JPH0821078B2 - 画像記述装置 - Google Patents

画像記述装置

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JPH0821078B2
JPH0821078B2 JP60047432A JP4743285A JPH0821078B2 JP H0821078 B2 JPH0821078 B2 JP H0821078B2 JP 60047432 A JP60047432 A JP 60047432A JP 4743285 A JP4743285 A JP 4743285A JP H0821078 B2 JPH0821078 B2 JP H0821078B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、画像の伝送、蓄積あるいは処理のため
に、ディジタル化された画像データにおいて互いに隣接
する画素が同一の画素値を有する画素の集合である画像
を構成する連結領域に対してその連結領域の境界を直線
や円弧等のプリミテイブで記述する画像記述装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来この種の画像記述装置として、以下に説明する様
なもの{参考文献:アイ・ビー・エム・ジヤーナル
(IBM Journal Research and Development vol.26 No.6
PP.724〜734Novenber1982)参照}が提案されている。
第11図は従来例のシステム構成図であり、第12図は従
来例の手順の概略を示すフローチヤートであり、第13図
は従来例の問題点を説明する図である。第11図におい
て、(21)は画像入力装置、(22)は画像メモリ、(2
3)は処理プログラム、(24)はCPU(中央処理装置)、
(25)は抽出境界用メモリ、(27)は画像記述用メモ
リ、(7)はCRT(陰極線管)デイスプレイである。
第12図で示す様に、従来例ではまずステツプ(211)
で、画像入力装置(21)より入力され画像メモリ(22)
に記憶されている多値あるいは多色の画像データ(9)
を、CPU(24)が処理プログラム(23)に従つて、あら
かじめ定められた階調あるいは色単位に分離し、各単位
ごとに2値の画像データ(215)に変換する。例えば、
白黒8ビットで入力された画像をあらかじめ定められた
2つのしきい値により分類し、1つの階調の範囲にある
画素の集合と他の2つの階調の範囲にある画素の集合と
いう2値の画像データ(215)(例えば前者を“1"に、
後者を“0"に変換する)を3枚作成する。
次にステツプ(212)において、ステツプ(211)で得
られた2値の画像データ(215)の各連結領域(以下、
単に領域と称す)の輪郭点列をその領域の境界として抽
出する。ここでいう輪郭点列とは、領域に属する画素の
中でその領域の最も外側に位置する画素の集合である。
例えば、第4図(a)に示す様な2値画像の場合、領域
1および2の輪郭点列は同図(b)に示す様な画素の集
合となる。2値画像の輪郭点列の抽出方法は一般的によ
く知られた方法であり、2×2あるいは3×3のマスク
を用いて行われる。
最後にステツプ(213)において、ステツプ(212)で
得られた輪郭点列のデータ(216)を入力として、その
輪郭点列を直線プリミテイブで近似する。この近似はあ
らかじめ与えられた許容誤差内で、輪郭点列を折れ線の
頂点座標で近似するものであり、従来より非常に多くの
方法が考案されている{参考文献、:雑誌アイ・イ
ー・イー・イー(Proc.6th Int.Conf.Pattern Recogn.P
P.853〜859 1982 IEEE)}。
従来例では、上述した様に、各領域の輪郭点列単位に
直線近似が行われ、境界として接する他の輪郭点列(第
4図(c)参照)との関係は全く考慮されていない。一
般に、点列の直線近似方法では、同一の点列に対しても
近似を開始する点が異なれば異なつた近似結果が得られ
る。従つて、第13図(a)に示す様な領域1および領域
2を、領域1は点Q3から、領域2は点Q4から近似を開始
すれば、同図(b),(c)に示す様な近似結果が得ら
れ、領域1と領域2の境界に相当するQ1−Q2間は同一の
