JPH08204801A - 携帯電話機用充電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小形、低コストで、信頼性に優れた携帯電話
機用充電器を提供する。 【構成】 充電を行なう収納部に共用の収納口４ｃを備
えるとともに、携帯電話機６を収納する電話機収納部４
ｄと電池ユニット７を収納する電池収納部４ｅからなる
共用収納部４を設け、同時に携帯電話機６または電池ユ
ニット７のいずれか一方のみを収納可能とした携帯電話
機用充電器１。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は充電可能な電池ユニッ
トを内蔵した携帯電話機および電池ユニットを充電する
携帯電話機用充電器に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般的に、携帯電話機は充電可能な電池
ユニットを内蔵し、持ち運んで使用されるため、電池の
電源容量の低下が常に発生する。電源容量が低下した場
合には、携帯電話機用充電器に携帯電話機を装着、また
は電池ユニットを装着して充電を行ない、外出時に携帯
電話機をフル充電状態にしたり、予備の電池ユニットを
携帯して電池切れに対応している。

【０００３】従来の携帯電話機用充電器において、充電
可能な電池ユニットを収納する電池収納部および電池ユ
ニット内蔵の携帯電話機（以下、単に携帯電話機と称す
る）を収納する電話機収納部が一体的に形成され、それ
ぞれの収納部に装着された電池ユニットまたは携帯電話
機を充電するよう構成されたものは知られている。

【０００４】図６に従来の携帯電話機用充電器のブロッ
ク構成図を示す。図６において、従来の携帯電話機用充
電器５０は、交流―直流変換手段５１、充電制御手段５
２、切換手段５３がケースに内蔵され、ケースにはケー
スと一体的に形成した電話機収納部５４、電池収納部５
５を設け、ケース前面には表示器５６を設けている。

【０００５】交流―直流変換手段５１は、例えば入力交
流電圧Ｖ１を降圧させる変圧器、直流基準電圧を設定す
るツェナーダイオード、トランジタ等を基本に構成され
た安定化電源を備え、入力交流電圧Ｖ１（例えばＡＣ１
００Ｖ）は直流電圧Ｖ２に変換されて充電制御手段５２
に、直流電源として提供される。

【０００６】充電制御手段５２は、例えば電池ユニット
の充電完了電圧を設定するツェナーダイオード、トラン
ジスタ等を基本に構成され、充電電流を制御する定電流
回路、充電電圧を制御する定電圧回路を備える。

【０００７】また、充電制御手段５２は、交流―直流変
換手段５１から定電流回路、定電圧回路用の直流電圧Ｖ
２が供給され、電池ユニットを充電する充電電圧Ｖ４、
Ｖ５を出力し、Ｖ４は切換手段５３に、またＶ５は電話
機収納部５４および電池収納部５５の充電電圧供給用端
子５４ａ、５５ａのそれぞれの一端（図６では、それぞ
れ右側）に提供される。

【０００８】さらに、充電制御手段５２は、電池ユニッ
トの充電中には、充電動作を知らせる表示信号Ｖ３を表
示器５６に提供し、充電完了に近づくと、電池ユニット
の電圧レベルを検出し、充電電圧Ｖ４、Ｖ５の出力を停
止するとともに、表示信号Ｖ３を停止する。

【０００９】切換手段５３は、携帯電話機が電話機収納
部５４に収納されると、収納状態を機械的に検出する、
例えばマイクロスイッチ等で構成される。

【００１０】また、切換手段５３は、携帯電話機が電話
機収納部５４に収納されることにより、マイクロスイッ
チが動作して切換位置Ａ側（点線）に切り換えられ、充
電制御手段５２からの充電電圧Ｖ４は切換手段５３を介
して電話機収納部５４の端子５４ａの他端（図６では、
左側）に提供される。

【００１１】通常、切換手段５３の切換位置は、携帯電
話機が電話機収納部５４に収納されない場合Ｂ側（実
線）にあり、充電電圧Ｖ４は、切換手段５３を介して電
池収納部５５の端子５５ａの他端（図６では、左側）に
提供される。

【００１２】この状態で、電池ユニットが電池収納部５
５に収納されると、電池ユニットは、端子５５ａから、
充電電圧Ｖ４が提供され充電が行なわれる。

【００１３】電池ユニット充電中でも、携帯電話機が電
話機収納部５４に収納された場合は、切換手段５３がＡ
側に切り換えられて携帯電話機が優先されて充電され
る。

【００１４】表示器５６は、例えば発光ダイオードで構
成され、携帯電話機または電池ユニットが充電中の場
合、充電制御手段５２から表示信号Ｖ３が表示器５６に
提供され、充電中の表示が行なわれる。充電が完了する
と、充電制御手段５２からの表示信号Ｖ３が停止し、表
示器５６は消灯し、充電完了状態を知らせる。

