JPH08217888A - 有機繊維成分と有機粒子成分のブレンド物を含む摩擦材料 - Google Patents

有機繊維成分と有機粒子成分のブレンド物を含む摩擦材料

Info

Publication number
JPH08217888A
JPH08217888A JP7218237A JP21823795A JPH08217888A JP H08217888 A JPH08217888 A JP H08217888A JP 7218237 A JP7218237 A JP 7218237A JP 21823795 A JP21823795 A JP 21823795A JP H08217888 A JPH08217888 A JP H08217888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
weight
fibrillated
polymer
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7218237A
Other languages
English (en)
Inventor
Stanley Sigmund Kaminski
スタンレイ・シグムンド・カミンスキ
Robert Ellsworth Evans
ロバート・エルズワース・エバンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cytec Technology Corp
Original Assignee
Cytec Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cytec Technology Corp filed Critical Cytec Technology Corp
Publication of JPH08217888A publication Critical patent/JPH08217888A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/04Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機繊維成分と有機粒子成分のブレンド物を
含む摩擦材料。 【構成】 摩擦材料の製造で用いるに適した乾燥ブレン
ド物を製造する方法、乾燥ブレンド物自身および乾燥摩
擦材料を開示し、ここでは、これらの成分に、a)フィ
ブリル化した合成有機ポリマーとb)合成有機ポリマー
ステープルとc)溶解性を示す合成有機ポリマー粒子を
含める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願に対する交差参照】本出願は、1994年8
月9日付けで我々が提出した共出願中の米国出願連続番
号08/287,736の部分的継続である。
【0002】
【発明の背景】本発明は、a)フィブリル化した(fi
brillated)合成有機ポリマーとb)合成有機
ポリマー繊維ステープル(fiber staple)
とc)溶解性を示す合成有機ポリマー粒子の乾燥ブレン
ド物を製造する方法に関すると共に、非アスベスト型摩
擦材料(friction materials)の予
備成形性(preformability)を改良しそ
して多くの場合その結果として生じる硬化した摩擦材料
が示す物性を改良する目的でその生じさせたブレンド物
を用いて製造した非アスベスト型摩擦材料、並びに種々
の乾燥ブレンド物自身に関する。プレフォーム(pre
forms)は、摩擦材料の成分を圧縮したものであ
る。結果として生じる硬化した摩擦材料の一般的形状を
有するプレフォームを周囲温度の加圧下で生じさせた
後、これを熱鋳型の中に移して最終的な硬化を熱と圧力
下で行う。数多くの摩擦調合物では、そのプレフォーム
を熱鋳型に移すことを可能にするに充分な一体性をその
プレフォームに持たせることができるようにする目的
で、予備成形助剤(preforming aid)を
用いる必要がある。このプレフォームは、摩擦素子(f
riction elements)、例えばブレーキ
ライニング、ディスクパッド、トラックブロック、オフ
ハイウエーブレーキ、クラッチフェイシングなどを製造
する時の中間品として働く。
【0003】充分に認識されているように、アスベスト
に起因する健康、環境および安全上の危険性から、摩擦
材料に入れるアスベストに代わるコスト有効性を示す代
替物を見付け出すことがこの業界の義務となった。アス
ベストを置き換えようとする数多くのアプローチによ
り、科学技術および従来技術の実質的主要部が導かれ、
その結果として、非アスベスト型調合物で少なくとも2
つの主要なカテゴリーがもたらされた。これらは1)半
金属材料と2)非アスベスト型有機材料である。これら
の材料は米国特許第4,866,107号(引用するこ
とによって本明細書に組み入れられる)の中で充分に考
察されている。
【0004】摩擦材料調合物からアスベストをなくする
ことは比較的成功裏に行われているが、しかしながら、
プレフォーム製造用材料のブレンド物を予備成形して加
工するのが少なからず困難であること、他の材料から製
造されたプレフォームの強度とじん性が劣ること、上記
材料のコストがアスベストに比較して高いこと、並びに
上記仕上げ品が示す物性および摩擦性能がアスベスト含
有材料に比較して劣ること、などの如き他の種々の問題
が生じている。更に、摩擦材料用アスベスト代替型調合
物の多くは、その成形された摩擦材料が低い摩擦/熱安
定性を示すことで競争力が低いことから、成功を達成し
得なかった。
【0005】摩擦材料調合物からアスベスト繊維をなく
そうとする大部分の試みは、おおよそ、他の有機および
無機の繊維状材料を単独か或は無数の異なる成分と協力
させて用いることを中心にしていた。
【0006】例えば米国特許第4,145,223号で
はガラス繊維とセラミック繊維を組み込んでおり、一
方、英国特許出願公開第2027724A号では予め酸
化させたアクリル系繊維が用いられている。同様に、米
国特許第4,197,223号および英国特許第160
4827号では、ガラス繊維、鉱物ウール、アルミノシ
リケート繊維、ウッドパルプ、ジュート、シサル麻およ
び綿リンターなどの如き無機および有機繊維の混合物が
教示されている。米国特許第4,374,211号およ
び4,384,640号にはアラミド繊維が教示されて
おり、そして米国特許第4,418,115号、4,5
08,855号、4,539,240号および4,65
6,203号、英国特許出願公開第2,129,006
A号、並びに特開87/106,133号、87/8
9,784号および87/149,908号にはアクリ
ル系繊維が示されている。
【0007】更に、米国特許第4,324,706号に
は、耐熱性を示す芳香族ポリマー材料のパルプ様粒子
と、無機もしくは有機の繊維状材料と、摩擦調節剤と、
熱硬化性ポリマー結合剤との組み合わせが開示されてい
る。
【0008】米国特許第4,866,107号には、熱
硬化性結合剤樹脂と、補強用繊維状材料と、アクリロニ
トリルポリマーを基とするフィブリル化繊維が入ってい
る組成物が請求されており、これは約0.8から約2.
