JPH08209519A - 筒状成形体及びその製造方法等 - Google Patents
筒状成形体及びその製造方法等Info
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- JPH08209519A JPH08209519A JP7039137A JP3913795A JPH08209519A JP H08209519 A JPH08209519 A JP H08209519A JP 7039137 A JP7039137 A JP 7039137A JP 3913795 A JP3913795 A JP 3913795A JP H08209519 A JPH08209519 A JP H08209519A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 濾過性能や透水性等に優れた筒状成形体、そ
の効率の良い製造法及び筒状成形体を用いたフィルター
及びドレーン材を提供すること。 【構成】 融点差が10℃以上ある低融点樹脂成分と高
融点樹脂成分との少なくとも2種の成分からなる多成分
混繊スパンボンド長繊維により卷回され、かつ該低融点
樹脂成分で熱融着された筒状成形体、その製造方法、そ
れを用いたフィルター及びドレーン材より構成される。
の効率の良い製造法及び筒状成形体を用いたフィルター
及びドレーン材を提供すること。 【構成】 融点差が10℃以上ある低融点樹脂成分と高
融点樹脂成分との少なくとも2種の成分からなる多成分
混繊スパンボンド長繊維により卷回され、かつ該低融点
樹脂成分で熱融着された筒状成形体、その製造方法、そ
れを用いたフィルター及びドレーン材より構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は筒状成形体及びその製造
方法に関する。更に詳しくは混繊スパンボンド法で長繊
維を紡糸し、該繊維を熱融着し筒状に成形した成形体、
その製造方法及びそれを用いたフイルタ−やドレ−ン材
等に関する。
方法に関する。更に詳しくは混繊スパンボンド法で長繊
維を紡糸し、該繊維を熱融着し筒状に成形した成形体、
その製造方法及びそれを用いたフイルタ−やドレ−ン材
等に関する。
【0002】
【従来の技術】熱融着性繊維を用いた筒状成形体は、濾
過性能や硬度、軽量性に優れる等の特徴があり、カ−ト
リツジフイルタ−やドレ−ン材等として使用されてい
る。従来このタイプの筒状成形体として、並列型熱融着
性複合繊維ステ−プルをカ−ド法でウェブとし、該ウェ
ブを加熱しながら中芯に巻取る事により得られた物(特
公昭53−33787号公報)や、熱融着性多分割型複
合繊維ステ−プルを不織布とした後、該不織布を多孔性
中芯に卷いた物(特開平4−108506号、特開平6
−091105号公報)等が知られている。
過性能や硬度、軽量性に優れる等の特徴があり、カ−ト
リツジフイルタ−やドレ−ン材等として使用されてい
る。従来このタイプの筒状成形体として、並列型熱融着
性複合繊維ステ−プルをカ−ド法でウェブとし、該ウェ
ブを加熱しながら中芯に巻取る事により得られた物(特
公昭53−33787号公報)や、熱融着性多分割型複
合繊維ステ−プルを不織布とした後、該不織布を多孔性
中芯に卷いた物(特開平4−108506号、特開平6
−091105号公報)等が知られている。
【0003】しかし前記特公昭53−33787号特許
に開示された筒状成型体は製造工程が非常に複雑であ
る。即ち、一旦複合紡糸された繊維を延伸、クリンパ−
による捲縮付与、繊維の乾燥、カツタ−による切断等を
経、短繊維状のいわゆるステ−プルとした後、このステ
−プルをカ−ド工程等を経、ウェブを加熱しながら筒状
に巻回することにより製造するので、生産性が極めて低
い。しかもこのような複合繊維は、紡糸時にカ−ド通過
性やステ−プルの開繊性を良くする為の油剤が付着され
ているのが普通である。従ってこの筒状成形体をフイル
タ−等として使用した場合、濾過時に油剤が泡立つた
り、濾液中に油剤が混ざる等の問題があり、食品、飲料
水、薬品等の分野には使用が制限されていた。又この筒
状成形体はステ−プルを使用しているので筒状成形体の
繊維層内部や表面が毛羽立ちしやすい。この毛羽は、濾
過時の粒子を捕捉しやすいという効果があるが、反面、
一度使用した後いわゆる逆洗浄等で再使用する場合、捕
捉された粒子が除去されにくく、再使用できないという
課題がある。又、太繊度繊維を使用した場合、カ−ド時
に複合繊維が層間剥離し、フイブリル状の繊維が発生し
やすい。又カ−ド時、該フィブリル状の繊維が切断し、
粉状物が出来、ウェブにこの紛状物が混入したり、環境
を阻害する。又この紛状物はカ−ド機や加熱機、成形機
等種々な部署に堆積し、塊状或は、フロツク状に固ま
り、ウェブに落下混在しやすい。しがってこのようなス
テ−プルを用いた物は、濾過精度がバラツく現象、即ち
濾過精度安定性が悪いという課題がある。
に開示された筒状成型体は製造工程が非常に複雑であ
る。即ち、一旦複合紡糸された繊維を延伸、クリンパ−
による捲縮付与、繊維の乾燥、カツタ−による切断等を
経、短繊維状のいわゆるステ−プルとした後、このステ
−プルをカ−ド工程等を経、ウェブを加熱しながら筒状
に巻回することにより製造するので、生産性が極めて低
い。しかもこのような複合繊維は、紡糸時にカ−ド通過
性やステ−プルの開繊性を良くする為の油剤が付着され
ているのが普通である。従ってこの筒状成形体をフイル
タ−等として使用した場合、濾過時に油剤が泡立つた
り、濾液中に油剤が混ざる等の問題があり、食品、飲料
水、薬品等の分野には使用が制限されていた。又この筒
状成形体はステ−プルを使用しているので筒状成形体の
繊維層内部や表面が毛羽立ちしやすい。この毛羽は、濾
過時の粒子を捕捉しやすいという効果があるが、反面、
一度使用した後いわゆる逆洗浄等で再使用する場合、捕
捉された粒子が除去されにくく、再使用できないという
課題がある。又、太繊度繊維を使用した場合、カ−ド時
に複合繊維が層間剥離し、フイブリル状の繊維が発生し
やすい。又カ−ド時、該フィブリル状の繊維が切断し、
粉状物が出来、ウェブにこの紛状物が混入したり、環境
を阻害する。又この紛状物はカ−ド機や加熱機、成形機
等種々な部署に堆積し、塊状或は、フロツク状に固ま
り、ウェブに落下混在しやすい。しがってこのようなス
テ−プルを用いた物は、濾過精度がバラツく現象、即ち
濾過精度安定性が悪いという課題がある。
【0004】又前記分割型複合繊維ステ−プルを使用し
た筒状成形体は、特殊な構造の紡糸口金を必要とし、し
かも分割するためのニ−ドルパンチやウオ−タ−ニ−ド
ル加工等の余分な工程が必要である。従って生産性が極
めて低く且つ高価である。又ステ−プルを使用するの
で、前記同様、油剤や毛羽等による課題がある。この分
割型複合繊維は、ニ−ドルパンチやウオ−タ−ニ−ド
ル、カ−ド等の衝撃等で3分割或はそれ以上の多分割に
分割し易く設計されているので、分割後の単糸繊度が約
1d/f以下の細繊度の物を使用しても、カ−ド時に複
合繊維の一部が分割し、フイブリル状の物が発生しやす
い。このフイブリル状の単繊維が絡みついた塊状の繊維
や剥離した繊維の粉状物が出来易い。又未分割である太
繊度繊維が多量に混在する事になる。又分割するための
ニ−ドルパンチや、ウオ−タ−ニ−ドル等による針孔等
が出来る。従って分割後の単繊維が細繊度糸であつても
前記濾過精度や濾過精度安定性等が劣るという課題があ
る。
た筒状成形体は、特殊な構造の紡糸口金を必要とし、し
かも分割するためのニ−ドルパンチやウオ−タ−ニ−ド
ル加工等の余分な工程が必要である。従って生産性が極
めて低く且つ高価である。又ステ−プルを使用するの
で、前記同様、油剤や毛羽等による課題がある。この分
割型複合繊維は、ニ−ドルパンチやウオ−タ−ニ−ド
ル、カ−ド等の衝撃等で3分割或はそれ以上の多分割に
分割し易く設計されているので、分割後の単糸繊度が約
1d/f以下の細繊度の物を使用しても、カ−ド時に複
合繊維の一部が分割し、フイブリル状の物が発生しやす
い。このフイブリル状の単繊維が絡みついた塊状の繊維
や剥離した繊維の粉状物が出来易い。又未分割である太
繊度繊維が多量に混在する事になる。又分割するための
ニ−ドルパンチや、ウオ−タ−ニ−ドル等による針孔等
が出来る。従って分割後の単繊維が細繊度糸であつても
前記濾過精度や濾過精度安定性等が劣るという課題があ
る。
【0005】特開平2−14582号公報には鞘成分が
ポリプロピレンで芯成分がポリエチレンテレフタレ−ト
である鞘芯型複合スパンボンド法熱接着性不織布が、特
開平5−263353号公報には鞘成分が高密度ポリエ
チレンで芯成分がエチレン・プロピレンランダムコポリ
マ−である鞘芯型複合スパンボンド法不織布が開示され
ている。又特開昭55ー16325号公報には化学的組
成や物理的性質等の異なるポリマーを混繊スパンボンド
法で紡糸し、ウエブをバインダー等で接着した不織布が
開示されている。前記融点の異なる2成分からなる複合
スパンボンド法不織布は、生産性が高い、不織布強力が
高い等の利点がある。従って使い捨ておむつの表面材
や、各種包装材料等の用途に適しているとしている。し
かし前記特許には筒状成形体に応用する事については何
等示唆されていない。又、複合紡糸するための高価な特
殊構造の口金を必要とする。更に、前記混繊スパンボン
ド法不織布は、比較的簡単な構造の紡糸口金で製造可能
であり、安価に製造できるなどの利点がある。しかし、
ここにも筒状成形体に応用することについては全く開示
されていない。
ポリプロピレンで芯成分がポリエチレンテレフタレ−ト
である鞘芯型複合スパンボンド法熱接着性不織布が、特
開平5−263353号公報には鞘成分が高密度ポリエ
チレンで芯成分がエチレン・プロピレンランダムコポリ
マ−である鞘芯型複合スパンボンド法不織布が開示され
ている。又特開昭55ー16325号公報には化学的組
成や物理的性質等の異なるポリマーを混繊スパンボンド
法で紡糸し、ウエブをバインダー等で接着した不織布が
開示されている。前記融点の異なる2成分からなる複合
スパンボンド法不織布は、生産性が高い、不織布強力が
高い等の利点がある。従って使い捨ておむつの表面材
や、各種包装材料等の用途に適しているとしている。し
かし前記特許には筒状成形体に応用する事については何
等示唆されていない。又、複合紡糸するための高価な特
殊構造の口金を必要とする。更に、前記混繊スパンボン
ド法不織布は、比較的簡単な構造の紡糸口金で製造可能
であり、安価に製造できるなどの利点がある。しかし、
ここにも筒状成形体に応用することについては全く開示
されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
課題を解決した、生産性が良く、且つ土中水の排水性、
