JPH0821348A - 電動サーボモータの速度抑制装置 - Google Patents
電動サーボモータの速度抑制装置Info
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- JPH0821348A JPH0821348A JP6157148A JP15714894A JPH0821348A JP H0821348 A JPH0821348 A JP H0821348A JP 6157148 A JP6157148 A JP 6157148A JP 15714894 A JP15714894 A JP 15714894A JP H0821348 A JPH0821348 A JP H0821348A
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- Japan
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- output shaft
- load resistor
- speed
- electric motor
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
Landscapes
- Control Of Water Turbines (AREA)
- Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 油圧等を利用した付帯設備を用いることなく
被駆動部側からの入力速度を十分に抑制して電源喪失時
に被駆動部の速度の上昇を確実に抑制する。 【構成】 電動機32の出力軸33に回転抵抗を与える
負荷抵抗器45を出力軸33に連結し、励磁されること
によって非接続となる電磁クラッチ44を出力軸33と
負荷抵抗器45との間に介在させ、通常時は出力軸33
と負荷抵抗器45とを非接続状態にして負荷抵抗器45
による回転抵抗が与えられない状態で出力軸33を回転
駆動し、電源喪失時には出力軸33と負荷抵抗器45を
接続してガイドベーン43からの入力を負荷抵抗器45
によって回転抵抗が与えられた状態で出力軸33に伝
え、油圧等を利用した付帯設備を用いることなくガイド
ベーン43からの入力速度を十分に抑制して電源喪失時
にガイドベーン43の閉鎖速度の上昇を確実に抑制す
る。
被駆動部側からの入力速度を十分に抑制して電源喪失時
に被駆動部の速度の上昇を確実に抑制する。 【構成】 電動機32の出力軸33に回転抵抗を与える
負荷抵抗器45を出力軸33に連結し、励磁されること
によって非接続となる電磁クラッチ44を出力軸33と
負荷抵抗器45との間に介在させ、通常時は出力軸33
と負荷抵抗器45とを非接続状態にして負荷抵抗器45
による回転抵抗が与えられない状態で出力軸33を回転
駆動し、電源喪失時には出力軸33と負荷抵抗器45を
接続してガイドベーン43からの入力を負荷抵抗器45
によって回転抵抗が与えられた状態で出力軸33に伝
え、油圧等を利用した付帯設備を用いることなくガイド
ベーン43からの入力速度を十分に抑制して電源喪失時
にガイドベーン43の閉鎖速度の上昇を確実に抑制す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば水力発電設備の
水車ガイドベーンを開閉操作する電動サーボモータにお
いて、電源喪失時に水車ガイドベーン側からの入力速度
を抑制する速度抑制装置に関する。
水車ガイドベーンを開閉操作する電動サーボモータにお
いて、電源喪失時に水車ガイドベーン側からの入力速度
を抑制する速度抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水力発電設備では、電動サーボ
モータによって水車ガイドベーンを開閉操作して流量の
調整を行っている。電動サーボモータによる水車ガイド
ベーンの開閉機構の一例を図5に基づいて説明する。図
5に示すように、電動サーボモータ21の電動機1の出
力軸2には減速機3を介して出力部4が連結され、出力
部4は電動機1の駆動により往復駆動される連結軸5を
備えている。連結軸5の先端にはガイドリンク6が支持
され、連結軸5の往復駆動によってガイドリンク6を介
して水車ガイドベーン(ガイドベーン)7が開閉操作さ
れる。ガイドリンク6には油圧シリンダ8のピストンロ
ッド9が連結され、油圧シリンダ8の2つの油圧室10
は絞り弁11を介して連通している。
モータによって水車ガイドベーンを開閉操作して流量の
