JPH08209375A - 銀電解装置 - Google Patents

銀電解装置

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JPH08209375A
JPH08209375A JP1910095A JP1910095A JPH08209375A JP H08209375 A JPH08209375 A JP H08209375A JP 1910095 A JP1910095 A JP 1910095A JP 1910095 A JP1910095 A JP 1910095A JP H08209375 A JPH08209375 A JP H08209375A
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JP
Japan
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silver
scraper
cathode
cylindrical cathode
electrolysis
Prior art date
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Pending
Application number
JP1910095A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Takahashi
光良 高橋
Koji Takahashi
孝二 高橋
Koji Sasaki
公司 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カソードに析出した銀をスクレーパーで簡単
に掻き落とし、スクレーパーの停止や破損等のトラブル
を防止して、連続的に銀の電解を行うことが出来る銀電
解装置を提供する。 【構成】 円環状電解槽内に配置した円筒状カソード3
と、円筒状カソード3に対向し隔膜5を介して円環状に
配置された複数のアノードボックス6とを備え、円筒状
カソード3の表面に銀を樹枝状、粒状又は粉状に析出せ
しめる銀電解装置において、円筒状カソード3に近接し
該カソード面に沿い延長して設けられ、交互に正転と逆
転を繰り返すスクレーパー8を備えた銀電解装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀電解において樹枝
状、粒状又は粉状に析出する銀を、連続して電解採取す
るための銀電解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】銀電解は、一般にいわゆるメービアス法
と呼ばれる方法で行われている。しかし、この方法はバ
ッチ式であるため、1アノードライフ毎に操業を停止し
て、アノードの入れ換えと析出銀の回収を行わねばなら
ず、生産能率を高めることが困難である。
【0003】このため、連続的に電解を行う装置とし
て、特許第778549号(特公昭49−41241
号)のような、円環状の電解槽と、この電解槽内に配置
された円筒状のカソードと、円筒状カソードに対向し隔
膜を介して電解槽内に配置された複数のアノードバスケ
ットとからなる電解装置が提案されている。
【0004】この電解装置により銀の電解を行う場合、
粗銀アノードを各アノードボックスに入れて電解を行う
ことにより、円筒状カソード面に銀が樹枝状、粒状又は
粉状に析出する。析出した銀は伸長してアノードに接す
ると短絡を起こすので、円筒状カソードに近接して設け
たスクレーパーにより掻き落とし、短絡を防止しながら
電解を進めるようになっている。掻き落とされた銀は、
電解槽の取出口から回収する。
【0005】一方、アノードバスケットには、電解の進
行により減少した粗銀アノードを逐次補充する。アノー
ドバスケットはアノードスライムが円筒状カソード面に
混入しないように隔膜で仕切られているから、アノード
スライムは電解槽下部に沈降し、別の取出口から排出す
ることが出来る。このようにして、銀の連続的な電解が
可能である。
【0006】しかし、従来の電解装置においては、円筒
状カソード面に析出した銀をスクレーパーで掻き落とす
際に、樹枝状に析出した銀が一方向に回転するスクレー
パーによって一方向に押し付けられるため、部分的に掻
き落とすことが出来ず、カソード面に板状に固着するこ
とがあった。板状に固着した銀が厚くなるともはや掻き
落とすことが難しく、スクレーパーが過負荷により停止
したり、破損する危険があった。
【0007】そこで、特公昭61−42794号公報に
記載の装置では、円筒状のカソード面を分割するように
複数のスクレーパーを増設し、1本のスクレーパーの下
部から隣接するスクレーパーの上部にロープを張り、カ
ソード面にロープを密着させながら一方向に回転させる
ことにより、円筒状カソード面に析出する銀を掻き取る
ようにしている。
【0008】しかしながら、この装置においても、カソ
ード面の僅かな歪みに電着した銀が掻き落とされずに残
ると、それが広がって板状に厚く電着するので、やはり
スクレーパーの停止や破損を招くことが多かった。その
ため、これら従来の電解装置では、1日に1回程度通電
を停止し、板状になって残っている銀を剥ぎ取る等、円
