JPH08206375A - 表皮材貼付け方法及びその装置 - Google Patents

表皮材貼付け方法及びその装置

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JPH08206375A
JPH08206375A JP1712195A JP1712195A JPH08206375A JP H08206375 A JPH08206375 A JP H08206375A JP 1712195 A JP1712195 A JP 1712195A JP 1712195 A JP1712195 A JP 1712195A JP H08206375 A JPH08206375 A JP H08206375A
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JP
Japan
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skin material
base material
air nozzle
adhesive
bag
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Withdrawn
Application number
JP1712195A
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English (en)
Inventor
Masaya Maruyama
賢弥 丸山
Tetsuo Itashige
哲夫 板重
Yoshio Kawai
芳雄 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nanjo Auto Interior Co Ltd
Original Assignee
Nanjo Auto Interior Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クッション性を有する基材7に表皮材4をホッ
トメルト型接着剤によって貼付ける方法を提供する。 【構成】表皮材4の裏面にホットメルト型接着剤を付着
させ、該表皮材4の接着剤が付着している部位の周囲の
うちの一箇所を残して他の部分を基材7に固定すること
により、該表皮材と基材との間に当該一箇所が出入口と
なり他の部分が塞がれた袋を形成し、該袋に上記出入口
からエアノズルを挿入し、該エアノズルから熱風を上記
袋内に吹き出させることによって、上記表皮材裏面の接
着剤を溶融させるとともに上記基材の接着面を加熱し、
上記エアノズルから熱風を吹き出させながら該エアノズ
ルを上記袋から抜いていき、且つ該エアノズルを抜きな
がら上記表皮材4を基材7の接着面に外部から押し付け
ていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材に表皮材を貼付け
る方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1には、自動車の座席のシートボトム
1が示されている。このシートボトム1は、図2に示す
ように、シートトリム2がシートボトム本体3に張られ
たものである。シートトリム2は、布や合成皮革、ある
いは本革等によって形成されている中央、及び左右の各
表皮材4〜6と、発泡ウレタン等によるクッション材8
に裏基布9が固着されてなる基材7とが重ねられたもの
である。このようなシートトリム2は、次のようにして
製作される。
【0003】すなわち、1枚の表皮材用シートから上記
表皮材4〜6が裁断され、これらの端部の表面同士が重
ねられて縫い糸10によって縫い合わされ、次に左右の
表皮材5,6が中央の表皮材4の上に重ねられた状態で
縫い糸11によって基材7の裏基布9に縫い付けられ、
次に、左右の表皮材5,6が基材7のクッション材8の
上に被せられた状態で、左右の表皮材5,6の表面側か
ら縫い糸12によって上記裏基布9に縫い付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記方法によって得ら
