JPH08221010A - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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JPH08221010A
JPH08221010A JP2814995A JP2814995A JPH08221010A JP H08221010 A JPH08221010 A JP H08221010A JP 2814995 A JP2814995 A JP 2814995A JP 2814995 A JP2814995 A JP 2814995A JP H08221010 A JPH08221010 A JP H08221010A
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shutter
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light guide
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Mitsuru Sato
充 佐藤
Kazuhiro Takasugi
和宏 高杉
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Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示面の幅方向および装置の奥行き方向の小
型化を図り、表示ムラを低減して視認性に優れた昼夜間
の表示を行う。 【構成】 筐体1内部の前面1b側には表示情報のドッ
トに対応した貫通穴5を有する表示基板4が配設され
る。表示基板4にはシャッタ板32を備えたシャッタユ
ニット30が各貫通穴5毎に配設される。表示基板4の
後面側には各貫通穴5に対応したドット反射面16が後
面11bに形成された透光性を有する導光板11が配設
される。導光板11の両側端面11eに形成された傾斜
面26には反射部材27が設けられる。太陽光は筐体1
の上面1aの太陽光導入板3を介して導光板11の上端
面11aより入射され、光源12の光は導光板11の後
面11bより反射部材27で反射されて入射される。こ
れらの光はドット反射面16により反射され、導光板1
1がドット状に面発光し、表示情報のドットに対応した
シャッタ板32が開くと、導光板11からの透過光が通
過して所望の表示が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車道路等に
設置され、LED、ハロゲンランプ、メタルハロイドラ
ンプなどの光源や太陽エネルギーを利用して交通情報等
をドット表示する情報表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車道路等に設置されて交通
情報等を表示する情報表示装置としては、所望の交通情
報が表面に印刷された極めて簡易な構成による固定看板
の他に、特開昭58−55970号公報、特開昭59−
146084号公報に開示されたフリーパターンによる
任意の表示が行えるものが知られている。
【0003】まず、特開昭58−55970号公報に開
示される表示装置は、マトリクス状に配列された複数の
表示ユニットで構成されている。各ユニットには、図1
6(a)に示すように、磁気反転素子101と光ファイ
バー102の射出口103とが上下に設けられており、
光ファイバー102の射入口104側には、ランプ10
5と反射板106で形成される光源107が複数の光フ
ァイバー102毎に1つずつ割り当てられて設けられて
いる。磁気反転素子101は、表面を反射面、裏面を黒
色面とし、回転可能に軸支された円板状に形成されるも
ので、電磁石の作用により表裏反転制御される。また、
光ファイバー102の途中には、図16(b)に示すよ
うに、電磁石108のオン・オフにより回動して光の通
過・遮断を制御する遮光板109を備えた文字制御部1
10が内面を反射面としたケース111内に位置して設
けられている。
【0004】そして、この表示装置により表示を行う場
合、昼間であれば、光源107のランプ105をオフ
し、文字に対応するユニットの磁気反転素子101のみ
表示部の外面側が反射面となり、他の磁気反射素子10
1の外面側が黒色面となるように回転制御する。また、
夜間の場合には、光源107のランプ105をオンし、
文字に対応するユニットの光ファイバー102のみ光を
通過させ、その他の光ファイバー102では遮光板10
9により光を遮断する。
【0005】次に、特開昭59−146084号公報に
開示される表示装置は、図17(a)に示すように、マ
トリクス状に配設された多数の表示ユニットで表示部と
しての表示面が構成され、表示ユニットは、前面を開口
した枠体115と、枠体115の内部に配設された光の
射出部としての光ファイバー116の射出口117と、
シャッタ118と、ストッパー119とを備えて構成さ
れている。光ファイバー116は、射入口120が他の
表示ユニットの光ファイバー116と一括して光源12
1の前方に配設され、光源121からの光を各ユニット
の前面開口に導出している。シャッタ118は、外面が
反射率の低い黒色であって、図17(b)に示すよう
に、光ファイバー116の射出口117の前面に位置
し、中央よりやや上方に設けられた支軸122が枠体1
15の両側面部に回動自在に軸支されている。また、シ
ャッタ118は、図17(b)に示すように、支軸12
2より下部が光ファイバー116の射出口117からの
光を遮光する遮光部をなし、支軸122より上部が枠体
115の上面に固着されたストッパー119に係止する
係止部をなしている。
【0006】そして、この表示装置により表示を行う場
合、暗部となるべき表示ユニットでは、電磁石のコイル
へ通電されずにシャッタ118が図17(b)実線に示
す状態となり、光ファイバー116の射出口117から
の光が遮光される。また、明部となるべき表示ユニット
では、電磁石のコイルに通電されて鉄心が磁化し、シャ
ッタ118は係止部がストッパー119に係止して水平
状態まで回動する。これにより、光ファイバー116の
射出口117から光が射出して所望の表示ユニットが明
るくなって、文字,数字,図形等の表示が行われる。こ
のとき、シャッタ118が庇の役目をして太陽光を反射
させて直接光ファイバー116の射出口117等に当た
るのを防ぐ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
および図17に示す表示装置では、夜間表示に1ドット
の表示に付き1本の光ファイバー102,116を使用
しているが、光ファイバー102,116自体の径が小
さいため、ドットも小さくなり、この種の表示装置を交
通情報表示に使用した場合には、遠く離れた位置からの
