JPH08205265A - 機器内配線コントロールシステム - Google Patents

機器内配線コントロールシステム

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JPH08205265A
JPH08205265A JP7039992A JP3999295A JPH08205265A JP H08205265 A JPH08205265 A JP H08205265A JP 7039992 A JP7039992 A JP 7039992A JP 3999295 A JP3999295 A JP 3999295A JP H08205265 A JPH08205265 A JP H08205265A
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JP
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signal
address
common line
control system
control
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Application number
JP7039992A
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English (en)
Inventor
Kenji Masui
謙次 増井
Hideyuki Nakamura
英行 中村
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Publication of JPH08205265A publication Critical patent/JPH08205265A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2400/00General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
    • F25D2400/40Refrigerating devices characterised by electrical wiring

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機器内の配線量を低減できる機器内配線コン
トロールシステムを提供する。 【構成】 機器内に設けられた複数の動作部、例えば負
荷、センサ等を制御する機器内配線コントロールシステ
ムにおいて、前記複数の動作部を集中的に制御するコン
トロールIC2と、該コントロールIC2からひき出さ
れる共通ラインLCOMと、該共通ラインLCOMの途中に設
けられ前記各動作部に個別配線を行う複数のアドレスI
C7とを備え、動作部駆動時には、コントロールIC2
からの信号が共通ラインLCOM、アドレスIC7を介し
て各動作部に伝送される一方、動作部からの信号受け取
り時には、各動作部からの信号が共通ラインLCOM、ア
ドレスIC7を介してコントロールIC2に伝送される
構成とされたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機器内の配線システム
に関し、特に、線材の量が多く、配線距離も長く、しか
も配線スペースに限りがある家電用機器、事務機器、屋
外配置用機器及び車両、具体的には、冷蔵庫、洗濯機、
電子レンジ、掃除機、エアコン、石油ファンヒータ、複
写機、自動販売機、自動車等々の機器内配線のコントロ
ールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家電用機器、事務機器、屋外配置
用機器及び車両等の電気系統を有する製品は、その高機
能化により制御すべき負荷、センサ等が増大しており、
これにともなって制御基板と負荷、センサ間の配線も増
加している。
【0003】その従来の機器内配線について、図16及
び図17を参照して説明する。ここでは、一例として冷
蔵庫の配線をとりあげて説明する。図16は従来例によ
る冷蔵庫の配線方法の概念図、図17は従来例による冷
蔵庫の部分断面図で、配線に関する部品のみを示してい
る。
【0004】図16に示すように、冷蔵庫には、各負荷
100の制御及び各センサ101からの信号を受信する
ための制御基板102が設けられ、この制御基板102
にはマイコン103、内部クロック104、マイコン周
辺回路105等が搭載されている。また、制御基板10
2には各負荷100(例えばヒータ、モータ、ファン、
庫内灯、ダンパ、表示ユニット等)それぞれを駆動する
ためのSSR(ソリッドステートリレー)106が、各
負荷100に対して1対1で設けられている。さらに、
制御基板102には、各センサ101(例えばドアスイ
ッチ、サーミスタ等)からの信号を入力するための入力
端子107が、各センサに対して1対1で設けられてい
る。108は信号線である。
【0005】図16に示す配線の構成は、具体的には図
17に示すとおりである。図17に示すように、この冷
蔵庫は3ドアタイプであり、制御基板102は最も上の
庫内の裏面に設けられている。そして、この制御基板1
02より各負荷及び各センサに対して信号線108が接
続されている。負荷としては、例えば表示板200、庫
内灯201、ヒータ202、ダンパ203、ファン20
4、コンプレッサ205等がある。また、センサとして
は、ドアスイッチ206、サーミスタ207、製氷ユニ
ット208等がある。図面では、判りやすいように信号
線108を外部に引き出したように描いているが、実際
には信号線108は冷蔵庫の外装壁内部の断熱材の中を
通って配線されている。
【0006】上記図17の内、制御基板102と各負
荷、センサ等の接続状態の概念図を図18に示してい
る。図中、109はコネクタである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、上記冷
蔵庫の制御基板102から引き出される信号線108
は、各負荷、各センサに対して1対1で直接配線されて
いるため、非常に多くの線量を要する。例えば、400
