JPH08224153A - 吸盤付き剣山 - Google Patents

吸盤付き剣山

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JPH08224153A
JPH08224153A JP5790395A JP5790395A JPH08224153A JP H08224153 A JPH08224153 A JP H08224153A JP 5790395 A JP5790395 A JP 5790395A JP 5790395 A JP5790395 A JP 5790395A JP H08224153 A JPH08224153 A JP H08224153A
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suction cup
recess
kenzan
sword mountain
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JP5790395A
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Shiyuusei Shimokawa
修世 下川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コップや猪口などの小さい代用花器に対して
花を生けることができる簡易な剣山を提供する。 【構成】 周辺の下縁にテーパ面6を形成し、周縁に指
を入れる凹部7を形成した板状のベース1および針体2
を有する合成樹脂製の本体3と、ベース1の下面に接着
した吸盤4とからなり、ベース1の下面に吸盤を囲む環
状の突条9を設け、前記凹部7が突条を切り欠いてお
り、その凹部7から吸盤4の一部が露出している吸盤付
き剣山Aの構成。 【効果】 テーパ面6により、猪口などの花器の内面と
干渉しにくく、凹部7に指を入れて吸盤4の吸着を外し
易い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は剣山に関する。さらに詳
しくは、実質的に合成樹脂で形成される剣山に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者はすでに、ガラスの水盤や高級
な陶磁器などの花器に花を生ける場合や、あるいはフラ
ワーアレンジメントなどにおいて用いる合成樹脂製の吸
盤付き剣山を提案している(実開平4−262号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の吸盤付き剣
山は、いわゆる水盤あるいは大振りの花器などに対して
は、剣山の着脱が充分容易に行える。しかし、たとえば
一輪挿しのクリスタルガラスのコップあるいは猪口程度
の底面の狭い花器に使用するには、剣山が大き過ぎて使
用不可能であった。そこで本発明者は差し渡しが30m
m程度の小型の剣山を試作し、使用したところ、剣山の
ベースの下方周縁が花器の内側面に当接して、吸盤が充
分に作用しなかった。つまり花器の底面の径が花器の上
部開口の内径よりも小さい場合は、せっかく花器に入っ
た剣山であっても底面付近で剣山の下面が内側面に当接
し、吸盤の作用ができなくなるのである。また仮に剣山
のベースが花器の底面にうまく納まり、吸盤の吸着力が
損なわれなかったとしても、剣山を上記の花器より取り
出すとき、剣山のベースの外周と花器の内周が接近して
いるため、吸盤を無理に剥すときに針体を折ったり、あ
るいは針体で指を損傷してしまったりすることがある。
【0004】本発明は、とくに剣山を小型化した場合で
あっても、花器への吸着作用あるいは吸着力を損なわ
ず、しかも花器から引き剥しやすい、あるいは引き剥す
ときに吸盤や針体を傷めにくい、吸盤付き剣山を提供す
ることを技術課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明の剣山(請求項
1)は、板状のベースおよびそのベース上に一体に立設
された多数本の針体からなる本体と、前記ベースの下面
に固定された吸盤とからなり、前記ベースの周辺の下縁
にテーパ面が形成されていることを特徴としている。こ
のような剣山においては、前記ベースの下面の周縁近辺
