JPH08206495A - 乾燥剤、並びにその用途 - Google Patents

乾燥剤、並びにその用途

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JPH08206495A
JPH08206495A JP1720795A JP1720795A JPH08206495A JP H08206495 A JPH08206495 A JP H08206495A JP 1720795 A JP1720795 A JP 1720795A JP 1720795 A JP1720795 A JP 1720795A JP H08206495 A JPH08206495 A JP H08206495A
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JP
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zeolite
desiccant
hfc32
type
ion exchange
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Nobuhiro Ogawa
小川展弘
Keiji Itabashi
板橋慶治
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本願発明の目的は、上記問題点を解決する新規
な乾燥剤、特にジフルオロメタン(HFC32)の乾燥
に適する新規な乾燥剤を提供することにある。 【構成】金属カチオンとして少なくともセシウムイオン
を含有するゼオライト乾燥剤、又は、金属カチオンとし
て少なくともセシウムイオンを有するゼオライトとそれ
を結合するバインダーからなる乾燥剤であり、乾燥剤に
より乾燥される物質の一部又は全部がふっ素、水素及び
炭素、又はふっ素、水素、塩素及び炭素からなる化合
物、特にジフルオロメタン(HFC32)、又は少なく
ともジフルオロメタン(HFC32)を含む混合物であ
る乾燥剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学的に不安定で分解さ
れ易い化合物を分解することなく乾燥することができる
乾燥剤(脱水剤)に関するものであり、例えば代替フロ
ン冷媒の乾燥剤に関するものである。
【0002】特にその成分の一部として少なくともジフ
ルオロメタン(HFC32)を含有する代替フロン冷媒
に対して優れた性能を発揮する乾燥剤を提供するもので
ある。代替フロンとは、オゾン層破壊による環境破壊が
指摘されている塩素含有フロンに代る物質の総称であ
り、塩素を含まず、水素、弗素及び炭素だけからなる弗
化炭化水素をいう。
【0003】具体的には、HFC32、HFC125、
HFC134、HFC134a、HFC143、HFC
143a、HFC152a、HFC161、HFC22
7等が有望なものとして挙げられる。
【0004】この様な代替フロンの中で特にHFC32
は冷凍能力が高い反面、化学的に不安定で分解し易いこ
とが知られている。
【0005】
【従来の技術】従来、冷凍装置の冷媒としては塩素系フ
ロンが広く用いられてきた。しかし近年、オゾン層破壊
による地球温暖化の環境問題から、塩素系フロンの撤廃
並びに代替冷媒への転換が進められている。
【0006】塩素系フロンの代替冷媒としては、塩素を
含まず、オゾン破壊係数が小さい弗化炭化水素が着目さ
れており、例えばテトラフルオロエタン(HFC134
a)が既に実用化されている。
【0007】しかしHFC134aは冷凍能力に劣るた
め、最近になって、より冷凍能力の高いジフルオロメタ
ン(HFC32)が注目されている。
【0008】従来、フロン冷媒を用いる冷凍装置では、
水分による冷凍機油の劣化、及び水分氷結による冷凍機
内ラインの閉塞による機械的トラブルの問題をなくすた
め乾燥剤が用いられてきた。
【0009】フロン冷媒の乾燥剤としてはシリカゲルや
合成ゼオライトが一般的であり、特に金属カチオンとし
てナトリウムイオンを有する4A型ゼオライト、又はナ
