JPH08210216A - デイーゼル機関の燃焼室へ燃料を噴射するため電磁弁で制御される噴射装置 - Google Patents

デイーゼル機関の燃焼室へ燃料を噴射するため電磁弁で制御される噴射装置

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JPH08210216A JP7300364A JP30036495A JPH08210216A JP H08210216 A JPH08210216 A JP H08210216A JP 7300364 A JP7300364 A JP 7300364A JP 30036495 A JP30036495 A JP 30036495A JP H08210216 A JPH08210216 A JP H08210216A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 噴射装置の構造空間を大きくすることなくそ
の故障のない運転を可能にする手段を提供する。 【構成】 デイーゼル機関用の電磁弁で制御される噴射
装置は、一方ではノズルニードル２の弁座７の所まで延
びかつ他方ではノズルニードル２の後端にあるピストン
４の所まで延びる圧力だめ８への燃料供給通路９と、制
御可能な電磁弁５により圧力だめ８に接続されまた圧力
除去のため低圧通路２６に接続される制御空間２５と、
圧力だめ８内で燃料供給通路９の出口範囲に設けられる
燃料フイルタ１０とを持つている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ノズルニードルの弁座
とノズルニードルの後端にあるピストンとの間に設けら
れる圧力だめへ通じる側方燃料供給通路が噴射装置ハウ
ジングに設けられ、ピストンにより噴射装置ハウジング
内に区画される制御空間が、制御可能な電磁弁により、
圧力だめに接続されるか、又は圧力除去のため低圧通路
に接続される、デイーゼル機関の燃焼室へ燃料を噴射す
るため電磁弁で制御される噴射装置（インジエクタ）に
関する。
【０００２】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許第３２２７７４２
号明細書から公知のこのような電磁弁で制御される噴射
装置では、側方燃料供給通路が環状の入口空間へ通じ、
この入口空間から通路が、ピストンと共同作用しかつば
ね荷重を受けるノズルニードルを包囲するばね空間にあ
る圧力だめへ通じると共に、制御空間へ通じており、ピ
ストンが制御空間と圧力だめとを区画している。電磁弁
の操作により、まず閉鎖方向に圧力を受けるピストンが
圧力除去通路に接続可能であり、即ちピストンが制御空
間側で圧力除去される際、ばね荷重を受けるノズルニー
ドルの開放が行われる。
【０００３】このような噴射装置では、汚物が流路に現
れて、ノズル又は電磁弁の確実な動作をもはや保証しな
くなる可能性がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従つて本発明の基礎に
なつている課題は、噴射装置の構造空間を大きくするこ
となく、噴射装置の故障のない動作を可能にする手段
を、最初にあげた種類の噴射装置に設けることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれば、圧力だめ内で燃料供給通路の出口範囲
に、間隔をおいてノズルニードルを包囲する長い燃料フ
イルタが設けられている。従属請求項には、本発明の有
利な展開が示されている。
【０００６】
【発明の効果】本発明による手段によつて、ノズル及び
電磁弁は汚物から保護される。フイルタの特別な配置の
ため、エツジフイルタの収容が困難であつた従来の側方
燃料供給通路を持つ噴射装置の構造を変更することは必
要でない。
【０００７】
【実施例】図面に示されている実施例に基いて本発明を
以下に説明する。デイーゼル機関用の電磁弁で制御され
る噴射装置１は、噴射装置ハウジング３内に長く延びる
ノズルニードル２、このノズルニードル２の後端にある
ピストン４、及び噴射装置１の上部範囲に設けられる複
動切換え弁としての電磁弁５から構成されている。
【０００８】ノズルニードル２は、はね空間６内にある
戻しばねにより小さい荷重で弁座７へ押付けられてい
る。このばね空間６は、ピストン４の所まで延びる圧力
だめ８の一部であり、噴射装置１の縦軸線に対して直角
に噴射装置ハウジング３を貫通する燃料供給通路９が、
この圧力だめ８へ通じている。
【０００９】圧力だめ８内には円筒状エツジフイルタ１
０が固定的に挿入されて、間隔をおいてノズルニードル
２を包囲し、かつ燃料供給通路９の高さの所に延びる環
状溝１１を外側に持ち、この環状溝１１から両側へ離れ
るように、周囲に均一に分布する盲穴状フイルタ通路１
２及び１３が環状溝１１から出ている（図２）。エツジ
フイルタ１０は圧力だめ８へ押込み可能なので、その機
能を維持しながらその周囲の一部のみが、圧力ばめを行
う機能を持つている。その代りに、弁ばねがエツジフイ
ルタを介して噴射装置ハウジングに固定的に支持される
ように、フイルタの位置を固定することもできる。
【００１０】各フイルタ通路１２，１３は、エツジフイ
ルタ１０の周囲に加工される三角形断面の凹所により形
成され（図３）、入口側から始まつて次第に先細に形成
されている。
【００１１】フイルタ通路１２，１３は、同じように形
成されてフイルタ端部１６，１７に最大流通断面を持つ
フイルタ通路１４，１５にそれぞれ隣接している。互い
に隣接するフイルタ通路１２，１４及び１３，１５は、
環状溝１１からフイルタ端部１６，１７まで延びかつほ
ぼ一様な幅で延びるそれぞれ１つの中間壁１８，１９に
より分離されている。
【００１２】エツジフイルタ１０は圧力だめ８へ圧入さ
れて、汚物がまず流入側フイルタ通路１２又は１３へ入
り、粉砕過程後に初めて、中間壁１８又は１９と圧力だ
め８を区画する内壁２０との間に形成される狭い間隙を
経て、流出側フイルタ通路１４又は１５へ押出されるよ
うになつている。粉砕された汚物は、ノズル及び電磁弁
の確実な動作に悪影響を及ぼすことがない。
【００１３】切換え弁としての電磁弁５は、その複動弁
部分２１，２２により、燃料フイルタ１０を収容する圧
力だめ８から圧力通路２３及び制御通路２４を経て、ピ
ストン４により区画される制御空間２５への高圧接続を
行つて、ピストン４に圧力を加えるか、又は制御空間２
５から制御通路２４を経て低圧通路２６への低圧接続を
行つて、ピストン４の圧力除去を行い、それにより同時
に弁座７から離れるノズルニードル２により燃料噴射を
行う。
【図面の簡単な説明】
【図１】エツジフイルタを持ち電磁弁で制御される噴射
装置の軸線に沿う断面図である。
【図２】エツジフイルタの範囲における噴射装置の拡大
図である。
【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線によるエツジフイルタ
の断面図である。
【符号の説明】
１ 噴射装置 ２ ノズルニードル ３ 噴射装置ハウジング ４ ピストン ５ 電磁弁 ７ 弁座 ８ 圧力だめ ９ 燃料供給通路 １０ 燃料フイルタ ２５ 制御空間 ２６ 低圧通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 593009480 ローベルト・ボツシユ・ゲゼルシヤフト・ ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング ＲＯＢＥＲＴ ＢＯＳＣＨ ＧＭＢＨ ドイツ連邦共和国シユトウツトガルト30・ ヴエルネルシユトラーセ１ (72)発明者 ウルリヒ・アウグステイン ドイツ連邦共和国ケルネン・シレルシユト ラーセ25／１ (72)発明者 フオルケル・シユヴアルツ ドイツ連邦共和国ヴアインシユタツト・フ イツシエルゲスレ９ (72)発明者 クラウス−ユルゲン・テイーレ ドイツ連邦共和国ニユルテインゲン・ズル ツヴイーゼンシユトラーセ３ (72)発明者 エツケハルト・ケーレル ドイツ連邦共和国ゲツピンゲン・ブラント シユトレームシユトラーセ24 (72)発明者 クルト・オーベルクラメル オーストリア国ノイホーフエン／イプス・ ヘルレスベルク36 (72)発明者 ハインツ・ラートマイル オーストリア国ハルライン・シユヴアルツ シユトラーセ８ (72)発明者 ペーテル・ライゼンビヒレル オーストリア国トラウン・ゲトライデシユ トラーセ48