0の効力指数(Efficiency Index)を
示す。
【0009】ヨーロッパ特許出願公開第0,282,0
04号には、ペラルゴン酸、オナント酸、カプリル酸、
カプロン酸およびそれらのブレンド物などのポリエチレ
ングリコールエステルで出来ている添加剤が入っている
ポリアクリロニトリル湿潤ゲルを用いた摩擦製品補強用
混合物が開示されている。
【0010】最近発行された米国特許第5,106,8
87号には、ガラス繊維、耐熱性有機繊維、無機繊維ま
たは金属繊維と混合されたフィブリル化したアクリル系
繊維が入っている非アスベスト型摩擦材料を生じさせる
ことが教示されており、ここで、このフィブリル化した
アクリル系繊維が示すカナダ標準ろ水度(CANADI
AN STANDARD FREENESS)(CS
F)は少なくとも450mLである。一方、米国特許第
5,004,497号には、炭素繊維を0.85−30
重量%そしてフィブリル化して切断したアラミド繊維を
2−20重量%含んでいる摩擦材料が請求されている。
この材料にポリイミド粉、メラミン粉、カシュー粉また
はフェノール粉を3−20重量%含めてもよい。これら
の粉は熱硬化性樹脂を硬化させたものであり、これらは
そのままでは溶解性を示さず、従って本発明の範囲内に
入らない。この’887特許には、合成有機ポリマー粒
子を含めることは記述されておらず、事実、有機繊維は
アラミドパルプ、即ちフィブリル化した繊維であると具
体的に開示されている。
【0011】更に、PCT出願公開第WO93/043
00号には、マトリックス樹脂と補強用繊維材料とアラ
ミド粒子を含んでいる複合体である摩擦材料を製造する
ことが教示されている。この補強用の繊維状材料はパル
プまたはフロックであってもよいが、これらの両方では
ない。
【0012】上に引用した文献は全て、本発明の方法で
製造するユニークな乾燥ブレンド物を用いることで達成
されるユニークな協力効果を認識していない。これらの
文献はいずれも、溶解性を示す合成有機ポリマー粒子を
用いることを教示していないか、或は上記粒子を示唆し
ていたとしても、本発明のその他の重要な成分の一方ま
たは両方を含めていない。より具体的には、米国特許第
4,324,706号に教示されているのは、ステープ
ル繊維と組み合わせたパルプ様粒子、例えば各々に触手
様突起物が多数与えられている繊維、フィルム、フレー
クまたはリボン状物などである。この’706特許に
は、直径が60ミクロン未満のポリマー粒子は全く開示
されておらず、この文献の粒子は、本明細書の粒子c)
と言うよりはむしろフィブリル化した繊維成分a)によ
り近いものである。
【0013】米国特許第4,866,107号には、フ
ィブリル化した繊維と他の合成有機ポリマー繊維のブレ
ンド物が教示されているが、上記他の繊維がステープル
繊維であること或はそれと一緒に合成の有機ポリマー粒
子を用いる必要があることは述べられていない。
【0014】上記出願公開第WO93/04300号が
恐らくは本発明に最も近い関係にある従来技術であろ
う。この’300出願では、摩擦材料を作る時の摩耗添
加剤としてアラミド粒子がフロックまたはパルプ形態の
繊維と一緒に利用されている。このフロックは、1−1
0mmの長さに切断した繊維であると記述されている一
方、そのパルプはフィブリル化した繊維であると記述さ
れている。このパルプまたはフロックは両方とも好適に
はアラミド型ポリマー類で出来ている。このアラミド粒
子が有する大きさの範囲は10−250ミクロンであ
り、その最小寸法のアラミド粒子を用いると混合を行っ
ている間にそのフィブリル化した繊維の開放が補助され
ることで加工に役立つとして記述されているが、この出
願には、予備成形の有利さは考察されていない。本明細
書では、溶解性を示す合成有機ポリマー粒子と協力させ
てフィブリル化した繊維繊維ステープルの両方を用い
る点で、本発明の方法で製造する摩擦材料は、上記’3
00出願が教示している摩擦材料とは異なる。このよう
な材料組み合わせを用いると、性能に関して予想外に優
れた結果が得られると共に、多くの場合、以下に示すよ
うに優れた物性、摩擦/熱特性が得られることを見い出
した。
【0015】繊維状材料とポリマー粒子のブレンド物を
示している関連特許には、米国特許第3,325,34
5号(これは、フィブリル化したセルロース繊維に限定
している);米国特許第4,387,178号(これは
ポリアクリル系ラテックスを存在させることを要求して
いる);米国特許第4,485,138号(これは、繊
維の加硫ブレンド物を製造するためのゴムを存在させる
ことを要求している);米国特許第4,495,030
号(これは、毒性蒸気吸収性フィルター材料の中にサイ
ズがサブミクロンのガラス繊維を含めている);米国特
許第4,748,075号(これは、少なくとも3種の
異なる繊維、即ち天然繊維と合成有機繊維と鉱物繊維も
しくは金属繊維で出来ている軟質ガスケット用材料を教
示している)が含まれる。これらには溶解性を示す合成
有機ポリマー粒子が全く添加されていない。
【0016】米国特許第4,769,274号には、粗
いセルロース繊維、熱可塑性を示す合成ポリマーフィブ
リルおよび非繊維状の熱可塑性合成ポリマー粒子を用い
て安価なマットを製造することが教示されている。これ
らの製品は、開示されている他の材料と一緒に積層させ
て、ドア用パネル、内装/外装用仕切り、成形ドアなど
として用いられる。摩擦材料に関する開示は全くなされ
ていない。
【0017】米国特許第5,190,657号は、米国
特許第4,274,914号の教示と同様に、絡み合わ
せた特定デニールのテキスタイル繊維と特定のフィブリ
ル化したポリマー材料粒子とで出来ている血液用フィル
ターに関するものである。これらの粒子は繊維でないと
記述されている。
【0018】本発明者らによる米国特許第5,272,
198号は、エラストマーのマトリックスと小デニール
のアクリル系繊維で出来ている補強された材料に関する
ものであり、これは、他の繊維、例えばガラス繊維、ポ
リオレフィン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊
維、ポリイミド繊維などと協力させて使用可能である。
溶解性を示す合成有機ポリマー粒子は全く添加されてい
ない。
【0019】
【発明の要約】本発明は、 a)フィブリル化した合成有機ポリマー繊維を約25か
ら約90重量%、 b)合成有機ポリマーのステープル繊維を約20以上か
ら約60重量%、および c)溶解性を示す合成有機ポリマー粒子を約5から約7
0重量%、含んでいる乾燥ブレンド物を約1から約30
重量%含む、乾式加工した(dryprocesse
d)摩擦材料に関する。
【0020】より詳細には、本発明は、 a)フィブリル化した合成有機ポリマー繊維を約25か
ら約90重量%、 b)合成有機ポリマーのステープル繊維を約20以上か
ら約60重量%、および c)溶解性を示す合成有機ポリマー粒子を約5から約7
0重量%、含んでいる乾燥ブレンド物を約1から約30
重量%含んでおりそしてこのa)、b)およびc)の少
なくとも1つがアクリル系ポリマーである摩擦材料に関