トリウムイオンとカリウムイオンを含有する3Aゼオラ
イトが良く知られている。
【0010】しかし先に示した代替フロン類は化学的に
不安定なため、従来のゼオライト乾燥剤を用いた場合、
ゼオライトの触媒作用によってフロンが分解してしまう
という問題が生じた。
【0011】特に冷凍能力の高いHFC32ではその分
解が顕著であるため、従来のゼオライトでは直ちに分解
してしまい、これに適用できる乾燥剤の開発が熱望され
ていた。
【0012】冷凍能力の高いジフルオロメタン(以下、
HFC32と記述)は、化学的に不安定であるため、従
来の乾燥剤を用いると分解してしまい、冷凍機の機械的
トラブルとなるという問題を有していた。
【0013】本発明者らは先にHFC32が吸着されに
くい乾燥剤としてゼオライトの細孔をHFC32の分子
サイズより小さく制御した乾燥剤を既に提案している
(特願平6ー265077)。
【0014】しかし、ゼオライトの細孔径は結晶の格子
振動によって常に変動しているため、HFC32分子を
ゼオライト中に全く入らないように制御することは困難
であった。
【0015】またゼオライト乾燥剤を珪酸アルカリに含
浸して細孔径を制御するという公知の手法(特公昭38
−18824明細書内第1頁12行)を用いた乾燥剤
(特開平6−327968)も再提案されているが、こ
れも同様にHFC32分子をゼオライト中に全く入らな
いように制御することは困難であった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、上
記問題点を解決する新規な乾燥剤、特にHFC32の乾
燥に適する新規な乾燥剤を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者は、HFC32
とゼオライトの物性に関して鋭意検討を重ねた結果、ゼ
オライト中でのHFC32の分解は、ゼオライトの交換
イオンによって異なることを見出し、特にセシウムイオ
ン交換ゼオライトではHFC32の分解性が著しく低減
できることを見出し、本発明を完成するに至ったもので
ある。
【0018】本発明の乾燥剤のゼオライトは水分を吸着
し得るゼオライトであれば何でもよく、合成ゼオライト
(Si/Al比が2〜10の様なハイシリカゼオライト
も含む。)でも良いし、また天然ゼオライトでも使用で
きる。
【0019】使用できる一般的なアルミノ珪酸塩として
は例えば、A型、X型、Y型、HS型、ZK−5型、B
型、Ω型、P型、S型、R型、G型、D型、T型、L
型、W型、PW型、F型、LOSOD型、ZSM−5、
モルデナイト、チャバサイト、エオリナイト、クリノプ
チライト、フォージャサイト、グメリナイト、ブリュー
ステライト、エディングトナイト、エピスチルバイト、
フェリエライト、ガロナイト、ヒューランダイト、ルー
モンナイト、レビナイト、メソライト、ナトライト、ポ
ーリングナイト、スコレサイト、スチルバイト、等が例
示できる。
【0020】本発明のゼオライトは金属イオンとして少
なくともセシウムイオンを含まなければならない。
【0021】セシウムイオンの含有量は特に限定されな
いが、セシウムイオンの交換比率は高い方が好ましく、
全交換イオンの0.1%以上、特に33%以上であるこ
とが好ましい。
【0022】セシウムイオン交換の上限は100%まで
であるが、イオン交換が容易なのは70%までである。
【0023】本発明の剤の用途は乾燥剤であるため、水
分の吸着能力を持つことが必要であり、特に温度25
℃、湿度80%における飽和水分吸着量が0.5重量%
以上あることが好ましい。水分吸着量が0.5重量%未
満では乾燥剤としては性能が不十分である。
【0024】温度25℃、湿度80%に於ける飽和水分
吸着量の測定方法は、温度25℃、湿度80%の雰囲
気、例えば過飽和の塩化アンモニウム水溶液の飽和蒸気
圧を入れた真空デシケーター中に本発明の乾燥剤を入
れ、減圧後16時間以上放置した後の重量をA、次に水
分を吸着した該乾燥剤を900℃で完全脱水した後の重
量をBとし、計算式 (A−B)×100/Bで算出さ
れる値で表される。
【0025】本発明の乾燥剤はゼオライト単身、又はゼ
