JPH08222685A - マイクロパッケージ構造及びその製造方法 - Google Patents
マイクロパッケージ構造及びその製造方法Info
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- JPH08222685A JPH08222685A JP4505595A JP4505595A JPH08222685A JP H08222685 A JPH08222685 A JP H08222685A JP 4505595 A JP4505595 A JP 4505595A JP 4505595 A JP4505595 A JP 4505595A JP H08222685 A JPH08222685 A JP H08222685A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B81—MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
- B81B—MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
- B81B7/00—Microstructural systems; Auxiliary parts of microstructural devices or systems
- B81B7/0032—Packages or encapsulation
- B81B7/007—Interconnections between the MEMS and external electrical signals
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/42—Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/47—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
- H01L2224/48—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
- H01L2224/4805—Shape
- H01L2224/4809—Loop shape
- H01L2224/48091—Arched
-
- H—ELECTRICITY
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- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
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- H01L2224/732—Location after the connecting process
- H01L2224/73251—Location after the connecting process on different surfaces
- H01L2224/73265—Layer and wire connectors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Micromachines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】封止には中空部を必要とするマイクロメカニカ
ルデバイスをベアチップの状態で他の半導体ベアチップ
とともにマルチチップモジュールとして樹脂封止できる
ようにする。 【構成】マイクロメカニカルデバイスを構成する基板1
1の運動,振動機能部分12を取り囲んで中空部の周囲
を確保し、引出し線となるビームリード電極15を貫通
して基板11上に平坦な絶縁枠13を形成し、その上に
ポリイミド樹脂などの接着層14を形成する。マルチチ
ップモジュールなどの基板16にフェースダウン搭載し
接着層14を熱圧着して中空部を気密封止するように構
成した。 【効果】この上から樹脂封止することができる。
ルデバイスをベアチップの状態で他の半導体ベアチップ
とともにマルチチップモジュールとして樹脂封止できる
ようにする。 【構成】マイクロメカニカルデバイスを構成する基板1
1の運動,振動機能部分12を取り囲んで中空部の周囲
を確保し、引出し線となるビームリード電極15を貫通
して基板11上に平坦な絶縁枠13を形成し、その上に
ポリイミド樹脂などの接着層14を形成する。マルチチ
ップモジュールなどの基板16にフェースダウン搭載し
接着層14を熱圧着して中空部を気密封止するように構
成した。 【効果】この上から樹脂封止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小素子(マイクロデ
バイス)のパッケージ(気密封止)構造に関し、特に、
弾性表面波デバイス,加速度センサ,アクチュエータな
ど機械的運動を伴う微小機械的機能素子(マイクロメカ
ニカルデバイス)のパッケージ構造及びその製造方法に
関するものである。
バイス)のパッケージ(気密封止)構造に関し、特に、
弾性表面波デバイス,加速度センサ,アクチュエータな
ど機械的運動を伴う微小機械的機能素子(マイクロメカ
ニカルデバイス)のパッケージ構造及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】製品の小型化と信号の高速化に伴い、多
種複数のチップ状デバイスを1つのモジュール内に組み
込むマルチチップモジュール(MCM:Multi-Chip-Mod
ule )が開発され実用化されている。そこでは、例え
ば、半導体や集積回路などの複数のベアチップを基板に
複合搭載し、テープ自動ボンディング(TAB:Tape A
