JPH08221369A - マルチ情報処理システム - Google Patents

マルチ情報処理システム

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Publication number
JPH08221369A
JPH08221369A JP7021833A JP2183395A JPH08221369A JP H08221369 A JPH08221369 A JP H08221369A JP 7021833 A JP7021833 A JP 7021833A JP 2183395 A JP2183395 A JP 2183395A JP H08221369 A JPH08221369 A JP H08221369A
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JP
Japan
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transaction
register
bus
circuit
cpu
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JP7021833A
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Kenji Yahiro
健次 八尋
Hiroaki Takayama
広明 高山
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NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冗長構成のCPUサブシステムのうち多数決
対象のCPUサブシステムを任意に指定できるようにし
て、複数のバスインタフェースアダプタ装置(BIA)
に夫々対応したIOバス単位に多数決対象CPUサブシ
ステムを指定し、システム運用を柔軟とすることができ
る情報処理システムを提供する。 【構成】 複数のCPU−a〜cのうち複数のIOバス
に夫々対応したBIA#0〜#N毎に独立に多数決対象
のCPUを指定する。このとき、各BIA#0〜#Nの
内部において、多数決対象ビットを各CPUa〜c対応
に設け、予め夫々独立に指定する。システム運用中はこ
の多数決対象ビットがONに対応するCPUのみが各B
IA#0〜#N対応のIOバスと実質的に接続されて運
用される。よって、複数のタスク(OS#0や#1)が
同時に実行できマルチタスクシステムが構築できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチ情報処理システム
に関し、特にCPU(中央処理装置)を複数設けて冗長
構成とすることによりシステム全体の信頼性を向上する
ようにしたマルチ情報処理システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の冗長構成の情報処理シス
テムはいわゆるフォールトトレラントコンピュータ(F
TC)システムとして知られており、例えば特開平2−
202637号公報、特開平3−015946号公報、
特開平3−050916号公報及び特開昭64−046
844号公報等に開示されており、冗長構成のCPU
(情報処理サブシステムとも称されている)の複数出力
の多数決を採り、多数決に合致した出力を選択的に採用
することによってシステム全体の信頼性を向上させる技
術である。
【0003】例えば、特開平2−20637号公報開示
の技術を参照すれば、図14にそのシステム全体構成が
示されており、3つのCPUサブシステム(CPU−
a,b,c)と、2つのグローバルメモリ(グローバル
メモリ#1,#2)と、複数のI/Oプロセッサ(I/
Oプロセッサ#1,#2,#3)と、複数のI/Oコン
トローラとから成り立っている。
【0004】各CPUサブシステムは内部に夫々ローカ
ルメモリを有しており各ローカルメモリは他のCPUサ
ブシステムから直接アクセスすることはできないように
なっており、これら3つのCPUサブシステムはローカ
ルメモリ内にOSの核となるプログラムを有しており、
3つのCPUサブシステムは独立したクロックCKによ
り動作するものである。
【0005】本来独立して動作する3つのCPUサブシ
ステムを互いに同期させて同一動作を行わせ、CPUサ
ブシステムの挙動を多数決(Voting)すること
で、フォールトトレラントを実現するものである。
【0006】この多数決のためにグローバルメモリ#
1,#2を設けており、グローバルメモリは3つのCP
Uサブシステムからアクセス可能であり、ローカルメモ
リとの間でページスワッピングが行われる。具体的に
は、ユーザプログラムやユーザプログラムが使用するデ
ータが格納されるものである。3CPUサブシステムか
らグローバルメモリへのアクセスはグローバルメモリで
多数決される。
【0007】2つのグローバルメモリは夫々に複数のI
/Oプロセッサとの間がバスにて接続されており、グロ
ーバルメモリとI/Oプロセッサとの間のバスは二重化
されている。
【0008】周辺装置(I/Oコントローラ配下のディ
スク装置等)のDMA動作は、I/Oプロセッサ及びI
/Oコントローラを介してグローバルメモリに対しての
み行われ、周辺装置からCPUサブシステム内の各ロー
カルメモリへのDMA動作は行われない。
【0009】グローバルメモリ内のレジスタ、I/Oプ
ロセッサ内のレジスタ、I/Oコントローラ内のレジス
タへの各アクセスが行われるが、これらアクセスはグロ
ーバルメモリ内のポート回路にて多数決されるようにな
っている。
【0010】グローバルメモリは二重化されており、各
CPUサブシステムとは1:2接続構成であり、一方が
「プライマリ」、他方が「バックアップ」として定義さ
れている。CPUサブシステムからグローバルメモリへ
のライトは両方へ行われ、グローバルメモリからのリー
ドはプライマリから行われる。リード時、バックアップ
側は内部でリード動作を行うが、リードデータの出力は
行わず、ステータスのみをCPUサブシステムへ返すよ
うになっている。
【0011】I/Oプロセッサからグローバルメモリへ
のライト動作は二重化されたバスを使用してプライマ
リ、バックアップの両方に対して行われる。リード動作
については、両メモリからのデータを受信してプライマ
リ側のデータが用いられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図14に示した従来例
においては、3つの冗長構成のCPUサブシステムは全
てIOバスに対して同時に動作するものであるから、例
えばIOバスに対して2つのCPUサブシステムを同時
動作させて共通タスクを実行させ、残余のCPUサブシ
ステムは他のIOバスに対して異なるタスクを実行させ
るという運用ができず、柔軟なシステム運用に欠けると
いう欠点もある。
【0013】本発明の目的は、多数決対象のCPUサブ
システムを予め任意に指定するようにしてIOバス単位
に多数決CPUサブシステムを決定可能とすることで、
柔軟なシステム運用ができるようにしたマルチ情報処理
システムを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるマルチ情報
処理システムは、冗長構成とされた少なくとも3個の情
報処理サブシステムと、入出力バスと、この入出力バス
に接続された複数の周辺制御装置と、これ等複数の周辺
制御装置に共通に設けられ前記情報処理サブシステムと
前記入出力バスとの間の接続をなすバスインタフェース
装置とを含むマルチ情報処理システムであって、前記バ
スインタフェース装置は、前記情報処理サブシステムの
どのサブシステムを多数決対象とするかを予め指定可能
な多数決対象指定手段と、前記周辺制御装置からの前記
情報処理サブシステムへのトランザクション要求に応答
して、前記多数決対象指定手段により指定された情報処
理サブシステムに対して選択的に前記トランザクション
要求を送出するトランザクション要求送出手段と、前記
トランザクション要求送出手段によるトランザクション
要求に応答して送出された前記情報処理サブシステムか
らのトランザクション実行結果の多数決をとる多数決手
段とを含み、前記入出力バス、前記複数の周辺制御装
置、前記バスインタフェース装置の組合わせは複数組み
設けられており、前記バスインタフェース装置内の各々
の多数決対象指定手段には、多数決対象が独立に指定可
能とされていることを特徴とする。
【0015】
【作用】複数の周辺制御装置(PCU)が共通に接続さ
