上とすることで定量
的に得られるため、その合成例を、後述の実施例に記載
することとする。
【0128】実施例 402−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
エチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:62.5%、融点:135〜136℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.58(6H,t,−CH2 −CH 3 ×2),1.6
6〜2.05(4H,m,−CH 2 −CH3 ×2),
2.81{6H,s,−N(CH3 )2 },4.31
(2H,s,−CH2 −Ar),7.00〜7.49
(4H,m,Ar)
エチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:62.5%、融点:135〜136℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.58(6H,t,−CH2 −CH 3 ×2),1.6
6〜2.05(4H,m,−CH 2 −CH3 ×2),
2.81{6H,s,−N(CH3 )2 },4.31
(2H,s,−CH2 −Ar),7.00〜7.49
(4H,m,Ar)
【0129】実施例 412−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−フェニ
ル−5−メチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:56.9%、融点:───(アモルファス)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.82(3H,s,−CH3 ),2.79{6H,
s,−N(CH3 )2 },4.30(2H,s,−CH
2 −Ar),7.17〜7.49(9H,m,Ar)
ル−5−メチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:56.9%、融点:───(アモルファス)1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.82(3H,s,−CH3 ),2.79{6H,
s,−N(CH3 )2 },4.30(2H,s,−CH
2 −Ar),7.17〜7.49(9H,m,Ar)
【0130】実施例 422−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチル
−5−メチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:52.9%、融点:139〜141℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.72(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.39
(3H,s,−CH3 ),1.86(2H,q,CH 2
−CH3 ),2.82{6H,s,−N(CH3)
2 },4.32(2H,s,−CH2 −Ar),7.1
7〜7.44(4H,m,Ar)
−5−メチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:52.9%、融点:139〜141℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.72(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.39
(3H,s,−CH3 ),1.86(2H,q,CH 2
−CH3 ),2.82{6H,s,−N(CH3)
2 },4.32(2H,s,−CH2 −Ar),7.1
7〜7.44(4H,m,Ar)
【0131】実施例 432−(2−N−イソブチル−N−メチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの
合成 収率:38.2%、融点:128〜130℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.97{6H,d,−CH(CH 3 )2 },1.43
(6H,s,−CH3×2),1.61〜2.02{1
H,m,−CH(CH3 )2 },2.62〜2.74
{5H,m,−N(CH3 )CH2 −},4.50(2
H,s,−CH2−Ar),7.06〜7.56(4
H,m,Ar)
チオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの
合成 収率:38.2%、融点:128〜130℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 0.97{6H,d,−CH(CH 3 )2 },1.43
(6H,s,−CH3×2),1.61〜2.02{1
H,m,−CH(CH3 )2 },2.62〜2.74
{5H,m,−N(CH3 )CH2 −},4.50(2
H,s,−CH2−Ar),7.06〜7.56(4
H,m,Ar)
【0132】実施例 442−(8−キノリニルメチルチオ)−5,5−ジメチル
イミダゾリン−4−チオンの合成 収率:51.3%、融点:84〜86℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.34(6H,s,−CH3 ×2),5.04(2
H,s,−CH2 −Ar),7.39〜9.10(6
H,m,Ar)
イミダゾリン−4−チオンの合成 収率:51.3%、融点:84〜86℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.34(6H,s,−CH3 ×2),5.04(2
H,s,−CH2 −Ar),7.39〜9.10(6
H,m,Ar)
【0133】実施例 452−(3−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
メチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:1.0%、融点:168〜170℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.43(6H,s,−CH3 ×2),2.91{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.34(2H,s,−
CH2 −Ar),6.54〜7.29(4H,m,A
r)
メチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:1.0%、融点:168〜170℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.43(6H,s,−CH3 ×2),2.91{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.34(2H,s,−
CH2 −Ar),6.54〜7.29(4H,m,A
r)
【0134】実施例 462−(2−N−エチル−N−メチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合
成 収率:31.9%、融点:145〜146℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.17(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.42
(6H,s,−CH3 ×2),2.84〜3.07{5
H,m,−N(CH3 )CH2 −},4.31(2H,
s,−CH2 −Ar),6.56〜7.31(4H,
m,Ar)
オ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合
成 収率:31.9%、融点:145〜146℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.17(3H,t,−CH2 −CH 3 ),1.42
(6H,s,−CH3 ×2),2.84〜3.07{5
H,m,−N(CH3 )CH2 −},4.31(2H,
s,−CH2 −Ar),6.56〜7.31(4H,
m,Ar)
【0135】実施例 472−(2−ジメチルアミノ−5−メチルベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:21.8%、融点:130〜131℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.42(6H,s,−CH3 ×2),2.31(3
H,s,Ar−CH3 ),2.82{6H,s,−N
(CH3 )2 },4.25(2H,s,−CH2 −A
r),7.12〜7.25(3H,m,Ar)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:21.8%、融点:130〜131℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.42(6H,s,−CH3 ×2),2.31(3
H,s,Ar−CH3 ),2.82{6H,s,−N
(CH3 )2 },4.25(2H,s,−CH2 −A
r),7.12〜7.25(3H,m,Ar)
【0136】実施例 482−(2−ジメチルアミノ−3−メチルベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:14.3%、融点:113〜115℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.46(6H,s,−CH3 ×2),2.33(3
H,s,Ar−CH3 ),2.84{6H,s,−N
(CH3 )2 },4.41(2H,s,−CH2 −A
r),6.91〜7.34(3H,m,Ar)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:14.3%、融点:113〜115℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.46(6H,s,−CH3 ×2),2.33(3
H,s,Ar−CH3 ),2.84{6H,s,−N
(CH3 )2 },4.41(2H,s,−CH2 −A
r),6.91〜7.34(3H,m,Ar)
【0137】実施例 492−(2−ジメチルアミノ−6−メチルベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:19.9%、融点:143〜145℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.43(6H,s,−CH3 ×2),2.39(3
H,s,Ar−CH3 ),2.84{6H,s,−N
(CH3 )2 },4.35(2H,s,−CH2 −A
r),6.93〜7.33(3H,m,Ar)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:19.9%、融点:143〜145℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.43(6H,s,−CH3 ×2),2.39(3
H,s,Ar−CH3 ),2.84{6H,s,−N
(CH3 )2 },4.35(2H,s,−CH2 −A
r),6.93〜7.33(3H,m,Ar)
【0138】実施例 502−(5−クロロ−2−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:27.1%、融点145〜147℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.44(6H,s,−CH3 ×2),2.77{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.33(2H,s,−
CH2 −Ar),7.19〜7.50(3H,m,A
r)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:27.1%、融点145〜147℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.44(6H,s,−CH3 ×2),2.77{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.33(2H,s,−
CH2 −Ar),7.19〜7.50(3H,m,A
r)
【0139】実施例 512−(4−クロロ−2−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:26.2%、融点:157〜159℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.43(6H,s,−CH3 ×2),2.83{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.33(2H,s,−
CH2 −Ar),7.19〜7.37(3H,m,A
r)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合成 収率:26.2%、融点:157〜159℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.43(6H,s,−CH3 ×2),2.83{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.33(2H,s,−
CH2 −Ar),7.19〜7.37(3H,m,A
r)
【0140】実施例 522−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルチ
オ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合
成 収率:14.6%、融点:102〜103℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.42(6H,s,−CH3 ×2),2.80{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },3.81(3H,s,−
OCH3 ),4.27(2H,s,−CH2 −Ar),
6.77〜7.45(3H,m,Ar)
オ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合
成 収率:14.6%、融点:102〜103℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.42(6H,s,−CH3 ×2),2.80{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },3.81(3H,s,−
OCH3 ),4.27(2H,s,−CH2 −Ar),
6.77〜7.45(3H,m,Ar)
【0141】実施例 532−(2−ジメチルアミノ−4−フルオロベンジルチ
オ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合
成 収率:18.9%、融点:133〜135℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.41(6H,s,−CH3 ×2),2.80{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.31(2H,s,−
CH2 −Ar),6.89〜7.51(3H,m,A
r)
オ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンの合
成 収率:18.9%、融点:133〜135℃1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.41(6H,s,−CH3 ×2),2.80{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.31(2H,s,−
CH2 −Ar),6.89〜7.51(3H,m,A
r)
【0142】実施例 542−(2−N−メチル−N−トリフルオロアセチルアミ
ノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4
−チオンの合成 収率:18.9%、融点:191〜192℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 1.40(6H,s,−CH3 ×2),3.40(3
H,s,−NCH3 ),4.43(2H,s,−CH2
−Ar),7.20〜7.83(4H,m,Ar)
ノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4
−チオンの合成 収率:18.9%、融点:191〜192℃1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ,pp
m,TMS) 1.40(6H,s,−CH3 ×2),3.40(3
H,s,−NCH3 ),4.43(2H,s,−CH2
−Ar),7.20〜7.83(4H,m,Ar)
【0143】実施例 552−(2−ピリジルメチルチオ)−5,5−ジメチルイ
ミダゾリン−4−チオン 及び2,4−ビス(2−ピリジ
ルメチルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ルの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:2.
