JPH08223002A - パルス発生装置 - Google Patents
パルス発生装置Info
- Publication number
- JPH08223002A JPH08223002A JP4626695A JP4626695A JPH08223002A JP H08223002 A JPH08223002 A JP H08223002A JP 4626695 A JP4626695 A JP 4626695A JP 4626695 A JP4626695 A JP 4626695A JP H08223002 A JPH08223002 A JP H08223002A
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- Japan
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- pulse
- shape memory
- magnet
- permanent magnet
- shape
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バルクハウゼン効果を利用したパルス発生装
置に温度を感知する機能を付加せしめること。 【構成】 所定の温度で形状が変化するように形状記憶
させた形状記憶合金材3を、パルス発生素子及び永久磁
石2のいずれか、もしくは両者に配置し、所定の温度で
パルス発生素子1のパルス電圧が減少、又は消失する構
成とする。
置に温度を感知する機能を付加せしめること。 【構成】 所定の温度で形状が変化するように形状記憶
させた形状記憶合金材3を、パルス発生素子及び永久磁
石2のいずれか、もしくは両者に配置し、所定の温度で
パルス発生素子1のパルス電圧が減少、又は消失する構
成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルクハウゼン効果を
有する磁性材料とバルクハウゼン効果を検出するコイル
とからなるパルス発生素子を用いたパルス発生装置に関
する。
有する磁性材料とバルクハウゼン効果を検出するコイル
とからなるパルス発生素子を用いたパルス発生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁化の不連続な変化、即ち、バル
クハウゼン効果を有する磁性材料として、J.R.ウィー
ガントが提案した製造方法により得られる磁性線材があ
る(特公昭55−15797、特公昭61−2819
6)。このバルクハウゼン効果をコイルにより検出する
ことで、コイルの両端にパルス信号を得ることができ
る。そして、この磁性線材を磁石等からなる磁気回路に
組み込むことにより、パルス信号を誘発させる装置とし
て応用することができる。
クハウゼン効果を有する磁性材料として、J.R.ウィー
ガントが提案した製造方法により得られる磁性線材があ
る(特公昭55−15797、特公昭61−2819
6)。このバルクハウゼン効果をコイルにより検出する
ことで、コイルの両端にパルス信号を得ることができ
る。そして、この磁性線材を磁石等からなる磁気回路に
組み込むことにより、パルス信号を誘発させる装置とし
て応用することができる。
【0003】しかしながら、この磁性線材では、安定な
パルス電圧を得るためには非対称な交流磁場を必須とす
るため、厳密な設計を行った磁気回路が必要とされてい
た。ところで、例えば、組成が50Co−10V−残部
Fe(at%)の磁性線材に湾曲加工を施した後、直線
状に保持することにより、B−Hループ上の一箇所でバ
ルクハウゼン効果を示す線材が提示されている(特願昭
4−174510)。
パルス電圧を得るためには非対称な交流磁場を必須とす
るため、厳密な設計を行った磁気回路が必要とされてい
た。ところで、例えば、組成が50Co−10V−残部
Fe(at%)の磁性線材に湾曲加工を施した後、直線
状に保持することにより、B−Hループ上の一箇所でバ
ルクハウゼン効果を示す線材が提示されている(特願昭
4−174510)。
【0004】この線材では、±40Oe以上の交流磁場
の印加により、安定したパルス電圧がパルス発生素子に
誘発される。即ち、B−Hループ上に一箇所のバルクハ
ウゼン効果を有する磁性線材では、永久磁石を用いた磁
気回路か、前述の条件の交流磁場であれば、厳密な磁気
回路の設定を行うことなく安定したパルス電圧を得るこ
とができる。
の印加により、安定したパルス電圧がパルス発生素子に
誘発される。即ち、B−Hループ上に一箇所のバルクハ
ウゼン効果を有する磁性線材では、永久磁石を用いた磁
気回路か、前述の条件の交流磁場であれば、厳密な磁気
回路の設定を行うことなく安定したパルス電圧を得るこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、パルス
発生素子の応用として、永久磁石を印加磁場の発生源と
するパルス発生装置を用いた回転計等が考えられるが、
このような装置の特徴としては、装置に源密に電源を設
けることなく、パルス信号を得ることができる点であ
る。
発生素子の応用として、永久磁石を印加磁場の発生源と
するパルス発生装置を用いた回転計等が考えられるが、
このような装置の特徴としては、装置に源密に電源を設
けることなく、パルス信号を得ることができる点であ
る。
【0006】ところで、このような装置を設置する場所
によっては、温度が0℃以下の低温や30℃以上の高温
となる場合が考えられる。このため、前記装置を保護す
るための機能を付加することが考えられるが、この機能
を作動させるために、温度を感知する必要がある。この
ような場合、一般に、温度感知の温度センサ等が用いら