【００１５】また、切換手段５３は、例えばフォトイン
タラプタ等の光電式センサまたはホール素子等の磁気式
センサおよび電子スイッチ等を備え、携帯電話機の収納
状態を検出する非接触形検出部からの検出信号に基づ
き、電子スイッチを携帯電話機側または電池ユニット側
へ切り換えを行なうよう構成されている。

【００１６】このように、従来の携帯電話機用充電器５
０は、電池ユニット内蔵の携帯電話機を収納する電話機
収納部５４および電池ユニットを収納する電池収納部５
５を独立して設け、携帯電話機が収納されているか否か
によって、切換手段５３を介して携帯電話機または電池
ユニットが充電される。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】従来の携帯電話機用充
電器５０は、携帯電話機の収納状態を検出し、携帯電話
機と電池ユニットの充電を切り換えるマイクロスイッチ
等で構成した切換手段５３が設けられるため、構成が複
雑になり、部品コストおよび製造コストが高くなり、故
障に対する信頼性が低下する課題がある。

【００１８】また、従来の携帯電話機用充電器５０は、
電池ユニット、携帯電話機それぞれに独立した収納部を
備えているので、形状が大きくなる課題がある。

【００１９】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は、小形、低コストで、信頼
性に優れた携帯電話機用充電器を提供することにある。

【００２０】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る携帯電話機用充電器は、充電を行なう収
納部に共用の収納口を備えるとともに、電池ユニットを
収納する電池収納部と、携帯電話機を収納する電話機収
納部からなる共用収納部を設け、同時に電池ユニットま
たは携帯電話機のいずれか一方のみを収納可能としたこ
とを特徴とする。

【００２１】

【作用】この発明に係る携帯電話機用充電器は、充電を
行なう収納部に共用の収納口を備えるとともに、電池ユ
ニットを収納する電池収納部と、携帯電話機を収納する
電話機収納部からなる共用収納部を設け、同時に電池ユ
ニットまたは携帯電話機のいずれか一方のみを収納可能
としたので、収納部全体を小さくするとともに、スイッ
チ等の切換手段を必要とせずに、携帯電話機と電池ユニ
ットの充電を実行することができる。

【００２２】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図１はこの発明に係る携帯電話機用充電器
のブロック構成図である。図１において、携帯電話機用
充電器１は、交流―直流変換手段２、充電制御手段３を
ケースに内蔵し、ケースにはケースと一体的に形成した
共用収納部４を設け、ケース前面には表示器５を設け
る。

【００２３】交流―直流変換手段２、充電制御手段３、
表示器５の構成および動作は、従来技術（図６の従来の
携帯電話機用充電器５０）と同一なので説明を省略す
る。

【００２４】共用収納部４は、図示しない携帯電話機ま
たは図示しない充電可能な電池ユニット（例えばニッケ
ル水素電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムイオン
電池等）を、共用収納口から収納する。

【００２５】充電制御手段３は、充電電圧Ｖ４、Ｖ５を
共用収納部４に設けた、銀等の良導電材料で形成した充
電用の端子４ａ、４ｂにそれぞれ提供する。共用収納部
４に携帯電話機を収納する場合は、端子４ａから携帯電
話機の端子に充電電圧Ｖ４、Ｖ５を提供する。また、共
用収納部４に電池ユニットを収納する場合は、端子４ｂ
から電池ユニットの端子に充電電圧Ｖ４、Ｖ５を提供す
る。

【００２６】 図２はこの発明に係る携帯電話機用充電
器の外観図である。（ａ）図、（ｂ）図において、携帯
電話機用充電器１は、例えば絶縁性の硬質合成樹脂で共
用収納部４をケースと一体的に形成し、ケース前面に充
電中の表示を行なう発光ダイオード等の表示器５を備え
る。（ａ）図は、携帯電話機用充電器１の共用収納部４
に、携帯電話機６を収納した状態を示す。また、（ｂ）
図は、携帯電話機用充電器１の共用収納部４に、携帯電
話機６の代りに電池ユニット７を収納した状態を示す。