utomated Bonding)やワイヤボンディングまたはフリッ
プチップのバンプによる接続などで実装した後、全体を
樹脂封止(プラスチックシール)するマルチチップパッ
ケージ構造が実施されている。上記マルチチップモジュ
ールの中には、弾性表面波デバイスのような振動子、或
いは、超小型の加速度センサやアクチュエータのように
マイクロマシンとも呼ばれる機械的運動体などのマイク
ロメカニカルデバイスは複合搭載されず、これらは個別
のパッケージに収容した後、金属,セラミック,ガラス
などのキャップで気密封止して個別に主基板に搭載され
ている。
種複数のチップ状デバイスを1つのモジュール内に組み
込むマルチチップモジュール(MCM:Multi-Chip-Mod
ule )が開発され実用化されている。そこでは、例え
ば、半導体や集積回路などの複数のベアチップを基板に
複合搭載し、テープ自動ボンディング(TAB:Tape A
utomated Bonding)やワイヤボンディングまたはフリッ
プチップのバンプによる接続などで実装した後、全体を
樹脂封止(プラスチックシール)するマルチチップパッ
ケージ構造が実施されている。上記マルチチップモジュ
ールの中には、弾性表面波デバイスのような振動子、或
いは、超小型の加速度センサやアクチュエータのように
マイクロマシンとも呼ばれる機械的運動体などのマイク
ロメカニカルデバイスは複合搭載されず、これらは個別
のパッケージに収容した後、金属,セラミック,ガラス
などのキャップで気密封止して個別に主基板に搭載され
ている。
【0003】図8は従来の弾性表面波装置の構造を示す
平面図と縦断面図であり、弾性表面波素子をセラミック
パッケージ5に収容しキャップ9を覆せて気密封止した
構造を示す。(A)の平面図はキャップ9を取り外して
内部がわかるようにした図である。1は圧電基板、2は
IDT電極、3は端子電極(ボンディングパッド)、4
はボンディングワイヤ、5はセラミックパッケージ、6
はダイボンド樹脂、7は内部端子、8は外部端子、9は
キャップ、10は中空部である。この中空部10の空気
は不活性ガスで置換されて素子が保護される。この中空
部10は、弾性表面波素子やマイクロメカニカルデバイ
スにとって極めて重要な部分である。
平面図と縦断面図であり、弾性表面波素子をセラミック
パッケージ5に収容しキャップ9を覆せて気密封止した
構造を示す。(A)の平面図はキャップ9を取り外して
内部がわかるようにした図である。1は圧電基板、2は
IDT電極、3は端子電極(ボンディングパッド)、4
はボンディングワイヤ、5はセラミックパッケージ、6
はダイボンド樹脂、7は内部端子、8は外部端子、9は
キャップ、10は中空部である。この中空部10の空気
は不活性ガスで置換されて素子が保護される。この中空
部10は、弾性表面波素子やマイクロメカニカルデバイ
スにとって極めて重要な部分である。
【0004】例えば、弾性表面波デバイスの場合、表面
波が励振し伝搬するIDT(すだれ状電極)面に表面波
エネルギが集中するためその振動機能面が弾性的に開放
となる条件が課せられているため中空部10が必要であ
る。同様に他のマイクロメカニカルデバイスの場合も機
械的運動体であるため中空部10を設ける気密封止(ハ
ーメチックシール)構造が必然である。
波が励振し伝搬するIDT(すだれ状電極)面に表面波
エネルギが集中するためその振動機能面が弾性的に開放
となる条件が課せられているため中空部10が必要であ
る。同様に他のマイクロメカニカルデバイスの場合も機
械的運動体であるため中空部10を設ける気密封止(ハ
ーメチックシール)構造が必然である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、さらに小型化
高密度実装と信号の高速化が要求され、既にマルチチッ
プモジュール化されたLSI(大規模集積回路)のチッ
プと個別に気密封止されたマイクロメカニカルデバイス
との配線距離による遅延時間を縮めなければならなくな
り、マイクロメカニカルデバイスもベアチップの状態で
一つのモジュール基板に複合搭載できるように求められ
ている。
高密度実装と信号の高速化が要求され、既にマルチチッ
プモジュール化されたLSI(大規模集積回路)のチッ
プと個別に気密封止されたマイクロメカニカルデバイス
との配線距離による遅延時間を縮めなければならなくな
り、マイクロメカニカルデバイスもベアチップの状態で
一つのモジュール基板に複合搭載できるように求められ
ている。
【0006】本発明の目的は、上記のニーズに応え、小
型高密度実装化と信号の高速化を実現するために、マイ
クロメカニカルデバイスをベアチップの状態で、しか
も、中空部を確保して他のベアチップとともに樹脂封止
することのできるマイクロパッケージ構造とその製造方
法を提供することにある。
型高密度実装化と信号の高速化を実現するために、マイ
クロメカニカルデバイスをベアチップの状態で、しか
も、中空部を確保して他のベアチップとともに樹脂封止
することのできるマイクロパッケージ構造とその製造方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロパッケ
ージ構造は、微小機械的機能素子を構成する基板と、そ
の素子の端子部から基板の外側へ延長して配置されたビ
ームリード電極と、前記素子の運動,振動機能部分を取
り囲んで中空部の周囲を確保し前記ビームリード電極に
貫通された状態で基板上に一定の厚みで形成された絶縁
層とからなり、取付基板に前記接着層を当接するフェー
スダウン方式実装によって前記中空部が気密封止される
ように構成したことを特徴とするものである。
ージ構造は、微小機械的機能素子を構成する基板と、そ
の素子の端子部から基板の外側へ延長して配置されたビ