に、実質的に吸盤を囲む突条を設けたり、またベースの
周縁に、指をかける凹部を設けるのが好ましい。また凹
部は前記ベースと同形の円の弧面を有しているのが好ま
しい。このような剣山のベースは差し渡しが20〜40
mmの円形ないし多角形とし、1個の吸盤をベースの下
面の中央部近辺に設けるのが好ましい。さらには凹部は
前記環状の突条を切り欠くものであって、吸盤は、ベー
スの中心から指を掛ける凹部側にいくらか偏心した位置
に固定し、吸盤の周縁の一部が凹部に露出しているもの
が好ましい。さらにはベースの下面に突部を設け、その
突部下面からベースにかけて吸盤の軸部を固定する凹所
を形成するのが好ましい。また針体は50〜150本の
範囲で可及的に密に設けるのが好ましい。ベースが長方
形状ないし楕円状である場合は、2またはそれ以上の吸
盤を設ければよい。
【0006】第2発明の剣山(請求項12)は、板状の
ベースおよびそのベース上に一体に立設された多数本の
針体からなる本体と、前記ベースの下面に固定した吸盤
とからなり、前記ベースの下面の周縁近辺に、実質的に
吸盤を囲む突条が設けられていることを特徴としてい
る。該剣山のベースの周縁には、指をかける凹部を設け
るのが好ましい。その場合、凹部は突条を切り欠いてい
るものが好ましい。さらに吸盤の周縁の一部が該凹部に
露出しているのが好ましい。
【0007】
【作用】第1発明の剣山は、ベースの周辺の下縁にテー
パ面が形成されているので、下面と上面の直径ないし差
し渡しの長さは異なるが、底面積が小さい割りには多く
の針体を設けることができる。また猪口などのテーパ状
の底面を有する花器の底面に取りつけても、ベースの下
面側が花器の内面と当接しない。さらにテーパ面の部分
に指などをかけて、上向きに力を加えることができる。
【0008】請求項2の剣山は底面の周縁に吸盤を囲む
突条が設けられているので、吸盤がベースの中心近辺に
1個だけしか設けられていない場合でも、突条が花器の
内側の底面に当接できるから、剣山の外周に荷重がかか
っても剣山が傾斜することは制御される。請求項3の剣
山はベースの周縁に指を掛ける凹部があるので、指先を
入れる場所が確保でき、その凹部に指を引っかけること
により吸盤を容易に花器より離脱させることができる。
【0009】請求項4の剣山は凹部が突条を切り欠いて
大きめに形成されているので、指の引っかけを一層し易
くしている。請求項5の剣山は凹部の形状が、ベースと
同じ円弧を形成しているので、その凹部に他の本発明の
剣山の外周を当接させて任意の数だけ連結することがで
きる。また連結部は同じ円の弧面の凹と凸が当接してい
るので、針体が自然に連続しているから、実質的に1個
の剣山を成すものである。
【0010】請求項6の剣山は吸盤の周縁の一部が凹部
から露出しているから、吸盤の周縁を指先を引っ掛けて
吸着作用を解除することができるので、剣山を花器の内
面から剥し易い。請求項7の剣山はベースの下面に突部
が設けられており、その突部に吸盤の軸部を固定するこ
とができる凹所が設けられているので、ベースの厚みが
薄くても軸部を固定する凹所の長さをそれ相当の長さ分
を確保することができ、吸盤の軸部とベースとの接触面
積を大きくして強力に一体化させることができる。ま
た、突部の下面が軸部の付け根の周縁、つまり吸盤の傘
を上方から確実に押圧することができる。請求項8の剣
山は、突条の作用と凹部の作用、さらに吸盤の一部が凹
部から露出していることによる作用をすべて同時に奏す
ることができる。
【0011】請求項9または10の剣山は、その直径あ
るいは差し渡しが20〜40mmで、あるいは針体は50
〜150本程度ある小型剣山であるから、一輪挿し用の
小さな花器に使用できると共に、針体が密状になってい
るので、細い軸の花でも挿すことができる。
【0012】本願第2発明の剣山(請求項12)は、ベ
ースの下面の周縁近辺に、実質的に吸盤を囲む突条が設
けられているので、吸盤の吸着作用を損なわない範囲内
で突条が花器の底面に当接可能になっている。つまり吸
盤がベースの下面の中心に1個しか設けられていない場
合は、その外周の加圧によりベースは傾斜し、吸盤が花
器より離脱する可能性があるが、突条を設けたことによ
り、ベースが若干傾斜したところで、突条が花器の内面