れた入出力(IO)バスと、冗長構成の複数の情報処理
(CPU)サブシステムとの間を接続するバスインター
フェイス装置(BIA)に、多数決機能を設ける。この
多数決機能として、予めどのCPUサブシステムを多数
決対象とするかを設定する機能を付加し、IOバス毎に
多数決対象指定を独立に行うことで、IOバス単位に異
なるリソースを割り付けることができ、マルチOSが動
作可能となる。
【0016】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の実施例の概略システムブロ
ック図である。図において、冗長構成の3つの情報処理
(CPU)サブシステムCPU−a〜cが設けられてお
り、各CPUサブシステムはプロセッサ(MPU)1a
〜1c,メモリ2a〜2c,診断プロセッサ3a〜3c
及びN個のトリプルリダンダンシーインタフェースユニ
ットTIU#0−a〜#N−a,TIU#0−b〜#N
−b,TIU#0−c〜#N−cからなる。これ等各ブ
ロックは内部バスBUS−a〜cにより相互接続されて
いる。
【0018】各TIU#0−a〜#N−aの各々はバス
インタフェースアダプタ装置BIA#0〜#Nと各イン
タフェースTRI−INF#0−a〜#N−aを夫々介
して接続されている。また、TIU#0−b〜#N−b
の各々はバスインタフェースアダプタ装置BIA#0〜
#Nと各インタフェースTRI−INF#0−b〜#N
−bを夫々介して接続されている。更に、TIU#0−
c〜#N−cの各々はバスインタフェースアダプタ装置
BIA#0〜#Nと各インタフェースTRI−INF#
0−c〜#N−cを夫々介して接続されている。
【0019】バスインタフェースアダプタ装置BIA#
0〜#Nの各々はその配下に複数の周辺制御装置PCU
を、各IOバス(IO−BUS)#0〜#Nを介して有
している。
【0020】以降の説明においては、PCUからBI
A,TIUを介して内部バスBUS−a〜cへのトラン
ザクションをUPトランザクションと称し、逆に内部バ
スBUS−a〜cからTIU,BIAを介してPCUへ
転送されるトランザクションをDOWNトランザクショ
ンと称す。UPトランザクションには、DMAリード/
ライトやレジスタリード/ライト等があり、DOWNト
ランザクションには、DMAリードレスポンスやレジス
タリード/ライト等がある。
【0021】図2は図1のトリプルリダンダンシーイン
タフェースユニットTIU−a〜cの具体例回路図であ
る。図2において、TIU転送制御部10は、TIUが
実行するUPトランザクション及びDOWNトランザク
ションを制御する回路、レジスタ11は内部バスBUS
のコマンド線(STT)上のDOWN転送コマンドを格
納するレジスタ、レジスタ12は内部バスBUSのAD
線(SAD)上のDOWNトランザクションのアドレス
/データを受けて、DOWNバッファ15へ出力する回
路、デコーダ13はレジスタ11のトランザクションの
コマンドをデコードする回路、コマンド変換回路14は
レジスタ11の内部バスBUSのコマンドをTRIイン
タフェースのアクセスコードに変換する回路、バッファ
15は内部バスBUSのSAD線のDOWN転送アドレ
ス及びデータを蓄えるバッファ、セレクタ16はTIU
転送制御回路10の指示によりTRIへ転送するDOW
Nトランザクションデータを選択する回路、レジスタ1
7はセレクタ16を受けてTRIインタフェースのAD
(TAD)に出力する回路、変換回路18はレジスタ1
2にレジスタアドレスが格納されている時レジスタアド
レスからレジスタを持つBIAまたはPCU番号を変換
する回路、セレクタ19は変換回路18とレジスタ28
の中からDOWNトランザクションの実行先を選択する
回路である。
【0022】レジスタ20はセレクタ19を受けてDO
WNトランザクションのトランザクション実行先PCU
番号を格納する回路、パリティチェック回路21はレジ
スタ11のチェック回路、パリティチェック回路22は
レジスタ12のチェック回路、パリティチェック回路2
3はレジスタ17のチェック回路である。
【0023】レジスタ24はTRIインタフェースのA
D(TAD線)上のUP転送トランザクションデータを
受ける回路、レジスタ25はレジスタ24を受けてUP
トランザクションのアクセスコードを格納する回路、レ
ジスタ26はレジスタ24を受けてUPトランザクショ
ンのアドレスを格納する回路、バッファ27はレジスタ
24を介してTRIから転送されるUPトランザクショ
ンの転送データを格納するバッファ、レジスタ28はT
RIインタフェースからレジスタ24を介して転送され
るUPトランザクションの要求元のBIAまたはPCU
番号を格納する回路である。
【0024】デコーダ29はレジスタ25のTRIアク
セスコードをデコードする回路、コマンド変換回路30
はレジスタ25のTRIアクセスコードをバスのコマン
ドに変換する回路、セレクタ31はTIUトランザクシ
ョン制御回路10の指示により内部バスBUSのUPト
ランザクションデータを選択する回路、レジスタ32は
セレクタ31を受けて内部バスBUSのSAD線にUP
トランザクションデータを出力する回路、割り込み制御
33はレジスタ24を介してTRIから転送されるIO
終了割り込みと、F/F(フリップフロップ)41を介
して通知されるPCU障害通知(E1信号)及びF/F
42を介して通知されるBIA障害通知信号(E0信
号)を受けて内部バスBUSにトランザクションによる
割り込みを発生する回路である。
【0025】セレクタ34はコマンド変換回路30と割
り込み制御33の中からUPトランザクションコマンド
を選択する回路、レジスタ35はセレクタ34を受けて
UPトランザクションのコマンドを内部バスBUSのコ
マンド(STT線)に出力する回路、パリティチェック
回路36はレジスタ32のチェック回路、パリティチェ
ック回路37はレジスタ35のチェック回路、パリティ
チェック回路38はレジスタ24のチェック回路、レジ
スタ39はパリティチェック回路38でパリティエラー
が発生した際にレジスタ28のUPトランザクションの
要求元のBIAまたはPCU番号をエラーBIA/PC
U番号として登録する回路である。
【0026】比較器40はレジスタ28とレジスタ39
を比較し、比較結果をTIU転送制御10へ通知する回
路、F/F41はTRIインタフェースのPCU障害通
知(E1信号)を受ける回路、F/F42はTRIイン
タフェースのBIA障害通知(E0信号)を受ける回路
である。
【0027】F/F43はTIU転送制御回路10の出
力するDOWN転送データ有効信号を受けてTRIイン
タフェースのデータ有効(TADV線)に出力する回
路、F/F44はTRIインタフェースのTADV線上
のUPトランザクションのデータ有効信号を受けてTI
U転送制御回路10へ通知する回路、F/F45はTR
Iインタフェースの転送許可(TGNT線)を受けてT
IU転送制御回路10へ通知する回路、F/F46はT
IU転送制御回路10からTRI転送リクエストを受け
てTRIインタフェースの転送リクエスト(TREQ
線)に出力する回路、F/F47はTIU転送制御回路
10の出力するアドレス有効信号を受けて内部バスBU
Sのアドレス有効線(SADS)へ出力する回路、F/
F48は内部バスBUSのアドレス有効線(SADS)
上のDOWNトランザクションのアドレス有効を受けて
TIU転送制御回路10へ通知する回路、F/F49は
内部バスBUSの転送許可(SGNTn)を受けてTI
U転送制御回路10へ通知する回路である。
【0028】F/F50はTIU転送制御回路10の出
力するバス転送要求を受けて内部バスBUSの転送リク
エスト(SREQn)へ出力する回路、F/F51はT
IU転送制御10がCPU障害を検出した際にセットす
る回路、OR回路52はF/F51とF/F55を論理
和する回路、F/F53はOR回路52の出力を受けて
TRIインタフェースにCPU切り離し(DISC信
号)を出力する回路、F/F54はTRIインタフェー
スのCPU障害通知(CPER信号)を受ける回路、F
/F55はDGUから通知されるCPU切り離し信号を
受ける回路、OR回路56はF/F51とF/F54を
論理和する回路、F/F57はOR回路の56の出力を
受けて診断装置DGUへCPU障害信号を出力する回路
である。
【0029】F/F群78はTIUレジスタライトで設
定可能なF/FからなりTRIへBIA共通部リセット
信号(IOR)及びCPUポートリセット(MR)を出
力するF/Fである。CPUポート部リセット(MR)
について、DGUからCPUポートリセット信号をレシ
