JPH08221187A

JPH08221187A - 画像処理に対する入力装置及び入力方法、並びにこれらを用いた画像処理装置及び画像処理方法

Info

Publication number: JPH08221187A
Application number: JP7028524A
Authority: JP
Inventors: Yasumitsu Abiru; 康光阿比留; Koji Ito; 剛治伊藤
Original assignee: Sega Enterprises Ltd
Current assignee: Sega Corp
Priority date: 1995-02-16
Filing date: 1995-02-16
Publication date: 1996-08-30

Abstract

(57)【要約】【目的】複数の画像処理を簡単な操作で独立して行う
ことができる画像制御信号入力装置を提供することを目
的とする。【構成】プレイヤー１は、頭部２に頭部装着装置１１
を装着し、かつ手３に手操作用の入力装置としてのガン
１２を持ち、画像処理装置１３の表示装置１４に対峙す
る。表示装置は、映像制御部１５から与えられた映像信
号Ｖｄを基に所定の映像を表示する。映像制御部は、頭
部装着装置から与えられる第１の画像制御信号で画面を
頭部の向く方向にスクロールさせるとともに、ガン１２
から与えられる第２の画像制御信号によってカーソルを
画面上で移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置に対して画
像制御信号を入力する装置及びその方法に係わり、特に
ゲーム機における画像制御信号の入力に関する。また、
本発明は、この入力装置及び方法を備えた画像処理装置
及びその方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、この種の画像処理装置は、一
般的に、所定の画像（画面）を表示する表示手段と、画
像制御信号に応じて画像処理を実行し、その処理結果を
映像信号にして表示手段に供給する映像制御手段とを備
える。この映像制御手段には、画像制御信号入力装置か
らの画像制御信号が供給される。この画像制御として、
例えば、画像制御信号により、表示手段の画面中の表示
体（例えば、カーソル）を所定の方向に移動させ、ある
いは画面を所定方向にスクロールさせることが行われ
る。このために、マウスを移動させ、あるいはキーボー
ド上の上下左右の矢印キーを押し、また、その他の操作
用入力装置の操作キーや操作レバーを制御することによ
り、視点移動に応じて表示体を移動させ、また、画面を
スクロールさせることができる。

【０００３】このようにマウス、キーボード上の矢印キ
ー或いはその他の操作用信号入力装置は、全て手により
操作する装置であり、最近では両手を使用し、同時に２
つの方向信号を入力することができるゲーム機等も提案
されている。一方、手を使用せずに画像制御信号を画像
処理装置に入力できる装置が、特開平４−３１０９９９
号公報に示されている。この従来装置は、プレーヤーの
頭部の向き（動かす方向）に基づいて方向制御信号を構
成し、画面上のカーソルをその方向に移動させる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この種の従来装置にお
いては、次のような問題がある。両手のみによって同時
に２つの方向信号を別個に供給しようとすると、操作に
極めて熟練を要し一般には操作がかなり難しくなる。ま
た、特開平４−３１０９９９号公報に提案されている従
来装置は、手を使用せずに頭部の向きにより画像制御信
号を入力できるので操作が簡単になる反面、一度に１つ
の画像制御信号のみしか入力できない。

【０００５】そこで、この発明は、複数の画像処理を簡
単な操作で同時に独立して行うことができるための画像
制御信号入力装置を提供することを目的とする。また、
他の目的は、この入力装置を備えた画像処理装置を提供
することにある。さらに他の目的は、複数の画像処理を
簡単な操作で同時に独立して行うことが可能な画像処理
に対する入力方法を提供することにある。またさらに他
の目的は、この入力方法を備えた画像処理方法を提供す
ることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係わる入力装置は、請求項１記載のよう
に、映像を表示する表示手段と、画像制御信号に応じて
画像処理を実行し、その処理結果を映像信号にして前記
表示手段に出力する映像制御手段とを備えた画像処理装
置に対する入力装置であって、頭部に装着される頭部装
着手段と、この頭部の動きを検出する頭部位置検出手段
と、この頭部位置検出手段で得られたデータに基づいて
第１の画像制御信号を出力する第１画像制御信号出力手
段と、頭部以外の身体による操作に基づいて第２の画像
制御信号を出力する第２画像制御信号出力手段と、を備
え、前記第１の画像制御信号及び第２の画像制御信号出
力手段を前記映像制御手段に供給することを特徴とす
る。