濾過精度、濾過精度安定性、濾過ライフ、耐圧性、等の
濾過性能や、泡立ち等のない筒状成形体、及びその製法
を提供することにある。更にはフイルタ−として使用
後、ケ−キの洗浄がしやすい、場合によつては再使用可
能な筒状成形体を提供する事にある。
課題を解決した、生産性が良く、且つ土中水の排水性、
濾過精度、濾過精度安定性、濾過ライフ、耐圧性、等の
濾過性能や、泡立ち等のない筒状成形体、及びその製法
を提供することにある。更にはフイルタ−として使用
後、ケ−キの洗浄がしやすい、場合によつては再使用可
能な筒状成形体を提供する事にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は下記(1)〜
(20)より構成される。 (1)融点差が10℃以上ある低融点樹脂成分と高融点
樹脂成分との少なくとも2種の成分からなる多成分混繊
スパンボンド長繊維により卷回され、かつ該低融点樹脂
成分で熱融着された筒状成形体。 (2)多成分混繊スパンボンド長繊維が10〜90重量
%の低融点樹脂成分及び90〜10重量%の高融点樹脂
成分からなることを特徴とする(1)項に記載の筒状成
形体。 (3)低融点樹脂成分よりなる繊維又は高融点樹脂成分
よりなる繊維のうちの少なくとも一方の繊維の繊度の最
大と最小との比が1.5以上である多成分混繊スパンボ
ンド長繊維を用いて、それを筒状成形体の厚み方向に沿
って配列した(1)若しくは(2)項に記載の筒状成形
体。 (4)濾過精度分散指数が0.7以下である(1)〜
(3)項の何れかに記載の筒状成形体。 (5)他の繊維が1層以上積層されている(1)〜
(3)項の何れかに記載の筒状成形体。 (6)多成分混繊スパンボンド長繊維が繊度0.2〜7
0,000d/fである(1)〜(3)項の何れかに記
載の筒状成形体。 (7)低融点樹脂成分がポリエチレン、プロピレンと他
のαーオレフインとの結晶性共重合体若しくは低融点ポ
リエステルの何れかから選ばれた樹脂であり、高融点樹
脂成分がポリプロピレンである請求項(1)〜(3)項
の何れかに記載の筒状成形体。 (8)低融点樹脂がポリエチレン、プロピレンと他のα
ーオレフインとの結晶性共重合体、低融点ポリエステル
の何れかから選ばれた樹脂であり、高融点樹脂成分がポ
リエチレンテレフタレ−トである(1)〜(3)項の何
れかに記載の筒状成形体。 (9)筒状成形体の表面又は内部の何れかが凹凸状に型
付された(1)〜(3)項の何れかに記載の筒状成形
体。 (10)多成分混繊スパンボンド法で、融点差が10℃
以上ある低融点樹脂成分と高融点樹脂成分との少なくと
も2種の成分からなる混繊長繊維を紡糸しウエブとし、
該ウエブを低融点樹脂の融着温度以上に加熱しながら中
芯に巻回し、該混繊長繊維を熱融着することによる、筒
状成形体の製造方法。 (11)多成分混繊スパンボンド長繊維が10〜90重
量%の低融点樹脂成分及び90〜10重量%の高融点樹
脂成分からなることを特徴とする(10)項に記載の筒
状成形体の製造方法。 (12)混繊繊維の押出量又は紡糸時の引取り速度の何
れかを変えて混繊長繊維を紡糸し、低融点樹脂成分又は
高融点樹脂成分のうちの少なくとも一方の繊維の繊度の
最大と最小との比が1.5以上であるウエブを製造し、
該ウエブを融着温度以上に加熱しながら中芯に巻回し、
該長繊維の低融点樹脂を熱融着することを特徴とする
(10)若しくは(11)項に記載の筒状成形体の製造
方法。 (13)紡糸後の混繊繊維を0.1〜5m/秒の風速で
クエンチしながらエアサツカ−形牽引装置に導入し高速
気流で500〜20,000m/分の速度で紡糸し、長
繊維の繊度を0.2〜300d/fとする(10)〜
(12)項の何れかに記載の筒状成形体の製造方法。 (14)紡糸時の自重で又は引取ロ−ルで紡糸し、且つ
紡糸時に混繊繊維をクエンチなし又はクエンチしながら
紡糸し、長繊維の繊度を17〜70,000d/fとす
る(10)〜(12)項の何れかに記載の製造方法。 (15)紡糸から筒状成形体の製造に至るまでの間で、
1.2〜9倍延伸する(10)〜(12)の何れかに記
載の筒状成形体の製造方法。 (16)低融点樹脂成分がポリエチレン、プロピレンと
他のαーオレフインとの結晶性共重合体、低融点ポリエ
ステルの何れかから選ばれた樹脂であり、高融点樹脂成
分がポリプロピレン若しくはポリエチレンテレフタレー
トである(10)〜(12)項の何れかに記載の筒状成
形体の製造方法。 (17)紡糸から筒状成形体の製造に至るまでの間で、
他の繊維シートを混繊スパンボンド長繊維ウエブと層状
に積層することによる、(10)〜(12)項の何れか
に記載の筒状成形体の製造方法。 (18)筒状成形体を成型時、型付ロ−ルを該ウエブ又
は筒状成形体に接触させ、該成形体の表面又は内部を凹
凸状にする、(10)〜(12)項の何れかに記載の筒
状成形体の製造方法。 (19)(1)〜(3)項の何れかに記載の筒状成形体
を用いたフィルター。 (20)(1)〜(3)項の何れかに記載の筒状成形体
を用いたドレーン材。
(20)より構成される。 (1)融点差が10℃以上ある低融点樹脂成分と高融点
樹脂成分との少なくとも2種の成分からなる多成分混繊
スパンボンド長繊維により卷回され、かつ該低融点樹脂
成分で熱融着された筒状成形体。 (2)多成分混繊スパンボンド長繊維が10〜90重量
%の低融点樹脂成分及び90〜10重量%の高融点樹脂
成分からなることを特徴とする(1)項に記載の筒状成
形体。 (3)低融点樹脂成分よりなる繊維又は高融点樹脂成分
よりなる繊維のうちの少なくとも一方の繊維の繊度の最
大と最小との比が1.5以上である多成分混繊スパンボ
ンド長繊維を用いて、それを筒状成形体の厚み方向に沿
って配列した(1)若しくは(2)項に記載の筒状成形
体。 (4)濾過精度分散指数が0.7以下である(1)〜
(3)項の何れかに記載の筒状成形体。 (5)他の繊維が1層以上積層されている(1)〜
(3)項の何れかに記載の筒状成形体。 (6)多成分混繊スパンボンド長繊維が繊度0.2〜7
0,000d/fである(1)〜(3)項の何れかに記
載の筒状成形体。 (7)低融点樹脂成分がポリエチレン、プロピレンと他
のαーオレフインとの結晶性共重合体若しくは低融点ポ
リエステルの何れかから選ばれた樹脂であり、高融点樹
脂成分がポリプロピレンである請求項(1)〜(3)項
の何れかに記載の筒状成形体。 (8)低融点樹脂がポリエチレン、プロピレンと他のα
ーオレフインとの結晶性共重合体、低融点ポリエステル
の何れかから選ばれた樹脂であり、高融点樹脂成分がポ
リエチレンテレフタレ−トである(1)〜(3)項の何
れかに記載の筒状成形体。 (9)筒状成形体の表面又は内部の何れかが凹凸状に型
付された(1)〜(3)項の何れかに記載の筒状成形
体。 (10)多成分混繊スパンボンド法で、融点差が10℃
以上ある低融点樹脂成分と高融点樹脂成分との少なくと
も2種の成分からなる混繊長繊維を紡糸しウエブとし、
該ウエブを低融点樹脂の融着温度以上に加熱しながら中
芯に巻回し、該混繊長繊維を熱融着することによる、筒
状成形体の製造方法。 (11)多成分混繊スパンボンド長繊維が10〜90重
量%の低融点樹脂成分及び90〜10重量%の高融点樹
脂成分からなることを特徴とする(10)項に記載の筒
状成形体の製造方法。 (12)混繊繊維の押出量又は紡糸時の引取り速度の何
れかを変えて混繊長繊維を紡糸し、低融点樹脂成分又は
高融点樹脂成分のうちの少なくとも一方の繊維の繊度の
最大と最小との比が1.5以上であるウエブを製造し、
該ウエブを融着温度以上に加熱しながら中芯に巻回し、
該長繊維の低融点樹脂を熱融着することを特徴とする
(10)若しくは(11)項に記載の筒状成形体の製造
方法。 (13)紡糸後の混繊繊維を0.1〜5m/秒の風速で
クエンチしながらエアサツカ−形牽引装置に導入し高速
気流で500〜20,000m/分の速度で紡糸し、長
繊維の繊度を0.2〜300d/fとする(10)〜
(12)項の何れかに記載の筒状成形体の製造方法。 (14)紡糸時の自重で又は引取ロ−ルで紡糸し、且つ
紡糸時に混繊繊維をクエンチなし又はクエンチしながら
紡糸し、長繊維の繊度を17〜70,000d/fとす
る(10)〜(12)項の何れかに記載の製造方法。 (15)紡糸から筒状成形体の製造に至るまでの間で、
1.2〜9倍延伸する(10)〜(12)の何れかに記
載の筒状成形体の製造方法。 (16)低融点樹脂成分がポリエチレン、プロピレンと
他のαーオレフインとの結晶性共重合体、低融点ポリエ
ステルの何れかから選ばれた樹脂であり、高融点樹脂成
分がポリプロピレン若しくはポリエチレンテレフタレー
トである(10)〜(12)項の何れかに記載の筒状成
形体の製造方法。 (17)紡糸から筒状成形体の製造に至るまでの間で、
他の繊維シートを混繊スパンボンド長繊維ウエブと層状
に積層することによる、(10)〜(12)項の何れか
に記載の筒状成形体の製造方法。 (18)筒状成形体を成型時、型付ロ−ルを該ウエブ又
は筒状成形体に接触させ、該成形体の表面又は内部を凹
凸状にする、(10)〜(12)項の何れかに記載の筒
状成形体の製造方法。 (19)(1)〜(3)項の何れかに記載の筒状成形体
を用いたフィルター。 (20)(1)〜(3)項の何れかに記載の筒状成形体
を用いたドレーン材。
【0008】本発明の筒状成形体に使用するウェブは、
多成分混繊スパンボンド法長繊維ウェブである。該長繊
維は、融点に10℃以上差がある少なくとも2種の樹脂
成分が混繊スパンボンド法で混繊紡糸された繊維であ
る。融点差が10℃未満の場合、後記加熱処理での温度
調節が難しく、ウェブの熱融着が不足し硬度の高い成形
体が得られなかつたり、逆に繊維が溶融しすぎ膜状化し
たり、ウエブや不織布の異常収縮によりしわが発生した
りして、濾過性能や濾材の均一性のよい筒状成形体が得
られない。樹脂成分は実用上2〜4種程度の樹脂を使用
することができ、それらの最高融点と最低融点の差が1
0℃以上であればよい。しかし、大抵の用途では2種で
十分である。融点差の上限は特に限定する必要はない
が、有機ポリマー同士では300℃、そのうちポリエス
テルとポリオレフィン若しくはポリオレフィン同士では
180℃、ポリエチレンとポリプロピレンでは60℃位
である。
多成分混繊スパンボンド法長繊維ウェブである。該長繊
維は、融点に10℃以上差がある少なくとも2種の樹脂
成分が混繊スパンボンド法で混繊紡糸された繊維であ
る。融点差が10℃未満の場合、後記加熱処理での温度
調節が難しく、ウェブの熱融着が不足し硬度の高い成形
体が得られなかつたり、逆に繊維が溶融しすぎ膜状化し
たり、ウエブや不織布の異常収縮によりしわが発生した
りして、濾過性能や濾材の均一性のよい筒状成形体が得
られない。樹脂成分は実用上2〜4種程度の樹脂を使用
することができ、それらの最高融点と最低融点の差が1
0℃以上であればよい。しかし、大抵の用途では2種で
