JPH08205289A - 圧電受話器及びその製造方法 - Google Patents
圧電受話器及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH08205289A JPH08205289A JP740495A JP740495A JPH08205289A JP H08205289 A JPH08205289 A JP H08205289A JP 740495 A JP740495 A JP 740495A JP 740495 A JP740495 A JP 740495A JP H08205289 A JPH08205289 A JP H08205289A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric
- resistance material
- acoustic resistance
- rear case
- hole
- Prior art date
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- Pending
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- Telephone Set Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電話機やインターホン等の受話器に使用され
る圧電受話器に関し、音響抵抗材の空気の透過面積のバ
ラツキを低減し、音圧バラツキの低減を図った圧電受話
器を提供することを目的とする。 【構成】 漏洩孔5を覆うように音響抵抗材7を基材レ
ス両面粘着テープ8で貼り付ける。粘着剤の浸み込みが
ないので音響抵抗材を空気が通気する際の透過面積のバ
ラツキを低減し、音圧バラツキの低減を図った圧電受話
器を得ることができる。
る圧電受話器に関し、音響抵抗材の空気の透過面積のバ
ラツキを低減し、音圧バラツキの低減を図った圧電受話
器を提供することを目的とする。 【構成】 漏洩孔5を覆うように音響抵抗材7を基材レ
ス両面粘着テープ8で貼り付ける。粘着剤の浸み込みが
ないので音響抵抗材を空気が通気する際の透過面積のバ
ラツキを低減し、音圧バラツキの低減を図った圧電受話
器を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電話機やインターホン等
の受話器に使用される圧電受話器及びその製造方法に関
するものである。
の受話器に使用される圧電受話器及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電受話器について図2の断面図
を用いて説明する。図2において1は圧電セラミック板
であり、金属基板2に貼り合わせられ、圧電受話器駆動
電圧印加用のリード線9a,9bがそれぞれ圧電セラミ
ック板、金属基板に接続されて圧電振動板を形成してい
る。この圧電振動板は、放音孔3を設けた前面ケース4
と、漏洩孔5を覆うように不織布またはナイロン、ポリ
エステル等のプラスチックメッシュによる音響抵抗材7
を接着剤10を用いて貼り付けた背面ケース6とにより
その周縁部が挟持結合される。また、圧電振動板の振動
で発生する漏洩孔の空気の透過量を音響抵抗材のメッシ
ュの粗さで制御し、圧電振動板の振動を制動する構造と
している。
を用いて説明する。図2において1は圧電セラミック板
であり、金属基板2に貼り合わせられ、圧電受話器駆動
電圧印加用のリード線9a,9bがそれぞれ圧電セラミ
ック板、金属基板に接続されて圧電振動板を形成してい
る。この圧電振動板は、放音孔3を設けた前面ケース4
と、漏洩孔5を覆うように不織布またはナイロン、ポリ
エステル等のプラスチックメッシュによる音響抵抗材7
を接着剤10を用いて貼り付けた背面ケース6とにより
その周縁部が挟持結合される。また、圧電振動板の振動
で発生する漏洩孔の空気の透過量を音響抵抗材のメッシ
ュの粗さで制御し、圧電振動板の振動を制動する構造と
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3に従来例の図2の
漏洩孔付近の拡大した断面図を示す。
漏洩孔付近の拡大した断面図を示す。
【0004】上記従来の構造では、背面ケースに音響抵
抗材を貼り付ける際に、図3の11に示すように接着剤
量のバラツキにより、毛細管現象で接着剤が不織布、プ
ラスチックメッシュ等からなる音響抵抗材の中に吸い上
がって行き、目を塞ぐため、音響抵抗材の空気の透過面
積が変動し、音圧特性のバラツキが大きくなるという問
題を有していた。
抗材を貼り付ける際に、図3の11に示すように接着剤
量のバラツキにより、毛細管現象で接着剤が不織布、プ
ラスチックメッシュ等からなる音響抵抗材の中に吸い上
がって行き、目を塞ぐため、音響抵抗材の空気の透過面
積が変動し、音圧特性のバラツキが大きくなるという問
題を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、音響抵抗材を貼り付ける際に、接着剤が音響抵抗材
の目を塞ぐことにより発生する空気の透過面積の変動を
防止し、音圧特性のバラツキの低減を図った圧電受話器
及びその製造方法を提供することを目的とする。
で、音響抵抗材を貼り付ける際に、接着剤が音響抵抗材
の目を塞ぐことにより発生する空気の透過面積の変動を
防止し、音圧特性のバラツキの低減を図った圧電受話器
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の圧電受話器は、音響抵抗材を背面ケースに貼