ームリード電極と、前記素子の運動,振動機能部分を取
り囲んで中空部の周囲を確保し前記ビームリード電極に
貫通された状態で基板上に一定の厚みで形成された絶縁
層とからなり、取付基板に前記接着層を当接するフェー
スダウン方式実装によって前記中空部が気密封止される
ように構成したことを特徴とするものである。
【0008】さらに、上記マイクロパッケージ構造を実
現するための製造方法は、微小機械的機能素子が多数形
成されたウエハ基板の各機能素子の運動,振動機能部分
を取り囲む第1の溝を掘る第1のダイシング工程と、該
第1の溝にエポキシ樹脂を充填する工程と、前記各機能
素子の端子電極から外部引出し用のビームリード電極を
形成するビームリード電極形成工程と、ウエハ基板全面
にエポキシ樹脂を塗布し表面を平坦化する平坦化工程
と、前記各機能素子の前記運動,振動機能部分を取り囲
んで中空部の囲いとなる部分にポリイミド樹脂の接着層
を形成する接着層形成工程と、ドライエッチングにより
前記接着層と該接着層の下の前記平坦化工程で形成され
たエポキシ樹脂を前記運動,振動機能部分を取り囲んで
中空部の囲いとなる絶縁枠を形成させるエッチング工程
と、ウエハ基板全面にワックスを溶かしその上に平坦基
板を貼り付けた状態でウエハ基板の裏面の前記第1の溝
に対応する部分を削って該第1の溝に充填されたエポキ
シ樹脂の部分まで達する第2の溝を掘る第2のダイシン
グ工程と、該第2の溝を介して前記第1の溝に充填され
たエポキシ樹脂を除去して前記ビームリード電極が前記
絶縁枠の外側に突出するようにするエッチング工程と、
ウエハ基板の裏面にダイシングテープを貼り付け、前記
ワックスを除去液に浸漬して前記平坦基板とワックスを
除去することにより、該ダイシングテープ上に前記微小
機械的機能素子がベアチップ状態で得られる分離工程と
を備えたことを特徴とするものである。
現するための製造方法は、微小機械的機能素子が多数形
成されたウエハ基板の各機能素子の運動,振動機能部分
を取り囲む第1の溝を掘る第1のダイシング工程と、該
第1の溝にエポキシ樹脂を充填する工程と、前記各機能
素子の端子電極から外部引出し用のビームリード電極を
形成するビームリード電極形成工程と、ウエハ基板全面
にエポキシ樹脂を塗布し表面を平坦化する平坦化工程
と、前記各機能素子の前記運動,振動機能部分を取り囲
んで中空部の囲いとなる部分にポリイミド樹脂の接着層
を形成する接着層形成工程と、ドライエッチングにより
前記接着層と該接着層の下の前記平坦化工程で形成され
たエポキシ樹脂を前記運動,振動機能部分を取り囲んで
中空部の囲いとなる絶縁枠を形成させるエッチング工程
と、ウエハ基板全面にワックスを溶かしその上に平坦基
板を貼り付けた状態でウエハ基板の裏面の前記第1の溝
に対応する部分を削って該第1の溝に充填されたエポキ
シ樹脂の部分まで達する第2の溝を掘る第2のダイシン
グ工程と、該第2の溝を介して前記第1の溝に充填され
たエポキシ樹脂を除去して前記ビームリード電極が前記
絶縁枠の外側に突出するようにするエッチング工程と、
ウエハ基板の裏面にダイシングテープを貼り付け、前記
ワックスを除去液に浸漬して前記平坦基板とワックスを
除去することにより、該ダイシングテープ上に前記微小
機械的機能素子がベアチップ状態で得られる分離工程と
を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す斜視図であり、
(A)はチップ状態のマイクロメカニカルデバイスを示
し、(B)は(A)のチップを取付け基板16、例え
ば、マルチチップモジュールの基板にフェースダウン方
式で搭載した状態を示す。図1において、11はマイク
ロメカニカルデバイスの基板、12はその運動,振動機
能部分である。また、図2は図1(A)に示した本発明
の実施例の平面図(A)とA,A’切断端面図(B)で
あり、図3は図1(B)に示した搭載状態の切断端面図
である。図2及び図3の実施例では、マイクロメカニカ
ルデバイスとして図8と同様の弾性表面波デバイスにつ
いて示してある。即ち、圧電基板1上にIDT電極2と
その端子電極3を備えた弾性表面波素子である。
(A)はチップ状態のマイクロメカニカルデバイスを示
し、(B)は(A)のチップを取付け基板16、例え
ば、マルチチップモジュールの基板にフェースダウン方
式で搭載した状態を示す。図1において、11はマイク
ロメカニカルデバイスの基板、12はその運動,振動機
能部分である。また、図2は図1(A)に示した本発明
の実施例の平面図(A)とA,A’切断端面図(B)で
あり、図3は図1(B)に示した搭載状態の切断端面図
である。図2及び図3の実施例では、マイクロメカニカ
ルデバイスとして図8と同様の弾性表面波デバイスにつ
いて示してある。即ち、圧電基板1上にIDT電極2と
その端子電極3を備えた弾性表面波素子である。
【0010】図1,図2及び図3において、13はエポ
キシ樹脂などの絶縁枠、14はポリイミド樹脂などの接
着層、15は枠13内の端子電極から外部への引出線と
なるビームリード電極、16は取付け基板であり例えば
マルチチップモジュールの基板、17はその基板16に
設けられた印刷導体、18はビームリード電極15と印
刷導体17とを接続するハンダバンプ、図3の19は中
空部である。運動,振動機能面に中空部を作るために、
運動,振動機能部分12を取り囲み、外部回路への接続
線となるビームリード電極15を貫通させた絶縁枠13
を形成する。この絶縁枠13の上面は、フェースダウン
方式で搭載する取付け基板16に密接させるため平坦加
工が行われ、その上にポリイミド樹脂による接着層14
が形成される。ポリイミド樹脂は熱圧着時に溶剤が揮散
することによってフルキュアされて固化し、接着力を発
現する。
キシ樹脂などの絶縁枠、14はポリイミド樹脂などの接