折れ線では近似されず、例えばこの近似結果を表示した
際には領域1と領域2の境界付近で隙間が生じてしま
う。符号化したい画像が2値画像であれば、輪郭点列の
近似開始点を対応させることにより上記問題点を防ぐ方
法も考えられるが、境界として接する2つの輪郭点列は
必ずしも同一のものではなく、また多値あるいは多色の
画像においては、1つの領域に複数の領域が隣接してお
り、従来例の輪郭点列単位の近似であれば、接する全て
の領域の輪郭点列(の一部)と同一の近似結果を得るこ
とができない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上説明したように従来の装置では、領域の輪郭をそ
の領域と隣接する領域との関係を考慮せずに一連の閉じ
た点列として抽出するため、第13図のような場合、領域
1の輪郭Q1Q2Q3と領域2の輪郭Q1Q4Q2を別々の点列とし
て輪郭情報に記憶することになる。
従って、領域1と領域2が接している境界部分Q1Q2
領域1にとっても領域2にとっても同一の図形部分を指
しているにもかかわらず、同一の図形部分Q1Q2を重複し
て輪郭情報として記憶していることになる。
このような領域の輪郭は全て反対側に別の領域が接し
ているものであるから、領域間の境界部分を全て重複し
て記憶してしまうことは、輪郭情報の記憶容量が大きく
なるという問題があった。
この発明は上述した問題点を解決するためになされた
もので、領域の境界線をセグメント化(1つの領域に他
の複数の領域が隣接している場合、その境界を隣接する
領域単位に分割する処理をセグメントか処理を称し、ま
た分割された境界の部分をセグメントと称す)し各セグ
メントとこのセグメントを輪郭の一部として有する領域
とを対応付けることにより、境界線の図形情報を重複し
て記憶することなく領域を記述することができ、また、
隣接する領域の関係を考慮して境界点列の近似を行うこ
とにより、隣接する領域間で不整合のない同一の近似結
果を得ることができる画像記述装置を提供するものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係わる画像記述装置は、画像を構成する各
連結領域の境界を抽出し図形情報として記述する画像記
述装置において、隣接する前記連結領域の各々の輪郭点
列間に存在するディジタル格子線上の点列を境界点列と
し、該境界点列上で3つ以上の連結領域が接している分
岐点を検出して、該分岐点毎に分割された境界点列をセ
グメントとして抽出する境界抽出手段と、抽出したセグ
メントとそのセグメントにより区切られる2つの連結領
域との対応付けに関する抽出境界データとして、連結領
域の番号にその連結領域を構成するセグメントの番号を
対応付けた領域データ及びセグメントの番号にそのセグ
メントにより区切られる隣接領域の番号と前記境界点列
の点列データとを対応付けたセグメントデータを作成す
る対応付情報作成手段とを備え、前記対応付情報作成手
段は、前記連結領域のうち境界を抽出していない連結領
域を未抽出領域として検出する未抽出領域検出手段と、
前記未抽出領域の境界を追跡する境界追跡手段と、抽出
されたセグメントに対し前記セグメントデータを作成す
ると共に抽出された連結領域に対し前記領域データを作
成する領域セグメント対応手段と、前記セグメントデー
タ及び領域データを記録する抽出境界データ記録手段と
からなり、前記境界追跡手段及び前記領域セグメント対
応手段は、前記未抽出領域の境界の一部であるセグメン
トがまだ抽出され登録されていない場合には、前記境界
抽出手段を用いて該セグメントを抽出し、新たなセグメ
ントとして前記セグメントデータに登録すると共に、こ
のセグメントを境界の一部とする連結領域の一つとして
該未抽出領域を該セグメントデータに登録し、前記未抽
出領域の境界の一部として抽出されたセグメントが既に
抽出されて登録されている場合には、前記境界抽出手段
によるセグメント抽出は行わず該セグメントを境界の一
部とするもう1つの領域として該未抽出領域を該セグメ
ントデータに登録することを特徴とするものである。
また、前記セグメントを直線や円弧等の図形プリミテ
ィブで近似するセグメント近似手段を備えたことを特徴
とするものである。