lクラスの冷蔵庫の場合、制御基板102から引き出さ
れる信号線108は数十本〜100本程度必要であっ
た。
【0008】ところで、前述のように、配線を行う場所
は冷蔵庫の外装壁内部としているため、数十本以上の多
数の配線を行うには、外装壁の厚みをある程度以上に確
保しなければならない。このことが、冷蔵庫の外寸に対
する内部容積の割り合いを大きくしたいという技術的課
題に反する1つの要因となっていた。しかも、近年の冷
蔵庫の機能増加の傾向からみて、さらに配線数を増やす
必要が生じることが予想される。
【0009】また、冷蔵庫の生産組み立て時において
も、下記のような問題がある。
【0010】即ち、負荷、センサにまで引き回される信
号線108は上述のように非常に多いため、実際の配線
に当たっては、制御基板102より引き出される信号線
108を、互いに近接している負荷、センサ等に接続さ
れる線をまとめて、例えば十本程度ずつ1グループとし
て束ね、先端にコネクタを設けておく一方、負荷、セン
サの方からも先端にそれぞれコネクタを取り付けた1グ
ループの線の束を引き出しておく。そして、生産時にお
いて両コネクタを嵌合させて接続を完了するようにして
いる。
【0011】ところが、コネクタの数が多いため(例え
ば、信号線108の総数が100本の場合、単純に直接
接続するとしても、1グループが10本として、雄コネ
クタ10個+雌コネクタ10個の計20個のコネクタが
必要である。実際の接続においては、配線途中で中継す
る場合もあり、コネクタ数はさらに増加する。)、生産
時の接続の効率が良くない上、誤接続をしてしまう場合
があった。このように、従来の冷蔵庫の配線構造では生
産工程における配線作業が複雑で、作業者への負担が大
きいという問題があった。
【0012】そして、上記と同様の各問題が冷蔵庫に限
らず、家電用機器、事務機器、屋外配置用機器、車両等
に共通の課題として存在する。即ち、配線数が多いため
に大きなスペースを要してしまう、また配線作業に手間
を要する、といった問題が存在する。
【0013】そこで、本発明の目的は、機器内の配線量
を低減できる機器内配線コントロールシステムを提供す
ることにあり、例えば冷蔵庫の場合であれば、冷蔵庫の
外寸に対する内部容積の割合を大きくでき、しかも、生
産時における配線作業の簡略化を図れるといった有用な
機器内配線コントロールシステムを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、機器内に設けられた複数の動作部を制御
する機器内配線コントロールシステムにおいて、前記複
数の動作部を集中的に制御するコントロールICと、該
コントロールICからひき出される共通ラインと、該共
通ラインの途中に設けられ前記各動作部に個別配線を行
う複数のアドレスICとを備え、前記動作部駆動時に
は、前記コントロールICからの信号が共通ライン、ア
ドレスICを介して前記各動作部に伝送される一方、前
記動作部からの信号受け取り時には、前記各動作部から
の信号が共通ライン、アドレスICを介して前記コント
ロールICに伝送される構成とされたことを特徴とす
る。
【0015】より具体的には、本発明による機器内配線
コントロールシステムは、前記複数の動作部を集中的に
制御するコントロールICと、該コントロールICから
ひき出される共通ラインと、該共通ラインの途中に設け
られ前記各動作部に個別配線を行うとともに予め個々に
定められた認識番号を有する複数のアドレスICとを備
え、前記コントロールICは、制御すべき動作部に応じ
て、該動作部へ個別配線しているアドレスICの前記認
識番号を有する送り出し信号を作り、該送り出し信号を
前記共通ラインに送出する動作部駆動機能と、共通ライ
ンを介して伝送されてくる前記各アドレスICからの受
け取り信号に含まれる前記認識番号よりアドレスICを
特定するとともに、受け取り信号から前記動作部の状態
検知を行う動作部検知機能とを備える一方、前記アドレ
スICは、前記共通ラインを介して伝送されてくる前記
コントロールICからの送り出し信号に含まれる認識番
号が自らの認識番号と一致した時に、前記送り出し信号
の情報に対応した出力を各動作部へ送出する送り出し信
号判別機能と、前記各動作部から信号が伝送されてきた
時に自らの認識番号を含む受け取り信号を作り、該受け
取り信号を前記共通ラインに送出する受け取り信号作成
機能とを備えてなることを特徴とする。
【0016】また、上記の機器内配線コントロールシス
テムにおいて、前記コントロールICは外部の制御部と
信号の授受を行うポートを有し、前記外部の制御部から
パラレルにポート入力される信号から制御すべき動作部
を確認して、該動作部へ個別配線しているアドレスIC
の前記認識番号を有する送り出し信号を作り、該送り出
し信号を前記共通ラインに送出する動作部駆動機能と、
共通ラインを介して伝送されてくる前記各アドレスIC
からの受け取り信号に含まれる前記認識番号よりアドレ
スICを特定し、該アドレスICに対応するポートから
前記制御部へ信号を送り出す動作部検知機能とを備えて
なることを特徴とする。
【0017】また、上記の機器内配線コントロールシス
テムの動作部は、負荷またはセンサ、SW等である。
【0018】また、前記アドレスICは、前記共通ライ
ン上に信号が伝送されている間は前記受け取り信号を送
出しない信号有無確認機能を有することを特徴とする。
【0019】また、前記送り出し信号または受け取り信
号はシリアル信号であり、この中に含まれる前記認識番
号を少なくとも2回繰返してなることを特徴とする。
【0020】上記システムの具体的な接続構造として
は、アドレスICを搭載し且つ共通ライン側コネクタ及
び動作部側コネクタのそれぞれに挿入接続するための平
板状エッジを有するサブ基板を備え、前記共通ライン側
コネクタが前記共通ラインに圧着固定されてなることを
特徴とする。
【0021】あるいは、アドレスICが、前記共通ライ
ンに圧着固定される共通ライン側コネクタ内に内蔵さ
れ、前記動作部側コネクタは前記共通ライン側コネクタ
に対して、着脱自在とされてなることを特徴とする。
【0022】
【作用】以上のように、本発明による機器内配線コント