着層、15は枠13内の端子電極から外部への引出線と
なるビームリード電極、16は取付け基板であり例えば
マルチチップモジュールの基板、17はその基板16に
設けられた印刷導体、18はビームリード電極15と印
刷導体17とを接続するハンダバンプ、図3の19は中
空部である。運動,振動機能面に中空部を作るために、
運動,振動機能部分12を取り囲み、外部回路への接続
線となるビームリード電極15を貫通させた絶縁枠13
を形成する。この絶縁枠13の上面は、フェースダウン
方式で搭載する取付け基板16に密接させるため平坦加
工が行われ、その上にポリイミド樹脂による接着層14
が形成される。ポリイミド樹脂は熱圧着時に溶剤が揮散
することによってフルキュアされて固化し、接着力を発
現する。
【0011】このようにして取付け基板16に取付けた
状態で機能面に中空部19が確保されるので、同一基板
に搭載された他の半導体ペアチップなどと一緒に樹脂封
止することができる。すなわち、本発明を実施すれば、
マイクロメカニカルデバイスもベアチップ状で他の基板
に直接実装できるので、小型化、高密度実装が実現さ
れ、かつ、チップ間の配線長も短くなるので信号の高速
化に対応することができる。
状態で機能面に中空部19が確保されるので、同一基板
に搭載された他の半導体ペアチップなどと一緒に樹脂封
止することができる。すなわち、本発明を実施すれば、
マイクロメカニカルデバイスもベアチップ状で他の基板
に直接実装できるので、小型化、高密度実装が実現さ
れ、かつ、チップ間の配線長も短くなるので信号の高速
化に対応することができる。
【0012】次に、上記構成のマイクロパッケージ構造
を実現する製造方法について説明する。図4〜図7は本
発明の製造過程の概要を示す切断端面図であり、図4か
ら図7を通して(a)〜(t)の順序で製造が行われ
る。例として、弾性表面波デバイスについて説明する。
また、一枚のウエハに多数の弾性表面波デバイスを作り
込むのが一般的であり、ここに示した図面は、そのデバ
イス一つの部分を取り出して図示したものである。
を実現する製造方法について説明する。図4〜図7は本
発明の製造過程の概要を示す切断端面図であり、図4か
ら図7を通して(a)〜(t)の順序で製造が行われ
る。例として、弾性表面波デバイスについて説明する。
また、一枚のウエハに多数の弾性表面波デバイスを作り
込むのが一般的であり、ここに示した図面は、そのデバ
イス一つの部分を取り出して図示したものである。
【0013】先ず、ウエハ状態で圧電基板1上に所定の
特性を満足するように設計されたすだれ状電極(ID
T)2などの電極パターンが形成され、さらにウエハ全
面にSiO2 (酸化シリコン)膜20(但し、膜厚は表
面波の波長λ(=2P)に比べ十分小さい。P:IDT
の電極ピッチ)がスパッタリング等で形成された多数の
弾性表面波素子のそれぞれに、図4(a1),(a2)
第1の溝形成工程に示すごとく、接続パッド3とIDT
2とを囲む振動機能面の外側にダイシングマシン等を用
いて第1の溝21を形成する。次に、(b)エポキシ塗
布工程のように溝21を埋めてウエハ全面にエポキシ樹
脂31を塗布し、その樹脂表面をSiウエハ等を適当に
処理した平坦化用基板、例えば、Si/SiO2 /Au
基板22を用い、平坦化処理(c),ベーキング(d)
を行う。
特性を満足するように設計されたすだれ状電極(ID
T)2などの電極パターンが形成され、さらにウエハ全
面にSiO2 (酸化シリコン)膜20(但し、膜厚は表
面波の波長λ(=2P)に比べ十分小さい。P:IDT
の電極ピッチ)がスパッタリング等で形成された多数の
弾性表面波素子のそれぞれに、図4(a1),(a2)
第1の溝形成工程に示すごとく、接続パッド3とIDT
2とを囲む振動機能面の外側にダイシングマシン等を用
いて第1の溝21を形成する。次に、(b)エポキシ塗
布工程のように溝21を埋めてウエハ全面にエポキシ樹
脂31を塗布し、その樹脂表面をSiウエハ等を適当に
処理した平坦化用基板、例えば、Si/SiO2 /Au
基板22を用い、平坦化処理(c),ベーキング(d)
を行う。
【0014】この工程(b),(c),(d)に示した
平坦化加工技術は本発明の要素の一つであり、後述する
後の工程(j)から(k)に至る工程でも適用してい
る。凹凸や段差のある面を平坦にする平坦化加工とし
て、塗布した樹脂をポリシングやリフローによって平坦
化する加工法があるが、加工時に樹脂のくずが出たり完
全に段差をなくすことができない。本発明では、平坦な
面をもつ平坦化用基板22を用いている。凹凸のある面
上に樹脂を塗布し、この平坦化用基板に貼りつける。そ
して所定の温度と時間でベーキングした後、基板を除去
する。これにより樹脂は平坦化される。この平坦化用基
板22として、平坦な面をもつSi(シリコン)基板を
熱酸化してSiO2 膜を作り、その上にAu(金)を蒸
着する。この技術は、SiO2 とAuの非接着性を応用
したものであり、硬化時に樹脂はAuに接着し、酸化膜
SiO2 とAuを分離する。その後残ったAuをエッチ
ングによって除去する。これにより極めて平坦な樹脂面
が形成される。
平坦化加工技術は本発明の要素の一つであり、後述する
後の工程(j)から(k)に至る工程でも適用してい
る。凹凸や段差のある面を平坦にする平坦化加工とし
て、塗布した樹脂をポリシングやリフローによって平坦
化する加工法があるが、加工時に樹脂のくずが出たり完
全に段差をなくすことができない。本発明では、平坦な
面をもつ平坦化用基板22を用いている。凹凸のある面
上に樹脂を塗布し、この平坦化用基板に貼りつける。そ
して所定の温度と時間でベーキングした後、基板を除去
する。これにより樹脂は平坦化される。この平坦化用基
板22として、平坦な面をもつSi(シリコン)基板を
