JPH08217333A - 線条体の巻取制御方法 - Google Patents

線条体の巻取制御方法

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JPH08217333A
JPH08217333A JP4491195A JP4491195A JPH08217333A JP H08217333 A JPH08217333 A JP H08217333A JP 4491195 A JP4491195 A JP 4491195A JP 4491195 A JP4491195 A JP 4491195A JP H08217333 A JPH08217333 A JP H08217333A
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JP
Japan
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winding
traverse
distance
bobbin
guide roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP4491195A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuka Kishimura
静 岸村
Masaaki Ishikawa
政明 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08217333A publication Critical patent/JPH08217333A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反りや加工誤差の多い鍔板に関係なく整列巻
取りができるボビントラバース式の巻取制御方法であ
る。 【構成】 線条体1を巻取ボビン2にこれをトラバース
させながら巻き取る方法において、その巻取ボビンのト
ラバース中心線Y−Y上に位置する案内ローラ3と巻取
ボビン2の中心軸線X−Xとの間の適宜の位置(案内ロ
ーラ3からの距離y1 )に線条体1の走行位置に近接し
て通過位置検出装置4を設けてこれによりその通過位置
のトラバース中心線Y−Yからの偏り距離x1 およびそ
の時点における近接しつつある側の鍔板21の内壁面と
トラバース中心線間の距離Lを測定し、中心軸線X−X
と案内ローラ3との距離をa、線条体の外径をdとし
て、鍔板21の内壁面と線条体との間隙cの値を計算式
c=L−(ax1 /y1 )により算出し、この値がd/
2以下になった時点で巻取ボビン2のトラバース方向を
反転させるようにする線条体の巻取制御方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は線条体の巻取制御方
法、さらに詳しく言えば線条体を巻取ボビンの2枚の鍔
板の間の巻き胴部に、トラバース端における線条体の乗
り上げなく、また線条体の最終ターンと鍔板との間隙も
大き過ぎることなく整列巻きできるための線条体の巻取
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は巻取ボビン2に線条体1を巻き取
った巻層の状態を巻き胴の外周を平面に引き直して描い
た展開図であるが、巻層は同図の右半分に描いたように
線条体1が直線状に平行に並ぶ理想的な形には普通はな
らないで、実際は同図の左半分に描いたように鍔板21
の内壁面からの距離がまちまちな波状になっているもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】線条体1をボビントラ
バース式によって巻取ボビン2に巻き取る場合は、通常
鍔板21の反転位置をリミットスィッチまたは光電検出
器などによって検出して制御しているけれども、上に記
載した巻層の波状くずれは鍔板21の反りや加工誤差な
どのために起きるものであって、このためトラバース端
における線条体の乗り上げがなく、また線条体の最終タ
ーンと鍔板との間隙も大き過ぎることのない整列巻きの
ための正確なトラバース制御は鍔板によって巻取ボビン
全体を一様にトラバースさせるのではなく、1ターン1
ターンの線条体毎に、個別にトラバース制御することが
必要であることが知られるのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を
解決するためになされたものであって、請求項1の発明
によるその解決手段は、線条体を巻取ボビンにこれをト
ラバースさせながら巻き取る方法において、その巻取ボ
ビンのトラバース中心線上に位置する案内ローラと前記
巻取ボビンの中心軸線との間の適宜の位置(前記案内ロ
ーラからの距離y1 )に線条体の走行位置に近接して通
過位置検出装置を設けてこれによりその通過位置の前記
トラバース中心線からの偏り距離(x1 )を測定し、さ
らにその時点における近接しつつある側の鍔板の内壁面
と前記トラバース中心線間の距離(L)を測定し、前記
中心軸線と前記案内ローラとの距離をa、前記線条体の
外径をdとして、前記鍔板の内壁面と線条体との間隙
(c)の値を計算式c=L−(ax1 /y1 )により算
出し、この値がd/2以下になった時点で前記巻取ボビ
ンのトラバース方向を反転させるようにする線条体の巻
取制御方法である。
【0005】
【作用】線条体の1ターン1ターンについて、それが巻
取ボビンに到着する手前の検出地点におけるその通過位
置を測定し、幾何学的な比例関係から計算することによ
って、その線条体が巻層にうまく納まるものとしてその
まま巻き続けていいか、あるいはトラバース方向を反転
させて反転後の第1ターンとして巻き付けるのがいいか
の判断をその検出地点においておこなう、つまり線条体
の1ターン1ターン毎の巻層における巻き付け位置を監
視しながら線条体1ターン1ターン毎のトラバース制御
を行う。
【0006】
【実施例】図1および図2についてこの発明の一実施例
を説明する。線条体1を巻取ボビン2に巻き取る場合、
ボビントラバース方式のときは線条体1は巻取ボビン2
の手前に固定された案内ローラ3があって、巻取ボビン
2のトラバースにしたがってそこから左、右に振り分け
て巻き取られることになる。案内ローラ3の位置はつま
りトラバース中心線上である。
【0007】巻取ボビン2と案内ローラ3との間には通
過位置検出装置4が設けられる。これはトラバース中心
線Y−Yに直交して延び、この方向に多数の検出センサ
41が所要の間隔(この間隔の大きさが検出精度を決
め、小さい程精度が高い)をもって連設される。
