JPH08207885A - 船室の構造 - Google Patents

船室の構造

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JPH08207885A
JPH08207885A JP1813595A JP1813595A JPH08207885A JP H08207885 A JPH08207885 A JP H08207885A JP 1813595 A JP1813595 A JP 1813595A JP 1813595 A JP1813595 A JP 1813595A JP H08207885 A JPH08207885 A JP H08207885A
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JP
Japan
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cabin
hull
window frame
frame member
adhesive
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JP1813595A
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English (en)
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Keiji Nakagawa
恵二 中川
Toshiji Yamada
利治 山田
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】構築作業を容易にすることができ、内部の乗員
に圧迫感を与えないようにする船室の構造を提供する。 【構成】船体1上に突出した船室3の構造において、ガ
ラス21〜28を取り付けたサッシ16〜20を互いに
接合して周囲部14を形成し、周囲部14上に屋根15
を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モーターボートなど
の船舶の船室の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モーターボートの製造工程におい
ては、船室の屋根および壁部をデッキと一体にFRP
(繊維強化プラスチック)によって成形し、その後、壁
部から窓穴および出入口を繰り抜き、その縁部をトリミ
ングし、ガラスを装着したサッシを窓穴および出入口に
取り付けることによって船室を構築している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、窓穴および出
入口を繰り抜いて、その縁部をトリミングする作業には
時間がかかり、しかも精度よくこれを行うのは面倒であ
った。さらに、壁部の成形精度あるいは窓穴および出入
口のトリミングの精度によっては、サッシの取付け作業
が困難になる場合があった。また、従来の船室は、FR
P製の壁部から繰り抜くという工程上、窓をあまり大き
くできなかったために、中に入った乗員に圧迫感を与え
ていた。
【0004】この発明は前記の事情を考慮してなされた
ものであり、構築作業を容易にすることができ、内部の
乗員に圧迫感を与えないようにする船室の構造を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明にあっては、船体上に突出し
た船室の構造であって、複数の透明体と、これらの透明
体を支持する窓枠部材とを接合して船室の周囲部を形成
し、この周囲部上に屋根を取り付けたことを特徴として
いる。請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記
載の構成に加えて、前記周囲部が、前記船室の左面と前
面の左側をなす左方構成体と、右面と前面の右側をなす
右方構成体と、後面をなす後方構成体とから構成されて
おり、あらかじめ窓枠部材と透明体とから、前記左方構
成体、右方構成体および後方構成体を形成し、前記左方
構成体、右方構成体および後方構成体を互いに接合しな
がら、前記船体に取り付けて前記周囲部を形成したこと
を特徴としている。請求項3に記載の発明にあっては、
請求項1または2に記載の構成に加えて、前記窓枠部材
は前記船体に対して接着後も弾力性を維持する接着剤に
よって接着されており、前記透明体は前記窓枠部材に対
して接着後も弾力性を維持する接着剤によって接着され
ていることを特徴としている。請求項4に記載の発明に
あっては、請求項3に記載の構成に加えて、前記窓枠部
材と前記船体との間、および前記窓枠部材と前記透明体