十分である。融点差の上限は特に限定する必要はない
が、有機ポリマー同士では300℃、そのうちポリエス
テルとポリオレフィン若しくはポリオレフィン同士では
180℃、ポリエチレンとポリプロピレンでは60℃位
である。
【0009】混繊長繊維において、低融点樹脂成分と高
融点樹脂成分の混繊比は、低融点樹脂成分が10〜90
重量%、高融点樹脂成分が90〜10重量%である。低
融点樹脂成分が10%未満の場合、筒状に成形する時の
加熱処理で、熱融着が不足し筒状成形体の硬度が不足
し、耐圧強度が劣る物となる。又毛羽立つたりする。従
って該成形体をフイルタ−として用いた場合、濾過時の
圧力や振動等により濾層の目開きが起きやすく、濾過精
度も劣る。又ドレ−ン材として用いた場合、変形しやす
い。混繊長繊維の低融点樹脂成分が90重量%を超える
と、筒状に成形する時の加熱処理で低融点樹脂成分が溶
融し、ウエブが膜状化し筒状成形体の細孔を閉塞した
り、加熱溶融時の収縮等により、成形体にしわが発生し
たり、変形したりする。更に、上述した欠点を安定して
避けるためには低融点樹脂/高融点樹脂の重量比が30
/70から70/30の範囲がより好ましい。尚、本発
明の場合、混繊長繊維以外に他の繊維シートが積層され
る場合もあるが、上記比率は混繊スパンボンド長繊維の
みについての重量比である。又長繊維の繊度は、筒状成
形体の対象とする用途によつて異なるが、フイルタ−の
場合、約0.2〜約10,000d/f、ドレ−ン材の
場合、約3〜約70,000d/fである。又ウェブや
不織布の目付けは特に限定されないが、筒状成形体加熱
時の熱融着のしやすさ等の見地から約4〜2,000g
/m2 である。
融点樹脂成分の混繊比は、低融点樹脂成分が10〜90
重量%、高融点樹脂成分が90〜10重量%である。低
融点樹脂成分が10%未満の場合、筒状に成形する時の
加熱処理で、熱融着が不足し筒状成形体の硬度が不足
し、耐圧強度が劣る物となる。又毛羽立つたりする。従
って該成形体をフイルタ−として用いた場合、濾過時の
圧力や振動等により濾層の目開きが起きやすく、濾過精
度も劣る。又ドレ−ン材として用いた場合、変形しやす
い。混繊長繊維の低融点樹脂成分が90重量%を超える
と、筒状に成形する時の加熱処理で低融点樹脂成分が溶
融し、ウエブが膜状化し筒状成形体の細孔を閉塞した
り、加熱溶融時の収縮等により、成形体にしわが発生し
たり、変形したりする。更に、上述した欠点を安定して
避けるためには低融点樹脂/高融点樹脂の重量比が30
/70から70/30の範囲がより好ましい。尚、本発
明の場合、混繊長繊維以外に他の繊維シートが積層され
る場合もあるが、上記比率は混繊スパンボンド長繊維の
みについての重量比である。又長繊維の繊度は、筒状成
形体の対象とする用途によつて異なるが、フイルタ−の
場合、約0.2〜約10,000d/f、ドレ−ン材の
場合、約3〜約70,000d/fである。又ウェブや
不織布の目付けは特に限定されないが、筒状成形体加熱
時の熱融着のしやすさ等の見地から約4〜2,000g
/m2 である。
【0010】本発明で使用する樹脂成分は、ポリアミド
類、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフ
タレ−ト、ジオ−ルとテレフタル酸/イソフタル酸等を
共重合した低融点ポリエステル、ポリエステルエラスト
マ−等のポリエステル類、ポリプロピレン、高密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、プロピレンと他のαーオレフ
インとの結晶性二又は三元共重合体等のポリオレフィン
類、弗素樹脂、上記樹脂の混合物等、その他の溶融紡糸
可能な樹脂等が使用できる。
類、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフ
タレ−ト、ジオ−ルとテレフタル酸/イソフタル酸等を
共重合した低融点ポリエステル、ポリエステルエラスト
マ−等のポリエステル類、ポリプロピレン、高密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、プロピレンと他のαーオレフ
インとの結晶性二又は三元共重合体等のポリオレフィン
類、弗素樹脂、上記樹脂の混合物等、その他の溶融紡糸
可能な樹脂等が使用できる。
【0011】混繊紡糸の組合せとして融点差が10℃以
上あるような組合せとする。例えば、高密度ポリエチレ
ン/ポリプロピレン、低密度ポリエチレン/プロピレン
・エチレン・ブテン−1結晶性共重合体、高密度ポリエ
チレン/ポリエチレンテレフタレ−ト、ナイロン−6/
ナイロン66、低融点ポリエステル/ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレ
−ト、ポリ弗化ビニリデン/ポリエチレンテレフタレ−
ト等が例示できる。又線状低密度ポリエチレンと高密度
ポリエチレンの混合物/ポリプロピレン等、混合系の物
も使用出来る。更に、高密度ポリエチレン/ポリプロピ
レン、低密度ポリエチレン/プロピレン・エチレン・ブ
テン−1結晶性共重合体、高密度ポリエチレン/ポリエ
チレンテレフタレ−ト、低融点ポリエステル/ポリエチ
レンテレフタレ−ト、ポリプロピレン/ポリエチレンテ
レフタレ−トなどのポリオレフィン/ポリオレフィン、
ポリオレフィン/ポリエステル、ポリエステル/ポリエ
ステルの組み合わせが好ましく、耐薬品性を考慮すると
ポリオレフィン/ポリオレフィンの組み合わせが特に好
ましい。
上あるような組合せとする。例えば、高密度ポリエチレ
ン/ポリプロピレン、低密度ポリエチレン/プロピレン
・エチレン・ブテン−1結晶性共重合体、高密度ポリエ
チレン/ポリエチレンテレフタレ−ト、ナイロン−6/
ナイロン66、低融点ポリエステル/ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレ
−ト、ポリ弗化ビニリデン/ポリエチレンテレフタレ−
ト等が例示できる。又線状低密度ポリエチレンと高密度
ポリエチレンの混合物/ポリプロピレン等、混合系の物
も使用出来る。更に、高密度ポリエチレン/ポリプロピ
レン、低密度ポリエチレン/プロピレン・エチレン・ブ
テン−1結晶性共重合体、高密度ポリエチレン/ポリエ
チレンテレフタレ−ト、低融点ポリエステル/ポリエチ
レンテレフタレ−ト、ポリプロピレン/ポリエチレンテ
レフタレ−トなどのポリオレフィン/ポリオレフィン、
ポリオレフィン/ポリエステル、ポリエステル/ポリエ
ステルの組み合わせが好ましく、耐薬品性を考慮すると
ポリオレフィン/ポリオレフィンの組み合わせが特に好
ましい。
【0012】混繊スパンボンド法とは、複数の押出機か
ら複数の樹脂成分を溶融押出し、混繊紡糸用口金から多
成分が混繊された繊維を紡糸し、紡糸された繊維をエア
サツカ−等の気流牽引型の装置等で引き取り、気流と共
に繊維をネツトコンベア−等のウェブ捕集装置で捕集
し、その後必要に応じウェブを融着等の処理をすること
による未熱融着ウェブ又は熱融着不織布等の製法であ
る。本発明では、細繊度糸を対称とする場合、高圧気流
を導入して紡糸するが、太繊度糸を対称とする場合、気
流を停止して紡糸してもよい。即ち実質的に紡糸時に自
重で紡糸してもよい。又引取ロ−ルやピンチロ−ルで引
取つてもよい。又気流牽引型の装置は引取ロ−ル等の前
後に2組以上備えられていてもよい。本発明において使
用される多成分混繊スパンボンド長繊維の繊度の好まし
い範囲は0.2〜70,000d/f、更に好ましくは
0.3〜60,000d/fである。この様な繊維を製
造するための紡糸速度は要求される繊度に適合する速度
であればよい。繊度が0.2〜300d/f、好ましく
は0.5〜100d/fの場合、紡糸速度は500〜2
0,000m/分である。又繊度が約17〜70,00
0d/f、好ましくは30〜60,000d/fの場
合、エアサツカ−の吸引をほとんど停止して自重で紡糸
するか、又は引取ロ−ルで引取つて紡糸してもよい。又
高速気流牽引装置は引取ロ−ルの後にあつてもよく、又
は低速紡糸の場合実質的になくてもよい。紡糸口金は複
数の成分が混合せずに別々に吐出される構造の物が使用
できる。この口金は一個の口金から複数の成分が孔数比
10〜90/90〜10%の範囲で吐出するように穿孔
された物でも良いし、各成分毎に違う2以上の口金から
吐出するような物でも良い。又、この口金やエアサツカ
−等は複数個備えられていてもよい。
ら複数の樹脂成分を溶融押出し、混繊紡糸用口金から多
成分が混繊された繊維を紡糸し、紡糸された繊維をエア
サツカ−等の気流牽引型の装置等で引き取り、気流と共
に繊維をネツトコンベア−等のウェブ捕集装置で捕集
し、その後必要に応じウェブを融着等の処理をすること
による未熱融着ウェブ又は熱融着不織布等の製法であ
る。本発明では、細繊度糸を対称とする場合、高圧気流
を導入して紡糸するが、太繊度糸を対称とする場合、気
流を停止して紡糸してもよい。即ち実質的に紡糸時に自
重で紡糸してもよい。又引取ロ−ルやピンチロ−ルで引
取つてもよい。又気流牽引型の装置は引取ロ−ル等の前
後に2組以上備えられていてもよい。本発明において使
用される多成分混繊スパンボンド長繊維の繊度の好まし
い範囲は0.2〜70,000d/f、更に好ましくは
0.3〜60,000d/fである。この様な繊維を製
造するための紡糸速度は要求される繊度に適合する速度
であればよい。繊度が0.2〜300d/f、好ましく
は0.5〜100d/fの場合、紡糸速度は500〜2
0,000m/分である。又繊度が約17〜70,00
0d/f、好ましくは30〜60,000d/fの場
合、エアサツカ−の吸引をほとんど停止して自重で紡糸
するか、又は引取ロ−ルで引取つて紡糸してもよい。又
高速気流牽引装置は引取ロ−ルの後にあつてもよく、又
は低速紡糸の場合実質的になくてもよい。紡糸口金は複
数の成分が混合せずに別々に吐出される構造の物が使用
できる。この口金は一個の口金から複数の成分が孔数比
10〜90/90〜10%の範囲で吐出するように穿孔
された物でも良いし、各成分毎に違う2以上の口金から
吐出するような物でも良い。又、この口金やエアサツカ
−等は複数個備えられていてもよい。
【0013】又紡糸後の繊維を延伸ロ−ルや、ピンチロ
−ル、或は気流型延伸装置の延伸装置を備えた装置等も
使用出来る。この延伸装置は紡糸口金からエアサツカ−
の間の位置に、又はエアサツカ−からネツトコンベア−
の間の位置に、又はネツトコンベア−から成形機の間の
位置等に備えていればよい。もちろん複数の場所に備え
られていてもよい。延伸装置を使用した場合、繊維や不
織布の強度が向上し、得られた筒状成形体の耐圧性や圧
縮度等が向上する。又延伸により、立体捲縮が発生し、
筒状成形体のミクロポ−ラス性がよくなる。又口金から
