JPH08219866A - 騒音測定システム - Google Patents
騒音測定システムInfo
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- JPH08219866A JPH08219866A JP2313995A JP2313995A JPH08219866A JP H08219866 A JPH08219866 A JP H08219866A JP 2313995 A JP2313995 A JP 2313995A JP 2313995 A JP2313995 A JP 2313995A JP H08219866 A JPH08219866 A JP H08219866A
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Abstract
する騒音測定システムにおいて、変動騒音に対する音響
出力測定の信頼性及び測定効率の向上を図る。 【構成】本発明は、騒音測定の時間平均騒音レベルを求
める騒音測定システムにおいて、測定室23内の複数箇
所に配設されたマイクロホン1と測定器(対数増幅器、
騒音計、音響分析器等)7の接続を固定とし、該測定器
7のレベル信号を逐次採集する手段9を有し、該採集手
段9により高速(測定器1台当たり600ms以内)に
収集し、複数箇所のマイクロホン1のデータを実質的に
同時収集することを特徴とする。 【効果】規定の平均時間内で全測定点の録音データを実
質的に同時採取して測定の効率を従来システムの9〜1
0倍に高めることができ、かつ採取データの同時性を確
保し、変動騒音に対する音響出力測定の信頼性を高める
ことができる。
Description
音響出力を自動的に測定する騒音測定システムに関す
る。
のマイクロホンの配置例である。図9の配置は測定対象
の機器に対して大きな空間を必要とする精密測定用の配
置であり、半球面上の等しい面積を代表する測定点の位
置にマイクロホンを配置した例である。また、図10は
測定精度は図9の場合よりも劣るが、測定対象の機器に
対してより小さな空間で済むより簡易な方法であり、エ
ンジニアリング法と言われている。
群よりなる測定表面の時間空間の平均音圧を求める必要
があり、そのための音響データを収録する必要がある
が、時間的に変動する音源の場合、従来技術として下記
の2つの方法がある。
例を示す。 測定対象の機械の周囲に規定(ISO7779等)によ
り配置された複数のマイクロホンを規定の時間毎にチャ
ンネルセレクターにより逐次切り替えながら騒音計また
は分析器により各測定点の時間平均音圧レベルを求め、
各測定点により構成される測定表面の空間的平均音圧レ
ベルを求め、その値を元に規定(ISO7779等)の
計算式により音響出力を算出する。この算出はパーソナ
ルコンピュータ9等により行なわれ、その結果はプリン
ター10やプロッター11に出力される。
の例を示す。 測定対象の機械の周囲に規定(ISO7779等)によ
り配置された複数のマイクロホンより、多チャンネル録
音テープに規定の時間同時録音する。次に、録音データ
を各チャンネル毎に再生し、騒音計または分析器より時
間平均音圧レベルを求め、得られた値より、測定表面の
空間的平均音圧レベルを求め、その値を元に規定(IS
O7779等)の計算式により音響出力を算出する。こ
の算出はパーソナルコンピュータ9等により行なわれ、
その結果はプリンター10やプロッター11に出力され
る。
の場合、各測定点毎に規定の時間、騒音計または分析器
が滞留して時間平均音圧レベルを求める必要があり、前
記規定によれば測定点表面を図9のような半球型とした
場合は10点、図10のような直方体型の場合は9点の
測定で滞留し測定に長時間を要する。また、各測定点の
測定の同時性が失われるため変動する音源の場合は測定
表面の空間平均音圧レベルの信頼性が問題となる。
の同時性は保たれるが、録音再生のため測定のリアルタ
イム性が失われ、測定結果に基づく測定条件の変更、対
象機器の改善など必要な再測定の機会が失われることが
多い。また、録音再生による時間平均音圧レベルの測定
は各チャンネル毎に前記の規定時間を要するので時間の
かかることは従来技術1の場合と同程度もしくは録音時
間分だけ余分にかかることは明白である。
あって、規定の平均時間内で全測定点の録音データを実