ロールシステムにおいては、コントロールICから引き
出される共通ラインを設け(より具体的には共通の信号
線としては送信及び受信の計2本のみとし)、その途中
に中継点としてのアドレスICを複数個設け、この各ア
ドレスICよりさらに各々の負荷等への配線を行うよう
にしているので、コントロールIC−アドレスIC間の
配線数はAC,DCの電源線を含めても6本のみとな
り、従来の数十本の配線に対して配線量を極めて低減で
きる。
【0023】この結果、例えば冷蔵庫の場合において
は、配線の場所は外装壁内部であるため、従来に比べて
配線スペースを縮小でき、冷蔵庫の外寸に対する内部容
積の割り合いを大きくしたいという従来からの技術的課
題に寄与できる。
【0024】しかも、従来、生産工程において、作業者
の負担となっていた接続作業も簡略化でき誤接続も解消
できる。
【0025】また、コントロールICに外部の制御基板
と信号の授受を行えるポートを設けておくことにより、
従来の機器内コントロールシステムに対して、本発明の
システムをそのまま搭載するだけで良く、大きな設計変
更等が不要であり汎用性に優れている。
【0026】システムの具体的な接続構造として、アド
レスICを搭載し且つ共通ライン側コネクタ及び動作部
側コネクタのそれぞれに挿入接続するための平板状エッ
ジを有するサブ基板を備え、前記共通ライン側コネクタ
が前記共通ラインに圧着固定する構造とすることによっ
て、共通ラインと動作部との間に設けられたサブ基板
を、両者に対して挿入接続するだけでよいので、コネク
タ数の低減をできるとともに、生産工程における配線作
業の簡略化を図れる。
【0027】また、アドレスICが、前記共通ラインに
圧着固定される共通ライン側コネクタ内に内蔵され、前
記動作部側コネクタは前記共通ライン側コネクタに直接
接続される構造とすれば、サブ基板等も不要となり、さ
らに簡略化を図れる。
【0028】
【実施例】本発明による機器内配線コントロールシステ
ムの特徴は、制御基板側から負荷、センサ等に向かって
引き出される信号線を送信及び受信の計2本のみとし、
その途中に中継点としてのアドレスICを複数個設け、
この各アドレスICよりさらに各々の負荷等への配線を
行うようにして、配線量を極めて低減させたことにあ
る。そして、この配線コントロールを実現するために後
述するように、制御基板側とアドレスIC間での信号の
授受構成を定めた点に特徴を有する。
【0029】以下、本発明の一実施例について、図1乃
至図8を参照して詳細に説明する。ここでは、図16乃
至図18に示した従来例に対応する例として、本発明を
冷蔵庫に適用した場合をとりあげて説明する。図1は本
実施例による機器内配線コントロールシステムの概念を
示すシステム図、図2は本実施例による機器内配線コン
トロールシステムを適用した冷蔵庫の部分断面図、図3
(a)及び(b)はそれぞれ、本実施例による機器内配
線コントロールシステムに使用されるコントロールIC
及びアドレスICの機能を示す概念図、図4は本実施例
による機器内配線コントロールシステムにおいて、負荷
を制御する場合の信号例を示す図、図5は図4に対応す
る負荷駆動時の信号処理を示すフローチャート、図6は
本実施例による機器内配線コントロールシステムにおい
て、センサ等からの信号を受信する場合の信号例を示す
図、図7は図6に対応するセンサ等からの信号を受信す
る場合の信号例を示すフローチャート、図8は本実施例
による機器内配線コントロールシステムを適用した冷蔵
庫においてドアを開閉した場合の信号例を示す図であ
る。
【0030】図1において、マイコン11、内部クロッ
ク12、マイコン周辺回路13等からなる制御基板1か
らの信号がロジック回路21、内部クロック22、信号
線ドライブ用バイポーラトランジスタ23等からなるコ
ントロールIC2に入力される構成となっている。
【0031】ここで、制御基板1とは、従来の機器内配
線コントロールシステムに搭載されたものと同一とす
る。つまり、本発明のシステムにとっては外部にある部
分である。また、図中、24は制御基板1からの信号を
入力するための入力ポート、25は制御基板1へ信号を
出力するための出力ポートである。そして、コントロー
ルIC2からは、信号送り出し線3と信号受け取り線4
の2本からなる信号線と、2本のAC電源線5及び2本
のDC電源線6の合計6本の配線が引き出されている。
この6本がすべての負荷に対する共通ラインLCOMにな
る。
【0032】そしてこの6本の共通ラインから、ロジッ
ク回路71、内部クロック72、信号線ドライブ用バイ
ポーラトランジスタ73等から構成される各アドレスI
C7に対してそれぞれ6本のラインが並列に接続されて
いる。各アドレスIC7には、さらに各負荷に対して各
々信号を出力するための複数の出力端子74及び各セン
サからの入力信号を入力する複数の入力端子75が設け
られている。そして、この出力端子74、入力端子75
から各負荷、センサ等に対して個別配線が行われてい
る。ここで、各アドレスIC7それぞれに接続される負
荷、センサ等は、予め互いに近接した複数個が1グルー
プとして振り分けられている。また、出力端子74の駆
動部には例えば、SSRを使用する。
【0033】図1に示した本実施例の機器内配線コント
ロールシステムの概念を、図2に具体的な構造で示す。
図2は本実施例による3ドアタイプの冷蔵庫の部分断面
図である。図2の冷蔵庫は図8に示した従来例と同タイ
プの構造である。図8の従来構造と比較すると明らかな
ように、図2の構造は制御基板側から引き出される配線
の構成が全く異なっている。
【0034】即ち、制御基板1に接続されたコントロー
ルIC2より信号送り出し線3と信号受け取り線4の2
本からなる信号線と、2本のAC電源線5及び2本のD
C電源線6の合計6本の配線が引き出され、冷蔵庫の底
部近傍にまで引き延ばされている。この6本の配線が図
1でも記したようにすべての負荷及びセンサに対する共
通ラインLCOMとなる。そして、この共通ラインLCOM
配線の途中、3ドアの各部屋毎に1〜2個、合計4個の
アドレスIC7(7A,7B,7C,7D)が設けら
れ、これら各アドレスIC7よりそれぞれ各部屋の負