れている。しかしながら、温度センサ等を設けると、そ
のための電源を設ける必要があり、かつ温度センサを設
けた分、装置が大型化してしまうという問題がある。そ
こで、本発明の課題は、上記の問題を解決するため、温
度を感知する機能を兼ね備えたパルス発生装置を提供す
ることにある。
によっては、温度が0℃以下の低温や30℃以上の高温
となる場合が考えられる。このため、前記装置を保護す
るための機能を付加することが考えられるが、この機能
を作動させるために、温度を感知する必要がある。この
ような場合、一般に、温度感知の温度センサ等が用いら
れている。しかしながら、温度センサ等を設けると、そ
のための電源を設ける必要があり、かつ温度センサを設
けた分、装置が大型化してしまうという問題がある。そ
こで、本発明の課題は、上記の問題を解決するため、温
度を感知する機能を兼ね備えたパルス発生装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、バルク
ハウゼン効果を有する磁性線材に、このバルクハウゼン
効果を検出するためのコイルからなるパルス発生素子に
永久磁石を用いて正負の磁場を交互に印加しているが、
この永久磁石を、感知しようとする所定の温度に形状記
憶させた、いわゆるTi−Ni合金で代表される形状記
憶合金材に装着し、所定の温度となった時に、検出コイ
ルより磁石を遠ざけるように形状記憶させておくこと
で、形状記憶温度で磁石からパルス発生素子に印加され
る磁場が減少し、パルス発生素子のパルス電圧を減少、
又は消失させることにより、所定の温度を感知すること
のできるパルス発生装置が得られる。
ハウゼン効果を有する磁性線材に、このバルクハウゼン
効果を検出するためのコイルからなるパルス発生素子に
永久磁石を用いて正負の磁場を交互に印加しているが、
この永久磁石を、感知しようとする所定の温度に形状記
憶させた、いわゆるTi−Ni合金で代表される形状記
憶合金材に装着し、所定の温度となった時に、検出コイ
ルより磁石を遠ざけるように形状記憶させておくこと
で、形状記憶温度で磁石からパルス発生素子に印加され
る磁場が減少し、パルス発生素子のパルス電圧を減少、
又は消失させることにより、所定の温度を感知すること
のできるパルス発生装置が得られる。
【0008】又、永久磁石ではなく、検出コイルを形状
記憶合金に装着しておき、パルス発生素子が永久磁石よ
り遠ざかることで、同上の効果を得ることも可能であ
る。
記憶合金に装着しておき、パルス発生素子が永久磁石よ
り遠ざかることで、同上の効果を得ることも可能であ
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、パルス発生素子に永久磁石を
用いて正負の磁場を交互に印加しているが、この永久磁
石、又はパルス発生素子を感知しようとする温度に形状
記憶させた形状記憶合金に装着させることにより、形状
記憶合金が変形することで、素子が感知する磁場が減少
し、パルス発生素子のパルス電圧を減少、あるいは消失
させることにより、所定の温度を感知することのできる
パルス発生装置が得られる。
用いて正負の磁場を交互に印加しているが、この永久磁
石、又はパルス発生素子を感知しようとする温度に形状
記憶させた形状記憶合金に装着させることにより、形状
記憶合金が変形することで、素子が感知する磁場が減少
し、パルス発生素子のパルス電圧を減少、あるいは消失
させることにより、所定の温度を感知することのできる
パルス発生装置が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
る。
【0011】(実施例1)パルス発生素子の磁性線材と
して、50Co−10V−残部Fe(at%)の線径
0.25mmφの磁性線材を用いた。又、形状記憶合金
材として、50Ni−50Ti(at%)の組成の一般
的な合金材を用いた。この合金材を40℃で、図1に示
すように、直線形状からコの字形状になるように形状記
憶の熱処理を施した。
して、50Co−10V−残部Fe(at%)の線径
0.25mmφの磁性線材を用いた。又、形状記憶合金
材として、50Ni−50Ti(at%)の組成の一般
的な合金材を用いた。この合金材を40℃で、図1に示
すように、直線形状からコの字形状になるように形状記
憶の熱処理を施した。
【0012】この形状記憶合金板材に永久磁石として、
Sm2Co17系磁石を用い、図2のごとく装着させ、更
に、パルス発生素子を設置した。図2において、磁石を
装着した形状記憶合金を回転させることで(この図では
紙面方向に回転させる)、永久磁石より発生している磁
束が、パルス発生素子に印加される。本実施例では、2
0℃で±70Oeの磁場が印加されている。しかし、4
0℃となった時に、図3に示すように、形状記憶合金が
変形し、磁石から発生する磁束が、ほとんどパルス発生
素子に印加されなくなり、その磁場は、本実施例では約
5Oeとなっていた。
Sm2Co17系磁石を用い、図2のごとく装着させ、更
に、パルス発生素子を設置した。図2において、磁石を
装着した形状記憶合金を回転させることで(この図では
紙面方向に回転させる)、永久磁石より発生している磁
束が、パルス発生素子に印加される。本実施例では、2
0℃で±70Oeの磁場が印加されている。しかし、4
0℃となった時に、図3に示すように、形状記憶合金が
変形し、磁石から発生する磁束が、ほとんどパルス発生
素子に印加されなくなり、その磁場は、本実施例では約
5Oeとなっていた。
【0013】図4に、本実施例のパルス発生装置につい
て、パルス電圧を0〜50℃の範囲で環境温度を変化さ
せて測定した結果を示す。形状記憶合金が変形した40
℃以上では、パルスが観察できず、温度を検知すること