4gを、2N水酸化ナトリウム水溶液:17mLに溶解
せしめて、撹拌下、室温にて、2−クロロメチルピリジ
ン・塩酸塩:2.7gを加え、そのまま1時間反応させ
た。そして、反応液中の生成物をクロロホルム:100
mLで抽出し、これを脱水した後、濃縮乾固した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開
溶媒;クロロホルム]により精製したところ、先ず、2
−(2−ピリジルメチルチオ)体が溶出し、そしてその
溶媒を留去することにより、シロップ状の2−(2−ピ
リジルメチルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−
4−チオンを得た(収量:1.02g、収率:27.1
%)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
ミダゾリン−4−チオン 及び2,4−ビス(2−ピリジ
ルメチルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾー
ルの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:2.
4gを、2N水酸化ナトリウム水溶液:17mLに溶解
せしめて、撹拌下、室温にて、2−クロロメチルピリジ
ン・塩酸塩:2.7gを加え、そのまま1時間反応させ
た。そして、反応液中の生成物をクロロホルム:100
mLで抽出し、これを脱水した後、濃縮乾固した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開
溶媒;クロロホルム]により精製したところ、先ず、2
−(2−ピリジルメチルチオ)体が溶出し、そしてその
溶媒を留去することにより、シロップ状の2−(2−ピ
リジルメチルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−
4−チオンを得た(収量:1.02g、収率:27.1
%)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
【0144】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.47(6H,s,−CH3 ×2),4.48(2
H,s,−CH2 −Ar),7.15〜8.68(4
H,m,Ar)
H,s,−CH2 −Ar),7.15〜8.68(4
H,m,Ar)
【0145】次いで、2,4−ビス(2−ピリジルメチ
ルチオ)体が溶出し、そしてその溶媒を留去することに
より、シロップ状の目的とする2,4−ビス(2−ピリ
ジルメチルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾ
ールを得た(収量:0.22g、収率:4.29%)。
以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示
す。
ルチオ)体が溶出し、そしてその溶媒を留去することに
より、シロップ状の目的とする2,4−ビス(2−ピリ
ジルメチルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾ
ールを得た(収量:0.22g、収率:4.29%)。
以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示
す。
【0146】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.34(6H,s,−CH3 ×2),4.54(2
H,s,−CH2 −Ar),4.57(2H,s,−C
H2 −Ar),7.07〜8.66(8H,m,Ar)
H,s,−CH2 −Ar),4.57(2H,s,−C
H2 −Ar),7.07〜8.66(8H,m,Ar)
【0147】実施例 564−(2−N−アセチルアミノベンジルチオ)−5,5
−ジメチルイミダゾリン−2−チオン 及び2,4−ビス
(2−N−アセチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
メチル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:1.
5gを、メタノール:30mLに溶解させ、これにナト
リウムメチラート:1.3g及び2−N−アセチルアミ
ノベンジルクロリド:1.5gを加え、室温にて3時間
撹拌しながら、反応させた。かかる反応液を減圧にて溶
媒を留去し、その残渣にクロロホルム:50mLを加
え、水:50mLにて2回洗浄した。次いで、分離され
たクロロホルム層を硫酸マグネシウムで脱水した後、濃
縮乾固した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー[展開溶媒;クロロホルム]にて精製した
ところ、先ず、2,4−ビス(2−N−アセチルアミノ
ベンジルチオ)体が溶出し、そしてその溶媒を留去した
後、残渣をクロロホルム−ジエチルエーテルより結晶化
し、針状晶の目的とする2,4−ビス(2−N−アセチ
ルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イ
ミダゾールを得た(収量:1.14g、収率:46.0
%、融点:186〜188℃)。以下に、得られた化合
物の 1H−NMRの分析結果を示す。
−ジメチルイミダゾリン−2−チオン 及び2,4−ビス
(2−N−アセチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
メチル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:1.
5gを、メタノール:30mLに溶解させ、これにナト
リウムメチラート:1.3g及び2−N−アセチルアミ
ノベンジルクロリド:1.5gを加え、室温にて3時間
撹拌しながら、反応させた。かかる反応液を減圧にて溶
媒を留去し、その残渣にクロロホルム:50mLを加
え、水:50mLにて2回洗浄した。次いで、分離され
たクロロホルム層を硫酸マグネシウムで脱水した後、濃
縮乾固した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー[展開溶媒;クロロホルム]にて精製した
ところ、先ず、2,4−ビス(2−N−アセチルアミノ
ベンジルチオ)体が溶出し、そしてその溶媒を留去した
後、残渣をクロロホルム−ジエチルエーテルより結晶化
し、針状晶の目的とする2,4−ビス(2−N−アセチ
ルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イ
ミダゾールを得た(収量:1.14g、収率:46.0
%、融点:186〜188℃)。以下に、得られた化合
物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0148】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.35(6H,s,−CH3 ×2),2.23(3
H,s,−COCH3 ),2.30(3H,s,−CO
CH3 ),4.27(2H,s,−CH2 −Ar),
4.30(2H,s,−CH2 −Ar),7.17〜
7.93(8H,m,Ar)
H,s,−COCH3 ),2.30(3H,s,−CO
CH3 ),4.27(2H,s,−CH2 −Ar),
4.30(2H,s,−CH2 −Ar),7.17〜
7.93(8H,m,Ar)
【0149】次いで、4−(2−N−アセチルアミノベ
ンジルチオ)体が溶出し、そしてその溶媒を留去した
後、残渣をジクロロメタン−n−ヘキサンにて結晶化す
ることにより、針状晶の目的とする4−(2−N−アセ
チルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾ
リン−2−チオンを得た(収量:0.43g、収率:1
2.4%、融点:87〜88℃)。以下に、得られた化
合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
ンジルチオ)体が溶出し、そしてその溶媒を留去した
後、残渣をジクロロメタン−n−ヘキサンにて結晶化す
ることにより、針状晶の目的とする4−(2−N−アセ
チルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾ
リン−2−チオンを得た(収量:0.43g、収率:1
2.4%、融点:87〜88℃)。以下に、得られた化
合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0150】1H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6
,δ,ppm,TMS) 1.43(6H,s,−CH3 ×2),2.40(3
H,s,−COCH3 ),4.13(2H,s,−CH
2 −Ar),7.17〜7.77(4H,m,Ar)
,δ,ppm,TMS) 1.43(6H,s,−CH3 ×2),2.40(3
H,s,−COCH3 ),4.13(2H,s,−CH
2 −Ar),7.17〜7.77(4H,m,Ar)
【0151】実施例 572−(2−N−ベンゾイルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン 、4−(2−N
−ベンゾイルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル
−3−イミダゾリン−2−チオン及び2,4−ビス(2
−N−ベンゾイルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメ
チル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:1g
と2−N−ベンゾイルアミノベンジルクロリド:1.7
gとナトリウムメチラート:0.4gとを、メタノー
ル:30mL中に溶解させ、室温で、8時間撹拌しなが
ら、反応させた。以下、前記実施例56と同様にして処
理した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開
溶媒;ジクロロメタン]にて精製したところ、先ず、
2,4−ビス(2−N−ベンゾイルアミノベンジルチ
オ)体が溶出し、それをジクロロメタン−n−ヘキサン
から結晶化して、目的とする2,4−ビス(2−N−ベ
ンゾイルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5
H−イミダゾールを得た(収量:0.58g、収率:1
6.1%、融点:182〜183℃)。以下に、得られ
た化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン 、4−(2−N
−ベンゾイルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル
−3−イミダゾリン−2−チオン及び2,4−ビス(2
−N−ベンゾイルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメ
チル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:1g
と2−N−ベンゾイルアミノベンジルクロリド:1.7
gとナトリウムメチラート:0.4gとを、メタノー
ル:30mL中に溶解させ、室温で、8時間撹拌しなが
ら、反応させた。以下、前記実施例56と同様にして処
理した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開
溶媒;ジクロロメタン]にて精製したところ、先ず、
2,4−ビス(2−N−ベンゾイルアミノベンジルチ