質的に同時採取して測定の効率を従来システムの9〜1
0倍に高めると共に、採取データの同時性を確保し、変
動騒音に対する音響出力測定の信頼性を高めることがで
きる騒音測定システムを提供することを第1の課題とす
る。
の分析器または騒音計に直接表示装置を配している例が
多いが、個々の分析器に表示装置を配することはコスト
的にも負担となるし、広い範囲に表示装置が分散してし
まうことと、主操作卓であるコンピュータのキーボード
と離れてしまうので各点の音響状態の監視が困難にな
る。本発明の第2の課題は、複数の測定点のデータを同
時採取するような複合的な騒音測定システムの場合でも
各点の音響状態の監視を容易にすることにある。
クロホン毎に時間平均を求める方式であり逐次加算し平
均するのみなので、特に配列して記憶する必要はなかっ
た。しかし、複数の測定点のデータを同時採取するよう
な場合は、データを順次配列して記憶する必要がある。
本発明の第3の課題は、騒音測定システムにおいて、配
列メモリ容量の制限による、測定者の意図に反する測定
の中断を防止することにある。
イクロホン毎に筒状の音響校正器にマイクロホンを挿入
し、筒内で基準音(純音)を発生させシステムの基準音
の騒音レベルに対する偏差をチェックしている例があ
る。しかし多数のマイクロホンを配設する場合、個別に
筒状の音響校正器にマイクロホンを挿入して校正するの
は多大な時間と労力を要し、これを毎測定毎に実施して
いては測定の自動化のメリットは得られない。まして、
床上設置型の複写器などを図9の半球面で測定する場
合、その被測定器の3次元の対角線の長さの2倍以上の
半径の半球表面にマイクロホンを配設する規定があり、
該半径は3メートル以上となり、このような高所で従来
技術の方法で校正することは非常な困難を伴う。そこ
で、測定効率の改善、校正時の困難性の排除と測定の信
頼性の確保が本発明の第4の課題である。
測定時に1/12オクターブ等、狭帯域バンドパスフィ
ルタによるか、または、FFT分析器などによるそれぞ
れ単独の純音の判定が行なわれている。純音判定を狭帯
域バンドパスフィルタにより行なう場合は、純音の中心
周波数がバンドパスフィルタの帯域の端にある場合は純
音成分のエネルギーが一部隣のバンドに入ってしまう。
また、臨界帯域の限界も同様に帯域の何処にあるかによ
って、不当に広く取られたり狭く取られたりして、ばら
つきの原因になり厳密な判定ができない。また、純音と
見られるバンドの両脇のバンドは純音のエネルギーも臨
界帯域のエネルギーも含むのでこの部分の扱いにより大
きな誤差も生じる。しかし、この方法の利点としては、
周波数軸が対数圧縮されているので、全可聴域に関して
一度にデータを取り込むことができ、下記のFFTのよ
うに周波数範囲の切り出しの必要が無い点である。
な曖昧さは除かれ厳密な判定が可能になるが、そのため
には、純音と思われる周波数を中心に臨界帯域の幅が入
る程度(200Hz程度になることが多い)に狭く限定
した周波数範囲を切り出して分析する必要がある。しか
しながら一般的に測定に先立って何処に純音が存在する
かは不明である。それ故、全可聴域(100〜2000
0Hz)にわたって試行錯誤的に上記の範囲を切り出し
て分析することは多大の時間と労力を要する。本発明の
第5の課題は、これらの不具合を矛盾無く解決すること
にある。
め、本発明の請求項1では、騒音測定の時間平均騒音レ
ベルを求める騒音測定システムにおいて、測定室内の複
数箇所に配設されたマイクロホンと測定器(対数増幅
器、騒音計、音響分析器等)の接続を固定とし、該測定
器のレベル信号を逐次採集する手段を有し、該採集手段
により高速(測定器1台当たり600ms以内)に収集
し、複数箇所のマイクロホンのデータを実質的に同時収
集することを特徴としている。
項2では、請求項1記載の騒音測定システムにおいて、
システム制御機器の画面に測定室内のマイクロホンと同
じ相対位置に周波数分析結果の小画面を配設し、制御機
器の待機状態時には常に各測定器の出力をスキャンし、
リアルタイムに各小画面を更新しながら各マイクロホン
系統の動作を監視することを特徴としている。
項3では、請求項1記載の騒音測定システムにおいて、
システムに測定継続時間、サンプリング間隔を指示した
結果、測定継続時間内のサンプリング回数が記憶域の配
