JPH08215616A - 超音波塗布装置 - Google Patents

超音波塗布装置

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JPH08215616A
JPH08215616A JP2310595A JP2310595A JPH08215616A JP H08215616 A JPH08215616 A JP H08215616A JP 2310595 A JP2310595 A JP 2310595A JP 2310595 A JP2310595 A JP 2310595A JP H08215616 A JPH08215616 A JP H08215616A
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JP
Japan
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coating liquid
nozzle
ultrasonic
coating
air
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JP2310595A
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English (en)
Inventor
Akimichi Koide
昭道 小出
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SERUTETSUKU PROJECT MANAG KK
Original Assignee
SERUTETSUKU PROJECT MANAG KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
    • B05B17/06Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
    • B05B17/0623Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers coupled with a vibrating horn
    • B05B17/063Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers coupled with a vibrating horn having an internal channel for supplying the liquid or other fluent material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
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    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
    • B05B17/0623Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers coupled with a vibrating horn

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従って、本発明の目的は、超音波振動により
塗布液を霧状にする超音波霧化機構を備えており、塗膜
の均一性や平滑性に優れ、塗装時に塗布液を完全に霧化
して噴霧することができ、塗布液の跳ね返りがなく、塗
着効率が高く、液垂れも可及的に防止できる超音波塗布
装置において、2種以上の組成液で構成されてそのポッ
トライフが短いような塗布液であっても、各組成液を個
別にノズル孔に供給し、噴霧して塗布することができる
超音波塗布装置を提供する。 【構成】 装置ケーシング内に、塗布液を霧状にして吐
出する噴霧ノズルと、複数の供給パイプを一体的に集合
させて形成した供給管で構成され、塗布液を構成する1
つあるいは2つ以上の組成液を上記噴霧ノズルのノズル