れるシートトリムでは、表皮材は互いの縫い合わせ部分
のみ、つまり周辺部のみがクッション材に固定されたも
のになる。従って、乗員がシート上に座りあるいは該シ
ートから立ち上がった際に、表皮材、特に最も力を受け
る中央の表皮材がクッション材に対してずれ、該表皮材
に折れ皺が発生することがある。
【0005】これに対して、表皮材をクッション材にホ
ットメルト型の接着剤によって接着することが考えられ
るが、表皮材の裏面に接着剤を塗布してクッション材に
重ね、表皮材の上から熱を加えても接着不良を招き易
い。すなわち、良好な接着を得るには当該接着剤を加熱
溶融させるとともに、クッション材の接着面も加熱する
必要があるが、該クッション材には表皮材を通して熱を
伝えなければならないから充分に加熱することが難し
く、充分に加熱すべく加熱力を高めれば表皮材の熱変形
を招くことになる。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
上記課題に対して、従来の外部加熱方式に変えて内部加
熱方式を採用したものである。以下、特許請求の範囲の
各請求項に係る発明について具体的に説明する。
【0007】<請求項1に係る発明>この発明は、表皮
材を基材に貼付ける方法であって、上記表皮材の裏面に
ホットメルト型接着剤を付け、上記表皮材の接着剤が付
けられている部位の周囲のうちの一箇所を残して他の部
分を基材に固定することにより、該表皮材と基材との間
に当該一箇所が出入口となり他の部分が塞がれた袋を形
成し、上記袋に上記出入口からエアノズルを挿入し、上
記エアノズルによって熱風を上記袋内に吹き込むことに
より、上記表皮材裏面の接着剤を溶融させるとともに上
記基材の接着面を加熱し、上記エアノズルから熱風を吹
き出させながら該エアノズルを上記袋から抜いていき、
且つ該エアノズルを抜きながら上記表皮材を基材の接着
面に外部から押し付けていくことを特徴とする。
【0008】当該発明の場合、熱風がエアノズルによっ
て袋内に、つまり表皮材の裏面と基材の接着面との間に
直接供給されるから、表皮材裏面のホットメルト型接着
剤の溶融と基材の接着面の加熱とを効率良く行なうこと
ができ、基材を加熱するために表皮材を必要以上に加熱
する必要はない。また、基材と表皮材とによって袋を形
成するようにしたから、上記エアノズルから吹き出され
た熱風は外部に逃げずに当該袋内にこもり易く熱効率が
よい。上記熱風を吹き出しているエアノズルを上記袋か
ら抜きながら表皮材を基材に押し付けていくから、表皮
材の接着剤を溶融させた状態を保ちながら、基材の接着
面が冷える前に該表皮材を基材に接着させることができ
る。
【0009】上記エアノズルの吹出口が上記袋の出入口
付近に至った場合には、該出入口からの熱風の逃げが多
くなるが、その場合には、該エアノズルの抜取速度を遅
くし又は抜取を一旦停止することによって袋の出入口付
近を充分に加熱するようにすれば良い。
【0010】ここに、上記袋の形成において、上記出入
口以外の部分の閉塞、つまり袋の周縁における表皮材の
基材への固定は簡単なものでよく、密閉することは要し
ない。
【0011】<請求項2に係る発明>この発明は、上記
請求項1に係る発明を、自動車のシートトリム用の基材
に対する表皮材の貼付けに応用してなる貼付け方法であ
って、クッション材からなる基材を成形する一方、1枚
の表皮材用シートから上記シートトリムの各部の表面を
構成する複数の表皮材をそれぞれ裁断し、上記複数の表
皮材のうちの一つの表皮材の裏面にホットメルト型接着
剤を付け、上記接着剤が付けられた表皮材を上記基材の
該当する箇所に被せ、該接着剤が付けられた部分の周囲
のうちの一箇所を残して他の部分を該基材に縫い付ける
ことにより、該表皮材と基材との間に当該一箇所が出入
口となり他の部分が塞がれた袋を形成し、上記袋に上記
出入口からエアノズルを挿入し、上記エアノズルによっ
て熱風を上記袋内に吹き込むことにより、上記表皮材裏
面の接着剤を溶融させるとともに上記基材の接着面を加