オ)体が溶出し、それをジクロロメタン−n−ヘキサン
から結晶化して、目的とする2,4−ビス(2−N−ベ
ンゾイルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−5
H−イミダゾールを得た(収量:0.58g、収率:1
6.1%、融点:182〜183℃)。以下に、得られ
た化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0152】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.07(6H,s,−CH3 ×2),4.23(2
H,s,−CH2 −Ar),4.33(2H,s,−C
H2 −Ar),7.20〜8.17(18H,m,A
r)
H,s,−CH2 −Ar),4.33(2H,s,−C
H2 −Ar),7.20〜8.17(18H,m,A
r)
【0153】次いで、2−(2−N−ベンゾイルアミノ
ベンジルチオ)体が溶出し、それをジクロロメタン−ジ
エチルエーテルにて結晶化することにより、目的とする
2−(2−N−ベンゾイルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンを得た(収量:
0.18g、収率:7.8%、融点:174〜175
℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
ベンジルチオ)体が溶出し、それをジクロロメタン−ジ
エチルエーテルにて結晶化することにより、目的とする
2−(2−N−ベンゾイルアミノベンジルチオ)−5,
5−ジメチルイミダゾリン−4−チオンを得た(収量:
0.18g、収率:7.8%、融点:174〜175
℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
【0154】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.20(6H,s,−CH3 ×2),4.30(2
H,s,−CH2 −Ar),7.03〜8.20(9
H,m,Ar)
H,s,−CH2 −Ar),7.03〜8.20(9
H,m,Ar)
【0155】最後に、4−(2−N−ベンゾイルアミノ
ベンジルチオ)体が溶出し、そしてそれをジクロロメタ
ンから結晶化することにより、目的とする4−(2−N
−ベンゾイルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル
−3−イミダゾリン−2−チオンを得た(収量:0.2
2g、収率:9.6%、融点:199〜200℃)。以
下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示
す。
ベンジルチオ)体が溶出し、そしてそれをジクロロメタ
ンから結晶化することにより、目的とする4−(2−N
−ベンゾイルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル
−3−イミダゾリン−2−チオンを得た(収量:0.2
2g、収率:9.6%、融点:199〜200℃)。以
下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示
す。
【0156】1H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6
,δ,ppm,TMS) 1.33(6H,s,−CH3 ×2),4.53(2
H,s,−CH2 −Ar),7.20〜8.43(9
H,m,Ar)
,δ,ppm,TMS) 1.33(6H,s,−CH3 ×2),4.53(2
H,s,−CH2 −Ar),7.20〜8.43(9
H,m,Ar)
【0157】実施例 582−(2−N−トリフルオロアセチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン 及び
2,4−ビス(2−N−トリフルオロアセチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール
の合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:2g
と2−N−トリフルオロアセチルアミノベンジルクロリ
ド:3gとナトリウムメチラート:0.8gとを用い、
メタノール:50mL中で、室温にて8時間反応させ
た。以下、前記実施例56と同様にして処理を行ない、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジク
ロロメタン]により精製したところ、先ず、2,4−ビ
ス(2−N−トリフルオロアセチルアミノベンジルチ
オ)体が溶出し、これをジクロロメタン−n−ヘキサン
から結晶化することにより、目的とする2,4−ビス
(2−N−トリフルオロアセチルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールを得た(収
量:0.89g、収率:13%、融点:73〜74
℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
オ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン 及び
2,4−ビス(2−N−トリフルオロアセチルアミノベ
ンジルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾール
の合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:2g
と2−N−トリフルオロアセチルアミノベンジルクロリ
ド:3gとナトリウムメチラート:0.8gとを用い、
メタノール:50mL中で、室温にて8時間反応させ
た。以下、前記実施例56と同様にして処理を行ない、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジク
ロロメタン]により精製したところ、先ず、2,4−ビ
ス(2−N−トリフルオロアセチルアミノベンジルチ
オ)体が溶出し、これをジクロロメタン−n−ヘキサン
から結晶化することにより、目的とする2,4−ビス
(2−N−トリフルオロアセチルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールを得た(収
量:0.89g、収率:13%、融点:73〜74
℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
【0158】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.27(6H,s,−CH3 ×2),4.13(2
H,s,−CH2 −Ar),4.17(2H,s,−C
H2 −Ar),6.97〜7.70(8H,m,Ar)
H,s,−CH2 −Ar),4.17(2H,s,−C
H2 −Ar),6.97〜7.70(8H,m,Ar)
【0159】次いで、2−(2−N−トリフルオロアセ
チルアミノベンジルチオ)体が溶出し、これをジクロロ
メタン−石油エーテルから結晶化することにより、目的
とする2−(2−N−トリフルオロアセチルアミノベン
ジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオ
ンを得た(収量:0.96g、収率:21%、融点17
4〜175℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NM
Rの分析結果を示す。
チルアミノベンジルチオ)体が溶出し、これをジクロロ
メタン−石油エーテルから結晶化することにより、目的
とする2−(2−N−トリフルオロアセチルアミノベン
ジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオ
ンを得た(収量:0.96g、収率:21%、融点17
4〜175℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NM
Rの分析結果を示す。
【0160】1H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6
,δ,ppm,TMS) 1.35(6H,s,−CH3 ×2),4.20(2
H,s,−CH2 −Ar),7.10〜7.80(9
H,m,Ar)。
,δ,ppm,TMS) 1.35(6H,s,−CH3 ×2),4.20(2
H,s,−CH2 −Ar),7.10〜7.80(9
H,m,Ar)。
【0161】実施例 592−(2−アミノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイ
ミダゾリン−4−チオンの合成 前記実施例58で合成された2−(2−N−トリフルオ
ロアセチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイ
ミダゾリン−4−チオン:1.0gを、メタノール:3
0mLに溶解させ、これに炭酸カリウム:1.2g、
水:10mLを加え、室温にて2日間撹拌しながら、反
応させた。次いで、得られた反応液に含まれる反応生成
物を、クロロホルム:100mLにて抽出した。溶媒の
クロロホルムを減圧にて濃縮乾固した後、残渣をジクロ
ロメタン−石油エーテルから結晶化することにより、針
状晶の目的とする化合物を得た(収量:0.39g、収
率:53%、融点:103〜104℃)。以下に、得ら
れた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
ミダゾリン−4−チオンの合成 前記実施例58で合成された2−(2−N−トリフルオ
ロアセチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイ
ミダゾリン−4−チオン:1.0gを、メタノール:3
0mLに溶解させ、これに炭酸カリウム:1.2g、
水:10mLを加え、室温にて2日間撹拌しながら、反
応させた。次いで、得られた反応液に含まれる反応生成
物を、クロロホルム:100mLにて抽出した。溶媒の
クロロホルムを減圧にて濃縮乾固した後、残渣をジクロ
ロメタン−石油エーテルから結晶化することにより、針
状晶の目的とする化合物を得た(収量:0.39g、収
率:53%、融点:103〜104℃)。以下に、得ら
れた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0162】1H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6
,δ,ppm,TMS) 1.40(6H,s,−CH3 ×2),4.37(2
H,s,−CH2 −Ar),6.53〜7.48(4
H,m,Ar)
,δ,ppm,TMS) 1.40(6H,s,−CH3 ×2),4.37(2
H,s,−CH2 −Ar),6.53〜7.48(4
H,m,Ar)
【0163】実施例 604−(2−キノリニルメチルチオ)−5,5−ジメチル
イミダゾリン−2−チオン 及び2,4−ビス(2−キノ
リニルメチルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダ
ゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:2g
を、メタノール:100mLに溶解させ、これにナトリ
ウムメチラート:3.6g及び2−クロロメチルキノリ
ン・塩酸塩:2.7gを加え、室温にて5時間、撹拌し
ながら反応させた。かかる反応液を、以下前記実施例5
6と同様にして処理を行ない、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー[展開溶媒;クロロホルム]にて精製した