り付ける際に基材レス両面粘着テープを使用して製造す
るものである。
に本発明の圧電受話器は、音響抵抗材を背面ケースに貼
り付ける際に基材レス両面粘着テープを使用して製造す
るものである。
【0007】
【作用】この構成により、毛細管現象で接着剤が吸い上
がることがないので、漏洩孔に貼り付けられた音響抵抗
材を透過する空気の透過面積のバラツキは低減され、音
圧特性のバラツキの少ない圧電受話器を得ることが可能
となる。
がることがないので、漏洩孔に貼り付けられた音響抵抗
材を透過する空気の透過面積のバラツキは低減され、音
圧特性のバラツキの少ない圧電受話器を得ることが可能
となる。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例について図1を参照し
ながら説明する。図1は本発明の圧電受話器を示す断面
図であり、図1において1は圧電セラミック板であり、
金属基板2に貼り合わせられ、駆動電圧印加用リード線
9a,9bが接続されて圧電振動板を形成している。
ながら説明する。図1は本発明の圧電受話器を示す断面
図であり、図1において1は圧電セラミック板であり、
金属基板2に貼り合わせられ、駆動電圧印加用リード線
9a,9bが接続されて圧電振動板を形成している。
【0009】この圧電振動板は、放音孔3を設けた前面
ケース4、漏洩孔5を設けた背面ケース6とによりその
周縁部が挟持結合され、漏洩孔5を覆うように従来例と
同様の材料の音響抵抗材7を基材レス両面粘着テープ8
により背面ケースに貼り付け、漏洩孔の空気の透過を制
御することにより、圧電振動板の振動を制動する構造と
している。
ケース4、漏洩孔5を設けた背面ケース6とによりその
周縁部が挟持結合され、漏洩孔5を覆うように従来例と
同様の材料の音響抵抗材7を基材レス両面粘着テープ8
により背面ケースに貼り付け、漏洩孔の空気の透過を制
御することにより、圧電振動板の振動を制動する構造と
している。
【0010】この漏洩孔5に音響抵抗材7を貼り付ける
製造方法を更に詳しく説明する。漏洩孔とその周辺の上
に所定の大きさに台紙ごと切った基材レス両面粘着テー
プを一枚貼り付ける。この後台紙を剥がすと、漏洩孔の
周辺の面の上には粘着材が残る。漏洩孔そのものの上の
粘着材は、粘着すべき相手がないので台紙について帰っ
て行く。このようにして、漏洩孔の周辺部分だけ、均一
に粘着材が付着する。そして、その上に、不織布または
ナイロン、ポリエステル等のプラスチックメッシュによ
る音響抵抗材7を所定の大きさに切ったものを貼り付け
る。
製造方法を更に詳しく説明する。漏洩孔とその周辺の上
に所定の大きさに台紙ごと切った基材レス両面粘着テー
プを一枚貼り付ける。この後台紙を剥がすと、漏洩孔の
周辺の面の上には粘着材が残る。漏洩孔そのものの上の
粘着材は、粘着すべき相手がないので台紙について帰っ
て行く。このようにして、漏洩孔の周辺部分だけ、均一
に粘着材が付着する。そして、その上に、不織布または
ナイロン、ポリエステル等のプラスチックメッシュによ
る音響抵抗材7を所定の大きさに切ったものを貼り付け
る。
【0011】両面粘着テープは、一般のものは、0.1
mm程度の厚みの紙または布の基材の両面に数十ミクロン
の接着剤を塗布したものを台紙に載せたものである。本
発明に使用した基材レス両面テープは、上記の紙または
布等の基材のない一層の数十ミクロンの接着層のみを台
紙に載せたものである。一般の両面粘着テープを使用し
て本発明のような工程を行っても、漏洩孔の真上に基材
がうす皮のように残ってしまう為うまくいかない。それ
に対し、この基材レス両面粘着テープは基材を含まず、
粘着材のみにより構成されており、被接着物に加圧した
部分にのみ粘着材を付着させることができるという特徴
を持っている。そのため、背面ケースの漏洩孔部分にこ
の基材レス両面粘着テープを加圧することにより漏洩孔
を塞ぐことなく漏洩孔の外周部分にのみ粘着材を付着さ
せることができる。その粘着材上に音響抵抗材を配置し
加圧接着することで音響抵抗材の空気の透過面積のバラ
ツキを抑えながら背面ケースに貼り付けることができ、
結果として、従来の製品に比べ音圧特性のバラツキの低
減が可能である。
mm程度の厚みの紙または布の基材の両面に数十ミクロン
の接着剤を塗布したものを台紙に載せたものである。本
発明に使用した基材レス両面テープは、上記の紙または
布等の基材のない一層の数十ミクロンの接着層のみを台
紙に載せたものである。一般の両面粘着テープを使用し
て本発明のような工程を行っても、漏洩孔の真上に基材
がうす皮のように残ってしまう為うまくいかない。それ
に対し、この基材レス両面粘着テープは基材を含まず、
粘着材のみにより構成されており、被接着物に加圧した
部分にのみ粘着材を付着させることができるという特徴
を持っている。そのため、背面ケースの漏洩孔部分にこ
の基材レス両面粘着テープを加圧することにより漏洩孔
を塞ぐことなく漏洩孔の外周部分にのみ粘着材を付着さ
せることができる。その粘着材上に音響抵抗材を配置し
加圧接着することで音響抵抗材の空気の透過面積のバラ
ツキを抑えながら背面ケースに貼り付けることができ、
結果として、従来の製品に比べ音圧特性のバラツキの低
減が可能である。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、音響抵抗
材を基材レス両面粘着テープを用いて背面ケースに貼り
付けることにより、音圧バラツキを低減した優れた圧電
受話器を提供することができるものである。
材を基材レス両面粘着テープを用いて背面ケースに貼り
付けることにより、音圧バラツキを低減した優れた圧電