調整を行っている。電動サーボモータによる水車ガイド
ベーンの開閉機構の一例を図5に基づいて説明する。図
5に示すように、電動サーボモータ21の電動機1の出
力軸2には減速機3を介して出力部4が連結され、出力
部4は電動機1の駆動により往復駆動される連結軸5を
備えている。連結軸5の先端にはガイドリンク6が支持
され、連結軸5の往復駆動によってガイドリンク6を介
して水車ガイドベーン(ガイドベーン)7が開閉操作さ
れる。ガイドリンク6には油圧シリンダ8のピストンロ
ッド9が連結され、油圧シリンダ8の2つの油圧室10
は絞り弁11を介して連通している。
【0003】上述した電動サーボモータ21では、電動
機1の駆動によって連結軸5が往復駆動され、ガイドリ
ンク6を介してガイドベーン7が開閉操作される。何ら
かの原因で電源が喪失した場合、ガイドベーン7に水力
不均衡力により閉方向の力が作用し、ガイドリンク6及
び連結軸5を介して電動機1に逆転方向の力が作用して
ガイドベーン7は徐々に加速しながら閉鎖し、水車の運
転が停止する。この閉鎖速度が決められた速度(等価閉
鎖速度)以上になると、水圧鉄管の圧力上昇につなが
り、圧力上昇が過大になると水圧鉄管が破損する虞があ
る。水圧鉄管の破損を防止するため、電源喪失時は油圧
シリンダ8の絞り弁11によって抵抗が付加された状態
でガイドリンク6が操作され、ガイドベーン7の閉鎖速
度の上昇が抑制されて閉鎖速度が一定に保たれている。
機1の駆動によって連結軸5が往復駆動され、ガイドリ
ンク6を介してガイドベーン7が開閉操作される。何ら
かの原因で電源が喪失した場合、ガイドベーン7に水力
不均衡力により閉方向の力が作用し、ガイドリンク6及
び連結軸5を介して電動機1に逆転方向の力が作用して
ガイドベーン7は徐々に加速しながら閉鎖し、水車の運
転が停止する。この閉鎖速度が決められた速度(等価閉
鎖速度)以上になると、水圧鉄管の圧力上昇につなが
り、圧力上昇が過大になると水圧鉄管が破損する虞があ
る。水圧鉄管の破損を防止するため、電源喪失時は油圧
シリンダ8の絞り弁11によって抵抗が付加された状態
でガイドリンク6が操作され、ガイドベーン7の閉鎖速
度の上昇が抑制されて閉鎖速度が一定に保たれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、油圧シリンダ8
を設置し2つの油圧室10間を流れる油量を絞り弁11
で絞り、電源喪失時にガイドベーン7の閉鎖速度の上昇
を抑制しているが、油圧シリンダ8を設置した場合、以
下の問題が生じていた。 ピストンロッド9が常時電動サーボモータ21と連
動して動作されるため、パッキン等の摩耗が激しい。 油を使用しているので、油漏れや油露等で油面低下
がある。また、油量の点検が必要であり、万一油が漏れ
たて水路に流れた場合、公害問題になる。 油圧シリンダ8による閉鎖速度の制御は、絞り弁1
1の開度調整によって行っているが、常用の電動サーボ
モータ21の動作に影響を与えない状態に絞り弁11の
開度調整を行う必要がある。即ち、図6に示したよう
に、常用の電動サーボモータ21による閉鎖速度(図中
実線で示す)より油圧シリンダ8による閉鎖速度(図中
一点鎖線で示す)を速く設定しなければならず(図に点
線で示したように閉鎖速度を遅く設定することはできな
い)、ガイドベーン7の閉鎖速度の抑制には限度があ
り、水圧鉄管の強度に余裕がない場合には使用すること
ができない。
を設置し2つの油圧室10間を流れる油量を絞り弁11
で絞り、電源喪失時にガイドベーン7の閉鎖速度の上昇
を抑制しているが、油圧シリンダ8を設置した場合、以
下の問題が生じていた。 ピストンロッド9が常時電動サーボモータ21と連
動して動作されるため、パッキン等の摩耗が激しい。 油を使用しているので、油漏れや油露等で油面低下
がある。また、油量の点検が必要であり、万一油が漏れ
たて水路に流れた場合、公害問題になる。 油圧シリンダ8による閉鎖速度の制御は、絞り弁1
1の開度調整によって行っているが、常用の電動サーボ
モータ21の動作に影響を与えない状態に絞り弁11の
開度調整を行う必要がある。即ち、図6に示したよう
に、常用の電動サーボモータ21による閉鎖速度(図中
実線で示す)より油圧シリンダ8による閉鎖速度(図中
一点鎖線で示す)を速く設定しなければならず(図に点
線で示したように閉鎖速度を遅く設定することはできな
い)、ガイドベーン7の閉鎖速度の抑制には限度があ
り、水圧鉄管の強度に余裕がない場合には使用すること
ができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、電動機の駆動により往復駆動されて
被駆動部を駆動させる出力部を備えた電動サーボモータ
において、前記電動機の出力軸に該出力軸に回転抵抗を
与える負荷抵抗器を連結し、励磁されることによって非
接続となる電磁クラッチを前記電動機の出力軸と前記負
荷抵抗器との間に介在させたことを特徴とする。
の本発明の構成は、電動機の駆動により往復駆動されて
被駆動部を駆動させる出力部を備えた電動サーボモータ
において、前記電動機の出力軸に該出力軸に回転抵抗を
与える負荷抵抗器を連結し、励磁されることによって非
接続となる電磁クラッチを前記電動機の出力軸と前記負
荷抵抗器との間に介在させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】通常時、電磁クラッチが励磁状態になって電動
機の出力軸と負荷抵抗器とが非接続状態にされ、負荷抵
抗器による回転抵抗が与えられない状態で電動機の出力
軸が回転駆動され、出力部が電動機によって往復駆動さ
れて被駆動部が駆動される。電源喪失時には、電磁クラ
ッチが非励磁状態になって電動機の出力軸と負荷抵抗器
が接続され、被駆動部側からの入力は負荷抵抗器によっ
て回転抵抗が与えられた状態で電動機の出力軸に伝わ
り、被駆動部側からの入力速度が十分に抑制される。
機の出力軸と負荷抵抗器とが非接続状態にされ、負荷抵
抗器による回転抵抗が与えられない状態で電動機の出力
軸が回転駆動され、出力部が電動機によって往復駆動さ
れて被駆動部が駆動される。電源喪失時には、電磁クラ
ッチが非励磁状態になって電動機の出力軸と負荷抵抗器
が接続され、被駆動部側からの入力は負荷抵抗器によっ
て回転抵抗が与えられた状態で電動機の出力軸に伝わ
り、被駆動部側からの入力速度が十分に抑制される。
【0007】
【実施例】図1には本発明の一実施例に係る速度制御装
置を備えた電動サーボモータによる水車ガイドベーンの
開閉機構、図2には電磁クラッチが励磁されている時の
負荷抵抗器の断面、図3には図2中のIII-III 線矢視、
図4には電磁クラッチが非励磁状態の時の負荷抵抗器の
断面を示してある。
置を備えた電動サーボモータによる水車ガイドベーンの
開閉機構、図2には電磁クラッチが励磁されている時の
負荷抵抗器の断面、図3には図2中のIII-III 線矢視、
図4には電磁クラッチが非励磁状態の時の負荷抵抗器の
断面を示してある。
【0008】図1に示すように、電動サーボモータ31
の電動機32の出力軸33には出力歯車34が設けら
れ、出力歯車34は中間歯車35を介して減速機36の
入力歯車37に噛み合っている。入力歯車37にはボー
ルねじ軸38が連結され、ボールねじ軸38にはボール
ナット39が螺合している。ボールナット39には内筒
40が固定され、内筒40には出力部としての連結軸4
1が固定されている。連結軸41の先端にはガイドリン
ク42が支持され、連結軸41の往復駆動によってガイ
ドリンク42を介して非駆動部である水車ガイドベーン
(ガイドベーン)43が開閉操作されるようになってい
る。つまり、電動機32の駆動により出力軸33、出力
歯車34、中間歯車35及び入力歯車37を介してボー
ルねじ軸38が駆動回転され、ボールナット39、内筒
40、連結軸41及びガイドリンク42を介してガイド
ベーン43が開閉操作される。
の電動機32の出力軸33には出力歯車34が設けら
れ、出力歯車34は中間歯車35を介して減速機36の
入力歯車37に噛み合っている。入力歯車37にはボー
ルねじ軸38が連結され、ボールねじ軸38にはボール
ナット39が螺合している。ボールナット39には内筒
40が固定され、内筒40には出力部としての連結軸4
1が固定されている。連結軸41の先端にはガイドリン
ク42が支持され、連結軸41の往復駆動によってガイ
ドリンク42を介して非駆動部である水車ガイドベーン
(ガイドベーン)43が開閉操作されるようになってい
る。つまり、電動機32の駆動により出力軸33、出力
歯車34、中間歯車35及び入力歯車37を介してボー
ルねじ軸38が駆動回転され、ボールナット39、内筒
40、連結軸41及びガイドリンク42を介してガイド
ベーン43が開閉操作される。
【0009】図1に示すように、出力歯車34の反対側
における電動機32の出力軸33には、電磁クラッチ4
4を介して負荷抵抗器45が連結されている。即ち、図
2及び図3に示すように、出力軸33の端部にはディス
クプレート46がスプラインを介して軸方向に移動可能