する。
【0021】このa)、b)およびc)の少なくとも1
つを高分子量のアクリル系ポリマーにするか或はアクリ
ル系ポリマーを予め酸化させたものにすると、仕上げし
た摩擦混合物で改良された物性/熱特性が得られる。
【0022】本発明の製造で有効性を示す乾燥ブレンド
物の製造方法もまた本発明の一部を形成しており、ここ
では、フィブリル化した合成有機ポリマー繊維と合成有
機ポリマーのステープルのみか或は溶解性を示す合成有
機ポリマー粒子と組み合わせて水中でブレンドした後、
乾燥を行い、それによって、その結果として生じる乾燥
ブレンド物の中にステープルを上昇した量で組み込むこ
とができる。
【0023】
【好適な態様を含む発明の説明】本出願者が共出願中の
上記出願で教示したのと同様に、乾燥した繊維/粒子ブ
レンド物を用いると非アスベスト型摩擦材料プレフォー
ムの製造が実質的に向上し得ることを見い出した。詳細
には、ステープル繊維と粒子(これらを個別に用いる場
合、これらは一般にプレフォーム助剤および加工助剤に
ならない)を、フィブリル化した繊維または繊維類と組
み合わせて一緒に用いると、これらは、非アスベスト型
の乾燥摩擦混合物が示す予備成形性に有意な貢献を示す
ことを見い出した。これらの相乗ブレンド物が予備成形
助剤として示す性能は、パルプ含有量が等しいことを基
にして、フィブリル化した繊維単独に比べて予想外に優
れていることを見い出し、そして多くの場合、これらの
乾燥ブレンド物は、重量が等しいことを基にして、フィ
ブリル化した繊維単独よりも高い効力を示すプレフォー
ム助剤であることが示された。
【0024】更に、このフィブリル化繊維/ステープル
繊維/粒子の乾燥ブレンド物は特により低い製造コスト
で的確に性能要求の注文に合わせることができるもので
あるとして明らかになった。これらのブレンド物は、こ
れらを用いて製造したプレフォームに強度とじん性を与
えることで、プレフォームに有害な損傷を与えることな
くこれらを硬化用の熱鋳型に移してブレーキシュー、パ
ッドなどを生じさせることができると共に、そのフィブ
リル化した繊維単独を同様な量で用いたものに比較し
て、改良された物性と摩擦/熱安定性が得られる。
【0025】本出願者が共出願中の出願では、乾燥ブレ
ンド物に合成有機ポリマーのステープル繊維を約5から
約20重量%含めるとして開示しており、そしてそこで
教示した基本的乾燥ブレンド操作では、明らかに、上記
濃度で含有している乾燥ブレンド物がもたらされた。し
かしながら、より多い量でこの合成有機ポリマーステー
プル繊維を乾燥ブレンド物の中に組み込むことができる
ことをここに見い出し、その後、フィブリル化した合成
有機ポリマー繊維と合成有機ポリマーステープル繊維の
乾燥摩擦材料を一緒にか、或は溶解性を示す合成有機ポ
リマー粒子と協力させて、固体含有量が約5重量%以下
になるように水中でブレンドした後、その結果として生
じるブレンド物の乾燥を行う。
【0026】即ち、本発明の方法に従い、以下に示す順
序のいずれかに従うことができる。
【0027】操作1)フィブリル化した合成有機ポリマ
ー繊維が入っているスラリーを乾燥した合成有機ポリマ
ーステープルと一緒に、固体量が5重量%以下になるよ
うにブレンドし、その結果として生じる2成分スラリー
を乾燥させた後、この乾燥させたブレンド物をその溶解
性を示す合成有機ポリマー粒子と混合することができ
る。
【0028】操作2)乾燥したフィブリル化繊維とステ
ープル繊維のスラリーを用いて操作1に従うことができ
る。
【0029】操作3)フィブリル化繊維とステープル繊
維の両方が入っているスラリーを用いて操作1に従うこ
とができる。
【0030】操作4)乾燥したフィブリル化繊維と乾燥
ステープルを個別にか或は一緒に水に加えてスラリーを
生じさせる以外は操作1に従うことができる。
【0031】操作5)操作1−4の後、溶解性を示す合
成有機ポリマー粒子を存在させて5%(またはそれ以
下)のスラリーを生じさせ、その結果として得られる3
成分スラリーの乾燥を行うことができる。
【0032】この生じさせたスラリーに含める固体量
を、スラリーの全重量を基準にして約5重量%以下、好
適には同じ基準で約0.5から約5重量%、より好適に
は約1.0から約3.5重量%にすべきである。
【0033】本発明の方法で生じさせる乾燥ブレンド物
に含める第一成分を形成するフィブリル化した繊維は、
本分野の技術者によく知られており、本明細書では、摩
擦材料で有効性を示すことが知られている如何なるフィ
ブリル化繊維も有用である。詳細には、そして最も好適
には、フィブリル化したアクリル系ポリマー繊維を用い
ることができる。このフィブリル化した繊維が示すカナ
ダ標準ろ水度(CSF)は、好適には約600mL未満
であり、そしてこれらの繊維は、好適には約450度F
以上の融点を有するポリマーから製造されたものであ
る。これらに約2mmから約10mmの範囲の長さおよ
び約8ミクロンから約50ミクロンの直径を持たせるべ
きである。
【0034】好適な繊維は、アクリロニトリルの含有量
が少なくとも85%(重合前の混合物が示す全モノマー
含有量に対するアクリロニトリルモノマー含有量の重量
を基準)であるポリマー類の繊維である。特に有効な繊
維は、アクリロニトリル含有量が約89%以上であるポ
リマー類の繊維である。好適なコモノマー類には、上で
考察したように、メタアクリル酸メチルまたは酢酸ビニ
ルが含まれ、これを好適には約8.5%のレベルで存在
させる。
【0035】更により好適なフィブリル化繊維は、アク
リロニトリル/メタアクリル酸メチルもしくは酢酸ビニ
ルが90/10のコポリマーとアクリロニトリル/メタ
アクリル酸メチルもしくは酢酸ビニルが93/7のコポ
リマーとの50/50混合物から作られた2成分系ラン
ダム繊維から製造されたフィブリル化した繊維である。
他のコモノマー類も制限なしに使用可能であるが、但し
それらを含めることによってそのフィブリル化すべき繊
維のフィブリル化が実質的に実施不可能にならないこと
とその製造されたフィブリル化繊維の特性が低下しない
ことを条件とする。本分野の技術者は、簡単な実験を行
うことによって容易に、上記他のモノマー類が示す適合
性を決定することができるであろう。また、このアクリ
ル系繊維はホモポリマーであってもよい。
【0036】The Technical Commi
ttee of Tappi Association
が作成した表題が「パルプのろ水度」(Freenes
sof Pulp)の論文;仮標準1943;正式標準
1946;改訂標準1958および正式試験法1985
に挙げられている試験の中に記述されているようにし
て、カナダ標準ろ水度の測定を行う。
【0037】本発明の方法で有効性を示すフィブリル化
したアクリロニトリル繊維は如何なる公知様式でも製造
可能であり、例えば市販ブレンダーを修飾したものを用
いて製造可能である。一般に、Waringブランドの
市販ブレンダーを修飾したものを用いることができ、こ
こでは、備え付けブレードを修飾してワーキングエッジ
(working edge)の上に約0.25mmの
ブレークエッジ(break edge)を与える。運