孔に供給する塗布液供給手段と、上記噴霧ノズルに超音
波振動を与えてこの噴霧ノズルに供給される塗布液を霧
状にする超音波霧化機構とを組み込んだ超音波塗布装置
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波振動を利用し
て塗布液を霧化し、噴霧ノズルから塗布液を噴霧して塗
装を行う超音波塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗布液を霧状にして散布する塗装方法と
しては、圧縮空気を利用して塗布液を霧化するエアスプ
レー塗装が知られており、塗膜の均一性や平滑性に優
れ、使用塗料が少量でも塗装が可能である等の特長を有
している。
【0003】しかしながら、このエアスプレー塗装の方
法においては、圧縮空気を利用して塗布液を霧化するた
めに塗装時に塗布液の跳ね返りが多く、塗着効率が通常
30〜60%程度と低く、高粘度の塗布液の塗装には不
向きであるほか、塗布液を完全に霧化して噴霧すること
が難しく、塗布装置のノズル周辺に塗布液が付着して流
れだす、いわゆる液垂れの発生を完全に防止することは
困難であるという問題がある。
【0004】ところで、近年、太陽光中の紫外線と近赤
外線を吸収する高分子ポリマー配合の透明なコーティン
グ剤が開発され、このコーティング剤を自動車や建築物
の窓ガラスや、レストランやコンビニエンスストアのシ
ョーウインド等に塗布してその表面に塗膜を形成し、ガ
ラス越しに有害な紫外線を浴びるのを防止し、また、内
部の商品や展示品の劣化を防止し、更には冷暖房効果を
高めて省エネを達成することが行われている。
【0005】そして、このようなコーティング剤を窓ガ
ラス等に塗布してその表面に塗膜を形成する際には一般
に上述したエアスプレー塗装が行われるが、その際に
は、被塗装面以外の部分にマスキングテープで目張りを
行い、コーティング剤が付着して汚染するのを防止する
ようにしている。
【0006】しかしながら、このようなマスキングテー
プによる被塗装面以外の部分に目張りをしても、エアス
プレー塗装の際における塗布液の拡散範囲を正確に制御
することは困難であり、しかも、塗布液の跳ね返りが多
くて広範囲に及び、被塗装面以外の部分に塗布液が付着
するのを完全に防止することは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
塗膜の均一性や平滑性に優れ、しかも、塗装時に塗布液
を完全に霧化して噴霧することができ、これによって塗
布液の跳ね返りがなく、塗着効率が高く、液垂れの問題
を可及的に防止でき、更に、塗布液が例えば主剤組成液
と硬化剤組成液等の2種以上の組成液で構成され、その
ポットライフ(可使用時間)が短い場合であっても、各
組成液を個別に噴霧してから混合し塗布することができ
る超音波塗布装置について鋭意研究を重ねた結果、噴霧
ノズルに超音波振動を与えてこの噴霧ノズルに供給され
る塗布液を霧状にする超音波霧化機構を備えた超音波塗
布装置において、塗布液を構成する1つあるいは2つ以
上の組成液を噴霧ノズルのノズル孔に個別に供給できる
塗布液供給手段を開発し、本発明を完成した。
【0008】従って、本発明の目的は、超音波振動によ
り塗布液を霧状にする超音波霧化機構を備えており、塗
膜の均一性や平滑性に優れ、しかも、塗装時に塗布液を
完全に霧化して噴霧することができ、これによって塗布
液の跳ね返りがなく、塗着効率が高く、液垂れの問題を
可及的に防止できるだけでなく、塗布液が2種以上の組
成液からなり、そのポットライフが短いような場合であ
っても、各組成液を個別にノズル孔に供給し、噴霧して
塗布することができる超音波塗布装置を提供することに
ある。
【0009】また、本発明の他の目的は、超音波振動に
より塗布液を霧状にする超音波霧化機構を備えており、
しかも、噴霧ノズルを交換可能に形成し、塗布液の種類
に被塗装面の形状や面積等の状況に応じて容易に対応で
きる超音波塗布装置を提供することにある。
【0010】更に、本発明の他の目的は、装置ケーシン
グには正面から見て所定のパターンで噴霧ノズルを取り
囲むエアカーテンを形成するエアカーテン形成手段を設
