JPH08217773A - 1,5−アンヒドログルシトールの酸化物およびそれを用いる1,5−アンヒドログルシトールの測定方法 - Google Patents

1,5−アンヒドログルシトールの酸化物およびそれを用いる1,5−アンヒドログルシトールの測定方法

Info

Publication number
JPH08217773A
JPH08217773A JP5367395A JP5367395A JPH08217773A JP H08217773 A JPH08217773 A JP H08217773A JP 5367395 A JP5367395 A JP 5367395A JP 5367395 A JP5367395 A JP 5367395A JP H08217773 A JPH08217773 A JP H08217773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anhydroglucitol
hydroxymethyl
oxidase
chemical formula
oxane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5367395A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Kametani
俊一 亀谷
Hiroshi Akanuma
宏史 赤沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP5367395A priority Critical patent/JPH08217773A/ja
Publication of JPH08217773A publication Critical patent/JPH08217773A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は酸化酵素による1,5−アンヒドログ
ルシトールの新規な酸化生成物および1,5−アンヒド
ログルシトールの精度よい測定方法を提供する。 【構成】酸素の存在下、1,5−アンヒドログルシトー
ルに酸化酵素であるピラノースオキシダーゼ又はL−ソ
ルボースオキシダーゼとアルドース−2−ウロースデヒ
ドラターゼを作用させて得られる2(S)−(ヒドロキ
シメチル)オキサン−4,5−ジオン、その水付加体ま
たはそのオキシム誘導体。これらを定量することよりな
る1,5−アンヒドログルシトールの精度よい測定方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1,5−アンヒドログ
ルシトール(以下「1,5AG」という)の新規な構造
を有する酸化物およびそれを用いる1,5AGの測定方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,5AGは、ヒト髄液及び血漿中など
に存在し、ある種の疾患、特に糖尿病においては血漿中
の量が低下することが報告されている化合物である。
1,5AGを測定する方法は知られている(特開昭63
−185397号公報)。この方法は、1,5AGをピ
ラノースオキシダーゼ等で酸化して発生する過酸化水素
を測定する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、1,5
AGについてピラノースオキシダーゼ等の酵素による酸
化を詳細に検討した結果、1,5AGの新規な構造を有
する酸化物が誘導され、この酸化物を定量することによ
り精度よく1,5AGを測定することができることを知
見した。したがって、本発明の目的は、1,5AGの新
規な構造を有する酸化物を提供するにある。また他の目
的は、1,5AGの新規な構造を有する酸化物を用いる
1,5AGの測定方法を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の要旨は、
下記の化学式[化2](化1と同じ)で示される化学構
造を有する2(S)−(ヒドロキシメチル)オキサン−
4,5−ジオンと、その水付加体である下記の化学式
[化3]で示される化学構造を有する2(S)−(ヒド
ロキシメチル)−4,4,5,5−テトラヒドロキシオ
キサンまたはそのオキシム誘導体に関する。
【0005】
【化2】
【0006】
【化3】
【0007】本発明の第二の要旨は、酸素の存在下、試
料中の1,5AGにピラノースオキシダーゼ又はL−ソ
ルボースオキシダーゼとアルドース−2−ウロースデヒ
ドラターゼを作用させ、生成した上記の化学式[化2]
で示される化学構造を有する2(S)−(ヒドロキシメ
チル)オキサン−4,5−ジオン又はその水付加体を必
要によりその誘導体に変換させて定量することよりなる
1,5AGの測定方法を提供するにある。
【0008】本発明につきさらに詳細に説明する。本発
明で使用される試料としては髄液、血漿、血清、尿また
はこれらから糖または蛋白などの測定を妨害する成分を
除去して得られるもの等が挙げられる。
【0009】本発明で使用される1,5AGの酸化酵素
であるピラノースオキシダーゼ又はL−ソルボースオキ
シダーゼは、国際生化学連合(IUB)酵素委員会の分
類により、それぞれEC1.1.3.10又はEC1.