ところ、先ず、2,4−ビス(2−キノリニルメチルチ
オ)体が溶出し、その溶媒を留去した後、これをジエチ
ルエーテル−石油エーテルから結晶化することにより、
目的とする2,4−ビス(2−キノリニルメチルチオ)
−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールを得た(収
量:2.1g、収率:38%、融点:105〜107
℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
イミダゾリン−2−チオン 及び2,4−ビス(2−キノ
リニルメチルチオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダ
ゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:2g
を、メタノール:100mLに溶解させ、これにナトリ
ウムメチラート:3.6g及び2−クロロメチルキノリ
ン・塩酸塩:2.7gを加え、室温にて5時間、撹拌し
ながら反応させた。かかる反応液を、以下前記実施例5
6と同様にして処理を行ない、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー[展開溶媒;クロロホルム]にて精製した
ところ、先ず、2,4−ビス(2−キノリニルメチルチ
オ)体が溶出し、その溶媒を留去した後、これをジエチ
ルエーテル−石油エーテルから結晶化することにより、
目的とする2,4−ビス(2−キノリニルメチルチオ)
−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールを得た(収
量:2.1g、収率:38%、融点:105〜107
℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
【0164】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.37(6H,s,−CH3 ×2),4.73(4
H,s,−CH2 −Ar×2),7.23〜8.17
(12H,m,Ar)
H,s,−CH2 −Ar×2),7.23〜8.17
(12H,m,Ar)
【0165】次いで、4−(2−キノリニルメチルチ
オ)体が溶出し、そしてそれをジエチルエーテル−石油
エーテルから結晶化することにより、目的とする4−
(2−キノリニルメチルチオ)−5,5−ジメチルイミ
ダゾリン−2−チオンを得た(収量:1.8g、収率:
47.9%、融点:188〜189℃)。以下に、得ら
れた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
オ)体が溶出し、そしてそれをジエチルエーテル−石油
エーテルから結晶化することにより、目的とする4−
(2−キノリニルメチルチオ)−5,5−ジメチルイミ
ダゾリン−2−チオンを得た(収量:1.8g、収率:
47.9%、融点:188〜189℃)。以下に、得ら
れた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0166】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.45(6H,s,−CH3 ×2),4.89(2
H,s,−CH2 −Ar),7.46〜8.42(6
H,m,Ar)
H,s,−CH2 −Ar),7.46〜8.42(6
H,m,Ar)
【0167】実施例 614−(3−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジ
メチルイミダゾリン−2−チオン 及び2,4−ビス(3
−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−
5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:1.
6g、3−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:
2.94g及びナトリウムメチラート:1.3gを、メ
タノール:50mL中で、室温にて、1時間反応させ
た。得られた反応液を、以下前記実施例56と同様にし
て処理し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開
溶媒;クロロホルム]にて精製したところ、先ず、2,
4−ビス(3−ジメチルアミノベンジルチオ)体が溶出
し、そしてそれより溶媒を留去することにより、シロッ
プ状の2,4−ビス(3−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールを得た
(収量:0.31g、収率:7.4%)。以下に、得ら
れた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
メチルイミダゾリン−2−チオン 及び2,4−ビス(3
−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5−ジメチル−
5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:1.
6g、3−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:
2.94g及びナトリウムメチラート:1.3gを、メ
タノール:50mL中で、室温にて、1時間反応させ
た。得られた反応液を、以下前記実施例56と同様にし
て処理し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開
溶媒;クロロホルム]にて精製したところ、先ず、2,
4−ビス(3−ジメチルアミノベンジルチオ)体が溶出
し、そしてそれより溶媒を留去することにより、シロッ
プ状の2,4−ビス(3−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールを得た
(収量:0.31g、収率:7.4%)。以下に、得ら
れた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0168】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.35(6H,s,−CH3 ×2),2.91{12
H,s,−N(CH3)2 ×2},4.28(2H,
s,−CH2 −Ar),4.30(2H,s,−CH2
−Ar),6.53〜7.31(8H,m,Ar)
H,s,−N(CH3)2 ×2},4.28(2H,
s,−CH2 −Ar),4.30(2H,s,−CH2
−Ar),6.53〜7.31(8H,m,Ar)
【0169】次いで、4−(3−ジメチルアミノベンジ
ルチオ)体が溶出し、それより溶媒を留去した後、ジエ
チルエーテル−n−ヘキサンから結晶化することによ
り、針状晶の4−(3−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−2−チオンを得た
(収量:0.6g、収率:20.5%、融点:178〜
179℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの
分析結果を示す。
ルチオ)体が溶出し、それより溶媒を留去した後、ジエ
チルエーテル−n−ヘキサンから結晶化することによ
り、針状晶の4−(3−ジメチルアミノベンジルチオ)
−5,5−ジメチルイミダゾリン−2−チオンを得た
(収量:0.6g、収率:20.5%、融点:178〜
179℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの
分析結果を示す。
【0170】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.48(6H,s,−CH3 ×2),2.95{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.52(2H,s,−
CH2 −Ar),6.56〜7.31(4H,m,A
r)
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.52(2H,s,−
CH2 −Ar),6.56〜7.31(4H,m,A
r)
【0171】実施例 622,4−ビス(8−キノリニルメチルチオ)−5,5−
ジメチル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:1g
及び8−ブロモメチルキノリン:3gを、エタノール:
50mLに溶解させ、室温にて1.5時間撹拌しながら
反応させた。かかる反応の後、溶媒を減圧にて留去し、
残渣にクロロホルム:100mLを加え、これを、炭酸
カリウム水溶液にて洗浄した。そして、分取したクロロ
ホルム層を硫酸マグネシウムにて脱水乾燥し、濃縮乾固
した。ここで得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー[展開溶媒;クロロホルム]にて精製した
後、ジエチルエーテルから結晶化することにより、2,
4−ビス(8−キノリニルメチルチオ)−5,5−ジメ
チル−5H−イミダゾールを得た(収量:2.3g、収
率:83.3%、融点:101〜104℃)。以下に、
得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
ジメチル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:1g
及び8−ブロモメチルキノリン:3gを、エタノール:
50mLに溶解させ、室温にて1.5時間撹拌しながら
反応させた。かかる反応の後、溶媒を減圧にて留去し、
残渣にクロロホルム:100mLを加え、これを、炭酸
カリウム水溶液にて洗浄した。そして、分取したクロロ
ホルム層を硫酸マグネシウムにて脱水乾燥し、濃縮乾固
した。ここで得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー[展開溶媒;クロロホルム]にて精製した
後、ジエチルエーテルから結晶化することにより、2,
4−ビス(8−キノリニルメチルチオ)−5,5−ジメ
チル−5H−イミダゾールを得た(収量:2.3g、収
率:83.3%、融点:101〜104℃)。以下に、
得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0172】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.33(6H,s,−CH3 ×2),5.08(2
H,s,−CH2 −Ar),5.12(2H,s,−C
H2 −Ar),7.18〜9.04(12H,m,A
r)
H,s,−CH2 −Ar),5.12(2H,s,−C
H2 −Ar),7.18〜9.04(12H,m,A
r)
【0173】実施例 632,4−ビス(3−ジメチルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:0.
8gと3−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:
3.1gとナトリウムメチラート:1.34gとを、メ
タノール:50mLに溶解させ、以下、前記実施例56
と同様にして処理を行ない、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー[展開溶媒;クロロホルム]にて精製し、溶
媒を留去することにより、シロップ状の目的とする化合
物を得た(収量:1.65g、収率:82.9%)。
5,5−ジメチル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:0.
