JPH08221802A - 光ディスク - Google Patents
光ディスクInfo
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- JPH08221802A JPH08221802A JP7046420A JP4642095A JPH08221802A JP H08221802 A JPH08221802 A JP H08221802A JP 7046420 A JP7046420 A JP 7046420A JP 4642095 A JP4642095 A JP 4642095A JP H08221802 A JPH08221802 A JP H08221802A
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- JP
- Japan
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- substrate
- thickness
- optical disc
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複板構成の光ディスクにおいて、全体の厚み
を規格厚として取扱い上で必要となる剛性を確保しなが
ら、記録密度が高くなるにつれて増大するコマ収差を小
さく抑制し、高密度記録とその再生に適した光ディスク
を提供する。 【構成】 通常の複板構成の光ディスクは同一の厚みの
基板を貼着しているが、光ビームが透過する側の透明な
第1基板1の厚みd1を他方の第2基板3の厚みd2より薄
くし、全体としての厚みTは規格厚とする。但し、情報
媒体層2は第1基板1に形成されており、両基板1,2は接
着剤層4を介して貼着されている。また、光ピックアッ
プの対物レンズの開口数をNA、光ビームの波長をλと
した場合に、第1基板の厚みd1を{(NA)3/λ}・d1が
許容値(例えば、CDの対応値)以下になる値に設定す
る。
を規格厚として取扱い上で必要となる剛性を確保しなが
ら、記録密度が高くなるにつれて増大するコマ収差を小
さく抑制し、高密度記録とその再生に適した光ディスク
を提供する。 【構成】 通常の複板構成の光ディスクは同一の厚みの
基板を貼着しているが、光ビームが透過する側の透明な
第1基板1の厚みd1を他方の第2基板3の厚みd2より薄
くし、全体としての厚みTは規格厚とする。但し、情報
媒体層2は第1基板1に形成されており、両基板1,2は接
着剤層4を介して貼着されている。また、光ピックアッ
プの対物レンズの開口数をNA、光ビームの波長をλと
した場合に、第1基板の厚みd1を{(NA)3/λ}・d1が
許容値(例えば、CDの対応値)以下になる値に設定す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ等の光ビームを用
いて情報を記録又は再生する光ディスクに係り、特に、
複数の基板を貼着した複板ディスクにおいて、取扱いの
容易さを確保する上で必要な厚みを具備させながら、盤
面の反りによって発生するコマ収差を抑制して情報の高
密度な記録又は再生を可能にするための改良に関する。
いて情報を記録又は再生する光ディスクに係り、特に、
複数の基板を貼着した複板ディスクにおいて、取扱いの
容易さを確保する上で必要な厚みを具備させながら、盤
面の反りによって発生するコマ収差を抑制して情報の高
密度な記録又は再生を可能にするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスクには、CD(Compact D
isc)やMD(Mini Disc)のような単板ディスクと、レー
ザディスクと通称されるビデオディスクやISO規格の記
録再生用光磁気ディスク等のように2枚の円盤状基板を
貼り合わせた複板ディスクがある。そして、複板ディス
クには、透明である一方の円盤状基板の片面に情報媒
体層を形成して他方の円盤状基板をその情報媒体層側の
面に貼着し、前記の透明な基板の表面側から光ビームを
照射することにより情報の記録又は再生を行う片面ディ
スクと、透明な2枚の円盤状基板に情報媒体層を形成
し、それらの情報媒体層側の面同士を対向させて貼着
し、両表面側から光ビームを照射することにより情報の
記録又は再生を行う両面ディスクとがある。
isc)やMD(Mini Disc)のような単板ディスクと、レー
ザディスクと通称されるビデオディスクやISO規格の記
録再生用光磁気ディスク等のように2枚の円盤状基板を
貼り合わせた複板ディスクがある。そして、複板ディス
クには、透明である一方の円盤状基板の片面に情報媒
体層を形成して他方の円盤状基板をその情報媒体層側の
面に貼着し、前記の透明な基板の表面側から光ビームを
照射することにより情報の記録又は再生を行う片面ディ
スクと、透明な2枚の円盤状基板に情報媒体層を形成
し、それらの情報媒体層側の面同士を対向させて貼着
し、両表面側から光ビームを照射することにより情報の
記録又は再生を行う両面ディスクとがある。
【0003】また、複板ディスク(片面ディスク及び両
面ディスク)に関しては、情報媒体層の成形性の向上や
両面のトラック溝の位置合わせの容易化、及び接着剤の
選択範囲の拡大等を目的として、前記のように透明な円
盤状基板の側に情報媒体層を形成せずに、情報媒体層を
形成した円盤状基板の情報媒体層側の面又はその基板の
全体を包囲するように透明板を設けた光ディスク(特開
昭61-258348号)や、両面に情報媒体層を形成した中間基
板の各情報媒体層側の面に透明基板を貼着した光ディス
ク(特開平62-167634号)が提案されている。尚、ここに
「情報媒体層」とは、「情報」が機械的変形や磁気的又は光
学的変化として記録され、その記録情報が光学的変化と
して再生される層であるが、その「情報」は主情報のみに
限定されるものではなく、主情報の記録又は再生に際し
て必要となるトラッキングやアドレス等の制御情報が前
記の機械的変形や磁気的又は光学的変化として記録され
ている場合にはそれらも含む概念であり、以下の「情報
媒体層」の用語についてもその意義で用いる。
面ディスク)に関しては、情報媒体層の成形性の向上や
両面のトラック溝の位置合わせの容易化、及び接着剤の
選択範囲の拡大等を目的として、前記のように透明な円
盤状基板の側に情報媒体層を形成せずに、情報媒体層を
形成した円盤状基板の情報媒体層側の面又はその基板の
全体を包囲するように透明板を設けた光ディスク(特開
昭61-258348号)や、両面に情報媒体層を形成した中間基
板の各情報媒体層側の面に透明基板を貼着した光ディス
ク(特開平62-167634号)が提案されている。尚、ここに