熱し、上記エアノズルから熱風を吹き出させながら該エ
アノズルを上記袋から抜いていき、且つ該エアノズルを
抜きながら上記表皮材を基材の接着面に外部から押し付
けていくことによって上記基材と表皮材とを上記接着剤
によって接着し、上記基材に接着された表皮材の上記出
入口部分を他の表皮材と共に当該基材に縫い付けること
を特徴とする。
【0012】当該発明において、シートトリムの表面を
複数の表皮材によって覆うようにするのは、接着剤によ
る表皮材の接着はシートトリムの全面にわたって行なう
必要はなく、乗員の乗り降りの際に大きな力を受ける一
部の表皮材について行なえば充分であってその方がコス
ト的に有利になるからである。
【0013】当該方法によって得られるシートトリムは
表皮材がクッション材に接着したものになるから、乗員
の乗り降りによって表皮材に折れ皺が発生しても、クッ
ション材の復元力によって該表皮材の皺部分が延ばさ
れ、該折れ皺は直に解消されることになる。
【0014】表皮材の裏面にホットメルト型接着剤を付
ける手段としては、例えばメッシュ状になったホットメ
ルト接着剤シートを表皮材の裏面に貼付けする方法、又
は溶融状態のホットメルト型接着剤を吐出する接着剤ガ
ンを表皮材の裏面において円を描きながら縦又は横に移
動させることによって該接着剤を細い幅でスパイラル状
に付ける方法を採用することが好適である。
【0015】このように接着剤を表皮材の裏面にメッシ
ュ状にあるいはスパイラル状に付けることが好適である
のは、フィルム状のものを用いて表皮材の全面を基材側
に接着させると、該接着剤の固化によって表皮材全体が
硬くなりシートボトムにソフト感(柔らかさ)がなくな
るためである。
【0016】表皮材と基材とによる袋の形成について
は、表皮材を基材に縫い付けることによって行なってい
るが、この縫い付け部は完全密封にはならないものの熱
風の逃げを少なくする上では充分である。また、この縫
い付けによって表皮材を基材に確実に固定することがで
きる。
【0017】<請求項3に係る発明>この発明は、上記
請求項1又は請求項2に記載されている表皮材貼付け方
法に使用する表皮材貼付け装置であって、上記表皮材と
基材との間に形成された袋に挿入されるエアノズルと、
上記エアノズルに接続された熱風供給手段と、上記表皮
材及び基材と、上記エアノズルとのうちの一方を他方に
対して上記袋から上記エアノズルが抜けるように移動さ
せる移動手段と上記エアノズルの前方に配置され上記熱
風で加熱された上記表皮材の袋部を基材に押し付ける押
圧手段とを備えていることを特徴とする。
【0018】当該発明においては、エアノズルを袋内に
挿入し、熱風供給手段によってエアノズルに熱風を送っ
て袋内に吹き出させ、該熱風によって表皮材裏面のホッ
トメルト型接着剤及び基材の接着面を加熱し、移動手段
よってエアノズルを袋から抜きながら押圧手段によって
表皮材の袋部を基材に押し付けて接着する。
【0019】<請求項4に係る発明>この発明は、上記
請求項3に記載されている表皮材貼付け装置において、
上記エアノズルに冷風を供給する冷風供給手段が接続さ
れ又は上記エアノズルの壁に冷水通路が設けられ該冷水
通路に冷水供給手段が接続されていることを特徴とする
表皮材貼付け装置である。
【0020】当該発明の場合、エアノズルに熱風を供給
して袋内に吹き出させることによって表皮材の接着剤や
基材を速やかに所定温度まで加熱することができるとと
もに、エアノズルへの冷風や冷水の供給によって上記袋
内に吹き出すエアの温度を調整することができ、表皮材
や接着剤あるいは基材の異常過熱を防止することができ
る。すなわち、上記熱風のみの供給であれば、上記接着
剤等が所定温度に到達した後に過熱を防止すべく熱風の
供給を停止しても、暫くは温度上昇が続くが、上述の如
く冷風を供給するようにすれば、異常昇温を積極的に防
止することができ、また、エアノズルが異常に過熱され
ると、このエアノズル自体によってホットメルト型接着
剤が溶けて該ノズルに付着し該ノズルの挿入ができなく
なるが、このようなエアノズルの異常過熱も避けること
ができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、表皮材と
基材との間に袋を形成し、該袋に上記出入口からエアノ
ズルを挿入して熱風を吹き出させることによって、上記
表皮材裏面の接着剤を溶融させるとともに上記基材の接
着面を加熱し、この熱風を吹き出しているエアノズルを
上記袋から抜きなから、上記表皮材を基材の接着面に押
し付けていくようにしたから、表皮材裏面の接着剤と基
材の接着面とを内側から直接的に加熱することができ、
表皮材の過熱を招くことなく上記接着剤及び基材の接着
面を効率良く加熱し、表皮材を基材に確実に接着させる
ことができる。
【0022】請求項2に係る発明によれば、クッション
材からなる基材を成形する一方、1枚の表皮材用シート
から裁断した複数の表皮材のうちの一つの表皮材の裏面
にホットメルト型接着剤を付け、縫い付けによって袋を
形成し、上記基材に表皮材を接着した後、該表皮材の出
入口部分を他の表皮材と共に当該基材に縫い付けるよう
にしたから、表皮材の必要部位のみを基材のクッション
材に接着させることができ、このため、コスト高を招く
ことなく乗員の乗り降りによる表皮材の皺よりを防止す
ることができ、また、基材上での表皮材全体のずれにつ
いては縫い付けによって確実に防止することができ、さ
らにメッシュ状になったホットメルト接着剤シートを用
い、あるいは接着剤をスパイラル状に塗布するようにす
れば、表皮材が硬くなることを防止することができるこ
とになる。
【0023】請求項3に係る発明によれば、表皮材と基
材との間に形成された袋に挿入されるエアノズルと、該
エアノズルに接続された熱風供給手段と、上記袋からエ
アノズルを抜くための移動手段と、熱風で加熱された表
皮材の袋部を基材に押し付ける押圧手段とを備えている
から、上記請求項1又は請求項2に記載されている表皮
材貼付け方法を実施し、所期の効果を得ることができ
る。
【0024】請求項4に係る発明によれば、エアノズル
に冷風又は冷水を供給する冷却手段を備えているから、
表皮材や接着剤あるいは基材の異常過熱、あるいはエア
ノズルの異常過熱を招くことなく、表皮材の接着剤や基
材を速やかに所定温度まで加熱して表皮材を基材に接着
させることができるようになる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0026】図3には図1に示す自動車のシートボトム
1のシートトリム2が示されている。このシートトリム
2は、図4及び図5に示す基材7に中央及び左右の表皮
材4〜6を張ったものである。基材7は、クッション材
8の裏面に裏基布9を貼付けしたプレス成形品であっ
て、周辺に薄肉の縁7aが形成されているとともに、中
央に2本の縦溝7b,7bが形成され、該両縦溝7b,
7bを結ぶ3本の横溝7cが前後に間隔をおいて形成さ
れている。以下、上記シートトリム2の製造方法及び製
造装置を製造工程順に具体的に説明する。
【0027】<中央表皮材4への接着剤の仮付け>中央
表皮材4は前後に別れた4つの表皮材4a〜4dよりな
る。この工程は、上記4つの表皮材4a〜4dのうちの
前から2番目の表皮材4bの裏面にホットメルト型接着
剤を仮付けするものであって、図6に示す仮付け装置2
1を用いて行なわれる。
【0028】同装置21において、22は下送りベル
ト、23は上押えベルトである。下送りベルト22は駆
動プーリ24と従動プーリ25とに巻き掛けられたエン
ドレスのゴムベルトである。上押えベルト23は、プー
リ26,27に巻き掛けられたエンドレスのゴムベルト
であって、上記下送りベルト22のキャリア面に接触し
該下送りベルト22に従動するようになっている。上押
えベルト23の手前側のプーリ26はヒータを内蔵した
ものである。上押えベルト23の上方には熱反射板28
が設けられ、また、これらのベルト22,23及び反射
板28を囲むようにカバー29が設けられている。
【0029】当該仮付けにあたっては、表皮材4bの裏
面を上に向け、該裏面の中央にメッシュ状のホットメル