熱酸化してSiO2 膜を作り、その上にAu(金)を蒸
着する。この技術は、SiO2 とAuの非接着性を応用
したものであり、硬化時に樹脂はAuに接着し、酸化膜
SiO2 とAuを分離する。その後残ったAuをエッチ
ングによって除去する。これにより極めて平坦な樹脂面
が形成される。
【0015】次に、エポキシ樹脂31をO2 RIE(O
2 Reactive Ion Etching :ドライエッチングの1方
法)する時のマスクとしてAl(アルミニウム)を全面
蒸着し、Alを通常のフォトリソグラフィ技術(33は
レジスト)にて処理し所望のAl蒸着膜32のマスクパ
ターンを形成し、次にAlを化学エッチングする。すな
わち、第1の溝21上部にのみ、Al蒸着膜32が残る
ようにする(図5(e)Alエッチング工程)。次に、
前記Alをマスクとして、O2 RIEにてエポキシ樹脂
をエッチング除去し、さらにマスクとして用いたAlを
除去することで第1の溝21を埋めかつ基板表面より若
干高いエポキシ樹脂31を形成する(図5(f))。
2 Reactive Ion Etching :ドライエッチングの1方
法)する時のマスクとしてAl(アルミニウム)を全面
蒸着し、Alを通常のフォトリソグラフィ技術(33は
レジスト)にて処理し所望のAl蒸着膜32のマスクパ
ターンを形成し、次にAlを化学エッチングする。すな
わち、第1の溝21上部にのみ、Al蒸着膜32が残る
ようにする(図5(e)Alエッチング工程)。次に、
前記Alをマスクとして、O2 RIEにてエポキシ樹脂
をエッチング除去し、さらにマスクとして用いたAlを
除去することで第1の溝21を埋めかつ基板表面より若
干高いエポキシ樹脂31を形成する(図5(f))。
【0016】次に、ビームリード電極15を形成するた
めに、第1の溝21に形成したエポキシ樹脂31の表面
の一部と、接続用パッド3の部分を残し、レジスト33
をフォトリソグラフィ技術で形成し接続パッド3上にあ
るSiO2 膜20をエッチングし、パッド3の電極を露
出させる(図5(g)SiO2 膜エッチング工程)。次
に、前記レジスト33を除去し、後述の電解メッキの下
地としてCu(銅)34をスパッタリングで成膜する
(図5(h)Cuスパッタ工程)。さらに、Auのビー
ムリード15を形成するため、パッド部3と樹脂31上
に窓ができるようにレジスト33をフォトリソグラフィ
にて形成し、Auの電解メッキによりビームリード電極
15となる約15μmの厚さのAu電解メッキ膜35を
形成する(図5(i))。次に、前記レジスト33を除
去し、Cuをウエットエッチングにて除去する(図6
(j))。
めに、第1の溝21に形成したエポキシ樹脂31の表面
の一部と、接続用パッド3の部分を残し、レジスト33
をフォトリソグラフィ技術で形成し接続パッド3上にあ
るSiO2 膜20をエッチングし、パッド3の電極を露
出させる(図5(g)SiO2 膜エッチング工程)。次
に、前記レジスト33を除去し、後述の電解メッキの下
地としてCu(銅)34をスパッタリングで成膜する
(図5(h)Cuスパッタ工程)。さらに、Auのビー
ムリード15を形成するため、パッド部3と樹脂31上
に窓ができるようにレジスト33をフォトリソグラフィ
にて形成し、Auの電解メッキによりビームリード電極
15となる約15μmの厚さのAu電解メッキ膜35を
形成する(図5(i))。次に、前記レジスト33を除
去し、Cuをウエットエッチングにて除去する(図6
(j))。
【0017】次に、エポキシ樹脂の絶縁枠13を形成す
るため、ウエハ全体にエポキシ樹脂31を塗布し、図4
(b),(c),(d)と同様な方法にて平坦化用基板
22を用いて、エポキシ樹脂31の表面を平坦化する
(図6(k)平坦化工程)。このときエポキシ樹脂31
に平坦化用基板のAu41が貼り付いている。
るため、ウエハ全体にエポキシ樹脂31を塗布し、図4
(b),(c),(d)と同様な方法にて平坦化用基板
22を用いて、エポキシ樹脂31の表面を平坦化する
(図6(k)平坦化工程)。このときエポキシ樹脂31
に平坦化用基板のAu41が貼り付いている。
【0018】次に、感光性ポリイミド樹脂37等の接着
層14を通常のフォトリソグラフィ技術にてAu41の
上に形成する(図6(l)接着層形成)。
層14を通常のフォトリソグラフィ技術にてAu41の
上に形成する(図6(l)接着層形成)。
【0019】次に、図6(l)の全面にAl膜36を蒸
着で形成し、Al膜36をマスクとしてエポキシ樹脂3
1の枠13を形成するために、レジスト33をフォトリ
ソグラフィ技術により所望のパターンの枠を形成する。
次にAl膜36を化学エッチングする(図6(m)マス
ク形成)。次に、図6(m)のAl膜36をマスクと
し、エポキシ樹脂31をO2 RIEにてエッチングし、
エッチング終了後Alマスクを化学エッチングで除去す
る(図6(n)枠成型工程)。
着で形成し、Al膜36をマスクとしてエポキシ樹脂3
1の枠13を形成するために、レジスト33をフォトリ
ソグラフィ技術により所望のパターンの枠を形成する。
次にAl膜36を化学エッチングする(図6(m)マス
ク形成)。次に、図6(m)のAl膜36をマスクと
し、エポキシ樹脂31をO2 RIEにてエッチングし、
エッチング終了後Alマスクを化学エッチングで除去す
る(図6(n)枠成型工程)。
【0020】ここまでの工程は、ウエハ単位にウエハ上
の多数のデバイスに対してバッチ処理される。次の工程
(o)以下はバッチ処理されたウエハを個々のデバイス
に分離する工程である。バッチ処理されたデバイスを個
々に分離する方法としてダイシングがある。切断時ウエ
ハをダイシングテープで固定しダイサにより分離する。
この方法はLSIのように裏面が平坦な場合は有効であ
るが、本発明が対象とするマイクロマシンのように裏面