筒状カソードの整備を行う必要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の事情に鑑み、円筒状カソードに析出した銀をスクレー
パーで掻き落とす際に、押し付けて板状にすることがな
く、そのまま掻き落とすことができ、スクレーパーの停
止や破損等のトラブルを防止して、連続的に銀の電解を
行うことが出来る銀電解装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する銀電解装置は、円環状電解槽と、
その電解槽内に配置された円筒状カソードと、円筒状カ
ソードに対向し隔膜を介して円環状に配置された複数の
アノードボックスとを備え、円筒状カソード面に銀を樹
枝状、粒状又は粉状に析出せしめる銀電解装置におい
て、前記円筒状カソードに近接し該カソード面に沿って
延長し且つ該カソードの両端より突出して設けられ、交
互に正転と逆転を繰り返す少なくとも1本のスクレーパ
ーを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明の銀電解装置においては、スクレーパー
が交互に正転と逆転を繰り返すことにより、円筒状カソ
ード面に樹枝状、粒状又は粉状に析出した銀を交互に反
対方向に押すことになるので、容易に折り曲げて確実に
掻き落とすことが出来る。従って、円筒状カソード面に
析出した銀は、従来のごとく同じ方向にのみ押し付けら
れないので、板状になって厚く電着することがない。
【0012】スクレーパーを交互に正転及び逆転させる
ためには、スクレーパーの回転用モーターにインバータ
ーを取り付ければよい。しかし、インバーターに限られ
るものではなく、スクレーパーの正転と逆転を交互に繰
り返して行うことができれば他の手段であってもよい。
【0013】又、スクレーパーは1本でも複数本でもよ
く、円筒状カソードに近接し該カソード面に沿い延長し
て設ける。スクレーパーの形状は特に限定されないが、
円筒状カソードの全表面をカバーするように、円筒状カ
ソードの両端より上下に突出している必要がある。尚、
特公昭61−42794号公報に記載のごとく、複数の
スクレーパーを設置し、1本のスクレーパーの下部から
隣接するスクレーパーの上部にロープを張って使用する
ことも可能である。
【0014】スクレーパーの下端に円筒状カソード側に
突き出た形状の掻寄板を設ければ、スクレーパーで掻き
落された銀をその回転に伴って掻き寄せ、電解槽に設け
た銀取出口に押し出すことができる。この場合、スクレ
ーパーは銀取出口を通過してから、逆方向に反転するよ
うにすることが好ましい。例えば、銀取出口が1カ所の
場合には、スクレーパーが1回転以上して銀取出口を通
過してから逆方向に反転させる。
【0015】円筒状カソードとスクレーパーとの間隔
は、接近し過ぎても互いに接触して故障の原因となり、
逆に離れ過ぎると銀が掻き落とされる前に過度に析出
し、太く厚く電着する結果、スクレーパーによる掻き落
としが困難となるので、5〜10mm程度とすることが
好ましい。
【0016】
【実施例】図1に本発明の銀電解装置の一具体例を示し
た。円環状電解槽は内側円筒1と外側円筒2からなり、
いずれもその内表面はゴムライニング又は樹脂ライニン
グされている。内側円筒1の近くには、ステンレス製の
円筒状カソード3が内側円筒1と同心円上にブスバー4
により吊り下げられている。
【0017】円筒状カソード3と外側円筒2の間には濾
布製の隔膜が設けてあり、この隔膜5と外側円筒2の間
には複数のアノードボックス6が円環状に配置され、ブ
スバー7により吊り下げられている。尚、円筒状カソー
ド3を吊り下げたブスバー4は陰極電源に、アノードボ
ックス6を吊り下げたブスバー7は陽極電源に、それぞ
れ接続されている。
【0018】円筒状カソード3と隔膜5の間には、円筒
状カソード3の表面に沿って上下に延長し且つ円筒状カ
ソード3の両端より突出した3本の棒状のスクレーパー
8を、円筒状カソード3の表面から約5mm離し、2本
のアーム9により吊り下げて互いに等間隔に配置した。
アーム9は回転用モーター10に接続され、回転用モー
ター10に取り付けたインバーターにより交互に正転と
逆転を繰り返すようになっている。
【0019】各スクレーパー8の下端は、円筒状カソー
ド3の側に突き出た形状の掻寄板11となっており、こ
の掻寄板11が掻き落された銀をスクレーパー8の回転
に伴って掻き寄せ、内側円筒1の1カ所に設けた銀の取
出口12に押し出すようになっている。又、アノードボ
ックス6の下方は円環状に解放され、アノードスライム
が沈降して、図示しない取出口から排出できるようにな
っている。
【0020】上記の銀電解装置を用いて、実際に銀の電
解を行った。即ち電解槽のアノードボックス6に粗銀ア
ノードを装填し、内側円筒1と外側円筒2の間の電解槽
に電解液13を入れ、循環量40リットル/分で液循環
を行った。電流密度は、電解開始時に300A/m2
して3時間電解し、その後400A/m2に上げて電解
を継続した。
【0021】この銀の電解において、2本のスクレーパ
ー8を10秒間に1回転する回転速度で、且つ12秒毎
に反転するように回転させた。電解が進むにつれて円筒
状カソード3の表面に樹枝状の銀が析出し、その先端が
スクレーパー8に達するまで伸びるが、それ以上に伸び