に当接するのでそれ以上の傾斜はなく、吸盤の外周が加
圧されても、ほぼ水平状態を確保できる。請求項13の
剣山は前記ベースの周縁に、指をかける凹部を設けたの
で、剣山と花器の隙間がほんの少しであっても、凹部に
指を入れて上向き方向に引っ掛けると剣山を花器より離
脱させることができる。請求項14の剣山は環状の突条
を切り欠いて凹部を形成しているので、指が一層引っか
け易く、吸盤を花器より剥し易い。請求項13の剣山
は、吸盤の一部が凹部から露出しているので、容易に指
で吸盤の周縁を指先で引っ掛けて上向き方向に持ち上
げ、吸着作用を解除することができる。
【0013】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の剣山の実
施例を説明する。図1は本発明の剣山の一実施例を示す
側面断面図、図2はその平面図、図3はその底面図、図
4は図1の剣山における針体を示す拡大図、図5は図1
の剣山の花器へ取りつけた状態を示す側面図、図6は本
発明の剣山の他の実施例を花器に取りつけた状態で示す
断面図、図7は本発明の剣山の他の実施例を示す底面側
の斜視図である。
【0014】図1に示す剣山Aは、円板状のベース1お
よびそのベース1上に50〜150本程度の範囲で立設
された針体2からなる本体3と、その本体3の下面に接
着された吸盤4とから構成される。ベース1は直径20
〜40mm程度、厚さ3〜5mm程度の円板状であり、その
周縁全体には、高さ1〜3mm程度の側面5を残して下縁
側にテーパ面6が形成されている。テーパ角度θは30
〜60°程度が好ましい。さらにベース1の周縁の1か
所には、図2および図3に示すように円弧状の凹部7が
形成されている。なおこの凹部7はベース1の周縁の弧
面と一致しており、そのため、複数組の剣山A、Aを連
続して一体的に取りつけることができる(図2の想像線
参照)。凹部の開き角度は60〜80°程度が好まし
い。
【0015】また本実施例では、ベース1の底面8にお
けるテーパ面6に近接する内側の部位に、ベース1と同
心状に環状の突条9を設けている。なお完全な環状でな
くてもよく、図3に示すように一部が切り欠かれていて
もよい。さらに適当な間隔をとって要所要所に突条ない
し突起を環状に配置してもよい。突条9の高さは、ベー
ス1の下面8から吸盤4の下面までの高さより低くして
いる。この突条9は、剣山Aが1個の吸盤4で支えられ
る場合に剣山Aを安定的に保持させるものである。すな
わち、吸盤4の外周が加圧されるとベース1が傾斜する
が、突条9が花器の底面などに当接し、その傾斜を若干
の範囲に留めることができる。これはもちろん吸盤の吸
着作用が十分可能な範囲である。なお、前記凹部7の弧
面は、本実施例においては環状の突条9を切り欠いてお
り、それにより吸盤4の周縁付近が凹部7から露出する
ようにしている。
【0016】ベース1の底面8には、ベースの中心点よ
り0.7〜1.5mm程度、前記凹部7側に偏心している
位置に、高さが1〜1.5mm程度の円柱状の突部10を
設けており、該突部10には、ベース1内に達する円柱
状の凹所11が形成されている。なお凹所11の上部の
厚さTは2〜4mm程度とするのが好ましいが、吸盤4の
軸部12の全長が凹所11に固定できる深さにすれば、
凹所11と軸部12との接触面積が大きくなるので好ま
しい。突部10は偏心させなくてもよいが、突条9の厚
さによっては吸盤4の凹部7からの露出が少なくなる。
そのため突部10、すなわち吸盤4の取り付け位置を凹
部7側に偏心させるのがきわめて好ましい。
【0017】前記吸盤4の傘は突条9の内径よりいくら
か小さい外径を備えている。この吸盤4の軸部12をベ
ース1の凹所11に接着して固定すれば、吸盤4の周縁
部が前記凹部7から露出する。さらに前述のように、軸
部12を固定する凹所11をベース1の中心より凹部7
側に偏心させると、その露出する程度が大きくなる。本
実施例では、吸盤4の傘の周縁近くに突起棒13を設け
ており、吸盤4の軸部12をベース1の凹所11に固定
すれば、この突起棒13が凹部7から露出するようにし
ている。それにより、凹部7に入れた指先で突起棒13
を上から押すことができる。
【0018】前記針体2の形状はとくに制限されない
が、たとえば図4に示すように、根元部の直径D1が1.
