JPH08211373A - 液晶ディスプレイおよび液晶ディスプレイ照明方法 - Google Patents

液晶ディスプレイおよび液晶ディスプレイ照明方法

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JPH08211373A
JPH08211373A JP7302335A JP30233595A JPH08211373A JP H08211373 A JPH08211373 A JP H08211373A JP 7302335 A JP7302335 A JP 7302335A JP 30233595 A JP30233595 A JP 30233595A JP H08211373 A JPH08211373 A JP H08211373A
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JP
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light
lighting
pdlc
liquid crystal
display
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Application number
JP7302335A
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English (en)
Inventor
Traugott Kallfass
カルファス トラウゴット
Siegfried Karl-Heinz
ジークフリート シュヴァイカート カール−ハインツ
Theodore Guinter Ewald
テオドア ギンター エヴァルト
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NCR International Inc
Original Assignee
NCR International Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/1336Illuminating devices
    • G02F1/133616Front illuminating devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶ディスプレイにおいて、照明が外部照明
からバックライト照明に変化する際に、観測者によって
観測される画像が反転しないようにする。また、外部照
明条件下において、バックライト照明が行われると画像
が完全に消えてしまうことを防ぐ。 【解決手段】 LCDはバックライト照明ではなく前面
照明によって照らされる。前面照明は、外部照明と同一
の方向で光をLCDに入射させる。液晶にはポリマー分
散液晶を用い、このことによって、TNディスプレイな
どの従来のディスプレイにおいては不可欠であった偏光
フィルタが不要になる。フィルタを不要にすることによ
って、光の減衰を低減し、電力消費も低減する。本発明
は、ディスプレイを低外部照明下において利用するため
に、光源を利用する。光は、光源から光導波路にエッジ
カップリングされ、光導波路は光をPDLCに分配す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
(LCD)を低照明下においても利用可能にする照明シ
ステムに関し、特に、ポリマー分散液晶ディスプレイに
関する。
【0002】
【従来の技術】
[問題点の概要]特定のタイプのLCDは、照明が外部
照明からバックライト照明に変化する際に表示された画
像を反転する。図8は、外部照明下で画像をみた場合の
様子を示している。画像は白地に黒である。図9は、バ
ックライト照明を用いた場合の様子を示している。画像
は反転しており、黒地に白である。この反転は好ましく
ない。
【0003】[議論]図1は、液晶ディスプレイ(LC
D)を示している。液晶は、ポリマー分散液晶として知
られているものであり、図3に関連して後に記述され
る。個別のピクセルが左上のコーナー部に示されてい
る。コンピュータディスプレイにおいては、このピクセ
ル数はかなり大きい。一般に用いられているタイプのL
CDでは480行×640列という、総数307,20
0個のピクセルが存在する。
【0004】図1に示された各々のピクセルは図2に示
されているようなデバイスを有しており、それぞれMO
