JPH08221179A - 座標入力装置のデータ処理方法 - Google Patents
座標入力装置のデータ処理方法Info
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- JPH08221179A JPH08221179A JP2896095A JP2896095A JPH08221179A JP H08221179 A JPH08221179 A JP H08221179A JP 2896095 A JP2896095 A JP 2896095A JP 2896095 A JP2896095 A JP 2896095A JP H08221179 A JPH08221179 A JP H08221179A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 筆記中におけるデータの欠落を防止すること
ができる座標入力装置のデータ処理方法を提供する。 【構成】 筆記直後にペンダウン情報が付加された最初
の座標データdiとこれに続いてペンダウン情報が連続
して付加された2個の座標データdi+1,di+2と
を収集する(S11〜S20)。次いで、第1の座標デ
ータdiと第2の座標データdi+1間の移動距離ΔL
i、及び第1の座標データdiと第2の座標データdi
+1間の直線軸と第2の座標データdi+1と第3の座
標データdi+2間の直線軸とがなす角度変化量Δθi
+1をそれぞれ算出する(S21)。続いて、算出結果
ΔLi,Δθi+1と予め設定された連続データ判定用
のしきい値P,Sを比較し(S22)、算出結果の少な
くともいずれか一方がしきい値以内であるときに筆記直
後の第1の座標データdiと第2の座標データdi+1
とを連続データとして出力する(S24)。
ができる座標入力装置のデータ処理方法を提供する。 【構成】 筆記直後にペンダウン情報が付加された最初
の座標データdiとこれに続いてペンダウン情報が連続
して付加された2個の座標データdi+1,di+2と
を収集する(S11〜S20)。次いで、第1の座標デ
ータdiと第2の座標データdi+1間の移動距離ΔL
i、及び第1の座標データdiと第2の座標データdi
+1間の直線軸と第2の座標データdi+1と第3の座
標データdi+2間の直線軸とがなす角度変化量Δθi
+1をそれぞれ算出する(S21)。続いて、算出結果
ΔLi,Δθi+1と予め設定された連続データ判定用
のしきい値P,Sを比較し(S22)、算出結果の少な
くともいずれか一方がしきい値以内であるときに筆記直
後の第1の座標データdiと第2の座標データdi+1
とを連続データとして出力する(S24)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力ペンの押圧操作に
よって得られた押圧位置の座標データを二次元座標デー
タとして出力する座標入力装置に関するものである。
よって得られた押圧位置の座標データを二次元座標デー
タとして出力する座標入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】座標入力装置は、その動作原理により抵
抗膜方式、電磁誘導方式、静電結合方式、電磁授受方式
等に分類されるが、ここではその一つである抵抗膜方式
を例に挙げて説明する。図9は従来の一般的な抵抗膜タ
ブレットの分解斜視図であり、図10はその要部断面図
である。図示した抵抗膜タブレット装置は、上部に配置
された第1の抵抗シート11と、この第1の抵抗シート
11の下部に配置された第2の抵抗シート12とを有し
ている。各々の抵抗シート11,12は、いずれも可撓
性を有する有機高分子等からなる基材11a,12a
と、各基材11a,12aの対向面に形成された導電性
薄膜11b,12bとから成り、これらの導電性薄膜1
1b,12bの表面は導電面を形成している。一方、第
2の抵抗シート12の上面には、第1の抵抗シート11
との間に所定の隙間を確保するため多数のスペーサ13
が配置されている。また、第1の抵抗シート11の両端
には一対の第1電極14a,14bが平行に設けられて
おり、さらに第2の抵抗シート12の両端には上記一対
の第1電極14a,14bに直交する状態で一対の第2
電極15a,15bが平行に設けられている。そして、
第1電極14a,14b間と第2電極15a,15b間
とに、所定のタイミングで交互に電圧を印加できるよう
に構成されている。加えて、第1の抵抗シート11の周
縁部と第2の抵抗シート12の周縁部とは、互いに接着
剤層16によって貼着されている。
抗膜方式、電磁誘導方式、静電結合方式、電磁授受方式
等に分類されるが、ここではその一つである抵抗膜方式
を例に挙げて説明する。図9は従来の一般的な抵抗膜タ
ブレットの分解斜視図であり、図10はその要部断面図
である。図示した抵抗膜タブレット装置は、上部に配置
された第1の抵抗シート11と、この第1の抵抗シート
11の下部に配置された第2の抵抗シート12とを有し
ている。各々の抵抗シート11,12は、いずれも可撓
性を有する有機高分子等からなる基材11a,12a
と、各基材11a,12aの対向面に形成された導電性
薄膜11b,12bとから成り、これらの導電性薄膜1
1b,12bの表面は導電面を形成している。一方、第
2の抵抗シート12の上面には、第1の抵抗シート11
との間に所定の隙間を確保するため多数のスペーサ13
が配置されている。また、第1の抵抗シート11の両端
には一対の第1電極14a,14bが平行に設けられて
おり、さらに第2の抵抗シート12の両端には上記一対
の第1電極14a,14bに直交する状態で一対の第2
電極15a,15bが平行に設けられている。そして、
第1電極14a,14b間と第2電極15a,15b間
とに、所定のタイミングで交互に電圧を印加できるよう
に構成されている。加えて、第1の抵抗シート11の周
縁部と第2の抵抗シート12の周縁部とは、互いに接着
剤層16によって貼着されている。
【0003】したがって、図10(a)に示すように、
第1の抵抗シート11を押圧しない状態では、各抵抗シ
ート11,12が絶縁物であるスペーサ13によって非
接触状態に保持される。一方、図10(b)に示すよう
に、第1の抵抗シート11の所定部位を例えば入力ペン
17などで押圧すると、各抵抗シート11,12の導電
性薄膜11b,12bのうち、押圧部位に対応する箇所
だけが接触する。ここで、各々の抵抗シート11,12
には、交互に電圧印加が可能な第1電極14a,14b
及び第2電極15a,15bが互いに直交するX−Y軸
方向にそれぞれ設けられているため、電圧印加された抵
抗シート、例えば第1の抵抗シート11側では電位勾配
が生じるとともに、他方の抵抗シート(この場合は第2
の抵抗シート12)との接触により電位差が生じる。し
たがって、印加電圧に対する電圧降下成分の割合から、
X,Y交互に電圧をかけることによってX−Y座標軸で
の入力位置(押圧位置)である座標データ(X,Y)を
検出することが可能となる。すなわち、第1の抵抗シー
ト11の所定部位を押圧することで導電性薄膜11b,
12bの対応箇所を局部的に接触させ、これによって種
々のデータを入力できる構造になっており、上部に配置
された第1の抵抗シート11は入力操作時の入力面とし
て構成されている。
第1の抵抗シート11を押圧しない状態では、各抵抗シ
ート11,12が絶縁物であるスペーサ13によって非
接触状態に保持される。一方、図10(b)に示すよう
に、第1の抵抗シート11の所定部位を例えば入力ペン
17などで押圧すると、各抵抗シート11,12の導電
性薄膜11b,12bのうち、押圧部位に対応する箇所
だけが接触する。ここで、各々の抵抗シート11,12
には、交互に電圧印加が可能な第1電極14a,14b
及び第2電極15a,15bが互いに直交するX−Y軸
方向にそれぞれ設けられているため、電圧印加された抵
抗シート、例えば第1の抵抗シート11側では電位勾配
が生じるとともに、他方の抵抗シート(この場合は第2
の抵抗シート12)との接触により電位差が生じる。し
たがって、印加電圧に対する電圧降下成分の割合から、
X,Y交互に電圧をかけることによってX−Y座標軸で
の入力位置(押圧位置)である座標データ(X,Y)を
検出することが可能となる。すなわち、第1の抵抗シー
ト11の所定部位を押圧することで導電性薄膜11b,
12bの対応箇所を局部的に接触させ、これによって種
々のデータを入力できる構造になっており、上部に配置
された第1の抵抗シート11は入力操作時の入力面とし
て構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来装置では、位置検出を行う際に入力ペン17等で押
圧するなどの機械的な接触が伴うため、ペン圧(筆圧)
の微妙な変化によって接触点での電位が不安定になり、
誤データが発生するという問題があった。また従来にお