視認性が悪いという問題があった。この問題を解消する
ためには、光源107,121の輝度を高めて各光ファ
イバー102,116に入射される光量を増加すること
も考えられるが、その場合には、光源107,121に
より多くの駆動電力が必要となり、無駄に電力を消費す
るという新たな問題が生じる。
【0008】また、光ファイバー102,116を使用
しているので、構成が複雑化してコスト高になるだけで
なく、光源107,121からの光の集光が難しく、そ
の際に損失が生じて一定した表示が行えないという問題
があった。しかも、太陽光の直接反射を利用して昼間の
表示を行う図16の表示装置では、天候の状態や太陽光
の当たる度合いによって表示面全体または一部に表示ム
ラが生じるという問題があった。また、図17の表示装
置では、昼夜問わずに光源121を発光駆動させて表示
を行う構成なので、光源121の電力消費量が大きく、
光源121の寿命も短くなるという問題があった。
【0009】ところで、図18および図19に示すよう
に、バックライトとして光源だけでなく外光も利用した
装置として、特開平5−11249号公報に開示された
液晶表示装置が知られている。この液晶表示装置は、液
晶表示基板125と、液晶表示基板125の下面に配置
されて液晶表示基板125に光を拡散放出する導光板1
26と、導光板126の下面に配置されて液晶表示基板
125を駆動するための駆動回路が搭載されたプリント
基板127を備えて概略構成されている。アクリル板か
らなる導光板126は、裏面全域にわたって反射シート
128が貼付され、液晶表示基板125と対向する側の
表面に拡散板129と反射シート130が配置されてい
る。拡散板129は液晶表示基板125が位置付けられ
る領域に配置され、反射シート130が貼付された導光
板126の上部を除く全域に微細なドット状の白色印刷
模様が施されている。導光板126の一側端面より突出
した延在部131の側端面には光源としての蛍光管13
2が配置されている。蛍光管132が配置された一側端
面と対向する側端面と、導光板126の下端における側
端面にはそれぞれ白色のテープ133が貼付され、導光
板126内の入射光がそのまま通過しないようになって
いる。導光板126の上端の側端面は蛍光管132以外
の他の外光が入射されるように露呈面134を形成して
いる。
【0010】上記のように構成された液晶表示装置で
は、蛍光管132からの光を取り入れるとともに、導光
板126の露呈面134からも外光を取り入れ、これら
の光を液晶表示基板125側の主表面から拡散放出して
いる。これによって蛍光管132の消費電力を低減し、
長寿命化を図っている。
【0011】しかしながら、上述した液晶表示装置で
は、導光板126における上端の側端面が露呈している
ので、この露呈面134より外光を取り込むことはでき
るものの、光源である蛍光管132が導光板126の一
側端面にだけ設けられ、導光板126の裏面全域にわた
る反射シート128によって光を反射させる構成なの
で、導光板126は蛍光管132から離れるに連れて暗
くなり、光源からの距離によって表示面に輝度ムラが生
じ、表示面全体にわたって均一に光を拡散放出すること
ができない。しかも、上記の液晶表示装置では、バック
ライトとして液晶表示基板125の表示面全体に光が放
射するように拡散板129によって光を拡散する構成な
ので、表示面が大きくなるほど上記の表示ムラが顕著に
現れる。したがって、屋外に設置され、昼夜問わずにあ
る程度離れた位置からでも表示内容の識別が要求される
表示面の大きい交通情報表示装置には適さなかった。ま
た、この問題を解消するべく蛍光管132が配置された
反対側の側端面まで明るくするためには、蛍光管132
により多くの駆動電力を必要とし、消費電力が増加する
という問題を引き起こす。
【0012】また、上記液晶表示装置では、プリント基
板127が配置される導光板126の裏面全域に反射シ
ート128が貼付され、蛍光管132以外の外光を取り
込むために導光板126の上端の側端面を露呈した構成
なので、蛍光管132を導光板126の裏面側に配置す
ることができず、その配置位置が露呈面134を除く導
光板126の側端面に限定されるという問題があった。
【0013】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、表示面の幅方向に余分
なスペースを取らず、装置の奥行き方向の小型化も図
れ、表示ムラを低減して視認性に優れた昼夜間のフリー
パターン表示が行える情報表示装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の情報表示装置は、上面1aに太陽光を取り
込むための開口2を有する筐体1と、前記開口に設けら
れ、太陽光を前記筐体内部に導入する太陽光導入板3
と、該筐体の前面1b側に設けられ、表示情報を形成す
る複数の各ドット毎にシャッタを有する表示部31と、
前記太陽光導入板の下部に設けられ、前記表示部と反対
側の後面11bに前記各ドットに対応したドット反射面
16が形成された透光性を有する導光板11と、該導光
板の側端面に沿って設けられた光源12と、表示情報に
基づいて前記表示部のシャッタを制御する制御部60と
を備えたことを特徴としている。また、消費電力の低下
を図るために、太陽光を充電するソーラーバッテリー8
を設け、このソーラーバッテリーの出力を電源として制
御部60が光源12の発光駆動および表示部31のシャ
ッタ制御を行ってもよい。より多くの太陽光を集光する
ために、太陽光導入板3の表面を円弧形状又は多角形状
に形成することもできる。導光板11の発光輝度を均一
にするために、導光板11のドット反射面16,16間
の透過部分17に補助光源28を配設してもよい。
【0015】
【作用】請求項1の情報表示装置において、光源12か
らの光は導光板11の側端面より内部に導入される。昼
間の場合には、筐体1の開口2より太陽光導入板3を介
して入射された太陽光も導光板11の内部に導入され
る。これら光源12からの光および太陽光は導光板11
のドット反射面16により反射され、導光板11がドッ
ト状に面発光する。そして、制御部60が表示情報に基
づいて表示情報のドットに対応した表示部31のシャッ
タを開くと、そこから導光板11のドット状の反射光が
通過する。これにより、導光板11では表示情報を形成
するシャッタ部分が他の部分に比べて明るくドット状に
面発光し、昼夜間のいずれにおいても視認性に優れた表
示が行われる。請求項2の情報表示装置では、昼間の太
陽光をソーラーバッテリー8が充電する。制御部60は
ソーラーバッテリー8の出力を電源として光源12の発
光駆動および表示部31のシャッタ制御を行う。これに
より、消費電力が低下し、エネルギーの省力化が図れ
る。請求項3の情報表示装置では、円弧形状又は多角形