Sとして示されているトランジスタによって制御されて
いる。このデバイスは、図3および4においてより詳細
に示される。
【0005】図3に示されているデバイスは、平行平板
キャパシタの電極として機能する2つのプレートPを有
している。この2つのプレートPは、図4に示されてい
るようにインジウムスズ酸化物(ITO)より構成され
る2つのフィルムという形態を取り、ガラスシートによ
って支持されている。ITOは導電性があり、可視光に
対して透明である。
【0006】図3に示されているキャパシタの誘電体
は、ポリマー分散液晶、PDLC、のフィルムという形
態を取る。PDLCは、ポリマーマトリクスに埋め込ま
れた液晶材料のドロップレットDを有している。PDL
Cは市販の製品である。PDLCの一つの供給業者は、
ドイツのダルムシュタットにあるMerckという会社
である。
【0007】図4および5は、PDLCが光シャッター
として機能する様子を説明している。図4においては、
MOSが開放状態にあるスイッチとして機能するため
に、プレートP間に電圧が印加されていない。電圧が印
加されていない、すなわちプレートP間に電界が存在し
ないために、PDLCの分子、すなわち液晶ディレク
タ、は、図示されているようにランダムな方向を取る。
これらのランダムに配向した分子は、図示されているよ
うに、入射した光を散乱し、よってPDLCは乳白色を
呈する。
【0008】図5に示されているように、プレートP間
に電圧が印加されると、電界が生成される。図示されて
いるように、分子は電界の方向に揃う。PDLCは透明
になり、図示されているように光束がPDLCを透過す
る。
【0009】[LCDとしての利用] [ケース1:外部照明下]図3および図4に示されたデ
バイスは、図6〜図9に示されているように、ディスプ
レイとして用いられる。ここでは、5×7個のピクセル
アレイが2つの照明条件において示されている。(1)
図6においては、ディスプレイは外部照明によって照ら
されている。(2)図7においては、ディスプレイは、
バックライト照明を実現する光源によって照らされてい
る。
【0010】図6においては、図3および4に示された
各々のデバイスは四角によって表わされている。(図4
に示されているように)電界が印加されていないデバイ
スは、図6においてはハッチングを有するように図示さ
れている。これらのデバイスは「活性化されていない」
と呼称される。実際のLCDにおいては、これらのデバ
イスは乳白色に見える。
【0011】すなわち、図6においては、入射光束R1
は、反射光束R2によって示されているように、ハッチ
ングされた四角によって反射される。図4に示されてい
るように反射はランダムであり、従って乳白色を呈する
ことになる。
【0012】図6に示されたデバイスのうちのあるもの
には(図5に示されているように)電界が印加されてお
り、図中では白抜きで示されている。これらのデバイス
は「活性化されている」と呼称される。実際のLCDに
おいては、これらのデバイスは暗く見える。すなわち、
図6においては、入射光束R3はデバイスを透過し、従
って反射されない。
【0013】図6に示されたデバイスは、実際には図8
に示されているように見える。このLCDは「A」とい
う文字を示している。この「A」自体は(図6で光束R
3が反射されないために)暗く見え、図8の背景は(図
6に示されている反射のために)乳白色に見える。
【0014】[ケース2:バックライト照明下]ディス
プレイを照らすのに充分な外部照明が得られない場合に
は、図7に示されているようにバックライト照明が用い
られる。このバックライト照明は、以下に説明されてい
るように、表示されている画像の反転を引き起こす。
【0015】図7において、電圧は図6の場合と同一の
デバイスに印加されている。すなわち、図6および7の
双方において白抜きの四角は(電圧が印加された)活性
化されたデバイスを表しており、ハッチングされた四角
は(電圧が印加されていない)活性化されていないデバ
イスを表している。
【0016】しかしながら、図7においては、ハッチン
グされた四角は乳白色を呈さない。なぜなら、入射光を
散乱しないからである。その代わり、ハッチングされた
四角は、光源によって生成された光を、光束上に示され
た×印によって表わされているように、ブロックする。
従って、これらのピクセルは暗く見えることになる。
【0017】他方、図7の(活性化されたデバイスを表