ーバ80で受けOR回路79でF/F群78出力と論理
和し、TRIへ出力する。
【0030】ドライバ/レシーバ58〜65は内部バス
BUSの入出力回路、ドライバ/レシーバ66,67及
び80はDGUとの入出力回路である。ドライバ/レシ
ーバ68〜77,81〜82はTRIインタフェースの
入出力回路である。
【0031】図3,4は図1のバスインタフェースアダ
プタBIAの具体的回路図であり、三重化部100a〜
100c(図3)と一重化部(図4)との回路を示す。
尚、三重化部100a〜100cは三重化CPUサブシ
ステムCPUa〜cに夫々対応している。
【0032】図3,4において、100a,100b,
100cはBIAの3CPUのTIUとTRIインタフ
ェース(TRI−INF)を介して接続されるCPUポ
ート部である。100b及び100cは図示していない
が100aと同様の構成からなる。
【0033】レジスタ101aはTRIインタフェース
のTAD線上のDOWNトランザクションのトランザク
ションデータを受ける回路、F/F102aはTRIイ
ンタフェースのTADV線上のDOWNトランザクショ
ンのデータ有効信号を受ける回路、レジスタ103aは
後述のセレクタ228のUPトランザクションデータを
受けて、TRIインタフェースのTAD線上に出力する
回路、F/F104aはBIA転送制御200のUPト
ランザクションのデータ有効信号をAND回路204及
び112aを経由し受け、TRIインタフェースに出力
する回路、F/F105aはTIUから来るTRIイン
タフェースの転送リクエスト(TREQ)を受けTRI
調停201に通知する回路、F/F106aはTRI調
停201のTRI転送許可信号を受けてTRIインタフ
ェースのTGNT信号を出力する回路、F/F108a
はTRIのCPU切り離し(DISC信号)を受ける回
路、F/F107aはTRIへCPU障害通知(CPE
R信号)を出力する回路である。
【0034】パリティチェック回路109a及び110
aはそれぞれレジスタ101a及び103aのチェック
回路、OR回路111aはF/F107a、パリティチ
ェック回路109a、パリティチェック回路110aと
後述の判定回路208のCPUaのエラー検出信号を論
理和する回路、AND回路112aはOR回路111a
の出力と後述のAND回路204の出力を論理積する回
路、AND回路113aは後述のF/F群202のCP
Ua出力とF/F246を論理積する回路、F/F11
4aはBIA障害発生をTRIインタフェースのBIA
障害通知(E0信号)に出力する回路、AND回路11
5aは後述のF/F群202のCPUa出力とF/F2
44を論理積する回路、F/F116aはPCU障害発
生をTRIインタフェースのPCU障害通知(E1信
号)に出力する回路である。
【0035】F/F127aはTRIからBIA共通部
リセット(IOR)信号を受ける回路、F/F128a
はTRIからCPUポートリセット(MR)信号を受け
る回路である。ドライバ/レシーバ117a〜126
a、129a〜130aはTRIインタフェースの入出
力回路である。
【0036】BIA転送制御200はBIAで実行する
UP/DOWNトランザクションを制御する回路、TR
I調停201はBIA転送制御200の指示によりF/
F群202の示す多数決対象のCPUとCPUaポート
部100aのF/F105aによるTRI転送リクエス
ト、CPUbポート部100bのTRI転送リクエス
ト、CPUcポート部100cのTRI転送リクエスト
を受けてTRIでトランザクションを実行するCPUを
調停する回路である。
【0037】F/F群202は各F/FがCPUに対応
する3ビットのF/Fからなり、どのCPUが多数決対
象であるかを示す回路、F/F群203は各F/FがC
PUに対応する3ビットのF/Fからなり、TRI調停
201の調停結果を受けてTRIでトランドクションを
実行するCPUを示す回路、AND回路204はBIA
転送制御200のUPトランザクションのデータ有効信
号とF/F群203のCPU毎の出力を論理積する回路
である。
【0038】比較器205はCPUaポート部100a
のレジスタ101aからのDOWNトランザクションデ
ータとCPUbポート部100bのDOWNトランザク
ションデータを比較する回路、比較器206はCPUa
ポート部のDOWNトランザクションデータとCPUc
ポート部のDOWNトランザクションデータを比較する
回路、比較器207はCPUbポート部のDOWNトラ
ンザクションデータとCPUcトランザクションデータ
を比較する回路、判定回路208はF/F群203の示
す転送CPUと比較器205〜207の比較結果を受け
て、どのCPUポート部のDOWNトランザクションデ
ータを選択するか決定する回路、セレクタ209は判定
回路208の指示によりCPUaポート部のDOWNト
ランザクションデータ、CPUbポート部のDOWNト
ランザクションデータ及びCPUcポート部のDOWN
トランザクションデータのいずれかを選択する回路であ
る。
【0039】レジスタ210はセレクタ209の出力を
受けてDOWNトランザクションの実行先であるBIA
またはPCU番号を格納する回路、レジスタ211はセ
レクタ209の出力を受けてDOWNトランザクション
のアクセスコードを格納する回路、レジスタ212はセ
レクタ209の出力を受けてDOWNトランザクション
がBIAレジスタまたはPCUレジスタのレジスタリー
ド/ライトの時レジスタアドレスを格納する回路、レジ
スタ213はセレクタ209の出力を受けてDOWNト
ランザクションがBIAレジスタまたはPCUレジスタ
のレジスタライトの時ライトデータを格納する回路であ
る。
【0040】バッファ214はセレクタ209の出力を
受けてDOWNトランザクションがDMARDレスポン
ストランザクションの時DMARDデータを格納するバ
ッファ、セレクタ215はレジスタ212、レジスタ2
13及びバッファ214の中からDOWNトランザクシ
ョンデータを選択する回路、レジスタ216はセレクタ
215を受けてDOWNトランザクションデータをIO
バスのBAD線上に出力する回路、レジスタ217はレ
ジスタ211のDOWNトランザクションのアクセスコ
ードを受けてIOバスのBAC線上に出力する回路であ
る。
【0041】デコーダ218は、レジスタ211のDO
WNトランザクションのアクセスコードをデコードする
回路である。デコーダ219はDOWNトランザクショ
ンがBIAレジスタのリード/ライトの時レジスタ21
2のアドレスをデコードする回路、デコーダ220はD
OWNトランザクションがPCUのレジスタリード/ラ
イトの時レジスタ210のPCU番号をデコードし、I
Oバス上のPCU選択信号(BSELn)に出力する回
路、レジスタ221はセレクタ209の出力を受けてT
IU検出のエラートランザクションの要求元のBIAま
たはPCU番号を格納する回路である。
【0042】レジスタ222はIOバスのBAC線上に
あるUPトランザクションのアクセスコードを格納する
回路、レジスタ223はIOバスのBAD線上にあるU
Pトランザクションデータを格納する回路、レジスタ2
24はUPトランザクションがDMARD/DMAWT
の時レジスタ223を受けてUPトランザクションのア
ドレスを格納する回路、バッファ225はUPトランザ
クションがDMAWTの時レジスタ223を受けてUP
トランザクションのライトデータを格納する回路、セレ
クタ226はBIAのレジスタリードまたはPCUのレ
ジスタリードの時リードデータを選択する回路である。
【0043】レジスタ227はセレクタ226の出力を
うけてレジスタリードデータを格納する回路、セレクタ
228はUPトランザクションのトランザクションデー
タを選択する回路、IOバス調停229はBIA転送制
御200からの指示により複数PCUからのIOバス転
送要求(BREQn)を調停し、IOバスでUPトラン
ザクションを実行するPCUを決定する回路、レジスタ
230はIOバス調停229の調停結果であるPCU番
号を格納する回路、デコーダ231はレジスタ222の
アクセスコードをデコードする回路、F/F232はI
OバスのBADV線上のUPトランザクションのデータ
有効信号を受けてBIA転送制御200へ通知する回
路、F/F233はBIA転送制御200の出力するD
OWNトランザクションのデータ有効信号を受けてIO
バスのBADV線上に出力する回路である。
【0044】セレクタ234はBIA転送制御回路の指
示によりレジスタ210、レジスタ221及びレジスタ
230の中からトランザクションにエラーの発生したP