【０００７】請求項２記載の発明は、前記第１の画像制
御信号又は第２の画像制御信号を、前記表示手段に所定
の視点から見た画面を表示するための信号とし、かつ他
方の画像制御信号を、この画面に表示される表示体を移
動させるための信号として、それぞれ独立して前記映像
制御部に供給することを特徴とする。また、請求項３記
載の発明は、前記第２画像制御信号出力手段は、手で操
作する操作盤を備えることを特徴とする。

【０００８】請求項４記載の発明は、前記頭部位置検出
手段は、所定のニュートラル位置を支点とした頭部の上
下方向の回転角度を測定する上下位置角度センサと、当
該ニュートラル位置を支点とした頭部の左右方向の回転
角度を測定する左右位置角度センサと、を備えることを
特徴とする。また、請求項５記載の発明は、前記映像制
御手段は前記第１の画像制御信号に基づいて画面スクロ
ールの方向を制御し、第２画像制御信号に基づいて画面
中の照準の移動方向を制御することを特徴とする。

【０００９】本発明に係わる画像処理装置は、請求項６
に示すように、映像を表示する表示手段と、画像制御信
号に応じて画像処理をし、その処理結果を映像信号にし
て前記表示手段に与える映像制御手段と、請求項１乃至
５のいずれか一項記載の入力装置とを備えることを特徴
とする。

【００１０】また、本発明に係わる入力方法は、請求項
７に示すように、画像制御信号に応じて画像処理を実行
し、その処理結果を映像にして表示する画像処理に対す
る入力方法であって、頭部の動きを検出する頭部位置検
出工程と、頭部の動きに応じて第１の画像制御信号を出
力する第１画像制御信号出力工程と、頭部以外の身体の
操作に基づいて第２の画像制御信号を出力する第２画像
制御信号出力工程と、を備え、前記第１の画像制御信号
及び第２の画像制御信号を画像処理のための入力信号と
することを特徴とする。

【００１１】さらに、本発明に係わる画像処理方法は、
請求項８に示すように、請求項７記載の入力方法を備
え、前記第１の画像制御信号及び第２の画像制御信号の
各信号に応じて複数の画像処理を独立して行うことを特
徴とする。

【００１２】

【作用】本発明の入力装置及び方法によれば、頭部位置
の検出により、画面に向けた視点の動き等に応じた頭部
の動き、位置、向きを検出し、この検出データに基づい
て第１の画像制御信号を形成し、そして、この第１の画
像制御信号と、頭部以外の身体の操作に基づいて形成さ
れた第２の画像制御信号を独立させて映像制御手段に与
える。この画像制御信号を得るために頭部を利用してい
ることから、複数の画像処理のために複数種の制御信号
の入力が必要であっても、これらを簡単かつ迅速に、さ
らに同時に独立して映像制御手段に供給することができ
る。したがって、本発明の画像処理装置及び方法は、こ
の二つの画像制御信号を使用して複数の画像処理を独立
して迅速かつ同時に実行する。

【００１３】また、第１画像制御信号出力手段又は第２
画像制御信号出力手段のいずれか一方から出力された画
像制御信号を所定の視点から見た映像を画面に表示させ
るための画像処理を実行させる信号として、他方の画像
制御信号を前記表示体を移動するための信号にして、画
面のスクロールと画面内の表示体の位置、移動のための
制御を簡単かつ迅速な操作で同時に独立して実行する。
例えば、ゲーム装置では、画面の更新（画面のスクロー
ル）制御と、画面中の表示体（例えば、射撃ゲームにお
ける照準）の移動制御とを迅速に同時に実行しなけらば
ならないことが多々あるが、この発明は、画面スクロー
ルの方向と照準の移動方向の制御ための制御信号の入力
を簡単、かつ迅速にしかも独立しながら実現する。ま
た、前記頭部位置検出手段は上下位置角度センサと、左
右位置角度センサとを備えることにより、頭部の全ての
位置、動きの方向を検出する。

【００１４】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１に同実施例の全体構成を示し、図２に同実施
例の表示装置における画面を示す。なお、射撃ゲーム装
置例に採って実施例を説明する。図１に示すように、プ
レイヤー１はその頭部２に頭部装着装置１１を被り、か
つ手３（右手、左手、あるいは両手）に手操作用の入力
装置であって、本発明の第２画像制御信号入力手段とし
ての遊戯ガン１２を持ち、画像処理装置１３の表示装置
１４に対峙している。