「情報媒体層」とは、「情報」が機械的変形や磁気的又は光
学的変化として記録され、その記録情報が光学的変化と
して再生される層であるが、その「情報」は主情報のみに
限定されるものではなく、主情報の記録又は再生に際し
て必要となるトラッキングやアドレス等の制御情報が前
記の機械的変形や磁気的又は光学的変化として記録され
ている場合にはそれらも含む概念であり、以下の「情報
媒体層」の用語についてもその意義で用いる。
【0004】ところで、一般に光ディスクの厚みに関し
てはCD規格を基準にした様式で統一される傾向にあ
り、前記の単板ディスクの厚みは1.2mmとされ、複板
ディスクでは貼着される各円盤状基板の厚みを1.2mm
としてディスク全体の厚みを2.4mmに設定している。
例えば、単板ディスクであるCDやMDについてみる
と、所定の剛性を確保するためにディスク全体の厚みを
1.2mmとし、透明な円盤状基板の片面に情報媒体層と
保護層が形成されているが、それらの層厚は全体の厚み
に比較して遥かに小さく、約1.2mmの透明基板を介し
て光ビームを情報媒体層に照射させて情報の記録又は再
生(MDの記録では光磁気記録)を行っている。また、複
板ディスクであるレーザディスクやISO規格の記録再生
用光磁気ディスク等においては、単に同一厚の2枚の基
板を貼着したものであり接着層を含んでディスク全体の
厚みが約2倍になるだけで、記録又は再生の際の透明基
板を介した光ビーム照射態様は単板ディスクの場合とほ
ぼ同様である。
てはCD規格を基準にした様式で統一される傾向にあ
り、前記の単板ディスクの厚みは1.2mmとされ、複板
ディスクでは貼着される各円盤状基板の厚みを1.2mm
としてディスク全体の厚みを2.4mmに設定している。
例えば、単板ディスクであるCDやMDについてみる
と、所定の剛性を確保するためにディスク全体の厚みを
1.2mmとし、透明な円盤状基板の片面に情報媒体層と
保護層が形成されているが、それらの層厚は全体の厚み
に比較して遥かに小さく、約1.2mmの透明基板を介し
て光ビームを情報媒体層に照射させて情報の記録又は再
生(MDの記録では光磁気記録)を行っている。また、複
板ディスクであるレーザディスクやISO規格の記録再生
用光磁気ディスク等においては、単に同一厚の2枚の基
板を貼着したものであり接着層を含んでディスク全体の
厚みが約2倍になるだけで、記録又は再生の際の透明基
板を介した光ビーム照射態様は単板ディスクの場合とほ
ぼ同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、単板デ
ィスク及び複板ディスクに係る全体の厚みや複板ディス
クにおける個々の基板の厚みは統一されているが、最近
の技術的課題として光ディスクに対する情報の高密度記
録に関する要求が益々高くなっている。そして、その高
密度記録の要求に応えるためには、記録又は再生に用い
る集光スポットの径を小さくする必要があり、光ピック
アップの対物レンズの開口数:NA(Numerical Apertur
e)を大きくし、レーザ光の波長:λを短くする必要が生
じる。即ち、平行ビームを対物レンズで集光させた場合
の集光スポットはその光の強度分布が一様とはならず、
中央スポットに全エネルギの84%が集中したエアリー
ディスク(Airy disc)の状態になるが、そのエアリーデ
ィスクの径は(1.22×λ/NA)で与えられ、小さな
集光スポットを構成するにはNAを大きくとり、λを小
さくする必要がある。
ィスク及び複板ディスクに係る全体の厚みや複板ディス
クにおける個々の基板の厚みは統一されているが、最近
の技術的課題として光ディスクに対する情報の高密度記
録に関する要求が益々高くなっている。そして、その高
密度記録の要求に応えるためには、記録又は再生に用い
る集光スポットの径を小さくする必要があり、光ピック
アップの対物レンズの開口数:NA(Numerical Apertur
e)を大きくし、レーザ光の波長:λを短くする必要が生
じる。即ち、平行ビームを対物レンズで集光させた場合
の集光スポットはその光の強度分布が一様とはならず、
中央スポットに全エネルギの84%が集中したエアリー
ディスク(Airy disc)の状態になるが、そのエアリーデ
ィスクの径は(1.22×λ/NA)で与えられ、小さな
集光スポットを構成するにはNAを大きくとり、λを小
さくする必要がある。
【0006】ところで、高密度記録とその再生のため
に、NAを大きく、λを小さくした場合には、逆に光デ
ィスクの反りによるコマ収差や光ディスクの厚みムラに
よる球面収差が大きくなるという問題が生じる。具体的
には、光ディスクの光ビーム入射面から情報媒体層まで
の間隔(透明基板の厚み)をdとすると、コマ収差は{(N
A)3/λ}・dに比例し、球面収差は{(NA)4/λ}・dに
比例するため、NAを大きく、λを小さくした場合には
コマ収差と球面収差がそれだけ大きくなってしまう。
に、NAを大きく、λを小さくした場合には、逆に光デ
ィスクの反りによるコマ収差や光ディスクの厚みムラに
よる球面収差が大きくなるという問題が生じる。具体的
には、光ディスクの光ビーム入射面から情報媒体層まで
の間隔(透明基板の厚み)をdとすると、コマ収差は{(N
A)3/λ}・dに比例し、球面収差は{(NA)4/λ}・dに
比例するため、NAを大きく、λを小さくした場合には
コマ収差と球面収差がそれだけ大きくなってしまう。
【0007】従って、現在、一般的に用いられている光
ピックアップのNAは0.45〜0.5、λは約800μ
mであるが、約3倍の高密度記録又は再生が可能な光デ
ィスク用の光ピックアップとして、例えば、NAが0.
6、λが680nmのものを用いて前記の透明基板の厚み
dを1.2mmとした光ディスクを対象とした記録又は再
生を行う場合には、前記の一般的な光ピックアップと比
較して、コマ収差は2〜2.8倍、球面収差は2.4〜
3.7倍大きくなる。換言すれば、反りや厚みムラに関
して、前記の倍数に対応する精度が確保できるように光
ディスクを製造しなければならないことになる。そし
て、ディスクの厚みムラについては、CDが市場に出回
って以来10年を経過した今日では製造技術の進歩によ
って極めて高精度に製造することが可能になっている
が、ディスクの反りの問題については、ディスクを如何
に精度良く製造しても湿度や温度の影響を受けて使用時
にコマ収差が発生し、現在の技術水準ではその反りによ
るコマ収差の発生に係る問題を解消させるだけの精度を
確保するには光ディスクの製造に多大なコストを要す
る。
ピックアップのNAは0.45〜0.5、λは約800μ
mであるが、約3倍の高密度記録又は再生が可能な光デ
ィスク用の光ピックアップとして、例えば、NAが0.