【0008】トラバース中心線Y−Y上の巻層に近接し
た位置には、そのとき近接しつつある側の鍔板21の内
壁面との距離を測定するための、たとえば光学的な適宜
の距離測定装置5が設けられる。この距離測定装置5は
もちろん巻層径の増大等に干渉しないよう、適宜の移動
可能なフレーム装置51に取り付けられる。
【0009】線条体1は案内ローラ3において振り分け
られ、いまたとえば図1図示のようにここから左方向に
進んでQ点において巻層に巻き付けられ始めるものとす
る。案内ローラ3をA点とし、この線条体1の通過位置
検出装置4上の通過地点をP点、また巻取ボビン2の中
心軸線X−Xとトラバース中心線Y−Yとの交点をBと
すると、ABQは一つの三角形をなすことが知られる。
【0010】三角形ABQを取り出して描いた図3にお
いて、さらに下記のように各地点の符号や距離関係を決
める。B点から鍔板21の内壁面までの距離はL(距離
測定装置5により実測された値)、BQ間をx2 、AB
間つまり案内ローラ3から巻取ボビン2の中心軸線X−
Xまでの距離をa、通過位置検出装置4の設置点をE、
AE間をy1 、PE間、つまり線条体1の通過点Pがト
ラバース中心線Y−Yからどれだけずれているかという
偏り距離をx1 とする。ここで偏り距離x1 は通過位置
検出装置4により、どの検出センサ41が励起したかに
より測定される距離である。
【0011】このように決めると、三角形ABQと三角
形AEPとの相似関係から、BQ間の距離x2 は、x2
=ax1 /y1 と計算される。ここで線条体1と鍔板2
1の内壁面との間隔cは(L−x2 )で表されるから、
この間隔cが線条体1の幅をdとしてd/2より小さく
なったときは、このままの方向に巻き取っていつた場合
は線条体はうまく前回のターンと鍔板21の内壁面との
間に納まらないことになり、俗に言う乗り上げとなって
しまう。なお、なぜ幅dでなくてd/2かと言えば、通
過位置検出装置4による線条体1の通過検出はその線条
体の中心部を標準として行われるものだからである。
【0012】したがって上述の間隙算出値c=(L−x
2 )がd/2より小さくなったときには直ちに巻取ボビ
ン2のトラバース方向を反転させなければならない。こ
のようにすればその瞬間A点を走行中の線条体は、巻層
に到達する時は反転の第1ターンとして巻き付けられ始
めることになるのである。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、線条体の1ターン1
ターンについて、それが巻取ボビンに到着する手前の検
出地点におけるその通過位置を測定し、幾何学的な比例
関係から計算することによって、その線条体が巻層にう
まく納まるものとしてそのまま巻き続けていいか、ある
いはトラバース方向を反転させて反転後の第1ターンと
して巻き付けるのがいいかの判断をその検出地点におい
ておこなう、つまり線条体の1ターン1ターン毎の巻層
における巻き付け位置を直接測定しながら線条体1ター
ン1ターン毎のトラバース制御をおこなうのであるか
ら、鍔板の反りや加工誤差などがあっても、そのターン
の納まるべきその場所の鍔板までの距離を実測してトラ
バース反転を決定するわけであり、したがって正確な整
列巻取りが実施できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する装置例を示す平面図であ
る。
【図2】図1の装置を側面から見た側面図である。
【図3】図1の三角形ABQを取り出して描いた幾何学
的説明用図である。
【図4】巻取ボビンに巻き取られている巻層の展開図で
ある。
【符号の説明】
1 線条体 2 巻取ボビン 21 鍔板 3 案内ローラ 4 通過位置検出装置 41 検出センサ 5 距離測定装置 51 フレーム装置 X−X 巻取ボビン中心軸線 Y−Y トラバース中心線 a 案内ローラから巻取ボビンの中心軸線X−Xまでの
距離 x1 線条体の通過点のトラバース中心線Y−Yから偏り
距離 y1 案内ローラと通過位置検出装置間の距離 c 線条体と鍔板との間隙 d 線条体の直径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線条体(1)を巻取ボビン(2)にこれ
    をトラバースさせながら巻き取る方法において、その巻
    取ボビンのトラバース中心線(Y−Y)上に位置する案
    内ローラ(3)と前記巻取ボビン(2)の中心軸線(X
    −X)との間の適宜の位置(前記案内ローラ(3)から
    の距離y1 )に線条体(1)の走行位置に近接して通過
    位置検出装置(4)を設けてこれによりその通過位置の
    前記トラバース中心線(Y−Y)からの偏り距離
    (x1 )を測定し、さらにその時点における近接しつつ
    ある側の鍔板(21)の内壁面と前記トラバース中心線
    間の距離(L)を測定し、前記中心軸線(X−X)と前
    記案内ローラ(3)との距離をa、前記線条体の外径を
    dとして、前記鍔板(21)の内壁面と線条体との間隙
    (c)の値を計算式c=L−(ax1 /y1 )により算
    出し、この値がd/2以下になった時点で前記巻取ボビ
    ン(2)のトラバース方向を反転させるようにする線条
    体の巻取制御方法。
JP4491195A 1995-02-09 1995-02-09 線条体の巻取制御方法 Pending JPH08217333A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105173910A (zh) * 2015-08-19 2015-12-23 安徽宇晟浩瀚电子科技有限公司 一种铜丝收编装置
WO2021234256A1 (fr) 2020-05-19 2021-11-25 Conductix Wampfler France Procédé et système de détection d'un défaut de trancanage

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105173910A (zh) * 2015-08-19 2015-12-23 安徽宇晟浩瀚电子科技有限公司 一种铜丝收编装置
WO2021234256A1 (fr) 2020-05-19 2021-11-25 Conductix Wampfler France Procédé et système de détection d'un défaut de trancanage
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