いては、特開昭58−94069号公報にも開示されて
いるように、押圧点の移動に伴って順次取り出される座
標データ相互間の偏差を求め、求めた偏差が所定値未満
の座標データのみを有効データとし、それ以外は全て無
効データとして取り扱うようにしたデータ処理方法が提
案されているが、そうした場合にも以下のような不都合
があった。 (1)個々のタブレットの分解能等に個体差があるにも
かかわらず、判定基準となる座標データ相互間の偏差が
一定であるため、個々のタブレットに対して個別の調整
が必要となる。 (2)筆記直後のチャタリングによって発生した誤デー
タであっても、座標データ相互間の偏差が許容値以下で
あると有効なデータと誤認してしまう。 (3)入力ペンの移動速度(筆記速度)が速くなると、
その分だけ座標データ相互間の偏差が大きくなるため、
有効なデータまでも誤データと認識する虞れがあり、デ
ータの欠落が発生してしまう。 (4)突発的なノイズ等に対応できないため、文字認識
等の認識率が低下するうえ、有効データのみを安定して
出力させることができない。
従来装置では、位置検出を行う際に入力ペン17等で押
圧するなどの機械的な接触が伴うため、ペン圧(筆圧)
の微妙な変化によって接触点での電位が不安定になり、
誤データが発生するという問題があった。また従来にお
いては、特開昭58−94069号公報にも開示されて
いるように、押圧点の移動に伴って順次取り出される座
標データ相互間の偏差を求め、求めた偏差が所定値未満
の座標データのみを有効データとし、それ以外は全て無
効データとして取り扱うようにしたデータ処理方法が提
案されているが、そうした場合にも以下のような不都合
があった。 (1)個々のタブレットの分解能等に個体差があるにも
かかわらず、判定基準となる座標データ相互間の偏差が
一定であるため、個々のタブレットに対して個別の調整
が必要となる。 (2)筆記直後のチャタリングによって発生した誤デー
タであっても、座標データ相互間の偏差が許容値以下で
あると有効なデータと誤認してしまう。 (3)入力ペンの移動速度(筆記速度)が速くなると、
その分だけ座標データ相互間の偏差が大きくなるため、
有効なデータまでも誤データと認識する虞れがあり、デ
ータの欠落が発生してしまう。 (4)突発的なノイズ等に対応できないため、文字認識
等の認識率が低下するうえ、有効データのみを安定して
出力させることができない。
【0005】そこで本出願人は、入力データの有効性を
適切に判別できるデータ処理方法を特願平6−2473
86号明細書にて開示している。この方法では、初期設
定処理によって有効データの判定基準となるしきい値を
設定し、実際の入力操作時には、先に設定したしきい値
を用いて入力データが有効データか否かを判断するよう
にしたもので、これにより、入力された座標データの中
から有効データのみを安定して出力させることを可能と
している。ところが、実際の入力操作にあたって、筆記
中に入力ペン17がスペーサ13の上を通過した場合や
入力面(抵抗シート11)に対する入力ペン17の押圧
(筆圧)が局所的に低下した場合は、筆記中であるにも
かかわらず座標データの欠落が生じていた。その結果、
オペレータとしては1本の線で描いたつもりでも、デー
タ処理上では2本の線として認識してしまい、文字認識
の際には実際の文字の画数よりも多い画数で認識されて
しまうなど、認識率を著しく低下させる要因となってい
た。
適切に判別できるデータ処理方法を特願平6−2473
86号明細書にて開示している。この方法では、初期設
定処理によって有効データの判定基準となるしきい値を
設定し、実際の入力操作時には、先に設定したしきい値
を用いて入力データが有効データか否かを判断するよう
にしたもので、これにより、入力された座標データの中
から有効データのみを安定して出力させることを可能と
している。ところが、実際の入力操作にあたって、筆記
中に入力ペン17がスペーサ13の上を通過した場合や
入力面(抵抗シート11)に対する入力ペン17の押圧
(筆圧)が局所的に低下した場合は、筆記中であるにも
かかわらず座標データの欠落が生じていた。その結果、
オペレータとしては1本の線で描いたつもりでも、デー
タ処理上では2本の線として認識してしまい、文字認識
の際には実際の文字の画数よりも多い画数で認識されて
しまうなど、認識率を著しく低下させる要因となってい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の不具合
を解消するためになされたもので、入力ペンにて入力面
を押圧した際に、入力ペンのアップ/ダウン情報が付加
され且つ入力ペンの押圧位置に対応した座標データを収
集する座標入力装置のデータ処理方法であり、まず、筆
記直後にペンダウン情報が付加された最初の座標データ
とこれに続いてペンダウン情報が連続して付加された2
個の座標データとを用いて、第1の座標データと第2の
座標データ間の移動距離、及び第1の座標データと第2
の座標データ間の直線軸と第2の座標データと第3の座
標データ間の直線軸とがなす角度変化量をそれぞれ算出
する。続いて、算出した移動距離及び角度変化量と予め
設定された連続データ判定用のしきい値とを比較し、算
出結果の少なくともいずれか一方がしきい値以内である
ときに筆記直後にペンダウン情報が付加された3個の座
標データを連続データとして認識するものである。ま
た、その後の筆記途中にペンダウン情報が付加された任
意の座標データについては、その任意の座標データとそ
の前にペンダウン情報が付加され且つ連続データとみな
された2個の座標データとを用いて、第2の座標データ
と第3の座標データ間の移動距離、及び第1の座標デー
タと第2の座標データ間の直線軸と第2の座標データと
第3の座標データ間の直線軸とがなす角度変化量をそれ
ぞれ算出する。続いて、算出した移動距離及び角度変化
量と予め設定された連続データ判定用のしきい値とを比
較し、算出結果の少なくともいずれか一方がしきい値以
内であるときに任意の座標データを連続データとして認
識するものである。
を解消するためになされたもので、入力ペンにて入力面
を押圧した際に、入力ペンのアップ/ダウン情報が付加
され且つ入力ペンの押圧位置に対応した座標データを収
集する座標入力装置のデータ処理方法であり、まず、筆
記直後にペンダウン情報が付加された最初の座標データ
とこれに続いてペンダウン情報が連続して付加された2
個の座標データとを用いて、第1の座標データと第2の
座標データ間の移動距離、及び第1の座標データと第2
の座標データ間の直線軸と第2の座標データと第3の座
標データ間の直線軸とがなす角度変化量をそれぞれ算出
する。続いて、算出した移動距離及び角度変化量と予め
設定された連続データ判定用のしきい値とを比較し、算
出結果の少なくともいずれか一方がしきい値以内である
ときに筆記直後にペンダウン情報が付加された3個の座
標データを連続データとして認識するものである。ま
た、その後の筆記途中にペンダウン情報が付加された任
意の座標データについては、その任意の座標データとそ
の前にペンダウン情報が付加され且つ連続データとみな
された2個の座標データとを用いて、第2の座標データ
と第3の座標データ間の移動距離、及び第1の座標デー
タと第2の座標データ間の直線軸と第2の座標データと
第3の座標データ間の直線軸とがなす角度変化量をそれ
ぞれ算出する。続いて、算出した移動距離及び角度変化
量と予め設定された連続データ判定用のしきい値とを比
較し、算出結果の少なくともいずれか一方がしきい値以
内であるときに任意の座標データを連続データとして認
識するものである。
【0007】
【作用】本発明の座標入力装置のデータ処理方法におい
ては、筆記直後又は筆記途中においてそれぞれペンダウ
ン情報が付加された3個の座標データを用いて規定のパ
ラメータ(移動距離及び角度変化量)が算出される。こ
のパラメータの求め方は筆記直後と筆記途中でそれぞれ
異なる。こうして求められたパラメータは、予め設定さ
れた連続データ判定用のしきい値と比較される。このと
き、筆記直後に得られた3個の座標データ又は筆記途中
に得られた任意の座標データが不連続データである場合
は上記パラメータがいずれもしきい値を超えた値とな
り、連続データである場合は上記パラメータの少なくと
もいずれか一方がしきい値以内となることから、後者の
条件を満たしたときのみ判定対象となった座標データが
連続データとして認識される。
ては、筆記直後又は筆記途中においてそれぞれペンダウ
ン情報が付加された3個の座標データを用いて規定のパ
ラメータ(移動距離及び角度変化量)が算出される。こ
のパラメータの求め方は筆記直後と筆記途中でそれぞれ
異なる。こうして求められたパラメータは、予め設定さ
れた連続データ判定用のしきい値と比較される。このと
き、筆記直後に得られた3個の座標データ又は筆記途中
に得られた任意の座標データが不連続データである場合
は上記パラメータがいずれもしきい値を超えた値とな