わす)白抜きの四角は、光源から供給された光を透過す
る。よってそれらは明るく見える。
【0018】実際に見える画像が図9に示されている。
白抜きの四角は明るいピクセルを表し、ハッチングされ
た四角は暗いピクセルを表している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】よって、観測者によっ
て観測される画像は、照明が外部照明からバックライト
照明に変化する際に反転することになる。図8および9
は、この反転の様子を表している。外部照明の場合を示
している図8においては、画像は白地に黒であり、バッ
クライト照明の場合を示している図9においては、画像
は黒地に白である。
【0020】この反転は好ましくない。さらに、ある外
部照明条件下においては、バックライト照明が適用され
ると画像が完全に消えてしまう、というようなことが起
こり得る。すなわち、図9における明るい(白抜きで示
されている)デバイスの明るさが図6における乳白色の
(ハッチングされて示されている)デバイスの明るさと
正確に一致する可能性があり、そのために画像が失われ
てしまう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、改良さ
れた液晶ディスプレイを提供することである。
【0022】本発明の更なる目的は、液晶ディスプレイ
向けの改良された照明を提供することである。
【0023】本発明の一実施例においては、LCDはバ
ックライト照明ではなく前面照明によって照らされる。
前面照明は、外部照明と同一の方向で光をLCDに入射
させるという点で、外部照明と類似のものである。
【0024】
【発明の実施の形態】図10は、本発明の一実施例を示
す図である。この実施例の断面図は図11に示されてい
る。蛍光灯などの光源30が、反射器33と共に光をガ
ラスシートに供給する。このガラスは導波路として機能
し、光束36によって示されているように、PDLCフ
ィルムに沿って光を分配する。
【0025】図11には2つのピクセル、ピクセル1お
よびピクセル2が示されている。ピクセル1は、図5に
示されているような活性化されたデバイスを表してい
る。図11において矢印39によって示されている電界
が、PLCDを透明にしている。光束36はピクセル1
を透過し、よってピクセル1は暗く見える。この暗さ
は、ガラス70の底面に隣接して、黒のベルベットとし
て示されている光吸収シートを配置することによってよ
り際立たせられる。
【0026】ピクセル2は、図4に示されているような
活性化されていないデバイスを表している。図11のピ
クセル2は、ドロップレット42および45によって示
されているように、入射光を反射する。よって、ピクセ
ル2は乳白色を呈する。
【0027】1.図11において光束36によって表わ
されている照明は、光束47によって表わされている外
部照明と同一の影響を有している。双方の光束とも、活
性化されたピクセル1を暗く見せ、活性化されていない
ピクセル2を白く見せる。従って、ライト30は、図8
および9に示されているような画像の反転を起こさな
い。
【0028】より正確に述べれば、図11の光源30に
よって実現される照明は、PDLCに対して(外部照明
を表している)光束47と同一の側から入射する。この
入射する側は、観測者50が存在する側である。
【0029】2.図11に示された照明システムは「正
面照明」あるいは「前部照明」と呼称される。なぜな
ら、照明がLCDの正面側からなされるからである。
「正面」とは、観測者50がLCDを見る側である。
【0030】反対に、図7に示された配置は、自明の理
由から、「バック照明」と呼称される。
【0031】3.図12において、スネル(Snel
l)の法則から、 N1×sinA=N2×sinB が成り立つ。ここで、N1はガラスの屈折率、N2はI
TOの屈折率、sinAは(法線方向NORに対して測
定した)角度Aの正弦、および、sinBは(法線方向
NORに対して測定した)角度Bの正弦である。
【0032】角度Aがクリティカルな角度に達すると、
ITO内に光が透過しなくなる。その代わり、光束55
によって示されているように、光は反射される。
【0033】クリティカルな角度が36度よりも大きく
なるように屈折率が選択されていることが望ましいが、
ある種のガラス材料は42度というクリティカルな角度
を実現するものもあり、これも利用可能である。
【0034】4.別の実施例が図13および14に示さ