荷、センサへ個々に個別配線が行われている。
【0035】例えば、最も上の部屋に対応させて配置し
たアドレスIC7Aからは、表示板200、ダンパ20
3、ドアスイッチ206、サーミスタ207、製氷ユニ
ット208に個別配線が行われている。このように、互
いに近傍にある負荷、センサを1グループとして1つの
アドレスIC7に対応させている。他の負荷、センサと
しては、庫内灯201、ヒータ202、ファン204、
コンプレッサ205がある。なお、6本の共通配線L
COM及びアドレスIC7は、図11の従来例と同様、冷
蔵庫の外装壁内部の断熱材の中を通って配線、設置され
ている。あるいは共通配線LCOM及びアドレスIC7
は、冷蔵庫の庫内を通るように配線、設置してもよい。
【0036】次に、上記配線構造によって実際に各負荷
を動作させる、あるいは各センサからの信号を受け取る
際の制御基板1、コントロールIC2及びアドレスIC
7間の信号の授受について具体的に説明する。
【0037】図3(a)及び(b)はそれぞれ、コント
ロールIC2及びアドレスIC7の機能を概念的に示し
た図である。
【0038】図3(a)において、コントロールIC2
本体は、ロジック回路21、内部クロック22、信号線
ドライブ用バイポーラトランジスタ23等から構成され
ている。また、入力ポート24は制御基板1のマイコン
11からの信号を受け取るためのポート、出力ポート2
5はマイコン11へ信号出力するためのポートである。
ポート76は、前述した共通ラインLCOM、即ち、信号
送り出し線3と信号受け取り線4の2本からなる信号線
と、2本のAC電源線5及び2本のDC電源線6の6本
にそれぞれ接続されている。
【0039】また、図3(b)において、アドレスIC
7本体はロジック回路71、内部クロック72、信号線
ドライブ用バイポーラトランジスタ73等から構成され
ている。ポート74は負荷へ信号を出力するポート、ポ
ート75はセンサからの信号を受け取るポートである。
ポート76には、上記の6本の共通ラインが接続され
る。
【0040】以上のような構成において、まず、制御基
板側から各負荷をON,OFFさせる動作を行う場合に
ついて、図4の信号図を参照して説明する。ここでは、
まず1個の負荷を制御する場合について説明する。
【0041】いま、図4(a)に示すように、制御基板
1のマイコン11からコントロールIC2のポートi1
に信号S1の立ち上がり(図中、A部)が入力される
と、その立ち上がりA部に応じて、図4(c)に示すよ
うに、コントロールIC2より信号S21が共通ラインL
COMの送り出し線3に出力される。この信号S21は、例
えば図4に示すように12ビットから構成されている。
12ビットの内訳は、最初の4ビット(図中のI
no.1)が信号が開始されることを示すスタート信号、
次の4ビットが後述するように、各アドレスIC7毎に
対応する認識番号で、この4ビットが2回繰り返され合
計12ビットとなっている。認識番号の4ビットの内、
前半2ビットは各アドレスIC7毎に予め定められてい
るアドレス認識用ビット、後半2ビットは各アドレスが
対応している(各アドレスにグループ単位で接続されて
いる)複数の負荷のいずれを駆動するかを示す選択用ビ
ットである。
【0042】また、負荷をONさせるか、OFFさせる
かは、スタート信号4ビットによって判別できるように
している。即ち、図4(c)に示すように、マイコン1
1からの入力信号S1が立ち上がりの場合には、スター
ト信号の4ビットは(1011)とし、逆に入力信号が
立ち下がりの場合には(1101)となるよう設定して
いる(例えば信号S1の立ち下がりBに対応して、信号
S22のスタートビットは(1101)となる)。
【0043】また、この例では、アドレス認識用ビット
2ビットによって個別に認識できるアドレスICの数は
(00)、(01)、(10)、(11)に対応する4
個である。また、選択用ビットによって個別に制御でき
る負荷は、上記と同様に4個である。従って、4個のア
ドレスIC7が、それぞれ4個の負荷を制御でき、6本
の共通ラインLCOMだけで4×4=16個の負荷を制御
できることになる。
【0044】なお、この例ではアドレス認識用ビット及
び選択用ビットをいづれも2ビットのみとしているので
制御個数が16個となるが、必要に応じて制御数を増や
せることは言うまでもない。例えば、上記両ビットを各
々4ビット構成とするだけで、やはり6本の共通ライン
だけで16×16=256個の負荷を制御できることに
なる。但し、不必要にビット数を多くすると、信号伝送
やアドレスIC7等においての信号認識等に時間を要す
ることとなり、機器の制御速度の高速化を妨げる要因と
なる。従って、実際の設計においては、使用される負
荷、センサ等の数に合わせて必要最小限のビット数とす
るように定めるのが望ましい。
【0045】また、認識番号の4ビットが2回繰り返さ
れているのは、誤動作防止のためのもので、通常の信号
伝送で行われるパリティチェックに相当している。即
ち、後述するように、この信号S21がアドレスIC7で
受信される際に信号が誤って伝送されていないかのチェ
ック、また、ノイズ等によって偶然アドレスIC7が動
作してしまう可能性を防止するためのものである。
【0046】ところで、本実施例において、パリティチ
ェックを行わずに上記のようにビットの繰り返しによっ
て信号伝送のチェックを行っているのは下記のような理
由による。
【0047】即ち、1)パリティチェックを行うには一
般的に複雑な回路が必要であり、この機能をアドレスI
C7に付加するとアドレスIC7のサイズが大きくなっ
てしまう。このようなアドレスIC7の大型化は、特に
冷蔵庫の外装壁内部という限られたスペースに収納する
ことを考慮すると望ましくない上、コストも高くついて
しまう。
【0048】2)また、冷蔵庫の場合は、複写機等に比
べて信号線にのってくるノイズが比較的少ないため、厳
密な信号伝送のチェックは不要であると考えられる。
【0049】以上のような理由から、本実施例において
は2回の繰り返しにより信号チェックを行うようにして
いる。なお、実験の結果では、冷蔵庫の場合、繰り返し
のチェックがなくても信号伝送に誤動作がないことを確