各種装置に至るいずれの部位に加熱装置を組み込まれた
装置を使用してもよい。加熱装置が組み込まれた装置
は、加熱条件を適宜設定することにより熱融着不織布と
したり、捲縮発現等をする事が出来る。又本発明では、
紡糸口金と成型装置との間の位置に他の捕集補助装置を
組込んだような装置を使用しても良い。該補助装置とし
て、糸クエンチ装置やニ−ドルパンチング装置、水流絡
合装置、等の装置等が例示できる。クエンチング装置の
場合、気体、水等が使用できる。ニ−ドルパンチング装
置や水流絡合装置等は紡糸と別の系列にあつてもよい。
−ル、或は気流型延伸装置の延伸装置を備えた装置等も
使用出来る。この延伸装置は紡糸口金からエアサツカ−
の間の位置に、又はエアサツカ−からネツトコンベア−
の間の位置に、又はネツトコンベア−から成形機の間の
位置等に備えていればよい。もちろん複数の場所に備え
られていてもよい。延伸装置を使用した場合、繊維や不
織布の強度が向上し、得られた筒状成形体の耐圧性や圧
縮度等が向上する。又延伸により、立体捲縮が発生し、
筒状成形体のミクロポ−ラス性がよくなる。又口金から
各種装置に至るいずれの部位に加熱装置を組み込まれた
装置を使用してもよい。加熱装置が組み込まれた装置
は、加熱条件を適宜設定することにより熱融着不織布と
したり、捲縮発現等をする事が出来る。又本発明では、
紡糸口金と成型装置との間の位置に他の捕集補助装置を
組込んだような装置を使用しても良い。該補助装置とし
て、糸クエンチ装置やニ−ドルパンチング装置、水流絡
合装置、等の装置等が例示できる。クエンチング装置の
場合、気体、水等が使用できる。ニ−ドルパンチング装
置や水流絡合装置等は紡糸と別の系列にあつてもよい。
【0014】延伸装置を組込んだ例として、各種の装置
が例示できる。たとえば、紡糸口金と気流型牽引装置の
間の位置に、複数の延伸ロ−ルが組み込まれた装置や、
紡糸された繊維を、一対の回転する一時捕集機能を備え
たピンチロ−ル間に捕集し、その下部に設けた一対のピ
ンチロ−ル間でウェブを挟みこみながら延伸をし、その
下部に設けたネツトコンベア−上にウエブを捕集するよ
うな装置が例示できる。前記一時捕集機能を備えたピン
チロ−ル等は、吹き付けられた気体を排出するための孔
が多数ある金属ロ−ルや、一対のネツト状の回転体に挟
み込んで捕集する機能を有する物、複数の延伸ロ−ルを
備えた物、等を例示できる。この一時捕集機能を備えた
ロ−ル等は上下に各一対ずつあり、且つ延伸機能と共に
加熱等の他の機能を備えた装置等であつてもよい。又、
一旦ネツトコンベア−等の捕集装置に捕集されたウェブ
を、ロ−ルやネツトコンベア−等を組合せた延伸装置等
を使用することもできる。又紡糸後、ウェブと共に吹き
付けられた気流は、吸引除去装置で除去するのが普通で
ある。勿論気流を使用せず自重で又は低速で紡糸した場
合、その必要がない。
が例示できる。たとえば、紡糸口金と気流型牽引装置の
間の位置に、複数の延伸ロ−ルが組み込まれた装置や、
紡糸された繊維を、一対の回転する一時捕集機能を備え
たピンチロ−ル間に捕集し、その下部に設けた一対のピ
ンチロ−ル間でウェブを挟みこみながら延伸をし、その
下部に設けたネツトコンベア−上にウエブを捕集するよ
うな装置が例示できる。前記一時捕集機能を備えたピン
チロ−ル等は、吹き付けられた気体を排出するための孔
が多数ある金属ロ−ルや、一対のネツト状の回転体に挟
み込んで捕集する機能を有する物、複数の延伸ロ−ルを
備えた物、等を例示できる。この一時捕集機能を備えた
ロ−ル等は上下に各一対ずつあり、且つ延伸機能と共に
加熱等の他の機能を備えた装置等であつてもよい。又、
一旦ネツトコンベア−等の捕集装置に捕集されたウェブ
を、ロ−ルやネツトコンベア−等を組合せた延伸装置等
を使用することもできる。又紡糸後、ウェブと共に吹き
付けられた気流は、吸引除去装置で除去するのが普通で
ある。勿論気流を使用せず自重で又は低速で紡糸した場
合、その必要がない。
【0015】本発明の筒状成形体の成形は、前記紡糸法
で捕集されたウェブ及び又は熱融着不織布等を筒状に成
形する事により得られる。このような装置として、加熱
機及び筒状成形機等を主構成部材として備えた筒状成形
体製造装置等を使用して製造することが出来る。例えば
特公昭53−33787号公報に記載されたような、赤
外線加熱機と金属製中芯を備えた巻回型成形装置や製法
が使用出来る。加熱機は、エアスル−加熱機、赤外線加
熱機、加熱ロ−ル、加熱エンボスロ−ル等何れも使用で
きる。又筒状成形機は成形後金属製中芯を抜き取るタイ
プの物、多孔製中芯に巻回し中芯がある状態の物等、何
れも使用できる。本発明の筒状成形体は、上記スパンボ
ンド法紡糸と筒状成形とを、連続法で行つてもよく、ス
パンボンド法紡糸と筒状成形とを各別に行つてもよい。
連続法の場合、前記ネツトコンベア等のウェブ捕集装置
の下流側に、加熱機や、中芯巻回形の成形機等を備えた
装置を使用すればよい。又非連続法の場合、一旦紡糸し
た、未熱融着ウェブや熱融着不織布等を加熱装置や中芯
巻回型成形機等を備えた装置を使用し、紡糸と切り放し
て、成形すればよい。又、巻回直後、或は巻回時に表面
に凹凸が彫刻された金属ロ−ル等を接触回転させる事等
の方法により、筒状成型体の表面や内部に凹凸状を付与
してもよい。この場合成型体の表面積が大になるか、成
型体の内部にバイパス経路が出来るので濾過ライフがよ
くなる。
で捕集されたウェブ及び又は熱融着不織布等を筒状に成
形する事により得られる。このような装置として、加熱
機及び筒状成形機等を主構成部材として備えた筒状成形
体製造装置等を使用して製造することが出来る。例えば
特公昭53−33787号公報に記載されたような、赤
外線加熱機と金属製中芯を備えた巻回型成形装置や製法
が使用出来る。加熱機は、エアスル−加熱機、赤外線加
熱機、加熱ロ−ル、加熱エンボスロ−ル等何れも使用で
きる。又筒状成形機は成形後金属製中芯を抜き取るタイ
プの物、多孔製中芯に巻回し中芯がある状態の物等、何
れも使用できる。本発明の筒状成形体は、上記スパンボ
ンド法紡糸と筒状成形とを、連続法で行つてもよく、ス
パンボンド法紡糸と筒状成形とを各別に行つてもよい。
連続法の場合、前記ネツトコンベア等のウェブ捕集装置
の下流側に、加熱機や、中芯巻回形の成形機等を備えた
装置を使用すればよい。又非連続法の場合、一旦紡糸し
た、未熱融着ウェブや熱融着不織布等を加熱装置や中芯
巻回型成形機等を備えた装置を使用し、紡糸と切り放し
て、成形すればよい。又、巻回直後、或は巻回時に表面
に凹凸が彫刻された金属ロ−ル等を接触回転させる事等
の方法により、筒状成型体の表面や内部に凹凸状を付与
してもよい。この場合成型体の表面積が大になるか、成
型体の内部にバイパス経路が出来るので濾過ライフがよ
くなる。
【0016】前記筒状成形装置を使用し、混繊繊維の低
融点樹脂成分の融点以上、高融点樹脂成分の融点以下の
温度で加熱しながら、中心に巻回しその低融点樹脂成分
の融着により、繊維の交点を熱融着し筒状に成形する。
その後冷却し中芯の抜取り、必要に応じ単面を熱融着法
や、ホツトメルト法、バインダ−法、上記とフイルムや
金属板の接着等の方法で端面シ−ル処理等をすることも
出来る。
融点樹脂成分の融点以上、高融点樹脂成分の融点以下の
温度で加熱しながら、中心に巻回しその低融点樹脂成分
の融着により、繊維の交点を熱融着し筒状に成形する。
その後冷却し中芯の抜取り、必要に応じ単面を熱融着法
や、ホツトメルト法、バインダ−法、上記とフイルムや
金属板の接着等の方法で端面シ−ル処理等をすることも
出来る。
【0017】又本発明の筒状成形体は、その厚み方向に
繊度が同一であつてもよく、異なつていてもよい。繊度
が異なる場合、例えば濾過すべき流体の流れ方向に沿っ
て繊度が大から小になつている物や、繊度が大、小、大
等になつている物等は、濾過精度、濾過ライフ、耐圧性
等のいずれか又は全てがよい。濾過性能を更に向上させ
るには繊度を、最大繊度/最小繊度の比が1.5以上が
好ましいが、あまりに大である必要はなく50以下でよ
い。より好ましくは2〜20である。繊度が変化した物
は、紡糸時に筒状成形体一本当りに相当する紡糸時間の
うち、引き取り速度を一定とし、紡糸口金からの押出量
を紡糸時間の経過と共に、大中小の順に、大小大等の順
に変化させたり、或は、押出量を一定とし、引き取り速
度を前記のように変化させること等の方法により製造で
きる。又、繊度が変化した物は、低融点樹脂繊維又は高
融点樹脂繊維の何れかの繊維が変化していればよい。勿
論その両方の繊維の繊度が変化した物は濾過ライフが格
段に優れる。
繊度が同一であつてもよく、異なつていてもよい。繊度
が異なる場合、例えば濾過すべき流体の流れ方向に沿っ
て繊度が大から小になつている物や、繊度が大、小、大
等になつている物等は、濾過精度、濾過ライフ、耐圧性
等のいずれか又は全てがよい。濾過性能を更に向上させ
るには繊度を、最大繊度/最小繊度の比が1.5以上が
好ましいが、あまりに大である必要はなく50以下でよ
い。より好ましくは2〜20である。繊度が変化した物
は、紡糸時に筒状成形体一本当りに相当する紡糸時間の
うち、引き取り速度を一定とし、紡糸口金からの押出量
を紡糸時間の経過と共に、大中小の順に、大小大等の順
に変化させたり、或は、押出量を一定とし、引き取り速
度を前記のように変化させること等の方法により製造で
きる。又、繊度が変化した物は、低融点樹脂繊維又は高
融点樹脂繊維の何れかの繊維が変化していればよい。勿
論その両方の繊維の繊度が変化した物は濾過ライフが格
段に優れる。
【0018】本願発明では筒状成形体に混繊スパンボン
ド長繊維ウエブと共に、他の繊維シートが積層されてい
てもよい。他の繊維シートとして、該混繊長繊維と、繊
度や樹脂等が異なるような繊維が使用されたシートを使
用することもできる。該シートの形態は不織布、編織
布、ネット、単繊維状にバラバラになったシート等が例
示できる。又、該シートに使用される繊維として、例え
ば、ポリアミド繊維、活性炭繊維、ポリエステル繊維、
レ−ヨン等のレギュラ−繊維や、繊度が大きいモノフイ
ラメント等が例示できる。他の繊維シートを積層等をす
る事により、ガス吸着性、濾過精度、成型体の硬度等が
改良できる。例えば、繊維径0.1〜8ミクロンのメン
ブレンフイルタ−用シ−ト等を積層した場合、濾過精度
がよくなる。又カ−ボン繊維を含有する不織布や織布等
を積層した物はガス吸着性がある。他の繊維は混繊スパ
ンボンド長繊維紡糸時、又は紡糸後に、該混繊紡糸装置
とは別の装置から供給すればよい。例えば紡糸時に、該
長繊維の紡糸方向と斜め方向からエア−と共に他の繊維
シートを供給する方法、紡糸後、ネツトコンベア−に捕
集された長繊維ウエブの上に他の繊維を積層する方法等
で可能である。又本願では他の繊維シートの積層数は1
層以上あれば良く、好ましくは1.3層以上、更に好ま