れている。図14は、図13に示されたコンポーネント
のうちの幾つかを示しており、ピクセル2における外部
照明の反射とピクセル1における外部照明の吸収との差
異を強調している。
【0035】図13に示されている双方のガラスシート
は、共に導波路として機能し、PDLCは前面および背
面の双方から照明されている。しかしながら、背面から
の照明(すなわちガラス70を通しての照明)は、図6
〜図9に示されたバックライトとは類似していない。
【0036】主たる差異は、図13の観測者にガラスシ
ート70から達する光が液晶材料のドロップレットによ
って散乱されたものである、という事実である。この光
はライト30から観測者に直接達したものではない。そ
れに対して、図7においては、観測者に達する光束は、
光源から直接伝播している。以下に差異をより明らかに
する例えを示す。
【0037】太陽光は、窓を透過する際、空気中の塵を
照らす。塵は太陽光を散乱する。同様に、図13におけ
るドロップレットは、ガラスシート70を透過してくる
人工光を散乱する。
【0038】太陽光の場合、窓を通して直接太陽を見る
と、光源を見ることになって明るく見える。同様に、従
来技術に係るバックライト技法では、図6−9に示され
た透明のピクセルを見ると光源を見ることになる。
【0039】よって、図13の観測者によって観測され
る明るさは、ピクセル2からの間接的な散乱光によるも
のである。この明るさは、図6〜図9の透明なピクセル
の場合のような、光源から直接伝播してきた光束による
ものではない。
【0040】よって、図13の場合においてもガラスシ
ート70を透過する光はPDLCの「後ろから」来るも
のであるが、図7の透明なピクセルを透過するものと同
一の明るさは生成しない。
【0041】5.本発明の別の実施例が図15に示され
ている。この図においては、ランプ30によって実現さ
れる光のリングが、矢印によって示されているようにL
CDを照明する。これらの矢印は観測者が見るのと同一
の側からLCDに入射する。2つの取り得る配置が示さ
れている。
【0042】上側に示されている配置においては、光束
は空気中を通った後にPDLCに入射する。
【0043】下側に示されている配置においては、光束
は空気中を伝播し、光束75によって示されているよう
にガラスのエッジ34に入射することによって、ガラス
シート中にエッジからカップリングされる。(ガラスに
入射する光のすべてが、光束75のようにエッジからカ
ップリングされる場合には、図12に示されたものと同
一の状況になる。)
【0044】図15に示されている配置は、(余分な厚
みが必要になるために)ポータブルコンピュータにおい
て用いられるのに最適のものではない。しかしながら、
本発明は、空気中の経路を通ってPDLCに達する光
が、完全にガラスを透過する場合よりも減衰されないと
いう利点を有している。
【0045】6.図11において、ガラス70の下部シ
ートは透明である必要はなく、さらにガラス製である必
要もない。さらに、黒のベルベットも、下部シートそれ
自体に含められうる光吸収材料によって置換され得る。
例えば、下部シート70は、光吸収材料によって着色さ
れ得る。
【0046】7.図11に示されたタイプの照明方法は
時おり「エッジカップリング」と呼称される。なぜな
ら、光源30からの光がガラスの端面を介してカラスに
カップリングされるからである。
【0047】光源30によって供給される光の反射を最
小にするために、反射防止コーティングが端面に適用さ
れ得る。この種のコーティングは当業者には公知であ
る。
【0048】8.図11におけるガラスは導波路として
機能することは前述されている通りである。導波路は、
内部反射によって光を伝播する。ガラスシート導波路に
おいては、一般に、光の伝播方向はガラスの面と平行で
ある。
【0049】それに対して、光が通常の窓ガラスを透過
する場合には、窓ガラスは導波路としては機能しない。
【0050】9.PDLCを含む液晶は、それ自体光を
生成しないことに留意されたい。液晶は、供給された光
の伝播をブロックするのみである。図6−9に示された
ケースにおいては、各々のピクセルは透過状態あるいは
反射状態にさせられる。図6においては、液晶を照らす
ことによって、外部光が画像を出現させている。図7に
おいては、光源が(反転された)画像を出現させてい
る。
【0051】10.ポリマー分散液晶(PDLC)は、
ねじれ曲線配置位相(NCAP)デバイスとしても知ら