転では、一般に、水の中に前駆体繊維が比較的少ない量
で入っているスラリーをそのブレンダー装置に導入した
後、使用する繊維の分子量および直径に応じて、これを
少なくとも約30分から少なくとも約1時間運転する。
このフィブリル化した繊維は本分野の技術者によく知ら
れており、そして彼らに知られているように、例えば上
記米国特許第4,866,107号の如き特許の中に記
述されているようにして製造可能である。更に、米国特
許第4,811,908号にも上記方法が教示されてお
り、上記特許を引用することによって本明細書に組み入
れる。
【0038】また、フィブリル化した高モジュラス/高
分子量のアクリル系繊維も使用可能である。「高分子
量」は、重量平均分子量が少なくとも約150,000
であることを意味している。また、本明細書で有効性を
示すフィブリル化した繊維に添加剤、例えばシアノグア
ニジン(DICY)、金属塩、N置換マレイミドなどを
含有させて熱安定性を高めることも可能である。
【0039】また、他のポリマー類からこのフィブリル
化した繊維を生じさせることも可能であり、これらの繊
維も本発明の方法で有効性を示す。従って、脂肪族ポリ
アミド類、ポリエステル類、ポリビニルアルコール類、
ポリオレフィン類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリウレタン類、ポリフルオロカーボン類、フェノ
ール系樹脂(phenolics)、ポリベンズイミダ
ゾール類、ポリフェニレントリアゾール類、ポリフェニ
レンスルフィド類、ポリオキサジアゾール類、ポリイミ
ド類、芳香族ポリアミド類などを使用することができ
る。芳香族ポリアミド類(アラミド類)が、上で考察し
たアクリル系ポリマー類の次に好適であり、その次に好
適なものは酢酸セルロース、ポリベンズオキサジアゾー
ル類、ポリベンズイミダゾール類などである。ポリ(p
−フェニレンテレフタルアミド)およびポリ(m−フェ
ニレンイソフタルアミド)などの如きアラミドポリマー
類がその例である。
【0040】アラミド類を本明細書で用いる場合、式 −HN−AR1−NH−CO−AR2−CO− [式中、AR1およびAR2は、同一もしくは異なってい
てもよく、二価の芳香族基を表す]で表される繰り返し
単位を有する全体が芳香族のポリカーボンアミドポリマ
ー類およびコポリマー類をこれに包含させることを意図
している。パラ−アラミド類は、同一もしくは異なって
いてもよいAR1とAR2がパラ配向した二価の芳香族基
を表す上記式Iで表されるパラ配向した芳香族ポリカー
ボンアミド類を表す。「パラ配向した」は、芳香族基由
来の鎖伸長結合が同軸もしくは平行であって逆向きに配
向していることを意味しており、例えば1,4−フェニ
レン、4,4’−ビフェニレン、2,6−ナフタレンお
よび1,5−ナフタレンを含む置換もしくは未置換の芳
香族基を意味している。この鎖伸長原子団部分である置
換基以外、その芳香族基上に存在している置換基は反応
性を示すべきでなく、かつ本発明の実施で用いるポリマ
ー類が示す特性に悪影響を与えてはならない。適切な置
換基の例はクロロ、低級アルキルおよびメトキシ基であ
る。この言葉「パラ−アラミド」はまた、同じ芳香族種
の上に酸官能とアミン官能が共存しているコモノマー類
を少量含んでいる2種以上のパラ配向コモノマー類から
作られたパラ−アラミドコポリマー類、例えば塩酸4−
アミノベンゾイルクロライド、塩酸6−アミノ−2−ナ
フトイルクロライドなどの如き反応体を用いて製造され
たコポリマー類なども包含している。加うるに、パラ−
アラミドは、パラ配向していない芳香族基を有するコモ
ノマー類、例えばm−フェニレンおよび3,4’−ビフ
ェニレンなどを少量含んでいるコポリマー類も包含して
いる。引用することによって本明細書に組み入れるWO
93/04300に教示されているコポリマー類がその
例である。
【0041】これらのフィブリル化した繊維成分は、け
ん縮を受けさせたものであるか或はけん縮を受けさせて
いないものであってもよい。
【0042】このフィブリル化したアクリル系繊維は、
好適には5M2/g以上のBET表面積、50から60
0のCSF、2.75GPaから16.5GPaのモジ
ュラス、75,000から500,000の数平均分子
量および1.1から1.2の比重を示すべきである。
【0043】本発明に従って製造する乾燥ブレンド物に
含める2番目の重要な成分は、合成有機ポリマーのステ
ープル繊維である。このステープル繊維成分を形成する
ポリマーの製造では、フィブリル化した繊維成分に関し
て上で考察したポリマー類のいずれも使用可能である。
好適なステープル繊維は、上で考察した如きアクリル系
ポリマー、即ちアクリロニトリルポリマーから作られた
繊維である。また、このステープル繊維もけん縮を受け
させたものであるか或はけん縮を受けさせていないもの
であってもよい。これの長さは好適には約0.5mmか
ら約12mm、より好適には約1.5mmから約7mm
である。これの直径は好適には約8ミクロンから約50
ミクロン、より好適には約10から約25ミクロンであ
り、これのモジュラスは2.75GPaから85GPa
であり、そして比重は0.90から2.00である。
【0044】このステープル繊維は、好適には、最小モ
ジュラスが2.75GPaで最小重量平均分子量が7
5,000で比重が1.15から1.2のアクリル系ス
テープル繊維である。このアクリル系ステープル繊維は
上で考察した如きコポリマー類またはホモポリマー類か
ら製造可能である。
【0045】より高い温度および/または構造性能で用
いるに適したステープル繊維は、好適には、1)熱安定
性を高める添加剤が入っているアクリル系ステープル繊
維か、或は2)最小モジュラスが5.5GPaで最小重
量平均分子量が150,000である高モジュラス/高
分子量のアクリル系ステープル繊維であるか、或は3)
アクリル系ステープル繊維を予め酸化させてニトリル基
含有量を30%以上低くしそして熱処理の結果として最
小モジュラスを5.5GPaにしたものであるか、或は
4)1)−3)いずれかの組み合わせである。これらの
好適なアクリル系ステープル繊維を用いると、これらを
用いて製造した摩擦材料の摩擦/熱安定性および/また
は強度が改良される。
【0046】この繊維ステープルの断面は円形または非
円形、即ちリボン状繊維であってもよいか、或はドッグ
ボーン形状、S形状、C形状などであってもよい。この
ステープル繊維は、製粉されたものであってもよく、フ
ロック形態のものであってもよく、熱安定性を高める添
加剤を含んでいてもよく、若干から充分に予め酸化させ
たものであってもよく、炭素繊維であってもよい等々。
【0047】本発明の方法で生じさせる乾燥ブレンド物
に含める3番目の成分は、溶解性を示す粒子状の合成有
機ポリマーである。また、この粒子状成分が溶解性を示
す限り、上記フィブリル化した繊維成分の製造で用いた
上記ポリマー類の多くからこの粒子成分を製造すること
ができる。この言葉「溶解性を示す」を本明細書で用い
る場合、これは、この粒子の製造で用いるポリマーがあ
る種の媒体、即ち有機溶媒、水、酸などに溶解性を示し