〔作用〕
この発明においては、画像を構成する領域のうちの各
2つの領域を分割している境界線を検出し、この境界線
を追跡して3つ以上の領域が接している分岐点を検出
し、2つの分岐点間の境界線部分をセグメントとして分
岐点毎に分割する。
また、あるセグメントとこのセグメントを輪郭の一部
として有する2つの領域を対応付けることにより、1つ
のセグメントに関する点列データを重複することなく一
組だけ抽出して記憶し、このセグメントを輪郭の一部分
として有する各2つの領域から点列データを参照可能に
する。
また、抽出されたセグメントに関する点列データをさ
らに直線や円弧等の図形プリミティブで近似して記述す
る。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例について説明する。
第1図はこの発明の実施例の全体構成図であり、
(1)は画像入力手段、(2)は境界抽出手段、(3)
は対応付情報作成手段、(4)は境界近似手段、(6)
は記述データ表示手段、(7)はCRTデイスプレイ、
(8)は原画像、(9)は入力画像データ、(10)は抽
出境界データ、(12)は画像記述データである。
第1図に示す実施例は、原画像(8)を画像入力手段
(1)により多値あるいは多色のデイジタル画像に変換
して入力画像データ(9)を作成し、境界抽出手段
(2)により入力画像データ(9)を構成する領域の境
界点列をセグメント化して抽出するとともに、対応付情
報手段(3)により抽出したセグメントとそのセグメン
トによりくぎられる領域との対応付けに関する情報をそ
のセグメントに付して抽出境界データ(10)を作成し、
境界近似手段(4)により抽出境界データ(10)の点列
セグメントを直線プリミテイブや円弧プリミテイブによ
り近似して画像記述データ(12)を作成し、記述データ
表示手段(6)により画像記述データ(12)の内容をCR
Tデイスプレイ(7)に表示するものである。
第2図は実施例のシステム構成図であり、(7)はCR
Tデイスプレイ、(21)は画像入力装置、(22)は画像
メモリ、(23)は処理プログラム、(24)はCPU、(2
5)は抽出境界用メモリ、(26)は画像記述用メモリで
ある。
第2図において、画像入力装置(21)はテレビカメラ
やイメージスキヤナ等の画像入力部と、入力した画像信
号を画像メモリ(22)に記憶できる様な信号に変換する
信号変換部よりなり、入力画像は多値あるいは多色のデ
イジタル画像として画像メモリ(22)に記憶される。画
像メモリ(22)はRAM(ランダム アクセス メモリ)
により構成され、入力画像データ(9)を記憶するとと
もに、図示していないCRTコントローラによりCRTデイス
プレイ(7)に表示することも可能である。CPU(24)
は処理プログラム(23)の内容に従い第3図以降で説明
する処理を実行する。抽出境界用メモリ(25)および画
像記述用メモリ(26)は、第1図で説明した抽出境界デ
ータ(10)および画像記述データ(12)を夫々に記憶す
るメモリであり、RAM,ウインチエスターデイスク等の書
き換え可能な記憶装置から構成される。また、結果とし
て得られた画像記述データ(12)は、CPU(24)あるい
は図示していないグラフイツク・プロセツサによりラス
ター・データに変換され画像メモリ(22)に記憶され、
CRTデイスプレイ(7)に表示される。
第3図は、実施例において入力画像データ(9)を画
像記述データ(12)に変換するための処理の概略を示す
フローチヤートであり、(9)は入力画像データ、(3
4)はセグメントデータI、(35)は領域データ、(3
6)はセグメントデータIIである。
また、第4図〜第8図は第3図の説明を補足する図で
あり、第4図は抽出される境界点列を説明する図、第5
図は境界抽出および境界近似を説明する図、第6図は領
域データ(35)のデータ構成を示す図、第7図はセグメ
ントデータI(34)のデータ構成を示す図、第8図はセ
グメントデータII(36)のデータ構成を示す図である。
第3図のステツプ(31)において、入力画像データ
(9)に含まれる各領域の境界点列がセグメント化され
るとともに、抽出されたセグメントとそのセグメントに
よりくぎられる隣接領域との対応付けに関する情報が作