れている。呼称は未だに標準化されていない。
【0052】[PDLCおよびTNディスプレイの区
別] [TNディスプレイの一般的な原理]これまでの議論は
PDLCを中心とするものであった。このタイプのディ
スプレイは、他のタイプの液晶ディスプレイ、すなわち
「ねじれネマティック」(TN)ディスプレイとは相異
なった様式で機能する。これら2つのタイプの間の混同
を減らすために、TNディスプレイに関して簡潔に説明
する。
【0053】PDLCにおいては、図3に示されている
デバイスは、PDLCからなるフィルムを誘電体として
含んでいる。これに対して、TNディスプレイにおいて
は、図16に示されているように、デバイスは液晶材料
を誘電体として含んでいる。以下、図16に示されたデ
バイスの動作が簡潔に記述される。
【0054】デバイスは、平行平板キャパシタの電極と
して機能する2つのプレートPを有している。2つのプ
レートPは、図17に示されているように、ガラスシー
トによって支持されているインジウム・錫の酸化物であ
るITOからなる2枚のプレートという形態を有してい
る。ITOは導電性を有しており、可視光に対して透明
である。
【0055】図17に示されているITOの各々のフィ
ルムは、その上部にポリイミドからなるコーティング
(図示せず)を有している。ポリイミドは、その表面上
に平行な引っ掻き跡(溝)を形成する目的で、作製過程
において柔軟になるようにさせられている。液晶がプレ
ートPの間に(すなわちITOフィルムの間に)配置さ
せられると、溝は、隣接している液晶の分子を、その溝
の向きに揃わせるように機能する。例えば、図17にお
いては、分子M1およびM2は図示されているような方
向に揃っている(溝は図示されていない)
【0056】プレートPは、図示されているように、
溝、そして分子M1およびM2が互いに直交するように
組み合わせられる。プレートの組み立ての後、液晶全体
の中に位置する分子は、M1およびM2と同一方向に揃
おうとする。しかしながら、M1およびM2が直交して
いるため、分子は、図18に示されているように、M1
とM2とを結ぶらせんHのように揃うようにさせられ
る。
【0057】干渉フィルタは、図18に示されているよ
うに、各々のガラスシートに固着させられている。図1
9に示されているように、入力光が入射すると、その光
の偏光方向が図18に示されたらせんHの方向に揃い、
偏光方向が連続的に90度ねじれて、底部偏光フィルタ
を介して出力される。光が出力されるため、このピクセ
ルは視聴者には明るく見える。
【0058】しかしながら、(通常3〜5V程度の)小
電圧がITOプレート間に印加されると、図20に示さ
れているように、電圧は電界を生成し、これが分子のラ
ンダムな配列によって示されているように、分子の規則
的なねじれを妨害する。前記らせんはもはや存在しな
い。光の偏光方向はそれが伝播するにつれてねじれるこ
とはなく、図21に示されているように下部偏光フィル
タによってブロックされる。このピクセルは、観測者5
0には黒く見える。
【0059】図22および23は、相異なったシェーデ
ィングの様子を表わす、ピクセルの2つの条件を示して
いる。図22においては、光を遮るピクセルがハッチン
グによって示されている。図23においては、光を透過
するピクセルが白抜きによって示されている。
【0060】[ディスプレイとして用いられるデバイ
ス]図16および17に示されたデバイスがディスプレ
イにおいて用いられる場合、図24および25に示され
ているように、鏡が前記デバイスの背後に用いられる。
図24の場合には、観測者50は光を遮るピクセルを黒
いピクセルとして観測する。なぜなら、鏡によって反射
される光が存在しないからである。
【0061】これに対して、図25の場合には、観測者
は光を透過するピクセルを明るいピクセルとして観測す
る。なぜなら、鏡が透過した光を反射するからである。
(図25の場合の光は、図18に示されたらせんに双方
の方向で従い、よって液晶中をまず鏡に向かって、次い
で鏡で反射されて逆の方向へ、それぞれ透過させられ
る。)
【0062】これらのピクセルをディスプレイに用いる
ためには、図26に示されているように配置する必要が
ある。図26は、図16および17に示された、5×7
のデバイスアレイである。図26においては、活性化さ
せられた、ハッチングされたピクセルは黒く見え(図2
4の場合と同様)、活性化されていない、光を透過する
ピクセルは明るく見える(図25の場合と同様)。よっ