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ノズルニードルの弁座とノズルニードル
    の後端にあるピストンとの間に設けられる圧力だめへ通
    じる側方燃料供給通路が噴射装置ハウジングに設けら
    れ、ピストンにより噴射装置ハウジング内に区画される
    制御空間が、制御可能な電磁弁により、圧力だめに接続
    されるが、又は圧力除去のため低圧通路に接続される、
    噴射装置において、圧力だめ（８）内で燃料供給通路
    （９）の出口範囲に、間隔をおいてノズルニードル
    （２）を包囲する長い燃料フイルタが設けられているこ
    とを特徴とする、デイーゼル機関の燃焼室へ燃料を噴射
    するため電磁弁で制御される噴射装置。
  2. 【請求項２】 燃料フイルタがエツジフイルタであるこ
    とを特徴とする、請求項１に記載の噴射装置。
  3. 【請求項３】 エツジフイルタとして構成される燃料フ
    イルタ（１０）に、このエツジフイルタの外側にある環
    状溝（１１）及びフイルタ端部（１６；１７）から始ま
    る盲穴状凹所が形成され、これらの凹所が圧力だめ
    （８）の内壁（２０）と共に、互いに隣接する流入側フ
    イルタ通路（１２，１３）及び流出側フイルタ通路（１
    ４，１５）を形成し、これらの流入側フイルタ通路（１
    ２，１３）と流出側フイルタ通路（１４，１５）とが中
    間壁（１８，１９）により互いに分離されるが、中間壁
    （１８；１９）と圧力だめ（８）の内壁（２０）との間
    に形成されてフイルタ作用する間隙により互いに接続さ
    れていることを特徴とする、請求項１又は２に記載の噴
    射装置。
  4. 【請求項４】 各盲穴状フイルタ通路（１２，１３；１
    ４，１５）が、環状溝（１１）及びそれぞれのフイルタ
    端部（１６；１７）から始まつて、中間壁（１８；１
    ９）の厚さをほぼ同じに保つて、縦方向に断面を次第に
    減少していることを特徴とする、請求項３に記載の噴射
    装置。
  5. 【請求項５】 環状溝（１１）が長いエツジフイルタ
    （１０）の長さの中間に設けられ、エツジフイルタ（１
    ０）がこの環状溝（１１）の両側に均一なフイルタ通路
    （１２〜１５）及び中間壁（１８；１９）を持つている
    ことを特徴とする、請求項３又は４に記載の噴射装置。
  6. 【請求項６】 各フイルタ通路（１３〜１５）の断面が
    三角形であることを特徴とする、請求項５に記載の噴射
    装置。
  7. 【請求項７】 燃料供給通路（９）が噴射装置軸線に対
    して直角に延びていることを特徴とする、請求項１に記
    載の噴射装置。
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