に凹凸があったり、テープで固定することにより構造体
が破壊されるようなウエハでは適用できない。このよう
な場合、ワックス(WAX)を用いてウエハを固定しダ
イシングする方法がとられるが、本発明では、以下のよ
うにダイシングとドライエッチング(O2 RIE)を組
合せた方法を用いデバイスに分離する。
の多数のデバイスに対してバッチ処理される。次の工程
(o)以下はバッチ処理されたウエハを個々のデバイス
に分離する工程である。バッチ処理されたデバイスを個
々に分離する方法としてダイシングがある。切断時ウエ
ハをダイシングテープで固定しダイサにより分離する。
この方法はLSIのように裏面が平坦な場合は有効であ
るが、本発明が対象とするマイクロマシンのように裏面
に凹凸があったり、テープで固定することにより構造体
が破壊されるようなウエハでは適用できない。このよう
な場合、ワックス(WAX)を用いてウエハを固定しダ
イシングする方法がとられるが、本発明では、以下のよ
うにダイシングとドライエッチング(O2 RIE)を組
合せた方法を用いデバイスに分離する。
【0021】次に、図6(o)のように基板上にWAX
(ワックス)39を溶かし、溶けているWAX39の上
にSiウエハ38を表面を下にして貼り付ける。次に、
予め第1の溝21を堀りエポキシ樹脂31を充填してい
る部分のウエハ裏面をダイサで削る。すなわち、圧電基
板1の裏面(弾性表面波のIDTパターンの形成されて
いない面)から図4(a)の第1の溝21に対向した位
置にダイシングマシンにて溝(第2の溝23)を掘る。
このとき削り過ぎるとビームリードを切断してしまうの
で、充填されたエポキシ樹脂31が露出するまで削る。
さらに、ビームリード電極15のない両側面をダイシン
グし、個々のチップに分割する(図6(p))。さら
に、O2 RIEにて第2の溝23の中に露出したエポキ
シ樹脂31をエッチングによって除去する(図7
(q))。この時ウエハは、各デバイスに分離されるが
WAXによって基板に固定されている。この後WAXを
除去しなければならないが、このままWAXを除去した
場合チップがバラバラになる。そこで次のプロセスを行
う。
(ワックス)39を溶かし、溶けているWAX39の上
にSiウエハ38を表面を下にして貼り付ける。次に、
予め第1の溝21を堀りエポキシ樹脂31を充填してい
る部分のウエハ裏面をダイサで削る。すなわち、圧電基
板1の裏面(弾性表面波のIDTパターンの形成されて
いない面)から図4(a)の第1の溝21に対向した位
置にダイシングマシンにて溝(第2の溝23)を掘る。
このとき削り過ぎるとビームリードを切断してしまうの
で、充填されたエポキシ樹脂31が露出するまで削る。
さらに、ビームリード電極15のない両側面をダイシン
グし、個々のチップに分割する(図6(p))。さら
に、O2 RIEにて第2の溝23の中に露出したエポキ
シ樹脂31をエッチングによって除去する(図7
(q))。この時ウエハは、各デバイスに分離されるが
WAXによって基板に固定されている。この後WAXを
除去しなければならないが、このままWAXを除去した
場合チップがバラバラになる。そこで次のプロセスを行
う。
【0022】次に、圧電基板1の裏面にダイシングテー
プ40等を貼り付け固定し(図7(r))、その状態で
WAX除去液に浸漬してWAX39を除去する(図7
(s))。このようにして、ビームリード電極15(=
35)を持ち、エポキシ樹脂31の絶縁枠13とポリイ
ミド樹脂37の接着層14が形成されたベアチップ状の
弾性表面波デバイスがダイシングテープ40上に貼り付
いた状態で得られ、ピンセット等で取り外して完成する
(t)。
プ40等を貼り付け固定し(図7(r))、その状態で
WAX除去液に浸漬してWAX39を除去する(図7
(s))。このようにして、ビームリード電極15(=
35)を持ち、エポキシ樹脂31の絶縁枠13とポリイ
ミド樹脂37の接着層14が形成されたベアチップ状の
弾性表面波デバイスがダイシングテープ40上に貼り付
いた状態で得られ、ピンセット等で取り外して完成する
(t)。
【0023】これらの分離プロセスにおいて、WAX,
ダイシングテープ等の選択は重要な課題である。WAX
の場合、除去液や粘度,軟化点,耐O2 RIE特性が問
題となる。このプロセスにおいてダイシングテープに求
められる条件は接着力が強いことである。WAX除去
時、ダイシングテープをWAX除去液に浸漬する。この
場合テープとチップ間の接着力が弱い場合チップをテー
プ貼り付けることが出来ない。従ってダイシングテープ
には強い接着力が望まれる。しかし、強すぎるとその後
のピンセットによるピックアップが難しくなる。そこ
で、今回のプロセスではUV硬化型のダイシングテープ
を用いた。このテープはUV光照射前は接着力が強く、
WAX除去後UV光を照射することにより接着力が低下
する。これによりピックアップが容易になる。但しこの
テープは有機溶剤に浸漬すると接着層が膨潤する。この
ためWAXは有機溶剤以外で除去できるものが求められ
る。WAXには湯水で除去できるものがあり、このWA
Xを使用することによりUV硬化型ダイシングテープを
使用することができる。また、WAXの粘度はWAXを
除去した後ダイシングテープに移す際に問題になる。粘
度が高い場合、表面張力が強くテープに移らず基板に残
る。WAX軟化温度における粘度が120cp以下なら
ば分離が容易である。エポキシのエッチングにO2 RI
Eを使用している。このとき生じるプラズマによってW
AXが変質することがある。WAXは変質するとRIE
を継続できないため、これに耐える必要がある。これら
の条件を満足するWAXを用いることによりこのプロセ
スを実現することができる。
ダイシングテープ等の選択は重要な課題である。WAX