オライトを成形したものいずれでも良い。ゼオライトの
成型にはバインダーとして粘土系バインダー又はシリカ
バインダーを用いることが一般的である。粘土系バイン
ダーとしてはカオリン系粘土が例示でき、カオリン鉱
物、蛇紋石鉱物、チャモサイト、アメサイト、グリーナ
ライト、クロンステダイト、加水ハロイサイト、ハロイ
サイト、カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、ク
リソタイル、アンチゴライト、ゼットリッツカオリン、
コーンウオールカオリン、ジョージアカオリン、香港カ
オリン、朝鮮カオリン、復州粘土、木櫛粘土、蛙目粘
土、勢多カオリン、岩手カオリン、肘折カオリン、指宿
カオリン、関白カオリン等、あるいはこれらから選択さ
れる2種以上の混合物を例示することができる。また用
いる粘土バインダーがカオリン粘土に限定されるもので
ないことはいうまでもない。
【0026】乾燥剤の形状も特に限定されず、円柱状、
角柱状、球状等が例示できる。またゼオライトと粘土の
混練比率も特に限定はないが、ゼオライトに対する粘土
の比率が1重量%から40重量%、特に20重量%から
40重量%程度が一般的である。
【0027】次に本発明の乾燥剤の製法の一例について
説明する。
【0028】本発明の乾燥剤に含まれるゼオライトはセ
シウムイオンを含有するが、これはゼオライトをセシウ
ムイオンを含有する溶液でイオン交換することによって
達成できる。
【0029】セシウムイオンを含有する溶液としては、
セシウム塩の水溶液が使用でき、塩化物、硫酸塩、硝酸
塩、有機酸塩等が例示できる。イオン交換溶液中のセシ
ウムイオン濃度は濃い方が効率がよく、0.01N以上
であることが好ましい。
【0030】イオン交換の方法も特に限定されないが、
撹拌を伴うバッチ浸漬やイオン交換塔での流通式の交換
法が例示できる。
【0031】イオン交換の温度は高い方が効率が良く、
室温(20℃)から100℃、特に30℃から90℃の
範囲が好ましい。
【0032】イオン交換の時間は、イオン交換溶液の濃
度、交換温度、交換方法によっても異なるが、一般に1
時間以上100時間以下、特に4時間から20時間の範
囲である。
【0033】また上述のイオン交換は、ゼオライト粉末
の状態で実施してもよいし、成形した後に実施してもよ
い。
【0034】ゼオライト粉末の成形は、ゼオライトのみ
を加圧成形しても良いが、強度を保つため上述の成形バ
インダー(粘土)を用いて成形することが一般的であ
る。
【0035】成形方法は特に限定されず、例えば転動造
粒、押出し成形、プレス成形等が例示できる。
【0036】乾燥剤は、そのまま用いても良いが、天然
の粘土鉱物をバインダーとして用いた場合、粘土がHF
C32の分解性を促進する場合があるため、乾燥剤を珪
酸アルカリに含浸処理し、粘土表面をHFC32の分解
について不活性化することが好ましい。乾燥剤を珪酸ア
ルカリに含浸して用いることは公知の手法である(特公
昭38−18824)。
【0037】イオン交換、又はイオン交換とアルカリ処
理を施した乾燥剤は、乾燥した後、300℃以上で熱処
理し、脱水することにより乾燥剤とする。熱処理温度は
300℃以上800℃以下、特に350℃以上700℃
以下が好ましい。熱処理温度が800℃以上ではゼオラ
イトの細孔が閉塞してしまい、水を吸着しないので乾燥
剤として使用できない。一方、300℃以下では脱水に
長時間を要し、経済的でない。
【0038】熱処理雰囲気も特に限定されず、大気中、
酸素中、不活性雰囲気中等が使用できるが、熱処理雰囲
気に水分(水蒸気)を導入し、ゼオライトの細孔径を低
減させ、ゼオライトへのHFC32の吸着量を低減させ
ることも可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明の乾燥剤は、HFC32の分解性
が低く、かつ十分な水分吸着量を有するため、HFC3
2を含む冷媒の乾燥剤として優れた性能を発揮する。ま
た乾燥される物質としてHFC32に限らず、化学的に
不安定で分解され易い化合物全般について使用できる乾
燥剤となり得るものである。