列の大きさを越える場合は、配列の大きさを越えない範
囲で自動的に最長のサンプリング間隔を採用することを
特徴としている。
項4では、請求項1記載の騒音測定システムにおいて、
マイクロホンを配設した測定室内に設置されたスピーカ
ーと、スピーカーを駆動する増幅器と、増幅器に広帯域
騒音信号を供給するノイズ発生器とを有し、騒音測定に
先立ち測定室内にスピーカーから広帯域騒音を流し、各
マイクロホンからの騒音データが規定値内であることを
確認してから測定ステップに移行することを特徴として
いる。
項5では、請求項1記載の騒音測定システムにおいて、
純音成分の有無の判定においては、1/12オクターブ
または1/24オクターブの周波数分析の結果により、
ピーク周波数とその臨界帯域幅とのエネルギー比較によ
る純音成分の仮判定を行ない、この結果、純音の疑いあ
りと判定された周波数帯域の近傍でFFT分析を行な
い、そのピーク周波数とその臨界帯域幅とのエネルギー
比較を行ない、最終判定とすることを特徴としている。
内の複数箇所に配設されたマイクロホンと測定器(対数
増幅器、騒音計、音響分析器等)の接続を固定とし、該
測定器のレベル信号を逐次採集する手段を有し、該採集
手段により高速(測定器1台当たり600ms以内)に
収集し、複数箇所のマイクロホンのデータを実質的に同
時収集することにより、規定の平均時間内で全測定点の
録音データを実質的に同時採取して測定の効率を9〜1
0倍に高めると共に、採取データの同時性を確保し、変
動騒音に対する音響出力測定の信頼性を高めることが可
能となる。また、実質的に同時採取したデータをシステ
ム制御機器の画面上に小画面として配設して同時に表示
できるため、各点の音響状態の監視が容易になる。
に説明する。図1は本発明の実施例を示す図であって、
騒音測定システムの構成例を示すブロック図である。
づいて説明する。図1において、符号23は無響室また
は無響室に近似した測定室であり、1はその室内に図9
または図10のごとく配列されたマイクロホン群である
(音響出力測定用のマイクロホンは図9の配置では10
本、図10の配置では9本であり、この他に音圧測定位
置に配置された5本のマイクロホンがある)。2は各マ
イクロホンに装着されたプリアンプである。3は規定の
音圧測定位置に配置された5本のマイクロホンの信号を
収集するケーブル群、4は音響出力測定位置に配置され
た10本(又は9本)のマイクロホンの信号を収集する
ケーブル群である。5はマイクロホン用電源で各々のマ
イクロホンケーブルを介してマイクロホンに電源を供給
する。6−1〜6−3はチャンネルセレクターで図1に
示す状態では音響出力測定用の10本のマイクロホンを
選択しており、音圧測定時には6−1のチャンネルセレ
クターは反対側にスイッチングされ、音圧測定用の5本
のマイクロホンを選択する。
ャンネルの回路を有し、総計でマイクロホン10本のデ
ータを同時に収集できる。また、周波数分析、すなわち
各周波数帯域毎の音響データが必要な場合は、これらの
増幅器を周波数(音響)分析器で置き換えても本発明の
主旨は変わらない。また、これら増幅器を騒音計で置き
換えても、騒音計は本質的に表示器付きの対数増幅器に
すぎないので本発明の本質は変わらない。8はこれらの
増幅器用の電源である。
ンター10、プロッター11の他、各計測器類を一元的
に制御すると共に収録したデータから音響出力レベル、
各点の音圧レベルの平均値、最大最小値、経時変化、衝
撃係数などを算出、作図してプリンター10、プロッタ
ー11に出力する。このコンピュータ9により7の対数
増幅器または周波数分析器の出力ポートを10ms〜2
0ms程度のサンプリングタイムでスキャンしデータを
収集する。この場合、7の測定器に対数増幅器を使用し
ている場合は全帯域の総和の音圧レベルが得られ、周波
数分析器にて置き換えた場合は、各周波数帯域毎の音圧
レベルが得られる。
圧が求められる。さらに、音響出力の測定の場合は規定
配置の各点の時間平均値の空間的平均値を求めれば測定
表面の平均表面音圧が求められる。この平均表面音圧よ
り距離、室の反射率等を関数とする所定の計算式により
換算すれば目的の音響出力が求められる。時間平均を求
める式は従来技術の例の場合、通常下記の式で直接音圧
より求められる。
間. P(t):与えられた音圧. P0:基準音圧(20μPa).