受話器を提供することができるものである。
【図1】本発明の一実施例による圧電受話器を示す断面
図
図
【図2】従来の圧電受話器を示す断面図
【図3】従来の圧電受話器における漏洩孔周辺の拡大断
面図
面図
1 圧電セラミック板 2 金属基板 3 放音孔 4 前面ケース 5 漏洩孔 6 背面ケース 7 音響抵抗材 8 基材レス両面粘着テープ
Claims (2)
- 【請求項1】 圧電セラミック板を金属基板に結合した
圧電振動板を、放音孔を設けた前面ケースと漏洩孔を設
けた背面ケースにより挟持し、基材レス両面粘着テープ
で不織布またはプラスチックメッシュの音響抵抗材を上
記漏洩孔を覆うように貼り付けた圧電受話器。 - 【請求項2】 漏洩孔を設けた背面ケースの漏洩孔とそ
の周辺に基材レス両面粘着テープを貼り付け、このテー
プの台紙テープを取り除いた後、その上に不織布または
プラスチックメッシュの音響抵抗材を貼り付け、この背
面ケースと放音孔を設けた前面ケースとで、圧電セラミ
ック板を金属基板に結合した圧電振動板を挟持する圧電
受話器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP740495A JPH08205289A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 圧電受話器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP740495A JPH08205289A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 圧電受話器及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08205289A true JPH08205289A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11664946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP740495A Pending JPH08205289A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 圧電受話器及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08205289A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170125050A (ko) | 2015-02-27 | 2017-11-13 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 음향 저항체와, 그것을 구비하는 음향 저항체 부재 및 음향 기기 |
CN108235198A (zh) * | 2018-02-24 | 2018-06-29 | 歌尔股份有限公司 | 一种扬声器模组及电子设备 |
CN108419188A (zh) * | 2018-02-12 | 2018-08-17 | 歌尔股份有限公司 | 一种扬声器模组 |
WO2020134314A1 (zh) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 瑞声声学科技(深圳)有限公司 | 一种扬声器 |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP740495A patent/JPH08205289A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170125050A (ko) | 2015-02-27 | 2017-11-13 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 음향 저항체와, 그것을 구비하는 음향 저항체 부재 및 음향 기기 |
US10362387B2 (en) | 2015-02-27 | 2019-07-23 | Nitto Denko Corporation | Acoustic resistor, acoustic resistor member including same, and audio device including same |
CN108419188A (zh) * | 2018-02-12 | 2018-08-17 | 歌尔股份有限公司 | 一种扬声器模组 |
CN108419188B (zh) * | 2018-02-12 | 2020-06-02 | 歌尔股份有限公司 | 一种扬声器模组 |
US11265646B2 (en) | 2018-02-12 | 2022-03-01 | Goertek Inc. | Loudspeaker module |
CN108235198A (zh) * | 2018-02-24 | 2018-06-29 | 歌尔股份有限公司 | 一种扬声器模组及电子设备 |
CN108235198B (zh) * | 2018-02-24 | 2020-02-18 | 歌尔股份有限公司 | 一种扬声器模组及电子设备 |
WO2020134314A1 (zh) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 瑞声声学科技(深圳)有限公司 | 一种扬声器 |
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