成される。この実施例において抽出される境界点列は、
従来例において抽出される輪郭点列(第4図(a),
(b)参照)とは異なり、隣接する領域が接する各々の
輪郭点列の間にあるデイジタル格子の格子線上に位置す
る点列を境界点列として抽出する。例えば、第4図
(a)に示す様な2つの領域1および領域2の場合に
は、同図(c)に示す様な領域1および領域2の輪郭点
列(の一部)を考え、同図(d)の“0"印および太実線
で示す2つの輪郭点列間に位置する点列を境界点列(4
1)として抽出する。従つて、この実施例においては、
隣接する領域の境界として同一の点列が与えられる。ま
た第4図(d)において境界点列(41)は、領域1と領
域2が接するセグメントとなる。
すなわち、換言すれば、隣接する前記連結領域の各々
の輪郭点列間に存在するディジタル格子線上の点列を境
界点列とし、その境界点列を分岐点毎に分割し隣合う2
つの分岐点を端点とする部分境界点列をセグメントとし
て抽出することにより、隣接する領域の境界として同一
の点列が与えられ、隣接領域間の不整合は生じない。ス
テツプ(31)の処理を実現するための具体的な方法につ
いての説明は、第9図の説明で行うが、第5図(a)に
示す様な画像の場合、ステツプ(31)の処理により同図
(b)に示す様な結果が得られる。例えば第5図におい
て、領域1は境界としてセグメントS1(領域2との境
界)、S2(領域3との境界)、S4(画像の縁)の3つの
セグメントが抽出され、領域2はセグメントS1(領域1
との境界)、S3(領域3との境界)、S6(画像の縁)の
3つのセグメントが抽出され、また領域3はセグメント
S2(領域1との境界)、S3(領域2との境界)、S5(画
像の縁)が抽出される。そして抽出された点列セグメン
トは、各点の座標情報あるいはデータ圧縮のためにチエ
イン符号等の形式でセグメントデータI(34)に記憶さ
れ、領域データ(35)には第6図に示す様な構成で、抽
出した領域の番号およびその領域を構成するセグメント
番号が一定方向(図では時計回り)に記憶される。セグ
メントデータI(34)のデータ構成は第7図に示す様
に、セグメントの番号、点列データの他に、そのセグメ
ントによりくぎられる2つの隣接領域の番号が記憶され
ている。この実施例においては、この領域番号がセグメ
ントとそのセグメントによりくぎられる隣接領域との対
応付けに関する情報である。この領域データ(35)およ
びセグメントデータI(34)が抽出境界データ(10)と
なる。
ステツプ(32)においては、ステツプ(31)の処理に
より得られたセグメントデータI(34)を入力として、
点列セグメントを直線プリミテイブや円弧プリミテイブ
で近似し、セグメントデータII(36)に記憶する。ステ
ツプ(32)の処理により第5図(b)から同図(c)に
示す様な近似結果が得られる。セグメントデータII(3
6)のデータ構成は、第8図に示す様にセグメント番
号、隣接領域番号、直線プリミテイグか円弧プリミテイ
ブかを示すオペコードと座標データ(直線ならば始点と
終点の座標データ、円弧ならば始点、中点および終点の
座標データ)から構成される。このセグメントデータII
(36)と上記領域データ(35)が画像記述データ(12)
となる。
尚、ステツプ(32)における点列の直線,円弧近似方
法は、従来例で述べた点列の直線近似方法と同様に従来
から多くの方法が提案されており(参考文献参照)、
この実施例においてはそのいかなる方法でも実現でき
る。そこで、ここではその具体的な説明は省略する。
第3図のステツプ(31)の処理を実現する方法の1つ
は、同一出願人の同日出願「輪郭抽出装置」(特願昭60
−47435号明細書)に示される方法であり、ここではそ
の方法の要点のみを以下に説明する。第9図は対応付情
報作成手段(3)によるステップ(31)の処理を実現す
る方法を示すフローチャートで、ステップ51、52は連結
領域のうち境界を抽出していない連結領域を未抽出領域
として検出する未抽出領域検出手段をなし、ステップ53
〜57はステップ55〜57での境界抽出手段の処理を用いて
未抽出領域の境界を追跡する境界追跡手段をなし、ステ
ップ58〜62は抽出されたセグメントに対しセグメントデ