CU番号を選択する回路、デコーダ235はセレクタ2
34の出力をデコードする回路、レジスタ236はIO
バスに接続可能な最大PCU分のビット数を持ち、デコ
ーダ235のデコード結果によりトランザクションがエ
ラーしたPCU番号に対応するビットをセットし、IO
バスのPCU障害通知(BERRn)に出力する回路、
パリティチェック回路237はレジスタ211のチェッ
ク回路、パリティチェック回路238はレジスタ210
のチェック回路、パリティチェック回路239はレジス
タ221のチェック回路、パリティチェック回路240
はレジスタ216のチェック回路、パリティチェック回
路241はレジスタ217のチェック回路、パリティチ
ェック回路242はレジスタ223のチェック回路、パ
リティチェック回路243はレジスタ222のチェック
回路、パリティチェック回路244はレジスタ230の
チェック回路、F/F245はBIA転送制御200が
PCU障害を検出したことを示す回路、F/F246は
BIA転送制御200がBIA障害を検出したことを示
す回路である。
【0045】OR回路257はCPUポート部で受けた
BIA共通部リセット(IOR)を受けたF/F127
a,127b,127cの出力を論理和する回路であ
る。OR回路257の出力はIOバスのバスリセット信
号(BRST)へ出力される。ドライバ・レシーバ24
7〜256,258はIOバスの入出力回路である。
【0046】以下に、動作について説明する。先ず、内
部バスBUSのトランザクション動作、TRI−INF
のトランザクション動作、IO−BUSのトランザクシ
ョン動作について説明する。
【0047】内部バスBUSのトランザクション動作
は、図5に示すタイミングに従って行われる。図5にお
いて、バスリクエスト線SREQnはTIUがUPトラ
ンザクションを実行する際のバスリクエスト信号線であ
り、図示せぬバスマスタへ出力され、バス許可SGNT
nを受けるまでこのSREQnを出力する。バス許可線
SGNTnはTIUバスリクエストに対するバスマスタ
からの転送許可信号である。
【0048】アドレス有効線SADSはトランザクショ
ンの開始を示す信号であり、UPトランザクションのと
きTIUがこの信号を出力し、DOWNトランザクショ
ンのときバスマスタが出力する。コマンド線STTはバ
ストランザクションのタイプ及びデータ長を示す信号で
あり、SADSの出力タイミングで出力され、図8に示
すコマンドで構成されている。アドレスデータ線SAD
はトランザクションのアドレス及びデータを出力する4
バイト幅のバス信号である。
【0049】SREQnは図2のF/F50の出力、S
GNTnはF/F49の入力、SADSはF/F47の
出力及びF/F48の入力、STTはレジスタ35の出
力及びレジスタ11の入力、SADはレジスタ32の出
力及びレジスタ12の入力に夫々相当する。
【0050】TRIインタフェース(TRI−INF)
トランザクション動作は図6に示すタイミングに従って
行われる。図6において、転送リクエスト線TREQ
は、TIUが出力するDOWNトランザクションのTR
I転送リクエストである。TIUはDOWNトランザク
ションが終了するまでTREQを出力する。転送許可線
TGNTはTIUの転送リクエストに対するBIAから
の転送許可信号である。BIAは一度TGNTを出力す
ると、TREQ信号が出力されている間TGNTを出力
し続ける。
【0051】データ有効線TADVはアドレスデータ線
TADにトランザクションデータを出力していることを
示す信号である。UPトランザクション時、BIAがこ
の信号を出力し、DOWNトランザクション時、TIU
が出力する。アドレスデータ線TADはトランザクショ
ンのアクセスコード、アドレス及びデータを出力する4
バイトの信号線である。TAD線上を転送されるデータ
フォーマットを図7に示す。
【0052】図7において、W0はTRI−INFで実
行される全トランザクションに共通な形式であり、トラ
ンザクションのアクセスコード、トランザクション情
報、エラートランザクション情報からなる。アクセスコ
ードフィールドは図9に示すトランザクションのコマン
ドからなる。トランザクション情報フィールドはトラン
ザクションの要求元や実行先のBIAまたはPCU番号
を示すフィールドであり、UPトランザクション時トラ
ンザクションの要求元が格納され、DOWNトランザク
ション時トランザクションの実行先が格納される。エラ
ートランザクション情報フィールドは、TIUがUPト
ランザクションの障害を検出したときに、障害トランザ
クションの要求元を格納する。
【0053】W1はトランザクションにより、アクセス
またはデータが格納される。DMAリード及びDMAラ
イトトランザクションのとき、DMAアドレス(メモリ
アドレス)、レジスタリードやレジスタライトのとき、
レジスタアドレスが入る。W2以降は、転送データ長に
応じて転送データが格納される。
【0054】TREQは図2のF/F46の出力及び図
3のF/F105aの入力、TGNTはF/F45の入
力及び図3のF/F106aの出力、TADVは図2の
F/F44の出力、F/F43の入力及び図3のF/F
104aの出力、F/F102aの入力、TADは図2
のレジスタ17の出力、レジスタ24の入力及び図3の
レジスタ103aの出力、レジスタ101aの入力に夫
々相当する。
【0055】TRIトランザクションはBIAの多数決
対象ビット(図4のF/F群202のビット)により次
の如く分類される。
【0056】 多数決対象(F/F群202のビット
ON)のCPU:UPトランザクション時、BIAが対
象CPUへ同時にトランザクション実行する。DOWN
トランザクション時、対象CPUが3つのときトランザ
クションを多数決、2つのときトランザクションを比
較、1つのときこの1つのCPUのトランザクションを
実行; 多数決対象外のCPU:1CPU毎に個別にトラン
ザクションを実行。
【0057】上記ととは排他的であり、の異なる
CPUへのトランザクションも排的実行される。これ等
の転送調停はBIAのTRI調停回路201において、
図11に示す調停論理で実現される。DOWNトランザ
クションのトランザクション判定はBIAの判定回路2
08において、図12に示す論理で実行される。
【0058】TRI調停回路201は、TRIトランザ
クションをどのCPUサブシステムのTIUポートに対
して実行するかを決定する回路である。TRIトランザ
クションの方向によりUPトランザクションの転送先C
PUサブシステムの決定方法とDOWNトランザクショ
ンの転送元CPUサブシステム決定方法とがある。いず
れの場合も、BIA転送制御200の指示により転送C
PUサブシステムを決定し、F/F群203に転送先/
転送元CPUサブシステムに対応するビットをセットす
る。
【0059】UPトランザクションの転送先CPUサブ
システムを決定する場合、F/F群202を参照する。
F/F群202の各ビットは3CPUサブシステムのそ
れぞれが多数決(VOTING)対象であるかを示すビ
ットであり、このビット(以下VOTINGビットと称
す)がセットされているCPUサブシステムがシステム
運用中であることを示している。TRI調停回路201
はUPトランザクションの調停を指示された時、F/F
群202のVOTINGビットがセットされているCP
Uを転送先とし、F/F群203の対応するビットをセ
ットする。
【0060】DOWNトランザクションの転送元CPU
サブシステムを決定する場合、F/F群202のVOT
INGビットと各CPUポート部100a,100b,
100cを介して通知されるTIUのDOWNトランザ
クションの転送リクエスト(TREQ)を参照し、転送
元CPUサブシステムを決定し、F/F群203の対応
ビットをセットする。
【0061】またTRI調停201はF/F群203を
セットすると同時に転送元CPUサブシステムと接続さ
れるCPUポート部(100a,100b,100cの
いずれか)に転送許可を出力し、該当CPUポート部の
F/F(106a、106b、106cのいずれか)を
へて転送元CPUサブシステムへ転送許可信号(TGN
T)を返す。
【0062】このDOWNトランザクション時の転送元
CPUサブシステム決定論理が図11である。図11中
の“dc”はdon’t careの略であり、0また
は1のいずれでも良いことを意味している。この図11
は以下の論理からなる。
【0063】VOTNG対象CPUサブシステムから
のDOWN転送リクエストは全VOTING対象のCP
Uサブシステムからのリクエストを同時に受け付け、転