8gと3−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:
3.1gとナトリウムメチラート:1.34gとを、メ
タノール:50mLに溶解させ、以下、前記実施例56
と同様にして処理を行ない、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー[展開溶媒;クロロホルム]にて精製し、溶
媒を留去することにより、シロップ状の目的とする化合
物を得た(収量:1.65g、収率:82.9%)。
【0174】また、ここで得られた化合物と、実施例6
1で得られた化合物とを比較したところ、 1H−NM
R、IR、UV等の物理データが一致し、同一の化合物
であることが確認された。
1で得られた化合物とを比較したところ、 1H−NM
R、IR、UV等の物理データが一致し、同一の化合物
であることが確認された。
【0175】実施例 642,4−ビス(4−ジメチルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:1g
及び4−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:
3.2gを、エタノール:50mLに溶解させ、以下、
前記実施例62と同様にして処理を行ない、ジエチルエ
ーテル−n−ヘキサンから結晶化することにより、2,
4−ビス(4−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5
−ジメチル−5H−イミダゾールを得た(収量:1.9
g、収率:71.2%、融点:91〜92℃)。以下
に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
5,5−ジメチル−5H−イミダゾールの合成 5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダントイン:1g
及び4−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:
3.2gを、エタノール:50mLに溶解させ、以下、
前記実施例62と同様にして処理を行ない、ジエチルエ
ーテル−n−ヘキサンから結晶化することにより、2,
4−ビス(4−ジメチルアミノベンジルチオ)−5,5
−ジメチル−5H−イミダゾールを得た(収量:1.9
g、収率:71.2%、融点:91〜92℃)。以下
に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0176】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.33(6H,s,−CH3 ×2),2.89{12
H,s,−N(CH3)2 ×2},4.34(2H,
s,−CH2 −Ar),4.36(2H,s,−CH2
−Ar),6.91〜7.54(8H,m,Ar)
H,s,−N(CH3)2 ×2},4.34(2H,
s,−CH2 −Ar),4.36(2H,s,−CH2
−Ar),6.91〜7.54(8H,m,Ar)
【0177】実施例 652−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−4−ベンジ
ルチオ−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールの合成 実施例39で得られた2−(2−ジメチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオ
ン:1gを、N,N−ジメチルホルムアミド:30mL
に溶解させ、更に油性水素化ナトリウム:150mg、
ベンジルブロミド:0.43mLを加え、以下、前記実
施例35と同様にして処理し、無晶型粉末の目的とする
化合物を得た(収量:0.98g、収率:77.4
%)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
ルチオ−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールの合成 実施例39で得られた2−(2−ジメチルアミノベンジ
ルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオ
ン:1gを、N,N−ジメチルホルムアミド:30mL
に溶解させ、更に油性水素化ナトリウム:150mg、
ベンジルブロミド:0.43mLを加え、以下、前記実
施例35と同様にして処理し、無晶型粉末の目的とする
化合物を得た(収量:0.98g、収率:77.4
%)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
【0178】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.37(6H,s,−CH3 ×2),2.73{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.47(2H,s,−
CH2 −Ar),4.60(2H,s,−CH2−A
r),6.93〜7.70(9H,m,Ar)
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.47(2H,s,−
CH2 −Ar),4.60(2H,s,−CH2−A
r),6.93〜7.70(9H,m,Ar)
【0179】実施例 662−ベンジルチオ−4−(2−ジメチルアミノベンジル
チオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールの合成 (1)先ず、5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダン
トイン:1.6gを、エタノール:50mLに溶解さ
せ、これにベンジルブロミド:1.19mLを加え、室
温にて1時間反応させた。得られた反応液を、以下、前
記実施例62と同様にして処理した後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー[展開溶媒;クロロホルム]にて
2−ベンジルチオ−5,5−ジメチルイミダゾリン−4
−チオンを分離し、ジエチルエーテル−n−ヘキサンか
ら結晶化することにより、2−ベンジルチオ−5,5−
ジメチルイミダゾリン−4−チオンを得た(収量:0.
87g、収率:34.8%、融点:133〜134
℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
チオ)−5,5−ジメチル−5H−イミダゾールの合成 (1)先ず、5,5−ジメチル−2,4−ジチオヒダン
トイン:1.6gを、エタノール:50mLに溶解さ
せ、これにベンジルブロミド:1.19mLを加え、室
温にて1時間反応させた。得られた反応液を、以下、前
記実施例62と同様にして処理した後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー[展開溶媒;クロロホルム]にて
2−ベンジルチオ−5,5−ジメチルイミダゾリン−4
−チオンを分離し、ジエチルエーテル−n−ヘキサンか
ら結晶化することにより、2−ベンジルチオ−5,5−
ジメチルイミダゾリン−4−チオンを得た(収量:0.
87g、収率:34.8%、融点:133〜134
℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
【0180】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.40(6H,s,−CH3 ×2),4.58(2
H,s,−CH2 −Ar),7.23〜7.73(5
H,m,Ar)
H,s,−CH2 −Ar),7.23〜7.73(5
H,m,Ar)
【0181】(2)上記(1)で得られた2−ベンジル
チオ−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン:
0.7gを、エタノール:20mLに溶解せしめ、これ
に2−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:0.
65gを加え、室温にて、1時間反応させた。得られた
反応液を、以下、前記実施例62と同様にして処理した
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;
クロロホルム]にて精製し、ジエチルエーテル−n−ヘ
キサンから結晶化することにより、目的とする2−ベン
ジルチオ−4−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチル−5H−イミダゾールを得た(収量:
0.75g、収率:72.2%、融点:91〜92
℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
チオ−5,5−ジメチルイミダゾリン−4−チオン:
0.7gを、エタノール:20mLに溶解せしめ、これ
に2−ジメチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:0.
65gを加え、室温にて、1時間反応させた。得られた
反応液を、以下、前記実施例62と同様にして処理した
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;
クロロホルム]にて精製し、ジエチルエーテル−n−ヘ
キサンから結晶化することにより、目的とする2−ベン
ジルチオ−4−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−
5,5−ジメチル−5H−イミダゾールを得た(収量:
0.75g、収率:72.2%、融点:91〜92
℃)。以下に、得られた化合物の 1H−NMRの分析結
果を示す。
【0182】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.36(6H,s,−CH3 ×2),2.69{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.41(2H,s,−
CH2 −Ar),4.61(2H,s,−CH2−A
r),6.87〜7.58(9H,m,Ar)
H,s,−N(CH3 ) 2 },4.41(2H,s,−
CH2 −Ar),4.61(2H,s,−CH2−A
r),6.87〜7.58(9H,m,Ar)
【0183】実施例 671−N−メチル−2−(2−ジメチルアミノベンジルチ
オ)−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン−5−チオ
ンの合成 3,5,5−トリメチル−2,4−ジチオヒダントイ
ン:4gを、クロロホルム:150mLに溶解させ、水
浴上で約60℃に加温した後、撹拌下、これに、2−ジ
メチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:5gを加え、
約15分間、撹拌を続けながら、反応させた。得られた
反応液を飽和炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、次いで、硫
酸マグネシウムにて脱水した後、濃縮乾固した。そし
て、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;
酢酸エチル:n−ヘキサン=1:50(体積比)]にて
精製し、溶媒を減圧下で留去することにより、結晶状の
目的とする1−N−メチル−2−(2−ジメチルアミノ
ベンジルチオ)−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン
−5−チオンを得た(収量:5.32g、収率:75.
4%、融点:76〜78℃)。以下に、得られた化合物
の 1H−NMRの分析結果を示す。
オ)−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン−5−チオ
ンの合成 3,5,5−トリメチル−2,4−ジチオヒダントイ
ン:4gを、クロロホルム:150mLに溶解させ、水
浴上で約60℃に加温した後、撹拌下、これに、2−ジ
メチルアミノベンジルクロリド・塩酸塩:5gを加え、
約15分間、撹拌を続けながら、反応させた。得られた
反応液を飽和炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、次いで、硫
酸マグネシウムにて脱水した後、濃縮乾固した。そし
て、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;
酢酸エチル:n−ヘキサン=1:50(体積比)]にて
精製し、溶媒を減圧下で留去することにより、結晶状の
目的とする1−N−メチル−2−(2−ジメチルアミノ
ベンジルチオ)−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン
−5−チオンを得た(収量:5.32g、収率:75.