け、これによって噴霧された塗布液の霧の拡散範囲を正
確に制御でき、塗布液が被塗装面以外の部分に付着する
のを可及的に防止できる超音波塗布装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、装
置ケーシング内に、塗布液を霧状にして吐出する噴霧ノ
ズルと、複数の供給パイプを一体的に集合させて形成し
た供給管で構成され、塗布液を構成する1つあるいは2
つ以上の組成液を上記噴霧ノズルのノズル孔に供給する
塗布液供給手段と、上記噴霧ノズルに超音波振動を与え
てこの噴霧ノズルに供給される塗布液を霧状にする超音
波霧化機構とを組み込んだ超音波塗布装置である。
【0012】本発明において、超音波霧化機構は、基本
的には、振動子ホーンと、この振動子ホーンの背面側に
配設された前面板と、この前面板の後方に配設された裏
打ち板と、上記前面板と裏打ち板の間に挟み込まれた圧
電素子とで構成されており、この圧電素子に電圧を印加
するとこの圧電素子の前面の前面板が振動し、この前面
板の振動が振動子ホーンにより拡大され、振動子ホーン
により拡大された振動が塗布液を吐出する噴霧ノズルに
伝えられ、この噴霧ノズルから塗布液が霧化されて噴出
する。
【0013】そして、この超音波霧化機構を構成する振
動子ホーン、前面板、裏打ち板及び圧電素子にはこれら
を貫通する貫通孔が形成されており、塗布液供給手段の
供給管が振動子ホーンの先端に取り付けられた噴霧ノズ
ルの振動の障害にならないようにこの貫通孔内に配設さ
れている。
【0014】また、上記噴霧ノズルは、超音波霧化機構
の振動子ホーンの先端に直接取り付けられ、振動子ホー
ンにおける振動がこの噴霧ノズルに直接伝達されるよう
になっている。この噴霧ノズルについては、振動子ホー
ンの先端を加工してこの振動子ホーンと一体に形成して
もよいが、好ましくはノズル本体とこのノズル本体を振
動子ホーンの先端に着脱可能に固定する取付手段とで構
成し、ノズル本体を塗布液の種類や被塗装面の形状及び
面積等に応じて交換可能に構成し、この交換するノズル
本体についてはノズル噴霧面の形状や面積等、ノズル孔
の径の大きさやその方向等に関して種々のタイプのもの
を用意しておくのがよい。
【0015】そして、このような噴霧ノズルを製造する
に際しては、例えば、最大径から最小径までの複数のパ
イプを入れ子式に重ね合わせた種々の多重パイプを用
い、種々の形状に形成されたノズル本体の本体部に多重
パイプの最大径に一致した1つ又は複数の透孔を開設
し、この透孔内に上記種々の多重パイプを嵌合し、最後
に本体部と多重パイプの最大径パイプとの間及び各パイ
プの間をロウ付け、ハンダ付け、カシメ等の手段で固定
し、形状とノズル孔において種々の種類のノズル本体を
形成する。
【0016】この噴霧ノズルに塗布液を供給する塗布液
供給手段は、基本的には複数の供給パイプを一体的に集
合させて形成した供給管とその末端に接続される供給ホ
ースとで構成され、供給管については、上記噴霧ノズル
と同様に、塗布液の種類や使用する噴霧ノズルのノズル
本体の形状やノズル孔の大きさ等に応じて交換可能に構
成することができる。
【0017】ここで、上記噴霧ノズルと塗布液供給手段
の供給管については、好ましくは複数の組成液で構成さ
れてポットライフの短い塗布液についても使用できるよ
うに、噴霧ノズルには複数の組成液がそれぞれ供給され
る複数のノズル孔を形成し、供給管をこれら各ノズル孔
に組成液を供給する複数の供給パイプで構成することが
できる。例えば、噴霧ノズルに塗布液の第1液が供給さ
れる第1ノズル孔と第2液が供給される第2ノズル孔と
を形成し、供給管を噴霧ノズルの第1ノズル孔に第1液
を供給する第1供給パイプと第2ノズル孔に第2液を供
給する第2供給パイプとで構成する。このように構成す
ることにより、主剤組成液と硬化剤組成液等の複数の組
成液を各ノズル孔からそれぞれ個別に噴霧し混合しなが
ら塗布することができるだけでなく、塗布液が1つの組
成液で構成されている場合には、1つあるいは少数のノ
ズル孔のみから噴霧して狭い範囲の塗装作業に供した
り、また、多数のノスル孔から噴霧して広い範囲の塗装
作業に供する等の用い方もできる。