認しているが、より確実な信号伝送を行うため上記チェ
ックを行っている。
【0050】上記のように、コントロールIC2で作ら
れた信号S21が送り出し線3に出力される。このコント
ロールIC2から送り出し線3への信号出力を動作部駆
動機能と称する。ところで、この送り出し線3は各アド
レスIC7(7A,7B,7C,7D)にそれぞれ接続
されている共通のラインであるため、信号S21は4個す
べてのアドレスIC7に到達する。
【0051】一方、各アドレスIC7には互いに異なっ
た個別のアドレス認識用番号が予め定められており、送
られてきた信号S21のアドレス認識用ビットが自らのア
ドレス認識用番号と一致しているか否かを確認する。そ
して、一致しているときのみアドレス認識用ビットの後
に続く2ビットを見て、どの負荷をONさせるかを確認
する。このアドレスIC7の判別を送り出し信号判別機
能と称する。
【0052】そして、図4(d)に示すように認識信号
の確認の後に負荷への信号S71を送出する。ここでは、
信号S71はスタート信号の(1011)に対応して”H
IGH”となる。この信号に応じて例えば、負荷である
庫内灯が駆動され点灯する。このように、負荷がONす
る場合の信号の流れは、 となる。
【0053】一方、負荷をOFFさせるときも、信号の
流れとしてはON時と同様である。即ち、マイコン11
からコントロールIC2のポートi1に入力される信号
の立ち下がりに対応して、コントロールIC2より送り
出し線3に信号S22が出力される。そして、アドレスI
C7で信号S22のアドレス認識用ビットと自らのアドレ
ス認識用番号との一致と負荷の選択を確認後、スタート
信号の(1101)に対応して信号S71を”LOW”と
する。
【0054】以上の説明では、1個の負荷についてのみ
制御方法を示したが、実際には複数の負荷が様々なタイ
ミングで制御される。他の負荷制御のタイミング例を図
4(b)に示している。負荷制御の方法については、上
記と同様であるので信号の流れの該略のみ説明する。ま
ず、制御基板1のマイコン11からコントロールIC2
のポートi2に信号S2の立ち上がりが入力されると、
図4(c)に示すようにコントロールIC2より送り出
し線3に信号S23が出力される。そして、信号S23のア
ドレス認識用ビットと自らのアドレス認識用番号とが一
致したアドレスIC7において、信号S23の内容に応じ
て、図4(e)に示すように負荷に対する駆動信号S72
が”HIGH”となる。
【0055】以上説明した各負荷のON,OFF動作を
フローチャートにまとめたものが図5である。図5に示
すように、アドレスIC7における確認において、繰り
返し信号(IDno.4ビットの繰り返し)が一致しなか
った場合、また、IDno.(アドレス認識用ビットとア
ドレスICのアドレス認識用番号)が一致しなかった場
合は、アドレスICへの入力をクリアしてアドレスIC
は入力待ちの状態となる。 次に各センサ、スイッチ
(以下、SWと略記する)等からの信号が制御基板1の
マイコン11に入力される場合について図6を参照して
説明する。
【0056】ここでは、例えばSWをとりあげて説明す
ると、まず、図6(a)に示すように、SWからアドレ
スIC7に対して立ち上がり(ドアオープン等)の信号
が入力されると、アドレスIC7はその立ち上がりを判
断するとともに、どのSWからの入力であるかを確認し
て、受け取り信号S73を作り、この受け取り信号S
73を、図6(b)に示すように信号受け取り線4に出力
する。ここで、アドレスIC7から受け取り信号線4に
信号出力する機能を、受け取り信号作成機能と称する。
この信号S73は、例えば負荷制御時の信号と同じ12
ビット構成とする。即ち、最初の4ビットはスタート信
号、次の4ビットは認識番号で、これを2回繰り返して
いる。また、認識番号の前半の2ビットは各アドレスI
C毎に予め定められた信号、後半の2ビットはどのSW
からの信号であるかを示す信号である。
【0057】またスタート信号の4ビットはSWのオー
プン、クローズに応じて異なった信号とされている。即
ち、負荷制御時と同様、オープン時には(1011)、
クローズ時には(1101)と設定される。以上のよう
に、受け取り信号S73がアドレスIC7にて作られる
(クローズ時の受け取り信号をS73’とする)。この
アドレスIC7の機能を受け取り信号作成機能と称す
る。
【0058】そして、信号受け取り線4に出力された信
号S73を受信したコントロールIC2においては、信
号S73(またはS73’)の内容から、どのアドレス
IC7のどの負荷からの入力があったのか、また入力は
オープンかクローズかを確認する。このコントロールI
C2の機能を動作部検知機能と称する。そして、図6
(c)に示すように、出力ポート25の内、上記SWに
対応するポート、例えばO1から制御基板1のマイコン
11に対して”HIGH”または”LOW”の信号出力
をする。以上のように、負荷からの信号の流れは、 のようになる。
【0059】ところで、複数ドアを有する冷蔵庫のドア
を2つほぼ同時にオープンするような場合、各ドアSW
からの信号が共通ラインである信号受け取り線4に同時
にのってきて、コントロールIC2にて判別不可となる
事態が考えられる。そこで本実施例では、図7のQ部に
示すように、フローチャートの「信号送信中か?」の判
断によって上記のような問題を回避している。即ち、S
W等からアドレスIC7に入力信号が入ってきても、信
号受け取り線3に既に信号がのっている場合は、その信
号がOFFされるまでSW等からの入力信号をアドレス
IC7で待機させるようにしている。そして、本実施例
の場合、前信号がOFFされてから、12ビット信号の
2倍(本実施例では10μs×12×2=240μs)
の間隔をおいて、信号受け取り線3へ出力するようにし
ている。
【0060】なお、ここではSWからの入力信号がある
場合をとりあげて説明したが、センサからの入力でも同
様である。センサによっては、A/D変換器をアドレス
IC内部に内蔵するようにしてもよい。
【0061】図8は、2ドアタイプの冷蔵庫の両ドアを
開閉した場合の信号受け取り線4にのる信号例を示した
図である。