6、λが680nmのものを用いて前記の透明基板の厚み
dを1.2mmとした光ディスクを対象とした記録又は再
生を行う場合には、前記の一般的な光ピックアップと比
較して、コマ収差は2〜2.8倍、球面収差は2.4〜
3.7倍大きくなる。換言すれば、反りや厚みムラに関
して、前記の倍数に対応する精度が確保できるように光
ディスクを製造しなければならないことになる。そし
て、ディスクの厚みムラについては、CDが市場に出回
って以来10年を経過した今日では製造技術の進歩によ
って極めて高精度に製造することが可能になっている
が、ディスクの反りの問題については、ディスクを如何
に精度良く製造しても湿度や温度の影響を受けて使用時
にコマ収差が発生し、現在の技術水準ではその反りによ
るコマ収差の発生に係る問題を解消させるだけの精度を
確保するには光ディスクの製造に多大なコストを要す
る。
【0008】一方、光ディスクの取扱いの便宜を考慮す
ると、盤体として一定の剛性を有していなければなら
ず、全体としての厚みをあまり薄くすることができな
い。具体的には、ポリカーボネイトやアクリル樹脂等の
プラスチックで製造された光ディスクにおいては、直径
が60mmの場合には厚みが0.6mm以上、直径が120m
mの場合には厚みが1.2mm以上、直径が200mmの場合
には厚みが1.8mm以上、直径が300mmの場合には厚
みが2.4mm以上必要とされる。また、前記の透明基板
は情報媒体層の保護層としての機能も有しているため、
その厚みdを薄くし過ぎるとゴミや傷に対して弱くな
り、dはある程度の大きさを有していなければならな
い。
ると、盤体として一定の剛性を有していなければなら
ず、全体としての厚みをあまり薄くすることができな
い。具体的には、ポリカーボネイトやアクリル樹脂等の
プラスチックで製造された光ディスクにおいては、直径
が60mmの場合には厚みが0.6mm以上、直径が120m
mの場合には厚みが1.2mm以上、直径が200mmの場合
には厚みが1.8mm以上、直径が300mmの場合には厚
みが2.4mm以上必要とされる。また、前記の透明基板
は情報媒体層の保護層としての機能も有しているため、
その厚みdを薄くし過ぎるとゴミや傷に対して弱くな
り、dはある程度の大きさを有していなければならな
い。
【0009】そこで、本発明は、前記の各課題を解消し
て高密度な情報記録とその再生を安定的に行える複板方
式の光ディスクを提供することを目的として創作され
た。
て高密度な情報記録とその再生を安定的に行える複板方
式の光ディスクを提供することを目的として創作され
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、円盤状の
透明基板の片面に情報媒体層を形成した第1基板の前記
情報媒体層側の面に円盤状の第2基板を貼着した構造を
有し、前記第1基板の表面側から光ビームを照射して前
記情報媒体層に情報を記録させ、又は/及び前記情報媒
体層に記録された情報を再生させる光ディスクにおい
て、前記第1基板の厚みを前記第2基板の厚みより薄く
したことを特徴とする光ディスクに係る。
透明基板の片面に情報媒体層を形成した第1基板の前記
情報媒体層側の面に円盤状の第2基板を貼着した構造を
有し、前記第1基板の表面側から光ビームを照射して前
記情報媒体層に情報を記録させ、又は/及び前記情報媒
体層に記録された情報を再生させる光ディスクにおい
て、前記第1基板の厚みを前記第2基板の厚みより薄く
したことを特徴とする光ディスクに係る。
【0011】第2の発明は、円盤状の基板の片面に情報
媒体層を形成した第1基板の前記情報媒体層側の面に円
盤状の透明な第2基板を貼着した構造を有し、前記第2
基板の表面側から光ビームを照射して前記情報媒体層に
情報を記録させ、又は/及び前記情報媒体層に記録され
た情報を再生させる光ディスクにおいて、前記第2基板
の厚みを前記第1基板の厚みより薄くしたことを特徴と
する光ディスクに係る。
媒体層を形成した第1基板の前記情報媒体層側の面に円
盤状の透明な第2基板を貼着した構造を有し、前記第2
基板の表面側から光ビームを照射して前記情報媒体層に
情報を記録させ、又は/及び前記情報媒体層に記録され
た情報を再生させる光ディスクにおいて、前記第2基板
の厚みを前記第1基板の厚みより薄くしたことを特徴と
する光ディスクに係る。
【0012】第3の発明は、円盤状の基板の両面に情報
媒体層を形成した中間基板の両面にそれぞれ円盤状の透
明な表層基板を貼着した構造を有し、各表層基板の表面
側から光ビームを照射して前記の各情報媒体層に情報を
記録させ、又は/及び前記の各情報媒体層に記録された
情報を再生させる光ディスクにおいて、前記表層基板の
厚みを前記中間基板の厚みより薄くしたことを特徴とす
る光ディスクに係る。
媒体層を形成した中間基板の両面にそれぞれ円盤状の透
明な表層基板を貼着した構造を有し、各表層基板の表面
側から光ビームを照射して前記の各情報媒体層に情報を
記録させ、又は/及び前記の各情報媒体層に記録された
情報を再生させる光ディスクにおいて、前記表層基板の
厚みを前記中間基板の厚みより薄くしたことを特徴とす
る光ディスクに係る。
【0013】第4の発明は、第1の発明の光ディスクに
おいてはその第1基板の厚みを、第2の発明の光ディス
においてはその第2基板の厚みを、第3の発明の光ディ
スクにおいては各表層基板の厚みをそれぞれdとした場
合に、コマ収差に比例する{(NA)3/λ}・dが許容値以
下となるようにdを設定した第1、第2、又は第3の発
明の光ディスクに係る。
おいてはその第1基板の厚みを、第2の発明の光ディス
においてはその第2基板の厚みを、第3の発明の光ディ
スクにおいては各表層基板の厚みをそれぞれdとした場
合に、コマ収差に比例する{(NA)3/λ}・dが許容値以
下となるようにdを設定した第1、第2、又は第3の発
明の光ディスクに係る。
【0014】
第1の発明について;この発明の光ディスクは第1基板
と第2基板を貼着した複板構成になっているが、第1基
板側が透明であり、且つその基板に情報媒体層が形成さ
れている。そして、第1基板の表面側から情報媒体層に
光ビームを照射して情報の記録又は再生を行うが、第1
基板が第2基板より薄いため、{(NA)3/λ}・d[但
し、dは第1基板の厚み]は、全体の厚みがこの発明の
光ディスクと同一で、且つ同一の厚みの基板を貼着した