状に形成された太陽光導入板3の表面から太陽光を導光
板11に導入する。これにより、導光板11に導入され
る太陽光の導入範囲が拡張し、より多くの太陽光を集光
して十分な光量の光を導光板11に導入することができ
る。請求項4の情報表示装置では、周囲に比べて輝度の
低い導光板11の透過部分17に補助光源28を配置
し、導光板11全体の発光輝度を均一化する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して具
体的に説明する。 (情報表示装置の一実施例)図1は本発明による情報表
示装置の外観を示す斜視図、図2は図1における筐体の
横方向に断面をとって上から見た平断面図、図3は同装
置における導光板の側面図、図3(b)は導光板の後面
図、図4(a)は同装置の表示部を示す一部拡大後面
図、図4(b)は同平面図、図5は同装置の表示部を示
す分解斜視図、図6は同装置のシャッタユニットを示す
後面図である。
【0017】図1に示すように、この実施例の情報表示
装置は、外形をなす奥行き寸法の短い薄型箱形状の筐体
1の上面1aに開口2が形成されている。細長四角形状
の開口2には、太陽光を筐体1内部に通過させるための
長方形状の太陽光導入板3が上面1aと平行に着脱可能
に設けられている。なお、以下に説明する実施例では、
外光を太陽光としている。
【0018】太陽光導入板3は、電気的に切換可能な液
晶ディスプレイやエレクトロクロミックディスプレイ、
ホトクロミックディスプレイなどの表示機器(電子機
器)で構成される。この場合、電気的に制御でき、機械
的制御でないことからも信頼性が向上し、後述するシャ
ッタユニット11が正常に動作しないなど装置に何らか
の異常が発生しても、太陽光導入板を例えば黒く制御し
て太陽光の導入を禁止することにより、誤表示の防止を
図ることができる。
【0019】筐体1の前面1bには、表面に黒色が施さ
れた表示基板4が立設されている。表示基板4には、ド
ットを構成する複数の貫通穴5がマトリックス状に形成
されている。さらに説明すると、貫通穴5は、隣合う貫
通穴5,5間でハレーションを起こさず十分なコントラ
ストが得られ、自動車道路等に設置されて交通情報等を
表示する情報表示装置として、走行中の自動車等から表
示情報を効率的に認識できるように、貫通穴5の直径よ
りも貫通穴5,5間の中心間隔が大きく形成されてい
る。具体的には、例えば貫通穴5の直径20mmで中心
間隔30mm毎の割合で縦横16個ずつ規則的に形成さ
れて16×16のドットを構成している。
【0020】表示基板4の前面側には、外部からの雨の
浸入やゴミの混入などを防ぐための透光性を有するカバ
ー部材6が表示基板4と平行に取り付けられている。こ
のカバー部材6は、少なくとも貫通穴5と対向する部分
より太陽光または後述する主光源12,補助光源18
(人工光)の透過が可能となっている。なお、表示基板
4の前面に黒色を施さず、カバー部材6の前面の貫通穴
5と対応する部分以外に黒色を施し、太陽光または後述
する主光源12,補助光源18の光を透過させてもよ
い。
【0021】筐体1の内部又は外部で、表示に支障を来
さない位置にはソーラーバッテリー8が設けられてい
る。ソーラバッテリー8は、昼間のときに太陽光を充電
するもので、充電された電力は、後述するシャッタユニ
ット11を駆動する際に各部の駆動電源として使用され
る他、後述する主光源12および補助光源18を発光駆
動する電源としても使用される。このように、ソーラー
バッテリー8によって昼間に太陽光を充電でき、別電源
を設ける必要なく、その電力を光源12,18の駆動や
シャッタユニット11の駆動に使用することができる。
【0022】筐体1の前面1bの周辺部には、上辺から
手前に突き出し、両側辺にかけて下り勾配に傾斜した庇
9が設けられており、表示面への太陽光の直接光を遮蔽
している。
【0023】表示基板4の後面側には、表示基板4に密
着して薄板正方形状の導光板11が立設されている。導
光板11は透光性を有する部材、例えばアクリル板で構
成され、前面11aおよび後面11bに対して直角をな
すように上端面11cが平坦面に研磨されている。導光
板11の左右の側端面11eには、それぞれ側端面11
eに沿って主光源12が着脱可能に設けられている。
【0024】主光源12は例えば複数のLED12aを
回路基板12bに一定間隔で直線状に配列してケース1
2c内に収容したLEDアレイ12Aで構成され、各L
ED12aからの出射光を導光板11の左右の側端面1
1eより内部に入射している。ケースの両端は、例えば
板バネからなるコ字状のクリップ等の固定手段13によ
り導光板11の側端面11eに沿って平行に着脱可能に
固定保持される。なお、主光源12はLEDに限らず、
ハロゲンランプ、メタルハロイドランプなど高輝度のも
のであればよい。
【0025】主光源12が取り付けられる導光板11の
側端面11eには、上端面11cから下端面11dにわ
たって傾斜面26が連続形成されている。傾斜面26
は、図3に示すように、表示基板4側に向かって45°
の下り勾配で傾斜しており、その表面には例えばアルミ
などの反射部材27が接着や蒸着によりコーティングさ
れている。この傾斜面26では、主光源12から出射さ
れた光を表面の反射部材27によって導光板11の内部
中心に向けて反射させている。なお、傾斜面26の傾斜
角度は、導光板11の前面11aで全反射して後述する
ドット反射面16に最大限に光を導入できる角度であれ
ば、特に45°に限ることはない。
【0026】導光板11における表示基板4と反対側の
後面11bには、複数のドット反射面16が各ドットを
なす貫通穴5と同一ピッチで形成されている。導光板1
1の後面11bにおけるドット反射面16を除く他の部
分は透過面17を形成している。
【0027】各ドット反射面16は円形の不透明な印刷
からなり、例えば白色インキによって形成されている。
各ドット反射面16は例えば主光源12に最も近い位置
の面積が最も小さく、主光源12から離れるにしたがっ
てその面積が大きくなるように形成されており、各ドッ
ト反射面16に対する主光源12や太陽光の入射光量の
均一化を図っている。各ドット反射面16の中心は、昼
夜間表示を行う際に対向する表示基板4の各貫通穴5の
中心と一致しており、太陽光や主光源12より導光板1
1に導入された光のうち、導光板11の表示基板4側の
前面11aに対して例えば48°以下で入射し、この表
示基板4側の前面11aで全反射された光を表示基板4
側に乱反射している。これにより、導光板11における
貫通穴5の位置に対応した部分がドット状に面発光し
て、その光が表示基板4側に透過される。
【0028】なお、ドット反射面16は、ドットをなす
領域内に多数の細かいドットの白色印刷を施してもよ
く、また白色印刷に限らず、不透過性のフィルムを貼着