て、このディスプレイは白地に黒で「A」という文字を
表している。
【0063】この装置を低照度条件下で利用するために
は、図26に示された鏡を、図27に示されているよう
に、部分透過鏡によって置換する。光源は、この部分透
過鏡を通じて光を透過させる。図26に示されているよ
うに、ハッチングされたピクセルは黒く見え、白抜きの
ピクセルは明るく見える。(装置が外部照明下で用いら
れる場合には、部分透過鏡は、図19の場合の鏡のよう
に、入射光を反射する。)
【0064】[TNディスプレイにおける反転の非存
在]図21に示された画像は、図22の場合においても
反転しない。なぜなら、外部照明は、図27の光源によ
って供給された光と同様に振る舞うからである。すなわ
ち、図26においては、外部照明が鏡によって反射され
ることが可能であるためにピクセルは明るく見える。鏡
が、実質的には光源のように機能する。
【0065】図27においては、部分透過鏡が光源とし
て機能するが、この明るさは光源によって引き起こされ
たものである。
【0066】[本発明は光吸収を低減する]図11に示
された本発明の実施例においては、図17に示された従
来技術に係るTNピクセルにおいて用いられている偏光
材料が除去されている。この除去は有利である。なぜな
ら、フィルタは高価であり、さらにかなりの量の光を吸
収してしまうからである。この吸収は吸収された光を浪
費し、ポータブルデバイスの場合には実際より多くのバ
ッテリーを必要とする。なぜなら、バッテリーは浪費さ
れる光を生成するための電力を供給しなければならない
からである。
【0067】相対的な吸収を推定すると、透過状態では
TNピクセルは入力光のおよそ50%を減衰する。これ
に対して、PDLCの透過状態での減衰はほとんどゼ
ロ、明らかに5%および10%よりも小さい。
【0068】よって、TNピクセルが明るい状態にある
場合には、反射された光の50%、あるいはそれ以上を
減衰していることになる。これに対して、PDLCピク
セルは実質的に光を減衰させず、明らかに明状態(反射
状態)では5%未満である。
【0069】例えば、図7に示されたTNディスプレイ
内の明状態のピクセルを透過する光は、およそ50%減
衰される。
【0070】これに対して、図11に示されたPDLC
ディスプレイにおいては、光源30によって供給される
光、および明状態ピクセル2によって反射される光の減
衰は著しく少ない。減衰は明らかに10%未満であり、
ゼロに非常に近い。明状態ピクセル2は、光源30から
受容した入力光の90%以上を観測者へ導く。
【0071】(観測者の眼は導かれた光のすべてを受容
する必要はない。なぜなら、観測者の眼は、導かれた光
が分配される空間における非常に小さいスペースを占め
ているのみであるからである。しかしながら、導かれた
光のすべては、ディスプレイの観測者が位置する側の方
向に出射する。)
【0072】別な見方をすると、本発明は、明状態にお
いて10%未満しか光を減衰させない、オンボード光源
を利用する、ポータブルデバイスにおける液晶ディスプ
レイを可能にする。「減衰」という術語は当業者には公
知である。一つの定義は、光源から反射された光が明状
態ピクセルを出射する平面までの光学的経路に沿った光
強度の減少の度合を指し示すものである。この平面は、
図11におけるITOシートによって表現され得る。点
FとGとの間の減衰は10%未満である。
【0073】[TNとPDLCとの間の区別]ここで、
TN(ねじれネマティック)とPDLCとの間の光の処
理の性質についての区別を指摘しておかなければならな
い。TNシステムは、図19に示されているように透過
型か、図21に示されているように吸収型かのいずれか
である。
【0074】PDLCシステムは、図5に示されている
ように透過型か、あるいは図4に示されているように反
射型かのいずれかである。このことは、3つの組の差異
を表わす以下の表によって示される。
【表1】
【0075】上記表は、2つのシステムの間の3つの主
たる差異を示している。 (1)TNの透過ではない状態は吸収である。これに対
して、PDLCの透過ではない状態は反射である。 (2)TNの透過状態は電界を除去する(あるいは低減
する)ことによって実現される。これに対して、PDL
Cの透過状態は電界を印加することによって実現され
る。 (3)TNの透過ではない状態(すなわち吸収状態)
は、電界を印加することによって実現される。これに対
して、PDLCの透過ではない状態(すなわち反射状