5 〜2.5 mm程度で、先端に向かって1/8〜1/15
の緩いテーパを有するものが好ましい。なお実際のもの
では根元部の直径が2mm、針先部14の下部で1.2 mm、
針体2の根元から針先部14の下部までの高さを11mm
とした。なお針体2の高さは通常10〜15mm(実際の
ものは12.5mm)程度であり、針体2同士のピッチは2〜
4(実際は3.5mm )程度である。針先部14には45〜
60度の比較的鈍い角度の円錐状のポイント15を設け
ておくのが好ましい。
【0019】本体3はたとえばポリカーボネート、AB
S樹脂などの硬質の合成樹脂、とくに熱可塑性樹脂から
射出成型などにより製造しうる。なお針体2およびテー
パ面6を形成するため、金型の分割線(パーティングラ
イン)は側面5の途中、あるいはベース1の上面近辺に
設ける。
【0020】吸盤4の材質はとくに限定されないが、ゴ
ムなどの不透明なものよりも、軟質ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなど、軟質合成樹脂で透明
なものが好ましい。なお前記本体3と吸盤4とは、図1
に示すように、吸盤4の軸部12に形成した環状の溝部
16に、ベースと同じ材質のリング17を嵌着し、それ
らを凹所11に嵌着する共に、接着後でも透明性を維持
する接着剤、たとえばアロンアルファ(東亜合成化学
(株)の瞬間接着剤の登録商標)などで接着して固定す
る。リング17に対し、軸部12を挿入する場合、軸部
12の弾性変形を利用して挿入することもできるが、リ
ング17に環状溝16の部分を通し得る切り欠きを設け
ておけば、容易に軸部12に嵌合させることができる。
こうして吸盤4とベース1とを強力に一体化することに
より、花器に吸着している吸盤を離脱するとき、軸部1
2が折損したりすることを防止することができる。
【0021】つぎに図5を参照しながら上記のごとく構
成される剣山Aの使用方法を説明する。剣山Aはあらか
じめ別の場所で花を生けておいた後、花器18に取りつ
けてもよく、剣山Aを吸盤4で花器18に取りつけた上
で、花を生けるようにしてもよい。本実施例の剣山Aは
直径20〜40mm、高さが吸盤4も含めて15〜25
mm程度と小型(ミニ剣山)であるので、本来の水盤状
などの花器のほか、一輪挿しのクリスタルガラス、ガラ
スコップ、あるいは家庭で多見する和食器の小鉢や猪口
などの小物品を花器がわりに使用することができる。な
お従来の金属製の剣山はその重量により花を倒れないよ
うに支持するため、大きさも相当のものが必要である
が、本発明の剣山では吸盤により固定するので、重量お
よび大きさを小さくすることができ、吸盤の吸着力が確
実であれば小型化しても倒れる心配はない。そして小型
化することにより、小物品など、花を生ける対象を大き
く拡げることができるのである。本明細書において「花
器」とは、そのような代用品をも含むものである。
【0022】剣山Aを図5の花器18に取りつける場
合、吸盤4の下面を水で濡らし、単に上から押しつけれ
ばよい。そのとき吸盤4の傘の上部がベース1の下面の
突部10でしっかり押えられ、花器18の底面19に対
する吸着作用が確実になる。すなわち上から押された吸
盤4の周囲は花器18の底面19に沿って弾力的に変形
し、戻ろうとする弾力性で吸盤4の内部が負圧になる。
そのときベース1の周縁下方はテーパ面6になっている
ので、花器18の底部が開口部より比較的小さくても、
さらに内側面20がテーパ状であっても、ベース1が花
器18の内側面20に当接することがない。そのため底
面積の小さい花器にも充分に適用できる。なお底面が広
い花器であっても、剣山Aの上面は底面よりも広く、ま
た上面の周縁の近くまで針体2があるので、花器18の
端側など、好きな所に花を生けることができる。
【0023】なお上記の吸着状態において、突条9の下
端は花器18の内底面19から浮いており、吸着作用の
邪魔にならない。ところで剣山Aのベース1の下面に
は、ほぼ中心に吸盤4が1個取りつけられているので、
吸盤4が1個の場合は本体を一点で支持していることに
なる。そのため吸盤の外周が加圧されると、剣山は傾斜
する場合がある。そのため吸盤4の吸着作用が充分に作
用せず、剣山Aが花器より離脱し、生けた花が剣山諸共
転倒するおそれがある。しかし本実施例では、吸盤4を
囲む環状の突条9を設けたので、外力が加わっても突条
9が花器の内底面19などに当接し、それ以上傾斜する
ことがない。それにより外力に対して傾斜する角度が抑
制され、吸盤の吸着作用が確実になる。このような突条
9は、とくに吸盤が1個の剣山に対して、あるい2〜3