【0018】更に、上記超音波霧化機構、噴霧ノズル及
び塗布液供給手段が組み込まれる装置ケーシングについ
ては、特に制限されるものではないが、既設の窓ガラス
等の表面に塗布する際の扱い易さ等を考慮し、好ましく
はその形状をガン形状に形成するのがよい。
【0019】そして、この装置ケーシングには、噴霧ノ
ズルから噴霧された霧状の塗布液が被塗装面以外の部分
に飛散するのを防止するために、好ましくは円形、四角
形、六角形等の所定のパターンでこの噴霧された霧状の
塗布液を取り囲むエアカーテンを形成するために、多数
の円形の小孔や幅の狭いスリット孔等で構成されて所定
のパターンで開設された空気吐出孔を有するエアカーテ
ン形成手段とこのエアカーテン形成手段に加圧空気を供
給する空気供給手段とを組み込むのがよい。
【0020】このエアカーテン形成手段については、複
数のパターンに対応する空気吐出孔が開設されて所定の
パターンのエアカーテンを形成するパターン形成部と、
このパターン形成部の背面に設けられ、パターン形成部
の各パターンに対応し、かつ、各パターン毎に互いに所
定の間隔でずらせて開設された空気導通孔を有するパタ
ーン選択部とを設け、被塗装面の形状等により噴霧ノズ
ルを取り囲むエアカーテンとして最適なパターンを選択
し、この最適なパターンに合ったパターン選択部の空気
導通孔をパターン形成部の空気吐出孔に一致させてこれ
ら空気導通孔と空気吐出孔とを導通させ、この導通した
空気導通孔と空気吐出孔とから加圧空気を吐出させて所
定のパターンのエアカーテンを形成する。そして、この
際に、パターン選択部により所望のパターンを選択する
操作を手動で行ってもよく、また、電動で行うように構
成することもできる。
【0021】本発明の超音波塗布装置は、従来において
スプレー塗装が可能であったほとんど全ての塗布液につ
いて使用することができる。特に、噴霧ノズルに複数の
ノズル孔を設けると共に塗布液の供給管を複数の供給パ
イプで構成して各ノズル孔に各供給パイプから個別に組
成液を供給できるようにすることにより、塗布液が複数
の組成液で構成されてそのポットライフが短い塗布液に
対してもそのポットライフを気にすることなく好適に使
用することができる。
【0022】
【作用】本発明によれば、超音波霧化機構を備えて塗膜
の均一性や平滑性に優れ、塗布液を完全に霧化してその
跳ね返りがなく、また、塗着効率が向上し、液垂れの問
題も解決されるほか、塗布液供給手段の供給管を複数の
供給パイプで構成し、塗布液の各組成液を各供給パイプ
から各ノズル孔を経て噴霧することにより、2種以上の
組成液で構成されてそのポットライフの短い塗布液あっ
ても、各組成液を噴霧ノズルに個別に供給し、噴霧して
塗布することができる。
【0023】また、噴霧ノズルに塗布液の複数の組成液
がそれぞれ供給される複数のノズル孔を形成し、塗布液
供給手段の供給管を構成する複数のパイプが各ノズル孔
にそれぞれ組成液を個別に供給し、噴霧して混合しなが
ら塗布するようにすることもでき、複数の組成液で構成
されてポットライフの特に短い塗布液について好適に使
用することができる。
【0024】更に、装置ケーシングに所定のパターンで
噴霧ノズルを取り囲むエアカーテンを形成するエアカー
テン形成手段を設けることにより、噴霧された塗布液の
霧の拡散範囲を正確に制御でき、塗布液が被塗装面以外
の部分に付着するのを防止することができる。
【0025】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて、本
発明を具体的に説明する。
【0026】実施例1 図1〜4にこの発明の実施例1に係る超音波塗布装置が
示されている。この超音波塗布装置は、ガン形状に形成
された装置ケーシング1と、この装置ケーシング1内に
組み込まれた、塗布液を霧状にして吐出する噴霧ノズル
2と、この噴霧ノズル2に塗布液を供給する塗布液供給
手段3と、噴霧ノズル2に超音波振動を与えてこの噴霧
ノズル2に供給される塗布液を霧状にする超音波霧化機
構4とで構成されている。
【0027】そして、上記超音波霧化機構4は、Tiや
Alの合金等の金属あるいはその合金で中央部に貫通孔