しくは1.5層以上である。積層数が1層未満の場合、
フィルターとして使用した場合、濾過すべき微粒子がシ
ートの存在しない面から短絡等の問題が起きる。又該繊
維シートの重量比は特に限定しないが、筒状成型体の硬
度や濾過精度等の見地から0.1〜40重量%であれば
よい。又該繊維シートは混繊スパンボンド長繊維と絡合
されながら積層されていたり、熱融着されていても良
い。
ド長繊維ウエブと共に、他の繊維シートが積層されてい
てもよい。他の繊維シートとして、該混繊長繊維と、繊
度や樹脂等が異なるような繊維が使用されたシートを使
用することもできる。該シートの形態は不織布、編織
布、ネット、単繊維状にバラバラになったシート等が例
示できる。又、該シートに使用される繊維として、例え
ば、ポリアミド繊維、活性炭繊維、ポリエステル繊維、
レ−ヨン等のレギュラ−繊維や、繊度が大きいモノフイ
ラメント等が例示できる。他の繊維シートを積層等をす
る事により、ガス吸着性、濾過精度、成型体の硬度等が
改良できる。例えば、繊維径0.1〜8ミクロンのメン
ブレンフイルタ−用シ−ト等を積層した場合、濾過精度
がよくなる。又カ−ボン繊維を含有する不織布や織布等
を積層した物はガス吸着性がある。他の繊維は混繊スパ
ンボンド長繊維紡糸時、又は紡糸後に、該混繊紡糸装置
とは別の装置から供給すればよい。例えば紡糸時に、該
長繊維の紡糸方向と斜め方向からエア−と共に他の繊維
シートを供給する方法、紡糸後、ネツトコンベア−に捕
集された長繊維ウエブの上に他の繊維を積層する方法等
で可能である。又本願では他の繊維シートの積層数は1
層以上あれば良く、好ましくは1.3層以上、更に好ま
しくは1.5層以上である。積層数が1層未満の場合、
フィルターとして使用した場合、濾過すべき微粒子がシ
ートの存在しない面から短絡等の問題が起きる。又該繊
維シートの重量比は特に限定しないが、筒状成型体の硬
度や濾過精度等の見地から0.1〜40重量%であれば
よい。又該繊維シートは混繊スパンボンド長繊維と絡合
されながら積層されていたり、熱融着されていても良
い。
【0019】本願発明の筒状成形体を使用した本発明の
フィルター及びドレーン材は良好な実用特性を示した
が、詳しくは実施例により示した。
フィルター及びドレーン材は良好な実用特性を示した
が、詳しくは実施例により示した。
【0020】
【実施例】以下実施例、比較例により、本発明を更に詳
細に説明する。なお各例において、筒状成形体の物性
や、濾過性能等の評価は以下に記載する方法による。 (濾過精度) 30リツトルの水を入れた水槽、ポン
プ、及びハウジングを備えた濾過機からなる循環式濾過
試験機を用いた。該濾過機のハウジングに濾材1本を取
付、水を毎分30リツトルの流量で循環させながら、水
槽に所定のケ−キを5g添加する。ケ−キ添加より1分
後に採取した濾過水100ccをメンブレンフイルタ−
で濾過する。メンブレンフイルタ−上に捕捉された粒子
のサイズを粒度分布測定機で測定し、最も大きな粒子の
サイズを測定する(μm)。濾材5本について同様に測
定し、それぞれの最大値の平均値を濾過精度とした(μ
m)。
細に説明する。なお各例において、筒状成形体の物性
や、濾過性能等の評価は以下に記載する方法による。 (濾過精度) 30リツトルの水を入れた水槽、ポン
プ、及びハウジングを備えた濾過機からなる循環式濾過
試験機を用いた。該濾過機のハウジングに濾材1本を取
付、水を毎分30リツトルの流量で循環させながら、水
槽に所定のケ−キを5g添加する。ケ−キ添加より1分
後に採取した濾過水100ccをメンブレンフイルタ−
で濾過する。メンブレンフイルタ−上に捕捉された粒子
のサイズを粒度分布測定機で測定し、最も大きな粒子の
サイズを測定する(μm)。濾材5本について同様に測
定し、それぞれの最大値の平均値を濾過精度とした(μ
m)。
【0021】(濾過精度分散指数) 前記濾過精度試験
で測定した5本の最大粒子径のデ−タより、下記の式で
算出した。なお濾過精度分散指数が0.7以下の場合、
濾過精度のバラツキが少いと判定した。 濾過精度分散指数=(A−B)/X X:濾材5本それぞれの最大粒子径の平均値(μm)。 A:濾材5本のうち最大粒子径が最も大であつた粒子の
粒径(μm)。 B:濾材5本のうち最大粒子径が最も小であつた粒子の
粒径(μm)。
で測定した5本の最大粒子径のデ−タより、下記の式で
算出した。なお濾過精度分散指数が0.7以下の場合、
濾過精度のバラツキが少いと判定した。 濾過精度分散指数=(A−B)/X X:濾材5本それぞれの最大粒子径の平均値(μm)。 A:濾材5本のうち最大粒子径が最も大であつた粒子の
粒径(μm)。 B:濾材5本のうち最大粒子径が最も小であつた粒子の
粒径(μm)。
【0022】(濾過ライフ及び耐圧強度) 前記循環式
濾過精度試験において、ケ−キとして火山灰土壌(平均
粒径12.9ミクロン、粒径1.0〜30ミクロンの範
囲内のものが99重量%以上)を20g添加して、循環
濾過を続け、水槽内の水が透明になった時点で濾過前後
の差圧を測定する。この粉末の添加と差圧の測定をフイ
ルタ−が変形するか又はフイルタ−の入口圧と出口圧の
差が10kg/cm2になるまで繰り返す。1回目の粉
末添加からフイルタ−が変形するまでの時間を濾過ライ
フ(分)とし、その時の差圧を耐圧強度(kg/cm
2 )とする。
濾過精度試験において、ケ−キとして火山灰土壌(平均
粒径12.9ミクロン、粒径1.0〜30ミクロンの範
囲内のものが99重量%以上)を20g添加して、循環
濾過を続け、水槽内の水が透明になった時点で濾過前後
の差圧を測定する。この粉末の添加と差圧の測定をフイ
ルタ−が変形するか又はフイルタ−の入口圧と出口圧の
差が10kg/cm2になるまで繰り返す。1回目の粉
末添加からフイルタ−が変形するまでの時間を濾過ライ
フ(分)とし、その時の差圧を耐圧強度(kg/cm
2 )とする。
【0023】(泡立ち) 前記濾過精度試験において、
ケ−キ添加前、水のみ1分間循環させた後、水槽の泡立
ちを観察した。泡立ちが水槽一面にある場合、泡立ち有
りとし、ほとんど無い場合、泡立ちなしと判定した。
ケ−キ添加前、水のみ1分間循環させた後、水槽の泡立
ちを観察した。泡立ちが水槽一面にある場合、泡立ち有
りとし、ほとんど無い場合、泡立ちなしと判定した。
【0024】(実施例1)混繊紡糸機、エアサツカ−、
ネツトコンベア−等を備えた混繊スパンボンド紡糸装
置、及びネツトコンベア−、遠赤外線加熱機、金属製中
芯巻回型成形機等を備えた筒状成形機を使用し、筒状成
形体を製造した。使用した口金は孔径0.4mm、第1
成分と第2成分が紡糸孔から交互に吐出する孔数比50
/50の混繊型の紡糸口金であつた。第1成分として融
点133℃、MFR22(190℃,g/10分)の高
密度ポリエチレンを使用し、第2成分として融点164
℃、MFR60(230℃,g/10分)のポリプロピ
レンを使用し、混繊比50/50(重量%)、紡糸温度
を、第1成分、260℃、第2成分300℃の条件で紡
糸し、エアサツカ−で繊維を3,000m/分の速度で
吸引し、繊維をエア−と共にネツトコンベア−に吹き付
けた。吹き付けられたエア−はネツトコンベア−下部に
備えられた吸引装置で吸引除去した。得られた繊維は、
高密度ポリエチレン繊維が繊度1.6d/f、ポリプロ
ピレン繊維が繊度1.4d/fの混繊型長繊維であつ
た。又目付けは21g/m2 であつた。該ウェブをネツ
トコンベア−で筒状成形機に移送しながら温度145℃
で加熱し、外径30mmの金属製中芯に加熱しながら巻
回し、所定の外径とした後、21℃に冷却した後中芯を
抜き取り、切断し、内径30mm、外径60mm、長さ
250mmの筒状フイルタ−を得た。このフイルタ−は
繊維が融着し、硬い物であつた。筒状フイルタ−の濾過
性能等の試験結果を表1に示した。
ネツトコンベア−等を備えた混繊スパンボンド紡糸装
置、及びネツトコンベア−、遠赤外線加熱機、金属製中
芯巻回型成形機等を備えた筒状成形機を使用し、筒状成
形体を製造した。使用した口金は孔径0.4mm、第1
成分と第2成分が紡糸孔から交互に吐出する孔数比50
/50の混繊型の紡糸口金であつた。第1成分として融
点133℃、MFR22(190℃,g/10分)の高
密度ポリエチレンを使用し、第2成分として融点164
℃、MFR60(230℃,g/10分)のポリプロピ
レンを使用し、混繊比50/50(重量%)、紡糸温度
を、第1成分、260℃、第2成分300℃の条件で紡
糸し、エアサツカ−で繊維を3,000m/分の速度で
吸引し、繊維をエア−と共にネツトコンベア−に吹き付
けた。吹き付けられたエア−はネツトコンベア−下部に
備えられた吸引装置で吸引除去した。得られた繊維は、
高密度ポリエチレン繊維が繊度1.6d/f、ポリプロ
ピレン繊維が繊度1.4d/fの混繊型長繊維であつ
た。又目付けは21g/m2 であつた。該ウェブをネツ
トコンベア−で筒状成形機に移送しながら温度145℃
で加熱し、外径30mmの金属製中芯に加熱しながら巻
回し、所定の外径とした後、21℃に冷却した後中芯を
抜き取り、切断し、内径30mm、外径60mm、長さ
250mmの筒状フイルタ−を得た。このフイルタ−は
繊維が融着し、硬い物であつた。筒状フイルタ−の濾過
性能等の試験結果を表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】このフイルタ−は、濾過精度や濾過精度分
散指数、濾過ライフ等の性能が良い物であつた。又濾過
時の泡立ちがない物であつた。又後記比較例1,2で示
したステ−プルを使用する方法に較べクリンパ−やカツ
タ−等の設備が不要であり、しかも紡糸と成型を連続法
で行うので生産性よく製造できた。
散指数、濾過ライフ等の性能が良い物であつた。又濾過
時の泡立ちがない物であつた。又後記比較例1,2で示
したステ−プルを使用する方法に較べクリンパ−やカツ
タ−等の設備が不要であり、しかも紡糸と成型を連続法
で行うので生産性よく製造できた。
【0027】(実施例2)エアサツカ−による紡糸速度
を1,500m/分とし、他の紡糸条件や、成形条件等
を実施例1に同じ条件とし、内径30mm、外径60m
m、長さ250mmの筒状フイルタ−を得た。得られた
ウェブの繊度は高密度ポリエチレン繊維が3.1d/
f、ポリプロピレン繊維が3.0d/fであつた。この
フイルタ−は繊維が融着し、硬い物であつた。筒状フイ
ルタ−の濾過性能等の試験結果を表1に示した。このフ
イルタ−は、濾過精度や濾過精度分散指数、濾過ライフ
等の性能が良く、濾過時の泡立ちがない物であつた。
又、ステ−プルを使用する方法に較べクリンパ−やカツ
タ−等の設備が不要でしかも紡糸と成型を連続法で行う
ので生産性よかった。
を1,500m/分とし、他の紡糸条件や、成形条件等
を実施例1に同じ条件とし、内径30mm、外径60m