との間には所定の厚さを持つダムラバーが配設されてい
ることを特徴としている。請求項5に記載の発明にあっ
ては、請求項4に記載の構成に加えて、前記窓枠部材と
前記船体との間のダムラバーは、前記窓枠部材と前記船
体とを接着する前記接着剤の長手方向の両側に配設され
ていることを特徴としている。請求項6に記載の発明に
あっては、請求項1ないし5のいずれかに記載の構成に
加えて、前記窓枠部材の下端に膨出部を形成すると共
に、前記膨出部と前記船体との接触面を平面としたこと
を特徴としている。
【0006】
【作用】請求項1に記載の発明にあっては、透明体と窓
枠部材とを接合することよって、船室の周囲部が形成さ
れる。したがって、従来の窓穴および出入口を繰り抜い
て、その縁部をトリミングする作業を完全に排除するこ
とができ、作業時間を短縮できると共に作業が容易とな
る。また、従来のように窓穴および出入口を有する壁部
の寸法精度によって、窓枠の取付けが困難になることが
ない。さらに、窓を大きくすることができるので、船室
の内部の乗員に圧迫感を与えることを防止できる。請求
項2に記載の発明にあっては、左方構成体、右方構成体
および後方構成体の3つの部材を互いに接合しながら、
船体に取り付けるために、例えば左側の窓枠、右側の窓
枠、前面の窓枠および後面の窓枠の4つの部材を互いに
接合する場合に比べて、部材相互の位置を合わせて、船
室の体裁を整えることが容易である。特に、窓枠部材お
よび透明体を傾斜させて配置する場合に、これは便利で
ある。請求項3に記載の発明にあっては、窓枠部材と船
体との間に介在する弾力性のある接着剤、および窓枠部
材と透明体との間に介在する弾力性のある接着剤によっ
て、船体に加わる衝撃や振動が吸収されるために、ガラ
スなどである透明体を保護することが可能である。請求
項4に記載の発明にあっては、ダムラバーによって、窓
枠部材と船体との間の接着剤、および窓枠部材と透明体
との間の接着剤の厚さを確保することができる。また、
ダムラバー自体が弾力性を有するために、前記の衝撃や
振動の吸収効果を損なうことがない。請求項5に記載の
発明にあっては、接着剤をダムラバーによって挟むため
に、接着剤の流出を確実に防止することが可能である。
請求項6に記載の発明にあっては、窓枠部材の下端に膨
出部を形成したことにより、窓枠部材の強度を向上させ
ることができると共に、接触部の面積を大きくとって、
接触部の強度を向上させ、船室を確実に支持することが
できる。
【0007】
【実施例】
(1) 実施例の構成 A.モーターボート全体の構成 以下、図面を参照してこの発明の一実施例について説明
する。まず、図1および図2は実施例に係るモーターボ
ートを示す。このモーターボートは、FRP製の船体1
と、船体1の上部外縁に接合されたFRP製の甲板2を
備えている。さらにこのモーターボートには、甲板2か
ら突き出した船室3が設けられている。船体1内には、
各種の船具を収納する収納室やイケスなどが設けられて
おり、甲板2にはこれらの収納室やイケスのハッチ4〜
10が取り付けられている。船尾11には、モーターボ
ートの推進力を与える船外機12が取り付けられてお
り、船外機12を左右に回動させることによりモーター
ボートの進行方向を変えられるようになっている。
【0008】B.船室の構成 さて、船室3は、甲板2から上方に立設された周囲部1
4とFRP製の屋根15とを備えている。図3および図
4に示すように、周囲部14は、アルミニウム製のサッ
シおよびこのサッシで支持されたガラス16〜24と後
部ドア25によって構成されている。ここでサッシは、
下桟(窓枠部材)26〜30、縦桟(窓枠部材)31〜
39、および上桟(窓枠部材)41〜45によって構成
されている。下桟26〜30のうち、下桟26〜20は
甲板2の口縁部2aに取り付けられており、下桟30
は、船体1内の縦通材(後述する)に形成された支持部
50に取り付けられている。
【0009】ここで周囲部14を構成する各部材相互、
ならびに船体1および屋根15への取付けは次のように
なされている。まず、図5を参照し、下桟26〜29、
ガラス18〜21、および上桟41〜44の取付けにつ
いて説明する。図5は、図3におけるV−V線に沿って矢
視した図であり、下桟27とガラス19と上桟42を示
すが、下桟26,28,29、ガラス18,20,21
および上桟41,43,44の取付け状態も、実質的に
は同様である。下桟26〜29および上桟41〜44に
は、それぞれ上方および下方に突き出した細長い突出部
51,52が設けられており、突出部51,52の片面
に接着剤53によってガラス18〜21が接着されてい
る。この接着剤53は、アルミニウムとガラスとを接着