り、連続データである場合は上記パラメータの少なくと
もいずれか一方がしきい値以内となることから、後者の
条件を満たしたときのみ判定対象となった座標データが
連続データとして認識される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図2は実施例における座標入力
装置の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示
す座標入力装置は、座標入力媒体となるタブレット1
と、演算処理部(CPU)2によって与えられる制御信
号を基にタブレット1を駆動する駆動回路3と、タブレ
ット1から出力される電位信号から座標データを検出す
る検出回路4とを基本構成としており、演算処理部(C
PU)2は検出回路4で検出された座標データに関して
種々のデータ処理(後述)を行い、その処理結果を上位
装置であるコンピュータ5等に出力する。なお、本実施
例においては、演算処理部(CPU)2にてデータ処理
を行うようにしているが、後述する種々のデータ処理に
ついては実際にデータを受け取るコンピュータ5で行う
ようにしてもよい。また本実施例では、タブレットを座
標入力媒体とした座標入力装置を例に挙げているが、本
発明は手書き入力の特性を基にしていることから、他の
座標入力装置にも広く適用することができる。
ながら詳細に説明する。図2は実施例における座標入力
装置の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示
す座標入力装置は、座標入力媒体となるタブレット1
と、演算処理部(CPU)2によって与えられる制御信
号を基にタブレット1を駆動する駆動回路3と、タブレ
ット1から出力される電位信号から座標データを検出す
る検出回路4とを基本構成としており、演算処理部(C
PU)2は検出回路4で検出された座標データに関して
種々のデータ処理(後述)を行い、その処理結果を上位
装置であるコンピュータ5等に出力する。なお、本実施
例においては、演算処理部(CPU)2にてデータ処理
を行うようにしているが、後述する種々のデータ処理に
ついては実際にデータを受け取るコンピュータ5で行う
ようにしてもよい。また本実施例では、タブレットを座
標入力媒体とした座標入力装置を例に挙げているが、本
発明は手書き入力の特性を基にしていることから、他の
座標入力装置にも広く適用することができる。
【0009】図3は入力時のパラメータを示す模式図で
ある。通常、オペレータが入力ペンを入力面に押圧して
入力操作を行った場合は、入力ペンのアップ/ダウン情
報が付加された座標データdが連続して検出されること
になり、本実施例では説明の便宜上、ペンダウン情報が
付加された座標データ、つまり入力ペンの押圧によって
抵抗シートが確実に接触した状態で検出された座標デー
タが連続しているi個目のデータをdiと設定するとと
もに、各々のデータ間の移動距離をΔL2、・・・、Δ
Li、さらに図示はしないが各々の座標データ間の直線
軸がなす角度を角度変化量Δθ(後述)と設定する。こ
こで、入力操作時に座標データに付加される入力ペンの
アップ/ダウン情報のうち、「ペンダウン情報」とは上
述のごとく入力ペンの押圧によって抵抗シートが確実に
接触した状態で検出された座標データに付加されるペン
情報のことをいい、「ペンアップ情報」とは上記従来例
でも述べたように入力ペンがスペーサ上を通過したとき
や入力ペンの押圧が局所的に低下したときに検出された
座標データに付加されるペン情報のことをいう。なお、
以下に述べるデータ処理においては、入力ペンのアップ
/ダウン情報として「flag」を用いているが、本発
明に係わるペン情報としては特に「flag」に限定さ
れるものではなく、ペン状態が識別できる情報であれ
ば、どのような形態の情報であってもよい。
ある。通常、オペレータが入力ペンを入力面に押圧して
入力操作を行った場合は、入力ペンのアップ/ダウン情
報が付加された座標データdが連続して検出されること
になり、本実施例では説明の便宜上、ペンダウン情報が
付加された座標データ、つまり入力ペンの押圧によって
抵抗シートが確実に接触した状態で検出された座標デー
タが連続しているi個目のデータをdiと設定するとと
もに、各々のデータ間の移動距離をΔL2、・・・、Δ
Li、さらに図示はしないが各々の座標データ間の直線
軸がなす角度を角度変化量Δθ(後述)と設定する。こ
こで、入力操作時に座標データに付加される入力ペンの
アップ/ダウン情報のうち、「ペンダウン情報」とは上
述のごとく入力ペンの押圧によって抵抗シートが確実に
接触した状態で検出された座標データに付加されるペン
情報のことをいい、「ペンアップ情報」とは上記従来例
でも述べたように入力ペンがスペーサ上を通過したとき
や入力ペンの押圧が局所的に低下したときに検出された
座標データに付加されるペン情報のことをいう。なお、
以下に述べるデータ処理においては、入力ペンのアップ
/ダウン情報として「flag」を用いているが、本発
明に係わるペン情報としては特に「flag」に限定さ
れるものではなく、ペン状態が識別できる情報であれ
ば、どのような形態の情報であってもよい。
【0010】続いて、本発明に係わる座標入力装置のデ
ータ処理方法について説明する。先ず、図4は連続デー
タ判定用のしきい値を設定する際に用いて好適な初期設
定処理のフローチャートである。この初期設定処理は、
個々のタブレット1相互間における分解能等の個体差を
解消することを主目的としたもので、その手書き入力に
際しては、タブレット1の入力面に対して通常の入力操
作時よりも速い筆記速度をもって入力ペンを押圧し、そ
のまま入力面からペン先を離さないように例えば丸など
の図形を描く。その際、入力操作によって得られる個々
の座標データには、入力ペンがタブレット1の入力面に
確実に押圧されているか否かを示す入力ペンのアップ/
ダウン情報(flag=0/flag=1)が付加され
る。ちなみに、初期設定時の手書き入力では、タブレッ
ト1を介して得られる座標データの中に極力「誤デー
タ」を含まないよう、ペン先等を確実に入力面に押し当
てるようにする。また、初期設定時に入力される図形に
ついても、先述した移動距離(ΔL)と角度変化量(Δ
θ)とが共に大きくなるような図形を適宜選択する。
ータ処理方法について説明する。先ず、図4は連続デー
タ判定用のしきい値を設定する際に用いて好適な初期設
定処理のフローチャートである。この初期設定処理は、
個々のタブレット1相互間における分解能等の個体差を
解消することを主目的としたもので、その手書き入力に
際しては、タブレット1の入力面に対して通常の入力操
作時よりも速い筆記速度をもって入力ペンを押圧し、そ
のまま入力面からペン先を離さないように例えば丸など
の図形を描く。その際、入力操作によって得られる個々
の座標データには、入力ペンがタブレット1の入力面に
確実に押圧されているか否かを示す入力ペンのアップ/
ダウン情報(flag=0/flag=1)が付加され
る。ちなみに、初期設定時の手書き入力では、タブレッ
ト1を介して得られる座標データの中に極力「誤デー
タ」を含まないよう、ペン先等を確実に入力面に押し当
てるようにする。また、初期設定時に入力される図形に
ついても、先述した移動距離(ΔL)と角度変化量(Δ
θ)とが共に大きくなるような図形を適宜選択する。
【0011】図4に示す初期設定処理のフローチャート
において、先ず、ステップS1では、データ計数のカウ
ント値をゼロリセットする(count=0)。次に、
ステップS2では、入力ペンのアップ/ダウン情報(f
lag)が付加された座標データを一定のタイミングで
順に収集し、タブレット1の入力面に入力ペンが確実に
押圧されている旨を示す情報、すなわちペンダウン(f
lag=1)の情報が連続して付加された3個の座標デ
ータを収集した時点でステップS3に進む。
において、先ず、ステップS1では、データ計数のカウ
ント値をゼロリセットする(count=0)。次に、
ステップS2では、入力ペンのアップ/ダウン情報(f
lag)が付加された座標データを一定のタイミングで
順に収集し、タブレット1の入力面に入力ペンが確実に
押圧されている旨を示す情報、すなわちペンダウン(f
lag=1)の情報が連続して付加された3個の座標デ
ータを収集した時点でステップS3に進む。
【0012】ステップS3では、上記3個の座標データ
を用いて、先ず図5に示すように、第2の座標データP
2と第3の座標データP3間の移動距離ΔLを求める。
さらに、第1の座標データP1と第2の座標データP2
間の直線軸K1と第2の座標データP2と第3の座標デ
ータP3間の直線軸K2とがなす角度変化量Δθを求め
る。次いで、ステップS4では、データ計数のカウント
値を1インクリメント(+1)し、さらにステップS5
では、ステップS4にて更新したデータ計数のカウント
値が予め設定されたデータ累積回数nに到達したか否か