そしてこの粒子を硬化させて最終的な摩擦装置を生じさ
せた後この粒子がそれの物理的同一性を維持しているこ
とを意味している。反応でこの粒子を生じさせることが
できるか、或はより大きなポリマー片を粉砕および/ま
たは粉末化することによってこの粒子を生じさせること
ができる。
【0048】再び好適にはアクリル系ポリマーからこの
粒子成分を製造する。この粒子成分は固体または多孔質
であってもよく、それの平均直径は約60ミクロン未満
であってもよい。より好適には、塊状重合方法、乳化重
合方法、水系懸濁重合方法またはスラリー重合方法でア
クリロニトリルを重合させている間にこの粒子を生じさ
せるが、この方法は、米国特許第2,983,718
号、ドイツ特許第1,093,990号、英国特許第8
66,445号、米国特許第2,691,645号およ
び米国特許第2,963,457号の中で考察されてい
るように、モノマー滴または溶解しているモノマーから
ポリマー粒子を沈澱させるか或は懸濁させる方法であ
る。この粒子成分は、好適には少なくとも約1m2/g
のBET表面積および約1.10から約1.20の比重
を示す。温度安定性をより高くする目的で、好適には、
この粒子状アクリル系成分を予め酸化させてニトリル基
含有量を30%以上低くして、それの比重を約1.25
から1.38にまで高める。
【0049】本発明の摩擦材料プレフォーム助剤乾燥ブ
レンド物は、上記フィブリル化した繊維を約25から約
90重量%、好適には約35から約90重量%と、上記
ステープル繊維を約20以上から約60重量%、好適に
は約25から約50重量%と、上記溶解性を示す粒子状
ポリマーを約5から約70重量%、好適には約5から約
60重量%含んでおり、この3種成分全部の全重量%は
勿論100%である。
【0050】好適には、このブレンド物に含める3種成
分の少なくとも1つがアクリル系ポリマーである。より
好適には、2つの成分がアクリル系ポリマーであり、最
も好適には全成分がアクリル系ポリマーである。
【0051】少なくともこのステープル繊維または粒子
成分のどちらかがアクリル系ポリマーである場合、この
粒子成分を炭化させてもよいが、この粒子状ポリマーを
炭化させないのが好適である。
【0052】乾燥材料の混合物としてコンパンド化され
た一般的2種の非アスベスト型摩擦材料が本技術分野で
発展してきた。これらは、半金属材料と非アスベスト型
有機材料である。上で考察したように、本発明に従う上
記ブレンド物を用いてこの各種の改質を有効に行うこと
ができる。
【0053】半金属系は、典型的に、粉末化したフェノ
ール樹脂、炭素系粒子、例えばグラファイトまたは炭素
粒子など、非アスベスト型繊維、無機物、例えば酸化マ
グネシウム、ジルコン、ムライトおよびアルミナなど、
金属、例えば粉末、削りくず、繊維などの形態の鉄、
銅、真鍮およびステンレス鋼などの金属、並びに他の改
質剤、例えばエラストマー類および無機摩耗充填材など
を含んでいる。
【0054】半金属系は、典型的に、下記の成分を下記
の量で含んでいる可能性がある: 材料 重量% フェノール系樹脂 4−13 グラファイトまたは炭素粒子 14−15 繊維(1) 0−25 セラミック粉末(2) 2−10 金属粉末(3) 14−15 他の改質剤(4) 0−20 (1)鋼、セラミックまたは炭素繊維 (2)酸化マグネシウム、ジルコン、ムライト、アルミ
ナ (3)鉄、銅、真鍮、ステンレス鋼 (4)エラストマー類、無機繊維 乾燥ブレンド技術による摩擦材料の製造では、その半金
属摩擦材料成分を一緒に混合して均一な混合物を生じさ
せる。その後、通常、この混合物をプレス加工してプレ
フォームを生じさせる。次に、このプレフォームを第二
プレスに移して、そこで圧力と熱を同時にかけることで
その樹脂を溶融させて、その片全体に渡って流れさせる
ことにより、他の材料を保持するに適した連続マトリッ
クスを生じさせる。次に、このライニングパッドを硬化
用オーブンに移して、300から600度Fの範囲の温
度で硬化を生じさせることにより、更にこの樹脂を硬化
させる。
【0055】非アスベスト型有機系は、典型的に、粉末
にした熱硬化性樹脂、カシュー粒子および非アスベスト
型繊維を含んでいると共に、約425℃以上の温度を実
質的な化学的または物理的変化を生じることなく受け得
る、2以上から5未満のモース硬度等級を示す粉末化し
た無機化合物を20重量%以上の量で含んでいる。この
ような成分は、米国特許第4,137,214号(この
特許はこのような追加的説明の目的で引用することによ
って本明細書に組み入れられる)の中に詳述されてい
る。非アスベスト型有機系は、典型的に、上記材料を下
記の量で含んでいる可能性がある: 材料 重量% 熱硬化性樹脂 10−30 カシューナッツ粒子 5−25 非アスベスト型繊維 5−15 無機化合物 20−60 別のいわゆる非アスベスト型有機摩擦材料が米国特許第
4,278,584号の中に開示されている。この特許
には下記の一般的組成が開示されている: 材料 重量% フェノール−ホルムアルデヒド樹脂 6−12 炭素繊維 10−40 鋼繊維 30−60 無機および/または有機繊維 10−20 典型的には、乾燥している非アスベスト型有機混合物を
用い、この混合物を多量に鋳型の中に入れて、この混合
物を圧縮してプレフォームを生じさせた後、このプレフ
ォームを熱と圧力下で硬化させることを通して、摩擦素
子の製造を行うことができる。次に、この硬化させたプ
レフォームの縁をバリ取りすることで過剰の材料を除去
した後、このプレフォームを成形用容器の中に拘束して
膨張させないようにしながら、これの後焼きを行う。
【0056】本発明の摩擦材料に、上述した乾燥ブレン
ド物に加えて、意図した使用および所望結果に応じて、
これに含める他の成分の担体として働く熱硬化性もしく
は熱可塑性マトリックス樹脂を含める。この熱硬化性
(または熱硬化)材料は、溶融温度を示さずそして高い
チャー残渣量をもたらす材料である。意図した使用が高
温で高応力の性質を示す用途である場合、通常、このマ
トリックス樹脂を熱硬化性材料にする、と言うのは、こ
の材料を高温にすると溶融するのではなくむしろ分解を
生じるからである。このマトリックス材料が溶融または
流動すると、強度を維持するのが困難になる。適切な熱
硬化性材料には、フェノール系樹脂、芳香族ポリアミド
類、ポリベンズオキサジアゾール類、ポリイミド類、ポ
リベンズイミダゾール類、メラミン樹脂、尿素樹脂、エ
ポキシ樹脂などが含まれる。
【0057】熱可塑性マトリックスは、特定の条件下特
定の温度で溶融して再固化する傾向を示すマトリックス
である。これらは一般にガスケットおよび低温低摩擦用
途で用いられる。有効な熱可塑性材料にはナイロンの如
きポリアミド類、ポリエステル類、アクリル系、フルオ
ロポリマー類などが含まれる。
【0058】このマトリックス樹脂は、本発明の摩擦材
料の約10から約40%を構成しており、その残りは、
充填材の如き他の成分、例えば摩擦を助長する充填材、
例えば鉄グリット、融合シリカ、砂など、摩擦改質剤、
例えばグラファイト、部分硬化カシュー樹脂固体、鉛、
硫化鉛など、摩擦調節剤、例えばアルミナ、シリカ、ケ
