JPH08209265A - 発泡アルミニウムの製造方法 - Google Patents

発泡アルミニウムの製造方法

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JPH08209265A
JPH08209265A JP1494595A JP1494595A JPH08209265A JP H08209265 A JPH08209265 A JP H08209265A JP 1494595 A JP1494595 A JP 1494595A JP 1494595 A JP1494595 A JP 1494595A JP H08209265 A JPH08209265 A JP H08209265A
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JP
Japan
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aluminum
hydride
foaming
added
weight
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JP1494595A
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English (en)
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Akinori Ishida
昭徳 石田
Takao Uchiyama
隆生 内山
Kenji Yamamoto
健次 山本
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 均質な発泡状態が得られる発泡アルミニウム
の製造方法を提供する。 【構成】 増粘剤を加えて増粘させた熔融アルミニウム
に発泡剤を加え、これを撹拌してアルミニウムを発泡さ
せる際に、発泡剤を構成する水素化物の量を0.1〜
0.25重量%の範囲に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡アルミニウムの製造
方法に関し、特に均一な発泡状態を得ることのできる製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱的、機械的特性に優れ、そして軽量な
素材としてアルミニウムを発泡させた材料がある。一般
に知られているこの種発泡金属の製造方法は、アルミニ
ウム材料を熔融する工程と、熔融したアルミニウムにカ
ルシウム等を加えて撹拌する増粘工程と、増粘したアル
ミニウムに水素化物を加えてこれを撹拌する発泡工程と
から構成される。
【0003】この発泡材料のひとつ製造例として、特公
平1−51528号が知られている。こゝに示されてい
る方法は、熔融金属としてアルミニウムを使用し、これ
に増粘剤としてカルシウムを加え、発泡剤として水素化
チタンを加えてからこれらを密閉状態のもとで発泡させ
るもので、均一な独立気泡の発泡体を得るために有効な
方法と記されている。
【0004】或る材料を発泡させようとする場合に、そ
の種発泡状態を大きく支配するひとつの要因としては発
泡剤の量が挙げらる。このことは金属の発泡に限らず、
ゴムやプラスチックにしても同様である。上記公報に開
示されているところによれば、発泡剤を構成する水素化
チタンの量は1〜3重量%が適切であるとされ、1重量
%を発泡状態確保のための最低条件、3重量%を均質発
泡のための上限値としている。
【0005】又、同様にアルミニウムの発泡を目的とし
た特公昭50−31082号或いは特開昭47−127
54号等にもこの発泡剤としての水素化チタンの添加量
についての開示が有り、例えば前者によれば好ましい添
加量は、重量%に換算すると4〜40重量%程度とさ
れ、より好ましくは8〜15重量%程度とされている。
更に後者の開示によるとその適切な添加量は0.5〜2
1重量%程度であり、より望ましい添加量は0.6〜
1.2重量%の範囲に設定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらに示さ
れた添加量によって得られる発泡状態は均一ではなく、
実際には例えば泡径が1〜20mmとバラツキが多いも
のであった。従って泡径を均質化するためには長時間の
撹拌を必要とするなど調整が難しく、必ずしも満足の行
くものではなかった。また、密閉装置を必要とするた
め、装置が複雑化し、更に、水素化物の量が多いためコ
ストアップになるという問題がある。
【0007】本発明の目的とするところは、この種発泡
材料に求められている細かな発泡、即ち泡径が0.5〜
2mm程度の発泡と、均質な発泡状態とをアルミニウム
材料に与えることのできる有効な製造方法を提供するも
のであり、また、装置の簡素化ができ、更に、コストダ
ウンが可能な製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、熔融アルミニウムに増粘剤を加えて増粘した
後、発泡剤として水素化物を作用させるアルミニウムの