したり、表面にドット状のナシ地処理を施して細かい凹
凸を形成してもよい。また、ドット反射面16の印刷部
分に直線状のスリット(無印刷部)を上下方向に複数形
成すれば、ドット反射面16より部分的に光を透過さ
せ、ドット反射面16の中間部分が暗くなるのを防ぐこ
とができる。
【0029】導光板11における下端面11dには、例
えばアルミなどの反射部材18が接着や蒸着によりコー
ティングされている。反射部材18は主光源12からの
光が導光板11の下端面11dより透過して漏れないよ
うに導光板11の上側に反射している。
【0030】ところで、図4(a),(b)に示すよう
に表示基板4には、貫通穴5を開閉して反射板10から
導かれた光を通過・遮断するためのシャッタユニット3
0が各貫通穴5毎に配設されている。このシャッタユニ
ット30は、表示基板4とともに表示部31を構成する
もので、表示基板4の後面側に対して貫通穴5毎に取り
付けられ、貫通穴5を開閉するシャッタ板32と、シャ
ッタ板32を駆動するシャッタ駆動部33とを備えて構
成されている。
【0031】シャッタ板32は、表示基板4に設けられ
た貫通穴5よりやや大きめの薄板円盤状に形成されてい
て、図5に示すように、その円形部分の放射方向に単一
に延出形成された棒板状の取付片32aが設けられてい
る。取付片32aの延出端部には、所定の厚み(前後幅
H1)を有して後面側に延出した円柱形状のスペーサ3
2bが形成され、このスペーサ32bには前後方向に貫
通した略半月状の嵌合孔32cが設けられている。ま
た、シャッタ板32の前後面には、黒色が施されてい
る。
【0032】シャッタ駆動部33は、図5に示すよう
に、基台34と、回転軸41と、例えば継鉄または鉄芯
等による磁性体43とで構成されている。基台34は、
例えば合成樹脂等の非磁性材によって略立方形状に形成
されていて、シャッタ板32の取付片32aに設けられ
たスペーサ32bが嵌挿される嵌挿溝35が設けられて
いる。この嵌挿溝35は、スペーサ32bの前後幅H1
に対し、これと略同一の隙間幅H2を有し、基台34の
上面34aから隣接する一方の側面34dにかけて切り
欠かれるとともに、その奥方には互いに90°で隣接し
た垂直および水平な当接面35a,35bを有して形成
されている。
【0033】基台34の前面34bおよび後面34cの
略中央部分には、後述する回転軸41が回転自在に挿通
される軸孔36が嵌挿溝35を介してそれぞれ前後に穿
設されている。この軸孔36は、嵌挿溝35より後面側
では大径36aに、嵌挿溝35より前面側では小径36
bに形成されている。
【0034】基台34の後面34cには、側面34dの
嵌挿溝35の開口方向に開口する挿通孔37aを有した
コイル取付部37が基台34と一体に形成されている。
このコイル取付部37には、コイル38が取り付けられ
ていて、コイル38の各先端38a,38aは基台34
の前面34b側に延出した電気接続用の各端子39,3
9にそれぞれ接続されている。
【0035】基台34の前面34bには、基台34を表
示基板4に固定するための複数の固定脚40が延出して
設けられている。そして、固定脚40および前記各端子
39,39は、表示基板4の所定位置(シャッタ板32
を貫通穴に対応させる位置)に設けられた固定孔4aお
よび端子孔4bに挿通固定される。
【0036】回転軸41は、例えば合成樹脂等の非磁性
材によりなるもので、その外周は、基台34の後面34
cに穿設された大径の軸孔36aに回転自在に挿通され
るべく太径に形成され、前端部分は基台34の前面34
bに穿設された小径の軸孔36bに回転自在に挿通され
るべく細径に形成されていて、この太径と細径との境に
はフランジ41aが形成されている。回転軸41には、
フランジ41aより後方(つまり太径部分)に、その周
面の一部がシャッタ板32に設けられたスペーサ32b
の前後幅H1と同一の幅H3分切り欠かれていて、スペ
ーサ32bに設けられた略半月状の嵌合孔32cに位置
決めされて嵌合するように断面略半月状に形成されてい
る。また、回転軸41の後端部には、一方(図5中上
側)の面がN極に磁化されて、他方(図5中下側)の面
がS極に磁化された各磁化面42a,42bを有した永
久磁石42が固定されている。
【0037】磁性体43は、互いに平行する上方の延出
片43aおよび下方の延出片43bを有して馬蹄形状
(略U字形状)に形成されていて、下方の延出片43b
はコイル取付部37の挿通孔37aに嵌入される。ま
た、上方の延出片43aと下方の延出片43bとの間で
ある間隙部44は、回転軸41の太径部分の寸方よりも
大きく形成されている。
【0038】このように構成されたシャッタユニット3
0は、基台34の嵌挿溝35にシャッタ板32を嵌挿さ
せ、このシャッタ板32を回転軸41によって基台34
に対して回転自在に固定し、磁性体43の下方の延出片
43bをコイル取付部37の挿通孔37aに嵌入させる
ことにより一つのユニットとして組み立てられる。
【0039】そして、組み立てられたシャッタユニット
30は、表示基板4の端子孔4bおよび固定孔4aに基
台34の各端子39,39および固定脚40を挿通させ
ることによって、貫通穴5と対応するように表示基板4
の後面側に位置決め固定される。さらに、回転軸41は
軸線が表示基板4に対して垂直となるように基台34に
回転自在に設けられ、回転軸41に固定されたシャッタ
板32は、回転軸41を中心として貫通穴5を開閉する
ように表示基板4と平行に回転される。
【0040】そして、図6に示すようにシャッタユニッ
ト30が組み立てられた状態において、磁性体43の下
方の延出片43bをコイル取付部37の挿通孔37aに
嵌入させたことにより、磁性体43の上方の延出片43
aと下方の延出片43bとの間の間隙部44は、磁気に
よる一種のループ回路を形成している。磁性体43は、
その上方の延出片43aと下方の延出片43bとの間
で、基台34に対して基台34の後面34cに穿設され
た大径の軸孔36aを跨ぐように配置されていて、シャ
ッタ板32の回転中心である回転軸41は、磁性体43
の間隙部44に位置し、回転軸41の後端部に固定され
た永久磁石42は、間隙部44である磁性体43の上方
の延出片43aの先端部43aaと下方の延出片43b
の先端部43bbとの間の中央に位置することになる。
【0041】シャッタユニット30が表示基板4に固定
された状態において、シャッタ板32は、図6に示すよ
うに貫通穴5の中心とシャッタ板32の回転中心とを結
ぶ線L1と直交する線L2上に配設される。(以下、シ
ャッタ板32のこの位置を初期状態という。) また、シャッタ板32は、回転軸41を中心に回転自在
に固定されているが、その回転角は、取付片32aの側
縁部分が基台34に設けられた嵌挿溝35のそれぞれの
当接面35a,35bに当接して90°に規制されてい
る。永久磁石42は、シャッタ板32が初期状態にある