【0062】図8に示すように、ドア1のオープンに応
じて、アドレスIC7で信号S73が作られ、この信号S
73が信号受け取り線4にのる。ここで、信号S73の12
ビットの内、最初のスタート信号4ビット(1011)
はドアオープンによる立ち上がり信号に対応する信号で
ある。次の4ビットは認識番号であり前半2ビット(0
0)はどのアドレスICかを示し、後半2ビット(0
1)はドア1を示している。
【0063】そして、このドア1のオープンとほぼ同時
であるが若干遅れてドア2がオープンされたとする。こ
の時、ドア1のオープンの信号を含め他のSW、センサ
等の信号が受け取り線にのっていなければ、ドア2のオ
ープンに応じて信号S74が直ちに信号受け取り線4に対
して出力される。しかし、この例の場合、ドア2に対応
するアドレスIC7において、信号受け取り線4に既に
ドア1オープンの信号S73がのっていることが検知され
ているので、信号S73がOFFされるまで信号出力が待
機されている。そして、信号S73がOFFされると、上
述したように240μsの間隔をおいて信号S74が信号
受け取り線4に対して出力される。
【0064】ドアクローズの場合も同様であり、2つの
アドレスIC7からの信号73’及びS74’が同時に
信号受け取り線4にのることがないように制御してい
る。
【0065】次に、本実施例に使用されるコントロール
IC及びアドレスICの製造プロセスについてである
が、コントロールIC及びアドレスICに必要とされる
ゲート数は約100ゲートまでであり比較的小規模であ
るので、I2Lプロセスによって製造できる。従って、
例えばゲートアレイで構成される場合に比較してチップ
単体の価格を低コストにできる。
【0066】次に、以上に説明した本コントロールシス
テムにおける各要部の具体的な接続方法について、図9
乃至図15を参照して説明する。
【0067】図9は、各要部の接続状態の概要を示す図
である。ここでは、アドレスIC7はサブ基板30に搭
載されているものとする。図9に示すように、制御基板
1とサブ基板30とは共通ラインLCOMの両端にそれぞ
れ設けられたコネクタ31、32によって接続されてい
る。そして、サブ基板30と各負荷、センサとの接続は
端末ライン33の両側に設けられたコネクタ34、35
によって接続されている。隣合うサブ基板30、30
は、サブ基板接続ライン36の両端に設けられたコネク
タ37、37によって接続されている。
【0068】上記接続方法によれば、制御基板1からま
とめて引き出すラインは従来の数十本から6本に低減で
き、配線スペースの低減も図れる。しかし、システム全
体のコネクタ数に着目すると、依然、接続数は多い。
【0069】図10は図9の接続構成を簡略化した構成
を示した図である。図10に示すように、アドレスIC
7はサブ基板40に搭載されている。このサブ基板40
は、両端に端子メッキされた平板状のエッジ41を有し
ている。また、共通ラインLCOMには圧着式コネクタ4
2が一体的に設けられている。この圧着式コネクタ42
は、前述のサブ基板40の平板状エッジ41の一方を挿
入固定できるスリット部を有するカードエッチコネクタ
タイプとなっている。動作部側(負荷側)のコネクタ4
3は、やはりサブ基板40の他方の平板状エッジ41を
挿入固定できるスリット部を有するカードエッチコネク
タタイプである。図11に上記サブ基板40の接続状態
を、また、図12に圧着式コネクタ42の斜視図を示
す。図11及び図12に示すように、圧着式コネクタ4
2には、サブ基板40の平板状エッジ41を挿入するた
めのカードエッジ部44が設けられている。
【0070】図10の構成は上記のとおり、カードエッ
チコネクタタイプのコネクタを使用しているので、コネ
クタ数も少ない上、サブ基板40を圧着式コネクタ42
及び動作部側コネクタ43に接続するだけでよいので、
作業工程における接続作業も簡略化できる。
【0071】図13は図10よりもさらに接続構成を簡
略化したものである。この例では、アドレスIC7を、
共通ラインLCOMに一体的に設けた圧着式コネクタ50
の内部に設けている。そして、図14に示すように、圧
着式コネクタ50から導出されたリードフレーム51の
先端のコネクタ部52を、A方向の動作部側コネクタ5
3に挿入接続する構成としている。このため、図10に
示したサブ基板も不要であり、負荷側からの接続はこの
圧着式コネクタに直接接続するだけでよいので、より簡
易な構造とできる。作業工程におけるコネクタ接続作業
も極めて簡易にできる。図14中、54は共通ラインL
COMへの圧着部、55はワイヤである。
【0072】また、図13の圧着式コネクタの他の構造
としては、図15に示すように、共通ラインLCOMと並
列させて負荷等への配線56を引き出すようにしても良
い。
【0073】以上詳細に説明したように、本実施例によ
れば、従来、制御基板より各負荷、センサ等に対してパ
ラレルに信号線を接続していたために配線量が非常に多
かったのに対して、制御基板に搭載されるコントロール
ICから引き出される信号線を送信及び受信の計2本の
みとし、その途中に中継点としてのアドレスICを複数
個設け、この各アドレスICよりさらに各々の負荷等へ
の配線を行うようにしているので、コントロールIC−
アドレスIC間の配線数は電源線を含めて6本のみとな
り、従来の数十本の配線に対して配線量を極めて低減で
きる。
【0074】この結果、特に本実施例のような冷蔵庫の
場合においては、配線場所は外装壁内部であるため、従
来に比べて配線スペースを縮小でき、冷蔵庫の外寸に対
する内部容積の割り合いを大きくしたいという技術的課
題に寄与できる。
【0075】しかも、従来、生産工程において、作業者
の負担となっていたコネクタ接続作業も簡略化でき、コ
ネクタ数も低減できることから誤接続の問題も解消でき
る。
【0076】また、本実施例では、コントロールIC2
のポートとしては、アドレスIC7との接続用のポート
とマイコン11との接続用のポートとがあるが、マイコ
ン11との接続用ポートとしては負荷、センサ等と同数
のポートを設けている。従って、本実施例によれば、従
来のマイコンをそのまま使用し、そのマイコンに対して