に嵌合しており、ディスクプレート46はばね47によ
って付勢されるクラッチプレート48に挟持されてい
る。クラッチプレート48はコイル49が励磁されるこ
とによりばね47のばね力に抗して移動し、ディスクプ
レート46から離れるようになっている(ギャップ
g)。クラッチプレート48は負荷抵抗器45の回転軸
50に連結され、回転軸50は負荷抵抗器45の架台5
1に固定された摩擦板52に押さえ付けられて回転抵抗
が与えられている。摩擦板52は調整ライナ53及び押
さえアーム54を介して架台51に固定され、調整ライ
ナ53によって回転抵抗力の調整を行うようになってい
る。つまり、電磁クラッチ44が励磁されている時は、
クラッチプレート48はディスクプレート46から離れ
て出力軸33はクラッチプレート48に影響されずに回
転する。また、電磁クラッチ44が非励磁になった時
は、図4に示すように、クラッチプレート48がばね4
7のばね力によってディスクプレート46を押さえ付
け、出力軸33が回転軸50と一体状態になり摩擦板5
2及び回転軸50を介して出力軸33に回転抵抗が与え
られる。尚、調整ライナ53を介して摩擦板52を架台
51に固定して回転抵抗力の調整を行うようにしたが、
調整ライナ53に代えて皿ばね等のばね部材を用いるこ
とで、変動負荷に対して自動コントロールが可能にな
る。
における電動機32の出力軸33には、電磁クラッチ4
4を介して負荷抵抗器45が連結されている。即ち、図
2及び図3に示すように、出力軸33の端部にはディス
クプレート46がスプラインを介して軸方向に移動可能
に嵌合しており、ディスクプレート46はばね47によ
って付勢されるクラッチプレート48に挟持されてい
る。クラッチプレート48はコイル49が励磁されるこ
とによりばね47のばね力に抗して移動し、ディスクプ
レート46から離れるようになっている(ギャップ
g)。クラッチプレート48は負荷抵抗器45の回転軸
50に連結され、回転軸50は負荷抵抗器45の架台5
1に固定された摩擦板52に押さえ付けられて回転抵抗
が与えられている。摩擦板52は調整ライナ53及び押
さえアーム54を介して架台51に固定され、調整ライ
ナ53によって回転抵抗力の調整を行うようになってい
る。つまり、電磁クラッチ44が励磁されている時は、
クラッチプレート48はディスクプレート46から離れ
て出力軸33はクラッチプレート48に影響されずに回
転する。また、電磁クラッチ44が非励磁になった時
は、図4に示すように、クラッチプレート48がばね4
7のばね力によってディスクプレート46を押さえ付
け、出力軸33が回転軸50と一体状態になり摩擦板5
2及び回転軸50を介して出力軸33に回転抵抗が与え
られる。尚、調整ライナ53を介して摩擦板52を架台
51に固定して回転抵抗力の調整を行うようにしたが、
調整ライナ53に代えて皿ばね等のばね部材を用いるこ
とで、変動負荷に対して自動コントロールが可能にな
る。
【0010】上述した電動サーボモータ31を備えた水
車ガイドベーンの開閉機構では、通常時、電磁クラッチ
44のコイル49が励磁状態になってクラッチプレート
48がばね47のばね力に抗して移動してディスクプレ
ート46から離れ、電動機32の出力軸33と負荷抵抗
器45の回転軸50とが非接続状態にされる。これによ
り、電動機32の出力軸33は負荷抵抗器45による回
転抵抗が与えられない状態で回転駆動され、出力歯車3
4、中間歯車35、入力歯車37、ボールねじ軸38、
ボールナット39及び内筒40を介して連結軸41が往
復駆動されてガイドリンク42によってガイドベーン4
3が開閉操作される。何らかの原因によって電源が喪失
した場合、ガイドベーン43に水力不均衡力により閉方
向の力が作用し、ガイドリンク42及び連結軸41を介
して電動機32に逆転方向の力が作用する。同時に、電
磁クラッチ44のコイル49が非励磁状態になり、クラ
ッチプレート48がばね47のばね力によって移動して
ディスクプレート46を押さえ付け、出力軸33が回転
軸50と一体状態になり摩擦板52及び回転軸50を介
して出力軸33に負荷抵抗器45による回転抵抗が与え
られる。このため、ガイドベーン43からの入力速度が
十分に抑制されて電動機32に伝わり、ガイドベーン4
3はゆっくりと閉鎖して水車の運転が停止する。従っ
て、電源喪失時はガイドベーン43の閉鎖速度の上昇が
確実に抑制されて閉鎖速度が所定速度以下に保たれ、水
圧鉄管の破損が防止される。
車ガイドベーンの開閉機構では、通常時、電磁クラッチ
44のコイル49が励磁状態になってクラッチプレート