を判定する。
を用いて、先ず図5に示すように、第2の座標データP
2と第3の座標データP3間の移動距離ΔLを求める。
さらに、第1の座標データP1と第2の座標データP2
間の直線軸K1と第2の座標データP2と第3の座標デ
ータP3間の直線軸K2とがなす角度変化量Δθを求め
る。次いで、ステップS4では、データ計数のカウント
値を1インクリメント(+1)し、さらにステップS5
では、ステップS4にて更新したデータ計数のカウント
値が予め設定されたデータ累積回数nに到達したか否か
を判定する。
【0013】ここで、「データ累積回数」とは、後述す
る連続データ判定用のしきい値を得るために必要とされ
る累積データのサンプリング回数のことであり、例えば
n=500〜1000の範囲で適宜設定される。なお、
この種の座標入力装置では、時間あたりのデータサンプ
リング回数として、1秒間に100個程度のデータ収集
が可能であるため、上述のごとくデータ累積回数をn=
500〜1000に設定した場合であってもデータ収集
時間としては10秒以内で完了することになる。
る連続データ判定用のしきい値を得るために必要とされ
る累積データのサンプリング回数のことであり、例えば
n=500〜1000の範囲で適宜設定される。なお、
この種の座標入力装置では、時間あたりのデータサンプ
リング回数として、1秒間に100個程度のデータ収集
が可能であるため、上述のごとくデータ累積回数をn=
500〜1000に設定した場合であってもデータ収集
時間としては10秒以内で完了することになる。
【0014】続いて、ステップS5において、データ計
数のカウント値がデータ累積回数nに満たない場合は再
びステップS3に戻り、ペンダウン(flag=1)の
情報が連続して付加された4個目の座標データを用いて
移動距離ΔLと角度変化量Δθをそれぞれ求める。すな
わち、2回目のステップS3では、4個目の座標データ
を新たに第3の座標データP3とし、その直前に入力さ
れた2個の座標データ、つまり2個目と3個目の座標デ
ータをそれぞれ第1の座標データP1,第2の座標デー
タP2として上記同様に移動距離ΔLと角度変化量Δθ
を求める。以降、ステップS3にて移動距離ΔLと角度
変化量Δθとを求める度にステップS4にてデータ計数
のカウント値を1インクリメントし、これによって更新
されたデータ計数のカウント値がデータ累積回数nに到
達するまでの間、ステップS3において個々に求めた移
動距離ΔL及び角度変化量Δθの度数を累計していく。
数のカウント値がデータ累積回数nに満たない場合は再
びステップS3に戻り、ペンダウン(flag=1)の
情報が連続して付加された4個目の座標データを用いて
移動距離ΔLと角度変化量Δθをそれぞれ求める。すな
わち、2回目のステップS3では、4個目の座標データ
を新たに第3の座標データP3とし、その直前に入力さ
れた2個の座標データ、つまり2個目と3個目の座標デ
ータをそれぞれ第1の座標データP1,第2の座標デー
タP2として上記同様に移動距離ΔLと角度変化量Δθ
を求める。以降、ステップS3にて移動距離ΔLと角度
変化量Δθとを求める度にステップS4にてデータ計数
のカウント値を1インクリメントし、これによって更新
されたデータ計数のカウント値がデータ累積回数nに到
達するまでの間、ステップS3において個々に求めた移
動距離ΔL及び角度変化量Δθの度数を累計していく。
【0015】なお、ステップS3においては、筆記中
(flag=1)の情報が付加された座標データが連続
して3個検出されたときにのみ移動距離ΔLと角度変化
量Δθを求めるものであり、タブレット1の入力面にペ
ン先等が押圧されていない旨を示す情報、例えばペンア
ップ(flag=0)の情報が付加された座標データが
検出され、これによってペンダウン(flag=1)の
情報が3回連続しなかった場合には移動距離ΔLと角度
変化量Δθを求めない。
(flag=1)の情報が付加された座標データが連続
して3個検出されたときにのみ移動距離ΔLと角度変化
量Δθを求めるものであり、タブレット1の入力面にペ
ン先等が押圧されていない旨を示す情報、例えばペンア
ップ(flag=0)の情報が付加された座標データが
検出され、これによってペンダウン(flag=1)の
情報が3回連続しなかった場合には移動距離ΔLと角度
変化量Δθを求めない。
【0016】図6はデータ計数のカウント値がデータ累
積回数nに到達した時点で得られた移動距離ΔL及び角
度変化量Δθの累積度数の分布状態を示す図である。図
6においては、互いに直交する水平2軸の一方に移動距
離ΔL、他方に角度変化量Δθをとり、垂直軸にはそれ
ぞれの度数Tをとっている。ここで、初期設定時の手書
き入力においては、上述のごとくタブレット1を介して
得られる座標データ中に極力「誤データ」を含まないよ
うにペン先等を確実に入力面に押し当て、しかもステッ
プS3にて求められる移動距離ΔLと角度変化量Δθと
が共に大きくなるような図形を選択するようにしている
ので、例えば入力された座標データ中に1%未満の誤デ
ータが含まれていると仮定すると、図4に示す3軸座標
系(ΔL軸、Δθ軸、T軸)の場合には、その原点
(0)位置を最大度数Tmaxとして移動距離ΔLと角
度変化量Δθの各軸上に度数曲線R1,R2,R3が得
られる。
積回数nに到達した時点で得られた移動距離ΔL及び角
度変化量Δθの累積度数の分布状態を示す図である。図
6においては、互いに直交する水平2軸の一方に移動距
離ΔL、他方に角度変化量Δθをとり、垂直軸にはそれ
ぞれの度数Tをとっている。ここで、初期設定時の手書
き入力においては、上述のごとくタブレット1を介して
得られる座標データ中に極力「誤データ」を含まないよ
うにペン先等を確実に入力面に押し当て、しかもステッ
プS3にて求められる移動距離ΔLと角度変化量Δθと
が共に大きくなるような図形を選択するようにしている
ので、例えば入力された座標データ中に1%未満の誤デ
ータが含まれていると仮定すると、図4に示す3軸座標
系(ΔL軸、Δθ軸、T軸)の場合には、その原点
(0)位置を最大度数Tmaxとして移動距離ΔLと角
度変化量Δθの各軸上に度数曲線R1,R2,R3が得
られる。
【0017】そこでステップS6においては、上記ステ
ップS1〜S4の処理によって得られた累積度数を参照
しつつ、予め規定された角度変化基準値Sとこれに対応
する移動距離Pとを連続データ判定用のしいき値として
設定する。これを先の図6に示した累積度数の分布状態
を用いて説明すると、先ず、角度変化量Δθの軸に対し
て比較的角度変化の少ない箇所に上記角度変化基準値S
の軸を設定する。このとき、角度変化基準値Sが適切に
規定されている場合は、角度変化基準値Sの軸が水平軸
上の度数曲線R3と交差するため、その交差点を通り且
つ角度変化基準値Sの軸と直交する仮想軸(P)を設定
し、移動距離ΔLの軸上における仮想軸Pの数値を求め
る。そして、予め規定された角度基準値Sとこれに対応
して求められた移動距離Pとを、通常の入力操作時にお
ける連続データ判定用のしいき値として設定する。
ップS1〜S4の処理によって得られた累積度数を参照
しつつ、予め規定された角度変化基準値Sとこれに対応
する移動距離Pとを連続データ判定用のしいき値として
設定する。これを先の図6に示した累積度数の分布状態
を用いて説明すると、先ず、角度変化量Δθの軸に対し
て比較的角度変化の少ない箇所に上記角度変化基準値S
の軸を設定する。このとき、角度変化基準値Sが適切に
規定されている場合は、角度変化基準値Sの軸が水平軸
上の度数曲線R3と交差するため、その交差点を通り且
つ角度変化基準値Sの軸と直交する仮想軸(P)を設定
し、移動距離ΔLの軸上における仮想軸Pの数値を求め
る。そして、予め規定された角度基準値Sとこれに対応
して求められた移動距離Pとを、通常の入力操作時にお
ける連続データ判定用のしいき値として設定する。
【0018】これにより、初期設定時の手書き入力によ
って得られた座標データのうち、その99%以上(誤デ
ータが1%未満と仮定した場合)のデータは、図6に示
す座標系において、角度変化基準値Sの軸とこれに対応
する移動距離Pの軸によって囲まれる第1〜第3のデー
タ領域(E1〜E3)のいずれか一つの領域に入り、残
り1%未満の誤データだけがそれ以外のデータ領域E4
に入ることになる。ちなみに、「角度変化基準値」と
は、時間あたりのサンプリング回数やタブレット1の分
解能、さらには入力ペン等の筆記速度など種々のパラメ
ータによって適宜設定される値であり、絶対的な数値で
はない。また、ここで求めた連続データ判定用のしきい
値S,Pは、タブレット性能や分解能等が予め分かって
いて、タブレット間に殆ど個体差がなく、連続データ判
定用のしきい値S,Pにも大きな変化がないと考えられ
る場合は、特に上述のような処理設定処理を行う必要は
ない。
って得られた座標データのうち、その99%以上(誤デ