コントロールICを接続するだけで本コントロールシス
テムを実現できるので、本コントロールシステムを使用
するにあたっての大きな設計変更は不要で、汎用性に優
れている。
【0077】ところで、上記実施例は冷蔵庫に本システ
ムを適用した場合について説明したが、冷蔵庫に限ら
ず、多くの配線を有する機器、特に、線材の量が多く配
線距離も長く、しかも配線スペースに限りがある家電用
機器、事務機器、屋外配置用機器及び車両、具体的に
は、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機、エアコン、
石油ファンヒータ、複写機、自動販売機、自動車等々の
機器内配線のコントロールシステムに本発明は適用でき
る。
【0078】また、本発明の他の実施例としては、従来
の制御基板のマイコンの中に、本発明によるコントロー
ルICの機能を取り込むことにより、より簡略化された
システム構成とすることもできる。この場合、マイコン
の設計変更が必要となるが、さらに小型化、簡略化され
たシステムを実現できる。この場合、マイコンからは送
り出し線と受け取り線の2本のみが直接引き出されるこ
とになる。
【0079】また、上記冷蔵庫の実施例ではSW、セン
サ等からの信号受け取りの必要があるが、本システムを
搭載する機器によって信号送り出しのみでよい場合であ
れば、信号受け取り線を省略でき、さらに1本配線を減
らすことができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来、制御基板より各負荷、センサ等に対してパラレル
に信号線を接続していたために配線量が非常に多かった
のに対して、制御基板に搭載されるコントロールICか
ら引き出される信号線を送信及び受信の計2本のみと
し、その途中に中継点としてのアドレスICを複数個設
け、この各アドレスICよりさらに各々の負荷等への配
線を行うようにしているので、コントロールIC−アド
レスIC間の配線数は、基本的に負荷等への信号送り出
しと、負荷等からの信号受け取りの2本のみとなり、従
来の数十本の配線に対して配線量を極めて低減できる。
【0081】この結果、例えば冷蔵庫の場合において
は、配線場所は外装壁内部であるため、従来に比べて配
線スペースを縮小でき、冷蔵庫の外寸に対する内部容積
の割り合いを大きくしたいという技術的課題に寄与でき
る。
【0082】しかも、従来、生産工程において、作業者
の負担となっていた接続作業も簡略化でき誤接続も解消
できる。
【0083】また、本発明による機器内配線コントロー
ルシステムは、従来の機器内配線の構成に対して、その
まま搭載することができるので、汎用性に優れている。
【0084】しかも、本発明によるコントロールIC及
びアドレスICは、I2Lプロセスによって比較的安価
に製造できる。
【0085】具体的な接続構造として、アドレスICを
サブ基板に搭載する一方、共通ラインにカードエッチコ
ネクタタイプの圧着式コネクタを使用することによっ
て、コネクタ数も低減でき、作業工程における接続作業
をより簡略化できる。
【0086】また、アドレスICをカードエッチコネク
タタイプの圧着式コネクタ内に設けることによって、負
荷側からの接続はこの圧着式コネクタに直接接続するだ
けでよいので、接続数をさらに低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による機器内配線コントロー
ルシステムの概念を示すシステム図である。
【図2】本発明の一実施例による機器内配線コントロー
ルシステムを適用した冷蔵庫の部分断面図である。
【図3】(a)及び(b)はそれぞれ、本発明の一実施
例による機器内配線コントロールシステムに使用される
コントロールIC及びアドレスICの機能を示す概念図
である。
【図4】本発明の一実施例による機器内配線コントロー
ルシステムにおいて、負荷を制御する場合の信号例を示
す図である。
【図5】本発明の一実施例による機器内配線コントロー
ルシステムの負荷駆動時の信号処理を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明の一実施例による機器内配線コントロー
ルシステムにおいて、センサ等からの信号を受信する場
合の信号例を示す図である。
【図7】本発明の一実施例による機器内配線コントロー
ルシステムのセンサ等からの信号を受信する場合の信号
処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例による機器内配線コントロー
ルシステムを適用した冷蔵庫においてドアを開閉した場
合の信号例を示す図である。
【図9】本発明の一実施例による機器内配線コントロー
ルシステムの要部の接続構成を説明するための概略図で
ある。
【図10】本発明の他の実施例による機器内配線コント
ロールシステムの要部の接続構成を説明するための概略
図である。
【図11】図10のコネクタ接続部の断面図である。
【図12】図10のコネクタ接続部の圧着式コネクタの
斜視図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例による機器内配線
コントロールシステムの要部の接続構成を説明するため
の概略図である。
【図14】図13の圧着式コネクタの上面図である。
【図15】図13の他の圧着式コネクタの接続構造を示
す斜視図である。
【図16】従来例による冷蔵庫の配線方法の概念を示す
システム図である。
【図17】従来例による冷蔵庫の配線方法を説明するた
めの部分断面図である。
【図18】図17の要部の接続状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 コントロールIC 7 アドレスIC 40 サブ基板 41(53) 動作部側コネクタ 42(50) 圧着式コネクタ LCOM 共通ライン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器内に設けられた複数の動作部を制御
    する機器内配線コントロールシステムにおいて、 前記複数の動作部を集中的に制御するコントロールIC
    と、該コントロールICからひき出される共通ライン