m、長さ250mmの筒状フイルタ−を得た。得られた
ウェブの繊度は高密度ポリエチレン繊維が3.1d/
f、ポリプロピレン繊維が3.0d/fであつた。この
フイルタ−は繊維が融着し、硬い物であつた。筒状フイ
ルタ−の濾過性能等の試験結果を表1に示した。このフ
イルタ−は、濾過精度や濾過精度分散指数、濾過ライフ
等の性能が良く、濾過時の泡立ちがない物であつた。
又、ステ−プルを使用する方法に較べクリンパ−やカツ
タ−等の設備が不要でしかも紡糸と成型を連続法で行う
ので生産性よかった。
【0028】(比較例1)繊度1.4d/f、繊維長5
1mm、捲縮数12山/25mmの高密度ポリエチレン
繊維と、繊度1.5d/f、繊維長51mm、捲縮数1
2山/25mmのポリプロピレン繊維を使用し、各繊維
を50/50(重量%)に混合し、目付け20g/m2
のカ−ド法ウェブを作製した。このウェブを前記実施例
1記載の筒状成形機に移送し、温度145℃で加熱し金
属製中芯に巻回、冷却、切断等をし、実施例1に同じサ
イズの筒状フイルタ−を得た。筒状フイルタ−の濾過性
能等の試験結果を表1に示した。このフイルタ−は、濾
過精度や濾過精度分散指数、濾過ライフ等の性能が良い
物であつた。しかし濾過時の泡立ちがあり、食品分野の
液体濾過には使用不可能と判断された。
1mm、捲縮数12山/25mmの高密度ポリエチレン
繊維と、繊度1.5d/f、繊維長51mm、捲縮数1
2山/25mmのポリプロピレン繊維を使用し、各繊維
を50/50(重量%)に混合し、目付け20g/m2
のカ−ド法ウェブを作製した。このウェブを前記実施例
1記載の筒状成形機に移送し、温度145℃で加熱し金
属製中芯に巻回、冷却、切断等をし、実施例1に同じサ
イズの筒状フイルタ−を得た。筒状フイルタ−の濾過性
能等の試験結果を表1に示した。このフイルタ−は、濾
過精度や濾過精度分散指数、濾過ライフ等の性能が良い
物であつた。しかし濾過時の泡立ちがあり、食品分野の
液体濾過には使用不可能と判断された。
【0029】(比較例2)繊度3.1d/f、繊維長5
1mm、捲縮数14山/25mmの高密度ポリエチレン
繊維と、繊度3.0d/f、繊維長51mm、捲縮数1
4山/25mmのポリプロピレン繊維を使用し、各繊維
を50/50(重量%)に混合し、目付け20g/m2
のカ−ド法ウェブを作製した。このウェブを前記実施例
1記載の筒状成形機に移送し、温度147℃で加熱し金
属製中芯に巻回、冷却、切断等をし、実施例1に同じサ
イズの筒状フイルタ−を得た。筒状フイルタ−の濾過性
能等の試験結果を表1に示した。このフイルタ−は、濾
過精度や濾過精度分散指数、濾過ライフ等の性能が良い
物であつた。しかし濾過時の泡立ちがあり、食品分野の
液体濾過には使用不可能と判断された。
1mm、捲縮数14山/25mmの高密度ポリエチレン
繊維と、繊度3.0d/f、繊維長51mm、捲縮数1
4山/25mmのポリプロピレン繊維を使用し、各繊維
を50/50(重量%)に混合し、目付け20g/m2
のカ−ド法ウェブを作製した。このウェブを前記実施例
1記載の筒状成形機に移送し、温度147℃で加熱し金
属製中芯に巻回、冷却、切断等をし、実施例1に同じサ
イズの筒状フイルタ−を得た。筒状フイルタ−の濾過性
能等の試験結果を表1に示した。このフイルタ−は、濾
過精度や濾過精度分散指数、濾過ライフ等の性能が良い
物であつた。しかし濾過時の泡立ちがあり、食品分野の
液体濾過には使用不可能と判断された。
【0030】(比較例3)及び(比較例4) 前記比較例1及び2で使用した合計4種類のステープル
繊維を、温度60℃の温水で1時間洗浄し、その後水洗
し付着油剤を洗い落とした。遠心脱水後105℃で乾燥
後、高密度ポリエチレン繊維(1.4d/f)とポリプ
ロピレン繊維(1.5d/f)とを50/50(重量
%)で混合し(比較例3)、前記比較例1と同様の方法
で目付け20g/m2 のカ−ド法ウェブを作製した。同
様に繊度約3d/fの繊維を50/50(重量%)で混
合し(比較例4)目付21g/m2のカード法ウエブを
作成した。比較例3、4共にカ−ド時ウエブの均一性が
きわめて不良であり、繊維の開繊性が不良で、直径約3
〜8cmの塊状になつたウエブが多数混合していた。又
カ−ド時静電気の発生が激しく時々カ−ドを停止しなが
ら筒状成型体を成型した。このウェブを前記実施例1記
載の筒状成形機に移送し、温度145℃(比較例3)又
は温度147度(比較例4)で加熱し金属製中芯に巻
回、冷却、切断等をし、実施例1と同じサイズの筒状フ
イルタ−2種を得た。筒状フイルタ−の濾過性能等の試
験結果を表1に示した。このフイルタ−は、比較例3
(繊度1.5d/f)、比較例4(繊度3.0d/f)
の何れも、泡立ちは改善されたが、濾過精度や濾過ライ
フ等の性能が前記実施例1及び2に較べ悪い物であつ
た。しかも濾過分散指数が大であり、均一性の劣るフイ
ルタ−であつた。フイルタ−の性能等を表1に示した。
繊維を、温度60℃の温水で1時間洗浄し、その後水洗
し付着油剤を洗い落とした。遠心脱水後105℃で乾燥
後、高密度ポリエチレン繊維(1.4d/f)とポリプ
ロピレン繊維(1.5d/f)とを50/50(重量
%)で混合し(比較例3)、前記比較例1と同様の方法
で目付け20g/m2 のカ−ド法ウェブを作製した。同
様に繊度約3d/fの繊維を50/50(重量%)で混
合し(比較例4)目付21g/m2のカード法ウエブを
作成した。比較例3、4共にカ−ド時ウエブの均一性が
きわめて不良であり、繊維の開繊性が不良で、直径約3
〜8cmの塊状になつたウエブが多数混合していた。又
カ−ド時静電気の発生が激しく時々カ−ドを停止しなが
ら筒状成型体を成型した。このウェブを前記実施例1記
載の筒状成形機に移送し、温度145℃(比較例3)又
は温度147度(比較例4)で加熱し金属製中芯に巻
回、冷却、切断等をし、実施例1と同じサイズの筒状フ
イルタ−2種を得た。筒状フイルタ−の濾過性能等の試
験結果を表1に示した。このフイルタ−は、比較例3
(繊度1.5d/f)、比較例4(繊度3.0d/f)
の何れも、泡立ちは改善されたが、濾過精度や濾過ライ
フ等の性能が前記実施例1及び2に較べ悪い物であつ
た。しかも濾過分散指数が大であり、均一性の劣るフイ
ルタ−であつた。フイルタ−の性能等を表1に示した。
【0031】(実施例3)実施例1の混繊スパンボンド
法紡糸装置、及び筒状成形体製造装置を使用し、フイル
タ−の厚み方向に繊度の異なるフイルタ−を成形した。
第1成分としてMFR65(g/10分、230℃)、
融点138℃のプロピレン・エチレン・ブテン−1ラン
ダムコポリマ−(エチレン 4.0重量%、ブテンー1
4.5重量%)を、第2成分としてMFR75(23
0℃,g/10分)、融点163℃のポリプロピレンを
使用し、紡糸温度を各290℃とし、混繊比50/50
(重量%)の条件で紡糸した。エアサツカ−の吸引速度
をフイルタ−の巻初め1125m/分、中頃3750m
/分、終わり750m/分に変化させ、繊度が各々、中
/小/大に変化した密度勾配型の筒状フィルターを得
た。なお、ウエブの目付は20g/m2、加熱温度は1
48℃であった。このフイルタ−は繊維が熱融着し、硬
い物であつた。筒状フイルタ−の濾過性能等の試験結果
を表1に示した。このフイルタ−は、濾過精度や濾過精
度分散指数がよい物であつた。又濾過時の泡立ちがない
物であつた。又比較例1及び2に較べクリンパ−やカツ
タ−等の設備が不要でしかも紡糸と成型を連続法で行う
ので生産性よく製造できた。
法紡糸装置、及び筒状成形体製造装置を使用し、フイル
タ−の厚み方向に繊度の異なるフイルタ−を成形した。
第1成分としてMFR65(g/10分、230℃)、
融点138℃のプロピレン・エチレン・ブテン−1ラン
ダムコポリマ−(エチレン 4.0重量%、ブテンー1
4.5重量%)を、第2成分としてMFR75(23
0℃,g/10分)、融点163℃のポリプロピレンを
使用し、紡糸温度を各290℃とし、混繊比50/50
(重量%)の条件で紡糸した。エアサツカ−の吸引速度
をフイルタ−の巻初め1125m/分、中頃3750m
/分、終わり750m/分に変化させ、繊度が各々、中
/小/大に変化した密度勾配型の筒状フィルターを得
た。なお、ウエブの目付は20g/m2、加熱温度は1
48℃であった。このフイルタ−は繊維が熱融着し、硬
い物であつた。筒状フイルタ−の濾過性能等の試験結果
を表1に示した。このフイルタ−は、濾過精度や濾過精
度分散指数がよい物であつた。又濾過時の泡立ちがない
物であつた。又比較例1及び2に較べクリンパ−やカツ
タ−等の設備が不要でしかも紡糸と成型を連続法で行う
ので生産性よく製造できた。
【0032】(実施例4)前記実施例1の混繊スパンボ
ンド法紡糸装置、及び筒状成形体製造装置を使用し、フ
イルタ−を成形した。但し紡糸口金とエアサツカ−の間
の位置に、延伸ロ−ルを備えた装置を使用した。又該装
置は口金と延伸ロ−ルの間の位置に冷風送風型のクエン
チ装置が備えられていた。又紡糸口金は孔径0.4mm
で、第1成分と第2成分が孔数比2/1で配置された混
繊型紡糸口金を使用した。前記実施例3と同じ2種の樹
脂を使用し、混繊比をポリプロピレンコポリマーが6
6.6重量%、ポリプロピレンが33.4重量%とし、
紡糸温度等を前記実施例3と同じ条件で紡糸した。エア
サツカ−で吸引する前の繊維を延伸ロ−ルで温度70℃
で2倍に延伸し、延伸後の糸をエアサツカ−で1500
m/分の速度で吸引しネツトコンベア−上に吹き付け
た。又紡糸時、口金から延伸ロ−ルの間で繊維の側方か
ら温度24℃の空気で0.3m/秒の風速でクエンチし
た。該繊維の繊度は、ポリプロピレンコポリマー繊維が
3.3d/fであり、ポリプロピレン繊維が3.1d/
fであった。尚繊度は延伸によるスリツプがあるせいか
理論値より、やや大であつた。又ウエブの目付は20g
/m2であった。捕集されたウェブを温度150℃で加
熱し、内径30mm、外径60mm、長さ250mmの
筒状フイルタ−を得た。このフイルタ−は繊維が熱融着
し、硬い物であつた。筒状フイルタ−の濾過性能等の試
験結果を表1に示した。このフイルタ−は、繊度が本例
の物と略同じ比較例2のステ−プルを用いた物に較べて
濾過ライフや耐圧性等がよい物であつた。又濾過時の泡
立ちがない物であつた。又比較例1及び2に較べクリン
パ−やカツタ−等の設備が不要でしかも紡糸と成型を連
続法で行うので生産性よく製造できた。
ンド法紡糸装置、及び筒状成形体製造装置を使用し、フ
イルタ−を成形した。但し紡糸口金とエアサツカ−の間
の位置に、延伸ロ−ルを備えた装置を使用した。又該装
置は口金と延伸ロ−ルの間の位置に冷風送風型のクエン
チ装置が備えられていた。又紡糸口金は孔径0.4mm
で、第1成分と第2成分が孔数比2/1で配置された混
繊型紡糸口金を使用した。前記実施例3と同じ2種の樹