1.3.11に分類されるものであれば何でもよく、こ
れらの酵素の由来は問わない。
【0010】本発明で使用されるアルドース−2−ウロ
ースデヒドラターゼ(aldos−2−ulose d
ehydratase)は公知のものが使用でき、たと
えば、Carbohydrate Research,
232,59−75(1992)に記載されているアル
ドース−2−ウロースデヒドラターゼが使用できる。
【0011】なお、ポリポラスオブツサス由来のピラノ
ースオキシダーゼにはアルドース−2−ウロースデヒド
ラターゼを含んでいるものがある。例えば、宝酒造 (株
)製のピラノースオキシダーゼ「タカラ」にはこのアル
ドース−2−ウロースデヒドラターゼが含まれているの
で、このピラノースオキシダーゼを使用する場合には特
にアルドース−2−ウロースデヒドラターゼを別途加え
る必要はない。
【0012】つぎに、本発明の2(S)−(ヒドロキシ
メチル)オキサン−4,5−ジオン又はその水付加体で
ある2(S)−(ヒドロキシメチル)−4,4,5,5
−テトラヒドロキシオキサンを製造する方法について述
べる。これらの化合物は、1,5AGを酸化することに
より得ることができ、1,5AGの酸化は、1,5AG
を水または緩衝液に溶解した水溶液を、カタラーゼの存
在下、ピラノースオキシダーゼ又はL−ソルボースオキ
シダーゼとアルドース−2−ウロースデヒドラターゼと
に接触させることによって行われる。
【0013】接触の方法は、特に制限されない。例え
ば、酵素溶液としてこれらの酵素溶液を1,5AG水溶
液に添加するか、酵素自体を架橋し又は高分子坦体に固
定化して不溶化した酵素を、1,5AG水溶液に添加す
るか、前記の不溶化した酵素をカラムに充填(バイオリ
アクター)し、これに1,5AG水溶液を通液すること
により行われる。
【0014】1,5AGの酸化反応の条件は、使用する
酵素の性質によって変化するが、酵素が十分に作用しう
るように緩衝液の種類と濃度、pH、反応温度、1,5
AGの濃度、使用する酵素の量などを吟味し、選択すれ
ばよい。通常、酵素の至適条件の近傍に設定するのがよ
り好ましい。
【0015】次に、1,5AGに前記の酵素を作用させ
たときに生じる生成物について述べる。
【0016】〔13C核磁気共鳴による方法〕化学的性質
と生化学的性質が、1,5AGと同等であり、核磁気共
鳴で構造を解析する上で都合のよい13C標識1,5AG
(炭素骨格の全てを13C置換した1,5AG)を用い、
酵素による反応の変化を13C核磁気共鳴スペクトルで追
跡し、1,5AGの酸化反応生成物を推定する。
【0017】すなわち、13C標識1,5AG 8.5mg 、
ピラノースオキシダーゼとアルドース−2−ウロースデ
ヒドラターゼの混合物 (宝酒造( 株) 製、ピラノースオ
キシダーゼ「タカラ」)5mg、カタラーゼ (比活性 1,9
20U/mg) 1mg 、重水 0.1mlを50mM リン酸緩衝液 (pH 6.
0) 0.5ml に溶解し、37℃で3時間反応させる。時間の
経過とともに13C標識1,5AGは消失し、新たに13
標識化合物(A)が生成蓄積する。この物質の13C核磁
気共鳴スペクトルを測定した。スペクトルの解析結果を
表1と表2に示す。
【0018】この13C核磁気共鳴スペクトルの値から、
13C標識化合物(A)の構造は、2(S)−(ヒドロキ
シメチル)オキサン−4,5−ジオン[化2]の水付加
体である2(S)−(ヒドロキシメチル)−4,4,
5,5−テトラヒドロキシオキサン[化3]と推定でき
る。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】〔エチルオキシム誘導体による方法〕1,
5AG 50mg 、ピラノースオキシダーゼとアルドース−
2−ウロースデヒドラターゼの混合物 (宝酒造 (株 )
製、ピラノースオキシダーゼ「タカラ」)5mg、カタラ
ーゼ (比活性 1,920U/mg) 1mg を 50mMリン酸緩衝液 (p
H 6.0) 2.0mlに溶解し、37℃で12時間反応する。
【0022】この反応液にO−エチルヒドロキシルアミ
ン塩酸塩 300mgを添加後、酢酸ナトリウム水溶液を滴下
して反応液の pH を約4とし、室温下でさらに12時間
反応する。得られた反応液に酢酸エチルを加えて生成物
を酢酸エチル層に抽出後、抽出液を減圧乾固する。この
乾固した残渣を精製水で溶解後、高速液体クロマトグラ
フィーにて精製し、約 35mg の化合物(B)の結晶を得
る。この化合物(B)の結晶の物理化学的性状は、次の
通りである。
【0023】
【表3】分子量: 230(理論値: 230.26 ) トリメチルシリル化した化合物(B)のマススペクトル
による。 分子式:C101824
【0024】化合物(B)及び13C標識化合物(B)を
トリメチルシリル化し、マススペクトル(EI−MSス
ペクトル)を測定した結果を表4に示す。親ピーク(M
+)フラグメントの質量数から、化合物(B)の分子量
を求め、分子式を推定した。
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】紫外線吸収スペクトル:紫外線吸収スペクトル
は、精製水に溶解して測定する。 最大吸収波長 259.6nm (E1% 1cm = 233 ) 赤外線吸収スペクトル:赤外線吸収スペクトルは、試料
をKBr錠剤法で測定する。 3425(cm-1)、2978、2937、2885、
1624、1483、1444、1385、1358、
1230、1151、1090、1047、951、9
30、879、835、779、723、710、62
1、552
【0027】13C核磁気共鳴スペクトル:スペクトル