複板ディスクよりも小さくなり、同等の剛性を確保しな
がらコマ収差を小さくすることができる。
と第2基板を貼着した複板構成になっているが、第1基
板側が透明であり、且つその基板に情報媒体層が形成さ
れている。そして、第1基板の表面側から情報媒体層に
光ビームを照射して情報の記録又は再生を行うが、第1
基板が第2基板より薄いため、{(NA)3/λ}・d[但
し、dは第1基板の厚み]は、全体の厚みがこの発明の
光ディスクと同一で、且つ同一の厚みの基板を貼着した
複板ディスクよりも小さくなり、同等の剛性を確保しな
がらコマ収差を小さくすることができる。
【0015】第2の発明について;この発明の光ディス
クは、情報媒体層の形成されている基板が第1の発明の
光ディスクと逆の関係にある。即ち、情報媒体層が形成
された第1基板側は透明である必要はないが、第2基板
が透明になっており、第2基板の表面側から光ビームが
照射される。そして、第2基板を第1基板より薄くして
いることにより、第1の発明と同様の機能を得る。
クは、情報媒体層の形成されている基板が第1の発明の
光ディスクと逆の関係にある。即ち、情報媒体層が形成
された第1基板側は透明である必要はないが、第2基板
が透明になっており、第2基板の表面側から光ビームが
照射される。そして、第2基板を第1基板より薄くして
いることにより、第1の発明と同様の機能を得る。
【0016】第3の発明について;この発明の光ディス
クは、両面に情報媒体層を形成した中間基板を2枚の透
明な表層基板の間に挾装させた3層状の複板ディスクに
係り、各表層基板を中間基板より薄くしている。従っ
て、全体の厚みがこの発明の光ディスクと同一で、且つ
各表層基板と中間基板を同一の厚みで構成した光ディス
クと比較すると、第1の発明の場合と同様に、同一の剛
性を確保しながら、両面から光ビームを照射させて各情
報媒体層を対象とした記録又は再生を行う場合に各光ビ
ームに係るコマ収差を小さくできる。
クは、両面に情報媒体層を形成した中間基板を2枚の透
明な表層基板の間に挾装させた3層状の複板ディスクに
係り、各表層基板を中間基板より薄くしている。従っ
て、全体の厚みがこの発明の光ディスクと同一で、且つ
各表層基板と中間基板を同一の厚みで構成した光ディス
クと比較すると、第1の発明の場合と同様に、同一の剛
性を確保しながら、両面から光ビームを照射させて各情
報媒体層を対象とした記録又は再生を行う場合に各光ビ
ームに係るコマ収差を小さくできる。
【0017】第4の発明について;上記に説明したよう
に、コマ収差は{(NA)3/λ}・dと比例関係にある。こ
こに、dは光ビームが透過する透明基板の厚みであり、
第1の発明では第1基板の厚みに、第2の発明では第2
基板の厚みに、第3の発明では各表層基板の厚みに相当
する。従って、光ディスクの全体の厚みを標準規格に設
定しながら、又は一定の剛性を確保させる厚みに設定し
ながら、光ビックアップの有するNAやλを考慮した
{(NA)3/λ}・dの値を目安に前記の透明基板の厚みd
を求め、貼着される他方の基板の厚みを決定することが
できる。例えば、CDと同等のコマ収差で記録又は再生
を行う場合であれば、CDに関する{(NA)3/λ}・dの
値を目安に各基板の厚みを設定すればよい。
に、コマ収差は{(NA)3/λ}・dと比例関係にある。こ
こに、dは光ビームが透過する透明基板の厚みであり、
第1の発明では第1基板の厚みに、第2の発明では第2
基板の厚みに、第3の発明では各表層基板の厚みに相当
する。従って、光ディスクの全体の厚みを標準規格に設
定しながら、又は一定の剛性を確保させる厚みに設定し
ながら、光ビックアップの有するNAやλを考慮した
{(NA)3/λ}・dの値を目安に前記の透明基板の厚みd
を求め、貼着される他方の基板の厚みを決定することが
できる。例えば、CDと同等のコマ収差で記録又は再生
を行う場合であれば、CDに関する{(NA)3/λ}・dの
値を目安に各基板の厚みを設定すればよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明の光ディスクの実施例を図面を
用いて詳細に説明する。 《実施例1》この実施例の光ディスク(光磁気ディスク)
は前記の第1の発明に対応し、その複板構成は図1に示
される。同図の(A)において、1はアクリル樹脂又はポ
リカーボネイトからなる円盤状の透明基板の片面に情報
媒体層2を形成した第1基板を、3はアクリル樹脂又はポ
リカーボネイトからなる円盤状の第2基板を、4は接着
剤層(紫外線硬化型接着剤を使用)を示し、第1基板1と
第2基板3は接着剤によって貼着されている。尚、第1
基板は透明であるが、第2基板は透明である必要はな
い。そして、図1の(B)に示すように、この光ディスク
の情報媒体層2は、第1基板1の片面にグルーブとランド
を形成すると共にその表面に垂直磁化膜を被膜させた構
成を有しており、同図の(A)のように、第1基板1側か
ら照射される光ビームを光ピックアップの対物レンズ5
で集光せしめて情報媒体層2に集光スポットを構成し、
図示しない磁気ヘッドと共働して光変調方式又は磁界変
調方式による情報の記録を行い、再生時には集光スポッ
トから得られる反射光の偏光面を検出して記録情報を再
生する。
用いて詳細に説明する。 《実施例1》この実施例の光ディスク(光磁気ディスク)
は前記の第1の発明に対応し、その複板構成は図1に示
される。同図の(A)において、1はアクリル樹脂又はポ
リカーボネイトからなる円盤状の透明基板の片面に情報
媒体層2を形成した第1基板を、3はアクリル樹脂又はポ
リカーボネイトからなる円盤状の第2基板を、4は接着
剤層(紫外線硬化型接着剤を使用)を示し、第1基板1と
第2基板3は接着剤によって貼着されている。尚、第1
基板は透明であるが、第2基板は透明である必要はな
い。そして、図1の(B)に示すように、この光ディスク
の情報媒体層2は、第1基板1の片面にグルーブとランド
を形成すると共にその表面に垂直磁化膜を被膜させた構
成を有しており、同図の(A)のように、第1基板1側か
ら照射される光ビームを光ピックアップの対物レンズ5
で集光せしめて情報媒体層2に集光スポットを構成し、
図示しない磁気ヘッドと共働して光変調方式又は磁界変
調方式による情報の記録を行い、再生時には集光スポッ
トから得られる反射光の偏光面を検出して記録情報を再
生する。