ータを作成すると共に抽出された連結領域に対し領域デ
ータを作成する領域セグメント対応手段を示している。
なお、ステップ58〜62には逐次セグメントデータ及び領
域データを抽出境界データとして記録する抽出境界デー
タ記録手段をも含まれており、この抽出境界データは全
領域が抽出された後に一括で記録されるようにしてもよ
い。この方法では、領域を構成する境界は領域単位に抽
出されるが、第9図のステツプ(51)において未だ境界
を抽出していない領域を検出する。領域の境界は2×2
等のマスクを用いて境界点列を追跡することにより抽出
されるが、ステツプ(51)において未抽出の領域が存在
すれば、その領域の境界を追跡するために境界上の1点
がステツプ(52)において検出され、ステツプ(53)に
おいて追跡が開始される。
上述の様に各領域の境界は領域単位に抽出されるの
で、当然1つのセグメントは2回抽出されることにな
る。そこでステツプ(54)において、これから追跡しよ
うとしているセグメントが既に1回抽出されたものであ
るかどうかを判定する。もし、未抽出のセグメントであ
ればステツプ(55)において追跡が続行される。追跡中
に抽出される各境界点は、ステツプ(56)およびステツ
プ(57)においてそれぞれ境界追跡の開始点あるいは分
岐点と一致するか否かが判定され、もし一致しなければ
追跡が続行される。ここで分岐点とはセグメントの端点
のことであり、例えば第5図(b)においては、点P1,P
2,P3およびP4がこの分岐点となる。
もしステツプ(57)において分岐点であると判定され
た場合、現在追跡していたセグメントの抽出は終了し、
ステツプ(58)において初めて抽出されたセグメントと
して登録され、点列データおよび現在抽出している領域
の番号がセグメントデータI(34)に記憶される。また
ステツプ(59)において、このセグメントが現在抽出し
ている領域を構成するセグメントであることを示すため
に、領域データ(35)にセグメント番号が付加される。
ステツプ(56)における判定は以下の説明による理由
で必要となる。すなわち、ステツプ(52)において検出
される追跡開始点は分岐点とは限らず、従つてセグメン
トの途中から追跡が開始される。また境界の追跡は一定
方向(時計回りあるいは反時計回り)に連続して行われ
たものである。よつて、最初に抽出し始めたセグメント
は、その一部しか追跡されず、追跡が一周して始点に戻
つた時に初めてそのセグメント全体の追跡が完了する。
そのために、ステツプ(56)において開始点と一致した
場合は、ステツプ(60)およびステツプ(61)において
そのセグメントのデータが登録される。ステツプ(61)
が終了すれば、1つの領域の抽出は終了し、さらにステ
ツプ(51)の判定において未抽出領域が存在しなければ
ステツプ(31)の処理は終了する。
ステツプ(54)において抽出済セグメントと判定され
た場合には、ステツプ(62)において領域データ(35)
にセグメントの番号を付加するとともに、隣接するもう
1つの領域として現在抽出している領域の番号がセグメ
ントデータI(34)に記憶される。
尚、ステツプ(58),(60),(62)においてセグメ
ントデータI(34)に抽出したセグメントの隣接領域番
号を記憶する際に、新たに抽出した時の領域番号と既に
抽出されていた時の領域番号とを識別できる様にしてお
く。これは、抽出されるセグメントは2つの隣接領域に
対して1つしか記憶されていないため、記述データ表示
手段(6)においてデータを表示する際に、領域を構成
する各セグメントはその領域に対してどちらの方向(時
計回りあるいは反時計回り)に記憶されているのかを判
断する必要があるためである。
第10図は記述データ表示手段(6)により画像記述デ
ータ(12)をCRTデイスプレイ(7)に表示するための
手順を示すフローチヤートである。まずステツプ(71)
において領域データ(35)がアクセスされ、あらかじめ
定められた順番に従つて個々の領域を構成するセグメン
ト番号がとりだされる。各セグメント番号は領域データ
(35)において領域の境界として一定方向(第6図にお
いては時計回り)に記憶されているので、ステツプ(7
2)において記憶されている順番にそのセグメント番号
のセグメントデータをセグメントデータII(36)からと