は、重DMSOに溶解して測定する。化学シフトは、内
部標準のテトラメチルシランを 0ppm とし、これとの比
較値で示す。溶媒の重DMSOのシグナルは 39.0 〜 4
0.0ppmに出現する。化合物(B)のシグナルは、表6の
通りで、マススペクトルのデータと一致し、10個の炭
素が観測された。
【0028】
【表6】
【0029】1H核磁気共鳴スペクトル:スペクトル
は、重DMSOに溶解して測定する。化学シフトは、内
部標準のテトラメチルシランを 0ppm とし、これとの比
較値で表7に示す。
【0030】
【表7】
【0031】これらの測定値から、化合物(B)は、次
の化学式[化4]の化学構造を有すると認められる。
【0032】
【化4】
【0033】このことから、酸素及び好ましくはカタラ
ーゼの存在下、1,5−アンヒドログルシトールにピラ
ノースオキシダーゼ又はL−ソルボースオキシダーゼと
アルドース−2−ウロースデヒドラターゼを作用させて
生じる酸化生成物は、2(S)−(ヒドロキシメチル)
オキサン−4,5−ジオン[化2]であり、さらにこの
[化2]の化合物に2分子の水が付加した2(S)−
(ヒドロキシメチル)−4,4,5,5−テトラヒドロ
キシオキサン[化3]を与えるものと推定された。 こ
こでカタラーゼを存在させた場合に生じる酸化生成物
は、[化2]又は[化3]で示される化合物であり、こ
れ以上酸化の進んだ生成物はほとんど認められない。
【0034】次に本発明の測定方法について説明する。
1,5−アンヒドログルシトールを含む試料に酸素の存
在下、前記の酵素を作用させるが、酸素は必ずしも供給
する必要はなく、試料中などに存在する溶存酸素をその
まま利用してもよい。
【0035】ピラノースオキシダーゼ又はL−ソルボー
スオキシダーゼは、前記のものが使用でき、通常0.5
〜500U/ml、好ましくは1〜200U/ml使用される。
アルドース−2−ウロースデヒドラターゼも、前記のも
のが使用でき、通常0.5〜500U/ml、好ましくは1
〜200U/ml使用される。カタラーゼは公知のものが使
用可能であって、通常1〜10000U/ml、好ましくは
100〜6000U/ml使用される。酵素反応は、酵素試
薬を試料に添加し、通常15〜50℃で1分〜24時
間、好ましくは3分〜30分間行われる。
【0036】次に、酵素反応で生成する2(S)−(ヒ
ドロキシメチル)オキサン−4,5−ジオン[化2]、
その水付加体である2(S)−(ヒドロキシメチル)−
4,4,5,5−テトラヒドロキシオキサン[化3]を
測定する方法について説明する。
【0037】2(S)−(ヒドロキシメチル)オキサン
−4,5−ジオン[化2]は、反応基としてジケトンを
持っている。ジケトンは、化学的な反応性に富み、たと
えば、ヒドロキシルアミンやその誘導体と反応してジケ
トンのオキシム誘導体を、ヒドラジンやその誘導体と反
応してジケトンのヒドラゾン誘導体を、カルバミン酸や
その誘導体と反応してジケトンのカルバゾン誘導体を、
芳香族アミンやその誘導体と反応してジケトンのシッフ
塩基誘導体を、グアニジンやその誘導体と反応して蛍光
誘導体を与えることが知られている。
【0038】一方、2(S)−(ヒドロキシメチル)オ
キサン−4,5−ジオン[化2]の水付加体である2
(S)−(ヒドロキシメチル)−4,4,5,5−テト
ラヒドロキシオキサン[化3]は、容易に脱水して2
(S)−(ヒドロキシメチル)オキサン−4,5−ジオ
ン[化2]に戻り、2(S)−(ヒドロキシメチル)オ
キサン−4,5−ジオン[化2]と同様に反応する。
【0039】1,5AGの酵素による酸化反応によって
生じる2(S)−(ヒドロキシメチル)オキサン−4,
5−ジオン[化2]と、その水付加体である2(S)−
(ヒドロキシメチル)−4,4,5,5−テトラヒドロ
キシオキサン[化3]は、そのまま測定してもよいが、
好ましくは前記の反応などによって容易に吸光度の大き
い色素や、高感度の蛍光物質等の誘導体に変換すること
ができるので、適当な検出系を利用すればこれらの物質
を精度よく定量することができる。したがって、精度よ
く1,5AGを測定することが可能となる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0041】実施例1〔13C標識2(S)−(ヒドロキ
シメチル)−4,4,5,5−テトラヒドロキシオキサ
ンの製造〕13 C標識1,5AG 8.5mg 、ピラノースオキシダーゼ
とアルドース−2−ウロースデヒドラターゼの混合物
(宝酒造(株)製、ピラノースオキシダーゼ「タカラ」)
5mg、カタラーゼ (比活性 1,920U/mg) 1mg 、重水 0.1m
lを 50mM リン酸緩衝液 (pH 6.0) 0.5ml に溶解し、37
℃で3時間反応させた。
【0042】時間の経過とともに13C標識1,5AGは
消失し、13C標識2(S)−(ヒドロキシメチル)−
4,4,5,5−テトラヒドロキシオキサン[化3]が
生成した。この反応液の13C核磁気共鳴スペクトルの測
定結果は、前記の値と一致した。
【0043】実施例2〔2(S)−(ヒドロキシメチ
ル)オキサン−4,5−ジオンのジO−エチルオキシム
の製造〕 1,5AG 50mg 、ピラノースオキシダーゼとアルドー
ス−2−ウロースデヒドラターゼの混合物 (宝酒造(株)
製、ピラノースオキシダーゼ「タカラ」) 5mg、カタラ
ーゼ (比活性 1,920U/mg) 1mg を 50mMリン酸緩衝液 (p
H 6.0) 2.0mlに溶解し、37℃で12時間反応させた。こ
の反応液にO−エチルヒドロキシルアミン塩酸塩 300mg
を添加後、酢酸ナトリウム水溶液を滴下して反応液の p