ができた。
て、パルス電圧を0〜50℃の範囲で環境温度を変化さ
せて測定した結果を示す。形状記憶合金が変形した40
℃以上では、パルスが観察できず、温度を検知すること
ができた。
【0014】(実施例2)実施例1と同様のパルス発生
磁性線材、永久磁石材を用いて、図5の概念図に示すよ
うなパルス発生装置を作製した。本装置では、磁束を検
知するコイルに形状記憶合金材を装着させた。本実施例
では、20℃で実施例1と同様、±70Oeの磁場が印
加されていた。実施例1と同様に、40℃で、図6に示
すような形状変化をするように形状記憶処理を施してあ
る。
磁性線材、永久磁石材を用いて、図5の概念図に示すよ
うなパルス発生装置を作製した。本装置では、磁束を検
知するコイルに形状記憶合金材を装着させた。本実施例
では、20℃で実施例1と同様、±70Oeの磁場が印
加されていた。実施例1と同様に、40℃で、図6に示
すような形状変化をするように形状記憶処理を施してあ
る。
【0015】図7に、本実施例のパルス発生装置につい
て、環境温度を0〜50℃まで変化させた時のパルス電
圧測定結果を示す。形状記憶をさせた40℃以上では、
パルス電圧が検出されず、温度を検知することができ
た。
て、環境温度を0〜50℃まで変化させた時のパルス電
圧測定結果を示す。形状記憶をさせた40℃以上では、
パルス電圧が検出されず、温度を検知することができ
た。
【0016】
【発明の効果】以上、述べたごとく、本発明によれば、
所定の温度でパルス発生素子と磁束を供給する永久磁石
との距離が変化するように、形状を記憶させた形状記憶
合金材をパルス発生素子及び永久磁石のいずれか、もし
くは両者に具備させることで、精度よく所定の温度をパ
ルス発生の有無、又は減少により、感知することができ
るパルス発生素子を得ることができる。
所定の温度でパルス発生素子と磁束を供給する永久磁石
との距離が変化するように、形状を記憶させた形状記憶
合金材をパルス発生素子及び永久磁石のいずれか、もし
くは両者に具備させることで、精度よく所定の温度をパ
ルス発生の有無、又は減少により、感知することができ
るパルス発生素子を得ることができる。
【図1】実施例1に係る形状記憶合金材の形状変化を示
した説明図。
した説明図。
【図2】実施例1に係るパルス発生装置の概念図で、環
境温度が40℃以下の状態を示した説明図。
境温度が40℃以下の状態を示した説明図。
【図3】実施例1に係るパルス発生装置の概念図で、環
境温度が40℃以上の状態を示した説明図。
境温度が40℃以上の状態を示した説明図。
【図4】実施例1に係るパルス発生装置を動作させた時
の環境温度と発生電圧の関係を示した特性図。
の環境温度と発生電圧の関係を示した特性図。
【図5】実施例2に係るパルス発生装置の概念図で、環
境温度が40℃以下の状態を示した説明図。
境温度が40℃以下の状態を示した説明図。
【図6】実施例2に係る形状記憶合金を具備したパルス
発生素子の概念図で、40℃より低い状態(左)から4
0℃より高い状態(右)に変化した状態を示した説明
図。
発生素子の概念図で、40℃より低い状態(左)から4
0℃より高い状態(右)に変化した状態を示した説明
図。
【図7】実施例2に係るパルス発生装置を動作させた時
の環境温度と発生電圧の関係を示した特性図。
の環境温度と発生電圧の関係を示した特性図。
1 パルス発生素子 2 永久磁石材料 3 形状記憶合金材
Claims (1)
- 【請求項1】 バルクハウゼン効果を有する磁性材料と
バルクハウゼン効果を検出するためのコイルとからなる
パルス発生素子に永久磁石を組み合わせたパルス発生装
置において、前記のパルス発生素子及び永久磁石のいず
れか一方、もしくは両者に形状記憶合金材を装着し、該
形状記憶合金材の形状回復温度以上、又は、以下におい
て、前記パルス発生素子から発生するパルス電圧が減
少、又は消失することにより、温度を感知する機能を有
することを特徴とするパルス発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4626695A JPH08223002A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | パルス発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4626695A JPH08223002A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | パルス発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08223002A true JPH08223002A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12742422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4626695A Pending JPH08223002A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | パルス発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08223002A (ja) |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP4626695A patent/JPH08223002A/ja active Pending
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