際、平行に形成された磁性体43の上方の延出片43a
と下方の延出片43bとの間において、その平行度に対
して例えば45°傾いて配置され、各磁化面42a,4
2bがそれぞれ上方の延出片43aと下方の延出片43
bとに近接する。なお、この永久磁石42の配置は、シ
ャッタ板32の取付片32aに設けられたスペーサ32
bの嵌合孔32cに回転軸41の一部切り欠き部を嵌合
させることにより位置決めされる。
【0042】永久磁石42は、シャッタ板32が初期状
態にある際、コイル38が通電されなければ、図6に示
すように、その各磁化面42a,42bが磁性体43の
上方の延出片43aまたは下方の延出片43bの先端部
にそれぞれ吸引されてその状態を保持する。また、図6
に一点鎖線で示すように、永久磁石42は、シャッタ板
32が90°回転して貫通穴5を閉鎖した際(以下、シ
ャッタ板32のこの位置を閉鎖状態という。)にも同様
に各磁化面42a,42bが磁性体43の下方の延出片
43bまたは上方の延出片43aの先端部にそれぞれ吸
引されてその状態を保持する。ゆえに、シャッタ板32
は、コイル38が通電されなければ、永久磁石42が上
方の延出片43aまたは下方の延出片43bの先端部に
吸引されることにより、初期状態または閉鎖状態で保持
される。
【0043】また、上述した構成の表示部11におい
て、貫通穴5は、隣合う貫通穴5,5間でハレーション
を起こさず十分なコントラストが得られ、自動車道路等
に設置されて交通情報等を表示する情報表示装置とし
て、走行中の自動車等から、表示された情報を効率的に
認識できるように配置されている。このように配置され
た各貫通穴5に対し、シャッタユニット30を表示基板
4の後面側あるいは前面側に全て配設した場合、シャッ
タ板32が開閉する際に、隣接するシャッタユニット3
0,30のシャッタ板32,32が当接し、図4(a)
に示すようなシャッタ板32が互いに干渉するデッドゾ
ーンDが形成される恐れがある。
【0044】このため、この実施例におけるシャッタユ
ニット30では、シャッタ板32の取付片32aに、所
定の厚み(前後幅H1)を有して後面側に延出したスペ
ーサ32bが形成されている。そして、シャッタユニッ
ト30を組み立てる際に、シャッタ板32の前後を反転
させることにより、スペーサ32bが前方向に延出する
配置となって、共通する同一部品を用いて形成された二
種類のシャッタユニット30Aとシャッタユニット30
Bを得ることができる。よって、シャッタユニット30
Aとシャッタユニット30Bとを表示基板4の後面側に
対して貫通穴5毎に交互に取り付けることにより、図4
(b)に示すように隣接するシャッタ板32,32間に
H1の高低差が生じ、隣接するシャッタ板32,32が
それぞれ当接して互いに干渉するようなことがなく、全
てのシャッタユニット30を表示基板4の後面側あるい
は前面側に配置することが可能となる。
【0045】上述したシャッタ駆動部33は、後述する
制御回路(制御部)60からの制御信号によってコイル
38が通電されたときに、コイル38に流れる電流の方
向によって磁性体43の上方の延出片43aおよび下方
の延出片43bを磁化して異なる極性に制御し、これに
よって貫通穴5に対するシャッタ板32の開閉を駆動し
ている。
【0046】図7は前述したシャッタ駆動部を制御する
ための制御回路60のブロック構成図であり、制御回路
60は、通信制御部61、切換部62、文字展開部6
3、ドットデータ記憶部64、ドットデータ比較部6
5、表示出力部66、出力監視部67、電源制御部69
を備えて構成されている。
【0047】通信制御部61は、外部からの無線による
表示内容を示す文字情報の他、太陽光導入板3が液晶デ
ィスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、ホト
クロミックディスプレイなどの表示機器で構成される場
合には、この表示機器の色の濃さを任意に切り換えるた
めの切換情報を受信している。
【0048】切換部62には、例えばフォトダイオー
ド、フォトトランジスタで構成される調光センサ70か
らの信号が入力しており、太陽光導入板3が液晶ディス
プレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、ホトクロ
ミックディスプレイなどの表示機器で構成される場合
に、通信制御部61が受信した切換情報や調光センサ7
0の信号に基づいて表示機器を所望の色の濃さに切換制
御している。
【0049】文字展開部63は、通信制御部61が受信
した文字情報を1文字毎に貫通穴5の数(例えば16個
×16個)に対応するマトリックス上に展開されたドッ
トデータに変換している。
【0050】ドットデータ記憶部64は、現在表示メモ
リ64aと変更表示メモリ64bとを備えており、現在
表示メモリ64aには、現在表示されている文字のドッ
トデータが記憶されている。また、変更表示メモリ64
bには、表示展開部63で展開された今回表示される文
字のドットデータが記憶されており、新たな表示を行う
度に、そのときに記憶されていたドットデータが現在表
示メモリ64aに書き換えられるようになっている。
【0051】ドットデータ比較部65は、現在表示メモ
リ64aに記憶された現在のドットデータと、変更表示
メモリ64bに記憶された今回のドットデータとを比較
し、現在のドットデータと重ならない今回のドットデー
タを表示出力部66に出力している。
【0052】表示出力部66は、ドットデータ比較部6
5から入力される現在のドットデータと重ならない今回
のドットデータに対応したシャッタ板32のみが開閉さ
れるように、各ドットデータに対応するシャッタ駆動部
33に対し、制御信号としてコイル38への通電を行う
ためのシャッタ開信号またはシャッタ閉信号を出力して
いる。
【0053】出力監視部67は、ソーラーバッテリー8
の出力を監視するもので、例えば太陽が陰って周囲が暗
くなり、ソーラーバッテリー8の出力が予め設定された
値(電圧値)より低くなったときに、主光源12に電源
を供給するための電源供給信号を電源制御部69に出力
しており、通常は主光源12への電源供給を停止するた
めの電源停止信号が電源制御部69に出力されている。
なお、ソーラーバッテリー8の出力と比較される設定値
は、周囲が暗くなり、太陽光のみでは表示を行うのに不
十分なときのソーラーバッテリー8の出力値に合わせて
予め設定されている。
【0054】電源制御部69は、出力監視部67からの
電源供給信号によってソーラーバッテリー8を介して主
光源12に電源を供給し、出力監視部67からの電源停
止信号によってソーラーバッテリー8を介しての主光源
12への電源供給を停止する制御を行っている。
【0055】次に、シャッタユニットの開閉動作を図8
(a)〜(c)および図9(a)〜(c)に基づいて説