た銀は正転と逆転を繰り返すスクレーパー8により左右
に折り曲げられ、確実に掻き落とすことが出来た。
【0022】掻き落とされた銀はスクレーパー8の下方
の銀樋14に溜まるが、スクレーパー8の下端に設けた
掻寄板11により掻き寄せられ、内側円筒1に設けた銀
の取出口12に押し出された。又、電解の進行に伴っ
て、粗銀アノードをアノードボックス6に追加装填し、
発生したアノードスライムは隔膜5により円筒状カソー
ド3への到達を阻止され、アノードボックス6下方に沈
降して取出口から排出された。
【0023】電解液は電解の進行により不純物濃度が上
昇するので、連続的に一定量づつ排液口から抜き出し、
浄液した後電解槽に戻した。析出した銀の回収及びアノ
ードスライムの回収に際しても電解液が一部抜き出され
るが、この電解液も浄液して電解槽に戻した。このよう
にして、本発明の電解装置を用い、円筒状カソード等の
整備を実施しなくても、連続的に銀の電解を行うことが
出来た。
【0024】
【発明の効果】本発明の銀電解装置によれば、スクレー
パーが交互に正転と逆転を繰り返すように回転させるこ
とによって、円筒状カソードに析出する銀がスクレーパ
ーによって板状に押し固められることがなくなり、確実
に折り曲げて掻き落とすことができる。
【0025】従って、従来は毎日行っていた円筒状カソ
ード及び銀樋の整備を行う必要がなくなり、連続的に銀
の電解を行うことが可能となり、生産能率を飛躍的に向
上させることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の銀電解装置における一具体例の要部を
一部切り欠いて示した側面図である。
【符号の説明】
1 内側円筒 2 外側円筒 3 円筒状カソード 4 ブスバー 5 隔膜 6 アノードボックス 7 ブスバー 8 スクレーパー 9 アーム 10 回転用モーター 11 掻寄板 12 銀取出口 13 電解液 14 銀樋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状電解槽と、この円環状電解槽内に
    配置された円筒状カソードと、円筒状カソードに対向し
    隔膜を介して円環状に配置された複数のアノードボック
    スとを備え、円筒状カソード面に銀を樹枝状、粒状又は
    粉状に析出せしめる銀電解装置において、前記円筒状カ
    ソードに近接し該カソード面に沿って延長し且つ該カソ
    ードの両端より突出して設けられ、交互に正転と逆転を
    繰り返す少なくとも1本のスクレーパーを備えたことを
    特徴とする銀電解装置。
  2. 【請求項2】 スクレーパーの下端に円筒状カソード側
    に突き出た形状の掻寄板が設けてあり、この掻寄板が電
    解槽の銀取出口を通過してから逆方向に反転するよう
    に、スクレーパーが交互に正転と逆転を繰り返すことを
    特徴とする、請求項1に記載の銀電解装置。
JP1910095A 1995-02-07 1995-02-07 銀電解装置 Pending JPH08209375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1910095A JPH08209375A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 銀電解装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1910095A JPH08209375A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 銀電解装置

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Publication Number Publication Date
JPH08209375A true JPH08209375A (ja) 1996-08-13

Family

ID=11990066

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1910095A Pending JPH08209375A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 銀電解装置

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JP (1) JPH08209375A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101271159B1 (ko) * 2011-08-18 2013-06-04 한국수력원자력 주식회사 전해정련 공정 고효율화를 위한 전해정련장치 및 이를 이용한 우라늄 전착물 회수방법
US10357824B2 (en) 2015-12-03 2019-07-23 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Dendritic silver powder

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