【0019】また、前記の第1基板1の厚みをd1、第2
基板3の厚みをd2とし、光ディスク全体の厚みをTとし
た場合、情報媒体層2及び接着剤層4の厚みはd1やd2と
比較して遥かに薄いためにT≒d1+d2とみなし得る
が、この実施例では各基板1,3の厚みの関係がd1<d2
となっている。即ち、全体の厚みTは標準規格に従った
厚み又は一定の剛性を確保させるための厚みとするが、
各基板1,3の厚みは同一でなく、情報媒体層2を形成した
透明な第1基板1の方が薄くなっている。
基板3の厚みをd2とし、光ディスク全体の厚みをTとし
た場合、情報媒体層2及び接着剤層4の厚みはd1やd2と
比較して遥かに薄いためにT≒d1+d2とみなし得る
が、この実施例では各基板1,3の厚みの関係がd1<d2
となっている。即ち、全体の厚みTは標準規格に従った
厚み又は一定の剛性を確保させるための厚みとするが、
各基板1,3の厚みは同一でなく、情報媒体層2を形成した
透明な第1基板1の方が薄くなっている。
【0020】従って、対物レンズ5の開口率をNA、光
ビームの波長をλとした場合において、Tが同一であっ
ても、各基板1,3の厚みを同一にした光ディスク(d1=
d2とした光ディスク)と比較して、この実施例の光ディ
スクではコマ収差に比例する{(NA)3/λ}・dが小さく
なり、発生するコマ収差を小さく抑制することができ
る。換言すれば、記録密度を高くするためにNAを大き
くし、λを小さくしても、第1基板の厚みd1を薄くし
たことによりコマ収差の増大を抑制でき、高密度記録及
びその記録情報の再生に適した光ディスクを構成でき
る。また、Tは標準規格に沿った値又は剛性を考慮した
値に設定してあるため、取扱い上で必要な盤体としての
剛性は従来と同様に確保できる。
ビームの波長をλとした場合において、Tが同一であっ
ても、各基板1,3の厚みを同一にした光ディスク(d1=
d2とした光ディスク)と比較して、この実施例の光ディ
スクではコマ収差に比例する{(NA)3/λ}・dが小さく
なり、発生するコマ収差を小さく抑制することができ
る。換言すれば、記録密度を高くするためにNAを大き
くし、λを小さくしても、第1基板の厚みd1を薄くし
たことによりコマ収差の増大を抑制でき、高密度記録及
びその記録情報の再生に適した光ディスクを構成でき
る。また、Tは標準規格に沿った値又は剛性を考慮した
値に設定してあるため、取扱い上で必要な盤体としての
剛性は従来と同様に確保できる。
【0021】以上の基本構成に基づいて、この実施例で
は次に示すような光ディスクを試作し、物理記録密度が
CDの場合の約3倍乃至4倍の条件で情報記録を行った
後、付記した再生条件にて再生を行ったが、何れも良好
な再生結果が得られた。尚、CDの場合の{(NA)3/
λ}・dは140.2である。
は次に示すような光ディスクを試作し、物理記録密度が
CDの場合の約3倍乃至4倍の条件で情報記録を行った
後、付記した再生条件にて再生を行ったが、何れも良好
な再生結果が得られた。尚、CDの場合の{(NA)3/
λ}・dは140.2である。
【0022】[1] ディスクの直径D:120mmφ ディスク全体の厚みT:約1.2mm 第1基板1の厚みd1:約0.4mm 第2基板3の厚みd2:約0.8mm □記録条件;物理記録密度がCDの場合の約3倍 ※再生条件;対物レンズ5のNA=0.6,レーザ光の波
長λ=680nmとして第1基板1側から光ビームを照射
した。この場合の{(NA)3/λ}・d1は127.1であ
る。
長λ=680nmとして第1基板1側から光ビームを照射
した。この場合の{(NA)3/λ}・d1は127.1であ
る。
【0023】[2] ディスクの直径D:120mmφ ディスク全体の厚みT:約1.2mm 第1基板1の厚みd1:約0.3mm 第2基板3の厚みd2:約0.9mm □記録条件;物理記録密度がCDの場合の約4倍 ※再生条件;対物レンズ5のNA=0.65,レーザ光の
波長λ=650nmとして第1基板1側から光ビームを照
射した。この場合の{(NA)3/λ}・d1は126.9であ
る。
波長λ=650nmとして第1基板1側から光ビームを照
射した。この場合の{(NA)3/λ}・d1は126.9であ
る。
【0024】[3] ディスクの直径D:200mmφ ディスク全体の厚みT:約1.8mm 第1基板1の厚みd1:約0.5mm 第2基板3の厚みd2:約1.3mm □記録条件;物理記録密度がCDの場合の約3倍 ※再生条件;対物レンズ5のNA=0.6,レーザ光の波
長λ=680nmとして第1基板1側から光ビームを照射
した。この場合の{(NA)3/λ}・d1は158.8であ
る。
長λ=680nmとして第1基板1側から光ビームを照射
した。この場合の{(NA)3/λ}・d1は158.8であ
る。
【0025】《実施例2》この実施例の光ディスク(光
磁気ディスク)は前記の第2の発明に対応し、その複板
構成は図2に示される。同図の(A)において、11はアク
リル樹脂又はポリカーボネイトからなる円盤状の基板の
片面に情報媒体層12を形成した第1基板を、13はアクリ
ル樹脂又はポリカーボネイトからなる円盤状の透明な第
2基板を、14は透明な接着剤層(紫外線硬化型接着剤を
使用)を示し、第1基板11と第2基板13は接着剤によっ
て貼着されている。この光ディスクは、実施例1の光デ
ィスクと比較すると、第2基板13が光ビームの透過層に
なるために透明基板としている点、接着剤層14を光ビー
ムが透過するために透明な接着剤が用いられている点、
及び第2基板13の厚みd2が第1基板11の厚みd1より薄
く構成されている点で異なるが、第1基板11に形成され
る情報媒体層12の構成に関しては、図2の(B)に示すよ
うに実施例1の場合と同様である。また、情報の記録又
は再生方式に関しては、光ビームの照射側面、即ち第2
基板13側から照射される光ビームを集光せしめて情報媒
体層12に集光スポットを形成させている点で異なるが、
基本的には実施例1の場合と同様である。
磁気ディスク)は前記の第2の発明に対応し、その複板
構成は図2に示される。同図の(A)において、11はアク
リル樹脂又はポリカーボネイトからなる円盤状の基板の
片面に情報媒体層12を形成した第1基板を、13はアクリ
ル樹脂又はポリカーボネイトからなる円盤状の透明な第
2基板を、14は透明な接着剤層(紫外線硬化型接着剤を
使用)を示し、第1基板11と第2基板13は接着剤によっ