明する。なお、図8(a)における永久磁石42は、上
側の磁化面42aがN極に磁化され、下側の磁化面42
bがS極に磁化されているものとする。
【0056】まず、シャッタユニットの閉動作を図8
(a)〜(c)に基づいて説明すると、永久磁石42の
N極面(磁化面42a)は、コイル38が通電していな
い初期状態で、磁性体43の上方の延出片43aの先端
部43aaに吸引される。これにより、永久磁石42
は、N極面(磁化面42a)が上方の延出片43aの先
端部43aaの内面と対向した位置に吸引保持され、シ
ャッタ板32が貫通穴5から90°離れた位置に保持さ
れている。
【0057】この状態で、制御回路60からのシャッタ
閉信号がシャッタ駆動部33に入力してコイル38が通
電されると、図8(a)に示すように磁性体43の上方
の延出片43aがN極に、下方の延出片43bがS極に
それぞれ磁化される。これにより、永久磁石42のN極
面(磁化面42a)は、N極である上方の延出片43a
に反発し、回転軸41を中心として貫通穴5に45°近
づく位置まで回転する(図8(b))。
【0058】続いて、永久磁石42のN極面(磁化面4
2a)がS極である下方の延出片43bに吸引されると
ともに、永久磁石42のS極面(磁化面42b)がN極
である上方の延出片43aに吸引され、シャッタ板32
が回転軸41を中心として貫通穴5を塞ぐ位置まで回転
する(図8(c))。このとき、永久磁石42のN極面
(磁化面42a)は、下方の延出片43bの先端部43
bbの内面に吸引され、シャッタ板32は、貫通穴5を
塞いだ位置(閉鎖状態)に保持される。
【0059】次に、シャッタユニットの開動作を図9
(a)〜(c)に基づいて説明する。シャッタ板32が
閉鎖状態で保持された図9(a)の状態で、制御回路6
0からのシャッタ開信号がシャッタ駆動部33に入力し
てコイル38が通電されると、磁性体43の上方の延出
片43aがS極に、下方の延出片43bがN極にそれぞ
れ磁化される。これにより、永久磁石42のN極面(磁
化面42a)は、N極である下方の延出片43bに反発
し、回転軸41を中心として貫通穴5から45°離れた
位置まで回転する(図9(b))。
【0060】続いて、永久磁石42のN極面が(磁化面
42a)がS極である上方の延出片43aに吸引される
とともに、永久磁石42のS極面(磁化面42b)がN
極である下方の延出片43bに吸引され、シャッタ板3
2が回転軸41を中心として貫通穴5から90°離れた
位置(初期状態)まで回転する(図9(c))。このと
き、永久磁石42のN極面(磁化面42a)は、上方の
延出片43aの先端部43aaの内面に吸引され、シャ
ッタ板32は初期状態で保持される。
【0061】ゆえに、上述したシャッタユニット30で
は、コイル38が通電されたときの磁性体43(上方の
延出片43aまたは下方の延出片43b)に対する永久
磁石42の反発・吸引を利用して貫通穴5に対するシャ
ッタ板32の開閉を行っている。すなわち、最初の45
°回転させる動作を磁性体43に対する永久磁石42の
反発により行い、後の45°回転させる動作を磁性体4
3に対する永久磁石42の吸引によって行っている。ま
た、初期状態または閉鎖状態でのシャッタ板32の保持
は、コイル38への通電を行わずに磁性体43(上方の
延出片43aまたは下方の延出片43b)への永久磁石
42の吸引を利用している。
【0062】このように、上述した表示部31を有した
情報表示装置は、昼夜間表示を行うにあたって、主光源
12からの光を太陽光等の外光とともに導光板11を介
して表示基板4の後面側に導く。そして、表示基板4に
配設されたシャッタユニット30のうち、文字情報のド
ットに対応する貫通穴5のシャッタ板32を開いて光を
通過させて所望の文字,数字,図形等の情報を表示す
る。
【0063】上述した情報表示装置は、16×16ドッ
トで1文字を形成する筐体を1ユニットとし、図10に
示すように、複数個(図示の例では7個)の筐体を連続
配置して構成されている。そして、シャッタ板が開いて
いる貫通穴から光を通過させることにより、図11に示
すような「工事中 通行止」などの任意の文字情報の表
示を無線からの指令により行っている。
【0064】さらに昼間表示と夜間表示を行う場合の動
作について説明する。まず、昼間表示を行う場合には、
出力監視部67からの電源停止信号により電源制御部6
9がソーラバッテリー8からの電力供給を停止してい
る。導光板11の各ドット反射面16が表示基板4の各
貫通穴5の位置と一致している状態で、太陽光導入板3
より導入された光は、導光板11の上端面11cより導
光板11の内部に導入される。導光板11に導入された
光のうち、導光板11の表示基板4側の前面11aで全
反射された光は各ドット反射面16によって表示基板4
側に乱反射される。そして、導光板11における各貫通
穴5の位置に対応した部分がドット状に面発光し、その
光により表示部31を後面側から照射して表示情報のド
ットに対応する貫通穴5のシャッタ板32を開いて光を
通過させることで所望の表示情報が表示される。
【0065】次に、夜間表示を行う場合や例えば太陽光
が陰って周囲が暗くなり、太陽光のみによる表示が不可
能な場合には、出力監視部67がソーラーバッテリー8
の出力を監視し、ソーラーバッテリー8の出力が設定値
よりも低くなると、電源制御部69に電源供給信号を出
力する。電源制御部69は出力監視部67からの電源供
給信号によってソーラーバッテリー8からの電力によっ
て主光源12を発光駆動する。主光源12からの光は,
導光板11の左右の側端面11eに入射され、両側端面
11eの傾斜面26に設けられた反射部材27によって
導光板11の内部に反射して導入される。これにより、
導光板11には上端面11cより太陽光が導入された状
態で、両側端面11eより主光源12からの光が導入さ
れる。以下、上記の動作と同様に導光板11の各ドット
反射面16の乱反射により導光板11における各貫通穴
5の位置に対応した部分がドット状に面発光し、表示情
報のドットに対応する貫通穴5のシャッタ板32を開い
て光を通過させることで所望の表示情報が表示される。
【0066】以上説明した実施例の情報表示装置によれ
ば、以下に示す効果を奏する。主光源12は導光板11
の側端面11eの傾斜面26に沿って導光板11の後面
11b側に配置され、太陽光導入板3は導光板11の上
端面11cに配置された構成なので、太陽光を導光板1
1に導くための反射板等の部品が不要で、導光板11の
幅方向および奥行き方向に大きなスペースを取ることな
く主光源12を配置でき、幅方向および奥行き方向の寸
法を小さくして装置全体の小型化が図れ、従来の固定看
板程度の厚さでフリーパターン表示による情報表示装置
を構成することができる。
【0067】主光源12からの光および太陽光を導光板
11の周端面から取り込み、いずれの光も導光板11の