5aを有する円柱状に形成された振動子ホーン5と、こ
の振動子ホーン5の背面側に配設され、Al系金属で形
成された円筒状の前面板6と、この前面板6の後方に配
設され、Al系金属で形成された円筒状の裏打ち板7
と、これら前面板6と裏打ち板7の間に挟み込まれ、2
枚の電極板8a、8bを備えた圧電素子8とで構成され
ている。
【0028】上記振動子ホーン5の先端側には噴霧ノズ
ル2を取り付けるためのノズル取付雄ネジ部9が突設さ
れていると共に後端側には前面板6の内面に形成された
連結雌ネジ部11に螺着する連結雄ネジ部10が設けら
れている。また、上記圧電素子8と裏打ち板7は、所定
の隙間を維持してこれらを貫通し、先端側には上記振動
子ホーン5の連結雄ネジ部10に螺着した前面板6の連
結雌ネジ部11に螺合する雄ネジ部12aを有し、後方
には雄ネジ部12bを有し、かつ、中心部長手方向に沿
って上記振動子ホーン5の貫通孔5aと同じ径の貫通孔
12cを有するボルト12とこのボルト12の雄ネジ部
12bに螺合するNi・Cr鋼製のナット13とで前面
板6の後端面に押圧固定されている。
【0029】また、上記噴霧ノズル2は、中心に位置す
る第1ノズル孔14a及びその周囲に位置する多数の第
2ノズル孔14bの2種類のノズル孔を有するノズル本
体14とこのノズル本体14を超音波霧化機構4の振動
子ホーン5の先端に突設したノズル取付雄ネジ部9に固
定するための締付ナット15とで構成されており、この
締付ナット15を外すことによりノズル本体14を容易
に交換できるようになっている。
【0030】そして、この噴霧ノズル2に塗布液を供給
する塗布液供給手段3は、図1及び図3に示されている
ように、供給管16とこの供給管16の後端に連通連結
されるホース17a、17bとで構成されており、供給
管16は噴霧ノズル2の第1ノズル孔14aに連通接続
される1本の第1供給パイプ16aと第2ノズル孔14
bに連通接続される8本の第2供給パイプ16bとを結
合パイプ16cで一体的に結合させて構成されている。
そして、上記供給管16は、振動子ホーン5の貫通孔5
a及び前面板6、裏打ち板7及び圧電素子8を貫通する
ボルト12の貫通孔12c内に配設されている。
【0031】更に、上記ガン形状に形成された装置ケー
シング1は、図1、図2及び図4に示すように、前壁1
8及び後壁19を有して密閉空間S1 を有する中空前部
1aと、前壁20及び後壁21を有して密閉空間S2
有する中空後部1bと、マニホールド部1cと、上記中
空後部1b及びマニホールド部1cの下方に設けられた
握り部1dとで構成されており、中空前部1aの後壁1
9と中空後部1bの前壁20の間に制振材22を介して
前面板6のフランジ部6aを挟持し、また、中空後部1
bの後壁21に形成した透孔内に制振材23を介してボ
ルト12の後端部12cを貫通させ、これによって超音
波霧化機構4を装置ケーシング1に保持させている。
【0032】また、上記マニホールド部1cには、中空
後部1bの後壁21を貫通したボルト12の後端部12
cを収容すると共にこのボルト12を貫通する供給管1
6の8本の第2供給パイプ16bが開口し、かつ、塗布
液の第2組成液を供給するホース17bが連通する接続
空間S3 が形成され、また、この接続空間S3 を貫通し
て延びる1本の第1供給パイプ16aの後端を収容する
と共に塗布液の第1組成液を供給するホース17aが連
通する接続部24が形成されている。
【0033】この装置ケーシング1にはその中空前部1
aの前壁18前面に、図2に示すように、正面から見て
円形又は正方形のパターンで噴霧ノズル2を取り囲むよ
うに開設された空気吐出孔27a、27bを有して円形
又は正方形のエアカーテンを形成するパターン形成部2
6と、このパターン形成部26の背面に設けられ、円形
のエアカーテンを形成する空気吐出孔27aに対応する
空気導通孔29a及び正方形のエアカーテンを形成する
空気吐出孔27bに対応する空気導通孔(図示外の29
b)が互いに所定の間隔でずらせて開設されたパターン
選択部28とを有するエアカーテン形成手段25が設け
られている。
【0034】そして、このエアカーテン形成手段25の