    と、該共通ラインの途中に設けられ前記各動作部に個別
    配線を行う複数のアドレスICとを備え、 前記動作部駆動時には、前記コントロールICからの信
    号が共通ライン、アドレスICを介して前記各動作部に
    伝送される一方、 前記動作部からの信号受け取り時には、前記各動作部か
    らの信号が共通ライン、アドレスICを介して前記コン
    トロールICに伝送される構成とされたことを特徴とす
    る機器内配線コントロールシステム。
  2. 【請求項2】 機器内に設けられた複数の動作部を制御
    する機器内配線コントロールシステムにおいて、 前記複数の動作部を集中的に制御するコントロールIC
    と、該コントロールICからひき出される共通ライン
    と、該共通ラインの途中に設けられ前記各動作部に個別
    配線を行うとともに予め個々に定められた認識番号を有
    する複数のアドレスICとを備え、 前記コントロールICは、制御すべき動作部に応じて、
    該動作部へ個別配線しているアドレスICの前記認識番
    号を有する送り出し信号を作り、該送り出し信号を前記
    共通ラインに送出する動作部駆動機能と、共通ラインを
    介して伝送されてくる前記各アドレスICからの受け取
    り信号に含まれる前記認識番号よりアドレスICを特定
    するとともに、前記受け取り信号から前記動作部の状態
    検知を行う動作部検知機能とを備える一方、 前記アドレスICは、前記共通ラインを介して伝送され
    てくる前記コントロールICからの送り出し信号に含ま
    れる認識番号が自らの認識番号と一致した時に、前記送
    り出し信号の情報に対応した出力を各動作部へ送出する
    送り出し信号判別機能と、前記各動作部から信号が伝送
    されてきた時に自らの認識番号を含む受け取り信号を作
    り、該受け取り信号を前記共通ラインに送出する受け取
    り信号作成機能とを備えてなることを特徴とする機器内
    配線コントロールシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の機器内配線コントロー
    ルシステムにおいて、 前記コントロールICは外部の
    制御部と信号の授受を行うポートを有し、前記外部の制
    御部からパラレルにポート入力される信号から制御すべ
    き動作部を確認して、該動作部へ個別配線しているアド
    レスICの前記認識番号を有する送り出し信号を作り、
    該送り出し信号を前記共通ラインに送出する動作部駆動
    機能と、共通ラインを介して伝送されてくる前記各アド
    レスICからの受け取り信号に含まれる前記認識番号よ
    りアドレスICを特定し、該アドレスICに対応するポ
    ートから前記制御部へ信号を送り出す動作部検知機能と
    を備えてなることを特徴とする機器内配線コントロール
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の機器内配線コ
    ントロールシステムにおいて、前記動作部は負荷または
    センサであることを特徴とする機器内配線コントロール
    システム。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の機器内配線コントロー
    ルシステムにおいて、前記アドレスICは、前記共通ラ
    イン上に信号が伝送されている間は前記受け取り信号を
    送出しない信号有無確認機能を有することを特徴とする
    機器内配線コントロールシステム。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の機器内配線コントロー
    ルシステムにおいて、前記送り出し信号または受け取り
    信号はシリアル信号であり、前記認識番号を少なくとも
    2回繰返してなることを特徴とする機器内配線コントロ
    ールシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいづれかに記載の機器
    内配線コントロールシステムにおいて、 前記アドレスICを搭載し且つ共通ライン側コネクタ及
    び動作部側コネクタのそれぞれに挿入接続するための平
    板状エッジを有するサブ基板を備え、前記共通ライン側
    コネクタは前記共通ラインに圧着固定されてなることを
    特徴とする機器内配線コントロールシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいづれかに記載の機器
    内配線コントロールシステムにおいて、 前記アドレスICは、前記共通ラインに圧着固定される
    共通ライン側コネクタ内に内蔵され、前記動作部側コネ
    クタは前記共通ライン側コネクタに対して着脱自在とさ
    れてなることを特徴とする機器内配線コントロールシス
    テム。
JP7039992A 1994-11-25 1995-02-28 機器内配線コントロールシステム Pending JPH08205265A (ja)

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JP29025894 1994-11-25
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008039357A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
WO2018108491A1 (de) * 2016-12-12 2018-06-21 BSH Hausgeräte GmbH Elektrogerät mit verteilten elektrischen einrichtungen
JP2019037372A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 東芝キヤリア株式会社 ショーケース

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