4%、融点:76〜78℃)。以下に、得られた化合物
の 1H−NMRの分析結果を示す。
【0184】1 H−NMR(CDCl3 ,δ,ppm,TMS) 1.43(6H,s,−CH3 ×2),2.70{6
H,s,−N(CH3 ) 2 },3.33(3H,s,N
−CH3 ),4.60(2H,s,−CH2 −Ar),
7.00〜7.70(4H,m,Ar)
H,s,−N(CH3 ) 2 },3.33(3H,s,N
−CH3 ),4.60(2H,s,−CH2 −Ar),
7.00〜7.70(4H,m,Ar)
【0185】実施例 68水浸拘束ストレス潰瘍における抗潰瘍作用 7週令の雄性SD系ラットを24時間絶食させ、実験当
日の早朝から絶水させた。体重が各群で平均化するよう
に群分けを行ない、1群を5匹とした。ストレスを負荷
する30分前に、下記表1に示される実施例に係る化合
物を被験薬物として、10mg/kgの用量で経口投与
し、前記ラットを東大式ストレスケージに入れ、かかる
ケージを23±1℃の恒温に保たれた水槽内に、剣状突
起の高さまで浸すことにより、ストレスを負荷した。そ
の7時間後、エーテルで致死せしめ、2%ホルマリンで
胃粘膜を半固定した後、その損傷部位の長径を測定し、
1匹当たりの損傷部位の長さの合計を潰瘍係数として算
出し、 抑制率(%)={1−(被験化合物投与群の潰瘍係数)
/(コントロール群の潰瘍係数)}×100 を抑制率(%)として求め、その結果を、下記表1に併
せ示した。
日の早朝から絶水させた。体重が各群で平均化するよう
に群分けを行ない、1群を5匹とした。ストレスを負荷
する30分前に、下記表1に示される実施例に係る化合
物を被験薬物として、10mg/kgの用量で経口投与
し、前記ラットを東大式ストレスケージに入れ、かかる
ケージを23±1℃の恒温に保たれた水槽内に、剣状突
起の高さまで浸すことにより、ストレスを負荷した。そ
の7時間後、エーテルで致死せしめ、2%ホルマリンで
胃粘膜を半固定した後、その損傷部位の長径を測定し、
1匹当たりの損傷部位の長さの合計を潰瘍係数として算
出し、 抑制率(%)={1−(被験化合物投与群の潰瘍係数)
/(コントロール群の潰瘍係数)}×100 を抑制率(%)として求め、その結果を、下記表1に併
せ示した。
【0186】
【0187】かかる表1の結果より明らかなように、本
発明の化合物を適用することにより、優れた抗潰瘍作用
が発揮されることが示された。
発明の化合物を適用することにより、優れた抗潰瘍作用
が発揮されることが示された。
【0188】実施例 69塩酸・エタノール潰瘍における抗潰瘍作用 7週令の雄性SD系ラットを24時間絶食させ、実験当
日の早朝から絶水させた。体重が各群で平均化するよう
に群分けを行ない、1群5匹とした。そして、このラッ
トに、下記表2に示される実施例に係る化合物を、被験
薬物として、30mg/kgの用量で経口投与し、そし
てその30分後に、200mMの塩酸を含む98%エタ
ノール液を、1mL/匹の用量で経口投与し、更に1時
間した後に、ラットをエーテルで致死せしめた。2%ホ
ルマリンで、ラットより取り出した胃粘膜を半固定した
後、その損傷部位の長径を測定し、1匹当たりの損傷部
位の長さの合計に基づいて実施例68と同様にして抑制
率(%)を算出し、その結果を、下記表2に示した。
日の早朝から絶水させた。体重が各群で平均化するよう
に群分けを行ない、1群5匹とした。そして、このラッ
トに、下記表2に示される実施例に係る化合物を、被験
薬物として、30mg/kgの用量で経口投与し、そし
てその30分後に、200mMの塩酸を含む98%エタ
ノール液を、1mL/匹の用量で経口投与し、更に1時
間した後に、ラットをエーテルで致死せしめた。2%ホ
ルマリンで、ラットより取り出した胃粘膜を半固定した
後、その損傷部位の長径を測定し、1匹当たりの損傷部
位の長さの合計に基づいて実施例68と同様にして抑制
率(%)を算出し、その結果を、下記表2に示した。
【0189】
【0190】この表2の結果から明らかなように、本発
明の化合物を適用することにより、優れた抗潰瘍作用が
発揮され得ることが示された。
明の化合物を適用することにより、優れた抗潰瘍作用が
発揮され得ることが示された。
【0191】実施例 70ラット酢酸潰瘍における抗潰瘍作用 7週令の雄性Donryu系ラットを、ペントバルビタ
ール麻酔下で開腹した後、胃を露呈し、幽門部と胃体部
の境界部領域の漿膜側に、内径:10mmの金属製リン
グを用いて、氷酢酸:200μLを60秒間、接触させ
た。そして、このラットを、氷酢酸処理の後、手術によ
り腹部を閉じ、それ以後は、正常に飼育した。被験薬物
(実施例16にて合成された化合物)は酢酸注入の翌日
から、1回につき50mg/kgの量を、1日2回(午
前9:00及び午後5:00)ずつ、10日間の計20
回、経口投与した。最終投与の翌日、動物をエーテルで
致死せしめ、潰瘍部をホルマリンで固定した後、その面
積を測定し、それに基づいて、抑制率(%)を算出した
ところ、抑制率は28.9%であった。
ール麻酔下で開腹した後、胃を露呈し、幽門部と胃体部
の境界部領域の漿膜側に、内径:10mmの金属製リン
グを用いて、氷酢酸:200μLを60秒間、接触させ
た。そして、このラットを、氷酢酸処理の後、手術によ
り腹部を閉じ、それ以後は、正常に飼育した。被験薬物
(実施例16にて合成された化合物)は酢酸注入の翌日
から、1回につき50mg/kgの量を、1日2回(午
前9:00及び午後5:00)ずつ、10日間の計20
回、経口投与した。最終投与の翌日、動物をエーテルで
致死せしめ、潰瘍部をホルマリンで固定した後、その面
積を測定し、それに基づいて、抑制率(%)を算出した
ところ、抑制率は28.9%であった。
【0192】この結果から明らかなように、本発明の化
合物の適用により、優れた潰瘍治癒促進作用が得られる
ことが示された。
合物の適用により、優れた潰瘍治癒促進作用が得られる
ことが示された。
【0193】実施例 71単回投与毒性試験 室温23±1℃、湿度55±5%の恒温、恒湿飼育室を
使用し、雄性ddY系マウス(体重22〜28g)10
匹を被験動物とし、本発明による代表的な化合物とし
て、実施例39にて合成された2−(2−ジメチルアミ
ノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4
−チオンを被験化合物として選び、これを2%ポリソル
ベート80溶液に懸濁させ、上記被験動物に、様々な用
量で経口投与した。投与後、2週間観察して、死亡率か
ら急性毒性の指標としての半数致死量(LD50)を求め
たところ、LD50(経口投与)は、2000mg/kg
以上であった。このように、本発明に係る化合物は、L
D50(経口投与)が大きく、低毒性で安全性が高いこと
が確認された。
使用し、雄性ddY系マウス(体重22〜28g)10
匹を被験動物とし、本発明による代表的な化合物とし
て、実施例39にて合成された2−(2−ジメチルアミ
ノベンジルチオ)−5,5−ジメチルイミダゾリン−4
−チオンを被験化合物として選び、これを2%ポリソル
ベート80溶液に懸濁させ、上記被験動物に、様々な用
量で経口投与した。投与後、2週間観察して、死亡率か
ら急性毒性の指標としての半数致死量(LD50)を求め
たところ、LD50(経口投与)は、2000mg/kg
以上であった。このように、本発明に係る化合物は、L
D50(経口投与)が大きく、低毒性で安全性が高いこと
が確認された。
【0194】以下の実施例では、抗潰瘍剤としての実際
の製剤例を示すこととする。なお、これらの薬剤は、従
来から公知の各種の手法に従って製造され得るものであ
り、ここで示される処方の他にも、各種の剤形におい
て、製剤され得ることは言うまでもないことである。
の製剤例を示すこととする。なお、これらの薬剤は、従
来から公知の各種の手法に従って製造され得るものであ
り、ここで示される処方の他にも、各種の剤形におい
て、製剤され得ることは言うまでもないことである。
【0195】実施例 72製剤例(錠剤) 1錠(200mg)中に、下記成分が含有せしめられる
ように、常法に従って製剤する。 有効成分(各実施例化合物) 30mg ラクトース 103mg トウモロコシデンプン 50mg ステアリン酸マグネシウム 2mg ヒドロキシプロピルセルロース 15mg
ように、常法に従って製剤する。 有効成分(各実施例化合物) 30mg ラクトース 103mg トウモロコシデンプン 50mg ステアリン酸マグネシウム 2mg ヒドロキシプロピルセルロース 15mg
【0196】実施例 73製剤例(カプセル剤) ゼラチンカプセル1球(340mg)中に、下記成分が
含有せしめられるように、常法に従って製剤する。 有効成分(各実施例化合物) 30mg ラクトース 200mg トウモロコシデンプン 70mg ポリビニルピロリドン 5mg 結晶セルロース 35mg
含有せしめられるように、常法に従って製剤する。 有効成分(各実施例化合物) 30mg ラクトース 200mg トウモロコシデンプン 70mg ポリビニルピロリドン 5mg 結晶セルロース 35mg
【0197】実施例 74製剤例(顆粒剤) 顆粒剤1g中に、下記成分がそれぞれ含有せしめられる
ように、常法に従って製剤する。 有効成分(各実施例化合物) 100mg ラクトース 550mg トウモロコシデンプン 300mg ヒドロキシプロピルセルロース 50mg
ように、常法に従って製剤する。 有効成分(各実施例化合物) 100mg ラクトース 550mg トウモロコシデンプン 300mg ヒドロキシプロピルセルロース 50mg
【0198】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る前記化44にて示されるイミダゾール誘導体
は、新規化合物であり、消化性潰瘍を治療する際に、有
効となる攻撃因子抑制作用と防御因子増強作用を併せ持
つ、優れた抗潰瘍作用を有している。そして、本発明に
従うイミダゾール誘導体の製造法によれば、上記の如く
優れた抗潰瘍作用を有する新規化合物を有利に製造する
ことが出来るのである。また、そのような優れた抗潰瘍
作用を有する化合物を有効成分として含有せしめること
により、効果的に消化性潰瘍を治療し得る抗潰瘍剤と為
すことが出来るのである。
明に係る前記化44にて示されるイミダゾール誘導体
は、新規化合物であり、消化性潰瘍を治療する際に、有
効となる攻撃因子抑制作用と防御因子増強作用を併せ持
つ、優れた抗潰瘍作用を有している。そして、本発明に
従うイミダゾール誘導体の製造法によれば、上記の如く
優れた抗潰瘍作用を有する新規化合物を有利に製造する
ことが出来るのである。また、そのような優れた抗潰瘍
作用を有する化合物を有効成分として含有せしめること
により、効果的に消化性潰瘍を治療し得る抗潰瘍剤と為
すことが出来るのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 233/96 C07D 233/96 401/12 233 401/12 233 401/14 233 401/14 233 //(C07D 401/12 213:32 233:86) (C07D 401/12 215:12 233:86) (C07D 401/14 215:12 233:86) (72)発明者 今井 敬司 愛知県葉栗郡木曽川町黒田東針口45−2 (72)発明者 瀬上 哲也 愛知県名古屋市中川区高杉町309 (72)発明者 中村 行孝 愛知県名古屋市西区稲生町六丁目18番地