【００１５】表示装置１４は、映像制御装置１５から与
えられた映像信号Ｖｄを、図２に示すように、一つの画
面１１０として表示するとともに、画面１１０の中を移
動する表示体（カーソル（照準））１２０をも同時に表
示する。

【００１６】また、頭部装着装置１１に設けられるとと
もに、第１画像制御手段としての頭部位置検出手段３１
（図４参照）の検出結果に応じて形成される第１の画像
制御信号に基づいて、映像制御装置１５は、画面１１０
を図示矢印Ｕ，Ｄ，Ｒ，Ｌ方向にスクロールさせ現在画
面に表示されている以外の画像を表示する。同時に、映
像制御装置１５は、遊戯ガン１２からの位置情報に基づ
いて形成された第２の画像制御信号によって照準１２０
を画面１１０上で矢印ｕ，ｄ，ｒ，ｌ方向に移動させる
画像処理を実行し、そのように画像処理した映像信号を
表示装置１４に与える。すなわち、第１の画像制御信号
で画面１１０を図示矢印Ｕ，Ｄ，Ｒ，Ｌ方向にスクロー
ルさせて、表示装置１４に所定（所望）の視点から見た
映像を表示しがなら、これとは独立させて標準を画面上
に同時に表示する。

【００１７】図３に、この実施例の頭部装着装置の斜視
図を示す。図４に同装置の要部（斜視図）を詳細に示
す。図５に、頭部位置検出装置の一部の組立例を示す。
図６に、頭部位置の検出例を示す。図３に示すように、
頭部装着装置１１は、プレイヤーの頭部に装着されるヘ
ッドギヤ部２１と、このヘッドギヤ部２１の長さ方向の
中央に連結される高さ調整軸２２と、この高さ調整軸２
２の一端が固定され支持軸２３とを備える。この支持軸
２３は画像処理装置１３の本体等に固定される。

【００１８】図４に示すように、ヘッドギヤ部２１の両
端部には半球状のスピーカ部２４が設けられており、か
つ半球状のスピーカ部２４の開放側周縁にクッション２
５を周設し、プレイヤー１の両耳を覆う。図３に示すよ
うに、高さ調整軸２２は、３段式のスライド軸２６ａ，
２６ｂ，２６ｃからなり、軸２６ｃは軸２６ｂ内に収納
又は引出し可能になっている。軸２６ｂは軸２６ａ内に
収納又は引出し可能であり、したがって、高さ調整軸２
２は全体としてヘッドギヤ部２１の高さを調整できる。
ヘッドギヤ部２１と高さ調整軸２２との間には、図４に
示すように、頭部の動きを検出する頭部位置検出装置３
１が設けられている。

【００１９】頭部位置検出装置３１は、所定のニュート
ラル位置を支点とした頭部の上下方向（重力方向）の回
転角度を測定する上下位置角度センサ３２と、ニュート
ラル位置を支点とした頭部の左右方向（左右方向）の回
転角度を測定する左右位置角度センサ３３とを備える。
さらに詳しくは、図５にも示すように、高さ調整軸２２
に固定した固定体３４の一部に固定片３５を残して切欠
部３６を設け、固定片３５に回転軸３７により回動コマ
３８を回動可能に取り付けている。そして、上下位置角
度センサ３２は固定体３４に固定されており、回動コマ
３８が回転軸３７を回転中心として回動したことを上下
位置角度センサ３２で検出することにより、図６に示す
ように、所定のニュートラル位置を支点Ｏとした頭部の
上下方向の回転角度θｕ，θｄを測定できるようにした
ものである。

【００２０】また、回動コマ３８の中央部には切欠溝３
９が設けてあり、かつ回動コマ３８の下部には回転軸固
定部４０が設けてある。この回転軸固定部４０には、図
４に示すように、ヘッドギヤ部２１の中央部から延設さ
れた回転軸４１が回転可能に係合されており、かつ回転
軸４１の端部に設けた円板４２が回動コマ３８の切欠溝
３９に回転可能に嵌合されている。また、左右位置角度
センサ３３は、回動コマ３８の切欠溝３９の短軸（短
辺）側に設置されており、切欠溝３９に係合している円
板４２が回転したことを左右位置角度センサ３３で検出
することにより、ニュートラル位置を支点Ｏとした頭部
の左右方向（図６の矢示Ｘ方向）の回転角度を測定でき
るようにしている。