ーター9が収録するデータは音圧レベルの形を取る。音
圧レベルと音圧の瞬時値の間には次のような関係があ
る。 LP=10log(P2/P0 2) P2=(P1 2+P2 2+・・・・+Pi 2+・・・・+Pn-1 2+Pn 2)
/N ここで、Pi:与えられた音圧. P0:基準音圧. 従って、本発明の方式では時間平均を求める式は上記の
関係から次式のようになる。
より、実質的に同時収録の形で各測定点のデータを収録
し、計算処理することができる。
al averaging circuit)の時定数がファースト・モード
で125ms、スロー・モードで1000msと規定
(IEC651,7章)され計測値の信頼性を保障する
ためには、計測前にこの時定数の5倍の安定化時間を見
込む(ISO7779,6.7.2章)必要がある。従
来技術の例では、分析器または騒音計に入力するマイク
ロホンを直接切り替えているため、切り替え直後に、上
記の安定化時間を取る必要が生じ、高速でスキャンする
ことができない。本発明の場合は、分析器または騒音計
は測定中、常時マイクロホンと接続状態にあり、常に安
定した状態で出力ポートにレベルを出力している。故に
高速スキャンが可能になる。
明する。広帯域のノイズジェネレータ13は測定の開始
に先立ってコンピュータ9の制御によって広帯域の電気
的ノイズを発生する。パワーアンプ16はそのノイズを
増幅し、スピーカー18を駆動する。スピーカー18か
ら流れた騒音は各マイクロホン1を介して各増幅器によ
り騒音レベルとしてコンピュータ9に取り込まれる。ま
た、増幅器を周波数分析器で置き換えた場合は、周波数
分析された各帯域のレベルに分解され同様にコンピュー
タ9に取り込まれる。コンピュータ9に取り込まれたデ
ータはコンピュータ9が保持している基準値との差分を
同様に保持している許容値と比較される。
正後、上記と同様にスピーカー18の騒音を分析、収集
し、これを基準値としている。許容値に関しては定期校
正時の収集基準値のバラツキにより決定する。また、増
幅器を周波数分析器で置き換えた場合は、基準値、許容
値とも測定点の各周波数毎に決められており、いずれの
マイクロホンの、いずれの周波数帯域で許容を超えた場
合でもシステムは異常箇所を示し、測定には入れず、シ
ステム管理者の原因究明と除去が必要となる。図6は周
波数分析器の場合のコンピュータが一つのマイクロホン
に関して保持している基準値、許容値の一部の例を示
す。
示す実施例の各測定器は単なる測定用回路基板の組立体
であり、キーボード、制御用スイッチ、表示装置などは
有していない。それらの機能は全てコンピュータ9側の
機器が代行している。各測定器の測定条件の入力など
は、コンピュータ9の画面で全測定器の動作状態を一覧
監視しながら一元的にこのコンピュータ9のキーボード
で行なうことができる。また、各測定器の状態を表す小
画面は測定室のマイクロンホンの配置を平面投影した状
態に表示装置に配設され、感覚的に何れのマイクロホン
の系統の状態も的確に把握することができる。図2〜4
はその一例を示し、図2は図9の半球面配置マイクロホ
ンの場合の周波数分析のリアルタイム監視表示の例、図
3は図10の直方体配置マイクロホンの場合の周波数分
析のリアルタイム監視表示の例であり、また、図4は音
圧測定配置マイクロホンの場合の周波数分析のリアルタ
イム監視表示の例である。
対数増幅器7は出力がデジタルの場合は常に出力ポート
に一つの値が出力されているか、アナログ電圧で出力す
るものはデジタル変換器を介してそのポートに一つの値
が出力されている。しかしながら、これを周波数分析器
に置き換えた場合は1時点のデータは多数の周波数帯域
の音圧レベルで構成されている。一般的なメモリを有す
る分析器の場合、これらの各帯域毎のデータは分析器の
サンプリング間隔毎に配列として固定容量のメモリー域
に蓄積される。図5はその配列と周波数分析表示の対応
を示す。測定者としてはサンプリング間隔と測定時間を
システムに指示するが、通常、分析器はサンプリング間
隔の設定機能しか持たず、固定のメモリー容量を超えた
時点で測定が打ち切られる。
リを持たず、単に1時点の各帯域のデータを一時的保持
するバッファメモリしか持たず、逐次コンピュータにこ
のバッファメモリのデータを転送する場合でも、コンピ
ュータ側で配列を持って処理しなければならない。この