ータが1%未満と仮定した場合)のデータは、図6に示
す座標系において、角度変化基準値Sの軸とこれに対応
する移動距離Pの軸によって囲まれる第1〜第3のデー
タ領域(E1〜E3)のいずれか一つの領域に入り、残
り1%未満の誤データだけがそれ以外のデータ領域E4
に入ることになる。ちなみに、「角度変化基準値」と
は、時間あたりのサンプリング回数やタブレット1の分
解能、さらには入力ペン等の筆記速度など種々のパラメ
ータによって適宜設定される値であり、絶対的な数値で
はない。また、ここで求めた連続データ判定用のしきい
値S,Pは、タブレット性能や分解能等が予め分かって
いて、タブレット間に殆ど個体差がなく、連続データ判
定用のしきい値S,Pにも大きな変化がないと考えられ
る場合は、特に上述のような処理設定処理を行う必要は
ない。
【0019】図1は本発明に係わる座標入力装置のデー
タ処理方法を説明するためのフローチャートであり、こ
れは通常の入力操作時における筆記直後の処理手順を示
している。先ず、ステップS11では、タブレット1か
ら取り出される座標データの付属番号となる変数iをリ
セットするとともに(i=1)、座標データの収集個数
のカウント値をゼロリセットする(UP_count=
0)。次に、ステップS12では、筆記直後つまり入力
ペンのアップ/ダウン情報がflag=0からflag
=1に切り換わった直後にタブレット1から取り出され
た1個目の座標データdiを収集し、その収集した座標
データdiをflag=−1として出力する。ここで
「flag=−1」とは、上述のごとく筆記直後にペン
ダウン情報が付加されて検出された最初の座標データで
ある旨を示す情報である。
タ処理方法を説明するためのフローチャートであり、こ
れは通常の入力操作時における筆記直後の処理手順を示
している。先ず、ステップS11では、タブレット1か
ら取り出される座標データの付属番号となる変数iをリ
セットするとともに(i=1)、座標データの収集個数
のカウント値をゼロリセットする(UP_count=
0)。次に、ステップS12では、筆記直後つまり入力
ペンのアップ/ダウン情報がflag=0からflag
=1に切り換わった直後にタブレット1から取り出され
た1個目の座標データdiを収集し、その収集した座標
データdiをflag=−1として出力する。ここで
「flag=−1」とは、上述のごとく筆記直後にペン
ダウン情報が付加されて検出された最初の座標データで
ある旨を示す情報である。
【0020】次いで、ステップS13では、上記座標デ
ータdiに続いてタブレット1から取り出された次の座
標データを収集し、その後、ステップS14では、ステ
ップS13にて収集した座標データにペンダウン情報
(flag=1)が付加されているか否かを判定する。
ここで、ステップS13にて収集した座標データにペン
ダウン情報(flag=1)が付加されていなかった場
合、つまり収集した座標データにペンアップ情報(fl
ag=0)が付加されていた場合はステップS14から
ステップS15に移行する。ステップS15では、上述
した座標データの収集個数のカウント値(UP_cou
nt)が規定のリミット値nを超えたか否かを判定す
る。ここで「リミット値n」とは、ペンダウン情報(f
lag=1)が付加されて検出された2つの座標データ
が不連続データであるか否かを判定するしきい値となる
もので、このリミット値nの規定にあたっては、時間あ
たりのデータサンプリング回数やタブレット構造におけ
るスペーサの大きさ、さらには標準的なオペレータの筆
記速度などが考慮されている。また、上述した座標デー
タの収集個数のカウント値(UP_count)とは、
座標データdiを収集したのち、ペンダウン情報(fl
ag=1)が付加された次の座標データ(di+1)を
収集するまでの間に、ペンアップ情報(flag=0)
が付加された座標データを収集したときのデータ収集個
数のカウント値となる。
ータdiに続いてタブレット1から取り出された次の座
標データを収集し、その後、ステップS14では、ステ
ップS13にて収集した座標データにペンダウン情報
(flag=1)が付加されているか否かを判定する。
ここで、ステップS13にて収集した座標データにペン
ダウン情報(flag=1)が付加されていなかった場
合、つまり収集した座標データにペンアップ情報(fl
ag=0)が付加されていた場合はステップS14から
ステップS15に移行する。ステップS15では、上述
した座標データの収集個数のカウント値(UP_cou
nt)が規定のリミット値nを超えたか否かを判定す
る。ここで「リミット値n」とは、ペンダウン情報(f
lag=1)が付加されて検出された2つの座標データ
が不連続データであるか否かを判定するしきい値となる
もので、このリミット値nの規定にあたっては、時間あ
たりのデータサンプリング回数やタブレット構造におけ
るスペーサの大きさ、さらには標準的なオペレータの筆
記速度などが考慮されている。また、上述した座標デー
タの収集個数のカウント値(UP_count)とは、
座標データdiを収集したのち、ペンダウン情報(fl
ag=1)が付加された次の座標データ(di+1)を
収集するまでの間に、ペンアップ情報(flag=0)
が付加された座標データを収集したときのデータ収集個
数のカウント値となる。
【0021】次に、上記ステップS15において、UP
_count>nの条件を満たさなかった場合はステッ
プS16に進み、そこで先のステップS13にて得られ
た座標データにflag=2の情報を付加して出力する
とともに、UP_countのカウント値を1インクリ
メントし、その後ステップS13に戻る。以降、ステッ
プS13で順次、収集される座標データにペンアップ情
報(flag=0)が付加されている間は、そのデータ
収集個数をUP_countに加算しつつ、ステップS
13〜ステップS16の処理を繰り返す。ここで「fl
ag=2」とは、入力ペンのアップ/ダウン状態が現時
点で分からない座標データ、つまりステップS13で収
集された座標データがオペレータの意図に反して(例え
ば入力ペンがスペーサ上を通過するなどして)ペンダウ
ン情報(flag=0)が付加されたデータであるの
か、或いはオペレータが意図的に入力ペンの押圧状態を
解放したためにペンダウン情報(flag=0)が付加
されたデータであるのかが判別できない旨を示す情報で
ある。一方、ステップS13〜ステップS16の処理を
繰り返している間に、ステップS15において、UP_
count>nの条件を満たした場合はステップS17
に移行し、そこで先のステップS13にて得られた座標
データに対し、そこで座標データが途切れている(不連
続となっている)旨を示す情報、例えばflag=0を
付加して出力するとともに、座標データの付属番号iを
1インクリメントし、その後、ステップS12に戻る。
この処理では、オペレータが意図的に入力ペンを離した
ことによるデータの切れ目を確実に検出できる。
_count>nの条件を満たさなかった場合はステッ
プS16に進み、そこで先のステップS13にて得られ
た座標データにflag=2の情報を付加して出力する
とともに、UP_countのカウント値を1インクリ
メントし、その後ステップS13に戻る。以降、ステッ
プS13で順次、収集される座標データにペンアップ情
報(flag=0)が付加されている間は、そのデータ
収集個数をUP_countに加算しつつ、ステップS
13〜ステップS16の処理を繰り返す。ここで「fl
ag=2」とは、入力ペンのアップ/ダウン状態が現時
点で分からない座標データ、つまりステップS13で収
集された座標データがオペレータの意図に反して(例え
ば入力ペンがスペーサ上を通過するなどして)ペンダウ
ン情報(flag=0)が付加されたデータであるの
か、或いはオペレータが意図的に入力ペンの押圧状態を
解放したためにペンダウン情報(flag=0)が付加
されたデータであるのかが判別できない旨を示す情報で
ある。一方、ステップS13〜ステップS16の処理を
繰り返している間に、ステップS15において、UP_
count>nの条件を満たした場合はステップS17
に移行し、そこで先のステップS13にて得られた座標
データに対し、そこで座標データが途切れている(不連
続となっている)旨を示す情報、例えばflag=0を
付加して出力するとともに、座標データの付属番号iを
1インクリメントし、その後、ステップS12に戻る。
この処理では、オペレータが意図的に入力ペンを離した
ことによるデータの切れ目を確実に検出できる。
【0022】これに対し、ステップS12で座標データ
diを収集した直後、あるいはステップS15における
UP_count>nの条件を満たす前に、ステップS
13においてペンダウン情報(flag=1)が付加さ
れた座標データが収集された場合は、先に収集した座標
データdiとこれに続いてペンダウン情報(flag=
1)が付加された座標データとを「ペンダウン情報が連