【００２１】図７には、頭部装着装置の電気回路及び画
像処理装置の信号処理回路の一例に係わるブロック図を
示す。頭部装着装置１１の電気回路部分は、頭部位置検
出装置３１を含む電気信号回路部４５と、第１画像制御
信号出力手段であるヘッドコントローラ部４６とから構
成される。この電気信号回路部４５は、上下位置角度セ
ンサ３２、左右位置角度センサ３３及びスピーカ部２４
の左右のスピーカ４７がコネクターボード部４８に接続
されており、各センサ３２，３３及びスピーカ４７はコ
ネクターボード部４８を介してヘッドコントローラ部４
６に接続されている。

【００２２】ヘッドコントローラ部４６は、頭部位置検
出装置３１の上下位置角度センサ３２及び左右位置角度
センサ３３で得られたデータに基づいて第１の画像制御
信号Ｓａを形成して入出力処理部Ｉ／Ｏ部５１に出力す
る。また、ヘッドコントローラ部４６は、画像処理装置
１３（図１参照）の音声部（ＡＭＰ）１６に接続されて
おり、ここからの音声信号を電気信号回路部４５のコネ
クターボード部４８を介してスピーカ４７に供給する。

【００２３】また、遊戯ガン１２を含む第２画像制御信
号出力手段４９は、頭部以外の右手３（左手、或いは両
手でも良い）により操作されて第２の画像制御信号Ｓｂ
を形成、出力する。第１の画像制御信号Ｓａは画面をス
クロールするための信号とされ、第２の画像制御信号Ｓ
ｂは照準１２０を移動させるための信号として、それぞ
れ独立して使用される。

【００２４】ヘッドコントローラ部４６の出力端子と第
２画像制御信号出力手段４９の出力端子は、映像制御部
１５の入出力処理Ｉ／Ｏ部５１に接続されている。制御
部５０は、ＲＡＭ，ＲＯＭ等からなるメモリー部５２に
記憶されているゲームプログラムと、第１画像制御信号
Ｓａ、第２画像制御信号Ｓｂとに基づいて音声部１６及
び映像処理部５３の動作を制御し、音声部１６において
音響信号を形成し、映像処理部５３において映像信号Ｖ
ｄを形成させて両者を表示装置１４に供給する。

【００２５】すなわち、制御部５０は、映像処理部５３
から、例えば、第１の画像制御信号Ｓａにより、図２に
示すように画面１１０を図示矢印Ｕ，Ｄ，Ｒ，Ｌ方向に
スクロールさせるとともに、第２の画像制御信号Ｓｂに
より、照準１２０を画面１１０上で図示矢印ｕ，ｄ，
ｒ，ｌ方向に移動させる映像信号を表示装置１４に与え
る。また、制御部５０は、入出力処理Ｉ／Ｏ部５１を介
してコインシュートランプ１７の点滅を制御できるよう
になっている。なお、符号１９は電源部であり、電源部
１９からは、表示装置１４、映像制御部１５、及び音声
部１６に電力が供給される。

【００２６】次に、この実施例の動作を図１乃至図７を
参照しながら図８に基づき説明する。図８には、この動
作に対応したフローチャートが示されている。先ず、映
像制御部１５における制御部５０は、図示しないコイン
シュータにコインが投入されたことを判定する（ステッ
プ（Ｓ）２０１）。ここで、コインが投入されていない
ときには（Ｓ２０１；ＮＯ）、制御部５０はメモリー部
５２から宣伝用の映像データ及び音声データを取り出
し、映像処理部５３及び音声部１６が、それぞれ映像信
号Ｖｄ及び音声信号を形成して、表示装置１４に映像信
号を供給して所定の画面を表示するとともに、スピーカ
４７に音声信号を供給して画面に対応、相当する音声信
号を発生させる（Ｓ２０２）。

【００２７】一方、図１に示すように、プレイヤー１
が、頭部装着装置１１を被り、遊戯ガン１２を把持して
表示装置１４の前に位置し、コインを投入すると、制御
部５０は、コインが投入されたと判定し（Ｓ２０１；Ｙ
ＥＳ）、メモリー部５２から所定のガイダンス画面用の
映像データ等を取り出し、かつ画像処理部５３が所定の
ガイダンス画面の映像信号Ｖｄを形成して表示装置１４
に供給する（Ｓ２０３）。