て貼着されている。この光ディスクは、実施例1の光デ
ィスクと比較すると、第2基板13が光ビームの透過層に
なるために透明基板としている点、接着剤層14を光ビー
ムが透過するために透明な接着剤が用いられている点、
及び第2基板13の厚みd2が第1基板11の厚みd1より薄
く構成されている点で異なるが、第1基板11に形成され
る情報媒体層12の構成に関しては、図2の(B)に示すよ
うに実施例1の場合と同様である。また、情報の記録又
は再生方式に関しては、光ビームの照射側面、即ち第2
基板13側から照射される光ビームを集光せしめて情報媒
体層12に集光スポットを形成させている点で異なるが、
基本的には実施例1の場合と同様である。
【0026】そして、この実施例においても、第1基板
11の厚みをd1、第2基板13の厚みをd2とし、光ディス
ク全体の厚みをTとした場合に、T≒d1+d2とみなし
得ることは実施例1の場合と同様であるが、各基板11,1
3の厚みの関係が実施例1の場合とは逆にd2<d1とな
っている。即ち、この実施例では、第2基板13側が光ビ
ームの透過層となるためにその厚みd2を第1基板11の
厚みd1より薄く構成し、実施例1の場合と同様の効果
を得ている。
11の厚みをd1、第2基板13の厚みをd2とし、光ディス
ク全体の厚みをTとした場合に、T≒d1+d2とみなし
得ることは実施例1の場合と同様であるが、各基板11,1
3の厚みの関係が実施例1の場合とは逆にd2<d1とな
っている。即ち、この実施例では、第2基板13側が光ビ
ームの透過層となるためにその厚みd2を第1基板11の
厚みd1より薄く構成し、実施例1の場合と同様の効果
を得ている。
【0027】以上の基本構成に基づいて、この実施例で
は次の光ディスクを試作し、物理記録密度がCDの場合
の3倍の条件で情報記録を行った後、付記した再生条件
にて再生を行ったが、実施例1の場合と同様に良好な再
生結果が得られた。
は次の光ディスクを試作し、物理記録密度がCDの場合
の3倍の条件で情報記録を行った後、付記した再生条件
にて再生を行ったが、実施例1の場合と同様に良好な再
生結果が得られた。
【0028】[1] ディスクの直径D:120mmφ ディスク全体の厚みT:約1.2mm 第1基板11の厚みd1:約0.8mm 第2基板13の厚みd2:約0.4mm □記録条件;物理記録密度がCDの場合の約3倍 ※再生条件;対物レンズ5のNA=0.6,レーザ光の波
長λ=680nmとして第2基板13側から光ビームを照射
した。この場合の{(NA)3/λ}・d1は実施例1の[1]
と同様である。
長λ=680nmとして第2基板13側から光ビームを照射
した。この場合の{(NA)3/λ}・d1は実施例1の[1]
と同様である。
【0029】《実施例3》この実施例の光ディスク(光
磁気ディスク)は前記の第3の発明に対応する両面ディ
スクであり、その複板構成は図3に示される。同図にお
いて、21はアクリル樹脂又はポリカーボネイトからなる
円盤状の基板の両面に情報媒体層22a,22bを形成した中
間基板を、23a,23bはアクリル樹脂又はポリカーボネイ
トからなる円盤状の透明な表層基板を、24a,24bは透明
な接着剤層(紫外線硬化型接着剤を使用)を示し、中間基
板21における情報媒体層22a,22bが形成された両面に各
表層基板23a,23bが接着剤によって貼着されている。こ
の光ディスクは、両面ディスクであるが、中間基板21の
両面に実施例2の光ディスクの基本構造が構成されてい
るだけであり、図3のSa及びSbで示される拡大断面の
構造は図2の(B)で示したものと同様である。
磁気ディスク)は前記の第3の発明に対応する両面ディ
スクであり、その複板構成は図3に示される。同図にお
いて、21はアクリル樹脂又はポリカーボネイトからなる
円盤状の基板の両面に情報媒体層22a,22bを形成した中
間基板を、23a,23bはアクリル樹脂又はポリカーボネイ
トからなる円盤状の透明な表層基板を、24a,24bは透明
な接着剤層(紫外線硬化型接着剤を使用)を示し、中間基
板21における情報媒体層22a,22bが形成された両面に各
表層基板23a,23bが接着剤によって貼着されている。こ
の光ディスクは、両面ディスクであるが、中間基板21の
両面に実施例2の光ディスクの基本構造が構成されてい
るだけであり、図3のSa及びSbで示される拡大断面の
構造は図2の(B)で示したものと同様である。
【0030】ここで、前記の中間基板21の厚みをd3、
各表層基板23a,23bの厚みをd2とし、光ディスク全体の
厚みをT'とした場合、情報媒体層22a,22b及び接着剤層
24a,24bの厚みはd3やd2と比較して遥かに薄いために
T≒d3+2・d2とみなし得るが、この実施例では各基
板21,23a,23bの厚みの関係がd2<d3となっている。即
ち、全体の厚みT'は標準規格の厚み又は一定の剛性を
確保するための厚みにするが、中間基板21の厚みd3と
表層基板23a,23bの厚みd2は同一でなく、表層基板23a,
23bの厚みd2を中間基板21の厚みd3より薄く設定して
ある。
各表層基板23a,23bの厚みをd2とし、光ディスク全体の
厚みをT'とした場合、情報媒体層22a,22b及び接着剤層
24a,24bの厚みはd3やd2と比較して遥かに薄いために
T≒d3+2・d2とみなし得るが、この実施例では各基
板21,23a,23bの厚みの関係がd2<d3となっている。即
ち、全体の厚みT'は標準規格の厚み又は一定の剛性を
確保するための厚みにするが、中間基板21の厚みd3と
表層基板23a,23bの厚みd2は同一でなく、表層基板23a,
23bの厚みd2を中間基板21の厚みd3より薄く設定して
ある。
【0031】この光ディスクは両面ディスクであるた
め、光ビームはディスクの両側面から照射されて、各対
物レンズ5a,5bによって各情報媒体層22a,22bに集光スポ
ットを構成しながら情報の記録又は再生を行うが、T'
が同一で、中間基板21の厚みと表層基板23a,23bの厚み
を同一にした光ディスク(d3=d2とした光ディスク)と
比較して、光ビームが透過する表層基板23a,23bの厚み
d2が薄くなっているため、各面での{(NA)3/λ}・d
が小さくなり、コマ収差を小さく抑制することができ
る。即ち、実施例1や実施例2の場合と同様に、記録密
度を上げるためにNAを大きくし、λを小さくしても、