の場合、除去液や粘度,軟化点,耐O2 RIE特性が問
題となる。このプロセスにおいてダイシングテープに求
められる条件は接着力が強いことである。WAX除去
時、ダイシングテープをWAX除去液に浸漬する。この
場合テープとチップ間の接着力が弱い場合チップをテー
プ貼り付けることが出来ない。従ってダイシングテープ
には強い接着力が望まれる。しかし、強すぎるとその後
のピンセットによるピックアップが難しくなる。そこ
で、今回のプロセスではUV硬化型のダイシングテープ
を用いた。このテープはUV光照射前は接着力が強く、
WAX除去後UV光を照射することにより接着力が低下
する。これによりピックアップが容易になる。但しこの
テープは有機溶剤に浸漬すると接着層が膨潤する。この
ためWAXは有機溶剤以外で除去できるものが求められ
る。WAXには湯水で除去できるものがあり、このWA
Xを使用することによりUV硬化型ダイシングテープを
使用することができる。また、WAXの粘度はWAXを
除去した後ダイシングテープに移す際に問題になる。粘
度が高い場合、表面張力が強くテープに移らず基板に残
る。WAX軟化温度における粘度が120cp以下なら
ば分離が容易である。エポキシのエッチングにO2 RI
Eを使用している。このとき生じるプラズマによってW
AXが変質することがある。WAXは変質するとRIE
を継続できないため、これに耐える必要がある。これら
の条件を満足するWAXを用いることによりこのプロセ
スを実現することができる。
【0024】図3は、上述のようにして得られたベアチ
ップ状の弾性表面波デバイスを別の取付け基板16にフ
ェースダウン方式で搭載実装した本発明の1実施例の断
面を示したものである。接着層14(=37)は加熱処
理により基板16に十分密着されているため、中空部1
9は十分気密性が保たれている。また、ビームリード電
極15(=35)は、基板16の接続パターン17とハ
ンダバンプ18等で接続されている。従って、ビームリ
ード接続後は、デバイスの周辺を樹脂で封止しても、樹
脂が中空部19に浸入することはなく、気密封止が保た
れる。
ップ状の弾性表面波デバイスを別の取付け基板16にフ
ェースダウン方式で搭載実装した本発明の1実施例の断
面を示したものである。接着層14(=37)は加熱処
理により基板16に十分密着されているため、中空部1
9は十分気密性が保たれている。また、ビームリード電
極15(=35)は、基板16の接続パターン17とハ
ンダバンプ18等で接続されている。従って、ビームリ
ード接続後は、デバイスの周辺を樹脂で封止しても、樹
脂が中空部19に浸入することはなく、気密封止が保た
れる。
【0025】前記基板16はSiセラミックの単板でも
よいし、所定のL,C,R等の受動素子が形成されたハ
イブリッドIC用基板でもよいし、また、所定の機能を
もつように設計されたMMIC(マイクロウェーブモノ
リシックMIC)等の半導体チップでもよい。その場
合、半導体チップを樹脂封止する従来方法が利用でき
る。さらには、プリント基板上に搭載してもその機能が
維持できることは明白である。また、ビームリード電極
15と、基板16の接続パターン17の接続方法はバン
プの他に、熱圧着法、半田リフロー法等を利用すること
もできる。
よいし、所定のL,C,R等の受動素子が形成されたハ
イブリッドIC用基板でもよいし、また、所定の機能を
もつように設計されたMMIC(マイクロウェーブモノ
リシックMIC)等の半導体チップでもよい。その場
合、半導体チップを樹脂封止する従来方法が利用でき
る。さらには、プリント基板上に搭載してもその機能が
維持できることは明白である。また、ビームリード電極
15と、基板16の接続パターン17の接続方法はバン
プの他に、熱圧着法、半田リフロー法等を利用すること
もできる。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、本発明によれ
ば、マイクロメカニカルデバイスを、その中空部を確保
してベアチップ状で取付け基板に直接実装できるので、
セラミックパッケージ等が不用となり、大幅な小型,軽
量化が図れ、かつ、他のチップとの配線間距離が短くな
るので信号の高速化に寄与すること大である。また、半
導体チップと一体化でき、従来の樹脂封止をそのまま適
用できるのでマイクロメカニカルデバイスを搭載したマ
ルチチップモジュール化を実現することができる。
ば、マイクロメカニカルデバイスを、その中空部を確保
してベアチップ状で取付け基板に直接実装できるので、
セラミックパッケージ等が不用となり、大幅な小型,軽
量化が図れ、かつ、他のチップとの配線間距離が短くな
るので信号の高速化に寄与すること大である。また、半
導体チップと一体化でき、従来の樹脂封止をそのまま適
用できるのでマイクロメカニカルデバイスを搭載したマ
ルチチップモジュール化を実現することができる。
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例を示す平面図及び切断端面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施例を示す切断端面図である。
【図4】本発明の実施例を示す製造過程の構造例図であ
る。
る。
【図5】本発明の実施例を示す製造過程の構造例図であ
る。
る。
【図6】本発明の実施例を示す製造過程の構造例図であ
る。
る。
【図7】本発明の実施例を示す製造過程の構造例図であ
る。
る。
【図8】従来の構造例図である。