ト型接着剤シート31を載せ、その上に離型紙32を載
せて上記下送りベルト22と上押えベルト23との間に
差し込む。これにより、当該接着剤シート31はヒータ
内臓のプーリ26によって加熱・加圧され、表皮材4b
の裏面に仮付けされた状態となって、先方へ送り出され
る。
【0030】上記メッシュ状ホットメルト型接着剤シー
ト31は20g/m2 目付品であり、上記ヒータ内臓プ
ーリ26の表面温度は70℃であり、溶着のための時間
は7秒とした。70℃は当該接着剤の軟化温度であり、
この工程は単なる仮付けであるため、加熱温度を比較的
低い温度にしているものである。また、仮付け温度が高
くなると接着剤が表皮材4bに全部吸収されて後工程で
の基材7への接着不良を招くからである。
【0031】<中央表皮材4の基材7への縫い付け>上
記表皮材4a〜4dの各々の相隣る前後の縁の表面同士
を重ねて縫い合わせ、次に該縫い合わせ部を基材7の横
溝7cにおいて裏基布9に縫い付け、さらに、表皮材4
a〜4dの表面側から上記裏基布9に縫い付ける(図1
参照。なお、同図は中央表皮材4と左右の表皮材5,6
との接続部を示すが、縫い付けの態様は同じであ
る。)。そして、この4枚の表皮材4a〜4dのうち上
記接着剤シート31が仮付けされた表皮材4bの一方の
側縁を基材7の縦溝7bにおいて裏基布9に縫い付け
る。これにより、この表皮材4bと基材7との間に、そ
の周縁の3辺が当該縫い付けによって塞がれ、他の一辺
が出入口33として開口した袋34が形成されることに
なる。
【0032】<表皮材4bと基材7との接着>この工程
は、上記中央表皮材4の中央部を基材7のクッション材
8の表面に上記接着剤によって接着する工程であり、図
8〜図13に示す装置によって行なわれる。
【0033】−装置について− 図8において、35は基材7に中央表皮材4が張られた
中間製品36を載せる支持台、37は上記袋34に挿入
されるエアノズル、38は基材7を把持しエアノズル3
7から外していくための可動クランプ、39はその際の
中間製品36の蛇行を防止するガイド、40は中央表皮
材4の袋部を基材7に押し付ける押圧ローラである。
【0034】エアノズル37は、図9及び図10に示す
ように、断面矩形の薄形のものであって、支持台35の
上方に配置されていて、エアを先端の吹出口37aの全
体から均等に吹き出すことができるように内部が基端側
から先端側へ向かって末広がり状に配置された複数の整
流板37bによって仕切られている。このエアノズル3
7の基端にはアダプタ41によって熱風供給手段42と
冷風供給手段としてのエア供給管43とが接続されてい
る。熱風供給手段42はファン42aの前方にヒータ4
2bを配置してなるものであり、エア供給管43にはエ
ア源(図示省略)が接続されている。
【0035】上記ヒータ42bは200〜430℃に設
定されており、上記エアノズル37に熱風のみを供給し
ているときの吹出口37aから出るエア温度は120〜
130℃程度である。上記エア供給管43によって冷風
を供給するときには、該冷風の供給と上記熱風供給手段
42による熱風の供給とが交互に行なわれるものであ
り、そのときの上記吹出口37aより吹き出されるエア
の温度は100〜110℃になるように、この熱風及び
冷風の供給が制御される。
【0036】また、上記エアノズル37の上方には、別
に冷風供給ノズル44がその吹出口を該エアノズル37
の上面に向けて配設されている。
【0037】可動クランプ38は、固定アーム45とそ
の基端部上方に水平ピンで上下動するように設けられた
可動アーム46とを備え、該可動アーム46にリンク式
の手動操作手段47が結合されている。この操作手段4
7と可動アーム46との間には、可動アーム46を、固
定アームと共に中間製品36を把持したクランプ状態と
該クランプを解除した解除状態とに保持する引張スプリ
ング47aが張られている。そして、この可動クランプ
38はレール48にチェーン式コンベヤ(図示省略)に
よって上記エアノズル37の長手方向の前後に移動可能
に支持されている。
【0038】ガイド39は、図11に示すように、上記