続して付加された座標データ」とみなし、ステップS1
4からステップS18に進む。ステップS18では、上
記ステップS13にて収集された座標データをdi+1
に代入するとともに、これに続いてタブレット1から取
り出された次の座標データを収集する。続いて、ステッ
プS19では、ステップS18にて収集した座標データ
にペンダウン情報(flag=1)が付加されているか
否かを判定し、ペンダウン情報(flag=1)が付加
されていなかった場合はステップS19からステップS
20に移行する。ステップS20では、上記ステップS
18で代入した座標データdi+1にflag=−1の
情報、つまり筆記直後にペンダウン情報が付加されて検
出された座標データである旨を示す情報を付加して出力
するとともに、その座標データdi+1をdiに置き換
え、さらに座標データの付属番号iを1インクリメント
したのち、ステップS13に戻る。
diを収集した直後、あるいはステップS15における
UP_count>nの条件を満たす前に、ステップS
13においてペンダウン情報(flag=1)が付加さ
れた座標データが収集された場合は、先に収集した座標
データdiとこれに続いてペンダウン情報(flag=
1)が付加された座標データとを「ペンダウン情報が連
続して付加された座標データ」とみなし、ステップS1
4からステップS18に進む。ステップS18では、上
記ステップS13にて収集された座標データをdi+1
に代入するとともに、これに続いてタブレット1から取
り出された次の座標データを収集する。続いて、ステッ
プS19では、ステップS18にて収集した座標データ
にペンダウン情報(flag=1)が付加されているか
否かを判定し、ペンダウン情報(flag=1)が付加
されていなかった場合はステップS19からステップS
20に移行する。ステップS20では、上記ステップS
18で代入した座標データdi+1にflag=−1の
情報、つまり筆記直後にペンダウン情報が付加されて検
出された座標データである旨を示す情報を付加して出力
するとともに、その座標データdi+1をdiに置き換
え、さらに座標データの付属番号iを1インクリメント
したのち、ステップS13に戻る。
【0023】一方、ステップS18にて収集された座標
データにペンダウン情報(flag=1)が付加されて
いた場合は、先に収集した座標データdi+1とこれに
続いてペンダウン情報(flag=1)が付加された座
標データとを「ペンダウン情報が連続して付加された座
標データ」とみなし、ステップS19からステップS2
1に進む。ステップS21では、ステップS18で収集
した座標データをdi+2に代入するとともに、これら
連続してペンダウン情報が付加された3個の座標データ
di,di+1,di+2を用いて、以下のごとく移動
距離ΔLi及び角度変化量Δθi+1を求める。
データにペンダウン情報(flag=1)が付加されて
いた場合は、先に収集した座標データdi+1とこれに
続いてペンダウン情報(flag=1)が付加された座
標データとを「ペンダウン情報が連続して付加された座
標データ」とみなし、ステップS19からステップS2
1に進む。ステップS21では、ステップS18で収集
した座標データをdi+2に代入するとともに、これら
連続してペンダウン情報が付加された3個の座標データ
di,di+1,di+2を用いて、以下のごとく移動
距離ΔLi及び角度変化量Δθi+1を求める。
【0024】すなわち、ステップS21では、上記3個
の座標データdi,di+1,di+2を用いて、図7
(a)に示すように、第1の座標データdiと第2の座
標データdi+1間の移動距離ΔLiを算出する。さら
に、第1の座標データdiと第2の座標データdi+2
間の直線軸K1と、第2の座標データdi+1と第3の
座標データdi+2間の直線軸K2とがなす角度変化量
Δθi+1を算出する。続いて、ステップS22では、
上記ステップS21での算出結果(ΔLi,Δθi+
1)と先の初期設定処理によって設定された連続データ
判定用のしきい値(S,P)とをそれぞれ比較する。
の座標データdi,di+1,di+2を用いて、図7
(a)に示すように、第1の座標データdiと第2の座
標データdi+1間の移動距離ΔLiを算出する。さら
に、第1の座標データdiと第2の座標データdi+2
間の直線軸K1と、第2の座標データdi+1と第3の
座標データdi+2間の直線軸K2とがなす角度変化量
Δθi+1を算出する。続いて、ステップS22では、
上記ステップS21での算出結果(ΔLi,Δθi+
1)と先の初期設定処理によって設定された連続データ
判定用のしきい値(S,P)とをそれぞれ比較する。
【0025】ここで、筆記直後にペンダウン情報が付加
された3個の座標データdi,di+1,di+2が不
連続データである場合には、これらの座標データによっ
て算出された角度変化量Δθ及び移動距離ΔLiが、連
続データ判定用のしきい値S及びPに比較していずれも
大きくなる。したがって、その場合はステップS23に
移行し、そこで1個目の座標データdiとこれに続いて
ペンダウン情報が付加された2個の座標データdi+
1,di+2とが不連続データである旨を示す情報とし
て、2個目の座標データdi+1にflag=−1の情
報を、また3個目の座標データdi+2にはflag=
2の情報をそれぞれ付加して出力し、筆記直後における
一連の処理を抜ける。これに対し、ステップS22にて
Δθi+1>S及びΔLi>Pの条件を満たさなかった
場合は1個目の座標データdiを連続データとみなして
ステップS24に進み、そこで1個目の座標データdi
に続いてペンダウン情報が付加された座標データdi+
1,di+2が連続データである旨を示す情報として、
2個目の座標データdi+1と3個目の座標データdi
+2とにそれぞれflag=1の情報を付加して出力
し、筆記直後における一連の処理を抜ける。
された3個の座標データdi,di+1,di+2が不
連続データである場合には、これらの座標データによっ
て算出された角度変化量Δθ及び移動距離ΔLiが、連
続データ判定用のしきい値S及びPに比較していずれも
大きくなる。したがって、その場合はステップS23に
移行し、そこで1個目の座標データdiとこれに続いて
ペンダウン情報が付加された2個の座標データdi+
1,di+2とが不連続データである旨を示す情報とし
て、2個目の座標データdi+1にflag=−1の情
報を、また3個目の座標データdi+2にはflag=
2の情報をそれぞれ付加して出力し、筆記直後における
一連の処理を抜ける。これに対し、ステップS22にて
Δθi+1>S及びΔLi>Pの条件を満たさなかった
場合は1個目の座標データdiを連続データとみなして
ステップS24に進み、そこで1個目の座標データdi
に続いてペンダウン情報が付加された座標データdi+
1,di+2が連続データである旨を示す情報として、
2個目の座標データdi+1と3個目の座標データdi
+2とにそれぞれflag=1の情報を付加して出力
し、筆記直後における一連の処理を抜ける。
【0026】図8は本発明に係わる座標入力装置のデー
タ処理方法を説明するためのフローチャートであり、こ
れは通常の入力操作時における筆記途中の処理手順を示
している。先ず、ステップS31では、座標データの収
集個数のカウント値をゼロリセットし(UP_coun
t=0)、さらに事前のデータ処理によってペンダウン
情報が付加され且つ連続データとみなされたdi−1,
di−2(但し、i≧3)を収集する。次に、ステップ
S32では、先に収集した座標データdi−1に続いて
タブレット1から取り出された座標データを収集する。
タ処理方法を説明するためのフローチャートであり、こ
れは通常の入力操作時における筆記途中の処理手順を示
している。先ず、ステップS31では、座標データの収
集個数のカウント値をゼロリセットし(UP_coun
t=0)、さらに事前のデータ処理によってペンダウン
情報が付加され且つ連続データとみなされたdi−1,
di−2(但し、i≧3)を収集する。次に、ステップ
S32では、先に収集した座標データdi−1に続いて
タブレット1から取り出された座標データを収集する。
【0027】続いて、ステップS33では、ステップS
32で収集した座標データにペンダウン情報(flag
=1)が付加されているか否かを判定する。ここで、ス
テップS32で収集した座標データにペンダウン情報
(flag=1)が付加されていなかった場合はステッ
プS33からステップS34に移行する。ステップS3
4では、上述した座標データの収集個数のカウント値
(UP_count)が規定のリミット値nを超えたか
否かを判定し、そこでUP_count>nの条件を満
たさなかった場合はステップS35に進む。ステップS
35では、上記ステップS32で収集した座標データに
flag=2の情報、つまり入力ペンのアップ/ダウン