送許可すること; VOTING対象外CPUサブシステムからのDOW
N転送リクエストはCPUサブシステム毎に個別に受け
付けて転送許可すること; VOTING対象外CPUの転送リクエストを個別に
受け付ける際に、受付優先順位をCPUa,CPUb,
CPUcの順にすること。
【0064】図11中の項番1から項番3までが全CP
UサブシステムがVOTING対象外の時に、各CPU
サブシステムからDOWNトランザクション転送要求が
あった場合である。例えば、F/F群202の全ビット
がセットされておらず、CPUaサブシステムの転送リ
クエスト(TREQ)をF/F105aを介して受けた
場合(項番1)、CPUbサブシステム及びCPUcサ
ブシステムのリクエストの有無に関係無くF/F群20
3のCPUaサブシステム対応ビットをセットし、転送
許可信号(TGNT)をF/F106aを介してCPU
aサブシステムのTIUへ通知する。
【0065】項番4から項番12までが一つのCPUサ
ブシステムがVOTING対象であり、システム運用中
である時に各CPUサブシステムからDOWN転送リク
エストを受けた場合である。項番4から項番6までがC
PUaサブシステムがVOTING対象でシステム運用
中の場合、項番7から項番9までがCPUbサブシステ
ムがVOTING対象でシステム運用中の場合、項番1
0から項番12までがCPUcサブシステムがVOTI
NG対象でシステム運用中の場合である。
【0066】これらの場合、VOTING対象CPUサ
ブシステムからの転送リクエストがある場合、VOTI
NG対象外CPUサブシステムからの転送リクエストか
らの有無にかかわらずVOTING対象CPUサブシス
テムのリクエストを優先して受け付ける(項番4、項番
7及び項番10)。
【0067】項番13から項番18までが二つのCPU
サブシステムがVOTING対象であり、システム運用
中の時に各CPUサブシステムから転送リクエストを受
けた場合を示している。項番13及び項番14がCPU
aサブシステム及びCPUbサブシステムがVOTIN
G対象でシステム運用中の場合、項番15及び項番16
がCPUbサブシステム及びCPUcサブシステムがV
OTING対象でシステム運用中の場合、項番17及び
項番18がCPUaサブシステム及びCPUcサブシス
テムVOTING対象でシステム運用中の場合である。
【0068】これらの場合、VOTING対象のCPU
サブシステムからの転送リクエストがある場合、VOT
ING対象CPUのリクエストを優先して受け付ける
(項番13、項番15及び項番17)。項番19が全C
PUサブシステムがVOTING対象でシステム運用中
の場合である。全VOTING対象CPUサブシステム
を同時に転送元CPUサブシステムに指定し、転送許可
を返す。
【0069】通常システム運用中は全CPUサブシステ
ムがVOTING対象である。従って項番19に示す論
理で動作する。BIAは3CPUサブシステムから転送
リクエスト(TREQ)をF/F105a,105b,
105cで受けて、TRI調停回路201へ入力する。
この時F/F群202は全ビットがセットされている。
TRI調停回路201はF/F群202の全ビットがセ
ットされており、3つCPUからの転送リクエストがあ
るので、F/F群203の全ビットをセットし3CPU
サブシステムを転送元CPUサブシステムに指定する。
またCPUポート部100a,100b,100cへ転
送許可信号を出力する。
【0070】各CPUポート部は転送許可をF/F10
6a,106b,106cで受けてTRIインタフェー
スの転送許可信号線(TGNT)に出力する。転送許可
(TGNT)を受けたTIUはDONWトランザクショ
ンを開始する。TGNT線は図6に示す様に、TIUが
トランザクションデータの転送が終了し、転送リクエス
ト線(TREQ)を無効にするまで出力され続ける。
【0071】TRI調停回路201は3CPUサブシス
テムへ同時に転送許可(TGNT)を通知する為、3C
PUサブシステムのTIUは同時にBIAの転送許可を
受けてDOWNトランザクションを開始することができ
る。
【0072】BIAは各CPUポート部100a,10
0b,100cのTRIインタフェースデータ線(TA
D)の入力レジスタ101a,101b,101cで受
信するTRI DOWNトランザクションデータ(図7
の形式)とTRIインタフェースデータ有効線(TAD
V)をF/F102a,102b,102cで受けて多
数決する。
【0073】この多数決は2CPUサブシステム間のト
ランザクションデータを比較する比較器205,20
6,207と比較結果からいづれか一つのCPUを決定
する判定回路208と判定結果により指示されたCPU
ポートのDOWNトランザクションデータを選択する選
択回路209から構成される。比較器205はCPUa
サブシステムとCPUbサブシステムのDOWNトラン
ザクションデータの比較器、比較器206はCPUaサ
ブシステムとCPUcサブシステムの比較器、比較器2
07はCPUbサブシステムとCPUcサブシステムの
比較器である。
【0074】判定回路208は多数決結果と一致してい
たCPUのデータを選択し、多数決結果と不一致のCP
Uを障害として検出する機能を持ち、この判定論理が図
12である。図12の項番1から項番3は1CPUサブ
システムからDOWNトランザクションを受信している
時の判定論理である。1CPUサブシステムのみが転送
動作を実行しているので比較器205,206,207
の比較結果に関係なく常にF/F群203に示された転
送元CPUサブシステムを選択する。比較結果に意味が
なく、判定回路208では障害を検出しない。
【0075】図12中の項番4から項番9は2CPUサ
ブシステムから同時にDOWNトランザクションを受信
している場合である。2CPUサブシステムのTIUは
転送許可を同時に受け取るので、DOWNトランザクシ
ョンデータは同時にBIAに転送されて来る。
【0076】そこでF/F群203で転送許可した2C
PUからのトランザクションデータを対応する比較器で
比較する。比較一致している場合正常動作中であると判
断し、F/F群203にセットされているCPUサブシ
ステムの中から若いCPU番号(CPUa,CPUb,
CPUcの順番)を出力し、選択回路209でトランザ
クションデータを選択する。比較結果が不一致の場合、
2つのCPUは別の動きを行っており、いづれか一方が
障害である。しかし、どちらが障害か判断づかないため
BIAの障害として検出する。この障害はBIA障害ま
たはPCU障害となる。
【0077】項番10から項番17は3CPUサブシス
テムから同時にDOWNトランザクションを受信してい
る場合である。2CPUサブシステムに転送許可した場
合と同様に3CPUサブシステムは同時に図7の形式の
トランザクションデータをBIAに転送してくる。比較
結果が全て一致した場合が項番10、1つの比較結果が
一致した場合が項番11から項番13まで、2つの比較
結果が一致した場合が項番14から項番16、全てが不
一致の場合が項番17である。
【0078】3つの比較器205、206、207は冗
長であり、3CPUの内1CPUで障害が発生し、異な
った動作を実行し、そのCPUサブシステムからのDO
WNトランザクションデータが他と異なる場合、そのC
PUサブシステムを比較入力とする2つの比較器が不一
致を検出し、比較一致するのは障害CPUサブシステム
を比較しない1比較器だけである。
【0079】判定回路208は図12中の項番11から
項番13までに示す様に1つの比較結果しか一致しない
場合、比較一致した2CPUサブシステムの内若番のC
PUサブシステム番号を選択回路209へ出力し、同時
に不一致となった2つの比較器に共通な入力のCPUサ
ブシステムを障害CPUサブシステムとして検出する。
【0080】項番14から項番16の2つの比較結果が
一致する現象及び項番17の全ての比較結果が不一致と
なる現象は、1つCPUの障害によっては発生できず矛
盾している。これは比較器の故障であると判断し、BI
A障害を検出する。
【0081】通常3CPUサブシステム全てがVOTI
NG対象である時、BIAは図7の形式で順次転送され
てくるトランザクションデータを各CPUポート部10
0a,100b,100cのTRIインタフェースデー
タ線(TAD)の入力レジスタ101a,101b,1
01cで受けて、TRIインタフェースデータ有効線
(TADV)の受け付けF/F102a,102b,1
02cと同時に比較器205,206,207で比較す
る。比較結果を判定回路208で判定し、トランザクシ