するのに好適なシリコン系の接着剤であり、接着後も弾
力性を維持する。上桟41〜44側の接着剤53の下方
および下桟26〜29側の接着剤53の上方には、接着
剤53の厚さを確保するために、ダムラバー54が配設
されている。
【0010】下桟26〜29の下面は、甲板2の口縁部
2aに接着剤55によって接着されている。接着剤55
はFRPとアルミニウムとを接着するのに好適なウレタ
ン系の接着剤であり、接着後も弾力性を維持する。接着
剤55の長手方向の両側には、接着剤55の流出防止、
接着剤55の厚さの確保および水の侵入防止のために、
ダムラバー56が配設されている。また、同様にして、
上桟41〜44の上面には屋根15が接着されている。
なお、下桟26〜29および上桟41〜44には、ダム
ラバー54,56を係止するための凸部57が形成され
ている。
【0011】次に、図6を参照し、下桟26,29とガ
ラス16,17,22,23と上桟41,44の取付け
について説明する。図6は図3におけるVI−VI線に沿っ
て矢視した図であり、下桟29とガラス22,23を示
すが、下桟26とガラス16,17の取付け状態も、実
質的には同様である。また、ここでは下桟29を甲板2
の口縁部2aに取り付ける状態を示すが、上桟41,4
4に屋根15を取り付ける状態は図6の上下を逆転させ
たものと同様である。
【0012】下桟26,29の下面は、上述のようにダ
ムラバー56に挟まれた接着剤55によって口縁部2a
に接着されている。下桟26,29の突出部51には、
上述のガラス18〜21の取付けと同様に、接着剤53
によってガラス17,22が接着されている。その一
方、下桟26,29には、嵌合溝58が設けられてお
り、この嵌合溝58にガラス16,23が嵌め入れられ
て摺動するようになされている。したがって、船室3に
おいてはガラス16,23を開放できる。なお、図3お
よび図4に示すように、サッシ16におけるガラス2
2,23の間、およびサッシ19におけるガラス26,
27の間には、ピラー45が設けられ、このピラー45
が下桟35,上桟36を連結している。
【0013】次いで、図7を参照し、下桟30、ガラス
24、後部ドア25および上桟45の取付けについて説
明する。下桟30の下面は、接着後も弾力性を維持する
シリコン系の接着剤59によって支持部50に接着され
ている。また、ガラス24は、下桟30から上方に突出
する突出部60および上桟45から下方に突出する突出
部61に、上述のシリコン系の接着剤53によって接着
されている。ここで下桟30の方の接着剤53の上側お
よび上桟45の方の接着剤53の下側には、ダムラバー
54が配設されている。また、下桟30および上桟45
には、レール63が形成されており、これらのレール6
3に後部ドア25が嵌め込まれることにより、後部ドア
25が摺動可能になっている。そして、上桟45の上面
は、上述の上桟41〜44と同様に、ダムラバー56で
挟まれたウレタン系の接着剤55によって屋根15に接
着されている。
【0014】次に、ガラスと縦桟の取付け、および桟同
士の取付けについて説明する。図8は、図3におけるVI
II部拡大断面図であり、ガラス24と縦桟39の取付
け、縦桟39と縦桟31の取付け、および縦桟31とガ
ラス16の取付けの状態を示す。他のガラスと縦桟の取
付け、および桟同士の取付けも、これと同様である。ま
ず、縦桟39は断面がほぼL字形になされており、その
一辺に接着剤53によってガラス24が接着されてい
る。また、縦桟39の他辺には、シリコン系の接着剤5
9によって縦桟31が接着されている。縦桟31は断面
が扇形の空洞状であり、縦桟31〜39と接着されてい
る辺とは別の辺に横方向に突出する突出部64が形成さ
れている。そして、突出部64に接着剤53によってガ
ラス16が接着されている。なお、符号54,57は、
ダムラバーと凸部を示す。
【0015】図5ないし図7に示すように、下桟26〜
30の下端および上桟41〜45の上端には、膨出部6
6が形成されている。これにより、下桟26〜30およ
び上桟41〜45の強度を大きくすることができると共
に、下桟26〜30と口縁部2aの接触部を大きくとっ
て船室を確実に支持することができ、かつ上桟41〜4
5と屋根15の接触部の面積を大きくとって屋根15を
確実に支持することができる。
【0016】C.船体内部の構成 図9は、甲板2、船室3などの船体1よりも上にある部
材を省略し、船体1と船体1の内部に配設された縦通材
70を示す平面図である。また、図10は、船体1と縦
通材70を示す側面図である。図9において、斜線部は
縦通材70が船体1の内壁と密着する部位を示し、他の