コマ収差の増大を抑制でき、高密度記録及びその記録情
報の再生に適した光ディスクを構成できる。また、T'
は標準規格に沿った値又は剛性を考慮した値に設定でき
るため、取扱い上で必要な盤体としての剛性は従来と同
様に確保できる。更に、この光ディスクでは、中間基板
21の両面に各情報媒体層22a,22bを同時に形成すること
ができるため、製造工程での管理が容易になると共に、
両面にグルーブを形成するスタンパを精度良く取付けて
おくことで偏芯の問題を解消でき、紫外線硬化型接着剤
を使用できる等の利点がある。
め、光ビームはディスクの両側面から照射されて、各対
物レンズ5a,5bによって各情報媒体層22a,22bに集光スポ
ットを構成しながら情報の記録又は再生を行うが、T'
が同一で、中間基板21の厚みと表層基板23a,23bの厚み
を同一にした光ディスク(d3=d2とした光ディスク)と
比較して、光ビームが透過する表層基板23a,23bの厚み
d2が薄くなっているため、各面での{(NA)3/λ}・d
が小さくなり、コマ収差を小さく抑制することができ
る。即ち、実施例1や実施例2の場合と同様に、記録密
度を上げるためにNAを大きくし、λを小さくしても、
コマ収差の増大を抑制でき、高密度記録及びその記録情
報の再生に適した光ディスクを構成できる。また、T'
は標準規格に沿った値又は剛性を考慮した値に設定でき
るため、取扱い上で必要な盤体としての剛性は従来と同
様に確保できる。更に、この光ディスクでは、中間基板
21の両面に各情報媒体層22a,22bを同時に形成すること
ができるため、製造工程での管理が容易になると共に、
両面にグルーブを形成するスタンパを精度良く取付けて
おくことで偏芯の問題を解消でき、紫外線硬化型接着剤
を使用できる等の利点がある。
【0032】以上の基本構成に基づいて、この実施例で
は次に示すような光ディスクを試作し、物理記録密度が
CDの場合の3倍乃至3.5倍の条件で情報記録を行っ
た後、付記した再生条件にて再生を行ったが、何れも良
好な再生結果が得られた。
は次に示すような光ディスクを試作し、物理記録密度が
CDの場合の3倍乃至3.5倍の条件で情報記録を行っ
た後、付記した再生条件にて再生を行ったが、何れも良
好な再生結果が得られた。
【0033】[1] ディスクの直径D:120mmφ ディスク全体の厚みT:約1.2mm 中間基板21の厚みd3:約0.6mm 各表層基板23a,23bの厚みd2:約0.3mm □記録条件;物理記録密度がCDの場合の約3倍 ※再生条件;対物レンズ5a,5bのNA=0.6,レーザ光
の波長λ=680nmとして両面から光ビームを照射し
た。この場合の{(NA)3/λ}・d2は、NA=0.6の場
合は95.3NA=0.65の場合は126.9である。
の波長λ=680nmとして両面から光ビームを照射し
た。この場合の{(NA)3/λ}・d2は、NA=0.6の場
合は95.3NA=0.65の場合は126.9である。
【0034】[2] ディスクの直径D:60mmφ ディスク全体の厚みT:約1.0mm 中間基板21の厚みd3:約0.5mm 各表層基板23a,23bの厚みd2:約0.25mm □記録条件;物理記録密度がCDの場合の約3.5倍 ※再生条件;対物レンズ5a,5bのNA=0.65,レーザ
光の波長λ=680nmとして両面から光ビームを照射し
た。この場合の{(NA)3/λ}・d2は101.0である。
光の波長λ=680nmとして両面から光ビームを照射し
た。この場合の{(NA)3/λ}・d2は101.0である。
【0035】[3] ディスクの直径D:200mmφ ディスク全体の厚みT:約1.8mm 中間基板21の厚みd3:約0.8mm 各表層基板23a,23bの厚みd2:約0.5mm □記録条件;物理記録密度がCDの場合の約3倍 ※再生条件;対物レンズ5a,5bのNA=0.6,レーザ光
の波長λ=680nmとして両面から光ビームを照射し
た。この場合の{(NA)3/λ}・d2は158.8である。
の波長λ=680nmとして両面から光ビームを照射し
た。この場合の{(NA)3/λ}・d2は158.8である。
【0036】以上のように、実施例1〜3においては、
光ディスクに対する物理的記録密度をCDの3倍乃至4
倍に設定しながら、{(NA)3/λ}・dをCDの場合より
小さい値又は大差のない値に設定して良好な記録及び再
生結果が得られた。これにより、記録密度を大きくして
もコマ収差がCDと同等の光ディスクが実現でき、逆に
みれば、{(NA)3/λ}・dの値に基づいて、光ビームが
透過する基板の厚みを決定し、光ディスク全体の厚みを
他方の基板又は中間基板で調整すれば、取扱い上で必要
となる盤体としての剛性を得ることができる。尚、上記
の各実施例では光磁気ディスクについて説明している
が、各実施例での構成は、CDのように凹凸ピットによ
り情報が記録されている情報媒体層を有した光ディスク
や、記録材料の相変化を利用して情報が記録される情報
媒体層を有した相変化光ディスクについても適用でき、
その場合にも同様の効果が得られることは容易に推察で
きる。
光ディスクに対する物理的記録密度をCDの3倍乃至4
倍に設定しながら、{(NA)3/λ}・dをCDの場合より
小さい値又は大差のない値に設定して良好な記録及び再
生結果が得られた。これにより、記録密度を大きくして
もコマ収差がCDと同等の光ディスクが実現でき、逆に
みれば、{(NA)3/λ}・dの値に基づいて、光ビームが
透過する基板の厚みを決定し、光ディスク全体の厚みを
他方の基板又は中間基板で調整すれば、取扱い上で必要
となる盤体としての剛性を得ることができる。尚、上記
の各実施例では光磁気ディスクについて説明している
が、各実施例での構成は、CDのように凹凸ピットによ
り情報が記録されている情報媒体層を有した光ディスク
や、記録材料の相変化を利用して情報が記録される情報
媒体層を有した相変化光ディスクについても適用でき、
その場合にも同様の効果が得られることは容易に推察で
きる。
【0037】
【発明の効果】本発明の光ディスクは、以上の構成を有
していることにより、次のような効果を奏する。請求項
1及び請求項2の発明は、単一の情報媒体層を対象とし
て片面から情報記録又は/及び情報再生を行う複板方式
の光ディスクにおいて、光ビームが透過する透明基板の
厚みを他方の基板の厚みより薄く構成することにより、