基材7の相隣る横溝7c,7cの間隔に相当する間隔を
もってエアノズル37の長手方向に延びる2本の垂直な
ガイド板39a,39aを連結板39bによって連結し
たものであり、当該装置の機枠(図示省略)に支持され
ている。
【0039】上記押圧ローラ40は、上記エアノズル3
7の前方に配置されており、該押圧ローラ40の下方の
上記支持体35の上には上記中間製品36の袋部分を支
持する受台49が設けられている。すなわち、上記押圧
ローラ40は受台49の上方の待機位置と受台49上に
下降した作動位置との間で昇降するように設けられてい
る。押圧ローラ40の両側部には中間製品36の基材7
の横溝7c,7cに嵌まり、該中間製品36を移動させ
る際の蛇行を防止するフランジ40a,40aが設けら
れている。
【0040】また、上記受台49には、上記中間製品3
6の載置を検出する第1光電管51と、可動クランプ3
8によって中間製品36がエアノズル37の下方より前
方に出たことを検出する第2光電管52とが設けられて
いる。上記第1光電管51は上記熱風供給手段42及び
エア供給管43による熱風及び冷風の供給を停止させる
ためのものであり、第2光電管52は熱風の供給を停止
させるためのものである。
【0041】上記支持台35にセットされた中間製品3
6を上記可動クランプ38がクランプするときのスター
ト位置の下方には第1リミットスイッチ53が設けられ
ている。この第1リミットスイッチ53は、可動クラン
プ38の可動アーム46をクランプ位置に作動させた際
に操作手段47に結合されたレバー50に押されて作動
し、当該装置の自動運転の準備完了信号を出力する。
【0042】また、上記可動クランプ38の上記スター
ト位置への移動を検出する第2リミットスイッチ54、
可動クランプ38の中間停止位置への移動を検出する第
3リミットスイッチ55、及び可動クランプ38のエン
ド位置(終点)への移動を検出する第4リミットスイッ
チ56が、上記レール48に沿って配設されている。上
記中間停止位置は、図13に示すように上記エアノズル
37が上記袋34から抜ける直前位置である。また、上
記エンド位置には上記可動クランプ38のレバー50を
下方から突き上げて当該クランプを解除する解除用シリ
ンダ装置57が設けられている。
【0043】<上記装置による表皮材4bと基材7との
接着について>当該装置を起動させると、上記エアノズ
ル37に熱風と冷風とが交互に送られ該エアノズル37
の吹出口37aから100〜110℃のエアが吹き出
す。またエアノズル37は冷風供給ノズル44から吹き
出される冷風によって過熱が防止される。
【0044】中間製品36の袋34に上記エアノズル3
7を挿入すべく該中間製品36を上記受台49の上に持
ってくると、そのことが第1光電管51によって検出さ
れて上記熱風及び冷風の吹き出しが止まる。従って、作
業者は熱風等に邪魔されることなく、図11に示すよう
に、中間製品36をエアノズル37が袋34の奥まで挿
入されたセット状態にすることができる。可動クランプ
38はスタート位置に移動し、そのことが第2リミット
スイッチ54によって検出されて該可動クランプ38は
スタート位置に停止する。
【0045】操作手段47にて可動アーム46を下ろし
て中間製品36の端部を把持させると、第1リミットス
イッチ53がレバー50に押されて作動し当該装置の自
動運転の準備完了信号を出力する。これによって、作業
者がスタートボタン(図示省略)を押すと、押圧ローラ
40が下降し、エアノズル37の吹出口37aからの熱
風の吹き出しが始まる。
【0046】上記熱風によって、中間製品36の袋34
を構成する表皮材4bの裏面の接着剤が溶融し始めると
ともに、基材7のクッション材8の接着面が加熱され
る。この熱風の吹き出しから6秒後に可動クランプ38
がエンド位置に向かって一定速度で移動し始める。従っ
て、上記表皮材4bの袋部と基材7のクッション材8と
は、図12に示すように、袋34の奥の方から押圧ロー
ラ40に押さえ付けられて上記溶融した接着剤によって
接着されていくことになる。