イソウ土、チョーク、滑石、カオリン、マイカ、タルク
などを含むよく知られている摩擦成分である。一般的に
は、平均直径が300ミクロン以下の固体としてこれら
の充填材を用いる。
【0059】混合を行っている間、そのフィブリル化し
た繊維は、それらが有する触手様突起物を通してステー
プル繊維と粒子状ポリマーを捕捉し、その結果としてそ
れらを均一に分布させると共に過剰にかさ高くならない
ようにしている。本方法に従い、例えば、ヒドロパルパ
ー、ビーター、ディスクリファイナーまたは同様な装置
の中で、フィブリル化した合成有機ポリマー繊維と合成
有機ポリマーステープル繊維を単独か或はその溶解性を
示す合成有機ポリマー粒子と組み合わせて湿ったスラリ
ーとして混合した後、例えば紙製造機またはベルトプレ
スでそれの乾燥(脱水)を行って固体量を30−60%
にする。適切なカチオン系および/またはアニオン系保
持助剤を用いて、そのフィブリル化した繊維の中に粒子
状ポリマーと繊維ステープルを保持してもよい。更に、
Rennelburg回転乾燥機などの如き装置の中で
乾燥させて毛羽立たせている間に、固体含有量が30−
60%である湿ったフィブリル化した繊維およびステー
プル繊維と一緒にその粒子状ポリマーをブレンドしても
よい。上述したように、このフィブリル化した繊維−繊
維ステープル−粒子状ポリマーのブレンド物は、その摩
擦材料の約1から約30重量%、好適には約5から約2
5重量%を構成し得る。
【0060】以下に示す実施例は説明の目的でのみ挙げ
るものであり、添付請求の範囲に示す事項を除き本発明
に対する制限として解釈されるべきでない。全ての部は
特に明記しない限り重量部である。
【0061】
【実施例】実施例A 表1に挙げる成分を用いて非アスベスト型有機(NA
O)摩擦調合物を30ポンド製造する。この調合物をL
ittlefordモデルFM−130−Dミキサーの
中で混合する。ファイバーグラスを除く全ての成分を予
め10分間混合する。次に、このファイバーグラスを加
えた後、この調合物を更に1分間混合する。このLit
tlefordミキサーではスター/バーチョッパーお
よびBeckerプラウを用いる。その結果として生じ
る生成物をブレーキミックスAと識別する。
【0062】実施例1(比較) 市販のWaringブレンダーにブレーキミックスAを
100部入れた後、低速に設定して40%の力で1分間
混合する。次に、以下に示す段階を用いてこの調合物を
プレス加工してプレフォームを生じさせる: − FMSI 728Aディスクパッドプレフォーム用
鋳型の中にミックスのサンプルを150g均一に広げ
る。ミックスのかさが過剰なことが原因で鋳型充填の困
難さに直面した場合、このミックスの属性として記録す
る。2,500psiの圧力をかけて5秒間保持する。
その結果として生じるプレフォームをその鋳型から取り
出して、柔らかな縁の存在、破壊または不均一さに関し
て目で検査する。プレフォームを7個製造する。外観に
関する所見を表2に挙げる。
【0063】− 試験を行うに先立って周囲の温度と湿
度(23℃−50%RH)で24時間そのプレフォーム
を安定にする。その後、この時間の最後にこのプレフォ
ームの高さおよび回収率を測定する。結果を表2に挙げ
る。
【0064】− INSTRONモデル1125試験機
を用い、クロスヘッド速度を0.1インチ/分にして、
プレフォームに関する3点曲げ強度測定を実施する。試
験スパンを4インチにする。
【0065】− チャートレコーダーから破壊荷重(ポ
ンド)を直接記録する。曲線に接する線を用いて、イン
チで示すパッドのタワミをゼロから2ポンドで計算した
後、このタワミで割ることによってポンド/インチで表
す堅さを計算する。
【0066】− 破壊荷重および堅さの平均、並びに9
0%信頼レベルを計算し、その結果を表2に示す。
【0067】− 測定性能指数(performanc
e index)MPIを下記の如く定義し: MPI=(平均強度 x 平均堅さ)1/2 これを計算して、その結果を表2に示す。
【0068】− 比較の目的で予測性能指数を計算す
る。この指数は、そのブレンド物に含めるそのフィブリ
ル化した繊維部分のみを用いた場合に予測される値であ
る。性能がこの予測ファクターよりも高いことは、ステ
ープル繊維および粉末が予備成形に貢献していることを
示している。
【0069】 表1 材料 重量部 フェノール系粉末HRJ 652 16.6 重晶石 22 39.6 4079 コークス 9.4 NC108カシュー粒子 5.0 ひる石 #7 15.6 バージニア藍晶 0.7 ファイバーグラス、1/8” 178A−BA 4.9 LAPINUSロックウールL5164 6.7 HYCAR 1411ゴム 1.5 全体: 100.0 以下に示す実施例では下記が本明細書で用いる種々のブ
レンド成分が示す特性の表示である:
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】実施例2(比較) 96部のブレーキミックスAにフィブリル化したアクリ
ル系繊維Aを4部加えてWaringブレンダーで混合
する以外は再び実施例1の操作に従う。その結果も以下
の表2に示す。
【0074】実施例3および4 96部のブレーキミックスAに、以下に挙げる比率から
成る混成アクリル系複合体混合物を4部加えてWari
ngブレンダーで混合する以外は再び実施例1の操作に
従う。
【0075】 混合物 実施例3(比較) 実施例4 フィブリル化した繊維(A) 60 60 ステープル(R) 30 30 粉末(A) 10 10 これらの実施例で異なっている点は、フィブリル化した
繊維とステープルを一緒にした後、粉末(A)を加え、
その結果として生じる3成分系をブレーキミックスAと
混合する時に用いる方法のみである、即ち実施例3で
は、Waringブレンダーで乾燥ブレンドし、水溶液
を加えて乾燥させる、実施例4では、Waringブレ
ンダーで固体量が1%になるように湿潤ブレンドする。
【0076】容易に理解できるであろうように、本発明
に従って製造した実施例4の予備成形パッドは、予想外
に、プレフォームの強度、プレフォームの堅さおよび測
定性能指数(MPI)に関して実施例3よりも優れてい
る。
【0077】
【表4】
【0078】実施例5 30部のフィブリル化した繊維Aと60部のステープル
Hと10部の粉末Aから成る混成アクリル系複合体混合
物の2部を水系スラリーの中で予めブレンドし、これ
を、98部のブレーキミックスAに加えた後、Wari
ngブレンダーで混合する以外は、再び実施例1の操作
に従う。
【0079】50%の低速に設定したWaringブレ
ンダーを用い、固体量が1%になるように水スラリーの
中で上記成分を一緒に30秒間混合することによって、
その予めブレンドした混成複合体混合物の製造を行う。
この混成複合体混合物を200メッシュのスクリーンの
上に置いてこれの排水を行った後、それの空気乾燥を7
0℃で2時間行うことによって、この実施例で用いる乾
燥させた混成複合体混合物を製造する。
【0080】その結果を以下に示す。
【0081】この製造したプレフォームの平均厚は0.