ョンデータを選択回路209で選択する。選択されたデ
ータがトランザクションの種類及びタイミングに応じて
レジスタ210,211,212,213,221及び
バッファ214へ格納される。
【0082】比較結果の1つのみが一致する場合、例え
ば図12の項番11のCPUaサブシステムのDOWN
トランザクションデータを入力とする比較器が不一致を
検出した場合について説明する。この時、判定回路20
8はCPUbサブシステムを選択する様選択回路209
へ出力し、CPUaサブシステムの障害を出力する。こ
の障害出力はCPUaポート部100aのOR回路11
1aを介してF/F107aをセットし、TRIインタ
フェースのCPU障害通知信号(CPER)としてCP
UaサブシステムのTIUへ通知される。
【0083】次にIO−BUSトランザクション動作に
つき説明する。図10はIOバストランザクションの動
作タイミングの例を示す図である。図10において、バ
スリクエスト線(BREQn)はPCUが出力するIO
バスのUPトランザクションのバスリクエストである。
PUCはIOバスのUPトランザクションが終了するま
でBREQnを出力する。バス許可線(BGNTn)は
PCUのIOバスリクエストに対するBIAからの転送
許可信号である。BIAは一旦BGNTn信号を出力す
るとBREQn信号が出力されている間BGNTn信号
を出力し続ける。
【0084】データ有効線(BADV)はアドレスデー
タ線(BAD)にトランザクションデータを出力してい
ることを示すバス信号である。UPトランザクション
時、PCUが出力し、DOWNトランザクション時BI
Aが出力する。アクセスコード線(BAC)はトランザ
クションのアクセスコードを出力するバス信号線であ
る。アクセスコードの形式はTRIインタフェースのア
クセスコードと同じである。アドレスデータ線(BA
D)はトランザクションのアドレス及びデータを出力す
る4バイトのバス信号線である。
【0085】BREQnは図4のIOバス調停229へ
のレシーバ253経由の入力信号、BGNTnのIOバ
ス調停229からドライバ254経由の出力信号、BA
DVは図4のF/F233出力とF/F232入力、B
ADはレジスタ216出力とレジスタ223入力に相当
する。
【0086】システム立ち上げ時の動作について説明す
る。システム立ち上げ時、BIAのVOTINGビット
(図4のF/F群202)は初期状態にあり3CPU全
てが多数決(VOTING)対象外になっている。各C
PUサブシステムCPUa〜cのプロセッサ1a〜1c
は各々TIU経由でBIAのレジスタライトによりF/
F群202の自CPUに対応するビットをセットする。
F/F群202のセット完了後、BIAは多数決動作を
開始し、システム運用動作になる。
【0087】上記VOTINGビットはIO筐体の電源
ON時に初期化されるF/F群であり、BIAのCPU
ポートリセット及びBIA共通部リセットで初期化され
ない。
【0088】システム運用時の動作について説明する。
システム運用時、各プロセッサがIOの起動及び終了処
理のために発行するPCUのレジスタリード/レジスタ
ライトとIO動作中のPCUからのDMAリード/ライ
トを実行する。
【0089】PCUからのDMAリード/ライト動作に
ついて説明する。図4において、PCUからDMAリー
ド/ライトの転送要求をIOバスのBREQn線により
IOバス調停部229に受けると、BIA転送制御20
0はIOバスの調停を指示すると同時にTRI調停20
1にTIUのUPトランザクションの調停を指示する。
IOバス調停229はIOバスを使用するPCU番号を
レジスタ230へ格納し、該当するPCUへ転送許可
(BGNTn)を返す。TRI調停201はF/F群2
02で多数決対象に設定されているCPUを転送先CP
Uに選びF/F群203の対応ビットをセットする。
【0090】BGNTn信号により転送許可を受けた図
外のPCUは前述の様にBADV線上にデータ有効信
号、BAC線上にアクセスコード、BAD線上にDMA
アドレスを出力してくる。DMAライトの場合、BAD
線上にDMAライトデータが続けて転送される。F/F
232にデータ有効信号、レジスタ222にアクセスコ
ード、レジスタ223にDMAアドレスを受けると、B
IA転送制御200はレジスタ222のアクセスコード
をデコーダ231でデコードする。このデコード結果に
よりDMAトランザクションであることが分かると、レ
ジスタ223のDMAアドレスをレジスタ224に格納
する。
【0091】DMAライトの場合、後続のDMAライト
データをレジスタ223で受けて順次バッファ225へ
格納する。BIA転送制御200はセレクタ228によ
りTIU UPトランザクションデータを選択し、AN
D回路204へTIU UPトランザクションのデータ
有効信号を出力する。AND回路204ではF/F群2
03により転送先に指定されたCPUについての出力が
有効となり、その結果、転送先CPUのレジスタ103
a,103b,103cからUPトランザクションのW
0データ,F/F104a,104b,104cから有
効信号がTIUへ出力される。
【0092】セレクタ228ではデータW0の時レジス
タ224のアクセスコードとレジスタ230のDMA要
求元PCU番号、データW1の時レジスタ224のDM
Aアドレス、データW2以降の時バッファ225のDM
Aライトデータを順次選択する。
【0093】PCUのレジスタリード/レジスタライト
動作について説明する。図4において、図3に示したC
PUa,CPUb,CPUcのF/F105a,105
b,105cを介してTIUからレジスタリード/レジ
スタライトのTRI転送要求(TREQ)をTRI調停
201に受けると、BIA転送制御200はTRI調停
201へDOWNトランザクションの調停を指示する。
【0094】TRI調停201はF/F群202を参照
し、TRI転送するCPUをF/F群203に格納し、
該当するCPUへ転送許可(TGNT)を返す。TGN
T信号により転送許可を受けたTIUは、前述のように
TADV線上にデータ有効信号、TAD線上にデータW
0(アクセスコード)、W1(レジスタアドレス)を順
次出力する。
【0095】レジスタライトの場合、データW2(レジ
スタライトデータ)がTAD線上に続けて出力される。
F/F102a,102b,102cにデータ有効信
号、レジスタ101a,101b,101cにアクセス
コードを受けると、BIA転送制御200は判定回路2
08で多数決の判定を行う。判定回路208はF/F群
203及び比較器205,206,207の比較結果を
参照し、セレクタ209によりCPUa,CPUb,C
PUcのいずれかからデータを選択する。
【0096】データW0を選択したとき、アクセスコー
ドフィールド部分をレジスタ211,トランザクション
フィールド部分をレジスタ210へ格納し、デコーダ2
18によりアクセスコードをデコードする。デコード結
果によりレジスタリード/レジスタライトであることが
分かるとW1のレジスタアドレスをレジスタ212へ、
W2のレジスタライトデータをレジスタ213へ格納す
る。
【0097】更にレジスタ221のアクセスコードをレ
ジスタ217ヘ、セレクタ215経由でレジスタ212
のレジスタアドレスをレジスタ216へ格納する。デコ
ーダ220のトランザクション情報のデコード結果によ
りレジスタリード/レジスタライト先PCUへPCU選
択信号(BSELn)を出力し、IOバス動作を開始す
る。レジスタライトの場合BIA転送制御200は続け
てセレクタ215によりレジスタ213を選択し、レジ
スタライトデータをレジスタ216からIOバスのBA
D線上に出力する。
【0098】障害発生時の動作について説明する。障害
はCPU障害、BIA障害、PCU障害の三つに分類す
ることができる。先ず、CPU障害について説明する。
【0099】図3,4において、システム運用中にCP
Uに閉じた障害(CPUの閉じた障害とは、障害を発生
させた故障箇所がそのCPUの動作にしか影響を与えな
い障害をいう)である下記の障害を検出した時、F/F
108aをセットし、CPU障害通知(CPER)信号
を出力する。また、F/F群202のVOTINGビッ
トをリセットする。
【0100】CPU障害要因としては、 DOWNトランザクションのTAD線の入力データを
格納するレジスタ101aの障害発生(パリティチェッ
ク回路109aで検出); 判定回路208が検出するCPUデータのコンペアエ
ラー障害; TIUからF/F108aで通知されるCPU切り離
し通知(DISC信号)検出;TIU検出の障害及びD