態)は、電界を除去することによって実現される。
【0076】[一実施例]本発明の一実施例が図28に示
されている。これは、ディスプレイ103を有するコン
ピュータ100である。このディスプレイは、図10か
ら14に関連して既に記述されたPDLC装置を含んで
いる。
【0077】この実施例の著しい特長は、PDLCの照
明モードがユーザの制御下にあることである。例えば、
ユーザは、図10および図28において(2点鎖線によ
って)示されている光源30によって供給される光を、
光源30に供給される電力を制御する、図28に示され
ているスイッチ106によって選択することが可能であ
る。
【0078】しかしながら、ディスプレイ103を照明
するために充分な外部照明が存在し、光源30が必要と
されない場合には、スイッチ106を用いてパワーを遮
断することが可能である。このように選択可能であるこ
とは重要な利点を実現する。なざなら、ポータブルコン
ピュータは電力に関して小さなバッテリーパックに依存
しているからである。これらのバッテリーパックはその
容量が制限されており、一般にディスプレイが最も電力
を消費するデバイスであるからである。ユーザがディス
プレイの照明を消しつつなおコンピュータを操作させる
ことを可能にすることによって、バッテリー寿命が延ば
される。
【0079】本実施例は、ユーザによるディスプレイ照
明方法、すなわち図10および28の光源30を用いる
かあるいは外部光が充分に明るい場合には外部照明を利
用するか、の選択を可能にする。
【0080】さらに、前述されているように、2つの照
明モードを切り替えても画像反転が生じない。さらに、
双方の照明モードが同時に用いられることも可能であ
る。なぜなら、光源30は外部照明によって生成される
画像を反転しないため、互いに補完しあうからである。
【0081】スイッチ106の機能は、自動センサによ
って置換、あるいは補完される。図29はその一つのア
プローチを示している。光検出器110は外部照明のレ
ベルを検出する。コンパレータ113は、光検出器11
0によって生成された信号と参照電圧VREFとを比較す
る。図示されているように、コンパレータ113が切り
替えるスレッショルドを変化させる目的で、VREFは調
節可能になっている。
【0082】外部光が光検出器110にVREFを越える
電圧を生成させると、コンパレータ113はスイッチを
不活性化し、光源30が消灯させられる。逆に、外部光
がVREF未満の信号を光検出器110に生成させると、
コンパレータ113がスイッチを活性化し、光源30が
点灯させられる。
【0083】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので,この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例が考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。
【0084】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、改
良された液晶ディスプレイおよび液晶ディスプレイ照明
方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶ディスプレイのピクセルを示した図である
である。
【図2】図1に示されたいくつかのピクセルを拡大して
示した図である。
【図3】一つのピクセルを示した図である。ここで、ポ
リマー分散液晶(PDLC)はキャパシタのプレートP
の間に位置している。
【図4】図3のPDLCが光を反射する様子を示した図
である。
【図5】図3のPDLCが電界の影響で光を透過する様
子を示した図である。
【図6】図3のPDLCがディスプレイとして用いられ
た場合に、外部照明からバックライト照明に変化した際
に、観測される画像が反転する様子を示した図である。
【図7】図3のPDLCがディスプレイとして用いられ
た場合に、外部照明からバックライト照明に変化した際
に、観測される画像が反転する様子を示した図である。
【図8】図3のPDLCがディスプレイとして用いられ
た場合に、外部照明からバックライト照明に変化した際
に、観測される画像が反転する様子を示した図である。
【図9】図3のPDLCがディスプレイとして用いられ
た場合に、外部照明からバックライト照明に変化した際
に、観測される画像が反転する様子を示した図である。