場合も前記と同様、定義された配列の容量を超えた時点
でエラーとなり、測定は打ち切られる。
よりも必要な時間測定を継続することの方が重要であ
る。また、常に配列の制限を気にしながら測定時間とサ
ンプリングタイムを決定し、システムに指示することは
非常に煩わしい。そこで本発明では、測定時間とサンプ
リングタイムにより、サンプリング回数が上記の配列を
超える場合は配列を超えない範囲で最短のサンプリング
タイムに置き換えて測定を実行する。これにより、測定
者の意図に反する測定の中断を防止することができる。
騒音測定システムの対数増幅器7を周波数分析器に置き
換えた例では、被測定器のオペレータ位置に対応する機
器に1/12オクターブ分析用及びFFT分析用の基板
を装備している。音圧測定の場合、指定の5箇所の測定
終了後オペレータ位置で1/12オクターブの分析を実
施する。その分析例を図7に示す。この分析データを用
いて純音の判定を行なう。すなわち、低域から各帯域の
レベルがその周辺の臨界帯域内の各バンドのエネルギー
和に対して卓越しているか否かを判定する。その場合の
判定法としては、ISO/DIS7779,1985年
版を流用している。この判定法で純音であると判定され
たものは図7に*印で示された周波数である。しかし、
この判定法は現行のISO7779,1988年制定の
判定法よりも純音であると判定され易い傾向にある。
においては、仮判定として上記判定を行ない、この判定
による純音のバンドの中心周波数をシステムに記憶す
る。次いで、システムはFFTを起動し騒音データを取
り込む。この場合、取り込む周波数範囲を、先に記憶し
た純音バンドの中心周波数を取り込み周波数範囲の中央
値として臨界帯域幅の2倍程度の幅に指定する。その分
析結果の一例を図8に示す。このデータを用いて1/1
2オクターブ分析の場合と同様に低域から各成分のエネ
ルギーをその周辺の臨界帯域のエネルギーと比較する。
この場合、純音の幅は中心周波数(ピーク位置)の上下
7.5Hz以内の最も中心周波数に近い谷をもって規定
する。上下7.5Hz以内に谷が表れない場合は、上下
7.5Hzをもって純音の幅とする。この場合の純音判
定法としては現行のISO7779,1988年制定に
従っている。すなわち、図8の中央に鋭く立ち上がって
いる成分が純音と判定された成分である。このようにし
て、図7の*印の付いたバンドの中心周波数を分析周波
数の中心として逐次分析判定して行けば効率的な分析が
可能となり、このように分析の手順を明確化することに
より分析の自動化も実現できる。
構成について説明する。図1の符号22は衝撃騒音計で
ある。この騒音計は被測定器のオペレータ位置の騒音を
収集している。すなわち、オペレータ位置の騒音を衝撃
モードの時定数で取り込みその時間平均を求め通常のフ
ァースト・モードの時定数の時間平均との差を求め、こ
れを衝撃係数として衝撃騒音が顕著であるか否かを判定
している。判定式はISO7779に準拠する。ただ
し、7の対数増幅器に衝撃モードの機能があれば、その
オペレータ位置の増幅器をもってこれに替えることもで
きる。何れにせよコンピュータ9の制御により衝撃モー
ドに切り替え出力ポートに出ている、そのレベル信号を
コンピュータに取り込み判定する。また、図1の14は
シンセサイザーであるが、基準信号として電気的に単一
の周波数を安定的に出力する。
って、前述のスピーカー18によるシステムの総合チェ
ックと併用してシステムの異常検出を行なう。すなわ
ち、図1の6−2,6−3のチャンネルセレクターを図
示と反対方向にスイッチングし各対数増幅器7のマイク
ロホン端子にシンセサイザー14の出力を入力してや
る。この基準信号に対して各増幅器7が規定のレベルを
出力するか否かで各増幅器以降のシステムが正常である
か否かを判断する。尚、以上のチェック機能は全てコン
ピュータ9の制御によって行なわれる。
群である。また、15はこれらセンサーの出力をデジタ
ル変換するA/Dコンバータである。測定に先立ちコン
ピュータ9はこのA/Dコンバータ15の出力をチェッ
クする。これらの値をコンピュータ9の画面上に図示し
同時にその値がISO7779の推奨範囲の外にある場
合は警告を発する。この警告を無視して測定にはいるこ
ともできるが、これらの環境値は測定データシートに自
動的に出力され、測定の信頼性の裏付けに利用される。