部分は船体1から浮き上がった部位を示す。斜線部のう
ち、符号71はフランジを示す。なお、符号50は、前
述の下桟30を支持する支持部を示す。
【0017】縦通材70は、FRPによって薄肉に一体
成形されており、前記のように立体的になされているこ
とによって、横方向や上下方向の衝撃に耐えられるよう
になっている。この縦通材70が船体1内に配置されて
いることによって、船体1は補強されている。なお、縦
通材70および船体1の素材として用いるFRPは、ポ
リエステルを母材とするものである。
【0018】図11に示すように、縦通材70のフラン
ジ71を含めた斜線部は、接着剤で船体1の内壁に接着
されている。ここで使用する接着剤は、ポリエステルに
パウダーを混ぜて粘性を与えたものである。
【0019】(2)実施例の構築工程 A.船体1と縦通材70の接合 次いで、この実施例に係るモーターボートの製造工程に
ついて説明する。まず、船体1内に接着剤を塗布し、位
置を調節しながら縦通材70を船体1内部に配置するこ
とによって、縦通材70を船体1に接着する。ここで、
接着剤は縦通材70の図9中の斜線部の適宜な位置に対
応するように塗布しておく。船体1の内壁および縦通材
70の裏面は、共にFRPの繊維が露出した面のままと
されており、サンダーなどにより粗面化しなくても前記
の接着剤によって接着可能である。
【0020】従来、縦通材を船体に固定するには、ガラ
ス繊維製の帯を縦通材と船体に接着しなければならなか
ったが、縦通材の位置を合わせること、例えば縦通材の
左右の高さを合わせることが困難であり、場合によって
は大きな力がかかって帯が切断されることもあった。ま
た、帯を縦通材の表面と船体の内壁に掛け渡して接着し
ていたが、縦通材の表面は、繊維が露出していない平滑
な面であるから、接着性を向上させるために、サンダー
などで粗面化する必要があり面倒であった。
【0021】この実施例では、船体1の内壁と密着する
フランジ71を縦通材70に一体成形しており、フラン
ジ71の粗い裏面を利用して船体1に接着するから、縦
通材70の固定が非常に容易である。また、FRPの粗
い面同士を接着するようにしているので、FRPの母材
と同成分を有する接着剤すなわちポリエステルにパウダ
ーを混ぜたものだけで接着可能であり、比較的高価なシ
リコン系やウレタン系の接着剤を使用しなくてもよい。
したがって、作業効率も向上する。
【0022】B.船室の組立 次いで、船体1に甲板2を載せて両者を接合し、船室3
を組み立てる。ここでは、あらかじめ左方構成体72、
右方構成体73および後方構成体74(図3)を形成す
る。左方構成体72は、船室3の左面と前面の左側をな
す下桟26,27、縦桟31〜33、上桟41,42、
ガラス16〜19から構成する。右方構成体73は、船
室3の右面と前面の右側をなす下桟28,29、縦桟3
5〜37、上桟43,44、ガラス20〜23から構成
する。なお、中央の縦桟34は、構成体72,73のど
ちらかにに取り付けておく。後方構成体74は、船室3
の後面をなす下桟30、縦桟38,39、上桟45、ガ
ラス24および後部ドア25から構成する。これらのガ
ラス、後部ドア、桟の取付けの仕方は、前記の通りであ
る。
【0023】そして、これらの左方構成体72、右方構
成体73および後方構成体74の縦桟を互いに接合しな
がら、甲板2の口縁部2aおよび縦通材70の支持部5
0上に左方構成体72、右方構成体73および後方構成
体74を接合することによって、船室3の周囲部14を
完成させる。
【0024】このように、3つの構成体から周囲部14
を組み上げているのは、次の理由による。すなわち、船
体の前後の面と、左右の面とをなす4つの構成体から船
室3を組み上げることも考えられるが、そのようにする
と、接合部分となる隅の縦桟33,35が傾斜している
ために、前面と左右の面の位置合わせが極めて困難にな
るからである。この実施例では、3つの構成体から船室
3を組み上げるようにしていること、および接合部分で
傾斜の大きい部分が中央の縦桟34の付近だけであるこ
とによって、構成体の位置を合わせて、船室3の体裁を
整えることが容易である。
【0025】この後、屋根15を周囲部14に接合し、
船室3を完成させる。以上のようにガラスと桟とを接合
することよって、周囲部14が形成される。したがっ
て、従来の窓穴および出入口を繰り抜いて、その縁部を
トリミングする作業を完全に排除することができ、作業
時間を短縮できると共に作業が容易となる。また、従来
のように窓穴および出入口を有する壁部の寸法精度によ
って、窓枠の取付けが困難になることがない。さらに、
窓を大きくすることができるので、船室の内部の乗員に
圧迫感を与えることを防止できる。