【0047】上記可動クランプ38が中間停止位置に至
ると、そのことが第3リミットスイッチ55によって検
出されて、該可動クランプ38の移動が2秒間停止す
る。この停止は図13に示すようにエアノズル37の吹
出口37aが上記袋34の出入口33の付近に至ったと
きに行なわれるものである。このときは、エアノズル3
7からの熱風が該出入口33から外部に逃げる量が多く
なるが、上述の如く可動クランプ38の停止によって当
該状態が2秒間続くため、この出入口33付近の表皮材
4bの裏面の接着剤及び基材7のクッション材8も充分
に加熱されることになる。
【0048】上記中間停止の後、上記可動クランプ38
は今度は先の移動速度よりも速い速度でエンド位置に向
かって移動する。それに伴って、上記中間製品36は上
記袋34の残りの部分が押圧ローラ40によって押圧さ
れ、表皮材4bと基材7のクッション材8とが接着され
ていく。ここで、上記可動クランプ38の移動速度を速
くしているのは、加熱溶融している接着剤が冷却固化す
る前に当該中間製品36を取り出して、手作業によって
上記袋部の接着を完全なものにするためである。
【0049】上記可動クランプ38がエンド位置に至る
と、そのことが第4リミットスイッチ56によって検出
されて該可動クランプ38の移動が停止するとともに、
シリンダ装置57が作動してレバー50を押し上げ、可
動クランプ38による中間製品36のクランプを解除さ
せる。これにより、中間製品36を取り出すことができ
る。一方、上記可動クランプ38の移動によって上記中
間製品36が第2光電管52の上から外れると、エアノ
ズル37からの熱風の吹き出しが停止し、エア供給管4
3からの冷風のみがエアノズル37から吹き出される状
態になる。この状態は1.5秒続き、その後、当初の熱
風と冷風との交互吹き出しの状態に変わる。また、押圧
ローラ40は待機位置に上昇する。
【0050】<他の表皮材の縫い付け>上記中央表皮材
4の側縁と左右の表皮材5,6の側縁の表面同士を重ね
て該重なり部分を縫い糸10によって縫い合わせ、次に
該縫い合わせ部分を縫い糸11によって基材7の裏基布
9に縫い付け、さらに、左右の表皮材5,6を基材7の
クッション材8の上に被せた状態で、左右の表皮材5,
6の表面側から縫い糸12によって縫い付ける。
【0051】なお、上記実施例では、メッシュ状のホッ
トメルト型接着剤を用いたが、接着剤ガンを用いてホッ
トメルト型接着剤を表皮材の裏面にスパイラル状に塗布
する場合には、溶融温度100〜220℃程度の接着剤
を用い、塗布量を20g/m2 程度とすればよい。
【0052】また、エアノズル37を水冷にする場合に
は例えば図14に示す構造とすればよい。すなわち、こ
の例では、エアノズル37の上壁側を二重壁としてその
間に冷水管59を配管し、該冷水管59に冷水供給源を
接続している。冷水管59をエアノズル37の上側に設
けるのは、この上側に表皮材がくるためであり、該表皮
材の裏面の接着剤の溶融防止に効果的になるからであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のシートボトムの斜視図
【図2】図1のA−A線において一部省略して示す断面
【図3】シートトリムの斜視図
【図4】基材の平面図
【図5】基材の断面図
【図6】接着材シート仮付け装置の断面図
【図7】中央表皮材を張った基材と左右の表皮材とを示
す斜視図
【図8】表皮材貼付け装置の側面図
【図9】エアノズル及びアダプタを示す平面図
【図10】エアノズル、ガイド及び冷風供給ノズルを示
す斜視図
【図11】表皮材貼付け装置に中間製品をセットした状
態を示す一部省略した斜視図
【図12】表皮材を基材に貼付けしている途中の状態を
示す斜視図
【図13】表皮材の基材への貼付けにおいて中間製品の
移動を停止する中間停止状態を示す斜視図
【図14】エアノズルの水冷構造を示す斜視図
【符号の説明】