Claims (15)
- 【請求項1】 下記化1: 【化1】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、水素原子、低級
アルキル基、置換されていてもよいアラルキル基、低級
アルカノイル基、又はアロイル基を表し、そしてA又は
Bの少なくとも一方は、下記化2: 【化2】 {但し、R4 は低級アルキル基、低級アルコキシ基若し
くは低級アルカノイル基により置換されていてもよい含
窒素芳香環、又は下記化3: 【化3】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は
ニトロ基を表す)にて示されるフェニル基を表し、mは
1〜4の整数を表す}で示される基を表し、他方は、酸
素原子、硫黄原子、水酸基、メルカプト基、前記化2に
て示される基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、又
は置換されていてもよいアラルキルチオ基を表し、そし
て破線はA又はBが酸素原子、硫黄原子を表す場合のみ
有効となる結合であることを示す]にて表されるイミダ
ゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加
塩。 - 【請求項2】 前記化1において、R1 、R2 が、同一
若しくは異なって、水素原子、炭素数1〜7のアルキル
基、或いは置換基を有していてもよいフェニル基、又は
一つになって、炭素数2〜5のアルキリデン基、置換基
を有していてもよいベンジリデン基若しくはシンナミリ
デン基、或いは炭素数2〜6のアルキレン基であり、R
3 が、水素原子、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数2
〜5のアルカノイル基、アロイル基、又は置換基を有し
ていてもよいベンジル基若しくはシンナミル基であり、
A又はBの少なくとも一方が、前記化2で示される基で
あり、他方が、酸素原子、硫黄原子、水酸基、メルカプ
ト基、炭素数1〜7のアルキルチオ基、アルケニルチオ
基、置換されていてもよいベンジルチオ基、シンナミル
チオ基、又は前記化2で示される基であり、前記化2に
おいて、R4 が、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキ
シ基、置換基を有していてもよいフェニルアルキル基に
より置換されていてもよいピリジル基若しくはキノリル
基、又は前記化3で表される基であり、前記化3におい
て、R5 、R6 が、同一若しくは異なって、水素原子、
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルケニル
基、又はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1
〜5のアルカノイル基若しくはアロイル基であり、R7
が水素原子、水酸基、ハロゲン原子、炭素数1〜5のア
ルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、又はニトロ基
である請求項1記載のイミダゾール誘導体及びそれらの
薬剤としての許容される酸付加塩。 - 【請求項3】 下記化4: 【化4】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、炭素数1〜7のアルキル基、或いは置換基を有して
いてもよいフェニル基、又は一つになって、炭素数2〜
5のアルキリデン基、置換基を有していてもよいベンジ
リデン基若しくはシンナミリデン基、或いは炭素数2〜
6のアルキレン基を表し、R5 、R6 は、同一若しくは
異なって、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素
数1〜5のアルケニル基、又はハロゲン原子で置換され
ていてもよい炭素数1〜5のアルカノイル基若しくはア
ロイル基を表し、R7 は、水素原子、水酸基、ハロゲン
原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基、又はニトロ基を表す]にて表されるイミダゾ
ール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加
塩。 - 【請求項4】 下記化5: 【化5】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、炭素数1〜7のアルキル基、或いは置換基を有して
いてもよいフェニル基、又は一つになって、炭素数2〜
5のアルキリデン基、置換基を有していてもよいベンジ
リデン基若しくはシンナミリデン基、或いは炭素数2〜
6のアルキレン基を表し、R5 、R6 、R8 、R9 は、
同一若しくは異なって、水素原子、炭素数1〜5のアル
キル基、炭素数1〜5のアルケニル基、又はハロゲン原
子で置換されていてもよい炭素数1〜5のアルカノイル
基若しくはアロイル基を表し、R7 、R10は、同一若し
くは異なって、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、炭素
数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、
又はニトロ基を表す]にて表されるイミダゾール誘導体
及びそれらの薬剤として許容される酸付加塩。 - 【請求項5】 下記化6: 【化6】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、低級アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基、低級アルカノ
イル基、又はアロイル基を表す]にて表される2−チオ
ヒダントイン誘導体を、下記化7: 【化7】 [但し、R4 は、低級アルキル基、低級アルコキシ基若
しくは低級アルカノイル基により置換されていてもよい
含窒素芳香環、又は下記化8: 【化8】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は
ニトロ基を表す)にて表されるフェニル基を表し、X
は、ハロゲン原子を表し、mは1〜4の整数を表す]に
て表される化合物と反応させ、更に必要に応じて酸付加
塩とすることを特徴とする下記化9: 【化9】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、低級アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基、低級アルカノ
イル基、又はアロイル基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化8に
て表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す]にて表されるイミダゾール誘導体及びそれらの薬剤
として許容される酸付加塩の製造方法。 - 【請求項6】 下記化10: 【化10】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表す]にて表される2−チオヒ
ダントイン誘導体を、下記化11: 【化11】 [但し、R4 は、低級アルキル基、低級アルコキシ基若
しくは低級アルカノイル基により置換されていてもよい
含窒素芳香環、又は下記化12: 【化12】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は
ニトロ基を表す)にて表されるフェニル基を表し、X
は、ハロゲン原子を表し、mは1〜4の整数を表す]に
て表される化合物と反応させ、更に必要に応じて酸付加
塩とすることを特徴とする下記化13: 【化13】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は低級アルキル基、
低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基により置
換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化12にて
表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表す]
にて表されるイミダゾール誘導体及びそれらの薬剤とし
て許容される酸付加塩の製造方法。 - 【請求項7】 下記化14: 【化14】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は低級アルキル基、
低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基により置
換されていてもよい含窒素芳香環、又は下記化15: 【化15】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は
ニトロ基を表す)にて表されるフェニル基を表し、mは
1〜4の整数を表す]にて表される化合物を、ハロゲン
化アルキル、ハロゲン化アラルキル、カルボン酸ハロゲ
ン化物、又はカルボン酸無水物と反応させ、更に必要に
応じて酸付加塩とすることを特徴とする下記化16: 【化16】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、低級アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基、低級アルカノ
イル基、又はアロイル基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化15
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す]にて表されるイミダゾール誘導体及びそれらの薬剤
として許容される酸付加塩の製造方法。 - 【請求項8】 下記化17: 【化17】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、低級アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基、低級アルカノ
イル基、又はアロイル基を表す]にて表される化合物
を、下記化18: 【化18】 [但し、R4 は、低級アルキル基、低級アルコキシ基若
しくは低級アルカノイル基により置換されていてもよい
含窒素芳香環、又は下記化19: 【化19】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、又はハロゲン原子で置換されてい
てもよい低級アルカノイル基若しくはアロイル基を表
し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、又はニトロ基を表す)に
て表されるフェニル基を表し、Xは、ハロゲン原子を表
し、mは1〜4の整数を表す]にて表される化合物と反
応させ、更に必要に応じて酸付加塩とすることを特徴と
する下記化20: 【化20】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、低級アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基、低級アルカノ
イル基、又はアロイル基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化19