48がばね47のばね力に抗して移動してディスクプレ
ート46から離れ、電動機32の出力軸33と負荷抵抗
器45の回転軸50とが非接続状態にされる。これによ
り、電動機32の出力軸33は負荷抵抗器45による回
転抵抗が与えられない状態で回転駆動され、出力歯車3
4、中間歯車35、入力歯車37、ボールねじ軸38、
ボールナット39及び内筒40を介して連結軸41が往
復駆動されてガイドリンク42によってガイドベーン4
3が開閉操作される。何らかの原因によって電源が喪失
した場合、ガイドベーン43に水力不均衡力により閉方
向の力が作用し、ガイドリンク42及び連結軸41を介
して電動機32に逆転方向の力が作用する。同時に、電
磁クラッチ44のコイル49が非励磁状態になり、クラ
ッチプレート48がばね47のばね力によって移動して
ディスクプレート46を押さえ付け、出力軸33が回転
軸50と一体状態になり摩擦板52及び回転軸50を介
して出力軸33に負荷抵抗器45による回転抵抗が与え
られる。このため、ガイドベーン43からの入力速度が
十分に抑制されて電動機32に伝わり、ガイドベーン4
3はゆっくりと閉鎖して水車の運転が停止する。従っ
て、電源喪失時はガイドベーン43の閉鎖速度の上昇が
確実に抑制されて閉鎖速度が所定速度以下に保たれ、水
圧鉄管の破損が防止される。
【0011】上述した電動サーボモータの速度制御装置
では、電源が喪失した際にガイドベーン43の閉鎖速度
の上昇を抑制するための付帯設備が不要となり、設備費
が低減できる。また、油を利用しないため、清潔で公害
の虞が全くなく、短期間の保守・点検が不要である。ま
た、常時は負荷抵抗器45を切り離して運転を行うた
め、電源喪失時のガイドベーン43の閉鎖速度を通常の
開閉操作速度に係わらず遅く設定できると共に、可動部
や摺動部等の摩耗がほとんどなく長寿命であり、過大な
慣性体は静止しているので電動サーボモータ31の性能
に悪影響を与えることがない。
では、電源が喪失した際にガイドベーン43の閉鎖速度
の上昇を抑制するための付帯設備が不要となり、設備費
が低減できる。また、油を利用しないため、清潔で公害
の虞が全くなく、短期間の保守・点検が不要である。ま
た、常時は負荷抵抗器45を切り離して運転を行うた
め、電源喪失時のガイドベーン43の閉鎖速度を通常の
開閉操作速度に係わらず遅く設定できると共に、可動部
や摺動部等の摩耗がほとんどなく長寿命であり、過大な
慣性体は静止しているので電動サーボモータ31の性能
に悪影響を与えることがない。
【0012】尚、上記実施例では電磁クラッチ44を電
動機32の出力軸33の出力歯車34の反対側に設けた
が、負荷抵抗器45との間であれば出力軸33のどの位
置に設けてもよい。また、負荷抵抗器45の構成も上述
した機械式の実施例に限定されず、電磁式等のものを用
いることも可能である。
動機32の出力軸33の出力歯車34の反対側に設けた
が、負荷抵抗器45との間であれば出力軸33のどの位
置に設けてもよい。また、負荷抵抗器45の構成も上述
した機械式の実施例に限定されず、電磁式等のものを用
いることも可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明の電動サーボモータの速度制御装
置は、電動機の出力軸に回転抵抗を与える負荷抵抗器を
連結し、励磁されることによって非接続となる電磁クラ
ッチを出力軸と負荷抵抗器との間に介在させ、通常時は
出力軸と負荷抵抗器とを非接続状態にして負荷抵抗器に
よる回転抵抗が与えられない状態で電動機の出力軸を回
転駆動し、電源喪失時には出力軸と負荷抵抗器を接続し
て被駆動部側からの入力を負荷抵抗器によって回転抵抗
が与えられた状態で出力軸に伝えるようにしたので、油
圧等を利用した付帯設備を用いることなく被駆動部側か
らの入力速度を十分に抑制することができ、電源喪失時
は被駆動部の速度の上昇を確実に抑制することができ
る。この結果、設備費の低減が図れ、清潔で短期間の保
守・点検が不要となる。また、常時は負荷抵抗器を切り
離して運転を行うため、可動部や摺動部等の摩耗がほと
んどなく長寿命であり、過大な慣性体は静止しているの
で電動サーボモータの性能に悪影響を与えることがな
い。
置は、電動機の出力軸に回転抵抗を与える負荷抵抗器を
連結し、励磁されることによって非接続となる電磁クラ
ッチを出力軸と負荷抵抗器との間に介在させ、通常時は
出力軸と負荷抵抗器とを非接続状態にして負荷抵抗器に
よる回転抵抗が与えられない状態で電動機の出力軸を回