966インチである。4時間後の回収率は6.2%であ
る。このプレフォームが示す平均強度は1.85ポンド
であり、そして平均堅さは1インチ当たり39ポンドで
ある。計算性能ファクターは8.5である。プレフォー
ムは高い一体性を示し、砕けることなく良好な均一性を
示す。このプレフォームの上表面に髪状亀裂が観察され
たが、これは、予備成形助剤の含有量が2%のみである
プレフォームには通常のことである。
【0082】容易に分かるであろうように、これらの混
成アクリル系複合体混合物では60%に及んでステープ
ルを使用することができ、それによって、乾燥ブレーキ
ミックスに充分な予備成形特性を得ることができる。
【0083】実施例7−26 下記のフィブリル化した繊維、ステープル繊維および粉
末を同じ量で用いる以外は再び実施例1の操作に従う。
同様な結果が達成される。
【0084】 フィブリル化した繊維 ステープル繊維 粉末 実施例7 A O H 実施例8 B P H 実施例9 A Q H 実施例10 C B A 実施例11 G C A 実施例12 D D A 実施例13 A E F 実施例14 E F A 実施例15 A G A 実施例16 A A B 実施例17 F K C 実施例18 B A B 実施例19 C L B 実施例20 A H G 実施例21 A I B 実施例22 A J B 実施例23 A H D 実施例24 A M D 実施例25 A J D 実施例26 A N E実施例27および28 フィブリル化した繊維、ステープル繊維および粉末を全
部アラミドポリマーから製造する以外はそれぞれ実施例
1および5の操作に従う。同様な結果が達成された。
【0085】実施例29および30 粉末をアラミドポリマーから製造する以外は再びそれぞ
れ実施例1および5の操作に従う。同様な結果が得られ
た。
【0086】実施例31および32 ステープル繊維および粉末の両方をアラミドポリマーか
ら製造する以外は再びそれぞれ実施例1および5の操作
に従う。同様な結果が達成された。
【0087】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0088】1. a)フィブリル化した合成有機ポリ
マー繊維を約25から約90重量%、 b)合成有機ポリマーのステープル繊維を約20以上か
ら約60重量%、および c)溶解性を示す合成有機ポリマー粒子を約5から約7
0重量%含んでいる、摩擦材料の製造で用いるに適した
乾燥ブレンド物を製造する方法において、成分a)と
b)のみか或は成分c)と組み合わせて、固体含有量が
約5%以下になるように水中でブレンドし、その結果と
して生じるブレンド物の乾燥を行い、そして前に成分
c)を加えなかった場合、その結果として生じる乾燥ブ
レンド物に成分c)を加えることを含む方法。
【0089】2. a)、b)およびc)の少なくとも
1つがアクリル系繊維である第1項記載の方法。
【0090】3. a)、b)およびc)の各々がアク
リル系繊維である第1項記載の方法。
【0091】4. 上記アクリル系繊維がアクリロニト
リルポリマーである第2項記載の方法。
【0092】5. 上記アクリル系繊維がアクリロニト
リルポリマーである第3項記載の方法。
【0093】6. b)が約0.5−7mmの長さを有
する第1項記載の方法。
【0094】7. a)および/またはb)のどちらか
または両方のけん縮を行う第1項記載の方法。
【0095】8. a)および/またはb)のどちらか
または両方を予め酸化させる第1項記載の方法。
【0096】9. a)とb)のみをブレンドする第1
項記載の方法。
【0097】10. a)とb)をc)と組み合わせて
ブレンドする第1項記載の方法。
【0098】11. a)フィブリル化した合成有機ポ
リマー繊維を約25から約90重量%、 b)合成有機ポリマーのステープル繊維を約20以上か
ら約60重量%、および c)溶解性を示す合成有機ポリマー粒子を約5から約7
0重量%含んでいる乾燥ブレンド物を約1から約30重
量%含む、乾燥した摩擦材料。
【0099】12. a)、b)およびc)の少なくと
も1つがアクリル系ポリマーである第9項記載の摩擦材
料。
【0100】13. a)、b)およびc)の各々がア
クリル系ポリマーである第9項記載の摩擦材料。
【0101】14. 上記アクリル系ポリマーがアクリ
ロニトリルポリマーである第10項記載の摩擦材料。
【0102】15. 上記アクリル系ポリマーがアクリ
ロニトリルポリマーである第11項記載の摩擦材料。
【0103】16. b)が約0.5−7mmの長さを
有する第9項記載の摩擦材料。
【0104】17. a)および/またはb)のどちら
かまたは両方がけん縮を受けさせたものである第9項記
載の摩擦材料。
【0105】18. a)および/またはb)のどちら
かまたは両方が予め酸化させたものである第9項記載の
摩擦材料。
【0106】19. a)フィブリル化したアクリル系
もしくはアラミドポリマー繊維を約25から約90重量
%、 b)アクリル系もしくはアラミドポリマーのステープル
繊維を約20以上から約60重量%、および c)溶解性を示すアクリル系もしくはアラミドポリマー
粒子を約5から約70重量%、含んでいる乾燥ブレンド
物。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)フィブリル化した合成有機ポリマー
    繊維を約25から約90重量%、 b)合成有機ポリマーのステープル繊維を約20以上か
    ら約60重量%、および c)溶解性を示す合成有機ポリマー粒子を約5から約7
    0重量%含んでいる、摩擦材料の製造で用いるに適した
    乾燥ブレンド物を製造する方法において、成分a)と
    b)のみか或は成分c)と組み合わせて、固体含有量が
    約5%以下になるように水中でブレンドし、その結果と
    して生じるブレンド物の乾燥を行い、そして前に成分
    c)を加えなかった場合、その結果として生じる乾燥ブ
    レンド物に成分c)を加えることを含む方法。
  2. 【請求項2】 a)フィブリル化した合成有機ポリマー
    繊維を約25から約90重量%、 b)合成有機ポリマーのステープル繊維を約20以上か
    ら約60重量%、および c)溶解性を示す合成有機ポリマー粒子を約5から約7
    0重量% 含んでいる乾燥ブレンド物を約1から約30重量%含
    む、乾燥した摩擦材料。
  3. 【請求項3】 a)フィブリル化したアクリル系もしく
    はアラミドポリマー繊維を約25から約90重量%、 b)アクリル系もしくはアラミドポリマーのステープル
    繊維を約20以上から約60重量%、および c)溶解性を示すアクリル系もしくはアラミドポリマー
    粒子を約5から約70重量%、含んでいる乾燥ブレンド
    物。
JP7218237A 1995-01-30 1995-08-04 有機繊維成分と有機粒子成分のブレンド物を含む摩擦材料 Pending JPH08217888A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US38026695A 1995-01-30 1995-01-30