脂を使用し、混繊比をポリプロピレンコポリマーが6
6.6重量%、ポリプロピレンが33.4重量%とし、
紡糸温度等を前記実施例3と同じ条件で紡糸した。エア
サツカ−で吸引する前の繊維を延伸ロ−ルで温度70℃
で2倍に延伸し、延伸後の糸をエアサツカ−で1500
m/分の速度で吸引しネツトコンベア−上に吹き付け
た。又紡糸時、口金から延伸ロ−ルの間で繊維の側方か
ら温度24℃の空気で0.3m/秒の風速でクエンチし
た。該繊維の繊度は、ポリプロピレンコポリマー繊維が
3.3d/fであり、ポリプロピレン繊維が3.1d/
fであった。尚繊度は延伸によるスリツプがあるせいか
理論値より、やや大であつた。又ウエブの目付は20g
/m2であった。捕集されたウェブを温度150℃で加
熱し、内径30mm、外径60mm、長さ250mmの
筒状フイルタ−を得た。このフイルタ−は繊維が熱融着
し、硬い物であつた。筒状フイルタ−の濾過性能等の試
験結果を表1に示した。このフイルタ−は、繊度が本例
の物と略同じ比較例2のステ−プルを用いた物に較べて
濾過ライフや耐圧性等がよい物であつた。又濾過時の泡
立ちがない物であつた。又比較例1及び2に較べクリン
パ−やカツタ−等の設備が不要でしかも紡糸と成型を連
続法で行うので生産性よく製造できた。
【0033】(実施例5)前記実施例1の混繊スパンボ
ンド法紡糸装置、及び筒状成形体製造装置を使用し、フ
イルタ−を成形した。但し紡糸口金とエアサツカ−の間
の位置に、延伸ロ−ルを備えた装置を使用した。又該装
置は口金と延伸ロ−ルの間の位置に冷風送風型のクエン
チ装置が備えられていた。固有粘度が0.56で融点が
190℃のポリ(エチレンテレフタレ−トーco−エチ
レンイソフタレ−ト)と、固有粘度が0.65で融点が
254℃のポリエチレンテレフタレ−トとを使用した。
前記低融点樹脂を第1成分側に、高融点樹脂を第2成分
側に使用し、混繊比50/50(重量%)、紡糸温度を
低融点樹脂が260℃、高融点樹脂が270℃で混繊紡
糸した。紡糸時に前記延伸ロ−ルで温度90℃で2倍に
延伸し、エアサツカ−で750m/分の速度でネツトコ
ンベア−上に吹き付けた。又紡糸時、口金から延伸ロ−
ルの間で繊維の側方から温度26℃の空気で0.4m/
秒の風速でクエンチした。得られた長繊維は、延伸によ
るスリツプがあるせいか理論値よりやや大で、低融点樹
脂繊維が繊度6.2d/fであり、高融点樹脂繊維が
6.1d/fであつた。又ウェブの目付けは21g/m
2であつた。その後該ウェブを前記実施例1同様、温度
195℃で加熱筒状に成型し、内径30mm、外径60
mm、長さ250mmの筒状フイルタ−を得た。このフ
イルタ−は繊維が熱融着し、硬い物であつた。筒状フイ
ルタ−の濾過性能等の試験結果を表1に示した。このフ
イルタ−は、濾過精度分散指数や耐圧性等がよい物であ
つた。又濾過時の泡立ちがない物であつた。
ンド法紡糸装置、及び筒状成形体製造装置を使用し、フ
イルタ−を成形した。但し紡糸口金とエアサツカ−の間
の位置に、延伸ロ−ルを備えた装置を使用した。又該装
置は口金と延伸ロ−ルの間の位置に冷風送風型のクエン
チ装置が備えられていた。固有粘度が0.56で融点が
190℃のポリ(エチレンテレフタレ−トーco−エチ
レンイソフタレ−ト)と、固有粘度が0.65で融点が
254℃のポリエチレンテレフタレ−トとを使用した。
前記低融点樹脂を第1成分側に、高融点樹脂を第2成分
側に使用し、混繊比50/50(重量%)、紡糸温度を
低融点樹脂が260℃、高融点樹脂が270℃で混繊紡
糸した。紡糸時に前記延伸ロ−ルで温度90℃で2倍に
延伸し、エアサツカ−で750m/分の速度でネツトコ
ンベア−上に吹き付けた。又紡糸時、口金から延伸ロ−
ルの間で繊維の側方から温度26℃の空気で0.4m/
秒の風速でクエンチした。得られた長繊維は、延伸によ
るスリツプがあるせいか理論値よりやや大で、低融点樹
脂繊維が繊度6.2d/fであり、高融点樹脂繊維が
6.1d/fであつた。又ウェブの目付けは21g/m
2であつた。その後該ウェブを前記実施例1同様、温度
195℃で加熱筒状に成型し、内径30mm、外径60
mm、長さ250mmの筒状フイルタ−を得た。このフ
イルタ−は繊維が熱融着し、硬い物であつた。筒状フイ
ルタ−の濾過性能等の試験結果を表1に示した。このフ
イルタ−は、濾過精度分散指数や耐圧性等がよい物であ
つた。又濾過時の泡立ちがない物であつた。
【0034】(実施例6)実施例1の混繊スパンボンド
法紡糸装置、及び筒状成形体製造装置を使用し、筒状ド
レ−ン材を成形した。但し口金は孔径0.6mm、第1
成分と第2成分が紡糸孔から交互に吐出し、孔数比が5
0/50の混繊型紡糸口金を使用し、筒状成形機の中芯
は外径100mmの金属中芯を使用した。MFR22
(190℃,g/10分)、融点132℃の高密度ポリ
エチレンを第1成分側に、MFR18(230℃,g/
10分)、融点164℃のポリプロピレンを第2成分側
に使用し、混繊比50/50(重量%)、紡糸温度が第
1成分側285℃、第2成分側300℃で吐出し、一対
のピンチロ−ルで繊維を挟み込むように300m/分で
紡糸し、該ピンチロ−ルの下部に備えられたエアサツカ
−で吸引し速度338m/分の条件でネツトコンベア−
の上に吹き付けた。該繊維の繊度は第1成分が31d/
f、第2成分が33d/fであつた。その後、該長繊維
ウェブを、実施例1同様、温度147℃で加熱し、外径
100mmの金属製中芯に所定の外径になるまで巻回し
た。その後21℃に冷却し、中芯を抜き取り、カツタ−
で切断し内径100mm,外径150mm,長さ100
0mmのドレ−ン材を得た。このドレ−ン材を2本、長
さ12cmの塩化ビニル製パイプで連結し、長さ2mの
ドレ−ン材とした。その後片方の端のみ厚み1.2mm
のポリプロピレン樹脂板で融着しシ−ルした。この連結
されたドレ−ン材40組を使用し、端面シ−ル側を上流
側とし、否シ−ル側をコンクリ−ト製排水溝に開口し、
1m間隔でゴルフ場の傾斜地に埋設し排水材として使用
した。このドレン材を使用した場所は、ドレ−ン材を使
用していない他の場所に較べ、排水性がよい事を確認し
た。
法紡糸装置、及び筒状成形体製造装置を使用し、筒状ド
レ−ン材を成形した。但し口金は孔径0.6mm、第1
成分と第2成分が紡糸孔から交互に吐出し、孔数比が5
0/50の混繊型紡糸口金を使用し、筒状成形機の中芯
は外径100mmの金属中芯を使用した。MFR22
(190℃,g/10分)、融点132℃の高密度ポリ
エチレンを第1成分側に、MFR18(230℃,g/
10分)、融点164℃のポリプロピレンを第2成分側
に使用し、混繊比50/50(重量%)、紡糸温度が第
1成分側285℃、第2成分側300℃で吐出し、一対
のピンチロ−ルで繊維を挟み込むように300m/分で
紡糸し、該ピンチロ−ルの下部に備えられたエアサツカ
−で吸引し速度338m/分の条件でネツトコンベア−
の上に吹き付けた。該繊維の繊度は第1成分が31d/
f、第2成分が33d/fであつた。その後、該長繊維
ウェブを、実施例1同様、温度147℃で加熱し、外径
100mmの金属製中芯に所定の外径になるまで巻回し
た。その後21℃に冷却し、中芯を抜き取り、カツタ−
で切断し内径100mm,外径150mm,長さ100
0mmのドレ−ン材を得た。このドレ−ン材を2本、長
さ12cmの塩化ビニル製パイプで連結し、長さ2mの
ドレ−ン材とした。その後片方の端のみ厚み1.2mm
のポリプロピレン樹脂板で融着しシ−ルした。この連結
されたドレ−ン材40組を使用し、端面シ−ル側を上流
側とし、否シ−ル側をコンクリ−ト製排水溝に開口し、
1m間隔でゴルフ場の傾斜地に埋設し排水材として使用
した。このドレン材を使用した場所は、ドレ−ン材を使
用していない他の場所に較べ、排水性がよい事を確認し
た。
【0035】(実施例7)実施例1の混繊スパンボンド
法紡糸装置、及び筒状成形体製造装置を使用し、筒状ド
レ−ン材を成形した。但し口金は孔径1.0mm、第1
成分と第2成分が紡糸孔から交互に吐出する孔数比50
/50の混繊型紡糸口金を使用した。第1成分としてM
FR(g/10分、230℃)8、融点145℃のプロ
ピレン・エチレンランダムコポリマー(プロピレン9
7.5重量%、エチレン2.5重量%)及び第2成分と
してMFR(g/10分、230℃)8、融点162℃
のポリプロピレンを第2成分側に用い、紡糸温度を各々
280℃で紡糸した。紡糸はエアサツカ−の吸引を停止
し紡糸の自重で紡糸しウエブをネツトコンベア−上に捕
集した。得られた繊維は、コポリマーが560d/f、
ポリプロピレンが529d/fであつた。その後実施例
1と同様の方法でこの長繊維ウエブを、温度152℃で
加熱しながら、外径80mmの金属製中芯に所定の外径
になるまで巻回した。その後22℃に冷却し、中芯を抜
き取り、カツタ−で切断し内径80mm、外径180m
m、長さ1000mmのドレ−ン材を得た。このドレ−
ン材は繊維が熱融着し、硬い物であつた。このドレ−ン
材を2本、その連結部に幅150mmで透水性のある不
織布を卷きつけ針金で締結し、長さ2mのドレ−ン材と
した。その後、片方の端のみ厚み1.2mmのポリプロ
ピレン樹脂板を融着しシ−ルした。この連結されたドレ
−ン材40組を使用し、端面シ−ル側を上流側とし、否
シ−ル側をコンクリ−ト製排水溝に開口し、1.5m間
隔で軟弱地盤造成地の法面に埋設し排水材として使用し
た。このドレン材を使用した場所は、排水性がよい事を
確認した。
法紡糸装置、及び筒状成形体製造装置を使用し、筒状ド
レ−ン材を成形した。但し口金は孔径1.0mm、第1
成分と第2成分が紡糸孔から交互に吐出する孔数比50
/50の混繊型紡糸口金を使用した。第1成分としてM
FR(g/10分、230℃)8、融点145℃のプロ
ピレン・エチレンランダムコポリマー(プロピレン9
7.5重量%、エチレン2.5重量%)及び第2成分と
してMFR(g/10分、230℃)8、融点162℃
のポリプロピレンを第2成分側に用い、紡糸温度を各々
280℃で紡糸した。紡糸はエアサツカ−の吸引を停止
し紡糸の自重で紡糸しウエブをネツトコンベア−上に捕
集した。得られた繊維は、コポリマーが560d/f、
ポリプロピレンが529d/fであつた。その後実施例
1と同様の方法でこの長繊維ウエブを、温度152℃で
加熱しながら、外径80mmの金属製中芯に所定の外径
になるまで巻回した。その後22℃に冷却し、中芯を抜
き取り、カツタ−で切断し内径80mm、外径180m
m、長さ1000mmのドレ−ン材を得た。このドレ−
ン材は繊維が熱融着し、硬い物であつた。このドレ−ン
材を2本、その連結部に幅150mmで透水性のある不
織布を卷きつけ針金で締結し、長さ2mのドレ−ン材と
した。その後、片方の端のみ厚み1.2mmのポリプロ
ピレン樹脂板を融着しシ−ルした。この連結されたドレ
−ン材40組を使用し、端面シ−ル側を上流側とし、否