【００２８】制御部５０は、ゲームスタート用のボタン
が押下されたか否かを常に判断しているので（Ｓ２０
４）、このスタートボタンが押下されない間は（Ｓ２０
４；ＮＯ）、そのままガイダンス画面の表示動作を続行
する（Ｓ２０３、Ｓ２０４）。制御部５０がスタートボ
タンが押下されたと判定したときには（Ｓ２０４；ＹＥ
Ｓ）、メモリー部５２内のゲームプログラムに従ってゲ
ームの映像データ及び音声データを取り出し、かつ映像
処理部５３を駆動制御させてゲームの映像信号Ｖｄを形
成するとともに、音声部１６を駆動制御して音声信号を
形成する（Ｓ２０５）。したがって、表示装置１４に
は、図２に示すように画面１１０と、この中の照準１２
０とが表示されることになる。

【００２９】制御部５０は、第１の画像制御信号Ｓａ及
び第２の画像制御信号Ｓｂを入出力処理Ｉ／Ｏ部５１を
介して常に監視しており（Ｓ２０６，Ｓ２０８）、これ
ら画像制御信号Ｓａ，Ｓｂが入力されないときには（Ｓ
２０６；ＮＯ，Ｓ２０８；ＮＯ）、ゲームオーバーか否
かの判定に移行する（Ｓ２１０）。

【００３０】制御部５０は、第１の画像制御信号Ｓａが
入出力処理Ｉ／Ｏ部５１を介して入力され、かつそれが
上方向の画像制御信号Ｓａのときには（Ｓ２０６；
Ｕ）、画面１１０を上方向Ｕにスクロールする（Ｓ２０
７Ｕ）。また、制御部５０は、下方向の画像制御信号Ｓ
ａであるときは（Ｓ２０６；Ｄ）、画面１１０を下方向
Ｄにスクロールする（Ｓ２０７Ｄ）。さらに制御部５０
は、第１の画像制御信号Ｓａが右方向の画像制御信号の
ときは（Ｓ２０６；Ｒ）、画面１１０を右方向Ｄにスク
ロールする（Ｓ２０７Ｒ）。さらにまた、制御部５０
は、それが左方向の画像制御信号Ｓａのときは（Ｓ２０
７；Ｌ）、画面１１０を右方向Ｌにスクロールする（Ｓ
２０７Ｌ）。

【００３１】ここで、プレイヤー１が、表示装置１４に
表示された画面１１０の所定の位置に視線を向けると、
その視線を向けたことにより頭部２が所定の方向に向
き、この頭部２の向き、位置を頭部位置検出手段３１の
上下位置角度センサ３２及び左右位置角度センサ３３で
検出する。上下位置角度センサ３２及び左右位置角度セ
ンサ３３から得られたデータは、ヘッドコントローラ部
４６において第１の画像制御信号Ｓａに変換される。こ
の第１の画像制御信号Ｓａが入出力処理Ｉ／Ｏ部５１を
介して制御部５０に入力されると、上述したように処理
が実行されて、表示装置１４に表示されている画面１１
０を所定方向Ｕ，Ｄ，Ｒ，Ｌにスクロールする（Ｓ２０
７Ｕ，Ｓ２０７Ｄ，Ｓ２０７Ｒ，Ｓ２０７Ｌ）。

【００３２】また、プレイヤー１が遊戯ガン１２を所定
の向けると、この情報に基づき第２画像制御信号出力手
段４９が第２の画像制御信号Ｓｂを形成する。この信号
Ｓｂは、入出力処理Ｉ／Ｏ部５１を介して制御部５０に
与えられる。制御部５０は、その入力された第２の画像
制御信号Ｓｂが上下左右（ｕ，ｄ，ｒ，ｌ）方向のどの
信号かを判断し（Ｓ２０８）、第１の画像制御信号のと
きと同様に画像処理を行い、表示装置１４に表示されて
いる画面１１０上の表示体（照準）１２０を所定方向
（図示矢印ｕ，ｄ，ｒ，ｌ方向）に移動させる（Ｓ２０
９ｕ乃至Ｓ２０９ｌ）。

【００３３】この後、制御部５０はゲームオーバーか否
かを判断し（Ｓ２１０）、ゲームオーバーでなければ
（Ｓ２１０；ＮＯ）、一連のルーチンが繰り返し実行さ
れる（Ｓ２０５）。ゲームオーバーのときは（Ｓ２１
０；ＹＥＳ）、制御部５０が処理を終了させるか否かを
判断して処理を終了（Ｓ２１１；ＹＥＳ）、あるいはス
テップ２０１にリターンする（Ｓ２１１；ＮＯ）。