背面側には、パターン形成部26に形成された空気吐出
孔27a、27bと同じパターンで上記中空前部1aの
前壁18に開設された通気孔18a、中空前部1aの後
壁19に開設された通気孔19a、中空後部1bの前壁
20に開設された通気孔20a、中空後部1bの後壁2
1に開設された通気孔21a、マニホールド部1cに設
けられた通気孔30、及び、この通気孔30に接続され
たエアホース31を有し、エアカーテン形成手段25に
加圧空気を供給する空気供給手段が組み込まれている。
【0035】なお、図中、符号32はO−リングであ
り、符号33はパターン選択部28に取り付けられて手
動で操作されるパターン選択ハンドルであり、符号34
は図示外の塗布液の圧送手段をON−OFFする操作引
き金であり、更に、符号35はエアカーテンを形成する
加圧空気の圧送手段をON−OFFする操作ボタンであ
る。
【0036】従って、この実施例1の超音波塗布装置に
よれば、塗布液として第1及びだい2の組成液からなる
ものを使用する場合、操作引き金34を引くことにより
塗布液の圧送手段がONし、塗布液の第1組成液はホー
ス17a及び第1供給パイプ16aを介して噴霧ノズル
2の第1ノズル孔14aから噴霧され、また、塗布液の
第2組成液はホース17b、マニホールド部1cの接続
空間S3 、8本の第2供給パイプ16bを介して第2ノ
ズル孔14bから外部に噴霧され、更に、操作ボタン3
5を押すことにより加圧空気の圧送手段がONし、加圧
空気がエアホース31、通気孔30、密閉空間S2 、通
気孔20a及び19a、密閉空間S1 通気孔18a、パ
ターン選択ハンドル33で選択されて連通した円形のエ
アカーテンを形成するための空気導通孔29a及び空気
吐出孔27aを経て外部に噴出し、噴霧ノズル2から噴
霧される塗布液の霧を取り囲むように円形のエアカーテ
ンを形成する。
【0037】実施例2 図5及び図6は本発明の実施例2に係る超音波塗布装置
を示すもので、上記実施例1の場合とは異なり、エアカ
ーテン形成手段25のパターン選択部28を電動で操作
できるように、パターン選択部28の背面側に位置する
ロータ36a、ステータ36b、圧電セラミック36c
及び板バネ36dからなる超音波モータ36を設け、ま
た、その操作ボタン37を握り部1dに設けたものであ
る。なお、その他の構成は、制振材22を介して超音波
霧化機構4を装置ケーシング1に保持するためのフラン
ジ部5bが振動子ホーン5に形成されている等において
部分的に異なるところはあるものの、本質的には上記実
施例1の場合と同様である。
【0038】従って、この実施例2の超音波塗布装置に
よれば、超音波モータ36の操作ボタン37を操作する
ことにより、エアカーテン形成手段25のパターン選択
部28を回動させ、これによってエアカーテン形成手段
25により形成されるエアカーテンのパターンを所望の
パターンに変更することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、塗膜の均一性や平滑性
に優れ、塗布液を完全に霧化してその跳ね返りがなく、
また、塗着効率が向上し、液垂れの問題も解決される超
音波塗布装置において、2種以上の組成液で構成されて
そのポットライフの短い塗布液あっても、各組成液を噴
霧ノズルに個別に供給し、噴霧して塗布することができ
る。
【0040】また、複数のノズル孔を有する噴霧ノズル
に塗布液の複数の組成液をそれぞれ個別に供給できるよ
うにすることにより、噴霧して混合しながら塗布するよ
うにすることもでき、複数の組成液で構成されてポット
ライフの特に短い塗布液について好適に使用することが
できる。
【0041】更に、装置ケーシングに所定のパターンで
噴霧ノズルを取り囲む空気吐出孔を備えたエアカーテン
形成手段を設けることにより、噴霧された塗布液の霧の
拡散範囲を制御し、塗布液が被塗装面以外の部分に付着
するのを可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例1に係る超音波塗布
装置の要部断面説明図である。
【図2】 図2は、図1の正面説明図である。
【図3】 図3は、図1のIII-III 線断面説明図であ