GUからのCPU切り離し指示でDISC信号は通知さ
れる。但し、図2のパリティチェック回路38が検出す
るTRIインタフェース受付レジスタの障害を除く。
【0101】BIAはCPU障害を検出した場合、AN
D回路112aによりUPトランザクションのTADV
信号を無効にすることでUPトランザクションをマスク
する。また、AND回路127aによりTRIの転送リ
クエストを無効にし、DOWNトランザクションのTR
I調停201に障害CPUを参加させない。
【0102】CPU障害通知(CPER)はTIUを経
由してDGUへ通知される。CPU障害の通知を受けた
DGUはシステム内の他のBIAへCPU障害が発生し
たことを通知するために、CPU切り離し信号を全TI
UのF/F55に通知する。TIUはF/F53を介し
てTRIのCPU切り離し信号をBIAへ通知する。診
断プロセッサDGUはCPU組み込み処理で、BIAの
CPUポートをリセットし、CPUポートの障害をクリ
アする。その後MPUからF/F群202のVOTIN
Gビットを再度セットし、CPUを組み込む。
【0103】BIA障害について説明する。BIA障害
はBIAで検出する障害とTIUで検出する障害があ
る。BIAで検出するBIA障害は以下のとおりであ
る。
【0104】図3,4において運用中にBIA転送制御
200が下記の障害を検出した場合、BIA障害としF
/F246をセットし、TRIインタフェースのE0信
号線でTIUへBIA障害を通知する。F/F246が
セットされるとBIA転送制御200はIOバス動作を
停止し、PCUからのDMAを受け付けなくなる。BI
A障害要因としては以下の如くである。
【0105】DOWNトランザクションのトランザク
ション情報を格納するレジスタ210の障害発生(パリ
ティチェック回路238で検出); TIU検出の障害トランザクション情報を格納するレ
ジスタ221の障害発生(パリティチェック回路239
で検出); UPトランザクションのPCU番号を格納するレジス
タ230の障害発生(パリティチェック回路244で検
出); 上記レジスタ210のトランザクション情報がBIA
のトランザクションを示している際に、DOWNトラン
ザクションのアクセスコードを格納するレジスタ211
の障害発生(パリティチェック回路237で検出); 上記レジスタ221の障害トランザクション情報がB
IAのトランザクションを示している場合;尚、〜
は障害により不正となるトランザクションの要求元また
は実行先のPCUが特定できないケースである。、
はBIAのトランザクションであるため、特定PCUの
障害にできないケースである。
【0106】図2において、TIUはE0信号によりB
IA障害を割り込み制御33に受けると予め定められた
アドレス(例えば0x1E000000番地)へDMA
ライトを実行することによりMPUへ割り込みを通知す
る。障害の通知を受けたMPUはBIA共通部をリセッ
トするためTIUのリセットレジスタ(レジスタ78)
をレジスタライトする。TIUはTRIのBIA共通部
リセット信号(IOR)をBIAへ通知する。
【0107】図3,4において、BIA共通部リセット
を受けたBIAはCPUポート部100a,100b,
100cとF/F群202を除く全ての部分を初期化
し、更にIOバスにバスリセット信号(BRST)を出
力する。F/F群202をリセットしないため3CPU
は多数決対象のまま残っている。BIA共通部リセット
によりF/F246がクリアされ、リセット解除後に3
CPU同期した状態でシステム運用する。
【0108】TIUで検出するBIA障害においては、
図2において、TRIのTAD線入力レジスタ24で障
害発生した場合、転送制御10はレジスタ28に格納さ
れているUPトランザクションのトランザクション情報
を、障害トランザクション情報レジスタ39へライトす
る。更にBIAへDOWNトランザクションを転送する
際に障害トランザクション情報としてレジスタ39の内
容を転送する。また、UPトランザクション時にレジス
タ25のアクセスコードをデコーダ29でデコードした
結果がDMAトランザクションであり、且つレジスタ2
8のトランザクション情報とレジスタ39の障害トラン
ザクション情報の比較器40での比較結果が一致した場
合、SREQ信号を出力せず、このDMAトランザクシ
ョンは実行されない。
【0109】図3,4において、BIAへ転送された障
害トランザクション情報は判定回路208で多数決され
セレクタ209を介してレジスタ221へ格納される。
障害トランザクション情報がBIAの時、BIA転送制
御200がBIA障害を検出する。以降の動作はBIA
検出のBIA障害と同じである。BIA共通部をリセッ
トするためにTIUのリセットレジスタ78レジスタラ
イトする前に、MPUはTIUの障害トランザクション
情報レジスタ39をレジスタライトによりクリアする。
【0110】PCU障害について説明する。PCU障害
はBIAで検出する障害とTIUで検出する障害があ
る。
【0111】BIAで検出するPCU障害の場合、図
3,4において運用中にBIA転送制御200が下記の
障害を検出した場合、PCU障害としF/F245をセ
ットし、TRIインタフェースのE1信号線でTIUへ
PCU障害を通知する。PCU障害要因は以下の如くで
ある。
【0112】IOバスのアクセスコード(BAC)の
入出力レジスタ(レジスタ217及びレジスタ222)
の障害発生(パリティチェック回路241、243で障
害検出); IOバスのアドレスデータ線(BAD)の入出力レジ
スタ(レジスタ216及びレジスタ223)の障害発生
(パリティチェック回路240、242で障害検出); レジスタ210のトランザクション情報がPCUのト
ランザクションを示している際に、DOWNトランザク
ションのアクセスコードを格納するレジスタ211の障
害発生(パリティチェック回路237で検出); 上記レジスタ221の障害トランザクション情報がP
CUのトランザクションを示している場合。
【0113】BIA転送制御200はレジスタ210、
レジスタ221またはレジスタ230に格納されている
PCU番号を障害PCUとしてセレクタ234、デコー
ダ235を介してPCU障害識別レジスタ236に登録
する。レジスタ236はPCUに対応するビットを持っ
ており、レジスタ236に登録されたPCUに対してI
Oバストランザクションを実行する際、IOバスのPC
U障害通知線(BERRn)によりPCUへ障害を通知
する。
【0114】図2において、TIUはE1信号によりP
CU障害を割り込み制御33に受けると予め定められた
アドレス(例えば0x1E000000番地)へDMA
ライトを実行することによりプロセッサへPCU障害を
通知する。
【0115】障害の通知を受けたプロセッサは障害PC
Uを特定するために、BIAのPCU障害識別レジスタ
236をレジスタリードで読み出す。プロセッサはBI
Aの障害識別レジスタ236をレジスタライトによりク
リアする。更に障害PCUへレジスタライトしPCUを
初期化し、PCU障害処理を実施する。
【0116】TIUで検出するPCU障害は、BIA障
害と同じTRIのTAD線入力レジスタ24の障害であ
る。BIA障害との違いは、障害となったUPトランザ
クション要求元がPCUであり、トランザクション情報
レジスタ28にPCU番号が格納されていることであ
る。TIUの動作はBIA障害時と同じであり、DOW
Nトランザクションの障害トランザクション情報にPC
U番号を乗せてBIAに通知する。障害トランザクショ
ン情報レジスタ39に登録されているPCUからDMA
トランザクションを受けた時TIU内でDMAトランザ
クションを捨てる。BIAは障害トランザクション情報
レジスタ221にPCU番号がセットされるとPCU障
害を検出する。以降のBIA動作はBIA検出のPCU
障害と同じである。
【0117】障害の通知を受けたプロセッサは障害PC
Uを特定するために、BIAのPCU障害識別レジスタ
236をレジスタリードで読み出す。プロセッサBIA
の障害識別レジスタ236とTIUの障害トランザクシ
ョン情報レジスタ28をレジスタライトによりクリアす
る。更に障害PCUへレジスタライトしPCUを初期化
し、PCUの障害処理を実施する。
【0118】図13は本発明の実施例の動作を示すブロ
ック図であり、バスインタフェースアダプタ装置BIA
単位(IOバス単位)に独立してVOTINGビット
(図4のF/F群202のビット)を指定することによ
り、IOバス対応に動作対象のCPUを決定するように
したものである。
【0119】すなわち、IOバス単位にリソース(CP