【００２７】このように、携帯電話機用充電器１の共用
収納部４は、携帯電話機６または電池ユニット７のいず
れか一方を収納する。

【００２８】図３はこの発明に係る携帯電話機用充電器
の断面図である。（ａ）図、（ｂ）図において、携帯電
話機用充電器１は、電話機収納部４ｄと電池収納部４ｅ
からなる共用収納部４、充電制御手段３からの充電電圧
Ｖ４とＶ５を携帯電話機６に提供する充電用の端子４
ａ、また電池ユニット７に提供する充電用の端子４ｂを
備える。

【００２９】（ａ）図は、携帯電話機用充電器１の共用
収納部４の電話機収納部４ｄに、携帯電話機６を収納し
た状態を示す。携帯電話機用充電器１の端子４ａは、携
帯電話機６の底部に設けた充電用の端子に接触し、充電
制御手段３から出力された充電電圧Ｖ４、Ｖ５を携帯電
話機６に提供する。

【００３０】また、（ｂ）図は、共用収納部４の電池収
納部４ｅに、電池ユニット７を収納した状態を示す。携
帯電話機用充電器１の端子４ｂは、電池ユニット７の充
電用の端子に接触し、充電制御手段３から出力された充
電電圧Ｖ４、Ｖ５を電池ユニット７に提供する。

【００３１】共用収納部４の内部は、携帯電話機６また
は電池ユニット７のいずれか一方のみを収納し、双方同
時には収納できない広さに構成する。例えば、電池ユニ
ット７を先に収納し、後から携帯電話機６を収納しよう
としても電池ユニット７のケースに塞がれて完全に収納
できない広さに構成する。

【００３２】図４はこの発明に係る携帯電話機用充電器
の上面図である。図４において、携帯電話機用充電器１
は、本体上部に携帯電話機６または電池ユニット７を収
納する共用収納口４ｃを設ける。また、内底部には充電
制御手段３からの充電電圧Ｖ４、Ｖ５を携帯電話機６に
供給する充電用の端子４ａおよび電池ユニット７に供給
する充電用の端子４ｂを、携帯電話機６または電池ユニ
ット７の収納時におけるそれぞれの端子位置に対応させ
て配置する。

【００３３】共用収納口４ｃは、携帯電話機６または電
池ユニット７のいずれか一方のみを収納し、双方同時に
は収納できない広さに構成する。

【００３４】図５にこの発明に係る携帯電話機用充電器
の収納説明図を示す。図５において、携帯電話機用充電
器１は、携帯電話機６の収納の場合、携帯電話機６が共
用収納部４の手前の内壁に沿うように収納し、また電池
ユニット７の収納の場合には、電池ユニット７が共用収
納部４の奥壁に沿うように収納する。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る携
帯電話機用充電器は、充電を行なう収納部に共用の収納
口を備えるとともに、電池ユニットを収納する電池収納
部と、携帯電話機を収納する電話機収納部からなる共用
収納部を設け、同時に電池ユニットまたは携帯電話機の
いずれか一方のみ収納可能とし、収納部全体を小さくす
るとともに、スイッチ等の切換手段を必要とせずに、携
帯電話機と電池ユニットの充電を実行することができる
ので、小形、低コストで、信頼性に優れた携帯電話機用
充電器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る携帯電話機用充電器のブロック
構成図

【図２】この発明に係る携帯電話機用充電器の外観図

【図３】この発明に係る携帯電話機用充電器の断面図

【図４】この発明に係る携帯電話機用充電器の上面図

【図５】この発明に係る携帯電話機用充電器の収納説明
図

【図６】従来の携帯電話機用充電器のブロック構成図

【符号の説明】

１…携帯電話機用充電器、２…交流―直流変換手段、３
…充電制御手段、４…共用収納部、４ａ，４ｂ…端子、
４ｃ…収納口、４ｄ…電話機収納部、４ｅ…電池収納
部、５…表示器、６…携帯電話機、７…電池ユニット、
Ｖ１…交流電圧、Ｖ２…直流電圧、Ｖ３…表示信号、Ｖ
４，Ｖ５…充電電圧。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 充電可能な電池ユニット、およびこの電
   池ユニットを内蔵した持ち運び可能な携帯電話機を収納
   でき、前記電池ユニットおよび前記携帯電話機の充電を
   行なう収納部を一体的に形成した携帯電話機用充電器に
   おいて、 前記収納部に共用の収納口を備えるとともに、前記電池
   ユニットを収納する電池収納部と、前記携帯電話機を収
   納する電話機収納部からなる共用収納部を設け、同時に
   前記電池ユニットまたは前記携帯電話機のいずれか一方
   のみを収納可能としたことを特徴とする携帯電話機用充
   電器。