りだす。
ステツプ(73)においては、領域の境界情報として一
定方向に並べられたプリミテイデータが入力として、そ
の境界の内部にある画素が、図示していない色情報に従
つて、その領域の色値あるいは階調値で画像メモリ(2
2)に書き込まれ、CRTデイスプレイ(7)に表示され
る。ステツプ(73)の処理を実現する方法としては、例
えば特願昭59−25774号明細書の従来例があり、ここで
はその説明を省略する。
ステツプ(74)では全ての領域を表示したか否かがチ
エツクされ、終了していなければステツプ(71)〜(7
3)の処理がくり返される。
以上説明した際にこの発明の実施例によれば、ステツ
プ(31)の処理で入力画像データ(9)を構成する領域
の境界点列をセグメント化して抽出するとともに、その
セグメントに隣接する領域の番号をセグメントとそのセ
グメントによりくぎられる隣接領域の対応付け情報とし
て記憶し、ステツプ(32)の処理でセグメント単位に点
列データを直線プリミテイブや円弧プリミテイブで近似
する様にしたので、隣接領域間で同一の近似結果が得ら
れ、第13図に示す様な隣接領域間の不整合が生じない効
果がある。
またこの発明の実施例によれば、境界の点列データお
よび近似データはセグメント化されて、各々セグメント
データI(34)およびセグメントデータII(36)に記憶
され、かつセグメントデータは2つの隣接領域に対して
1つしか記憶されていないので、境界のデータを記憶す
る記憶領域を半減するとともに、境界点列を直線、円弧
近似する際にもセグメント単位に行うので近似処理時間
を半減する効果がある。
尚、上記実施例では表示装置としてCRTデイスプレイ
(7)で説明したが、液晶表示装置やプロツタ等でもよ
い。
さらに、第2図のシステム構成において説明を容易に
するために、抽出境界用メモリ(25)と画像記述用メモ
リ(26)を分離して図示したが、物理的に同一の記憶装
置内で構成してもよく、各処理において不要な情報は消
去してその上に新たな情報を作成してもよい。
また、ステツプ(32)において点列を近似するプリミ
テイブとして直線あるいは円弧としたが、楕円やスプラ
イン曲線等の他のプリミテイブを用いて近似し画像を記
述してもよい。
また、上記実施例では直線や円弧等のプリミテイブで
記述した結果を表示するシステムとして説明したが、画
像記述データをパターン認識や画像解析等のより高度な
処理を行うシステムにも転用できるものであり、上記実
施例と同様な効果を奏する。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明は、画像を構成する領
域と領域を分割している境界線を、分岐点で区切られた
境界線部分に分割し、該境界線部分の点列データと該境
界線部分を輪郭の一部として有する領域との対応付けを
行うことにより2つの領域間に共通の境界線部分の点列
データを重複して記憶しないようにしたので、輪郭情報
の記憶容量を減少させることができると共に、隣接する
領域の関係を考慮して境界点列の近似を行うことによ
り、隣接する領域間で不整合のない同一の近似結果を得
ることができるという効果がある。
また、境界線部分の点列データを直線や円弧等の図形
プリミティブで近似するようにしたので、さらに輪郭情
報の記憶容量を減少させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の全体構成図、第2図はこの
発明の実施例のシステム構成図、第3図は入力画像デー
タを画像記述データに変換するための処理の概略を示す
フローチヤート図、第4図は抽出される境界点列を説明
する図、第5図は境界抽出および境界近似を説明する
図、第6図は領域データのデータ構成を示す図、第7図
はセグメントデータIのデータ構成を示す図、第8図は
セグメントデータIIのデータ構成を示す図、第9図は第
3図のステツプ(31)の処理を実現する方法を説明する
ためのフローチヤート図、第10図は画像記述データを表
示する手順を示すフローチヤート図、第11図は従来例の
システム構成図、第12図は従来例の手順の概略を示すフ
ローチヤート図、第13図は従来例の問題点を説明する図
である。 図において、(1)は画像入力手段、(2)は境界抽出