個の場合でもそれらがベース1の中心付近に寄っている
剣山に対して有効であり、またそれらを平坦な内底面を
有する花器に使用する場合にとくに有効である。
【0024】上記のように取りつけた剣山Aを取り外す
場合は、ベース1のテーパ面6に指を当てて上向き方向
に剣山Aを引っ掛けると、吸盤4の吸着作用を簡単に解
除することができる。またベース1に触れるだけである
ので、針体2などで指にケガをするおそれが少ない。他
方、図5に示すように、花器18の内側面20と剣山A
の外周縁がきわめて近接している場合でも、ベース1の
周縁に設けられている凹部7と花器18の内側面20と
の間に隙間ができる(想像線は凹部7がない場合を示し
ている)。そのためその隙間に指を入れて、吸盤4の突
起棒13を上から押すと、吸盤4の傘の周囲縁が上方向
に持ち上げられる。そして少しでも吸盤4の外周縁が持
ち上がると、そこから空気が入るので、吸着作用が解除
される。そのため剣山Aを花器18より容易に離脱する
ことができる。
【0025】本実施例はとくに底面が小さい花器に最適
であるが、大きい花器においても使用できる。その場合
の作用効果を図2を参考にしながら説明する。大きい剣
山の場合は、多数の針体のうち、花を生けた部分以外の
針体は外見されるが、剣山Aがミニ剣山の場合は、たと
えばバラの花を2〜3本生けた場合でも、ほとんど残り
の針体は外見されない。そのため生けた花の根元部分は
非常にすっきりとし、見映えがよくなる。さらに花をふ
やしたい場合は、想像線のように凹部7に他の剣山Aを
連結させれば、外観は1個の剣山になる。また針体2も
自然に連続した状態に配列されるので、隣接する剣山の
連結部にまたがって花を生けても、吸着盤でしっかりと
花器に吸着できておれば花は転倒することはない。さら
に使用しない針体もほとんど外見されないので、非常に
見映えがよい。つまり生ける花の本数によってミニ剣山
Aの連結個数を調節すれば、必要以外の針体を外見する
ことは防止できる
【0026】上記の実施例ではいずれもベースの下面に
突条を設けているが、図6の剣山Bのように突条を設け
ないものも本願第1発明に含まれる。このものは丸みを
帯びた底面21を有する花器に対しても、吸盤4の外周
縁が柔軟に対応するので、吸盤の周縁が裏返し状になっ
てしっかりと取りつけることができる。なおこの場合で
も、テーパ面6があるので、ベース1と花器の内側面と
がほとんど干渉しない。またそのテーパ面6が前述の突
条(図1の符号9)の作用をする場合がある。すなわち
剣山Bに外力が加わったとき、テーパ面6が花器の内側
面20と当接し、それ以上剣山Bを傾かせない。そのた
め吸盤4のしっかりとした吸着が維持される。なおこの
ものも、花器から剣山Bを取り外す場合は、凹部7を利
用して、簡単に取り外すことができる。
【0027】前記実施例では、いずれも平面形状が円形
のベース1を有する剣山を説明したが、本発明の剣山は
それらに限定されるものではなく、たとえば図7に示す
長方形状の剣山C、あるいは楕円状の剣山(図示しな
い)で、2個ないし数個の吸盤を1列で設けている剣山
としてもよい。その場合でも、実質的に同じ作用効果を
奏し得る。すなわちこのような剣山Cであっても、吸盤
4を囲む突条9を設ければ幅が狭い横方向に対しても倒
れにくくなり、指を入れる凹部7を設ければ、とくにそ
の凹部7から吸盤4の一部が露出するようにすれば、花
器から外し易くなる。また下縁の周縁にテーパ面6を設
ければ幅が狭い花器に対して安定して取りつけることが
できるばあいがある。しかしこのような剣山Cの場合
は、テーパ面6は必ずしも必要でない。
【0028】
【発明の効果】第1発明の剣山は、ベースの下縁の周縁
にテーパ面を形成しているので、狭い底面を有する花器
に対しても装着することができ、また平坦な花器の場合
は、テーパ面を利用して花器から剥し易い。さらにベー
スの周縁に指を入れる凹部を設けた剣山では、テーパ面
に加えてその凹部を利用して、容易に剣山を剥すことが
できる。とくに凹部から吸盤の一部を露出させる場合
は、その露出している部位から吸盤を剥すことにより、
容易に花器から剣山を外すことができる。
【0027】第2発明の剣山は、ベースの底面に吸盤を
囲む突条を設けているので、剣山が傾きにくく、そのた
め吸着状態を確実に維持できる。突条を設けた剣山に対
して前記の凹部を設ける場合は、その突条を切り欠くよ
うに凹部を設ければよく、それにより凹部と突条の双方
の作用効果を奏することができる。吸盤を凹部側に偏心
させて設けるようにすれば、凹部から露出する吸盤の部