各ドット反射面16で反射して筐体1の前面1a側に透
過し、ドットをなす貫通穴5をシャッタユニット30に
より開閉して光を通過・遮断する構成なので、導光板1
1を移動させることなく導光板11のドット反射面16
でドット状に面発光させて光をシャッタユニット30に
入射させることができ、従来のような外部からの太陽光
の直接光による表示ムラを低減し、視認性に優れた所望
のフリーパターン表示を行うことができる。
【0068】昼間の太陽光を充電するソーラーバッテリ
ー8の出力を監視し、この監視結果に基づいて主光源1
2に対する電源供給・停止を制御しているので、例えば
昼間表示を行っている際に、周囲が暗くなって太陽光の
みの表示が不可能になっても、主光源12に電源を供給
して導光板11に光を入射することにより、表示基板4
側に透過される光量を主光源12で補うことができる。
【0069】さらに、前述した表示部31を採用するこ
とにより下記の効果を奏する。光の通過・遮断をするシ
ャッタユニット30は、シャッタ板32およびシャッタ
板32を駆動するシャッタ駆動部33を備えた一つのユ
ニットを構成し、このユニットは表示基板4の貫通穴5
に対して位置決め固定されるので、表示部31の製造が
容易となり、その工程におけるコストを低減することが
できる。
【0070】シャッタユニット30は、シャッタ板32
が表示基板4と平行に回転移動して貫通穴5を開閉する
構成であり、このシャッタ板32を前後に反転させて取
り付けることで、表示基板4に対してシャッタ板32の
移動高さが異なる二種類のシャッタユニット30Aとシ
ャッタユニット30Bとを共通する同一部品より構成す
ることができる。然るに、このような構成のシャッタユ
ニット30Aおよびシャッタユニット30Bでは、貫通
穴5が表示情報を効率的に認識できるような配置にある
表示基板4に対して、ドットをなす貫通穴5毎に対応し
て交互に取り付けることにより、全てのシャッタユニッ
ト30A,30Bを表示基板4の後面側(一方の面側)
のみに取り付けることができ、シャッタ板32の開閉時
には、隣接するシャッタユニット30,30のシャッタ
板32,32がそれぞれ当接・干渉することがない。し
かも、ドットをなす貫通穴5を開閉するシャッタ板32
は、表示基板4と平行に移動する構成なので、従来のよ
うに視野角が狭くなることがない。
【0071】そして、全てのシャッタユニット30は、
表示基板4の後面側(一方の面側)のみに取り付けられ
るとともに、シャッタ板32が表示基板4と平行に回転
移動する構成なので、表示部31は表示基板4を基部と
した平板状に形成され、表示部31の奥行き方向におけ
る小型化を図ることができる。しかも、表示部31が表
示基板4を基部とした平板状に形成されたことにより、
複数枚の表示基板4を各貫通穴5の位置が合うように筐
体1の奥行き方向に積層配設することが可能となり、積
層された各表示基板4のシャッタ板32を例えば赤、
青、緑、黒などの色フィルタで構成して任意に開閉制御
すれば、多色によるフリーパターン表示を行うことがで
きる。
【0072】表示の指令は、外部から無線により遠隔操
作される構成なので、独立した表示装置を提供でき、電
気が通っていない山間部などでも、昼間は太陽光を利用
し、夜間はソーラーバッテリー8に充電された電力によ
り光源7を駆動して所望の表示を行うことができる。
【0073】シャッタ駆動部33のコイル38への通電
は、シャッタ板32の開閉時のみで、コイル38が通電
していない状態では、シャッタ板32が永久磁石42に
吸引保持される構成なので、電力の消費が少なく、エネ
ルギーの省力化を図ることができ、夜間の表示において
もソーラーバッテリー8で充電された電力で十分動作さ
せることが可能である。
【0074】表示に際しては、現在のドットデータと重
ならない今回のドットデータに対応する貫通穴5に対し
てのみシャッタ板32の開閉が制御される構成なので、
シャッタ板32の開閉が必要最小限に抑えられ、さらに
エネルギーの省力化を図ることができる。
【0075】(導光板の他の実施例)次に、図12は導
光板の他の実施例を示す図である。この実施例の導光板
11には、ドット反射面16,16間の透過面17に補
助光源18が配設されている。補助光源18は、導光板
11に対して主光源12からの光が入射した際に、十分
な輝度が得られない部分、例えば主光源12から離れた
入射される光の輝度が低い箇所に適宜配設されるもので
ある。
【0076】この構成によれば、補助光源18に近接す
るドット反射面16に対して、補助光源18の無い他の
ドット反射面16よりも多くの光が入射し、導光板11
上の全てのドット反射面16における表示基板4側への
放射輝度の均一化を図ることができる。なお、補助光源
18としては、例えばLED、ハロゲンランプ、メタル
ハロイドランプなどの他、主光源12の補助として使用
されるので、配設スペースを必要としないものであれ
ば、あまり高輝度の光源でなくても十分効果を得ること
ができる。
【0077】(太陽光導入板の他の実施例)次に、図1
3は太陽光導入板の他の実施例を示す図である。この実
施例の太陽光導入板3は、表面が半円形状の曲面3aで
形成されている。この構成によれば、導光板11に導入
される太陽光の導入範囲を拡張でき、より多くの太陽光
を集光して十分な光量の光を導光板11に導入して明確
な表示を実現することができる。なお、太陽光導入板3
の上面の形状は、半円形の曲面3aに限らず、多角形状
であってもよい。
【0078】(導光板に形成されるドット反射面の他の
実施例)次に、図14(a),(b)は導光板に形成さ
れるドット反射面の他の実施例を示す図である。図14
(a)に示すドット反射面16は、ドットをなす領域内
に多数の細かい微小ドット16aの白色印刷が施されて
いる。図14(b)に示すドット反射面16は、ドット
をなす領域内の上下方向に白色印刷による印刷部16b
と無印刷部16cが交互に形成されており、印刷部16
b,16b間に位置する無印刷部16cはスリット16
dを形成している。これらの構成によれば、ドット反射
面16の中間部分が暗くなるのを防いで表示ムラを低減
することができる。なお、ドット反射面16は白色印刷
に限らず、不透過性のフィルム(色付きフィルタ)を貼
着したり、表面にドット状のナシ地処理を施して細かい
凹凸を形成してもよい。
【0079】(導光板の他の実施例)次に、図15は導
光板の他の実施例を示す図である。図15に示す導光板
11は、前面11aおよび後面11bに対して直角をな
すように上端面11c、下端面11d、左右の側端面1
1eがそれぞれ平坦に研磨され、この平坦面に沿って主
光源12が着脱可能に取り付けられている。この構成に
よれば、主光源12を左右の側端面11eに沿って配設
し、主光源12からの光を直接導光板11の内部に導入
することができ、図2および図3に示すように、導光板