【図10】本発明の一実施例を示した図である。
【図11】図10の断面を示した図である。
【図12】クリティカルな角度を超過した際に起こる反
射を示した図である。
【図13】本発明の別の実施例を示した図である。
【図14】図13に示された本発明の実施例において起
こる反射および吸収を強調して示した図である。
【図15】本発明のさらに別の実施例を示した図であ
る。
【図16】ねじれネマティック(TN)ディスプレイに
おける一つのピクセルを示した図である。
【図17】図16に示されたピクセルをより詳細に示し
た図である。
【図18】電圧が印加されていない場合にTNピクセル
内に存在するらせん状分子配列を示す図である。
【図19】図18に示されたピクセルが光を透過させる
様子を示した図である。
【図20】図18に示されたらせん状分子配列が電界に
よって乱される様子を示した図である。
【図21】図20に示されたピクセルが光をブロックす
る様子を示した図である。
【図22】図24に用いられるシェーディングを示す図
である。
【図23】図25に用いられるシェーディングを示す図
である。
【図24】ピクセルと共に鏡が用いられる様子を示した
図である。このピクセルは暗ピクセルである。
【図25】ピクセルと共に鏡が用いられる様子を示した
図である。このピクセルは明ピクセルである。
【図26】図6〜図9に示された画像を表示しているT
Nディスプレイを示した図である。
【図27】TNディスプレイにおいて画像反転が存在し
ないことを示した図である。
【図28】ユーザが図10に示された光源30を選択的
に活性化させることを可能にするスイッチを示す図であ
る。
【図29】光源30を制御する自動センシングシステム
を示す図である。
【符号の説明】
30 光源 33 反射器 34 エッジ 36 光束 39 電界 42、45 ドロップレット 47 外部照明光の光束 50 観測者 55 光束 70 ガラス 75 光束 100 コンピュータ 103 ディスプレイ 106 スイッチ 110 光検出器 113 コンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール−ハインツ ジークフリート シュ ヴァイカート ドイツ、シュツットガルト、70597、ホッ フェルトストル 45 (72)発明者 エヴァルト テオドア ギンター ドイツ、シュツットガルト、70679、オバ ーヴィーゼンストル 77

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポータブルコンピュータにおいて用いら
    れる液晶ディスプレイにおいて、(a)ポリマー分散液
    晶(PDLC)からなるフィルムと、(b)前記フィル
    ムに隣接した透明シートと、(c)光を受容しかつ前記
    PDLCを照明する導波路とを有することを特徴とする
    液晶ディスプレイ。
  2. 【請求項2】 ポータブルコンピュータのディスプレイ
    上に画像を生成する方法において、(a)ポリマー分散
    液晶(PDLC)の選択された領域に当該領域を透明に
    するために電界を印加するステップと、(b)前記PD
    LCを、(1)外部光、(2)前記PDLCに隣接する
    導波路によって供給される光、または、(3)外部光お
    よび前記導波路からの光の双方、のいずれかによって選
    択的に照明するステップとを有することを特徴とする液
    晶ディスプレイ照明方法。
JP7302335A 1994-10-27 1995-10-27 液晶ディスプレイおよび液晶ディスプレイ照明方法 Pending JPH08211373A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10133137A (ja) * 1996-10-29 1998-05-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディスプレイ装置とこれを用いた表示システム
CN102628579A (zh) * 2012-02-28 2012-08-08 京东方科技集团股份有限公司 导光板、背光模组及显示装置
JP2018049089A (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

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