状態が現時点で分からない座標データである旨を示す情
報を付加して出力するとともに、データ収集個数のカウ
ント値(UP_count)を1インクリメントし、そ
の後ステップS32に戻る。以降、ステップS32で順
次、収集される座標データにペンアップ情報(flag
=0)が付加されている間は、そのデータ収集個数をU
P_countに加算しつつ、ステップS32〜ステッ
プS35の処理を繰り返す。
32で収集した座標データにペンダウン情報(flag
=1)が付加されているか否かを判定する。ここで、ス
テップS32で収集した座標データにペンダウン情報
(flag=1)が付加されていなかった場合はステッ
プS33からステップS34に移行する。ステップS3
4では、上述した座標データの収集個数のカウント値
(UP_count)が規定のリミット値nを超えたか
否かを判定し、そこでUP_count>nの条件を満
たさなかった場合はステップS35に進む。ステップS
35では、上記ステップS32で収集した座標データに
flag=2の情報、つまり入力ペンのアップ/ダウン
状態が現時点で分からない座標データである旨を示す情
報を付加して出力するとともに、データ収集個数のカウ
ント値(UP_count)を1インクリメントし、そ
の後ステップS32に戻る。以降、ステップS32で順
次、収集される座標データにペンアップ情報(flag
=0)が付加されている間は、そのデータ収集個数をU
P_countに加算しつつ、ステップS32〜ステッ
プS35の処理を繰り返す。
【0028】一方、ステップS32〜ステップS35の
処理を繰り返している間に、ステップS34において、
UP_count>nの条件を満たした場合はステップ
S36に移行し、そこで先のステップS32にて得られ
た座標データに対し、そこで座標データが途切れている
旨を示す情報、例えばflag=0を付加して出力し、
筆記途中における一連の処理を抜ける。この処理では、
オペレータが意図的に入力ペンを離したことによるデー
タの切れ目を確実に検出できる。
処理を繰り返している間に、ステップS34において、
UP_count>nの条件を満たした場合はステップ
S36に移行し、そこで先のステップS32にて得られ
た座標データに対し、そこで座標データが途切れている
旨を示す情報、例えばflag=0を付加して出力し、
筆記途中における一連の処理を抜ける。この処理では、
オペレータが意図的に入力ペンを離したことによるデー
タの切れ目を確実に検出できる。
【0029】これに対し、ステップS31で座標データ
di−1,di−2を収集した直後、あるいはステップ
S34におけるUP_count>nの条件を満たす前
に、ステップS32においてペンダウン情報(flag
=1)が付加された座標データが収集された場合は、先
に収集した座標データdi−1とこれに続いてペンダウ
ン情報(flag=1)が付加された座標データとを
「ペンダウン情報が連続して付加された座標データ」と
みなし、ステップS33からステップS37に進む。ス
テップS37では、上記ステップS32にて収集した座
標データをdiに代入するとともに、これら3個の座標
データdi,di−1,di−2を用いて、以下のごと
く移動距離ΔL及び角度変化量Δθを求める。
di−1,di−2を収集した直後、あるいはステップ
S34におけるUP_count>nの条件を満たす前
に、ステップS32においてペンダウン情報(flag
=1)が付加された座標データが収集された場合は、先
に収集した座標データdi−1とこれに続いてペンダウ
ン情報(flag=1)が付加された座標データとを
「ペンダウン情報が連続して付加された座標データ」と
みなし、ステップS33からステップS37に進む。ス
テップS37では、上記ステップS32にて収集した座
標データをdiに代入するとともに、これら3個の座標
データdi,di−1,di−2を用いて、以下のごと
く移動距離ΔL及び角度変化量Δθを求める。
【0030】すなわち、ステップS37では、上記3個
の座標データdi,di−1,di−2を用いて、図7
(b)に示すように、第2の座標データdi−1と第3
の座標データdi間の移動距離ΔLを算出する。さら
に、第1の座標データdi−2と第2の座標データdi
−1間の直線軸K1と、第2の座標データdi−2と第
3の座標データdi間の直線軸K2とがなす角度変化量
Δθを算出する。続いて、ステップS38では、上記ス
テップS37での算出結果(Δθ,ΔL)と先の初期設
定処理によって設定された連続データ判定用のしきい値
(S,P)とをそれぞれ比較する。
の座標データdi,di−1,di−2を用いて、図7
(b)に示すように、第2の座標データdi−1と第3
の座標データdi間の移動距離ΔLを算出する。さら
に、第1の座標データdi−2と第2の座標データdi
−1間の直線軸K1と、第2の座標データdi−2と第
3の座標データdi間の直線軸K2とがなす角度変化量
Δθを算出する。続いて、ステップS38では、上記ス
テップS37での算出結果(Δθ,ΔL)と先の初期設
定処理によって設定された連続データ判定用のしきい値
(S,P)とをそれぞれ比較する。
【0031】ここで、筆記途中に得られた任意の座標デ
ータdiが不連続データである場合には、上記3個の座
標データdi−1,di−2,diを用いて算出された
角度変化量Δθ及び移動距離ΔLが、連続データ判定用
のしきい値S及びPに比較していずれも大きくなる。し
たがって、その場合はステップS39に移行し、そこで
筆記途中に得られた任意の座標データdiを不連続デー
タとみなして、flag=−1の情報つまり筆記直後に
ペンダウン情報が付加された座標データである旨を示す
情報を付加して出力し、筆記途中における一連の処理を
抜ける。
ータdiが不連続データである場合には、上記3個の座
標データdi−1,di−2,diを用いて算出された
角度変化量Δθ及び移動距離ΔLが、連続データ判定用
のしきい値S及びPに比較していずれも大きくなる。し
たがって、その場合はステップS39に移行し、そこで
筆記途中に得られた任意の座標データdiを不連続デー
タとみなして、flag=−1の情報つまり筆記直後に
ペンダウン情報が付加された座標データである旨を示す
情報を付加して出力し、筆記途中における一連の処理を
抜ける。
【0032】これに対し、ステップS38にてΔθ>S
且つΔL>Pの条件を満たさなかった場合、つまりステ
ップS37で算出された角度変化量Δθ及び移動距離Δ
Lのうち、少なくともいずれか一方が、連続データ判定
用のしきい値S及びP以内であると判定された場合、筆
記途中に得られた座標データdiを連続データとみなし
てステップS40に進み、そこで筆記途中に得られた任
意の座標データdiが連続データである旨を示す情報と
してflag=1を付加して出力し、筆記途中における
一連の処理を抜ける。
且つΔL>Pの条件を満たさなかった場合、つまりステ
ップS37で算出された角度変化量Δθ及び移動距離Δ
Lのうち、少なくともいずれか一方が、連続データ判定
用のしきい値S及びP以内であると判定された場合、筆
記途中に得られた座標データdiを連続データとみなし
てステップS40に進み、そこで筆記途中に得られた任
意の座標データdiが連続データである旨を示す情報と
してflag=1を付加して出力し、筆記途中における
一連の処理を抜ける。
【0033】なお、本実施例においては、タブレットか
らコンピュータに座標データを出力する形態を例に挙げ
て説明したが、本発明に係わる座標入力装置のデータ処
理方法の適用範囲はこれに限定されるものではなく、例
えば、コンピュータ側に出力された座標データを用いて
文字認識等の前処理を行う場合などにも適用することが
できる。
らコンピュータに座標データを出力する形態を例に挙げ
て説明したが、本発明に係わる座標入力装置のデータ処
理方法の適用範囲はこれに限定されるものではなく、例
えば、コンピュータ側に出力された座標データを用いて
文字認識等の前処理を行う場合などにも適用することが
できる。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
筆記直後又は筆記途中において、ペンダウン情報が付加
された3個の座標データを用いて規定のパラメータ(移
動距離、角度変化量)を算出するとともに、その算出結
果と予め設定された連続データ判定用のしきい値とを比
較し、その比較結果に基づいて筆記直後又は筆記途中に
得られた座標データの連続性を判定するようにしたの
で、筆記中であるにもかかわらず、例えば入力ペンがス
ペーサ上を通過したり筆圧が局所的に低下するなどし
て、ペンダウン情報が付加された座標データ間にペンア
ップ情報が付加された座標データが存在したとしても、
これらのデータを連続データとして認識させることがで
きる。その結果、オペレータの意図に反した突発的なデ
ータの欠落が解消されるため、文字認識等においては入
力した文字を正確な画数で認識させることが可能とな