1 シートボトム 2 シートトリム 3 シートボトム本体 4〜6 表皮材 4a〜4d 中央表皮材 7 基材 8 クッション材 9 裏基布 10〜12 縫い糸 21 仮付け装置 22 下送りベルト 23 上押えベルト 26 ヒータ内臓プーリ 28 反射板 31 ホットメルト型接着剤シート 32 離型紙 33 出入口 34 袋 35 支持台 36 中間製品 37 エアノズル 38 可動クランプ 39 ガイド 40 押圧ローラ 41 アダプタ 42 熱風供給手段 43 エア供給管(冷風供給手段) 45 固定アーム 46 可動アーム 47 操作手段 48 レール 49 受台 51 第1光電管 52 第2光電管 53〜56 リミットスイッチ 57 解除用シリンダ装置 59 冷水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮材を基材に貼付ける方法であって、 上記表皮材の裏面にホットメルト型接着剤を付け、 上記表皮材の接着剤が付けられている部位の周囲のうち
    の一箇所を残して他の部分を基材に固定することによ
    り、該表皮材と基材との間に当該一箇所が出入口となり
    他の部分が塞がれた袋を形成し、 上記袋に上記出入口からエアノズルを挿入し、 上記エアノズルによって熱風を上記袋内に吹き込むこと
    により、上記表皮材裏面の接着剤を溶融させるとともに
    上記基材の接着面を加熱し、 上記エアノズルから熱風を吹き出させながら該エアノズ
    ルを上記袋から抜いていき、且つ該エアノズルを抜きな
    がら上記表皮材を基材の接着面に外部から押し付けてい
    くことを特徴とする表皮材貼付け方法。
  2. 【請求項2】 自動車のシートトリム用の基材に表皮材
    を貼付ける表皮材貼付け方法であって、 クッション材からなる基材を成形する一方、1枚の表皮
    材用シートから上記シートトリムの各部の表面を構成す
    る複数の表皮材をそれぞれ裁断し、 上記複数の表皮材のうちの一つの表皮材の裏面にホット
    メルト型接着剤を付け、 上記接着剤が付けられた表皮材を上記基材の該当する箇
    所に被せ、該接着剤が付けられた部分の周囲のうちの一
    箇所を残して他の部分を該基材に縫い付けることによ
    り、該表皮材と基材との間に当該一箇所が出入口となり
    他の部分が塞がれた袋を形成し、 上記袋に上記出入口からエアノズルを挿入し、 上記エアノズルによって熱風を上記袋内に吹き込むこと
    により、上記表皮材裏面の接着剤を溶融させるとともに
    上記基材の接着面を加熱し、 上記エアノズルから熱風を吹き出させながら該エアノズ
    ルを上記袋から抜いていき、且つ該エアノズルを抜きな
    がら上記表皮材を基材の接着面に外部から押し付けてい
    くことによって上記基材と表皮材とを上記接着剤によっ
    て接着し、 上記基材に接着された表皮材の上記出入口部分を他の表
    皮材と共に当該基材に縫い付けることを特徴とする表皮
    材貼付け方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されている
    表皮材貼付け方法に使用する表皮材貼付け装置であっ
    て、 上記表皮材と基材との間に形成された袋に挿入されるエ
    アノズルと、 上記エアノズルに接続された熱風供給手段と、 上記表皮材及び基材と上記エアノズルとのうちの一方を
    他方に対して上記袋から上記エアノズルが抜けるように
    移動させる移動手段と上記エアノズルの前方に配置され
    上記熱風で加熱された上記表皮材の袋部を基材に押し付
    ける押圧手段とを備えていることを特徴とする表皮材貼
    付け装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載されている表皮材貼付け
    装置において、 上記エアノズルに冷風を供給する冷風供給手段が接続さ
    れ又は上記エアノズルの壁に冷水通路が設けられ該冷水
    通路に冷水供給手段が接続されていることを特徴とする
    表皮材貼付け装置。
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