US380266 1995-01-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08217888A true JPH08217888A (ja) 1996-08-27

Family

ID=23500515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7218237A Pending JPH08217888A (ja) 1995-01-30 1995-08-04 有機繊維成分と有機粒子成分のブレンド物を含む摩擦材料

Country Status (9)

Country Link
JP (1) JPH08217888A (ja)
KR (1) KR100360363B1 (ja)
BR (1) BR9503562A (ja)
CA (1) CA2155489C (ja)
CO (1) CO4410414A1 (ja)
FI (1) FI953758A (ja)
IN (1) IN183564B (ja)
NO (1) NO953106L (ja)
TW (1) TW335407B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003014589A1 (fr) * 2001-08-03 2003-02-20 Japan Exlan Company Limited Materiau a base de fibres pour materiau de frottement humide
JP2009174064A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Teijin Techno Products Ltd 捲縮繊維及びそれを用いた湿式摩擦材
JP2012255054A (ja) * 2011-06-07 2012-12-27 Hitachi Chemical Co Ltd ノンアスベスト摩擦材組成物
JP5263454B2 (ja) * 2010-11-19 2013-08-14 日立化成株式会社 ノンアスベスト摩擦材組成物、これを用いた摩擦材及び摩擦部材

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003014589A1 (fr) * 2001-08-03 2003-02-20 Japan Exlan Company Limited Materiau a base de fibres pour materiau de frottement humide
JP2003049884A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Japan Exlan Co Ltd 湿式摩擦材用繊維基材
US7309725B2 (en) 2001-08-03 2007-12-18 Japan Exlan Company Limited Fiber base material for wet friction material
JP2009174064A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Teijin Techno Products Ltd 捲縮繊維及びそれを用いた湿式摩擦材
JP5263454B2 (ja) * 2010-11-19 2013-08-14 日立化成株式会社 ノンアスベスト摩擦材組成物、これを用いた摩擦材及び摩擦部材
JP2012255054A (ja) * 2011-06-07 2012-12-27 Hitachi Chemical Co Ltd ノンアスベスト摩擦材組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CO4410414A1 (es) 1997-01-09
IN183564B (ja) 2000-02-12
KR960029375A (ko) 1996-08-17
TW335407B (en) 1998-07-01
NO953106L (no) 1996-07-31
KR100360363B1 (ko) 2003-02-11
NO953106D0 (no) 1995-08-08
FI953758A (fi) 1996-07-31
CA2155489A1 (en) 1996-07-31
BR9503562A (pt) 1997-05-27
FI953758A0 (fi) 1995-08-08
CA2155489C (en) 2006-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0859851A (ja) 有機繊維成分と有機粒子成分のブレンド物を含む摩擦材料
US5919837A (en) Friction materials containing blends of organic fibrous and particulate components
US4130537A (en) Asbestos free friction element
US5889080A (en) Friction materials containing blends of organic fibrous and particulate components
JP2870542B2 (ja) 非アスベスト摩擦材料
US5474842A (en) Aramid particles as wear additives
JPH0860138A (ja) 有機繊維成分と有機粒子成分のブレンド物を含む、アスベストを含んでいないガスケツトなど
JPS6162628A (ja) 摩擦板及びその製法
EP0696691B1 (en) Dry friction material, dry blend and method of making a dry blend
AU663111B2 (en) Aramid particles as wear additives
JPH08217888A (ja) 有機繊維成分と有機粒子成分のブレンド物を含む摩擦材料
AU698251B2 (en) Friction materials containing blends of organic fibrous and particulate components
KR20080083162A (ko) 폴리아렌아졸/열경화성 펄프 및 그의 제조 방법
JPS61213226A (ja) 結晶質燐酸塩繊維を含む摩擦材複合体およびその製法
KR910000052B1 (ko) 마찰재 조성물
JP2005232204A (ja) 摩擦材
RU2072372C1 (ru) Полимерная фрикционная композиция
JPH0737606B2 (ja) 湿式摩擦材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050704

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060912