【0040】
【実施例】次に本発明を具体的な実施例により説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0041】実施例1 [粉末調製]金属カチオンとしてNaを含有するA型ゼ
オライトを、塩化物セシウム水溶液(濃度各1N)で7
0℃16時間イオン交換した後、水洗、乾燥した。イオ
ン交換率はICP法で測定した。
【0042】[水分吸着量評価]調製したゼオライト粉
末を600℃で2時間脱水した後、25℃、湿度80%
の条件下で16時間吸湿させ水分吸着量を測定した。水
分吸着量は明細書内記載の方法で算出した。
【0043】[HFC32分解特性評価]脱水した粉末
1.0gを1気圧のヘリウム雰囲気中、HFC32ガス
分圧15mmHg、温度300℃において石英製密閉容
器内で1時間接触させ、HFC32の分解率(濃度低
下)を測定した。
【0044】HFC32ガスの濃度測定はガスクロ法に
より測定した。HFC32は300℃ではゼオライトが
なくても若干分解するため、分解率はゼオライトなしの
場合の分解率をさし引いた値とした。
【0045】イオン交換率、水分吸着量、HFC32分
解性を表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】金属カチオンとしてセシウムを用いた場
合、乾燥剤として十分な水分吸着量を有し、なおかつH
FC32の分解性が低かった。
【0048】実施例2 金属カチオンとしてナトリウムを含有するフォージャサ
イト(X型)ゼオライトを実施例1と同様の方法でイオ
ン交換し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1
に示した。
【0049】実施例1同様、十分な水分吸着量を有し、
なおかつHFC32の分解性は低かった。
【0050】実施例3 温度25℃湿度80%の雰囲気下で16時間水和したセ
シウムイオン交換したA型ゼオライト粉末を実施例1と
同様の方法でHFC32の分解率(濃度低下)を測定し
た。そのHFC32分解性を表1に示した。
【0051】ゼオライトの水和の有無にかかわらずHF
C32の分解率は低かった。
【0052】実施例4 以下の方法でナトリウムを含有するP型ゼオライト及び
HS型ゼオライトを合成し、セシウムとイオン交換を実
施した。
【0053】水ガラス、アルミン酸ナトリウム、苛性ソ
ーダ及び水を原料として、表2に示す仕込み組成及び反
応条件でP型ゼオライト及びHS型ゼオライトを合成し
た。
【0054】
【表2】
【0055】反応物を濾過、水洗及び乾燥した後、X線
回折にて分析したところ、反応物は不純物を含まないP
型ゼオライト及びHS型ゼオライトであることが確認さ
れた。
【0056】次に、これらのゼオライトを、70℃のセ
シウムの塩化物水溶液(濃度1N)に16時間浸漬して
イオン交換し、乾燥した。イオン交換率はICP法によ
り測定した。実施例1と同様の評価を行い、結果を表1
に示した。
【0057】実施例5 実施例1で調製したCs交換A型ゼオライトにカオリン
粘土を20部添加し、転動造粒によって直径2mmのビ
ーズを調製した。次に20%珪酸カリウム水溶液に含浸
した後、乾燥し、600℃で熱処理し乾燥剤とした。該
乾燥剤を用い、冷媒用乾燥剤の耐久試験として一般的な
シールドチューブテストを実施した。
【0058】乾燥剤1g、HFC32冷媒4gを容積3
5ccの密閉ガラス管に封入し、65℃で30日保持し
た。テスト後の乾燥剤内のF濃度を測定したところ、7
00ppmであり、HFC32はほとんど分解していな
かった。
【0059】実施例6 Si/Al比が6であるゼオライトL(東ソー株式会社
製 商品名 HSZ500KOA)粉末1.0gを1N
の塩化セシウム水溶液でイオン交換し、交換率50%の
セシウム交換L型ゼオライトを調製した。該粉末を乾燥
し、600℃で脱水処理した後、実施例1と同様の条件
でHFC32の分解率(濃度低下)を評価した。
【0060】該粉末は水分吸着量8%、HFC32分解
率は4%であった。該粉末は十分な水分吸着量を有し、
かつHFC32の分解性が低いためHFC32乾燥用ゼ