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す]にて示されるイミダゾール誘導体及びそれらの薬剤
として許容される酸付加塩の製造方法。 - 【請求項9】 下記化21: 【化21】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表す]で表される2,4−ジチ
オヒダントイン誘導体を、下記化22: 【化22】 [但し、R4 は、低級アルキル基、低級アルコキシ基若
しくは低級アルカノイル基により置換されていてもよい
含窒素芳香環、又は下記化23: 【化23】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は
ニトロ基を表す)にて表されるフェニル基を表し、X
は、ハロゲン原子を表し、mは1〜4の整数を表す]で
表される化合物と反応させ、更に必要に応じて酸付加塩
とすることを特徴とする下記化24、化25及び化2
6: 【化24】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化23
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す] 【化25】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化23
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す] 【化26】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化23
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す]にて表されるイミダゾール誘導体及びそれらの薬剤
として許容される酸付加塩の製造方法。 - 【請求項10】 mが1であり、R4 が前記化23にて
示されるフェニル基であることを特徴とする前記化24
又は化26にて示される請求項9記載のイミダゾール誘
導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加塩の製造
方法。 - 【請求項11】 下記化27、化29: 【化27】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は下記化2
8: 【化28】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は
ニトロ基を表す)にて表されるフェニル基を表し、mは
1〜4の整数を表す] 【化29】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化28
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す]で表される化合物を、下記化30: 【化30】 [但し、R11は、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数3
〜5のアルケニル基、置換基を有していてもよいアラル
キル基、又はR12−(CH2 )n −基(但し、R12は水
素原子、又は低級アルキル基、低級アルコキシ基若しく
は低級アルカノイル基により置換されていてもよい含窒
素芳香環、又は前記化28にて示されるフェニル基を表
し、nは1〜4の整数を表す)であり、Xはハロゲン原
子を表す]にて表わされる化合物と反応させ、更に必要
に応じて酸付加塩とすることを特徴とする下記化31、
化32: 【化31】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化28
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
し、R11は、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数3〜5
のアルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル
基、又はR12−(CH2 )n −基(但し、R12は水素原
子、又は低級アルキル基、低級アルコキシ基若しくは低
級アルカノイル基により置換されていてもよい含窒素芳
香環、又は前記化28にて表されるフェニル基を表し、
nは1〜4の整数を表す)を表す] 【化32】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化28
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
し、R11は、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数3〜5
のアルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル
基、又はR12−(CH2 )n −基(但し、R12は水素原
子、又は低級アルキル基、低級アルコキシ基若しくは低
級アルカノイル基により置換されていてもよい含窒素芳
香環、又は前記化28にて表されるフェニル基を表し、
nは1〜4の整数を表す)を表す]にて表されるイミダ
ゾール誘導体及びそれらの薬物として許容される酸付加
塩の製造方法。 - 【請求項12】 mが1であり、R4 が前記化28にて
示されるフェニル基であり、R11が下記化33: 【化33】 [但し、R8 、R9 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R10は、水素原子、水酸基、ハロ
ゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又はニ
トロ基を表す]にて示される基であることを特徴とする
請求項11記載のイミダゾール誘導体及びそれらの薬剤
として許容される酸付加塩の製造方法。 - 【請求項13】 下記化34: 【化34】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表す]にて表される4−チオヒ
ダントイン誘導体を、下記化35: 【化35】 [但し、R4 は、低級アルキル基、低級アルコキシ基若
しくは低級アルカノイル基により置換されていてもよい
含窒素芳香環、又は下記化36: 【化36】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は
ニトロ基を表す)にて表されるフェニル基を表し、X
は、ハロゲン原子を表し、mは1〜4の整数を表す]に
て表される化合物と反応させ、更に必要に応じて酸付加
塩とすることを特徴とする下記化37: 【化37】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化36
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す]にて表されるイミダゾール誘導体及びそれらの薬剤
として許容される酸付加塩の製造方法。 - 【請求項14】 下記化38: 【化38】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は下記化3
9: 【化39】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は
ニトロ基を表す)にて表されるフェニル基を表し、mは
1〜4の整数を表す]にて表される化合物を、ハロゲン
化アルキル、ハロゲン化アラルキル、カルボン酸ハロゲ
ン化物、又はカルボン酸無水物と反応させ、更に必要に
応じて酸付加塩とすることを特徴とする下記化40: 【化40】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、低級アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基、低級アルカノ
イル基、又はアロイル基を表し、R4 は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基若しくは低級アルカノイル基によ
り置換されていてもよい含窒素芳香環、又は前記化39
にて表されるフェニル基を表し、mは1〜4の整数を表
す]にて表されるイミダゾール誘導体及びそれらの薬剤
として許容される酸付加塩の製造方法。 - 【請求項15】 有効成分として、少なくとも下記化4
1: 【化41】 [但し、R1 、R2 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
基、或いはアラルキル基、又は一つになって、アルキレ
ン基、アルキリデン基、或いは置換されていてもよいア
リールアルキリデン基を表し、R3 は、水素原子、低級
アルキル基、置換されていてもよいアラルキル基、低級
アルカノイル基、又はアロイル基を表し、そしてA又は
Bの少なくとも一方は、下記化42: 【化42】 {但し、R4 は低級アルキル基、低級アルコキシ基若し
くは低級アルカノイル基により置換されていてもよい含
窒素芳香環、又は下記化43: 【化43】 (但し、R5 、R6 は、同一若しくは異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルカノイル基若しく
はアロイル基を表し、 R7 は、水素原子、水酸基、ハロ
ゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又はニ
トロ基を表す)にて示されるフェニル基を表し、mは1
〜4の整数を表す}で表される基を表し、他方は、酸素
原子、硫黄原子、水酸基、メルカプト基、前記化42に
て示される基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、又
は置換されていてもよいアラルキルチオ基を表し、そし
て破線はA又はBが酸素原子、硫黄原子を表す場合のみ
有効となる結合であることを示す]にて表されるイミダ
ゾール誘導体又はそれらの薬剤として許容される酸付加
塩を含有することを特徴とする抗潰瘍剤。
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EP96301159A EP0728747A1 (en) | 1995-02-21 | 1996-02-21 | Imidazole derivative, pharmaceutically acceptable salt thereof, process of manufacture therefor, and anti-ulcer drug including such derivative or salt |
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JP7032700A JP3015702B2 (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | イミダゾール誘導体及びそれらの薬剤として許容される酸付加塩及びその製造法並びにそれらを有効成分とする抗潰瘍剤 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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