転駆動し、電源喪失時には出力軸と負荷抵抗器を接続し
て被駆動部側からの入力を負荷抵抗器によって回転抵抗
が与えられた状態で出力軸に伝えるようにしたので、油
圧等を利用した付帯設備を用いることなく被駆動部側か
らの入力速度を十分に抑制することができ、電源喪失時
は被駆動部の速度の上昇を確実に抑制することができ
る。この結果、設備費の低減が図れ、清潔で短期間の保
守・点検が不要となる。また、常時は負荷抵抗器を切り
離して運転を行うため、可動部や摺動部等の摩耗がほと
んどなく長寿命であり、過大な慣性体は静止しているの
で電動サーボモータの性能に悪影響を与えることがな
い。
【図1】本発明の一実施例に係る速度制御装置を備えた
電動サーボモータによる水車ガイドベーンの開閉機構を
表す概略構成図。
電動サーボモータによる水車ガイドベーンの開閉機構を
表す概略構成図。
【図2】電磁クラッチが励磁されている時の負荷抵抗器
の断面図。
の断面図。
【図3】図2中のIII-III 線矢視図。
【図4】電磁クラッチが非励磁状態の時の負荷抵抗器の
断面図。
断面図。
【図5】従来の速度制御装置を備えた電動サーボモータ
による水車ガイドベーンの開閉機構を表す概略構成図。
による水車ガイドベーンの開閉機構を表す概略構成図。
【図6】ガイドベーンの閉鎖状況を表すグラフ。
31 電動サーボモータ 32 電動機 33 出力軸 34 出力歯車 35 中間歯車 36 減速機 37 入力歯車 38 ボールねじ軸 39 ボールナット 40 内筒 41 連結軸 42 ガイドリンク 43 水車ガイドベーン(ガイドベーン) 44 電磁クラッチ 45 負荷抵抗器 46 ディスクプレート 47 ばね 48 クラッチプレート 49 コイル 50 回転軸 51 架台 52 摩擦板 53 調整ライナ 54 押さえアーム
Claims (1)
- 【請求項1】 電動機の駆動により往復駆動されて被駆
動部を駆動させる出力部を備えた電動サーボモータにお
いて、前記電動機の出力軸に該出力軸に回転抵抗を与え
る負荷抵抗器を連結し、励磁されることによって非接続
となる電磁クラッチを前記電動機の出力軸と前記負荷抵
抗器との間に介在させたことを特徴とする電動サーボモ
ータの速度抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6157148A JPH0821348A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 電動サーボモータの速度抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6157148A JPH0821348A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 電動サーボモータの速度抑制装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0821348A true JPH0821348A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15643232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6157148A Withdrawn JPH0821348A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 電動サーボモータの速度抑制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0821348A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111608843A (zh) * | 2020-06-10 | 2020-09-01 | 义乌初晨新能源科技有限公司 | 一种能调节流速的自清洁水利发电设备 |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP6157148A patent/JPH0821348A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111608843A (zh) * | 2020-06-10 | 2020-09-01 | 义乌初晨新能源科技有限公司 | 一种能调节流速的自清洁水利发电设备 |
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