【0026】また、この実施例では、桟26〜39,4
1〜45と口縁部2a,支持部50との間に介在する弾
力性のある接着剤55,59、および桟26〜39,4
1〜45とガラス16〜24との間に介在する弾力性の
ある接着剤56によって、船体1に加わる衝撃や振動が
吸収されるために、ガラス16〜24を保護することが
可能である。また、ダムラバー54,56によって、こ
れらの接着剤55,56の厚さを確保することができ
る。また、ダムラバー54,56自体が弾力性を有する
ために、前記の衝撃や振動の吸収効果を損なうことがな
い。特に、ダムラバー56は、接着剤55を挟むように
配置されており、接着剤55の流出を確実に防止してい
るという効果がある。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にあって
は、従来の窓穴および出入口を繰り抜いて、その縁部を
トリミングする作業を完全に排除することができ、作業
時間を短縮できると共に作業が容易となる。また、従来
のように窓穴および出入口を有する壁部の寸法精度によ
って、窓枠の取付けが困難になることがない。さらに、
窓を大きくすることができるので、船室の内部の乗員に
圧迫感を与えることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る船室を備えたモー
ターボートを示す平面図である。
【図2】 前記モーターボートの側面図である。
【図3】 前記船室の屋根を除いた平面図である。
【図4】 前記船室の屋根を除いた側面図である。
【図5】 図3のV−V線矢視断面図である。
【図6】 図3のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】 図3のVII−VII線矢視断面図である。
【図8】 図3のVIII部拡大断面図である。
【図9】 前記モーターボートの船体と縦通材を示す平
面図である。
【図10】 前記船体と縦通材を示す側面図である。
【図11】 図9におけるXI−XI線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 船体 2 甲板 3 船室 14 周囲部 15 屋根 16〜24 ガラス(透明体) 25 後部ドア 26〜30 下桟(窓枠部材) 31〜39 縦桟(窓枠部材) 41〜45 上桟(窓枠部材) 53,55,59 接着剤 54,56 ダムラバー 72 左方構成体 73 右方構成体 74 後方構成体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体上に突出した船室の構造であって、
    複数の透明体と、これらの透明体を支持する窓枠部材と
    を接合して船室の周囲部を形成し、この周囲部上に屋根
    を取り付けたことを特徴とする船室の構造。
  2. 【請求項2】 前記周囲部が、前記船室の左面と前面の
    左側をなす左方構成体と、右面と前面の右側をなす右方
    構成体と、後面をなす後方構成体とから構成されてお
    り、 あらかじめ窓枠部材と透明体とから、前記左方構成体、
    右方構成体および後方構成体を形成し、 前記左方構成体、右方構成体および後方構成体を互いに
    接合しながら、前記船体に取り付けて前記周囲部を形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の船室の構造。
  3. 【請求項3】 前記窓枠部材は前記船体に対して接着後
    も弾力性を維持する接着剤によって接着されており、前
    記透明体は前記窓枠部材に対して接着後も弾力性を維持
    する接着剤によって接着されていることを特徴とする請
    求項1または2に記載の船室の構造。
  4. 【請求項4】 前記窓枠部材と前記船体との間、および
    前記窓枠部材と前記透明体との間には所定の厚さを持つ
    ダムラバーが配設されていることを特徴とする請求項3
    に記載の船室の構造。
  5. 【請求項5】 前記窓枠部材と前記船体との間のダムラ
    バーは、前記窓枠部材と前記船体とを接着する前記接着
    剤の長手方向の両側に配設されていることを特徴とする
    請求項4に記載の船室の構造。
  6. 【請求項6】 前記窓枠部材の下端に膨出部を形成する
    と共に、前記膨出部と前記船体との接触面を平面とした
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
    船室の構造。
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