シ−ル側をコンクリ−ト製排水溝に開口し、1.5m間
隔で軟弱地盤造成地の法面に埋設し排水材として使用し
た。このドレン材を使用した場所は、排水性がよい事を
確認した。
【0036】(実施例8)濾過ライフ試験後のフイルタ
−を逆洗浄法で水洗し、再濾過テストを行った。試験装
置は前期濾過精度試験装置を使用した。筒状フイルタ−
は、実施例1及び比較例1の筒状フイルタ−を使用し
た。該筒状フイルタ−を、前記濾過ライフテストと同じ
条件で濾過ライフテストをし、差圧が3kg/cm2 に
なつた時点で濾過ライフテストを一旦中止した。その
後、水のみフイルタ−の内側から外側に6リツトル/
分、20分間送り、捕捉されたケ−キの逆洗浄をした。
その後、前記濾過ライフ試験と同じ条件で水槽にケ−キ
を再添加し濾過ライフ試験を行った。実施例1のフイル
タ−は逆洗浄前の濾過時間と逆洗浄後の濾過ライフとを
併せて合計57分であつた(差圧が3kg/cm2 で3
3分で、逆洗浄後の濾過ライフが24分)。又逆洗浄後
の耐圧性は6.2kg/cm2 であつた。比較例1のフ
イルタ−は、逆洗浄前の濾過時間と逆洗浄後の濾過ライ
フとを併せて合計46分であつた(差圧が3kg/cm
2 で25分で、逆洗浄後の濾過ライフが21分)。本発
明のフイルタ−は、逆洗浄により濾過ライフの延長が可
能であり、再使用が可能であつた。しかし比較例1の物
は逆洗浄による濾過ライフの延長時間は僅かであつた。
−を逆洗浄法で水洗し、再濾過テストを行った。試験装
置は前期濾過精度試験装置を使用した。筒状フイルタ−
は、実施例1及び比較例1の筒状フイルタ−を使用し
た。該筒状フイルタ−を、前記濾過ライフテストと同じ
条件で濾過ライフテストをし、差圧が3kg/cm2 に
なつた時点で濾過ライフテストを一旦中止した。その
後、水のみフイルタ−の内側から外側に6リツトル/
分、20分間送り、捕捉されたケ−キの逆洗浄をした。
その後、前記濾過ライフ試験と同じ条件で水槽にケ−キ
を再添加し濾過ライフ試験を行った。実施例1のフイル
タ−は逆洗浄前の濾過時間と逆洗浄後の濾過ライフとを
併せて合計57分であつた(差圧が3kg/cm2 で3
3分で、逆洗浄後の濾過ライフが24分)。又逆洗浄後
の耐圧性は6.2kg/cm2 であつた。比較例1のフ
イルタ−は、逆洗浄前の濾過時間と逆洗浄後の濾過ライ
フとを併せて合計46分であつた(差圧が3kg/cm
2 で25分で、逆洗浄後の濾過ライフが21分)。本発
明のフイルタ−は、逆洗浄により濾過ライフの延長が可
能であり、再使用が可能であつた。しかし比較例1の物
は逆洗浄による濾過ライフの延長時間は僅かであつた。
【0037】
【発明の効果】本発明の筒状成形体は、濾過性能に優
れ、耐圧性が大、通水時の泡立ちがない、硬度が大、透
水性に優れる、逆洗が可能である等の特性があるためフ
ィルターとして、あるいはドレーン材として好適に使用
される。又本発明の筒状成型体の製法は、簡単な設備で
細繊度から太繊度の筒状成型体を効率よく容易に製造す
ることができる。得られた繊維も紡糸油剤を使用しない
ので油剤の付着がない。
れ、耐圧性が大、通水時の泡立ちがない、硬度が大、透
水性に優れる、逆洗が可能である等の特性があるためフ
ィルターとして、あるいはドレーン材として好適に使用
される。又本発明の筒状成型体の製法は、簡単な設備で
細繊度から太繊度の筒状成型体を効率よく容易に製造す
ることができる。得られた繊維も紡糸油剤を使用しない
ので油剤の付着がない。
Claims (20)
- 【請求項1】 融点差が10℃以上ある低融点樹脂成分
と高融点樹脂成分との少なくとも2種の成分からなる多
成分混繊スパンボンド長繊維により卷回され、かつ該低
融点樹脂成分で熱融着された筒状成形体。 - 【請求項2】 多成分混繊スパンボンド長繊維が10〜
90重量%の低融点樹脂成分及び90〜10重量%の高
融点樹脂成分からなることを特徴とする請求項1に記載
の筒状成形体。 - 【請求項3】 低融点樹脂成分よりなる繊維又は高融点
樹脂成分よりなる繊維のうちの少なくとも一方の繊維の
繊度の最大と最小との比が1.5以上である多成分混繊
スパンボンド長繊維を用いて、それを筒状成形体の厚み
方向に沿って配列した請求項1若しくは2に記載の筒状
成形体。 - 【請求項4】 濾過精度分散指数が0.7以下である請
求項1〜3の何れかに記載の筒状成形体。 - 【請求項5】 他の繊維が1層以上積層されている請求
項1〜3の何れかに記載の筒状成形体。 - 【請求項6】 多成分混繊スパンボンド長繊維が繊度
0.2〜70,000d/fである請求項1〜3の何れ
かに記載の筒状成形体。 - 【請求項7】 低融点樹脂成分がポリエチレン、プロピ
レンと他のαーオレフインとの結晶性共重合体若しくは
低融点ポリエステルの何れかから選ばれた樹脂であり、
高融点樹脂成分がポリプロピレンである請求項1〜3の
何れかに記載の筒状成形体。 - 【請求項8】 低融点樹脂がポリエチレン、プロピレン
と他のαーオレフインとの結晶性共重合体、低融点ポリ
エステルの何れかから選ばれた樹脂であり、高融点樹脂
成分がポリエチレンテレフタレ−トである請求項1〜3
の何れかに記載の筒状成形体。 - 【請求項9】 筒状成形体の表面又は内部の何れかが凹
凸状に型付された請求項1〜3の何れかに記載の筒状成
形体。 - 【請求項10】 多成分混繊スパンボンド法で、融点差
が10℃以上ある低融点樹脂成分と高融点樹脂成分との
少なくとも2種の成分からなる混繊長繊維を紡糸しウエ
ブとし、該ウエブを低融点樹脂の融着温度以上に加熱し
ながら中芯に巻回し、該混繊長繊維を熱融着することに
よる、筒状成形体の製造方法。 - 【請求項11】 多成分混繊スパンボンド長繊維が10
〜90重量%の低融点樹脂成分及び90〜10重量%の
高融点樹脂成分からなることを特徴とする請求項10に
記載の筒状成形体の製造方法。 - 【請求項12】 混繊繊維の押出量又は紡糸時の引取り
速度の何れかを変えて混繊長繊維を紡糸し、低融点樹脂
成分又は高融点樹脂成分のうちの少なくとも一方の繊維
の繊度の最大と最小との比が1.5以上であるウエブを
製造し、該ウエブを融着温度以上に加熱しながら中芯に
巻回し、該長繊維の低融点樹脂を熱融着することを特徴
とする請求項10若しくは11に記載の筒状成形体の製
造方法。 - 【請求項13】 紡糸後の混繊繊維を0.1〜5m/秒
の風速でクエンチしながらエアサツカ−形牽引装置に導
入し高速気流で500〜20,000m/分の速度で紡
糸し、長繊維の繊度を0.2〜300d/fとする請求
項10〜12の何れかに記載の筒状成形体の製造方法。 - 【請求項14】 紡糸時の自重で又は引取ロ−ルで紡糸
し、且つ紡糸時に混繊繊維をクエンチなし又はクエンチ
しながら紡糸し、長繊維の繊度を17〜70,000d
/fとする請求項10〜12の何れかに記載の製造方
法。 - 【請求項15】 紡糸から筒状成形体の製造に至るまで
の間で、1.2〜9倍延伸する請求項10〜12の何れ
かに記載の筒状成形体の製造方法。 - 【請求項16】 低融点樹脂成分がポリエチレン、プロ
ピレンと他のαーオレフインとの結晶性共重合体、低融
点ポリエステルの何れかから選ばれた樹脂であり、高融
点樹脂成分がポリプロピレン若しくはポリエチレンテレ
フタレートである請求項10〜12の何れかに記載の筒
状成形体の製造方法。 - 【請求項17】 紡糸から筒状成形体の製造に至るまで
の間で、他の繊維シートを混繊スパンボンド長繊維ウエ
ブと層状に積層することによる、請求項10〜12の何
れかに記載の筒状成形体の製造方法。 - 【請求項18】 筒状成形体を成型時、型付ロ−ルを該
ウエブ又は筒状成形体に接触させ、該成形体の表面又は
内部を凹凸状にする、請求項10〜12の何れかに記載
の筒状成形体の製造方法。 - 【請求項19】 請求項1〜3項の何れかに記載の筒状
成形体を用いたフィルター。 - 【請求項20】 請求項1〜3項の何れかに記載の筒状
成形体を用いたドレーン材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7039137A JPH08209519A (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 筒状成形体及びその製造方法等 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7039137A JPH08209519A (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 筒状成形体及びその製造方法等 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209519A true JPH08209519A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=12544727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7039137A Pending JPH08209519A (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 筒状成形体及びその製造方法等 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08209519A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10251960A (ja) * | 1997-03-10 | 1998-09-22 | Chisso Corp | 積層不織布 |
JP2007217833A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Kinsei Seishi Kk | 食品液抽出用複合繊維シート |
-
1995
- 1995-02-02 JP JP7039137A patent/JPH08209519A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10251960A (ja) * | 1997-03-10 | 1998-09-22 | Chisso Corp | 積層不織布 |
JP2007217833A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Kinsei Seishi Kk | 食品液抽出用複合繊維シート |
JP4671883B2 (ja) * | 2006-02-17 | 2011-04-20 | 金星製紙株式会社 | 食品液抽出用複合繊維シート |
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