H を約4とし、室温下でさらに12時間反応させた。
【0044】得られた反応液に酢酸エチルを加えて生成
物を酢酸エチル層に抽出後、抽出液を減圧乾固した。こ
の乾固した残渣を精製水で溶解後、高速液体クロマトグ
ラフィーにて精製し、約 35mg の2(S)−(ヒドロキ
シメチル)オキサン−4,5−ジオンのジO−エチルオ
キシム〔前記化合物(B):[化4]〕の結晶を得た。
生成物についてのマススペクトル、紫外線吸収スペクト
ル、赤外線吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルは、
前記の値と一致した。
【0045】実施例3(1,5AGの測定) 1.0 、10.0、20.0、50.0mg/l濃度の1,5AG標準液およ
び健常者の血清 100μl に、それぞれ、ピラノースオキ
シダーゼとアルドース−2−ウロースデヒドラターゼの
混合物 (宝酒造(株)製、ピラノースオキシダーゼ「タカ
ラ」)1mg/ml、カタラーゼ (比活性 1,920U/mg) 0.1mg
/mlを溶解した 50mMリン酸緩衝液 (pH6.0) 500μl を添
加し、37℃で3時間反応させた。
【0046】この反応液に、2(W/V) %濃度となるよう
にO−エチルヒドロキシルアミン塩酸塩溶液を添加後、
室温下でさらに6時間反応させた。得られた反応液に、
2mlの酢酸エチルを加えて2(S)−(ヒドロキシメチ
ル)オキサン−4,5−ジオンのジO−エチルオキシム
を酢酸エチル層に抽出後、抽出液を減圧乾固した。この
乾固した残渣を精製水に溶解後、下記の高速液体クロマ
トグラフィーの条件下にて分析した。
【0047】
【表8】〔高速液体クロマトグラフィーの条件〕 装置 :LC10AT(島津(株)製) 分離カラム:センシューパックC18、6.0mmm内径×100m
m (センシュー(株)製) 移動相 :A液:精製水、 B液:80%アセトニトリル(グラジエント条件:0→30
分でアセトニトリル0→50%) 流速 :1.5ml 分 検出器 :SPD10、検出波長 263nm(島津(株)
製) 注入量 :100μl
【0048】この分析条件下で得られた1,5AGの検
量線を、図1に示した。図1の検量線を用いて測定した
健常者血清中の1,5AG値を表9に示した。また市販
の1,,5AG測定用キット〔ラナAGキット(日本化
薬 (株) 製)〕を使用して上記の健常者の血清中の1,
5AG値を測定して表9に示した。両者の測定値はよく
一致した。
【0049】
【表9】
【0050】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、1,5−
アンヒドログルシトールの新規な酸化生成物が提供され
る。さらに当該生成物又はその誘導体を定量することに
より1,5−アンヒドログルシトールを精度よく測定す
る方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】1,5AGの検量線を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の化学式[化1]で示される化学構
    造を有する2(S)−(ヒドロキシメチル)オキサン−
    4,5−ジオン、その水付加体またはそのオキシム誘導
    体。 【化1】
  2. 【請求項2】 そのオキシム誘導体がO−エチルオキシ
    ム誘導体である請求項1に記載の2(S)−(ヒドロキ
    シメチル)オキサン−4,5−ジオンのオキシム誘導
    体。
  3. 【請求項3】 酸素の存在下、試料中の1,5−アンヒ
    ドログルシトールに1,5−アンヒドログルシトールの
    酸化酵素であるピラノースオキシダーゼ又はL−ソルボ
    ースオキシダーゼとアルドース−2−ウロースデヒドラ
    ターゼを作用させ、生成した2(S)−(ヒドロキシメ
    チル)オキサン−4,5−ジオン又はその水付加体を必
    要によりその誘導体に変換させて定量することを特徴と
    する1,5−アンヒドログルシトールの測定方法。
  4. 【請求項4】 誘導体がO−エチルオキシム誘導体であ
    る請求項3に記載の測定方法。
JP5367395A 1995-02-17 1995-02-17 1,5−アンヒドログルシトールの酸化物およびそれを用いる1,5−アンヒドログルシトールの測定方法 Pending JPH08217773A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5367395A JPH08217773A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 1,5−アンヒドログルシトールの酸化物およびそれを用いる1,5−アンヒドログルシトールの測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5367395A JPH08217773A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 1,5−アンヒドログルシトールの酸化物およびそれを用いる1,5−アンヒドログルシトールの測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08217773A true JPH08217773A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12949356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5367395A Pending JPH08217773A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 1,5−アンヒドログルシトールの酸化物およびそれを用いる1,5−アンヒドログルシトールの測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08217773A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kreuzer et al. Novel electrochemical immunosensors for seafood toxin analysis