Uサブシステム)を夫々割付けすることができるので、
互いに異なるOSを動作させることができ、マルチOS
処理が簡単に可能となって、システムの柔軟性や汎用性
が向上するのである。図13の例では、2つのOS#0
と#1とを同時に並列に実行させるようにしたものであ
る。
【0120】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、C
PUサブシステムの多数決機能をバスインタフェースア
ダプタ装置に設けて、多数決対象の指定を所望に設定で
きる様にしたので、CPUサブシステムの有効利用が図
れ、またIOバス毎にリソースの割当てが自由にできる
ので、マルチOS動作が可能となってシステムの柔軟
性、汎用性が図れるという効果がある。
【0121】バスインタフェースアダプタ装置(BI
A)において、CPU障害が検出されたときはそのCP
Uを多数決対象から解除してシステム運用から切離すこ
とができ、またBIA自身の障害の場合には、BIAを
従来の如くシステムから切離すのではなく、BIA内の
レジスタ群をリセットしてリトライ処理を行うようにす
る。更に、障害により不正となるトランザクションの要
求元または実行先PCUの障害として報告し、そのPC
Uに対してのみリトライ処理を行う。これにより、BI
Aの障害に対する障害処理時間を短縮できるという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシステムブロック図である。
【図2】図1のブロックのTIU(トリプルリダンダン
シーインタフェースユニット)の具体例回路図である。
【図3】図1のブロックのBIA(バスインタフェース
アダプタ装置)の三重化部分の具体例回路図である。
【図4】同じくBIAの一重化部分の具体例回路図であ
る。
【図5】本発明の実施例の内部バスBUSの動作を示す
タイムチャートである。
【図6】TRIインタフェース動作を示すタイムチャー
トである。
【図7】TRIインタフェースのデータ形式を示す図で
ある。
【図8】内部バスBUSのコマンド形式を示す図であ
る。
【図9】(a)はTRIアクセスコードフィールド、
(b)はトランザクション情報フィールド、(c)は障
害トランザクション情報フィールドを夫々示す図であ
る。
【図10】IOバスの動作を示すタイムチャートであ
る。
【図11】TRI調停回路201の調停論理を示す図で
ある。
【図12】判定回路208の判定論理を示す図である。
【図13】本発明の実施例の動作例を示すブロック図で
ある。
【図14】従来のフォールトトレラント方式のシステム
ブロック図である。
【符号の説明】
CPU−a〜c 情報処理サブシステム TIU#0−a〜TIU#N−a トリプルリダンダン
シーインタフェースユニット BIA#0〜BIA#N バスインタフェースアダプタ
装置 PCU 周辺制御装置 BUS−a 内部バス IO−BUS#0〜#N IOバス 1a プロセッサ(MPU) 2a メモリ 3a DGU

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冗長構成とされた少なくとも3個の情報
    処理サブシステムと、入出力バスと、この入出力バスに
    接続された複数の周辺制御装置と、これ等複数の周辺制
    御装置に共通に設けられ前記情報処理サブシステムと前
    記入出力バスとの間の接続をなすバスインタフェース装
    置とを含むマルチ情報処理システムであって、 前記バスインタフェース装置は、前記情報処理サブシス
    テムのどのサブシステムを多数決対象とするかを予め指
    定可能な多数決対象指定手段と、 前記周辺制御装置からの前記情報処理サブシステムへの
    トランザクション要求に応答して、前記多数決対象指定
    手段により指定された情報処理サブシステムに対して選
    択的に前記トランザクション要求を送出するトランザク
    ション要求送出手段と、 前記トランザクション要求送出手段によるトランザクシ
    ョン要求に応答して送出された前記情報処理サブシステ
    ムからのトランザクション実行結果の多数決をとる多数
    決手段とを含み、 前記入出力バス、前記複数の周辺制御装置、前記バスイ
    ンタフェース装置の組合わせは複数組み設けられてお
    り、前記バスインタフェース装置内の各々の多数決対象
    指定手段には、多数決対象が独立に指定可能とされてい
    ることを特徴とするマルチ情報処理システム。
  2. 【請求項2】 前記多数決手段は更に、前記多数決対象
    指定手段により指定された情報処理サブシステムからの
    前記周辺制御装置へのトランザクション要求を多数決す
    るよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    マルチ情報処理システム。
  3. 【請求項3】 前記バスインタフェース装置は更に、前
    記多数決手段により多数決結果と異なるトランザクショ
    ン実行結果やトランザクション要求を送出した情報処理
    サブシステムを障害発生サブシステムとして外部へ報告
    する手段と、 この報告に応答して返送されてきたサブシステム切離し
    指示に従って前記多数決対象指定手段における多数決対
    象指定を解除する手段と、 を含むことを特徴とする請求項1または2記載のマルチ
    情報処理システム。
  4. 【請求項4】 前記バスインタフェース装置は更に、 前記トランザクション要求に対応する要求元やその実行
    先を示す周辺制御装置番号を格納する格納手段と、 このトランザクションのエラーを検出する手段と、 このエラー検出に応答して前記格納手段に格納されてい
    る周辺制御装置番号に対応する周辺制御装置の障害とし
    て上位へ報告する手段と、 を含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のマ
    ルチ情報処理システム。
  5. 【請求項5】 前記情報処理サブシステムの各々は、プ
    ロセッサと、メモリと、これ等メモリとプロセッサとの
    間を接続する内部バスと、前記内部バスと前記バスイン
    タフェース装置との間の接続をなすインタフェースユニ
    ットを有しており、 前記インタフェースユニットは、 前記バスインタフェース装置からトランザクションを受
    信する際に、このトランザクショクの要求元または実行
    先を示す周辺制御装置番号を格納する格納手段と、 前記バスインタフェース装置からの前記トランザクショ
    ンのエラーを検出する手段と、 このエラー検出に応答して、前記格納手段に格納されて
    いる周辺制御装置番号を障害周辺制御装置番号として当
    該トランザクションに付加する手段と、 を有し、 前記バスインタフェース装置は、前記インタフェースユ
    ニットから送出された前記トランザクションに付加され
    た障害周辺制御装置番号を前記多数決手段により多数決
    をとり、前記障害周辺制御装置番号のエラーを検出して
    当該周辺制御装置の障害として上位へ報告するように構
    成したことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のマ
    ルチ情報処理システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015153282A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 ルネサスエレクトロニクス株式会社 マルチプロセッサシステム

Cited By (3)

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JP2015153282A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 ルネサスエレクトロニクス株式会社 マルチプロセッサシステム
US9846666B2 (en) 2014-02-18 2017-12-19 Renesas Electronics Corporation Multiprocessor system
US10102166B2 (en) 2014-02-18 2018-10-16 Renesas Electronics Corporation Multiprocessor system

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