手段、(3)は対応付情報作成手段、(4)は境界近似
手段、(6)は記述データ表示手段、(7)はCRTデイ
スプレイ、(8)は原画像、(9)は入力画像データ、
(10)は抽出境界データ、(12)は画像記述データ、
(21)は画像入力装置、(22)は画像メモリ、(23)は
処理プログラム、(24)はCPU、(25)は抽出境界用メ
モリ、(26)は画像記述用メモリ、(31),(32)は第
3図のフローチヤート図における各ステツプ、(34)は
セグメントデータI、(35)は領域データ、(36)はセ
グメントデータII、(41)は境界点列、(51)〜(62)
は第9図のフローチヤート図における各ステツプ、(7
1)〜(74)は第10図のフローチヤート図における各ス
テツプ、(211)〜(213)は第12図のフローチヤート図
における各ステツプ、(215)は2値化画像データ、(2
16)は輪郭点列データである。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−83977(JP,A) 特開 昭55−85975(JP,A) 昭和60年度電子通信学会総合全国大会講 演論文集(昭和60年3月5日)1671.「多 色画像の図形コマンド符号化方式の一提 案」

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を構成する各連結領域の境界を抽出し
    図形情報として記述する画像記述装置において、 隣接する前記連結領域の各々の輪郭点列間に存在するデ
    ィジタル格子線上の点列を境界点列とし、該境界点列上
    で3つ以上の連結領域が接している分岐点を検出して、
    該分岐点毎に分割された境界点列をセグメントとして抽
    出する境界抽出手段と、抽出したセグメントとそのセグ
    メントにより区切られる2つの連結領域との対応付けに
    関する抽出境界データとして、連結領域の番号にその連
    結領域を構成するセグメントの番号を対応付けた領域デ
    ータ及びセグメントの番号にそのセグメントにより区切
    られる隣接領域の番号と前記境界点列の点列データとを
    対応付けたセグメントデータを作成する対応付情報作成
    手段とを備え、 前記対応付情報作成手段は、前記連結領域のうち境界を
    抽出していない連結領域を未抽出領域として検出する未
    抽出領域検出手段と、前記未抽出領域の境界を追跡する
    境界追跡手段と、抽出されたセグメントに対し前記セグ
    メントデータを作成すると共に抽出された連結領域に対
    し前記領域データを作成する領域セグメント対応手段
    と、前記セグメントデータ及び領域データを記録する抽
    出境界データ記録手段とからなり、 前記境界追跡手段及び前記領域セグメント対応手段は、
    前記未抽出領域の境界の一部であるセグメントがまだ抽
    出され登録されていない場合には、前記境界抽出手段を
    用いて該セグメントを抽出し、新たなセグメントとして
    前記セグメントデータに登録すると共に、このセグメン
    トを境界の一部とする連結領域の一つとして該未抽出領
    域を該セグメントデータに登録し、前記未抽出領域の境
    界の一部として抽出されたセグメントが既に抽出されて
    登録されている場合には、前記境界抽出手段によるセグ
    メント抽出は行わず該セグメントを境界の一部とするも
    う1つの領域として該未抽出領域を該セグメントデータ
    に登録することを特徴とする画像記述装置。
  2. 【請求項2】前記セグメントを直線や円弧等の図形プリ
    ミティブで近似するセグメント近似手段を備えたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像記述装置。
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昭和60年度電子通信学会総合全国大会講演論文集(昭和60年3月5日)1671.「多色画像の図形コマンド符号化方式の一提案」

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