定システムにおいては、測定室内の複数箇所に配設され
たマイクロホンと測定器(対数増幅器、騒音計、音響分
析器等)の接続を固定とし、該測定器のレベル信号を逐
次採集する手段を有し、該採集手段により高速(測定器
1台当たり600ms以内)に収集し、複数箇所のマイ
クロホンのデータを実質的に同時収集することにより、
規定の平均時間内で全測定点の録音データを実質的に同
時採取して測定の効率を従来システムの9〜10倍に高
めると共に、採取データの同時性を確保し、変動騒音に
対する音響出力測定の信頼性を高めることができる。
請求項1の構成に加え、システム制御機器の画面に測定
室内のマイクロホンと同じ相対位置に周波数分析結果の
小画面を配設し、制御機器の待機状態時には常に各測定
器の出力をスキャンし、リアルタイムに各小画面を更新
しながら各マイクロホン系統の動作を監視することによ
り、複合的なシステムの場合でも各点の音響状態の監視
を容易にすることができる。
請求項1の構成に加え、システムに測定継続時間、サン
プリング間隔を指示した結果、測定継続時間内のサンプ
リング回数が記憶域の配列の大きさを越える場合は、配
列の大きさを越えない範囲で自動的に最長のサンプリン
グ間隔を採用することにより、配列メモリ容量の制限に
よる、測定者の意図に反する測定の中断等を防止するこ
とができる。
請求項1の構成に加え、マイクロホンを配設した測定室
内に設置されたスピーカーと、スピーカーを駆動する増
幅器と、増幅器に広帯域騒音信号を供給するノイズ発生
器とを有し、騒音測定に先立ち、測定室内にスピーカー
から広帯域騒音を流し、各マイクロホンからの騒音デー
タが規定値内であることを確認してから測定ステップに
移行することにより、異常が生じた場合の無駄な測定が
未然に防止され、測定効率の改善、校正に伴う困難性の
排除と測定の信頼性の確保等を図ることができる。
請求項1の構成に加え、純音成分の有無の判定において
は、1/12オクターブまたは1/24オクターブの周
波数分析の結果により、ピーク周波数とその臨界帯域幅
とのエネルギー比較による純音成分の仮判定を行ない、
この結果、純音の疑いありと判定された周波数帯域の近
傍でFFT分析を行ない、そのピーク周波数とその臨界
帯域幅とのエネルギー比較を行ない、最終判定とするこ
とにより、効率的で正確な分析が可能となる。また、分
析の手順を明確化したことにより、分析の自動化も可能
となる。
ステムの構成例を示すブロック図である。
系統の動作を監視するためにシステム制御機器の画面に
表示される小画面の配設例を示す図であって、半球配置
のマイクロホンの監視表示例を示す図である。
系統の動作を監視するためにシステム制御機器の画面に
表示される小画面の配設例を示す図であって、直方体配
置のマイクロホンの監視表示例を示す図である。
系統の動作を監視するためにシステム制御機器の画面に
表示される小画面の配設例を示す図であって、音圧測定
配置のマイクロホンの監視表示例を示す図である。
器の分析結果と、それに対応するデータの配列例を示す
図である。
先立ち行なわれる、スピーカーから発せられる広帯域騒
音の分析結果と基準値との比較、及び許容値との比較の
例を示す図である。
分の仮判定の説明図であって、1/12オクターブの音
圧スペクトラムを示すグラフである。
あって、FFTズームスペクトラムを示すグラフであ
る。
を示す図であって、半球型配置の説明図である。
置を示す図であって、直方体型配置の説明図である。
す図である。
す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】騒音測定の時間平均騒音レベルを求める騒
音測定システムにおいて、測定室内の複数箇所に配設さ
れたマイクロホンと測定器(対数増幅器、騒音計、音響
分析器等)の接続を固定とし、該測定器のレベル信号を
逐次採集する手段を有し、該採集手段により高速(測定
器1台当たり600ms以内)に収集し、複数箇所のマ
イクロホンのデータを実質的に同時収集することを特徴
とする騒音測定システム。 - 【請求項2】請求項1記載の騒音測定システムにおい
て、システム制御機器の画面に測定室内のマイクロホン
と同じ相対位置に周波数分析結果の小画面を配設し、制
御機器の待機状態時には常に各測定器の出力をスキャン
し、リアルタイムに各小画面を更新しながら各マイクロ