Christensson et al. D-arabinitol-a marker for invasive candidiasis
Castilho et al. Amperometric biosensor based on horseradish peroxidase for biogenic amine determinations in biological samples
Sakuragawa et al. Fluorometric determination of microamounts of hydrogen peroxide with an immobilized enzyme prepared by coupling horseradish peroxidase to chitosan beads
JPH0761280B2 (ja) グルコ−ス及び1,5−アンヒドログルシト−ルの同時測定法
El-Maghrabey et al. Quinone-based antibody labeling reagent for enzyme-free chemiluminescent immunoassays. Application to avidin and biotinylated anti-rabbit IgG labeling
Hayashi et al. High-performance liquid chromatographic determination of α-keto acids in plasma with fluorometric detection
Walker et al. High-performance liquid chromatographic method for determination of gentamicin in biological fluids
JP2013541009A (ja) 検体検出方法
Benkert et al. Size Exclusion Redox‐Labeled Immunoassay (SERI): a new format for homogeneous amperometric creatinine determination
CN114478317B (zh) 一种臭氧荧光探针及其制备方法和应用
Trojanowicz et al. Biosensing in high-performance chemical separations
JPH08217773A (ja) 1,5−アンヒドログルシトールの酸化物およびそれを用いる1,5−アンヒドログルシトールの測定方法
Bollo et al. Polarographic reduction of megazol and derivatives, and its polarographic, UV spectrophotometric, and HPLC determination
Neumayr et al. Enzymatic sensor coupled to a flow-injection analysis system for the determination of salicylate
WO2007091033A1 (en) Portable kit and method for the estimation of time of death of a corpse by determining the hypoxanthine concentration in that corpse dependent on temperature and time
Wu et al. Determination of serum Δ5-3β-hydroxysteroid sulphates by combined high-performance liquid chromatography and immobilized 3β, 17β-hydroxysteroid dehydrogenase in column form
JP2642527B2 (ja) カタラーゼ活性測定法
KR970001814B1 (ko) 체액중의 성분 농도 측정방법
JPH046897B2 (ja)
JP3186911B2 (ja) 微量成分の定量方法
JPH08298996A (ja) D−ソルビトールの測定方法およびその測定用キット
JPH0698030B2 (ja) Nadphの化学発光法による定量法
JP3869601B2 (ja) ホモシステインの測定方法
JP2515005B2 (ja) 酵素電極を用いる測定方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041122

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050317

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02