分が大きくなるので、一層吸盤を取り外し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剣山の一実施例を示す断面正面図であ
る。
【図2】図1の剣山の平面図である。
【図3】図1の剣山の底面図である。
【図4】図1の剣山における針体を示す拡大図である。
【図5】図1の剣山を花器へ取りつけた状態を示す正面
図である。
【図6】本発明の剣山の他の実施例を花器に取りつけた
状態で示す断面図である。
【図7】本発明の剣山の他の実施例を示す底面側の斜視
図である。
【符号の説明】 A 剣山 1 ベース 2 針体 4 吸盤 6 テーパ面 7 凹部 9 突条 10 突部 18 花器 B 剣山 C 剣山

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のベースおよびそのベース上に一体
    に立設された多数の針体からなる本体と、前記ベースの
    下面に固定された吸盤とからなり、前記ベースの周辺の
    下縁に、テーパ面が形成されている吸盤付き剣山。
  2. 【請求項2】 前記ベースの下面の周縁近辺に、実質的
    に吸盤を囲むように突条が設けられている請求項1記載
    の剣山。
  3. 【請求項3】 前記ベースの周縁に、指をかける凹部が
    設けられている請求項1または2記載の剣山。
  4. 【請求項4】 前記ベースの周縁に、指をかける凹部
    が、前記突条の一部を切り欠くように形成されている請
    求項2記載の剣山。
  5. 【請求項5】 前記ベースが円形状であり、凹部が前記
    ベースと同じ半径の弧面を呈している請求項3または4
    記載の剣山。
  6. 【請求項6】 前記吸盤の周縁の一部が凹部から露出し
    ている請求項3、4または5記載の剣山。
  7. 【請求項7】 前記ベースが円形状を呈しており、ベー
    スの下面の周縁近辺に、吸盤よりも内径が大きい環状の
    突条がベースと同心状に設けられており、その突条の一
    部が、ベースの周縁に形成した指をかける凹部により切
    り欠かれると共に、吸盤の一部が凹部から露出してお
    り、かつ、前記吸盤がベースの中心より凹部側にいくら
    か偏心した位置に固定されている請求項1記載の剣山
  8. 【請求項8】 前記ベースの下面に突部が設けられてお
    り、その突部の下面からベース内にかけて前記吸盤の上
    面に突出する軸部を固定するための凹所が設けられてい
    る請求項1、2、3、4、5、6または7記載の剣山。
  9. 【請求項9】 前記ベースが、差し渡し20〜40mm
    の円形ないし多角形状を呈しており、1個の吸盤がベー
    スの下面の中央部近辺に設けられている請求項1、2、
    3、4、5、6、7または8記載の剣山。
  10. 【請求項10】 前記針体が50〜150本の範囲にあ
    る請求項9記載の剣山。
  11. 【請求項11】 前記ベースが長方形ないし楕円形状を
    呈しており、複数個の吸盤がベースの長手方向に配列さ
    れている請求項1、2、3、4または6記載の剣山。
  12. 【請求項12】 板状のベースおよびそのベース上に一
    体に立設された多数本の針体からなる合成樹脂製の本体
    と、前記ベースの下面に固定された吸盤とからなり、前
    記ベースの下面の周縁近辺に、実質的に吸盤を囲むよう
    に突条が設けられている吸盤付き剣山。
  13. 【請求項13】 前記ベースの周縁に、指をかける凹部
    が設けられている請求項12記載の剣山。
  14. 【請求項14】 前記凹部が突条の一部を切り欠いてい
    る請求項13記載の剣山。
  15. 【請求項15】 吸盤の周縁の一部が凹部から露出して
    いる請求項13または14記載の剣山
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001252544A (ja) * 2000-02-17 2001-09-18 Sulzer Chemtech Ag 静止混合機
KR101582750B1 (ko) * 2014-06-30 2016-01-05 박원호 악기 또는 스피커용 부착장치

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JP2001252544A (ja) * 2000-02-17 2001-09-18 Sulzer Chemtech Ag 静止混合機
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