る。
【図4】 図4は、図1の超音波塗布装置の先端部分の
下面を示す部分下面説明図である。
【図5】 図5は、本発明の実施例2に係る超音波塗布
装置の要部断面説明図である。
【図6】 図6は、図5の正面説明図である。
【符号の説明】
1…装置ケーシング、 1a…中空前部、 1b…中
空後部、1c…マニホールド部、2…噴霧ノズル、
3…塗布液供給手段、4…超音波霧化機構、 5…振動
子ホーン、 5a…貫通孔、6…前面板、7…裏打ち
板、 8…圧電素子、 8a,8b…電極
板、9…ノズル取付雄ネジ部、10…連結雄ネジ部、1
1…連結雌ネジ部、12…ボルト、 12a,1
2b…雄ネジ部、13…ナット、14…ノズル本体、
14a…第1ノズル孔、14b…第2ノズル孔、15
…締付ナット、 16…供給管、 16a…第
1供給パイプ、16b…第2供給パイプ、17a,17
b…ホース、18,20…前壁、19,21…後壁、
1 ,S2 …密閉空間、 22,23…制振材、2
4…接続部、 S3 …接続空間、 25…エアカ
ーテン形成手段、26…パターン形成部、 27a,2
7b…空気吐出孔、28…パターン選択部、 29a…
空気導通孔、 30…通気孔、31…エアホース、
32…O−リング、 33…パターン選択ハンドル、3
4…操作引き金、 35,37…操作ボタン、 36…
超音波モータ、36a…ロータ、 36b…ステー
タ、 36c…圧電セラミック。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置ケーシング内に、塗布液を霧状にし
    て吐出する噴霧ノズルと、複数の供給パイプを一体的に
    集合させて形成した供給管で構成され、塗布液を構成す
    る1つあるいは2つ以上の組成液を上記噴霧ノズルのノ
    ズル孔に供給する塗布液供給手段と、上記噴霧ノズルに
    超音波振動を与えてこの噴霧ノズルに供給される塗布液
    を霧状にする超音波霧化機構とを組み込んだことを特徴
    とする超音波塗布装置。
  2. 【請求項2】 超音波霧化機構を構成する振動子ホー
    ン、この振動子ホーンの背面側に配設された前面板、こ
    の前面板の後方に配設された裏打ち板及び前面板と裏打
    ち板の間に挟み込まれた圧電素子にはこれらを貫通する
    貫通孔が形成されており、塗布液供給手段の供給管がこ
    の貫通孔内に配設されている請求項1記載の超音波塗布
    装置。
  3. 【請求項3】 噴霧ノズルには塗布液の複数の組成液が
    それぞれ供給される複数のノズル孔が形成されており、
    塗布液供給手段の供給管を構成する複数のパイプが各ノ
    ズル孔にそれぞれ組成液を個別に供給する請求項1又は
    2記載の超音波塗布装置。
  4. 【請求項4】 噴霧ノズルが、ノズル孔を有するノズル
    本体とこのノズル本体を超音波霧化機構の振動子ホーン
    の先端に固定する取付手段とで構成され、交換可能に形
    成されている請求項1〜3の何れかに記載の超音波塗布
    装置。
  5. 【請求項5】 装置ケーシングがガン形状に形成されて
    いる請求項1〜4の何れかに記載の超音波塗布装置。
  6. 【請求項6】 装置ケーシングには、正面から見て所定
    のパターンで噴霧ノズルを取り囲むように開設された空
    気吐出孔を有するエアカーテン形成手段とこのエアカー
    テン形成手段に加圧空気を供給する空気供給手段とが組
    み込まれている請求項1〜5の何れかに記載の超音波塗
    布装置。
  7. 【請求項7】 エアカーテン形成手段には、複数のパタ
    ーンに対応する空気吐出孔が開設されて所定のパターン
    のエアカーテンを形成するパターン形成部と、このパタ
    ーン形成部の背面に設けられ、パターン形成部の各パタ
    ーンに対応し、かつ、各パターン毎に互いに所定の間隔
    でずらせて開設された空気導通孔を有するパターン選択
    部とが設けられている請求項6記載の超音波塗布装置。
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