オライトとして適していた。
【0061】実施例7 実施例6で用いたゼオライトを用い、実施例5と同様の
方法で乾燥剤ビーズを調製し、シールドチューブテスト
を実施した。シールドチューブテスト条件は実施例5と
同様とした。
【0062】テスト後の乾燥剤内のF濃度を測定したと
ころ、500ppmであり、HFC32はほとんど分解
していなかった。
【0063】実施例8 Si/Al比が5.5であるゼオライトY(東ソー株式
会社製 商品名 HSZ320NAA)粉末1.0gを
1Nの塩化セシウム水溶液でイオン交換し、交換率40
%のセシウム交換Y型ゼオライトを調製した。該粉末を
乾燥し、600℃で脱水処理した後、実施例1と同様の
条件でHFC32の分解率(濃度低下)を評価した。
【0064】該粉末は水分吸着量14%、HFC32分
解率は4%であった。該粉末は十分な水分吸着量を有
し、かつHFC32の分解性が低いためHFC32乾燥
用ゼオライトとして適していた。
【0065】実施例9 実施例8で用いたゼオライトを用い、実施例5と同様の
方法で乾燥剤ビーズを調製し、シールドチューブテスト
を実施した。シールドチューブテスト条件は実施例5と
同様とした。
【0066】テスト後の乾燥剤内のF濃度を測定したと
ころ、600ppmであり、HFC32はほとんど分解
していなかった。
【0067】比較例1 金属カチオンとしてNaを含有するA型ゼオライトを、
アルカリ金属、アルカリ土類金属及びアンモニアの塩化
物水溶液(濃度各1N)で70℃16時間イオン交換し
た後、水洗、乾燥した。実施例1と同様の方法によって
イオン交換率、水分吸着量及びHFC32分解特性を評
価した。結果を表1に示した。
【0068】いずれのゼオライトも水分吸着量は十分で
あったが、セシウムイオン交換ゼオライトに較べてHF
C32の分解性が高かった。
【0069】比較例2 金属カチオンとしてナトリウムを含有するフォージャサ
イト(X型)ゼオライト、及びアンモニウム交換X型ゼ
オライトについて実施例1と同様の評価を行った。その
結果を表1に示した。
【0070】比較例1と同様に、水分吸着量は十分であ
ったが、セシウムイオン交換の場合に比べてHFC32
の分解性が高かった。
【0071】比較例3 温度25℃湿度80%の雰囲気下で16時間水和したカ
リウムイオン交換したA型ゼオライト粉末を実施例と同
様の条件でHFC32の分解率(濃度低下)を測定し
た。その結果を表1に示した。
【0072】金属カチオンとしてカリウムとナトリウム
を有する水和ゼオライトではHFC32の分解率は著し
く増大した。
【0073】比較例4 比較例1のK交換A型ゼオライトを用い、実施例5と同
様の方法でビーズ乾燥剤の成形及びシールドチューブテ
ストを実施した。シールドチューブテスト条件は実施例
4と同様とした。
【0074】テスト後の乾燥剤中のF濃度は1.5%
で、HFC32が多く分解していた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属カチオンとして少なくともセシウムイ
    オンを含有するゼオライト乾燥剤。
  2. 【請求項2】金属カチオンとして少なくともセシウムイ
    オンを有するゼオライトとそれを結合するバインダーか
    らなる乾燥剤。
  3. 【請求項3】乾燥剤により乾燥される物質の一部又は全
    部がふっ素、水素及び炭素、又はふっ素、水素、塩素及
    び炭素からなる化合物である請求項1又は請求項2に記
    載の乾燥剤。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のふっ素、水素及び炭素か
    らなる化合物がジフルオロメタン(HFC32)、又は
    少なくともジフルオロメタン(HFC32)を含む混合
    物である請求項3に記載の乾燥剤。
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Cited By (3)

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