【００３４】本実施例では、プレイヤー１が画面に向か
う視線を変更すると、これに伴ってプレイヤー１の頭部
２が移動する。頭部位置検出手段３１は、この頭部の動
き、向き、位置を検出し、その検出データからヘッドコ
ントローラ部４６で第１の画像制御信号Ｓａを形成し、
その第１の画像制御信号Ｓａを映像制御部１５に与えて
画面１１０のスクロールを可能にする。また、遊戯ガン
１２を含む第２画像制御信号出力手段４９で第２の画像
制御信号Ｓｂを形成し、この第２の画像制御信号Ｓｂを
映像制御部１５に与えて、表示体１２０の移動を行わせ
る。したがって、二つの画像制御信号Ｓａ，Ｓｂを独立
して容易に得ることができ、しかも意図する方向に画面
のスクロールや表示体を自在に移動できる。なお、この
実施例では、二つの画像制御信号Ｓａ，Ｓｂをスクロー
ルとカーソルの移動にそれぞれ使用してゲームプログラ
ムの実行という一つの画像処理を実現したが、二つの画
像制御信号Ｓａ，Ｓｂをそれぞれ独立の画像処理に利用
しても良い。

【００３５】図９及び図１０は本発明の第２の実施例を
示すものであり、図９は同第２の実施例を示す図であ
り、図１０は同実施例により得られる画面の例を説明す
る図である。図９に示す第２の実施例が第１の実施例と
相違するところは、次のとおりである。第１の実施例に
示した遊戯ガン１２に代わりに右手４ａ，左手４ｂのそ
れぞれで操作可能なレバー１２Ｒ，１２Ｌを設ける。操
作レバー１２Ｒ，１２Ｌの操作量は、図示しない検出セ
ンサによって検出され、その検出データを基に画面をス
クロールするための第２画像制御信号Ｓｂ（図７参照）
を形成、演算する。一方、照準（カーソル）１２０の移
動のための第１の映像制御信号Ｓａを頭部位置検出手段
３１からの検出データを基にヘッドコントローラ部４６
で形成する。

【００３６】次に本実施例の動作について説明する。画
像処理装置１３が動作すると、図１０（ａ）に示すよう
に、表示装置１４の画面１１０ａは、道路１３０上を進
行中であり、かつ遠方に障害物１４０が存在しているこ
とを示す。そして、次の時点では、図１０（ｂ）に示す
ように、操作レバー１２Ｒ，１２Ｌの操作により道路１
３０上を進んで行く環境が展開され、かつプレイヤー１
の頭部２の動きが、頭部の向きに応じて表示体１２０が
画面１１０ｂの上を移動することが示される。また、次
の時点では、図１０（ｃ）に示すように、さらにゲーム
環境が進行した画面が展開される。

【００３７】このように第２の実施例によっても、両手
４ａ，４ｂ及び頭部２のそれぞれから画像制御信号を形
成することができるため、従来、複数の独立した画像制
御用の方向信号を同時かつ容易に入力可能となる。

【００３８】図１１は、頭部装着装置の他の構成例を示
す斜視図である。図１２は、図１１の頭部装着装置を頭
部に装着した状態を示す。図１１に示す頭部装着装置１
１Ａが図４に示す頭部装着装置１１と異なるところは、
ヘッドギヤ部２１に対して頭部２を一周するバンド６１
を固定し、図１２に示すようにヘッドギヤ部２１が頭部
２に安定に装着されるようにしたことにある。なお、他
の構成は図４のものと同様であるので、同一符号を付し
その説明を省略する。

【００３９】図１３は、頭部装着装置のさらに他の構成
例を示す図である。図１３に示す頭部装着装置１１Ｂ
は、次のような特徴を備える。水平方向に伸縮する棒状
の長さ調整軸６５の中央部において固定体３４を固定
し、この棒状の長さ調整軸６５の両端に高さ調整軸６６
Ｒ，６６Ｌを下方向に伸縮自在に固定し、しかも高さ調
整軸６６Ｒ，６６Ｌの各下端部にストッパ６７Ｒ，６７
Ｌを固定し、かつストッパ６７Ｒの一端からケーブル６
８を延長する。