1 圧電基板 2 IDT電極 3 ボンディングパッド(端子電極) 4 ボンディングワイヤ 5 セラミックパッケージ 6 ダイボンド樹脂 7 内部端子 8 外部端子 9 キャップ 10 中空部 11 微小機械的機能素子基板 12 運動,振動機能部分 13 絶縁枠 14 接着層 15 ビームリード電極 16 取付基板 17 印刷導体 18 ハンダバンプ 19 中空部 20 SiO2 膜 21 第1の溝 22 平坦化用基板 23 第2の溝 31 エポキシ樹脂 32 Al蒸着膜 33 レジスト 34 Cuスパッタ膜 35 Au電解メッキ膜(ビームリード) 36 Al蒸着膜 37 ポリイミド樹脂(接着層) 38 Siウエハ 39 WAX 40 ダイシングテープ 41 Au膜
Claims (2)
- 【請求項1】 微小機械的機能素子を構成する基板と、 該素子の端子部から基板の外側へ延長して配置されたビ
ームリード電極と、 前記素子の運動,振動機能部分を取り囲んで中空部の周
囲を確保し前記ビームリード電極に貫通された状態で基
板上に一定の厚みで形成された絶縁枠と、 該絶縁枠の上面に形成された接着層とからなり、 取付け基板に前記接着層を当接するフェースダウン方式
実装によって前記中空部が気密封止されるように構成し
たマイクロパッケージ構造。 - 【請求項2】 微小機械的機能素子が多数形成されたウ
エハ基板の各機能素子の運動,振動機能部分を取り囲む
第1の溝を掘る第1のダイシング工程と、 該第1の溝にエポキシ樹脂を充填する工程と、 前記各機能素子の端子電極から外部引出し用のビームリ
ード電極を形成するビームリード電極形成工程と、 ウエハ基板全面にエポキシ樹脂を塗布し表面を平坦化す
る平坦化工程と、 前記各機能素子の前記運動,振動機能部分を取り囲んで
中空部の囲いとなる部分にポリイミド樹脂の接着層を形
成する接着層形成工程と、 ドライエッチングにより前記接着層と該接着層の下の前
記平坦化工程で形成されたエポキシ樹脂を前記運動,振
動機能部分を取り囲んで中空部の囲いとなる絶縁枠を形
成させるエッチング工程と、 ウエハ基板全面にワックスを溶かしその上に平坦基板を
貼り付けた状態でウエハ基板の裏面の前記第1の溝に対
応する部分を削って該第1の溝に充填されたエポキシ樹
脂の部分まで達する第2の溝を掘る第2のダイシング工
程と、 該第2の溝を介して前記第1の溝に充填されたエポキシ
樹脂を除去して前記ビームリード電極が前記絶縁枠の外
側に突出するようにするエッチング工程と、 ウエハ基板の裏面にダイシングテープを貼り付け、前記
ワックスを除去液に浸漬して前記平坦基板とワックスを
除去することにより、該ダイシングテープ上に前記微小
機械的機能素子がベアチップ状態で得られる分離工程と
を備えたマイクロパッケージ構造の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4505595A JPH08222685A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | マイクロパッケージ構造及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4505595A JPH08222685A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | マイクロパッケージ構造及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08222685A true JPH08222685A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12708677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4505595A Pending JPH08222685A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | マイクロパッケージ構造及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08222685A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012110979A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-06-14 | Dainippon Printing Co Ltd | Memsデバイス及びその製造方法 |
JP2014059527A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-03 | Stanley Electric Co Ltd | 光偏向器の製造方法 |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP4505595A patent/JPH08222685A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012110979A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-06-14 | Dainippon Printing Co Ltd | Memsデバイス及びその製造方法 |
JP2014059527A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-03 | Stanley Electric Co Ltd | 光偏向器の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041005 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050215 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |