JPH08208012A - グラビティローラコンベヤ - Google Patents

グラビティローラコンベヤ

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JPH08208012A
JPH08208012A JP1532295A JP1532295A JPH08208012A JP H08208012 A JPH08208012 A JP H08208012A JP 1532295 A JP1532295 A JP 1532295A JP 1532295 A JP1532295 A JP 1532295A JP H08208012 A JPH08208012 A JP H08208012A
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JP
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article
roller
braking
rotation axis
conveyor frame
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JP1532295A
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Inventor
Junichi Kaneko
純一 金子
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Toyo Kanetsu KK
Original Assignee
Toyo Kanetsu KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造で複雑な制御等を必要とすること
なく、物品の滑落速度を低下させて均一化する。 【構成】 滑落する物品10の進路Fを搬送方向A左側
方に所定量ずらす制動ローラ30と、搬送方向A右側方
に所定量ずらす制動解除ローラ31が、コンベヤフレー
ム11における回転ローラ20の間に搬送方向Aに沿っ
て交互に配置される。また左側及び右側ガードレール1
2,13が、搬送方向A左右両側に配置される。物品1
0は、進路Fを制動方向L及び制動解除方向R寄りに交
互に変更されるとともに、左側及び右側ガードレール1
2,13に交互に接触して案内され、搬送方向Aに沿っ
て平面視ジグザグに滑落する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送方向に沿うコンベ
ヤフレームの傾斜によって、物品を回転ローラ上で滑落
させて搬送するグラビティローラコンベヤに関し、詳し
くは滑落する物品を減速させるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、従来フローラックに
おいて、案内レール60のローラ61上で滑落する物品
(図示しない)を減速させる装置として、案内レール6
0の所定位置に嵌合された制動部材62の上面に、物品
の滑落方向前方(図中右方)に向かって上方に傾斜する
斜面63を形成し、この斜面63に物品を沿わせること
によって減速させるものがある(実公平4−47131
号公報参照)。斜面63には、合成樹脂又は合成ゴム等
の当接板64が設けられており、当接板64は、斜面6
3の動摩擦抵抗及び静摩擦抵抗を最適に調整し得る。
【0003】また特開平5−43025号公報には、仕
分作業において生じる物品の相互衝突による破損を防止
するための仕分機用シュートとして、物品の滑走速度を
重量に応じて制御するものが記載されている。図6に示
すように、仕分機用シュートにおいては、変位変換機構
70が、重量検知板71の変位に基づいて物品(図示し
ない)の重量を検知し、摩擦制御部72のブレーキロー
ラ73の制動を制御する。これにより、重量の大きな物
品の滑走速度は緩やかに、かつ、軽量な物品の滑走速度
は比較的速くなるように調整され、物品どうしの衝突に
よる破損が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した従来技
術のうち、図5に示す前者の装置では、滑落する物品の
減速を、制動部材62の斜面63に設けられた当接板6
4と物品との間に生じる動摩擦力に頼っているため、所
要の減速度を得られるかどうか、その確実性に欠ける
上、多種多様な重量及び大きさの物品に対して、減速の
ための最適な条件を整えることが極めて困難であった。
すなわち案内レール60のローラ61上を滑落する物品
は、重量にほぼ比例して滑落速度が増大するため、重量
の大きな物品は滑落速度が速く、軽量な物品は滑落速度
が遅くなる傾向にある。したがって例えば、先行した物
品が軽量であり、後続の物品の重量が大きい場合、後続
の重量の大きい物品が先行した軽量な物品に追突して損
傷する等の問題が生じる。そこで物品毎に摩擦抵抗が最
適となるように、例えば斜面63の傾斜角度又は当接板
64の材質及び個数等の変更によって、物品と当接板6
4との間に生じる動摩擦抵抗を調整し、重量の大きい物
品と軽量な物品の滑落速度をできるだけ近づける必要が
ある。しかし物品には、多種多様の重量及び大きさを有
するものがあるため、それら全ての物品について摩擦抵
抗が最適となるような条件を整えることは、極めて困難
であった。
【0005】また図6に示す後者の仕分機用シュートで
は、重量検知板71の変位に基づく摩擦制御部72のブ
レーキローラ73の制動制御によって、物品の滑走速度
が重量に応じて制御されるので、前者の装置のような物
品どうしの衝突等を未然に防止することができる。しか
し構成が複雑であるため、部品点数及び組立工数のいず
れも多くなり、製造コストが増大する上、メインテナン
スも困難になる等の問題があった。
【0006】本発明は、簡易な構造で複雑な制御等を必
要としないものでありながら、物品の滑落速度を低下さ
せて均一化することができ、これによりコスト低減を図
りながら、物品の衝突による損傷等を確実に防止するこ
とができるグラビティローラコンベヤを提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、所
定の搬送方向に沿って傾斜して設けられたコンベヤフレ
ームと、コンベヤフレームに、回転軸が搬送方向と直交
するように回転自在に支持され、載置された物品を搬送
方向に沿って滑落させる複数の回転ローラと、コンベヤ
フレームにおける回転ローラの間に、回転軸の仮想延長
線が回転ローラの回転軸又はその仮想延長線と所定の角
度を以て交差するように回転自在に支持され、滑落する
物品の進路を、回転軸と直交する所定の制動方向寄りに
所定量ずらす制動ローラと、コンベヤフレームにおける
回転ローラの間に、制動ローラと搬送方向に沿って交互
となるように配置されるとともに、回転軸の仮想延長線
が回転ローラの回転軸又はその仮想延長線と所定の角度
を以て交差するように回転自在に支持され、滑落する物
品の進路を、回転軸と直交する所定の制動解除方向寄り
に所定量ずらす制動解除ローラと、コンベヤフレームの
制動方向側に設けられ、制動ローラによって制動方向寄
りに進路をずらされた物品を接触させて案内するととも
に、物品との間に大きな摩擦抵抗を生じる第1のガード
レールと、コンベヤフレームの制動解除方向側に設けら
れ、制動解除ローラによって制動解除方向寄りに進路を
ずらされた物品を接触させて案内する第2のガードレー
ルとを備えたことを特徴とするグラビティローラコンベ
ヤにより達成される。
【0008】
【作用】本発明に係るグラビティローラコンベヤにおい
ては、複数の回転ローラが、載置された物品を所定の搬
送方向に沿って滑落させる。その際、物品は、制動ロー
ラによって、進路を制動ローラの回転軸と直交する所定
の制動方向寄りに所定量ずらされ、滑落速度を低下され
つつ、第1のガードレールに接触する。第1のガードレ
ールは、制動ローラによって制動方向寄りに進路をずら
された物品を接触させて案内するとともに、物品との間
に大きな摩擦抵抗を生じて物品の滑落速度を更に低下さ
せる。第1のガードレールに接触した物品は、制動解除
ローラによって、進路を制動解除ローラの回転軸と直交
する所定の制動解除方向寄りに所定量ずらされ、第2の
ガードレールに接触する。第2のガードレールは、制動
解除ローラによって制動解除方向寄りに進路をずらされ
た物品を接触させて案内する。これにより、あらゆる重
量及び大きさの物品の滑落速度が均一化され、衝突によ
る破損等が確実に防止される。
【0009】
【実施例】以下図示実施例により、本発明を説明する。
図1は、本発明の第1実施例であるグラビティローラコ
ンベヤの要部を示す概略平面図である。この図におい
て、物品10は、所定の搬送方向(矢印A方向)に沿う
コンベヤフレーム11の下方に向かう傾斜によって、回
転ローラ20上を自重で滑落して搬送される。滑落中の
物品10は、制動ローラ30及び制動解除ローラ31に
よって進路Fを搬送方向A左側方及び右側方に交互に変
更されるとともに、搬送方向A両側に設けられたガード
レール12,13に交互に接触して案内され、平面視ジ
グザグに滑落する。
【0010】回転ローラ20はそれぞれ、コンベヤフレ
ーム11に搬送方向Aに沿って所定の間隔をおいて複
数、回転軸21が搬送方向Aと直交するように回転自在
に支持されており、載置された物品10を搬送方向Aに
沿って滑落させる。
【0011】制動ローラ30及び制動解除ローラ31
は、コンベヤフレーム11における回転ローラ20の間
に、所定数の回転ローラ20につき1本又は複数本の割
合(本実施例では3本の回転ローラ20に1本の割合)
で、搬送方向Aに沿って交互に配置される。各ローラ3
0,31はそれぞれ、回転軸32,33の仮想延長線3
4,35が回転ローラ20の回転軸21の仮想延長線2
2と所定の角度θを以て交差するように、コンベヤフレ
ーム11に回転自在に支持される。
【0012】すなわち制動ローラ30の回転軸32の仮
想延長線34は、搬送方向A前方の隣合う回転ローラ2
0の回転軸21の仮想延長線22と、コンベヤフレーム
11の搬送方向A右側において所定の角度θを以て交差
しており、これにより制動ローラ30は、滑落する物品
10の進路Fを、搬送方向Aから制動ローラ30の回転
軸32と直交する矢印L方向(以下、制動方向Lとい
う)寄りに所定量ずらす。制動解除ローラ31の回転軸
33の仮想延長線35は、搬送方向A前方の隣合う回転
ローラ20の回転軸21の仮想延長線22と、コンベヤ
フレーム11の搬送方向A左側において所定の角度θを
以て交差しており、これにより制動ローラ30は、滑落
する物品10の進路Fを、搬送方向Aから制動解除ロー
ラ31の回転軸33と直交する矢印R方向(以下、制動
解除方向Rという)寄りに所定量ずらす。
【0013】ガードレール12,13はそれぞれ、コン
ベヤフレーム11の搬送方向A左右両側に設けられてお
り、滑落する物品10に接触して案内し、コンベヤフレ
ーム11側方への脱落等を防止する。
【0014】すなわち第1のガードレールである搬送方
向A左側のガードレール12(以下、左側ガードレール
12という)は、搬送方向A左側(制動方向L側)に配
置されており、コンベヤフレーム11側の面は、滑落す
る物品10との間に所要の摩擦抵抗が生じるように形成
されている。左側ガードレール12には、制動ローラ3
0によって進路Fを制動方向L寄りに変更された物品1
0が接触して案内される。接触した物品10は、左側ガ
ードレール12との間で所要の摩擦抵抗を生じて減速作
用を受ける。第2のガードレールである搬送方向A右側
のガードレール13(以下、右側ガードレール13とい
う)は、左側ガードレール12とコンベヤフレーム11
を挟んで対向する搬送方向A右側(制動解除方向R側)
に配置されており、コンベヤフレーム11側の面は、滑
落する物品10との間にわずかな摩擦抵抗しか生じない
ように、すなわち摩擦係数が限りなく0に近くなるよう
に形成されている。右側ガードレール13には、制動解
除ローラ31によって進路Fを制動解除方向R寄りに変
更された物品10が接触して案内されるが、接触した物
品10は、右側ガードレール13との間で摩擦抵抗をほ
とんど生じないため、減速作用をほとんど受けることな
く滑落する。
【0015】本実施例の作用を説明する。物品10は、
搬送方向Aに沿うコンベヤフレーム11の傾斜によっ
て、回転ローラ20上を自重で滑落して搬送される。滑
落中の物品10は、制動及び制動解除ローラ30,31
によって、進路Fを搬送方向Aから制動方向L及び制動
解除方向R寄りに交互に所定量ずらされ、搬送方向Aに
沿って平面視ジグザグに滑落する。そして、滑落中の物
品10は進路変更の度に滑落速度を制御され、特に左側
ガードレール12との接触によって滑落速度を低下され
る。すなわち物品10は、進路Fを制動ローラ30によ
って制動方向L寄りにずらされるとともに、左側ガード
レール12に接触して案内され、左側ガードレール12
との間で大きな摩擦抵抗を生じる。これにより物品10
は、滑落速度を大幅に低下させられる。次に物品10
は、制動解除ローラ31によって制動解除方向R寄りに
進路Fをずらされて滑落速度が増加し、右側ガードレー
ル13に接触して案内され、右側ガードレール13との
間で摩擦抵抗をほとんど生じることなく滑落する。
【0016】滑落中の物品10は、重いものほど、制動
及び制動解除ローラ30,31との間で、接触圧力が大
きいことによる大きな摩擦抵抗を生じる。これにより物
品10は、進路Fを搬送方向Aから制動方向L又は制動
解除方向Rとほぼ一致する方向にまで大きく変更され、
進路変更の度に滑落速度を大幅に低下させられる。加え
て物品10は、進路Fを制動ローラ30によって左寄せ
方向L寄りに変更された際、重いものほど左側ガードレ
ール12に大きな圧力を以て接触し、左側ガードレール
12との間で大きな摩擦抵抗を生じて大幅に減速させら
れる。
【0017】つまり物品10はそれぞれ、滑落速度を重
量及び大きさに応じた割合で低下させられ、その減速度
は、主として物品10と各ローラ30,31との間、及
び物品10と左側ガードレール12との間に生じる摩擦
抵抗の大きさに比例する。すなわち物品10が重いほ
ど、各ローラ30,31又は左側ガードレール12との
接触圧力が大きく、生じる摩擦抵抗も大きいため、減速
度が大きくなる。これにより、あらゆる重量及び大きさ
の物品10の滑落速度が均一化され、衝突による破損等
が確実に防止される。
【0018】図2は、本発明の第2実施例であるグラビ
ティローラコンベヤの要部を示す概略平面図である。こ
の図において、制動ローラ40及び制動解除ローラ41
はそれぞれ、複数本(本実施例では3本)に分割されて
おり、分割された各ローラ40,41は、コンベヤフレ
ーム11に設けられたローラフレーム(図示しない)
に、回転軸42,43の仮想延長線44,45が回転ロ
ーラ20の回転軸21と所定の角度θ2を以て交差する
ように回転自在に、かつ、角度θ2を各ローラ40,4
1毎にボルト調整によって変更可能に支持される。その
他の構成は、上記第1実施例と同一である。
【0019】図3は、本発明の第3実施例であるグラビ
ティローラコンベヤの要部を示す概略平面図であり、図
4(a)〜(d)は、その作用を説明するための概略平
面図である。これらの図に示すグラビティローラコンベ
ヤには、第1及び第2実施例の制動ローラ30,40及
び制動解除ローラ31,41に代えて、変位ローラ50
が設けられる。変位ローラ50は、図3に示すように、
回転軸51の仮想延長線52が回転ローラ20の回転軸
21の仮想延長線22と所定の角度θ3を以て交差する
ように回転自在に、コンベヤフレーム11に設けられた
ローラフレーム(図示しない)に支持される。変位ロー
ラ50は、物品10の進路Fを制動解除方向R寄りに所
定量ずらすように設定された位置(図3中実線で示す位
置)から、進路Fを制動方向L寄りに所定量ずらす位置
(図3中二点鎖線で示す位置)まで、平面視反時計方向
に変位可能であり、図示しないバネによって平面視時計
方向に常時付勢される。その他の構成は、上述した第1
実施例と同一である。
【0020】このようなグラビティローラコンベヤにお
いて、物品10が、搬送方向Aに沿うコンベヤフレーム
11の傾斜によって、回転ローラ20上を自重で滑落し
てくると、図4(a)に示すように、変位ローラ50
は、物品10の慣性力によってバネの付勢力に抗して平
面視反時計方向に変位され、物品10の進路Fを制動方
向L寄りに所定量ずらす。進路Fを制動方向L寄りにず
らされた物品10は、図4(b)に示すように、左側ガ
ードレール12に接触して案内されるとともに、左側ガ
ードレール12との間で大きな摩擦抵抗を生じ、滑落速
度を大幅に低下させられる。そして減速作用を受けた物
品10の慣性力が弱まると、図4(c)に示すように、
変位ローラ50は、バネの付勢力による平面視時計方向
への変位によって元の位置まで戻され、物品10の進路
Fを制動解除方向R寄りに所定量ずらす。進路Fを制動
解除方向R寄りにずらされた物品10は、図4(d)に
示すように、右側ガードレール13に接触して案内さ
れ、右側ガードレール13との間で摩擦抵抗をほとんど
生じることなく滑落する。つまり滑落中の物品10は、
変位ローラ50によって、進路Fを搬送方向Aから制動
方向L及び制動解除方向R寄りに交互に所定量ずらされ
て、搬送方向Aに沿って平面視ジグザグに滑落し、進路
変更の度に滑落速度を制御され、特に左側ガードレール
12との接触によって滑落速度を低下される。
【0021】以上のように上記第1及び第2実施例によ
れば、滑落する物品10の進路Fを搬送方向A左側方に
所定量ずらす制動ローラ30,40と、搬送方向A右側
方に所定量ずらす制動解除ローラ31,41が、コンベ
ヤフレーム11における回転ローラ20の間に搬送方向
Aに沿って交互に配置され、かつ、左側及び右側ガード
レール12,13が搬送方向A左右両側に配置されてお
り、滑落する物品10の進路Fを制動方向L及び制動解
除方向R寄りに交互に変更させるとともに、物品10を
左側及び右側ガードレール12,13に交互に接触させ
て案内するので、物品10の滑落速度を重量及び大きさ
に応じた減速度を以て低下させることができる。すなわ
ち物品10は、重いほど、各ローラ30,31,40,
41及び左側ガードレール12との接触圧力が大きく、
それらの間に生じる摩擦抵抗が大きい。したがって物品
10が重いほど、各ローラ30,31,40,41は、
その進路Fをより大きく制動方向L及び制動解除方向R
寄りに交互に変更させて、物品10に大きな減速作用を
与えることができ、かつ、左側ガードレール12は、物
品10との間に生じる摩擦抵抗によって、物品10に大
きな減速作用を与えることができる。つまり物品10が
重いほど、滑落速度をより大きく低下させることができ
る。これにより、簡易な構造で複雑な制御等を必要とせ
ず、コスト低減を図ることができるものでありながら、
あらゆる重量及び大きさの物品10の滑落速度を重量に
応じた減速度を以て低下させて均一化することができ、
物品10の衝突による損傷等を確実に防止することがで
きる。
【0022】また第2実施例によれば、分割された制動
ローラ40及び制動解除ローラ41の回転軸42,43
の仮想延長線44,45が、回転ローラ20の回転軸2
1となす角度θ2を、ボルト調整によって変更すること
ができ、しかも分割された各ローラ40,41毎に設定
することができるので、各ローラ40,41と物品10
との間に生じる摩擦抵抗を各ローラ40,41毎に調整
することができ、かつ、物品10の重量と減速度との関
係も適宜変更することができる。これにより、物品10
の制動制御をより精密に行うことができる。
【0023】更に第3実施例によれば、変位ローラ50
を、回転ローラ20上を自重で滑落中の物品10の慣性
力によって平面視反時計に変位させ、物品10の進路F
を制動方向L寄りに所定量ずらすとともに、バネの付勢
力によって元の位置まで戻し、物品10の進路Fを制動
解除方向R寄りに所定量ずらすので、制動ローラ及び制
動解除ローラを交互に組み合わせて配置する等の必要が
なく、変位ローラ50のみを回転ローラ20の間に設け
るだけで、第1及び第2実施例と同様に、物品10の滑
落速度を重量及び大きさに応じた減速度を以て低下させ
ることができる。これにより、簡易な構造で複雑な制御
等を必要とせず、コスト低減を図ることができるもので
ありながら、あらゆる重量及び大きさの物品10の滑落
速度を重量に応じた減速度を以て低下させて均一化する
ことができ、物品10の衝突による損傷等を確実に防止
することができる。
【0024】なお上記各実施例において、制動ローラ3
0,31、制動解除40,41又は変位ローラ50の表
面に摩擦材(図示しない)を設け、摩擦材の材質及び物
品10との接触面積等を適宜変更することによって、物
品10との間の摩擦抵抗をより精密に調整するように構
成してもよい。これによると、各ローラ30,31,4
0,41,50と物品10との間に生じる摩擦抵抗をよ
り的確に調整できることとなり、各ローラ30,31,
40,41,50による物品10の進路調整と、それに
よる物品10の滑落速度の調整がより精密かつ確実に行
える。また上記各実施例では、制動ローラ30,31、
制動解除40,41又は変位ローラ50を、3本の回転
ローラ20に1本の割合で設けたが、この割合の変更に
よっても物品10の進路F及び滑落速度が変わり、物品
10の重量と減速度の関係が変わるので、搬送距離、搬
送する物品10のうちの主なものの重量及び大きさ等に
基づいて、実験によって慎重に決定することが望まし
い。
【0025】上記各実施例のグラビティローラコンベヤ
は、フローラック(図示しない)内において物品を減速
させつつ搬送する装置として、また各種シュート(図示
しない)として用いることができる。フローラックに適
用される場合、グラビティローラコンベヤは、フローラ
ックの各段における搬入口と搬出口の間に配置され、搬
入口から搬出口に滑落する物品を重量に応じた減速度を
以て減速させて、滑落速度を均一化する。これにより、
先行した物品又は先行して搬出口近傍に滞留する物品へ
の後続物品の衝突等が防止され、衝突等による損傷等が
防止される。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、滑落する
物品の進路を、制動ローラが回転軸と直交する所定の制
動方向寄りに所定量ずらすとともに、制動解除ローラが
回転軸と直交する所定の制動解除方向寄りに所定量ずら
し、更に第1のガードレールが、制動ローラによって制
動方向寄りに進路をずらされた物品を接触させて案内
し、物品との間に大きな摩擦抵抗を生じるとともに、第
2のガードレールが、制動解除ローラによって制動解除
方向寄りに進路をずらされた物品を接触させて案内する
ので、簡易な構造で複雑な制御等を必要としないもので
ありながら、あらゆる重量及び大きさの物品の滑落速度
を低下させて均一化することができる。これによりコス
ト低減を図りながら、物品の衝突による損傷等を確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるグラビティローラコ
ンベヤの要部を示す概略平面図である。
【図2】本発明の第2実施例であるグラビティローラコ
ンベヤの要部を示す概略平面図である。
【図3】本発明の第3実施例であるグラビティローラコ
ンベヤの要部を示す概略平面図である。
【図4】図3のグラビティローラコンベヤの作用を説明
するための概略平面図である。
【図5】従来のフローラックにおける物品の減速装置を
示す分解斜視図である。
【図6】従来の仕分機用シュートを示す概略側面図であ
る。
【符号の説明】
10 物品 11 コンベヤフレーム 12 第1のガードレール(左側ガードレール) 13 第2のガードレール(右側ガードレール) 20 回転ローラ 21 回転軸 22 仮想延長線 30,40 制動ローラ 31,41 制動解除ローラ 32,33 回転軸 34,35 仮想延長線 50 変位ローラ A 物品の搬送方向 F 物品の進路 L 制動方向 R 制動解除方向 θ 第1実施例の制動ローラ及び制動解除ローラの回
転軸の仮想延長線が回転ローラの回転軸の仮想延長線と
なす所定の角度 θ2 第2実施例の制動ローラ及び制動解除ローラの回
転軸の仮想延長線が回転ローラの回転軸となす所定の角
度 θ3 第3実施例の変位ローラの回転軸の仮想延長線が
回転ローラの回転軸の仮想延長線となす所定の角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の搬送方向(A)に沿って傾斜して
    設けられたコンベヤフレーム(11)と、 コンベヤフレーム(11)に、回転軸(21)が搬送方
    向(A)と直交するように回転自在に支持され、載置さ
    れた物品(10)を搬送方向(A)に沿って滑落させる
    複数の回転ローラ(20)と、 コンベヤフレーム(11)における回転ローラ(20)
    の間に、回転軸(32)の仮想延長線(34)が回転ロ
    ーラ(20)の回転軸(21)又はその仮想延長線(2
    2)と所定の角度(θ)を以て交差するように回転自在
    に支持され、滑落する物品(10)の進路(F)を、回
    転軸(32)と直交する所定の制動方向(L)寄りに所
    定量ずらす制動ローラ(30)と、 コンベヤフレーム(11)における回転ローラ(20)
    の間に、制動ローラ(30)と搬送方向(A)に沿って
    交互となるように配置されるとともに、回転軸(33)
    の仮想延長線(35)が回転ローラ(20)の回転軸
    (21)又はその仮想延長線(22)と所定の角度
    (θ)を以て交差するように回転自在に支持され、滑落
    する物品(10)の進路(F)を、回転軸(33)と直
    交する所定の制動解除方向(R)寄りに所定量ずらす制
    動解除ローラ(31)と、 コンベヤフレーム(11)の制動方向(L)側に設けら
    れ、制動ローラ(30)によって制動方向(L)寄りに
    進路(F)をずらされた物品(10)を接触させて案内
    するとともに、物品(10)との間に大きな摩擦抵抗を
    生じる第1のガードレール(12)と、 コンベヤフレーム(11)の制動解除方向(R)側に設
    けられ、制動解除ローラ(31)によって制動解除方向
    (R)寄りに進路(F)をずらされた物品(10)を接
    触させて案内する第2のガードレール(13)とを備え
    たことを特徴とするグラビティローラコンベヤ。
JP1532295A 1995-02-01 1995-02-01 グラビティローラコンベヤ Withdrawn JPH08208012A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019016591A1 (de) 2017-07-21 2019-01-24 Hansueli Christen Kastenrutsche für eine endstellenvorrichtung
CN111437969A (zh) * 2020-04-10 2020-07-24 台州巨东精密铸造有限公司 一种废钢破碎系统

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