【００４０】図１４は、図１３の頭部装着装置を利用し
たシステムの構成例を示す斜視図である。図１４に示す
システムは、頭部装着装置１１Ｂをケーブル６８で画像
処理装置１３に接続し、かつスピーカ部２４の一方に瞬
きセンサ６９を設けたものである。そしてこの瞬きセン
サ６９を介して画面１１０Ａ（図１５参照）を見た視点
の方向を頭部位置検知手段３１で検出し、かつ瞬きセン
サ６９で瞬きを検出すると、その視点の画面上の文字等
を画像処理装置１３に与えるようにしたものである。

【００４１】このような構成の装置において、まず、プ
レイヤー１は、長さ調整軸６５で肩幅に合うように両ス
トッパ６７Ｒ，６７Ｌの間隔を調整し、かつ高さ調整軸
６６Ｒ，６６Ｌで所定の高さを調整し、頭部２にヘッド
ギヤ部２１を被る。画像処理装置１３では、表示装置１
４に対して、例えば、図１５に示すような画面１１０Ａ
を表示しているものとする。そして、プレイヤー１が画
面１１０Ａに対する視点を変更することにより、表示体
１２０が図示上下左右に移動し、所定の文字上に表示体
１２０が表示された時に瞬きセンサ６９を介して瞬きを
すると、その点の文字が入力される。そして、例えば、
前記方法によって入力された方向信号により、選択され
た文字が画面１１０Ａの下部に表示される。

【００４２】このように本実施例では、プレイヤー１の
視点の移動に応じた頭部２の移動を頭部位置検知手段３
１で検知することにより表示体１２０を移動させ、かつ
瞬きセンサ６９により、画面１１０Ａ上に表示されてい
る所望のコードを入力することができる。したがって、
たとえば、手が不自由でも簡単に必要な文字を入力でき
る。また、この実施例をゲーム装置に応用することによ
り、手が不自由でもゲーム装置を堪能することができ
る。

【００４３】ここで説明した各実施例によれば、頭部の
移動に伴う画像制御信号と、頭部以外、手、目の部分で
操作して得られる画像制御信号とを、カーソルの移動や
画面のスクロールのための方向移動信号として使用した
が、これに限らず、他の画像処理に適用されるものであ
っても良い。また、第２画像制御信号出力手段が頭部以
外の部分で操作されるものとして、例えば両手、両足の
それぞれによって操作されるとすると、頭、両手、両足
の全部で５種類の画像制御信号を映像制御部に入力する
ことが可能となり、頭部も入力手段として利用できるこ
とから、多種類の制御信号の入力を従来のものより容易
にして、趣味感に優れたゲーム装置（この種のゲーム装
置では、一般に、多種類の画像制御信号の入力が必要で
ある。例えば、航空機の模擬操縦装置を利用したもの）
の操作を容易にする。

【００４４】

【発明の効果】本発明の入力装置及び方法によれば、画
面に向けた視点の動きに伴う頭部の動き、位置、向きを
検出し、この検出データに基づいて第１の画像制御信号
を形成し、そして、この第１の画像制御信号と、頭部以
外の身体の操作に基づいて形成された第２の画像制御信
号を独立させて映像制御部手段に与えるので、この画像
制御信号を得るために頭部を利用していることから、複
数の画像処理のために複数の制御信号の入力が必要であ
っても、これらを簡単かつ迅速に、さらに同時に独立し
て映像制御手段に供給することができる。この結果、本
発明の画像処理装置及び方法は、この二つの画像制御信
号を使用して複数の画像処理を独立して迅速に実行す
る。

【００４５】また、本発明によれば、第１画像制御信号
出力手段又は第２画像制御信号出力手段のいずれか一方
から出力された画像制御信号を所定の視点から見た映像
を画面に表示させるための画像処理を実行させる信号と
して、他方の画像制御信号を前記表示体を移動するため
の信号にして、画面のスクロールと画面内の表示体の位
置、移動のための制御を簡単かつ迅速な操作で同時に独
立して実行するので、例えば、ゲーム装置のように、画
面の更新（画面のスクロール）と、画面中の表示体（例
えば、射撃ゲームにおける照準）の移動制御とを迅速に
同時に実行しなけらばならない場合、画面スクロールの
方向と照準の移動方向の制御を簡単、かつ迅速にしかも
独立しながら実現する。また、前記頭部位置検出手段が
上下位置角度センサと、左右位置角度センサとを備える
ことにより、頭部の全ての位置、動きの方向を検出する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の方向信号入力装置の実施例が適用され
た画像処理装置を示す斜視図である。