発泡方法において、水素化物の添加量を0.1〜0.2
5重量%の範囲内に設定したことを特徴とする発泡アル
ミニウムの製造方法を提供するものである。
【0009】〔作用〕本発明において設定したこの0.
1〜0.25重量%の水素化物の添加量は、水素化物と
して水素化チタンを選定するときに特に重要であると共
に前述において引用した何れの先例技術と大きく相違し
且つ予想不可能な添加量であり、従ってこの水素化物の
添加量は本発明者固有の全く新しい発見に基づく設定値
である。同時に、従来困難であった微細且つ均質な発泡
状態を得るための必要不可欠な条件を構成するものであ
る。そして0.1重量%という添加量は泡径0.5〜2
mm程度の独立気泡を均質に分布させるための限界値で
あり、逆に0.25mmという上限値は泡径不均一化を
回避するための限界値として設定されたものである。発
泡剤の本質最適添加量を解明できた結果、微細且つ均一
な発泡状態が得られる。
【0010】
【実施例】
〔実施例1〕図1において、内径120mm、深さ25
0mmのルツボに1916g(95.8重量%)のアル
ミニウムを入れ、ガス炉で加熱熔融してのち、700〜
720℃に保持した(ステップ1)。次いで予めアルミ
ニウム箔に包んで予熱したおいた80g(4.0重量
%)のカルシウムを増粘剤としてこの熔融アルミニウム
に加え、黒鉛製の回転羽根を入れて1600rpmの速
度で3分間撹拌した(ステップ2)。次にこゝに同じく
アルミニウム箔に包んで予熱したおいた水素化チタン4
g(0.2重量%)を添加し、次いで回転羽根を同速度
で15秒間回転させた(ステップ3)。その後上記温度
に1分間保持したのち、これを自然冷却させることによ
り所定の発泡アルミニウムを得た(ステップ4)。得ら
れた発泡アルミニウムを縦割りし、その切断面の発泡状
態を観察した結果、泡径1〜2mmの均質な発泡状態が
確認された。
【0011】〔実施例2〕 ・アルミニウム 1918g(95.9重量%) ・カルシウム 80g( 4.0重量%) ・水素化チタン 2g( 0.1重量%) 以上の各構成材料から実施例1と同一手順をへて発泡ア
ルミニウムを製造した。得られた発泡アルミニウムは泡
径0.5〜1mmの均一に分布した発泡状態を示してい
た。
【0012】〔実施例3〕 ・アルミニウム 1915g(95.75重量%) ・カルシウム 80g( 4.0 重量%) ・水素化チタン 5g( 0.25重量%) この構成材料から実施例1と同一手順により発泡アルミ
ニウムを得た。1〜2mm径の泡が均一に分布した発泡
状態であった。
【0013】次に本発明が設定した発泡剤の添加量範囲
を越える領域において実施した参考例の内容と、その実
施結果について説明する。何れの参考例も製造の手順は
上記実施例1と同じである。 〔参考例1〕 ・アルミニウム 1919g(95.95重量%) ・カルシウム 80g( 4.0 重量%) ・水素化チタン 1g( 0.05重量%) ・発泡状態:径0.5mm以下の泡が局部的に確認され
る程度であり、発泡材料としては成立し得ず。
【0014】〔参考例2〕 ・アルミニウム 1914g(95.7重量%) ・カルシウム 80g( 4.0重量%) ・水素化チタン 6g( 0.3重量%) ・発泡状態:過剰発泡のためルツボから溢れ、泡径も1
〜15mmの不揃いなものであった。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明による発泡ア
ルミニウムの製造方法は、従来知られている水素化物に
よる発泡技術の常識枠から大きく外れた領域において初
めて成立し得たものであり、しかもそれによって得られ
る発泡状態が極めて均質なものであることは、この種ア
ルミニウム材料の活用面を広げるうえで極めて大きく寄
与するものである。そして水素化物の本質添加範囲が従
来の常識に比べて格段に少量の領域であることを発見し
た本発明によれば、元来高価な水素化チタンの節約によ
る経済的副次効果をも当然もたらすものであり、従って
この意味からも本発明は極めて有意義なものであるとい
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す工程図。
【符号の説明】
1 溶解工程 2 増粘工程 3 発泡工程 4 冷却凝固工程

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熔融アルミニウムに増粘剤を加えて増粘し
    た後、発泡剤として水素化物を作用させるアルミニウム
    の発泡方法において、水素化物の添加量を0.1〜0.
    25重量%の範囲内に設定したことを特徴とする発泡ア
    ルミニウムの製造方法。
  2. 【請求項2】前記水素化物が水素化チタンであることを
    特徴とする請求項第1項記載の発泡アルミニウムの製造
    方法。
JP1494595A 1995-02-01 1995-02-01 発泡アルミニウムの製造方法 Pending JPH08209265A (ja)

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