り、これによって認識率の向上が図られる。
筆記直後又は筆記途中において、ペンダウン情報が付加
された3個の座標データを用いて規定のパラメータ(移
動距離、角度変化量)を算出するとともに、その算出結
果と予め設定された連続データ判定用のしきい値とを比
較し、その比較結果に基づいて筆記直後又は筆記途中に
得られた座標データの連続性を判定するようにしたの
で、筆記中であるにもかかわらず、例えば入力ペンがス
ペーサ上を通過したり筆圧が局所的に低下するなどし
て、ペンダウン情報が付加された座標データ間にペンア
ップ情報が付加された座標データが存在したとしても、
これらのデータを連続データとして認識させることがで
きる。その結果、オペレータの意図に反した突発的なデ
ータの欠落が解消されるため、文字認識等においては入
力した文字を正確な画数で認識させることが可能とな
り、これによって認識率の向上が図られる。
【図1】筆記直後におけるデータ処理のフローチャート
である。
である。
【図2】実施例における座標入力装置の機能ブロック図
である。
である。
【図3】入力時のパラメータを示す模式図である。
【図4】実施例における初期設定処理のフローチャート
である。
である。
【図5】初期設定時のパラメータを示す図である。
【図6】初期設定処理における累積度数の分布状態を示
す図である。
す図である。
【図7】筆記中のパラメータを示す図である。
【図8】筆記途中におけるデータ処理のフローチャート
である。
である。
【図9】抵抗膜タブレットの分解斜視図である。
【図10】抵抗膜タブレットの要部断面図である。
1 タブレット 2 演算処理部(CPU) 3 駆動回路 4 検出回路 5 コンピュータ
Claims (4)
- 【請求項1】 入力ペンにて入力面を押圧した際に、前
記入力ペンのアップ/ダウン情報が付加され且つ前記入
力ペンの押圧位置に対応した座標データを収集する座標
入力装置のデータ処理方法において、 筆記直後にペンダウン情報が付加された最初の座標デー
タとこれに続いてペンダウン情報が連続して付加された
2個の座標データとを用いて、第1の座標データと第2
の座標データ間の移動距離、及び第1の座標データと第
2の座標データ間の直線軸と第2の座標データと第3の
座標データ間の直線軸とがなす角度変化量をそれぞれ算
出するとともに、その算出結果と予め設定された連続デ
ータ判定用のしきい値とを比較し、前記算出結果の少な
くともいずれか一方が前記しきい値以内であるときに筆
記直後にペンダウン情報が付加された3個の座標データ
を連続データとして認識することを特徴とする座標入力
装置のデータ処理方法。 - 【請求項2】 入力ペンにて入力面を押圧した際に、前
記入力ペンのアップ/ダウン情報が付加され且つ前記入
力ペンの押圧位置に対応した座標データを収集する座標
入力装置のデータ処理方法において、 筆記途中にペンダウン情報が付加された任意の座標デー
タとその前にペンダウン情報が付加され且つ連続データ
とみなされた2個の座標データとを用いて、第2の座標
データと第3の座標データ間の移動距離、及び第1の座
標データと第2の座標データ間の直線軸と第2の座標デ
ータと第3の座標データ間の直線軸とがなす角度変化量
をそれぞれ算出するとともに、その算出結果と予め設定
された連続データ判定用のしきい値とを比較し、前記算
出結果の少なくともいずれか一方が前記しきい値以内で
あるときに前記任意の座標データを連続データとして認
識することを特徴とする座標入力装置のデータ処理方
法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の座標入力装
置のデータ処理方法において、 ペンダウン情報が付加された第1の座標データを収集し
たのち、ペンダウン情報が付加された第2の座標データ
を収集するまでの間にペンアップ情報が付加された座標
データを収集した場合は、前記ペンアップ情報が付加さ
れた座標データの収集個数をカウントするとともに、そ
のカウント値が規定のリミット値を超えたか否かを判定
し、 前記カウント値が前記リミット値を超えたときは、前記
第1の座標データと前記第2の座標データとを不連続デ
ータとして認識し、 前記カウント値が前記リミット値を超える前に前記第2
の座標データを収集したときは、前記第1の座標データ
と前記第2の座標データとをペンダウン情報が連続して
付加された座標データとして認識することを特徴とする
座標入力装置のデータ処理方法。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の座標入力装
置のデータ処理方法において、 所定条件下での手書き入力によって得られる座標データ
を一定のタイミングで取り込みつつ、それぞれペンダウ
ン情報が連続して付加された3個の座標データを順に用
いて、第2の座標データと第3の座標データ間の移動距
離、及び第1の座標データと第2の座標データ間の直線
軸と第2の座標データと第3の座標データ間の直線軸と
がなす角度変化量を求めるとともに、個々に求めた移動
距離及び角度変化量の度数を累積し、これによって得ら
れた累積度数を参照しつつ、予め規定された角度変化基
準値とこれに対応する移動距離とを連続データ判定用の
しきい値として設定することを特徴とする座標入力装置
のデータ処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2896095A JPH08221179A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 座標入力装置のデータ処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2896095A JPH08221179A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 座標入力装置のデータ処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08221179A true JPH08221179A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12262991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2896095A Pending JPH08221179A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 座標入力装置のデータ処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08221179A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002297318A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-11 | Kenwood Corp | タッチパネル制御装置ならびにタッチパネル制御用プログラム |
JP2005346235A (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Sony Corp | 座標検出装置、座標検出装置の制御方法、座標検出装置の制御プログラム及び座標検出装置の制御方法のプログラムを記録した記録媒体 |
JP2012068710A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Aisin Aw Co Ltd | タッチパネル式操作装置、タッチパネルの操作方法及びコンピュータプログラム |
-
1995
- 1995-02-17 JP JP2896095A patent/JPH08221179A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002297318A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-11 | Kenwood Corp | タッチパネル制御装置ならびにタッチパネル制御用プログラム |
JP2005346235A (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Sony Corp | 座標検出装置、座標検出装置の制御方法、座標検出装置の制御プログラム及び座標検出装置の制御方法のプログラムを記録した記録媒体 |
JP2012068710A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Aisin Aw Co Ltd | タッチパネル式操作装置、タッチパネルの操作方法及びコンピュータプログラム |
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