11に傾斜面26を形成して反射部材27をコーティン
グする必要がなく、主光源12を導光板11の後面11
b側に配置しない分だけ奥行き方向の寸法をさらに小さ
くすることが可能となる。
【0080】ところで、上述した実施例では、表示部3
1をシャッタ板32とシャッタ駆動部33で構成し、ド
ットをなす貫通穴5に対するシャッタ板32の開閉を制
御して所望の表示を行う構成について説明したが、表示
部31を例えば液晶ディスプレイ、エレクトロクロミッ
クディスプレイ、電気光学セラミックス(PLZT)シ
ャッタなどで構成すれば、上述したシャッタ機構を使用
した装置に比べてドット間隔がより細かくなり、より詳
細なパターン表示を行うことができる。
【0081】ここで、PLZTシャッタとは、セラミッ
クス材料で形成されるPLZTの両側に偏光子と検光子
とを配設し、PLZTへの電圧の印加によって発生する
複屈折効果から直線偏波光が楕円偏波光に変換され、偏
光子を通して強度変調された光出力が得られるものであ
る。
【0082】また、上述した実施例では、無線による指
令やソーラーバッテリーを用いて表示を行う構成につい
て説明したが、外部の商用電源を使用して有線により表
示を行う構成としてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の情報表示装置によれば、光源は導光板の側端面に沿っ
て配置され、太陽光導入板は導光板の上端面側に位置し
て筐体の開口に配置された構成なので、太陽光を導光板
に導くための反射板等の部品が不要で、導光板の幅方向
および奥行き方向に大きなスペースを取ることなく光源
を配置でき、幅方向および奥行き方向の寸法を小さくし
て装置全体の小型化が図れ、従来の固定看板程度の厚さ
でフリーパターン表示による情報表示装置を構成するこ
とができる。しかも、光源からの光および太陽光を導光
板の周端面から取り込み、いずれの光も導光板の各ドッ
ト反射面で反射することにより、導光板を表示情報の各
ドットに合わせて面発光させ、表示部のシャッタを開閉
して表示情報の各ドットに対応したシャッタ部分より導
光板からのドット状の透過光を通過・遮断する構成なの
で、表示情報を形成するドットに対応したシャッタ部分
のみを他の部分に比べて明るく発光させて昼夜間のいず
れにおいても視認性に優れた所望のフリーパターン表示
を行うことができる。請求項2の情報表示装置によれ
ば、ソーラーバッテリーに充電された昼間の太陽光を光
源およびシャッタの駆動電力として使用することができ
るので、消費電力が低下し、エネルギーの省力化が図れ
る。請求項3の情報表示装置によれば、導光板に導入さ
れる太陽光の導入範囲を拡張でき、より多くの太陽光を
集光して十分な光量の光を導光板に導入して明確な表示
を実現することができる。請求項4の情報表示装置によ
れば、補助光源に近接するドット反射面に対し、補助光
源の無い他のドット反射面よりも多くの光が入射するの
で、導光板の暗い部分に補助光源を配置すれば、導光板
上の全てのドット反射面における表示部側への放射輝度
の均一化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報表示装置の外観を示す斜視図
【図2】図1における筐体の横方向に断面をとって上か
ら見た平断面図
【図3】(a)同装置における導光板の側面図 (b)同装置における導光板の後面図
【図4】(a)同装置の表示部を示す一部拡大後面図 (b)同平面図
【図5】同装置の表示部を示す分解斜視図
【図6】同装置のシャッタユニットを示す後面図
【図7】同装置のシャッタユニットを駆動するための制
御回路のブロック構成図
【図8】(a)〜(c)同装置におけるシャッタユニッ
トの閉動作を示す図
【図9】(a)〜(c)同装置におけるシャッタユニッ
トの開動作を示す図
【図10】複数のユニットで構成される情報表示装置の
外観を示す斜視図
【図11】同装置による表示状態の一例を示す図
【図12】同装置における導光板の他の実施例を示す図
【図13】同装置における太陽光導入板の他の実施例を
示す図
【図14】同装置の導光板に形成されるドット反射面の
他の実施例を示す図
【図15】同装置における導光板の他の実施例を示す図
【図16】(a),(b)磁気反転素子を利用した従来
の情報表示装置の一例を示す図
【図17】(a),(b)電磁石によって駆動されるシ
ャッタを備えた従来の情報表示装置の一例を示す図
【図18】(a),(b),(c)外光を利用した導光
板の構成図
【図19】(a),(b)図18の導光板を使用した液
晶表示装置の構成図
【符号の説明】
1…筐体、1a…上面、1b…前面、2…開口、3…太
陽光導入板、8…ソーラーバッテリー、11…導光板、
11e…側端面、12…主光源、16…ドット反射面、
17…透過面、26…傾斜面、27…反射部材、28…
補助光源、31…表示部、60…制御部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面(1a)に太陽光を取り込むための
    開口(2)を有する筐体(1)と、 前記開口に設けられ、太陽光を前記筐体内部に導入する
    太陽光導入板(3)と、 該筐体の前面(1b)側に設けられ、表示情報を形成す
    る複数の各ドット毎にシャッタを有する表示部(31)
    と、 前記太陽光導入板の下部に設けられ、前記表示部と反対
    側の後面(11b)に前記各ドットに対応したドット反
    射面(16)が形成された透光性を有する導光板(1
    1)と、 該導光板の側端面に沿って設けられた光源(12)と、 表示情報に基づいて前記表示部のシャッタを制御する制
    御部(60)とを備えたことを特徴とする情報表示装
    置。
  2. 【請求項2】 太陽光を充電するソーラーバッテリー
    (8)を備え、 前記制御部(60)は前記ソーラーバッテリーの出力を
    電源として前記光源(12)の発光駆動および前記表示
    部(31)のシャッタ制御を行う請求項1記載の情報表
    示装置。
  3. 【請求項3】 前記太陽光導入板(3)は、太陽光を集
    光する表面が円弧形状又は多角形状に形成された請求項
    1記載の情報表示装置。
  4. 【請求項4】 前記導光板(11)のドット反射面(1
    6,16)間の透過部分(17)に補助光源(28)を
    配設した請求項1記載の情報表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009265152A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Koito Ind Ltd 自発光表示装置

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