全体の厚みを変えずに取扱い上で必要な剛性を確保しな
がら、ディスクの反りによって生じるコマ収差を小さく
抑制する。特に、光ピックアップの対物レンズのNAを
大きくし、また光ビームの波長λを小さくして光ディス
クに対する記録密度を高くするとそれだけコマ収差も大
きくなるが、前記の構成によってコマ収差の増大を抑制
でき、高密度記録又は再生用の光ディスクに最適な複板
構成を提供する。請求項3の発明は、2層の情報媒体層
を対象として両面から情報記録又は/及び情報再生を行
う複板方式の光ディスクにおいて、光ビームが透過する
表層基板の厚みを中間基板の厚みより薄く構成すること
により、請求項1や請求項2の発明と同様の効果を得る
ことを可能にする。請求項4の発明は、請求項1から請
求項3の発明において、光ディスクの記録密度に対応し
た光ビックアップのNAやλを考慮した{(NA)3/λ}・
dの値を目安に光ビームが透過する基板の厚みdを求
め、貼着される他方の基板の厚みを決定し、記録条件又
は/及び再生条件に応じた合理的な複板構成を得ること
を可能にする。尚、各請求項の発明においては、球面収
差も{(NA)4/λ}・dに比例することから、dを小さく
することにより球面収差も小さくできる。
していることにより、次のような効果を奏する。請求項
1及び請求項2の発明は、単一の情報媒体層を対象とし
て片面から情報記録又は/及び情報再生を行う複板方式
の光ディスクにおいて、光ビームが透過する透明基板の
厚みを他方の基板の厚みより薄く構成することにより、
全体の厚みを変えずに取扱い上で必要な剛性を確保しな
がら、ディスクの反りによって生じるコマ収差を小さく
抑制する。特に、光ピックアップの対物レンズのNAを
大きくし、また光ビームの波長λを小さくして光ディス
クに対する記録密度を高くするとそれだけコマ収差も大
きくなるが、前記の構成によってコマ収差の増大を抑制
でき、高密度記録又は再生用の光ディスクに最適な複板
構成を提供する。請求項3の発明は、2層の情報媒体層
を対象として両面から情報記録又は/及び情報再生を行
う複板方式の光ディスクにおいて、光ビームが透過する
表層基板の厚みを中間基板の厚みより薄く構成すること
により、請求項1や請求項2の発明と同様の効果を得る
ことを可能にする。請求項4の発明は、請求項1から請
求項3の発明において、光ディスクの記録密度に対応し
た光ビックアップのNAやλを考慮した{(NA)3/λ}・
dの値を目安に光ビームが透過する基板の厚みdを求
め、貼着される他方の基板の厚みを決定し、記録条件又
は/及び再生条件に応じた合理的な複板構成を得ること
を可能にする。尚、各請求項の発明においては、球面収
差も{(NA)4/λ}・dに比例することから、dを小さく
することにより球面収差も小さくできる。
【図1】本発明の実施例1に係る光ディスクの複板構成
を示す断面図(A)及び情報媒体層の部分の拡大断面図
(B)である。
を示す断面図(A)及び情報媒体層の部分の拡大断面図
(B)である。
【図2】実施例2に係る光ディスクの複板構成を示す断
面図(A)及び情報媒体層の部分の拡大断面図(B)であ
る。
面図(A)及び情報媒体層の部分の拡大断面図(B)であ
る。
【図3】実施例3に係る光ディスクの複板構成を示す断
面図である。
面図である。
1,11…第1基板、2,12,22a,22b…情報媒体層、3,13…第
2基板、4,14,24a,24b…接着剤層、5,5a,5b…対物レン
ズ、21…中間基板、23a,23b…表層基板、D…光ディス
クの直径、d1…第1基板の厚み、d2…第2基板の厚
み,表層基板の厚み、d3…中間基板の厚み、T,T'…光
ディスク全体の厚み。
2基板、4,14,24a,24b…接着剤層、5,5a,5b…対物レン
ズ、21…中間基板、23a,23b…表層基板、D…光ディス
クの直径、d1…第1基板の厚み、d2…第2基板の厚
み,表層基板の厚み、d3…中間基板の厚み、T,T'…光
ディスク全体の厚み。
Claims (4)
- 【請求項1】 円盤状の透明基板の片面に情報媒体層を
形成した第1基板の前記情報媒体層側の面に円盤状の第
2基板を貼着した構造を有し、前記第1基板の表面側か
ら光ビームを照射して前記情報媒体層に情報を記録さ
せ、又は/及び前記情報媒体層に記録された情報を再生
させる光ディスクにおいて、前記第1基板の厚みを前記
第2基板の厚みより薄くしたことを特徴とする光ディス
ク。 - 【請求項2】 円盤状の基板の片面に情報媒体層を形成
した第1基板の前記情報媒体層側の面に円盤状の透明な
第2基板を貼着した構造を有し、前記第2基板の表面側
から光ビームを照射して前記情報媒体層に情報を記録さ
せ、又は/及び前記情報媒体層に記録された情報を再生
させる光ディスクにおいて、前記第2基板の厚みを前記
第1基板の厚みより薄くしたことを特徴とする光ディス
ク。 - 【請求項3】 円盤状の基板の両面に情報媒体層を形成
した中間基板の両面にそれぞれ円盤状の透明な表層基板
を貼着した構造を有し、各表層基板の表面側から光ビー
ムを照射して前記の各情報媒体層に情報を記録させ、又
は/及び前記の各情報媒体層に記録された情報を再生さ
せる光ディスクにおいて、前記表層基板の厚みを前記中
間基板の厚みより薄くしたことを特徴とする光ディス
ク。 - 【請求項4】 請求項1の光ディスクにおいてはその第
1基板の厚みを、請求項2の光ディスにおいてはその第
2基板の厚みを、請求項3の光ディスクにおいては各表
層基板の厚みをそれぞれdとした場合に、コマ収差に比
例する{(NA)3/λ}・d[但し、NAは光ピックアップ
の対物レンズの開口率、λは光ビームの波長]が許容値
以下となるようにdを設定した請求項1、請求項2、又
は請求項3の光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7046420A JPH08221802A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 光ディスク |
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1995
- 1995-02-10 JP JP7046420A patent/JPH08221802A/ja active Pending
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