ホン系統の動作を監視することを特徴とする騒音測定シ
ステム。 - 【請求項3】請求項1記載の騒音測定システムにおい
て、システムに測定継続時間、サンプリング間隔を指示
した結果、測定継続時間内のサンプリング回数が記憶域
の配列の大きさを越える場合は、配列の大きさを越えな
い範囲で自動的に最長のサンプリング間隔を採用するこ
とを特徴とする騒音測定システム。 - 【請求項4】請求項1記載の騒音測定システムにおい
て、マイクロホンを配設した測定室内に設置されたスピ
ーカーと、スピーカーを駆動する増幅器と、増幅器に広
帯域騒音信号を供給するノイズ発生器とを有し、騒音測
定に先立ち測定室内にスピーカーから広帯域騒音を流
し、各マイクロホンからの騒音データが規定値内である
ことを確認してから測定ステップに移行することを特徴
とする騒音測定システム。 - 【請求項5】請求項1記載の騒音測定システムにおい
て、純音成分の有無の判定においては、1/12オクタ
ーブまたは1/24オクターブの周波数分析の結果によ
り、ピーク周波数とその臨界帯域幅とのエネルギー比較
による純音成分の仮判定を行ない、この結果、純音の疑
いありと判定された周波数帯域の近傍でFFT分析を行
ない、そのピーク周波数とその臨界帯域幅とのエネルギ
ー比較を行ない、最終判定とすることを特徴とする騒音
測定システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02313995A JP3400587B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 騒音測定システム |
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JP02313995A JP3400587B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 騒音測定システム |
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JPH08219866A true JPH08219866A (ja) | 1996-08-30 |
JP3400587B2 JP3400587B2 (ja) | 2003-04-28 |
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Family Applications (1)
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JP02313995A Expired - Fee Related JP3400587B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 騒音測定システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3400587B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004251751A (ja) * | 2003-02-20 | 2004-09-09 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 音響センサアレイ、音響診断装置及び音響診断方法 |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP02313995A patent/JP3400587B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004251751A (ja) * | 2003-02-20 | 2004-09-09 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 音響センサアレイ、音響診断装置及び音響診断方法 |
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Publication number | Publication date |
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