【図２】同実施例における表示装置の画面の例を説明す
る図である。

【図３】同実施例の頭部装着装置を示す斜視図である。

【図４】同実施例の頭部装着装置の要部を示す斜視図で
ある。

【図５】同実施例の頭部位置検出手段の組立例を示す斜
視図である。

【図６】同実施例の頭部位置検出例を示す側面図であ
る。

【図７】同実施例の電気回路部と画像処理装置とを示す
ブロック図である。

【図８】同実施例を適用した画像処理装置の動作を説明
するためのフローチャートである。

【図９】同他の実施例を示す斜視図である。

【図１０】同他の実施例で得られる画面の例を示す説明
図である。

【図１１】同頭部装着装置の他の構成例を示す斜視図で
ある。

【図１２】同頭部装着装置の他の構成例を頭部に装着し
た状態を示す側面図である。

【図１３】同頭部装着装置のさらに他の構成例を示す斜
視図である。

【図１４】同頭部装着装置のさらに他の構成例を適用し
た画像処理装置を示す斜視図である。

【図１５】同図１４の画像処理装置の表示装置の画面の
一例を示す説明図である。

【符号の説明】

１プレイヤー２頭部３右手４左手１１頭部装着装置１２遊戯ガン１２Ｒ，１２Ｌ操作レバー１３画像処理装置１４表示装置１５映像制御部３１頭部位置検出手段３２上下位置角度センサ３３左右位置角度センサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｈ０４Ｎ 7/18 Ｈ０４Ｎ 7/18 Ｐ // Ｆ４１Ｇ 3/00 Ｆ４１Ｇ 3/00

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】映像を表示する表示手段と、画像制御信
号に応じて画像処理を実行し、その処理結果を映像信号
にして前記表示手段に出力する映像制御手段とを備えた
画像処理装置に対する入力装置であって、頭部に装着さ
れる頭部装着手段と、この頭部の動きを検出する頭部位
置検出手段と、この頭部位置検出手段で得られたデータ
に基づいて第１の画像制御信号を出力する第１画像制御
信号出力手段と、頭部以外の身体による操作に基づいて
第２の画像制御信号を出力する第２画像制御信号出力手
段と、を備え、前記第１の画像制御信号及び第２の画像
制御信号出力手段を前記映像制御手段に供給する画像処
理装置に対する入力装置。
【請求項２】前記第１の画像制御信号又は第２の画像
制御信号を、前記表示手段に所定の視点から見た画面を
表示するための信号とし、かつ他方の画像制御信号を、
この画面に表示される表示体を移動させるための信号と
して、それぞれ独立して前記映像制御部に供給する請求
項１記載の装置。
【請求項３】前記第２画像制御信号出力手段は、手で
操作する操作盤を備える請求項２記載の装置。
【請求項４】前記頭部位置検出手段は、所定のニュー
トラル位置を支点とした頭部の上下方向の回転角度を測
定する上下位置角度センサと、当該ニュートラル位置を
支点とした頭部の左右方向の回転角度を測定する左右位
置角度センサと、を備える請求項１記載の装置。
【請求項５】前記映像制御手段は前記第１の画像制御
信号に基づいて画面スクロールの方向を制御し、第２画
像制御信号に基づいて画面中の照準の移動方向を制御す
る請求項２記載の装置。
【請求項６】映像を表示する表示手段と、画像制御信
号に応じて画像処理をし、その処理結果を映像信号にし
て前記表示手段に与える映像制御手段と、請求項１乃至
５のいずれか一項記載の入力装置とを備える画像処理装
置。
【請求項７】画像制御信号に応じて画像処理を実行
し、その処理結果を映像にして表示する画像処理に対す
る入力方法であって、頭部の動きを検出する頭部位置検
出工程と、頭部の動きに応じて第１の画像制御信号を出
力する第１画像制御信号出力工程と、頭部以外の身体の
操作に基づいて第２の画像制御信号を出力する第２画像
制御信号出力工程と、を備え、前記第１の画像制御信号
及び第２の画像制御信号を画像処理のための入力信号と
する画像処理に対する入力方法。
【請求項８】請求項７記載の入力方法を備え、前記第１
の画像制御信号及び第２の画像制御信号の各信号に応じ
て複数の画像処理を独立して行う画像処理方法。